JPH1198069A - 無線中継装置を有する伝送システム - Google Patents

無線中継装置を有する伝送システム

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JPH1198069A
JPH1198069A JP25475197A JP25475197A JPH1198069A JP H1198069 A JPH1198069 A JP H1198069A JP 25475197 A JP25475197 A JP 25475197A JP 25475197 A JP25475197 A JP 25475197A JP H1198069 A JPH1198069 A JP H1198069A
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JP
Japan
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wireless relay
transmission
data
station
wireless
Prior art date
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Application number
JP25475197A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yoshida
和雄 吉田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信号線に複数の無線中継局を設け複数の経路を
用いて無線通信によるデータ伝送を行う伝送システムに
おいて複数の無線中継局からマスタ局宛に同一データが
伝送されることを回避する。 【解決手段】信号線L1 に接続された無線中継局IF1
a,IF1bが無線通信局IF2との間の通信結果から
なる無線通信結果情報を生成してこれを互いに授受し、
各無線中継局IF1a,IF1bが、自己の無線中継局
の無線通信が成功であり、且つ無線通信が成功した無線
中継局のうち自己の無線中継局の優先順位が最も高いか
どうか、又は、全ての無線中継局が無線通信に不成功で
あり自己の無線中継局の優先順位が最も高いかどうかを
判定する。そして、優先順位が最も高い無線中継局のみ
が、各無線中継局からの無線通信結果情報をもとに各無
線中継局の通信結果及びマスタ局1宛のデータ等からな
るマスタ用送信データDMを生成し、これをマスタ局1
宛に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場或いは物流
設備等において、通信機能を有する各機器とこれら機器
を制御する制御装置との間の通信を無線中継装置を介し
て行うようにした、無線中継装置を有する伝送システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、工場或いは物流設備等に
おいて、センサ,アクチュエータ,インバータ,サーボ
等の各機器を、コントローラによって制御するようにし
たシステム等においては、これら各機器の配置位置の関
係等から、各機器とコントローラとを同一の信号線に接
続することが困難な場合があるため、例えばこれら機器
を複数の信号線に接続してこれに無線中継器を設け、信
号線間のデータ伝送を無線中継器を介して行うことによ
って、複数の信号線に接続された各機器とコントローラ
との間で通信を行うようになっている。
【0003】そして、光ファイバや金属ケーブルに比較
すると、無線による通信は、電気的ノイズ,空気中の水
分,周囲の金属の有無等の、通信ルートの周囲環境環境
を受けやすく、中継不良が生じやすいため、異なる位置
に複数の無線中継器を設け、複数の無線中継路を介して
信号線間で無線通信を行うようにしている。つまり、例
えば図8に示すように、コントローラ等のマスタ局1,
センサ等の各機器を表すスレーブ局2a及び2bが接続
された信号線L1 に、複数の無線中継器IF1a及びI
F1bを設け、スレーブ局2c及び2dが接続された信
号線L2 に、無線中継局IF2を設け、無線中継器IF
1aと無線中継局IF2との間、及び無線中継局IF1
bと無線中継局IF2との間で無線中継を行い、二つの
経路によって無線中継を行うことによって、無線中継不
良に対処するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような複数の無線中継局を設けて複数の経路によって無
線中継を行うような場合には、例えばマスタ局1がスレ
ーブ局2cに対してデータを送信した場合には、スレー
ブ局2c宛の送信データが信号線L1 側の無線中継局I
F1a及びIF1bを介して信号線L2 側の無線中継局
IF2に送信されてスレーブ局2cに伝達される。そし
て、スレーブ局2c宛の送信データに対するスレーブ局
2cからの応答のデータは、無線中継局IF2から無線
中継局IF1a及びIF1bに伝送され、各無線中継局
IF1a及びIF1bがその受信データをマスタ局1に
送信することになる。
【0005】このときマスタ局1に送信されるデータ
は、スレーブ局2cからのデータであって、無線中継が
成功した場合には同一のデータがマスタ局1に送信され
ることになる。本来、マスタ局1では、送信データがス
レーブ局2cに送信されればよく、スレーブ局2cに送
信データが送信されたという応答を、何れか一方の無線
中継装置から受信すればよいから、両方の無線中継局I
F1a及びIF1bから応答データを受信することは無
駄な処理であり、その分、データ送信に要するマスタ局
1の処理時間が増大することになり、改善が望まれてい
た。
【0006】そこで、この発明は上記従来の未解決の問
題に着目してなされたものであり、無線中継装置を介し
てのデータ伝送に伴う処理時間をより削減することの可
能な無線中継装置を備えた伝送システムを提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る無線中継装置を有する伝送
システムは、各伝送路に設けられ無線通信により前記伝
送路間のデータ伝送を行う無線中継装置と、前記伝送路
に設けられ且つ前記無線中継装置を介して互いにデータ
