JP4792081B2 - 鉄道車両用伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両用伝送システムに関する。
従来の鉄道車両用伝送システムに用いられる伝送装置及びこの伝送システムに接続される電気品にはアドレス設定用のスイッチが設けられ、このスイッチの設定によって伝送装置及び電気品のアドレスを手動で設定するようにしている。
このように構成された鉄道車両用伝送システムでは、鉄道車両内にネットワークを構築する場合でも、伝送装置に設けられた伝送局と電気品に設けられた伝送局とのアドレスが互いに重ならない唯一のアドレス、つまり、ユニークなアドレスとなるので、どの伝送局からの情報であるか否かを区別することができる。
しかしながら、現在広く使用されているIPV4(16進4桁)を採用し、従来の鉄道車両用伝送システムで列車内のネットワークを構成する場合には、伝送装置及び電気品の中にアドレス設定用の数多くのスイッチを設ける必要があり、また多くのスイッチを収納するためにスイッチを小さくせざるを得ない。そのため、伝送システムのアドレスの登録作業は、作業員による設定ミスを誘発させやすく、作業自体も困難であった。そのため、列車内のネットワークの構築作業が容易な鉄道車両用伝送システムの実現が望まれていた。
特開平08−237288号公報(特許文献1)には、列車を構成する複数台の車両それぞれに伝送局を設置し、各車両の伝送局ごとに異なる局番号を順次設定する技術が記載されている。しかし、この特許文献1に記載された伝送局は、アドレス設定時にダウンしている伝送局があると、実際の列車号車と伝送局のアドレスとにずれが生じ、伝送局のアドレスから故障装置を特定して表示しまた記録する鉄道車両モニタ装置には適用が難しかった。
特開平08−237288号公報
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、冗長性が高く、メンテナンス性に優れた鉄道車両内ネットワークが構築できる鉄道車両用伝送システムを提供することを目的とする。
本発明は、複数の車両毎に設置された、複数の伝送ポートを有し、いずれかの伝送ポートから受信したデータを所定の指示に基づき必要な伝送ポートに送信する伝送器と、隣接する前記伝送器間を接続する伝送路とを有し、列車内のデータ授受をネットワークで行う鉄道車両用伝送システムにおいて、前記伝送器各々は、前記伝送ポートを制御する伝送中継器制御装置と、当該伝送中継器制御装置の指示に基づき自伝送器内の伝送局アドレスを設定し、かつ前記伝送ポートとのデータの送受信を行う伝送局と、前記伝送中継器制御装置又は伝送ポートが故障した場合でも当該伝送器の両隣の隣接伝送器間の伝送路を維持するためのバイパス装置とを備え、前記伝送器各々の伝送局は、他の伝送器のバイパス装置が動作した場合でも、前記伝送中継器制御装置からの指示に基づき自伝送器内の伝送局アドレスを設定することを特徴とする。
本発明の鉄道車両用伝送システムによれば、列車内に冗長性が高く、メンテナンス性に優れたネットワークを構築することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態の鉄道車両用伝送システムを用いた鉄道車両のブロック図。 図2は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムに採用される伝送器のブロック図。 図3は、上記伝送器が送受信するデータ信号のスタック図。 図4は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける出荷状態での各伝送器のアドレス設定例を示すブロック図。 図5は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける電源投入時の各伝送器の隣局確認動作を示すブロック図。 図6は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける1号車伝送器のアドレス設定動作を示すブロック図。 図7は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける2号車伝送器のアドレス設定動作を示すブロック図。 図8は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける3号車伝送器のアドレス設定動作を示すブロック図。 図9は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける4号車伝送器のアドレス設定動作を示すブロック図。 