JP4785060B2 - 半導体装置とその製造方法、およびそのパターン生成方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法、およびそのパターン生成方法 Download PDF

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本発明は、半導体装置、その製造方法、およびそのパターン生成方法に関する。
近年、半導体集積回路基板の層間絶縁膜に、比誘電率が3以下の絶縁材料が用いられるようになり、絶縁膜中に残留したHO等のガスにより層間絶縁膜中の銅配線のバリアメタルが腐食し、信頼性が劣化するという問題が発生している。通常、半導体製造プロセスにおいては、残留ガスはバリアメタル形成プロセス前に脱ガス処理をされるが、脱ガスは、主に、層間絶縁膜中の配線溝が形成された領域を通して行われる。そして、多層配線を施した半導体装置には、インダクターに対応する上下の配線層に設けられる配線禁止領域、ワイヤボンディング用のパッド部の下に対応する配線禁止領域、及び、ヒューズ下に設けるリダンダンシー領域等が存在する。これらの領域は、配線パターンの被覆率が極端に少なく、この領域では層間絶縁膜中の配線溝が多くは形成されないので、配線溝あるいは配線溝の下に形成されるビア孔を介して層間絶縁膜中から脱ガスが十分に行われない。この領域に残留したガスは配線パターンのバリアメタルを腐食し、配線導通不良あるいはビア導通不良を発生させ、半導体装置の信頼性を劣化させるという問題がある。
ところで、従来の半導体装置として、耐湿リングを多重に形成し、これらを複数の高さレベルで、チップ外周に沿って延在する導体パターンにより架橋することで、外部からの水分あるいはガスの侵入を阻止できる耐湿リングを備えた半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、従来の半導体装置として、回路形成部を囲むシールリングにより耐湿性を向上させるため、複数の層間絶縁膜にそれぞれ回路形成部を囲むように半導体チップの外周に沿って配線溝が形成されて、配線溝内に第1の銅の拡散防止膜を介して銅又は銅を主成分とする導電層が埋設され、かつ導電層は互いが接続されるように埋設され、複数の層間絶縁膜の相互間に第1の銅の拡散防止膜と接続されるように第2の銅の拡散防止膜が形成されている半導体装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
しかし、特許文献1及び特許文献2は、耐湿リング等によって半導体装置の外部からの水分あるいはガスの侵入を阻止することはできるものの、耐湿リング等の内部で発生する残留ガスによる配線導通不良あるいはビア導通不良を防止することはできない。
特開2004−296843号公報 特開2004−297022号公報
本発明の目的は、例えば、層間絶縁膜、特にLow−k膜を用いた場合の絶縁膜中の残
留ガスによるバリアメタル等の劣化を抑制し、信頼性の高い半導体装置、その製造方法、およびパターン生成方法を提供することにある。
本発明の一態様は、半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、この層間絶縁膜上に形成された層間絶縁膜よりも高い密度を有する保護膜と、これら層間絶縁膜および保護膜内に形成された配線およびダミー配線の少なくとも一方と、を含む配線層と、前記層間絶縁膜内で、前記配線および前記ダミー配線の被覆密度の合計が所定の規定値よりも低い低密度領域を取り囲んで他の領域と分離する分離壁と、を備え、前記分離壁は、前記配線、および前記配線と接続されたビアと同じ構成を有する金属壁であることを特徴とする半導体装置を提供する。
本発明の他の一態様は、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に、前記層間絶縁膜よりも高い密度を有する保護膜を形成する工程と、前記保護膜および前記層間絶縁膜の所定の部分を除去して第1の溝を形成し、前記第1の溝内に配線およびダミー配線の少なくとも一方を形成し、前記層間絶縁膜内の前記第1の溝の開口率が所定の規定値よりも低い低密度領域を囲んで第2の溝を形成し、前記第2の溝内に分離壁を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明の他の一態様は、半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、この層間絶縁膜上に形成され、この層間絶縁膜よりも高い密度を有する保護膜とを備える半導体装置のパターン生成方法であって、配線レイアウトデータに基づいて、層間絶縁膜内に形成されるべき配線パターンおよびダミー配線パターンの少なくとも一方を発生するステップと、前記層間絶縁膜内の所定の領域毎に前記配線パターンおよびダミー配線パターンの被覆密度を計算するステップと、配線パターンおよびダミー配線パターンの前記被覆密度の合計が所定の規定値より低い低密度領域を抽出するステップと、前記配線パターン、および前記配線パターンと接続されたビアパターンと同じ構成を有する金属壁パターンを、抽出された少なくとも1つの前記低密度領域を取り囲むように発生するステップと、を含むことを特徴とする半導体装置のパターン生成方法を提供する。
