JP6358272B2 - マグネシア・スピネル質耐火煉瓦 - Google Patents

マグネシア・スピネル質耐火煉瓦 Download PDF

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本発明は、セメントロータリーキルン等の各種窯炉に用いられるマグネシア・スピネル質耐火煉瓦に関するものであり、特に、耐食性を損なうことなく高い熱間強度を有するマグネシア・スピネル質耐火煉瓦に関するものである。
セメントロータリーキルンには、従来、マグネシア・クロム耐火物が使用されていたが、クロムフリー化の推進によりマグネシア・スピネル質耐火物が主流となっている。このマグネシア・スピネル質耐火物の大きな問題は、マグネシア・クロム質耐火物や他の塩基性耐火物に比べ熱間強度が劣るという点である。セメントキルンでは、回転炉であり回転に伴う応力が一部に集中することによる剥離損傷がみられ、熱間での強度向上が必要とされ、マグネシア・スピネル質耐火物の高温での耐食性を低下させることなく、熱間強度を向上させることが必要となる。
マグネシア・スピネル質耐火物の熱間強度を改善するための試みとして、例えば、特許文献1、2に開示されている。特許文献1には、骨材として、5〜30重量%のマグネシアアルミナスピネルクリンカー(MgAl)と、CaO及びSiOをそれぞれ1〜3重量%含む電融マグネシアクリンカー10〜50重量%とを含み、結合部に部分安定化されたジルコニアを0.5〜10重量%含み、かつ、残部が主として高強度焼結マグネシアクリンカーからなることを特徴とするセメントロータリーキルン用マグネシアスピネル質耐火物が開示されている。ここで、特許文献1のセメントロータリーキルン用マグネシアスピネル質耐火物に使用される電融マグネシアクリンカーは、CaOとSiOをそれぞれ1〜3重量%含有するものに限定されており、ジルコニアを添加することで、半溶融セメントに対する濡れ性及び耐侵食性を向上することができ、更に、結合強度を向上させることができるとしている。
また、特許文献2には、アルミナ含有量45〜75重量%のAl−MgOスピネルクリンカーと高純度マグネシアクリンカーとを含有するマグネシア−スピネル系塩基性耐火物を製造する方法であって、(1)粒度100メッシュ(0.15mm)以下のアルミナを2〜5重量%、および、(2)粒度100メッシュ(0.15mm)以下のジルコニアを0.5〜4重量%、を含有せしめ、かつ(3)前記アルミナと前記スピネルクリンカー中に含まれるアルミナとの合計量が、全体に対し、5〜13重量%の範囲、にある組成物を混練し成形した後、1400〜1800℃で焼成することにより、スピネル及びマグネシア骨材間のマトリックス部にスピネル結合を形成せしめることを特徴とするセメントキルン用塩基性耐火物の製造方法が開示されている。特許文献2のセメントキルン用塩基性耐火物の製造方法では、アルミナを添加することにより、焼結過程で、アルミナとマグネシアとを反応焼結させて高い熱間特性と優れた耐食性を有するものとしている。
また、スピネルクリンカーにジルコニアを添加したセメントロータリーキルン用耐火組成物として、例えば、特許文献3には、10〜50重量%のスピネル(MgO・Al)クリンカー、50〜90重量%の焼結マグネシア、及びスピネルクリンカーと焼結マグネシアの全量100重量%に対して、0.5〜4重量%の、且つ0.1mmより小さな粒度領域にある酸化ジルコニウムを含有することを特徴とするマグネシアスピネルを主材とするセメント工業用回転円筒窯の内面内張りのための耐火れんが用の耐火物が開示されている。特許文献3では、酸化ジルコニウム(ジルコニア)の粒度を細かくすることによってセメントクリンカーからの耐火物への付着物の付着性を向上させて耐火物の耐食性を向上させることができるとしている
また、特許文献4には、マグネシア質煉瓦及びマグネシア・スピネル質煉瓦に、ジルコニアを1〜10重量部添加して成型焼成する製造方法において、ジルコニアの粒度は88μ以下の微粉を5重量%以下におさえた粗粒としたことを特徴とする製造方法が開示されている。この製造方法によれば、マグネシア質煉瓦及びマグネシア・スピネル質煉瓦の耐スポーリング性を改善できるとしている。
特許第3281338号 特開2002−308667号公報 特許第2679045号 特公平7−42162号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているセメントロータリーキルン用マグネシアスピネル質耐火物は、熱間強度の向上は認められるものの、十分とは言えなかった。また、特許文献2に開示されている製造方法により得られるセメントキルン用塩基性耐火物では、十分な熱間強度を有するものの、耐食性は十分なものとはいえなかった。更に、特許文献3に開示されている耐火煉瓦用耐火物では、耐食性の向上は見られるが、強度に関する効果はない。また、特許文献4に開示されている製造方法により得られるマグネシア質煉瓦及びマグネシア・スピネル質煉瓦では、耐スポーリング性は改善されているものの、強度の向上効果は認められない。
