JP4784265B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体へ液滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を複数列有し、そのノズル列がワイピング部材によってワイピングされる液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置に関する。
インクジェット方式の記録装置(液滴吐出装置)に用いられるインクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)では、ノズルからインク滴を吐出した際、ノズルからインクが盛り上がるオーバーシュート現象によるインク漏れが生じて、インク滴がノズル周囲に付着することがある。このノズル周囲に付着したインクにより、インク吐出方向が傾いたり、インク滴径及び吐出速度がばらつくことがあり、これによって、インクジェット記録ヘッドの印字性能が著しく低下する問題がある。
そこで、インク滴がノズル周囲に付着するのを防止するため、ノズル表面に撥水膜を施すことが行われている。しかしながら、この撥水膜は、搬送される記録用紙(記録媒体)の浮き上がり等による擦れ(摺接)や、ノズル面を清掃するワイピング部材等の機械的な摩擦によってダメージを受けることがあり、それによって、インク吐出方向が傾いたり、インク滴径及び吐出速度にばらつきが生じるなど、インク吐出性能が低下する問題があった。
この対策として、ノズルが形成されているノズルプレートに、ノズルを露出させる開孔が形成された金属プレートを積層して、ノズルの周囲に凹部(以下「ザグリ」という場合がある)を形成し、ノズル面を金属プレート面よりも後退させることで、ノズル周辺の撥水膜が、記録用紙の摺接による摩擦や、ワイピング部材等による機械的な摩擦によってダメージを受けないようにすることが考えられた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような構成では、金属プレートに形成された開孔によってノズルを個々に取り囲んでいるため、ワイピング部材でワイピングしてノズル面の余剰インクを除去する際に、その余剰インクやゴミ等が開孔の隅(側壁)に残留してしまうなど、余剰インク等の除去性が良好でないという問題がある。
また、同一ライン上に配列された複数のノズルを、そのノズルの配列方向に沿って延びる凹部で取り囲むことで、ノズルを含む周囲を金属プレート面よりも後退させる構成としたものもある(例えば、特許文献2参照)。このような構成では、凹部の中央に位置しているノズル周囲の余剰インク等の除去性は良好となるが、凹部の端部に余剰インクやゴミ等が溜まってしまい、凹部の端部近傍に位置するノズル周囲の余剰インク等の除去性が良好でなく、そのノズルのインク吐出性能が劣化してしまうという問題がある。
特に最近では、ノズルを2次元状に配列して高解像度とされた長尺状のインクジェット記録ヘッドが開発されている(例えば、特許文献3参照)が、このようなインクジェット記録ヘッドでは、ノズル間のピッチなどの観点から、ザグリ形状に制約があったり、また、多数のノズルを有しているため、ノズルを個別に囲ったり、ノズル列を囲った場合に、ワイピング部材によるワイピング方向下流側では、余剰インク等の除去性が良好でなく、その余剰インク等がノズル周囲に固着して、そのノズルのインク吐出性能に悪影響を及ぼす問題がある。
そのため、図10で示すように、ノズル領域全体の周縁部に形成する第1凸部100Aとは独立して、ノズル間もしくはノズル列間に第2凸部100Bを形成し、余剰インク等の除去性を良好にする構造が考えられた。しかしながら、このような第2凸部100Bが、第1凸部100Aと離隔して(独立して)設けられると、図示の矢印方向にワイピングする場合、そのワイピング方向上流側には、ワイピング部材に対して鋭角に当接する領域100Cが存在するため、そのワイピング部材にダメージを与える不具合があった。しかも、この第2凸部100Bを、ノズルプレートに接合(接着)により形成した場合、ワイピング部材の圧接によって、その鋭角とされた領域100Cに応力がかかりやすくなり、その部分の密着性が低下するという問題がある。
特開平4−234665号公報 特開平11−334084号公報 特開2004−90504号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、全てのノズルにおいて余剰液体の除去性が良好で、ノズル周囲にゴミ等が溜まる不具合を防止でき、かつ、ワイピング部材へのダメージを低減できる液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の液滴吐出装置は、同一色の液滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を複数備えた液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドの前記各ノズル列ワイピングするワイピング部材と、を有する液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドは、前記各ノズル列が、前記ワイピング方向に対して平行又は傾斜して配列されるとともに、前記各ノズル列全体を囲うように突設された第1凸部と、前記ノズル列の間に前記ノズル列に沿って突設された略矩形状の複数の第2凸部と、を備え、かつ前記各ノズル列において、前記イピング方向上流側における前記各第2凸部の一端部が前記第1凸部と連接されるとともに、前記イピング方向下流側における前記各第2凸部の他端部が前記第1凸部と非連接され、前記各第2凸部が連接された前記第1凸部の第1の辺から前記各ノズル列のノズルまでの前記ノズル列に平行な最短距離より、前記第1の辺と対向する前記第1凸部の第2の辺から前記各ノズル列のノズルまでの前記ノズル列に平行な最短距離が長くされていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ワイピング方向上流側の第2凸部が第1凸部と連接されているので、第2凸部に、ワイピング部材に対して鋭角に当接する領域が形成されない。したがって、ワイピング部材に対するダメージを低減することができる
また、各第2凸部のワイピング方向下流側は開放されているので、ノズルに付着した余剰液体やゴミ等は、その開放された下流側から外部へ好適に排出され、ノズル周囲に溜まり難くできる
また、余剰液体が溜まりやすいワイピング方向下流側を広くしたので、その部分において余剰液体の除去性を向上させることができる。したがって、余剰液体の固着を抑制することができる。
また、請求項に記載の液滴吐出装置は、請求項に記載の液滴吐出装置において、前記ノズル列が、平面視で各ノズルに対応した圧力室に液体を供給する液体プール室に挟まれる位置に配列されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、第2凸部を等間隔に設けることができる。したがって、ノズルが形成されるノズルプレートに、液体プール室が形成されるプールプレートを積層して液滴吐出ヘッドを製造する際に、ノズルプレートにかかる押圧力を第2凸部で平均して受け止めることができる。これにより、ノズルプレートの撓みや破損を防止することができる。
また、請求項に記載の液滴吐出装置は、請求項1又は請求項に記載の液滴吐出装置において、前記第1凸部及び前記第2凸部が金属で形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、金属は剛性が高いため、ジャムなどによる機械的損傷に強く、長期信頼性が得られる。
また、請求項に記載の液滴吐出装置は、請求項1又は請求項に記載の液滴吐出装置において、前記第1凸部及び前記第2凸部が樹脂材で形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、樹脂材として、例えば感光性硬化樹脂を用いることができるため、露光・現像などによる直接加工が可能であり、製造工程を簡素化することができる。また、樹脂材は、弾性があることから、金属に比べて、ワイピング部材と接触しても、そのワイピング部材へのダメージを抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、全てのノズルにおいて余剰液体の除去性が良好で、ノズル周囲にゴミ等が溜まる不具合を防止でき、かつ、ワイピング部材へのダメージを低減できる液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1、図2では液滴吐出装置の一例としてのインクジェット記録装置10の概略構成が示されている。したがって、以下において、本発明に係る液滴吐出ヘッドをインクジェット記録ヘッド20とし、記録媒体を記録用紙Pとして説明をする。
図1、図2で示すように、インクジェット記録装置10は、記録用紙Pが収容される給紙トレイ12と、この給紙トレイ12から供給された記録用紙Pに画像を記録する画像記録部14と、画像記録部14へ記録用紙Pを搬送する搬送手段16と、画像記録部14によって画像が記録された記録用紙Pを収容する排紙トレイ18と、を有している。
画像記録部14は、インクジェット記録ヘッド20を有しており、このインクジェット記録ヘッド20は、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録用紙Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。つまり、このインクジェット記録ヘッド20は、シングルパス印字が可能な所謂Full Width Array(FWA)となっている。
また、インクジェット記録ヘッド20は、記録用紙Pの搬送方向に対して、その上流側からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に並設されており、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kにインクを供給するインクタンク22Y、22M、22C、22Kが、適宜位置に配設されている。なお、そのインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクが使用可能である。
