JP4786620B2 - 加熱ユニット及びタイヤ加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ金型を加熱する加熱ユニット及びそれを用いたタイヤ加熱装置に関し、さらに、タイヤ金型の改造方法に関する。
生タイヤの加硫成形時に生タイヤを加熱する必要があるが、その加熱方法の一例として、メインボイラでスチームを発生させ、生タイヤが収容されたタイヤ金型に接触配置したスチーム配管を介して、スチームの熱をタイヤ金型内部のスチーム流路へ供給してタイヤ金型を加熱し、さらにタイヤ金型の熱をタイヤに伝える方法がある。しかし、スチームを用いる場合、メインボイラからタイヤ金型までのスチーム配管表面からの放熱によりスチームの熱エネルギーが失われるために加熱効率が良くない。そこで、特許文献1には、タイヤ金型に当接する金属製のリング部材の内部に設置された誘導加熱コイルに交番電流を印加することでリング部材を誘導加熱し、加熱されたリング部材を介してタイヤ金型を加熱する技術が開示されている。この技術により、熱エネルギーの損失が少ないためにタイヤ金型の急速加熱(ブースト加熱)が可能となり、タイヤ金型及び生タイヤを、スチーム加熱に比べて効率良く加熱できる。
特開2001−158020号公報
特許文献1の技術を用いる場合において、所定の電力を供給する電源があり、高い力率でその電源を使用するには、共振回路のコンデンサの容量を電源に合わせて適切に設定すると共に、誘導加熱コイル及び被加熱金属部材の総合インピーダンスを電源の可動インピーダンス域に適切にマッチングさせる必要がある。通常、総合インピーダンスの調整は、誘導加熱コイルと被加熱金属との距離を変更することや、コイルの巻き数を変更することの他、マッチングトランスを用いて誘導加熱コイルに印加する電圧と電流の比を調整することにより行なわれる。
しかし、異なる種類のタイヤ金型のサイズに合わせて、上記のような総合インピーダンスの調整を行なう場合に、誘導加熱コイルと被加熱金属との距離の変更は、従来の構造上困難である。また、誘導加熱コイルの巻き数を変更する場合、試行錯誤を繰り返す必要があり、高コストとなり且つ作業に困難を伴う。また、マッチングトランスを設置する場合には、設備コストが高くなってしまう。
そこで、本発明の目的は、タイヤ金型のサイズに合わせて総合インピーダンスを容易に且つ低コストで調整でき、高い力率で電源を使用できる加熱ユニット及びそれを用いたタイヤ加熱装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、スチーム流路として使われていた環状孔を有するスチーム加熱用のタイヤ金型を流用して、スチーム加熱以外の方法によりタイヤ金型を加熱する場合でも、タイヤを効率的に加熱できるタイヤ加熱装置及びタイヤ金型の改造方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
上記目的を達成するために、本発明の加熱ユニットは、タイヤが収容されるタイヤ金型を加熱するための加熱ユニットであって、熱伝導によりタイヤ金型を加熱する強磁性金属部材と、前記強磁性金属部材についてタイヤ金型とは反対側に配置され且つ磁力線を生成して前記強磁性金属部材を誘導加熱する誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルについて前記強磁性金属部材とは反対側に配置され且つ前記誘導加熱コイルが生成した磁力線を遮蔽する非磁性導体と、前記非磁性導体、前記誘導加熱コイル及び前記強磁性金属部材の相対的な位置関係を設定する位置決め手段と、を有している。
この構成によると、位置決め手段を調整することにより、非磁性導体、誘導加熱コイル及び強磁性金属部材の相対的な位置関係を設定することができるので、タイヤ金型のサイズに合わせて総合インピーダンスを容易に且つ低コストで調整でき、高い力率で電源を使用できる加熱ユニットが得られる。また、非磁性導体が磁気シールドとして機能するため、誘導加熱コイルの磁力線の方向を、強磁性金属部材を誘導加熱する方向に規定して、タイヤ金型及びタイヤを効率的に加熱することができる。なお、ここで非磁性導体とは、強磁性金属部材と比べて透磁率が無視できるほど低く、比透磁率が1程度である導体をいう。
前記位置決め手段として、前記非磁性導体と前記誘導加熱コイルとの間の距離を設定する第1スペーサを有していてもよい。これによると、磁気シールドの調整をすることで、加熱ユニットの総合インピーダンスの調整ができる。
前記位置決め手段として、前記強磁性金属部材と前記誘導加熱コイルとの間の距離を設定する第2スペーサを有していてもよい。これによると、強磁性金属部材の加熱状態を調整することで、加熱ユニットの総合インピーダンスの調整ができる。
前記誘導加熱コイルと前記強磁性金属部材との間に断熱部材をさらに有していてもよい。これによると、高温環境に晒されることによる誘導加熱コイルの劣化を防止でき、急速加熱が継続的に可能となる。さらに、熱の外部への放出を防止することで、タイヤ金型及びタイヤの加熱効率が向上する。
前記非磁性導体と前記誘導加熱コイルとの間に強磁性非導体部材をさらに有してもよい。これによると、誘導加熱コイルの磁力線の方向を、強磁性金属部材を誘導加熱する方向に規定して、タイヤ金型及びタイヤをさらに効率的に加熱することができる。なお、ここで強磁性非導体部材とは、強磁性であり、且つ、強磁性金属部材に比べて電気を通しにくい部材をいう。強磁性非導体部材としては、酸化鉄(フェライトコア)などが用いられる。
前記非磁性導体はアルミニウムであってもよい。これによると、非磁性導体の磁気シールド機能を確保し、誘導加熱コイルの磁力線の方向を確実に規定して、タイヤ金型及びタイヤを効率的に加熱することができる。また、渦電流が誘発されても、導電性が高いために発熱がほとんどなく、非磁性導体における電力消費量が少ない。
前記強磁性金属部材は、透磁率が100〜1000の鋼製部材であってもよい。これによると、強磁性金属部材が誘導加熱され易くなり、タイヤ金型及びタイヤをさらに効率的に加熱することができる。
また、本発明のタイヤ加熱装置は、タイヤが収容されるタイヤ金型を有し、上記の加熱ユニットが、前記タイヤ金型を挟んで上下に二つ対向配置されており、二つの前記加熱ユニットが前記タイヤ金型の上下から前記タイヤ金型を加熱してもよい。これによると、タイヤ金型を上下から加熱することにより、上記の加熱ユニットを用いて効率的にタイヤ金型及びタイヤを加熱することができる。
