JP4788255B2 - 樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板 - Google Patents

樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板 Download PDF

Info

Publication number
JP4788255B2
JP4788255B2 JP2005265684A JP2005265684A JP4788255B2 JP 4788255 B2 JP4788255 B2 JP 4788255B2 JP 2005265684 A JP2005265684 A JP 2005265684A JP 2005265684 A JP2005265684 A JP 2005265684A JP 4788255 B2 JP4788255 B2 JP 4788255B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
resin
equivalent
acid
printed circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005265684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007077247A (ja
Inventor
壽郎 小宮谷
顕二 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2005265684A priority Critical patent/JP4788255B2/ja
Publication of JP2007077247A publication Critical patent/JP2007077247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4788255B2 publication Critical patent/JP4788255B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、フレキシブルプリント回路板用に用いられる樹脂組成物、カバーレイフィルムおよび金属張積層板に関する。
フレキシブルプリント回路板は薄く、軽く、可とう性に優れることから、特に携帯電話、PDA、液晶ドライバーモジュールを始めとしてモバイル機器を中心に利用されているが、近年、これら電子機器の高性能化、小型化に伴いフレキシブルプリント回路板への配線の微細化、高密度実装化、可とう性などがますます要求されてきている。
例えば、折畳み式の携帯電話に使用されるフレキシブルプリント回路板は、ヒンジ部分が常に屈曲されており、高屈曲性が求められる。
一方、ヒンジ部以外の筐体部分に対しては、フレキシブルプリント回路板を細かく折りたたんで筐体へ組み込む要求があり、折りたたみ性(耐折性)が求められている。
また、小型デジタル機器は高機能化に伴い、それに使われるフレキシブルプリント回路板は、片面、両面板から多層板になったり、電磁波シールド材や補強板を貼着したり、実装部品点数が多くなるため複数回の実装を行なったり、と繰り返し熱履歴を受けるため複数回の耐熱履歴性が求められている。
また、環境対応問題より鉛フリーはんだを用いる実装要求があり、これまでのはんだに比べ15〜20℃実装温度が高くなり、これに伴い高耐熱性、高寸法安定性が求められている。
さらに、難燃剤としてもハロゲンを含まないことが要求されている。これまでは難燃剤は臭素化エポキシ樹脂を使用するのが一般的であったが(例えば特許文献1、2)、燃焼時にダイオキシンの発生が懸念されるため、ハロゲンフリー材料が求められている。
このように、高屈曲性(樹脂の高弾性率)と耐折性(樹脂の柔らかさ)という相反する特性の両立、また、耐熱性、耐熱履歴性、寸法安定性、ハロゲンフリーという多種様々な特性をすべて兼ね備えたフレキシブルプリント回路板の要求があるものの、すべての特性を兼ね備えたフレキシブルプリント回路板はないのが実情であった。
特開平4−197746号公報 特開平3−028285号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高屈曲性と耐折性を両立するフレキシブルプリント回路板用の樹脂組成物を提供することである。
本発明によれば、フレキシブルプリント回路板に用いる樹脂組成物であって、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂と、ノボラックフェノール樹脂と、コハク酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、ピロメリット酸から選ばれる少なくとも一つの多価芳香族カルボン酸と、ハイドロキノン、レゾルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールフタリンから選ばれる少なくとも一つの多価フェノール類からなる反応性エステル化合物と、リン酸エステルアミドと、エラストマーとしてカルボン酸変性NBRとを含有し、前記ノボラックフェノール樹脂の水酸基当量と、前記反応性エステル化合物のエステル基当量が、全エポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対してそれぞれ(0.3:0.7)〜(0.7:0.3)当量であることを特徴とする樹脂組成物が提供される。
また、本発明によれば、上記樹脂組成物を樹脂フィルムに塗工し乾燥して得られるカバーレイフィルムが提供される。
さらに、本発明によれば、上記樹脂組成物を樹脂フィルムに塗工し、金属箔と積層接着することにより得られるフレキシブルプリント回路板用の金属張積層板が提供される。これにより、高屈曲性と耐折性を両立することでデジタル機器をはじめとする高機能化された小型電子機器に使用できる。
本発明によれば、高屈曲性と耐折性を両立するフレキシブルプリント回路板用の樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明の樹脂組成物、カバーレイフィルムおよび金属張積層板について詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物は、ポリイミドフィルムなどの樹脂フィルムの片面にワニスとして塗布、乾燥して接着剤層とし、カバーレイフィルムとして用いたり、樹脂フィルムの片面あるいは両面にワニスとして塗布、乾燥して接着剤層とし、金属箔を積層した後、接着剤層を加熱硬化することでフレキシブルプリント回路板用の金属張積層板として用いることができる。
以下、本発明の樹脂組成物を構成する各成分について説明する。
本発明に係る樹脂組成物は、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂を含む。ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂はそのベンゼン環の多い分子骨格上、低吸水化の効果と難燃性の効果が得られる。ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂の含有量は、特に限定されないが、樹脂組成物全体の20重量%以上、50重量%以下が好ましく、30重量%以上、40重量%以下がより好ましい。含有量がこの範囲内にあると柔軟性を損なうことなく、難燃性を得ることができる。
ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば以下に示すようなエポキシ樹脂が挙げられる。
Figure 0004788255
本発明に係る樹脂組成物は、ノボラックフェノール樹脂と反応性エステル化合物との混合系硬化剤とすることが好ましくノボラックフェノール樹脂と反応性エステル化合物の配合割合が全エポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対してそれぞれの水酸基当量とエステル基当量が(0.3:0.7)当量(0.7:0.3)当量であることが望ましい。
ノボラックフェノールのみによる硬化系では耐熱性は良いが柔軟性に欠ける。また、反応性エステル化合物のみによる硬化では柔軟性の良い強靭な硬化物が得られるが耐熱性がやや劣り、エポキシ樹脂に対する硬化速度が遅く、特にカバーレイやフレキシブルプリント回路板に用いる樹脂組成物では硬化時の樹脂フロー(端部からの染み出し)が問題となる。本発明のようにノボラックフェノール樹脂と反応性エステル化合物の配合割合が全エポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対してしてそれぞれの水酸基当量とエステル基当量が(0.3:0.7)当量(0.7:0.3)当量になるように硬化剤を組み合わせることで耐熱性と柔軟性を両立することができる。
本発明で用いられる反応性エステル化合物はカルボン酸化合物とフェノールとの縮合反応により得られるが特に本発明で用いられる反応性エステル基は硬化時に架橋できるように多価芳香族カルボン酸と多価フェノールの縮合反応からなる芳香族系エステル化合物が好ましい。例えばコハク酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、ピロメリット酸などの多価芳香族カルボン酸とハイドロキノン、レゾルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールフタリンなどの多価フェノール類からなる芳香族系エステル化合物などを挙げることができる。
本発明に係る樹脂組成物は、リン酸エステルアミドを含むことが好ましい。リン酸エステルアミドは、ハロゲンを含まない難燃剤として有効である。一般的なリン化合物であるリン酸エステルと比べ加水分解性が小さいことから耐吸湿半田耐熱性が向上し、耐マイグレーション性(絶縁信頼性)が低下しない特長がある。
リン酸エステルアミドの含有量は、樹脂組成物全体の10重量%以上、20重量%以下が好ましい。含有量がこの範囲内であれば主剤の特性を大きく損なわずに難燃性を付与できる。リン酸エステルアミドのリン含有量は5mol%以上、15mol%以下の一般的なものが使用できる。例えば以下の化学式2に示すようなものが挙げられる。
Figure 0004788255