授受を行う伝送装置と、を有し、少なくとも何れか一方
の伝送路に複数の無線中継装置を設け、前記伝送路間で
伝送するデータを前記複数の無線中継装置それぞれを介
して伝送するようにした、無線中継装置を有する伝送シ
ステムにおいて、同一の伝送路に接続された前記複数の
無線中継装置のうちの何れか一つのみが、これと同じ伝
送路に接続された伝送装置宛のデータを、この伝送装置
に伝送するようにしたことを特徴としている。
【0008】この発明によれば、伝送路間のデータ伝送
を無線通信によって行うことにより、異なる伝送路に接
続された伝送装置間のデータ授受が行われる。そして、
データ授受を行う伝送路の少なくとも何れか一方には、
複数の無線中継装置が設けられ、これら複数の無線中継
装置を介して同一のデータが授受されることによって、
無線通信によるデータ授受がより確実に行われるように
なっている。このとき、同一の伝送路に接続された無線
中継装置では、これと同じ伝送路に接続された伝送装置
宛のデータを他の伝送路の伝送装置から受信したとき
等、複数の無線中継装置からこれと同じ伝送路の伝送装
置宛にデータを伝送する場合には、複数の無線中継装置
のうちの何れか一つのみが行う。
【0009】ここで、例えば他の伝送路の伝送装置から
受信した伝送装置宛のデータは、複数の無線中継装置で
共に同一であるから、伝送装置では同一のデータを複数
の無線中継装置から受信することになって無駄な処理を
行うことになるが、何れか一つの無線中継装置のみが伝
送装置宛のデータを送信するから、その分伝送装置の処
理が削減される。
【0010】また、本発明の請求項2に係る無線中継装
置を有する伝送システムは、各伝送路に設けられ無線通
信により前記伝送路間のデータ伝送を行う無線中継装置
と、前記伝送路に設けられ且つ前記無線中継装置を介し
て互いにデータ授受を行う伝送装置と、を有し、少なく
とも何れか一方の伝送路に複数の無線中継装置を設け、
前記伝送路間で伝送するデータを前記複数の無線中継装
置それぞれを介して伝送するようにした、無線中継装置
を有する伝送システムにおいて、同一の伝送路に接続さ
れた前記複数の無線中継装置のうちの何れか一つを予め
設定した選定基準に基づいて選定する選定手段を備え、
前記選定手段で選定した無線中継装置のみが、これと同
じ伝送路に接続された伝送装置宛のデータを前記伝送装
置に伝送するようにしたことを特徴としている。
【0011】この発明によれば、伝送路間のデータ伝送
を無線通信によって行うことにより、異なる伝送路に接
続された伝送装置間のデータ授受が行われる。そして、
互いにデータ授受を行う伝送路の少なくとも何れか一方
には、複数の無線中継装置が設けられ、これら複数の無
線中継装置を介して同一のデータを授受することによっ
て、無線通信によるデータ授受がより確実に行われるよ
うになっている。このとき、同一の伝送路に接続された
無線中継装置のうちの何れか一つが、予め設定した選定
基準にしたがって選定手段により選定され、この選定さ
れた無線中継装置のみが、これと同じ伝送路の伝送装置
宛のデータをこの伝送装置に伝送する。
【0012】よって、例えば他の伝送路の伝送装置から
受信した伝送装置宛のデータは、複数の無線中継装置で
共に同一であるから、伝送装置では同一のデータを複数
の無線中継装置から受信することになって無駄な処理を
行うことになるが、何れか一つの無線中継装置のみが伝
送装置宛のデータを送信するから、その分伝送装置の処
理が削減される。
【0013】また、本発明の請求項3に係る無線中継装
置を有する伝送システムは、前記選定手段は同一の伝送
路に接続された無線中継装置毎に設けられ、各無線中継
装置の中継状況を前記無線中継装置間に設けた専用路を
介して収集し、前記中継状況と予め設定した優先順位と
に基づいて前記無線中継装置を選定するようにしたこと
を特徴としている。
【0014】この発明によれば、選定手段は、無線中継
装置毎に設けられ、無線中継装置間に設けた専用路を介
して、各無線中継装置の、他の伝送路の無線中継装置と
の間のデータの中継状況、つまり、他の無線中継装置に
正常にデータを送ることができたか、或いは正常にデー
タを受信することができたか等の情報を互いにやりとり
し、各無線中継装置において、無線通信による中継状況
と予め設定した優先順位とに基づいて、伝送装置宛にデ
ータを伝送する無線中継装置を選定する。例えば、無線
中継が正常に行われた無線中継装置であり、そのうち優
先順位の高いもの、また、全ての無線中継装置において
無線中継が正常に行われない場合には、優先順位の高い
ものが選定される。
【0015】また、本発明の請求項4に係る無線中継装
置を有する伝送システムは、前記選定手段で選定された
無線中継装置は、各無線中継装置の前記中継状況を前記
伝送装置宛のデータに付加して伝送するようにしたこと
を特徴としている。
【0016】この発明によれば、選定手段により選定さ
れた無線中継装置は、伝送装置宛に伝送するデータに、
選定手段で収集した各無線中継装置の中継状況を付加し
て、伝送装置に伝送する。
【0017】よって、伝送装置では、無線中継装置から
送信されたデータを参照することによって、この伝送装
置と同じ伝送路に接続された各無線中継装置の、無線に
よるデータ通信が成功したか否かといった中継状況を認
識することができる。
【0018】また、本発明の請求項5に係る無線中継装
置を有する伝送システムは、前記無線中継装置は、当該
無線中継装置を特定するアドレスであり且つ所定の無線
中継装置で共通の上位アドレスと各無線中継装置固有の
下位アドレスとから構成されるアドレスを設定するアド
レス設定手段と、前記伝送装置宛のデータに前記アドレ
スを付加する付加手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0019】この発明によれば、各無線中継装置を特定
するアドレスがアドレス設定手段により設定され、この
アドレスは上位アドレスと下位アドレスとから構成さ
れ、例えば同一の伝送路に接続された無線中継装置には
同一の上位アドレスが設定され、下位アドレスには各無
線中継装置固有のアドレスが設定される。そして、この
アドレス設定手段で設定されたアドレスは、付加手段に
よって、選定手段で選定された無線中継装置から伝送装
