JP2881682B2 - ロータリーキルン焼成帯の内張り構造 - Google Patents
ロータリーキルン焼成帯の内張り構造Info
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- JP2881682B2 JP2881682B2 JP11862695A JP11862695A JP2881682B2 JP 2881682 B2 JP2881682 B2 JP 2881682B2 JP 11862695 A JP11862695 A JP 11862695A JP 11862695 A JP11862695 A JP 11862695A JP 2881682 B2 JP2881682 B2 JP 2881682B2
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- JP
- Japan
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- refractory
- spinel
- rotary kiln
- coating
- spalling
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はロータリーキルン焼成帯
の内張り耐火物構造に関する。
の内張り耐火物構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】ロータリーキルンの代表的なセメントロ
ータリーキルン焼成帯の（真焼点部とも言う）はマグ・
クロ質耐火物で内張りされ、また一部にはドロマイト質
耐火物やスピネル質耐火物で内張りされている。
ータリーキルン焼成帯の（真焼点部とも言う）はマグ・
クロ質耐火物で内張りされ、また一部にはドロマイト質
耐火物やスピネル質耐火物で内張りされている。
【０００３】マグ・クロ質耐火物は耐スポーリング性、
ならびに耐食性に優れコーティング付着性も優れたもの
である。しかし、キルン雰囲気によりクロム鉱に起因す
る耐火物中のＦｅ２価から３価への変化又はＦｅ３価か
らＦｅ２価への変化による体積変化に伴う耐用性の劣化
傾向があることが知られている。また使用後の回収耐火
物内に六価クロムの生成が認められその処理に問題を含
んでおり、ノンクロム化が望まれている。
ならびに耐食性に優れコーティング付着性も優れたもの
である。しかし、キルン雰囲気によりクロム鉱に起因す
る耐火物中のＦｅ２価から３価への変化又はＦｅ３価か
らＦｅ２価への変化による体積変化に伴う耐用性の劣化
傾向があることが知られている。また使用後の回収耐火
物内に六価クロムの生成が認められその処理に問題を含
んでおり、ノンクロム化が望まれている。
【０００４】スピネル質耐火物は耐食性及び耐スポーリ
ング性に優れているが、マグ・クロ質耐火物に比べコー
ティングが付着しにくい材質であり、キルン内面のコー
ティング層が不充分となりこのために高温となり過ぎ、
耐火物の収縮とキルン鉄皮の膨張により目地開きが発生
し、耐熱的に問題がある。さらに熱伝導率が高いために
鉄皮温度が上昇し、鉄皮と内張り耐火物との接合面に熱
膨張差によるゆるみが生じて滑りを発生することとな
る。また鉄皮の疲労発生の原因となると共に放散熱量が
大きく省エネルギーの面から好ましくない。すなわち、
焼成帯の内張り耐火物はコーティングにより保護される
ものであり、コーティング付着性の悪い耐火物の適用は
困難である。
ング性に優れているが、マグ・クロ質耐火物に比べコー
ティングが付着しにくい材質であり、キルン内面のコー
ティング層が不充分となりこのために高温となり過ぎ、
耐火物の収縮とキルン鉄皮の膨張により目地開きが発生
し、耐熱的に問題がある。さらに熱伝導率が高いために
鉄皮温度が上昇し、鉄皮と内張り耐火物との接合面に熱
膨張差によるゆるみが生じて滑りを発生することとな
る。また鉄皮の疲労発生の原因となると共に放散熱量が
大きく省エネルギーの面から好ましくない。すなわち、
焼成帯の内張り耐火物はコーティングにより保護される
ものであり、コーティング付着性の悪い耐火物の適用は
困難である。
【０００５】コーティングを付着し易くしたスピネル質
耐火物は例えば特公昭６０−３４５１３号公報に開示さ