図10は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける5号車伝送器のアドレス設定動作を示すブロック図。 図11は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける全伝送器のアドレス設定完了時の動作を示すブロック図。 図12は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおいて、3号車伝送器が故障した状態での電源投入時の各伝送器の隣局確認動作を示すブロック図。 図13は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおいて、3号車伝送器が故障した状態での4号車伝送器のアドレス設定動作を示すブロック図。 図14は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおいて、3号車伝送器が故障した状態での全伝送器のアドレス設定完了時の動作を示すブロック図。 図15は、本発明の第2の実施の形態の鉄道車両用伝送システムを用いた鉄道車両のブロック図。 図16は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムに採用される伝送器のブロック図。 図17は、上記伝送器が記憶している伝送路間距離データ表。 図18は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける電源投入時の各伝送器の隣局確認動作を示すブロック図。 図19は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおいて、2号車伝送器が故障した状態での3号車伝送器のアドレス設定動作を示すブロック図。 図20は、上記実施の形態の鉄道車両用伝送システムにおける全伝送器のアドレス設定完了時の動作を示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の鉄道車両用伝送システムの構成を示しており、図2は、上記鉄道車両用伝送システムの伝送器の構成を示している。
本実施の形態において、n台(nは2以上の任意の整数)の伝送器1a,1b,…,1nは車両毎に搭載され、伝送路3a,3b,…,3(n−1)にてポイント・ツー・ポイント接続され、データの送受信を行う。また、列車の状態を表示及び設定するための表示器2a,2bが先頭車と後尾車の伝送器1a,1nそれぞれに接続されている。尚、以下、伝送器、伝送路の識別が説明上必要でない場合、そして全装置に共通である場合、伝送器1、伝送路3として説明する。
伝送器1によって送受信されるデータは、図3に示したように、MACアドレス、IPヘッダ、TCPヘッダ(又はUDPヘッダ)、データ情報、CRCチェックデータ(FCS)から構成されている。
また、図2に詳しいように、伝送器1は、2ポートの幹線伝送送信器5a,5bと、2ポートの幹線伝送受信器6a,6bと、自号車のデータ授受を行う伝送局7と、各伝送ポートを制御する伝送中継器制御装置4と、当該伝送器1の両側に設けられている伝送路3,3間を物理的に接続するバイパス装置8から構成されている。バイパス装置8は、伝送器1に致命的な故障が生じた場合や電源が投入されていないときに動作し、物理的に上流側伝送路と下流側伝送路を接続することでネットワークが分断されるのを防止するために作用するものであり、メカニカルリレーで構成される。
尚、伝送局7は伝送器1内にあっても伝送器1外にあってもよい。また、伝送局7は複数あってもよい。また、本実施の形態の鉄道車両用伝送システムでは、伝送局アドレスとしてIPV4のプライベートアドレス、クラスCを使用しているものとして説明するが、これにはクラスBやクラスAを使用してもよいし、IPV6等を使用することもできる。
次に、上記構成の鉄道車両用伝送システムの動作について説明する。尚、説明を分かりやすくするために、ここでは伝送器は1a〜1eの5台(つまり、n=5)が当該システムに接続されているとして説明する。
出荷時の伝送局アドレスが設定されていない場合には、図4に示すように、全伝送器1a〜1eはデフォルトである(192.168.0.0)のアドレスを持つ。この出荷時状態のアドレスは、全伝送器1a〜1eで共通の状態となる。
図5に示すように、アドレス設定前の状態で伝送システムの電源が投入されると、伝送局1a〜1eそれぞれは、下流側に隣局確認信号を送信し、下流側からの隣局確認応答の入力を待つ。伝送中継器制御装置4は、隣局確認信号送信から隣局確認応答までの時間と、幹線伝送受信器6aに入力される信号の振幅を測定する。