置宛に送信されるデータに付加されて伝送装置に伝送さ
れる。伝送装置では、伝送されたデータ付加されたアド
レスを参照することによって、各無線中継装置のアドレ
スを認識することができる。
【0020】よって、例えば、同一の伝送路に新たに無
線中継装置を追加接続した場合等には、新たに追加した
無線中継装置用に新たにアドレスを確保する必要はな
く、上位アドレスには共通のアドレスを設定し、下位ア
ドレスのみを固有のアドレスに設定すればよく、無線中
継装置の追加に伴う、システムを構成する他の機器のア
ドレスに与える影響が軽減される。
【0021】さらに、本発明の請求項6に係る無線中継
装置を有する伝送システムは、前記無線中継装置は、他
の無線中継装置との間の中継状況を監視し、中継異常状
態が所定時間継続したとき、これを通知する中継状況監
視手段を備えることを特徴としている。
【0022】この発明によれば、無線中継装置は、他の
無線中継装置との間の無線通信による中継状況を、中継
状況監視手段によって、例えば通信チェック用のデータ
を授受すること等によって監視し、無線中継が不成功で
ある状態或いは受信したデータが正常でない場合等中継
異常状態が所定時間以上継続した場合には、これを例え
ば表示する或いは伝送装置に送信する等によって外部に
通知する。
【0023】よって、各無線中継装置において、中継状
況を認識することができるから、これに対する対処をよ
り早い段階で行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図1は、本発明における無線中継装置を有する
伝送システムの概略構成を示したものであって、この伝
送システム100は、工場、或いは物流設備等における
伝送システムであって、例えばセンサ,アクチュータ,
サーボ等の機器からなる複数のスレーブ局2a〜2d
と、これらを制御するコントローラからなるマスタ局1
とから構成されている。そして、図1に示すように、マ
スタ局1,スレーブ局2a,スレーブ局2bは、信号線
1 に接続され、スレーブ局2c及び2dは信号線L2
に接続されている。そして、信号線L1 には同一の機能
構成を有する無線中継局IF1a及びIF1bが接続さ
れ、これら無線中継局IF1a及びIF1bは専用の信
号線L3 により接続されている。また、信号線L2
は、前記無線中継局IF1a及びIF1bと無線により
通信を行う無線中継局IF2が接続されている。
【0025】前記マスタ局1は、信号線L1 を介してこ
の信号線L1 に接続されたスレーブ局2a,2bとの間
でデータ授受を行い、これらスレーブ局2a及び2bを
制御すると共に所定のデータを収集する。また、各無線
中継局IF1a,IF1b,IF2を介して信号線L2
に接続されたスレーブ局2c及び2dとの間でデータ授
受を行い、信号線L2 側のスレーブ局2c及び2dにデ
ータを送信する場合には、同一データを無線中継局IF
1a及びIF1bに送信し、これに対する応答を無線中
継局IF1a又はIF1bの何れかから受信する。
【0026】また、各スレーブ局との通信の異常監視を
行い、スレーブ局宛にデータを送信してから所定時間内
にこれに対する応答が、送信先のスレーブ局から得られ
ない場合には、通信異常と判断し、再送を行う、或いは
表示装置等にスレーブ局を特定する情報と異常であるこ
ととを表示する等して、通信異常であることを通知す
る。
【0027】図2は、前記無線中継局IF1a及びIF
1bの概略構成を示したものであり、マスタ局1と無線
中継局IF2とに対する対マスタ伝送処理を行ってい
る。なお、無線中継局IF1a及びIF1bは同一の機
能構成を有しているので、ここでは無線中継局IF1に
ついて説明する。なお、図中、各部の符号に“a”を含
むものは無線中継局IF1aの構成品を表し、“b”を
含むものは無線中継局IF1bの構成品を表す。
【0028】図2に示すように、無線中継局IF1は、
信号線L1 を介してマスタ局1との間のデータの送受信
処理を行う送受信部11と、無線通信により送信するデ
ータを無線通信用のデータに変換し、また、無線通信に
より受信したデータを信号線Lを介しての通信用のデー
タに変換する等、アンテナ12を介して信号線L2 側の
無線中継局IF2との間のデータの送受信処理を行う送
受信部13と、信号線L3 を介して他の無線中継局との
間のデータの送受信処理を行う送受信部14と、自己の
アドレスを任意に設定可能なアドレス設定部15と、当
該アドレス設定部15で設定したアドレスを記憶するメ
モリ16と、送受信結果等所定の情報を表示する表示器
17と、これら各部を制御するマイクロコンピュータ等
の演算処理部18とから構成されている。
【0029】前記アドレス設定部15は例えばキーボー
ド等を備えて構成され、オペレータの入力等によって無
線中継局のアドレスを設定できるようになっている。こ
のアドレスは上位アドレスと下位アドレスとから構成さ
れ、上位アドレスは例えば同一の信号線に接続された各
無線中継局に共通な値を設定するようになっている。そ
して、下位アドレスは、各無線中継局に固有な値を設定
するようになっていて、この下位アドレスが後述の優先
順位を表すようになっている。
【0030】つまり、例えば下位アドレスの昇順により
優先順位が高くなるようになっていて、下位アドレスが
最も大きい無線中継局が最も優先順位が高くなるように
なっている。そして、図1の場合、例えば無線中継局I
F1a,IF1bの優先順位は、無線中継局IF1aの
方が高く設定されている。
【0031】前記演算処理部18は、マスタ局1から信
号線L2 に接続されたスレーブ局宛のデータを、送受信
部11を介して入力し、これを送受信部13に出力して
アンテナ12から送信すると共に、このデータに対する
応答データを受信するまでの時間監視を行う。そして、
所定時間例えばt1 内に応答データを受信しない場合、
また、所定時間t1 内に応答データを受信したがその応
答データに対するパリティチェック等の応答データを正
常に受信しているか否かのデータチェックの結果が異常
である場合には、例えば無線通信不成功という情報とメ
モリ16に格納された自己のアドレスとからなる無線通
信結果情報を生成する。また、所定時間t1 内に応答デ
ータを受信し、且つ応答データのデータチェックの結果
