JP4787310B2 - リフター - Google Patents

リフター Download PDF

Info

Publication number
JP4787310B2
JP4787310B2 JP2008313324A JP2008313324A JP4787310B2 JP 4787310 B2 JP4787310 B2 JP 4787310B2 JP 2008313324 A JP2008313324 A JP 2008313324A JP 2008313324 A JP2008313324 A JP 2008313324A JP 4787310 B2 JP4787310 B2 JP 4787310B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lifter
rotary kiln
refractory
constituting
sic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008313324A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010139100A (ja
Inventor
寿治 木下
常夫 古宮山
雅章 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
NGK Adrec Co Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
NGK Adrec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd, NGK Adrec Co Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2008313324A priority Critical patent/JP4787310B2/ja
Priority to CN200910159741A priority patent/CN101749941A/zh
Publication of JP2010139100A publication Critical patent/JP2010139100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4787310B2 publication Critical patent/JP4787310B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

本発明はリフターに関するものである。
セメント工場やパルプ工場で熱処理用に使用される従来のロータリーキルンにおいては、円筒状のシェルの内面に耐火壁を内張すると共に、内周面に沿ってリフターと呼ばれる突起状の構造部材を設け、炉内に投入された被焼成物を回転させながら燃焼バーナーによって加熱する処理を行っている。ロータリーキルンにリフターを設けることにより、攪拌効率が上昇し、熱効率が改善する等の有利な効果を得ることができる。
特に、パルプ工場で熱処理用に使用されるロータリーキルンは、炉内で炭酸カルシウムを900度以上に加熱して消石灰を得る以下の熱分解反応を促進させることを目的として用いられるものであり、熱分解反応効率を高めるためにリフターを設けることが一般に行われている。
Figure 0004787310
本願出願人は、このような900度以上の高温環境で使用されるリフターの摩耗率や損傷率を低下させるための技術として、熱伝導率が30W/(m/K)以上、強度が50MPa以上、ヤング率が200GPa以上、見かけ気孔率が10%以下のセラミック材料からなるリフターを開示している(特許文献1)。
近年、二酸化炭素排出量が厳しく制限される中、使用エネルギー量の削減のために、熱分解反応効率の更なる改善が求められている。熱分解反応効率の観点からは、リフターの設置位置をロータリーキルン内の最高温領域である燃焼バーナー直下付近とすることが好ましい。具体的にはロータリーキルンの被焼成物投入口付近にあるバーナーの外炎が有する高エネルギーを効率よく利用するために、リフターの設置位置をバーナーの外炎付近とすることが好ましい。しかし、従来のリフターが有する熱伝導率や強度のレベルでは、リフターの設置位置をバーナーの外炎付近とした場合、熱応力によりリフターが損傷してしまう問題があった。
特開2008−94661号公報
本発明の目的は前記課題を解決し、バーナーの外炎付近に設置可能なリフターを提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明のリフターは、SiCを50%以上含有し、かつ、ロータリーキルン長手方向長さ(A)と、ロータリーキルン中心方向長さ(a)との比がa/A=2.0以上のリフター構成用耐火物から構成されるリフターであって、複数のリフター構成用耐火物を、各リフター構成用耐火物間に間隙を持たせながら、ロータリーキルン長手方向に隣接配置して構成したリフター構成用単位ブロックを、更に、ロータリーキルン長手方向に複数連続配置した構造を有することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のリフターにおいて、該リフター構成用耐火物は、角柱または円柱形状の、中実または中空構造からなることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のリフターにおいて、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に複数連続配置した列を、