JP4793799B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンの指示により遊技者が正確な操作を行うことにより、特別役が入賞しやすくなる遊技状態を備えるスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンでは、通常遊技における役の抽選において特別役に当選し、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、通常遊技から特別遊技に移行させている。
特別遊技は、通常遊技以上にメダル獲得枚数期待値が大きく、遊技者にとって有利な遊技である。
【0003】
ここで、特別役としては、BB(ビックボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が知られており、それぞれ対応する特別遊技として、BBゲーム、RBゲーム、SBゲームが知られている。
これらの特別遊技のうち、SBゲームは、1遊技からなる特別遊技である。通常遊技時にSBに当選し、SBの図柄の組合せが有効ラインに停止すると、SBの入賞となり、所定枚数のメダルが払い出されるとともにSBゲームに移行する。SBゲームは、1枚のメダルを投入し、所定役が高確率で当選、入賞する遊技である。SBゲームで所定役が入賞すると、所定枚数のメダルが払い出される。
SBゲームの終了後は、再度、通常遊技に戻る。
【0004】
ここで、BBゲームやRBゲームは、1回の特別遊技で100枚から数100枚のメダルの獲得が期待できる。しかし、SBゲームは1遊技からなる特別遊技であるため、SBゲームで獲得できるメダルは、BBゲームやRBゲームに比較すると大幅に少ない。
【0005】
このため、SBの役を設けているスロットマシンにおいて、SBの当選確率が通常確率の遊技状態と、高確率の遊技状態とを設けているものが知られている。
そして、SBの当選確率を通常確率とするか、高確率とするかを抽選によって決定していた。
SBの当選確率が高確率になると、SBが頻繁に当選、入賞する遊技状態となる。このように、SBの当選確率が高確率となる遊技状態を発生させることにより、SBの当選、入賞状態を集中的に発生させ、出玉率に変化を持たせていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の技術では、SBの当選確率を変化させることのみであるので、スロットマシンの遊技内容が単調なものになってしまうという問題があった。
ここで、特別役のうち、BBやRBに当選すると、そのBB又はRBが入賞するまで当選が持ち越される。これに対し、SBの当選は、当該遊技でのみ有効となり、次遊技移行に当選を持ち越さない。よって、SBに当選したときには、必ずSBが入賞するようにリールを停止制御している。
【0007】
また、SBゲームに移行すると、高確率で所定役が当選し、所定役に当選したときには、必ず所定役が入賞するようにリールを停止制御している。このため、遊技者は、SBの当選確率が通常確率であるか高確率であるかだけに注意を払うようになり、SBの当選時の遊技や、SBゲーム中の所定役の当選時の遊技であっても、単にストップスイッチを操作するだけとなっていた。このため、スロットマシンの上級者は、物足りないと感じることが多いという問題があった。
【0008】
ここで、リールの図柄配列上、正確にストップスイッチを操作しなければ当選したSBや所定役が入賞しないようにすることが考えられる。しかし、上述したように、SBの当選や、SBゲーム(1遊技)での所定役の当選は、当該遊技でのみ有効となるので、当選したSBや所定役を入賞させることに、ある程度の技量を要する場合には、初級者と上級者との間でメダル獲得枚数に差が付きすぎてしまい、初級者に敬遠されてしまうという問題がある。
【0009】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、特別役(特にSB)又は特別遊技(特にSBゲーム)中の所定役に基づくメダル獲得枚数に、遊技者間で差を設けることができ、かつ初級者や中級者であっても、十分にメダルを獲得することができるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
(請求項1)
請求項1の発明は、複数の図柄を表示した複数のリールと、各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段による役の抽選において特別役に当選し、当選した特別役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備え、前記役抽選手段による役の抽選において特別役に当選し、当選した特別役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、特別役の当選を次遊技以降には持ち越さないように制御し、前記役抽選手段は、特別遊技中は、所定役の抽選を行い、前記役抽選手段で特別役又は特別遊技中に所定役に当選したときに、前記ストップスイッチが操作される前に、当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を決定するリール停止制御決定手段と、前記役抽選手段の抽選結果に基づいて前記リールを停止制御するとともに、前記役抽選手段で特別役又は特別遊技中に所定役に当選した場合において、前記ストップスイッチが前記リール停止制御決定手段により決定された操作順番で操作されたときは前記リールの停止可能位置の範囲内において当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記ストップスイッチが前記リール停止制御決定手段により決定された操作順番以外の操作順番で操作されたときは当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うリール停止制御手段と、前記役抽選手段で特別役又は特別遊技中に所定役に当選したときに、前記リール停止制御決定手段により決定された前記ストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように、特別役又は所定役の当選に関する内容を報知するように制御する当選報知制御手段と、前記当選報知制御手段による報知を行う報知遊技態様とするか、又は前記当選報知制御手段による報知を行わない非報知遊技態様とするかを決定する遊技態様決定手段とを備え、前記遊技態様決定手段は、非報知遊技態様の遊技中に、前記役抽選手段で特別役に当選した場合において、前記リール停止制御決定手段により特定の操作順番に決定されたときは、前記ストップスイッチが操作される前に、所定の確率で、報知遊技態様にすると決定することを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明においては、役抽選手段で特別役又は特別遊技中に所定役に当選すると、ストップスイッチが操作される前に、リール停止制御決定手段により、当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチの操作順番が決定される。
また、非報知遊技態様の遊技中に、役抽選手段で特別役に当選したときに、リール停止制御決定手段により特定の操作順番に決定されると、ストップスイッチが操作される前に、遊技態様決定手段により、所定の確率で、報知遊技態様にすると決定される。そうすると、当選報知制御手段は、特別役又は特別遊技中の所定役の当選時に、特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるためのストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように、特別役又は所定役の当選に関する内容を報知する。
ここで、リール停止制御手段は、特別役又は特別遊技中の所定役が当選した場合に、リール停止制御決定手段により決定された操作順番でストップスイッチが操作されたときには当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行い、リール停止制御決定手段により決定された操作順番以外の操作順番でストップスイッチが操作されたときは当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行う。
【0012】
したがって、特別役又は特別遊技中の所定役に当選したときには、報知遊技態様の遊技では、当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。これに対し、非報知遊技態様の遊技では、特別役又は所定役に当選した場合であっても、リール停止制御決定手段により決定された操作順番を知り得ないため、当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることが困難となる。
よって、報知遊技態様と非報知遊技態様とで、特別役又は特別遊技中の所定役に基づくメダル獲得枚数に差を設けることができる。
【0013】
(請求項2)
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記特別遊技実行手段は、所定役の抽選を行う1遊技からなる特別遊技を実行することを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明においては、特別遊技実行手段により、特別役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、所定役の抽選を行う1遊技からなる特別遊技、すなわちSBゲームが実行される。
よって、SBの当選確率及びSBゲーム中の所定役の当選確率を適切な値に設定することで、報知遊技態様のときには、SB及びSBゲーム中の所定役の当選に基づくメダル獲得枚数を多くし、非報知遊技態様のときにはSB及びSBゲーム中の所定役の当選に基づくメダル獲得枚数を少なくすることができる。
【0015】
(請求項3)
請求項3の発明は、請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選手段は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた確率テーブルを用いて役の抽選を行い、前記確率テーブルは、特別役の当選確率が、いずれの役にも当選しない確率以上の値を有することを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明においては、頻繁に特別役が当選し、非当選時が少なくなる。したがって、報知遊技態様の遊技では、特別役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、特別遊技を行う機会が増加する。さらに、報知遊技態様の特別遊技では、所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する。
したがって、報知遊技態様の遊技内容に特徴を持たせることができる。
【0017】
(請求項4)
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選手段は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた確率テーブルを用いて役の抽選を行い、前記確率テーブルは、第1確率テーブルと、特別役の当選確率が前記第1確率テーブルの当選確率より高く設定された第2確率テーブルとを備え、前記役抽選手段で用いる前記確率テーブルを選択する確率テーブル選択手段を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明においては、確率テーブル選択手段により、第1確率テーブル、及び第1確率テーブルより特別役の当選確率が高く設定された第2確率テーブルを含む確率テーブルから、いずれかの確率テーブルが選択され、役抽選手段による役の抽選で用いられる。
【0019】
したがって、特別役及び特別遊技中の所定役の当選時にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように当選に関する内容を報知する報知遊技態様と、報知しない非報知遊技態様とに加え、特別役の当選確率が異なる遊技状態を設けることで、遊技態様をさらに多様化することができる。
【0020】
(請求項5)