が正常である場合には、例えば応答データと無線通信成
功という情報とメモリ16に格納された自己のアドレス
とからなる無線通信結果情報を生成する。そして、生成
した無線通信結果情報を送受信部14を介して他の無線
中継局に送信する。
【0032】また、演算処理部18では、他の無線中継
局から送受信部14を介して無線通信結果情報を入力し
てこれを参照し、自己の無線通信結果が成功し、且つ、
無線通信が成功した無線中継局のうち自己の優先順位が
最も高いとき、又は、全ての無線中継局の無線通信が不
成功であり、且つ、自己の優先順位が最も高いとき、こ
れらの場合には、各無線通信結果情報をもとにマスタ局
1宛のマスタ用送信データDMを生成し、これを送受信
部11を介してマスタ局1に送信する。
【0033】前記優先順位は、前記無線通信結果情報に
付加された無線中継局のアドレスをもとに判定し、前述
のように、各無線通信結果情報のアドレスのうち下位ア
ドレスが優先順位を表すから、図1の場合には、無線中
継局IF1a及びIF1bの各無線通信結果情報を参照
してその下位アドレスを比較し、自己の下位アドレスの
方がより大きい場合には、マスタ用送信データDMを生
成してマスタ局1に送信し、自己の下位アドレスの方が
より小さい場合には、マスタ局1へのデータ伝送は行わ
ない。
【0034】前記マスタ用送信データDMは、例えば図
3に示すように、同一の信号線に接続された無線中継局
であることを表す無線中継局IF1a及びIF1bで共
通の上位アドレス情報m1 と、無線中継局IF1aを特
定する下位アドレス及びその無線通信結果情報m2 と、
無線中継局IF1bを特定する下位アドレス及びその無
線通信結果情報m3 と、マスタ局1宛の信号線L2 側の
スレーブ局からのデータ及びスレーブ局のアドレス情報
4 、パリティチェック等の誤り制御用の検査情報m5
と、から構成されている。
【0035】図4は、無線中継局IF1a及びIF1b
のマスタ局1から信号線L2 側のスレーブ局へのデータ
伝送を行う場合の処理である対マスタ伝送処理の処理手
順を示すフローチャートである。
【0036】無線中継局IF1a及びIF1bではそれ
ぞれ同一の処理を行うのでここでは、無線中継局IF1
aについて説明する。無線中継局IF1aでは、まずマ
スタ局1から信号線L2 側のスレーブ局宛のデータD11
を受信すると(ステップS11)、これを無線中継局I
F2に送信する(ステップS12)。なお、実際には、
送受信部13で無線通信用のデータに変換して送信す
る。
【0037】そして、これに対する応答データD12を、
所定の監視時間t1 内に無線中継局IF2から受信した
か否かを判定し(ステップS13)、監視時間t1 内に
応答データD12を受信した場合には、次に、例えばパリ
ティチェック等のデータチェックを行って、応答データ
12を正常に受信したか否かを判定する(ステップS1
4)。そして、応答データD12が正常である場合には、
無線通信成功という情報とメモリ16に格納された自己
のアドレスとからなる無線通信結果情報を生成し、これ
を他の無線中継局、この場合IF1bに送受信部14か
ら信号線L3 を介して送信する(ステップS15)。そ
して、ステップS17に移行する。
【0038】一方、ステップS13で、所定の監視時間
1 内に応答データD12を受信しない場合には、ステッ
プS16に移行し、例えば無線通信不成功という情報と
メモリ16に格納された自己のアドレスとからなる無線
通信結果情報を生成し、これを他の無線中継局IF1b
に送信する。そして、ステップS17に移行する。
【0039】また、前記ステップS14で、無線中継局
IF2からの応答データD12が正常でない場合にも、ス
テップS16に移行する。このステップS17では、他
の無線中継局、この場合IF1bの無線通信結果情報を
受信してこれと自己、つまり、無線中継局IF1aの無
線通信結果情報を参照し、自己の無線中継局IF1aの
通信結果が成功であり、且つ、無線通信が成功した無線
中継局のうち、自己の優先順位が最も高い場合には、ス
テップS18に移行する。図1の場合、優先順位は、下
位アドレスの昇順により高くなるように設定しているか
ら、無線通信結果情報を参照し、下位アドレスの大小関
係から優先順位を判定する。前記ステップS18では、
双方の無線通信結果情報をもとに、前述の例えば図3に
示すようなマスタ局1宛のマスタ用送信データDMを生
成し、これをマスタ局1に送信する。
【0040】一方、前記ステップS17の条件を満足し
ない場合には、ステップS19に移行し、全ての無線中
継局、つまりIF1a及びIF1bが無線通信に不成功
であり、且つ、自己の優先順位が最も高いかを判定し、
これを満足しない場合には処理を終了する。そして、ス
テップS19で全ての無線中継局IF1a及びIF1b
が無線通信に不成功であり、且つ、自己の優先順位が最
も高い場合には、双方の無線通信結果情報をもとに、マ
スタ局1宛の無線通信不成功を通知するマスタ用送信デ
ータDMを生成し、これをマスタ局1に送信し(ステッ
プS20)、処理を終了する。なお、この場合、スレー
ブ局からの応答データ情報m4 はないから、例えば応答
データD12を受信したがデータ異常であった場合にはそ
の旨の情報を、また、IF2との無線通信自体を行うこ
とができなかった場合等にはその旨の情報をm4 とする
等、異常内容を通知する。
【0041】一方、前記無線中継局IF2は、無線中継
局IF1a及びIF1bと同様の構成であるが、演算処
理部18では、スレーブ局と無線中継局IF1a及びI
F1bとに対する対スレーブ伝送処理を行っている。
【0042】そして、無線中継局IF2の演算処理部1
8では、図5のフローチャートに示すように、例えば無
線中継局IF1a及びIF1bからの無線通信によりデ
ータが伝送されているか否かを定期的に検出する等を行
い、無線中継局IF1a又はIF1bからデータD21
受信する(ステップS21)。このとき、複数の無線中
継局IF1a及びIF1bから同時にデータが伝送され
た場合には、例えば予め設定された優先順位に高い方か
ら受信したデータについて処理を行う。
【0043】そして、受信したデータD21で宛て先指定
されたスレーブ局に対して、データD21を送信し(ステ
