JP4780549B2 - キナーゼ阻害活性を有するピロロピラジン誘導体およびその生物学的用途 - Google Patents

キナーゼ阻害活性を有するピロロピラジン誘導体およびその生物学的用途 Download PDF

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Description

本発明は、キナーゼ阻害活性を有するピロロピラジン誘導体およびその生物学的用途に関する。プロテインキナーゼは、ATPまたはGTPをリン酸基供与体として用いて、タンパク質のセリン、スレオニンおよびチロシン残基のリン酸化を触媒する。タンパク質リン酸化は、細胞の代謝および調整経路を最終的に調節するためにその細胞によって用いられる主要な翻訳後機構(post-translational mechanism)の一つとして考えられる。
プロテインキナーゼ(ヒトゲノムにおいて推定800)、およびそれらの等価体であるプロテインホスファターゼは、大抵のヒトの病気に影響するようである。これが、強くかつ選択的なプロテインキナーゼ阻害剤に対するスクリーニングが最近数年にわたって強化された理由である。
本発明者らは、2つのキナーゼファミリー(サイクリン依存性キナーゼ(cyclin-dependent kinases:CDK)およびグリコーゲン・シンターゼ・キナーゼ−3(glycogen synthase kinase-3:GSK−3))に関するそれら阻害剤の作用力に焦点を合わせた。
CDKは、細胞周期、アポトーシス、神経機能および神経変性(neurodegeneration)、転写およびエキソサイトーシスを制御することに必要とされる。
GSK−3は、WNTシグナリング経路の必須要素であり、サイクリンD1およびβ−カテニンのレベルを制御することによる細胞周期調節、発生時の背腹軸形成(dorso-ventral patterning)、グリコーゲン合成に関するインシュリン作用、軸索の成長、HIV−1 Tat媒介神経毒性、およびタウのリン酸化(アルツハイマー病の特徴)を含む複数の生理学的プロセスに必要とされる。CDK/GSK−3阻害剤の適用は、癌、神経変性疾患(アルツハイマー病等)、糖尿病、原生類寄生虫の増殖およびウイルス感染(HIV、サイトメガロウイルスおよびヘルペスウイルス)に対して評価されている(1(非特許文献1))。
CDK阻害剤は、プリン類であるオロモーシン(olomoucine)、ロスコビスチン(roscovitine)、パーバラノール(purvalanol)、CVT−313、C2アルキル化プリン類であるH717およびNU2058、ピペリジン置換プリン類であるトヨカマイシン(toyocamycin)、フラボピリドール(flavopiridol)、インジルビン類(indirubins)、パウロン類(paullones)、γ−ブチロラクトン、ヒメニアルディシン(hymenialdisine)、インデノピラゾール類(indenopyrazoles)、ピリミジン類であるNU6027およびCGP60474、ピリドピリミジン、アミノピリミジンであるPNU 112455A、オキシンドール類(oxindoles)、PD0183812、シンナムアルデヒド類、キナゾリン類、ファスクラプリシン(fasclaplysin)、SU9516およびベンゾカルバゾール類を含む(参照1(非特許文献1)、参照2〜8(非特許文献2〜8)に概観される)。GSK−3阻害剤は、インジルビン類(indirubins)、パウロン類(paullones)、マレイミド類(maleimides)およびリチウムを含む。
「Cyclin-dependent kinases inhibitors as potential anticancer,anti-neurodegenerative,anti-viral and anti-parasitic agent」 Drug Resistance Update 2000,3,83-88 Meijer,L. 「Cyclin-dependent kinase inhibitors for treating cancer.」Med.Res.Rev.2001,21,487~498 Toogood,P.L. 「ATP-site directed inhibitors of cyckin-dependent kinases.」Curr.Med.Chem.1999,6,859~876 Gray,N;Detivaud,L;Doerig,C.;Meijer,L. 「Inhibitors of cyclin-dependent kinases as anti-cancer therapeutics.」Curr.Med.Chem.2000,7,1213~1245. Fischer,P.M.;Lane,D.P. 「Cyclin-dependent kinase inhibitors:novel anticancer agents.」Expert Opin.Investig.Drugs 2000,9,1849~1870.Pestell,R.;Mani,S.;Wange,C.;Wu,K.;Francis,R. 「Targeting hyperproliferative disorders with cyclin dependent kinase inhibitors.」Exp.Opin.Ther.Patents 2000,10,1~16. Rosiana,G.R.;Chang,Y.T. 「Cyclin-dependent kinase inhibitors:useful targets in cell cycle regulation.」J.Med.Chem.2000,43,1~18. Sielecki,T.M.;Boylan,J.F.;Benfield,P.A.;Trainor,G.L. 「Cyclin-dependent kinase and protein kinase C inhibitors: a novel class of antineoplastic agents in clinical dependent.」Cancer J.2000,6,192~212. Kaubisch,A.;Schwartz G.K.