従って、本発明の目的は、高温での耐食性を低下させることなく、熱間強度の向上を図ったセメントロータリーキルン等の各種窯炉に用いることができるマグネシア・スピネル質耐火煉瓦を提供することにある。
本発明者らは、マグネシア・スピネル質耐火煉瓦の耐食性を維持しつつ、高い熱間強度を得るために、特に、ジルコニア(ZrO)の添加効果について鋭意研究した。
まず、特許文献1は、熱間強度の向上効果は不十分であったが、その原因について探索した。その結果、マグネシア・スピネル質耐火煉瓦に添加されるZrOは、常温での観察では粒界に存在して粒子間での結合を形成しているように見えるが、ZrOはCaOと反応して部分安定化ZrOを形成する。この部分安定化ZrOは熱間での膨張収縮挙動が複雑であり、常温で結合しているように見えても熱間での結合強度には寄与していない。
そこで、焼成後に生成するZrO含有化合物に着目して更なる検討を行った結果、添加したZrOが焼成後にCaZrOを主体的に形成する場合に熱間強度を向上させることが可能であることを見出した。より具体的には、マグネシア・スピネル質耐火煉瓦に含まれるCaOとZrOの質量比(CaO/ZrO質量比)を1.5以上2.5未満となるように調整することで、高強度かつ高耐食性材料を得ることができることを見出した。本発明は、かかる知見に基づくものである。
即ち、本発明は、少なくともマグネシア原料及びスピネル原料から構成され、MgO:75〜94質量%、Al:5〜22質量%、ZrO0.3〜2質量%、CaO:0.6〜3質量%未満からなり、CaO/ZrO質量比が1.5以上2.5未満であることを特徴とするマグネシア・スピネル質耐火煉瓦にある。
また、本発明は、少なくともマグネシア原料及びスピネル原料から構成され、MgO:75〜94質量%、Al:5〜22質量%、ZrO0.3〜2質量%、CaO:0.6〜3質量%未満からなり、CaO/ZrO質量比が1.5以上2.5未満である配合物を所定の形状に成形した後、1400〜2000℃で焼成することを特徴とするマグネシア・スピネル質耐火煉瓦の製造方法にある。
更に、本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦の製造方法は、アルミナ原料として、粒径150μm以下のアルミナを2質量%未満の量で添加することを特徴とする。
本発明によれば、高温での耐食性を低下させることなく、熱間強度を向上させたマグネシア・スピネル質耐火煉瓦を得ることが可能となる。
本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦は、MgO:75〜94質量%、Al:5〜22質量%、ZrO0.3〜2質量%、CaO:0.6〜3質量%未満からなり、CaO/ZrO質量比が1.5以上2.5未満の組成を有するものである。このマグネシア・スピネル質耐火煉瓦は、少なくともマグネシア原料及びスピネル原料から構成される。
マグネシア原料としては、市販の天然マグネシア、焼結マグネシア、電融マグネシア等のマグネシアを主体としたものでMgO含有量が90質量%以上のものであればいずれを使用してもかまわない。その中でも、特に、MgO含有量が98質量%のものを使用することが好ましい。
また、スピネル原料としては、MgOとAlの合量が90質量%以上で、かつAlを40質量%以上含んでいるものであれば焼結品、電融品共に使用可能である。MgOとAlの合量が98質量%以上で、かつAlを40質量%以上含むものが好ましい。MgOとAlの合量が98質量%以上で、かつAlを40質量%以上含むものが好ましい。
ここで、本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦において、MgO含有量は75〜94質量%、好ましくは77〜89質量%の範囲内である。MgO含有量が75質量%未満では、耐食性の低下が問題となるために好ましくない。また、MgO含有量が94質量%を超えると、耐スポーリング性の低下が問題となるために好ましくない。
また、本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦において、Al含有量は5〜22質量%、好ましくは10〜17質量%の範囲内である。Al含有量が5質量%未満では、耐スポーリング性の低下が問題になるため好ましくない。また、Al含有量が22質量%より多くなると耐食性の低下が問題になるため好ましくない。
なお、本発明のマグネシア・スピネル耐火煉瓦において、Alはスピネル原料から供給されるが、それ以外に、別途、アルミナ原料から供給することもできる。アルミナ原料としては、アルミナ、アルミナ・ジルコニアなどを用いることができる。
