JP2021026284A - 火災報知設備及び火災報知設備のリニューアル方法 - Google Patents

火災報知設備及び火災報知設備のリニューアル方法 Download PDF

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Abstract

【課題】監視状態を維持しつつ、分散型の火災監視設備のリニューアルを段階的に行うことのできる火災報知設備及び火災報知設備のリニューアル方法を得る。【解決手段】旧火災受信機10と旧主中継器20とが接続された旧火災報知設備と、旧火災受信機10に接続された新主中継器40と、が混在しているリニューアル中の火災報知設備であって、旧火災報知設備の旧伝送プロトコルと、新主中継器の新伝送プロトコルとの間で、変換又は切換を行う更新部50を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、分散型の火災報知設備のリニューアル技術に関する。
信号線を介して接続された複数の端末機器を監視制御する主中継器と、この主中継器と伝送線を介して接続され、主中継器との間で監視情報の送受信を行う火災受信機と、を備えた分散型の火災報知設備が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−15403号公報
特許文献1に例示されるような分散型の火災報知設備は、例えば空港又は商業施設などの複数の建物で構成された大規模物件の監視に用いられる。経年に伴って、火災報知設備を構成する稼働中の主中継器及び火災受信機を、新設備に置き換える必要が生じる。ここで、旧設備から新設備への置き換えを、リニューアルとも称する。
設備のリニューアルにあたっては、配線工事、設備の搬入、設備の搬出、設備の設定、設備の動作確認等の多数の作業が必要であるところ、大規模物件の既設の設備が稼働している間は人の出入りがあるためにこれらの作業を行うのは困難である。したがって、設備をリニューアルできるタイミングは、例えば夜間などの人の出入りが少ない時間帯に行われるのが一般的である。このように、限られた時間帯を利用してリニューアルを行うとなると、設備全体のリニューアルを一度に行うことができないため、部分的なリニューアルを重ねていくことになる。また、設備のリニューアルにはコストもかかるため、コスト分散のために時期を分けてリニューアルを行いたいという大規模物件の所有者の要望もある。このような事項を背景として、リニューアルは段階的に進められるのが一般的である。リニューアルを段階的に進めるとなると、リニューアル開始から完了までには、年単位での期間が必要となることもある。
ところが、火災報知設備の監視対象である大規模物件は、継続して稼働しているため、リニューアル中も火災報知設備は監視状態を維持する必要がある。
したがって、リニューアル開始から完了までの期間にわたって、監視状態を維持しながら部分的に設備のリニューアルを行うことのできる技術が望まれていた。
本発明は、上記のような課題を背景としたものであり、監視状態を維持しつつ、分散型の火災報知設備のリニューアルを段階的に行うための火災報知設備及び火災報知設備のリニューアル方法を提供するものである。
本発明に係る火災報知設備は、旧火災受信機と旧主中継器とが接続された旧火災報知設備と、前記旧火災受信機に接続された新主中継器と、が混在しているリニューアル中の火災報知設備であって、前記旧火災報知設備の旧伝送プロトコルと、前記新主中継器の新伝送プロトコルとの間で、変換又は切換を行う更新部を備えたものである。
本発明に係る火災報知設備のリニューアル方法は、旧火災受信機と旧主中継器とが接続された旧火災報知設備から、新火災受信機と新主中継器とが接続された新火災報知設備へリニューアルするリニューアル方法であって、前記旧火災報知設備において、前記旧主中継器に代えて前記新主中継器を接続する第1工程と、前記第1工程の後に、前記旧火災報知設備の旧伝送プロトコルと前記新主中継器の新伝送プロトコルとの間で変換又は切換を行う更新部を介して、前記旧火災報知設備に接続された前記新主中継器が、前記旧火災受信機との間で監視情報を送受信する第2工程と、前記第2工程の後に、前記旧火災報知設備に、前記新火災受信機を接続する第3工程と、前記第3工程の後に、前記更新部又は前記新主中継器から前記旧火災受信機に、定常信号を送信する第4工程と、前記第4工程の後に、前記旧火災受信機を取り外す第5工程と、を備えたものである。
本発明によれば、旧火災受信機と旧主中継器とが接続された旧火災報知設備と、新主中継器と、が混在している状態で、監視対象の監視を維持しつつ、設備を段階的にリニューアルすることができる。
実施の形態1に係るリニューアル中の火災報知設備を説明する図である。 実施の形態1に係るリニューアルの手順を説明する図である。 図2の手順の後に実行される実施の形態1に係るリニューアルの手順を説明する図である。 実施の形態1に係るリニューアル中の火災報知設備の変形例を説明する図である。 実施の形態2に係るリニューアル中の火災報知設備を説明する図である。 実施の形態2に係るリニューアルの手順を説明する図である。 実施の形態3に係るリニューアル中の火災報知設備を説明する図である。 実施の形態3に係るリニューアルの手順を説明する図である。 図8の手順の後に実行される実施の形態3に係るリニューアルの手順を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。以下の説明において、リニューアル前の火災報知設備、火災受信機、及び主中継器を、それぞれ旧火災報知設備、旧火災受信機、及び旧主中継器と称する。また、リニューアル後の火災報知設備、火災受信機、及び主中継器を、それぞれ新火災報知設備、新火災受信機、及び新主中継器と称する。また、旧火災報知設備で用いられる伝送プロトコルを旧伝送プロトコルと称し、新火災報知設備で用いられる伝送プロトコルを新伝送プロトコルと称する。本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す装置は、本発明の装置の一例を示すものであり、図面に示された装置によって本発明の装置が限定されるものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
実施の形態1.
