JP4783584B2 - 衣料・衣服用パッド、その製造方法及び衣料・衣服 - Google Patents

衣料・衣服用パッド、その製造方法及び衣料・衣服 Download PDF

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Description

本発明は、通気性と吸水性を併せ持ち、しかも着用した際の使用感が良好でかつ補整性能を有する衣料・衣服用パッド、その製造方法及び衣料・衣服に関する。
周知の如く、衣料・衣服用パッドは様々な箇所に用いられている。具体的には、例えば、肩パッド等の補整性を担う為に、あるいはサポーターや腹巻き等の緩衝性を担う為に使用されている。また、ブラジャー用カップは、女性用衣類においてバストを保持したり、バストの形を補整する役割を持っている。こうしたカップを備えた女性用衣類としては、例えばブラジャー、ブラキャミソール、ブラスリップ等のブラジャー部を備えた下着類、あるいは衣類、その他水着等が知られている。
ところで、衣料・衣服用パッドは、一般に、着用者の肌側(内側)に位置する内布地と、衣料・衣服用パッドと、このパッドの外側に位置する外布地とを備えている。ここで、前記パッド素材としては、例えばポリウレタンフォームや不織布やダブルラッセルが用いられることが多い。このうち、ポリウレタンフォームは、補整性能及び緩衝性能に優れかつ他の素材に比べて安価であるためよく用いられている。
ポリウレタンフォームを用いた衣料・衣服用パッドとしては、例えば、平板状のポリウレタンフォームを、裁断した幾つかの部品を縫製したもの、あるいは図6に示すようにカップ状等の所望の3次元形状にくりぬいたもの、あるいはそれを平板状に圧縮加工したものが知られている。なお、図6において、符番41はポリウレタンフォームを示し、符番42は点線部分で囲まれた領域がくりぬかれるパッドを示す。
ところで、このカップ状等の所望の3次元形状にくりぬいたパッドにおいては、くりぬく部分だけの厚さを有するポリウレタンフォームを用意せざるを得ず、またくりぬいた残りの部分は使用できないので、生産性や経済性に問題があった。また、ポリウレタンフォームは、元来疎水的であって、水を吸収しにくい性質を有している。従って、着用者が発汗した際、衣料・衣服用パッドに汗が吸収されにくく、不快感が生じるという問題があった。
一方、従来、バストボリュームを大きく豊かに見せる等、より美しいバストライン実現のために、図7に示すように上型43、下型44を用いて平板状の軟質ウレタンフォーム45を図8に示すようにカップ状に熱プレス成形することにより、補整性能をより高めた衣料・衣服用パッド46が知られていて、その生産性・経済性において優位性が認められている。
しかし、上記パッド46の場合、図7から明らかのように一定厚さを有する板状体(ポリウレタンフォーム)を材料とすることから、パット全面が圧縮される為、ウレタンフォームが有する通気性が低下してしまい、更にはカップ周辺部は一層高圧縮されるために通気性が極めて悪くなるため、着用の際に熱がこもり、着用者が不快感を生じるという問題があった。
従来、下記の特許文献1、2が知られている。
特開平8−144105号公報 特開2001−73203
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、通気性と吸水性を併せ持ち、且つ補整性能に優れた衣料・衣服用パッド、その製造方法及び衣料・衣服を提供することを目的とする。
本発明は、ポリウレタンフォームを少なくとも素材の一つとして含む衣料・衣服用パッドであり、少なくとも2種類の圧縮率の異なる部分からなり、どの領域をとっても高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが同じような割合で配置され、さらに高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが同一の高さを有することを特徴とする衣料・衣服用パッドである。
また、本発明は、ポリウレタンフォームを少なくとも素材の一つとして含む衣料・衣服用パッドであり、少なくとも2種類の圧縮率の異なる部分からなり、どの領域をとっても高圧縮部が低圧縮部及び/又は未圧縮部で囲まれた状態で高圧縮部が縦、横方向に同じような間隔で配置され、さらに高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが同一の高さを有することを特徴とする衣料・衣服用パッドである。
本発明に係る衣料・衣服用パッドは、例えば下記の1)〜3)の方法(本発明方法)により製造されるが、これに限定されない。
