JP3317421B2 - 炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料およびその製造方法 - Google Patents
炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料およびその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車,機械装置,化
学装置,宇宙航空機器などの幅広い分野において使用さ
れる各種構造部品の素材として利用でき、室温および高
温において高い破壊靭性値と優れた強度を有するファイ
ンセラミックス基複合材料である炭化ケイ素/窒化ケイ
素複合材料およびその製造方法に関するものである。
学装置,宇宙航空機器などの幅広い分野において使用さ
れる各種構造部品の素材として利用でき、室温および高
温において高い破壊靭性値と優れた強度を有するファイ
ンセラミックス基複合材料である炭化ケイ素/窒化ケイ
素複合材料およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窒化ケイ素を主成分とする焼結体は、常
温および高温で化学的に安定であり、高い機械的強度を
有するため、軸受などの摺動部材,ターボチャージャロ
ータなどのエンジン部材として好適な材料である。
温および高温で化学的に安定であり、高い機械的強度を
有するため、軸受などの摺動部材,ターボチャージャロ
ータなどのエンジン部材として好適な材料である。
【0003】従来より、高強度な窒化ケイ素焼結体は、
α型を主成分とする窒化ケイ素粉末に酸化物系の焼結助
剤を添加して、1700℃以上で液相焼結することによ
り製造されてきた。
α型を主成分とする窒化ケイ素粉末に酸化物系の焼結助
剤を添加して、1700℃以上で液相焼結することによ
り製造されてきた。
【0004】しかしながら、このようにして製造された
焼結体は、室温においては高い靭性値と高い強度を有す
るが、1000℃以上の高温では、添加した酸化物系焼
結助剤成分が軟化するため、強度が低下するという問題
があった。
焼結体は、室温においては高い靭性値と高い強度を有す
るが、1000℃以上の高温では、添加した酸化物系焼
結助剤成分が軟化するため、強度が低下するという問題
があった。
【0005】窒化ケイ素焼結体の高温強度を改善する試
みとして、(1)酸化物助剤を高融点助剤に変える方法
(J.Am.Ceram.Soc.,71巻3号C11
4ページ 1988年)、(2)酸化物助剤の量を低減
させる方法(日本セラミックス協会学術論文誌 97巻
6号 673ページ 1989年)、(3)酸化物助
剤成分を焼結後に窒化ケイ素粒子に固溶させる方法(サ
イアロン)(J.Mater.Sci.14巻 230
9ページ 1979年)、(4)炭化ケイ素粒子を窒化
ケイ素の粒界や粒内に分散させる方法(粉体および粉末
冶金 39巻1119ページ 1992年)などが提案
されており、ある程度の高温強度の改善に成功してい
る。
みとして、(1)酸化物助剤を高融点助剤に変える方法
(J.Am.Ceram.Soc.,71巻3号C11
4ページ 1988年)、(2)酸化物助剤の量を低減
させる方法(日本セラミックス協会学術論文誌 97巻
6号 673ページ 1989年)、(3)酸化物助
剤成分を焼結後に窒化ケイ素粒子に固溶させる方法(サ
イアロン)(J.Mater.Sci.14巻 230
9ページ 1979年)、(4)炭化ケイ素粒子を窒化
ケイ素の粒界や粒内に分散させる方法(粉体および粉末
冶金 39巻1119ページ 1992年)などが提案
されており、ある程度の高温強度の改善に成功してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述す
る高温強度の改善方法では、高温での強度と靭性が両立
した材料は得られていない。すなわち、(1)の高融点
助剤を用いる方法では、焼結助剤をMgOに変えてY2
O3とすることにより、強度の低下温度がMgOの10
00℃からY2O3の1200℃へとある程度高温強度
が改善するが、十分ではない。また、(2)の酸化物助
剤量を低減させる方法では、助剤量を従来の10mol
%から1mol%へ低減させることにより、強度の低下
温度が1000℃から1200℃へとある程度高温強度
が改善するが、十分ではない。さらに、(3)の酸化物
助剤を粒内に固溶させる方法では、1400℃以上まで
強度が劣化しない材料が得られ、高温強度の改善効果は
大きいが、破壊靭性が5MPa√m以下であり、靭性が
低いという問題点が有る。さらにまた、(4)の炭化ケ
イ素粒子を分散させる方法でも、高温強度の改善効果は
大きいが、靭性が低いという問題が有る。
る高温強度の改善方法では、高温での強度と靭性が両立
した材料は得られていない。すなわち、(1)の高融点
助剤を用いる方法では、焼結助剤をMgOに変えてY2
O3とすることにより、強度の低下温度がMgOの10
00℃からY2O3の1200℃へとある程度高温強度
が改善するが、十分ではない。また、(2)の酸化物助
剤量を低減させる方法では、助剤量を従来の10mol
%から1mol%へ低減させることにより、強度の低下
温度が1000℃から1200℃へとある程度高温強度
が改善するが、十分ではない。さらに、(3)の酸化物
助剤を粒内に固溶させる方法では、1400℃以上まで
強度が劣化しない材料が得られ、高温強度の改善効果は
大きいが、破壊靭性が5MPa√m以下であり、靭性が
低いという問題点が有る。さらにまた、(4)の炭化ケ
イ素粒子を分散させる方法でも、高温強度の改善効果は
大きいが、靭性が低いという問題が有る。
【0007】このように、従来の窒化ケイ素焼結体で
は、高温における強度と靭性が両立した材料は得られて
いなかったことから、室温において高強度で高い破壊靭
性値を有しているのみならず高温においても優れた強度
を有する軽量なセラミックス複合材料の開発が望まれて
いるという課題があった。
は、高温における強度と靭性が両立した材料は得られて
いなかったことから、室温において高強度で高い破壊靭
性値を有しているのみならず高温においても優れた強度
を有する軽量なセラミックス複合材料の開発が望まれて
いるという課題があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の課題にかんが
みてなされたものであって、窒化ケイ素粒子群と炭化ケ
イ素粒子分散窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構
造とすることにより、室温での強度および破壊靭性に優
れているのみならず、特に高温環境においても高強度で
かつ高靭性が得られるセラミックス複合材料を提供する
ことを目的としている。
みてなされたものであって、窒化ケイ素粒子群と炭化ケ
イ素粒子分散窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構
造とすることにより、室温での強度および破壊靭性に優
れているのみならず、特に高温環境においても高強度で
かつ高靭性が得られるセラミックス複合材料を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる炭化ケイ
素/窒化ケイ素複合材料は、請求項1に記載しているよ
うに、窒化ケイ素と炭化ケイ素の複合構造を持つセラミ
ックス焼結体であって、窒化ケイ素とその焼結助剤から
構成される多結晶である窒化ケイ素粒子群の領域と、窒
化ケイ素と炭化ケイ素およびその焼結助剤から構成され
る多結晶である炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群の領域を
有する複合構造を持ち、二次元断面より求めた等価円直
径で表わされる平均径が10μm以上50μm以下の窒
化ケイ素粒子群が炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群のマト
リックス中に分散した微構造を有する構成としたことを
特徴としている。
素/窒化ケイ素複合材料は、請求項1に記載しているよ
うに、窒化ケイ素と炭化ケイ素の複合構造を持つセラミ
ックス焼結体であって、窒化ケイ素とその焼結助剤から
構成される多結晶である窒化ケイ素粒子群の領域と、窒
化ケイ素と炭化ケイ素およびその焼結助剤から構成され
る多結晶である炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群の領域を
有する複合構造を持ち、二次元断面より求めた等価円直
径で表わされる平均径が10μm以上50μm以下の窒
化ケイ素粒子群が炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群のマト
リックス中に分散した微構造を有する構成としたことを
特徴としている。
【0010】そして、本発明に係わる炭化ケイ素/窒化
ケイ素複合材料の実施態様においては、請求項2に記載
しているように、焼結体の切断面において、窒化ケイ素
粒子群の面積が全断面積の10面積%以上60面積%以
下である構成のものとすることができ、請求項3に記載
しているように、焼結体の切断面において、窒化ケイ素
粒子群が粒径3μm以上10μm以下で長さ10μm以
上50μm以下の柱状のβ−Si3N4粗大粒子を含
み、切断面における粗大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群
の断面積の5面積%以上40面積%以下である構成のも
のとすることができ、請求項4に記載しているように、
焼結体の切断面において、窒化ケイ素粒子群中に含まれ
る長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子の
面積が窒化ケイ素粒子群の断面積の5面積%以下である
構成のものとすることができ、請求項5に記載している
ように、平均粒径0.01μm以上1.0μm以下の炭
化ケイ素粒子を0.5体積%以上30体積%以下含む構
成のものとすることが可能である。
ケイ素複合材料の実施態様においては、請求項2に記載
しているように、焼結体の切断面において、窒化ケイ素
粒子群の面積が全断面積の10面積%以上60面積%以
下である構成のものとすることができ、請求項3に記載
しているように、焼結体の切断面において、窒化ケイ素
粒子群が粒径3μm以上10μm以下で長さ10μm以
上50μm以下の柱状のβ−Si3N4粗大粒子を含
み、切断面における粗大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群
の断面積の5面積%以上40面積%以下である構成のも
のとすることができ、請求項4に記載しているように、
焼結体の切断面において、窒化ケイ素粒子群中に含まれ
る長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子の
面積が窒化ケイ素粒子群の断面積の5面積%以下である
構成のものとすることができ、請求項5に記載している
ように、平均粒径0.01μm以上1.0μm以下の炭
化ケイ素粒子を0.5体積%以上30体積%以下含む構
成のものとすることが可能である。
【0011】本発明に係わる炭化ケイ素/窒化ケイ素複
合材料の製造方法は、請求項6に記載しているように、
窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の酸化
物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カルシ
ウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうちから
選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化物を
0.2重量%以上10重量%以下添加して平均粒径10
μm以上50μm以下に造粒して得た造粒体Aと、窒化
ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の酸化物,酸
化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カルシウム,
酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうちから選ばれ
る1種または2種以上の酸化物あるいは窒化物を0.2
重量%以上10重量%以下添加すると共に炭化ケイ素粒
子を0.5重量%以上30重量%以下添加して得た混合
粉末Bまたは混合粉末Bを平均粒径100μm以下に造
粒して得た造粒体Bとを、造粒体Aと混合粉末Bおよび
造粒体Bの合計との割合において造粒体Aが10重量%
以上60重量%以下であるように混合し、混合物もしく
は該混合物の成形体を請求項1ないし5のいずれかに記
載の組織が発現するまで1600℃以上2100℃以下
の温度で焼成する構成としたことを特徴としている。
合材料の製造方法は、請求項6に記載しているように、
窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の酸化
物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カルシ
ウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうちから
選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化物を
0.2重量%以上10重量%以下添加して平均粒径10
μm以上50μm以下に造粒して得た造粒体Aと、窒化
ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の酸化物,酸
化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カルシウム,
酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうちから選ばれ
る1種または2種以上の酸化物あるいは窒化物を0.2
重量%以上10重量%以下添加すると共に炭化ケイ素粒
子を0.5重量%以上30重量%以下添加して得た混合
粉末Bまたは混合粉末Bを平均粒径100μm以下に造
粒して得た造粒体Bとを、造粒体Aと混合粉末Bおよび
造粒体Bの合計との割合において造粒体Aが10重量%
以上60重量%以下であるように混合し、混合物もしく
は該混合物の成形体を請求項1ないし5のいずれかに記
載の組織が発現するまで1600℃以上2100℃以下
の温度で焼成する構成としたことを特徴としている。
【0012】そして、本発明に係わる炭化ケイ素/窒化
ケイ素複合材料の製造方法の実施態様においては、請求
項7に記載しているように、焼成の際の焼結方法がホッ
トプレスであり、1気圧以上100気圧以下の窒素雰囲
気中で5MPa以上50MPa以下の加圧力で一軸加圧
して焼成するようになすことが可能であり、請求項8に
記載しているように、焼成の際の焼結方法がガス圧焼結
であり、1気圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で焼
成するようになすことが可能であり、請求項9に記載し
ているように、焼成の際の焼結方法が熱間静水圧プレス
であり、100気圧以上2000気圧以下のガス圧下で
焼成するようになすことが可能である。
ケイ素複合材料の製造方法の実施態様においては、請求
項7に記載しているように、焼成の際の焼結方法がホッ
トプレスであり、1気圧以上100気圧以下の窒素雰囲
気中で5MPa以上50MPa以下の加圧力で一軸加圧
して焼成するようになすことが可能であり、請求項8に
記載しているように、焼成の際の焼結方法がガス圧焼結
であり、1気圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で焼
成するようになすことが可能であり、請求項9に記載し
ているように、焼成の際の焼結方法が熱間静水圧プレス
であり、100気圧以上2000気圧以下のガス圧下で
焼成するようになすことが可能である。
【0013】また、同じく本発明に係わる炭化ケイ素/
窒化ケイ素複合材料の製造方法の実施態様においては、
請求項10に記載しているように、炭化ケイ素粒子の平
均粒径が0.01μm以上1μm以下であるようにする
ことが可能であり、請求項11に記載しているように、
造粒体Aの原料である窒化ケイ素粉末が、β型窒化ケイ
素を80重量%以上含有しているものを用いるようにす
ることが可能であり、請求項12に記載しているよう
に、窒化ケイ素の原料粉末として、原料粉末の粉砕分級
処理ないしは複数種類の原料粉末の混合により、0.8
μm以下の割合が70重量%以上95重量%以下、1.
