JP2017052896A - 表面保護フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材層と、中間層と、粘着層とを有する表面保護フィルムであって、前記中間層はポリプロピレン樹脂と結晶核剤とを含有する表面保護フィルム。
【選択図】なし
Description
しかし、特許文献1の手法は表面保護フィルム全体の粘着力を低下させるため、打ち抜き体端部の粘着力だけでなく通常の粘着力も低下させてしまい、表面保護フィルムと被着体との間に浮きが発生しやすいという問題があった。
以下、本発明を詳述する。
しかしながら、基材層に結晶核剤を含有させると表面保護フィルムをロールで保管した際、経時によって粘着力が低下するという問題が生じた。
上記ポリエチレン樹脂として、例えば、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等が挙げられる。
上記ポリオレフィン樹脂のなかでも、透明性、剛性、耐熱性の観点からポリプロピレン樹脂が好ましく、弾性率の観点からホモポリプロピレンがより好ましい。
ポリプロピレン樹脂にはホモポリプロピレンやブロックポリプロピレンなど幾つか種類があるが、その中でもホモポリプロピレン樹脂を用いることが好ましい。上記中間層をホモポリプロピレン樹脂とすることで、他のポリプロピレン樹脂よりも高い弾性率を発揮することができる。
表面保護フィルムが引っ張られて被着体に貼られると、経時によって表面保護フィルムが収縮するため、被着体との収縮率の差でカールが生じる。しかし表面保護フィルムの弾性率が高いと引っ張り時の変形が小さくなるので、経時による表面保護フィルムの収縮を抑えることができ、カールが発生しにくくなる。
上記金属塩系としてリン酸エステル金属塩(例えばADEKA社製、商品名「アデカスタブNA−11」等)や安息香酸金属塩、ビメリン酸金属塩、ロジン金属塩等が挙げられる。
上記ソルビトール系としてベンジリデンソルビトール(例えば新日本理化社製、商品名「ゲルオールD」等)等が挙げられる。
上記中間層の結晶核剤の中でもリン酸金属塩系を用いるのが好ましい。
上記粘着付与剤は特に限定されないが、軟化点が80℃以上であることが好ましく、90〜140℃であることがより好ましい。上記粘着付与剤として、例えば、脂肪族共重合体、芳香族共重合体、脂肪族芳香族共重合体、脂環式共重合体等の石油系樹脂、クマロン−インデン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、重合ロジン等のロジン系樹脂、(アルキル)フェノール系樹脂、キシレン系樹脂、及び、これらの水素添加物等が挙げられる。
また、ポリオレフィン樹脂との混合物として市販されている粘着付与剤を用いてもよい。これらの粘着付与剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、上記粘着層の剥離性、耐候性等を高めるためには、上記粘着付与剤は、水素添加物であることが好ましい。
また本発明の表面保護フィルムは、表面が平滑な被着体の表面を保護するために用いられてもよいが、表面に凹凸形状を有する被着体の表面を保護するために用いてもよい。上記表面に凹凸形状を有する被着体は特に限定されず、例えば、プリズムシート(拡散フィルムともいう)等の液晶ディスプレイ用の光学部材等が挙げられる。
ポリオレフィン樹脂(商品名「S135」、ホモポリプロピレン樹脂、JSR社製)100重量部に対して離型剤(商品名「アルフローH50F」、エチレンビス−ステアリン酸アミド(EBSA)、日油社製)を2.5重量部配合し、基材層を形成するための基材層組成物を得た。
ポリプロピレン樹脂(商品名「S135」、ホモポリプロピレン樹脂、JSR社製)100重量部に対して結晶核剤(商品名「アデカスタブNA−11」、リン系化合物、ADEKA社製)を1.5重量部配合し、中間層を形成するための中間層組成物を得た。
スチレン系エラストマー(商品名「DR1321P」、スチレン−エチレンブチレン共重合体、JSR社製)100重量部に対して粘着付与剤(商品名「アルコンP100」、脂環族飽和炭化水素樹脂、荒川化学工業社製、軟化点100℃)を30重量部配合し、粘着層を形成するための粘着組成物を得た。
基材層の原料として上記の基材層組成物を、中間層の原料として上記の中間層組成物を、粘着層の原料として上記の粘着組成物を用い、Tダイ法により共押出成形し、基材層6μm、中間層28μm、粘着層6μmの表面保護フィルムを得た。
得られた表面保護フィルムについて弾性率を測定した。
表1に示すように結晶核剤の含有量を変更したこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムについて実施例1と同様にして弾性率を測定した。
