JP2018136391A - 像加熱装置 - Google Patents

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徹 ▲葛▼見
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Abstract

【課題】中空の第1の回転体11と、第1の回転体の内面に当接するニップ形成部材14と、第1の回転体を介してニップ形成部材と対向して第1の回転体との間でニップ部Nを形成する第2の回転体19と、第1の回転体の外側に配設され、第1の回転体の外面を加熱する加熱源40と、を有し、トナー像tを担持した記録材Pをニップ部Nで挟持搬送してトナー像を加熱する像加熱装置10について、低温環境においてもウォームアップタイム短縮を図る。ウォームアップ終了後の画像形成時においてトナー像の加熱不良を防止する。
【解決手段】第1の回転体11の内側に配設され、加熱源40で加熱された第1の回転体の内面からの輻射熱Qを第1の回転体の内面とニップ形成部材14に向けて反射する反射面17aを有する反射部材17を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を複数備えた複合機等の画像形成装置に搭載される定着装置として用いれば好適な像加熱装置に関するものである。
上記のような画像形成装置では、画像形成部で記録材上に形成した未定着トナー画像を定着させるため定着装置が用いられる。定着装置としては、加熱された定着部材と加圧部材を圧接して定着ニップ部を形成し、ニップ部で記録材を挟持搬送してトナー画像を加熱加圧することにより定着させる構成のものが一般的である。
定着装置は電源オンから定着部材がトナー画像を定着するのに必要な所定温度まで加熱され画像形成開始が可能となるまでの時間(ウォームアップタイム)を短縮するため、熱容量が小さい薄肉のエンドレスベルト状の定着部材を用いた装置が実用化されている。
特許文献1には、定着ベルト(以下、ベルトと呼ぶ)を使用した定着装置が示されている。この定着装置では、ベルトの内側に板状のセラミックヒータを配置し該ヒータと加圧部材である加圧ローラとの間にベルトを介して定着ニップ部(以下、ニップ部と呼ぶ)を形成する。そして、ベルトを加圧ローラに従動回転させ記録材をニップ部に搬送し記録材上の未定着トナー画像を加熱加圧して定着させる。
また、小径のベルトを採用することでベルト張架する支持ローラ等が不要となりベルトから周辺部品への熱拡散を低く抑え、ヒータからの熱エネルギーを効率良く使用できる。さらに、ウォームアップタイムが短いために待機中にベルトを予熱する必要が無く省電力化が可能である。
ウォームアップタイムをさらに短縮するため、定着部材を外側から加熱する方法が知られている。トナー画像がニップ部で加熱される際にトナー画像に直接接触するのは定着部材の外周面側である。従って画像形成開始前に外周面温度が定着可能な目標温度に達している必要があり、ウォームアップタイム短縮のためには定着部材の外周面を早く昇温出来るように定着部材の外側近傍に加熱手段としてのヒータを配置することが有効である。特許文献2では、ベルトの外側近傍にハロゲンランプを配接しベルト外周面を加熱する構成が示されている。
特開平4−204980号公報 特開2002−278334号公報
上記のように、ベルト外周面を直接加熱する方法は外周面を早く昇温できる利点がある。しかし、低温環境下で画像形成装置が電源オフまたは定着装置への電力供給がオフされる省電力状態が続いた場合は、ウォームアップ時にベルト内部への熱拡散が無視できないという課題がある。すなわち、定着装置が低温状態からウォームアップを開始した場合、加熱されたベルト外面とベルト内面のあいだの温度勾配が大きい。そのため、外面側から内面側への熱移動量および内面からベルトの内部空間への輻射による放熱量が増え熱損失が大きくなりウォームアップタイムが長くなってしまう。