[リニューアル中の火災報知設備の構成]
図1は、実施の形態1に係るリニューアル中の火災報知設備を説明する図である。リニューアル中の火災報知設備は、旧火災受信機10及び旧主中継器20とを有する旧火災報知設備と、新主中継器40とが混在する設備である。
まず、旧火災報知設備を説明する。旧火災報知設備は、旧火災受信機10に、伝送線4を介して一又は複数の旧主中継器20が接続されて構成されている。旧火災受信機10及び旧主中継器20には、それぞれ、信号線3を介して端末機器が接続される。図1で例示する端末機器は、火災感知器1とブザー2である。端末機器は、ベル又はライトなどの報知装置、防火扉又はシャッターなどの防排煙装置、又は消火設備を含んでいてもよい。
旧火災受信機10及び旧主中継器20は、接続された端末機器から収集される情報に基づいて、監視領域における火災等の異常を監視する。旧火災受信機10及び旧主中継器20は、異常を検出すると、伝送線4に異常検出の情報を出力する。伝送線4に出力された異常検出の情報は、情報の出力元以外の旧火災受信機10及び旧主中継器20にて取得される。異常検出の情報を取得した、情報の出力元以外の旧火災受信機10及び旧主中継器20は、予め記憶された連動データに基づいて、自機に接続された報知装置、防排煙装置、又は消火設備等の端末機器を動作させて、警報又は消火等を行う。
旧火災受信機10は、制御部11と、伝送回路12と、端末通信回路13とを有する。伝送回路12は、旧伝送プロトコルを用いて、旧主中継器20との間で信号の送受信を行う回路である。端末通信回路13は、信号線3を介して火災感知器1及びブザー2等の端末機器との間で信号伝送を行う回路である。端末通信回路13は、端末機器に対して情報収集のための命令信号を送信し、この命令信号に応じて端末機器から送信された信号を受信する。伝送回路12及び端末通信回路13の送受信動作は、制御部11によって制御される。
制御部11は、端末機器から収集された情報により異常を検出すると、予め記憶された連動データに基づいて、自機に接続されたブザー又はライトなどの報知装置、防火扉又はシャッターなどの防排煙装置、又は消火設備などの端末機器を動作させるべく、端末通信回路13を制御して信号を送信する。また、制御部11は、火災等の異常を検出した場合に、予め記憶された連動データに基づいて、旧主中継器20に接続された端末機器を連動させるべく、伝送回路12を制御して連動信号を送信する。また、制御部11は、火災等の異常を検出した旧主中継器20からの連動信号を受信すると、予め記憶された連動データに基づいて、自機に接続された端末機器を動作させる。
旧火災受信機10は、旧火災報知設備に接続された旧主中継器20から、定期的に情報を取得する定期監視の機能を有する。この定期監視においては、旧火災受信機10は、旧主中継器20に対して監視情報の送信を要求する要求信号を送出する。複数の旧主中継器20が伝送線4に接続されている場合には、旧主中継器20のそれぞれに重複しないように順に要求信号が送信される。要求信号を受信した旧主中継器20は、自機に接続されている端末機器の情報及び自機の情報を、応答信号として送信する。旧主中継器20は、異常がなければ定常信号を応答信号として送信し、異常があれば異常信号を応答信号として送信する。応答信号を受信した旧火災受信機10は、応答信号が異常信号であれば、視覚的あるいは聴覚的に異常発生を示す報知を行い、定常信号であれば定期監視を終了する。また、旧火災受信機10は、定期監視の要求信号の送信後に、所定時間以内に応答信号を受信できない場合にも、異常発生と判断して異常発生を示す報知を行う。旧火災受信機10は、ディスプレイを備えており、旧火災報知設備に接続された旧主中継器20からの情報を表示することができる。
旧主中継器20は、制御部21と、伝送回路22と、端末通信回路23とを有する。制御部21、伝送回路22及び端末通信回路23の連動に関する基本的な機能は、それぞれ、旧火災受信機10の制御部11、伝送回路12及び端末通信回路13と同じである。旧主中継器20は、ディスプレイを備えない点において、旧火災受信機10と相違する。
次に、新火災報知設備を説明する。新火災報知設備は、新火災受信機30に、伝送線4を介して一又は複数の新主中継器40が接続されて構成される。なお、リニューアル中の火災報知設備を示す図1には新火災受信機30は図示されておらず、後述の図3に新火災受信機30が図示されている。新火災受信機30及び新主中継器40には、それぞれ、信号線3を介して端末機器が接続される。リニューアル中は、新主中継器40と伝送線4との間には、更新部50が介在している。すなわち、新主中継器40は、更新部50を介して、伝送線4に接続される。
新火災受信機30の基本的な機能は、旧火災受信機10と同じである。新火災受信機30は、旧火災受信機10の制御部11、伝送回路12及び端末通信回路13に相当する構成を有している。
新主中継器40は、制御部41と、伝送回路42と、端末通信回路43とを有する。制御部41、伝送回路42及び端末通信回路43の基本的な機能は、それぞれ、旧主中継器20の制御部21、伝送回路22及び端末通信回路23と同じである。
