JP4782222B2 - 穴明け工具用非晶質炭素皮膜及び穴明け工具 - Google Patents

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Description

本発明は、電子回路基板などの非鉄系被削材の穴明け加工等に使用する穴明け工具に被覆する非晶質炭素皮膜及び穴明け工具に関するものである。
従来、金属切削用工具に被覆する硬質耐摩耗皮膜としてTiN、TiCN、TiAlN等が使用されている。
特に、特許文献1,2に代表されるTiAlN系皮膜はTiNにAlを添加することで硬度と耐熱性を改良したもので、耐摩耗性の良さから焼入れ鋼を含む鉄鋼材料を加工するための穴明け工具用硬質皮膜として広く用いられている。
また、最近ではアルミ合金やチタン、マグネシウム、銅などの非鉄系被削材向けに耐摩耗性と耐溶着性を有する皮膜として非晶質炭素皮膜が実用化され、ドリルやエンドミル、刃先交換型切削チップなどの切削工具に被覆されて用いられている。
特開昭62−56565号公報 特開平2−194159号公報
ところで、電子回路基板(プリント回路基板)はガラス繊維、樹脂、銅箔などから構成される一種の複合構造材であり、回路の製造工程で多くの穴あけ加工(ドリリング)が施される。最近の電子回路基板は電気特性の向上とともにドリリングし難い材料(難削材料)が多くなってきており、また、回路密度の向上に伴って、より細い直径サイズのドリルが要求されてきている。
そのため、近年では特に直径0.25mm以下の小径ドリルを用いたドリリングにおいて耐折損性の向上が課題である。
そこで、本発明者等は、TiN、TiCN、TiAlNなどの種々の窒化物系セラミックス皮膜をドリルに被覆して電子回路基板のドリリングを試みたが、ノンコートのドリルに対して耐折損性の向上効果を認めることができなかった。
一方、非晶質炭素皮膜をドリルに被覆した電子回路基板のドリリングではノンコートのドリルに対して耐折損性の向上が確認できたが、必ずしも充分とはいえず、従来の非晶質炭素皮膜よりもさらに耐折損性向上の余地がある。
また、従来の非晶質炭素皮膜は、ドリル外周部の円周方向で膜厚を一定にする必要があり、ドリル外周部の円周方向でムラなく成膜を行うために、例えば図1に図示したように、コーティング室21の左右に該コーティング室21に向かって材料を発射する炭素蒸発源22及び金属蒸発源23が設けられ、コーティング室21内に、ドリルシャンクセット用穴25が穿設されるドリルセット用の皿冶具24を複数設けた公転テーブル26を有するアークイオンプレーティング方式の成膜装置を用い、公転テーブル26により皿冶具24を公転させる(a)と共に皿冶具24を自転させ(b)、更に皿冶具24上のドリルを夫々自転させて(c)成膜を行っている。図中、符号27は真空排気ユニットである。
しかしながら、この場合、各皿冶具24のドリルシャンクセット用穴25の近傍にドリルを自転させるためのドリル自転機構を設ける必要があることから、ドリルシャンクセット用穴25の間隔を広く取らなければならず、ドリルを皿冶具24の半径方向に一列しか配置できない。従って、一度に成膜装置にセットできるドリルの本数は少なく、結果として、非晶質炭素皮膜被覆ドリルの価格が高くなってしまう問題もある。
本発明は、本発明者等が非晶質炭素皮膜成膜時のドリル姿勢と皮膜のラマン散乱分光分析値や皮膜厚さについて研究し、これらの値をドリル外周部の円周方向で偏差をつけるように制御することで上記課題を解決できるとの知見を得て完成したもので、電子回路基板などの非鉄系被削材の穴明けにおける耐折損性を向上させ、しかも、安価に成膜することが可能な極めて実用性に秀れた穴明け工具用非晶質炭素皮膜及び穴明け工具を提供するものである。
本発明の要旨を説明する。
基材上に形成される穴明け工具用非晶質炭素皮膜であって、この非晶質炭素皮膜は、皮膜厚さが工具外周部の円周方向位置で異なり、また、波長532nmのレーザー光を用いてラマン散乱分光分析を行った際、ラマンシフト1330〜1360cm−1付近のピーク強度Iとラマンシフト1530〜1560cm−1付近のピーク強度Iとの比I/Iの値が工具外周部の円周方向位置で異なり、このI/Iの円周方向での最大値を(I/Imax、最小値を(I/Iminとしたとき、下記の関係式(1)及び(2)が成り立つことを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜に係るものである。

式(1):(I/Imin<0.4
式(2):1<(I/Imax/(I/Imin<2