また、ベルト内面にはニップ部を形成するためのニップ形成部材がベルト内面に接触配置されており、低温状態ではウォームアップ中にニップ形成部材が十分加熱されないため、画像形成開始後もベルトからニップ形成部材への熱移動量が多い。そのため、記録材の画像定着時にベルト温度が低下しトナー画像の記録材への固着が不十分となる定着不良の問題も生じる。特に記録材に厚紙を使用した場合は、記録材への熱移動量も多いためベルトの温度低下量が増え、定着不良が発生しやすくなる。
本発明は、上記の課題を解決するものである。即ち、低温環境においてもウォームアップタイム短縮を図る、さらにウォームアップ終了後の画像形成時においてトナー像の加熱不良を防止することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の代表的な構成は、トナー像を担持した記録材をニップ部で挟持搬送してトナー像を加熱する像加熱装置であって、中空の第1の回転体と、前記第1の回転体の内面に当接するニップ形成部材と、前記第1の回転体を介して前記ニップ形成部材と対向して前記第1の回転体との間で前記ニップ部を形成する第2の回転体と、前記第1の回転体の外側に配設され、前記第1の回転体の外面を加熱する加熱源と、前記第1の回転体の内側に配設され、前記加熱源で加熱された前記第1の回転体の内面からの輻射熱を前記第1の回転体の内面と前記ニップ形成部材に向けて反射する反射面を有する反射部材と、を有することを特徴とする。
本発明の像加熱装置によれば、低温環境においてもウォームアップタイム短縮を図ることができる。さらにウォームアップ終了後の画像形成時においてトナー像の加熱不良を防止することができる。
実施例1の定着装置の要部の横断面模式図 同定着装置の途中部分省略の正面模式図 同定着装置の途中部分省略の縦断正面模式図 ベルトユニットの分解斜視模式図 制御系統のブロック図 ベルトとニップ形成部材の温度推移図 画像形成装置の一例の作像機構部の模式図 実施例2の定着装置の要部の横断面模式図 実施例3の定着装置の要部の横断面模式図
《実施例1》
(1)画像形成装置
図7は画像形成装置の一例の作像機構部の模式図である。この画像形成装置は、電子写真方式を用いたタンデム型のカラー画像形成装置である。装置内には、第1、第2、第3、第4の画像形成部Py、Pm、Pc、Pkが配置されている。これらの画像形成部において、潜像、現像、転写の電子写真プロセスをへて各々異なった色のトナー像が形成される。
各画像形成部において、像担持体である感光ドラム1a、1b、1c、1dは回転可能に支持され、その外周には、帯電器2a、2b、2c、2d、現像器3a、3b、3c、3d、及び一次転写手段4a、4b、4c、4dが設けられている。各画像形成部の下方にはさらに露光装置5a、5b、5c、5dが配設されている。
感光ドラム1a〜1dは不図示のドラムモータにより回転駆動され、帯電器2a〜2dで所定電位に帯電されたあと、画像信号に応じたレーザ光を露光装置5a〜5dから発し感光ドラム1a〜1dの母線上に集光して露光する。これにより、感光ドラム1a〜1d上に静電潜像が形成される。
現像器3a〜3dには、現像剤としてそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナーが所定量充填されており、それぞれ感光ドラム1a〜1d上の潜像を現像して、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナー像として可視化する。
そして、テンションローラ21、駆動ローラ22、バックアップローラ23により張架された無端ベルト状の中間転写体25が駆動ローラ22により矢印A方向に回転駆動される。そして、不図示の高圧電源により、一次転写手段4aにトナーの帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加され、感光ドラム1a上の1色目のイエロートナー像が中間転写体25に転写される(一次転写)。同様に、2色目、3色目、及び4色目についても感光ドラム1b〜1d上に現像したトナー像を中間転写体25上に重ね合わせて転写し4色のトナー像を重畳したカラー画像が得られる。