れている、１０〜５０％のスピネル（ＭｇＯ・Ａｌ2 Ｏ
3 ）クリンカーと、５０〜９０％の高純度マグネシアク
リンカーを配合してなるスピネル−マグネシア質耐火物
において、酸化鉄粉末を外重量配合で０．５〜４．５％
添加配合した、又は、酸化鉄添加の代りに高純度マグネ
シアクリンカーの一部または全部を、３．０〜５．０％
のＦｅ2 Ｏ3 を含有する特殊マグネシアクリンカーによ
り置換して煉瓦中のＦｅ2 Ｏ3 含有率０．４〜４．６％
とした、スピネルマグネシア質塩基性耐火物。また本発
明の出願人の一人が提案した（特開平４−２３８８５５
号公報）、スピネルまたはマグネシアの結晶中及び結晶
粒界にＦｅ2 Ｏ3 ０．５〜５重量％及びＴｉＯ2 ０．５
〜５重量％を含有することを特徴とするマグネシア・ア
ルミナ系スピネル質耐火物などは知られているが充分な
実績が得られていない。
耐火物は例えば特公昭６０−３４５１３号公報に開示さ
れている、１０〜５０％のスピネル（ＭｇＯ・Ａｌ2 Ｏ
3 ）クリンカーと、５０〜９０％の高純度マグネシアク
リンカーを配合してなるスピネル−マグネシア質耐火物
において、酸化鉄粉末を外重量配合で０．５〜４．５％
添加配合した、又は、酸化鉄添加の代りに高純度マグネ
シアクリンカーの一部または全部を、３．０〜５．０％
のＦｅ2 Ｏ3 を含有する特殊マグネシアクリンカーによ
り置換して煉瓦中のＦｅ2 Ｏ3 含有率０．４〜４．６％
とした、スピネルマグネシア質塩基性耐火物。また本発
明の出願人の一人が提案した（特開平４−２３８８５５
号公報）、スピネルまたはマグネシアの結晶中及び結晶
粒界にＦｅ2 Ｏ3 ０．５〜５重量％及びＴｉＯ2 ０．５
〜５重量％を含有することを特徴とするマグネシア・ア
ルミナ系スピネル質耐火物などは知られているが充分な
実績が得られていない。
【０００６】ドロマイト質耐火物は耐食性及びコーティ
ング付着性が優れたものであることが知られているが、
空気中の水分と反応して消化しやすく保管の問題がある
ことも周知のところである。また本質的に他の材質に比
べて熱膨張率が大きく、耐スポーリング性がやや劣る傾
向があり、耐用性は充分なものではない。
ング付着性が優れたものであることが知られているが、
空気中の水分と反応して消化しやすく保管の問題がある
ことも周知のところである。また本質的に他の材質に比
べて熱膨張率が大きく、耐スポーリング性がやや劣る傾
向があり、耐用性は充分なものではない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】セメントロータリーキ
ルンの焼成帯の内張り耐火物において、前述の如くそれ
ぞれ材質からくる特有の長所、短所を備えているが耐用
性が低下し易い欠点を改善するために種々の試みが提案
されている。例えばドマイト質耐火物とスピネル質耐火
物の交互配列パターンにて組合せて築造してなるセメン
トロータリーキルンの炉壁耐火物構造（実開昭６２−２
９０９２号公報）があるが、ドロマイト質耐火物中のＣ
ａＯとスピネル質耐火物中のＡｌ2 Ｏ3 が反応して低融
点液相を生成し易いことが挙げられる。そのためドロマ
イト質耐火物とスピネル質耐火物の接触する目地損傷は
大となり損耗速度は大となり耐用性は劣るものである。
ルンの焼成帯の内張り耐火物において、前述の如くそれ
ぞれ材質からくる特有の長所、短所を備えているが耐用
性が低下し易い欠点を改善するために種々の試みが提案
されている。例えばドマイト質耐火物とスピネル質耐火
物の交互配列パターンにて組合せて築造してなるセメン
トロータリーキルンの炉壁耐火物構造（実開昭６２−２
９０９２号公報）があるが、ドロマイト質耐火物中のＣ
ａＯとスピネル質耐火物中のＡｌ2 Ｏ3 が反応して低融
点液相を生成し易いことが挙げられる。そのためドロマ
イト質耐火物とスピネル質耐火物の接触する目地損傷は
大となり損耗速度は大となり耐用性は劣るものである。
【０００８】また出願人の一人が提案したロータリーキ
ルンの内張りにおける焼成帯とコーティング着脱帯とに
各々内張りされた耐火材質の境界部を、マグ・クロ質煉
瓦とスピネル質煉瓦とをロータリーキルンの軸方向に縞
状に張り合せたゼブラ構造としたことを特徴とする、ロ
ータリーキルンの内張り構造（特開平５−２４８７６７
号公報）も知られているが、マグ・クロ質耐火物のノン