また、請求項1記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜において、前記皮膜厚さの円周方向での最大値をhmax、最小値をhminとしたとき、下記の関係式(3)及び(4)が成り立つことを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜に係るものである。

式(3):100nm≦hmax≦1000nm
式(4):0.3≦hmin/hmax≦0.9
また、請求項1,2いずれか1項に記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜において、この非晶質炭素皮膜の工具外周部の円周方向におけるI/Iの値が最小になる位置と皮膜厚さが最大になる位置との角度偏差が±90度以内であることを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜において、この非晶質炭素皮膜は、周期律表の4a、5a、6a族及びSiから選択される1種若しくは2種以上の元素から成る金属若しくは半金属から成り、膜厚が200nm以下で基材直上に形成される下層皮膜層の上に形成されていることを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜において、この非晶質炭素皮膜は、周期律表の4a、5a、6a族及びSiから選択される1種若しくは2種以上の元素と窒素及び炭素から選択される1種以上の元素との化合物から成り、膜厚が200nm以下で基材直上に形成される下層皮膜層の上に形成されていることを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜に係るものである。
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜が被覆されていることを特徴とする穴明け工具に係るものである。
また、請求項6記載の穴明け工具であって、直径が0.25mm以下0.01mm以上であることを特徴とする穴明け工具に係るものである。
また、請求項6,7いずれか1項に記載の穴明け工具において、工具先端部に前記非晶質炭素皮膜が付着していないことを特徴とする穴明け工具に係るものである。
また、請求項6〜8いずれか1項に記載の穴明け工具において、基材がWCを主成分とする硬質粒子とCoを主成分とする結合材から成る超硬合金製であり、この超硬合金のWC粒子の平均粒径が0.1μm〜2μmでありCo含有量が重量%で5〜15%であることを特徴とする穴明け工具に係るものである。
また、請求項6〜9いずれか1項に記載の穴明け工具において、被削材が電子回路基板または半導体パッケージ基板であることを特徴とする穴明け工具に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、電子回路基板などの非鉄系被削材の穴明けにおける耐折損性を向上させ、しかも、安価に成膜することが可能な極めて実用性に秀れた穴明け工具用非晶質炭素皮膜及び穴明け工具となる。
従来の成膜方法を説明する概略説明図である。 本実施例の概略説明側面図である。 本実施例の成膜方法を説明する概略説明図である。 実験結果を示す表である。
好適と考える本発明の実施形態を本発明の作用を示して簡単に説明する。
工具外周部の円周方向位置でI/Iの値が異なり、(I/Imin<0.4、且つ、1<(I/Imax/(I/Imin<2の関係が成り立つ非晶質炭素皮膜が形成された穴明け工具により、例えば電子回路基板等の非鉄系被削材を穴明け加工する。
この際、上記関係が成り立つ非晶質炭素皮膜は、従来の工具外周部の円周方向で膜厚及びI/Iが一定の非晶質炭素膜に比し、穴明け工具の耐折損性を向上させ(後述の実施例参照)、小径の穴明け工具であっても電子回路基板等の難削材料に対して良好に穴明け加工を施すことができる。
また、工具外周部の円周方向位置でI/Iの値を異ならせるため、工具自身は自転させないで成膜することができれば、それだけ簡易な構成の成膜装置を用いて安価に成膜することが可能となる。
よって、本発明は、従来の非晶質炭素皮膜に比し工具の耐折損性を向上させることが可能で、しかも、安価に成膜することが可能な非晶質炭素皮膜となる。
本発明の具体的な実施例について図2〜4に基づいて説明する。
本実施例は、波長532nmのレーザー光を用いてラマン散乱分光分析を行った際、ラマンシフト1330〜1360cm−1付近のピーク強度Iとラマンシフト1530〜1560cm−1付近のピーク強度Iとの比I/Iの値が工具外周部の円周方向位置で異なり、このI/Iの円周方向での最大値を(I/Imax、最小値を(I/Iminとしたとき、(I/Imin<0.4、且つ、1<(I/Imax/(I/Imin<2の関係が成り立つ非晶質炭素皮膜が基材上に形成された穴明け工具である。