更に、微細なアルミナ原料を添加することで熱間強度を上げることができる。微細なアルミナ原料としては、粒径150μm以下のアルミナ原料を用いることができる。なお、粒径150μm以下のアルミナ原料の含有量は、マグネシア・スピネル耐火煉瓦中でAlとして2質量%未満、好ましくは1質量%未満の範囲内である。粒径150μm以下のアルミナ原料の含有量がAlとして2質量%以上となると、熱間での強度発現効果は見られるものの、耐食性が低下してしまうために好ましくない。なお、粒径150μmよりも大きいアルミナ原料の配合量は、マグネシア・スピネル質耐火煉瓦中でのAlとしての含有量が上記範囲内に収まるようにすればよい。アルミナ原料としては、例えば、ホワイト電融アルミナやブラウン電融アルミナのような電融アルミナや焼結アルミナ、仮焼アルミナなどAl含有量が95質量%以上のものを使用することができる。
次に、本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦において、ZrOの含有量は、0.3〜2質量%、好ましくは0.3〜1質量%の範囲内である。ZrOの含有量が2質量%を超えると、焼結助剤のような働きで過焼結が進行してしまうため、強度は向上するものの耐スポーリング性が低下して好ましくない。なお、ZrOの起源は、特に制限されるものではないが、焼成中にCaOと粒子間結合を形成し易くするため、未安定化ZrOを含む原料を使用することが望ましい。
また、本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦において、CaOの含有量は0.6〜3質量%未満、好ましくは0.6〜2質量%の範囲内である。CaOの含有量が3質量%以上となると、焼結が進行してしまい、強度は向上するが、耐スポーリング性の低下が起きるため好ましくない。なお、CaO含有量には、上記各種原料中に不可避不純物として含まれるCaOや化合物として含まれるCaO、焼結助剤として供給される添加物中に含まれるCaOを含むものとする。
本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦において、CaOとZrOの質量比(CaO/ZrO質量比)は、1.5以上2.5未満、好ましくは1.8〜2.3の範囲内である。ここで、CaO/ZrO質量比が1.5未満の場合には、CaZrOに加えてCaO部分安定化ZrOが生成してしまい、このCaO部分安定化ZrOは高温での膨張収縮挙動が複雑なためマトリックス組織にマイクロクラックを生成させ、強度の発現を阻害してしまうために好ましくない。また、CaO/ZrO質量比が2.5以上となると、CaZrOの結合が生成しないか、生成しても極微量であり、強度の発現効果が得られないために好ましくない。
本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦を製造するに際して、上述組成となるように配合された原料配合物を一括あるいは分割して、更に、必要に応じて水を添加して混合機又は混練機により混合及び混練する。混練には、容器固定型としてローラー式のSWPやシンプソンミキサー、ブレード式のハイスピードミキサー、加圧ハイスピードミキサー、ヘンシェルミキサー、加圧ニーダーと呼ばれる混練機が使用される。容器駆動型としては、ローラー式のMKPやウエットパン、コナーミキサー、ブレード式のアイリッヒミキサー、ボルテックスミキサー等の混練機が使用される。また、これらの混練機や混合機に加圧もしくは減圧、温度制御装置等(加温や冷却もしくは保温)を付ける場合もある。混合もしくは混練時間は原料の種類、配合量、バインダーの種類、温度(室温、原料やバインダー)、混合機もしくは混練機の種類や大きさによって異なるが、通常数分から数時間である。
得られた混練物は衝撃圧プレスであるフリクションプレス、スクリュープレスあるいはハイドロスクリュープレス等、静圧プレスである油圧プレスやトッグプレス等によって成形できる。その他にも、ランマープレスや振動プレス、CIPと呼ばれる成形機でも成形できる。これらの成形機には、真空脱気装置や温度制御装置(加温や冷却もしくは保温)等を付ける場合もある。プレス成形機による成形圧力や締め回数は成形される耐火煉瓦の大きさ原料の種類、配合量、バインダーの種類、温度(室温、原料やバインダー)、成形機の種類や大きさによって異なる。
なお、本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦を製造するに際して、有機バインダー又は無機バインダーを配合できる。有機バインダーとしては、ピッチやフェノール樹脂、糖蜜、パルプ廃液、デキストリン、メチルセルロース類、ポリビニルアルコール等種々のバインダーを使用できる。
本発明のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦を製造するに際して、焼成温度は、1400〜2000℃の範囲内、好ましくは1500〜1800℃の範囲内である。ここで、焼成温度が1400℃未満では、CaZrOのが十分に生成しないため、強度の発現効果が得られないので好ましくない。また、焼成温度が2000℃より高いと、焼成中に耐火煉瓦の変形が起こるなどの問題が発生するため好ましくない。焼成温度は、より好ましくは1500〜1800℃の範囲内である。焼成温度は上記範囲であり、例えば、電気加熱式、ガス加熱式、オイル加熱式などのバッチ式単独窯、例えばシャトルキルンやカーベルキルン等、連続式であればトンネル窯等で焼成することができる。勿論、温度が十分に調節可能で均質加熱ができる加熱炉であればどのような形式の物でも使用できる。