1)ポリウレタンフォームに凹凸加工を施した後、圧縮成形を行い、どの領域をとっても高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とを同じような割合で配置し、高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とを同一の高さにする方法。
2)未圧縮あるいは低圧縮された第1ブロックに、該ブロックの厚み方向あるいは水平方向に開口穴を規則的に形成した後、前記開口穴に第1ブロックよりも圧縮率の大きい第2ブロックを挿入した後、前記ブロックの厚み方向あるいは水平方向に対して垂直に切断して、高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とを規則的に形成する方法。
3)高圧縮されたポリウレタンフォームからなる第1ブロックに、該ブロックの厚み方向あるいは水平方向に開口穴を規則的に形成した後、前記開口穴に第1ブロックよりも圧縮率の小さいあるいは未圧縮の第2ブロックを挿入した後、前記ブロックの厚み方向あるいは水平方向に対して垂直に切断して、高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とを規則的に形成する方法。
本発明によれば、通気性と吸水性を併せ持ち、且つ補整性能に優れた衣料・衣服用パッド、その製造方法及び衣料・衣服を提供できる。
以下、本発明について図面を参照して更に詳しく説明する。
本発明において、衣料・衣服用パッド(以下、単にパッドと呼ぶ場合もある)の素材としては、ポリウレタンフォーム、不織布、綿、ダブルラッセルなど公知のものを単体あるいは複合体として用いてもよいが、安価且つ軽量で補整性能及び緩衝性能が高い観点からポリウレタンフォームを少なくとも素材の一つとして含むものがよい。特に、前記パッドの圧縮部としてはポリウレタンフォームやPVAのようなフォーム体が使用可能である。
本発明においては、上述したように少なくとも2種類の圧縮率の異なる部分を規則的に配置する。本発明では、原則として圧縮部が吸水性を、未圧縮部が通気性を担う。圧縮部が吸水性能を保有するのは、ポリウレタンフォームなどのフォーム体を構成しているセル(微小な連続気泡)が圧縮されることにより、表層部のセルが更に微細化されることとなり、元の微小なセルの状態では低い吸水性しか有さないフォーム体も毛細管現象により吸水できるようになるからである。
この圧縮した部分においては、セルが圧縮されることにより表層部のセルが微細化し、空気の通路が狭められるため、未圧縮の部分と比べて通気性は減少する。しかし、本発明においては、特許請求の範囲に記載されているように、少なくとも2種類の圧縮率の異なる部分からなり、高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが規則的に配置されているため、この通気性の問題を解消することができる。即ち、高圧縮部では良好な吸水性を示し、低圧縮部では適度な吸水性と通気性を示し、未圧縮部では良好な通気性を示すので、前記高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが規則的に配置されたパッド全体では、通気性が高く且つ良好な吸水性を示すことになる。
本発明において、前記圧縮率は特に限定されない。この理由は、素材によって原料系、密度、通気性などに違いがあり、各々吸水性を発現する圧縮率が異なるためである。なお、圧縮部、未圧縮部との間隔、どのような規則性をもたせて配置するかは適宜設定してよい。
本発明において、未圧縮部とは全く圧縮されていない部分を示し、この未圧縮部の圧縮率は0%である。また、パッドは少なくとも2種類の圧縮率の異なる部分からなり、その組み合せとしては、例えば、高圧縮部と低圧縮部、高圧縮部と低圧縮部と未圧縮部、高圧縮部と中圧縮部と低圧縮部、高圧縮部と中圧縮部と低圧縮部と未圧縮部、圧縮部と未圧縮部のケースが挙げられる。
ここで、高圧縮,低圧縮とは具体的な圧縮率を指しているのではなく、あくまでも比較対象との高低を指しているにすぎない。つまり、2つの異なる圧縮率があった場合、圧縮率のより高い方を高圧縮率と単に呼んでいるにすぎない。例えば、0%圧縮部、3%圧縮部、5%圧縮部、10%圧縮部からなるパッドがあった場合、0%圧縮部=未圧縮部、3%圧縮部=低圧縮部、5%圧縮部=中圧縮部、10%圧縮部=高圧縮部、と呼ぶ。
本発明において、「規則的」とは、高圧縮部と低圧縮部を例にとれば、例えば図10に示すように高圧縮部Aと低圧縮部Bとが市松模様に規則正しく配置されているもの以外に、図1(C)に示すように高圧縮部が低圧縮部で囲まれた状態で高圧縮部が縦、横方向に略同じような間隔で配置されているもの等、どの領域をとっても高圧縮部と低圧縮部とが略同じような割合で配置されているものを意味するが、高圧縮部と低圧縮部は必ずしも同じ形状、大きさである必要はない。このことは、高圧縮部と低圧縮部のケースに限らず、高圧縮部、低圧縮部及び/又は未圧縮部を適宜組み合せたケースの場合も、上記と同様に適用される。
本発明に係る衣料・衣服は、上記衣料・衣服用パッドを備えたことを特徴とする。ここで、衣料・衣服としては更にブラジャー部を有することができる。
次に、本発明に係る衣料・衣服用パッドの製造方法について説明する。
第1の製造方法:
図1(A)〜(C)を参照して説明する。ここで、図1(A)は凹凸加工の一例としてプロファイル加工されたポリウレタンフォームの断面図、図1(B)は前記ポリウレタンフォームを熱プレス成形した後のパッド素材の断面図、図1(C)は同パッド素材の平面図を示す。
まず、一定の厚さをもつポリウレタンフォーム(板状体)にプロファイル加工を施し、図1(A)に示すように表面に高さが略同じで凸部1a、凹部1bが規則的に配置されたブロック1を得る。次に、このブロック1に、プレス後の厚みが凹部1bの高さと同じになるように圧縮成形の一例として熱プレス成形を行い、圧縮部2aと未圧縮部2bとが規則的に配置されたパッド素材2を形成する(図1(B)、(C)参照)。なお、図1(B)中の符番3(斜線部分)は圧縮された(凸部分であった)箇所を示す。また、図1(C)は、圧縮された箇所3と未圧縮部2bが規則的に配置されている状態を示す。
なお、図1では、凹凸加工の一例として、なだらかな山状の凸部を有するプロファイル加工を挙げたが、本発明はこれに限定されない。他の例としては、従来公知の凹凸加工、例えば2次元カッターを用いて、図9に示すように角形状の凸部を持つ凹凸加工を施したものを用いてもよく、規則性についても何ら限定されない。また、圧縮成形についても、加熱板で常温の素材を圧縮する熱プレス成形を挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、素材を例えばオーブンで加熱してから常温の圧縮板で圧縮成形する方法等、従来公知の圧縮成形を用いることができる。
ここで、第1の製造方法において、「圧縮成形」は、平板状に圧縮する場合に限らず、直接カップ状に成形してもよい。つまり、凹凸加工を施したポリウレタンフォームブロックを平板状を圧縮成形した後に、いくつかの部片に裁断してカップ状に縫製してもよいし、あるいは凹凸加工を施された平板状素材を直接カップ状等の所望の3次元形状に圧縮してもよく、前述の裁断する工程が省略でき、生産性および経済性を一層向上させることができる。
また、図1の製造方法では、表面に高さが略同じ凹部、凸部が規則的に配置されたブロックを用いた場合について述べたが、これに限らない。具体的には、例えば図2に示すように、高さが「高」、「中」、「低」の3種類の凸部1a,1c,1dに分類され、これらの凸部が互に規則的に配置されている場合も含まれる。この場合、ブロックを圧縮成形した後に得られるパッドには、高圧縮部と中圧縮部と低圧縮部、あるいは高圧縮部と低圧縮部と未圧縮部の部分に分類される。未圧縮部が存在するかどうかは、ブロックをどの厚みまで圧縮するかによって決定される。
第2の製造方法:
図3(A)、(B)を参照する。ここで、図3(A)は未圧縮シートと圧縮シートを2層づつ互い違いに積層、接着した状態の断面図、図3(B)は図3(A)を厚み方向(積層方向)に切断(点線部分)のように切断した状態のパッドの断面図を示す。
まず、例えば未圧縮のシート11a,11bとこれらのシートよりも圧縮率の大きい高圧縮のシート12a,12b同士を、交互に積層かつ接着して積層体13とする(図3(A)参照)。次に、この積層体13の厚み方向(積層方向)に切断して、高圧縮部14aと未圧縮部14bとを規則的に配置されたパッド素材14を形成する(図3(B)参照)。なお、前記シートとしては、例えば不織布、ダブルラッセル、ポリウレタンフォーム、ポリビニルアルコール(PVA)のようなフォーム体が挙げられる。
第2の製造方法において、互に積層するシートは上記のように互に圧縮率の異なるシートのみならず、未圧縮シートと圧縮シート同士を互に2種類以上交互に積層かつ接着してもよい。また、積層枚数も上記のように2枚づつに限らず、3枚以上交互に積層且つ接着してもよい。
第3の製造方法:
図4(A)〜(C)を参照する。ここで、図4(A)は未圧縮の第1ブロック21の厚み方向に開口穴22を設けた状態の説明図、図4(B)は前記第1ブロック21の開口穴22に高圧縮した第2ブロック23を挿入した状態の説明図、図4(C)は図4(B)の状態からブロックの厚み方向に対して垂直方向(一点鎖線)に切断して得られたパッドの断面図を示す。
まず、例えば不織布からなる未圧縮の第1ブロック21に、該ブロック21の厚み方向に開口穴22を規則的に形成する(図4(A)参照)。ここで、開口穴は貫通していてもいなくてもどちらでもよい。次に、前記開口穴22に高圧縮したポリウレタンフォームブロック23を挿入する(図4(B)参照)。つづいて、前記ブロックの厚み方向に対して垂直方向に切断して、高圧縮部(ウレタン)24aと未圧縮部(不織布)24bとを規則的に形成したパッド24を形成する(図4(C)参照)。
ここで、開口穴22に挿入するブロック23は開口穴22と同じ寸法を有するものであってもよいし、少し大きいものを挿入することにより圧縮率を高めてもよい。また、ブロック23が落ちないように、接着剤等公知の手段によりブロック23を開口穴22で第1ブロック21に接着してもよい。
第3の製造方法において、図4ではパッドが高圧縮部と未圧縮部からなる場合について述べたが、これに限らず、高圧縮部と低圧縮部からなる場合でもよい。また、第1ブロックが未圧縮で開口穴に高圧縮第2ブロックを挿入する場合について述べたが、これとは逆に、第4の製造方法として高圧縮第1ブロックに開口穴を設け、この開口穴に未圧縮あるいは低圧縮の第2ブロックを挿入する場合でもよい。
なお、第3・第4の製造方法として、第1ブロックの厚み方向に開口穴を形成する場合について説明したが、これに限らず、水平方向に開口穴を形成してもよい。
図5の一例のように、本発明のパッドに編物や織物からなる布地を備えることにより、ブラジャー用カップを構成することができる。同カップ31は、着用者の肌側(内側)に位置する内布地32と、衣料・衣服用パッド33と、このパッド33を外側から包むように位置する外布地34とを備えている。前記パッド33は、例えば高圧縮部33aと低圧縮部33bとが規則的に配置されて構成されている。このように、本発明に係る衣料・衣服は前記衣料・衣服用パッドを備え、更にブラジャー部を有する場合がある。
本発明によれば、少なくとも2種類の圧縮率の異なる部分からなり、高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが規則的に配置した構成にすることにより、通気性と吸水性を併せもち且つ補整性能に優れた衣料・衣服用パッドが得られる。
以下、この発明の実施例について説明する。
本実施例は図1のようにして製造した場合を示す。ポリウレタンフォームとして、密度25kg/m、硬さ100Nの熱成形性の良いポリウレタンフォーム(寸法:横1400mm×縦2000mm×高さ30mm)を用いた。まず、前記ポリウレタンフォームをプロファイリング加工機(品番:EP-11000x80xT、ボイマー社製)を使用してプロファイル加工を行い、厚さ方向に2分割して上下対称で、図1(A)に示すように一主面に凹部1b(高さ:10mm)、凸部1a(高さ:20mm)を有したシート1を作成した。次に、このプロファイル加工を施したシート1を、熱プレス成形機を使用して温度230℃、プレス時間35秒で、スペーサー厚さ8mm、4mmを用いて圧縮成形を行った。これにより、図1(B)に示すように高圧縮部2a,低圧縮部2bが規則的に配置されたパッド素材を得た。
下記表1は、凸部1aを基準として、圧縮率0%、60%、80%のときの、凸部の高さ、通気性、及び高圧縮部2a、低圧縮部2bの吸水性を示したものである。
Figure 0004783584
表1において、圧縮率、通気性、吸水性は下記のようにして求めた。
(圧縮率):
圧縮率(%)=(未圧縮時の凸部高さ−圧縮後の凸部高さ)(mm)/未圧縮時の凸部高さ(mm)×100
なお、表1中の圧縮率は、未圧縮時点の凸部1aを基準としている。
(通気性):JISK6400に準拠して測定した。但し、そのままのサンプル厚みで測定を行った。
(吸水性):ピペットマン(商品名:Excel Tri Pette5−III、(株)硝英製作所)を用いて、20μlを滴下し、目視にて完全に吸収されるまでに要した時間(秒)を測定した。
上記表1から明らかのように、上記実施例で得られた衣料・衣服用パッドによれば、高圧縮部2aと低圧縮部2bとが規則的に配置されたパッド全体で良好な通気性を保持し、吸水性については圧縮率0%時よりも一段と吸水時間が早くなり、吸水性が大幅に向上していることが確認できた。
このように、上記実施例に係る衣料・衣服用パッドによれば、補正性能を保持しつつ、通気性、吸水性に優れていることが確認できた。即ち、高圧縮部2aでは良好な吸水性を示し、低圧縮部2bでは良好な通気性を示すので、前記高圧縮部2aと低圧縮部2bとが規則的に配置されたパッド全体では、通気性が高く且つ良好な吸水性を示すことになる。
なお、上記実施の形態では、第1の製造方法を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されない。また、上記実施の形態では、ポリウレタンフォームの密度、硬さについて任意の値に設定したものを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限定されない。更に、必要に応じてその用途に適した使用環境下に耐え得る耐候性、耐熱性、引裂強さや、高圧縮部2aと低圧縮部2bの間隔などの特性値に優れた素材を適宜用いてもよい。
本発明に係る衣料・衣服用パッドの製造方法の説明図。 3つの異なる凸部高さを有する例の説明図。 本発明に係る衣料・衣服用パッドの別な製造方法の説明図。 本発明に係る衣料・衣服用パッドの更に別な製造方法の説明図。 本発明に係るブラジャー用カップの説明図。 従来の3次元形状をもつパッドの製造方法の一説明図。 従来の3次元形状をもつパッドの他の製造方法の説明図。 従来の熱プレス成形された3次元形状をもつパッドの説明図。 角形状の凸部を持つ凹凸加工例の説明図。 本発明の衣料・衣服用パッドの一例として、高圧縮部と低圧縮部とが市松模様に配置されている場合の説明図。
符号の説明
1…ポリウレタンフォーム、1a,1c,1d…凸部、1b…凹部、2,14…パッド、2a,14a,24a,33a…高圧縮部、2b,14b,33b…低圧縮部、11a,11b,12a,12b…ポリウレタンフォームシート、21…第1ブロック、22…開口穴、23…第2ブロック、24b…未圧縮部、31…ブラジャー用カップ、32…内布地、34…外布地。

Claims (7)

  1. ポリウレタンフォームを少なくとも素材の一つとして含む衣料・衣服用パッドであり、少なくとも2種類の圧縮率の異なる部分からなり、どの領域をとっても高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが同じような割合で配置され、さらに高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが同一の高さを有することを特徴とする衣料・衣服用パッド。
  2. ポリウレタンフォームを少なくとも素材の一つとして含む衣料・衣服用パッドであり、少なくとも2種類の圧縮率の異なる部分からなり、どの領域をとっても高圧縮部が低圧縮部及び/又は未圧縮部で囲まれた状態で高圧縮部が縦、横方向に同じような間隔で配置され、さらに高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とが同一の高さを有することを特徴とする衣料・衣服用パッド。
  3. ポリウレタンフォームからなる衣料・衣服用パッドの製造方法であり、ポリウレタンフォームに凹凸加工を施した後、圧縮成形を行い、どの領域をとっても高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とを同じような割合で配置し、高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とを同一の高さにすることを特徴とする衣料・衣服用パッドの製造方法。
  4. ポリウレタンフォームを少なくとも素材の一つとして含む衣料・衣服用パッドの製造方法であり、未圧縮あるいは低圧縮された第1ブロックに、該ブロックの厚み方向あるいは水平方向に開口穴を規則的に形成した後、前記開口穴に第1ブロックよりも圧縮率の大きい第2ブロックを挿入した後、前記ブロックの厚み方向あるいは水平方向に対して垂直に切断して、高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とを規則的に形成することを特徴とする衣料・衣服用パッドの製造方法。
  5. ポリウレタンフォームを少なくとも素材の一つとして含む衣料・衣服用パッドの製造方法であり、高圧縮されたポリウレタンフォームからなる第1ブロックに、該ブロックの厚み方向あるいは水平方向に開口穴を規則的に形成した後、前記開口穴に第1ブロックよりも圧縮率の小さいあるいは未圧縮の第2ブロックを挿入した後、前記ブロックの厚み方向あるいは水平方向に対して垂直に切断して、高圧縮部と低圧縮部及び/又は未圧縮部とを規則的に形成することを特徴とする衣料・衣服用パッドの製造方法。
  6. 請求項1または2に記載の衣料・衣服用パッドを備えたことを特徴とする衣料・衣服。
  7. 更にブラジャー部を有することを特徴とする請求項6記載の衣料・衣服。
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