JP4780880B2 - 家具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、笠木等の長尺外装材を有する可動間仕切壁などの家具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の家具、例えば、可動間仕切壁においては、その上端部に種々の態様で笠木が取り付けられているが、剛性のある金属材料等により作られた笠木を使用する場合には、間仕切壁本体の上端部所要箇所にナットを固設しておき、笠木の両端部を前記ナットに定着されるビスを用いてパネルに取り付けるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、通常のビスをこのような箇所に使用する場合には、ビスの頭部を何らかの手段により隠蔽しないと家具の概観が損なわれる。そのため、ビスの頭部を隠すためのビスカバーなどが必要になり、部品点数の増加を招いて組み立てや分解に手間と時間がかるという問題が発生する。
【0004】
このような不具合を解消するために、笠木取付用のビスとして、定着状態において頭部外面が笠木の上面と略面一となる皿ビスを使用し、ビスの頭部を隠蔽するための格別な部品を省略することが検討されている。
ところで、このような構成を採用する場合には、開口端部にテーパ受座を有するロート状のビス孔を笠木の両端部にそれぞれ形成しておくことが必須となるが、このようなビス孔に皿ビスをそれぞれ適切に装着するには、両皿ビスの軸心間の距離に比較的高い精度が要求される。ところが、精密機械とは異なり、この種の家具の本体に設けたナットの軸心間距離を高い精度で管理することは困難である。そのため、組み立て時に製作誤差によって笠木を取り付けるための皿ビスの一方がうまく装着できないという不都合を招くおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の問題点を解決するために、本発明は、笠木等の長尺外装材の複数箇所に皿ビス用のビス孔を設けるとともに、これらビス孔に対応させて前記家具本体側にナット部材を配しておき、前記各ビス孔に装着した皿ビスを対応するナット部材に定着して前記長尺外装材を家具本体の端面に取り付けるにあたり、ナット部材の全部又は一部をナット部材取付手段により、前記長尺外装材に対する接近移動を禁止し、且つ、前記長尺外装材の長手方向への遊動を許容した状態で保持するようにしたことを前提とするものである。
【0006】
このような構成のものであれば、家具本体に設けられた複数のナット部材の軸心間距離を、ナット部材取付手段により保持されたナット部材の遊動により変化させることが可能となる。そのため、家具本体に多少の製作誤差は存在しても、ナット部材の軸心間距離を、皿ビスの正規の軸心間距離に合致するよう修正することができるようになる。したがって、各皿ビスを無理なく正常に装着することが可能となる。
【0007】
具体的な態様としては、家具本体が、構造枠を備えた可動間仕切壁の本体であり、長尺外装材が、その本体の上端面に装着される笠木であるものを挙げることができる。
【0008】
また、このような場合、ナット部材を、構造枠の左右の縦枠材内にそれぞれ配するのがスペース的に有利である。さらに、このようなものであれば、前記笠木の両端を浮き上がらせないように添い設けることができるようになる。また、前記構造枠が左右の縦枠材を複数本の横枠材により結合したものである場合に、これら縦枠材と横枠材との間に生じる可能性のある隙間部分も含めて、ナット部材の軸心間距離を皿ビスの正規の軸心間距離に合致するように修正することが可能になり、特に有効なものとなる。
【0009】
かかる位置にナット部材を配する場合、ナット部材取付手段としては、ナット部材の両側に突出させた突起と、前記縦枠材の対向する壁面板にそれぞれ設けた長孔とを具備してなり、それら両長孔に前記両突起を、笠木の長手方向に移動可能に嵌め合わせたものを挙げることができる。
【0010】
皿ビスの緩み止めを更に効果的に行うために、本発明は、ナット部材取付手段が、前記ナット部材の両側に突出させた突起と、前記家具本体の対向する壁面板にそれぞれ設けられ前記突起を長尺外装材の長手方向に移動可能に保持する長孔とを具備してなり、前記ナット部材の突起の軸線を該ナット部材のねじ孔から偏移させており、前記突起の断面形状を非円形状のものにして該突起が前記長孔内で前記軸線回りに回転しないように構成している。このような構成にしておけば、ナット部材のねじ孔に皿ビスをねじ込んで締め付けて行くと、ナット部材に突起の軸線回りに回転しようとするモーメントが作用し、ナット部材と家具本体との間の摩擦のみならず、ナット部材と皿ビスとの間の摩擦も増加することになり、皿ビスの緩みが効果的に抑制される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1に示す実施の形態は、本発明を家具の一種である可動間仕切壁Wに適用した場合のものである。