本発明の樹脂組成物は、上記以外の成分を含んでいても良い。たとえば、銅はくやプリント回路板との密着力の向上、耐湿性の向上のためにエポキシシラン等のシランカップリング剤あるいはチタネート系カップリング剤、消泡剤などの添加剤や生産性向上のためにイミダゾール化合物やトリフェニルホスフィンなどの硬化促進剤を含んでいてもよい。
次に、本発明に係るカバーレイフィルムについて説明する。

本発明のカバーレイフィルムは、上記の樹脂組成物を所定の溶剤に、所定の濃度で溶解したワニスを樹脂フィルムに塗工後80℃以上150℃以下の乾燥を行って作製する。乾燥後の樹脂組成物の厚みについては、用途によって10μm以上100μm以下の範囲になるように塗工する。カバーレイフィルムの場合は乾燥後にその樹脂組成物面にポリエチレンテレフタレートやポリエチレン、ポリプロピレンなどのフィルムを異物混入防止などの理由で離型フィルムとして使用してもよい。

ワニスに用いられる溶剤としては、樹脂組成物に対し良好な溶解性を持つものを選択することが好ましい。例えば、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、メタノール、エタノール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、ブチルセロソルブ、メトキシプロパノール、シクロヘキサノン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのうち一種または二種以上の混合系を使用することが可能である。

樹脂フィルムとしては、例えばポリイミド樹脂フィルム、ポリエーテルイミド樹脂フィルム、ポリアミドイミド樹脂フィルム等のポリイミド系樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム等のポリアミド系樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム等のポリエステル系樹脂フィルムが挙げられる。このうち、弾性率と耐熱性を向上させる観点から、特にポリイミド系樹脂フィルムが好ましく用いられる。