そして伝送器1a〜1eそれぞれは、上流側から隣局確認信号を受信すると、規定のタイミングで隣局確認応答を送信する。上流側から隣局確認信号を受信した各伝送器1i(i=a〜e)は、上流側に伝送器1が存在すると判断し、下流側から隣局確認応答を受信した伝送器1iは、下流側に伝送器1が存在すると判断する。図5の例では、1号車の伝送器1aは、下流側のみに伝送器1が存在すると判断し、伝送器1b,1c,1dは上流側/下流側共に伝送器1が存在すると判断、伝送器1eは上流側のみに伝送器1が存在すると判断する。
伝送器1a〜1eそれぞれは、測定した時間と振幅からバイパス装置8が動作したかどうか否かを判断する。例えば、図12に示したように、3号車の伝送器1cがダウンした状態で、当該システムの電源を投入した場合、伝送器1bからの隣局確認信号は伝送器1cのバイパス装置8を通過し、伝送器1dの幹線伝送受信器6aで受信され、伝送器1dからの隣局確認応答が伝送器1bの幹線伝送受信器6bで受信される。このとき、伝送器1bの伝送中継器制御装置4は、規格値に対し次の式で定義されるTdel時間だけ遅れて隣局確認応答を受信する。
Tdel=2×T1×L1(ns)
T1:単位距離あたりの信号遅延時間(ns)
L1:伝送器間の伝送路長(m)
一般にツイストペアケーブルでは、T1は約5nsである。そこで、伝送器1c−1d間の距離L1を一定長として約25mとすると、Tdelは250nsとなる。よって、伝送器1bが規定値よりも約250nsの遅れを検出した場合は、1伝送器がバイパスしたと判断する。また、遅れが約500nsの場合は2伝送器が連続してバイパスしたと判断する。
こうして、伝送器1a〜1e各々はシステムの電源投入時の隣接局のバイパス装置が動作中であるか否かを把握し、その状態を保持する。
まずは、伝送器1a〜1eそれぞれがバイパス装置8を動作していないと判断した場合から説明する。図6に示すように、1号車の伝送器1aは、上流側の伝送器1を検出できないため、表示器2aからのアドレス設定開始指令を待つ。伝送器1aは、表示器2aからアドレス設定開始指令を受け取ると、自分が先頭車であると判断し、1号車の伝送局アドレスである(192.168.0.1)を設定する。
次に、図7に示すように、1号車の伝送器1aは自分の伝送局アドレスを設定すると、2号車の伝送器1bに対して自伝送局アドレス(192.168.0.1)とバイパス装置8の動作状況とアドレス設定開始指令とを送信する。2号車の伝送器1bは、アドレス開始指令を受け取ると、バイパス装置8の動作状況と受信伝送局アドレスとから自伝送器1bの伝送局アドレスを決定する。図7の例では、バイパス装置非動作及び受信アドレス=192.168.0.1であることから、受信アドレス+1のアドレスである(192.168.0.2)を伝送局アドレスとして設定する。
同様にして、図8、図9に示すように、伝送器1c、伝送器1dそれぞれは(192.168.0.3)、(192.168.0.4)の伝送局アドレスを設定する。
図10に示すように、最後尾車である5号車上の伝送器1eは自伝送局アドレスを(192.168.0.5)に設定する。そして、図11に示すように、伝送器1eは、下流側に伝送器1が存在していないことを認識しているため、全伝送器1a〜1eの伝送局アドレスが設定完了したことを知らせるアドレス設定完了を上流側に送信する。すると、各伝送器1a,1b,1c,1dはアドレス設定完了を受信することでアドレス設定作業が完了したことを認識する。この状態で、伝送器1a〜1eそれぞれは、伝送アドレスとして(192.168.0.1)、(192.168.0.2)、(192.168.0.3)、(192.168.0.4)、(192.168.0.5)のユニークなアドレスを取得したことになる。
尚、本実施の形態では、アドレス設定の開始を表示器2aからの指令としたが、開始のトリガを併結信号にすることで、分割/併結時にも自動的に各伝送器1の伝送局アドレスを振り直し、ネットワークを再構成することができる。また、電源投入時に実施するようにすれば、アドレス設定を自動化することも可能である。
次に、本実施の形態の鉄道車両用伝送システムで、図12に示したように3号車の伝送器1cがダウンした状態で当該システムの電源を投入した場合のアドレス設定動作について説明する。この場合、2号車の伝送器1bは、電源投入時のバイパス装置の動作判定において隣局である3号車の伝送器1cのバイパス装置8が動作中である情報を保持している。