給紙トレイ12中の記録用紙Pは、ピックアップローラー24によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラー対25によって画像記録部14へ送られる。搬送手段16は、記録用紙Pの印刷面をインクジェット記録ヘッド20に対面させるための搬送ベルト30を有しており、この搬送ベルト30は、用紙搬送方向下流側に配置された駆動ローラー26と、用紙搬送方向上流側に配置された従動ローラー28とに張架されて、図示の矢印A方向(反時計方向)に循環駆動(回転)するように構成されている。
また、従動ローラー28の上部には、搬送ベルト30の表面側から、その搬送ベルト30に従動する帯電ローラー32が配設されている。この帯電ローラー32によって搬送ベルト30が帯電される(電荷が与えられる)ことにより、記録用紙Pが搬送ベルト30に静電吸着されて搬送される構成である。なお、搬送ベルト30は、記録用紙Pを静電吸着して保持する構成に限定されるものではなく、記録用紙Pとの摩擦により、あるいは記録用紙Pを吸引や粘着などの非静電的手段によって保持する構成にしてもよい。
また、搬送ベルト30の下方には、反転部34が設けられており、両面印刷するときには、複数の搬送ローラー対36により、記録用紙Pが搬送されて、再度インクジェット記録ヘッド20へ供給されるようになっている。そして、排紙トレイ18への搬送路の適宜位置にも、複数の搬送ローラー対38が配設されている。
その他、図示しないが、このインクジェット記録装置10には、画像信号に応じてインク滴の吐出タイミングと使用するノズルを決定し、そのノズルに駆動信号を印加するインクジェット記録ヘッド20の制御手段と、インクジェット記録装置10全体の動作を制御するシステム制御手段が備えられている。
また、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kには、メンテナンスユニット40Y、40M、40C、40Kが備えられている。このメンテナンスユニット40Y〜40Kは、イエロー(Y)とマゼンタ(M)、シアン(C)とブラック(K)の2組に分かれて、それぞれ印刷時における退避位置(図1参照)と、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする位置(図2参照)とに移動可能に構成されている。
各メンテナンスユニット40Y〜40Kは、キャップ、ダミージェット受け、ワイパーブレード42(図3参照)等を有しており、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする際には、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが所定高さ上昇することにより、各ノズル面21(図3参照)に対して、メンテナンスユニット40Y〜40Kがそれぞれ対向配置できるようになっている。
ここで、メンテナンスユニット40に設けられているワイピング部材としてのワイパーブレード42は、多孔質弾性体で構成されている。多孔質弾性体としては、例えば、ポリウレタン等の発泡樹脂や低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、4フッ化エチレン共重合体等が挙げられる。
また、このワイパーブレード42は、各インクジェット記録ヘッド20のノズル面21に対して所定量(例えば1.5mm程度)オーバーラップする構成とされており、ワイパーブレード42がノズル面21に対して所定の圧力(後述するノズル面21の撥水膜74にダメージを与えない程度の圧力)で圧接するようになっている。
また、ワイパーブレード42はホルダー44に保持されている。ホルダー44の下部には、搬送ベルト30の走行方向(記録用紙Pの搬送方向)と直交する方向に架設されたガイドシャフト46が挿通されており、ワイパーブレード42(ホルダー44)は、そのガイドシャフト46に沿って、往復移動可能とされている。
なお、図3において、矢印B方向がワイピング方向であり、ワイパーブレード42が矢印B方向とは逆の方向に復帰移動するときには、ワイパーブレード42がノズル面21に接触しないように、インクジェット記録ヘッド20が所定高さ上昇する構成である。また、図示しないが、ワイパーブレード42には、湿潤液が供給されるようになっている。その湿潤液としては、インクから色材を除いたビヒクルや、各インクジェット記録ヘッド20に対応する各色のインク等が採用可能である。
次に、インクジェット記録ヘッド20の構成について説明する。図4で示すように、インクジェット記録ヘッド20は、保護凸部52、ノズルプレート54、プールプレート56、連通孔プレート58、供給路プレート60、圧力室プレート62、振動板64の合計7枚のプレートを位置合わせして積層し、接着剤等の接合手段によって接合することで形成されている。
ノズルプレート54には、インクを吐出する複数のノズル50が設けられている。図5で示すように、複数のノズル50は、所定の間隔で配設され、矢印Cで示す記録用紙Pの搬送方向に対して所定角度傾斜したノズル列51を構成している。このノズル列51が、ワイパーブレード42のワイピング方向(矢印B方向であり、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向)に、所定の間隔で複数列平行に配設されている。
また、ノズルプレート54には、機械的強度、耐薬品性、薄膜化に優れた合成樹脂が用いられ、本実施形態ではポリイミドが用いられている。ポリイミドを用いることで、インクに吐出エネルギーを与えた際に、ダンパー効果によりクロストークが抑制されるという利点がある。