2列以上並列配置したことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れかに記載のリフターにおいて、該リフター構成用耐火物の熱伝導率が30〜150W/(m/K)、強度が50〜600MPaであることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れかに記載のリフターにおいて、該リフター構成用耐火物がSi−SiC質焼結体であることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れかに記載のリフターにおいて、該リフター構成用耐火物がSiO結合―SiC質焼結体、Si結合―SiC質焼結体、再結晶SiC質焼結体の何れかであることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れかに記載のリフターにおいて、該リフター構成用耐火物が気孔率1%以下の緻密質SiCからなることを特徴とするものである。
本発明では、リフターを、SiCを50%以上含有し、かつ、ロータリーキルン長手方向長さ(A)と、ロータリーキルン中心方向長さ(a)との比がa/A=2.0以上のリフター構成用耐火物から構成し、該複数のリフター構成用耐火物を、各リフター構成用耐火物間に間隙を持たせながら、ロータリーキルン長手方向に隣接配置して構成したリフター構成用単位ブロックを、更に、ロータリーキルン長手方向に複数連続配置した構造とすることにより、バーナー外炎付近に設置した場合であっても、熱応力が分散緩和され、熱衝撃に対する耐性を向上させることを可能としている。該リフターをバーナー外炎付近に設置可能とする熱応力の分散緩和は、熱伝導性に優れる「SiCを50%以上含有するリフター構成用耐火物」の物性と、該物性を有する複数のリフター構成用耐火物を、各リフター構成用耐火物間に間隙を持たせながら、ロータリーキルン長手方向に隣接配置して構成したリフター構成用単位ブロックを、更に、ロータリーキルン長手方向に複数連続配置した構造とし、リフターを構成する個々のリフター構成用耐火物のロータリーキルン長手方向長さ(A)をa/A=2.0以上の条件を満足する長さに制限することによって、個々のリフター構成用耐火物においてロータリーキルン長手方向に温度差が生じにくくしたことの相乗効果により得られる効果である。これにより、本発明に係るリフターで構成するリフターの設置位置は、ロータリーキルン内の最高温領域である燃焼バーナー直下付近とすることでき、ロータリーキルン内における熱分解反応効率を改善し、使用エネルギー量の削減及びそれに伴う二酸化炭素排出量の削減が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、リフター構成用耐火物の形状は、角柱または円柱形状構造の何れでも良いため、窯道具としての汎用性に富む利点もある。また、リフター構成用耐火物の内部構造は、中実または中空構造の何れでも良いが、中空構造とすることにより、リフター構成用耐火物内部に温度差が生じにくくなり、熱応力を小さくすることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、リフター構成用耐火物を複数連続配置した列を2列以上並列配置することにより、ロータリーキルンの使用時に、被焼成物がリフター衝突することにより生じる応力に対しての耐性向上が図られ、リフター寿命を延長することができる。
請求項5記載の発明によれば、リフター構成用耐火物をSi−SiC質焼結体とすることにより、熱伝導率が熱伝導率が150W/(m/K)、強度が300MPaの特性を有するリフター構成用耐火物を得ることができる。
請求項7記載の発明によれば、リフター構成用耐火物を気孔率を1%以下に制御した緻密質で実質SiC単身からなるSiC質焼結体とすることにより、熱伝導率が30W/(m/K)以上、強度が600MPaの特性を有するリフター構成用耐火物を得ることができる。
図1は、本発明のリフターを備えたロータリーキルン1の側面断面図であり、図2は、従来のリフターを備えたロータリーキルン1の側面断面図である。図2に示すように、従来は、熱応力によるリフターの破損を防止する為にリフターの設置位置をバーナー3の外炎から離すことが必要であり、熱効率が悪い問題があった。これに対し本発明に係るリフターは、ロータリーキルン1の加熱用バーナー3の外炎付近に設置可能な耐熱衝撃性を備えたことを特徴とするものである。
図3には本発明に係るリフターの上面図、図4には本発明に係るリフターの長手方向側面図、図5には本発明に係るリフターの前面断面図、図6には本発明に係るリフターの構成単位ブロック図を各々示している。本発明に係るリフターは図3に示すように、複数のリフター構成用耐火物4をロータリーキルン長手方向に連続配置させた小割構造を有している。図3に示す実施例においては、本発明に係るリフター2は、リフター構成用耐火物4を、リフター長手方向に3個及びリフター内周方向に2個ずつ、合計6個配置したリフター構成用単位ブロック5を、ロータリーキルン長手方向に4ブロック配置することにより構成されている。図6―(イ)に示すリフター構成用単位ブロック5は、図5に示すように、リフター構成用耐火物4の先端を耐火キャスタブル中に埋め込んで固定して形成したものである。リフター構成用単位ブロック5を、図6―(イ)に示すようにブロック状に形成することにより、リフター構成用耐火物4単体をキルン内へそれぞれ別個に設置するよりもリフター設置作業が効率的となる。