まず、伝送器1a,1bのアドレス設定は、正常時と同様であり、図6、図7の手順によって行われる。
図13に示すように、2号車の伝送器1bは自分の伝送局アドレスを設定すると、4号車の伝送器1dに対して自伝送局アドレス(192.168.0.2)とバイパス装置動作中(1伝送器バイパス)とアドレス設定開始指令を送信する。4号車の伝送器1dは、アドレス開始指令を受け取るとバイパス装置動作中及び受信アドレス=192.168.0.2であることから、受信アドレス+2の(192.168.0.4)を伝送局アドレスとして設定する。
5号車の伝送器1eによる自伝送局アドレスの設定は、図10、図11の手順により行われる。こうして、最終的には、ダウン中の伝送器1cを除き、各号車の伝送器1a,1b,1d,1eは正常時と同じようにユニークで号車と対応した伝送局アドレスを設定し、アドレス設定を完了する。
また、ダウンした伝送器1cが復帰した場合には、伝送器1cの伝送局アドレスは(192.168.0.0)となる。そこで、当該鉄道車両用伝送システムは、ネットワークにアドレス設定が終了していない(192.168.0.0)の伝送局アドレスが追加された場合には、再度アドレスを振り直すことで各伝送器1a〜1eそれぞれの伝送局アドレスを(192.168.0.1)、(192.168.0.2)、(192.168.0.3)、(192.168.0.4)、(192.168.0.5)となり、追加された伝送器1c以外の伝送器アドレスには変更が生じない。
このように構成された本実施の形態の鉄道車両用伝送システムでは、各伝送器1の伝送局アドレスを自動的にユニークなアドレスに設定することができる。また、故障した伝送器1が存在する場合でも残りの伝送器1には正常時と同じ伝送局アドレスが割り振られるため、実際の列車号車と伝送局アドレスにずれが生じることがない。よって、本実施の形態の鉄道車両用伝送システムによれば、冗長性が高く、迅速にネットワークを構築することができる。
また、本実施の形態では隣局確認信号を下流側のみに送信することで説明したが、下流側/上流側の両方に送信することもできる。そしてその場合は、アドレス設定開始指令の中にバイパス動作の有無を含めなくても判別が可能となる。
また、本実施の形態ではアドレス設定指令にバイパスの有無と自伝送局アドレスを送ることで説明したが、アドレス設定指令に設定すべき伝送局アドレスを送ることにより、バイパスの有無の情報そのものは送らなくて済む方法を採用することができる。
(第2の実施の形態)
図15は、本発明の第2の実施の形態の鉄道車両用伝送システムの構成を示しており、図16は、上記鉄道車両用伝送システムの伝送器の構成を示している。
本実施の形態において、n台(nは2以上の任意の整数)の伝送器1a,1b,…,1nは車両ごとに搭載され、伝送路3a,3b,…,3(n−1)にてポイント・ツー・ポイント接続され、データの送受信を行う。また、列車の状態を表示及び設定するための表示器2a,2bが先頭車と後尾車の伝送器1a,1nそれぞれに接続されている。尚、以下、伝送器、伝送路の識別が説明上必要でない場合、そして全装置に共通である場合、伝送器1、伝送路3として説明する。
また、図16に詳しいように、伝送器1は、2ポートの幹線伝送送信器5a,5bと、2ポートの幹線伝送受信器6a,6bと、自号車のデータ授受を行う伝送局7と、各伝送ポートを制御する伝送中継器制御装置4と、当該伝送器1の両側に設けられている伝送路3,3間を物理的に接続するバイパス装置8と各伝送器1間の伝送路3の路長を記憶している伝送路長記憶装置9から構成されている。バイパス装置8は、伝送器1に致命的な故障が生じた場合や電源が投入されていないときに動作し、物理的に上流側伝送路と下流側伝送路を接続することでネットワークが分断されるのを防止するために作用するものであり、メカニカルリレーで構成されている。図17は、伝送路長記憶装置9が記憶している各伝送路3a〜3(n−1)の伝送路長を例示している。
尚、伝送局7は伝送器1内にあっても伝送器1外にあってもよい。また、伝送局7は複数あってもよい。また、本実施の形態の鉄道車両用伝送システムでは、伝送局アドレスとしてIPV4のプライベートアドレス、クラスCを使用しているものとして説明するが、これにはクラスBやクラスAを使用してもよいし、IPV6等を使用することもできる。
次に、上記構成の鉄道車両用伝送システムの動作について説明する。尚、説明を分かりやすくするために、ここでも伝送器は1a〜1eの5台(つまり、n=5)が当該システムに接続され、伝送器1a〜1eは、伝送路3a〜3dにて、図17に示す伝送路長で接続されているものとして説明する。出荷時の伝送局アドレスが設定されていない場合には、図4に示すように、全伝送器1a〜1eはデフォルトである(192.168.0.0)のアドレスを持つ。この出荷時状態のアドレスは、全伝送器1a〜1eで共通の状態となる。