本発明者らは、今、CDK1/2/5およびGSK−3α/βに選択的であり、酵素学的研究および結晶構造研究により示されるように、ATPと競争してキナーゼの活性部位に結合することによって100万分の1モル未満の範囲(sub-micromolar)で作用する新しいキナーゼファミリー阻害剤を確認した。
前記ファミリーは、CDK(複数)および/またはGSK−3α/β脱調節を伴う病的状況において治療価値を有する。
本発明は、このため、新規なピロロピラジン誘導体に関する。
本発明はまた、前記誘導体を合成する方法に関する。
さらに別の局面によると、本発明は、前記誘導体の薬物有効成分としての使用に関する。
本発明のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体は、一般式(I)を有する。
Figure 0004780549
ここで、
−R2およびR3は、同一または異なって、H、C1−C6アルキルを示し、該アルキルは、直鎖または分鎖アルキルであり、置換されていてもよく、
−R6は、置換されていてもよい芳香環Arまたはシクロアルキルであり、該シクロアルキルは、アリール基によって置換されていてもよく、このアリール基もまた置換されていてもよく、
−R7は、H、C1−C6アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CH、CH−シクロアルキル、CH−Arであり、
−Zは、HまたはCHである。
好ましくは、R2およびR3、および/またはZおよび/またはR7は、Hではない。
Arは、好ましくは、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジル、シクロプロピルフェニル、フェニルジオキソリルである。
「シクロアルキル」は、C3−C6シクロアルキルである。
アルキル基、芳香環またはシクロアルキルの置換基は、ハロゲン(F、Cl、Br、I、CF)、OH、NH、N(H,アルキル)、N(アルキル)、O−アルキル、COOH、COO−アルキル、CONH、CON(H,アルキル)、CON(アルキル)、NHCONH、NHCON(H,アルキル)、NHCON(アルキル)、N(アルキル)CONH、N(アルキル)CON(H,アルキル)、N(アルキル)CON(アルキル)、アルコキシ、CN、O−SO−NH、O−SO−N(H,アルキル)、−O−SO−N(アルキル)、SH、S−アルキルの1以上からなる群において選択される。1以上の置換基が存在していてもよい。
「アルキル」は、C1−C6アルキルであり、異性体を含む。
「アルコキシ」は、C1−C6アルキル基を有する。
「Alk.」は、C1−C6アルキレン基であり、nは、1〜6であり、「hal.」は、F、Cl、Br、IまたはCFである。
前記ピロロ[2,3−b]ピラジン類(以後、アロイシン類(aloisines)とも称する)は、強力なキナーゼ阻害性骨格であり、CDK(複数)およびGSK−3α/βに対して選択的であり、100万分の1モル未満の範囲でそれらのほとんどに対して作用する。
反応速度論研究、およびCDK/アロイシン類の共結晶構造の解明は、アロイシン類が触媒サブユニットへのATP結合の競争阻害によって作用することを立証する。それらは、骨格のLeu83の窒素および酸素原子の2つとの水素結合を通じてATP−結合ポケットと相互作用する。
前記アロイシン類はまた、後述の複数の実施例によって例示されるように、G1およびG2の双方において細胞を抑制することによって細胞増殖を阻害する点で特徴付けられる。
好ましいピロロピラジン誘導体は、式(II)を有する。
Figure 0004780549
ここで、
− 6位のフェニル基は、1、2または3つのR置換基によって置換され、該Rは、
− H、OH、アルキル、−O−アルキル、hal.、−NH、−N(H,アルキル)、−N(アルキル)、−O−SO−NH、−O−SO−N(H,アルキル)、−O−SO−N(アルキル)、−COOH、−COO−アルキル、−CONH、−CON(H,アルキル)およびCON(アルキル)
を含む群内で選択され、
− R7は、H、アルキル、(alk.)hal.、−CH−CH=CH、(alk.)−シクロアルキルまたはalk.−Arであり、そして、
− Zは、HまたはCHである。
好ましい基において、Zおよび/またはR7は、Hとは異なっている。
前記ファミリーの好ましい群(group)は、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦10μmである。それらは、
R=H、OH、アルコキシ、hal.またはアルキルであり、かつ、R7=Hである化学式(II)の誘導体または、R=アルコキシであり、かつ、R7=アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHである誘導体、または、
R=O−SO−N−(アルキル)、好適には、hal.またはOHであり、かつ、R7=アルキルであり、かつ、n=1〜3であり、かつ、Z=Hである誘導体に対応する。
前記化学式(II)のファミリーのより好ましい群は、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦5μmである。
それらは、R=H、p−アルコキシ、p−およびm−アルコキシ、p−OH、p−hal.、p−アルキルまたはp−O−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CHまたはHであり、かつ、Z=Hであり、かつ、n=1〜3である、化学式(II)の誘導体に対応する。
前記群の好ましい誘導体は、
−フェニル基は無置換であり、かつ、R7はHであるか、または、
−Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OHまたはhal.であり、かつ、R7=Hであるか、または、
−Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、
−RaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、
−Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、
−Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OHまたはhal.であり、かつ、R7=アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHであるか、または、
−Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=OHであり、かつ、R7=アルキルである
化合物(a〜eは、フェニル基上のRの位置に対応する)に対応する。
前記化学式(II)のファミリーのさらにより好ましい群は、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦1μmである。
それらは、Rがp−アルコキシ、p−O−SO−N−(アルキル)またはp−OHであり、かつ、R7がアルキルである化学式(II)の誘導体に対応する。
好ましい誘導体は、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、O−SO−N(アルキル)またはOHであり、かつ、R7=アルキルである化合物に対応する。
特により好ましい群では、誘導体は、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦0.5μmである。特に有利な誘導体は、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである。
前記化学式(II)のファミリーの別の好ましい群は、CDK1/サイクリンBおよびCDK5/p25またはGSK−3に対して、または、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦10μMである。
本発明は、特に、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦10μMである誘導体を有する群に関する。