転写後の感光ドラム1a〜1dの表面上には転写残トナーが残留しており、この転写残トナーはクリーニング装置6a、6b、6c、6dで除去され不図示のトナー回収容器に回収される。その後、感光ドラム1a〜1dの残留電荷は前露光装置7a、7b、7c、7dにより除電され次回の潜像形成にそなえられる。
記録材(以下、用紙と呼ぶ)Pは、不図示の用紙搬送装置により二次転写手段24と接地されたバックアップローラ23が当接した二次転写部に送られ、二次転写手段24にトナーの帯電極性とは逆極性の二次転写電圧が印加される。これにより、中間転写体25上の4色のトナー像が用紙Pへ一括転写される(二次転写)。
トナー像が転写された用紙Pは定着装置10へ搬送され、トナー像の加熱溶融および用紙への固着が行われ、フルカラー画像が形成される。中間転写体25上に残留した転写残トナーは中間転写体25の回転とともに移動しクリーニングブレード20により除去され不図示の回収容器に回収される。
(2)定着装置
(2−1)全体的な装置構成
本実施例の定着装置10は、ベルト加熱方式、加圧ローラ駆動方式(テンションレスタイプ)の像加熱装置である。図1は定着装置10の要部の横断面模式図、図2は定着装置10の途中部分省略の正面模式図(ただし、加熱ユニットは省いてある)、図3は定着装置10の途中部分省略の縦断正面模式図である。
ここで、本実施例において、定着装置10若しくはその構成部材に関して、正面側とは用紙入口側から見た面、背面とはその反対側(用紙出口側)の面、左右とは装置を正面側から見て左(一端側)と右(他端側)である。上下とは重力方向において上と下である。上流側と下流側は用紙搬送方向(記録材搬送方向)に関して上流側と下流側である。長手方向(または幅方向)や用紙幅方向とは用紙搬送路面において、用紙搬送方向に直交する方向に実質平行な方向である。短手方向とは用紙搬送路面において、用紙搬送方向において実質平行な方向である。
この定着装置10は、中空の第1の回転体としての定着ベルト(定着部材、無端ベルト、エンドレスベルト:以下ベルトと呼ぶ)11を備えたベルトユニット30を有する。また、ベルトユニット30の外側にベルト11の外面に対向して配設され、ベルト外面を加熱する外部加熱手段としての加熱ユニット(加熱源)40を有する。また、ベルト11との間にニップ部Nを形成してトナー像tを担持した用紙Pを挟持搬送する第2の回転体としての加圧ローラ(加圧部材、弾性ローラ)19を有する。また、これらを組み付けた装置フレーム(筐体)50を有する。
図4はベルトユニット30の分解斜視図である。ベルトユニット30において、ベルト11の内側には、ニップ形成部材(加圧パッド、バックアップ部材、摺動部材)14、ステイ(支持体)15、反射部材17が内部アセンブリとして配設されている。
ニップ形成部材14とステイ15は何れも長さがベルト11の幅(長さ)よりも長い部材であり、一端側(左側)と他端側(右側)がそれぞれベルト11の両端部から外方に突出している。14aはニップ形成部材14の外方突出部、15aはステイ15の外方突出部である。そして、ステイ15の一端側と他端側の外方突出部15aに対してそれぞれの一端側と他端側のフランジ部材16L・16Rが嵌着されている。即ち、ベルトユニット30において、ベルト11の長手方向両端部にはフランジ部材16L・16Rが配設されている。
本実施例におけるベルト11は、可撓性、耐熱性を有する伝熱部材である。本実施例におけるベルト11は、ステンレスからなる厚み約50μmのベルト状基層の周面上に厚み約200μmのシリコーンゴムからなる弾性層を設け、該弾性層周面上にPFAからなら厚み約30μmのチューブを被覆した部材である。このベルト11は自由状態においては自身の弾発性によりほぼ円筒形状を呈する。
ニップ形成部材14は耐熱性、剛性、滑性を有する部材であり、本実施例では液晶ポリマー樹脂からなる。ニップ形成部材14はベルト11の長手方向に沿った板状形状であり、ベルト11はその内面がこのニップ形成部材14に接触して摺動しながら回転する。ステイ15はステンレス板金を溶接して横断面T字型に成形した高剛性部材であり、ニップ形成部材14に固定してニップ形成部材14を補強する補強部材の役割をもつ。