また、本発明のタイヤ加熱装置は、上記の加熱ユニットと、複数の分割セグメントから成り且つ内部に環状孔が形成されたタイヤ金型と、を有し、前記環状孔には高熱拡散率を有する充填物質が充填されていてもよい。これによると、例えば、加熱用スチーム封入のために形成された環状孔を内部に有する金型を流用する場合に、空気が充填されている場合に比べて、タイヤ金型において熱が迅速に拡散され、タイヤの加熱効率が向上する。
ここで、高熱拡散率を有する充填物質とは、例えば、熱媒油、シリコンオイル、液体金属(ガリウム、ウッドメタル)、加圧水などが用いられる。さらに、これらにアルミ、銅、鉄などの金属の固体粒子が含まれたものであってもよい。
また、他の目的を達成するため、本発明に係るタイヤ加熱装置は、加熱用スチーム封入のために形成された環状孔を内部に有するタイヤ金型と、熱伝導により前記タイヤ金型を加熱する加熱機構と、を備え、前記環状孔には高熱拡散率を有する充填物質が充填されており、前記タイヤ金型が前記加熱機構により加熱される。
スチーム加熱用のタイヤ金型を流用して、スチーム加熱以外の方法、例えば誘導加熱コイルにより被加熱金属を誘導加熱する方法によりタイヤ金型を加熱する場合に、スチーム流路として使われていた環状孔をそのままの状態で、すなわち、環状孔に空気が充填されている状態で用いる場合には、タイヤ金型の環状孔部分で熱拡散が阻害され、加熱効率向上の阻害要因となる。そこで、このような構成にすることにより、環状孔に空気が充填されている場合に比べて、タイヤ金型において熱が迅速に拡散され、タイヤを効率的に加熱できる。
また、他の目的を達成するため、本発明に係るタイヤ金型の改造方法は、加熱用スチーム封入のために形成された環状孔を内部に有するタイヤ金型の改造方法であって、前記環状孔に高熱拡散率を有する充填物質を充填し、熱伝導により前記タイヤ金型を加熱する加熱機構を設置し、前記タイヤ金型を前記加熱機構により加熱するものである。このような方法でタイヤ金型を改造することにより、スチーム加熱用のタイヤ金型を流用する場合に、環状孔に空気が充填されている場合に比べて、タイヤ金型において熱が迅速に拡散され、タイヤを効率的に加熱できる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照しつつ、第1実施形態に係るタイヤ加熱装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図であり、本実施形態の全体構成を示している。図1では、金型部分について、断面を示す斜線を引いて示しているが、加熱ユニット部分については、図3の拡大図において詳細を示しているため、図1では適宜斜線を省略している。ここでは、本発明に係る加熱ユニットが、タイヤ加硫機の加熱装置の一部として用いられている一実施形態について説明する。
図1に示すように、タイヤ加熱装置1は、タイヤ金型M1と、タイヤ金型M1を上下から挟んで上下に対向配置された二つの加熱ユニット100a、100bと、上側加熱ユニット100aの上部の上側プラテンサポートPと、下側加熱ユニット100bの下部にある基部となる下側プラテンサポートSとを含んで構成されている。このように構成されたタイヤ加熱装置1は、タイヤ金型M1のタイヤ収容部Tにタイヤ(図示せず)が収容された状態で、加熱ユニット100a、100bの誘導加熱コイルC1、C2の誘導加熱により加熱ユニット内部の強磁性金属部材10a、10bを加熱し、そこで発生した熱エネルギーを、タイヤ金型M1を介した熱伝導により伝達することで、タイヤを外表面側から加熱する。
また、誘導加熱コイルC3が、タイヤ金型M1の側面を包囲して配置されており、誘導加熱コイルC4、C5が、タイヤ収容部Tを上下から挟むようにタイヤ金型M1の内部に配置されている。後述するように、誘導加熱コイルC3は、タイヤ金型を誘導加熱することで、タイヤの外表面側からの加熱を行なう。また、誘導加熱コイルC4、C5は、タイヤの上下ビード部(タイヤ穴周辺部)の内部に配置した金属部材を誘導加熱することでタイヤの内部からの加熱を行なう。さらに、タイヤ収容部Tの内部に連通して、高温高圧の加圧媒体の通る配管が形成されており、この加圧媒体がタイヤ内部に送り込まれることによって、タイヤの内表面側からの加熱が行なわれる。
次に、タイヤ金型M1の構造について説明する。図1に示すように、タイヤ金型M1は、非磁性部材から成る複数の分割セグメントから構成されており、内部には、加熱するタイヤの収容空間であるタイヤ収容部Tが形成されている。また、上側プラテンサポートPの上部には図示しない油圧シリンダ機構が設置されており、タイヤをタイヤ収容部Tに搬入したりタイヤ収容部Tから搬出したりする際には、油圧シリンダ機構の制御により、タイヤ金型M1の型開きをすることができる構造となっている。同様に、油圧シリンダ機構の制御により、上側プラテンサポートPを下方へ押し付けることで、分割セグメントからなるタイヤ金型M1の型締めをすることができる。
次に、図1及び図2を参照しつつ、本発明に係る加熱ユニットの詳細について説明する。図1に示すように、加熱ユニット100a、100bは、強磁性金属部材10a、10bと、鉛直方向について、タイヤ金型M1を中心とした場合の強磁性金属部材10a、10bの外側にそれぞれ配置された誘導加熱コイルC1、C2と、誘導加熱コイルC1、C2のさらに外側にそれぞれ配置された非磁性導体30a、30bとを含んで構成されている。また、加熱ユニット100a、100bには、非磁性導体30a、30bと、誘導加熱コイルC1、C2と、強磁性金属部材10a、10bとの相対的な位置関係を設定するスペーサ(位置決め手段)が設けられている。具体的には、非磁性導体30a、30bと誘導加熱コイルC1、C2との間の距離をそれぞれ設定する第1スペーサ71a、72a、71b、72b、及び、強磁性金属部材10a、10bと誘導加熱コイルC1、C2との間の距離をそれぞれ設定する第2スペーサ21a〜23a、21b〜23bが、加熱ユニット100a、100bの内部にそれぞれ設置されている。以上のように、上側加熱ユニット100aと、下側加熱ユニット100bは、タイヤ金型M1を挟んで上下にほぼ対称に配置されており、これらの構造はほぼ同様であるので、以下、上側加熱ユニット100aを中心に説明し、下側加熱ユニット100bの説明を省略する。
図2は、図1の模式断面図であり、A、B、Cの領域は、それぞれ、図1のA−A’、B−B’、C−C’位置における断面を部分的に表わした部分断面図となっている。また、図2においてZ−Z’で示される断面が、図1の模式断面図に相当する。