本発明の実施の態様によれば、例えば、層間絶縁膜、特にLow−k膜を用いた場合の絶縁膜中の残留ガスによるバリアメタル等の劣化を抑制し、信頼性の高い半導体装置、その製造方法、およびパターン生成方法を提供することが可能となる。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置10の有する所定の配線層11cの平面図である。半導体装置10は、表面に半導体素子が形成された半導体基板(図示しない)と、半導体基板上に積層された複数の配線層を有し、その複数の配線層のうち、配線層11cが図1に示されている。配線層11cには、ダイシング時のクラックの発生等を抑えるためにダイシングライン12の内側にチップリング13が形成される。
チップリング13に囲まれた領域内には、配線14が所定のパターンで形成される。また、配線の被覆密度(所定の領域の面積に対する、その領域内に設置される配線が占める面積の割合)を均一にするために、回路に属さないダミー配線15が形成される。配線の被覆密度が均一でない場合、半導体装置10の製造プロセスにおけるRIE(Reactive Ion Etching)処理やCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理が配線層内で均一に施されないという問題や、CMP処理により配線層が剥がれるという問題が生じるおそれがあるからである。
一方、配線層11cの上層または下層にインダクター、ワイヤボンディング用のパッド部等の部材が存在する場合には、電気容量の増加やクロストーク等のノイズを抑えるために、これらの部材の位置に対応する配線層11cの領域に、配線14およびダミー配線15の被覆密度の合計が所定の規定値よりも低い低密度領域17が設けられる。この所定の規定値は、例えば、20%である。また、配線層11c内でこの低密度領域17を取り囲んで、他の領域(例えば、配線14およびダミー配線15の被覆密度の合計が20%以上の領域)と分離するように金属壁16が形成されている。
なお、配線14、ダミー配線15等の配置は、設計規則あるいは配線レイアウトデータ等が保存されている設計情報ファイルを参照して、回路設計及びパターンレイアウト設計等により決定される。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置10の断面図である。図2は、図1の破線II−IIにおける配線層の断面を示す。なお、配線層11a、11b、11cの3層を例として示すが、配線層の層数は3層に限られない。
配線層11a、11b、11cは、それぞれ配線14、ビア18等が形成された層間絶縁膜20を主体として構成される。配線14およびビア18は、内部の金属の層間絶縁膜20への拡散等を防ぐために、バリアメタル19およびキャップ膜22により表面を覆われている。また、CMP処理の際のストッパ等として、保護膜21が配線層11a、11b、11cの層間絶縁膜20上にそれぞれ形成されている。なお、図2においては、ダミー配線15の図示を省略する。
配線層11cの低密度領域17と、その付近の配線14の間には、配線14w、ビア18w、およびバリアメタル19wから構成される金属壁16が形成されている。金属壁16は、低密度領域17を取り囲むように形成され、低密度領域17内に多く含まれるHO等の残留ガスが配線14の位置に移動することを防ぐ。なお、金属壁16と、金属壁16の形成された配線層の上下層の配線層内の配線14およびビア18は、互いに電気的に接続しない位置に形成されることが好ましい。一方、図9に示すように、金属壁16の形成された配線層11cの下層の配線層11bに、金属壁16と互いに接続するようにダミー配線15を形成してもよい。これにより、配線層11cに金属壁16を形成するための溝を形成する際に、配線層11bのダミー配線15がストッパとなり、溝が配線層11bの層間絶縁膜20にまで達してしまうことを防ぐことができる。また、金属壁16は、異なる2層以上の配線層に形成されてもよく、この場合は、上下層の配線層内の金属壁16は、互いに接続されていても接続されていなくてもよい。
