JP2887097B2 - トップにおけるカップ体構造 - Google Patents

トップにおけるカップ体構造

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JP2887097B2 JP7235048A JP23504895A JP2887097B2 JP 2887097 B2 JP2887097 B2 JP 2887097B2 JP 7235048 A JP7235048 A JP 7235048A JP 23504895 A JP23504895 A JP 23504895A JP 2887097 B2 JP2887097 B2 JP 2887097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ体および身
頃体からなるブラジャー、水着、ボディスーツ、カップ
付ドレス等トップのカップ体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ブラジャー、水着、ボディスー
ツ、カップ付ドレス等のトップは、図5に示すように、
バスト収容部である左右のカップ体12、13およびバ
スト以外の人体胸部に当接されるバスト下囲部を形成し
てトップ11の本体部を構成する身頃体14からなり、
前記カップ体12、13は布体あるいはモールド成形に
より略バスト形状に対応した椀形形状に形成され、該カ
ップ体12、13の下縁部12L、13Lが布体あるい
はモールド成形により形成された前記身頃体14との対
応接合周縁部において縫合あるいは接合されて一体に構
成されているものであるが、モールド成形によって身頃
体より膨出成形されたカップ体にパッド体を裏止めして
12〜14を一体に構成してもよい。そして、図6(図
5のB−B断面で、左カップ体12を例に説明する。)
に示すように、通常、カップ体12はモールド成形等に
より略バスト形状に対応した椀形形状に形成された芯体
(パテッド)16と、その表裏に表布12Aと裏布12
Bが配置されて構成されている。このような従来のカッ
プ体12における芯体16としては、種々の材質のもの
が採用されるとともに、着用者のバスト形状に合わせて
様々な断面形状を有していた。例えば、図6(A)のよ
うに、比較的剛性の高い材質によってやや薄い断面形状
に形成した芯体16を配置したもの、図6(B)のよう
に、やや厚めの断面形状によってバストの補整能力を確
保した軟質の芯体16を配置したもの、図6(C)のよ
うに、上下に分割された芯体16A、16Bによってバ
ストアップ機能を微妙に調節可能にしたもの、図6
(D)のように、バストアップ効果をさらに高めるため
に下方の芯体16Bを厚めに形成したもの等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の芯体にあっては、一様な材質のものの厚みや
断面形状を選択することによって芯体ひいてはカップ体
の保形を適切に確保すべく補整機能を持たせしめてい
た。したがって、薄い断面形状の芯体とするには剛性の
高い材質のものを採用する必要があり、また、軟質材料
にて芯体を構成するには補整のために厚みのある断面形
状を採用せざるを得なかった。しかも、剛性の高い材質
の芯体は人体に違和感をもたらし、軟質に過ぎる芯体は
充分なる補整機能が得られないため、これも着用感に不
満を抱かせるものであった。このように、芯体の材料と
して相反する特性が要求されることから、それらの調和
のために選択できる材料も拘束されて設計の自由度が制
限されていた。また、一般にブラジャー等のバスト体
は、表面形状は人体美学的、ファッション美学的形状曲
線を持ち、更にJISのサイズ規格に基づく高さ及び底
辺を持つ(A、B、Cカップ等)と共に、外周輪郭形状
は製品の目的、デザインの目的等に基づく形状(1/2
カップ、3/4カップ、フルカップ等)を前提として構
成されている。これらの構成を前提とし、カップ体は胸
部脇方向及び下方部への移動を防止することが望まれて
いるが、前記従来のカップ体は下方部へのバストの移動
は防止できるものの、胸部脇方向への移動を確実に防止
することは出来なかった。そこで本件出願人は、先に、
人体の皮膚の移動によってバストが胸部中心方向および
上部上方向には容易に移動することを応用して、バスト
カップの脇方向及び下方部の厚さの配分を大きくしたカ
ップ体をもってバストの移動を図り、ファッション美学
的にはバストの位置は人体のプロポーションの2/8が
美的位置にあることから、バストをサポートする必要性