前記リフター構成用耐火物4の形状は、図4に示すようにロータリーキルン長手方向長さ(A)と、ロータリーキルン中心方向長さ(a)との比がa/A=2.0以上であることを特徴とするものであるが、リフター構成用耐火物4の断面形状は、図7に示す三角柱形状、図8に示す円柱形状、図9または図10に示す板状形状や、その他五角柱形状、六角柱形状等から任意の形状を選択可能である。リフター構成用耐火物4の形状を、a/A=2.0以上とすることにより、熱応力が分散緩和されやすくなり、熱衝撃に対する耐性が向上するという効果が得られる。
また、リフター構成用単位ブロック5は、a/A=2.0以上のリフター構成用耐火物4を複数配置して構成する小割構造とすればよく、例えば図8に示すように、リフター構成用耐火物4をリフター長手方向に3個及びリフター内周方向に3個ずつ、合計9個配置した構造等とすることも可能である。ただし、攪拌効率の観点から、各リフター構成用耐火物4の間隔はできる限り小さくすることが好ましい。
図6―(イ)に示した構成単位ブロックは設置の効率化からブロック化されているため、リフター構成用耐火物4の周囲には、埋め込まれる耐火キャスブルブロック6への「固定しろ」となる距離が必要となる。図6−(ロ)に示すように、この距離は設置時リフター構成用耐火物4が存在しない歯抜け空間(c)を形成することになる。この空間距離は100mm以下が好ましく、さらには70mm以下が好ましい。 また、構成単位ブロックの形状は設置作業の効率化から大きいほうが良いが手作業で設置作業を行うことが多いため幅(w)200mm、奥行(b)200mmが一般的であり、高さ(h)は処理物の種類や断熱特性に左右されるが200mmが一般的である。なお、リフターのロータリーキルン中心方向長さ(a)は、炉径に関係なく200〜300mmである。リフターは炉径が大きくなるに従い炉長さに平行に通常4列から8列を選択して設置されることが一般的である。
図11には、リフター構成用耐火物4の内部構造説明図を示し、図11−(イ)は中実構造、図11−(ロ)は中空構造を示している。図11に示すように、リフター構成用耐火物4は、中実構造、中空構造の何れであっても良いが、嵩比重の観点からは図11−(ロ)に示すような中空構造とすることが好ましい。すなわち、中空構造とすることにより、リフター重量の軽減化が図られ、ロータリーキルンの運転エネルギ―削減が可能となる効果が得られる。また、中空構造の耐火物は、中実構造の耐火物よりも耐火物全体の温度差が生じ難く、熱衝撃に対する耐性が向上するという効果も得られる。強度の観点からは、中実構造、中空構造の何れであっても違いはないが、中空構造を採用した場合には、図5に示すように、中空内部に耐熱ファイバー8をつめ、断熱キャスタブル9で蓋をする構造とすることが好ましい。これにより、中空構造のリフター構成用耐火物4が折れた場合であっても、ロータリーキルン内の熱によりロータリーキルンのシェル7が損傷されることを防止することができる。
ただし、中空構造の場合、肉厚(t)に留意する必要がある。リフター構成用耐火物4は使用中に被焼成物と擦れあうため磨耗による減肉厚現象が生じる。肉厚(t)が約2mm以下まで減肉した場合、リフター構成用耐火物4は被焼成物を攪拌する際に生じる荷重に耐え切れなくなり折損する。よって、寿命延長には肉厚(t)を厚くすればいいことになる。しかしながら、肉厚化はコストアップとなることから実際にはコスト、使用環境に合わせた適切な設計が必要となることから、肉厚(t)は5mmから15mmの範囲で設計することが好ましい。
前記形状を有するリフター構成用耐火物4はSiCを50%以上含有するSiC焼結体から形成される。SiCを50%以上含有するSiC焼結体としては、例えば、Si−SiC質焼結体、SiO結合―SiC質焼結体、Si結合―SiC質焼結体、再結晶SiC質焼結体、緻密質SiCを採用することができるが、特に、熱伝導率及び強度の観点から、SiCの気孔に金属シリコンを含浸させたSi−SiC質焼結体を採用することが好ましい。また、被焼成物に酸化鉄が含まれる場合は、酸化鉄とSi−SiC材質が反応し磨耗速度が早まり寿命が短くなる。この様な場合は、熱伝導率は低下するが緻密質SiCを採用することが好ましい。
一般に、熱処理用に使用されるリフターの耐熱衝撃性は、リフター構成用耐火物4内の温度分布が小さくなるため熱伝導率が高いほうが有利となる。従来のリフター材質の熱伝導率は15W/(m/K)を超えるものはないのに対し、本願のSiC質焼結体は約2倍以上の熱伝導率30W/(m/K)を有している。特にSi−SiC質焼結体は従来耐火物の約10倍の熱伝導率(150W/(m/K))を有しており、耐火物内部の温度差をより小さく抑えることができる。また、リフターの耐熱衝撃性は高強度のほうが有利となる。従来のリフター材質は20MPa程度なのに対し、Si−SiC質焼結体は従来耐火物の約15倍の室温強度(300MPa)を、緻密質SiC焼結体では約30倍の室温強度(600MPa)を有している。なお、本発明における「熱伝導率」はレーザーフラッシュ法(JIS R1611準拠)によって測定された値であり、「強度」は、オートグラフによる抗折曲げ強度(JIS R1601準拠)によって測定された値である。
また、耐酸化性の観点から、リフターの見かけ気孔率は10%以下であることが求められるが、緻密質SiCやSiCの気孔に金属シリコンを含浸させたSi−SiC質焼結体は緻密質であるため、耐酸化性の観点からも緻密質SiC、Si−SiC質焼結体を採用することが好ましい。また、SiO結合―SiC質焼結体、Si結合―SiC質焼結体、再結晶SiC質焼結体においても気孔率を10%以下に制御すれば採用できる。