ここで、金属壁16により取り囲まれる低密度領域17の層間絶縁膜20の面方向の面積は、例えば、400μm以上である。これは、400μm未満の場合には低密度領域17内に残留するガスの量があまり問題とならないためである。
ここで、層間絶縁膜20は、SiOC、メチルシロキサン、ポリアリーレン等の、比誘電率が3以下である絶縁材料からなる。また、配線14およびダミー配線15は、Cu等からなる。また、保護膜21は、SiO、SiC、SiOC、SiON、SiCN等の、層間絶縁膜20よりも密度(単位体積あたりの質量密度)の高い絶縁材料からなる。また、キャップ膜22は、SiC、SiN等の絶縁材料からなる。また、バリアメタル19は、Ta、TaN、Ti、TiN、WNや、これらの積層構造等からなる。また、配線14wは配線14と同じ材料からなるものであってもよく、また、ビア18wはビア18と同じ材料からなるものであってもよく、また、バリアメタル19wはバリアメタル19と同じ材料からなるものであってもよい。
図3A〜3Cは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置10の製造ステップを示す断面図である。
図3Aに示すように、表面に半導体素子が形成された半導体基板(図示しない)上に、配線層11a、11bを形成した後、配線層11b上に配線層11cの層間絶縁膜20および保護膜21を形成する。層間絶縁膜20内にはHO等のガスが含まれるが、表面に形成された保護膜21の密度が高いために、加熱による脱ガス処理を行っても、このガスが保護膜21を通り抜けることができず、外部に放出されない。
次に、図3Bに示すように、配線14等を形成するための配線溝23を形成する。配線溝23が形成された箇所は保護膜21が除去されるので、バリアメタル形成プロセス前に施される脱ガス処理により、層間絶縁膜20内の配線溝23付近のガスがこの箇所から外部に放出される。しかし、配線層11cの低密度領域17のように、形成される配線溝23の数が少ない領域では、ガスが外部に十分に放出されず、層間絶縁膜20内に多く残留する。なお、配線14w、ビア18wを形成するための配線溝23は、配線14、ビア18を形成するための配線溝23の層間絶縁膜20内の開口率(所定の領域の面積に対する、その領域内に形成される配線溝23が占める面積の割合)が規定値よりも低い領域(低密度領域17となる領域)を囲んで形成される。
次に、加熱による層間絶縁膜20の脱ガス処理を行った後、図3Cに示すように、配線溝23内にバリアメタル19、19wの材料、ビア18、18wの材料、および配線14、14wの材料を堆積させ、保護膜21をストッパとしてCMP処理を施すことにより、配線層11cにバリアメタル19、19w、ビア18、18w、配線14、14wを形成する。なお、配線14w、ビア18wおよびバリアメタル19wは金属壁16を構成する。
続いて、配線層11cの配線14、14wおよび保護膜21の上にキャップ膜22を形成することにより、図2に示した半導体装置10が形成される。
図4は、参考例としての金属壁16が形成されない場合の半導体装置10の断面図である。この場合、配線層11cにおいて、配線14およびビア18と、残留ガスGを多く含む低密度領域17との間に金属壁16がないため、残留ガスGが配線14およびビア18の位置まで達する。このため、例えば、バリアメタル19の腐食に起因する配線14およびビア18への悪影響が懸念され、特にビア18の導通不良が発生するおそれが大きくなる。
一方、本発明の第1の実施の形態によれば、配線14およびビア18と、低密度領域17との間に金属壁16が形成されるため、残留ガスGが配線14およびビア18の位置まで達せず、残留ガスGによる配線14およびビア18への悪影響を抑えることができる。
なお、配線14およびダミー配線15と、金属壁16の形成は、別工程で行うことができる。具体的には、配線14およびダミー配線15を形成するための配線溝23を形成して、配線14およびダミー配線15の材料である金属を堆積させ、平坦化により配線14およびダミー配線15を形成する工程と、金属壁16を形成するための配線溝23を形成して、金属壁16の材料である金属を堆積させ、平坦化により金属壁16を形成する工程を別に行う。この場合、配線14およびダミー配線15と、金属壁16を異なる材料から形成してもよく、また、層間絶縁膜20内の残留ガスGの障壁となり得る部材であれば、金属壁16の代わりに金属以外の絶縁材料等を用いた分離壁を用いることができる。
〔第2の実施の形態〕