ップS22)、送信先のスレーブ局からデータD21に対
する応答データD22を所定の監視時間例えばt2 内に受
信したか否かを判定する(ステップS23)。応答デー
タD22を所定時間t2 内に受信した場合には、この応答
データD22に対してパリティチェック等のデータチェッ
クを行う(ステップS24)。そして、データチェック
の結果、正常な応答データD22であると判定した場合に
は、ステップS25に移行する。
【0044】このステップS25では、例えば、無線中
継局IF1から受信したデータD21のスレーブ局へのデ
ータの送信が成功したことを表す情報を、応答データD
22に付加して、これを無線中継局IF1a及びIF1b
に送信する。そして、ステップS26に移行して、マス
タ局1からのスレーブ局へのデータ伝送が成功したこと
等所定の情報を、表示器17に表示する。
【0045】一方、ステップS23で、データを送信し
た送信先のスレーブ局から、所定時間t2 内に応答デー
タD22を受信しない場合、また、ステップS24におい
て、スレーブ局から応答データD22を受信したがそのデ
ータチェックの結果が異常である場合には、ステップS
27に移行する。このステップS27では、無線中継局
IF1a及びIF1bに対して、スレーブ局へのデータ
伝送が不成功であったことを通知し、これを表示器17
に表示する(ステップS26)。
【0046】また、無線中継局IF2は、無線中継局I
F1a及びIF1bとの間で定期的に、通信チェック用
のデータ授受を行い、無線中継局IF1a,IF1bと
の間の無線通信が、所定時間以上不成功である場合に
は、その表示器17に通信異常が生じている無線中継局
の例えば下位アドレス等の無線中継局情報と、通信異常
であること等を表示する。
【0047】ここで、前記信号線L1 及びL2 が伝送路
に対応し、無線中継局が無線中継装置に対応し、マスタ
局1及びスレーブ局2a〜2dが伝送装置に対応し、信
号線L3 が専用路に対応し、無線通信結果情報が中継状
況に対応し、図4のステップS17及び19の処理が選
定手段に対応し、アドレス設定部15がアドレス設定手
段に対応し、前記ステップS18及びステップS20で
マスタ用伝送データを各無線中継局の下位アドレスを含
んで形成する処理が付加手段に対応し、無線中継局IF
2から各無線中継局IF1a及びIF1bに通信チェッ
ク用のデータを送信しその応答を監視する処理が中継状
況監視手段に対応している。
【0048】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
オペレータは、信号線L1 に接続された無線中継局IF
1a及びIF1bについて、優先順位を設定する。
【0049】例えば、無線中継局IF1aを優先する場
合には、各無線中継局IF1a及びIF1bのアドレス
設定部15において、例えばキーボード等を操作し、無
線中継局IF1aの下位アドレスが、無線中継局IF1
bの下位アドレスよりも大きくなるように設定する。
【0050】そして、マスタ局1から、これと同じ信号
線L1 に接続されたスレーブ局2a,2bに対してデー
タを送信する場合には、図6(a)に示すように、送信
データd11を信号線L1 を介して例えばスレーブ局2a
宛に送信し、例えばこれに対する応答時間を監視する。
【0051】一方、送信データd11を受信したスレーブ
局2aでは、送信データd11に対する応答として、応答
データd12をマスタ局1宛に送信する。マスタ局1で
は、応答データd12を受信し、例えば応答データd12
対してデータチェックを行い、正常な応答データd12
ある場合には、送信データd11をスレーブ局2aが受信
したとして認識する。データチェックの結果が異常であ
る場合には、再度送信データd11を送信する等の処理を
行う。
【0052】そして、このとき、応答データd12が所定
時間例えばt3 内に受信されない場合には、通信異常、
或いは、スレーブ局2aが異常である等として、再度送
信データd11を送信する,或いは、マスタ局1の図示し
ない表示器に表示して外部に通知する等の処理を行う。
【0053】次に、マスタ局1とは異なる信号線L2
接続されたスレーブ局2c,2dに対してデータを送信
する場合には、図6(b)に示すように、マスタ局1は
例えばスレーブ局2c宛の送信データd21を無線中継局
IF1a及びIF1b宛に送信し、これに対する応答時
間を監視する。
【0054】無線中継局IF1a及びIF1bでは、受
信した送信データd21を無線通信用のデータに変換し、
これを無線中継局IF2に送信し、これに対する応答を
無線中継局IF2から受信するまでの時間監視を行う。
【0055】無線中継局IF2では、無線中継局IF1
a及びIF1bから送信データd21を受信した場合には
何れか優先順位の高い方からのデータについて、また、
何れか一方からのみ受信した場合にはこの受信したデー
タについて処理を行い、例えば無線中継局IF1aから
送信データd21を受信すると、これを信号線L2 による
通信用のデータに変換し、これを送信データd21で特定
されるスレーブ局、例えば2cに送信する。
【0056】スレーブ局2cでは、これを受信すると、
この送信データd21に対する送信元のマスタ局1宛の応
答データd22を無線中継装置IF2宛に送信する。そし
て、無線中継局IF2では、所定の監視時間t2 内に応
答データd22を受信するとこれに対してデータチェック
を行い、その結果が正常である場合には、データ伝送が
成功したことを応答データd22に付加してこれを無線中
継局IF1a及びIF1bに送信する。また、無線中継
局IF2では、例えば受信した送信データd21,これに
対する応答データd22,送信結果等を表示器17に表示
する。この表示器17を参照することによって、信号線
2 側のオペレータは、無線中継局IF2が、マスタ局
1からデータを確実に受信したこと等無線中継局IF2
の無線による中継状況を認識することができる。
【0057】そして、無線中継局IF2からの応答デー
タd22を受信した無線中継局IF1a,IF1bでは、
所定の監視時間t1 内に応答データd22を受信すると、
これに対してデータチェックを行い、その結果が正常で
ある場合には、無線通信成功という情報と自己の無線中