【0013】
この可動間仕切壁Wは、家具本体である間仕切壁本体100の上端面に長尺外装材である笠木Kを装着している。
【0014】
間仕切壁本体100は、複数のパネル1を左右方向に図示しない連結機構によって連結してなるもので、各パネル1の上端に該パネル幅に対応する長さの笠木Kをそれぞれ装着するようにしてある。各パネル1は、構造枠2の前後両面にパネル要素Pを配したもので、前記構造枠2は、左右の縦枠材3を複数本の横枠材4により結合したものである。
【0015】
図2に示した笠木Kは、笠木本体5と、該笠木本体5が間仕切壁本体100の側端に位置する笠木本体の開口部分を覆うように取り付ける笠木キャップ6とからなるものである。具体的には、笠木本体5は、アルミなどの金属を押出形成したもので、図5および図8に示すようにその前後幅をパネル1の前後幅と略等しくした底壁部50と、この底壁部50の前後端部から内側寄りに起立させて設けた2つの起立壁部51と、この起立壁部51の上端部に設けた頂壁部52とを具備し、さらに、該笠木本体5の間仕切壁本体100に対する前後方向の位置決めをするための位置決め部Iと、前後両側に長手方向に渡って形成したオプション物取付部O(図8参照)とを設けたものである。そして、前記底壁部50と、2つの起立壁部51と、頂壁部52に囲まれた空間S(図7、8参照)を長手方向に沿って形成するとともに左右両端を開口させた開口部53(図5参照)を設けている。位置決め部Iは、図8に示すように、底壁部50と、該底壁部50の下端部側に縦枠材3の前後方向外幅寸法より若干大きい距離だけ離間させて一体成形した2つのリブ54とからなり、該笠木本体5を前記パネル1に装着する際に、このリブ54で縦枠材3を挟み、間仕切壁本体100の上端面たる縦枠材3、横枠材4およびパネル要素Pの上端部分に底壁部50の下端部500を当てるようにして位置決めするようにしたものである。また、オプション物取付部Oは、図8に示すように頂壁部52をその前後端とも内向きコ字状を形成するように下方に折り曲げて設けた折曲部55と、起立壁部51と、前記底壁部50の起立壁部51より外側部分とよって長手方向に沿った溝形状を形成したものである。このようなオプション物取付部Oは、例えば、オプション物に設けた係り合い爪を前記折曲部55に引っ掛けるようにして、底壁部50で該オプション物の下端部分を支持させて片持ち状に取り付けることができる。
【0016】
また、笠木キャップ6は、前記笠木本体5の開口部53を覆うキャップ部60と、このキャップ部60を前記笠木本体5に取り付けるための取付部61とからなる。キャップ部60は、笠木本体5と同素材あるいは樹脂成形材によって、その側面視を開口部53を隠蔽し得るような形状に形成した薄板状のものである。取付部61は、前記笠木本体5の開口部53から左右方向から挿入する挿入部61aと、この挿入部61aに一体に設けた固定用の弾性爪61bとを具備してなるものである。挿入部61aは、その前後幅を前記笠木本体5の2つの起立壁部51の離間距離より小さく設定した基板部61a1と、その前後両縁に起立する起立部61a2とからなるチャネル状のものである。また、弾性爪61bは、図3に示すように基板部61a1に、基端部分を残して周囲を該基板部61a1から切り離すとともに下端側を突起させて形成したもので、前後に2箇所設けている。
【0017】
パネル要素Pは、板金製の板状部材の内面に芯材を充填してなる長方形状のもので、裏面側に図示しない爪部を備えており、その爪部を利用して前記縦枠材3や、横枠材4に着脱可能に装着されている。この図示例では、装着状態においてパネル要素2の裏面が縦枠材の壁面板30、31に密接するようにしているが、例えば、パネル要素Pの爪部に図示しない適宜なかさ上げ用のスペーサ要素を設けて、装着されたパネル要素Pの裏面と縦枠材3との間に隙間が形成されるようにしてもよい。この場合には、もちろん前記笠木Kを、その前後方向の幅を対応させて形成する。
【0018】
縦枠材3は、それぞれ剛性を有する板金素材に曲げ加工を施すことにより作られたもので、対をなす前後の壁面板30、31と、これら両壁面板30、31の外方側縁間に位置する外側端板32と、前記両壁面板30、31の内側縁間に位置する内側端板33とを一体的に備えた略角パイプ状をなしている。
【0019】
このような可動間仕切壁Wにおいて、図1および図4、5に示すように笠木Kの両端近傍部に皿ビスB用のビス孔7をそれぞれ設けるとともに、これらビス孔7に対応させて前記間仕切壁本体100側にナット部材8を配しておき、前記各ビス孔7に装着した皿ビスBを対応するナット部材8に定着して前記笠木Kを間仕切壁本体100の上端面に取り付けるようにしている。そして、ナット部材8の全部をナット部材取付手段Nにより、前記笠木Kに対する接近移動は禁止し且つ前記笠木Kの長手方向への遊動は許容した状態で保持するようにしている。
【0020】
詳述すれば、図5から図8に示すようにナット部材8は、平面視長方形をなす厚肉ブロック状のもので、前記構造枠2の左右の縦枠材3内にそれぞれ配されている。そして、このナット部材8に、本発明に係るねじ孔8aと、他の目的で設けたねじ孔8bとを設けている。
【0021】
ナット部材取付手段Nは、前記ナット部材8の両側に一体に突出させた突起9と、前記縦枠材3の対向する壁面板30、31にそれぞれ設けた長孔10a、10bとを具備してなり、それら両長孔10a、10bに前記両突起9を、笠木本体5の長手方向への移動可能に嵌め合わせたものである。
【0022】
前記突起9は、その軸線Cをナット部材8のねじ孔8aから偏移させて該ナット部材8の両側に突出させたものである。そして、各突起9の横断面形状は、図7に示すように前記長孔10a、10b内で軸線C回りに回転しないようにするために非円形状にしてある。具体的には、正面視横長長方形をなす前記長孔10a、10bに対して、突起9の横断面形状は、該長孔10a、10bの短辺の長さより若干小さい1辺を有した略正方形のものにしてある。突起9の横断面形状は、長孔10a、10bに嵌め合わせた状態で軸線C回りに回転しない形状であればどのようなものでもよく、例えば、横断面小判型、6角形状、8角形状その他の多角形状などであってもよい。そして両突起9の先端間の距離は、前記縦枠材3の前後方向外幅寸法と略等しく設定してある。
【0023】
それぞれの壁面板30、31は、その一部分に対向するように内向きの凹部300、310(図6参照)を形成して、前記突起9を架けるための架けしろを確保している。
【0024】
長孔10a、10bは、それぞれの壁面板30、31の前記凹部300、310に、正面視長方形状に開口させて設けたものである。さらに本実施の形態では、図6に示すように、壁面板31に設けた長孔10bの左右幅を、他方の壁面板30に設けた長孔10aよも大きく設定して、前記突起9の水平方向に沿った回転挿入をしやすくしているが、長孔10aと長孔10bとが同じ形状であっても構わない。
【0025】
次に、以上のような構成において、笠木Kを間仕切壁本体100に取り付ける場合について説明する。
【0026】
まず、パネル1の左右の縦枠材3に対して、一方の突起9を壁面板30に設けた長孔10aに挿入し、他方の突起9を水平方向に回転させるように壁面板31側の長孔10bに挿入して、ナット部材8を壁面板30,31間に架け渡すように取り付ける。一方、笠木本体5の端部の開口部53に、笠木キャップ6を、弾性爪61bを変形させながら取付部61を空間S内に挿入して該弾性爪61bによって固定して取り付けておく。そして、このように笠木本体5に笠木キャップ6を装着した笠木Kを、パネル1に対して、位置決め部Iによって前後方向の位置決めをしつつ、ビス孔をナット部材8のねじ孔8aにほぼ対応させるように配置する。そして、上方から皿ビスBを挿入して、ねじ孔8aに締結させる。さらに、他方の縦枠材3に設けたナット部材8のねじ孔8aに皿ビスBを締結し、笠木Kの両端が浮き上がらないようにする。この際、長孔10a、10b内で突起9の長手方向の位置調節を行うことで、ナット部材8の軸心間距離を、皿ビスBの正規の軸心間距離に合致するよう修正し、ビス孔7とその軸を一致させたねじ孔8aに、皿ビスBを挿入してねじ込んでいく。なお、本実施の形態では、構造枠2が左右の縦枠材3を複数本の横枠材4により結合したものであり、ナット部材8を左右の縦枠材3に設けたので、縦枠材3と横枠材4との間に生じる可能性のある隙間部分も含めて、ナット部材8の軸心間距離を皿ビスBの正規の軸心間距離に合致するよう修正することができる。同様にして、各パネル1に笠木Kを装着して、間仕切壁本体100の上端面全面に笠木Kを装着する。
【0027】
以上詳述したように、本実施形態の間仕切壁本体100は、突起9の断面を、前記長孔10a、10bの短辺の長さより若干小さい1辺を有した略正方形状にして、突起9の長孔10a、10b内での上下方向の移動は規制するともに、長孔10a、10bの長辺の長さ範囲内で突起9の長手方向の移動を可能に保持するように構成したナット部材取付手段Nを設けたので、ナット部材8を、笠木本体5側へ接近しないようにするとともに長手方向へ遊動することができる。すなわち、左右の縦枠材3に配したナット部材8の軸心間距離を、該ナット部材8の遊動によって変化させることができる。このため、間仕切壁本体100に多少の製作誤差が存在しても、ナット部材8の軸心間距離を、皿ビスBの正規の軸心間距離に合致するよう修正することができ、皿ビスBを無理なく正常に装着することができる。