制御部11、21、41は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及び入出力ポートを備え、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで、各機能が実現される。なお、制御部11、21、41は、専用のハードウェア回路で構成されていてもよい。
更新部50は、旧火災報知設備において伝送線4を介した伝送で用いられる旧伝送プロトコルと、新火災報知設備において伝送線4を介した伝送で用いられる新伝送プロトコルとの間で、プロトコル変換を行う。更新部50は、例えば、旧伝送プロトコルと新伝送プロトコルとが対応づけられたテーブルを有しており、入力された旧伝送プロトコルを新伝送プロトコルに変換して出力し、入力された新伝送プロトコルを旧伝送プロトコルに変換して出力する。また、更新部50は、旧火災報知設備で用いられる連動データである旧連動データと、新火災報知設備で用いられる連動データである新連動データとの間で、データ変換を行う。更新部50は、例えば、旧連動データと新連動データとが対応づけられたテーブルを有しており、入力された旧連動データを新連動データに変換して出力し、入力された新連動データを旧連動データに変換して出力する。更新部50は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及び入出力ポートを備え、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで、各機能が実現される。更新部50は、専用のハードウェア回路で構成されていてもよい。旧伝送プロトコルと新伝送プロトコルとが対応づけられたテーブル、及び旧連動データと新連動データとが対応づけられたテーブルは、更新部50のメモリ、あるいは更新部50が読み出し可能なメモリカード等の外部記録媒体に記憶されている。
ここで、連動データとは、連動元の機器と連動先の機器とが対応づけられたデータである。連動データでは、例えば、連動元の機器を一意に特定するアドレスなどの情報と、連動先の機器を一意に特定するアドレスなどの情報とが、対応づけられている。連動データはさらに、連動先の機器が動作する条件を含んでいてもよい。連動元の機器から予め定められた信号が出力されたときに、連動先の機器が予め定められた動作を行うことで、火災報知設備における連動が実現される。連動元の機器は、例えば、火災感知器1などのセンサを備えた端末機器である。連動先の機器は、例えば、ブザー2又はライトなどの報知装置、防火扉又はシャッターなどの防排煙装置、又は消火設備である。連動は、旧火災報知設備においては、旧火災受信機10及び旧主中継器20のそれぞれに接続された端末機器間で行われる。新火災報知設備においては、新火災受信機30及び新主中継器40のそれぞれに接続された端末機器間で行われる。リニューアル中は、旧火災受信機10、旧主中継器20、新火災受信機30、新主中継器40、のうち伝送線4に互いに通信可能に接続された設備のそれぞれに接続された端末機器間で、連動が行われる。
また、一般に、新火災報知設備は旧火災報知設備に対して新たな機能及び接続可能な設備が付加されている。その場合には、旧伝送プロトコル及び旧連動データを、新伝送プロトコル及び新連動データに変換するために、旧伝送プロトコル及び旧連動データに対して新たな機能及び接続可能な設備に該当するダミーのデータが追加され、補填される。また、新伝送プロトコル及び新連動データを、旧伝送プロトコル及び旧連動データに変換するために、新伝送プロトコル及び新連動データのうち旧伝送プロトコル及び旧連動データに無いものが、破棄される。
更新部50は、新主中継器40と同じ筐体に収容されていてもよいし、新主中継器40とは別の筐体に収容されていてもよい。また、更新部50は、新主中継器40を構成する回路基板に実装されていてもよいし、新主中継器40とは異なる回路基板に実装されていてもよい。
旧火災受信機10と旧主中継器20とが伝送線4で接続された旧火災報知設備から、新火災受信機30と新主中継器40とが伝送線4で接続された新火災報知設備へと、リニューアルが行われる。リニューアル中は、旧火災報知設備に新主中継器40が混在している状態を経て、旧火災受信機10、新主中継器40及び新火災受信機30が混在している状態となる。その後、新火災報知設備に切り替わる。
[リニューアルの手順]
以下、図2及び図3を参照して、旧火災報知設備から新火災報知設備へのリニューアルの手順を説明する。図2は、実施の形態1に係るリニューアルの手順を説明する図である。図3は、図2の手順の後に実行される実施の形態1に係るリニューアルの手順を説明する図である。図2及び図3において、括弧内の数値は、リニューアルの工程の順番を示している。図2に示す旧火災報知設備は、1台の旧火災受信機10と2台の旧主中継器20とが伝送線4を介して接続されている。
(1)第1工程
図2に示すように、旧火災報知設備において、旧主中継器20に代えて、新主中継器40が接続される。より具体的には、まず、旧主中継器20が、伝送線4から切り離される。続けて、新主中継器40が、伝送線4に接続される。新主中継器40と伝送線4との間には、更新部50が接続される。新主中継器40に信号線3を介して接続される端末機器は、旧主中継器20に接続されていたものと同じであってもよいし、異なる端末機器であってもよい。