図2のように、加熱ユニット100aは、下方からの平面視(以下、平面視と記す)において円形状に構成されており、誘導加熱コイルC1は、この平面視において渦巻線状に形成されている(B領域参照)。また、加熱ユニット100aは、この平面視における円の径方向に延在する複数の第1スペーサ71a、72aを有しており、これらは放射状に、且つ円周上に等間隔に配置されている。また、径方向内側の第2スペーサ21aはリング状に形成されており、さらに、複数の第2スペーサ22a、23aは、複数の第1スペーサ71a、72aと平面視において重ならないように、それぞれ円周上に等間隔に配置されている。ここで、複数の第2スペーサ21a〜23aの高さ(紙面と垂直方向の長さ)は全て同一である。また、複数の第2スペーサ22a、23aの間には、複数の第3スペーサ73aが配置されている。なお、第3スペーサ73aは、なくてもよい。
次に、図3を用いて、加熱ユニット100aの詳細について説明する。図3は、図1のD領域の拡大図である。誘導加熱コイルC1は、図示しない電源から電力を供給することでその周囲に磁力線を生成する。また、強磁性金属部材10aは、強磁性の鋼製部材であり、誘導加熱コイルC1が生成する磁力線により誘導加熱される。より詳しくは、発生した磁力線の影響によりその内部に渦電流が生じ、その結果、強磁性金属部材10aの電気抵抗によって発熱する。また、強磁性金属部材10aとしては、透磁率が100〜1000の鋼製部材が使用される。それにより、強磁性金属部材10aが誘導加熱されつつ、半径方向(図3の矢印F方向)や周方向に伝わり易くなり、タイヤ金型M1及びタイヤを効率的に加熱することができる。
また、強磁性金属部材10aの下方には、強磁性金属部材10aと接触して、高熱伝導率を有するグラファイトシート60aが配置されている。また、グラファイトシート60aのさらに下方には銅板61aが配置されており、銅板61aは、タイヤ金型M1と直接接触している。銅板61aもグラファイトシート60a同様に高熱伝導率を有している。このように、強磁性金属部材10aとタイヤ金型M1との間にグラファイトシート60a及び銅板61aが配置されることにより、強磁性金属部材10aにおいて発生した熱エネルギーが、タイヤ金型M1の方向(図3の矢印E方向)へ伝達され易くなるため、タイヤ金型M1における温度分布を均一化することができる。
ところで、誘導加熱コイルC1による磁力線は、強磁性金属部材10aの方向(矢印E方向)だけでなく、上方向にも生じる。上方向には鋼製部材の上側プラテンサポートPが配置されているため、上側プラテンサポートPに磁力線が到達すると、強磁性金属部材10aと同様に、磁力線の影響で誘導加熱され、その分の熱エネルギーが加熱の必要のない上側プラテンサポートPで消費されてしまい、電源の電力を有効に使用することができない。そこで、本実施形態においては、誘導加熱コイルC1の上方には強磁性非導体部材51a、52aが配置されている。ここで、強磁性非導体部材51a、52aとしては、酸化鉄(フェライトコア)などが用いられる。また、誘導加熱コイルC1と強磁性非導体部材51a、52aとは固定されている。このような構成により、強磁性非導体部材51a、52aが磁気シールドとして機能し、誘導加熱コイルC1で発生した磁力線が、上方の強磁性非導体部材51a、52aにおいて遮蔽されるため、誘導加熱コイルC1の磁力線の方向を強磁性金属部材10aを誘導加熱する方向(矢印E方向)に規定して、タイヤ金型M1及びタイヤを効率的に加熱することができる。なお、強磁性非導体部材51a、52aは必要に応じて配置されるものであり、なくてもよい。
また、強磁性非導体部材51a、52aにおいて遮蔽できなかった上方向の磁力線は、強磁性非導体部材51a、52aの外側に配置された非磁性導体30aにおいて遮蔽されることになる。これにより、非磁性導体30aが磁気シールドとして機能するため、誘導加熱コイルC1の磁力線の方向を、強磁性金属部材10aを誘導加熱する方向(矢印E方向)に規定して、タイヤ金型M1及びタイヤを効率的に加熱することができる。また、本実施形態においては、非磁性導体30aとしてアルミニウムを用いる。これにより、非磁性導体30aの磁気シールド機能を確保し、誘導加熱コイルC1の磁力線の方向を確実に規定して、タイヤ金型M1及びタイヤを効率的に加熱することができる。また、非磁性導体30aに渦電流が誘発されても、非磁性導体30aの導電性が高い(電気抵抗が小さい)ために発熱がほとんどなく、非磁性導体30aにおける電力消費量が少ない。なお、非磁性導体としては、アルミニウムの他、銅などを使用してもよい。
また、誘導加熱コイルC1と強磁性金属部材10aとの間には、断熱部材40aが配置されている。上述した特許文献1の技術を用いる場合に、タイヤをタイヤ金型に搬入したり、タイヤ金型から搬出したりする際には、タイヤ金型を開放する必要があり、タイヤ金型の熱が、対流や輻射により外部へ放出されてしまう。また、タイヤの加熱開始時点では、タイヤの温度は室温程度であるために、生タイヤとの接触部分におけるタイヤ金型の温度が低下してしまう。これに対し、印加電流を大きめに調整することでタイヤ金型の温度低下を低減することができるが、高温環境に晒されることで誘導加熱コイルが劣化してしまい、タイヤ金型の急速加熱ができなくなる。そこで、このような構成にすることにより、強磁性金属部材10aで発生した熱エネルギーの上方向への移動が制限されて、誘導加熱コイルC1の劣化を防止でき、急速加熱が継続的に可能となる。さらに、熱の外部への放出を防止することで、タイヤ金型M1及びタイヤの加熱効率が向上する。