5μm以上5μm以下の割合が5重量%以上30重量%
以下となるように粒度分布を制御した原料粉末を用いる
ようにすることが可能であり、請求項13に記載してい
るように、焼結助剤が、酸化イットリウムと酸化ネオジ
ムの組み合わせであるものとしたり、請求項14に記載
しているように、焼結助剤が、酸化イットリウムと酸化
アルミニウムの組み合わせであるものとしたりすること
が可能である。
窒化ケイ素複合材料の製造方法の実施態様においては、
請求項10に記載しているように、炭化ケイ素粒子の平
均粒径が0.01μm以上1μm以下であるようにする
ことが可能であり、請求項11に記載しているように、
造粒体Aの原料である窒化ケイ素粉末が、β型窒化ケイ
素を80重量%以上含有しているものを用いるようにす
ることが可能であり、請求項12に記載しているよう
に、窒化ケイ素の原料粉末として、原料粉末の粉砕分級
処理ないしは複数種類の原料粉末の混合により、0.8
μm以下の割合が70重量%以上95重量%以下、1.
5μm以上5μm以下の割合が5重量%以上30重量%
以下となるように粒度分布を制御した原料粉末を用いる
ようにすることが可能であり、請求項13に記載してい
るように、焼結助剤が、酸化イットリウムと酸化ネオジ
ムの組み合わせであるものとしたり、請求項14に記載
しているように、焼結助剤が、酸化イットリウムと酸化
アルミニウムの組み合わせであるものとしたりすること
が可能である。
【0014】
【発明の作用】本発明に係わる炭化ケイ素/窒化ケイ素
複合材料では、上述した構成のものとしており、窒化ケ
イ素粒子群と、炭化ケイ素粒子分散窒化ケイ素粒子群と
から構成される複合構造を持つセラミックス焼結体とす
ることによって、常温のみならず高温でも高強度でかつ
高靭性が得られることを新規に発明したものである。
複合材料では、上述した構成のものとしており、窒化ケ
イ素粒子群と、炭化ケイ素粒子分散窒化ケイ素粒子群と
から構成される複合構造を持つセラミックス焼結体とす
ることによって、常温のみならず高温でも高強度でかつ
高靭性が得られることを新規に発明したものである。
【0015】本発明による炭化ケイ素/窒化ケイ素複合
材料は、窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素粒子分散窒化ケ
イ素粒子群とから構成される複合構造を有するものであ
って、焼結体が、窒化ケイ素とその焼結助剤から構成さ
れる多結晶である領域(窒化ケイ素粒子群と呼ぶ)と、
窒化ケイ素と炭化ケイ素およびその焼結助剤から構成さ
れる多結晶である領域(炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群
と呼ぶ)とから構成され、平均径(二次元断面より求め
た等価円直径)が10μm以上50μm以下の窒化ケイ
素粒子群が炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群マトリックス
中に分散した微構造を有するものである。
材料は、窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素粒子分散窒化ケ
イ素粒子群とから構成される複合構造を有するものであ
って、焼結体が、窒化ケイ素とその焼結助剤から構成さ
れる多結晶である領域(窒化ケイ素粒子群と呼ぶ)と、
窒化ケイ素と炭化ケイ素およびその焼結助剤から構成さ
れる多結晶である領域(炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群
と呼ぶ)とから構成され、平均径(二次元断面より求め
た等価円直径)が10μm以上50μm以下の窒化ケイ
素粒子群が炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群マトリックス
中に分散した微構造を有するものである。
【0016】ここで、窒化ケイ素粒子群とは、窒化ケイ
素粒と焼結助剤成分の粒界相とから構成される多結晶体
の塊である。また、炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群(炭
化ケイ素粒子分散窒化ケイ素粒子群)とは、窒化ケイ素
粒と炭化ケイ素粒と焼結助剤成分の粒界相とから構成さ
れる多結晶体の塊であり、炭化ケイ素粒は窒化ケイ素の
粒内または粒界相内に分散している。
素粒と焼結助剤成分の粒界相とから構成される多結晶体
の塊である。また、炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群(炭
化ケイ素粒子分散窒化ケイ素粒子群)とは、窒化ケイ素
粒と炭化ケイ素粒と焼結助剤成分の粒界相とから構成さ
れる多結晶体の塊であり、炭化ケイ素粒は窒化ケイ素の
粒内または粒界相内に分散している。
【0017】焼結体は、これらの二つの粒子群が複合し
た微構造を有し、窒化ケイ素粒子群の大きさは、平均径
が10μm以上50μm以下であり、炭化ケイ素/窒化
ケイ素粒子群のマトリックス中に分散した微構造を有す
る。
た微構造を有し、窒化ケイ素粒子群の大きさは、平均径
が10μm以上50μm以下であり、炭化ケイ素/窒化
ケイ素粒子群のマトリックス中に分散した微構造を有す
る。
【0018】このような微構造を有するものとすること
によって、焼結中に、窒化ケイ素の微細粒子と50μm
以下の粗大粒子とからなる微構造となって、高温におけ
る強度と靭性が両立する。
によって、焼結中に、窒化ケイ素の微細粒子と50μm
以下の粗大粒子とからなる微構造となって、高温におけ
る強度と靭性が両立する。
【0019】通常の複合材料では、多結晶のマトリック
ス中に個々の粒子や繊維が分散した組織である。この場
合、分散相を大きくすると焼結の阻害となるために、分
散相の大きさや添加量に制限があった。本発明では、分
散相を粉末の造粒体とすることにより、焼結時に分散相
とマトリックス相が同時に収縮するために、大きい分散
相を多量に添加しても焼結可能となった。
ス中に個々の粒子や繊維が分散した組織である。この場
合、分散相を大きくすると焼結の阻害となるために、分
散相の大きさや添加量に制限があった。本発明では、分
散相を粉末の造粒体とすることにより、焼結時に分散相
とマトリックス相が同時に収縮するために、大きい分散
相を多量に添加しても焼結可能となった。
【0020】粒子群の大きさは、切断面の二次元断面よ
り粒子群の面積を求め、その面積に等価な円の直径とし
て定義する。すなわち、粒子群の面積がS(μm2)で
あるときに、等価円直径d(μm)は、 となる。
り粒子群の面積を求め、その面積に等価な円の直径とし
て定義する。すなわち、粒子群の面積がS(μm2)で
あるときに、等価円直径d(μm)は、 となる。
【0021】窒化ケイ素粒子群の大きさが平均径で10
μm以上50μm以下であるものとしているのは、10
μm未満であるとβ−Si3N4粒子の大きさが10μ
m未満となるために10μm以上の粗大粒子が不足する
こととなって靭性が低下する。また、50μm超過とな
るとβ−Si3N4粒子の大きさが50μm超過となる
ため、50μm超過の巨大粒子が増加することとなって
強度が低下するので好ましくない。
μm以上50μm以下であるものとしているのは、10
μm未満であるとβ−Si3N4粒子の大きさが10μ
m未満となるために10μm以上の粗大粒子が不足する
こととなって靭性が低下する。また、50μm超過とな
るとβ−Si3N4粒子の大きさが50μm超過となる
ため、50μm超過の巨大粒子が増加することとなって
強度が低下するので好ましくない。
【0022】窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素/窒化ケイ
素粒子群との割合は、請求項2に記載しているように、
焼結体の切断面を観察したとき、窒化ケイ素粒子群の面
積が全断面積の10面積%以上60面積%以下である
と、靭性と強度の両立の作用・効果は大きい。これは1
0面積%未満では、窒化ケイ素粒子群中の粗大粒子の割
合が低下するために靭性が低下し、60面積%超過とな
ると炭化ケイ素粒子による高温強度向上の作用・効果が
少ないことによるものである。
素粒子群との割合は、請求項2に記載しているように、
焼結体の切断面を観察したとき、窒化ケイ素粒子群の面
積が全断面積の10面積%以上60面積%以下である
と、靭性と強度の両立の作用・効果は大きい。これは1
0面積%未満では、窒化ケイ素粒子群中の粗大粒子の割
合が低下するために靭性が低下し、60面積%超過とな
ると炭化ケイ素粒子による高温強度向上の作用・効果が
少ないことによるものである。
【0023】このようにして粒子群同士の複合構造とす
ることにより、窒化ケイ素粒子群内の微構造は、請求項
3に記載しているように、焼結体の切断面を観察したと
き、窒化ケイ素粒子群が粒径3μm以上10μm以下で
長さ10μm以上50μm以下の柱状のβ−Si3N4
粗大粒子を含み、切断面上における粗大粒子の面積が窒
化ケイ素粒子群の断面積の5面積%以上40面積%以下
であるものとしたときに、特に強度と靭性の同時向上が
より一層良好に達成されることとなる。
ることにより、窒化ケイ素粒子群内の微構造は、請求項
3に記載しているように、焼結体の切断面を観察したと
き、窒化ケイ素粒子群が粒径3μm以上10μm以下で
長さ10μm以上50μm以下の柱状のβ−Si3N4
粗大粒子を含み、切断面上における粗大粒子の面積が窒
化ケイ素粒子群の断面積の5面積%以上40面積%以下
であるものとしたときに、特に強度と靭性の同時向上が
より一層良好に達成されることとなる。
【0024】窒化ケイ素粒子群の組織は、微細な窒化ケ
イ素マトリックス粒子と粗大な窒化ケイ素柱状粒子の複
合構造となるが、粗大粒子としての靭性向上の作用・効
果は、粒径3μm以上10μm以下で長さ10μm以上
50μm以下の柱状のβ−Si3N4粗大粒子が受持
ち、その粗大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群の断面積の
5面積%以上40面積%以下であるときに作用・効果が
大きい。そして、5面積%未満では作用・効果が少な
く、40面積%超過では強度が低下する傾向となる。
イ素マトリックス粒子と粗大な窒化ケイ素柱状粒子の複
合構造となるが、粗大粒子としての靭性向上の作用・効
果は、粒径3μm以上10μm以下で長さ10μm以上
50μm以下の柱状のβ−Si3N4粗大粒子が受持
ち、その粗大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群の断面積の
5面積%以上40面積%以下であるときに作用・効果が
大きい。そして、5面積%未満では作用・効果が少な
く、40面積%超過では強度が低下する傾向となる。
【0025】さらに、強度を低下させるのは50μm超
過の長さの巨大粒子であるため、請求項4に記載してい
るように、焼結体の切断面を観察したとき、窒化ケイ素
粒子群中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−Si
3N4巨大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群の断面積の5
面積%以下であるようにした微構造が達成されると、強
度向上の作用・効果は大きいものとなる。
過の長さの巨大粒子であるため、請求項4に記載してい
るように、焼結体の切断面を観察したとき、窒化ケイ素
粒子群中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−Si
3N4巨大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群の断面積の5
面積%以下であるようにした微構造が達成されると、強
度向上の作用・効果は大きいものとなる。
【0026】複合化のために添加する炭化ケイ素は、請
求項5に記載しているように、平均粒径0.01μm以
上1.0μm以下の粒子で、0.5体積%以上30体積
%以下の添加量とするのがよい。すなわち、0.01μ
m未満では成形性が悪くなり、1.0μm超過では焼結
性が悪くなる傾向となる。また、0.5体積%未満では
添加の作用・効果が少なく、高温強度が低下する傾向に
あり、30体積%超過では焼結性が悪くなる傾向とな
る。
求項5に記載しているように、平均粒径0.01μm以
上1.0μm以下の粒子で、0.5体積%以上30体積
%以下の添加量とするのがよい。すなわち、0.01μ
m未満では成形性が悪くなり、1.0μm超過では焼結
性が悪くなる傾向となる。また、0.5体積%未満では
添加の作用・効果が少なく、高温強度が低下する傾向に
あり、30体積%超過では焼結性が悪くなる傾向とな
る。
【0027】以上の微構造を持つ複合材料の製造方法
は、特に限定されないが、例えば以下の方法がある。
は、特に限定されないが、例えば以下の方法がある。
【0028】すなわち、請求項6に記載しているよう
に、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の酸
化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カル
シウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうちか
ら選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化物
を0.2重量%以上10重量%以下添加して平均粒径1
0μm以上50μm以下に造粒して得ることができる窒
化ケイ素粒子群を造るための造粒体Aを原料の一部とし
て用いる。
に、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の酸
化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カル
シウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうちか
ら選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化物
を0.2重量%以上10重量%以下添加して平均粒径1
0μm以上50μm以下に造粒して得ることができる窒
化ケイ素粒子群を造るための造粒体Aを原料の一部とし
て用いる。
【0029】この場合、造粒体Aの製造方法および形状
は特に限定されないが、例えば、スプレードライヤーを
用いることによって球形の造粒体Aを作ることができ
る。また、必要に応じて風力分級を行いまたはふるいを
通して粒径を制御してもよい。
は特に限定されないが、例えば、スプレードライヤーを
用いることによって球形の造粒体Aを作ることができ
る。また、必要に応じて風力分級を行いまたはふるいを
通して粒径を制御してもよい。
【0030】そして、同じく請求項6に記載しているよ
うに、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の
酸化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カ
ルシウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうち
から選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化
物を0.2重量%以上10重量%以下添加すると共に炭
化ケイ素粒子を0.5重量%以上30重量%以下添加し
て乾燥して得ることができる炭化ケイ素/窒化ケイ素粒
子群を造るための混合粉末Bを原料の他部として用い
る。また、場合によっては、粉末ではなく造粒体として
用いてもよく、この場合、混合粉末Bを用いて平均粒径
100μm以下に造粒した造粒体Bを用いる。
うに、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の
酸化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カ
ルシウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうち
から選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化
物を0.2重量%以上10重量%以下添加すると共に炭
化ケイ素粒子を0.5重量%以上30重量%以下添加し
て乾燥して得ることができる炭化ケイ素/窒化ケイ素粒
子群を造るための混合粉末Bを原料の他部として用い
る。また、場合によっては、粉末ではなく造粒体として