クロム化の問題、更に白色セメント焼成用ロータリーキ
ルンにおいては製品への着色の問題がある。
ルンの内張りにおける焼成帯とコーティング着脱帯とに
各々内張りされた耐火材質の境界部を、マグ・クロ質煉
瓦とスピネル質煉瓦とをロータリーキルンの軸方向に縞
状に張り合せたゼブラ構造としたことを特徴とする、ロ
ータリーキルンの内張り構造（特開平５−２４８７６７
号公報）も知られているが、マグ・クロ質耐火物のノン
クロム化の問題、更に白色セメント焼成用ロータリーキ
ルンにおいては製品への着色の問題がある。
【０００９】本発明はノンクロム化のロータリーキルン
焼成帯の内張り耐火物において、安定したコーティング
層が得られさらに耐用性が得られるロータリーキルン焼
成帯の内張り構造を提供することを目的とするものであ
る。
焼成帯の内張り耐火物において、安定したコーティング
層が得られさらに耐用性が得られるロータリーキルン焼
成帯の内張り構造を提供することを目的とするものであ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前述の如き
従来方式の諸課題を解決すべく、種々検討、実験の結果
本発明を開発したものであり、本発明の技術的構成は、
ロータリーキルン焼成帯の内張り耐火物において、耐ス
ポーリング性スピネル質耐火物とコーティング付着性ス
ピネル質耐火物とを交互配列状に張り合せかつロータリ
ーキルン炉内面を凹凸状にしたことを特徴とするロータ
リーキルン焼成帯の内張り構造にあり、前記各耐火物の
交互配列をチェッカー構造又はキルン軸方向又は該軸方
向に直交する方向にゼブラ構造としてもよく、かつ各耐
火物を凹設部にはコーティング付着性スピネル質耐火
物、凸設部には耐スポーリング性スピネル質耐火物とす
るものであり、このような技術的構成とすることによ
り、ロータリーキルン内張り耐火物をノンクロム化とし
かつ安定したコーティング付着を得ることができ、鉄皮
温度の昇温防止、省エネルギー化とし、従来方式のロー
タリーキルン内張り構造に比し５倍以上の耐用性を達成
することができた。
従来方式の諸課題を解決すべく、種々検討、実験の結果
本発明を開発したものであり、本発明の技術的構成は、
ロータリーキルン焼成帯の内張り耐火物において、耐ス
ポーリング性スピネル質耐火物とコーティング付着性ス
ピネル質耐火物とを交互配列状に張り合せかつロータリ
ーキルン炉内面を凹凸状にしたことを特徴とするロータ
リーキルン焼成帯の内張り構造にあり、前記各耐火物の
交互配列をチェッカー構造又はキルン軸方向又は該軸方
向に直交する方向にゼブラ構造としてもよく、かつ各耐
火物を凹設部にはコーティング付着性スピネル質耐火
物、凸設部には耐スポーリング性スピネル質耐火物とす
るものであり、このような技術的構成とすることによ
り、ロータリーキルン内張り耐火物をノンクロム化とし
かつ安定したコーティング付着を得ることができ、鉄皮
温度の昇温防止、省エネルギー化とし、従来方式のロー
タリーキルン内張り構造に比し５倍以上の耐用性を達成
することができた。
【００１１】本発明を更に具体的に詳述する。
【００１２】本発明に用いる耐スポーリング性スピネル
質耐火物としては、スピネルクリンカー（ＭｇＯ・Ａｌ
2 Ｏ3 ）を５０重量％以下の範囲で配合されたマグネシ
ア・スピネルが主体であって、ＳｉＯ2 ，ＴｉＯ2 及び
Ｆｅ2 Ｏ3 の含有量が少ない高純度の焼結品である。
質耐火物としては、スピネルクリンカー（ＭｇＯ・Ａｌ
2 Ｏ3 ）を５０重量％以下の範囲で配合されたマグネシ
ア・スピネルが主体であって、ＳｉＯ2 ，ＴｉＯ2 及び
Ｆｅ2 Ｏ3 の含有量が少ない高純度の焼結品である。
【００１３】またコーティング付着性スピネル質耐火物
としてはスピネルクリンカー（ＭｇＯ・Ａｌ2 Ｏ3 ）を
５０重量％以下の範囲で配合されたマグネシア・スピネ
ルが主体であって、スピネルまたはマグネシア結晶中、
並びに結晶粒界中に０．５〜５重量％のＦｅ2 Ｏ3 を含
有した焼結品である。またはスピネルまたはマグネシア
結晶中並びに結晶粒界中に０．５〜５重量％のＦｅ2 Ｏ
3 及び０．５〜５重量％のＴｉＯ2 を含有する焼結品も
含まれる。
としてはスピネルクリンカー（ＭｇＯ・Ａｌ2 Ｏ3 ）を