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置10の断面図である。本発明の第2の実施の形態は、ダミー禁止領域25および配置禁止領域26の周囲に金属壁16が形成される点において、第1の実施の形態と異なる。なお、各部の材料や構成等、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略する。
図5に示されるように、コイル形状を有するインダクター24が配線層11bに形成される。インダクター24の上下に導電材料があると電気容量が増加してしまうため、上下層の配線層には必要最低限の配線14のみを形成し、ダミー配線15は形成しないことが好ましい。
配線層11bにはインダクター24が形成され、その直下にある配線層11a内の配線14と接続されている。このため、配線層11aのインダクター24の直下に位置する領域は、ダミー禁止領域25とすることが好ましい。ダミー禁止領域25は、低密度領域17のうち、ダミー配線15の設置が禁止された領域である。本実施例においては、ダミー禁止領域25には、ダミー配線15は形成されず、配線14はインダクター24に接続されるもののみが形成される。
また、配線層11cのインダクター24の直上に位置する領域は、配置禁止領域26とすることが好ましい。配置禁止領域26は、低密度領域17のうち、配線14およびダミー配線15の両方の設置が禁止された領域である。
ダミー禁止領域25および配置禁止領域26においては、低密度領域17と同様に、配線14およびダミー配線15が無い、または数が少ないため、多くの残留ガスGが含まれる。
配線層11aにおけるダミー禁止領域25と、その付近の配線14の間、および配線層11cにおける配置禁止領域26と、その付近の配線14の間には、金属壁16が形成されている。金属壁16は、ダミー禁止領域25および配置禁止領域26を取り囲むように形成され、ダミー禁止領域25および配置禁止領域26内に多く含まれるHO等の残留ガスGが配線14およびビア18の位置に移動することを防ぐ。
本発明の第2の実施の形態によれば、配線層11c、11aにおけるインダクター24の直上および直下の領域に形成される配置禁止領域26およびダミー禁止領域25内の残留ガスGが配線14およびビア18の位置まで移動することを抑えることができる。
なお、配置禁止領域26およびダミー禁止領域25の形成される位置は、第2の実施の形態で示した位置に限られない。
また、金属壁16により取り囲まれるダミー禁止領域25および配置禁止領域26の層間絶縁膜20の面方向の面積は、例えば、400μm以上である。これは、400μm未満の場合にはダミー禁止領域25および配置禁止領域26内に残留するガスの量があまり問題とならないためである。
〔第3の実施の形態〕
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置10の断面図である。本発明の第3の実施の形態は、配線禁止領域27の周囲に金属壁16が形成される点において、第1の実施の形態と異なる。なお、各部の材料や構成等、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略する。
図6に示されるように、ワイヤボンディングパッド28が配線層11cに形成される。ワイヤボンディングパッド28の下に配線14があると、ワイヤをボンディングする際の圧力により損傷を受けるおそれがあるため、下層の配線層には配線14が形成されないことが好ましい。なお、ダミー配線は圧力による損傷を受けても問題がないため、ワイヤボンディングパッド28の下に形成されてもよい。
配線層11cにはワイヤボンディングパッド28が形成されている。このため、配線層11bのワイヤボンディングパッド28の直下に位置する領域は、配線禁止領域27とすることが好ましい。配線禁止領域27は、低密度領域17のうち、配線14の設置が禁止された領域である。
配線禁止領域27においては、低密度領域17と同様に、配線14およびダミー配線15が無い、または数が少ないため、多くの残留ガスGが含まれる。
配線層11bにおける配線禁止領域27と、その付近の配線14の間には、金属壁16が形成されている。金属壁16は、配線禁止領域27を取り囲むように形成され、配線禁止領域27内に多く含まれるHO等の残留ガスGが配線14およびビア18の位置に移動することを防ぐ。
本発明の第3の実施の形態によれば、配線層11bにおけるワイヤボンディングパッド28の直下の領域に形成される配線禁止領域27内の残留ガスGが配線14およびビア18の位置まで移動することを抑えることができる。
なお、配線禁止領域27の形成される位置は、第3の実施の形態で示した位置に限られない。また、金属壁16により取り囲まれる配線禁止領域27の層間絶縁膜20の面方向の面積は、例えば、400μm以上である。これは、400μm未満の場合には配線禁止領域27内に残留するガスの量があまり問題とならないためである。