用いてもよく、この場合、混合粉末Bを用いて平均粒径
100μm以下に造粒した造粒体Bを用いる。
【0031】このようにして得た造粒体A,混合粉末
B,造粒体Bを用い、造粒体Aと混合粉末Bとの組み合
わせや、造粒体Aと造粒体Bとの組み合わせや、造粒体
Aと混合粉末Bと造粒体Bとの組み合わせ、のうちから
選ばれる組み合わせで混合する。
B,造粒体Bを用い、造粒体Aと混合粉末Bとの組み合
わせや、造粒体Aと造粒体Bとの組み合わせや、造粒体
Aと混合粉末Bと造粒体Bとの組み合わせ、のうちから
選ばれる組み合わせで混合する。
【0032】混合方法は特に限定されないが、V型粉末
混合器(V型ブレンダー)等を用いればよい。そして、
混合割合は、同じく請求項6に記載しているように、造
粒体Aと混合粉末Bおよび造粒体Bの合計との割合にお
いて造粒体Aが10重量%以上60重量%以下であるよ
うに混合し、混合物もしくは該混合物の成形体を請求項
1ないし5のいずれかに記載の組織が発現するまで16
00℃以上2100℃以下の温度で焼成する。
混合器(V型ブレンダー)等を用いればよい。そして、
混合割合は、同じく請求項6に記載しているように、造
粒体Aと混合粉末Bおよび造粒体Bの合計との割合にお
いて造粒体Aが10重量%以上60重量%以下であるよ
うに混合し、混合物もしくは該混合物の成形体を請求項
1ないし5のいずれかに記載の組織が発現するまで16
00℃以上2100℃以下の温度で焼成する。
【0033】請求項6に記載しているように、造粒体A
の製造に際して窒化ケイ素粉末に添加する焼結助剤は、
周期律表第IIIa族元素の酸化物,酸化アルミニウ
ム,酸化マグネシウム,酸化カルシウム,酸化ジルコニ
ウム,窒化アルミニウムのうちから選ばれる1種または
2種以上の酸化物あるいは窒化物である。このなかで、
特に、請求項13に記載しているように、酸化イットリ
ウムと酸化ネオジムの組み合わせは、特に高温強度によ
り一層優れたものとする作用・効果がある。また、請求
項14に記載しているように、酸化イットリウムと酸化
アルミニウムの組み合わせは、特に焼結性により一層優
れたものとする作用・効果があり、ホットプレスを用い
ない焼結に適するものとなる。
の製造に際して窒化ケイ素粉末に添加する焼結助剤は、
周期律表第IIIa族元素の酸化物,酸化アルミニウ
ム,酸化マグネシウム,酸化カルシウム,酸化ジルコニ
ウム,窒化アルミニウムのうちから選ばれる1種または
2種以上の酸化物あるいは窒化物である。このなかで、
特に、請求項13に記載しているように、酸化イットリ
ウムと酸化ネオジムの組み合わせは、特に高温強度によ
り一層優れたものとする作用・効果がある。また、請求
項14に記載しているように、酸化イットリウムと酸化
アルミニウムの組み合わせは、特に焼結性により一層優
れたものとする作用・効果があり、ホットプレスを用い
ない焼結に適するものとなる。
【0034】焼結助剤の添加量は、0.2重量%以上1
0重量%以下であり、0.2重量%未満では窒化ケイ素
粒子群が緻密化せず、10重量%超過では窒化ケイ素粒
子群の強度が低下して、焼結体の強度が低下する。
0重量%以下であり、0.2重量%未満では窒化ケイ素
粒子群が緻密化せず、10重量%超過では窒化ケイ素粒
子群の強度が低下して、焼結体の強度が低下する。
【0035】造粒体Aの平均粒径は10μm以上50μ
m以下であり、10μm未満では窒化ケイ素の粗大粒子
が小さくなるため、靭性向上の作用・効果が少なく、5
0μm超過では粗大粒子が大きくなりすぎるため、強度
が低下する。
m以下であり、10μm未満では窒化ケイ素の粗大粒子
が小さくなるため、靭性向上の作用・効果が少なく、5
0μm超過では粗大粒子が大きくなりすぎるため、強度
が低下する。
【0036】請求項11に記載しているように、造粒体
Aを造るための窒化ケイ素原料粉末中のβ型窒化ケイ素
含有量が80重量%以上である粉末を用いると、特に組
織の再現性がよいという作用・効果が得られる。これ
は、α型含有量が多くなると、焼結中に相転移が起こる
ためである。また、β型窒化ケイ素原料の粒度分布を原
料粉末の粉砕分級処理ないしは複数種類の原料粉末の混
合により、0.8μm以下の割合が70重量%以上95
重量%以下で、1.5μm以上5μm以下の割合が5重
量%以上30重量%以下となるように制御すると、柱状
粒子が良く発達するという作用・効果がもたらされる。
Aを造るための窒化ケイ素原料粉末中のβ型窒化ケイ素
含有量が80重量%以上である粉末を用いると、特に組
織の再現性がよいという作用・効果が得られる。これ
は、α型含有量が多くなると、焼結中に相転移が起こる
ためである。また、β型窒化ケイ素原料の粒度分布を原
料粉末の粉砕分級処理ないしは複数種類の原料粉末の混
合により、0.8μm以下の割合が70重量%以上95
重量%以下で、1.5μm以上5μm以下の割合が5重
量%以上30重量%以下となるように制御すると、柱状
粒子が良く発達するという作用・効果がもたらされる。
【0037】これは、1.5μm以上5μm以下の粒子
が粒成長の核となるためである。そして、1.5μm以
上5μm以下の核の割合が5重量%未満では柱状粒子を
良く発達させる作用・効果が少なく、30重量%を超え
ると粗大粒子が多くなりすぎるため強度が低下する。
が粒成長の核となるためである。そして、1.5μm以
上5μm以下の核の割合が5重量%未満では柱状粒子を
良く発達させる作用・効果が少なく、30重量%を超え
ると粗大粒子が多くなりすぎるため強度が低下する。
【0038】同じく、請求項6に記載しているように、
混合粉末Bまたは造粒体Bの製造に際して窒化ケイ素粉
末に添加する焼結助剤は、周期律表第IIIa族元素の
酸化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カ
ルシウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうち
から選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化
物である。このなかで、特に、請求項13に記載してい
るように、酸化イットリウムと酸化ネオジムの組み合わ
せは、特に高温強度により一層優れたものとする作用・
効果がある。また、請求項14に記載しているように、
酸化イットリウムと酸化アルミニウムの組み合わせは、
特に焼結性により一層優れたものとする作用・効果があ
り、ホットプレスを用いない焼結に適するものとなる。
混合粉末Bまたは造粒体Bの製造に際して窒化ケイ素粉
末に添加する焼結助剤は、周期律表第IIIa族元素の
酸化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カ
ルシウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうち
から選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化
物である。このなかで、特に、請求項13に記載してい
るように、酸化イットリウムと酸化ネオジムの組み合わ
せは、特に高温強度により一層優れたものとする作用・
効果がある。また、請求項14に記載しているように、
酸化イットリウムと酸化アルミニウムの組み合わせは、
特に焼結性により一層優れたものとする作用・効果があ
り、ホットプレスを用いない焼結に適するものとなる。
【0039】焼結助剤の添加量は、0.2重量%以上1
0重量%以下であり、0.2重量%未満では炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群が緻密化せず、10重量%超過では
炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群の強度が低下して、焼結
体の強度が低下する。
0重量%以下であり、0.2重量%未満では炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群が緻密化せず、10重量%超過では
炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群の強度が低下して、焼結
体の強度が低下する。
【0040】同じく、請求項6に記載しているように、
混合粉末Bまたは造粒体Bの製造に際して焼結助剤と共
に窒化ケイ素粉末に添加する炭化ケイ素粒子は、0.5
重量%以上30重量%以下の量である。ここで、0.5
重量%未満では高温強度向上の作用・効果は少なく、3
0重量%超過では炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群の焼結
性が悪くなる。
混合粉末Bまたは造粒体Bの製造に際して焼結助剤と共
に窒化ケイ素粉末に添加する炭化ケイ素粒子は、0.5
重量%以上30重量%以下の量である。ここで、0.5
重量%未満では高温強度向上の作用・効果は少なく、3
0重量%超過では炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群の焼結
性が悪くなる。
【0041】また、添加する炭化ケイ素の粒径は特に限
定されないが、請求項10に記載しているように、0.
01μm以上1μm以下であるときに、特に高温強度向
上の作用・効果は大きい。そして、0.01μm未満で
は混合と成形が難かしくなる可能性があり、1μm超過
では高温強度向上の作用・効果が小さくなる傾向とな
る。
定されないが、請求項10に記載しているように、0.
01μm以上1μm以下であるときに、特に高温強度向
上の作用・効果は大きい。そして、0.01μm未満で
は混合と成形が難かしくなる可能性があり、1μm超過
では高温強度向上の作用・効果が小さくなる傾向とな
る。
【0042】炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群を造るため
のこのような原料は、混合粉末Bとしてもよいし、造粒
体Bとしてもよい。そして、造粒体Bとする場合の平均
粒径は100μm以下であり、100μm超過では炭化
ケイ素/窒化ケイ素粒子群が大きくなりすぎるため、靭
性向上の作用・効果が低下する。
のこのような原料は、混合粉末Bとしてもよいし、造粒
体Bとしてもよい。そして、造粒体Bとする場合の平均
粒径は100μm以下であり、100μm超過では炭化
ケイ素/窒化ケイ素粒子群が大きくなりすぎるため、靭
性向上の作用・効果が低下する。
【0043】混合割合は、請求項6に記載しているよう
に、造粒体Aと混合粉末Bおよび造粒体Bの合計との割
合において、造粒体Aが10重量%以上60重量%以下
であるように混合する。
に、造粒体Aと混合粉末Bおよび造粒体Bの合計との割
合において、造粒体Aが10重量%以上60重量%以下
であるように混合する。
【0044】ここで、造粒体Aの混合量が10重量%未
満では窒化ケイ素粒子群が少なくなりすぎるため靭性が
低下することとなるので好ましくなく、60重量%超過
では窒化ケイ素粒子群が分散した組織が得られないため
高温強度が低下することとなるので好ましくない。焼結
体の組織は、混合割合だけではなく、造粒体Aと混合粉
末Bおよび造粒体Bの収縮挙動によっても異なり、造粒
体Aが50重量%を超えても造粒体Aが混合粉末Bおよ
び造粒体Bよりも早く収縮すれば造粒体Aにより造られ
る窒化ケイ素粒子群が分散した組織は得られる。
満では窒化ケイ素粒子群が少なくなりすぎるため靭性が
低下することとなるので好ましくなく、60重量%超過
では窒化ケイ素粒子群が分散した組織が得られないため
高温強度が低下することとなるので好ましくない。焼結
体の組織は、混合割合だけではなく、造粒体Aと混合粉
末Bおよび造粒体Bの収縮挙動によっても異なり、造粒
体Aが50重量%を超えても造粒体Aが混合粉末Bおよ
び造粒体Bよりも早く収縮すれば造粒体Aにより造られ
る窒化ケイ素粒子群が分散した組織は得られる。
【0045】造粒体Aと混合粉末Bおよび/または造粒
体Bとを混合した後、必要に応じて成形する。この場合
の成形方法は特に限定されないが、金型成形,射出成
形,鋳込み成形等が選ばれる。また、焼結方法としてホ
ットプレスを用いる場合は成形は不要である。
体Bとを混合した後、必要に応じて成形する。この場合
の成形方法は特に限定されないが、金型成形,射出成
形,鋳込み成形等が選ばれる。また、焼結方法としてホ
ットプレスを用いる場合は成形は不要である。
【0046】焼成に際しての焼結手法は特に限定され
ず、組成や形状などによって適当な手法を選ぶことが望
ましく、1600℃以上2100℃以下の温度で焼成す
ることにより、緻密な焼結体が得られる。いずれの焼結
手法であっても、1600℃未満では緻密化せず、21
00℃超過ではマトリックスの窒化ケイ素の粒成長のた
めに強度が低下する。
ず、組成や形状などによって適当な手法を選ぶことが望
ましく、1600℃以上2100℃以下の温度で焼成す
ることにより、緻密な焼結体が得られる。いずれの焼結
手法であっても、1600℃未満では緻密化せず、21
00℃超過ではマトリックスの窒化ケイ素の粒成長のた
めに強度が低下する。
【0047】単純形状の製品の場合は、請求項7に記載
しているように、ホットプレスが適している。この場
合、造粒体Aと混合粉末Bおよび/または造粒体Bとの
混合物を黒鉛型に入れ、1気圧以上100気圧以下の窒
素雰囲気中で5MPa以上50MPa以下の加圧力で一
軸加圧して焼成する。ここで、ガス圧が1気圧未満では
窒化ケイ素が熱分解を起こし、500MPa超過では焼
結体中に気孔が残る傾向となるので好ましくない。ま
た、一軸加圧の際の圧力が5MPa未満では緻密化促進
の作用・効果は少なく、50MPa超過では黒鉛型との
反応が起こり製品を取り出しにくくなる可能性がある。
しているように、ホットプレスが適している。この場
合、造粒体Aと混合粉末Bおよび/または造粒体Bとの
混合物を黒鉛型に入れ、1気圧以上100気圧以下の窒
素雰囲気中で5MPa以上50MPa以下の加圧力で一
軸加圧して焼成する。ここで、ガス圧が1気圧未満では
窒化ケイ素が熱分解を起こし、500MPa超過では焼
結体中に気孔が残る傾向となるので好ましくない。ま
た、一軸加圧の際の圧力が5MPa未満では緻密化促進
の作用・効果は少なく、50MPa超過では黒鉛型との
反応が起こり製品を取り出しにくくなる可能性がある。
【0048】複雑形状で比較的焼結性が良い組成の場合
は、請求項8に記載のように、ガス圧焼結が適してい
る。この場合、焼成は1気圧以上500気圧以下の窒素
ガス圧下で行われる。ここで、窒素ガス圧力が1気圧未
満では窒化ケイ素あるいは助剤成分が熱分解を起こして
焼結性が低下する傾向となり、500気圧超過では高圧
のガスが焼結体内に閉じ込められるため焼結性が低下す
る傾向となる。
は、請求項8に記載のように、ガス圧焼結が適してい
る。この場合、焼成は1気圧以上500気圧以下の窒素
ガス圧下で行われる。ここで、窒素ガス圧力が1気圧未
満では窒化ケイ素あるいは助剤成分が熱分解を起こして
焼結性が低下する傾向となり、500気圧超過では高圧
のガスが焼結体内に閉じ込められるため焼結性が低下す
る傾向となる。
【0049】複雑形状で焼結性が悪い組成の場合は、請
求項9に記載しているように、熱間静水圧プレスが適し
ている。この場合、造粒体Aと混合粉末Bおよび/また
は造粒体Bとの混合物の成形体をガラスなどのガスを通
さないカプセルに封入し、100気圧以上2000気圧
以下のガス圧下で焼成する手法や、ガス圧焼結法で密度
95%以上に緻密化した後カプセルに封入せずに100
気圧以上2000気圧以下のガス圧下で焼結する手法を
採用することができる。そして、いずれの手法であって
も、100気圧未満では緻密化促進の作用・効果は少な
く、2000気圧超過では装置の取扱いが困難になる可
能性がある。また、ガス圧焼結法で予備焼成する場合、
密度95%未満では熱間静水圧プレス中にガスが焼結体
中に侵入するため緻密化しない傾向となる。
求項9に記載しているように、熱間静水圧プレスが適し
ている。この場合、造粒体Aと混合粉末Bおよび/また
は造粒体Bとの混合物の成形体をガラスなどのガスを通
さないカプセルに封入し、100気圧以上2000気圧
以下のガス圧下で焼成する手法や、ガス圧焼結法で密度
95%以上に緻密化した後カプセルに封入せずに100
気圧以上2000気圧以下のガス圧下で焼結する手法を
採用することができる。そして、いずれの手法であって
も、100気圧未満では緻密化促進の作用・効果は少な
く、2000気圧超過では装置の取扱いが困難になる可
能性がある。また、ガス圧焼結法で予備焼成する場合、
密度95%未満では熱間静水圧プレス中にガスが焼結体