継局を特定するアドレスとを応答データd22に付加して
無線通信結果情報を生成し、これを他方の無線中継局に
信号線L3 を介して送信し、また、他方の無線中継局か
ら信号線L3 を介して無線通信結果情報を受信する。
【0058】このとき、無線中継局IF1a及びIF1
bが共に、無線通信が成功している場合には、優先順位
が高い局、つまり、下位アドレスの高い方が、マスタ局
1宛にデータ伝送を行うから、この場合無線中継局IF
1aが、双方の無線通信結果情報をもとにマスタ用送信
データDM1 を生成して、これをマスタ局1に送信す
る。無線中継局IF1bはマスタ局1へのデータ伝送は
行わない。
【0059】マスタ局1では、マスタ用送信データDM
を受信すると、各無線中継局IF1a及びIF1bの無
線通信結果からその中継状況等を認識すると共に、受信
した応答データd22,各無線中継局IF1a及びIF1
bの中継状況等の所定の情報をその表示器に表示する。
【0060】これによって、信号線L1 側のオペレータ
は、無線中継局IF1a及びIF1bの動作状況を認識
することができる。次に、例えば、図7に示すように、
マスタ局1からスレーブ局2c宛に送信データd21を送
信したとき、無線中継局IF1a側の無線通信は成功し
たが、無線中継局IF1bでは、無線中継局IF2への
データ伝送は成功したが、無線中継局IF2から無線中
継局IF1bへの、スレーブ局2cからの応答データd
22の伝送が不成功となった場合には、無線中継局IF1
bでは、送信データd21に対する応答を無線中継局IF
2から受信するまでの時間を監視しているから、所定の
監視時間t2 を経過しても、無線中継局IF2から応答
を受信できない場合には、無線通信不成功として他方の
無線中継局IF1aに無線通信結果情報を送信する。
【0061】そして、無線中継局IF1bでは、自己の
みが無線中継に成功したから、無線中継局IF1aは無
線通信不成功,無線中継局IF1bは無線通信成功とし
てマスタ用送信データDM2 を生成し、これをマスタ局
1宛に送信する。無線中継局IF1aでは、無線中継局
IF1bで無線通信が成功しているから、マスタ局1宛
にマスタ用送信データを伝送しない。
【0062】逆に、無線中継局IF1aのみが無線通信
に成功した場合には、無線中継局IF1aが、無線中継
局IF1aは無線通信成功,無線中継局IF1bは無線
通信不成功としてマスタ用送信データDMを生成し、こ
れをマスタ局1宛に送信し、無線中継局IF1bは、マ
スタ局宛にデータ伝送を行わない。
【0063】そして、両方が共に、無線通信が不成功で
ある場合には、優先順位の高い無線中継局IF1aが、
共に無線通信不成功としてマスタ用送信データDMを生
成し、これをマスタ局1宛に送信し、無線中継局IF1
bはマスタ局1にマスタ用データを伝送しない。
【0064】マスタ局1では、受信したマスタ用送信デ
ータDMを参照することによって、無線中継局IF1
a,IF1bの何れかが無線通信に成功したか等、中継
状況を認識することができると共に、マスタ用送信デー
タDMをその表示器に表示することによって、オペレー
タも認識することができる。よって、何れかの無線中継
局のみが繰り返し無線通信不成功である場合等には、マ
スタ局1でこれを監視し、例えば表示器にアラーム表示
する等を行うことによって、オペレータに異常を認識さ
せて対処を施すことができ、或いは、オペレータが表示
器を参照し、各無線中継局の中継状況を参照することに
よって、繰り返し無線通信不成功となる無線中継局につ
いては、例えば、その配置位置を変える、或いは無線中
継局の点検を行う等の対処を行うことによって、無線中
継局の異常の早期発見を行うことができ、システム全体
の信頼性をより向上させることができる。
【0065】一方、無線中継局IF2側では、無線中継
局IF1a及びIF1bとの間で、通信チェック用のデ
ータ授受を行い、無線中継局IF1a,IF1bと無線
中継局IF2との間の無線通信状況を監視しているか
ら、通信チェック用データを受信するか否かによって、
無線中継局IF1a及びIF1bと無線中継局IF2と
の間におけるデータの中継状況を認識することができ、
これをその表示器17に表示することによって、無線中
継局IF2側のオペレータに通信異常を通知することが
できる。
【0066】したがって、上述のように、無線中継局I
F1a及びIF1bのうちの何れか一方のみが、マスタ
局1宛にデータ伝送を行うようにしたから、無線中継局
を介してのデータ伝送に伴うマスタ局1での処理時間を
従来に比較してより短縮することができ、その分マスタ
局1の負荷を軽減することができる。このとき、無線中
継局IF1a及びIF1bが無線中継局IF2と授受す
るデータは同一のデータであるから、無線中継局IF1
a及びIF1bの何れか一方のデータのみしかマスタ局
1宛にデータ伝送を行わなくても何ら問題はない。
【0067】また、無線中継局IF1a及びIF1bと
の間で、無線中継局IF2との間の無線通信結果を授受
するようにし、無線中継局IF2を介して受信した信号
線L 2 側からのデータに無線中継局IF1a及びIF1
bそれぞれの無線通信結果情報を付加して送信するよう
にしたから、マスタ局1では、マスタ用送信データを参
照することによって、無線中継局IF1a及びIF1b
の作動状況を認識することができ、これをその表示器に
表示することによって、オペレータに通知するができ
る。また、無線中継局IF2側では、無線中継局IF1
a及びIF1bとの間で定期的に通信チェック用のデー
タ授受を行っているから、無線中継局IF1a又はIF
1bとの間の通信異常を容易に検出することができ、こ
れをその表示器に表示することによって、オペレータに
通知することができる。よって、信号線L1側及び信号
線L2 側のそれぞれにおいて、無線通信による通信状況
を認識することができるから、特に、信号線L1 及びL
2 との間の距離が長い場合等でも、それぞれの信号線側
で異常を認識することができるから効果的である。
【0068】また、各無線中継局にアドレス設定部15
を設け、各無線中継局のアドレスを各無線中継局共通の
上位アドレスと各無線中継局を表す下位アドレスとから
構成したから、例えば無線中継局を増設した場合等で
も、無線中継局共通の上位アドレスを設定しているか