反射部材17はステイ15の長手に沿って長いステンレス等の金属材料の板金加工品であり、ステイ15に固定され、外部加熱器としての加熱ユニット40の加熱源13およびニップ形成部材14に面した側面に反射面17aを有する。
フランジ部材16L・16Rはそれぞれ左右対称形状の耐熱樹脂製のモールド成形品でり、耐熱性に優れ、比較的熱伝導率が良くなく、滑り性にも優れる材料として、例えば、PPS、液晶ポリマー、PET、PA、等のガラス繊維含有の樹脂が用いられる。フランジ部材16L・16Rはベルト11の長手端部の端面11aと接することでベルト11の長手方向の移動を規制する部材であり、鍔座部16a、支持部16c、受圧部16d、嵌着部16e、係合溝部16fを有する。
鍔座部16aの内面側がベルト11の端面11aを受け止めて規制する規制面16bである。即ち、規制面16bはベルト11の長手端部の端面11aに対向する面であり、ベルト11が長手方向に動いた場合に移動を規制する役割を果たし、ベルト11が長手方向の所定の位置にとどまるようにする。
支持部16cは鍔座部16aの内面すなわち規制面11bから突出させて設けられている。支持部16cは欠円形状の外周面(ベルト内周支持面)によりベルト11の長手端部の内周面を内側から支持してベルト11の回転をガイドする。即ち、支持部16cはベルト11の長手端部を内側から規制することにより、ベルト11に所望の回転軌跡を描かせる役割を果す。
受圧部16dは鍔座部16aの外面側に突出させて設けられている。嵌着部16eは支鍔座部16aと受圧部16dの両者にわたって延在している。係合溝部16fは鍔座部16aと受圧部16dとの会合部において受圧部16dの両脇部に設けられている。
嵌着部16eはステイ15とニップ形成部材14の外方突出部15a・14aに対して嵌着される部分である。受圧部16dは、外方突出部15a・14aに嵌着された状態においてステイ15の外方突出部15aと直接触れており、加圧バネ50L・50Rによってステイ15を加圧する役割を果たしている。
係合溝部16fは装置フレーム40の側板50L・50Rに対する係合部である。フランジ部材16L・16Rはそれぞれこの係合溝部16fにおいて側板50L・50Rを挟持するように且つ加圧ローラ19の軸線方向に交差する方向おいて加圧ローラ19に近づく方向とその逆方向(遠のく方向)とに可動に配設される。
加圧ローラ19はベルト11を挟んでニップ形成部材14との間にニップ部Nを形成し、且つベルト11を回転駆動するための駆動回転体である。本実施例において、加圧ローラ19はステンレスの芯金19aの周面上に射出成形により厚み約3mmのシリコーンゴム層19bを形成し、その上に厚み約40μmのPFA樹脂チューブ19cを被覆してなる。この加圧ローラ19は芯金19aの両端部をそれぞれ装置フレーム50の一端側と他端側の側板50L・50R間に軸受部材51・51を介して回転可能に支持されている。
加圧ローラ19の芯金19aには駆動ギアGが配設されている。この駆動ギアGに対して制御部100(図5)で制御されるモータ(駆動源)Mの駆動力が駆動伝達機構(不図示)を介して伝達される。これにより、加圧ローラ19は駆動回転体として図1において矢印R19の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。
ベルトユニット30はニップ形成部材14の側を加圧ローラ19に対向させて加圧ローラ19に実質平行に配列して側板50L・50R間に配設されている。ベルトユニット30のフランジ部材16L・16Rはそれぞれ係合溝部16fが側板50L・50Rに設けられたガイドスリット50a(図3)の縁部を挟持して係合している。この係合状態において、フランジ部材16Lの鍔座部16aは側板50Lの内側に位置し、受圧部16dは側板40Lの外側に位置する。フランジ部材16Rの鍔座部16aは側板50Rの内側に位置し、受圧部16dは側板50Rの外側に位置する。
これによりフランジ部材16L・16Rは、それぞれ、側板50L・50Rに対してスライド移動可能に保持されている。即ち、ベルトユニット30は全体に側板50L・50R間においてガイドスリット50a・50aの縁部に沿って加圧ローラ19に対して近づく方向と遠のく方向とに移動可能な自由度を有する。