中に侵入するため緻密化しない傾向となる。
【0050】
【実施例】実施例1 表の実施例1の欄にも示すように、平均粒径0.5μ
m,酸素含有量1.5重量%,β型含有量90重量%の
窒化ケイ素粉末98重量%に、酸化イットリウム0.8
重量%と酸化ネオジム1.2重量%を添加し、エタノー
ルを加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕した
のち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥するこ
とにより、平均粒径30μmの造粒体A(造粒体A−
1)を得た。
m,酸素含有量1.5重量%,β型含有量90重量%の
窒化ケイ素粉末98重量%に、酸化イットリウム0.8
重量%と酸化ネオジム1.2重量%を添加し、エタノー
ルを加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕した
のち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥するこ
とにより、平均粒径30μmの造粒体A(造粒体A−
1)を得た。
【0051】一方、平均粒径1.2μm,酸素含有量
1.0重量%,β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末9
0重量%に、酸化イットリウム2.4重量%と酸化ネオ
ジム3.6重量%を添加し、さらに平均粒径0.03μ
mの炭化ケイ素粉末4.0重量%を添加し、エタノール
を加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したの
ち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥すること
によって、平均粒径25μmの造粒体B(造粒体B−
1)を得た。
1.0重量%,β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末9
0重量%に、酸化イットリウム2.4重量%と酸化ネオ
ジム3.6重量%を添加し、さらに平均粒径0.03μ
mの炭化ケイ素粉末4.0重量%を添加し、エタノール
を加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したの
ち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥すること
によって、平均粒径25μmの造粒体B(造粒体B−
1)を得た。
【0052】次いで、造粒体A−1と造粒体B−1とを
30:70の重量割合でV型ブレンダーにて60分間混
合して混合造粒体を得た。そして、この混合造粒体を2
0MPaの圧力で金型成形した後、200MPaの圧力
でラバープレスを施すことにより、6×6×50mmの
成形体を得た。
30:70の重量割合でV型ブレンダーにて60分間混
合して混合造粒体を得た。そして、この混合造粒体を2
0MPaの圧力で金型成形した後、200MPaの圧力
でラバープレスを施すことにより、6×6×50mmの
成形体を得た。
【0053】次に、この成形体を、黒鉛のガス圧炉を用
い、10気圧の窒素ガス圧下において1900℃で4時
間焼成して焼結体を得たのち、この焼結体を800メッ
シュのダイヤモンドホイールで平面研削して3×4×4
0mmの形状に加工し、JIS R1601に準じて室
温および1400℃での3点曲げ試験を行うことにより
曲げ強さを求め、また、JIS R1607に準じたS
EPB法(試験片の3×40mmの面にビッカース圧痕
を加え、この圧痕から予亀裂を生成し、この予亀裂から
破壊する手法)により破壊靭性値を求めた。
い、10気圧の窒素ガス圧下において1900℃で4時
間焼成して焼結体を得たのち、この焼結体を800メッ
シュのダイヤモンドホイールで平面研削して3×4×4
0mmの形状に加工し、JIS R1601に準じて室
温および1400℃での3点曲げ試験を行うことにより
曲げ強さを求め、また、JIS R1607に準じたS
EPB法(試験片の3×40mmの面にビッカース圧痕
を加え、この圧痕から予亀裂を生成し、この予亀裂から
破壊する手法)により破壊靭性値を求めた。
【0054】この結果、同じく表の実施例1の欄に示す
ように、この焼結体の気孔率は1.2%、室温での3点
曲げ強さは950MPa、1400℃での3点曲げ強さ
は920MPaであり、破壊靭性値は8.8MPa√m
であって、高温強度と靭性が共に優れた値を示す機械的
特性の良好なセラミックス複合材料を得ることが可能で
あった。
ように、この焼結体の気孔率は1.2%、室温での3点
曲げ強さは950MPa、1400℃での3点曲げ強さ
は920MPaであり、破壊靭性値は8.8MPa√m
であって、高温強度と靭性が共に優れた値を示す機械的
特性の良好なセラミックス複合材料を得ることが可能で
あった。
【0055】次に、3×3×4mmの形状に切断した焼
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、7%
の酸素ガスを含むCF4ガス中で40Wの出力でプラズ
マを発生させて2分間のプラズマエッチング処理を施し
た。そして、エッチング処理を施した焼結体について元
素分析装置(EPMA)を内蔵した走査型電子顕微鏡
(SEM)で観察した。
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、7%
の酸素ガスを含むCF4ガス中で40Wの出力でプラズ
マを発生させて2分間のプラズマエッチング処理を施し
た。そして、エッチング処理を施した焼結体について元
素分析装置(EPMA)を内蔵した走査型電子顕微鏡
(SEM)で観察した。
【0056】ここで観察された組織は、図1の(A)に
概略を示すように、窒化ケイ素粒子群SNと炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群SC/SNとから構成される複合構
造を有するものであり、炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群
SC/SNのマトリックス中に窒化ケイ素粒子群SNが
分散したものとなっていた。そして、画像解析によれ
ば、窒化ケイ素粒子群SNの平均径は38μmであり、
その周りを炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SNで
取り囲まれた微構造を持つものであった。また、窒化ケ
イ素粒子群SNが占める面積は全断面積の25面積%で
あった。
概略を示すように、窒化ケイ素粒子群SNと炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群SC/SNとから構成される複合構
造を有するものであり、炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群
SC/SNのマトリックス中に窒化ケイ素粒子群SNが
分散したものとなっていた。そして、画像解析によれ
ば、窒化ケイ素粒子群SNの平均径は38μmであり、
その周りを炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SNで
取り囲まれた微構造を持つものであった。また、窒化ケ
イ素粒子群SNが占める面積は全断面積の25面積%で
あった。
【0057】さらに、窒化ケイ素粒子群SN中の組織を
走査型電子顕微鏡(SEM)により拡大して観察したと
ころ、図1の(B)に示すように、粗大粒子Rと微細粒
子Fとから構成される微構造を有するものとなってお
り、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm以上10μ
m以下で長さ10μm以上50μm以下のβ−Si3N
4粗大粒子Rが占める面積は、窒化ケイ素粒子群SNの
断面積の15面積%であった。さらにまた、窒化ケイ素
粒子群SN中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−
Si3N4巨大粒子の面積は、窒化ケイ素粒子群SNの
断面積の2.5面積%であった。
走査型電子顕微鏡(SEM)により拡大して観察したと
ころ、図1の(B)に示すように、粗大粒子Rと微細粒
子Fとから構成される微構造を有するものとなってお
り、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm以上10μ
m以下で長さ10μm以上50μm以下のβ−Si3N
4粗大粒子Rが占める面積は、窒化ケイ素粒子群SNの
断面積の15面積%であった。さらにまた、窒化ケイ素
粒子群SN中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−
Si3N4巨大粒子の面積は、窒化ケイ素粒子群SNの
断面積の2.5面積%であった。
【0058】さらに、実施例1で得た焼結体から50μ
mの薄片を切り出し、アルゴンイオンによってイオンミ
ル処理を施したのち、透過型電子顕微鏡(TEM)によ
って炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SNの部分を
拡大して観察したところ、図1の(C)に示すように、
炭化ケイ素粒子Cが窒化ケイ素粒子Nの粒内および粒界
相中に分散した微構造が観察された。
mの薄片を切り出し、アルゴンイオンによってイオンミ
ル処理を施したのち、透過型電子顕微鏡(TEM)によ
って炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SNの部分を
拡大して観察したところ、図1の(C)に示すように、
炭化ケイ素粒子Cが窒化ケイ素粒子Nの粒内および粒界
相中に分散した微構造が観察された。
【0059】この実施例1で得た複合セラミックス焼結
体より明らかなように、窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構造とするこ
とにより、高温強度と靭性を兼ね備えた機械的特性に優
れたセラミックス焼結体を得ることが可能であった。
体より明らかなように、窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構造とするこ
とにより、高温強度と靭性を兼ね備えた機械的特性に優
れたセラミックス焼結体を得ることが可能であった。
【0060】比較例1 実施例1で作製した造粒体A−1と造粒体B−1をそれ
ぞれ単独(すなわち、表に示すように、造粒体A−1を
単独で用いる場合は比較例1−1,造粒体B−1を単独
で用いる場合は比較例1−2)で20MPaの圧力で金
型成形した後、200MPaの圧力でラバープレスを施
すことにより、6×6×50mmの成形体を得た。
ぞれ単独(すなわち、表に示すように、造粒体A−1を
単独で用いる場合は比較例1−1,造粒体B−1を単独
で用いる場合は比較例1−2)で20MPaの圧力で金
型成形した後、200MPaの圧力でラバープレスを施
すことにより、6×6×50mmの成形体を得た。
【0061】次に、各成形体を、黒鉛のガス圧炉を用
い、10気圧の窒素ガス圧下において1900℃で4時
間焼成して焼結体を得たのち、各焼結体を800メッシ
ュのダイヤモンドホイールで平面研削して3×4×40
mmの形状に加工し、JISR1601に準じて室温お
よび1400℃での3点曲げ試験を行うことにより曲げ
強さを求め、また、JIS R1607に準じたSEP
B法により破壊靭性値を求めた。
い、10気圧の窒素ガス圧下において1900℃で4時
間焼成して焼結体を得たのち、各焼結体を800メッシ
ュのダイヤモンドホイールで平面研削して3×4×40
mmの形状に加工し、JISR1601に準じて室温お
よび1400℃での3点曲げ試験を行うことにより曲げ
強さを求め、また、JIS R1607に準じたSEP
B法により破壊靭性値を求めた。
【0062】(比較例1−1)造粒体A−1を単独で焼
結した焼結体では、同じく表の比較例1−1の欄に示す
ように、気孔率は0.5%、室温での3点曲げ強さは1
050MPa、1400℃での3点曲げ強さは620M
Paであり、破壊靭性値は10.8MPa√mであっ
て、室温強度と靭性は高いが高温強度は低いものであっ
た。
結した焼結体では、同じく表の比較例1−1の欄に示す
ように、気孔率は0.5%、室温での3点曲げ強さは1
050MPa、1400℃での3点曲げ強さは620M
Paであり、破壊靭性値は10.8MPa√mであっ
て、室温強度と靭性は高いが高温強度は低いものであっ
た。
【0063】次に、3×3×4mmの形状に切断した焼
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置(EPMA)を内蔵した走査型
電子顕微鏡(SEM)で観察した。
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置(EPMA)を内蔵した走査型
電子顕微鏡(SEM)で観察した。
【0064】ここで観察された組織は、図2の(A)に
示すように、窒化ケイ素粗大粒子SN−Rと窒化ケイ素
微細粒子SN−Fよりなる窒化ケイ素焼結体のみから構
成されるものであった。そして、画像解析によれば、窒
化ケイ素粒子群SN中の組織の観察では、図2の(B)
に示すように、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm
以上10μm以下で長さ10μm以上50μm以下のβ
−Si3N4粗大粒子Rが占める面積は、断面積の48
面積%であった。
示すように、窒化ケイ素粗大粒子SN−Rと窒化ケイ素
微細粒子SN−Fよりなる窒化ケイ素焼結体のみから構
成されるものであった。そして、画像解析によれば、窒
化ケイ素粒子群SN中の組織の観察では、図2の(B)
に示すように、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm
以上10μm以下で長さ10μm以上50μm以下のβ
−Si3N4粗大粒子Rが占める面積は、断面積の48
面積%であった。
【0065】さらに、窒化ケイ素粒子群SN中に含まれ
る長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子の
面積は、窒化ケイ素粒子群SNの断面積の8.2面積%
であった。また、元素分析装置(EPMA)のよる分析
では、炭素は検出されず、炭化ケイ素は含まれていない
ことが確認された。このように、窒化ケイ素単独の焼結
体では高温強度が低下するものとなっていた。
る長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子の
面積は、窒化ケイ素粒子群SNの断面積の8.2面積%
であった。また、元素分析装置(EPMA)のよる分析
では、炭素は検出されず、炭化ケイ素は含まれていない
ことが確認された。このように、窒化ケイ素単独の焼結
体では高温強度が低下するものとなっていた。
【0066】(比較例1−2)造粒体B−1を単独で焼
結した焼結体では、同じく表の比較例1−2の欄に示す
ように、気孔率は1.8%、室温での3点曲げ強さは1
240MPa、1400℃での3点曲げ強さは980M
Paであり、破壊靭性値は4.8MPa√mであって、
室温強度と高温強度は高いが靭性は低いものであった。
結した焼結体では、同じく表の比較例1−2の欄に示す
ように、気孔率は1.8%、室温での3点曲げ強さは1
240MPa、1400℃での3点曲げ強さは980M
Paであり、破壊靭性値は4.8MPa√mであって、
室温強度と高温強度は高いが靭性は低いものであった。
【0067】次に、3×3×4mmの形状に切断した焼
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置(EPMA)を内蔵した走査型
電子顕微鏡(SEM)で観察した。
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置(EPMA)を内蔵した走査型
電子顕微鏡(SEM)で観察した。
【0068】ここで観察された組織は、図3の(A)に
示すように、炭化ケイ素と窒化ケイ素との複合組織SC
・SNのみから構成されるものであった。また、元素分
析装置(EPMA)による分析では炭素が検出され、炭
化ケイ素が含まれていることが確認された。そして、画
像解析によれば、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μ
m以上10μm以下で長さ10μm以上50μm以下の
β−Si3N4粗大粒子が占める面積は、断面積の1.