(2)第2工程
図2に示すように、更新部50を介して伝送線4に接続された新主中継器40は、旧火災受信機10との間で監視情報を送受信する。具体的には、新主中継器40は、リニューアル中の火災報知設備において、端末機器から収集される情報を旧火災受信機10に送信し、旧火災受信機10から送信される連動等に関する信号を受信する。
ここで、旧伝送プロトコルと、新主中継器40が本来使用する新伝送プロトコルとは、異なる。また、旧連動データと、新主中継器40が本来使用する新連動データとは、異なる。このような異なる伝送プロトコル間でのプロトコル変換、及び異なる連動データ間でのデータ変換を、更新部50が行う。
例えば、新主中継器40に接続された火災感知器1が、火災を検出し、火災発生を示す信号を信号線3に出力したとする。この信号を、信号線3を介して取得した新主中継器40は、火災発生を示す信号を出力する。このとき新主中継器40が出力する信号は、新伝送プロトコルに則った信号である。新主中継器40から出力された信号は、更新部50に入力される。更新部50は、入力された新伝送プロトコルに則った信号を、旧伝送プロトコルに則った信号に変換し、変換した信号を出力する。そうすると、旧伝送プロトコルに則った信号が伝送線4を流れ、旧火災受信機10にて受信される。旧火災受信機10は、旧伝送プロトコルに則った信号を受信することになるので、予め定められたとおりの通常動作を行うことができる。
例えば、旧火災受信機10において定期監視を実行するタイミングになったとする。旧火災受信機10は、定期監視のための要求信号を出力する。このとき旧火災受信機10が出力する信号は、旧伝送プロトコルに則った信号である。旧火災受信機10から出力された信号は、伝送線4に接続された更新部50に入力される。更新部50は、入力された旧伝送プロトコルに則った信号を、新伝送プロトコルに則った信号に変換し、変換した信号を出力する。そうすると、新伝送プロトコルに則った信号が新主中継器40にて受信される。新主中継器40は、新伝送プロトコルに則った信号を受信することになるので、予め定められたとおりの動作を行うことができる。新主中継器40から出力される定期監視の応答信号は、更新部50にて変換されて旧火災受信機10にて受信される。
このように、第2工程では、旧火災報知設備に新主中継器40が混在している状態において、旧火災受信機10と新主中継器40との間で信号の送受信及び連動を行うことができる。
旧火災報知設備に複数の旧主中継器20が接続されている場合には、それぞれの旧主中継器20が新主中継器40に置き換えられる。第1工程及び第2工程が、置き換えられる設備の数だけ実行される。
(3)第3工程
図3に示すように、リニューアル中の火災報知設備に、新火災受信機30を接続する。なお、図3の例では、図2に示した旧主中継器20は、すべて新主中継器40に置き換えられた状態であるが、一部の旧主中継器20が残存している状態で新火災受信機30が接続される場合もある。新火災受信機30には、火災感知器1及びブザー2などの端末機器が接続される。このとき、旧火災受信機10に接続されていた端末機器を新火災受信機30に接続してもよいし、新たな端末機器を新火災受信機30に接続してもよい。
このように、第3工程が完了した状態のリニューアル中の火災報知設備は、旧火災受信機10、新火災受信機30及び新主中継器40が一繋がりの伝送線4に接続された状態となる。新火災受信機30が稼働開始すると、その後は、新火災受信機30が、このリニューアル中の火災報知設備の火災受信機として機能する。この火災報知設備に接続されている新主中継器40は、端末機器からの信号に基づく定期監視及び連動に関する信号を、新火災受信機30に送信するように設定される。新火災受信機30と新主中継器40との間の伝送は、新伝送プロトコルによって行われるため、更新部50は伝送プロトコルの変換を行う必要がない。このため、更新部50は、新火災受信機30の稼働後は、プロトコル変換を行わないように設定される。設定は、更新部50に設けられた機械的なスイッチ又は電気的な信号によって行われる。
ところで、リニューアル中の火災報知設備には、旧火災受信機10も接続されている。新火災受信機30は、新主中継器40に対して定期監視の要求信号を送出し、新主中継器40から新火災受信機30へと応答信号が送信されるが、旧火災受信機10もまた定期監視の要求信号を送信する。旧火災受信機10は、新主中継器40からの応答信号を受信しないと、異常状態であると判断して報知等を行うことになる。リニューアルの時間的制約又はコスト的制約等により、リニューアル工事のタイミングの自由度が低いことは前述の通りであり、旧火災受信機10と新火災受信機30とが併存している期間が長期化する場合もある。そうすると、旧火災受信機10による不要な報知等を回避したいという要請がある。そこで、次の第4工程が実行される。
(4)第4工程