請求項5の発明は、複数の図柄を表示した複数のリールと、各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段による役の抽選において第1特別役に当選したときにはその遊技で第1特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときであっても第1特別役の当選を次遊技以降に持ち越さないようにするとともに、前記役抽選手段による役の抽選において第2特別役に当選したときには第2特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において第2特別役の当選を持ち越す特別役当選持越し手段と、前記役抽選手段による役の抽選において第1特別役又は第2特別役に当選し、当選した第1特別役又は第2特別役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、第1特別役に対応する第1特別遊技又は第2特別役に対応する特別遊技であって第1特別遊技と遊技内容が異なる第2特別遊技をそれぞれ実行する特別遊技実行手段とを備え、前記役抽選手段は、第1特別遊技中は、所定役の抽選を行い、前記役抽選手段で第1特別役又は第1特別遊技中に所定役に当選したときに、前記ストップスイッチが操作される前に、当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を決定するリール停止制御決定手段と、前記役抽選手段の抽選結果に基づいて前記リールを停止制御するとともに、前記役抽選手段で第1特別役又は第1特別遊技中に所定役に当選した場合において、前記ストップスイッチが前記リール停止制御決定手段により決定された操作順番で操作されたときは前記リールの停止可能位置の範囲内において第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記ストップスイッチが前記リール停止制御決定手段により決定された操作順番以外の操作順番で操作されたときは第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うリール停止制御手段と、前記役抽選手段で第1特別役又は第1特別遊技中に所定役に当選したときに、前記リール停止制御決定手段により決定された前記ストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように、第1特別役又は所定役の当選に関する内容を報知するように制御する当選報知制御手段と、前記当選報知制御手段による報知を行う報知遊技態様とするか、又は前記当選報知制御手段による報知を行わない非報知遊技態様とするかを決定する遊技態様決定手段とを備え、前記遊技態様決定手段は、非報知遊技態様の遊技中に、前記役抽選手段で第1特別役に当選した場合において、前記リール停止制御決定手段により特定の操作順番に決定されたときは、前記ストップスイッチが操作される前に、所定の確率で、報知遊技態様にすると決定することを特徴とする。
【0021】
請求項5の発明においては、役抽選手段で第1特別役又は第1特別遊技中に所定役に当選すると、ストップスイッチが操作される前に、リール停止制御決定手段により、当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチの操作順番が決定される。
また、非報知遊技態様の遊技中に、役抽選手段で第1特別役に当選したときに、リール停止制御決定手段により特定の操作順番に決定されると、ストップスイッチが操作される前に、遊技態様決定手段により、所定の確率で、報知遊技態様にすると決定される。そうすると、当選報知制御手段は、第1特別役又は第1特別遊技中の所定役の当選時に、第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるためのストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように、第1特別役又は所定役の当選に関する内容を報知する。
ここで、リール停止制御手段は、第1特別役又は特別遊技中の所定役が当選した場合に、リール停止制御決定手段により決定された操作順番でストップスイッチが操作されたときには当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行い、リール停止制御決定手段により決定された操作順番以外の操作順番でストップスイッチが操作されたときは当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行う。
【0022】
したがって、第1特別役又は第1特別遊技中の所定役に当選したときには、報知遊技態様の遊技では、当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。これに対し、非報知遊技態様の遊技では、第1特別役又は所定役に当選した場合であっても、リール停止制御決定手段により決定された操作順番を知り得ないため、当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることが困難となる。
よって、報知遊技態様と非報知遊技態様とで、第1特別役又は特別遊技中の所定役に基づくメダル獲得枚数に差を設けることができる。
【0023】
(請求項6)
請求項6の発明は、請求項5に記載のスロットマシンにおいて、前記特別遊技実行手段は、所定役の抽選を行う1遊技からなる第1特別遊技を実行することを特徴とする。
【0024】
請求項6の発明においては、特別遊技実行手段により、第1特別役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、所定役の抽選を行う1遊技からなる特別遊技、すなわちSBゲームが実行される。
よって、SBの当選確率及びSBゲーム中の所定役の当選確率を適切な値に設定することで、報知遊技態様のときには、SB及びSBゲーム中の所定役の当選に基づくメダル獲得枚数を多くし、非報知遊技態様のときにはSB及びSBゲーム中の所定役の当選に基づくメダル獲得枚数を少なくすることができる。
【0025】
(請求項7)
請求項7の発明は、請求項6に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選手段は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた確率テーブルを用いて役の抽選を行い、前記確率テーブルは、第1特別役の当選確率が、いずれの役にも当選しない確率以上の値を有することを特徴とする。
【0026】
請求項7の発明においては、頻繁に第1特別役が当選し、非当選時が少なくなる。したがって、報知遊技態様の遊技では、第1特別役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、第1特別遊技を行う機会が増加する。さらに、報知遊技態様の第1特別遊技では、所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する。
したがって、報知遊技態様の遊技内容に特徴を持たせることができる。
【0027】
(請求項8)
請求項8の発明は、請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選手段は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた確率テーブルを用いて役の抽選を行い、前記確率テーブルは、第1確率テーブルと、第1特別役の当選確率が前記第1確率テーブルの当選確率より高く設定された第2確率テーブルとを備え、前記役抽選手段で用いる前記確率テーブルを選択する確率テーブル選択手段を備えることを特徴とする。
【0028】
請求項8の発明においては、確率テーブル選択手段により、第1確率テーブル、及び第1確率テーブルより第1特別役の当選確率が高く設定された第2確率テーブルを含む確率テーブルから、いずれかの確率テーブルが選択され、役抽選手段による役の抽選で用いられる。
【0029】
したがって、第1特別役及び第1特別遊技中の所定役の当選時にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように当選に関する内容を報知する報知遊技態様と、報知しない非報知遊技態様とに加え、第1特別役の当選確率が異なる遊技状態を設けることで、遊技態様をさらに多様化することができる。
【0030】
(請求項9)
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技態様決定手段は、所定の遊技履歴を参照して、遊技態様を報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを決定することを特徴とする。
【0031】
請求項9の発明においては、遊技態様決定手段による報知遊技態様又は非報知遊技態様の決定には、所定の遊技履歴が参照される。
したがって、所定の遊技履歴を加味して報知遊技態様又は非報知遊技態様の決定を行うことができる。
【0032】
(請求項10)
請求項10の発明は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、報知遊技態様の継続遊技期間を決定する報知遊技期間決定手段を備えることを特徴とする。
【0033】
請求項10の発明においては、報知遊技期間決定手段により、報知遊技態様の継続遊技期間が決定される。
したがって、報知遊技態様の継続遊技期間やその選択確率等を事前に設定することができる。
【0034】
(請求項11)
請求項11の発明は、請求項10に記載のスロットマシンにおいて、前記報知遊技期間決定手段は、所定の遊技履歴を参照して、報知遊技態様の継続遊技期間を決定することを特徴とする。
【0035】
請求項11の発明においては、報知遊技期間決定手段による報知遊技態様の継続遊技期間の決定には、所定の遊技履歴が参照される。
したがって、所定の遊技履歴を加味して報知遊技態様の継続遊技期間の決定を行うことができる。
【0036】
(請求項12)
請求項12の発明は、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、報知遊技態様の遊技中であっても所定の条件を満たしたときは、非報知遊技態様の遊技を実行し、その非報知遊技態様の解除の条件を満たしたときに、報知遊技態様の遊技を再開するように制御する報知遊技態様中断手段を備えることを特徴とする。
【0037】
請求項12の発明においては、報知遊技態様の遊技中に所定の条件を満たしたとき、例えばBBに当選したときには、報知遊技態様中断手段により報知遊技態様の遊技が中断され、非報知遊技態様の遊技が実行される。そして、その非報知遊技態様の解除の条件を満たしたとき、例えば上記のBBに基づくBBゲームが終了したときに、報知遊技態様の遊技が再開される。
【0038】
したがって、報知遊技態様の遊技中に所定の条件を満たしたときには、報知遊技態様の利益を保持したままで、所定の条件を満たしたときの遊技状態を遊技者に提供することができる。
【0039】
(請求項13)
請求項13の発明は、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記遊技態様決定手段により報知遊技態様に決定された後、報知遊技態様の遊技を実行するまでの間に、報知遊技態様内部中状態を設け、この報知遊技態様内部中状態の遊技中に、前記遊技態様決定手段の決定結果に関する演出を出力するように制御する決定結果演出制御手段を備えることを特徴とする。
【0040】
請求項13の発明においては、遊技態様決定手段により報知遊技態様に決定されたときに、直ちに報知遊技態様の遊技が実行されるのではなく、報知遊技態様内部中状態が設けられる。この報知遊技態様内部中状態の遊技中に、遊技態様決定手段の決定結果に関する演出、すなわち報知遊技態様の遊技が実行される旨の演出が出力される。そして、この演出の出力後に報知遊技態様の遊技が実行される。
【0041】
したがって、演出の出力により、報知遊技態様の遊技が実行されることを遊技者に知らせることができる。また、遊技態様決定手段の決定結果に関する演出のうち、報知遊技態様の遊技を実行しない旨の演出も出力するようにすれば、報知遊技態様の遊技が実行されるか否かの緊張感や期待感を遊技者に与えることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明によるスロットマシンの一実施形態の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段である。遊技制御手段60は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
【0043】
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、モータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
【0044】
リール31は、リング状のものであり、その外周面に複数種類の図柄(入賞役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。1つのリール31には、例えば21図柄が等間隔で設けられる。リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
【0045】
また、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、遊技者が遊技時に操作する、スタートスイッチ41及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
スタートスイッチ41は、遊技者がリール31の回転をスタートさせるときに操作するスイッチである。
また、ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止させるときに操作するスイッチである。
【0046】
図2は、本実施形態における各役と、メダルの払出し枚数、及び確率テーブル62(後述)における当選確率を示す図である。
役のうち、本実施形態では、3つの特別役が設けられている。特別役は、BB(ビックボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)を備える。ここで、SBは、本発明における第1特別役であり、BB及びRBは、本発明における第2特別役である。
また、小役は、3種類(小役1〜小役3)を備える。さらに、他の役としてリプレイ(再遊技役)を備える。
【0047】
ここで、確率1/1(100%)から、これらの全ての役の当選確率を合計したものを引いた確率が、いずれの役にも当選しない非当選確率である。確率テーブル62の非当選確率は、約1/18である。すなわち、確率テーブル62では、SBの当選確率は、1/1.5と最も高く、非当選確率より高く設定されている。
【0048】
各役には、それぞれ対応する特定の図柄の組合せが予め定められている。全てのリール31の停止時に、役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、その役の入賞となり、役ごとに予め定められた枚数のメダルが払い出される。