５０重量％以下の範囲で配合されたマグネシア・スピネ
ルが主体であって、スピネルまたはマグネシア結晶中、
並びに結晶粒界中に０．５〜５重量％のＦｅ2 Ｏ3 を含
有した焼結品である。またはスピネルまたはマグネシア
結晶中並びに結晶粒界中に０．５〜５重量％のＦｅ2 Ｏ
3 及び０．５〜５重量％のＴｉＯ2 を含有する焼結品も
含まれる。
【００１４】以上のような構成とすることにより、凹設
部のコーティング付着性スピネル質耐火物は耐スポーリ
ング性スピネル質耐火物に比較し耐スポーリング性は劣
るが、コーティング層の生成安定化前においても凹設部
の構成によって耐スポーリング性の弱さは補われる。
部のコーティング付着性スピネル質耐火物は耐スポーリ
ング性スピネル質耐火物に比較し耐スポーリング性は劣
るが、コーティング層の生成安定化前においても凹設部
の構成によって耐スポーリング性の弱さは補われる。
【００１５】また凸設部の耐スポーリング性スピネル質
耐火物は、コーティング付着性に劣るが交互に配列され
るコーティング付着性スピネル質耐火物とさらに前記凹
設部の構成によってコーティング層が生成し安定化が補
われる。
耐火物は、コーティング付着性に劣るが交互に配列され
るコーティング付着性スピネル質耐火物とさらに前記凹
設部の構成によってコーティング層が生成し安定化が補
われる。
【００１６】上記の如く、各々の材質からくる短所が他
の材質の長所で補われ、その結果ロータリーキルン焼成
帯の安定したコーティング層が得られ、さらに耐用性が
得られるものである。
の材質の長所で補われ、その結果ロータリーキルン焼成
帯の安定したコーティング層が得られ、さらに耐用性が
得られるものである。
【００１７】以下本発明構成を添付図面に基づいて説明
する。図１はロータリーキルン焼成帯の内張りにおける
耐火物の配設位置を示す展開図である。
する。図１はロータリーキルン焼成帯の内張りにおける
耐火物の配設位置を示す展開図である。
【００１８】図１は本発明の交互配列のチェッカー構造
に配設した例である。１はコーティング付着性スピネル
質耐火物、２は耐スポーリング性スピネル質耐火物であ
る。図２は本発明の交互配列のゼブラ構造に配設した例
であり、ロータリーキルンの軸方向にそれぞれ縞状に配
設した例である。
に配設した例である。１はコーティング付着性スピネル
質耐火物、２は耐スポーリング性スピネル質耐火物であ
る。図２は本発明の交互配列のゼブラ構造に配設した例
であり、ロータリーキルンの軸方向にそれぞれ縞状に配
設した例である。
【００１９】交互配列において該耐火物の形状及び焼成
帯の内張り位置、ロータリーキルンの運転諸条件等によ
って１：１の交互組合せでなくても、２：１〜１：２と
これらの組合せを種々に変更することができる。
帯の内張り位置、ロータリーキルンの運転諸条件等によ
って１：１の交互組合せでなくても、２：１〜１：２と
これらの組合せを種々に変更することができる。
【００２０】図３は本発明の図１及び図２に示す交互配
列のロータリーキルン炉内面の凹設部及び凸設部を示す
横断面図であり、同一符号は同一耐火物を示す。コーテ
ィング付着性スピネル質耐火物１を凹設部とし、耐スポ
ーリング性スピネル質耐火物２は凸設部と、耐火物間に
段差を構成するものである。
列のロータリーキルン炉内面の凹設部及び凸設部を示す
横断面図であり、同一符号は同一耐火物を示す。コーテ
ィング付着性スピネル質耐火物１を凹設部とし、耐スポ
ーリング性スピネル質耐火物２は凸設部と、耐火物間に
段差を構成するものである。
【００２１】ロータリーキルン炉内面の凹凸段差は１０
〜４０ｍｍが好ましく、より好ましくは１５〜３０ｍｍ
である。凹凸段差が４０ｍｍ以上になると耐スポーリン
グ性スピネル質耐火物が割れやすくなり、また摩耗によ
る部分損傷も受けやすくなる。前記の如き適当な段差を
設けることにより煉瓦内面の圧縮応力が緩衝され、スポ
ーリングを起しにくくしている。
〜４０ｍｍが好ましく、より好ましくは１５〜３０ｍｍ
である。凹凸段差が４０ｍｍ以上になると耐スポーリン
グ性スピネル質耐火物が割れやすくなり、また摩耗によ
る部分損傷も受けやすくなる。前記の如き適当な段差を
設けることにより煉瓦内面の圧縮応力が緩衝され、スポ
ーリングを起しにくくしている。
【００２２】また１５ｍｍ以下になるとコーティング層