樹脂フィルムの厚さは、特に限定されないが、5μm以上50μm以下が好ましく、特に5μm以上25μm以下が好ましい。厚さがこの範囲内であると、特に屈曲性に優れる。
次に本発明に係る、金属張積層板について説明する。
本発明の金属張積層板は、基材の片面または両面にワニスを塗工し乾燥後、熱圧着ロールなどによって金属箔を樹脂組成物面に積層して作製される。
前記金属箔を構成する金属としては、例えば銅および銅系合金、アルミおよびアルミ系合金、鉄および鉄系合金等が挙げられ、銅がより好ましい。
また、基材としては、絶縁性フィルムなどが挙げられ、樹脂フィルムとしては、例えばポリイミド樹脂フィルム、ポリエーテルイミド樹脂フィルム、ポリアミドイミド樹脂フィルム等のポリイミド系樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム等のポリアミド系樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム等のポリエステル系樹脂フィルムが挙げられる。このうち、弾性率と耐熱性を向上させる観点から、特にポリイミド系樹脂フィルムが好ましく用いられる。
ワニスに用いる溶剤としては、前述したカバーレイフィルムに用いた溶剤と同様のものを適宜選択すればよい。
以下、本発明を実施例及び比較例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
エポキシ基1当量に硬化剤として水酸基0.3当量、反応性エステル基0.7当量となるように樹脂組成分としてビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(エポキシ当量280、日本化薬製NC−3000)を50重量部、ノボラックフェノール樹脂(水酸基当量100 住友ベークライト製PR−53647)を5.4重量部と反応性エステル基を持つ樹脂(活性エステル当量が220 エピクロンEXB−9451 大日本インキ工業製)を27.5重量部配合し、さらにリン酸エステルアミド(四国化成製 SP−703)が17重量部およびシランカップリング剤0.5重量部をMEK及びブチルセロソルブとの混合溶剤に樹脂固形分が50%となるように溶解した。
この配合物ワニスを厚み25μmのポリイミドフィルムの片面に樹脂組成物の厚みが乾燥後、10μmとなるようにコンマロールコーターで塗工、120℃5分+150℃5分で乾燥し、次いで圧延銅箔(福田金属箔工業製 18μm厚)を150℃で熱ロールによってラミネート後、反対面にも同様にワニスを塗工、乾燥、圧延銅箔をラミネートした。このものを180℃1時間硬化してフレキシブルプリント回路板用の銅張積層板を得た。
これを通常の回路作製工程(穴あけ、メッキ、DFRラミネート、露光・現像、エッチング、DFR剥離)にて所定の回路を作製し評価用基板を得た。
さらには同配合物ワニスを厚み12.5μmのポリイミドフィルムの片面に樹脂組成物の厚みが乾燥後、25μmとなるようにコンマロールコーターで塗工、120℃5分+150℃5分で乾燥しカバーレイフィルムを得た。このカバーレイフィルムの所定位置に開孔部を設け、先に作製した評価用基板の両面の所定位置に160℃1時間の真空プレスにて貼り付けて評価用のフレキシブルプリント回路板を作製した。
(実施例2)
エポキシ基1当量に硬化剤として水酸基0.7当量、反応性エステル基0.3当量となるように樹脂組成分としてビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(エポキシ当量280、日本化薬製NC−3000)を50重量部、ノボラックフェノール樹脂(水酸基当量173 住友ベークライト製PR−54869)を21.6重量部と反応性エステル基を持つ樹脂(活性エステル当量が220 エピクロンEXB−9451 大日本インキ工業製)を11.8重量部配合し、さらにリン酸エステルアミド(四国化成製 SP−703)が16.6重量部およびシランカップリング剤0.5重量部をMEK及びブチルセロソルブとの混合溶剤に樹脂固形分が50%となるように溶解した。これを実施例1と同様にして、フレキシブルプリント回路板用の銅張積層板とカバーレイフィルムを得て、評価用のフレキシブルプリント回路板を作製した。
(実施例3)
エポキシ基1当量に硬化剤として水酸基0.5当量、反応性エステル基0.5当量となるように樹脂組成分としてビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(エポキシ当量280、日本化薬製NC−3000)を20重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量925 JER製エピコート1004)を16重量部、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量165 JER製エピコート806)を20重量部、ノボラックフェノール樹脂(水酸基当量100 住友ベークライト製PR−53647)を10.5重量部と反応性エステル基を持つ樹脂(活性エステル当量が220 エピクロンEXB−9451 大日本インキ工業製)を23.1重量部配合し、さらにリン酸エステルアミド(四国化成製 SP−703)が10.4重量部、およびシランカップリング剤0.5重量部をMEK及びブチルセロソルブとの混合溶剤に樹脂固形分が50%となるように溶解した。これを実施例1と同様にして、フレキシブルプリント回路板用の銅張積層板とカバーレイフィルムを得て、評価用のフレキシブルプリント回路板を作製した。