〔第4の実施の形態〕
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置10のパターン生成方法を実現するハードウエア構成を示す。半導体装置のパターン生成方法を実施する装置、例えばCAD(Computer Aided Design)装置は、演算処理制御部102により所定のアルゴリズムで、素子配置処理部103、配線パターン発生処理部104、被覆密度計算処理部105、低密度領域抽出処理部106、及び金属壁パターン発生処理部107を制御する演算処理装置101と、演算処理装置101とI/Oインターフェイス109を介して入力あるいは出力を行う入力装置110、出力装置111、及び、半導体素子の配置、配線パターン、配線禁止領域等の設計規則あるいは配線レイアウトデータ等が保存されている設計情報ファイル112とから構成されている。
図8は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置10のパターン生成方法を示すフロー図である。これに従って、半導体装置10のパターン生成方法を説明する。
入力装置110から演算処理装置101へパターンレイアウトを実施する命令がなされると、演算処理制御部102は、設計情報ファイル112から半導体素子の配置情報を読込み、これに基づいて、素子配置処理部103により、半導体素子を半導体基板上に所定のレイアウトで配置する素子配置ステップS201を実施する。
次に、設計情報ファイル112から配線レイアウトデータを読込み、これに基づいて、配線パターン発生処理部104により、半導体基板上の層間絶縁膜20内に形成されるべき配線14およびダミー配線15のパターンを発生させる配線パターン発生ステップS202を実施する。配線14およびダミー配線15のパターンは、半導体素子の配置に基づき、特に制限がない場合は、例えば配線14およびダミー配線15の被覆密度の合計が40%となるように発生される。
次に、被覆密度計算処理部105により、所定の領域毎に配線14およびダミー配線15の被覆密度を計算する被覆密度計算ステップS203を実施する。所定の領域は、例えば、20μm×20μmの領域であるが、基板面積、配線14の線幅、層間絶縁膜20の材質等により、変更することができる。
次に、低密度領域抽出処理部106により、被覆密度計算ステップS203で計算した配線14およびダミー配線15の被覆密度の合計が所定の規定値より低い低密度領域17を抽出する低密度領域抽出ステップS204を実施する。所定の規定値は、例えば、20%であるが、基板面積、配線14の線幅、層間絶縁膜20の材質等により、変更することができる。
次に、金属壁パターン発生処理部107により、低密度領域抽出ステップS204で抽出された低密度領域17を取り囲むように層間絶縁膜20内に金属壁16のパターンを発生させる金属壁パターン発生ステップS205を実施する。このステップでは、互いに隣接した低密度領域17が抽出された場合は、それら隣接する低密度領域17を一群として、規定した面積、例えば、20μm×20μmよりも大きい領域を取り囲むように金属壁16のパターンを発生させることができる。上記の面積は、基板面積、配線14の線幅、層間絶縁膜20の材質等により、変更することができる。
本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置10のパターン生成方法によれば、配線14およびダミー配線15の被覆密度が所定の規定値より低い低密度領域17を抽出でき、これをもとにして半導体装置10のパターンレイアウトを設計できる。これにより、低密度領域17内の残留ガスGの配線14およびビア18の位置への移動を妨げるような位置に金属壁16を形成することができる。このことにより、配線14およびビア18の導通不良等の発生を防止することができ、半導体装置10の動作信頼性を向上させることが可能となる。
なお、低密度領域17のうち、ダミー禁止領域25、配置禁止領域26、配線禁止領域27をそれぞれ抽出し、これらを取り囲むように金属壁16を形成することができる。ダミー禁止領域25は、低密度領域抽出処理部106が配線パターン発生ステップS202においてダミー配線15の形成されていない領域を探すことにより抽出され得る。また、配置禁止領域26は、低密度領域抽出処理部106が配線パターン発生ステップS202において配線14およびダミー配線15の形成されていない領域を探すことにより抽出され得る。また、配線禁止領域28は、低密度領域抽出処理部106が配線パターン発生ステップS202において配線14の形成されていない領域を探すことにより抽出され得る。
なお、上記各実施例は一実施例に過ぎず、本発明はこれらに限定されずに、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
例えば、半導体装置10にヒューズ配線を有するリダンダンシー回路が形成されている場合、ヒューズ配線の切断予定箇所の下層は、配線禁止領域28とする。これは、ヒューズ配線がレーザー光により切断される際に、切断する箇所の下に位置する領域もレーザーの照射を受けるため、配線14が存在した場合に損傷を受けるおそれがあるからである。そして、この配線禁止領域28を取り囲むように金属壁16を形成することができる。
また、発明の主旨を逸脱しない範囲内において上記各実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の有する所定の配線層の平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造ステップを示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造ステップを示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造ステップを示す断面図である。 参考例としての金属壁が形成されない場合の半導体装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置のパターン生成方法を実現するハードウエア構成を示す。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置のパターン生成方法を示すフロー図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
符号の説明
10 半導体装置
14、14w 配線
15 ダミー配線
16 金属壁
17 低密度領域
18、18w ビア
19、19w バリアメタル
20 層間絶縁膜
21 保護膜
22 キャップ膜
23 配線溝

Claims (4)

  1. 半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、この層間絶縁膜上に形成された層間絶縁膜よりも高い密度を有する保護膜と、これら層間絶縁膜および保護膜内に形成された配線およびダミー配線の少なくとも一方と、を含む配線層と、
    前記層間絶縁膜内で、前記配線および前記ダミー配線の被覆密度の合計が所定の規定値よりも低い領域として抽出された低密度領域を取り囲んで他の領域と分離する分離壁と、
    を備え、
    前記分離壁は、前記配線、および前記配線と接続されたビアと同じ構成を有する金属壁であることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に、前記層間絶縁膜よりも高い密度を有する保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜および前記層間絶縁膜の所定の部分を除去して第1の溝を形成し、前記第1の溝内に配線およびダミー配線の少なくとも一方を形成し、前記層間絶縁膜内の前記第1の溝の開口率が所定の規定値よりも低い領域として抽出された低密度領域を囲んで第2の溝を形成し、前記第2の溝内に分離壁を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1および第2の溝の形成は同時に行われ、
    前記第1および第2の溝内への前記配線、前記ダミー配線、および前記分離壁の形成は同時に行われる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、この層間絶縁膜上に形成され、この層間絶縁膜よりも高い密度を有する保護膜とを備える半導体装置のパターン生成方法であって、
    配線レイアウトデータに基づいて、層間絶縁膜内に形成されるべき配線パターンおよびダミー配線パターンの少なくとも一方を発生するステップと、
    前記層間絶縁膜内の所定の領域毎に前記配線パターンおよびダミー配線パターンの被覆密度を計算するステップと、
    配線パターンおよびダミー配線パターンの前記被覆密度の合計が所定の規定値より低い低密度領域を抽出するステップと、
    前記配線パターン、および前記配線パターンと接続されたビアパターンと同じ構成を有する金属壁パターンを、抽出された少なくとも1つの前記低密度領域を取り囲むように発生するステップと、
    を含むことを特徴とする半導体装置のパターン生成方法。
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