次に、図3及び図4を用いて、第1スペーサ71a、72a及び第2スペーサ21a〜23aの構造について説明する。まず、第1スペーサ71a、72aについて、図3を用いて説明する。第1スペーサ71a、72aは、スペーサ板71p、72pと、スペーサ用ボルトB1とから構成され、ボルトB1がスペーサ板71p、72pを貫通して、非磁性導体30a及び上側プラテンサポートPに形成された嵌合孔に嵌合することで、第1スペーサ71a、72a(スペーサ板71p、72p及びスペーサ用ボルトB1)が設置されている。ここで、ボルトB1の締め回し量を調整して、非磁性導体30a及び上側プラテンサポートPの嵌合孔内部に挿入されるボルトB1の長さを調整することで、スペーサ板71p、72pと非磁性導体30aとの距離を調整することができるようになっている。また、スペーサ板71p、72pのタイヤ金型M1側の表面には強磁性非導体部材51a、52aがそれぞれ固定配置されており、また、上述のように、誘導加熱コイルC1と強磁性非導体部材51a、52aとは固定されている。これらの結果、ボルトB1の締め回し量を調整することにより、非磁性導体30aと誘導加熱コイルC1との間の距離を設定することができる。その結果、磁気シールドの調整をすることができ、加熱ユニット100aの総合インピーダンスの調整ができる。また、第3スペーサ73aもまた、第1スペーサ71a、72aと同様に、スペーサ板73pと図示しないボルトとから構成されており、スペーサ板73pと非磁性導体30aとの距離を調整することができるようになっている。なお、スペーサ板71p、72pと非磁性導体30aとの間に、別のスペーサ部材を介することで、スペーサ板71p、72pと非磁性導体30aとの距離を調整するようにしてもよい。
次に、図4を用いて第2スペーサ21a〜23aについて説明する。図4は、図2のY−Y’で示される断面における拡大模式断面図である。図4に示すように、第2スペーサ21a〜23aはそれぞれが非磁性導体30aと断熱部材40aとの間に設けられている。また、ボルトB2が、第2スペーサ21a〜23aを貫通して非磁性導体30a及び上側プラテンサポートPに形成された嵌合孔に嵌合することで、第2スペーサ21a〜23aが、非磁性導体30aと断熱部材40aとの間に狭持される形で設置されている。本実施形態においては、ボルトB2は、銅板61a、グラファイトシート60a、強磁性金属部材10a、断熱部材40a及び第2スペーサ21a〜23aを貫通して、非磁性導体30a及び上側プラテンサポートPの嵌合孔に嵌合している。ここで、第2スペーサ21a〜23aを高さの異なる別のスペーサに交換することで、強磁性金属部材10aと誘導加熱コイルC1との間の距離を設定することができる。その結果、第2スペーサ21a〜23aにより、強磁性金属部材10aの加熱状態を調整することで、加熱ユニット100aの総合インピーダンスの調整ができる。
以上のように、第1スペーサ71a、72a、第2スペーサ21a〜23a及び第3スペーサ73aを調整することにより、非磁性導体30a、誘導加熱コイルC1及び強磁性金属部材10aの相対的な位置関係を設定することができるので、コイルの巻き数の変更を行なったり、マッチングトランスを用いたりする必要がなく、タイヤ金型M1のサイズに合わせて総合インピーダンスを容易に且つ低コストで調整できる。その結果、適切に総合インピーダンスを調整することで、所定の電力を供給する既存の電源がある場合に、高い力率でその電源を使用できる。また、非磁性導体30aが磁気シールドとして機能するため、誘導加熱コイルC1の磁力線の方向を強磁性金属部材10aを誘導加熱する方向に規定してタイヤ金型M1及びタイヤを効率的に加熱することができる。
また、上記のように、加熱ユニット1においては、加熱ユニット100a、100bが、タイヤが収容されるタイヤ金型M1を挟んで上下に二つ対向配置されており、二つの加熱ユニット100a、100bがタイヤ金型M1の上下両方からタイヤ金型M1を加熱する構成になっていることにより、加熱ユニット100a、100bを用いて効率的にタイヤ金型M1及びタイヤを加熱することができる。
次に、以上のように構成されたタイヤ加熱装置1による加硫成形の動作について説明する。ここで、加硫対象の生タイヤとして、肉厚の大きいビード部(タイヤ穴周辺部)及びトレッド部(路面接地部)の内部に、金属製のビードワイヤ及びベルト部材を埋め込んで形成されているものを使用し、この金属製部材を誘導加熱することで、生タイヤの内部からの加熱ができるようになっている。
まず、上述した油圧シリンダ機構を制御することにより、上側プラテンサポートPを上昇させてタイヤ金型M1の型開きを行ない、図示しない搬送装置により、加硫前の生タイヤをタイヤ収容部Tへ搬入する。この際、図示しないブラダを生タイヤのタイヤ穴に挿入し、ブラダを膨らませて生タイヤをシェーピングして保持する。そして、再び油圧シリンダ機構を制御することで上側プラテンサポートPを下降させ、タイヤ金型M1を型締めする。
ここで、加熱ユニット100a、100bの誘導加熱コイルC1、C2に電源から電力を供給することで、強磁性金属部材10a、10bを誘導加熱する。その熱エネルギーが、熱伝導によりタイヤ金型M1に伝えられることでタイヤ金型M1が加熱され、タイヤ金型M1を介して伝達される熱エネルギーにより生タイヤが外表面側から加熱される。この際に、非磁性導体30a、30b、及び強磁性非導体部材51a、52aが磁気シールドとして機能するため、誘導加熱コイルC1、C2の磁力線の方向を強磁性金属部材10aを誘導加熱する方向に規定して、タイヤ金型M1及び生タイヤを効率的に加熱することができる。また、タイヤ金型M1の外表面近傍の熱が拡散する時間を確保するため、加熱ユニット100a、100bによる誘導加熱(ブースト加熱)は、生タイヤをタイヤ収容部Tへ搬入するタイミングに対して、少し早めに行なう。
次に、高温高圧の蒸気や窒素ガスなどの加圧媒体を、図示しない配管を通してブラダ内に供給することによって、ブラダを伸展させて生タイヤの内壁面に密着させ、生タイヤをタイヤ金型M1方向に押圧する。そして、高温高圧の加圧媒体の熱量をブラダを介して生タイヤに伝達することによって、生タイヤを内表面側から加熱する。
次に、誘導加熱コイルC3〜C5へ電力を供給する。電力を供給された誘導加熱コイルC3は、タイヤ金型に強度の高周波磁界を印加することによって、タイヤの外表面側からの加熱を行なう。また、誘導加熱コイルC4、C5は、生タイヤの上下ビード部に強度の高周波をそれぞれ印加することによって、上下ビード部の内部に設けられたビードワイヤを優先的に誘導加熱する。これにより、生タイヤは、上述の外表面側及び内表面側からの加熱に加えて、大きな肉厚を有したビード部及びトレッド部においては、タイヤ内部側からの加熱も行なわれるため、生タイヤ全体が短時間で加硫温度にまで昇温する。
また、生タイヤが加硫成形されている間、ブラダは、生タイヤをタイヤ金型M1の方向に押圧することにより生タイヤの成形を行っている。本実施形態においては、ブラダは、加硫済タイヤのタイヤ内壁面形状とほぼ同形状の低延伸性材料により形成されているため、加圧媒体の圧力に多少の変動があった場合でも、加硫済タイヤのタイヤ内壁面の形状を確実に出現する。従って、このブラダにより生タイヤを押圧して成形が行われると、高精度に成形された加硫済タイヤが得られることになる。