【0028】
また、ナット部材8を縦枠材3の内部の空間に配するようにしたので、笠木Kと間仕切壁本体100との間などにナット部材8を取り付けるためのスペースを取る必要がない。
【0029】
また、ナット取付手段Nを、ナット部材8の両側に突出させた突起9と、縦枠材3の対向する壁面板30、31にそれぞれ設けた長孔10a、10bとから構成し、それら両長孔10a、10bに前記両突起9を、笠木本体5の長手方向に移動可能に嵌め合わせるようにしたので、縦枠材3には、長孔10a、10bを開口するための加工をするだけで、ナット部材8を取り付けることができる。
【0030】
突起9を、その軸線Cをナット部材8のねじ孔8aから偏移させてナット部材8の両側に突出させるとともに横断面形状を略正方形にして、長孔10a、10b内で軸線C回りに回転しないようにしたので、ナット部材8のねじ孔8aに皿ビスBをねじ込んで締め付けに伴うナット部材8に前記突起9の軸線C回りに回転しようとするモーメントの作用で、ナット部材8と縦枠材3に設けた長孔10a、10bとの間の摩擦およびナット部材8と皿ビスBとの間の摩擦が増加し、皿ビスBの緩みを効果的に抑制することができる。
【0031】
本発明は、以上のような実施形態に限られない。
【0033】
また、本実施の形態においては、長尺外装物を、笠木Kとしたが、これに限らず、家具本体の端面に添い設けるものであれば、例えば枠体のようなものでもよい。
【0034】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、家具本体に設けられた複数のナット部材の軸心間距離を、ナット部材取付手段により保持されたナット部材の長手方向の遊動により変化させることができ、その結果、家具本体に多少の製作誤差は存在しても、ナット部材の軸心間距離を、皿ビスの正規の軸心間距離に合致するよう修正することができる。したがって、各皿ビスを無理なく正常に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す全体図。
【図2】同実施の形態における笠木を示す平面図。
【図3】図2におけるA−A端面図。
【図4】本実施形態を示す要部の斜視図。
【図5】図4における分解斜視図。
【図6】本実施形態におけるナット部材取付手段を示した端面図。
【図7】図4におけるX−X断面図。
【図8】図4におけるY−Y断面図。
【符号の説明】
1・・・パネル
2・・・構造枠
3・・・縦枠材
7・・・ビス孔
8・・・ナット部材
8a・・・ねじ孔
9・・・突起
10a・・・長孔
10b・・・長孔
30、31・・・壁面板
100・・・間仕切壁本体(家具本体)
C・・・軸線
B・・・皿ビス
K・・・笠木(長尺外装物)
N・・・ナット部材取付手段
P・・・パネル要素
W・・・可動間仕切壁
Claims (4)
- 家具本体と、この家具本体の端面に添い設ける笠木等の長尺外装材と、この長尺外装材の複数箇所に設けた皿ビス用のビス孔と、これらビス孔に対応させて前記家具本体側に配した複数のナット部材と、これらナット部材の全部又は一部の前記長尺外装材に対する接近移動を禁止し、且つ、前記長尺外装材の長手方向への遊動を許容した状態で、前記ナット部材の全部又は一部を前記家具本体に保持させるナット部材取付手段と、前記各ビス孔を通して前記各ナット部材に定着した皿ビスとを具備してなり、
前記ナット部材取付手段が、前記ナット部材の両側に突出させた突起と、前記家具本体の対向する壁面板にそれぞれ設けられ前記突起を長尺外装材の長手方向に移動可能に保持する長孔とを具備してなり、
前記ナット部材の突起の軸線を該ナット部材のねじ孔から偏移させており、前記突起の断面形状を非円形状のものにして該突起が前記長孔内で前記軸線回りに回転しないように構成していることを特徴とする家具。 - 家具本体が、構造枠を備えた可動間仕切壁の本体であり、長尺外装材が、その本体の上端面に装着される笠木である請求項1記載の家具。
- ナット部材が、構造枠の左右の縦枠材内にそれぞれ配されている請求項2記載の家具。
- ナット部材取付手段が、ナット部材の両側に突出させた突起と、前記縦枠材の対向する壁面板にそれぞれ設けた長孔とを具備してなり、それら両長孔に前記両突起を、笠木の長手方向に移動可能に嵌め合わせたものである請求項3記載の家具。
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