この穴明け工具1(ドリル)は、図2に図示したように、切り屑排出溝12が形成されるボディ部2とシャンク部3とから成る一般的な形状であり、少なくともボディ部2の切り屑排出溝12及び外周部13に非結晶炭素皮膜が形成されている。
また、本実施例の穴明け工具1の基材としては、WCを主成分とする硬質粒子とCoを主成分とする結合材から成る超硬合金製であり、この超硬合金のWC粒子の平均粒径が0.1μm〜2μmでありCo含有量が重量%で5〜15%であるものが採用されている。また、本実施例は、工具直径(ボディ部2の直径)が0.25mm以下0.01mm以上であって、電子回路基板または半導体パッケージ基板の穴明け加工に用いられるものである。
また、本実施例の非晶質炭素皮膜の皮膜厚さは工具外周部の円周方向位置で異なり、この皮膜厚さの円周方向での最大値をhmax、最小値をhminとしたとき、100nm≦hmax≦1000nm、且つ、0.3≦hmin/hmax≦0.9の関係が成り立つように構成されている。また、この非晶質炭素皮膜の工具外周部の円周方向でI/Iの値が最小になる位置と皮膜厚さが最大になる位置との角度偏差が±90度以内となるように設定されている。
尚、本実施例においては、非晶質炭素皮膜は基材直上に形成しているが、例えば、基材直上に、周期律表の4a、5a、6a族及びSiから選択される1種若しくは2種以上の元素からなる金属若しくは半金属から成り、膜厚が200nm以下である下層皮膜層(下地膜)を形成し、この下層皮膜層の上に前記非晶質炭素皮膜を形成する構成としても良い。また、下層皮膜層としては、上記構成に限らず、周期律表の4a、5a、6a族及びSiから選択される1種若しくは2種以上の元素と窒素及び炭素から選択される1種以上の元素との化合物から成るものを採用しても良い。
以下、本実施例について更に説明する。
先ず、非晶質炭素皮膜とラマン散乱分光分析について述べる。ラマン散乱分光分析法は非晶質炭素皮膜の評価法として良く用いられている手法で、1330〜1360cm−1付近に中心周波数を有するDバンドと1530〜1560cm−1付近に中心周波数を有するGバンドとが組み合わされたスペクトル波形を取る。このスペクトル波形をDピークとGピークとの2つのガウス分布を有するピーク波形の重ね合わせと仮定したときのそれぞれのピーク強度I及びIの比I/Iの値が非晶質炭素皮膜の評価値として良く用いられる(参考文献 例えば、大竹他:DLCの応用技術,シーエムシー出版,(2007)24)。
本発明者等は種々の成膜条件でドリルに非晶質炭素皮膜を被覆し、そのドリルを用いて電子回路基板にドリリング実験を実施したところ、I/Iの値が小さいほどドリルの耐折損性が向上することを見出した。さらに、成膜時に炭素イオンの入射方向に対して直交させてドリルを配置するとき、ドリルを固定させて成膜するとドリル外周部の炭素イオン入射側にだけ非晶質炭素皮膜が成膜されるが、そのときのI/Iの値がドリルを自転させて成膜したときのI/Iの値よりも小さくなることを発見した。しかし、固定させて成膜したドリルを用いて電子回路基板にドリリングしたところ、炭素イオン入射と反対側のドリル外周部に皮膜が形成されていないためか、自転させて成膜したドリルに比べて耐折損性が劣っていた。
図1に実験で用いた成膜装置の模式図を示す。実験ではアークイオンプレーティング方式の成膜装置を用いたが、スパッタリング方式やレーザーアブレーション方式などのPVD成膜装置を使っても良い。成膜装置はコーティング室21、炭素蒸発源22、金属蒸発源23、真空排気ユニット27から構成され、Arボンバード機能を備えている。炭素イオンは炭素蒸発源22からコーティング室21に向かって発射される。ドリルはドリルセット用の皿冶具24にセットされる。
皿冶具24にはドリルのシャンクを挿入するためのドリルシャンクセット用穴25が穿設してあり、このドリルシャンクセット用穴25にシャンクを下側にしてドリルを挿入する。皿冶具24は公転テーブル26の上に組みつけられている。この成膜装置は、通常、ドリル外周部の円周方向の膜厚を均一化するために、成膜時には、皿冶具24を公転テーブル26により公転させ(a)、且つ、自転させ(b)、更に、ドリル自身を自転させる(c)ものである。