フランジ部材16L・16Rの受圧部16dはそれぞれ加圧バネ(弾性部材)60L・60Rを有する加圧機構(詳細は不図示)により押圧されて所定の加圧力を受ける。これにより、ニップ形成部材14と加圧ローラ19とがベルト11を挟んで加圧ローラ19の弾性層19bの弾性に抗して所定の加圧力をもって圧接する。そのため、図1のように、ベルト11と加圧ローラ19との間に用紙搬送方向aに関して所定幅のニップ部Nが形成される。
本実施例では、ニップ形成部材14を片側147N(15kgf)、総圧294N(30kgf)の力で加圧ローラ19に付勢する。これにより、ベルト11を介してニップ形成部材14を加圧ローラ19に圧接させ、加圧定着に必要な所定幅のニップ部Nを形成している。
加熱ユニット40はベルト11の外側近傍に配設しベルト11の外面を直接加熱するようになっている。加熱ユニット40はベルト11の長手に沿って長いユニットであり、本実施例においては、ベルトユニット30の正面側にベルト11に対向させてベルトユニット30に実質平行に配列して装置フレーム50に取り付けられている(取り付け構造は不図示)。本実施例の加熱ユニット40はベルト11の長手に沿って長い輻射熱源としての2本のハロゲンランプ13とハロゲンランプ13の光(輻射熱)をベルト外面に集光する反射笠12を有する。
反射笠12の開口部はベルト11の正面領域にベルト長手に沿って対向しており、ハロゲンランプ13の光をベルト外面に照射してベルト11を外部加熱する。
図5は定着装置10の制御系統のブロック図である。制御部100は画像形成開始信号に基づいて画像形成装置の作像動作シーケンス制御を開始する。定着装置10については、駆動源Mを起動して加圧ローラ19を回転駆動させる。
加圧ローラ19の回転によりニップ部Nにおける加圧ローラ19との摩擦力でベルト11に回転力が作用する。これにより、ベルト11はその内面がニップ部Nにおいてニップ形成部材14の表面に密着して摺動しながら矢印R11(図1)の方向に加圧ローラ19の回転周速度にほぼ対応し周速度で従動回転する。ベルト11の内面には、ニップ形成部材14とベルト11の摺動性を確保するためグリスが塗布されている。
一方、加熱ユニット40のハロゲンランプ13に制御部100で制御される給電部101から給電経路(不図示)を介して電力供給がなされる。そして、ハロゲンランプ13の光により回転しているベルト11の外面が直接加熱される。ベルト11の周方向にそった任意の部分は加熱ユニット40で加熱された後、回転してニップ部Nに達しトナー画像に接触するが、加熱後のベルト11からの放熱による温度低下が極力少ないうちにトナー画像を定着することが望ましい。このため加熱ユニット40の位置はニップ部Nの位置に対し回転方向の上流付近に配置している。
18は温度検知手段としてのサーミスタである。サーミスタ18は、ベルト11の幅方向にそって用紙Pの通過領域の中央付近でベルト11と非接触に配置され、ベルト11の外面温度を検知する。その検知温度情報が制御部100に入力する。制御部100はその入力する検知温度情報に基づいて、ベルト11の温度が目標温度Tbとなるように給電部101からハロゲンランプ13へ供給する電力を制御する。
サーミスタ18はハロゲンランプ13からの回り込み光の影響を受けずベルト11の温度を正しく測定できる位置に配置する。サーミスタ18をベルト11の内側にベルトと接触または非接触に配置し、ベルト11の内面温度を検知するようにしてもよい。その場合は、あらかじめベルト11の外面温度が目標温度に達した状態で内面温度を測定しておき測定結果を内面温度の目標温度に設定する。
加圧ローラ19およびベルト11が回転駆動され、ベルト14が目標温度に制御された状態で、未定着トナー像tを担持した用紙Pがニップ部Nに搬送される。用紙Pはベルト11からの熱を受けて加熱され、同時にニップ部Nで挟持されることでトナー像tが用紙上に加圧される。これによりトナー像tが用紙Pに定着される。ニップ部Nを通過した用紙Pはニップ部Nの出口においてベルト11から曲率分離されて定着装置10から排出搬送されていく。