【0049】
ここで、図示しないが、有効ラインとは、フロントパネルの表示窓を含む部分に表示され、例えば5本設定されたものである。有効ラインは、5本である場合には、水平方向の上段、中段及び下段の3本と、右下がり及び左下がりの斜め方向の2本とから構成されている。
【0050】
そして、各表示窓から見えるリール31の上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン上に位置している。
また、この有効ラインは、投入されたメダル枚数に応じて有効化される。投入されたメダルが1枚のときは水平方向中段の1本の有効ライン、2枚のときは水平方向の3本の有効ライン、3枚のときは5本の全ての有効ラインが有効化される。
【0051】
上記の役のうち、特別役は、通常遊技から遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させる役である。特別遊技としては、BB、RB、及びSBにそれぞれ対応するものとして、BBゲーム及びRBゲーム(本発明における第2特別遊技)並びにSBゲーム(本発明における第1特別遊技)が設けられている。
例えば、全てのリール31の停止時に、有効ライン上の図柄の組合せが「7」−「7」−「7」である場合は、BBの入賞となり、15枚のメダルが払い出されるとともに、BBゲームに移行する。
以上の各特別遊技の終了後は、通常遊技に戻る。
【0052】
ここで、SBは、当選しただけでは、必ずしもSBに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止するとは限らず、特定の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときに限って、その特定の図柄の組合せが有効ラインに停止するように設定されている。したがって、SBの当選時に、当選したSBに対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための特定の操作順番でストップスイッチ42が操作されないときは、そのSBに対応する特定の図柄の組合せは有効ラインに停止しない。これに対し、SBの当選時に、当選したSBに対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための特定の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、そのSBに対応する特定の図柄の組合せが必ず有効ラインに停止するように設定されている。
【0053】
また、小役とは、予め定められた所定枚数のメダルが払い出される役である。小役1、小役2又は小役3が入賞することにより、それぞれ15枚、8枚又は2枚のメダルが払い出される。
【0054】
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入された枚数のメダルが自動投入されて、再遊技を行うことができるようにした役である。
【0055】
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、遊技中に演出を出力するための以下の周辺機器が電気的に接続されている。
ランプ33は、各リール31の内周側に固定して配置され、表示窓内にあるリール31の図柄を背後から照光するものである。ランプ33は、図柄を見やすくするための他、特定のパターンで発光する演出を出力するものである。
【0056】
また、スピーカ34は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
画像表示装置35は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、各種の演出画像等を表示するものである。
【0057】
また、画像表示装置35は、報知遊技態様の遊技中にSBに当選したとき、又は報知遊技態様のSBゲーム中に所定役に当選したときに、それらの役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知するものである。この報知遊技態様等については後述する。
【0058】
続いて、遊技制御手段60をより詳細に説明する。
遊技制御手段60は、図1に示すように、以下の各手段を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
【0059】
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
【0060】
役抽選手段61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する確率テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がBB当選領域に属する場合は、BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
【0061】
(確率テーブル)
確率テーブル62は、図2に示したように、それぞれ各役の当選確率を定めたものである。なお、役の当選確率は、通常、メダルの投入枚数(1〜3枚)ごと、及び出玉率の設定値ごとに定められているが、本実施形態では省略している。
【0062】
確率テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられている。確率テーブル62における抽選領域中の各役の当選領域は、それぞれ図2で示した当選確率となるように、所定の割合に設定されている。
【0063】
(特別役当選持越し手段)
特別役当選持越し手段63は、役抽選手段61による役の抽選においてBB又はRBに当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められたBB又はRBの図柄の組合せと一致するまでの遊技、すなわちBB又はRBが入賞するまでの遊技において、BB又はRBの当選を持ち越すようにするものである。
【0064】
ここで、役抽選手段61による役の抽選において、SB、小役又はリプレイに当選したときは、これらの役の当選は、当該遊技でのみ有効となり、次遊技以降には、その役の当選は持ち越されない。すなわち、役に当選した遊技でその当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなければ(役が入賞しなければ)、その役の当選は、その遊技の終了時に無効となる。
【0065】
これに対し、BB又はRBに当選したときは、そのBB又はRBの当選は、BB又はRBが入賞するまで次遊技以降に持ち越される。
さらに、特別役当選持越し手段63によりBB又はRBの当選が持ち越されている遊技であっても、役抽選手段61は、BB又はRBを含めた役の抽選を継続する。
【0066】
ここで、BB又はRBに当選し、BB又はRBの当選が持ち越されている遊技中は、役抽選手段61による役の抽選で、仮に抽出した乱数値がBB又はRBの当選領域に属する場合であっても、BB又はRBの当選とは判定しないようにするものが知られている。この場合には、BB又はRBが再度当選することはない。しかし本実施形態では、役抽選手段61は、BB又はRBの当選後もBB又はRBを含めた役の抽選を行う。これにより、BB又はRBが複数回当選する場合がある。
【0067】
本実施形態では、役抽選手段61による役の抽選においてBB又はRBに当選し、特別役当選持越し手段63によりBB又はRBの当選を持ち越している遊技中に、役抽選手段61による役の抽選においてBB又はRBに再度当選したときは、それまでに当選したBB又はRB及び再度当選したBB又はRBを持ち越すようにする。例えば、最初にBBに当選し、次にRBに当選したときは、最初に当選したBB及び次に当選したRBの双方の当選を持ち越すようにする。逆の場合も同様である。またBBに当選後、そのBBの入賞前に再度BBに当選したときは、2つのBBの当選を持ち越すようにする。2つのRBに当選したときも同様である。
【0068】
本実施形態では、これらのBB又はRBの当選の持越しをカウントするためのカウンターを備える。例えば、BB又はRBに当選したときには、それぞれBB用又はRB用のカウンターのカウント値に1が加算される。また、BB又はRBが入賞したときは、それぞれのカウンターのカウント値が1だけ減算される。例えばBB用のカウンターのカウント値が2であり、RB用のカウンターのカウント値が1である場合において、BBが入賞したときは、BB用のカウンターのカウント値が1減算され、BB用のカウンターのカウント値は1となる。なお、この場合には、RB用のカウンターのカウント値は1の状態が維持される。
【0069】
(リール停止制御手段)
リール停止制御手段64は、遊技状態(例えば、通常遊技状態や特別遊技状態)と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミング等とから、リール停止制御テーブル64aを参照してリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にリール31が停止するように制御するものである。
【0070】
リール停止制御テーブル64aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置等とから、リール31の停止位置を定めたものである。役抽選手段61による役の抽選において、いずれの役にも当選していないときは、いずれかの役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置が定められている。また、いずれかの役の当選時は、当選した役の図柄の組合せが有効ラインに停止可能に、リール31の停止位置が定められている。
【0071】
ここで、BB若しくはRBの当選が持ち越されており小役やリプレイに当選していない遊技では、BB又はRBに対応する図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように、リール31の停止制御の範囲内で、BB又はRBに係る図柄の引込み制御が行われる。
【0072】
また、BBやRBの当選を持ち越している遊技中に、小役やリプレイに当選したときは、小役やリプレイの入賞が優先される。よって、小役やリプレイの当選時は、たとえBBやRBの当選が持ち越されている場合であっても、BBやRBの図柄の組合せは有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置が定められている。
【0073】
さらに、本実施形態では、リール停止制御テーブル64aは、複数種類設けられている。複数のリール停止制御テーブル64aは、役抽選手段61においてSB、又はSBゲーム中の所定役に当選した場合において、これらの当選役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるか否かを、ストップスイッチ42の操作順番に応じて異なるように設定したものである。
【0074】
すなわち、ある1つのリール停止制御テーブル64aにおいては、SB又はSBゲーム中の所定役に当選した場合において、特定のストップスイッチ42の操作順番(例えば、右、中、左の順)で操作されたときは、上記の役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように定められており、それ以外の操作順番で操作されたときは、上記の役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように定められている。
【0075】
また、他の1つのリール停止制御テーブル64aにおいては、SB又はSBゲーム中の所定役に当選した場合において、他の特定のストップスイッチ42の操作順番(例えば、左、右、中の順)で操作されたときはSB又は所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように定められており、それ以外の操作順番で操作されたときはSB又は所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように定められている。
【0076】
ここで、左、中、右リール31にそれぞれ対応するストップスイッチ42を、左、中、右で表すと、ストップスイッチ42の操作順番としては、「左、中、右」、「左、右、中」、「中、左、右」、「中、右、左」、「右、左、中」、及び「右、中、左」の6通り挙げられる。
そして、各リール停止制御テーブル64aは、SB又はSBゲーム中に所定役に当選した場合において、それぞれいずれか1通りの操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、SB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止するようにし、それ以外の5通りの操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、SB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置を定めている。
【0077】
図3は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図3では、「BAR」及び「プラム」の図柄配列のみを示しており、図中、空欄になっている部分にも、所定の図柄が表示されているが、ここでは説明を省略する。