0面積%であった。さらに、窒化ケイ素粒子群中に含ま
れる長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子
は観察されなかった。さらに、比較例1−2で得た焼結
体から50μmの薄片を切り出し、アルゴンイオンによ
ってイオンミル処理を施したのち、透過型電子顕微鏡
(TEM)によって炭化ケイ素と窒化ケイ素との複合組
織SC・SNの部分を拡大して観察したところ、図3の
(B)に示すように、炭化ケイ素粒子Cが窒化ケイ素粒
子Nの粒内および粒界相中に分散した微構造が観察され
た。このように、炭化ケイ素と窒化ケイ素との複合組織
のみからなる焼結体では靭性が低下するものとなってい
た。
示すように、炭化ケイ素と窒化ケイ素との複合組織SC
・SNのみから構成されるものであった。また、元素分
析装置(EPMA)による分析では炭素が検出され、炭
化ケイ素が含まれていることが確認された。そして、画
像解析によれば、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μ
m以上10μm以下で長さ10μm以上50μm以下の
β−Si3N4粗大粒子が占める面積は、断面積の1.
0面積%であった。さらに、窒化ケイ素粒子群中に含ま
れる長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子
は観察されなかった。さらに、比較例1−2で得た焼結
体から50μmの薄片を切り出し、アルゴンイオンによ
ってイオンミル処理を施したのち、透過型電子顕微鏡
(TEM)によって炭化ケイ素と窒化ケイ素との複合組
織SC・SNの部分を拡大して観察したところ、図3の
(B)に示すように、炭化ケイ素粒子Cが窒化ケイ素粒
子Nの粒内および粒界相中に分散した微構造が観察され
た。このように、炭化ケイ素と窒化ケイ素との複合組織
のみからなる焼結体では靭性が低下するものとなってい
た。
【0069】実施例2 表の実施例2の欄にも示すように、平均粒径0.5μ
m,酸素含有量1.5重量%,β型含有量90重量%の
窒化ケイ素粉末85重量%と、平均粒径3.5μm,酸
素含有量0.5重量%,β型含有量95重量%の窒化ケ
イ素粉末10重量%に、酸化イットリウム3.0重量%
と酸化アルミニウム2.0重量%を添加し、エタノール
を加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕した。
m,酸素含有量1.5重量%,β型含有量90重量%の
窒化ケイ素粉末85重量%と、平均粒径3.5μm,酸
素含有量0.5重量%,β型含有量95重量%の窒化ケ
イ素粉末10重量%に、酸化イットリウム3.0重量%
と酸化アルミニウム2.0重量%を添加し、エタノール
を加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕した。
【0070】この粉末の粒度分布をレーザ回折式の粒度
分布計で測定したところ、0.8μm以下の粒子は90
重量%,1.5μm以上5μm以下の粒子の割合は5重
量%であった。そして、この粉末を空気中でスプレード
ライヤーを用いて乾燥することにより、平均粒径45μ
mの造粒体A(造粒体A−2)を得た。
分布計で測定したところ、0.8μm以下の粒子は90
重量%,1.5μm以上5μm以下の粒子の割合は5重
量%であった。そして、この粉末を空気中でスプレード
ライヤーを用いて乾燥することにより、平均粒径45μ
mの造粒体A(造粒体A−2)を得た。
【0071】一方、平均粒径1.2μm,酸素含有量
1.0重量%,β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末7
6重量%に、酸化イットリウム6.0重量%と酸化アル
ミニウム3.0重量%を添加し、さらに平均粒径0.5
μmの炭化ケイ素粉末15.0重量%を添加し、エタノ
ールを加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕し
たのち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥する
ことによって、平均粒径15μmの造粒体B(造粒体B
−2)を得た。
1.0重量%,β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末7
6重量%に、酸化イットリウム6.0重量%と酸化アル
ミニウム3.0重量%を添加し、さらに平均粒径0.5
μmの炭化ケイ素粉末15.0重量%を添加し、エタノ
ールを加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕し
たのち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥する
ことによって、平均粒径15μmの造粒体B(造粒体B
−2)を得た。
【0072】次いで、造粒体A−2と造粒体B−2とを
50:50の重量割合でV型ブレンダーにて60分間混
合して混合造粒体を得た。そして、この混合造粒体を5
0×50mmの焼結体を得ることができる形状の黒鉛型
に入れ、1気圧の窒素ガス圧下において20MPaの加
圧力で1750℃,2時間のホットプレスを行って焼成
した焼結体を得たのち、この焼結体を800メッシュの
ダイヤモンドホイールで平面研削して3×4×40mm
の形状に加工し、JIS R1601に準じて室温およ
び1400℃での3点曲げ試験を行うことにより曲げ強
さを求め、また、JIS R1607に準じたSEPB
法により破壊靭性値を求めた。
50:50の重量割合でV型ブレンダーにて60分間混
合して混合造粒体を得た。そして、この混合造粒体を5
0×50mmの焼結体を得ることができる形状の黒鉛型
に入れ、1気圧の窒素ガス圧下において20MPaの加
圧力で1750℃,2時間のホットプレスを行って焼成
した焼結体を得たのち、この焼結体を800メッシュの
ダイヤモンドホイールで平面研削して3×4×40mm
の形状に加工し、JIS R1601に準じて室温およ
び1400℃での3点曲げ試験を行うことにより曲げ強
さを求め、また、JIS R1607に準じたSEPB
法により破壊靭性値を求めた。
【0073】この結果、同じく表の実施例2の欄に示す
ように、この焼結体の気孔率は0.2%、室温での3点
曲げ強さは1210MPa、1400℃での3点曲げ強
さは1050MPaであり、破壊靭性値は9.8MPa
√mであって、高温強度と靭性が共に優れた値を示す機
械的特性の良好なセラミックス複合材料を得ることが可
能であった。
ように、この焼結体の気孔率は0.2%、室温での3点
曲げ強さは1210MPa、1400℃での3点曲げ強
さは1050MPaであり、破壊靭性値は9.8MPa
√mであって、高温強度と靭性が共に優れた値を示す機
械的特性の良好なセラミックス複合材料を得ることが可
能であった。
【0074】次に、3×3×4mmの形状に切断した焼
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
【0075】ここで観察された組織は、窒化ケイ素粒子
群と炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群とから構成される複
合構造を有するものであり、組織は図1に示したものに
類似した微構造を持つものであった。そして、画像解析
によれば、窒化ケイ素粒子群の平均径は38μmであ
り、その周りを炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群で取り囲
まれた微構造を持つものであった。また、窒化ケイ素粒
子群が占める面積は全断面積の55面積%であった。
群と炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群とから構成される複
合構造を有するものであり、組織は図1に示したものに
類似した微構造を持つものであった。そして、画像解析
によれば、窒化ケイ素粒子群の平均径は38μmであ
り、その周りを炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群で取り囲
まれた微構造を持つものであった。また、窒化ケイ素粒
子群が占める面積は全断面積の55面積%であった。
【0076】さらに、窒化ケイ素粒子群中の組織の観察
では、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm以上10
μm以下で長さ10μm以上50μm以下のβ−Si3
N4粗大粒子が占める面積は、窒化ケイ素粒子群の断面
積の8面積%であった。さらにまた、窒化ケイ素粒子群
中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4
巨大粒子の面積は、窒化ケイ素粒子群の断面積の0.5
面積%であった。
では、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm以上10
μm以下で長さ10μm以上50μm以下のβ−Si3
N4粗大粒子が占める面積は、窒化ケイ素粒子群の断面
積の8面積%であった。さらにまた、窒化ケイ素粒子群
中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4
巨大粒子の面積は、窒化ケイ素粒子群の断面積の0.5
面積%であった。
【0077】この実施例2で得た複合セラミックス焼結
体より明らかなように、窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構造とするこ
とにより、高温強度と靭性を兼ね備えた機械的特性に優
れたセラミックス焼結体を得ることが可能であった。
体より明らかなように、窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構造とするこ
とにより、高温強度と靭性を兼ね備えた機械的特性に優
れたセラミックス焼結体を得ることが可能であった。
【0078】比較例2 実施例2で作製した造粒体A−2と造粒体B−2をそれ
ぞれ単独(すなわち、表に示すように、造粒体A−2を
単独で用いる場合は比較例2−1,造粒体B−2を単独
で用いる場合は比較例2−2)で、50×50mmの焼
結体を得ることができる形状の黒鉛型に入れ、1気圧の
窒素ガス圧下において20MPaの加圧力で1750
℃,2時間のホットプレスを行って焼成して焼結体を得
たのち、この焼結体を800メッシュのダイヤモンドホ
イールで平面研削して3×4×40mmの形状に加工
し、JIS R1601に準じて室温および1400℃
での3点曲げ試験を行うことにより曲げ強さを求め、ま
た、JIS R1607に準じたSEPB法により破壊
靭性値を求めた。
ぞれ単独(すなわち、表に示すように、造粒体A−2を
単独で用いる場合は比較例2−1,造粒体B−2を単独
で用いる場合は比較例2−2)で、50×50mmの焼
結体を得ることができる形状の黒鉛型に入れ、1気圧の
窒素ガス圧下において20MPaの加圧力で1750
℃,2時間のホットプレスを行って焼成して焼結体を得
たのち、この焼結体を800メッシュのダイヤモンドホ
イールで平面研削して3×4×40mmの形状に加工
し、JIS R1601に準じて室温および1400℃
での3点曲げ試験を行うことにより曲げ強さを求め、ま
た、JIS R1607に準じたSEPB法により破壊
靭性値を求めた。
【0079】(比較例2−1)造粒体A−2を単独で焼
結した焼結体では、同じく表の比較例2−1の欄に示す
ように、気孔率は0.2%、室温での3点曲げ強さは1
350MPa、1400℃での3点曲げ強さは720M
Paであり、破壊靭性値は9.2MPa√mであって、
室温強度と靭性は高いが高温強度は低いものであった。
結した焼結体では、同じく表の比較例2−1の欄に示す
ように、気孔率は0.2%、室温での3点曲げ強さは1
350MPa、1400℃での3点曲げ強さは720M
Paであり、破壊靭性値は9.2MPa√mであって、
室温強度と靭性は高いが高温強度は低いものであった。
【0080】次に、3×3×4mmの形状に切断した焼
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
【0081】ここで観察された組織は、窒化ケイ素焼結
体のみから構成されるものであった。そして、この組織
は図2に示したものと類似した微構造を持つものであっ
た。また、画像解析によれば、窒化ケイ素粒子群中の組
織の観察では、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm
以上10μm以下で長さ10μm以上50μm以下のβ
−Si3N4粗大粒子が占める面積は、断面積の35面
積%であった。
体のみから構成されるものであった。そして、この組織
は図2に示したものと類似した微構造を持つものであっ
た。また、画像解析によれば、窒化ケイ素粒子群中の組
織の観察では、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm
以上10μm以下で長さ10μm以上50μm以下のβ
−Si3N4粗大粒子が占める面積は、断面積の35面
積%であった。
【0082】さらに、窒化ケイ素粒子群中に含まれる長
さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子の面積
は、窒化ケイ素粒子群の断面積の5.9面積%であっ
た。このように、窒化ケイ素単独の焼結体では高温強度
が低下するものとなっていた。
さ50μm超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子の面積
は、窒化ケイ素粒子群の断面積の5.9面積%であっ
た。このように、窒化ケイ素単独の焼結体では高温強度
が低下するものとなっていた。
【0083】(比較例2−2)造粒体B−2を単独で焼
結した焼結体では、同じく表の比較例2−2の欄に示す
ように、気孔率は1.2%、室温での3点曲げ強さは1
250MPa、1400℃での3点曲げ強さは1020
MPaであり、破壊靭性値は6.2MPa√mであっ
て、室温強度と高温強度は高いが靭性は低いものであっ
た。
結した焼結体では、同じく表の比較例2−2の欄に示す
ように、気孔率は1.2%、室温での3点曲げ強さは1
250MPa、1400℃での3点曲げ強さは1020
MPaであり、破壊靭性値は6.2MPa√mであっ
て、室温強度と高温強度は高いが靭性は低いものであっ
た。
【0084】次に、3×3×4mmの形状に切断した焼
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
【0085】ここで観察された組織は、炭化ケイ素粒子
が分散した窒化ケイ素焼結体のみから構成されるもので
あった。そして、この組織は図3に示したものと類似し
た微構造を持つものであった。また、画像解析によれ
ば、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm以上10μ
m以下で長さ10μm以上50μm以下のβ−Si3N
4粗大粒子が占める面積は、断面積の25面積%であっ
た。さらに、窒化ケイ素粒子群中に含まれる長さ50μ
BR>m超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子は観察され
なかった。このように、炭化ケイ素と窒化ケイ素との複
合組織のみからなる焼結体では靭性が低下するものとな
っていた。
が分散した窒化ケイ素焼結体のみから構成されるもので
あった。そして、この組織は図3に示したものと類似し
た微構造を持つものであった。また、画像解析によれ
ば、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm以上10μ
m以下で長さ10μm以上50μm以下のβ−Si3N
4粗大粒子が占める面積は、断面積の25面積%であっ
た。さらに、窒化ケイ素粒子群中に含まれる長さ50μ
BR>m超過の柱状のβ−Si3N4巨大粒子は観察され
なかった。このように、炭化ケイ素と窒化ケイ素との複
合組織のみからなる焼結体では靭性が低下するものとな
っていた。
【0086】実施例3 表の実施例3の欄に示すように、平均粒径0.5μm,