第3工程の後に、更新部50は、旧火災受信機10に対して、定期監視に対する定常信号を送信する。より具体的には、旧火災受信機10から送信された定期監視の要求信号を受信すると、更新部50は、定常信号を旧火災受信機10に対して送信する。定常信号は、新主中継器40の監視状態とは関係なく送信される、ダミーの信号である。このようなダミーの定常信号を更新部50が送信することで、旧火災受信機10が、定期監視において応答信号を受信しないことにより異常が発生していると判断することを回避することができる。なお、監視対象領域における本来の定期監視は、新火災受信機30と新主中継器40との間で行われており、定期監視が途切れることはない。更新部50による、ダミーの定常信号を送信する処理は、更新部50に対して所定の設定が行われることによって開始される。この設定は、更新部50に設けられた機械的なスイッチ又は電気的な信号によって行われる。
このように、更新部50が、旧火災受信機10に対して定常信号を送信することで、リニューアル中の旧火災受信機10による不要な報知を回避しつつ、新火災受信機30による監視を行うことができる。
(5)第5工程
第4工程の後に、旧火災受信機10が伝送線4から取り外される。そうすると、旧火災報知設備を構成していた設備はなくなり、リニューアルが完了した火災報知設備は、新火災報知設備としての稼働を開始する。旧火災受信機10が伝送線4から取り外されると、更新部50は、ダミーの定常信号を旧火災受信機10に対して送信する必要がない。このため、更新部50は、定常信号の送信を停止する。更新部50による定常信号の送信処理の停止は、更新部50に対して所定の設定が行われることによって実行される。この設定は、更新部50に設けられた機械的なスイッチ又は電気的な信号によって行われる。稼働を開始した新火災報知設備においては、伝送プロトコル及び連動データの変換は不要であるので、更新部50は、伝送線4と新主中継器40との間で伝送の仲介のみを行うことになる。なお、更新部50に対して定常信号の送信を停止させる設定を行うことに代えて、伝送線4から更新部50を取り外してもよい。
以上のように、本実施の形態では、旧火災受信機10と旧主中継器20とが接続された旧火災報知設備と、旧火災受信機10に接続された新主中継器40と、が混在しているリニューアル中の火災報知設備を説明した。このリニューアル中の火災報知設備には、旧火災報知設備の旧伝送プロトコルと、新主中継器40の新伝送プロトコルとの間で、変換を行う更新部50が設けられている。このため、段階的に設備を置き換えているリニューアル中の火災報知設備において、伝送プロトコルの異なる設備が混在していても、監視状態を維持することができる。
また、更新部50は、旧火災受信機10と新主中継器40との間に介在し、旧伝送プロトコルと新伝送プロトコルとの間で変換を行い、旧火災報知設備で用いられる旧連動データと新主中継器40で用いられる新連動データとの間でデータ変換を行う。このため、リニューアル中の火災報知設備において、旧火災受信機10と新主中継器40との間で、監視の維持及び異常発生時の端末機器の連動が実現される。
図4は、実施の形態1に係るリニューアル中の火災報知設備の変形例を説明する図である。図4に示すリニューアル中の火災報知設備は、更新部50を介して接続された新主中継器40に対して、伝送線5で構成された通信ネットワークが接続され、この伝送線5にさらに一又は複数の新主中継器40が接続されている。すなわち、伝送線4に対し、更新部50を介して、伝送線5に接続された複数の新主中継器40が接続されている。新主中継器40及び更新部50の構成は、実施の形態1で説明したとおりであり、1つの更新部50が複数の新主中継器40の伝送プロトコルの変換及び連動データの変換を行う点が異なる。本実施の形態は、このようなシステム構成の火災報知設備に対しても適用される。なお、上記変形例は、新主中継器40を介さず、更新部50を介して伝送線4と伝送線5を直接接続することもできる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係るリニューアル中の火災報知設備を説明する図である。本実施の形態では、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付し、異なる構成には符号に添え字Aを付して表す。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図5に示すように、実施の形態2のリニューアル中の火災報知設備は、新主中継器40A及びその制御部41Aと、更新部50Aとが、実施の形態1とは異なる。実施の形態1では、更新部50が伝送プロトコル及び連動データの変換を行うが、本実施の形態では、更新部50Aが伝送プロトコルの変換を行い、新主中継器40Aが連動データの変換を行う。
