JP4787178B2 - 吐水ヘッド引出式水栓 - Google Patents
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Description
図5はその一具体例を示している。
この混合水栓200では、操作レバー204を左右に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで吐水開始と止水及び水量調節が行われる。
ここで吐水管基部212の吐水ヘッド206側の前面214及び吐水ヘッド206の吐水管基部212側の後面220は、何れも吐水へッド206の引出方向と直角方向のフラットな面とされている。
この雌嵌合部222の内周面即ち雌嵌合面には、周方向に連続した凹凸形状をなす雌セレーション部224が設けられている。
吐水ヘッド206は、吐水管基部212への押込状態(収納状態)で外部に露出する外表面がメッキ面(化粧面)K1とされており、そしてこのメッキ面が後面220の外周縁部226まで連続している。図中K2は外周縁部226のメッキ面を表している。
このとき、吐水管基部212の雄嵌合部216が吐水ヘッド206の雌嵌合部222の内部に嵌り込み、それら雌嵌合部222と雄嵌合部216との嵌合により吐水ヘッド206が吐水管基部212により収納状態に保持される。
即ちこれら雄セレーション部218と雌セレーション部224との噛合いにより、吐水ヘッド206が目的とする方向に向けて吐水管基部212により保持された状態となる。
吐水ヘッド206の突出部221が吐水管基部212の前面214に当る位置まで吐水ヘッド206を一杯に押し込んでも上記隙間S1が生ずるように、予め突出部221の突出高さが定められているのである。
これは次の理由に基づく。
しかしながらこの特許文献1に開示のものは、セレーション部による回転規制に代えて、それら突起と凹部との嵌め合いにより回転規制することを狙いとしたもので、本発明とは異なったものである。
本発明によれば、ストッパ突起のストッパ作用により、ホルダ側の雄又は雌嵌合部と吐水ヘッド側の雌又は雄嵌合部との各嵌合部の間の嵌合隙間に起因して吐水ヘッドが外力でガタツキを生じるのを効果的に防止ないし抑制することができる。少なくとも吐水ヘッドの後面の外周縁部がホルダの前面に当るのを良好に防止することができる。
従って本発明によれば、その外周縁部がホルダの前面に当ることによって、外周縁部のメッキ面或いは塗装面等の化粧面が化粧剥がれするのを良好に防止することができる。
このようにすれば、吐水ヘッドの後面を複数のストッパ突起で(複数の箇所で)ホルダの前面に当てることができ、吐水ヘッドを収納状態でより安定的にホルダにて保持させることができ、吐水ヘッドのガタツキをより効果的に防止することができる。
例えば前面及び後面を四角形状となして、上記ストッパ突起をその後面の四隅に配置しておくことができる。
このようにすればストッパ突起をホルダの前面に対し点当りさせることができ、ホルダ側の傷つきやストッパ突起がホルダの前面に当るときの当り音を有効に小さく又は防止することができる。
図1及び図2において、10は本実施形態のシングルレバー式の混合水栓で、12は水栓本体、14は水栓本体12の上部に回動可能に設けられた操作レバーである。
この混合水栓10では、操作レバー14を図中左右方向に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで吐水開始と止水及び水量調節が行われる。
尚吐水管基部22の前面24及び吐水ヘッド16の後面26は、何れも吐水ヘッド16の引出方向と直角方向のフラットな面とされている。
この雄嵌合部28の外周面である雄嵌合面には、周方向に沿って連続的に凹凸形状をなす雄セレーション部30が設けられている。
この雌嵌合部32の内周面である雌嵌合面には、周方向に連続した凹凸形状をなす雌セレーション部34が設けられている。
吐水ヘッド16は外表面がメッキ面K1とされており、また後面26のうち外周縁部36のみメッキ面K1と連続したメッキ面K2とされている。
このとき、吐水管基部22の雄嵌合部28が吐水ヘッド16の雌嵌合部32内に嵌り込み、それら雄嵌合部28と雌嵌合部32との嵌合により吐水ヘッド16が吐水管基部22にて押込状態に保持される。
即ち本実施形態においてそれらストッパ突起38は、外周縁部36と吐水管基部22の前面24との間に隙間S2を形成する突出高さで、吐水ヘッド16の後面26に突設されている。
即ち本実施形態において、ストッパ突起38は突出部33よりも突出高さが高くされている。
但しストッパ突起38の突出高さと円環状の突出部33との突出高さを同じとしておくことも可能である。
また各ストッパ突起38は、その先端面が半球状に形成されており、吐水管基部22の前面24に対する当りが点当りとなるように構成されている。
従って本実施形態によれば、その外周縁部36が吐水管基部22の前面24に当ることによって、外周縁部36のメッキ面K1がメッキ剥がれするのを良好に防止することができる。
またストッパ突起38が吐水ヘッド16の後面26に設けてあるため、吐水ヘッド16を吐水管基部22から引き出して使用する際、複数のストッパ突起38が使用者の視野に入るのを回避でき、使用時における水栓の美観を良好に保持することができる。
例えば上記実施例では吐水管基部22の側に雄嵌合部を、また吐水ヘッド16の側に雌嵌合部を設けているが、これとは逆に吐水管基部22の側に例えば筒状の突出部を形成してその内側に雌嵌合部を、また吐水ヘッド16の側に筒状の突出部を形成してその突出部を雄嵌合部として構成するといったことも可能であり、更に上記実施形態ではストッパ突起を4つ設けているが、その数は適宜に変更することが可能である。
但し本発明ではかかるストッパ突起は少なくても3つ以上吐水ヘッド16の嵌合部周りに分散して設けておくことが望ましい。
16 吐水ヘッド
18 吐水口
22 吐水管基部(ホルダ)
28 雄嵌合部
32 雌嵌合部
36 外周縁部
38 ストッパ突起
Claims (3)
- 吐水口を有する吐水ヘッドを、該吐水ヘッドに接続された可撓性のホースとともに該吐水ヘッドを保持するホルダから引出可能となしてあり
該ホルダには該吐水ヘッド側の前面に且つ該ホースの引出口の周りに雄又は雌嵌合部が設けてあるとともに、該吐水ヘッドの該ホルダ側の該前面に対向する後面には対応する雌又は雄嵌合部が設けてあって、それら嵌合部の嵌合により該吐水ヘッドを該ホルダにて保持するようになしてある吐水ヘッド引出式水栓において
前記吐水ヘッドの前記後面に且つ該後面の外周縁部と該吐水ヘッドの前記雌又は雄嵌合部との間の位置に、該吐水ヘッドを前記ホルダ側に押し込んだ状態で該ホルダの前記前面に当るストッパ突起を、前記外周縁部と該ホルダの前面との当りを防止する突出高さで設けてあることを特徴とする吐水ヘッド引出式水栓。 - 請求項1において、前記ストッパ突起が前記吐水ヘッドの前記雌又は雄嵌合部の周りに少なくとも3つ以上分散して配置してあることを特徴とする吐水ヘッド引出式水栓。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記ストッパ突起は先端面が半球状となしてあることを特徴とする吐水ヘッド引出式水栓。
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