(実施例4)
エポキシ基1当量に硬化剤として水酸基0.5当量、反応性エステル基0.5当量となるように樹脂組成分としてビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(エポキシ当量280、日本化薬製NC−3000)を30重量部、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量165 JER製エピコート806)を20重量部、ノボラックフェノール樹脂(水酸基当量100 住友ベークライト製PR−53647)を11.4重量部と反応性エステル基を持つ樹脂(活性エステル当量が220 エピクロンEXB−9451 大日本インキ工業製)を25.1重量部配合し、さらにリン酸エステルアミド(四国化成製 SP−703)が重量部8.5重量部、さらにはカルボン酸変性NBRを5重量部およびシランカップリング剤0.5重量部をMEK及びブチルセロソルブとの混合溶剤に樹脂固形分が50%となるように溶解した。これを実施例1と同様にして、フレキシブルプリント回路板用の銅張積層板とカバーレイフィルムを得て、評価用のフレキシブルプリント回路板を作製した。
(比較例1)
エポキシ基1当量に硬化剤として水酸基0.5当量、反応性エステル基0.5当量となるように樹脂組成分としてエポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量925 JER製エピコート1004)を25重量部、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量165 JER製エピコート806)を30重量部、ノボラックフェノール樹脂(水酸基当量100 住友ベークライト製PR−53647)を10.4重量部と反応性エステル基を持つ樹脂(活性エステル当量が220 エピクロンEXB−9451 大日本インキ工業製)を23重量部配合し、さらにリン酸エステルアミド(四国化成製 SP−703)が11.6重量部、およびシランカップリング剤0.5重量部をMEK及びブチルセロソルブとの混合溶剤に樹脂固形分が50%となるように溶解した。これを実施例1と同様にして、フレキシブルプリント回路板用の銅張積層板とカバーレイフィルムを得て、評価用のフレキシブルプリント回路板を作製した。
(比較例2)
実施例1の硬化剤をエポキシ基との当量比が1:1となるようにノボラックフェノール樹脂(水酸基当量100 住友ベークライト製PR−53647)のみで硬化した以外は実施例1と同様にしてフレキシブルプリント回路板用の銅張積層板とカバーレイフィルムを得て、評価用のフレキシブルプリント回路板を作製した。
(比較例3)
実施例1の硬化剤をエポキシ基との当量比が1:1となるように反応性エステル基を持つ樹脂(活性エステル当量が220 エピクロンEXB−9451 大日本インキ工業製)のみで硬化した以外は実施例1と同様にしてフレキシブルプリント回路板用の銅張積層板とカバーレイフィルムを得て、評価用のフレキシブルプリント回路板を作製した。
このようにして得られたフレキシブルプリント回路板の打抜き性、成形性、吸湿半田耐熱性、密着力、電気絶縁性、屈曲性、耐折性、難燃性を測定し、その結果を表1に示す。
Figure 0004788255
*打抜き性
積層する前にカバーレイフィルムをビクにより打ち抜き、その端面を観察し、粉落ちがなかったものを○、粉落ちが発生したものを×とした。
*成形性
測定用端子を露出させる為に打ち抜いたカバーレイフィルム端部からの最大染み出し量が0.2mm以下で且つ回路間などの埋め込み不良によるボイドが無いかを観察しボイドの無かったものを○とした。
*吸湿半田耐熱性
JIS規格C5016−10.3に順ずる。フクレ、剥がれのなかったものを○とした。
*密着力
JIS規格C5016−8.1に順ずる。密着力が1.0N/mm以上を◎、0.6N/mm以上1.0N/mm未満を○、0.4N/mm以上0.6N/mm未満を△、0.4N/mm未満を×とした。
*電気絶縁性
回路幅及び回路間幅をそれぞれ40μmとした櫛型パターンを用い、初期状態および65℃90%50V1000時間処理後の絶縁抵抗値を測定した。初期値、処理後共に絶縁抵抗値が1010以上あったものを○とした。
*屈曲性
IPC法に準じる。R=2mm、1000rpm、ストローク15mmで屈曲回数が1千万回以上のものを◎、500万回以上1千万回未満のものを○、10万回以上500万回未満のものを△、10万回に満たなかったものを×とした。
*耐折性
幅1cmに回路幅及び回路間幅をそれぞれ100μmとした両面板を回路に対して直交方向に180°折り曲げては開き、再度同じ部位を折り曲げては開く。これを繰返し行い、導通抵抗値の変化率が初期値に比べ1%未満を◎、1%以上5%未満を○、5%以上10%未満を△、10%以上を×とした。
*難燃性
UL法に基づき評価した。V−0もしくはVTM−0を◎、V−1もしくはVTM−1を○、それ以下を×とした。

