JP2951430B2 - 焼成マグネシア・スピネルれんが - Google Patents

焼成マグネシア・スピネルれんが

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JP2951430B2
JP2951430B2 JP3107646A JP10764691A JP2951430B2 JP 2951430 B2 JP2951430 B2 JP 2951430B2 JP 3107646 A JP3107646 A JP 3107646A JP 10764691 A JP10764691 A JP 10764691A JP 2951430 B2 JP2951430 B2 JP 2951430B2
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spinel brick
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健之 玉木
博 山本
弘 鹿野
功 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼成マグネシア・スピ
ネルれんが、とくに、セメントロータリーキルンの内張
りれんがとして好適に使用できる焼成マグネシア・スピ
ネルれんがに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、セメントロータリーキルンの
焼成帯には高温焼成されたマグネシア・クロム・ダイレ
クトボンドれんが(マグクロダイレクトボンドれんが)
や、マグネシア・スピネルれんが(マグスピネルれん
が)が使用条件に応じてゾーンライニングされている。
【0003】この中、マグクロダイレクトボンドれんが
は、ロータリーキルン用れんがとして優れた特性を有す
るが、れんが中に6価クロムを含有しており、そのた
め、公害発生源となる可能性があり、近年、この観点か
ら、マグスピネルれんがの使用範囲が拡大される傾向に
ある。
【0004】このマグスピネルれんがは、耐スポール性
に優れ、且つ熱変化に対する体積安定性にも優れてはい
るが、熱間強度が低く、耐摩耗性に劣るため使用部位に
制約を受ける。
【0005】一般的には、焼成れんがの熱間強度を向上
させるためには、焼成温度を上げることが有効である
が、焼成温度を上げ過ぎるとかえって耐スポール性を低
下させる。
【0006】また、特公昭60−34513号公報に
は、スピネル−マグネシア質耐火物に酸化鉄粉末を添加
し、セメント原料を稼動面に付着させることが提案され
ている。しかし、酸化鉄粉末は、れんがの被熱時の焼結
過程でMgOに固溶して(Mg−Fe)Oとして挙動す
るため焼結効果が低く熱間強度の向上には貢献しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
マグスピネルれんがの熱間強度の改善の試みが充分では
ないことに鑑み、マグスピネルれんがにおける熱間強
度、特に熱間曲げ強度の向上と共に耐スポール性に優れ
た物性を得るための効果的な手段を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、MgOクリン
カー50〜95重量%とMgO−Al2 3 スピネルク
リンカー(以下スピネルクリンカーと記す)5〜50重
量%との混合物に金属鉄粉末あるいはAl2 3 超微粉
を添加して焼成したことによってその目的を達成した。
【0009】金属鉄粉末は粒度が44μm以下の粉末を
外重量で1〜4重量%添加し、Al2 3 の場合は、粒
度が10μm以下のAl2 3 超微粉を外重量で1〜5
重量%添加してなる。
【0010】
【作用】通常、マグスピネルれんが中のスピネルクリン
カーは、焼成過程で2次スピネルに生成し難く、高熱間
強度を得ることは困難と考えられていたが、本発明者等
は金属鉄粉末を添加して金属鉄粉末がまず液相として焼
結に寄与した後、酸化されFe2 3 となって組織中に
均一に分散固溶することにより、マトリックス部のスピ
ネル結合が飛躍的に発達することを見出した。この場
合、金属鉄粉末が酸化される時に酸素を消費して、雰囲
気を還元状態にすることも焼結に寄与している。また、
Al2 3 超微粉も同様に組織中に均一に分散固溶する
ことにより、マトリックス部のスピネル結合が飛躍的に
発達することを見出した。そして、このマトリックス部
のスピネル結合の発達により、高強度,耐スポール性材
質が得られる。
【0011】本発明に供された耐火性骨材であるスピネ
ルクリンカー中のAl2 3 成分は30〜75重量%で
あり、残りはMgOと不可避的な不純物からなる組成が
望ましい。