そして、このようにして加硫済タイヤが得られると、上述の動作とは逆の動作によりタイヤ金型M1を型開きした後、ブラダを縮小させ、加硫済タイヤを搬出装置により保持して外部に搬出する。そして、新たな生タイヤを搬入して加硫成形を再び繰り返す。以上のようにして、タイヤ加熱装置1により生タイヤの加硫成形が行なわれる。
(実施例1)
次に、タイヤ加熱装置1を用いて実施した加熱試験の結果を示す。試験は以下の条件で行なった。以下の条件は、上下の加熱ユニット100a、100bの両方について同様とし、下側加熱ユニットについての説明を省略する。
(1)電源:定格5kw(出力最大に設定)
(2)非磁性導体30a:アルミ(4mm厚)
(3)誘導加熱コイルC1:30sq テフロン(登録商標)被覆リッツ線
(4)誘導加熱コイルC1−強磁性金属部材10a間距離:25mm(固定)
(5)強磁性非導体部材51a、52a:非使用
上記の条件で加熱ユニットに電力を供給し、第1スペーサ71a、72a(及び第3スペーサ73a)を調整することで、誘導加熱コイルC1と非磁性導体30aとの間の距離Lを変化させたときの力率(有効に使用された電力/入力電力)を計算した。試験結果を以下に示す(Zは総合インピーダンスを表わしている)。
(1)L:40.0mm Z:63.2μH、力率:25.4%
(2)L:20.0mm Z:48.3μH、力率:18.8%
(3)L:10.0mm Z:36.6μH、力率:16.6%
(4)L: 5.4mm Z:28.2μH、力率:15.5%
試験の結果、非磁性導体30aの電気抵抗が小さいために、非磁性導体30aに誘導加熱コイルC1が近づくほど、加熱ユニット100aの総合インピーダンスが低下して力率は減少した。これは、非磁性導体30aに誘導加熱コイルC1が近づくほど、非磁性導体30aにより磁力線が遮断される割合が増すことによる。このように、第1スペーサ71a、72a(及び第3スペーサ73a)を調整してLを変化させることで、総合インピーダンスを変化させて、高い力率で電源を使用できる条件を、容易に且つ低コストで調整することができる。
(実施例2)
次に、強磁性非導体部材51a、52aを使用した場合の、加熱ユニット100aの加熱試験結果を示す。条件は以下のように設定した。
(1)電源:定格5kw(出力最大に設定)
(2)非磁性導体30a:アルミ(4mm厚)
(3)誘導加熱コイルC1:30sq:テフロン(登録商標)被覆リッツ線
(4)誘導加熱コイルC1−強磁性金属部材10a間距離:21.5mm(固定)
(5)非磁性導体30a−誘導加熱コイルC1間距離:13mm(固定)
上記条件により、強磁性非導体部材51a、52aがない場合及びある場合における試験結果を以下に示す。
(1)強磁性非導体部材51a、52a:なし 力率:15.0%
(2)強磁性非導体部材51a、52a:あり 力率:33.7%
試験の結果、強磁性非導体部材51a、52aが存在する場合には、無い場合に比べて加熱ユニット100aの等価抵抗が増加して力率は増大した。また、強磁性非導体部材51a、52aにより磁力線が遮蔽されて、強磁性金属部材10aを効果的に加熱することができた。このように、強磁性非導体部材51a、52aを着脱したり、その量を増減したりすることによっても、総合インピーダンスを変化させて、高い力率で電源を使用できる条件を、容易に且つ低コストで調整することができる。
(第1変形例)
次に、本実施形態の第1変形例について図5を用いて説明する。ここでは、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明し、上記の実施形態と同様の部分について同一の符号を付してその説明を省略する。また、上記の実施形態と同様に、下側加熱ユニットの説明を省略する。変形例に係る加熱ユニット200aにおいては、第2スペーサがなく、代わりに、断熱部材240a〜243aが積層設置されており、誘導加熱コイルC1を支持している。これにより、断熱部材240a〜243aが、断熱材としてのみでなく、強磁性金属部材10aと誘導加熱コイルC1との間の距離を設定するスペーサとしても機能する。このような形態によっても、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
(第2変形例)
次に、本実施形態の第2変形例について、図6を用いて説明する。ここでも、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明し、上記の実施形態と同様の部分について同一の符号を付してその説明を省略する。また、上記の実施形態と同様に、下側加熱ユニットの説明を省略する。本変形例に係る加熱ユニット300aにおいては、第1スペーサ371a〜373aが非磁性導体30aとスペーサ板370pとの間に配置され、第2スペーサ321a〜323aがスペーサ板370pと断熱部材40aとの間に設置され、これらを貫通してボルトB3が非磁性導体30a及び上側プラテンサポートPの嵌合孔に嵌合されることで、第1スペーサ371a〜373a及び第2スペーサ321a〜323aが設置される。第1スペーサ及び第2スペーサをこのような構成としても、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3変形例)
次に、本実施形態の第3変形例について、図7を用いて説明する。ここでも、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明し、上記の実施形態と同様の部分について同一の符号を付してその説明を省略する。本変形例に係るタイヤ加熱装置4のタイヤ金型M2は、加熱用スチーム封入のために形成された環状孔h1を内部に有する金型を流用したものであり、その環状孔h1には高熱拡散率を有する充填物質が充填されている。ここで、高熱拡散率を有する充填物質とは、例えば、熱媒油、シリコンオイル、液体金属(ガリウム、ウッドメタル)、加圧水などが用いられる。さらに、これらにアルミ、銅、鉄などの金属の固体粒子が含まれたものであってもよい。これにより、タイヤ金型M2の熱伝導によりタイヤを加熱する場合に、環状孔h1に空気が充填されている場合に比べて、タイヤ金型M2において熱が迅速に拡散され、タイヤの加熱効率が向上する。また、環状孔h1の形成されていない金型を用いて、新たに環状孔h1を形成し、そこに金型部材よりも高熱拡散率を有する充填物質を充填してもよい。この場合にも、環状孔h1の形成されていない場合に比べて、タイヤ金型において熱が迅速に拡散され、タイヤの加熱効率が向上する。