プールプレート56及び連通孔プレート58には、それぞれ連通孔66、68が形成されている。また、供給路プレート60には供給孔70が形成されている。そして、ノズル50、連通孔66、68、供給孔70は、プールプレート56、連通孔プレート58、供給路プレート60が積層された状態で連通し、圧力室プレート62に形成された圧力室72に連通している。
プールプレート56にはインクプール76が形成され、図示しないインク供給孔から供給されたインクが貯留されている。また、連通孔プレート58及び供給路プレート60には、それぞれ供給孔78、80が形成されている。インクプール76及び供給孔78、80は、プールプレート56、連通孔プレート58、供給路プレート60が積層された状態で連通し、圧力室プレート62に形成された圧力室72に連通している。
なお、図示は省略するが、振動板64の上部で、かつ圧力室72の上方には、単板型の圧電素子が取り付けられており、図示しないフレキシブル配線基板から駆動電圧が印加される構成になっている。
上記構成により、インク供給孔(図示省略)から供給され、インクプール76に貯留されたインクは、供給孔78、80を経て圧力室72内に充填される。そして、圧電素子(図示省略)に駆動電圧が印加されると、圧電素子と共に振動板64が撓み変形して圧力室72を膨張又は圧縮させる。これにより、圧力室72に体積変化が生じ、圧力室72内に圧力波が発生する。この圧力波の作用によってノズル50から外部へインク滴が吐出される。
ここで、各ノズル50に対応した圧力室72にインクを供給するインクプール76に挟まれた複数のノズル50が同一のノズル列51とされている。つまり、この場合は、第2凸部52B(後述)の直上にインクプール76が設けられている。そして、上記したように、ワイパーブレード42のワイピング方向にノズル列51が複数列平行に配列されることによって、ノズル50の2次元配列が構成されている。
なお、図5では説明の便宜上、ノズル列51を形成するノズル50の数量を6個とし、このノズル列51が5列とされた2次元配列を示しているが、実際には所望の画像幅及び解像度、全体サイズ等に合わせて、各列のノズル数及びノズル列数が決められる。また、ノズル列51の位置により、ノズル50の数量が異なる場合もある。
また、図4で示したように、ノズルプレート54のインク吐出側の面(ノズル面21)には、金属製又は樹脂製の保護凸部52が積層されている。保護凸部52は、ノズルプレート54と略同じサイズの薄板状とされ、図5で示すように、複数のノズル50が2次元配列されたノズル面21(ノズルプレート54)の周縁部に突設され、ノズル領域全体(ノズル列51全体)を取り囲む第1凸部52Aと、ノズル列51の両側(ノズル列51間)にノズル50の配列方向に沿って突設された略矩形状の第2凸部52Bとで構成されている。
そして、第2凸部52Bの一方(ワイピング方向上流側)の端部は、第1凸部52Aと一体に連接され、第2凸部52Bの他方(ワイピング方向下流側)の端部は、第1凸部52Aと非連接とされて、全体として、ノズル列51の3方向が第1凸部52A及び第2凸部52Bによって囲われる略櫛歯形状に構成されている。なお、第2凸部52Bの長手方向は、ノズル50の配列方向と平行であり、矢印Cで示す記録用紙Pの搬送方向に対して所定角度傾斜している。
このような構成により、ノズルプレート54のインク吐出側の面(ノズル面21)には、略櫛歯形状の凹部48(図4、図5参照)が形成され、この凹部48内にノズル50が存在する構成になっている。なお、本実施例では、保護凸部52(第1凸部52A及び第2凸部52B)の厚さHが、H=10μmとされ、ノズル列51を露出させる凹部48の幅Wが、W=150μmとされているが、この数値に限定されるものではない。
また、ノズル列51において、ワイピング方向上流側のノズル50と第1凸部52Aとの最短距離L1が、ワイピング方向下流側のノズル50と第1凸部52Aとの最短距離L2よりも短くなるように、換言すれば、ワイピング方向下流側のノズル50と第1凸部52Aとの最短距離L2が、ワイピング方向上流側のノズル50と第1凸部52Aとの最短距離L1よりも長くなるように形成されている(L2>L1とされている)。
更に、図4で示すように、保護凸部52の表面、保護凸部52の側壁及び保護凸部52によって囲まれたノズル50周りにかけて、撥水膜74が設けられている。撥水膜74は、ノズル50から吐出されたインクがノズル50周りに付着するのを防止するもので、これにより、ノズル50から吐出されるインク滴の吐出性能が低下しないようにしている。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次に、その作用について説明する。まず、ピックアップローラー24及び搬送ローラー対25により、記録用紙Pを搬送ベルト30上に供給する。搬送ベルト30上に供給され、その搬送ベルト30に吸着保持された記録用紙Pは、インクジェット記録ヘッド20の記録位置へ供給され、その印刷面に画像が記録される。そして、その画像記録終了後、記録用紙Pは搬送ベルト30から剥離され、搬送ローラー対38によって排紙トレイ18へ搬送される。
ここで、インクジェット記録ヘッド20をメンテナンスする際には、まず、そのインクジェット記録ヘッド20が所定高さ上昇する。そして、メンテナンスユニット40が搬送ベルト30とインクジェット記録ヘッド20との間に配置される(図2参照)。その後、各キャップ(図示省略)を各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの各ノズル面21に対向配置させ、所定のメンテナンス動作を行う。
また、ワイパーブレード42によってノズル面21がワイピング(クリーニング)される。すなわち、図3で示すように、ワイパーブレード42を保持したホルダー44が、インクジェット記録ヘッド20の真下から外れたホームポジションに配置されている。そして、この状態で、ワイパーブレード42に湿潤液を供給する。
ワイパーブレード42が湿潤液によって充分に湿らされたら、ホルダー44がガイドシャフト46に沿って記録用紙Pの搬送方向と直交する矢印B方向へ移動する。すると、ワイパーブレード42が、インクジェット記録ヘッド20のノズル面21へ所定の圧力で圧接しながら移動し、そのノズル面21をワイピング(クリーニング)する。
そして、ワイパーブレード42がノズル面21全体をワイピング(クリーニング)したら、インクジェット記録ヘッド20は、ワイパーブレード42がノズル面21に接触しない高さまで更に上昇し、その後、ワイパーブレード42がホームポジションへガイドシャフト46に沿って復帰移動する(矢印B方向とは反対方向に移動する)。
このように、湿潤液を保持したワイパーブレード42でノズル面21をワイピングすると、増粘した余剰インクや、ノズル面21に付着した水溶性高分子等の付着物質、ゴミ等が湿潤化するので、ノズル面21から離脱されやすくなり、それらをワイパーブレード42で擦り取ることにより、ノズル面21を好適にクリーニングできる。
また、このとき、インクジェット記録ヘッド20のノズル面21には、保護凸部52が設けられている。この保護凸部52は、ノズル領域全体を取り囲む第1凸部52Aと、ノズル列51間に設けられた第2凸部52Bとで構成され、図5で示すように、ワイピング方向上流側では、第1凸部52Aに第2凸部52Bが連接され、ワイピング方向下流側では、第1凸部52Aに第2凸部52Bが非連接とされている(第2凸部52Bの端部が開放されている)。
したがって、ノズル50(凹部48内のノズル面21)に付着した余剰インクやゴミ等は、第2凸部52Bの開放された端部側(ワイピング方向下流側)から保護凸部52の外側へ、ワイパーブレード42によって効率よく排出され、ノズル50の周囲に溜まり難くできる。つまり、余剰インクやゴミ等の排出性が良好となっている。
また、ワイパーブレード42のワイピング方向上流側では、第1凸部52Aに第2凸部52Bが連接されていることから、第2凸部52Bに、ワイパーブレード42に対して鋭角に当接する領域は存在しない。したがって、ワイピング動作時に、保護凸部52によってノズル面21に凹凸が形成されていても、ワイパーブレード42へのダメージを極力低減することができる。
また、ワイピング方向上流側の第2凸部52Bに、ワイパーブレード42に対して鋭角に当接する領域が存在しないことから、ワイパーブレード42による第2凸部52Bへの応力集中を抑制することができる。したがって、保護凸部52がノズルプレート54に接合(接着)により形成されていても、保護凸部52のノズルプレート54に対する密着性が低下する不具合も発生しない。なお、第2凸部52Bのワイピング方向上流側の壁面(エッジ)52Cをテーパー面としてもよい。これによれば、ワイパーブレード42のノズル面21に対する摺動抵抗を低減することができる。
また、ノズル列51において、ワイピング方向上流側のノズル50と第1凸部52Aとの最短距離L1に比べて、ワイピング方向下流側のノズル50と第1凸部52Aとの最短距離L2が長くされている(L2>L1とされている)。したがって、余剰インクやゴミ等の排出性を更に良好にすることができ、これによって、余剰インクが溜まりやすいワイピング方向下流側での余剰インクの固着を防止することができる。つまり、これにより、ノズル50への悪影響を抑制することができる。
また、このように、ノズルプレート54のインク吐出側の面(ノズル面21)に段差(ザグリ)を設けると(凹部48内にノズル50が形成される構成にすると)、印刷時に浮き上がった記録用紙Pが、ノズル面21(ノズル50)に接触(摺接)するのを防止することができる。したがって、ノズル50周りに設けられた撥水膜74に傷が付く(ダメージが与えられる)のを防止することができる。
また、ノズル列51は、平面視で各インクプール76に挟まれる位置に配列されている。つまり、ノズル列51は、ノズル面21の広い範囲に等間隔で設けられている。したがって、ノズルプレート54にプールプレート56を接合する際に、ノズルプレート54にかかる押圧力は、第2凸部52Bで平均して受け止められる。このため、ノズルプレート54が撓んだり、その押圧力がノズルプレート54の一点に集中してかかることによる破損等の発生を防止することができる。
次に、インクジェット記録ヘッド20の第2実施例について説明する。なお、第1実施例と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。また、ノズル50の配列は、第1実施例と同じである。図6で示すように、このインクジェット記録ヘッド20では、ノズル列51間に形成される第2凸部52Bの長手方向(ノズル列51)は、ワイピング方向(矢印B方向)と平行になっている。
また、ワイピング方向上流側では、第1実施例のインクジェット記録ヘッド20と同様に、ノズル領域全体を取り囲む第1凸部52Aに、ノズル50の配列方向(ノズル列51方向)に延設された第2凸部52Bが連接し、ワイピング方向下流側では、第1凸部52Aに第2凸部52Bが非連接とされて、第2凸部52Bの端部が開放されている。したがって、第1実施例のインクジェット記録ヘッド20よりも、余剰インクやゴミ等の排出性が良好となる。
また、第1実施例と同様に、第2凸部52Bのワイピング方向上流側には、ワイパーブレード42に対して鋭角に当接する領域が存在しないので、ワイパーブレード42に対するダメージを極力低減することができる。しかも、そのワイピング方向上流側の連接部分における保護凸部52の壁面52Dは、平面視で円弧状に形成されているので、その部分に余剰インクやゴミ等が溜まり難くなっている。よって、ワイパーブレード42による払拭残りは発生しない。
次に、インクジェット記録ヘッド20の第3実施例について説明する。なお、第1実施例と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。また、ノズル50の配列は、第1実施例と同じである。図7で示すように、このインクジェット記録ヘッド20では、ノズル列51間に形成される第2凸部52Bの長手方向(ノズル列51)は、記録用紙Pの搬送方向(矢印C方向)に対しても、ワイピング方向(矢印B方向)に対しても所定角度傾斜した構成とされている。
つまり、第2実施例のインクジェット記録ヘッド20において隣接するノズル列51に跨るようにして、第2凸部52Bが設けられている。これによれば、ワイパーブレード42によってワイピングしたときに、ノズル50に付着している余剰インクやゴミ等は、斜めに設けられた第2凸部52Bの壁面(ノズル列51)に沿って斜めに移動し、ノズル50の周囲に溜まらないようにできる。
なお、このように、第2凸部52Bが記録用紙Pの搬送方向に対して斜めに設けられていると、ワイピング方向が限定されない利点がある。つまり、矢印B方向にワイピングする場合に限定されず、例えば矢印C方向にワイピングする構成にしても、ノズル列51に沿って(ノズル50の配列方向に)ワイピングする構成にしても、余剰インクやゴミ等の排出性を確保することができる。
また、ワイピング方向上流側では、第1実施例のインクジェット記録ヘッド20と同様に、ノズル領域全体を取り囲む第1凸部52Aに、ノズル50の配列方向(ノズル列51方向)に延設された第2凸部52Bが連接し、ワイピング方向下流側では、第1凸部52Aに第2凸部52Bが非連接とされて、第2凸部52Bの端部が開放されている。
したがって、第2凸部52Bのワイピング方向上流側には、ワイパーブレード42に対して鋭角に当接する領域が存在しないので、ワイパーブレード42に対するダメージを極力低減することができる。しかも、そのワイピング方向上流側の連接部分における保護凸部52の壁面52Dは、平面視で円弧状に形成されているので、その部分に余剰インクやゴミ等が溜まり難くなっている。よって、ワイパーブレード42による払拭残りは発生しない。
なお、ノズル面21において、凹部48(ザグリ)が、ワイピング方向に対して直交する方向に形成されていると、ゴミ(異物)の除去性は向上するが、余剰インクの排出性は低下する。また、凹部48(ザグリ)が、ワイピング方向に対して平行な方向に形成されていると、余剰インクの排出性は良好となるが、ゴミ(異物)の除去性は低下する。しかしながら、第3実施例のインクジェット記録ヘッド20では、凹部48(ザグリ)が斜めに形成されているので、余剰インクの排出性も、ゴミ(異物)の除去性も共に良好にできる。
更に、第2実施例及び第3実施例のインクジェット記録ヘッド20においても、第2凸部52Bが、ノズル面21の広い範囲に等間隔で設けられているため、ノズルプレート54にプールプレート56を接合する際に、ノズルプレート54にかかる押圧力が、狭い範囲に集中してかかるのを防止することができる。したがって、その押圧力により、ノズルプレート54が撓んだり、破損したりするおそれはない。
特に、インクジェット記録ヘッド20を複数の積層体で構成する場合、平面視でインクプール76に挟まれるノズル列51内のノズル50間に第2凸部52Bがあることが、積層体を加熱・加圧によって接合する観点から望ましい。つまり、第1実施例のインクジェット記録ヘッド20よりも、第2実施例及び第3実施例のインクジェット記録ヘッド20の方が、積層体の加圧性が良好となるので好ましい。
次に、上記インクジェット記録ヘッド20の製造方法について説明する。図8にはインクジェット記録ヘッド20の製造方法の一例が示されている。まず、図8(a)で示すように、ポリイミドフィルムからなるノズルプレート54の表面に、SUSなどの金属板からなる保護凸部52を加熱・加圧によって圧着する。
そして、図8(b)で示すように、フォトリソグラフィー工程により、その保護凸部52上にレジストを形成し、これをマスクとして保護凸部52をエッチングし、パターニングした後(図示省略)、レジストを除去して、凹部48を形成する。つまり、これにより、ノズル列51間及びノズル領域全体を囲う略櫛歯形状の保護凸部52が形成される。
その後、図8(c)で示すように、ノズルプレート54(ポリイミドフィルム)及び保護凸部52(金属板)上に撥水膜74を形成する。この撥水膜74としては、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体(FEP)、4フッ化エチレン樹脂(PTFE)、4フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA)、フッ化ビニリデン樹脂、フッ化ビニル樹脂等のフッ素系樹脂が用いられる。
特に、4フッ化エチレン樹脂(PTFE)、4フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA)が好ましく、本実施形態では、4フッ化エチレン樹脂(PTFE)が用いられている。そして、図8(d)で示すように、撥水膜74を保護シート82で覆った後、図8(e)で示すように、エキシマレーザーSによりノズルプレート54(ポリイミドフィルム)にノズル50を形成し、図8(f)で示すように、保護シート82を除去する。
すなわち、保護凸部52を形成したノズルプレート54上に撥水膜74を形成し、撥水膜74の表面に、真空ラミネーターにより保護シート82を密着させる。これにより、撥水膜74は保護シート82に被覆された状態となる。その後、保護凸部52を形成していない側(インクの吐出側と反対側)から、ノズルプレート54にエキシマレーザーSを照射してノズル50を形成する。
エキシマレーザーSの照射領域には、エキシマレーザーSのビーム断面と略相似形状(ノズル50に対応する形状)の孔が形成され、エキシマレーザーSの照射時間の増加に従って深く掘り下げられて行く。この孔が、ノズルプレート54及び撥水膜74を貫通し、保護シート82の途中に達するまで、エキシマレーザーSを照射し、ノズルプレート54及び撥水膜74に、ノズル50に相当する孔を形成する。
したがって、保護シート82は、エキシマレーザーSによってアブレーション加工が可能なシートが用いられる。ここでは、保護シート82として、ORDYL BF45Z(東京応化製)、エレップホルダー BT-150E-KL(日東電工製)、ELEGRIP TAPE AD-80H(電気化学工業製)等が用いられる。
なお、アブレーションとは、高分子材料がエキシマレーザーSを吸収することにより、高分子材料の分子結合が切られ、結合が切られた分子、原子が分解、飛散する現象であり、アブレーション加工とは、アブレーションを利用して高分子材料に所望の形状を形成するための加工方法である。
また、撥水膜74は、エキシマレーザーSに対して透過性を有しており、エキシマレーザーSによって直接的にはノズル50に相当した孔を形成することができない。このため、本実施例では、エキシマレーザーSによりノズルプレート54をアブレーション加工するとともに、撥水膜74を介して保護シート82をアブレーション加工することにより、ノズルプレート54及び保護シート82からそれぞれ分解、飛散する分子及び原子によって、撥水膜74に孔(ノズル50)を形成する。
これにより、撥水膜74にも、エキシマレーザーSの断面形状(ノズル50に対応した形状)の孔が形成される。また、この加工方法によって、撥水膜74に孔(ノズル50)を形成するので、その孔(ノズル50)の周囲にバリが発生することがなく、よって、ノズル50を高精度に形成することができる。そして、ノズル50の形成後、保護シート82を剥離、除去することで、インクジェット記録ヘッド20が製造される。
すなわち、ノズルプレート54の裏面に、プールプレート56を接合し、このプールプレート56に、連通孔プレート58、供給路プレート60、圧力室プレート62を接合して、圧力室プレート62の開口を覆うように振動板64を接合する。以上の工程により、インクジェット記録ヘッド20が製造される。
なお、上記製造方法では、エッチングによって保護凸部52を形成したが、保護凸部52の形成方法はエッチングに限定されるものではない。例えば、レーザー加工やプレス加工によって所定の形状に形成した保護凸部52を、ノズルプレート54に圧着してもよい。また、保護凸部52が金属製であると、金属は剛性が高いため、ジャムなどによる機械的損傷に強く、長期信頼性が得られる効果がある。
次に、上記インクジェット記録ヘッド20の他の製造方法について説明する。図9には、インクジェット記録ヘッド20の製造方法の一例が示されている。この製造方法は、保護凸部52を樹脂材で形成する場合の方法である。まず、図9(a)で示すように、ポリイミドフィルムからなるノズルプレート54上に、スピンコートによって感光性硬化樹脂からなる保護凸部52を塗布する。そして、図9(b)で示すように、その保護凸部52(感光性硬化樹脂)を、マスク84を使って露光する。
感光性硬化樹脂の場合、露光された部分が硬化するので、図9(c)で示すように、現像液によって現像することで、未硬化部分(未露光部分)が除去されて段差(凹部48)が形成される。その後は、図8(c)〜(f)で示す上記と同様の工程を行うことにより、インクジェット記録ヘッド20が製造される。なお、感光性硬化樹脂としては、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂を用いることができる。
また、保護凸部52が、このような感光性硬化樹脂であると、露光・現像などによる直接加工が可能であるため、製造工程を簡素化できる効果がある。また、保護凸部52が樹脂製であると、樹脂材は、弾性があるため、金属に比べて、ワイパーブレード42と接触しても、そのワイパーブレード42へのダメージを抑えられる効果がある。
以上、説明したように、本発明に係るインクジェット記録ヘッド20によれば、全てのノズル50において余剰インクの除去性が良好となり、かつ、ノズル50周囲にゴミ等が溜まる不具合を防止することができる。また、第2凸部52Bのワイピング方向上流側には、ワイパーブレード42に対して鋭角に当接する領域が形成されないので、ワイパーブレード42へのダメージを低減することができる。
なお、本発明に係るインクジェット記録ヘッド20を備えたインクジェット記録装置10は、複写機、プリンター複合機、ワークステーション等の出力機器として用いられる記録装置等、記録用紙P上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されるものではなく、例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製等にも適用可能である。
すなわち、「記録媒体」は、記録用紙Pに限定されるものではなく、例えば、OHPシートや配線パターン等が形成される基板なども含まれる。そして、「画像」は、一般的な画像(文字、絵、写真など)のみならず、インク滴が記録媒体上に着弾されることで得られるドットのパターン(配線パターン)なども含まれる。
また、吐出する液体もインクに限定されるわけではない。例えば、溶融状態の半田を基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴吐出装置全般に対して、上記インクジェット記録装置10を適用することが可能である。
インクジェット記録装置の印刷時の構成を示す概略側面図 インクジェット記録装置のメンテナンス時の構成を示す概略側面図 メンテナンスユニットの構成を示す概略模式図 インクジェット記録ヘッドの構成を示す概略断面図 インクジェット記録ヘッドのノズル面を示す概略平面図 インクジェット記録ヘッドのノズル面を示す概略平面図 インクジェット記録ヘッドのノズル面を示す概略平面図 インクジェット記録ヘッドの製造方法を示す概略模式図 インクジェット記録ヘッドの製造方法を示す概略模式図 従来のインクジェット記録ヘッドのノズル面を示す概略平面図
符号の説明
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
20 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
21 ノズル面
40 メンテナンスユニット
42 ワイパーブレード(ワイピング部材)
48 凹部
50 ノズル
51 ノズル列
52 保護凸部
52A 第1凸部
52B 第2凸部
54 ノズルプレート
56 プールプレート
58 連通孔プレート
60 供給路プレート
62 圧力室プレート
64 振動板
72 圧力室
74 撥水膜
76 インクプール(液体プール室)

Claims (4)

  1. 同一色の液滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を複数備えた液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドの前記各ノズル列ワイピングするワイピング部材と、
    を有する液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドは、
    前記各ノズル列が、前記ワイピング方向に対して平行又は傾斜して配列されるとともに、前記各ノズル列全体を囲うように突設された第1凸部と、前記ノズル列の間に前記ノズル列に沿って突設された略矩形状の複数の第2凸部と、を備え、
    かつ前記各ノズル列において、
    前記イピング方向上流側における前記各第2凸部の一端部が前記第1凸部と連接されるとともに、前記イピング方向下流側における前記各第2凸部の他端部が前記第1凸部と非連接され、
    前記各第2凸部が連接された前記第1凸部の第1の辺から前記各ノズル列のノズルまでの前記ノズル列に平行な最短距離より、前記第1の辺と対向する前記第1凸部の第2の辺から前記各ノズル列のノズルまでの前記ノズル列に平行な最短距離が長くされていることを特徴とする液滴吐出装置
  2. 前記ノズル列は、平面視で各ノズルに対応した圧力室に液体を供給する液体プール室に挟まれる位置に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置
  3. 前記第1凸部及び前記第2凸部が金属で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置
  4. 前記第1凸部及び前記第2凸部が樹脂材で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の液滴吐出装置
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