ここで、本発明者等は、図3に図示したように、図1におけるドリル自身の自転(c)を解除して、即ち、皿冶具8の公転(a)と自転(b)だけの動きにして、皿冶具8の中心からのドリルシャンクセット用穴9の半径位置を様々に変えて成膜実験を行った。この場合、ドリルが図3のA位置の近傍にきたとき、ドリル外周部の炭素蒸発源側に非晶質炭素皮膜が成膜される。また、ドリルがB位置の近傍にきたとき、A位置の近傍で非晶質炭素皮膜が成膜されたドリル外周部の反対側面が炭素蒸発源側を向き、この面に非晶質炭素皮膜が成膜される。尚、図3中符号5はコーティング室、6は炭素蒸発源、7は金属蒸発源、10は公転テーブル、11は真空排気ユニットであり、これらは図1と同様の構成である。
この場合、ドリル外周部の円周方向全面に非晶質炭素皮膜が形成されるが、A位置とB位置とでは付着量が異なるため、円周方向で膜厚分布が形成されることになる。
実験の結果、皿冶具8を公転及び自転させドリル自身は自転させない上記方法(本発明)で成膜したドリルは、I/Iの値がドリル外周部の円周方向位置で異なり、その最小値(I/Iminはドリル自身を自転させた(従来法の)場合に得られるI/Iの値よりも小さくなり、最大値(I/Imaxはドリル自身を自転させた場合に得られるI/Iの値よりも大きくなることを見出した(図4参照)。さらに、皿冶具4の中心からのドリルシャンクセット用穴9の半径位置を変化させることにより、(I/Imax/(I/Iminの値も変化することがわかった。そして、ドリルの(I/Imax/(I/Iminの値を様々に変えて、電子回路基板にドリリング実験を行ったところ、(I/Imax/(I/Iminの値を所定の範囲に制御することで、ドリル自身を回転させて成膜した場合よりも耐折損性を向上させることができることを見出した。
具体的には、(I/Imax/(I/Iminの値が大きくなりすぎると、(I/Imaxの値が大きくなってしまい、それにつられてドリルの耐折損性が低下してしまうので、I/IGmax/(I/Iminの値は1より大きく2未満にすることが望ましい。また、(I/Iminの値が大きすぎるとドリルの耐折損性が低下してしまうので、(I/Iminの値を0.4未満にすることが望ましい。
図1に図示したような、ドリルセット用の皿冶具24を公転させ自転させ、さらにドリル自身を自転させる従来の方法では、ドリル自身を自転させるために、ドリルシャンクセット用穴25の近傍を複雑な機構にせざるを得ず、そのため、ドリルシャンクセット用穴25の間隔を広く取らねばならず、しかも、ドリルセット用の皿冶具24の半径方向に1列しか配置することができなかった。その結果として、成膜装置にセットできるドリルの本数が少なくなり、被覆ドリルの価格が高くなってしまう問題があった。
この点、本発明では、ドリル自身の自転を不要としているので、図3に図示したように、ドリルセット用の皿冶具8に複雑な機構が必要なく、ドリルシャンクセット用穴9の間隔を狭くすることができ、さらに、(I/Imax/(I/Iminの値が上記値を満足する範囲でドリルセット用の皿冶具8の半径方向に複数列配置することができ、成膜装置にセットできるドリル本数を従来に比べて格段に増やすことが可能となる。
次に、ドリル外周部の円周方向の膜厚分布について述べる。ドリルセット用皿冶具を公転させ自転させさらにドリル自身を自転させる従来の方法では、ドリル外周部の円周方向の膜厚は均一となる。本発明では、I/Iの値がドリル外周部の円周方向の位置で不均一となることに特徴があるが、I/Iの値が小さくなる部分の膜厚を厚くし、I/Iの値が大きくなる部分の膜厚を薄くすることで、(I/Iminの影響度を強くし(I/Imaxの影響度を弱くすることができ、結果として、ドリルの耐折損性を向上させることができる。成膜時のドリル自身の自転を解除することでドリル外周部の円周方向の膜厚分布が不均一となり、ドリルセット用皿冶具中心からのドリルシャンクセット用穴の半径位置を変えることでドリル外周部の円周方向の膜厚分布も変化する。
円周方向の最大皮膜厚さをhmax、最小皮膜厚さをhminとしたとき、hmin/hmaxの値が大きすぎると(I/Iminの影響度を強くすることができず、一方、hmin/hmaxの値が小さすぎると最小皮膜厚さhminが薄くなりすぎて非晶質炭素皮膜の効果が小さくなるので、hmin/hmaxの値を0.3以上0.9以下にすることが望ましい。また、hmaxの値が大きすぎると皮膜応力が大きくなって基材との密着性が低下し、一方、hmaxの値が小さすぎると非晶質炭素皮膜の効果が低くなるので、hmaxの値を100nm以上1000nm以下にすることが望ましい。さらに、ドリル外周の円周方向でI/Iの値が最小となる位置と皮膜厚さが最大となる位置との角度偏差が大きすぎると(I/Iminの影響度を強くすることができないので、I/Iの値が最小となる位置と皮膜厚さが最大となる位置との角度偏差を±90度以内にすることが望ましい。