(第2実施形態)
次に、図8を用いつつ、本発明の第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、上記の実施形態と同様の部分について同一の符号を付してその説明を省略する。図8は、本実施形態に係るタイヤ加熱装置5の側面視における模式断面図である。
タイヤ加熱装置5のタイヤ金型M3は、第1実施形態と同様に、加熱ユニット100a、100bにより加熱される。ここで、タイヤ金型M3は、スチーム加熱用のタイヤ金型であり、高温のスチームを封入してタイヤ金型M3を加熱するために形成された環状孔h2を内部に有している。本実施形態では、タイヤ金型M3をスチーム加熱ではなく、誘導加熱により加熱するため、スチーム流路である環状孔h2を使用しない。この場合に、スチーム流路として使われていた環状孔h2をそのままの状態で、すなわち、環状孔h2に空気が充填されている状態で用いる場合には、空気の熱拡散率が金属に比べて小さいために、タイヤ金型M3の環状孔h2部分で熱拡散が阻害され、加熱効率向上の阻害要因となる。そこで、本実施形態においては、環状孔h2には高熱拡散率を有する充填物質が充填されている。
ここで、高熱拡散率を有する充填物質とは、例えば、熱媒油、シリコンオイル、液体金属(ガリウム、ウッドメタル)、加圧水などが用いられる。さらに、これらにアルミ、銅、鉄などの金属の固体粒子が含まれたものであってもよい。これにより、環状孔h2に空気が充填されている場合に比べて、タイヤ金型M3において熱が迅速に拡散され、タイヤの加熱効率が向上する。
次に、タイヤ金型M3の改造方法について説明する。タイヤ金型M3は以下のような工程により改造可能である。ここで、初期状態では、タイヤ金型M3には加熱ユニット100a、100bなどが設置されていない状態であり、タイヤ金型M3の環状孔h2には、空気のみが充填されているとする(図9)。
(1)環状孔h2に高熱拡散率を有する充填物質を充填する(図10)。
(2)熱伝導によりタイヤ金型M3を加熱する加熱ユニット100a、100bなどをタイヤ金型M3に設置する(図8)。
(3)タイヤ金型M3を加熱ユニット100a、100bにより加熱する。
このような方法でタイヤ金型M3を改造することにより、スチーム加熱用のタイヤ金型M3を流用する場合に、環状孔h2に空気が充填されている場合に比べて、タイヤ金型M3において熱が迅速に拡散され、タイヤを効率的に加熱できる。
(第3実施形態)
次に、図11を参照しながら、本発明の第3実施形態について説明する。ここでは、第2実施形態に係るタイヤ加熱装置と異なる部分を中心に説明し、上記の実施形態と同様の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。図11は、本実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図である。
本実施形態にかかるタイヤ加熱装置6においては、タイヤ金型M3の側面を包囲して配置されている誘導加熱コイルの配置等が上記の実施形態とは異なる。以下、具体的に説明する。なお、本実施形態においても、タイヤ金型M3を誘導加熱により加熱するため、スチーム流路である環状孔h2は使用しないものとする。そして、環状孔h2には、高熱拡散率を有する充填物質は充填されておらず、空気あるいは窒素が充填されているものとする。
上記の第2実施形態に係るタイヤ加熱装置においては、タイヤ金型M3の側面を包囲する誘導加熱コイルC3は、タイヤ金型M3の側面全体を加熱できるように、図の上下方向に関して、均等間隔で配置されている(図8参照)。一方、本実施形態係るタイヤ加熱装置6においては、タイヤ金型M3の側面を、二つの誘導加熱コイルC6,C7が包囲しており、誘導加熱コイルC6はタイヤ金型M3の上部を加熱する位置に、誘導加熱コイルC7はタイヤ金型M3の下部を加熱する位置に配置されている。そして、タイヤ金型M3の、図の上下方向に関して中央部分、すなわち、環状孔h2が形成されている部分には、誘導加熱コイルは配置されていない。本実施形態のように、タイヤ金型M3を、環状孔h2に気体が充填されている状態で用いる場合には、気体の熱拡散率が金属に比べて小さいために、タイヤ金型M3の環状孔h2部分で熱拡散が阻害され、加熱効率向上の阻害要因となる。そこで、本実施形態のように、環状孔h2部分を避けるようにして誘導加熱コイルC6,C7を配置し、環状孔h2部分を避けるようにタイヤ金型M3を加熱することで、誘導加熱による投入熱が、迅速且つ効率的に金型に伝達されるので、タイヤの加熱効率が向上する。
また、誘導加熱コイルC6とタイヤ金型M3との間の最短距離をL1とし、誘導加熱コイルC6と強磁性金属部材10aとの間の最短距離をL2とした場合に(図11参照)、タイヤ加熱装置6においては、L1よりもL2が大きい(L1<L2)という関係が成立している。L1とL2との関係をこのように設定することで、誘導加熱コイルC6とタイヤ金型M3との距離が、誘導加熱コイルC6と強磁性金属部材10aとの距離よりも短くなるために、誘導加熱コイルC6は、強磁性金属部材10aよりもタイヤ金型M3をより集中的に加熱することになる。より詳細には、誘導加熱コイルC6において形成された磁力線は、誘導加熱コイルC6から近いタイヤ金型M3に対して集中するために、強磁性金属部材10aに到達する前に減衰した状態になっており、その結果として、誘導加熱コイルC6による誘導加熱に関しては、その加熱対象がタイヤ金型M3に集中することになる。なお、ここでは図の上側の誘導加熱コイルC6と強磁性金属部材10aとの関係について説明しているが、図の下側の誘導加熱コイルC7と強磁性金属部材10bとの関係についても同様であるので、説明を省略する。