ら、下位アドレスのみを固有のアドレスに設定すればよ
く、無線中継局の数が増加した場合でも、伝送システム
全体に影響を与えることはなく、設備計画や管理の負担
を軽減することができる。特に、無線中継局の場合に
は、その配置位置や周囲の環境変化等の影響を受けやす
いため、無線中継局の設置台数の増減が激しいから効果
的である。
【0069】また、各無線中継局の下位アドレスが優先
順位を表すようにしたから、アドレス設定部15におい
てアドレス設定を行うことによって、例えば優先順位の
変更等も容易に行うことができる。
【0070】また、マスタ局1宛のマスタ用送信データ
に、各無線中継局の下位アドレスを付加するようにした
から、マスタ局1では、この下位アドレスを参照するこ
とによって、無線中継局のアドレスが変更されたことを
容易に認識することができる。
【0071】なお、上記実施の形態においては、信号線
1 側に二台の無線中継局を設けた場合について説明し
たが、これに限らず、三台以上の無線中継局を設けるこ
とも可能であり、この場合には、これら各無線中継局を
専用の信号線を介してそれぞれ接続して各無線中継局の
通信状況を収集するようにすればよく、三台以上の無線
中継局を設けた場合でも、これらのうちの一台の無線中
継局のみがマスタ局1宛にデータ伝送を行うから、マス
タ局1の処理時間が増加することはない。
【0072】また、上記実施の形態において、信号線L
2 側にも複数の無線中継局を設けるようにしてもよく、
この場合には、上述の無線中継局IF1a及びIF1b
と同様に、複数の無線中継局を専用の信号線で接続して
各無線中継局の通信状況を収集するようにし、無線通信
状況と優先順位とに基づいて何れかの無線中継局のみが
データの宛て先のスレーブ局に対してデータを送信する
ようにすればよい。
【0073】また、上記実施の形態においては、マスタ
局1からのデータを無線中継局を介して各スレーブ局に
伝送するようにした場合について説明したが、これに限
らず、例えば各スレーブ局から各スレーブ局宛にデータ
を伝送するようにすることも可能であり、この場合に
は、各無線中継装置で、無線通信により他のスレーブ局
宛にデータを送信する場合には対マスタ伝送処理を実行
し、無線通信により他のスレーブ局からデータを受信す
る場合には対スレーブ伝送処理を実行すればよい。
【0074】また、上記実施の形態においては、無線中
継局IF1a及びIF1b間で無線通信結果情報を互い
に授受し、これをもとに各無線中継局IF1a及びIF
1bにおいて、マスタ用送信データを生成するか否かを
判定するようにした場合について説明したが、これに限
らず、例えば、何れの無線中継局がマスタ局1にデータ
伝送を行うかを設定する専用の選定装置を信号線L1
設け、この選定装置を介して無線中継局IF1a及びI
F1bと信号線L1 との間のデータ授受を行うように
し、各無線中継局IF1a及びIF1bの無線通信結果
をもとに選定装置が何れかの無線中継局を選定し、選定
された無線中継局がマスタ局1宛にデータ伝送を行うよ
うにしてもよい。
【0075】また、上記実施の形態においては、コント
ローラ等のマスタ局1によって、アクチュエータ,セン
サ等のスレーブ局を制御するような伝送システムに適用
した場合について説明したがこれに限らず、無線中継局
を介してデータ伝送を行うようにした伝送システムであ
れば適用することができる。
【0076】また、上記実施の形態においては、信号線
1 及びL2 間で無線通信によりデータ伝送を行う場合
に適用した場合について説明したが、これに限るもので
はなく、例えば、信号線L1 と複数の信号線との間でデ
ータ伝送を行う場合でも適用することができる。
【0077】また、上記実施の形態においては、無線中
継局の上位アドレスを、同じ信号線この場合L1 に接続
された無線中継局で共通の値となるようにした場合につ
いて説明したが、これに限らず、例えば全ての無線中継
局で共通にするようにしてもよく、任意の無線中継局で
共通にすることができる。
【0078】さらに、上記実施の形態においては、信号
線L2 側の無線中継局IF2側では、通信チェック用の
データを用いて無線中継局IF1a,IF1bとの間と
の無線中継状態を監視するようにした場合について説明
したが、無線中継局IF1a及びIF1b側でも、無線
中継局IF2から通信チェック用のデータが所定タイミ
ングで送信されない場合には、通信異常としてマスタ局
1に通知するようにしてもよく、また、自己の表示器に
表示するようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る無線中継装置を有する伝送システムによれば、伝
送装置が接続された伝送路に複数の無線中継装置が接続
されている場合には、同一の伝送路に接続された複数の
無線中継装置のうちの何れか一つのみが、これらと同じ
伝送路に接続された伝送装置宛のデータをこの伝送装置
に送信するようにしたから、伝送装置は何れか一つの無
線中継装置からデータを受信すればよく、その分伝送装
置の処理時間を短縮することができる。
【0080】また、本発明の請求項2に係る無線中継装
置を有する伝送システムによれば、同一の伝送路に接続
された複数の無線中継装置のうちの何れか一つを選定手
段によって選定し、これのみが伝送装置宛のデータを伝
送するようにしたから、伝送装置は何れか一つの無線中
継装置からデータを受信すればよく、その分伝送装置の
処理時間を短縮することができる。
【0081】また、本発明の請求項3に係る無線中継装
置を有する伝送システムによれば、無線中継装置毎に選
定手段を設け、専用路を介して収集した各無線中継装置
の中継状況と予め設定した優先順位とに基づいて伝送装
置へのデータ伝送を行う無線中継装置を選定するように
したから、無線中継装置を容易且つ効果的に選定するこ
とができる。
【0082】また、本発明の請求項4に係る無線中継装
置を有する伝送システムによれば、伝送装置宛のデータ
に各無線中継装置の中継状況を付加して伝送するように
したから、伝送装置ではこの無線中継装置からのデータ
を参照することによって、各無線中継装置の中継状況を
容易に認識することができる。
【0083】また、本発明の請求項5に係る無線中継装