酸素含有量1.5重量%,β型含有量90重量%の窒化
ケイ素粉末99重量%に、酸化イットリウム0.4重量
%と酸化ネオジム0.6重量%を添加し、エタノールを
加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したの
ち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥し、その
後、ふるいを通すことによって、平均粒径12μmの造
粒体A(造粒体A−3)を得た。
酸素含有量1.5重量%,β型含有量90重量%の窒化
ケイ素粉末99重量%に、酸化イットリウム0.4重量
%と酸化ネオジム0.6重量%を添加し、エタノールを
加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したの
ち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥し、その
後、ふるいを通すことによって、平均粒径12μmの造
粒体A(造粒体A−3)を得た。
【0087】一方、平均粒径1.2μm,酸素含有量
1.0重量%,β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末9
1重量%に、酸化イットリウム3.2重量%と酸化ネオ
ジム4.8重量%を添加し、さらに平均粒径0.5μm
の炭化ケイ素粉末1.0重量%を添加し、エタノールを
加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したの
ち、ロータリーエバポレータで乾燥し、その後、ほぐし
てふるい通しをすることによって、混合粉末B(混合粉
末B−3)を得た。
1.0重量%,β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末9
1重量%に、酸化イットリウム3.2重量%と酸化ネオ
ジム4.8重量%を添加し、さらに平均粒径0.5μm
の炭化ケイ素粉末1.0重量%を添加し、エタノールを
加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したの
ち、ロータリーエバポレータで乾燥し、その後、ほぐし
てふるい通しをすることによって、混合粉末B(混合粉
末B−3)を得た。
【0088】次いで、造粒体A−3と混合粉末B−3と
を60:40の重量割合でV型ブレンダーにて60分間
混合して混合造粒体を得た。そして、この混合造粒体を
30×30×50mmの形状に200MPaの圧力でラ
バープレス成形した後、真空中でガラス管に封入した。
次に、この封入体を熱間静水圧プレス装置にセットし、
1400℃まで1気圧の窒素中で加熱した後、温度と圧
力を上昇させて、1900℃で100気圧の窒素ガス中
で2時間処理して焼結体を得た。
を60:40の重量割合でV型ブレンダーにて60分間
混合して混合造粒体を得た。そして、この混合造粒体を
30×30×50mmの形状に200MPaの圧力でラ
バープレス成形した後、真空中でガラス管に封入した。
次に、この封入体を熱間静水圧プレス装置にセットし、
1400℃まで1気圧の窒素中で加熱した後、温度と圧
力を上昇させて、1900℃で100気圧の窒素ガス中
で2時間処理して焼結体を得た。
【0089】次いで、ここで得られた焼結体を800メ
ッシュのダイヤモンドホイールで平面研削して3×4×
40mmの形状に加工し、JIS R1601に準じて
室温および1400℃での3点曲げ試験を行うことによ
り曲げ強さを求め、また、JIS R1607に準じた
SEPB法により破壊靭性値を求めた。
ッシュのダイヤモンドホイールで平面研削して3×4×
40mmの形状に加工し、JIS R1601に準じて
室温および1400℃での3点曲げ試験を行うことによ
り曲げ強さを求め、また、JIS R1607に準じた
SEPB法により破壊靭性値を求めた。
【0090】この結果、同じく表の実施例3の欄に示す
ように、この焼結体の気孔率は0.4%、室温での3点
曲げ強さは1040MPa、1400℃での3点曲げ強
さは920MPaであり、破壊靭性値は8.4MPa√
mであって、高温強度と靭性が共に優れた値を示す機械
的特性の良好なセラミックス複合材料を得ることが可能
であった。
ように、この焼結体の気孔率は0.4%、室温での3点
曲げ強さは1040MPa、1400℃での3点曲げ強
さは920MPaであり、破壊靭性値は8.4MPa√
mであって、高温強度と靭性が共に優れた値を示す機械
的特性の良好なセラミックス複合材料を得ることが可能
であった。
【0091】次に、3×3×4mmの形状に切断した焼
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
【0092】ここで観察された組織は、窒化ケイ素粒子
群と炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群とから構成される複
合構造を有するものであり、組織は図1に示したものと
類似した微構造を持つものであった。そして、画像解析
によれば、窒化ケイ素粒子群の平均径は10μmであ
り、その周りを炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群で取り囲
まれた微構造を持つものであった。また、窒化ケイ素粒
子群が占める面積は全断面積の58面積%であった。
群と炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群とから構成される複
合構造を有するものであり、組織は図1に示したものと
類似した微構造を持つものであった。そして、画像解析
によれば、窒化ケイ素粒子群の平均径は10μmであ
り、その周りを炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群で取り囲
まれた微構造を持つものであった。また、窒化ケイ素粒
子群が占める面積は全断面積の58面積%であった。
【0093】さらに、窒化ケイ素粒子群中の組織の観察
では、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm以上10
μm以下で長さ10μm以上50μm以下のβ−Si3
N4粗大粒子が占める面積は、窒化ケイ素粒子群の断面
積の35面積%であった。さらにまた、窒化ケイ素粒子
群中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N
4巨大粒子の面積は、窒化ケイ素粒子群の断面積の1.
5面積%であった。
では、窒化ケイ素の粗大粒子である粒径3μm以上10
μm以下で長さ10μm以上50μm以下のβ−Si3
N4粗大粒子が占める面積は、窒化ケイ素粒子群の断面
積の35面積%であった。さらにまた、窒化ケイ素粒子
群中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−Si3N
4巨大粒子の面積は、窒化ケイ素粒子群の断面積の1.
5面積%であった。
【0094】この実施例3で得た複合セラミックス焼結
体より明らかなように、窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構造とするこ
とにより、高温強度と靭性を兼ね備えた機械的特性に優
れたセラミックス焼結体を得ることが可能であった。
体より明らかなように、窒化ケイ素粒子群と炭化ケイ素
/窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構造とするこ
とにより、高温強度と靭性を兼ね備えた機械的特性に優
れたセラミックス焼結体を得ることが可能であった。
【0095】実施例4〜8,比較例3〜8 実施例4において使用するために、平均粒径0.5μ
m,酸素含有量1.5重量%,β型含有量90重量%の
窒化ケイ素粉末91重量%に、酸化イットリウム6.0
重量%と酸化アルミニウム3.0重量%を添加し、エタ
ノールを加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕
したのち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥す
ることによって、平均粒径50μmの造粒体A(造粒体
A−4)を得た。
m,酸素含有量1.5重量%,β型含有量90重量%の
窒化ケイ素粉末91重量%に、酸化イットリウム6.0
重量%と酸化アルミニウム3.0重量%を添加し、エタ
ノールを加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕
したのち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥す
ることによって、平均粒径50μmの造粒体A(造粒体
A−4)を得た。
【0096】また、実施例5において使用するために、
平均粒径0.5μm,酸素含有量1.5重量%,β型含
有量90重量%の窒化ケイ素粉末92重量%に、酸化ラ
ンタン4.0重量%と酸化マグネシウム2.0重量%と
酸化ジルコニウム2.0重量%を添加し、エタノールを
加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したの
ち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥すること
によって、平均粒径30μmの造粒体A(造粒体A−
5)を得た。
平均粒径0.5μm,酸素含有量1.5重量%,β型含
有量90重量%の窒化ケイ素粉末92重量%に、酸化ラ
ンタン4.0重量%と酸化マグネシウム2.0重量%と
酸化ジルコニウム2.0重量%を添加し、エタノールを
加えた湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したの
ち、空気中でスプレードライヤーを用いて乾燥すること
によって、平均粒径30μmの造粒体A(造粒体A−
5)を得た。
【0097】さらに、比較例3において使用するため
に、平均粒径0.5μm,酸素含有量1.5重量%,β
型含有量90重量%の窒化ケイ素粉末88重量%に、酸
化イットリウム6.0重量%と酸化アルミニウム6.0
重量%を添加し、エタノールを加えた湿式ボールミルに
より94時間混合粉砕したのち、空気中でスプレードラ
イヤーを用いて乾燥することによって、平均粒径60μ
mの造粒体A(造粒体A−6)を得た。
に、平均粒径0.5μm,酸素含有量1.5重量%,β
型含有量90重量%の窒化ケイ素粉末88重量%に、酸
化イットリウム6.0重量%と酸化アルミニウム6.0
重量%を添加し、エタノールを加えた湿式ボールミルに
より94時間混合粉砕したのち、空気中でスプレードラ
イヤーを用いて乾燥することによって、平均粒径60μ
mの造粒体A(造粒体A−6)を得た。
【0098】さらにまた、比較例4において使用するた
めに、平均粒径0.5μm,酸素含有量1.5重量%,
β型含有量90重量%の窒化ケイ素粉末99.85重量
%に、酸化イットリウム0.1重量%と酸化アルミニウ
ム0.05重量%を添加し、エタノールを加えた湿式ボ
ールミルにより94時間混合粉砕したのち、空気中でス
プレードライヤーを用いて乾燥し、その後、ふるいによ
る分級を行って、平均粒径8μmの造粒体A(造粒体A
−7)を得た。
めに、平均粒径0.5μm,酸素含有量1.5重量%,
β型含有量90重量%の窒化ケイ素粉末99.85重量
%に、酸化イットリウム0.1重量%と酸化アルミニウ
ム0.05重量%を添加し、エタノールを加えた湿式ボ
ールミルにより94時間混合粉砕したのち、空気中でス
プレードライヤーを用いて乾燥し、その後、ふるいによ
る分級を行って、平均粒径8μmの造粒体A(造粒体A
−7)を得た。
【0099】さらにまた、実施例5において使用するた
めに、平均粒径1.2μm,酸素含有量1.0重量%,
β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末63重量%に、酸
化イットリウム4.0重量%と酸化アルミニウム3.0
重量%を添加し、さらに平均粒径0.05μmの炭化ケ
イ素粉末30.0重量%を添加し、エタノールを加えた
湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したのち、空気
中でスプレードライヤーを用いて乾燥することによっ
て、平均粒径100μmの造粒体B(造粒体B−4)を
得た。
めに、平均粒径1.2μm,酸素含有量1.0重量%,
β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末63重量%に、酸
化イットリウム4.0重量%と酸化アルミニウム3.0
重量%を添加し、さらに平均粒径0.05μmの炭化ケ
イ素粉末30.0重量%を添加し、エタノールを加えた
湿式ボールミルにより94時間混合粉砕したのち、空気
中でスプレードライヤーを用いて乾燥することによっ
て、平均粒径100μmの造粒体B(造粒体B−4)を
得た。
【0100】さらにまた、比較例3において使用するた
めに、平均粒径1.2μm,酸素含有量1.0重量%,
β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末48重量%に、酸
化イットリウム6.0重量%と酸化ネオジム6.0重量
%を添加し、さらに平均粒径1.2μmの炭化ケイ素粉
末40.0重量%を添加し、エタノールを加えた湿式ボ
ールミルにより94時間混合粉砕したのち、空気中でス
プレードライヤーを用いて乾燥することによって、平均
粒径120μmの造粒体B(造粒体B−5)を得た。
めに、平均粒径1.2μm,酸素含有量1.0重量%,
β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末48重量%に、酸
化イットリウム6.0重量%と酸化ネオジム6.0重量
%を添加し、さらに平均粒径1.2μmの炭化ケイ素粉
末40.0重量%を添加し、エタノールを加えた湿式ボ
ールミルにより94時間混合粉砕したのち、空気中でス
プレードライヤーを用いて乾燥することによって、平均
粒径120μmの造粒体B(造粒体B−5)を得た。
【0101】さらにまた、比較例4において使用するた
めに、平均粒径1.2μm,酸素含有量1.0重量%,
β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末97重量%に、酸
化イットリウム1.6重量%と酸化アルミニウム1.0
重量%を添加し、さらに平均粒径0.01μmの炭化ケ
イ素粉末0.4重量%を添加し、エタノールを加えた湿
式ボールミルにより94時間混合粉砕したのち、空気中
でスプレードライヤーを用いて乾燥することによって、
平均粒径30μmの造粒体B(造粒体B−6)を得た。
めに、平均粒径1.2μm,酸素含有量1.0重量%,
β型含有量5重量%の窒化ケイ素粉末97重量%に、酸
化イットリウム1.6重量%と酸化アルミニウム1.0
重量%を添加し、さらに平均粒径0.01μmの炭化ケ
イ素粉末0.4重量%を添加し、エタノールを加えた湿
式ボールミルにより94時間混合粉砕したのち、空気中
でスプレードライヤーを用いて乾燥することによって、
平均粒径30μmの造粒体B(造粒体B−6)を得た。
【0102】次いで、造粒体A−1〜A−7と、混合粉
末または造粒体B−1〜B−6とを適宜選択して表の実
施例4〜8,比較例3〜8の各欄に示す割合で配合し、
V型ブレンダーにより混合して各々の混合造粒体を得
た。そして、各混合造粒体を用いて、実施例4,5,
8,比較例6ではガス圧焼結により焼成し、実施例6,
7,比較例3,4,5,8ではホットプレスにより焼成
し、比較例7では熱間静水圧プレスにより焼成して、そ
れぞれの焼結体を得た。
末または造粒体B−1〜B−6とを適宜選択して表の実
施例4〜8,比較例3〜8の各欄に示す割合で配合し、
V型ブレンダーにより混合して各々の混合造粒体を得
た。そして、各混合造粒体を用いて、実施例4,5,
8,比較例6ではガス圧焼結により焼成し、実施例6,
7,比較例3,4,5,8ではホットプレスにより焼成
し、比較例7では熱間静水圧プレスにより焼成して、そ
れぞれの焼結体を得た。
【0103】このとき、ガス圧焼結の場合は、20MP
aの圧力で金型成形した後、200MPaでラバープレ