とバストのより立体性を高めるために中央に引き寄せる
コントロール性の配分を有するカップ体を提案した(実
願平4ー8078号および実願平6ー10948号)。
【0004】本発明は前記先に提案したカップ体構造を
さらに改良して、設計の自由度が高く、充分なる補整機
能と肌触りに優れる芯体を備えた着用感のきわめて良好
なトップにおけるカップ体構造を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ブラジャー等トップにおけるカップ体構
造において、中心点が高く周縁部にわたり湾曲した凹凸
状をなし、前記中心点から上方部および内側部に至るに
従って徐々に薄手に形成され、前記中心点から下方部お
よび外側部に至る部分は厚手の状態を維持するととも
に、端縁部に至り薄手に収斂して形成された軟質の機能
芯体の内部に、やや剛性く中心点から下方部および
外側部に至る部分についても厚手の状態を維持するよう
に形成した補整芯体が埋設されたことを特徴とするもの
である。また本発明は、前記機能芯体がポリウレタン系
の弾性に富む発泡体スポンジ等からなり、前記補整芯体
が少し薄手のウレタンやポリエステル系繊維による不織
布あるいはゴム等からなることを特徴とするものであ
る。また本発明は、前記補整芯体および機能芯体の少な
くとも一方あるいは双方がシート状片を複数枚積層して
形成したことを特徴とするものである。また本発明は、
前記複数枚積層されたシート状片の各特性を異ならせ
ことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手
段とするものである。
【0006】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明の1実施の形態を示
すもので、図1(A)はブラジャー等のトップの正面か
ら見た斜視図、図1(B)はトップの左側(図面向かっ
て右側)のカップ体の芯体を正面から見た図、図1
(C)は図1(B)のA−B断面図、図1(D)は図1
(B)のC−D断面図、図1(E)は図1(B)のE−
F断面図、図1(F)は図1(B)のG−H断面図であ
る。図1(A)に示すように、ブラジャー、水着、ボデ
ィスーツ、カップ付ドレス等におけるトップ1として、
バスト収容部である左右のカップ体2、3およびバスト
以外の人体胸部に当接されるバスト下囲部を形成する身
頃体4とから構成される。前記カップ体2、3は布体あ
るいはモールド成形により略バスト形状に対応した椀形
形状に形成され、該カップ体2、3の下縁部2L、3L
が布体あるいはモールド成形により形成された前記身頃
体4との対応接合周縁部において縫合あるいは接合され
て一体に構成されている。かく構成された芯体5、7
(右カップ体3の芯体)の表裏に図示省略の表布と裏布
が縫合等により接合配置される。さて、図1(B)にお
いて、5はブラジャー等トップのカップ体を構成する芯
体のうちの機能芯体で、モールド成形等により略バスト
形状に対応した椀形形状に形成され、弾力性があり軽い
ポリウレタン系の低密度の発泡体(嵩高性大)スポンジ
等からなり、該機能芯体5の断面形状は、図1(C)〜
(F)に示すように、中心点Oが高く、周縁部5Sにわ
たり湾曲した凹凸状をなしており、外側部(胸部脇方
向)5Bの中心点Oを通るほぼ水平位置O−B部分か
ら、下方部5Lを経て内側部(胸部中心線L−L方向)
5Aの斜め下方部分O−Cに至る間の、周縁部5Sから
中心点Oに至る部分、即ちO−B,O−G,O−E,O
−Cは厚手部分を端縁部付近まで維持し、端縁部を薄手
に収斂する。また中心点Oを過ぎた部分における内側部
5Aの斜め下方部分O−Cから上方部5Uを経て外側部
5Bのほぼ中心点Oを通る水平位置O−B部分に至る部
分、即ちO−C,O−A,O−H,O−F,O−D,O
−B部分を、中心点Oから周縁部5Sに至るに従い徐々
に薄手に形成してなるものである。なお、厚手部分の厚
さは5〜30mm、薄手部分の厚さは0.5〜3mmに形成
される。また機能芯体5は、モールド加工の他、雄雌金
型を用いて射出、充填または充填発泡によって成形され
てもよい。
【0007】このように、中心点Oから下方部5Lおよ
び外側部5Bに至る部分は厚手の状態を維持せしめたこ
とにより、バストを引き寄せる意図とバストのボリュー
ムアップ効果を持たせしめるものである。さらに、前記
中心点Oから下方部5Lおよび外側部5Bに至る部分に
ついての密度を高くすることによって着用時のバストへ
の圧力を高めることによってバスト寄せおよびバストア
ップ効果を高めることもできる。なお、機能芯体5のカ
ップ体としての形状は、商品設計や目的に応じて種々の
形態が採用でき、図示の例に限定されない。次に、本発
明では、かく形成した機能芯体5の内側に、少し薄手の
ウレタンやポリエステル系繊維による不織布あるいはゴ
ム等からなる前記機能芯体5に比較してやや剛性の高い
補整芯体6を埋設したものである。その埋設形態は、補
整芯体6が機能芯体5中に完全に埋設されて機能芯体5
のどの表面からも見えない(表面から所定距離内に埋設
された)状態が好ましいものである。かくて、機能芯体
5に埋設されたやや剛性の高い補整芯体6のバックアッ
プによって前記機能芯体5によるバストを引寄せとボリ
ュームアップ効果を充分に引き出すことを可能にすると
いう顕著な効果を奏することとなった。なお、前記機能
芯体5に埋設されたやや剛性の高い補整芯体6は、身頃
体4に縫着等により接合される際に、カップ体2と身頃
体4との接合部に一体化することによってバストの補整
機能をより効果的に高めることができる。
【0008】図2は3/4カップ体に採用された芯体の
第2の実施の形態を示した正面図で、前記第1実施の形
態のものでは、前記機能芯体5をモールド成形等により
略バスト形状に対応した椀形形状に形成しているのに対
して、本実施の形態では機能芯体5を以下のようにして
形成したものである。図2(A)において、5a〜5e
は2〜数枚積層した弾力性があり軽いポリウレタン系の
低密度の発泡体よりなるシート状片で、相互に接着され
ており、a→eに向け厚さ方向の全体としての肉厚が厚
いことを示している。eは厚さの最大値(5〜30m
m)部分、aは最低値(0.5〜3mm)部分であり、
各シート状片の材質及び密度は必要とする厚さ及びサポ
ート力に基づいて適宜設定するものである。例えば、ソ
フト性をベースとするものとして、軽量で弾力性のある
ポリエステル系ファイバーによる不織布(綿状布)やポ
リウレタン等の低密度の発泡体等(嵩高いもの)が採用
され、コントロール性をベースとして嵩高性を抑えた密
度の高い上記素材にて硬度を適宜に設計するものであ
る。前記の如くシート状片5a〜5eを接着して厚手部
分を形成する他、シート状片又は発泡体のブロック体を
切削又はくり抜き形状とする。さらに、中心点から下方
部および外側部に至る部分についての密度を高くするこ
とによって着用時のバストへの圧力を高めることによっ
てバスト寄せおよびバストアップ効果を高めることがで
きるのは前記実施の形態と同様である。また図示が省略
されたところの、芯体の表裏に縫合等により接合される
べき表裏を形成する材料に、サポート力、弾性力、保形
性を高める等の目的で、各種織り編みファイバー、合成
繊維、合成樹脂、形状記憶合金、アモルファス合金等を
用いた編織布、メッシュフィルム、或いは保温性、血行
性を高める目的で磁性、電磁波等をもった素材の単独又
はこれらを組み合わせたものを介在させることもでき
る。
【0009】図2(B)に示すように、シート状片5a
〜5eを接着して厚手部分を形成した機能芯体5には、
シート体あるいは切削もしくはくり抜きによる2〜3枚
構成にて形成し、さらにモールド成形等した補整芯体6
が埋設形成される。図2(C)に示したものは、図2
(B)の5aに相当する厚さおよび大きさのシート状片
5aおよび5b〜5eに相当する厚さおよび大きさのシ
ート状片5b〜5eとの間に5dの厚さおよび大きさの
補整芯体としてのシート状片6を挟持して積層したもの
である。シート状片5b〜5eは積層して形成されたも
のではなくモールド等により一体成形された点が図2
(A)、(B)のものと異なる。シート状片5b〜5e
における1点鎖線は厚さの等高線を表している。また、
前記機能芯体5は、2枚のシート状片5aの間にシート
状片5dの厚さおよび大きさの補整芯体としてのシート
状片6を挟持して積層したりして、適宜の組合せによっ
て形成することが可能であり、さらに、シート状片5a
についても上下2つのパーツを接合によって得ることも
できる。これによって、機能芯体5を適宜の材質および
厚さのシート状片を自在に切り取ることによって所定の
部分において目的とする厚さを簡単に得ることができ
て、設計の自由度が増すことになる。なお、一般的な常
着としてのブラジャー等のカップ体またはパッド材は、
基本的には通気性に富むと同時に吸汗性を高めるような
材質を用いるか、加工が施されることが望ましいが、水
着等の用途には難浸潤性または耐水性を有することが望
ましい。
【0010】図3はカップ体に採用された芯体の第3の
実施の形態を示した正面図(図3(A))およびA−B
断面図(図3(B))で、本実施の形態では、機能芯体
5自身は前記第1および第2実施の形態と同様に形成す
るものであるが、該機能芯体5の内部に埋設されるとこ
ろの、補整芯体6の中心点Oから下方部および外側部に
至る部分についても厚手の状態を維持するように形成し
たことを特徴とするものである。そして、該補整芯体6
についても、図3(C)に示したように、前記機能芯体
5と同様に所定厚さ、所定材質のシート状片あるいはフ
ィルム状片を複数枚積層することによって、補整芯体6
の中心点から下方部および外側部に至る部分についての
厚手の状態を維持して形成することが可能である。ま
た、図3(D)に示すように、補整芯体6をフィルム状
片を積層してダイアフラム状に形成したものは、特に、
カップ体がアームピット部まで延設された形状のものに
効果的であり、中心点から下方部および外側部に至る部
分について厚く、すなわち剛性が高くされる。かく構成
したので、補整芯体6の中心点から下方部および外側部
に至る部分についても厚手の状態が維持され、この部分
での剛性が高くなり、バストアップおよびバスト寄せ効
果をより高めることができる。
【0011】図4はカップ体に採用された芯体の第4の
実施の形態を示した図で、本実施の形態でも、機能芯体
5自身は前記第1および第2実施の形態と同様に形成す
るものであるが、該機能芯体5の内部に埋設されるとこ
ろの、補整芯体6は図4(A)に示されるように、少な
くともバストアップおよびバスト寄せを効果的に行える
部分である中心点Oから下方部および外側部に至る部分
についてのみ埋設されたものであり、必要最小限の部分
にのみ補整芯体6を設けて軽量化されながらも、バスト
アップおよびバスト寄せを効果的に行うことができる。
なお、詳述はしないが、本発明の芯体はブラジャー等ト
ップに限ることなく、ボトムのヒップパッド体、肩パッ
ド、水着等のパッド、その他スポーツ、医療用の各種パ
ッド類にも採用できるものである。また、本発明の芯体
は、本件出願人がさきに提案した実願平6−15959
号に記載された考案のリフトアップ機能付きトップにお
ける芯体として剛性を異にする複数の芯体を積層した多
重構成体に採用することもできる。
【0012】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明の趣旨の範囲内で、カップ体および身頃
体の形状、材質、各カップ体における下縁部へのワイヤ
ーボーンの設置(例えば補整芯体の下縁部に沿って断面
円形のビードを形成させてワイヤーボーンの代用をさせ
てもよい。)、補整芯体および機能芯体の厚さ、断面形
状材質(例えば補整芯体を形状記憶材により構成して体
温近辺にて適切な補整機能が得られるようにする。)、
層数、芯体と表布および裏布との接合形態、さらには補
整芯体と機能芯体との間の接合等の埋設形態等について
は適宜選択できるものである。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、人体に接する部分を形成する機能芯体の断面形状
を、人体の皮膚の移動性を考慮した厚さの配分にしてい
るので、バストが胸部中心方向及び上部上方向には容易
に移動するが、胸部脇方向及び下部方向には移動しにく
いため、ブラジャー等のバスト部の人体美学的、ファッ
ション美学的形状曲線を着用中も常に保持し、バストの
ボリュームアップ、バストのサポートに優れたカップ体
を得ることができる。また機能芯体として厚手部と薄手
部を形成することにより、微妙な厚薄の変化を容易に形
成することができるとともに、機能芯体の内部に埋設さ
れた補整芯体の存在により、通常、カップ体に装備され
るボーン体の機能と協動して、一般的に人体側面に流れ
易いバストによって着用したトップのカップ体に作用す
る人体側面への拡散力に有効に対処させてバストを人体
中心側に寄せることができるとともに、トップの着用に
伴うカップ体の表層による過度のバストへの押え込みを
抑制することによって、バストのシルエットを適度に維
持して人体美学的、ファッション美学的形状曲線を着用
中も常に保持できる。かくて、機能芯体に埋設されたや
や剛性の高い補整芯体のバックアップによって前記機能
芯体によるバストを引寄せとボリュームアップ効果を充
分に引き出すことを可能にするという顕著な効果を奏す
ることとなった。またファッション美学的にバストの位
置が人体プロポーションの頭頂から2/8の位置が美的
位置とすると、本発明のカップ体は、胸部脇方向及び下