上記の物性により、従来耐火物と比較して熱応力に由来する破損が生じにくいSi−SiC質焼結体からなるリフター構成用耐火物4は、炭化ケイ素粉末を50%以上含む原料を、プレス成形、鋳込み成形等の各種成形法にて所定形状に成形し、得られた成形体、又はこの成形体を焼成して得られた焼成体に、金属ケイ素を載置した状態で不活性雰囲気にて、金属ケイ素の溶融温度以上の温度で焼成し、金属ケイ素を前記成形体又は焼成体に溶浸させて焼結させることにより製造することができる。
本発明では、上記物性を有するリフター構成用耐火物4を、上記a/A比として形成することにより、従来よりも大きな熱応力が負荷された場合であっても、熱応力に由来する破損を防止することが可能なリフター構成用耐火物4を得ることができ、これらのリフター構成用耐火物4をロータリーキルン長手方向に複数連続配置させて構成されているリフター2をバーナー3外炎直下に配置することが可能となった。
平均粒径100μmのSiC粒子50重量%と、平均粒径1μmのSiC粒子49重量%と、平均粒径1μmのカーボン粉末1重量%とを混合した粉末に対し、外配でポリカルボン酸系分散剤0.5重量%、アクリル系エマルジョン0.1重量%及びイオン交換水15重量%を添加してポットミルにて混合しスラリーを得た後、石膏鋳込み成形で所定の形状に成形した成形体を、40℃の乾燥機中で1晩乾燥した後、気孔を埋めるに十分なSi粉末を成形体上に載せてAr雰囲気で1600℃で1時間焼成して熱伝導率150W/(m/K)、室温強度300MPaの物性を具備するSi−SiC質焼結体からなるリフター構成用耐火物Aを得た。
次に、粒径5〜20mmのSiCの塊を粉砕し、粒径を0.5〜3mmに篩い分けしたSiC粒子40重量%と、平均粒径300μmのSiC粒子30重量%と、平均粒径50μmのSiC粒子30重量%とを混合した粉末に対し、外配でポリエチレングリコール0.5重量%、アクリル系エマルジョン0.1重量%及びイオン交換水5重量%を添加してフレットにて混練し所定の形状にランマー成形した成形体を、40℃の乾燥機中で1晩乾燥した後、気孔を埋めるに十分なSi粉末を成形体上に載せてAr雰囲気で1600℃で1時間焼成して熱伝導率100W/(m/K)、室温強度100MPaの物性を具備するSi−SiC質焼結体からなるリフター構成用耐火物Bを得た。
また、平均粒径100μmのSiC粒子50質量%と、平均粒径1μmのSiC粒子50質量%とを混合した粉末に、ポリカルボン酸系分散剤、アクリル系エマルジョン及びイオン交換水を添加しスラリーを得た後、石膏鋳込み成形で所定の形状に成形した成形体を、40℃の乾燥機中で1晩乾燥した後、Ar雰囲気にて2000℃で1時間焼成し熱伝導率80W/(m/K)、室温強度80MPaの物性を具備する再結晶SiC質焼結体からなるリフター構成用耐火物Cを得た。
さらに、均粒径100μmのSiC粒子45重量%と、平均粒径1μmのSiC粒子45重量%と、蛙目粘土10重量%とを混合した粉末に、外配でポリカルボン酸系分散剤0.5重量%、アクリル系エマルジョン0.1重量%及びイオン交換水15重量%を添加してポットミルにて混合しスラリーを得た後、石膏鋳込み成形で所定の形状に成形した成形体を、40℃の乾燥機中で1晩乾燥した後、大気雰囲気で1400℃で1時間焼成して熱伝導率30W/(m/K)、室温強度150MPaの物性を具備するSiO結合―SiC質焼結体からなるリフター構成用耐火物Dを得た。
また、平均粒径100μmのSiC粒子45重量%と、平均粒径1μmのSiC粒子35重量%と、平均粒径2μmの金属Si粒子20重量%とを混合した粉末に、外配でポリカルボン酸系分散剤0.5重量%、アクリル系エマルジョン0.1重量%及びイオン交換水15重量%を添加してポットミルにて混合しスラリーを得た後、石膏鋳込み成形で所定の形状に成形した成形体を、40℃の乾燥機中で1晩乾燥した後、大気雰囲気で1400℃で1時間焼成して熱伝導率30W/(m/K)、室温強度150MPaの物性を具備するSi結合―SiC質焼結体からなるリフター構成用耐火物Eを得た。
また、平均粒径0.5μmのβ-SiC粒子97重量%に平均粒径1μmのB4C3重量%を混合した粉末に、外配でポリカルボン酸系分散剤0.5重量%、アクリル系エマルジョン0.1重量%及びイオン交換水15重量%を添加してポットミルにて混合しスラリーを得た後、石膏鋳込み成形で所定の形状に成形した成形体を、40℃の乾燥機中で1晩乾燥した後、アルゴン雰囲気で2200℃で1時間焼成して気孔率1%、熱伝導率100W/(m/K)、室温強度350MPaの物性を具備する緻密質SiC質焼結体からなるリフター構成用耐火物Fを得た。
( 実施例1)
前記リフター構成用耐火物Aの形状を、中空の四角柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)100mm×35mm、厚み:5mm)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に9個連続配置して列を形成させ、当該列を2列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例2)
前記リフター構成用耐火物Aの形状を、中実の四角柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)100mm×35mm)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に9個連続配置して列を形成させ、当該列を2列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例3)