Claims (5)

  1. フレキシブルプリント回路板に用いる樹脂組成物であって、
    ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂と、
    ノボラックフェノール樹脂と、
    コハク酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、ピロメリット酸から選ばれる少なくとも一つの多価芳香族カルボン酸と、ハイドロキノン、レゾルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールフタリンから選ばれる少なくとも一つの多価フェノール類からなる反応性エステル化合物と、
    リン酸エステルアミドと、
    エラストマーとしてカルボン酸変性NBRとを含有し、
    前記ノボラックフェノール樹脂の水酸基当量と、前記反応性エステル化合物のエステル基当量が、全エポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対してそれぞれ(0.3:0.7)〜(0.7:0.3)当量であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 樹脂組成物全体に対する前記ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂の含有量が20重量%以上、50重量%以下である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 樹脂組成物全体に対する前記リン酸エステルアミドの含有量が10重量%以上、20重量%以下である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂組成物を樹脂フィルムに塗工し乾燥して得られるカバーレイフィルム。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の樹脂組成物を樹脂フィルムに塗工し、金属箔と積層接着することにより得られるフレキシブルプリント回路板用の金属張積層板。
JP2005265684A 2005-09-13 2005-09-13 樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板 Expired - Fee Related JP4788255B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005265684A JP4788255B2 (ja) 2005-09-13 2005-09-13 樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005265684A JP4788255B2 (ja) 2005-09-13 2005-09-13 樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007077247A JP2007077247A (ja) 2007-03-29
JP4788255B2 true JP4788255B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=37937872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005265684A Expired - Fee Related JP4788255B2 (ja) 2005-09-13 2005-09-13 樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4788255B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100125276A (ko) * 2008-02-29 2010-11-30 스미토모 베이클리트 컴퍼니 리미티드 회로판 및 회로판의 제조방법
TWI477528B (zh) * 2008-10-07 2015-03-21 Ajinomoto Kk Epoxy resin composition
JP5396805B2 (ja) * 2008-10-07 2014-01-22 味の素株式会社 エポキシ樹脂組成物
JP5716882B2 (ja) * 2009-03-06 2015-05-13 荒川化学工業株式会社 メトキシ基含有シラン変性ビフェニルフェノール樹脂、エポキシ樹脂組成物及び硬化物
JP5610808B2 (ja) * 2010-03-26 2014-10-22 新日鉄住金化学株式会社 リン含有フェノール樹脂組成物及び該組成物を必須成分とする硬化性組成物及び硬化物
JP2013234328A (ja) * 2013-06-18 2013-11-21 Ajinomoto Co Inc エポキシ樹脂組成物