次に、基材と非晶質炭素皮膜との密着性について述べる。非晶質炭素皮膜を成膜する前にArボンバードで基材表面をクリーニングすることで、基材と非晶質炭素皮膜の密着性を確保することができる。しかし、電子回路基板などの難削材に対して皮膜剥離のない安定したドリリングを行なうためには、基材と非晶質炭素皮膜との密着性をより高くすることが望ましい。Ti,Cr,Taなどの周期律表の4a,5a,6a族元素及びSiから選択される1種若しくは2種以上の元素から成る金属または半金属を基材直上に下地膜として成膜し、その上に非晶質炭素皮膜を成膜することで、基材と非晶質炭素皮膜の密着性をより高めることができる。また、周期律表の4a,5a,6a族及びSiから選択される1種若しくは2種以上の元素と窒素及び炭素から選択される1種以上の元素との化合物を基材直上に下地膜として成膜しても良い。
下地膜は基材と非晶質炭素皮膜との密着性を向上させる目的で成膜されるので、あまり厚すぎても意味がなく、200nm以下の膜厚にすることが望ましい。
本発明者等は非晶質炭素被覆ドリルを用いてドリリング実験している過程で、ドリルの先端部4の皮膜を除去した場合と除去しない場合とで両者の耐折損性にほとんど差異がないことを見出した。これは、非晶質炭素皮膜にドリルと穴内壁との摩擦を低減する効果や切り屑の排出性を向上させる効果があり、それらの効果がドリルの耐折損性を向上させる主要因であるためと考えられる。一般に、ドリルは再研磨を施して再利用される。即ち、ある程度ドリルを使い込むと、先端部近傍の摩耗した部分を研磨で除去して新しい刃先を形成し、再利用される。本発明の非晶質炭素皮膜被覆ドリルも再研磨して再利用されるが、ドリルの先端部に非晶質炭素皮膜が付着していなくても良い。
本発明の非晶質炭素皮膜は非鉄系被削材用途のドリル向けに発明されたものであるが、その基材としては、WCを主成分とする硬質粒子とCoを主成分とする結合材からなる超硬合金が、硬度と靭性のバランスが取れた材料であることから望ましい。WC粒子の平均粒径を小さくしすぎると、結合材中にWC粒子を均一に分散させることが難しくなり、超硬合金の抗折力低下を引き起こしやすい。一方、WC粒子を大きくしすぎると超硬合金の硬度が低下する。また、Co含有量を少なくしすぎると超硬合金の抗折力が低下し、逆にCo含有量を多くしすぎると超硬合金の硬度が低下する。そのため、WC粒子の平均粒径が0.1μm〜2μmであり、Co含有量が重量%で5〜15%の超硬合金を基材とすることが望ましい。
本実施例は上述のように構成したから、少なくともドリルの外周部および溝部に被覆された非晶質炭素皮膜を被覆させたドリルにおいて、I/Iの値をドリル外周部の円周方向で不均一にすることで、ドリルの耐折損性を向上させ、しかも安価に製造できるものとなる。
本実施例の効果を裏付ける実験例について説明する。
成膜装置として図1,3のアークイオンプレーティング装置を用い、金属蒸発源としてTiを、炭素蒸発源としてグラファイトを成膜装置内に取り付け、また、ボンバード用ガスとしてArガスを、必要に応じて反応ガスとしてNガスを成膜装置内に導入して、成膜基材としての超硬合金製ドリル(直径0.1mm,溝長1.5mm,全長38mm,シャンク径3.175mm)に所定の皮膜を成膜した。従来例と実施例の2種類のドリルセット用皿冶具を公転テーブルに取り付け、ドリル自身を自転させる方式(工具自転方式:従来方式)とドリルの自転を解除してドリル外周部の円周方向でI/Iの値が不均一になるようにさせる方式(工具姿勢制御方式:本実施例方式)の2つの方式で同時に成膜できるようにした。
ドリルを成膜装置にセットし、0.02Pa以下の真空度になるまで排気する。最初にArボンバードでドリル表面をクリーニングした後、非晶質炭素皮膜を成膜した。また、必要に応じてArボンバード後にTiやTiNを成膜し、その上に非晶質炭素皮膜を成膜した。TiおよびTiNの成膜では、アーク電流90A,バイアス電圧−50Vの条件で成膜した。TiNの成膜ではNガスを成膜装置内に導入して、ガス圧1Paの条件で成膜した。非晶質炭素皮膜の成膜に当たっては、アーク電流30A〜60A,バイアス電圧−30V〜−100V,基材温度100℃以下の条件とし、ドリル外周部の平均膜厚が350〜400nmになるようにドリルに成膜した。