前記リフター構成用耐火物Aの形状を、中空の円柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×直径50mm、厚み:5mm)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に27個連続配置して列を形成させ、当該列を3列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例4)
前記リフター構成用耐火物Aの形状を、中実の円柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×直径50mm)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に27個連続配置して列を形成させ、当該列を3列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例5)
前記リフター構成用耐火物Aの形状を、中空の円柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)50mm×40mm、厚み12t)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に9個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例6)
前記リフター構成用耐火物Bの形状を、中空の円柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)50mm×40mm、厚み12t)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に9個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例7)
前記リフター構成用耐火物Cの形状を、中空の円柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)50mm×40mm、厚み12t)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に9個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例8)
前記リフター構成用耐火物Dの形状を、中空の円柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)50mm×40mm、厚み10t)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に9個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例9)
前記リフター構成用耐火物Eの形状を、中空の円柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)50mm×40mm、厚み10t)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に9個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
( 実施例10)
前記リフター構成用耐火物Fの形状を、中空の円柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)50mm×40mm、厚み5t)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に9個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成し、3ヶ月間試験を実施した。
参考例)
前記リフター構成用耐火物Aの形状を、中実の四角柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)400mm×35mm)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に1個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成した。
( 比較例1)
前記リフター構成用耐火物Bの形状を、中実の四角柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)500mm×35mm)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に1個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成した。
( 比較例2)
前記リフター構成用耐火物Bの形状を、中実の四角柱構造(寸法:ロータリーキルン中心方向長さ(a)200mm×ロータリーキルン長手方向長さ(A)600mm×35mm)としてリフター構成用耐火物を得た後、該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に1個連続配置して列を形成させ、当該列を1列並列配置させて、リフターを形成した。
実施例1〜10及び比較例1〜2のリフターをそれぞれ2.5mφ×60mLのロータリーキルンの排出口から約6m離れたバーナー外炎直下(雰囲気温度約1300℃)に設置して、3ヶ月間使用した際の割れ比率および磨耗量の結果を下記の表1に示す。
Figure 0004787310
表1に示すように、SiCを50%以上含有し、かつ、ロータリーキルン長手方向長さ(A)と、ロータリーキルン中心方向長さ(a)との比がa/A=2.0以上のリフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に複数連続配置させた小割構造を有する熱処理用に使用されるリフターによれば、バーナー外炎直下に設置した場合であっても熱応力によりリフターが損傷することなく使用することができた。