スを施すことにより、6×6×50mmの成形体を得
た。また、ホットプレスの場合は、混合造粒体を50×
50mmの焼結体を得ることができる形状の黒鉛型に入
れて、表に示す条件での窒素ガス圧下でホットプレス焼
成した。さらに、熱間静水圧プレスの場合は、混合造粒
体を30×30×50mmの形状の200MPaの圧力
でラバープレス成形したのちに真空中でガラス管に封入
し、静水圧プレス装置にセットして表に示す条件で焼成
した。
aの圧力で金型成形した後、200MPaでラバープレ
スを施すことにより、6×6×50mmの成形体を得
た。また、ホットプレスの場合は、混合造粒体を50×
50mmの焼結体を得ることができる形状の黒鉛型に入
れて、表に示す条件での窒素ガス圧下でホットプレス焼
成した。さらに、熱間静水圧プレスの場合は、混合造粒
体を30×30×50mmの形状の200MPaの圧力
でラバープレス成形したのちに真空中でガラス管に封入
し、静水圧プレス装置にセットして表に示す条件で焼成
した。
【0104】このようにして得られた各焼結体を800
メッシュのダイヤモンドホイールで平面研削して3×4
×40mmの形状に加工し、JIS R1601に準じ
て室温および1400℃での3点曲げ試験を行うことに
より曲げ強さを求め、JISR1607に準じたSEP
B法により破壊靭性値を求めた。この各焼結体の気孔
率,室温での3点曲げ強さ,1400℃での3点曲げ強
さ,破壊靭性値は表に示す値であった。
メッシュのダイヤモンドホイールで平面研削して3×4
×40mmの形状に加工し、JIS R1601に準じ
て室温および1400℃での3点曲げ試験を行うことに
より曲げ強さを求め、JISR1607に準じたSEP
B法により破壊靭性値を求めた。この各焼結体の気孔
率,室温での3点曲げ強さ,1400℃での3点曲げ強
さ,破壊靭性値は表に示す値であった。
【0105】次に、3×3×4mmの形状に切断した焼
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
結体の3×4mmの表面を鏡面に研磨加工した後、実施
例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した焼結
体について元素分析装置を内蔵した走査型電子顕微鏡で
観察した。
【0106】ここで観察された組織は、窒化ケイ素粒子
群と炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群とから構成される複
合構造をなすものであった。そして、画像解析によれ
ば、窒化ケイ素粒子群の平均径,窒化ケイ素粒子群が占
める面積割合は同じく表の実施例4〜8,比較例3〜8
の各欄に示すとおりであった。また、窒化ケイ素粒子群
の粗大粒子である粒径3μm以上10μm以下で長さ1
0μm以上50μm以下のβ−Si3N4粗大粒子が占
める面積は、同じく表に示すとおりであった。さらに、
窒化ケイ素粒子群中に含まれる長さ50μm超過の柱状
のβ−Si3N4巨大粒子の面積は、同じく表に示すと
おりであった。
群と炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群とから構成される複
合構造をなすものであった。そして、画像解析によれ
ば、窒化ケイ素粒子群の平均径,窒化ケイ素粒子群が占
める面積割合は同じく表の実施例4〜8,比較例3〜8
の各欄に示すとおりであった。また、窒化ケイ素粒子群
の粗大粒子である粒径3μm以上10μm以下で長さ1
0μm以上50μm以下のβ−Si3N4粗大粒子が占
める面積は、同じく表に示すとおりであった。さらに、
窒化ケイ素粒子群中に含まれる長さ50μm超過の柱状
のβ−Si3N4巨大粒子の面積は、同じく表に示すと
おりであった。
【0107】表の実施例4〜8の各欄に示すとおり、本
発明の構成とすることによって、窒化ケイ素粒子群と炭
化ケイ素/窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構造
とすることにより、高温強度と靭性を兼ね備えた機械的
特性に優れたセラミックス焼結体を得ることが可能であ
った。
発明の構成とすることによって、窒化ケイ素粒子群と炭
化ケイ素/窒化ケイ素粒子群とから構成される複合構造
とすることにより、高温強度と靭性を兼ね備えた機械的
特性に優れたセラミックス焼結体を得ることが可能であ
った。
【0108】これに対して、比較例3〜8の焼結体で
は、高温強度および靭性の両方共を優れたものにするこ
とができないものであった。
は、高温強度および靭性の両方共を優れたものにするこ
とができないものであった。
【0109】
【表1】
【0110】
【表2】
【0111】
【表3】
【0112】
【表4】
【0113】
【表5】
【0114】
【表6】
【0115】
【発明の効果】本発明に係わる炭化ケイ素/窒化ケイ素
複合材料は、請求項1に記載しているように、窒化ケイ
素と炭化ケイ素の複合構造を持つセラミックス焼結体に
おいて、窒化ケイ素とその焼結助剤から構成される多結
晶である窒化ケイ素粒子群の領域と、窒化ケイ素と炭化
ケイ素およびその焼結助剤から構成される多結晶である
炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群の領域を有する複合構造
を持ち、二次元断面より求めた等価円直径で表わされる
平均径が10μm以上50μm以下の窒化ケイ素粒子群
が炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群のマトリックス中に分
散した微構造を有する構成としたから、室温での強度お
よび破壊靭性に優れているのみならず、特に高温環境に
おいても高強度が得られる機械的特性に著しく優れた軽
量なセラミックス複合材料であるという著大なる効果が
もたらされる。
複合材料は、請求項1に記載しているように、窒化ケイ
素と炭化ケイ素の複合構造を持つセラミックス焼結体に
おいて、窒化ケイ素とその焼結助剤から構成される多結
晶である窒化ケイ素粒子群の領域と、窒化ケイ素と炭化
ケイ素およびその焼結助剤から構成される多結晶である
炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群の領域を有する複合構造
を持ち、二次元断面より求めた等価円直径で表わされる
平均径が10μm以上50μm以下の窒化ケイ素粒子群
が炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群のマトリックス中に分
散した微構造を有する構成としたから、室温での強度お
よび破壊靭性に優れているのみならず、特に高温環境に
おいても高強度が得られる機械的特性に著しく優れた軽
量なセラミックス複合材料であるという著大なる効果が
もたらされる。
【0116】そして、実施態様にあっては、請求項2に
記載しているように、焼結体の切断面において、窒化ケ
イ素粒子群の面積が全断面積の10面積%以上60面積
%以下であるものとすることによって、靭性と強度とが
ともにより一層優れたものとすることが可能であり、ま
た、請求項3に記載しているように、焼結体の切断面に
おいて、窒化ケイ素粒子群が粒径3μm以上10μm以
下で長さ10μm以上50μm以下の柱状のβ−Si3
N4粗大粒子を含み、切断面における粗大粒子の面積が
窒化ケイ素粒子群の断面積の5面積%以上40面積%以
下であるものとすることによって、強度と靭性の同時向
上がより一層良好に達成されることになり、請求項4に
記載しているように、焼結体の切断面において、窒化ケ
イ素粒子群中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−
Si3N4巨大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群の断面積
の5面積%以下であるものとすることによって、強度向
上の効果がより大きく得られることとなり、請求項5に
記載しているように、平均粒径0.01μm以上1.0
μm以下の炭化ケイ素粒子を0.5体積%以上30体積
%以下含むものとすることによって、成形性および焼結
性を良好なものとすることが可能であり、高温強度をよ
り一層良好なものとすることが可能である。
記載しているように、焼結体の切断面において、窒化ケ
イ素粒子群の面積が全断面積の10面積%以上60面積
%以下であるものとすることによって、靭性と強度とが
ともにより一層優れたものとすることが可能であり、ま
た、請求項3に記載しているように、焼結体の切断面に
おいて、窒化ケイ素粒子群が粒径3μm以上10μm以
下で長さ10μm以上50μm以下の柱状のβ−Si3
N4粗大粒子を含み、切断面における粗大粒子の面積が
窒化ケイ素粒子群の断面積の5面積%以上40面積%以
下であるものとすることによって、強度と靭性の同時向
上がより一層良好に達成されることになり、請求項4に
記載しているように、焼結体の切断面において、窒化ケ
イ素粒子群中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−
Si3N4巨大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群の断面積
の5面積%以下であるものとすることによって、強度向
上の効果がより大きく得られることとなり、請求項5に
記載しているように、平均粒径0.01μm以上1.0
μm以下の炭化ケイ素粒子を0.5体積%以上30体積
%以下含むものとすることによって、成形性および焼結
性を良好なものとすることが可能であり、高温強度をよ
り一層良好なものとすることが可能である。
【0117】また、本発明に係わる炭化ケイ素/窒化ケ
イ素複合材料の製造方法では、請求項6に記載している
ように、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素
の酸化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化
カルシウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのう
ちから選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒
化物を0.2重量%以上10重量%以下添加して平均粒
径10μm以上50μm以下に造粒して得た造粒体A
と、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の酸
化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カル
シウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうちか
ら選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化物
を0.2重量%以上10重量%以下添加すると共に炭化
ケイ素粒子を0.5重量%以上30重量%以下添加して
得た混合粉末Bまたは混合粉末Bを平均粒径100μm
以下に造粒して得た造粒体Bとを、造粒体Aと混合粉末
Bおよび造粒体Bの合計との割合において造粒体Aが1
0重量%以上60重量%以下であるように混合し、混合
物もしくは該混合物の成形体を請求項1ないし5のいず
れかに記載の組織が発現するまで1600℃以上210
0℃以下の温度で焼成するようにしたから、室温での強
度および破壊靭性に優れているのみならず、特に高温環
境においても高強度が得られる機械的特性に著しく優れ
た炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料を製造することが可
能であるという著大なる効果がもたらされる。
イ素複合材料の製造方法では、請求項6に記載している
ように、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素
の酸化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化
カルシウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのう
ちから選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒
化物を0.2重量%以上10重量%以下添加して平均粒
径10μm以上50μm以下に造粒して得た造粒体A
と、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元素の酸
化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カル
シウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムのうちか
ら選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは窒化物
を0.2重量%以上10重量%以下添加すると共に炭化
ケイ素粒子を0.5重量%以上30重量%以下添加して
得た混合粉末Bまたは混合粉末Bを平均粒径100μm
以下に造粒して得た造粒体Bとを、造粒体Aと混合粉末
Bおよび造粒体Bの合計との割合において造粒体Aが1
0重量%以上60重量%以下であるように混合し、混合
物もしくは該混合物の成形体を請求項1ないし5のいず
れかに記載の組織が発現するまで1600℃以上210
0℃以下の温度で焼成するようにしたから、室温での強
度および破壊靭性に優れているのみならず、特に高温環
境においても高強度が得られる機械的特性に著しく優れ
た炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料を製造することが可
能であるという著大なる効果がもたらされる。
【0118】そして、実施態様においては、請求項7に
記載しているように、焼成の際の焼結方法がホットプレ
スであり、1気圧以上100気圧以下の窒素雰囲気中で
5MPa以上50MPa以下の加圧力で一軸加圧して焼
成するようになすことによって、単純形状の製品の製造
に適したものとなり、請求項8に記載しているように、
焼成の際の焼結方法がガス圧焼結であり、1気圧以上5
00気圧以下の窒素ガス圧下で焼成するようになすこと
によって、比較的焼結性の良い組成を有する素材から複
雑形状の製品を製造する場合に適したものとなり、請求
項9に記載しているように、焼成の際の焼結方法が熱間
静水圧プレスであり、100気圧以上2000気圧以下
のガス圧下で焼成するようになすことによって、比較的
焼結性の悪い組成を有する素材から複雑形状の製品を製
造する場合に適したものとなるというより一層優れた効
果がもたらされる。
記載しているように、焼成の際の焼結方法がホットプレ
スであり、1気圧以上100気圧以下の窒素雰囲気中で
5MPa以上50MPa以下の加圧力で一軸加圧して焼
成するようになすことによって、単純形状の製品の製造
に適したものとなり、請求項8に記載しているように、
焼成の際の焼結方法がガス圧焼結であり、1気圧以上5
00気圧以下の窒素ガス圧下で焼成するようになすこと
によって、比較的焼結性の良い組成を有する素材から複
雑形状の製品を製造する場合に適したものとなり、請求
項9に記載しているように、焼成の際の焼結方法が熱間
静水圧プレスであり、100気圧以上2000気圧以下
のガス圧下で焼成するようになすことによって、比較的
焼結性の悪い組成を有する素材から複雑形状の製品を製
造する場合に適したものとなるというより一層優れた効
果がもたらされる。
【0119】また、同じく製造方法の実施態様におい
て、請求項10に記載しているように、炭化ケイ素粒子
の平均粒径が0.01μm以上1μm以下であるものを
用いることによって、成形性が良好であって高温強度の
より一層の向上が可能となり、請求項11に記載してい
るように、造粒体Aの原料である窒化ケイ素粉末が、β
型窒化ケイ素を80重量%以上含有しているものとする
ことによって、組織の再現性をより一層良好なものとす
ることが可能であり、請求項12に記載しているよう
に、窒化ケイ素の原料粉末として、原料粉末の粉砕分級
処理ないしは複数種類の原料粉末の混合により、0.8
μm以下の割合が70重量%以上95重量%以下、1.