(2−2)反射部材
前述したように、ベルトユニット30において、ベルト11の内側にはステンレス等の金属からなる反射部材17が配設してある。反射部材17はステイ15に固定され、加熱ユニット40およびニップ形成部材14に面した側面に反射面17aを有する。反射面17aは反射部材17の側面にバフ研磨等により鏡面加工を施し表面粗さRz(JIS B0601−1994 10点平均粗さ)が0.18μm以下に加工されている。表面粗さの測定には東京精密社製サーフコム1500を使用した。
定着装置10のウォームアップ時、ベルト11は加熱ユニット40の対向位置で加熱された後、回転によりニップ部Nへ移動する。ベルト11の温度は、加熱ユニット40の対向位置付近で最大となり、ニップ部Nではニップ形成部材14への熱拡散により低下する。その後、回転とともにベルト11の外部および内部への熱輻射によりさらに温度低下し、1回転して再び加熱ユニット40の対向位置で温度上昇する。
この過程を繰り返し、次第にベルト全体の温度が上昇していく。ベルト11の回転方向において、ベルト周面温度が最大となる加熱ユニット対向位置付近を含んだニップ部Nまでのベルト領域C(図1)において、ベルト内面からの輻射熱を反射面17aでベルト11またはニップ形成部材14に向けて反射する。これにより、ベルト11を再び加熱し、また、ニップ形成部材14を加熱することができる。
即ち、本実施例では、図1のように、加熱ユニット40で外部から加熱されたベルト11の内面からの輻射熱Qをベルト11の内面とニップ形成部材14に向けて反射する反射面17aを有する反射部材17をベルト11の内側に配設した構成を特徴としている。
ニップ形成部材14の方向に反射した輻射熱Qはステイ15を加熱しステイ15からの熱伝導によりニップ形成部材14が加熱される。なお、ベルト11の内面温度が最大になるのは、ベルト11が回転しているため、外面から内面までの厚み方向の熱伝達時間によりベルト11の加熱ユニット対向位置より若干、ベルト回転方向の下流側で最大となる場合がある。
加熱ユニット40のベルト加熱幅は、少なくとも画像形成装置で使用可能な最大幅サイズ用紙Pの幅L以上であり、反射部材17の反射面17aもその幅L以上の長さを有する。これによりベルト11がトナー像を定着する全幅について輻射熱を反射しベルト11を加熱できる。反射部材17の長手両端部は反射面17aとベルト11で囲まれた空間の輻射熱が両端から外側に洩れるのを抑えるため端部反射面17b(図3、図4)を設けてある。
次に本実施例の効果を説明する。図6は、低温環境(本例では10℃)でのベルト11とニップ形成部材14の温度の時間推移を示したものである。a1はベルト11、b1はニップ形成部材14の温度を示す。
時刻t0に加圧ローラ19とベルト11の回転駆動を開始すると同時に加熱ユニット40(ハロゲンランプ13)へ電力供給を開始して定着装置10のウォームアップ動作を開始する。ウォームアップ時は加熱ユニット40に分配可能な上限電力を供給し続ける。またサーミスタ18によりベルト11の外面温度を所定時間間隔で検知する。ベルト11とニップ形成部材14の温度は時間とともに上昇し、サーミスタ18の検知温度が目標温度Tb(180℃)に達した時点でウォームアップは終了する。
Δt1はウォームアップタイムである。ウォームアップ終了後はサーミスタ18の検知温度をもとに加熱ユニット40への供給電力を制御してベルト11を目標温度Tbに一定に保ち、いつでも画像形成を開始できるように制御する(スタンバイ状態)。時刻t3に画像形成のために用紙Pの通紙を開始すると、ベルト11は用紙Pに熱をうばわれるため温度が低下していく。ベルト11を目標温度に復帰させるため加熱ユニット40で加熱されることによる温度上昇と用紙Pに熱をうばわれることによる温度低下のバランスで決まる温度に推移するようになる。
このときの温度が定着可能な下限温度Ts(150℃)を下回らなければ定着性能は許容レベルにおさまる。本実施例では、反射部材17により加熱後のベルト11からの熱損失を抑制しニップ部直前のベルト11の温度を高く保持することで通紙開始後の温度低下を低減できる。