次に、本実施の形態の鉄道車両用伝送システムで、バイパス装置8が動作した場合の伝送器1への伝送局アドレスの設定方法について説明する。
図18は、2号車の伝送器1bがダウンした状態で、当該システムの電源を投入した場合を示している。伝送器1aからの隣局確認信号は伝送器1bのバイパス装置8を通過し、伝送器1cの幹線伝送受信器6aで受信され、伝送器1cからの隣局確認応答が伝送器1aの幹線伝送受信器6bで受信される。このとき、伝送器1aの伝送中継器制御装置4は、規定値に対し次の式で定義されるTdel1時間だけ遅れて隣局確認応答を受信する。
Tdel1=2×T1×L1(ns)
T1:単位距離あたりの信号遅延時間(ns)
L1:伝送器間の長さ(m)
一般にツイストペアケーブルでは、T1は約5nsであるため、伝送路1mあたり約10nsの遅延が発生する。伝送器1aの伝送中継器制御装置4は、伝送路長記憶装置9の距離データと測定したTdel1から計算した伝送器1aと伝送器1bとの間の伝送路長L1を比較する。Tdel1が約450nsであれば、伝送路長記憶装置9の伝送器1aと伝送器1bとの間の伝送路長(=45m)と等しいため、伝送器1bのバイパス装置8は動作していないと判断する。Tdel1が約750nsであれば、伝送距離記憶装置9の伝送器1aと伝送器1bとの間の伝送路長(=45m)と一致しないため、さらに伝送器1bと伝送器1cとの間の伝送路長(=30m)を加えた距離L1(=75m)と比較する。ここで、Tdel1と距離L1が一致するため、伝送中継器制御装置4は伝送器1bのバイパス装置8が動作したと判断する。同様に、伝送器1cは約200nsのTdel1を検出し、伝送器1dは約350nsのTdel1を検出するため、伝送器1c,1d共にバイパス装置8が動作していないと判断する。
図19に示すように、1号車の伝送器1aは自分の伝送局アドレス(192.168.0.1)を設定すると、3号車の伝送器1cに対して自伝送局アドレス(192.168.0.1)とバイパス装置動作中(1伝送器バイパス)とアドレス設定開始指令を送信する。3号車の伝送器1cは、アドレス開始指令を受け取るとバイパス装置動作中及び受信アドレス=192.168.0.1であることから、受信アドレス+2の(192.168.0.3)を伝送局アドレスとして設定する。
同様に、図20に示すように、4号車の伝送器1dは、3号車の伝送器1cからアドレス開始指令を受け取り、バイパス装置非動作中及び受信アドレス=192.168.0.3から自伝送局アドレス(192.168.0.4)を設定する。同じく、5号車の伝送器1eは、自伝送局アドレス(192.168.0.5)を設定する。5号車の伝送器1eは、自号車の伝送局アドレスを設定すると、全伝送器1に対し、アドレス設定動作が完了したことを示すアドレス設定完了を送信する。こうして、最終的には、ダウン中の伝送器1bを除き、正常時と同じようにユニークで号車と対応した伝送局アドレスを設定する。
また、ダウンした伝送器1bが復帰した場合には、伝送器1bの伝送局アドレスは(192.168.0.0)となる。そこで、当該鉄道車両用伝送システムは、ネットワークにアドレス設定が終了していない(192.168.0.0)の伝送局アドレスが追加された場合には、再度アドレスを振りなおすことで各伝送器1a〜1eそれぞれの伝送局アドレスは(192.168.0.1)、(192.168.0.2)、(192.168.0.3)、(192.168.0.4)、(192.168.0.5)となり、追加された伝送器1b以外の伝送器アドレスには変更が生じない。
このように構成された本実施の形態の鉄道車両用伝送システムでは、各伝送器1が等間隔に設置されていない場合においても、各伝送器1の伝送局アドレスを自動的にユニークなアドレスに設定することができる。また、故障した伝送器1が存在する場合でも残りの伝送器1には正常時と同じ伝送局アドレスが割り振られるため、実際の列車号車と伝送局アドレスにずれが生じることがない。よって、本実施の形態の鉄道車両用伝送システムによれば、冗長性が高く、迅速にネットワークを構築することができる。
また、本実施の形態ではアドレス設定指令にバイパスの有無と自伝送局アドレスを送ることで説明したが、設定すべき伝送局アドレスを送ることによってバイパスの有無を送らない方法でもよい。さらに、本実施の形態では、伝送路長記憶装置9に記憶するデータとして伝送器1間の伝送路長で説明したが、隣局確認応答の遅れ時間Tdel1を記憶する方法でもよい。