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6241217A (ja) * 1985-08-19 1987-02-23 Matsushita Electric Works Ltd エポキシ樹脂組成物
JPH1171499A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Hitachi Chem Co Ltd エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた硬化物
JP2004189970A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Hitachi Chem Co Ltd 難燃性樹脂組成物及びプリント配線板用プリプレグ及び積層板
JP4433693B2 (ja) * 2003-06-05 2010-03-17 住友ベークライト株式会社 樹脂組成物、カバーレイ、フレキシブルプリント配線板用金属張積層板およびフレキシブルプリント配線板
JP2005015595A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Nitsukan Kogyo Kk ハロゲンフリーフレキシブルプリント配線板用材料
JP4241304B2 (ja) * 2003-09-30 2009-03-18 住友ベークライト株式会社 樹脂組成物、プリプレグおよび積層板
JP2005105159A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物、カバーレイおよびフレキシブルプリント配線板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007077247A (ja) 2007-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009144052A (ja) プリント回路板用樹脂組成物、支持基材付き絶縁層、積層板およびプリント回路板
CN107118515B (zh) 带支撑体的树脂片
JP4788255B2 (ja) 樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板
JP2017059779A (ja) プリント配線板の製造方法
JP2007211143A (ja) 樹脂組成物、カバーレイフィルム、および金属張積層板。
JP2007112848A (ja) 樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板
WO2004113466A1 (ja) 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、接着剤シート、銅張りポリイミドフィルム
JP4277614B2 (ja) フレキシブルプリント配線板用樹脂組成物およびカバーレイ
JP2008195846A (ja) プリント回路板用樹脂組成物、支持基材付き絶縁材および金属張積層板
JP5228320B2 (ja) 樹脂組成物、支持基材付き絶縁材およびフレキシブルプリント回路板用金属張積層板
JP2006306007A (ja) 金属張積層板およびプリント配線板
JP2007002121A (ja) エポキシ系接着剤、カバーレイ、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板
JP2007084590A (ja) エポキシ系接着剤、カバーレイ、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板
JP2004256678A (ja) 樹脂組成物、カバーレイ及びそれを用いたフレキシブルプリント配線板用銅張積層板
JP2005105159A (ja) 樹脂組成物、カバーレイおよびフレキシブルプリント配線板
JP2009132780A (ja) 回路板用樹脂組成物、支持基材付き絶縁層、積層板及び回路板
JP4241304B2 (ja) 樹脂組成物、プリプレグおよび積層板
JP4433693B2 (ja) 樹脂組成物、カバーレイ、フレキシブルプリント配線板用金属張積層板およびフレキシブルプリント配線板
JP4433689B2 (ja) フレキシブルプリント配線板用樹脂組成物
JP4238172B2 (ja) 難燃性樹脂組成物及び当該難燃性樹脂組成物を用いたフレキシブルプリント配線板用金属張積層板
JP2007051258A (ja) 樹脂組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム、金属張積層板
JP2722402B2 (ja) フレキシブル印刷回路基板用の接着剤組成物
JP2006137838A (ja) エポキシ系樹脂組成物、エポキシ樹脂系接着剤組成物、フレキシブルプリント回路基板用カバーレイ、フレキシブルプリント回路基板用銅張積層板、フレキシブルプリント回路基板、プリプレグ、銅張積層板、感光性ドライフィルム、感光性液状レジスト、プリント配線板
JP2005225962A (ja) 樹脂組成物、プリプレグおよび積層板
KR101860981B1 (ko) 커버레이 필름 제조방법 및 연성인쇄회로기판의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4788255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees