JP4784505B2 - 車両及び情報提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両及び情報提供方法に関する。
従来、情報提供方法としては、車両の給油所であるサービスステーションに配設されたコンピュータに給油量と走行距離とユーザの情報を入力し、今回求めた燃費と前回の燃費との差や今回求めた燃費とユーザの車両と同一車種の平均燃費との差などを計算し、計算して得られた情報を、予め登録されたユーザのアドレスへ電子メールにより通知するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたシステムによれば、燃費の情報が継続して得られることから、以降の走行での燃費の向上を促すことができる。
特開2005−310127号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された方法では、その車両の継続的な燃費の情報は得られるが、その後の走行により燃費をどのように向上させるかついては具体的な方法がなかった。この点について、例えば、通常よりも燃費が向上するようにエンジンなどを制御するモードを備えることが考えられるが、このような燃費を優先するモードの利用をより操作者に促し、燃費の向上をより促すことが望まれる。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、燃費を優先するモードの利用をより操作者に促すことができる車両及び情報提供方法を提供することを目的の一つとする。また、燃費を優先するモードにより燃費の向上をより促すことができる車両及び情報提供方法を提供することを目的の一つとする。
本発明は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
車軸側に動力を出力する動力出力装置を備える車両であって、
操作者の操作に基づいて通常走行モードと該通常走行モードより燃費を優先する燃費優先モードとのいずれかを選択するモード選択手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記動力出力装置を制御する制御手段と、
前記通常走行モードで走行する場合の通常時燃費と前記燃費優先モードで走行する場合の節約時燃費との差に関する情報である燃費差情報を求める燃費差情報算出手段と、
前記求めた燃費差情報を操作者へ報知する報知手段と、
を備えたものである。
この車両では、操作者の操作に基づいて通常走行モードとこの通常走行モードより燃費を優先する燃費優先モードとのいずれかを選択し、選択されたモードに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定し、設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう動力出力装置を制御し、通常走行モードで走行する場合の通常時燃費と燃費優先モードで走行する場合の節約時燃費との差に関する情報である燃費差情報を求め、この求めた燃費差情報を操作者へ報知する。このように、通常走行モードでの燃費と燃費優先モードでの燃費との差を操作者が認識可能であり、燃費優先モードの効果を操作者が認識可能である。したがって、燃費を優先するモードの利用をより操作者に促すことができる。また、燃費を優先するモードにより燃費の向上をより促すことができる。
本発明の車両において、前記燃費差情報算出手段は、前記通常時燃費と前記節約時燃費とのうち前記選択されているモードの燃費を、前記設定される要求駆動力を含む車両に要求される要求動力に基づいて算出する手段であるものとしてもよい。なお、前記要求駆動力設定手段は、操作者の操作に基づいて要求駆動力を設定し該設定された要求駆動力に基づいて車両に要求される要求動力を設定する手段であるものとしてもよい。このとき、前記要求駆動力設定手段は、前記選択されているモードに基づいて前記要求駆動力を設定すると共に、前記選択されていない他方のモードが選択された場合に求められるべき要求駆動力としての比較用駆動力をも該他方のモードに基づいて算出する手段であり、前記燃費差情報算出手段は、前記設定される要求駆動力に基づく要求動力と前記算出された比較用駆動力に基づく比較用動力とに基づいて前記燃費差情報を求める手段であるものとしてもよい。こうすれば、比較的容易に燃費差情報を求めることができる。ここで、「比較用駆動力」とは、選択されていない他のモードが仮に選択された場合に、走行に要求される駆動力として設定される要求駆動力をいうものとしてもよい。なお、前記燃費差情報算出手段は、経験的に求めた範囲内となるように制限して前記燃費差情報を求める手段であるものとしてもよい。こうすれば、燃費差情報が過大な値になるのを防止することができる。
本発明の車両において、前記燃費差情報算出手段は、前記燃費優先モードが選択されているときに前記燃費差情報を求める手段であり、前記報知手段は、前記燃費優先モードが選択されているときに前記燃費差情報を操作者へ報知する手段であるものとしてもよい。こうすれば、燃費優先モードが選択されているときに燃費差情報を報知するため、操作者に燃費優先モードでの燃費向上の効果を確認させることができ、ひいては、燃費優先モードの利用を促すことができる。あるいは、前記燃費差情報算出手段は、前記通常走行モードが選択されているときに前記燃費差情報を求める手段であり、前記報知手段は、前記通常走行モードが選択されているときに前記燃費差情報を操作者へ報知する手段であるものとしてもよい。こうすれば、通常走行モードが選択されているときに燃費差情報を報知するため、操作者に燃費優先モードで燃費が向上することを認識させることができ、ひいては、燃費優先モードの利用を促すことができる。
本発明の車両において、前記報知手段は、前記燃費差情報に関する画像を表示する表示手段であるものとしてもよい。こうすれば、燃費差情報を視覚によって操作者に認識させることができる。このとき、本発明の車両は、前記燃費差情報の表示態様として、予め定められた複数の表示態様のうちいずれかを操作者の操作に基づいて選択可能な表示態様選択手段、を備え、前記表示手段は、前記選択された表示態様で前記燃費差情報を表示する手段であるものとしてもよい。こうすれば、燃費差情報を操作者の好みの態様で表示することができる。このとき、前記表示態様選択手段は、前記複数の表示態様として、単位走行距離あたりの燃料消費量、単位走行距離あたりの燃料費、前記燃費優先モード選択時の走行距離とその燃料消費量、前記燃費優先モード選択時の走行距離とその燃料費、のうちいずれかを選択可能な手段であるものとしてもよい。
本発明の車両において、前記報知手段は、所定の報知距離を走行すると前記燃費差情報を更新して前記操作者へ報知する手段であるものとしてもよい。こうすれば、所定の報知距離を走行してから燃費差情報が更新されるため、ばらつきの少ない燃費差情報を提供することができる。
本発明の車両において、前記報知手段は、前記動力出力装置へのエネルギ源の補給の際には前記燃費差情報を操作者へ報知する手段であるものとしてもよい。こうすれば、操作者が燃費に関する情報を知りたいエネルギ源の補給の際に、燃費優先モードで走行した効果を確認することができる。ここで、動力出力装置が内燃機関を備える場合は、前記エネルギ源が燃料であり、動力出力装置が電力を入出力可能な蓄電手段と電動機とを備えるときには、前記エネルギ源は電力であるものとしてもよい。
本発明の車両において、前記動力出力装置は、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と該出力軸に対して独立に回転可能であり前記車軸側に連結された駆動軸とに接続され電力の入出力と前記出力軸および前記駆動軸への駆動力の入出力とを伴って前記駆動軸に対する前記出力軸の回転数を調整可能な回転調整手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備えるものとしてもよい。このとき、前記回転調整手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとしてもよい。
本発明の情報提供方法は、
車軸側に動力を出力する動力出力装置を備える車両に関する情報の情報提供方法であって、
操作者の操作に基づいて通常走行モードと該通常走行モードより燃費を優先する燃費優先モードとのいずれかを選択し、
走行に要求される要求駆動力を設定し、
前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記動力出力装置を制御し、
前記通常走行モードで走行する場合の通常時燃費と前記燃費優先モードで走行する場合の節約時燃費との差に関する情報である燃費差情報を求め、
前記求めた燃費差情報を操作者へ報知する、ことを含むものである。
この情報提供方法では、操作者の操作に基づいて通常走行モードとこの通常走行モードより燃費を優先する燃費優先モードとのいずれかを選択し、選択されたモードに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定し、設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう動力出力装置を制御し、通常走行モードで走行する場合の通常時燃費と燃費優先モードで走行する場合の節約時燃費との差に関する情報である燃費差情報を求め、この求めた燃費差情報を操作者へ報知する。このように、通常走行モードでの燃費と燃費優先モードでの燃費との差を操作者が認識可能であり、燃費優先モードの効果を操作者が認識可能である。したがって、燃費を優先するモードの利用をより操作者に促すことができる。また、燃費を優先するモードにより燃費の向上をより促すことができる。なお、この情報提供方法において、上述した車両の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した車両の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、操作者へ情報を表示可能であり操作者からの指示を入力可能である操作パネル60と、乗員室21の空調を行なう空調システム90と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構36およびデファレンシャルギヤ38を介して、最終的には車両の駆動輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
操作パネル60は、操作者がハイブリッド自動車20に対して各種の指示を入力するためのデバイスであり、各種の指示に応じた文字や画像がカラー表示される液晶パネルであるディスプレイ62と、操作者が処理や文字等を選択するカーソルなどを移動させるときに押下されるカーソルキー64aや処理選択などを決定するときに押下される決定キー64b,燃費の情報など積算されている情報をリセットするときに押下されるリセットキー64c,各種情報の設定画面を表示させる設定キー64dなど各種操作を行なうキーとが設けられている。
空調システム90は、エンジン22の冷却水との熱交換や図示しないエバポレータとの熱交換を行なう熱交換器や熱交換された空気を乗員室21に吹き出させるブロワ等を備え乗員室21の空調を行なう空調装置91と、装置全体をコントロールする空調用電子制御ユニット(以下、空調用ECUという)96とを備える。空調用ECU96には、乗員室21内の温度を設定する空調スイッチ92からの設定温度tset,乗員室21内の温度を検出する室温センサ94からの乗員室温trなどが入力されており、これらの入力信号に基づいて基本的には乗員室温trが設定温度tsetとなるよう空調装置91を駆動制御する。この空調用ECU96は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、必要に応じて空調システム90の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリ78と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,燃費を優先する燃費優先モード(以下エコモードと称する)と通常走行する通常走行モードとを切り替えるエコモードスイッチ89からの信号などが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,空調用ECU96と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,空調用ECU96と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に操作者がエコモードスイッチ89を操作してエコモードを選択指示し、走行する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
こうしてデータを入力すると、通常走行モードにおける、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪39a,39bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき仮要求トルクTrtmpとエンジン22に要求される仮要求パワーPetmpとを計算する(ステップS110)。仮要求トルクTrtmpは、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと仮要求トルクTrtmpとの関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する仮要求トルクTrtmpを導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。仮要求パワーPetmpは、算出した仮要求トルクTrtmpにリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*と空調パワーPc*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。ここで、空調パワーPc*は、設定温度tsetを制御用温度t*として設定し、制御用温度t*が大きくなるほど大きくなる傾向に設定されたものを空調用ECU96から入力するものとした。
次に、エコモードにおけるリングギヤ軸32aに出力すべき仮要求トルクTrecoとエンジン22に要求される仮要求パワーPeecoとを計算する(ステップS120)。ここで、エコモードにおける仮要求トルクTrecoと仮要求パワーPeecoとの計算について説明する。本実施例では、エコモードにおける仮要求パワーPeecoは、通常走行モードにおける仮要求パワーPetmp以上の燃費となるよう設定される。例えば、エコモードでは、通常走行モードに比して、空調装置91で消費するエネルギーを抑えたり、アクセル開度Accより定められる仮要求トルクTrecoを小さな値に計算することにより、燃料消費を抑える。ここでは、前者の場合、空調スイッチ92で入力された設定温度tsetと乗員室温trとの間に制御用温度t*を設定することにより、空調スイッチ92で入力された設定温度t*により計算される値よりも小さな値を空調パワーPc*に設定するものとした。また、後者の場合、例えば、アクセル開度Accの単位時間あたりの変化量△Accが所定値以上であるとき、即ちアクセルペダル83が大きく踏み込まれたときなどに、入力されたアクセル開度Accから所定値を差し引くなどして、アクセル開度Accを小さくし、このアクセル開度Accと上述した要求トルク設定用マップ(図3参照)とを用いて、仮要求トルクTrecoを通常走行モードよりも小さな値に設定するものとした。あるいは、通常走行時よりもより大きななまし処理をアクセル開度Accや仮要求トルクTrecoに行うものとしてもよいし、仮要求トルクTrecoが所定値を超えないように仮要求トルクTrecoを制限して定めてもよい。このようにして求めた仮要求トルクTrecoを用いて、上述の通常走行モードにおける仮要求パワーPetmpと同様の方法により、エコモードにおける仮要求パワーPeecoを計算する。
次に、エコスイッチESWの状態を調べ(ステップS130)、エコスイッチESWがオフであるときには、リングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*に仮要求トルクTrtmpを設定すると共に、エンジン22に要求される要求パワーPe*に仮要求パワーPetmpを設定する(ステップS140)。一方、エコスイッチESWがオンであるときには、リングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*に仮要求トルクTrecoを設定すると共に、エンジン22に要求される要求パワーPe*に仮要求パワーPeecoを設定する(ステップS150)。即ち、エコスイッチESWがオフのときには、ステップS110で計算した通常走行モードにおける値を要求トルクTr*と要求パワーPe*とに設定し、エコスイッチESWがオンのときには、ステップS120で計算したエコモードにおける値を要求トルクTr*と要求パワーPe*とに設定するのである。なお、本実施例ではステップS110,S120で、後述の燃費差を計算するために、エコスイッチESWの状態にかかわらず通常走行モードとエコモードとの仮要求トルクTrtmp,Trecoや仮要求パワーPetmp,Peecoを計算するものとした。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS160)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS170)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS180)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS190)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS200)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS210)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このように、エコスイッチESWがオンのときには、例えば、乗員室21の空調の効きを抑えたりリングギヤ軸32aに出力される要求トルクTr*を抑えたりすることにより、通常走行モードに比べて燃費を高めるのである。
次に、通常走行モードを選択するときの燃費とエコモードを選択するときの燃費との差の情報である燃費差情報を操作者に提示する際の動作について説明する。図6は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される燃費差情報算出表示処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エコモードスイッチ89が押下されエコモードで走行しているときに、図示しない燃費差情報表示指示キーが押下されたあと、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。なお、このルーチンは、駆動制御ルーチンと同期して実行されるものとした。この燃費差情報算出表示処理ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、ディスプレイ62に表示する燃費差情報の表示形態が選択されたか否かを操作パネル60に設けられた各操作キーが押下されたか否かに基づいて判定し(ステップS300)、表示態様が選択されたときには、選択された表示態様をフラッシュメモリ78に記憶する(ステップS310)。図7は、エコモード選択時にディスプレイ62に表示する燃費差情報の説明図である。ここでは、設定キー64dを押下して燃費差情報の表示形態の選択画面をディスプレイ62に表示させたあと、図7に示すように、カーソルキー64aを押下するたびに、通常走行モードに対してエコモードを選択することにより得した燃費の情報である燃費差情報を、単位走行距離あたりの燃料消費量と積算走行距離及びその積算燃料消費量などにより表示する表示画面(図7(a))や、単位走行距離あたりの燃料費と積算走行距離及びその積算燃料費などにより表示する表示画面(図7(b))、単位走行距離あたりの二酸化炭素(CO2)削減量と積算走行距離及びその積算CO2削減量などにより表示する表示画面(図7(c))などに切り替え可能となっている。操作者は、これらの中から好みの画面を選択することができる。なおこれらの表示画面の下部には、所定の長期間(ここでは5年間とした)に亘ってエコモードを継続したときに得するであろう燃費に関する情報が表示されるようになっている。
ステップS310のあと、または、ステップS300で表示態様が選択されていないときには、燃料の単価が入力されたか否かを判定し(ステップS320)、燃料の単価が入力されたときには、入力された燃料の単価をフラッシュメモリ78に記憶する(ステップS330)。ここでは、操作者により設定キー64dが押下されると燃料単価の入力画面をディスプレイ62に表示させ、操作パネル60のキーが操作されると燃料単価として単位体積あたりの燃料費(円/L)が入力されるものとした。ステップS330のあと、または、ステップS320で燃料の単価が入力されていないときには、積算しフラッシュメモリ78に記憶されている燃費差情報がリセットされたか否かをリセットキー64cが押下されたか否かに基づいて判定し(ステップS340)、積算している燃費差情報がリセットされたと判定されたときには、積算中の燃費差情報をクリアする(ステップS350)。
ステップS350のあと、または、ステップS340で燃費差情報がリセットされていないときには、燃費差情報を算出する燃費差情報算出処理を実行する(ステップS360〜S420)具体的には、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,駆動制御ルーチンで求めた通常走行モードの仮要求パワーPetmp,エコモードの仮要求パワーPeeco,エンジン22の回転数Ne、エコモードスイッチ89のエコスイッチESWなど必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS360)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。
次に、通常走行モードの仮要求パワーPetmpの燃料噴射量τtmpをエンジン22の回転数Neや仮要求トルクTetmpなどに基づいて計算すると共に、エコモードの仮要求パワーPeecoの燃料噴射量τecoをエンジン22の回転数Neや仮要求トルクTeecoなどに基づいて計算する(ステップS370)。次に、前回燃費差情報が更新されてから所定距離(例えば0.2kmや1kmなど)を走行したか否かを図示しない走行メータの値に基づいて判定し(ステップS380)、所定距離を走行していないときには、ステップS370で得られた通常走行モードとエコモードとの燃料噴射量τtmp,τecoや今回の走行距離などの情報をRAM76に記憶する(ステップS390)。一方、ステップS380で所定距離走行したと判定されたときには、通常走行モードの単位距離あたりの燃料消費量(通常時燃費)及びエコモードの単位距離あたりの燃料消費量(節約時燃費)を、ステップS370で求めた燃料噴射量τtmp,τecoや走行距離などに基づいて求め、この通常走行モードの通常時燃費とエコモードの節約時燃費との差である燃費差を計算する(ステップS400)。ここでは、前回までの積算燃料消費量に今回の所定距離の走行に用いた燃料消費量を加えた値を、前回までの積算走行距離に今回の所定距離を加えた値で除算することにより、エコモードスイッチ89がオンされてからの積算値としての単位距離あたりの燃料消費量を通常時燃費及び節約時燃費のそれぞれについて求め、これらの差を計算するものとした。続いて、アクセル開度Accや車速Vなどに基づいて所定距離を走行する間の走行パターンを選択し(ステップS410)、選択した走行パターンに基づいてこの燃費差にガード処理を実行する(ステップS420)。ここで、例えば、エコスイッチESWによりエコモードが選択されている場合は、エコモードの燃料噴射量τecoで走行した走行距離と通常走行モードの燃料噴射量τtmpで燃料噴射したときの走行距離とが異なるものとなる場合があることから、ガード処理を行なうことにより、ステップS400で計算された燃費差が過大な値とならないようにするのである。このガード処理は、車速Vと走行パターン(加速中や減速中,定常走行中など)と適正な燃費差との関係を予め実験などにより求めておき、所定距離を走行する区間における走行パターンと車速Vとこの関係を用い、適正な燃費差を上限値として、求めた燃費差を制限する処理である。ここで、エコモードで走行している場合と通常走行モードで走行している場合とでは車両状況は刻々と異なるものとなることから、現実の燃料消費量と計算した燃料消費量との差を単純に求めても正確な燃費差とはならないが、上述したように、ガード処理を行なうことにより、正確ではないがおおよそ妥当な範囲内になる燃費差を求めるのである。
さて、ステップS420のあと、燃費差など得られた情報をフラッシュメモリ78に格納することにより燃費差情報を更新する(ステップS430)。ここでは、燃費差として、単位距離あたりの燃料消費量を基本とし、この値に燃料の単価を乗算して単位距離あたりの燃料費を算出すると共に、燃料消費量に基づいて二酸化炭素の排出量を算出する。また、エコモードスイッチ89がオンされてから現在までの日数を図示しないカウンタでカウントし、このカウントした日数と単位距離あたりの燃料消費量とに基づいて、所定の長期間(5年)に亘ってこれからエコモードを継続したときに得するであろう燃費を算出する。具体的には、エコモードスイッチ89がオンされてから6か月経過しているときには、現在の積算燃料消費量と積算走行距離とを6か月あたりの燃料消費量および走行距離とし、これらの値を用いて5年あたりの値に換算するのである。そして、これらの情報のほか、エコモードスイッチ89がオンされてからの積算燃料消費量、積算走行距離などを含む燃費差情報をフラッシュメモリ78の所定領域に格納するものとした。図8は、フラッシュメモリ78に保存される燃費差情報78aの説明図である。そして、ステップS430のあと、または、ステップS390で得られた情報をRAM76に記憶したあと、フラッシュメモリ78に記憶された表示態様でフラッシュメモリ78に格納された燃費差情報78aを表示し(ステップS440)、このルーチンを終了する。ここでは、燃費差情報78aの中から必要な値を抽出し、抽出した値を埋め込んだ、図7(a)〜(c)に示すいずれかの表示画面をディスプレイ62に表示する。このように、前回の燃費差情報78aの更新から所定距離を走行するまでは、前回求めた燃費差情報をディスプレイ62に表示し、所定距離を走行すると新たな値に更新されるのである。操作者は、このディスプレイ62の画面を見て、エコモードと通常走行モードとの燃費の差を確認する。
以上詳述した本実施例のハイブリッド自動車20によれば、操作者の操作に基づいて通常走行モードとこの通常走行モードより燃費を優先するエコモードとのいずれかを選択し、選択されているモードに基づいて走行に要求される要求トルクTr*に基づく要求パワーPe*を設定し、設定された要求トルクTr*に基づくトルクがリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御し、通常走行モードで走行する場合の通常時燃費とエコモードで走行する場合の節約時燃費とのうち選択されているモードで走行する燃費を設定された要求パワーPe*に基づいて算出すると共に、通常時燃費と節約時燃費との差に関する情報である燃費差情報を求め、この求めた燃費差情報を操作者へ報知する。このように、通常走行モードでの燃費とエコモードでの燃費との差を操作者が認識可能であり、エコモードの効果を操作者が認識可能である。したがって、エコモードの利用をより操作者に促すことができる。また、エコモードにより燃費の向上をより促すことができる。また、エコモードスイッチ89により選択されているモードに基づいて要求パワーPe*を設定すると共に、選択されていない他方のモードが選択された場合に求められるべき仮要求パワーPetmpをもこの他方のモードに基づいて算出し、この設定される要求パワーPe*と算出した仮要求パワーPetmpとに基づいて燃費差情報を求めるため、比較的容易に燃費差情報を求めることができる。更に、エコモードが選択されているときに燃費差情報を操作者へ表示するため、操作者にエコモードでの燃費向上の効果を確認させることができ、ひいては、エコモードの利用を促すことができる。更にまた、燃費差情報に関する画像をディスプレイ62に表示するため、燃費差情報を視覚によって操作者に認識させることができる。そして、予め定められた複数の表示態様のうちいずれかを操作者が選択可能であるため、燃費差情報を操作者の好みの態様で表示することができる。そしてまた、所定距離を走行すると燃費差情報を更新してディスプレイ62に表示させるため、ばらつきの少ない燃費差情報を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施例では、エコモードスイッチ89によりエコモードが選択されているときに燃費差情報をディスプレイ62に表示するものとしたが、通常走行モードが選択されているときに燃費差情報をディスプレイ62に表示させてもよい。図9は、通常走行モード選択時にディスプレイ62に表示する燃費差情報の説明図である。図9に示すように、カーソルキー64aを押下するたびに、通常走行モードに対してエコモードを選択することにより得するであろう燃費差情報を、単位走行距離あたりの燃料消費量により表示する表示画面(図9(a))や、単位走行距離あたりの燃料費により表示する表示画面(図9(b))、単位走行距離あたりのCO2削減量により表示する表示画面(図9(c))などに切り替え可能となっている。なお、上述と同様に、車速Vと走行パターンと適正な燃費差との関係を予め実験などにより求めておき、通常走行モードで走行した際に、おおよそ妥当な範囲内の燃費差となるようガード処理を行うものとする。こうすれば、通常走行モードで走行中に、仮にエコモードを選択すると燃費が向上する旨の情報をディスプレイ62に表示するため、操作者にエコモードで燃費が向上することを認識させることができ、ひいては、エコモードの利用を促すことができる。
上述した実施例では、所定距離を走行するごとに燃費差情報78aを更新し、ディスプレイ62に表示するものとしたが、燃料噴射量τtmp,τecoを求めるたびに燃費差情報78aを更新し、ディスプレイ62に表示してもよい。あるいは、エンジン22への燃料補給の際に燃費差情報78aをディスプレイ62に表示するものとしてもよい。こうすれば、操作者が燃費に関する情報を知りたい燃料補給の際に、操作者にエコモードで走行した効果を確認させることができる。
上述した実施例では、エコモードスイッチ89がオンされてから、継続的な燃費差をディスプレイ62に表示するものとしたが、瞬間的な燃費差をディスプレイ62に表示するものとしてもよい。このような場合、瞬間的に大きな燃費差の値が計算されることがあるが、瞬間的な燃費差の変動を把握することができる。
上述した実施例では、燃費差情報を、単位走行距離あたりの燃料消費量や、単位走行距離あたりの燃料費、単位走行距離あたりのCO2削減量などから選択して表示するものとしたが、これらのいずれか1以上から選択可能としてもよいし、これらに加えて又はこれらに代えて、燃費差情報を置き換えて表示可能な別の情報を採用してもよい。例えば、燃料消費量としてドラム缶の本数で表示したり、このCO2削減量として木の本数や花の本数で表示してもよい。こうすれば、より燃費差を把握しやすい。
上述した実施例では、通常走行モードとエコモードとの仮要求パワーを求め、それぞれの燃料噴射量τtmp,τecoを計算し、計算した燃料量の差をガード処理することにより燃費差を求めるものとしたが、このガード処理を省略してもよい。あるいは、標準として経験的に定めた走行パターンについて、通常走行モードで走行したときの燃費とエコモードで走行したときの燃費とを実験により求め、エコモードで走行したときの通常走行モードに対する燃費向上率を指標値に設定し、現実にエコモードで走行したときの単位距離あたりの燃料消費量とこの指標値とに基づいて燃費差を求めるものとしてもよい。具体的には、例えば、エコモードを選択して継続的にハイブリッド自動車20を走行させたときに、通常走行モードで継続的に走行させた場合よりも所定の燃費向上率(例えば3%)が得られることが経験的に求められたときには、実際にエコモードを選択して走行した際に得られた燃費が通常走行モードで走行した場合に比べて3%燃費が向上したものとするのである。こうしても、一般的な燃費差を操作者に示すことができ、エコモードの効果を操作者が認識可能であるため、エコモードの利用をより操作者に促すことができる。あるいは、エコモードで実際に走行したときの燃料消費量の計算をも省略し、上記指標値と走行距離とに基づいて燃費差を計算するものとしてもよい。こうしても、一般的な燃費差を操作者に示すことはできる。
上述した実施例では、燃費差情報を画像で表示することにより操作者に報知するものとしたが、これに加え、又はこれに代えて、燃費差情報を音声で出力することにより操作者に報知するものとしてもよい。こうすれば、燃費差情報を操作者に聴覚で認識させることができる。
上述した実施例では、燃料の単価の情報を操作者が操作パネル60から入力するものとしたが、ネットワークなど通信により外部から燃料の単価の情報を受信して入力するものとしてもよい。こうすれば、操作者の入力の手間を省くことができるし、最新の情報に容易に更新することができる。
上述した実施例では、エコモードをアクセル開度Accや空調パワーPc*を小さくして燃料消費量を抑えることにより燃費を優先するものとしたが、いずれか一方を採用するものとしてもよいし、これらに加え又はこれらに代えて燃費を優先可能な他の方法を採用するものとしてもよい。例えば、燃料消費量の低減に加え、又はこれに代えて、図4の動作ラインにおいてより高い効率でエンジン22を駆動可能なポイントに運転ポイントを設定するなどしてエンジン22の運転効率を向上させることにより燃費を優先するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図10における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
上述した実施例では、エンジン22とモータMG1,MG2とバッテリ50とを含む動力出力装置を備えたハイブリッド自動車20としたが、エンジン22のみを備えた自動車としてもよいし、バッテリ50とモータMGとを含む動力出力装置を備えた電気自動車としてもよいし、バッテリ50と燃料電池とモータMGとを含む動力出力装置を備えた燃料電池自動車としてもよい。こうしても、通常走行モードとエコモードとの燃費の差を操作者に報知することができる。また、燃費の情報を報知する情報提供方法の形態としてもよい。
ここで、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、通常走行モードとエコモードとを操作者の操作に基づいて選択するエコモードスイッチ89が「モード選択手段」に相当し、選択されたモードに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定するハイブリッドECU70が「要求駆動力設定手段」に相当し、この要求トルクTr*に基づいてトルク制限Tmin,Tmaxで制限されたモータトルクTm2*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22やモータMG1,MG2を制御するハイブリッドECU70が「制御手段」に相当し、通常走行モードで走行する場合の通常時燃費とエコモードで走行する場合の節約時燃費とのうち、選択されているモードで走行する燃費を要求トルクTr*に基づいて算出すると共に、通常時燃費と節約時燃費との差に関する情報である燃費差情報を求めるハイブリッドECU70が「燃費差情報算出手段」に相当し、求めた燃費差情報を操作者へ報知するディスプレイ62が「報知手段」に相当する。また、エコモードが選択されているときに算出される通常走行モードの仮要求トルクTrtmpが「比較用駆動力」に相当し、仮要求パワーPetmpが「比較用動力」に相当し、通常走行モードが選択されているときに算出されるエコモードの仮要求トルクTrecoが「比較用駆動力」に相当し、仮要求パワーPeecoが「比較用動力」に相当する。また、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26とこの出力軸に対して独立に回転可能な駆動軸としてのリングギヤ軸32aとに接続され、電力の入出力とクランクシャフト26およびリングギヤ軸32aへの駆動力の入出力とを伴ってリングギヤ軸32aに対するクランクシャフト26の回転数を調整可能な動力分配統合機構30及びモータMG1が「回転調整手段」に相当し、リングギヤ軸32aに動力を入出力可能なモータMG2が「電動機」に相当し、エンジン22のクランクシャフト26とリングギヤ軸32aとモータMG1のロータ軸との3軸に接続されこの3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。なお、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される燃費差情報算出表示処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エコモード選択時にディスプレイ62に表示する燃費差情報の説明図である。 フラッシュメモリ78に保存される燃費差情報78aの説明図である。 通常走行モード選択時にディスプレイ62に表示する燃費差情報の説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、21 乗員室、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、36 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 操作パネル、62 ディスプレイ、64a カーソルキー、64b 決定キー、64c リセットキー、64d 設定キー、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、78 フラッシュメモリ、78a 燃費差情報、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 エコモードスイッチ、90 空調システム、91 空調装置、92 空調スイッチ、94 室温センサ、96 空調用電子制御ユニット(ECU)、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (14)

  1. 車軸側に動力を出力する動力出力装置を備える車両であって、
    操作者の操作に基づいて通常走行モードと該通常走行モードに比して少なくとも空調による燃料消費を抑制することにより燃費を優先する燃費優先モードとのいずれかを選択するモード選択手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記動力出力装置を制御する制御手段と、
    前記通常走行モードで走行する場合の通常時燃費と前記燃費優先モードで走行する場合の前記空調による燃料消費を抑制した節約時燃費との差に関する情報である燃費差情報を求める燃費差情報算出手段と、
    前記求めた燃費差情報を操作者へ報知する報知手段と、
    を備えた車両。
  2. 前記燃費差情報算出手段は、前記通常時燃費と前記節約時燃費との燃費の差を前記燃費差情報として求め、
    前記報知手段は、前記燃費の差を前記操作者へ報知する、請求項1に記載の車両。
  3. 前記燃費差情報算出手段は、前記通常時燃費と前記節約時燃費とのうち前記選択されているモードの燃費を、前記設定される要求駆動力を含む車両に要求される要求動力に基づいて算出する手段である、請求項1又は2に記載の車両。
  4. 前記要求駆動力設定手段は、前記選択されているモードに基づいて前記要求駆動力を設定すると共に、前記選択されていない他方のモードが選択された場合に求められるべき要求駆動力としての比較用駆動力をも該他方のモードに基づいて算出する手段であり、
    前記燃費差情報算出手段は、前記設定される要求駆動力に基づく要求動力と前記算出された比較用駆動力に基づく比較用動力とに基づいて前記燃費差情報を求める手段である、請求項に記載の車両。
  5. 前記燃費差情報算出手段は、前記燃費優先モードが選択されているときに前記燃費差情報を求める手段であり、
    前記報知手段は、前記燃費優先モードが選択されているときに前記燃費差情報を操作者へ報知する手段である、請求項1〜のいずれか1項に記載の車両。
  6. 前記燃費差情報算出手段は、前記通常走行モードが選択されているときに前記燃費差情報を求める手段であり、
    前記報知手段は、前記通常走行モードが選択されているときに前記燃費差情報を操作者へ報知する手段である、請求項1〜のいずれか1項に記載の車両。
  7. 前記報知手段は、前記燃費差情報に関する画像を表示する表示手段である、請求項1〜のいずれかに記載の車両。
  8. 請求項に記載の車両であって、
    前記燃費差情報の表示態様として、予め定められた複数の表示態様のうちいずれかを操作者の操作に基づいて選択可能な表示態様選択手段、を備え、
    前記表示手段は、前記選択された表示態様で前記燃費差情報を表示する手段である、車両。
  9. 前記表示態様選択手段は、前記複数の表示態様として、単位走行距離あたりの燃料消費量、単位走行距離あたりの燃料費、前記燃費優先モード選択時の走行距離とその燃料消費量、前記燃費優先モード選択時の走行距離とその燃料費、のうちいずれかを選択可能な手段である、請求項に記載の車両。
  10. 前記報知手段は、所定の報知距離を走行すると前記燃費差情報を更新して前記操作者へ報知する手段である、請求項1〜のいずれか1項に記載の車両。
  11. 前記報知手段は、前記動力出力装置へのエネルギ源の補給の際には前記燃費差情報を操作者へ報知する手段である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の車両。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記動力出力装置は、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と該出力軸に対して独立に回転可能であり前記車軸側に連結された駆動軸とに接続され電力の入出力と前記出力軸および前記駆動軸への駆動力の入出力とを伴って前記駆動軸に対する前記出力軸の回転数を調整可能な回転調整手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    を備える車両。
  13. 前記回転調整手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である、請求項12に記載の車両。
  14. 車軸側に動力を出力する動力出力装置を備える車両に関する情報の情報提供方法であって、
    操作者の操作に基づいて通常走行モードと該通常走行モードに比して少なくとも空調による燃料消費を抑制することにより燃費を優先する燃費優先モードとのいずれかを選択し、
    走行に要求される要求駆動力を設定し、
    前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記動力出力装置を制御し、
    前記通常走行モードで走行する場合の通常時燃費と前記燃費優先モードで走行する場合の前記空調による燃料消費を抑制した節約時燃費との差に関する情報である燃費差情報を求め、
    前記求めた燃費差情報を操作者へ報知する、
    情報提供方法。
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