【0012】スピネルクリンカーのAl2 3 が30重
量%未満の場合、焼成過程においてMgOクリンカーと
同様の挙動を示し、充分な耐スポーリング性が得られな
い。また、Al2 3 が75重量%を越えると、クリン
カー中のフリーのコランダムが多くなり、焼成過程でス
ピネル膨張を起こし充分な組織が得られない。
【0013】金属鉄粉末の粒度は44μm以下が最良
で、これ以上の粒度域で使用すると、焼成時の寸法変化
が大きく歩留りの低下をきたす。また、その添加量が1
重量%未満ではその効果は充分ではなく、4重量%を越
えての使用はFe2 3 が過剰となり、過焼結を起こし
歩留りが低下する。
【0014】また、Al2 3 超微粉を添加する場合の
粒度は、10μm以下がよく、それ以上の粒度域では焼
結性が悪く、効果的でない。その添加量が1重量%未満
では効果が充分ではなく、5重量%を越えての使用はス
ピネル膨張の影響を受け、歩留りの低下をきたす。
【0015】
【実施例】表1、表2に実施例に使用された原料及び添
加物の物性を示す。これらの原料及び添加物を表3に示
す割合で、常法により混練,成形,乾燥後1800°C
で焼成後各種物性を調査した結果、実施例1,2に示さ
れた金属鉄粉末及びAl2 3 超微粉添加材質は、比較
例1に示す従来のマグスピネル材質と比較して、耐スポ
ール性を損なわずに著しい高い熱間強度を示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】同表に示すスポーリングテスト条件は以下
のとおりであった。
【0020】テスト材として、230mm×114mm
×65mmのれんがを電気炉を用いて、1200°Cに
加熱し、水冷と加熱を剥落まで繰り返した。
【0021】この焼成マグスピネルれんがをセメント用
ロータリーキルン焼成帯に内張りした結果、熱間強度、
特に熱間曲げ強度の向上により、耐摩耗性の向上と耐ス
ポール性に優れ、従来品よりも20〜0%のライフ延長
効果が見られた。
【0022】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0023】(1)熱間強度、特に熱間曲げ強度の向上
により、耐摩耗性の向上と耐スポール性に優れたマグス
ピネルれんがが得られる。
【0024】(2)マトリックスの結合が発達してお
り、スラグに対するボンドの分断がされにくく、耐食
性,耐摩耗性があるため、焼成セメント用ロータリーキ
ルン焼成帯の内張りとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 功 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−139057(JP,A) 特開 平2−141465(JP,A) 特開 昭60−21868(JP,A) 特開 昭59−83979(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 35/043

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MgOクリンカー50〜95重量%とM
    gO−Al2 3 スピネルクリンカー5〜50重量%と
    からなる耐火性骨材に対して、粒度が44μm以下の金
    属鉄粉末を外重量で1〜4重量%添加してなる焼成マグ
    ネシア・スピネルれんが。
  2. 【請求項2】 MgOクリンカー50〜95重量%とM
    gO−Al2 3 スピネルクリンカー5〜50重量%と
    からなる耐火性骨材に対して、粒度が10μm以下のA
    2 3 超微粉を外重量で1〜5重量%添加してなる焼
    成マグネシア・スピネルれんが。
JP3107646A 1991-05-13 1991-05-13 焼成マグネシア・スピネルれんが Expired - Fee Related JP2951430B2 (ja)

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DE4338484C1 (de) * 1993-11-11 1994-12-01 Veitsch Radex Ag Verwendung eines feuerfesten, keramischen Steins auf Basis von MgO zur Auskleidung von Zement-Drehrohröfen
JP6358272B2 (ja) * 2016-02-02 2018-07-18 品川リフラクトリーズ株式会社 マグネシア・スピネル質耐火煉瓦

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