図3において、各リール31には、「BAR」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。同様に、「プラム」の図柄もまた、全て5図柄以内の間隔で配置されている。そして、「BAR」−「BAR」−「BAR」の図柄の組合せが、SBに対応する特定の図柄の組合せに定められている。さらに、「プラム」−「プラム」−「プラム」の図柄の組合せが、SBゲーム中の所定役に対応する特定の図柄の組合せに定められている。
【0078】
ここで、リール停止制御手段64は、上述したように、役の当選時は、その役に対応する図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように、リール31の停止制御の範囲内で、その役に係る図柄の引込み制御を行う。すなわち、役の当選時に、ストップスイッチ42のオンを検知した位置ではその役に係る図柄が有効ライン上に停止しないときは、リール31を停止時に移動制御することにより、有効ライン上にその役に係る図柄を積極的に停止させることで、当選した役の入賞率を高めるようにしている。
【0079】
そして、リール31の停止制御は、通常、190ms以下(ストップスイッチ42のオンを検知した位置から数えて、5図柄以内)に設定されている。したがって、当選した役に係る図柄から数えて5図柄前までの図柄のいずれかが特定有効ライン上に位置する時にストップスイッチ42をオンすれば、当選した役に係る図柄は、特定有効ライン上に引込み制御される。
【0080】
ここで、図3に示すように、各リール31において、「BAR」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、SBの当選時は、どの位置でストップスイッチ42がオンされても、「BAR」の図柄を有効ライン上に引込み制御することができる。よって、SBに対応する特定の図柄の組合せを構成する「BAR」の図柄は、100%の引込み率を有する。
以上は、SBゲーム中の所定役に対応する特定の図柄の組合せを構成する「プラム」の図柄についても同様である。
【0081】
また、リール停止制御手段64は、リール停止制御抽選手段64bを備える。
リール停止制御抽選手段64bは、役抽選手段61においてSB又はSBゲーム中に所定役に当選したときに、複数のリール停止制御テーブル64aのうち、いずれか1つのリール停止制御テーブル64aを抽選によって選択するものである。これにより、SB又はSBゲーム中に所定役に当選したときは、いずれか1つのリール停止制御テーブル64aが選択されることにより、SB又はSBゲーム中の所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番が決定される。なお、リール停止制御テーブル64aの選択方法としては、例えば役抽選手段61で説明したものと同様の乱数発生手段等を用いることが挙げられる。
【0082】
(入賞判別手段)
入賞判別手段65は、リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに停止した図柄の組合せが、予め定められたいずれかの役の図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。入賞判別手段65は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ラインに位置する図柄を判別し、これに基づいて、役の入賞の有無を判別する。
【0083】
なお、入賞判別手段65は、リール31が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置から、リール停止制御テーブル64aによってリール31の停止位置が定められた時に、有効ラインに停止する図柄の組合せを判別することも可能である。
【0084】
(払出し手段)
払出し手段66は、入賞判別手段65により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役の図柄の組合せと一致すると判別されたときに、入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。
なお、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
【0085】
(特別遊技実行手段)
特別遊技実行手段67は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了等を制御するものである。
特別遊技実行手段67は、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役の図柄の組合せと一致することを条件として、通常遊技から特別遊技に移行させる。
【0086】
特別遊技実行手段67は、BBに対応する特定の図柄の組合せ(例えば、「7」−「7」−「7」)が有効ラインに停止したときには、通常遊技からBBゲームに移行させる。また、RBに対応する特定の図柄の組合せ(例えば、「7」−「7」−「BAR」)が有効ラインに停止したときには、通常遊技からRBゲームに移行させる。さらにまた、SBに対応する特定の図柄の組合せ(上述した「BAR」−「BAR」−「BAR」)が有効ラインに停止したときには、通常遊技からSBゲームに移行させる。
【0087】
特別遊技実行手段67は、特別遊技への移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、ランプ33の点灯、スピーカ34からのサウンドの出力、画像表示装置35による画像表示等、各種の演出を行うように制御する。
【0088】
また、特別遊技実行手段67は、BBゲーム、RBゲーム及びSBゲーム中における遊技の進行を制御する。BBゲームにおいては、特別遊技実行手段67は、最初に第1遊技を開始させる。この第1遊技は、通常遊技と同様に、所定枚数(例えば3枚)以内のメダルを投入して遊技を行うものである。この第1遊技で役抽選手段61により抽選される役は、小役及び第2遊技に移行するための移行役である。この第1遊技では、遊技回数の上限が例えば30回と予め定められている。そして、特別遊技実行手段67は、第1遊技での遊技回数をカウントし続ける。
【0089】
また、特別遊技実行手段67は、第1遊技中に、有効ラインに停止した図柄の組合せが、移行役の図柄の組合せと一致することを条件として、すなわち移行役の入賞を条件として、第1遊技から第2遊技に移行させる。
【0090】
第2遊技に移行すると、特別遊技実行手段67は、第2遊技中の遊技回数及び所定役の入賞回数をカウントする。第2遊技は、例えばメダルを1枚のみ投入可能とし、水平方向中段の有効ラインのみを有効化させ、この有効ラインに、例えば90%程度の高確率で所定役に対応する特定の図柄の組合せ(例えば上述した「プラム」−「プラム」−「プラム」)が停止するように制御される遊技である。そして、第2遊技は、その所定役の入賞回数が規定回数(例えば8回)に到達するか、又は遊技回数が規定回数(例えば12回)に到達するまで継続される。この第2遊技の終了条件を満たすか否かの判断のため、特別遊技実行手段67は、遊技回数及び所定役の入賞回数をカウントする。
【0091】
そして、特別遊技実行手段67は、第2遊技の遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときに、その第2遊技を終了させて、BBゲームの終了条件を満たしていないことを条件として、再度、第1遊技に戻るように制御する。
【0092】
ここで、BBゲームでは、第1遊技から第2遊技への移行回数は、規定回数まで(例えば3回)と上限が定められている。したがって、規定回数目になったときの第2遊技の終了時は、第1遊技に再度移行することなく、BBゲームを終了させるようにする。このため、特別遊技実行手段67は、BBゲーム中に、第1遊技から第2遊技に移行した回数をカウントする。例えば、BBゲーム中の第1遊技時に移行役が入賞し、第2遊技に移行させるときに、移行回数に1を加算する。
【0093】
また、RBゲームは、上記のBBゲームでの第2遊技を1セット、すなわち所定役に対応する特定の図柄の組合せ(「プラム」−「プラム」−「プラム」)が高確率で有効ラインに停止する遊技を、規定入賞回数又は規定遊技回数に到達するまで行うものである。
RBゲームにおいては、特別遊技実行手段67は、遊技回数又は所定役の入賞回数をカウントし続ける。
【0094】
さらにまた、SBゲームは、RBゲーム中の遊技を1遊技、すなわち所定役に対応する特定の図柄の組合せ(「プラム」−「プラム」−「プラム」)が有効ラインに停止する遊技を1遊技だけ行うものである。
ただし、SBゲームでは、高確率(例えば90%程度)で所定役に当選するが、上述したように、特定の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときに限り、当選した所定役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止する。これに対し、所定役に当選しても、特定の操作順番以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、当選した所定役に対応する特定の図柄の組合せは有効ラインに停止しないように、リール31が停止制御される。
【0095】
特別遊技実行手段67は、特別遊技中に、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し続け、特別遊技の終了条件を満たすと判別されたときに、特別遊技を終了させるようにする。
【0096】
特別遊技がBBゲームであるときは、第1遊技の遊技回数が規定回数に到達したとき、又は第1遊技から第2遊技への移行回数が規定回数に到達したときの第2遊技において遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときのいずれか1つを満たすときは、特別遊技実行手段67は、BBゲームの終了条件を満たすと判別する。また、特別遊技がRBゲームであるときは、遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときのいずれか1つを満たすときは、特別遊技実行手段67は、RBゲームの終了条件を満たすと判別する。
さらにまた、特別遊技がSBゲームであるときは、SBゲームの1遊技が終了したときは、特別遊技実行手段67は、SBゲームの終了条件を満たすと判別する。
【0097】
(当選報知制御手段)
当選報知制御手段68は、役抽選手段61でSB又はSBゲーム中に所定役に当選したときに、リール停止制御手段64により当選したSB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるためのストップスイッチ42の操作順番を遊技者が知り得るように、SB又は所定役の当選に関する内容を報知するように制御するものである。
【0098】
リール停止制御抽選手段64bによっていずれか1つのリール停止制御テーブル64aが選択されると、当選報知制御手段68は、そのリール停止制御テーブル64aに対応する、SB又は所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番を判別し、その操作順番を遊技者に対して報知するように制御する。
【0099】
報知方法としては、演出を出力するための種々の周辺機器を用いることができるが、本実施形態では、画像表示装置35に画像表示する。
例えば、左、中、右の順にストップスイッチ42を操作すれば、当選したSB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができることができる場合には、画像表示装置35に例えば「左→中→右」と画像表示する。その他のストップスイッチ42の操作順番としては、左、右、中の順、中、左、右の順、中、右、左の順、右、左、中の順、右、中、左の順が挙げられるが、これらについても同様に画像表示する。
【0100】
ここで、SB又はSBゲーム中の所定役に当選したときには、当選報知制御手段68は、スタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。このように制御するのは、以下の理由による。
SB又はSBゲーム中の所定役に当選したときは、その当選は当該遊技でのみ有効であり、その当選を次遊技に持ち越すことはできない。いいかえると、SB又はSBゲーム中の所定役に当選した遊技で、SB又は所定役にそれぞれ対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、当選の権利は消滅する。
【0101】
このため、SB又は所定役の当選時には、その当選したSB又は所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるリール31の停止操作を可能とするため、スタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。SB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためには、最初に操作すべきストップスイッチ42から、所定の操作順番が定められているからである。
【0102】
(遊技態様決定手段)
遊技態様決定手段69は、当選報知制御手段68による報知を行う報知遊技態様とするか、又は当選報知制御手段68による報知を行わない非報知遊技態様とするかを決定するものである。
本実施形態では、遊技態様決定手段69は、非報知遊技態様の遊技中には、毎遊技、当選報知制御手段68による報知を行う報知遊技態様とするか否かを決定する。また、報知遊技態様の遊技が、決定された継続遊技期間に到達したときは、非報知遊技態様に決定する。
【0103】