表1に示すように結晶核剤の種類を実施例4でNA−27(ADEKA製)、実施例5でゲルオールD(新日本理化製)に変更したことと、結晶核剤の含有量を変更したこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムについて実施例1と同様にして弾性率を測定した。
表1に示すように基材層と中間層のベース樹脂をホモポリプロピレン樹脂からブロックポリプロピレン樹脂(商品名「J715M」、ブロックポリプロピレン樹脂、JSR社製)に変更し、結晶核剤の含有量を変更したこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルム得た。得られた表面保護フィルムについて実施例1と同様にして弾性率を測定した。
表1に示すように結晶核剤を含有させる層を中間層から基材層へ変更し、結晶核剤の含有量を変更したこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルム得た。得られた表面保護フィルムについて実施例1と同様にして弾性率を測定した。
実施例、比較例で得られた表面保護フィルムについて、以下の評価を行った。結果を表1に示した。
プリズムシート(50μmのアクリル樹脂からなり、プリズムのピッチが50μm、高さが25μmであるもの)を被着体として用意した。被着体のレンズ面を覆うように25mm幅の表面保護フィルムを貼り付けて、試験片を作製した。貼り付けは、23℃及び相対湿度50%RHの環境下で、2kgの圧着ゴムローラーを用いて、300mm/分の速度で圧締することにより行った。得られた試験片を23℃及び相対湿度50%RHの環境下で30分放置した。放置後、JIS Z0237に準拠して、被着体から引張速度300mm/分で180°方向に表面保護フィルムを剥離し、初期粘着力を測定した。また、初期粘着力を下記の基準で判定した。
○:0.05N/25mm以上0.15N/25mm未満
×:0.05N/25mm未満、又は、0.15N/25mm以上
プリズムシート(50μmのアクリル樹脂からなり、プリズムのピッチが50μm、高さが25μmであるもの)を被着体として用意した。被着体のレンズ面を覆うように表面保護フィルムを貼り付けて、試験片を作製した。貼り付けは、23℃及び相対湿度50%RHの環境下で、2kgの圧着ゴムローラーを用いて、300mm/分の速度で圧締することにより行った。得られた試験片を23℃及び相対湿度50%RHの環境下で30分放置した。放置後、打ち抜き刃型を用いて60mm×100mmの短冊状に打ち抜いて試験片を得た。打ち抜いた試験片を、被着体から引張速度300mm/分で90°方向に表面保護フィルムを剥離し、とっかかりを測定した。また、とっかかりを下記の基準で判定した。
◎:0.40N/25mm未満
○:0.40N/25mm以上0.80N/25mm未満
×:0.80N/25mm以上
表面保護フィルムのロールを作成した。ロールを40℃の環境下で3日間養生した。その後、プリズムシート(50μmのアクリル樹脂からなり、プリズムのピッチが50μm、高さが25μmであるもの)を被着体として用意した。被着体のプリズム面を覆うように25mm幅の表面保護フィルムを貼り付けて、試験片を作製した。貼り付けは、23℃及び相対湿度50%RHの環境下で、2kgの圧着ゴムローラーを用いて、300mm/分の速度で圧締することにより行った。得られた試験片を23℃及び相対湿度50%RHの環境下で30分放置した。放置後、JIS Z0237に準拠して、被着体から引張速度300mm/分で180°方向に表面保護フィルムを剥離し、ロール経時粘着力を測定した。また、ロール経時粘着力低下率を下記の式で計算し、下記の基準で評価した。
ロール経時粘着力低下率=(初期粘着力−ロール経時粘着力)×100/初期粘着力
◎:20%未満
○:20%以上50%未満
×:50%以上
プリズムシート(50μmのアクリル樹脂からなり、プリズムのピッチが50μm、高さが25μmであるもの)を被着体として用意した。70mm×100mmの被着体のプリズム面に表面保護フィルムを貼り付け、試験片を作製した。40℃の環境下で3日間放置した後、カールの高さを測定し、下記の基準で判定した。
○:16mm未満
×:16mm以上
Claims (3)
- 基材層と、中間層と、粘着層とを有する表面保護フィルムであって、前記中間層はポリプロピレン樹脂と結晶核剤とを含有することを特徴とする表面保護フィルム。
- ポリプロピレン樹脂はホモポリプロピレン樹脂であることを特徴とする請求項1記載の表面保護フィルム。
- ロール状に巻回した状態で40℃、3日間保管した前後において被着体と貼りあわせてJIS Z0237に準拠して測定した粘着力の低下率が50%以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の表面保護フィルム。
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