本発明に係るリフターを備えたロータリーキルン1の側面断面図である。 従来のリフターを備えたロータリーキルンの側面断面図である。 本発明に係るリフターの上面図である。 本発明に係るリフターの長手方向側面図である。 本発明に係るリフターの前面断面図である。 本発明に係るリフターの構成単位ブロック図である。 本発明に係るリフターの他の実施形態の上面図である。 本発明に係るリフターの他の実施形態の上面図である。 本発明に係るリフターの他の実施形態の上面図である。 本発明に係るリフターの他の実施形態の上面図である。 本発明のリフター構成用耐火物の内部構造説明図である。
1 ロータリーキルン
2 リフター
3 バーナー
4 リフター構成用耐火物
5 リフター構成用単位ブロック
6 耐火キャスブルブロック
7 シェル
8 耐熱ファイバー
9 断熱キャスタブル

Claims (7)

  1. SiCを50%以上含有し、かつ、ロータリーキルン長手方向長さ(A)と、ロータリーキルン中心方向長さ(a)との比がa/A=2.0以上のリフター構成用耐火物から構成されるリフターであって、
    複数のリフター構成用耐火物を、各リフター構成用耐火物間に間隙を持たせながら、ロータリーキルン長手方向に隣接配置して構成したリフター構成用単位ブロックを、更に、ロータリーキルン長手方向に複数連続配置した構造を有することを特徴とするリフター。
  2. 該リフター構成用耐火物は、角柱または円柱形状の、中実または中空構造からなることを特徴とする請求項1記載のリフター
  3. 該リフター構成用耐火物をロータリーキルン長手方向に複数連続配置した列を、2列以上並列配置したことを特徴とする請求項1または2記載のリフター
  4. 該リフター構成用耐火物の熱伝導率が30〜150W/(m/K)、強度が50〜600MPaであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のリフター。
  5. 該リフター構成用耐火物がSi−SiC質焼結体であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のリフター。
  6. 該リフター構成用耐火物がSiO結合―SiC質焼結体、Si結合―SiC質焼結体、再結晶SiC質焼結体の何れかであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のリフター。
  7. 該リフター構成用耐火物が気孔率1%以下の緻密質SiCからなることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のリフター
JP2008313324A 2008-12-09 2008-12-09 リフター Expired - Fee Related JP4787310B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008313324A JP4787310B2 (ja) 2008-12-09 2008-12-09 リフター
CN200910159741A CN101749941A (zh) 2008-12-09 2009-07-16 热处理炉用耐火材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008313324A JP4787310B2 (ja) 2008-12-09 2008-12-09 リフター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010139100A JP2010139100A (ja) 2010-06-24
JP4787310B2 true JP4787310B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=42349383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008313324A Expired - Fee Related JP4787310B2 (ja) 2008-12-09 2008-12-09 リフター

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4787310B2 (ja)
CN (1) CN101749941A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102353253A (zh) * 2011-08-17 2012-02-15 通达耐火技术股份有限公司 一种水泥回转窑
CN104634095A (zh) * 2015-02-14 2015-05-20 安徽芜湖海螺建筑安装工程有限责任公司 一种生产美标熟料水泥的水泥回转窑窑内耐火材料配置
CN112361352B (zh) * 2020-11-13 2023-06-23 新中天环保股份有限公司 危废焚烧回转窑内壁结构

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE7029355U (de) * 1969-08-06 1972-08-31 Prscherovske Strojirny Vorrichtung zur waermebehandlung von stueckigen und feinkoernigen materialien im drehofen.