さらに、遊技態様決定手段69は、所定の遊技履歴を参照して、遊技態様を報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを決定する。特に本実施形態では、遊技態様決定手段69は、非報知遊技態様の遊技中において、SB当選時であって、リール停止制御抽選手段64bにより左、中、右の順(順押し)でストップスイッチ42が操作されたときにSB又は所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように定められたリール停止制御テーブル64aが選択されたときの1/100の確率で、報知遊技態様にすると決定する。
【0104】
例えば、遊技態様決定手段69は、非報知遊技態様の遊技において、SBに当選し、かつ、ストップスイッチ42の操作順番が左、中、右の順に係るリール停止制御テーブル64aが選択されたときには、ソフト乱数を用いて1/100の抽選を行う。そして、この抽選に当選したときには、遊技態様決定手段69は、報知遊技態様にすると決定する。
【0105】
ここで、SBの当選確率は1/1.5である。また、左、中、右の順でストップスイッチ42が操作されたときにSB又は所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように定められたリール停止制御テーブル64aが選択される確率は、1/6である。よって、非報知遊技態様の遊技中に報知遊技態様に決定される確率は、
1/1.5×1/6×1/100=1/900
となる。
【0106】
なお、図示しないが、遊技制御手段60は、報知遊技態様の遊技であるか否かを判別するフラグとして、報知遊技フラグを備える。報知遊技態様の遊技中は、報知遊技フラグはオンにされる。一方、非報知遊技態様の遊技中は、報知遊技フラグはオフにされる。
【0107】
(報知遊技期間決定手段)
報知遊技期間決定手段70は、遊技態様決定手段69により報知遊技態様にすると決定されたときに、報知遊技態様の継続遊技期間を決定するものである。
本実施形態では、報知遊技期間決定手段70は、抽選によって継続遊技期間を決定する。
【0108】
図4は、報知遊技期間決定手段70の継続遊技期間の決定で用いる確率テーブルを示す図である。図4に示すように、決定される継続遊技期間として、50ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、以降100ゲームごとに2000ゲームまで設定されている。そして、各継続遊技期間ごとに当選確率が設定されている。具体的には、50〜500ゲームまでは、それぞれ1/10の当選確率を有する。また、600〜1000ゲームまでは、それぞれ1/20の当選確率を有する。さらにまた、1100〜1500ゲームまでは、1/50の当選確率を有する。さらに、1600〜2000ゲームまでは、1/100の当選確率を有する。これらのうちのいずれかを、例えばソフト乱数を用いて選択する。
【0109】
そして、遊技態様決定手段69は、報知遊技態様の継続遊技回数が報知遊技期間決定手段70で決定された遊技回数に到達したときは、報知遊技態様の遊技を終了し、非報知遊技態様の遊技を行うと決定する。
【0110】
(報知遊技態様中断手段)
報知遊技態様中断手段71は、報知遊技態様の遊技中であっても所定の条件を満たしたときは、非報知遊技態様の遊技を実行し、その非報知遊技態様の解除の条件を満たしたときに、報知遊技態様の遊技を再開するように制御するものである。
特に本実施形態では、報知遊技態様の遊技中にBB又はRBに当選したときには、報知遊技態様の遊技を中断し、非報知遊技態様の遊技を実行する。そして、BBゲーム又はRBゲームが終了したときに、報知遊技態様の遊技を再開するように制御する。
【0111】
このため、報知遊技態様中断手段71は、報知遊技態様の遊技中にBB又はRBに当選したときには、遊技回数のカウントを中断するとともに、それまでの遊技回数を、RAM等の所定の記憶手段に記憶しておく。そして、BBゲーム又はRBゲームが終了し、報知遊技態様の遊技に再度移行するときに、上記記憶手段に記憶されている遊技回数を読み出し、報知遊技態様の遊技回数をセットする。
【0112】
(操作順番検出手段)
操作順番検出手段72は、SBの当選時、又はSBゲーム中に所定役に当選したときに、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとにそれぞれ設けられているが、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段72に送信されるように構成されている。
【0113】
そして、リール停止制御手段64は、操作順番検出手段72による検出結果に基づいて、選択したリール停止制御テーブル64aを参照し、リール31の停止位置を決定し、その位置にリール31を停止制御する。
【0114】
以上のように、報知遊技態様の遊技では、SB又はSBゲーム中の所定役に当選したときには、上述のようにストップスイッチ42の操作順番が報知されるので、遊技者は、この報知によってSB又は所定役に当選したことを知ることができる。さらに、報知された順番に従って(スロットマシン10で指示された順番に従って)ストップスイッチ42をオンすれば、当選したSB又は所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、メダルを獲得することができる。すなわち、SB又は所定役に対応する特定の図柄の組合せを構成する「BAR」又は「プラム」の各図柄の引込み率は、100%に設定されているからである。
【0115】
これに対し、非報知遊技態様の遊技中は、SB又はSBゲームで所定役に当選したときであっても、SB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番が報知されない。したがって、非報知遊技態様の遊技中にSB又はSBゲームで所定役に当選したときに、そのSB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番と、遊技者が当該遊技で操作した順番とが一致すれば、SB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止するが、それ以外の操作順番では、SB又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せは有効ラインに停止しない。
【0116】
上述のように、操作順番には6通りあるので、非報知遊技態様の遊技中は、SB又はSBゲーム中に所定役に当選したときに、それぞれ対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止する確率は、1/6になる。
【0117】
よって、報知遊技態様と非報知遊技態様の遊技とでは、SB又はSBゲーム中の所定役に当選したときに、それぞれ対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止する確率に、6倍の差がつくことになる。
ここで、各遊技で3枚のメダルが投入されて遊技が行われ、SBゲーム中は1枚のメダルが投入されて遊技が行われるものとする。さらに、SBゲーム中の所定役の当選確率を9/10とし、SB又はSBゲーム中の所定役の当選時に報知遊技態様では100%の確率でそれぞれ対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止すると仮定したとき、報知遊技態様におけるSB及びSBゲーム中の所定役に基づくメダル獲得枚数は、
1/1.5(SBの当選確率)×6枚(SBの払出し枚数)+1/1.5×9/10(SBゲーム移行時の所定役の当選確率)×15枚(SBゲームの所定役の払出し枚数)=13枚
となる。
【0118】
SBの当選時の遊技ではメダルが3枚投入され、SBゲームではメダルが1枚投入されるので、投入枚数の合計は、4枚である。よって、報知遊技態様時のSB及びSBゲームに基づく純増枚数は、
13−4=+9枚
となる。
また、SBの当選及びSBゲームによるメダルの増減率は、
13/4=325%
となる。
【0119】
これに対し、非報知遊技態様の遊技では、SB及びSBゲーム中の所定役にそれぞれ対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する確率は、報知遊技態様の遊技時の1/6となるので、
1/1.5(SBの当選確率)×1/6×6枚(SBの払出し枚数)+1/1.5×1/6×9/10(SBゲーム移行時の所定役の当選確率)×1/6×15枚(SBゲームの所定役の払出し枚数)=0.92枚
となる。
【0120】
上記と同様に、SBの当選時の遊技ではメダルが3枚投入され、SBゲームではメダルが1枚投入されるので、投入枚数の合計は、
3+1×1/6=3.17枚
となる。
よって、非報知遊技態様時のSB及びSBゲームに基づく純増枚数は、
0.92−3.17=−2.25枚
となる。
また、SBの当選及びSBゲームによるメダルの増減率は、
0.92/3.17=29%
となる。
【0121】
以上により、報知遊技態様と非報知遊技態様とでの、SB及びSBゲームに基づくメダルの増減率の差は、
325/29=11.2倍
となる。
【0122】
ここで、従来のスロットマシンにおいて、SBの当選、入賞状態を集中的に発生させているもののメダルの増減率を考える。
従来のスロットマシンでは、通常確率と高確率とでのSBの当選及び入賞確率は、10倍程度であった。
例えば、高確率時のSBの当選確率を、本実施形態と同様に1/1.5とすると、通常確率時のSBの当選確率は、その1/10(1/15)となる。
【0123】
このとき、高確率時は、
1/1.5(SBの当選確率)×6枚(SBの払出し枚数)+1/1.5×9/10(SBゲーム移行時の所定役の当選確率)×15枚(SBゲームでの所定役の払出し枚数)=13枚
となり、本実施形態と同様である。
【0124】
これに対し、通常確率時は、
1/15(SBの当選確率)×6枚(SBの払出し枚数)+1/15×9/10(SBゲーム移行時の所定役の当選確率)×15枚(SBゲームでの所定役の払出し枚数)=1.3枚
となる。
【0125】
よって、従来のスロットマシンの場合には、SBの当選、入賞確率は、高確率時と通常確率時とで10倍の差がある。これに対し、本実施形態では、SBに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止する確率は、報知遊技態様と非報知遊技態様とで6倍の差となる。しかし、本実施形態では、SBゲーム中の所定役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止する確率もまた、報知遊技態様と非報知遊技態様とで6倍の差となる。
よって、従来のスロットマシンの場合には、通常確率時のメダル獲得枚数は、1.3枚であるのに対し、本実施形態では、0.92枚となる。この結果、報知遊技態様と非報知遊技態様とでのメダルの増減率の差は、11.2倍となるので、従来のスロットマシンの10倍の値以上となる。
【0126】
よって、報知遊技態様と非報知遊技態様とでのメダルの増減率の差を、従来のスロットマシン以上にすることができる。
【0127】
続いて、スロットマシン10のゲームの流れについて、フローチャートに基づいて説明する。図5〜図10は、本実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートである。図6は、図5に続くフローチャートである。図7は、図5中、「2」以降に続くフローチャートである。図8は、図6中、「5」以降に続くフローチャートである。図9は、図8中、ステップS59でSBゲームが開始されたときのSBゲーム中の処理を示すフローチャートである。図10は、図9中、「7」以降に続くフローチャートである。
【0128】
先ず、遊技者は、メダル投入口(図示せず)からメダルを投入するか、又はベットスイッチ(図示せず)を操作することによりスロットマシン10にメダルを投入し、有効ラインを有効化して、スタートスイッチ41をオンする。ステップS1において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、各リール31を始動させるとともに、次のステップS2に進む。ステップS2では、遊技制御手段60は、報知遊技フラグがオンであるか否かを判別する。オンである(報知遊技態様の遊技中である)と判別したときはステップS3に進み、オンでない(非報知遊技態様の遊技中である)と判別したときはステップS4に進む。
【0129】
ステップS3では、遊技制御手段60は、報知遊技態様の遊技回数の更新処理を行う。すなわち、スタートスイッチ41がオンされることによって遊技が開始されたので、報知遊技態様の遊技回数Pに1を加算する処理(P=P+1)を行う。そしてステップS4に進む。
【0130】
ステップS4では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。次にステップS5に進み、特別役(BB、RB又はSB)に当選したか否かが判別され、当選していないと判別されたときは図6のステップS13に進み、当選したと判別されたときはステップS6に進む。ステップS6では、当選した特別役がBBであるか否かが判別される。BBであると判別されたときはステップS7に進み、BBでない(RB又はSBである)と判別されたときはステップS8に進む。
【0131】
ステップS7では、特別役当選持越し手段63は、BB用のカウンターのカウント値Xに1を加算し(X=X+1)、ステップS10に進む。また、ステップS8では、当選した特別役がRBであるか否かが判別される。RBであると判別されたときはステップS9に進み、RBでない(SBである)と判別されたときはステップS31(図7)に進む。ステップS9では、特別役当選持越し手段63は、RB用のカウンターのカウント値Yに1を加算し(Y=Y+1)、ステップS10に進む。
【0132】
ステップS10では、報知遊技フラグがオンであるか否かが判別され、オンであると判別されたときはステップS11に進む。ステップS11では、遊技制御手段60は、報知遊技態様の遊技回数の更新を停止する。また、遊技制御手段60は、この時点での報知遊技態様の遊技回数を所定の記憶手段に記憶しておく。次のステップS12では、遊技制御手段60は、報知遊技フラグをオフにする。そして図6のステップS13に進む。一方、ステップS10で報知遊技フラグがオンでない判別されたときはステップS13進む。
【0133】
ステップS13に進むと、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS14に進む。
ステップS14では、リール停止制御手段64は、ステップS4での役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、リール停止制御テーブル64aを参照してリール31の停止位置を決定するとともに、その決定した位置にリール31を停止制御する。
【0134】
次のステップS15では、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し続け、全てのリール31が停止したと判別したときはステップS16に進む。一方、ステップS15で、全てのリール31が停止していないと判別したときは、ステップS13に戻る。
【0135】
ステップS16では、入賞判別手段65は、特別役であるBB、RB又はSBにそれぞれ対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か、すなわち各特別役が入賞したか否かを判別する。特別役が入賞したと判別されたときは、図中、「5」(図8のステップS51)に進む。
これに対し、特別役が入賞していないと判別されたときは、ステップS17に進み、入賞判別手段65は、特別役以外の小役やリプレイが入賞したか否かを判別する。
【0136】
ステップS17において小役やリプレイが入賞したと判別されたときは、ステップS18に進み、払出し手段66は、入賞役に応じたメダルの払出し等の処理を行う。小役の入賞時は、その小役に対応する枚数のメダルの払出し処理等を行い、ステップS19に進む。また、リプレイの入賞時は、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技処理を行い、ステップS19に進む。
一方、ステップS17で小役等に入賞していないと判別されたとき、すなわちいずれの役も入賞していないときは、払出し等の処理を行うことなく、ステップS19に進む。
【0137】
ステップS19では、遊技制御手段60は、報知遊技フラグがオンであるか否かを判別し、オンでないと判別したときは、本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、オンであると判別したときはステップS20に進む。ステップS20では、遊技態様決定手段69は、報知遊技態様の遊技回数Pが規定回数Zに到達したか否かを判別する。
【0138】
報知遊技態様の遊技回数Pが規定回数Zに到達したと判別したときは、ステップS21に進み、遊技態様決定手段69は、遊技態様を非報知遊技態様に決定し、遊技制御手段60は、報知遊技フラグをオンからオフに切り替える。すなわち、報知遊技態様の遊技回数が規定回数に到達したときは、報知遊技態様の遊技を終了するように制御する。これに対し、ステップS20で報知態様の遊技回数Pが未だ規定回数Zに到達してしないと判別したときは、本フローチャートによる処理を終了する。
【0139】
図5のステップS8から図7のステップS31に進むと、リール停止制御抽選手段64bは、リール停止制御テーブル64aの抽選を行い、いずれか1つのリール停止制御テーブル64aを選択し、ステップS32に進む。
【0140】
ステップS32では、遊技制御手段60は、報知遊技フラグがオンであるか否かを判別する。オンであると判別したときはステップS38に進み、オンでないと判別したときはステップS33に進む。ステップS33では、遊技態様決定手段69は、ストップスイッチ42の操作順番が順押し(左、中、右の順)に係るリール停止制御テーブル64aが選択されたか否かを判別する。
【0141】
ステップS33で、選択されたリール停止制御テーブル64aが順押しに係るものでないと判別されたときは、ステップS39に進み、順押しに係るものであると判別されたときはステップS34に進む。ステップS34では、遊技態様決定手段69は、報知遊技態様にするか否かの決定(抽選)を行う。上述したように、1/100の当選確率で、報知遊技態様に決定する。
【0142】
そして、ステップS35に進み、ステップS34の抽選において当選したか否かが判別される。抽選に当選したと判別されたときはステップS36に進み、当選していないと判別されたときはステップS39に進む。ステップS36では、報知遊技フラグがオンにされる。そしてステップS37に進み、報知遊技期間決定手段70により、報知遊技態様の継続遊技期間が抽選によって決定される。決定された継続遊技期間は、所定の記憶手段に記憶される。そしてステップS38に進む。
【0143】
ステップS38では、当選報知制御手段68は、SBに対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるためのストップスイッチ42の操作順番を遊技者が知り得るように、SBの当選に関する内容を報知するように制御する。上述したように、報知には、画像表示装置35等が用いられる。
そしてステップS39に進む。
【0144】
ステップS39では、遊技制御手段60は、第1(最初の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS40に進む。ステップS40では、操作順番検出手段72は、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出し、ステップS41に進む。
【0145】
ステップS41では、リール停止制御手段64は、ステップS31で選択されたリール停止制御テーブル64a、及びステップS40で検出された第1ストップスイッチ42に基づいて、第1ストップスイッチ42に対応する第1リール31を停止制御する。
【0146】
次にステップS42に進み、遊技制御手段60は、第2(2番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS43に進む。
ステップS43では、操作順番検出手段72は、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出する。そして、ステップS44に進む。ステップS44では、リール停止制御手段64は、ステップS41と同様に、第2ストップスイッチ42に対応する第2リール31を停止制御する。
【0147】
次にステップS45に進み、遊技制御手段60は、第3(3番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS46に進む。
ステップS46では、リール停止制御手段64は、ステップS41及びステップS44と同様に、第3ストップスイッチ42に対応する第3リール31を停止制御する。そして、ステップS16(図6)に進む。ここで、ステップS45の後に第3ストップスイッチ42を検出しないのは、既に第1及び第2ストップスイッチ42を検出しているので、第3ストップスイッチ42を判別することができるからである。
【0148】
図6のステップS16において特別役が入賞したと判別されたときは、図8のステップS51以降の処理に進む。
ステップS51では、入賞判別手段65は、BBが入賞したか否か、すなわちBBに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判別する。BBが入賞したと判別されたときはステップS52に進み、BBが入賞していないと判別されたときはステップS55に進む。
【0149】
ステップS52では、特別役当選持越し手段63は、BB用のカウンターのカウントXから1を減算し(X=X−1)、ステップS53に進んで、特別遊技実行手段67は、BBゲームを開始する。BBゲームが開始されると、ステップS54に進み、特別遊技実行手段67は、BBゲームを進行するとともに、BBゲームの終了条件を満たすか否かを判別し続ける。BBゲームの終了条件を満たすと判別されたときは、ステップS61に進む。
【0150】
これに対し、ステップS55では、入賞判別手段65は、RBが入賞したか否か、すなわちRBに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判別する。RBが入賞したと判別されたときはステップS56に進み、RBが入賞していないと判別されたとき、すなわちSBに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときはステップS59に進む。
【0151】
ステップS56では、特別役当選持越し手段63は、RB用のカウンターのカウント値から1を減算し(Y=Y−1)、ステップS57に進んで、特別遊技実行手段67は、RBゲームを開始する。RBゲームが開始されると、ステップS58に進み、特別遊技実行手段67は、RBゲームを進行するとともに、RBゲームの終了条件を満たすか否かを判別し続ける。RBゲームの終了条件を満たすと判別されたときは、ステップS61に進む。
【0152】
一方、ステップS59に進むと、特別遊技実行手段67は、SBゲームを開始する。SBゲームが開始されると、ステップS60に進み、特別遊技実行手段67は、SBゲームを進行するとともに、SBゲームの終了条件を満たすか否かを判別し続ける。SBゲームの終了条件を満たすと判別されたときは、図6のステップS21の後に進んで処理を終了する。
【0153】
ステップS61では、遊技制御手段60は、ステップS11において報知遊技回数の更新が停止されているか否かを判別する。この判別は、ステップS11において報知遊技態様の遊技回数の更新を停止した時点での遊技回数を所定の記憶手段に記憶したか否かにより行う。報知遊技態様の遊技回数の更新が停止されていると判別されたときはステップS62に進む。
【0154】
ステップS62では、遊技制御手段60は、報知遊技フラグをオンにし、ステップS63に進む。ステップS63では、特別役(BB又はRB)に当選する直前における報知遊技態様の遊技回数、すなわち上述した所定の記憶手段に記憶された遊技回数をセットする。これにより、次遊技以降で、報知遊技態様の遊技が再開される。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS61で報知遊技態様の遊技回数の更新が停止されていないと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。
【0155】
図9は、ステップS59(図8)においてSBゲームが開始された時からステップS60においてSBゲームが終了したと判別されるまでの処理をより詳細に示すフローチャートである。
先ず、ステップS59においてSBゲームが開始されると、図9のステップS71に進む。
ステップS71において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、各リール31を始動させるとともに、次のステップS72に進む。ステップS72では、役抽選手段61は、SBゲーム特有の役の抽選を行う。すなわち、所定役の抽選を行う。そして、ステップS73に進み、所定役に当選したか否かが判別され、当選していないと判別されたときはステップS74に進み、当選したと判別されたときは図10のステップS81に進む。
【0156】
ステップS74では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS75に進む。ステップS75では、リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、リール停止制御テーブル64aを参照してリール31の停止位置を決定するとともに、その決定した位置にリール31を停止制御する。ここでは、所定役に当選していないため、所定役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止制御が行われる。
【0157】
次のステップS76では、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し続け、全てのリール31が停止したと判別したときはステップS77に進む。一方、ステップS76で、全てのリール31が停止していないと判別したときは、ステップS74に戻る。
【0158】
ステップS77では、入賞判別手段65は、所定役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か(所定役が入賞したか否か)を判別する。所定役が入賞したと判別されたときは、ステップS78に進む。ステップS78では、払出し手段66は、所定役に応じたメダルの払出しの処理を行う。そして、ステップS79に進んでSBゲームを終了する。
一方、ステップS77で所定役が入賞していないと判別されたとき、すなわちいずれの役も入賞していないときは、払出し等の処理を行うことなく、ステップS79に進んでSBゲームを終了する。
【0159】
ステップS73で所定役に当選し、図10のステップS81に進むと、リール停止制御抽選手段64bは、リール停止制御テーブル64aの抽選を行い、いずれか1つのリール停止制御テーブル64aを選択し、ステップS82に進む。
【0160】
ステップS82では、遊技制御手段60は、報知遊技フラグがオンであるか否かを判別する。オンであると判別したときはステップS83に進み、オンでないと判別したときはステップS83の処理を行うことなくステップS84に進む。ステップS83では、当選報知制御手段68は、所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるためのストップスイッチ42の操作順番を遊技者が知り得るように、所定役の当選に関する内容を報知するように制御する。上述したように、報知には、画像表示装置35等が用いられる。そしてステップS84に進む。
【0161】
ステップS84では、遊技制御手段60は、第1(最初の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS85に進む。ステップS85では、操作順番検出手段72は、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出し、ステップS86に進む。
【0162】
ステップS86では、リール停止制御手段64は、ステップS81で選択されたリール停止制御テーブル64a、及びステップS85で検出された第1ストップスイッチ42に基づいて、第1ストップスイッチ42に対応する第1リール31を停止制御する。
【0163】
次にステップS87に進み、遊技制御手段60は、第2(2番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS88に進む。
ステップS88では、操作順番検出手段72は、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出する。そして、ステップS89に進む。ステップS89では、リール停止制御手段64は、ステップS86と同様に、第2ストップスイッチ42に対応する第2リール31を停止制御する。
【0164】
次にステップS90に進み、遊技制御手段60は、第3(3番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS91に進む。
【0165】
ステップS91では、リール停止制御手段64は、ステップS86及びステップS89と同様に、第3ストップスイッチ42に対応する第3リール31を停止制御する。そして、ステップS77(図9)に進む。ここで、ステップS90の後に第3ストップスイッチ42を検出しないのは、既に第1及び第2ストップスイッチ42を検出しているので、第3ストップスイッチ42を判別することができるからである。
【0166】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では、遊技態様決定手段69は、所定の遊技履歴を参照して、遊技態様を報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを決定したが、本実施形態で示した以外の遊技履歴、例えば当選役の種類、ゲーム回数、BBゲームでのメダル獲得枚数等の他の遊技履歴を参照して、決定しても良い。
【0167】
(2)本実施形態では、報知遊技期間決定手段70は、所定の遊技履歴を参照することなく報知遊技態様の継続遊技期間を決定したが、遊技態様決定手段69と同様に、所定の遊技履歴を参照して決定しても良い。
【0168】
(3)本実施形態では、報知遊技期間決定手段70により報知遊技態様の継続遊技期間を決定した。しかし、報知遊技期間決定手段70を設けることなく、毎遊技、抽選等によって報知遊技態様を継続するか否かを決定しても良い。
【0169】
例えば、遊技態様決定手段69は、報知遊技態様の遊技中に、SBに当選したときには、(リール停止制御抽選手段64bによりいずれのリール停止制御テーブル64aが選択されたかにかかわらず)1/300の確率で、非報知遊技態様に決定することが挙げられる。1/300の確率の抽選は、遊技態様決定手段69の1/100の抽選と同様にソフト乱数を用いて行うことができる。ここで、SBの当選確率は1/1.5であるので、報知遊技態様の遊技中に非報知遊技態様に決定される確率は、上記の例では、
1/1.5×1/300=1/450
となる。
【0170】
なお、以上のようにして報知遊技態様から非報知遊技態様にする場合、実施形態で示したフローチャート中、ステップS3の遊技回数のカウントは不要である。また、報知遊技態様の遊技中にBB又はRBに当選したときは、ステップS10〜ステップS12までの処理に替えて、報知遊技フラグをオンからオフにする。そして、BBゲーム又はRBゲームの終了後に、ステップS61からステップS63までの処理に替えて、再度、報知遊技フラグをオンにする処理を行えば良い。
【0171】
さらにまた、ステップS19からステップS21までの処理は不要である。さらに、ステップS32で報知遊技フラグがオンであるときは、抽選等によって報知遊技態様を継続するか否かを決定し、報知遊技態様を継続する場合にはステップS38に進み、継続しないときは報知遊技フラグをオフにしてステップS39に進むようにする。また、ステップS37での報知遊技態様の継続遊技期間の抽選は不要である。
【0172】
(4)本実施形態では、確率テーブル62は、1つのみを設けた。しかし、これに限らず、SBの当選確率が通常確率(例えば、本実施形態の1/10に相当する1/15)に設定された第1確率テーブルと、SBの当選確率が高確率(例えば、本実施形態と同一の1/1.5)に設定された第2確率テーブルとを設け、役抽選手段61で用いる確率テーブルを選択する確率テーブル選択手段を備えても良い。確率テーブル選択手段は、抽選によって確率テーブルを選択しても良く、あるいは遊技履歴等を参照して所定の条件を満たすときに確率テーブルを切り替えるようにすることも可能である。
【0173】
このようにすれば、SBの当選確率が通常確率と高確率との遊技状態に加え、SBの当選時にSBに対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知する報知遊技態様と、報知しない非報知遊技態様とを設けることで、遊技態様をさらに多様化することができる。
【0174】
(5)本実施形態では、報知遊技態様に決定されたときの演出内容については言及していないが、報知遊技態様に決定されたときには、その旨を遊技者に報知する演出を、ランプ33、スピーカ34又は画像表示装置35等を用いて出力するようにしても良い。同様に、報知遊技態様の遊技を終了するときにもその旨の演出を出力するようにしても良い。
【0175】
(6)また、報知遊技態様に決定されたときには、当該遊技で直ちに演出を出力せず、次遊技以降の所定回数の遊技中に演出を出力するようにし、この演出の出力後に報知遊技態様の遊技を実行するようにしても良い。
この場合には、遊技態様決定手段69により報知遊技態様に決定された後、報知遊技態様の遊技を実行するまでの間に、報知遊技態様内部中状態を設け、この報知遊技態様内部中状態の遊技中に、遊技態様決定手段69の決定結果に関する演出を出力するように制御する決定結果演出制御手段を設ける。
【0176】
例えば、報知遊技態様に決定された後、SBに当選し、かつリール停止制御抽選手段64bにより左、中、右の順(順押し)でストップスイッチ42が操作されたときにSBに対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように定められたリール停止制御テーブル64aが選択されるまでの間を、報知遊技態様内部中状態に設定する。そして、上記のリール停止制御テーブル64aが選択されるまでの間に、報知遊技態様の遊技が実行される旨の演出を出力する。
なお、遊技態様決定手段69の決定結果に関する演出のうち、報知遊技態様の遊技を実行しない旨の演出も出力するようにしても良い。
【0177】
(7)本実施形態では、SBゲーム中の遊技で、報知遊技態様のときには当選報知制御手段68による報知を行うようにした。この遊技を、例えばBBゲーム中の第2遊技で同様に行っても良い。すなわち、所定役が高確率で当選するが、特定の操作順番でストップスイッチ42が操作されない限り、所定役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御する。上述した実施形態と同様に、BBゲームの第2遊技では、リール停止制御抽選手段64bによりいずれかのリール停止制御テーブル64aを選択し、選択したリール停止制御テーブル64aに基づいてリール31を停止制御すれば良い。
【0178】
(8)BB又はRBの複数の当選を持ち越す場合には、当選を持ち越したBB又はRBの入賞条件を設けても良い。例えば、報知遊技態様の遊技では、継続遊技期間中は、BB又はRBが入賞しないようにリール31を停止制御するとともに、この継続遊技期間中にBB又はRBに当選したときは、それらを全て持ち越すようにする。そして、報知遊技態様の遊技の終了後に、当選を持ち越しているBB又はRBを入賞させることができるようにしても良い。
【0179】
(9)本実施形態では、SB及びSBゲーム中の所定役に当選したときに、報知遊技態様又は非報知遊技態様とした。しかし、これに限らず、いずれか一方の当選時のみを報知遊技態様又は非報知遊技態様としても良い。
【0180】
【発明の効果】
(請求項1)
請求項1の発明によれば、非報知遊技態様の遊技中に、役抽選手段で特別役に当選したときに、リール停止制御決定手段により特定の操作順番が決定されると、ストップスイッチが操作される前に、遊技態様決定手段により、所定の確率で、報知遊技態様にすると決定される。
また、特別役又は特別遊技中の所定役に当選したときには、報知遊技態様の遊技では、当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。これに対し、非報知遊技態様の遊技では、特別役又は所定役に当選した場合であっても、リール停止制御決定手段により決定された操作順番を知り得ないため、当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることが困難となる。
よって、報知遊技態様と非報知遊技態様とで、特別役又は特別遊技中の所定役に基づくメダル獲得枚数に差を設けることができる。
【0181】
(請求項2)
請求項2の発明によれば、特別役であるSBの当選確率及び特別遊技であるSBゲーム中の所定役の当選確率を適切な値に設定することで、報知遊技態様のときには、SB及びSBゲーム中の所定役の当選に基づくメダル獲得枚数を多くし、非報知遊技態様のときにはSB及びSBゲーム中の所定役の当選に基づくメダル獲得枚数を少なくすることができる。
【0182】
(請求項3)
請求項3の発明によれば、報知遊技態様の遊技では、特別役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、特別遊技を行う機会が増加する。さらに、報知遊技態様の特別遊技では、所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する。したがって、報知遊技態様の遊技内容に特徴を持たせることができる。
【0183】
(請求項4)
請求項4の発明によれば、特別役及び特別遊技中の所定役の当選時にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように当選に関する内容を報知する報知遊技態様と、報知しない非報知遊技態様とに加え、特別役の当選確率が異なる遊技状態を設けることで、遊技態様をさらに多様化することができる。
【0184】
(請求項5)
請求項5の発明によれば、非報知遊技態様の遊技中に、役抽選手段で第1特別役に当選したときに、リール停止制御決定手段により特定の操作順番が決定されると、ストップスイッチが操作される前に、遊技態様決定手段により、所定の確率で、報知遊技態様にすると決定される。
また、第1特別役又は第1特別遊技中の所定役に当選したときには、報知遊技態様の遊技では、当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。これに対し、非報知遊技態様の遊技では、第1特別役又は所定役に当選した場合であっても、リール停止制御決定手段により決定された操作順番を知り得ないため、当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることが困難となる。
よって、報知遊技態様と非報知遊技態様とで、第1特別役又は特別遊技中の所定役に基づくメダル獲得枚数に差を設けることができる。
【0185】
(請求項6)
請求項6の発明によれば、第1特別役であるSBの当選確率及び第1特別遊技であるSBゲーム中の所定役の当選確率を適切な値に設定することで、報知遊技態様のときには、SB及びSBゲーム中の所定役の当選に基づくメダル獲得枚数を多くし、非報知遊技態様のときにはSB及びSBゲーム中の所定役の当選に基づくメダル獲得枚数を少なくすることができる。
【0186】
(請求項7)
請求項7の発明によれば、報知遊技態様の遊技では、第1特別役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、第1特別遊技を行う機会が増加する。さらに、報知遊技態様の第1特別遊技では、所定役に対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる機会が増加する。したがって、報知遊技態様の遊技内容に特徴を持たせることができる。
【0187】
(請求項8)
請求項8の発明によれば、第1特別役及び第1特別遊技中の所定役の当選時にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるためのストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように当選に関する内容を報知する報知遊技態様と、報知しない非報知遊技態様とに加え、第1特別役の当選確率が異なる遊技状態を設けることで、遊技態様をさらに多様化することができる。
【0188】
(請求項9)