の安定性に劣る。
の安定性に劣る。
【００２３】図４はキルン軸方向に対して直交する方向
に交互配列のゼブラ構造として配設した例であり、図５
は図４の横断面図であり、前述と同一符号は同一の耐火
物を示す。
に交互配列のゼブラ構造として配設した例であり、図５
は図４の横断面図であり、前述と同一符号は同一の耐火
物を示す。
【００２４】
【実施例】コーティング付着性スピネル質耐火物として
ＭｇＯ７９重量％、Ａｌ2 Ｏ3 １７重量％、Ｆｅ2 Ｏ3
３重量％からなる焼結品（施工厚み１７５ｍｍ）、耐ス
ポーリング性スピネル質耐火物としてＭｇＯ８１．５重
量％、Ａｌ2 Ｏ3 １７．６重量％、Ｆｅ2 Ｏ3 ０．１重
量％からなる焼結品（施工厚み２００ｍｍ）を用い白色
セメント用ロータリーキルン（キルン径３．２ｍφ）焼
成帯５リングを、図１の如くチェッカー構造の炉内面の
凹凸段差を２５ｍｍの構成に築炉施工し、炉を運転し
た。
ＭｇＯ７９重量％、Ａｌ2 Ｏ3 １７重量％、Ｆｅ2 Ｏ3
３重量％からなる焼結品（施工厚み１７５ｍｍ）、耐ス
ポーリング性スピネル質耐火物としてＭｇＯ８１．５重
量％、Ａｌ2 Ｏ3 １７．６重量％、Ｆｅ2 Ｏ3 ０．１重
量％からなる焼結品（施工厚み２００ｍｍ）を用い白色
セメント用ロータリーキルン（キルン径３．２ｍφ）焼
成帯５リングを、図１の如くチェッカー構造の炉内面の
凹凸段差を２５ｍｍの構成に築炉施工し、炉を運転し
た。
【００２５】約５ヶ月運転後、炉内観察で焼成帯のチェ
ッカー構造は凸部より厚さ５０ｍｍのコーティングが付
着し、炉内面耐火物はほぼ原寸を保っていることが判明
した。
ッカー構造は凸部より厚さ５０ｍｍのコーティングが付
着し、炉内面耐火物はほぼ原寸を保っていることが判明
した。
【００２６】なお、耐スポーリング性スピネル質耐火物
単独で従来の構成（炉内面の凹凸構造なし）では約１ヶ
月で炉内面耐火物の表面が溶融し目地開きが発生し内張
りの取り替えが必要と認められた。
単独で従来の構成（炉内面の凹凸構造なし）では約１ヶ
月で炉内面耐火物の表面が溶融し目地開きが発生し内張
りの取り替えが必要と認められた。
【００２７】
【発明の効果】本発明の技術的構成とすることにより主
として次の如き作用・効果が達成されることが認められ
た： （１）従来の如くマグ・クロ質耐火物を使用することな
く、ノンクロム化で安定したコーティング付着作用が得
られた。
として次の如き作用・効果が達成されることが認められ
た： （１）従来の如くマグ・クロ質耐火物を使用することな
く、ノンクロム化で安定したコーティング付着作用が得
られた。
【００２８】（２）キルン鉄皮温度の昇温も防止するこ
とができ、省エネルギー化が達成された。
とができ、省エネルギー化が達成された。
【００２９】（３）種々の作用、効果の湊合によりキル
ンの耐用性が従来方式の５倍以上であることが確認され
た。
ンの耐用性が従来方式の５倍以上であることが確認され
た。
【図１】本発明のロータリーキルン焼成帯の内張り構造
で、２種の耐火物を交互配列したチェッカー構造の展開
図。
で、２種の耐火物を交互配列したチェッカー構造の展開
図。
【図２】２種の耐火物を交互配列したゼブラ構造の展開
図。
図。
【図３】図１及び２に示す例のロータリーキルン焼成帯
内張り構造の横断面図。
内張り構造の横断面図。
【図４】キルン軸方向に対して直交する方向に交互配列
のゼブラ構造の展開図。
のゼブラ構造の展開図。
【図５】図４の横断面図。
１ コーティング付着性スピネル質耐火物 ２ 耐スポーリング性スピネル質耐火物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 忠美 岡山県備前市新庄309 (72)発明者 内田 悠 福岡県北九州市門司区大字恒見1322番地 の４ 北九州小野田セメント株式会社内 (72)発明者 阿部 英二 福岡県北九州市門司区大字恒見1322番地 の４ 北九州小野田セメント株式会社内 (72)発明者 高橋 太 福岡県北九州市門司区大字恒見1322番地 の４ 北九州小野田セメント株式会社内 (56)参考文献 実公 昭49−933（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F27B 7/00 - 7/42 F27D 1/00 - 1/06