所定の皮膜を被覆したドリルを用いて、次の切削条件でドリリング試験を行い、ドリルが折損するまでのヒット数(折損寿命)を測定した。即ち、被削材を電子回路基板(BT HL832HS 両面12μm銅箔付 板厚0.1mm×4枚重ね)とし、直径0.1mmのドリルを200,000min−1の回転速度で回転させ、送り速度2.2m/min,切削液なし(乾式)として試験を行った。ドリリング試験の結果を図4に示す。表では本発明の実施例(工具姿勢制御方式)とともに、従来のノンコートドリルや本発明の範囲外の従来例(工具自転方式)の結果を比較例として記載している。
図4の実験結果から、ノンコートドリルに比べて非晶質炭素被覆ドリルの折損寿命が格段に長くなること、従来例(工具自転方式)に比べて実施例(工具姿勢制御方式)の方が、ややバラツキはあるものの、折損寿命が数%〜数十%長くなることが認められる。尚、図4中、No.9,10の下地膜(下層皮膜層)の膜厚は実測値ではなく目標値であり、「非晶質炭素膜の膜厚」は「下地膜の膜厚+非晶質炭素膜の膜厚」である。

Claims (10)

  1. 基材上に形成される穴明け工具用非晶質炭素皮膜であって、この非晶質炭素皮膜は、皮膜厚さが工具外周部の円周方向位置で異なり、また、波長532nmのレーザー光を用いてラマン散乱分光分析を行った際、ラマンシフト1330〜1360cm−1付近のピーク強度Iとラマンシフト1530〜1560cm−1付近のピーク強度Iとの比I/Iの値が工具外周部の円周方向位置で異なり、このI/Iの円周方向での最大値を(I/Imax、最小値を(I/Iminとしたとき、下記の関係式(1)及び(2)が成り立つことを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜。

    式(1):(I/Imin<0.4
    式(2):1<(I/Imax/(I/Imin<2
  2. 請求項1記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜において、前記皮膜厚さの円周方向での最大値をhmax、最小値をhminとしたとき、下記の関係式(3)及び(4)が成り立つことを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜。

    式(3):100nm≦hmax≦1000nm
    式(4):0.3≦hmin/hmax≦0.9
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜において、この非晶質炭素皮膜の工具外周部の円周方向におけるI/Iの値が最小になる位置と皮膜厚さが最大になる位置との角度偏差が±90度以内であることを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜において、この非晶質炭素皮膜は、周期律表の4a、5a、6a族及びSiから選択される1種若しくは2種以上の元素から成る金属若しくは半金属から成り、膜厚が200nm以下で基材直上に形成される下層皮膜層の上に形成されていることを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜。
  5. 請求項1〜3いずれか1項に記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜において、この非晶質炭素皮膜は、周期律表の4a、5a、6a族及びSiから選択される1種若しくは2種以上の元素と窒素及び炭素から選択される1種以上の元素との化合物から成り、膜厚が200nm以下で基材直上に形成される下層皮膜層の上に形成されていることを特徴とする穴明け工具用非晶質炭素皮膜。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載の穴明け工具用非晶質炭素皮膜が被覆されていることを特徴とする穴明け工具。
  7. 請求項6記載の穴明け工具であって、直径が0.25mm以下0.01mm以上であることを特徴とする穴明け工具。
  8. 請求項6,7いずれか1項に記載の穴明け工具において、工具先端部に前記非晶質炭素皮膜が付着していないことを特徴とする穴明け工具。
  9. 請求項6〜8いずれか1項に記載の穴明け工具において、基材がWCを主成分とする硬質粒子とCoを主成分とする結合材から成る超硬合金製であり、この超硬合金のWC粒子の平均粒径が0.1μm〜2μmでありCo含有量が重量%で5〜15%であることを特徴とする穴明け工具。
  10. 請求項6〜9いずれか1項に記載の穴明け工具において、被削材が電子回路基板または半導体パッケージ基板であることを特徴とする穴明け工具。
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