また、タイヤ加熱装置6においては、誘導加熱コイルC6と強磁性金属部材10aとの間の位置に、銅板61aが配置されている(誘導加熱コイルC7と強磁性金属部材10bとの間にも同様に銅板61bが配置されている)。上記のように、L2がL1よりも大きいことで、誘導加熱コイルC6において形成された磁力線は、強磁性金属部材10aに到達する前に減衰してしまうが、それでもさらに残存する磁力線については、この非磁性導体である銅板61aによってシールドされることになる。この磁力線のシールドの際に、銅板61aには渦電流が誘発されるが、銅板61aの導電性が高いために発熱はほとんどなく、ジュール損(銅板61aにおける電力消費量)は小さい。なお、ここでは図の上側の誘導加熱コイルC6と強磁性金属部材10aとの関係について説明しているが、図の下側の誘導加熱コイルC7と強磁性金属部材10bとの関係についても同様であるので、説明を省略する。従って、誘導加熱コイルC1,C2と、誘導加熱コイルC6,C7とは、互いに電磁気学的な影響を及ぼし合うことのない、それぞれに独立した系とみなすことができる。このような構成により、高周波電源を使用した場合における、コイル相互間の電磁気的相互干渉によるトラブルを回避することができる。なお、銅板61aは、非磁性導体である他の材料に置換してもよく、例えば、アルミニウム板などに置換してもよい。
(第4実施形態)
次に、図12を参照しながら、本発明の第4実施形態について説明する。ここでは、上記の第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。図12は、本実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図である。なお、タイヤ加熱装置の断面は、図12に一点鎖線で示す中心線を対称軸としてほぼ対称であるので、図12には、図の右側半分の断面のみを示し、左側半分の断面については省略する。
本実施形態にかかるタイヤ加熱装置7は、タイヤ金型M1、二つの加熱ユニット100a、100b、上側プラテンサポートP、及び、下側プラテンサポートSを含み、さらに、これらの側面を包囲するように配置された、筒状の熱シールド16a、筒状の強磁性非導体部材15a、及び、誘導加熱コイルC8を有して構成されている。すなわち、タイヤ金型M1、二つの加熱ユニット100a、100b、上側プラテンサポートP、及び、下側プラテンサポートSは、筒状の熱シールド16aの内部に配置されていることになる。なお、以下の説明において”径方向”とは、筒状に形成された熱シールド16aにおける径方向を意味するものとする。また、本実施形態において強磁性非導体部材15aは筒状であるが、強磁性非導体部材は筒状でなくてもよく、例えば、軸方向に伸びる複数の部材が、周方向に沿って互いに離隔して配置されて形成されたものであってもよい。
熱シールド16aは、多層構造になっており、径方向内側から、非金属材料38、断熱材45、非磁性金属材料36bを有して構成されている。非金属材料38としては、例えばエポキシ樹脂、ナイロン樹脂等が用いられる。また、断熱材45としては、例えばグラスウール、ロックウールが用いられる。また、非磁性金属材料36bとしては、例えばアルミニウムなどが用いられる。
また、熱シールド16aの径方向内側には、強磁性非導体部材15aが配置されている。強磁性非導体部材15aとしては、例えば、酸化鉄(フェライトコア)が用いられる。また、強磁性非導体部材15aのさらに径方向内側には、誘導加熱コイルC8が配置されている。誘導加熱コイルC8は、リッツ線からなるソレノイダルコイルである。そして、誘導加熱コイルC8と、タイヤ金型M1との間には、空気層が挟まれる。
上記のように、誘導加熱コイルC8と、タイヤ金型M1との間に空気層が挟まれることで、高温の金型M1からの熱伝導による誘導加熱コイルC8への入熱が少なく、C8の過熱を抑制できる。
また、誘導加熱コイルC8と熱シールド16aとの間に強磁性非導体部材15aが設けられているので、誘導加熱コイルC8において形成された磁力線が強磁性非導体部材15aに引き寄せられる。そのため、磁力線が強磁性非導体部材15aに集中して、強磁性非導体部材15aよりも径方向外側へ磁力線が漏れ難くなる。また、磁力線が径方向位置側へ集中するので、タイヤ金型M1を集中的に加熱できるようになる。これにより、磁力線が熱シールド16aの外側へ漏洩してしまうことや、加熱の不要な部位へ磁力線が集中してしまうことを抑制できる。
また、熱シールド16aの内面側には非金属材料38が配置されている。この非金属材料38では渦電流が発生しないので、ジュール損や、不要な加熱を抑制できる。なお、非金属材料38の代わりに、円周方向に沿って電気的に回路を形成しないように構成された非磁性金属材料を使用してもよい。この非磁性金属材料としては、例えばアルミニウムなどが用いられる。非金属材料38の代わりに、非磁性金属材料を使用する場合には、磁力線をシールドする際に、非磁性金属材料において渦電流が誘発されるが、非磁性金属材料の導電性が高いために発熱はほとんどなく、ジュール損(非磁性金属材料における電力消費量)は小さい。これにより、不要な加熱を抑制できる。
また、熱シールド16aの内部に断熱材45が配置されていることで、タイヤ金型M1の熱が、熱シールド16aの外部へ放散することを抑止できる。
また、熱シールド16aの外面側に非磁性金属材料36bが配置されていることで、強磁性非導体部材15aによっても遮蔽しきれずに、強磁性非導体部材15aよりも径方向外側へ漏れ出た磁力線を遮蔽できる。これにより、磁力線の漏洩をさらに確実に抑制できる。また、この磁力線のシールドの際に、非磁性金属材料36bには渦電流が誘発されるが、非磁性金属材料36bの導電性が高いために発熱はほとんどなく、ジュール損(非磁性金属材料36bにおける電力消費量)は小さい。
(第5実施形態)
次に、図13を参照しながら、本発明の第5実施形態について説明する。ここでは、上記の第4実施形態と異なる部分を中心に説明し、第4実施形態と同様の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。図13は、本実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図である。
本実施形態にかかるタイヤ加熱装置8は、タイヤ金型M1、二つの加熱ユニット100a、100b、上側プラテンサポートP、及び、下側プラテンサポートSを含み、さらに、これらの側面を包囲するように配置された、筒状の熱シールド16b、筒状の強磁性非導体部材15b、及び、誘導加熱コイルC9を有して構成されている。すなわち、タイヤ金型M1、二つの加熱ユニット100a、100b、上側プラテンサポートP、及び、下側プラテンサポートSは、筒状の熱シールド16bの内部に配置されていることになる。なお、本実施形態において強磁性非導体部材15bは筒状であるが、強磁性非導体部材は筒状でなくてもよく、例えば、軸方向に伸びる複数の部材が、周方向に沿って互いに離隔して配置されて形成されたものであってもよい。
熱シールド16bは、多層構造になっており、内面側から、非金属材料38、断熱材45を有して構成されている。