Claims (4)
- 【請求項１】 ロータリーキルン焼成帯の内張り耐火物
において、耐スポーリング性スピネル質耐火物とコーテ
ィング付着性スピネル質耐火物とを交互配列状に張り合
せかつロータリーキルン炉内面を凹凸状にしたことを特
徴とするロータリーキルン焼成帯の内張り構造。 - 【請求項２】 耐スポーリング性スピネル質耐火物とコ
ーティング付着性スピネル質耐火物とをチェッカー構造
の交互配列状とした請求項１記載のロータリーキルン焼
成帯の内張り構造。 - 【請求項３】 耐スポーリング性スピネル質耐火物とコ
ーティング付着性スピネル質耐火物とを、ロータリーキ
ルンの軸方向又は該軸方向に直行する方向に縞状に張り
合せたゼブラ構造の交互配列状とした請求項１記載のロ
ータリーキルン焼成帯の内張り構造。 - 【請求項４】 ロータリーキルン炉内面の凹設部をコー
ティング付着性スピネル質耐火物とし、凸設部を耐スポ
ーリング性スピネル質耐火物とした請求項１〜３の何れ
かに記載のロータリーキルン焼成帯の内張り構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11862695A JP2881682B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | ロータリーキルン焼成帯の内張り構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11862695A JP2881682B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | ロータリーキルン焼成帯の内張り構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08313159A JPH08313159A (ja) | 1996-11-29 |
| JP2881682B2 true JP2881682B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=14741196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11862695A Expired - Fee Related JP2881682B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | ロータリーキルン焼成帯の内張り構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2881682B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102008019835A1 (de) * | 2008-04-19 | 2009-10-29 | Lwb Refractories Gmbh | Drehrohrofen mit einer feuerfesten Auskleidung und Zustellung für einen solchen Drehrohrofen |
| JP4787310B2 (ja) * | 2008-12-09 | 2011-10-05 | 日本碍子株式会社 | リフター |
| CN102589280A (zh) * | 2012-03-05 | 2012-07-18 | 唐铁石 | 一种煅烧矿石的回转窑 |
| CN107906963A (zh) * | 2017-11-06 | 2018-04-13 | 武汉钢铁有限公司 | 一种球团回转窑的复合内衬结构 |
| CN115945669B (zh) * | 2023-01-29 | 2024-01-05 | 中信戴卡股份有限公司 | 一种耐冲击长寿命不粘铝保温流槽 |
-
1995
- 1995-05-17 JP JP11862695A patent/JP2881682B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08313159A (ja) | 1996-11-29 |
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