JP4780944B2 - 粘着テープ - Google Patents
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Description
(a)ブチル系粘着剤は、カレンダー塗工方式で塗工されるのが一般的であるが、この塗工方法では、塗工時に、熱やテンション(応力)が大きくかかるため、手切れ性を有するポリオレフィン系基材へのブチル系粘着剤の塗布が極めて困難である。
(b)例えば、ラミネート方法等によりブチル系粘着剤による粘着剤層を、手切れ性を有するポリオレフィン系基材上に形成したとしても、ロール状に巻回した後の巻き圧により、ブチル系粘着剤がテープ側面にはみ出してしまい、粘着テープの外観性、巻き戻し性およびブロッキング防止性の低下が避けられない。
本発明の他の目的は、粘着剤としてブチルゴム系粘着剤が用いられ、また、支持基材として凹凸加工が施されたポリオレフィン系基材が用いられていても、外観性、巻き戻し性およびブロッキング防止性が優れている粘着テープを提供することにある。
支持基材:メルトフローレート(温度:230℃、荷重:21.18N;JIS K 6758に準じる)が20g/10min未満のポリエチレン系樹脂と、メルトフローレート(温度:230℃、荷重:21.18N;JIS K 6758に準じる)が20g/10minを超えるポリプロピレン系樹脂とを、前者/後者=60/40〜10/90(重量部)の割合で含有するポリオレフィン系樹脂組成物により構成され、一方の面が平滑面となっているとともに、他方の面が凹凸部を有する凹凸面となっているポリオレフィン系樹脂フィルム又はシートにより形成される
粘着剤層:クレーを10〜60重量%の割合で含有するブチルゴム系粘着剤により形成される
本発明の粘着テープにおいて、支持基材は、一方の面が平滑面となっているとともに、他方の面が凹凸部を有する凹凸面となっているポリオレフィン系樹脂フィルム又はシートにより形成されている。そのため、本発明の粘着テープは、支持基材に形成されている凹凸部を利用して、ハサミやナイフ等の切断工具を用いなくても、手により容易に且つ安全に切断することができる。従って、切断工具により、被着体を傷つけることを防止することができ、切断時の作業性を大きく向上できる。
前記支持基材の少なくとも片面(片面又は両面)には、粘着剤層が形成されている。このような粘着剤層を構成する粘着剤としては、ブチルゴム系粘着剤が用いられていることが重要である。すなわち、粘着剤層は、ブチルゴム系粘着剤により形成されていることが重要である。ブチルゴム系粘着剤において、ゴム成分としてのブチルゴムとしては、特に制限されず、バージンブチルゴム、再生ブチルゴムなどの公知乃至慣用のブチルゴムを1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
ブチルゴム(商品名「ブチル268」日本合成ゴム社製)100部と、石油系樹脂(商品名「エスコレッツ1205」トーネックス社製;粘着付与樹脂)50部と、軟化剤(商品名「ポリブデンHV−300」日本石油化学社製)200部と、充填剤としてのクレー(商品名「SATINTONE WHITETEX」三井物産社製)200部とを混合して、カレンダー方式で塗工されるタイプのブチルゴム系粘着剤(「ブチルゴム系粘着剤A」と称する場合がある)を調製した。なお、このブチルゴム系粘着剤Aには、固形分全量に対して、クレーが36重量%の割合で含まれている。
表1に示されるように、ポリプロピレン系樹脂[商品名「F−109V」三井住友ポリオレフィン社製;メルトフローレート(温度:230℃、荷重:21.18N;JIS K 6758に準じる)26g/10min;「PP(MFR26)」と称する場合がある]40部と、ポリエチレン系樹脂[商品名「G−705」三井住友ポリオレフィン社製;メルトフローレート(温度:190℃、荷重:21.18N;JIS K 6760に準じる)7g/10min;「PE(MFR7)」と称する場合がある]60部とを混合して混合樹脂(「ポリオレフィン系混合樹脂A」と称する場合がある)を調製した。
表1に示されるように、PP(MFR26)80部と、PE(MFR7)20部とを混合して混合樹脂(「ポリオレフィン系混合樹脂B」と称する場合がある)を調製した。