請求項9の発明によれば、所定の遊技履歴を加味して報知遊技態様又は非報知遊技態様の決定を行うことができる。
【0189】
(請求項10)
請求項10の発明によれば、報知遊技態様の継続遊技期間やその選択確率等を事前に設定することができる。
【0190】
(請求項11)
請求項11の発明によれば、所定の遊技履歴を加味して報知遊技態様の継続遊技期間の決定を行うことができる。
【0191】
(請求項12)
請求項12の発明によれば、報知遊技態様の遊技中に所定の条件を満たしたときには、報知遊技態様の利益を保持したままで、所定の条件を満たしたときの遊技状態を遊技者に提供することができる。
【0192】
(請求項13)
請求項13の発明によれば、決定結果演出制御手段による演出の出力により、報知遊技態様の遊技が実行されることを遊技者に知らせることができる。また、遊技態様決定手段の決定結果に関する演出のうち、報知遊技態様の遊技を実行しない旨の演出も出力するようにすれば、報知遊技態様の遊技が実行されるか否かの緊張感や期待感を遊技者に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスロットマシンの一実施形態の概略を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における各役と、メダルの払出し枚数、及び確率テーブルにおける当選確率を示す図である。
【図3】本実施形態におけるリールの図柄配列を示す図である。
【図4】報知遊技期間決定手段の継続遊技期間の決定で用いる確率テーブルを示す図である。
【図5】本実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートである。
【図6】本実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートであり、図5に続くフローチャートである。
【図7】本実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートであり、図5中、「2」以降に続くフローチャートである。
【図8】本実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートであり、図6中、「5」以降に続くフローチャートである。
【図9】図8中、ステップS59でSBゲームが開始されたときのSBゲーム中の処理を示すフローチャートである。
【図10】SBゲーム中の処理を示すフローチャートであり、図9中、「7」以降に続くフローチャートである。
【符号の説明】
10 スロットマシン
31 リール
32 モータ
33 ランプ
34 スピーカ
35 画像表示装置
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 確率テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 リール停止制御手段
64a リール停止制御テーブル
64b リール停止制御抽選手段
65 入賞判別手段
66 払出し手段
67 特別遊技実行手段
68 当選報知制御手段
69 遊技態様決定手段
70 報知遊技期間決定手段
71 報知遊技態様中断手段
72 操作順番検出手段

Claims (13)

  1. 複数の図柄を表示した複数のリールと、
    各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
    役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選手段による役の抽選において特別役に当選し、当選した特別役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、特別遊技を実行する特別遊技実行手段と
    を備え、
    前記役抽選手段による役の抽選において特別役に当選し、当選した特別役に対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、特別役の当選を次遊技以降には持ち越さないように制御し、
    前記役抽選手段は、特別遊技中は、所定役の抽選を行い、
    前記役抽選手段で特別役又は特別遊技中に所定役に当選したときに、前記ストップスイッチが操作される前に、当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を決定するリール停止制御決定手段と、
    前記役抽選手段の抽選結果に基づいて前記リールを停止制御するとともに、前記役抽選手段で特別役又は特別遊技中に所定役に当選した場合において、前記ストップスイッチが前記リール停止制御決定手段により決定された操作順番で操作されたときは前記リールの停止可能位置の範囲内において当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記ストップスイッチが前記リール停止制御決定手段により決定された操作順番以外の操作順番で操作されたときは当選した特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うリール停止制御手段と、
    前記役抽選手段で特別役又は特別遊技中に所定役に当選したときに、前記リール停止制御決定手段により決定された前記ストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように、特別役又は所定役の当選に関する内容を報知するように制御する当選報知制御手段と、
    前記当選報知制御手段による報知を行う報知遊技態様とするか、又は前記当選報知制御手段による報知を行わない非報知遊技態様とするかを決定する遊技態様決定手段と
    を備え
    前記遊技態様決定手段は、非報知遊技態様の遊技中に、前記役抽選手段で特別役に当選した場合において、前記リール停止制御決定手段により特定の操作順番に決定されたときは、前記ストップスイッチが操作される前に、所定の確率で、報知遊技態様にすると決定する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
    前記特別遊技実行手段は、所定役の抽選を行う1遊技からなる特別遊技を実行する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
    前記役抽選手段は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた確率テーブルを用いて役の抽選を行い、
    前記確率テーブルは、特別役の当選確率が、いずれの役にも当選しない確率以上の値を有する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記役抽選手段は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた確率テーブルを用いて役の抽選を行い、
    前記確率テーブルは、
    第1確率テーブルと、
    特別役の当選確率が前記第1確率テーブルの当選確率より高く設定された第2確率テーブルとを備え、
    前記役抽選手段で用いる前記確率テーブルを選択する確率テーブル選択手段を備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  5. 複数の図柄を表示した複数のリールと、
    各前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
    役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選手段による役の抽選において第1特別役に当選したときにはその遊技で第1特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときであっても第1特別役の当選を次遊技以降に持ち越さないようにするとともに、前記役抽選手段による役の抽選において第2特別役に当選したときには第2特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において第2特別役の当選を持ち越す特別役当選持越し手段と、
    前記役抽選手段による役の抽選において第1特別役又は第2特別役に当選し、当選した第1特別役又は第2特別役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、第1特別役に対応する第1特別遊技又は第2特別役に対応する特別遊技であって第1特別遊技と遊技内容が異なる第2特別遊技をそれぞれ実行する特別遊技実行手段と
    を備え、
    前記役抽選手段は、第1特別遊技中は、所定役の抽選を行い、
    前記役抽選手段で第1特別役又は第1特別遊技中に所定役に当選したときに、前記ストップスイッチが操作される前に、当選した第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの操作順番を決定するリール停止制御決定手段と、
    前記役抽選手段の抽選結果に基づいて前記リールを停止制御するとともに、前記役抽選手段で第1特別役又は第1特別遊技中に所定役に当選した場合において、前記ストップスイッチが前記リール停止制御決定手段により決定された操作順番で操作されたときは前記リールの停止可能位置の範囲内において第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、前記ストップスイッチが前記リール停止制御決定手段により決定された操作順番以外の操作順番で操作されたときは第1特別役又は所定役にそれぞれ対応する特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うリール停止制御手段と、
    前記役抽選手段で第1特別役又は第1特別遊技中に所定役に当選したときに、前記リール停止制御決定手段により決定された前記ストップスイッチの操作順番を遊技者が知り得るように、第1特別役又は所定役の当選に関する内容を報知するように制御する当選報知制御手段と、
    前記当選報知制御手段による報知を行う報知遊技態様とするか、又は前記当選報知制御手段による報知を行わない非報知遊技態様とするかを決定する遊技態様決定手段と
    を備え
    前記遊技態様決定手段は、非報知遊技態様の遊技中に、前記役抽選手段で第1特別役に当選した場合において、前記リール停止制御決定手段により特定の操作順番に決定されたときは、前記ストップスイッチが操作される前に、所定の確率で、報知遊技態様にすると決定する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  6. 請求項5に記載のスロットマシンにおいて、
    前記特別遊技実行手段は、所定役の抽選を行う1遊技からなる第1特別遊技を実行する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  7. 請求項6に記載のスロットマシンにおいて、
    前記役抽選手段は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた確率テーブルを用いて役の抽選を行い、
    前記確率テーブルは、第1特別役の当選確率が、いずれの役にも当選しない確率以上の値を有する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  8. 請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記役抽選手段は、複数の役がそれぞれ所定の当選確率を有するように定められた確率テーブルを用いて役の抽選を行い、
    前記確率テーブルは、
    第1確率テーブルと、
    第1特別役の当選確率が前記第1確率テーブルの当選確率より高く設定された第2確率テーブルとを備え、
    前記役抽選手段で用いる前記確率テーブルを選択する確率テーブル選択手段を備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記遊技態様決定手段は、所定の遊技履歴を参照して、遊技態様を報知遊技態様とするか非報知遊技態様とするかを決定する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    報知遊技態様の継続遊技期間を決定する報知遊技期間決定手段を備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  11. 請求項10に記載のスロットマシンにおいて、
    前記報知遊技期間決定手段は、所定の遊技履歴を参照して、報知遊技態様の継続遊技期間を決定する
    ことを特徴とするスロットマシン。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    報知遊技態様の遊技中であっても所定の条件を満たしたときは、非報知遊技態様の遊技を実行し、その非報知遊技態様の解除の条件を満たしたときに、報知遊技態様の遊技を再開するように制御する報知遊技態様中断手段を備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    前記遊技態様決定手段により報知遊技態様に決定された後、報知遊技態様の遊技を実行するまでの間に、報知遊技態様内部中状態を設け、この報知遊技態様内部中状態の遊技中に、前記遊技態様決定手段の決定結果に関する演出を出力するように制御する決定結果演出制御手段を備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
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