また、反射部材17によりウォームアップ時のニップ形成部材14の加熱効率を上げてウォームアップ終了時のニップ形成部材14の温度Tn1(120℃)を高くすることでベルト11とニップ形成部材14の温度勾配を少なくできる。即ち、ベルト11の温度低下を低減する効果がある。これにより通紙中のベルト11の温度を下限温度Ts以上に保持することができた。
比較例として、反射部材17が無い場合の温度推移について説明する。a2およびb2は反射部材17を取付けない場合のベルト11およびニップ形成部材14の温度である。まずウォームアップ時において、ベルト11は輻射による熱損失がそのまま加熱効率の低下となり温度上昇速度が遅くなりウォームアップタイムΔt2は反射部材17がある場合に比べて長くなった。
また、ウォームアップ時にニップ形成部材14の加熱が不足しウォームアップ終了時のニップ形成部材14の温度Tn2が反射部材17がある場合に比べて低くなった。このためベルト11からニップ形成部材14への熱拡散が増え、通紙開始後にはベルト11の温度が下限温度Tsを下回り定着不良が発生した。
なお、通紙を続けて実行するとニップ形成部材14の温度が徐々に高くなりベルト11の温度も下限温度Tsを上回るようになった。しかし、ウォームアップ直後に画像形成を行った場合は通紙開始直後に上記の定着不良が発生した。
以上のように、ベルト11の内部に反射部材17を設けたことで、低温環境においてもウォームアップタイムの延長を防ぎ画像形成装置の使い勝手を良好に保ち、また、定着不良も防止することができた。
《実施例2》
図8に、反射部材の構成について他の実施形態を示す。定着装置の小型化のためベルト11に小径ベルトを採用した場合、ベルト11の内部空間が狭くなる。このような場合、反射部材171および反射面171aを小さくするとともに、反射面の面積が減る分はステイ15の一部に反射面15bを設けて代用してもよい。
《実施例3》
図9に、加熱ユニット40の配置が異なる場合の反射部材の構成を示す。定着装置の寸法上の制約から加熱ユニット40を図1のようにベルト回転方向においてニップ部Nの上流付近に配置できない場合がある。図9は加熱ユニット40をベルト11の周方向においてニップ部Nと180度の反対側に配置した場合を示す。この場合、反射部材172をベルト11の内周面に沿って加熱ユニット40の対向位置からニップ部Nまで円弧状に設け、反射面172aがベルト11およびニップ形成部材14に面するようにする。
ベルト11の加熱ユニット対向位置付近では、ベルト11の内面から出た輻射熱Qは反射面172aで反射したあとベルト11内面に再び入射するが、入射熱の一部はベルト11の内面で再び反射し、反射面172aとベルト11で挟まれた空間内を伝達する。そして、一部はニップ形成部材14にも到達しニップ形成部材14が加熱される。また、ベルト回転方向においてニップ部Nより下流側に反射面172aを延長し、下流側においてベルト11の内面からの輻射熱Qをベルト11に反射するようにした。これにより一層、ベルト11の温度低下を低減できる。
以上説明した実施例1乃至3のように、加熱ユニット40をベルト11の外側に配置した定着装置において、加熱されたベルト内面からの輻射熱Qをベルト内側に設けた反射部材17(171、172)により再びベルト側に向けて反射する。さらに輻射熱Qの一部をニップ形成部材14の側にも反射するようにした。これにより、低温環境においてもベルト11およびニップ形成部材14の加熱効率を高めウォームアップタイム短縮を図るとともに、ベルト11からニップ形成部材14への熱移動量を抑えベルト11の温度低下を少なくし定着不良を防止することができる。
《その他の事項》
(1)実施例の定着装置10においてはベルト11の一端側と他端例にそれぞれフランジ部材16L・16Rを配設している。しかし、ベルト11の寄り移動方向が専らに一方向となるよう装置構成されていれば、フランジ部材16はそのベルト寄り移動側の1つにすることもできる。