Claims (2)

  1. 複数の車両毎に設置された、複数の伝送ポートを有し、いずれかの伝送ポートから受信したデータを所定の指示に基づき必要な伝送ポートに送信する伝送器と、隣接する前記伝送器間を接続する伝送路とを有し、列車内のデータ授受をネットワークで行う鉄道車両用伝送システムにおいて、
    前記伝送器各々は、前記伝送ポートを制御する伝送中継器制御装置と、当該伝送中継器制御装置の指示に基づき自伝送器内の伝送局アドレスを設定し、かつ前記伝送ポートとのデータの送受信を行う伝送局と、前記伝送中継器制御装置又は伝送ポートが故障した場合でも当該伝送器の両隣の隣接伝送器間の伝送路を維持するためのバイパス装置とを備え、
    前記伝送器各々の伝送局は、
    当該システムの電源投入時に、隣接伝送局が存在するか否かを確認するための隣局確認信号を送信してから応答が戻るまでの時間を測定し、応答遅れが所定時間を超える場合に、その応答遅れ時間Tdelに基づいて隣接する1台又は複数台n(nは自然数)の伝送器のバイパス装置が動作したと判断してバイパス装置の動作/非動作情報を保持し、
    隣接伝送器に伝送局アドレス設定指令を送信する際に自伝送局アドレスと共に前記バイパス装置の動作/非動作情報を送信し、
    隣接伝送器から伝送局アドレス設定指令を受信した時に、
    当該伝送局アドレス設定指令中に隣接伝送器の伝送局アドレスと共にバイパス装置の動作情報が含まれている場合には、前記隣接伝送器の伝送局アドレスに前記バイパス装置の動作台数n+1をプラスして自伝送器の伝送局アドレスに設定し、
    当該伝送局アドレス設定指令中に隣接伝送器の伝送局アドレスと共にバイパス装置の非動作情報が含まれている場合には、前記隣接伝送器の伝送局アドレスに+1のアドレスを自伝送器の伝送局アドレスに設定し、
    前記伝送器各々の伝送局は、他の伝送器のバイパス装置が動作した場合でも、前記伝送中継器制御装置からの指示に基づき自伝送器内の伝送局アドレスを設定することを特徴とする鉄道車両用伝送システム。
  2. 複数の車両毎に設置された、複数の伝送ポートを有し、いずれかの伝送ポートから受信したデータを所定の指示に基づき必要な伝送ポートに送信する伝送器と、隣接する前記伝送器間を接続する伝送路とを有し、列車内のデータ授受をネットワークで行う鉄道車両用伝送システムにおいて、
    前記伝送器各々は、前記伝送ポートを制御する伝送中継器制御装置と、当該伝送中継器制御装置の指示に基づき自伝送器内の伝送局アドレスを設定し、かつ前記伝送ポートとのデータの送受信を行う伝送局と、前記伝送中継器制御装置又は伝送ポートが故障した場合でも当該伝送器の両隣の隣接伝送器間の伝送路を維持するためのバイパス装置とを備え、
    前記伝送器各々の伝送中継器制御装置は、当該システム内の複数の伝送器それぞれの隣接伝送器との間の伝送路長の情報を記憶しており、
    前記伝送器各々の伝送局は、
    接伝送器に伝送局アドレス設定指令を送信する際に、隣接伝送器が存在するか否かを確認するための隣局確認信号を送信してから隣局確認応答が戻るまでの時間を測定し、前記システム内の複数の伝送器それぞれの隣接伝送器との間の伝送路長の情報と前記測定データとから隣接伝送器のバイパス装置が非動作であるか、隣接する1台又は複数台n(nは自然数)の伝送器のバイパス装置が動作したかを判断し、自伝送局アドレスと共に前記バイパス装置の動作/非動作情報を送信し、
    隣接伝送器から伝送局アドレス設定指令を受信した時に、
    当該伝送局アドレス設定指令中に隣接伝送器の伝送局アドレスと共にバイパス装置の動作情報が含まれている場合には、前記隣接伝送器の伝送局アドレスに前記バイパス装置の動作台数n+1をプラスして自伝送器の伝送局アドレスに設定し、前記バイパス装置の動作台数nプラス1のアドレスを自伝送器の伝送局アドレスに設定し、
    当該伝送局アドレス設定指令中に隣接伝送器の伝送局アドレスと共にバイパス装置の非動作情報が含まれている場合には、前記隣接伝送器の伝送局アドレスに+1のアドレスを自伝送器の伝送局アドレスに設定し、
    前記伝送器各々の伝送局は、他の伝送器のバイパス装置が動作した場合でも、前記伝送中継器制御装置からの指示に基づき自伝送器内の伝送局アドレスを設定することを特徴とする鉄道車両用伝送システム。
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