以下の表1〜3に本発明品のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦の原料配合割合及び組成を示し、表4に比較品の原料配合割合及び組成を示す。また、本発明品及び比較品に使用した各種原料の化学組成を表5及び表6に示す。
Figure 0006358272
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表1〜4に記載した配合割合にて、各種原料を配合し、フェノール樹脂を合計原料質量の3質量%分添加して得た練土を油圧プレスを用いて1.2トン/cmの成形圧力で20回成形して115mm×65mm×80mmの成形体を作成した。得られた成形体はいずれも200℃で24時間乾燥後、電気加熱式の箱型電気炉を用いて所定の温度まで昇温5℃毎分で加熱し、所定の温度で10時間保持後、5℃毎分で500℃まで冷却した後に自然放冷した。
なお、フェノール樹脂は、樹脂分60質量%のノボラック型フェノール樹脂溶液である。
表1〜4において、「熱間強度及び熱間静弾性率」は、1250℃における強度及び静弾性率を測定した結果である。曲げ強度と静弾性率はどちらも3点曲げで得られるため、同一の試料で同時に測定可能である。試料形状は115mm×15mm×35mmとし、支持ロールの間隔が100mm、大気雰囲気下で5℃毎分で昇温して、1250℃到達後保持なしの条件でクロスヘッド速度は1mm/分で荷重をかけて測定した。得られた応力・歪み曲線から熱間静弾性率を求め、また、破断力から熱間強度を求めた。
熱間強度は高い事が好ましい。なお、得られた熱間静弾性率から耐スポーリング特性を評価することができる。即ち、熱間静弾性率が高くなると、耐スポーリング性が低下する関係におるため、熱間静弾性率は低いと、耐スポーリング性が良好であると判断できる。
「耐食試験」は、酸素−プロパン加熱による回転ドラム侵食試験を実施した。侵食剤として市販のポルトランドセメントを用い、1750℃、5時間の条件で実施した。侵食剤は1時間毎に取り換え、試験後の試料を長手方向に中央で切断し、侵食量を測定し、本発明品1を100とした溶損指数化した。値が小さいほど耐食性が高いことを意味している。
表1〜3から、本発明品は、何れも熱間強度が高く、熱間静弾性率もほぼ同等、耐食性もほぼ同等となっていた。
表4から、比較品1は、ZrOを含んでおらず、CaZrOの結合を形成することができず、熱間曲げ強度の発現は見られなかった。
比較品2は、特許文献1に係る耐火物であり、ZrOを含有しているが、CaO/ZrO質量比が1.5を下回っており、CaZrOの熱間強度への寄与が見られず低い値を示した。
比較品3もCaO/ZrO質量比が1.5を下回っており、やはり熱間強度の向上が阻害されていた。
比較品4は、CaO/ZrO質量比が2.5であり、CaZrOがほとんど生成せず、熱間強度への寄与が見られず、低い値を示した。
比較品5は、ZrO及びCaOの含有量が多すぎて、過焼結が進行し熱間静弾性率の増大が見られた。これは耐スポーリング性の低下を意味しており適当ではない。
比較品6は焼結助剤としても機能するCaOの含有量が多すぎて、熱間静弾性率が増大し、耐スポーリング性が低下してしまった。
比較品7は、MgOの含有量が75質量%未満であり、耐食性が大幅に低下した。
比較品8は、MgOの含有量が94質量%を上回り、また、Alの含有量が5質量%未満となり、熱間静弾性率が増大し、耐スポーリング性の低下が起きた。
比較品9は、Alの含有量が5質量%未満であり、やはり耐スポーリング性の低下が起きた。
比較品10は、Alの含有量が22質量%を上回っており、耐食性が低下してしまう問題が起きた。

Claims (3)

  1. 少なくともマグネシア原料及びスピネル原料から構成され、MgO:75〜94質量%、Al:5〜22質量%、ZrO0.3〜2質量%、CaO:0.6〜3質量%未満からなり、CaO/ZrO質量比が1.5以上2.5未満であることを特徴とするマグネシア・スピネル質耐火煉瓦。
  2. 少なくともマグネシア原料及びスピネル原料から構成され、MgO:75〜94質量%、Al:5〜22質量%、ZrO:0.3〜2質量%、CaO:0.6〜3質量未満からなり、CaO/ZrO質量比が1.5以上2.5未満である配合物を所定の形状に成形した後、1400〜2000℃で焼成することを特徴とするマグネシア・スピネル質耐火煉瓦の製造方法。
  3. 更に、アルミナ原料として、粒径150μm以下のアルミナを2質量%未満の量で添加する、請求項2記載のマグネシア・スピネル質耐火煉瓦の製造方法。
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