(2)実施例における定着装置10は、その一例として上記のようなベルト方式の定着装置を挙げている。しかし、これに限定するものではなく、例えば、中空の定着ローラ(熱ローラ:筒状ローラ)の外側に加熱ユニットを備えて定着ローラを加熱する方式の定着装置等においても適応することができる。
(3)外部加熱器としての加熱ユニット40はハロゲンランプを用いたものに限れない。電磁誘導コイルなど他の加熱ユニット構成を採ることができる。ベルト(第1の回転体)の外面に接触させる接触加熱型の加熱ユニットであってもよい。
(4)ベルト11を駆動回転体とし、加圧ローラ19をベルト11の回転に従動回転させる装置構成にすることもできる。
(5)実施例では、像加熱装置として、記録材上に形成された未定着のトナー像を加熱して定着する定着装置を例にして説明したがこれに限られない。記録材に定着若しくは仮定着されたトナー像を再加熱して画像のグロス(光沢度)を増大させる装置(光沢度向上装置)にも本発明を適用することが可能である。
(6)画像形成装置は実施例のようなカラー画像を形成するものに限られない。モノカラー画像を形成する画像形成装置でもよい。また、画像形成装置は、必要な機器、装備、筺体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
10・・像加熱装置(定着装置)、11・・中空の第1の回転体(定着ベルト)、14・・ニップ形成部材、17・・反射部材、17a・・反射面、19・・第2の回転体(加圧ローラ)、40・・加熱源(加熱ユニット)、N・・ニップ部、Q・・輻射熱、P・・記録材、t・・トナー像

Claims (8)

  1. トナー像を担持した記録材をニップ部で挟持搬送してトナー像を加熱する像加熱装置であって、
    中空の第1の回転体と、
    前記第1の回転体の内面に当接するニップ形成部材と、
    前記第1の回転体を介して前記ニップ形成部材と対向して前記第1の回転体との間で前記ニップ部を形成する第2の回転体と、
    前記第1の回転体の外側に配設され、前記第1の回転体の外面を加熱する加熱源と、
    前記第1の回転体の内側に配設され、前記加熱源で加熱された前記第1の回転体の内面からの輻射熱を前記第1の回転体の内面と前記ニップ形成部材に向けて反射する反射面を有する反射部材と、を有する
    ことを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記反射面は、前記第1の回転体の内周面のうち、少なくとも前記加熱源に対向する位置から前記ニップ形成部材の一部を含む領域に面していることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記反射部材は金属材料に鏡面加工が施された反射面を有し、その反射面の表面粗さRz(JIS B0601−1994 10点平均粗さ)が0.18μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の像加熱装置。
  4. 前記ニップ形成部材を補強する補強部材を有し、前記補強部材の一部に前記反射面を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の像加熱装置。
  5. 前記第1の回転体が可撓性を有するエンドレスベルトであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の像加熱装置。
  6. 前記第1の回転体が筒状ローラであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の像加熱装置。
  7. 前記第2の回転体が弾性ローラであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の像加熱装置。
  8. 前記第2の回転体が駆動回転体であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の像加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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