5μm以上5μm以下の割合が5重量%以上30重量%
以下となるように粒度分布を制御した原料粉末を用いる
ことによって、柱状粒子をより一層良好に発達させるこ
とが可能になるという優れた効果がもたらされる。
て、請求項10に記載しているように、炭化ケイ素粒子
の平均粒径が0.01μm以上1μm以下であるものを
用いることによって、成形性が良好であって高温強度の
より一層の向上が可能となり、請求項11に記載してい
るように、造粒体Aの原料である窒化ケイ素粉末が、β
型窒化ケイ素を80重量%以上含有しているものとする
ことによって、組織の再現性をより一層良好なものとす
ることが可能であり、請求項12に記載しているよう
に、窒化ケイ素の原料粉末として、原料粉末の粉砕分級
処理ないしは複数種類の原料粉末の混合により、0.8
μm以下の割合が70重量%以上95重量%以下、1.
5μm以上5μm以下の割合が5重量%以上30重量%
以下となるように粒度分布を制御した原料粉末を用いる
ことによって、柱状粒子をより一層良好に発達させるこ
とが可能になるという優れた効果がもたらされる。
【0120】さらに、同じく製造方法の実施態様におい
て、請求項13に記載しているように、焼結助剤が、酸
化イットリウムと酸化ネオジムの組み合わせであるもの
とすることによって、高温強度をより一層向上させるこ
とが可能であり、請求項14に記載しているように、焼
結助剤が、酸化イットリウムと酸化アルミニウムの組み
合わせであるものとすることによって、焼結性をより一
層向上させることが可能であるという優れた効果がもた
らされる。
て、請求項13に記載しているように、焼結助剤が、酸
化イットリウムと酸化ネオジムの組み合わせであるもの
とすることによって、高温強度をより一層向上させるこ
とが可能であり、請求項14に記載しているように、焼
結助剤が、酸化イットリウムと酸化アルミニウムの組み
合わせであるものとすることによって、焼結性をより一
層向上させることが可能であるという優れた効果がもた
らされる。
【図1】図1の(A)は実施例1で得た焼結体の走査型
電子顕微鏡による組織観察結果を示し、炭化ケイ素/窒
化ケイ素粒子群SC/SNのマトリックス中に窒化ケイ
素SNが分散している複合構造を示す模写図であり、図
1の(B)は図1の(A)における窒化ケイ素粒子群S
Nの部分を走査型電子顕微鏡により拡大して観察した結
果を示す模写図であり、図1の(C)は図1の(A)に
おける炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SNの部分
を透過型電子顕微鏡により拡大して観察した結果を示す
模写図である。
電子顕微鏡による組織観察結果を示し、炭化ケイ素/窒
化ケイ素粒子群SC/SNのマトリックス中に窒化ケイ
素SNが分散している複合構造を示す模写図であり、図
1の(B)は図1の(A)における窒化ケイ素粒子群S
Nの部分を走査型電子顕微鏡により拡大して観察した結
果を示す模写図であり、図1の(C)は図1の(A)に
おける炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SNの部分
を透過型電子顕微鏡により拡大して観察した結果を示す
模写図である。
【図2】図2の(A)は比較例1−1で得た焼結体の走
査型電子顕微鏡による組織観察結果を示し、窒化ケイ素
焼結体のみからなる構造を示す模写図であり、図2の
(B)は図2の(A)における窒化ケイ素微細粒子SN
−Fの部分を走査型電子顕微鏡により拡大して観察した
結果を示す模写図である。
査型電子顕微鏡による組織観察結果を示し、窒化ケイ素
焼結体のみからなる構造を示す模写図であり、図2の
(B)は図2の(A)における窒化ケイ素微細粒子SN
−Fの部分を走査型電子顕微鏡により拡大して観察した
結果を示す模写図である。
【図3】図3の(A)は比較例1−2で得た焼結体の走
査型電子顕微鏡による組織観察結果を示し、炭化ケイ素
と窒化ケイ素の複合組織のみからなる構造を示す模写図
であり、図3の(B)は図3の(A)における炭化ケイ
素と窒化ケイ素の複合組織の部分を透過型電子顕微鏡に
より拡大して観察した結果を示す模写図である。
査型電子顕微鏡による組織観察結果を示し、炭化ケイ素
と窒化ケイ素の複合組織のみからなる構造を示す模写図
であり、図3の(B)は図3の(A)における炭化ケイ
素と窒化ケイ素の複合組織の部分を透過型電子顕微鏡に
より拡大して観察した結果を示す模写図である。
SN 窒化ケイ素粒子群 SC/SN 炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群 R 窒化ケイ素粒子群SN中の粗大粒子 F 窒化ケイ素粒子群SN中の微細粒子 N 炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SN中の窒化
ケイ素粒子 C 炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SN中の炭化
ケイ素粒子
ケイ素粒子 C 炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群SC/SN中の炭化
ケイ素粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−254943(JP,A) 特開 平6−144931(JP,A) 特開 平4−295056(JP,A) 特開 昭62−148373(JP,A) 特開 平7−187796(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/565 - 35/577 C04B 35/584 - 35/596
Claims (14)
- 【請求項1】 窒化ケイ素と炭化ケイ素の複合構造を持
つセラミックス焼結体において、窒化ケイ素とその焼結
助剤から構成される多結晶である窒化ケイ素粒子群の領
域と、窒化ケイ素と炭化ケイ素およびその焼結助剤から
構成される多結晶である炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子群
の領域を有する複合構造を持ち、二次元断面より求めた
等価円直径で表わされる平均径が10μm以上50μm
以下の窒化ケイ素粒子群が炭化ケイ素/窒化ケイ素粒子
群のマトリックス中に分散した微構造を有することを特
徴とする炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料。 - 【請求項2】 焼結体の切断面において、窒化ケイ素粒
子群の面積が全断面積の10面積%以上60面積%以下
であることを特徴とする請求項1に記載の炭化ケイ素/
窒化ケイ素複合材料。 - 【請求項3】 焼結体の切断面において、窒化ケイ素粒
子群が粒径3μm以上10μm以下で長さ10μm以上
50μm以下の柱状のβ−Si3N4粗大粒子を含み、
切断面における粗大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群の断
面積の5面積%以上40面積%以下であることを特徴と
する請求項1または2に記載の炭化ケイ素/窒化ケイ素
複合材料。 - 【請求項4】 焼結体の切断面において、窒化ケイ素粒
子群中に含まれる長さ50μm超過の柱状のβ−Si3
N4巨大粒子の面積が窒化ケイ素粒子群の断面積の5面
積%以下であることを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれかに記載の炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料。 - 【請求項5】 平均粒径0.01μm以上1.0μm以
下の炭化ケイ素粒子を0.5体積%以上30体積%以下
含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
載の炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料。 - 【請求項6】 窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa
族元素の酸化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウ
ム,酸化カルシウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニ
ウムのうちから選ばれる1種または2種以上の酸化物あ
るいは窒化物を0.2重量%以上10重量%以下添加し
て平均粒径10μm以上50μm以下に造粒して得た造
粒体Aと、窒化ケイ素粉末に、周期律表第IIIa族元
素の酸化物,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸
化カルシウム,酸化ジルコニウム,窒化アルミニウムの
うちから選ばれる1種または2種以上の酸化物あるいは
窒化物を0.2重量%以上10重量%以下添加すると共
に炭化ケイ素粒子を0.5重量%以上30重量%以下添
加して得た混合粉末Bまたは混合粉末Bを平均粒径10
0μm以下に造粒して得た造粒体Bとを、造粒体Aと混
合粉末Bおよび造粒体Bの合計との割合において造粒体
Aが10重量%以上60重量%以下であるように混合
し、混合物もしくは該混合物の成形体を請求項1ないし
5のいずれかに記載の組織が発現するまで1600℃以
上2100℃以下の温度で焼成することを特徴とする炭
化ケイ素/窒化ケイ素複合材料の製造方法。 - 【請求項7】 焼成の際の焼結方法がホットプレスであ
り、1気圧以上100気圧以下の窒素雰囲気中で5MP
a以上50MPa以下の加圧力で一軸加圧して焼成する
ことを特徴とする請求項6に記載の炭化ケイ素/窒化ケ
イ素複合材料の製造方法。 - 【請求項8】 焼成の際の焼結方法がガス圧焼結であ
り、1気圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で焼成す
ることを特徴とする請求項6に記載の炭化ケイ素/窒化
ケイ素複合材料の製造方法。 - 【請求項9】 焼成の際の焼結方法が熱間静水圧プレス
であり、100気圧以上2000気圧以下のガス圧下で
焼成することを特徴とする請求項6に記載の炭化ケイ素
/窒化ケイ素複合材料の製造方法。 - 【請求項10】 炭化ケイ素粒子の平均粒径が0.01
μm以上1μm以下であることを特徴とする請求項6な
いし9のいずれかに記載の炭化ケイ素/窒化ケイ素複合
材料の製造方法。 - 【請求項11】 造粒体Aの原料である窒化ケイ素粉末
が、β型窒化ケイ素を80重量%以上含有していること
を特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の炭
化ケイ素/窒化ケイ素複合材料の製造方法。 - 【請求項12】 窒化ケイ素の原料粉末として、原料粉
末の粉砕分級処理ないしは複数種類の原料粉末の混合に
より、0.8μm以下の割合が70重量%以上95重量
%以下、1.5μm以上5μm以下の割合が5重量%以
上30重量%以下となるように粒度分布を制御した原料
粉末を用いることを特徴とする請求項6ないし11のい
ずれかに記載の炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料の製造
方法。 - 【請求項13】 焼結助剤が、酸化イットリウムと酸化
ネオジムの組み合わせであることを特徴とする請求項6
ないし12のいずれかに記載の炭化ケイ素/窒化ケイ素
複合材料の製造方法。 - 【請求項14】 焼結助剤が、酸化イットリウムと酸化
アルミニウムの組み合わせであることを特徴とする請求
項6ないし12のいずれかに記載の炭化ケイ素/窒化ケ
イ素複合材料の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20575294A JP3317421B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料およびその製造方法 |
US08/521,096 US5541143A (en) | 1994-08-30 | 1995-08-29 | Sintered composite of silicon carbide and silicon nitride |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20575294A JP3317421B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 炭化ケイ素/窒化ケイ素複合材料およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0867568A JPH0867568A (ja) | 1996-03-12 |
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Family
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---|---|---|---|
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---|---|
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JP2003040679A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Kyocera Corp | 窒化珪素質焼結体の製造方法 |
US7029613B2 (en) * | 2003-01-21 | 2006-04-18 | The Regents Of The University Of California | Method of forming silicon carbide and silicon nitride composite |
JP4787310B2 (ja) * | 2008-12-09 | 2011-10-05 | 日本碍子株式会社 | リフター |
JP6358110B2 (ja) * | 2015-01-21 | 2018-07-18 | 新日鐵住金株式会社 | セラミックス複合材料およびその製造方法 |
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US5316987A (en) * | 1987-04-10 | 1994-05-31 | Hitachi, Ltd. | Ceramic composite and process for production thereof |
JP2697759B2 (ja) * | 1989-03-17 | 1998-01-14 | 日本碍子株式会社 | 窒化珪素焼結体およびその製造法 |
JPH035374A (ja) * | 1989-06-01 | 1991-01-11 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 窒化ケイ素―炭化ケイ素複合焼結体およびその製造法 |
JP2730245B2 (ja) * | 1990-01-29 | 1998-03-25 | 日産自動車株式会社 | 炭化珪素・窒化珪素質複合焼結体の製造方法 |
WO1992022516A1 (en) * | 1991-06-17 | 1992-12-23 | Allied-Signal, Inc. | High toughness-high strength sintered silicon nitride |
EP0552381B1 (en) * | 1991-08-13 | 1998-04-29 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Composite silicon nitride sinter and production thereof |
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- 1994-08-30 JP JP20575294A patent/JP3317421B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1995
- 1995-08-29 US US08/521,096 patent/US5541143A/en not_active Expired - Fee Related
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US5541143A (en) | 1996-07-30 |
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