置を有する伝送システムによれば、無線中継装置のアド
レスを、所定の無線中継装置で共通の上位アドレスと、
各無線中継装置固有の下位アドレスとから構成し、これ
を伝送装置宛のデータに付加して伝送するようにしか
ら、無線中継装置を新たに追加することによるアドレス
の確保に伴って、伝送システムの他の構成機器に与える
影響を削減することができると共に、アドレスの変更を
容易に行うことができる。
【0084】さらに、本発明の請求項6に係る無線中継
装置を有する伝送システムによれば、無線中継装置は、
他の無線中継装置との間の中継状況を監視し、中継異常
状態が所定時間継続したとき、これを外部に通知するよ
うにしたから、各無線中継装置において無線中継状況を
認識することができ、これに対する対処をより早い段階
で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における伝送システムの概略構成図であ
る。
【図2】無線中継局の一例を示す構成図である。
【図3】マスタ用送信データDMの一例である。
【図4】無線中継局における対マスタ伝送処理の処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図5】無線中継局における対スレーブ伝送処理の処理
手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】マスタ局及びスレーブ局間で正常にデータ伝送
が行われたときの動作説明に供する説明図である。
【図7】マスタ局及びスレーブ局間でのデータ伝送が正
常に行われなかったときの動作説明に供する説明図であ
る。
【図8】従来の伝送システムの一例である。
【符号の説明】
1 マスタ局 2a〜2d スレーブ局 IF1a,IF1b マスタ局側の無線中継局 IF2 マスタ局側とは異なる側の無線中継局 L1 〜L3 信号線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各伝送路に設けられ無線通信により前記
    伝送路間のデータ伝送を行う無線中継装置と、前記伝送
    路に設けられ且つ前記無線中継装置を介して互いにデー
    タ授受を行う伝送装置と、を有し、少なくとも何れか一
    方の伝送路に複数の無線中継装置を設け、前記伝送路間
    で伝送するデータを前記複数の無線中継装置それぞれを
    介して伝送するようにした、無線中継装置を有する伝送
    システムにおいて、 同一の伝送路に接続された前記複数の無線中継装置のう
    ちの何れか一つのみが、これと同じ伝送路に接続された
    伝送装置宛のデータを、この伝送装置に伝送するように
    したことを特徴とする無線中継装置を有する伝送システ
    ム。
  2. 【請求項2】 各伝送路に設けられ無線通信により前記
    伝送路間のデータ伝送を行う無線中継装置と、前記伝送
    路に設けられ且つ前記無線中継装置を介して互いにデー
    タ授受を行う伝送装置と、を有し、少なくとも何れか一
    方の伝送路に複数の無線中継装置を設け、前記伝送路間
    で伝送するデータを前記複数の無線中継装置それぞれを
    介して伝送するようにした、無線中継装置を有する伝送
    システムにおいて、 同一の伝送路に接続された前記複数の無線中継装置のう
    ちの何れか一つを予め設定した選定基準に基づいて選定
    する選定手段を備え、前記選定手段で選定した無線中継
    装置のみが、これと同じ伝送路に接続された伝送装置宛
    のデータを前記伝送装置に伝送するようにしたことを特
    徴とする無線中継装置を有する伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記選定手段は同一の伝送路に接続され
    た無線中継装置毎に設けられ、各無線中継装置の中継状
    況を前記無線中継装置間に設けた専用路を介して収集
    し、前記中継状況と予め設定した優先順位とに基づいて
    前記無線中継装置を選定するようにしたことを特徴とす
    る請求項2記載の無線中継装置を有する伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記選定手段で選定された無線中継装置
    は、各無線中継装置の前記中継状況を前記伝送装置宛の
    データに付加して伝送するようにしたことを特徴とする
    請求項3記載の無線中継装置を有する伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記無線中継装置は、当該無線中継装置
    を特定するアドレスであり且つ所定の無線中継装置で共
    通の上位アドレスと各無線中継装置固有の下位アドレス
    とから構成されるアドレスを設定するアドレス設定手段
    と、前記伝送装置宛のデータに前記アドレスを付加する
    付加手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至4
    の何れかに記載の無線中継装置を有する伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記無線中継装置は、他の無線中継装置
    との間の中継状況を監視し、中継異常状態が所定時間継
    続したとき、これを通知する中継状況監視手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の無線
    中継装置を有する伝送システム。
JP25475197A 1997-09-19 1997-09-19 無線中継装置を有する伝送システム Pending JPH1198069A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019149623A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019149623A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、及びプログラム

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