新主中継器40Aの制御部41Aは、リニューアル中においては、旧火災報知設備で用いられる旧連動データに基づいて、自機に接続された端末機器を連動させる。具体的には、制御部41Aは、新連動データに加え、旧連動データを予め記憶している。旧連動データは、制御部41Aが読み出し可能なメモリカードなどの外部記録媒体に記憶されていてもよい。制御部41Aは、旧火災受信機10又は旧主中継器20から送信された連動データを、伝送線4を介して取得すると、旧連動データを新連動データに変換し、変換後の新連動データに基づいて端末機器を連動させる。また、制御部41Aは、自機に接続された端末機器から異常発生の信号を取得すると、旧連動データを送出する。旧連動データと新連動データとの間での変換処理は、実施の形態1の更新部50による変換処理と同じである。
更新部50Aは、旧伝送プロトコルと新伝送プロトコルとの間で、プロトコル変換を行う。プロトコル変換の処理は、実施の形態1で説明した通りである。なお、更新部50Aは、実施の形態1の更新部50とは異なり、連動データの変換を行わない。
本実施の形態におけるリニューアルの手順は、実施の形態1で説明した第1工程〜第3工程及び第5工程については同じ内容が適用されるが、第4工程については異なる。以下、本実施の形態の第4工程を説明する。
図6は、実施の形態2に係るリニューアルの手順を説明する図である。
(4)第4工程
第4工程は、新主中継器40Aと、旧火災受信機10と、新火災受信機30とが、リニューアル中の火災報知設備に混在した状態で実行される。新火災受信機30が、新主中継器40Aとの間で定期監視を行う一方で、旧火災受信機10もまた定期監視の要求信号を定期的に出力する状態である。旧火災受信機10から送信された定期監視の要求信号は、本実施の形態では、更新部50Aを介して新主中継器40Aによって受信される。新主中継器40Aは、旧火災受信機10からの定期監視の要求信号を受信すると、定常信号を旧火災受信機10に対して送信する。旧火災受信機10に対して送信される定常信号は、新主中継器40Aの監視状態とは関係なく送信される、ダミーの信号である。このようなダミーの定常信号を新主中継器40Aが送信することで、旧火災受信機10が、定期監視において応答信号を受信しないことにより異常が発生していると判断することを回避することができる。なお、監視対象領域における本来の定期監視は、新火災受信機30と新主中継器40Aとの間で行われ、定期監視が途切れることはない。新主中継器40Aによる、ダミーの定常信号を送信する処理は、新主中継器40Aの制御部41A(図5参照)に対して所定の設定が行われることによって開始される。この設定は、新主中継器40Aに設けられた機械的なスイッチ又は電気的な信号によって行われる。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、段階的に設備を置き換えているリニューアル中の火災報知設備において、伝送プロトコルの異なる設備が混在していても、監視状態を維持することができる。
実施の形態3.
[リニューアル中の火災報知設備の構成]
図7は、実施の形態3に係るリニューアル中の火災報知設備を説明する図である。本実施の形態では、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付し、異なる構成には符号に添え字Bを付して表す。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、実施の形態1の更新部50又は実施の形態2の更新部50Aの機能が、新主中継器40Bによって実現される。すなわち、新主中継器40Bは、更新部として機能する。新主中継器40Bは、制御部41Bと、伝送回路42と、端末通信回路43と、旧伝送回路44Bとを備える。旧伝送回路44Bは、伝送線4で用いられる旧伝送プロトコルを用いて、旧火災受信機10及び旧主中継器20との間で信号の送受信を行う回路である。旧伝送回路44Bに対し、伝送回路42は、新伝送プロトコルを用いる新伝送回路であるといえる。制御部41Bは、新伝送プロトコルを用いる伝送回路42と、旧伝送プロトコルを用いる旧伝送回路44Bと、のいずれかを用いて伝送線4での通信を行う。伝送回路42と旧伝送回路44Bのいずれを用いるかは、新主中継器40Bに設けられた機械的なスイッチ、又は制御部41Bに対する電気的な信号によって、設定される。
本実施の形態の図7に示すリニューアル中の火災報知設備においては、旧火災受信機10が、監視領域を監視する火災受信機として機能する。したがって、リニューアル中の新主中継器40Bは、旧伝送プロトコルを用いて、旧火災受信機10と定期監視及び連動に係る通信を行う。すなわち、リニューアル中は、伝送回路42は使用されず、旧伝送回路44Bが使用される。制御部41Bは、リニューアル中は、旧伝送回路44Bを用いて信号の送受信を行う。
また、制御部41Bは、リニューアル中に旧伝送回路44Bを用いて信号の送受信を行う際には、旧連動データを用いて端末機器の連動を行う。具体的には、制御部41Bのメモリ又は制御部41Bが読み出し可能なメモリカード等の外部記憶媒体に、旧連動データが保存されており、制御部41Bはこの旧連動データを用いる。リニューアル後の新火災報知設備が稼働を開始すると、制御部41Bは、制御部41Bのメモリ又は制御部41Bが読み出し可能なメモリカード等の外部記憶媒体に記憶された新連動データを用いる。このように、新主中継器40Bは、旧連動データと新連動データとで、連動に用いるデータを切り換えて使用する。
[リニューアルの手順]