また、熱シールド16bの径方向外側には、誘導加熱コイルC9が配置されており、誘導加熱コイルC9の径方向外側には、強磁性非導体部材15bが配置されている。強磁性非導体部材15bとしては、例えば、酸化鉄(フェライトコア)が用いられる。また誘導加熱コイルC9は、リッツ線からなるソレノイダルコイルである。そして、強磁性非導体部材15bの径方向外側には、非磁性金属材料36cが配置されている。非磁性金属材料36cとしては、例えばアルミニウムなどが用いられる。
タイヤ加熱装置8によっても、上記の第4実施形態に係るタイヤ加熱装置7と同様の効果が得られる。また、このタイヤ加熱装置8では、誘導加熱コイルC9とタイヤ金型M1との間に熱シールド16bが挟まれるので、誘導加熱コイルC9の過度な温度上昇をさらに抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
例えば、加熱ユニットにおいて、第1スペーサ、第2スペーサ、強磁性非導体部材の配置については、上記のような配置には限られず、これよりも平面視において密に配置してもよいし、それぞれの配置数を減らしてもよい。
また、誘導加熱コイルC3、C4、C5はなくてもよい。
また、上記の実施形態においては、ブラダ方式による加硫成形について説明しているが、これには限られず、ブラダレス方式であってもよい。また、上記のタイヤ加熱装置、加熱ユニット及びタイヤ金型は、加硫成形だけでなく、他のタイヤ加熱工程において使用してもよい。
また、上記の実施形態においては、位置決め手段としてスペーサを用いている。スペーサを用いることで、簡易な構成により本発明に係る加熱ユニットが得られる。しかし、位置決め手段はスペーサには限られず、他の手段を用いてもよい。
本発明の第1実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図。 図1のA−A’、B−B’及びC−C’位置における模式断面図。 図1のD領域の拡大模式断面図。 図2のY−Y’で示される断面における拡大模式断面図。 本発明の第1実施形態に係るタイヤ加熱装置の第1変形例を示す模式断面図。 本発明の第1実施形態に係るタイヤ加熱装置の第2変形例を示す模式断面図。 本発明の第1実施形態に係るタイヤ加熱装置の第3変形例を示す模式断面図。 本発明の第2実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図。 図8のタイヤ金型の改造工程におけるタイヤ金型の初期状態を示した図。 図8のタイヤ金型の改造工程において環状孔に充填物質を充填した状態を示した図。 本発明の第3実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図。 本発明の第4実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図。 本発明の第5実施形態に係るタイヤ加熱装置の側面視における模式断面図。
符号の説明
1、4、5 タイヤ加熱装置
100a、100b、200a、300a 加熱ユニット(加熱機構)
10a、10b 強磁性金属部材
71a、72a、71b、72b、371a〜373a 第1スペーサ
21a〜23a、21b〜23b、321a〜323a 第2スペーサ
30a、30b 非磁性導体
40a、40b、240a〜243a 断熱部材
51a、52a、51b、52b 強磁性非導体部材
C1、C2 誘導加熱コイル
M1、M2、M3 タイヤ金型
h1、h2 環状孔

Claims (9)

  1. タイヤが収容されるタイヤ金型を加熱するための加熱ユニットであって、
    熱伝導によりタイヤ金型を加熱する強磁性金属部材と、
    前記強磁性金属部材についてタイヤ金型とは反対側に配置され且つ磁力線を生成して前記強磁性金属部材を誘導加熱する誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルについて前記強磁性金属部材とは反対側に配置され且つ前記誘導加熱コイルが生成した磁力線を遮蔽する非磁性導体と、
    前記非磁性導体、前記誘導加熱コイル及び前記強磁性金属部材の相対的な位置関係を設定する位置決め手段と、を有していることを特徴とする加熱ユニット。
  2. 前記位置決め手段として、前記非磁性導体と前記誘導加熱コイルとの間の距離を設定する第1スペーサを有していることを特徴とする請求項1に記載の加熱ユニット。
  3. 前記位置決め手段として、前記強磁性金属部材と前記誘導加熱コイルとの間の距離を設定する第2スペーサを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱ユニット。
  4. 前記誘導加熱コイルと前記強磁性金属部材との間に断熱部材をさらに有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加熱ユニット。
  5. 前記非磁性導体と前記誘導加熱コイルとの間に強磁性非導体部材をさらに有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加熱ユニット。
  6. 前記非磁性導体はアルミニウムであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の加熱ユニット。
  7. 前記強磁性金属部材は、透磁率が100〜1000の鋼製部材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の加熱ユニット。
  8. タイヤが収容されるタイヤ金型を有し、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の前記加熱ユニットが、前記タイヤ金型を挟んで上下に二つ対向配置されており、
    二つの前記加熱ユニットが前記タイヤ金型の上下から前記タイヤ金型を加熱することを特徴とするタイヤ加熱装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の前記加熱ユニットと、
    複数の分割セグメントから成り且つ内部に環状孔が形成されたタイヤ金型と、を有し、
    前記環状孔には高熱拡散率を有する充填物質が充填されていることを特徴とするタイヤ加熱装置。
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