方部をサポートするため、前記の美的位置にバストを保
持させることができる。更に機能芯体に厚手部分と薄手
部分を形成しているので、厚手部分と薄手部分の微妙な
変化の形成が比較的容易に構成できる。
【0014】さらに、機能芯体内に埋設された剛性の高
い補整芯体によって、通常のバストアップやバスト寄せ
作用時のみならず、過激なスポーツの最中にもバストを
確実に確保して充分なる補整機能を発揮できるものであ
りながら、人体に接する軟質の機能芯体によって、着用
者のバストへの異物感等の違和感を感じさせることがな
く、ソフトな肌触りが得られる。しかも、前記補整芯体
によって所定の補整機能を確保した上で機能芯体の形状
を種々に変形して肌触り、ソフト感、バストアップ、バ
スト寄せ等の諸機能を充実させることができる。このよ
うに、これら補整芯体の剛性と機能芯体の軟質度を適宜
選択してそれらを組み合わせることにより、やや剛性の
高い補整芯体と軟質の機能芯体との巧妙な相互作用によ
って、着用者のバストの形状に応じて最適にバストアッ
プやバスト寄せ効果を行う等、着用目的に応じてより多
種の機能を持たせることが可能になり、その利用範囲が
格段に広がるばかりでなく、設計の自由度も大幅に増す
こととなる。しかも、やや剛性の高い補整芯体を軟質で
弾性のある補整芯体の内部に埋設されるように構成した
ことによって、比較的剛性の高い補整芯体を軟質の機能
芯体が包み込むので、表側においてやや剛性の高い補整
芯体が露出するのを回避できて外部に対する感触が和ら
ぐことになる。また、補整芯体の表裏方向の埋設位置を
選定することにより、バスト側における着用者の肌触り
感を機能芯体の軟質度に応じて好ましい適度なものとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトップの1実施の形態を示すもので、
図1(A)は正面から見た斜視図、図1(B)は機能芯
体の正面図、図1(C)〜(F)は図1(B)のA−B
C−D、E−F、G−H各断面図である。
【図2】本発明の芯体の第2の実施の形態の正面図であ
る。
【図3】本発明の芯体の第3の実施の形態の正面および
断面図である。
【図4】本発明の芯体の第4の実施の形態の正面および
断面図である。
【図5】トップの従来例の正面斜視図である。
【図6】図5のB−B断面における各例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 トップ 2 右カップ体 2L 左下縁部 3 左カップ体 3L 右下縁部 4 身頃体 5 機能芯体 5A 内側部 5B 外側部 5L 下方部 5S 周縁部 5U 上方部 6 補整芯体 L 中心線 O 中心点
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A41C 3/14 A41C 1/06 A41C 3/00 A41C 3/10 A41D 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラジャー等トップにおけるカップ体構
    造において、中心点が高く周縁部にわたり湾曲した凹凸
    状をなし、前記中心点から上方部および内側部に至るに
    従って徐々に薄手に形成され、前記中心点から下方部お
    よび外側部に至る部分は厚手の状態を維持するととも
    に、端縁部に至り薄手に収斂して形成された軟質の機能
    芯体の内部に、やや剛性く中心点から下方部および
    外側部に至る部分についても厚手の状態を維持するよう
    に形成した補整芯体が埋設されたことを特徴とするトッ
    プにおけるカップ体構造。
  2. 【請求項2】 前記機能芯体がポリウレタン系の弾性に
    富む発泡体スポンジ等からなり、前記補整芯体が少し薄
    手のウレタンやポリエステル系繊維による不織布あるい
    はゴム等からなることを特徴とする請求項1に記載のト
    ップにおけるカップ体構造。
  3. 【請求項3】 前記補整芯体および機能芯体の少なくと
    も一方あるいは双方がシート状片を複数枚積層して形成
    したことを特徴とする請求項1または2に記載のトップ
    におけるカップ体構造。
  4. 【請求項4】 前記複数枚積層されたシート状片の各特
    性を異ならせたことを特徴とする請求項3に記載のトッ
    プにおけるカップ体構造。
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