以下、図8及び図9を参照して、旧火災報知設備から新火災報知設備へのリニューアルの手順を説明する。図8は、実施の形態3に係るリニューアルの手順を説明する図である。図9は、図8の手順の後に実行される実施の形態3に係るリニューアルの手順を説明する図である。図8及び図9において、括弧内の数値は、リニューアルの工程の順番を示している。図8に示す旧火災報知設備は、1台の旧火災受信機10と2台の旧主中継器20とが伝送線4を介して接続されている。
(1)第1工程
図8に示すように、旧火災報知設備において、旧主中継器20に代えて、新主中継器40Bが接続される。より具体的には、まず、旧主中継器20が、伝送線4から切り離される。続けて、新主中継器40Bが、伝送線4に接続される。このとき、新主中継器40Bの旧伝送回路44Bが伝送線4に通信可能に接続され、伝送回路42は伝送線4に通信可能に接続されない。なお、通信可能に接続されないとは、伝送線4が接続されていない状態の他に、伝送線4は接続されているが、設定により伝送回路42が通信を行わない状態も含む。新主中継器40に信号線3を介して接続される端末機器は、旧主中継器20に接続されていたものと同じであってもよいし、異なる端末機器であってもよい。
(2)第2工程
図8に示すように、伝送線4に旧伝送回路44Bによって接続された新主中継器40Bは、旧火災受信機10との間で監視情報を送受信する。具体的には、新主中継器40Bは、リニューアル中の火災報知設備において、端末機器から収集される情報を旧火災受信機10に送信し、旧火災受信機10から送信される連動等に関する信号を受信する。旧伝送回路44Bは、旧火災受信機10で使用される旧伝送プロトコルを用いて、信号の送受信を行う。
(3)第3工程
図9に示すように、リニューアル中の火災報知設備に、新火災受信機30を接続する。このとき、図8に示した旧主中継器20は、すべて新主中継器40Bに置き換えられた状態であるが、一部の旧主中継器20が残存している状態で新火災受信機30が接続される場合もある。新火災受信機30には、火災感知器1及びブザー2などの端末機器が接続される。このとき、旧火災受信機10に接続されていた端末機器を新火災受信機30に接続してもよいし、新たな端末機器を新火災受信機30に接続してもよい。
このように、第3工程が完了した状態のリニューアル中の火災報知設備は、旧火災受信機10、新火災受信機30及び新主中継器40Bが一繋がりの伝送線4に接続された状態となる。本実施の形態では、新火災受信機30は、伝送線4に接続されても、旧火災受信機10が伝送線4に接続されている間は稼働を開始しない。したがって、旧火災受信機10が、このリニューアル中の火災報知設備の火災受信機として機能する。このため、新主中継器40Bと旧火災受信機10との間の伝送は、旧伝送プロトコルによって行われる。
(4)第4工程
第3工程の後に、新主中継器40Bは、旧火災受信機10に対して、定期監視に対する定常信号を送信する。より具体的には、旧火災受信機10から送信された定期監視の要求信号を受信すると、新主中継器40Bは、応答信号を旧火災受信機10に対して旧伝送回路44Bを介して送信する。応答信号は、監視対象領域における監視結果が反映された信号であり、定常信号又は異常信号である。このように、リニューアル中には、新主中継器40Bと旧火災受信機10との間で、定期監視が途切れることなく行われる。
なお、この第4工程と同じ定期監視の動作は、第3工程の前、すなわち新火災受信機30が伝送線4に接続される前にも行われる。新火災受信機30の接続の有無にかかわらず、新主中継器40Bはリニューアル中の火災報知設備に接続された後は、新主中継器40は定期監視の要求信号への応答信号として、定常信号又は異常信号を送信する。旧主中継器20と新主中継器40Bとが混在している状態においては、旧火災受信機10は、旧主中継器20及び新主中継器40Bとの間で定期監視を行うことになる。
(5)第5工程
第4工程の後に、旧火災受信機10が伝送線4から取り外される。そうすると、旧火災報知設備を構成していた設備はなくなる。
(6)第6工程
続けて、新主中継器40Bにおいて、旧伝送回路44Bを用いた通信を停止し、伝送回路42を用いた通信を開始する。具体的には、伝送回路42が伝送線4に対して通信可能に接続され、旧伝送回路44Bが伝送線4から切り離される。なお、切り離されるとは、伝送線4が接続されていない状態の他に、伝送線4は接続されているが、設定により旧伝送回路44Bが通信を行わない状態も含む。
このようにリニューアルが完了すると、新火災受信機30が稼働を開始し、新火災報知設備としての監視領域の監視が開始される。
以上のように、本実施の形態では、旧火災受信機10と旧主中継器20とが接続された旧火災報知設備と、旧火災受信機10に接続された新主中継器40Bと、が混在しているリニューアル中の火災報知設備を説明した。このリニューアル中の火災報知設備の新主中継器40Bは、伝送回路42と旧伝送回路44Bのいずれか一方を使用することにより、旧火災報知設備の旧伝送プロトコルと、新火災報知設備の新伝送プロトコルとで、使用する伝送プロトコルを切り換える。すなわち、新主中継器40Bは、実施の形態1における更新部50又は実施の形態2における更新部50Aと実質的に同様の機能を実現する。このため、段階的に設備を置き換えているリニューアル中の火災報知設備において、伝送プロトコルの異なる設備が混在していても、監視状態を維持することができる。