JPS55162100U (ja) * 1979-05-09 1980-11-20
JPS58140590A (ja) * 1982-02-16 1983-08-20 日本プライブリコ株式会社 キルン用炉壁
JPS58140589A (ja) * 1982-02-16 1983-08-20 日本プライブリコ株式会社 回転キルン用リフタ−
JPS60200081A (ja) * 1984-03-22 1985-10-09 新日鐵化学株式会社 耐火レンガ及び耐火レンガを内張りしたロ−タリ−キルン
JPH0331902A (ja) * 1989-06-28 1991-02-12 Nippondenso Co Ltd 制御装置
JP2959899B2 (ja) * 1991-11-13 1999-10-06 株式会社タクマ 湿灰用破砕乾燥装置
JP3317421B2 (ja) * 1994-08-30 2002-08-26 日産自動車株式会社 炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料およびその製造方法
JP2881682B2 (ja) * 1995-05-17 1999-04-12 品川白煉瓦株式会社 ロータリーキルン焼成帯の内張り構造
JP2000249475A (ja) * 1999-02-26 2000-09-14 Hitachi Zosen Corp 回転炉の攪拌用耐火物および回転炉
EP1832565A4 (en) * 2005-08-03 2007-10-17 Ibiden Co Ltd TEMPLATE FOR COOKING SILICON CARBIDE AND PROCESS FOR PRODUCING POROUS SILICON CARBIDE BODY
JP4327190B2 (ja) * 2006-10-11 2009-09-09 日本碍子株式会社 Si−SiC質焼結体及びその製造方法
JP2008094661A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Ngk Insulators Ltd 窯炉用構造部材

Also Published As

Publication number Publication date
CN101749941A (zh) 2010-06-23
JP2010139100A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4327190B2 (ja) Si−SiC質焼結体及びその製造方法
JP6754653B2 (ja) 熱風炉用チェッカーれんがの製造方法
RU2570859C2 (ru) Керамическая футеровка пода доменной печи
JP5943032B2 (ja) 軽量断熱アルミナ・マグネシア質耐火物の製造方法
JP4787310B2 (ja) リフター
JP4800826B2 (ja) 溶鉱炉々壁の羽口構造体
JP2011241093A (ja) 内張り流し込み材
JP6077877B2 (ja) 高炉樋用キャスタブル耐火物
JP5126984B2 (ja) SiC含有キャスタブル耐火物の製造方法
JP6266968B2 (ja) 高炉炉床部の内張り構造
JP6419555B2 (ja) 流し込み耐火物
KR101262077B1 (ko) 저시멘트 내침식 부정형 내화물
JP6775462B2 (ja) アンカーれんが
JP2009242122A (ja) 高炉炉床用れんが及びこれをライニングした高炉炉床
JP6412646B2 (ja) 溶銑製造炉の炉床用れんが
JP4116922B2 (ja) 高炉炉壁用ステーブクーラーの製造方法
JP6315037B2 (ja) 連続鋳造用タンディッシュ用内張り耐火物
JP2016179482A (ja) 高温用容器の製造方法
CA2435576C (en) Refractory material for cement industry kilns and use thereof
JP2021004160A (ja) 溶銑鍋用れんが及びこれをライニングした溶銑鍋
JP6415356B2 (ja) 鉄溶湯用炭化珪素質耐火ブロックおよびその製造方法
CA2542275A1 (en) Unfired firebrick containing graphite for cement industry kilns and use of same
JP2008094661A (ja) 窯炉用構造部材
TWI478892B (zh) No carbon and aluminum magnesium does not burn bricks
JP2951430B2 (ja) 焼成マグネシア・スピネルれんが

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4787310

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees