JP6471426B2 - 基板 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に関する。
複数の基板を積層して積層体を製造する方法がある(例えば、特許文献1参照)。複数の基板を積層する前に、互いに接触する面をCMP等で平坦化する方法がある。
特許文献1 特開2013−098186号公報
平坦化によって巨視的には平坦になっても、微視的には凹凸ができてしまい、積層時に凹部において気泡が溜り、当該領域が接合されないという課題がある。
本発明の第1の態様においては、電気的な導通路として用いられる第1の領域と、電気的な導通路として用いられない第2の領域とを有する基板であって、第2の領域および第2の領域に形成された構造物の少なくとも一方におけるボイドの発生を抑制するボイド抑制部を備える基板が提供される。
本発明の第2の態様においては、電気的な導通路として用いられる第1の領域と、電気的な導通路として用いられない第2の領域とを有する基板であって、第2の領域および第2の領域に形成された構造物の少なくとも一方において発生したボイドを排除するボイド排除部を備える基板が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
基板積層装置100の模式図である。 基板210の模式的平面図である。 基板210を積層する手順を示す流れ図である。 位置合わせ部300の模式的断面図である。 位置合わせ部300の模式的断面図である。 位置合わせ部300の模式的断面図である。 位置合わせ部300の模式的断面図である。 位置合わせ部300の模式的断面図である。 位置合わせ部300の模式的断面図である。 ロードロック400の模式的断面図である。 加圧部500の模式的断面図である。 加圧部500の模式的断面図である。 基板210の一部を拡大した模式的平面図である。 基板210の一部を拡大した模式的断面図である。 積層体240の模式的断面図である。 基板210の一部を拡大した模式的断面図である。 基板210の一部を拡大した模式的平面図である。 積層体240の一部を拡大した模式的断面図である。 基板210の模式的平面図である。 基板210の一部を拡大した模式的平面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。実施の形態において説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、基板積層装置100の模式的平面図である。基板積層装置100は、筐体110と、筐体110に外側に配された基板カセット120、130および制御部150と、筐体110内部に配された搬送ロボット140、160、位置合わせ部300、ロードロック400および加圧部500を備え、複数の基板を積層する。
一方の基板カセット120は、接合する前の基板210を収容する。他方の基板カセット130は、基板210を積層して作製された積層構造基板230を収容する。基板カセット120、130は、筐体110に対して個別に着脱できるので、基板カセット120を用いることにより、複数の基板210を一括して基板積層装置100に搬入できる。また、基板カセット130を用いることにより、複数の積層構造基板230を一括して基板積層装置100から搬出できる。
基板カセット120、130の近傍に配された搬送ロボット140は、筐体110内で基板210を、基板カセット120から位置合わせ部300に搬送する。また、搬送ロボット140は、位置合わせ部300において位置合わせして重ね合わされた基板210を、位置合わせ部300からロードロック400に搬送する。更に、搬送ロボット140は、加圧部500で加圧された積層構造基板230を、ロードロック400から基板カセット130に搬送する。
位置合わせ部300は、各々が基板210を個別に保持する一対のステージを有し、ステージに保持した基板210を相互に位置合わせして重ね合わせる。基板積層装置100において、少なくとも位置合わせ部300の内部は、室温等に温度管理される。
基板積層装置100においては、搬入された基板210を、より高い強度を有する基板ホルダ220に保持させて、両者を併せて取り扱う。基板ホルダ220は、アルミナセラミックス等の硬質材料で形成される。
基板ホルダ220は、基板210の面積と略同じ広さを有する保持部と、保持部の外側に配された縁部とを有する。保持部は、静電チャック等により基板210を吸着して保持する。縁部は、保持部に対して径方向外側に延在するので、基板ホルダ220の保持部に保持された基板210に直接に接触することなく、基板ホルダ220を外部から取り扱うことができる。
ロードロック400は、位置合わせ部300において重ね合わされた基板210を受け入れるゲートと、搬入された基板210をロードロック400から加圧部500に渡す場合に通過するゲートとを有する。また、これらのゲートは、加圧部500から積層構造基板230を搬出する場合にも使用される。
ロードロック400は、それぞれのゲートに、個別に開閉するシャッタを有する。これにより、筐体110の内部と、加圧部500の内部環境を、筐体110の内部環境と遮断しつつ、基板210または積層構造基板230を加圧部500に搬入および搬出することを可能にしている。
加圧部500は、減圧環境下で、重ね合わされた基板210を加圧する。また、加圧する基板210を加熱することもできる。よって、ロードロック400を経由して基板210を加圧部500に搬入する場合は、基板210を搬入されたロードロック400の内部は大気圧環境から減圧環境に移行する。また、加圧部500から積層構造基板230を搬出する場合は、ロードロック400の内部が減圧環境から大気圧環境に移行する。なお、加圧部500には、加熱して接合された積層構造基板230を冷却する冷却部が設けられる場合もある。
加圧部500には、もう1基の搬送ロボット160が配される。搬送ロボット160は、ロードロック400と加圧部500との間での基板210または積層構造基板230の搬送を担う。
制御部150は、基板積層装置100の各部を相互に連携させて統括的に制御する。また、制御部150は、外部からユーザの指示を受け入れると共に、基板積層装置100の動作状態を外部に向かって表示するユーザインターフェイスを形成する。
上記基板積層装置100においては、素子、回路、端子等が形成された基板210の他に、未加工のシリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、ガラス基板等を接合することもできる。接合は、回路基板と未加工基板であっても、未加工基板同士であってもよい。接合される基板210は、それ自体が、既に複数の基板を積層して形成された積層構造基板230であってもよい。
図2は、基板積層装置100において貼り合わせる基板210の模式的平面図である。基板210は、単一のノッチ201と、複数の素子領域216および複数のアライメントマーク218を有する。
ノッチ201は、全体として略円形の基板210の集縁に形成されて、基板210の結晶配向性等を示す指標となる。基板210を取り扱う場合は、ノッチ201の位置を検出することにより、基板210における素子領域216の配列方向等も知ることができる。
素子領域216は、基板210の面方向に周期的に配される。素子領域216の各々には、フォトリソグラフィ技術等より形成された半導体装置が設けられる。素子領域216には、基板210を他の基板210、リードフレーム等に電気的に接続する場合に接続端子となるパッド、バンプ等も配される。
アライメントマーク218は、基板210の表面に形成された構造物の一例であり、素子領域216相互の間に配されたスクライブライン212に重ねて配される。アライメントマーク218は、この基板210を積層対象である他の基板210と位置合わせする場合に指標として利用される。スクライブライン212は、素子領域216を切り分けてダイにする過程で鋸代として消尽される。
なお、基板210に設けられる構造物は、アライメントマークに限らない。他の構造物としては、基板210を他の基板210と積層した後に、位置合わせ精度を評価する場合に利用する評価マークを例示できる。基板210のロット、仕様等を示すバーコード、識別記号等も、構造物の一例である。更に、素子領域216を包囲して形成されるシールリングも構造物の一例である。これら構造物は、素子領域216を形成する過程で、金属膜、酸化物膜等を組み合わせて形成される。
図3は、基板積層装置100において基板210を積層して積層構造基板230を作製する手順を示す流れ図である。また、図4から図13は、基板積層装置100の各部の構造と動作を説明する図である。これらの図を参照しつつ、基板210を積層する場合の基板積層装置100の動作を順次説明する。
図4は、基板積層装置100における位置合わせ部300の構造を示す模式的断面図である。位置合わせ部300は、位置合わせ部300は、枠体310、上ステージ322および下ステージ332を備える。
枠体310は、水平な床面301に対して平行な底板312および天板316と、床板に対して垂直な複数の支柱314とを有する。底板312、支柱314および天板316は、位置合わせ部300の他の部材を収容する直方体の枠体310を形成する。
上ステージ322は、天板316の図中下面に下向きに固定される。上ステージ322は、真空チャック、静電チャック等の保持機能を有し、基板210を保持した基板ホルダ220を保持する。
天板316の下面には、顕微鏡324および活性化装置326が上ステージ322の側方に固定される。顕微鏡324は、後述する下ステージ332に保持された基板210の上面を観察できる。活性化装置326は、下ステージ332に保持された基板210の上面を清浄化するプラズマを発生する。
活性化装置326は、底板312に対して傾斜して設けられる。これにより、活性化装置326から発生したプラズマは、顕微鏡324から遠ざかる方向に放射される。よって、プラズマを照射された基板210から発生した破片による顕微鏡324の汚染が防止される。
下ステージ332は、底板312の上面に配されたX方向駆動部331に重ねられたY方向駆動部333の図中上面に搭載される。X方向駆動部331は、底板312と平行に、図中に矢印Xで示す方向に移動する。Y方向駆動部333は、X方向駆動部331上で、底板312と平行に、図中に矢印Yで示す方向に移動する。これら、X方向駆動部331およびY方向駆動部333の移動を組み合わせることにより、下ステージ332は、底板312と平行に、二次元的に移動できる。
また、下ステージ332は、底板312に対して垂直に、矢印Zで示す方向に昇降する昇降駆動部338により支持される。これにより、下ステージ332は、Y方向駆動部333に対して昇降できる。
X方向駆動部331、Y方向駆動部333および昇降駆動部338による下ステージ332の移動量は、干渉計等を用いて精密に計測される。また、X方向駆動部331およびY方向駆動部333は、粗動部と微動部との2段構成としてもよい。これにより、高精度な位置合わせと、高いスループットとを両立させて、下ステージ332に搭載された基板210の移動を精度よく高速に接合できる。
Y方向駆動部333には、顕微鏡334および活性化装置326が、それぞれ下ステージ332の側方に更に搭載される。顕微鏡334は、上ステージ322に保持された下向きの基板210の下面を観察できる。活性化装置336は、上ステージ322に保持された基板210の下面を清浄化するプラズマを発生する。
更に、Y方向駆動部333は、下ステージ332を貫通して垂直に昇降する複数のプッシュアップピン339を有する。プッシュアップピン339は、下ステージ332から図中上方に突出した場合に、基板ホルダ220の縁部を支持して、基板210および基板ホルダ220を下ステージ332に対して昇降させる。
なお、基板積層装置100は、底板312に対して垂直な回転軸の回りに下ステージ332を回転させる回転駆動部、および、下ステージ332を揺動させる揺動駆動部を更に備えてもよい。これにより、下ステージ332を上ステージ322に対して平行にすると共に、下ステージ332に保持された基板210を回転させて、基板210の位置合わせ精度を向上させることができる。
一対の基板210を積層する場合、図3に示すように、制御部150は、搬送ロボット140により、基板210を、基板カセット120から位置合わせ部300に搬入する(S101)。基板210の搬入は、次のように実行される。
まず、図4に示すように、制御部150は、下ステージ332を、上ステージ322の直下からずれた位置に移動させて、下ステージ332の上方が開放された状態にする。また、制御部150は、プッシュアップピン339を上昇させた状態で基板210を待ち受ける。制御部150は、搬送ロボット140を用いて、下ステージ332から図中上方に突出したプッシュアップピン339の上端に、基板210を保持した基板ホルダ220を載せる。
搬送ロボット140は、基板210および基板ホルダ220を反転させて、基板210が基板ホルダ220の下面に保持された状態で、基板ホルダ220をプッシュアップピン339の上端に載せる。プッシュアップピン339は、基板210の周囲から側方に突出した基板ホルダ220の縁部に当接するので、プッシュアップピン339は、基板210に接触することなく基板ホルダ220を介して基板210を支持する。
制御部150は、プッシュアップピン339により基板ホルダ220を持ち上げた状態を維持したまま、下ステージ332を移動させて、基板ホルダ220を上ステージ322の直下に移動させる。制御部150は、プッシュアップピン339を更に上昇させて、基板ホルダ220の上面を上ステージ322の下面に向かって押し付ける。制御部150は、真空チャック、静電チャック等の保持機構を動作させることにより、図5に示すように、基板ホルダ220および基板210を上ステージ322に保持させる。
制御部150は、下ステージ332を当初の位置に戻して、他の基板ホルダ220に保持された他の基板210を下ステージ332に載せる。搬送ロボット140から上昇したプッシュアップピン339に、上面に基板210を保持した基板ホルダ220を受け渡し、次いでプッシュアップピン339を下降させる。制御部150は、真空チャック、静電チャック等の保持機構を動作させて、図5に併せて示すように、下ステージ332に、基板ホルダ220および基板210を保持させる。
制御部150は、位置合わせ部300の顕微鏡324、334を較正する(S102)。顕微鏡324、334は、図5に併せて示すように、顕微鏡324、334の焦点を相互に合わせることにより較正される。これにより、位置合わせ部300における一対の顕微鏡324、334の相対位置が測定される。
制御部150は、基板210各々に設けられたアライメントマーク218を検出させる(S103)。アライメントマーク218は、図6に示すように、顕微鏡324、334で基板210の表面を観察することにより検出される。こうして、ステップS102において相対位置が既知となっている顕微鏡324、334により基板210の各々のアライメントマーク218の位置を検出することにより、アライメントマーク218を用いて基板210を位置合わせできる状態になる。
制御部150は、一対の基板210の各々の接合面を活性化する(S105)。即ち、制御部150は、図7に示すように、下ステージ332の位置を初期位置にリセットした後に水平に移動させて、活性化装置326、336により走査する。
基板210の活性化方法としては、例えば、下ステージ332に保持された基板210を、天板316に支持された活性化装置326で発生したプラズマPに暴露して、基板210の表面を清浄化する。また、上ステージ322に保持された基板210を、Y方向駆動部333に搭載された活性化装置336で発生したプラズマPに暴露して、基板210の表面を清浄化する。これにより、一対の基板210の接合面全体が活性化される。
なお、上記活性化を実行する間、制御部150は、基板210を位置合わせさせるための情報を保持し続ける。また、活性化装置326、336により清浄化された基板210の表面は、互いに接触させると接合する状態になるが、基板210が完全に接合されてしまうと、基板210の間に形成された気泡等によるボイドを除去しにくくなくなる。よって、この段階における基板210の活性化は、基板210が重ね合わされた場合に、その重ね合わされた位置を保持できる程度に留めることが好ましい。
また、図示の位置合わせ部300は、基板210を活性化する場合に使用する活性化装置326を備えている。別途用意された活性化装置326を用いて予め活性化した基板210を搬入することにより、位置合わせ部300の活性化装置326を省略した構造にすることもできる。これらに代えて、活性化自体を省略してもよい。
更に、基板210は、プラズマに暴露する方法の他に、不活性ガスを用いたスパッタエッチング等によりを活性化することもできる。また、紫外線照射、オゾンアッシャー等により基板210を活性化することもできる。更に、例えば、液体または気体のエッチャントを用いて、基板210の表面を化学的に清浄化することにより活性化してもよい。
基板210を位置合わせした上で(S105)、相互に重ね合わせる(S106)。基板210の位置合わせは、図8に示すように、ステップS102において検出した顕微鏡324、334の初期位置と、ステップS103において検出した基板210のアライメントマーク218の位置とに基づいて、基板210のアライメントマーク218の面方向の位置が一致するように、下ステージ332を移動させる。
図9に示すように、制御部150は、下ステージ332を上昇させて、一対の基板210を相互に接合する(S107)。即ち、図13に示すように、昇降駆動部338を動作させることにより下ステージ332を上昇させて、一対の基板210の接合面を相互に接触させる。これにより、上ステージ322と下ステージ332との間に、重ね合わされた一対の基板210と、一対の基板210を挟む一対の基板ホルダ220とにより積層体240が形成される。積層体240は、基板210が一体的に固着して積層構造基板230になるまでの間はひとまとめに取り扱われる。
制御部150は、積層体240を脱気する(S107)。即ち、位置合わせ部300において重ね合わされた基板210は、積層体240として搬送ロボット140により搬送され、ロードロック400に搬入され、ロードロック400において脱気される。
図10は、ロードロック400の模式的断面図である。ロードロック400は、気密室410、シャッタ412、414、排気孔420、給気孔430およびテーブル440を有する。
気密室410は、位置合わせ部300から積層体240を搬送した搬送ロボット140が出入りする位置合わせ部300側の開口413と、加圧部500の内部に連通した加圧部500側の開口415を有する。一方のシャッタ412は位置合わせ部300側の開口413を、他方のシャッタ414は加圧部500側の開口415を、それぞれ個別に開放または閉鎖する。シャッタ412、414は開口413、415を気密に閉鎖できる。
排気孔420は、制御部150が開閉を制御するバルブ422を介して、気密室410を減圧源424に連通させる。また、給気孔430は、制御部150が開閉を制御するバルブ432を介して、気密室410を大気に連通させる。
図3に示したステップS107においては、まず、気密室410の内部が大気圧になった状態で位置合わせ部300側のシャッタ412が開放され、積層体240が搬送ロボット140により搬入される。搬入された積層体240は、テーブル440の上面に置かれる。
つづいて、制御部150は、シャッタ412、414を両方とも閉じた状態でバルブ422を開放して気密室410内を減圧する。これにより、気密室410の内部は、加圧部500の内部と同じ真空度まで減圧される。また、気密室410内に置かれた積層体240が脱気され、基板210の間に挟まれていた気体が気密室410内に拡散される。次いで、制御部150は、制御部加圧部500側のシャッタ414を開いて、搬送ロボット160を用いて積層体240をロードロック400から加圧部500に搬入する。
制御部150は、加圧部500において、積層体240を加熱し(S108)、更に加圧する(S109)。なお、ステップS108の加熱とステップS109の加圧とは、順序を入れ換えても、あるいは、同時に実行してもよい。
図11は、加圧部500の模式的断面図である。加圧部500は、断熱容器510の内部に形成される。断熱容器510は、開口512を有し、積層体240を搬入または搬出できる。
加圧部500は、断熱容器510の内部に配された下ステージ530および上ステージ560を有する。上ステージ560は、上部を断熱容器510の天井面に対して固定される。また、上ステージ560の下面には、ヒータプレート562が配される。ヒータプレート562は、外部から電力を供給された場合に発熱する。なお、ヒータプレート562の下面は、開口512よりも高い位置に配される。
下ステージ530は、アクチュエータ540を介して、断熱容器510の底面に配される。また、下ステージ530の上面には、ヒータプレート562が配される。ヒータプレート562は、外部から電力を供給された場合に発熱する。また、下ステージ530は、アクチュエータ540の動作により昇降する。制御部150は、下ステージ530を降下させた状態で、搬送ロボット160により、開口512を通じて下ステージ530に積層体240を載置する。
図12は、加圧部500の他の状態を示す模式的断面図である。図示の加圧部500においては、アクチュエータ540の作用により、下ステージ530が上昇している。これにより、上ステージ560と下ステージ530との間隔が狭くなる。よって、下ステージ530に積層体240が載置されている場合は、積層体240が加圧される。
また、上記の加圧に先立って、あるいは加圧している間に、ヒータプレート532、562を動作させることにより、基板210を軟化させて、加圧の効果を均一にすることができる。こうして、積層体240を加圧することにより、重ね合わされた基板210を接合して一体的な積層構造基板230とすることができる。作製された積層構造基板230は、搬送ロボット160、140に順次搬送されて基板カセット130に回収され、図3に示したように搬出される(S110)。
なお、上記の例では、素子領域216を有する基板210を位置合わせして接合する場合について説明した。しかしながら、回路が形成されていない位置合わせが不要の基板210を接合する場合にも、積層体240を脱気することにより、品質の高い積層構造基板を製造できる。
また、上記の例では、基板ホルダ220により基板210を保持しつつ接合して積層構造基板230を作製した。しかしながら、基板ホルダ220を用いることなく、基板210を直接に取り扱って接合する基板積層装置100においても、上記の脱気段階を実行できる。
基板210を積層して作製した積層構造基板230には、ボイド等と呼ばれる気体が基板210間に残留する場合がある。ボイドが残留した箇所においては基板210の接合が不十分になり、後工程における薄化等の加工のストレスがかかった場合に、基板210の剥がれ等の事故が生じる場合がある。また、積層構造基板230の温度が変化した場合に、ボイドが膨張して、薄化された基板210を損傷する場合がある。
ボイドが発生する原因のひとつとして、基板210の接合面の微細な凹凸があげられる。接合面は、化学機械研磨等の平坦化加工により巨視的には平坦化されているが、微視的には凹凸が生じる場合がある。例えば、シリコン酸化膜中に金属の接続端子が埋め込まれている面を化学機械研磨すると、金属に対してシリコン酸化膜が数十μm凹んだ状態になることがある。この凹部内にボイドが入り込むことにより、積層された基板210間にボイドが残留する。よって、本実施形態では、基板積層装置100は、平坦化により構造物を含む領域に形成された凹部が、積層される他方の基板210に接触する加圧条件を設定する設定部を備える。加圧部500は、ステップS109において、設定部により設定された加圧条件で加圧することにより、平坦化により構造物を含む領域に形成された凹部が、積層される他方の基板210に接触する圧力で積層体240を加圧する。これにより、凹部によって形成された空洞内のボイドを残留させることなく基板210を積層できる。
積層する基板210と同じ仕様の基板210を積層した後、設定部は、超音波の反射等により空洞またはボイドの有無を検出することにより、一方の基板210の凹部の内面が他方の基板210に接触する加圧力を予め測定する。これに代えて、設定部は、実際に基板210を積層しなくても、一方の基板210の凹部の内面が他方の基板210に接触する加圧力をシミュレーションにより算出してもよい。これらに代えて、設定部は、上記積層体240の加圧中に空洞またはボイドの有無を観察して、これらがなくなる加圧力を設定してもよい。
基板積層装置100の加圧部500の制御は、設定した加圧力を発生させるオープン制御でもよいし、加圧部500にロードセル等の圧力センサを設けてフィードバック制御してもよい。更に、次に説明するように、基板210に、基板210間のボイドを排気する排気路を設けることにより、積層体240を効率よく加圧することができる。
図13は、基板210の接合面の一部を拡大して示す模式的平面図である。基板210において、素子領域216の内部には他の基板との電気的な導通路として用いられるCuバンプ等の構造物が配される。これら電気的な電通路を構成する構造物を第1の領域と呼ぶ。
一方、基板210の表面は、それ自体が電気的な導通路として用いられない構造物も形成されており、これらを第2の領域と呼ぶ。第2の領域の例は、スクライブライン212、スクライブライン212の上に配された複数のアライメントマーク211、214、218、219、素子領域216に設けられた略環状のパターンを有するシールリング215等である。
アライメントマーク211、214、218、219も、第2の領域の一例である。シールリング215も、第2の領域の一例である。
スクライブライン212は、基板210の表面に対して陥没しているので、基板210が積層された場合には、スクライブライン212は、基板210の周縁まで連通する管状の排気路を形成する。よって、スクライブライン212を通じて、ボイドから外部へ気体を排出できる。なお、積層体240のスクライブライン212同士も最終的には加圧により接触されて接合される。
図示の基板210においては、シールリング215の各々に、連通路217が設けられている。シールリング215は、多くの場合、通気性のない金属膜等により形成されるので、基板210を積層して環状のシールリング215の内側にボイドが生じた場合は、ボイドを形成する気体を排出することができない。しかしながら、連通路217を設けることにより、環状のシールリング215の内側と、排気路としてのスクライブライン212とを連通させて、シールリング215内側に生じたボイドからも排気することができる。
シールリング215の内側において、ボイドが生じやすい領域が判っている場合は、シールリング215において当該領域の近くに連通路217を開口させることが好ましい。
図示の基板210には、複数のアライメントマーク211、214、218、219が設けられている。後述するように複数のアライメントマークを含む領域に形成された凹部内にボイドが残留すると、そのボイドが例えば加熱により膨張した場合、凹部からボイドがその周囲に流出する。凹部から流出した気体が複数のアライメントマークによって挟まれた領域に流入すると、気体の圧力によりその領域において二つの基板210が押し広げられて基板210間に空間が形成され、また、その空間に流入した気体の逃げ道がないため、複数のアライメントマークで挟まれた領域にボイドが残留してしまう。従って、アライメントマーク211上、その周囲、および二つのアライメントマーク211等に挟まれた領域にはボイドが発生しやすい。そこで、本実施形態ではアライメントマーク211等の配置および構成を下記の通りとした。
アライメントマーク214、218、219の幅はスクライブライン212よりも狭くしている。これにより、複数のアライメントマークにより挟まれた領域ができないように、または、挟まれた領域ができたとしてもボイドの排気路を確保するようにした。
なお、図中右側に配されたアライメントマーク214は、複数の構造物に分解して配することにより、スクライブライン212を塞ぐことなく、大きなアライメントマーク214を形成している。大型のアライメントマーク214を設けることが望まれる場合は、複数の小型パターンに分割し、あるいは、スクライブライン212の側壁に寄せて配置することにより、ボイドからの排気路を確保することが望ましい。このように、基板210に排気路を設けることにより、積層体240を加圧してボイドを形成する気体を効率よく排出して、積層構造基板230におけるボイドを脱気できる。
アライメントマーク211の幅は、スクライブライン212の幅と等しくい。そこで、アライメントマーク211の前後のスクライブライン212を他のスクライブライン212に各々直結させた。すなわち、スクライブライン212の幅いっぱいに設けられた複数のアライメントマークで塞がれた領域を形成しないようにした。
図14は、図13に示した基板210の一部を拡大して示す模式的断面図である。図16は、図13において点線で示す断面Sを示す。
基板210において、アライメントマーク211、214、218、219のそれぞれは、金属膜と酸化物膜のように、互いに物性が異なる材料を組み合わせて形成される。このため、基板210を積層する前に、化学機械研磨等により表面を平坦化することにより、アライメントマーク211、214、218、219等の構造物を含む領域には、材料毎の研磨効率の相違により凹部209が形成される。更に、凹部209は、当該凹部209が生じた領域に配された構造物の大きさに応じて、凹部209の深さD、Dもそれぞれに異なる。
図15は、積層される基板210の模式的断面図である。図15は、基板210を積層する場合に、基板210の凹部209が脱気され、更に、基板210の凹部209が他方の基板210に接触する様子を示す。
図3に示した手順のステップS106までに基板210が重ね合わされた当初、一方の基板210に形成された凹部209の内部には、基板積層装置100における位置合わせ部300の雰囲気が充填されている。しかしながら、ステップS107でロードロック400において積層体240を脱気することにより、凹部209の内部から気体は排出される。凹部209から排出された気体は、スクライブライン212等により形成された排気路を通じて、積層体240の外部に排出される。
次に、ステップS109で加圧部500において加圧されることにより、凹部209の内部も含めて、基板210は相互に、略全面で接触して接合される。ここで、凹部209の内部は排気されて減圧状態にあるので、凹部209の内部が対向する基板210の表面に接触することを妨げるものがない。よって、加圧された基板210は、加圧部500において加圧されることにより、凹部209を対向する面に接触して接合される。
なお、図1に示した基板積層装置100においては、ロードロック400において脱気した積層体240は、引き続き減圧環境下で加圧部500において加圧される。しかしながら、いったん脱気された積層体240は、大気圧環境に戻しても、雰囲気が積層体240の内部に入り込むまでに時間がかかる。よって、ロードロック400において脱気した後に、大気圧環境で積層体240を加圧してもよい。
このように、基板210を重ね合わせた状態で、基板210の間を脱気した後に加圧することにより、積層構造基板230の内部に気泡が残ることを抑制できると共に、基板210どうしの接触を容易にすることができる。なお、基板積層装置100においては、加圧する場合に加熱することにより基板210の剛性を低下させ、凹部209を含む基板210の接触を容易にできる。
ただし、積層体240を加圧して基板210を積層する過程においては、排気路として用いていたスクライブライン212もやがて、対向する基板210に接触して、排気路として利用できなくなる。このため、基板210に形成された凹部209の容量が大きいと、積層体240を脱気し切れない場合がある。また、対向する基板210の面に接触させる場合の基板210の変形が大きくなるので、凹部209の深さが著しく大きいことは好ましくない。
一例として、基板210に形成された凹部209の深さが10μm以上の場合は、積層体240を脱気し切ることができず、最終的に積層構造基板230にボイドが残る場合があることが判った。よって、基板210に形成される凹部209の深さが10μm未満となるように、構造物の形状、寸法、配置等を調整することが好ましい。また、凹部209の深さが10μm未満であると、加圧により凹部209の内面を他方の基板210に接触させ易くなる。
図16は、積層体240の模式的断面図である。図16には、加圧前の積層体240の一部を拡大した断面が示される。
図示の積層体240においては、積層される基板210の各々に凹部209が形成されている。ただし、この積層体240の凹部209は、基板210相互で、互いに異なる位置に設けられている。よって、それぞれの凹部209の深さDは、個別の凹部209の深さが上限となる。
ここで、仮に、図中に点線で示すように、一対の基板210の凹部209が互いに同じ位置に形成されていた場合、一対の凹部209を合わせた深さは、単独の凹部209の深さDの2倍(2D)になる。よって、大型のアライメントマーク218等を基板に設ける場合は、基板相互で異なる位置に設けることが好ましい。これにより、積層体240の脱気の確実性を向上させる、ボイドの発生を抑制できる。
図17は、図13に示した基板210の一部を拡大して示す模式的断面図である。図17は、図13において点線で示す断面Sを示す。
図示の断面Sには、アライメントマーク218の他に、シールリング215が含まれる。シールリング215も、周囲の基板210材料とは異なる材料で形成されるので、シールリング215、アライメントマーク218およびその他の領域は、それぞれに異なる深さの凹部209を形成する。
ここで、シールリング215は、基板210における素子領域216の接合強度を向上させて、化学機械研磨等の機械的ストレスが素子領域216にかかることを緩和する。また、シールリング215は、素子領域216に、水分が浸入することを阻止する機能も果たす。一方、基板210の接合においては、既に説明した通り、構造物としてのシールリング215を貫通する連通路217を設けることが好ましい。
図18は、上記のような要求に応じた連通路217の構造を示す、積層構造基板230の模式的断面図である。図示の積層構造基板230においては、積層された一対の基板210の一方に限って連通路217が形成される。これにより、高さが極めて小さい連通路217は、気体に関しては連通するものの、液体の通過は遮断する。よって、積層のために加圧する場合は、連通路217を通じてボイドの気体を排出することができ、積層後は、素子領域216に対する液体の浸入を阻止できる。
なお、図中には、連通路217を単純な形状に記載しているが、気体を通過させつつ液体を遮断するという役割に鑑みて、連通路217の形状を変更してもよい。即ち、連通路217を、小さな屈曲を繰り返すラビリンス形状にしたり、連通路217の一部の内径が著しく小さくなる形状としても。また、MEMSにより形成した弁構造を設けてもよい。
図19は、基板210の模式的平面図である。図示の基板210には、スクライブライン212上に、複数のアライメントマーク218が設けられている。ここで、排気路として機能するスクライブライン212の一部の区間が一対のアライメントマーク218により挟まれた場合、当該区間のスクライブライン212の排気路としての性能が劣化する。
図示の例では、基板210を積層して作製した積層構造基板230において、濃い斜線により示す区間にボイド206が形成される場合がある。よって、基板210においては、スクライブライン212等の排気路の一端がアライメントマーク218等の構造物に突き当たった場合、当該排気路の他端は、基板210の周縁に直接に連通することが好ましい。
図20は、基板210に形成されるアライメントマーク218のひとつを拡大して示す模式的平面図である。アライメントマーク218は、矩形の酸化物膜パターン205と、酸化物膜パターン205の内側に配された複数の金属膜パターン207、208とを有する。
互いに平行な線状の金属膜パターン208は、アライメントマーク218としての位置指標を形成する。点状の金属膜パターン207は、線状の金属膜パターン208を包囲して配置されたダミーパターンであり、アライメントマーク218としての機能には寄与しない。
アライメントマーク218において、線状の金属膜パターン208の周囲に、ダミーパターンとしての点状の金属膜パターン207を設けることにより、アライメントマーク218の金属膜パターン208の周囲の硬さを酸化物膜パターン205の硬さよりも硬くすることができる。これにより、化学機械研磨等により表面を平坦化したときに、酸化物膜パターン205内において金属膜パターン208の周囲が削られ難くなる。このため、構造物としてのアライメントマーク218の存在により基板210に形成される凹部209の深さを低減することができる。これにより、基板210に形成される凹部209の深さを抑制して、ボイドの発生を抑制することができる。
なお、上記した実施例では、基板210を重ね合わせた後であって加圧する前に脱気(図3のS107)を行った例を示したが、加圧の前の脱気を行わず、一方の基板210に形成された凹部209の内面が他方の基板210に接触するように二つの基板210を加圧することにより、凹部209内のボイドを凹部209の外側に押し出すことによって脱気してもよい。この場合、凹部209から排出された気体は、スクライブライン212等により形成された排気路を通じて、積層体240の外部に排出される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 基板積層装置、110 筐体、120、130 基板カセット、140、160 搬送ロボット、150 制御部、201 ノッチ、205 酸化物膜パターン、206 ボイド、207、208 金属膜パターン、209 凹部、210 基板、212 スクライブライン、216 素子領域、211、214、218、219 アライメントマーク、215 シールリング、217 連通路、220 基板ホルダ、230 積層構造基板、240 積層体、300 位置合わせ部、301 床面、310 枠体、312 底板、314 支柱、316 天板、322 上ステージ、324、334 顕微鏡、326、336 活性化装置、331 X方向駆動部、332 下ステージ、333 Y方向駆動部、338 昇降駆動部、339 プッシュアップピン、400 ロードロック、410 気密室、412、414 シャッタ、413、415、512 開口、420 排気孔、422、432 バルブ、424 減圧源、430 給気孔、440 テーブル、500 加圧部、510 断熱容器、530 下ステージ、540 アクチュエータ、532、562 ヒータプレート、560 上ステージ

Claims (9)

  1. 電気的な導通路として用いられる第1の領域と、電気的な導通路として用いられない第2の領域とを有する基板であって、
    前記第2の領域および前記第2の領域に形成された構造物の少なくとも一方におけるボイドの発生を抑制するボイド抑制部を備え、
    前記ボイドは、前記基板の接合面と前記基板に積層される他の基板の接合面との間に発生するボイドであり、
    前記構造物はアライメントマークを含み、前記アライメントマークを含む領域には凹部が形成され、
    前記凹部は、前記基板の前記接合面と前記他の基板の前記接合面とのそれぞれに形成されており、
    前記ボイド抑制部は、前記基板における前記凹部とは異なる位置に前記凹部を有する前記他の基板が積層されることにより構成される、基板。
  2. 前記第2の領域は、回路が形成された回路領域内の電気的回路が形成されていない領域、および、前記回路領域の外側に配されたスクライブラインの少なくとも一方である請求項1に記載の基板。
  3. 前記構造物を含む領域に形成された凹部の、前記基板の表面からの深さが10μm未満である請求項1または2に記載の基板。
  4. 電気的な導通路として用いられる第1の領域と、電気的な導通路として用いられない第2の領域とを有する基板であって、
    前記第2の領域および前記第2の領域に形成された構造物の少なくとも一方において発生したボイドを排除するボイド排除部を備え、
    前記ボイドは、前記基板の接合面と前記基板に積層される他の基板の接合面との間に発生するボイドであり、
    前記ボイド排除部は、前記基板の周縁に連通して前記ボイドを排気する排気路を備え、 回路が形成された回路領域を包囲する環状パターンと、
    前記環状パターンの内側を前記排気路に対して、気体に関して連通させ、且つ、液体に関して遮断する連通路と、を更に備える基板。
  5. 前記第2の領域は、回路が形成された前記回路領域内の電気的回路が形成されていない領域、および、前記回路領域の外側に配されたスクライブラインの少なくとも一方である請求項4に記載の基板。
  6. 前記構造物に一端が突き当たる前記排気路の他端は、前記基板の周縁に直接に連通する請求項4又は5に記載の基板。
  7. 前記構造物は、前記排気路の幅方向の両端の少なくとも一方との間に隙間をおいて前記排気路に形成される請求項4から6のいずれか1項に記載の基板。
  8. 前記環状パターンにおいて、互いに離れた位置に配された複数の前記連通路を有する請求項4から7のいずれか1項に記載の基板。
  9. 前記構造物に隣接して配置され、前記構造物の周囲の材料よりも硬い材料で形成されたダミー構造物を有する請求項1から8のいずれか一項に記載の基板。
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