表1に示されるように、PP(MFR26)80部と、PE(MFR7)20部とを混合して、実施例2と同様の混合樹脂(ポリオレフィン系混合樹脂B)を調製した。
表1に示されるように、PP(MFR26)80部と、PE(MFR7)20部とを混合して、実施例2と同様の混合樹脂(ポリオレフィン系混合樹脂B)を調製した。
表1に示されるように、PP(MFR26)80部と、PE(MFR7)20部とを混合して、実施例2と同様の混合樹脂(ポリオレフィン系混合樹脂B)を調製した。
実施例1〜3および比較例1〜2で得られた粘着テープについて、手切れ性、塗工性、接着性、糊はみ出し防止性を、下記の測定方法又は評価方法により評価した。評価結果は、表1に併記した。
23℃の雰囲気下において、粘着テープ(幅50mm)の幅方向の一方の端部を両手の指先でつまみ(間隔5〜10mm)、その後、粘着テープを幅方向に引き裂き、その時の粘着テープの切断のし易さにより、粘着テープの手切れ性を、下記の評価基準で、官能的に評価した。
・手切れ性の評価基準
○:容易に切断することができる。
×:容易に切断することができない。
ブチルゴム系粘着剤を支持基材上に塗工したときに、支持基材に収縮、延伸や変形が生じていないかを目視で観察し、下記の基準により、塗工性を評価した。
・塗工性の評価基準
○:支持基材に収縮、延伸や変形が生じていない。
×:支持基材に収縮、延伸や変形が生じている。
低温(0℃)での針葉樹合板に対する接着性を目視で観察することにより、粘着テープの接着性を評価した。具体的には、0℃において、針葉樹合板に粘着テープを貼り合わせた際に、浮きが生じていないかを観察し、下記の基準により、接着性を評価した。
・接着性の評価基準
○:接着性が良好である。
×:接着性が不良である。
ロール状に巻回された形態の粘着テープの側面を、手で触って、ベタつきがないか、又はそのベタつきの程度を確認し、下記の評価基準で、官能的に、糊はみ出し防止性を評価した。
・糊はみ出し防止性の評価基準
○:ベタつきが少なく又は全くなく、粘着剤成分がほとんど又は全く側面からはみ出ていない。
×:ベタつきが多く、粘着剤成分が側面からはみ出ている。
2 凹部
d 凹部2の幅
L 凹部2のピッチ間隔
h 凹部2の深さ
p 凹部2における支持基材1の厚み
q 支持基材1の総厚又は最大厚み
X 支持基材1の長手方向
Y 支持基材1の幅方向
Claims (7)
- 支持基材と、該支持基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とを有している粘着テープであって、下記支持基材の平滑面に下記粘着剤層が形成されており、さらに、支持基材と粘着剤層との厚みの比が、支持基材/粘着剤層=1.2/1〜1/2.5であることを特徴とする粘着テープ。
支持基材:メルトフローレート(温度:230℃、荷重:21.18N;JIS K 6758に準じる)が20g/10min未満のポリエチレン系樹脂と、メルトフローレート(温度:230℃、荷重:21.18N;JIS K 6758に準じる)が20g/10minを超えるポリプロピレン系樹脂とを、前者/後者=60/40〜10/90(重量部)の割合で含有するポリオレフィン系樹脂組成物により構成され、一方の面が平滑面となっているとともに、他方の面が凹凸部を有する凹凸面となっているポリオレフィン系樹脂フィルム又はシートにより形成される
粘着剤層:クレーを10〜60重量%の割合で含有するブチルゴム系粘着剤により形成される - 支持基材の片面に形成されている凹凸部が、粘着テープの長手方向に対して垂直方向に延びた形状の凹凸部である請求項1記載の粘着テープ。
- 粘着剤層を形成するブチルゴム系粘着剤が、熱溶融型ブチルゴム系粘着剤である請求項1又は2記載の粘着テープ。
- 支持基材の片面に形成されている凹凸部が、幅方向に直線状で、且つ、断面が四角柱状の凹部が形成されている請求項1〜3の何れかの項に記載の粘着テープ。
- 粘着剤層が、ブチルゴム系粘着剤をカレンダー方式で塗工することにより形成された粘着剤層である請求項1〜4の何れかの項に記載の粘着テープ。
- 防水用粘着テープである請求項1〜5の何れかの項に記載の粘着テープ。
- 支持基材の最薄部の厚みが10〜200μmである請求項1〜6の何れかの項に記載の粘着テープ。
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