なお、上記実施の形態1〜3で説明した伝送線4は、旧火災報知設備、リニューアル中の火災報知設備、及び新火災報知設備とで、同じ伝送線を用いてもよいし、リニューアル中に段階的に新たな伝送線4を敷設してもよい。火災感知器1及びブザー2等の端末機器、及び信号線3についても、旧火災報知設備、リニューアル中の火災報知設備、及び新火災報知設備とで、同じ設備を用いてもよいし、リニューアル中に段階的に新たな設備に置き換えてもよい。
また、上記実施の形態1〜3は、適宜組み合わせることが可能であり、例えば実施の形態2と3を組み合わせ、更新部50が伝送プロトコルの変換を行い、制御部41Bは設定により旧連動データを用いて端末機器の連動を行うようにしてもよい。
また、定期監視の方式は、火災受信機(以下、旧火災受信機10及び新火災受信機30を区別しない場合の呼称)が要求信号を送信する方式、所謂ポーリング方式に限らず様々な方式とすることができる。例えば、伝送線4に接続されている火災受信機及び全ての主中継器(以下、旧主中継器20及び新主中継器40を区別しない場合の呼称)で、順番に情報の送信権を回し、送信権を持つものが情報を送信する、所謂トークン・パッシング方式とすることができる。この方式においても、火災受信機は、所定時間以内に情報を送信しなかったり、送信権の授受の手順において受け取りを確認できなかったりした主中継器を異常発生と判断することができる。
また、変換するデータの一例として連動データを説明したが、その他のデータに関しても旧火災報知設備と新火災報知設備で異なる場合は変換する。
また、連動元の機器と連動先の機器が異なる主中継器に接続されている場合は、火災受信機が連動信号を中継するようにしてもよく、連動先の主中継器が直接連動信号を受信するようにしてもよい。
1 火災感知器、2 ブザー、3 信号線、4 伝送線、5 伝送線、10 旧火災受信機、11 制御部、12 伝送回路、13 端末通信回路、20 旧主中継器、21 制御部、22 伝送回路、23 端末通信回路、30 新火災受信機、40 新主中継器、40A 新主中継器、40B 新主中継器、41 制御部、41A 制御部、41B 制御部、42 伝送回路、43 端末通信回路、44B 旧伝送回路、50 更新部、50A 更新部。

Claims (5)

  1. 旧火災受信機と旧主中継器とが接続された旧火災報知設備と、前記旧火災受信機に接続された新主中継器と、が混在しているリニューアル中の火災報知設備であって、
    前記旧火災報知設備の旧伝送プロトコルと、前記新主中継器の新伝送プロトコルとの間で、変換又は切換を行う更新部を備えた
    火災報知設備。
  2. 前記更新部は、
    前記旧火災受信機と前記新主中継器との間に介在し、前記旧伝送プロトコルと前記新伝送プロトコルとの間で変換を行い、前記旧火災報知設備で用いられる旧連動データと前記新主中継器で用いられる新連動データとの間で変換を行う
    請求項1記載の火災報知設備。
  3. 前記更新部は、
    前記旧火災受信機と前記新主中継器との間に介在し、前記旧伝送プロトコルと前記新伝送プロトコルとの間で変換を行い、
    前記新主中継器は、
    前記旧火災報知設備で用いられる旧連動データに基づいて連動する
    請求項1記載の火災報知設備。
  4. 前記新主中継器と接続され、前記旧伝送プロトコルに基づいて動作する旧伝送回路を備え、
    前記新主中継器は、
    前記新伝送プロトコルに基づいて動作する新伝送回路を備え、
    前記新主中継器は、前記更新部として機能し、
    前記新伝送回路と前記旧伝送回路のいずれか一方を使用することにより、使用する前記旧伝送プロトコルと前記新伝送プロトコルとを切り換える
    請求項1記載の火災報知設備。
  5. 旧火災受信機と旧主中継器とが接続された旧火災報知設備から、新火災受信機と新主中継器とが接続された新火災報知設備へリニューアルするリニューアル方法であって、
    前記旧火災報知設備において、前記旧主中継器に代えて前記新主中継器を接続する第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記旧火災報知設備の旧伝送プロトコルと前記新主中継器の新伝送プロトコルとの間で変換又は切換を行う更新部を介して、前記旧火災報知設備に接続された前記新主中継器が、前記旧火災受信機との間で監視情報を送受信する第2工程と、
    前記第2工程の後に、前記旧火災報知設備に、前記新火災受信機を接続する第3工程と、
    前記第3工程の後に、前記更新部又は前記新主中継器から前記旧火災受信機に、定常信号を送信する第4工程と、
    前記第4工程の後に、前記旧火災受信機を取り外す第5工程と、を備えた
    火災報知設備のリニューアル方法。
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