このような群では、R=H、OH、アルコキシ、hal.、アルキルまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=H、アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHである。
前記群の好ましい誘導体は、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦5μMである。前記誘導体では、RはH、p−アルコキシ、OH、hal.またはO−SO−N−(アルキル)であり、かつ、R7は、H、アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHである。
有利な誘導体は、Ra、Rb、Rc、RdおよびR7=Hであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、hal.、(alk.)−hal.またはOHであり、かつ、R7=Hであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOSO−N(アルキル)、hal.またはOHであり、かつ、R7=アルキルであるか、またはRaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルをである。
前記群のより好ましい誘導体は、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦1μMである。このような誘導体では、
R=p−アルコキシ、p−およびm−ジアルコキシ、hal.、p−O−SO−N(アルキル)またはp−OHであり、かつ、R7=Hまたはアルキルである。
特に有利な誘導体は、Ra、Rb、Rd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、RaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=O−SO−N(アルキル)またはOHであり、かつ、R7=アルキルである。
さらにより好ましい誘導体は、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦0.5μMである。有利な誘導体は、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである。
本発明の別の群では、誘導体は、CDK1およびGSK3に対してIC50≦10μMである。
前記群の誘導体では、R=H、OH、アルコキシ、hal.、アルキル、CNまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=H、アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CH、alk.−シクロアルキルまたはalk.−アリールである。
前記ファミリーの好ましい群では、誘導体は、CDK1およびGSK−3に対してIC50≦5μMである。
有利な誘導体では、R=H、p−アルコキシ、p−およびm−アルコキシ、p−OH、p−hal.、p−OSO−N(アルキル)またはp−CNであり、かつ、R7=H、アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CH、(alk.)−シクロアルキルまたは(alk.)−アリールである。
対応する好ましい誘導体は、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OH、hal.、アルキルまたはCNであり、かつ、R7=Hであるか、または、Ra、Rb、Rd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHであるか、または、RaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、Ra、RbおよびRc=Hであり、かつ、Rd=O−SO−N−(アルキル)であり、かつ、R7=アルキルであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=hal.であり、かつ、R7=(alk.)−アリールである。
前記ファミリーのさらにより好ましい群では、誘導体は、CDK1およびGSK−3に対してIC50値≦1μMである。
対応する誘導体は、R=p−アルコキシ、p−O−SO−N(アルキル)、p−hal.、Hまたはp−OHであり、かつ、R7=アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CH、(alk.)−シクロアルキルまたは(alk.)−アリールである。
好ましい誘導体は、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OH、O−SO−N(アルキル)またはhal.であり、かつ、R7=アルキル、CH−CH=CHまたはCH−シクロアルキルである。
前記ファミリーの特により好ましい群では、誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50値≦0.5μMである。
有利な誘導体は、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである。
本発明はまた、CDK1/サイクリンBおよびCDK5/p25に対してIC50≦10μMである誘導体を有する群に関する。
このような群では、R=H、OH、アルコキシ、hal.、アルキルまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=H、アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHである。
好ましい誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50≦5μMである。
このような誘導体では、Rは、好ましくは、H、o−アルコキシ、p−アルコキシ、m−およびp−アルコキシ、p−OH、p−hal.またはp−O−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7はH、アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHである。
特に有利な誘導体は、Ra、Rb、Rc、RdおよびR7=Hであるか、または、Ra=OHであり、かつ、Rb、Rc、RdおよびR7=Hであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OHまたはhal.であり、かつ、R7=H、(alk.)−hal.、CH−CH=CHまたはアルキルであるか、または、RaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=Hであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=O−SO−N−(アルキル)またはhal.であり、かつ、R7=アルキルである。
さらにより好ましい群では、誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50≦1μMである。
有利な誘導体は、R=p−アルコキシ、p−O−SO−N(アルキル)、p−hal.またはp−OHであり、かつ、R7=アルキルである。
特に好ましい誘導体は、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OHまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=アルキルである。
特に好ましい群では、誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50≦0.5μMである。
好ましい誘導体では、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである。
CDK1/サイクリンB、CDK5およびGSK−3に対してIC50≦10μMである別の好ましいファミリーは、化学式(III)を有し、CDK5/p25およびGSK−3に対して5μM以下のものすらある。
Figure 0004780549
さらに別の好ましいファミリーは、化学式IVを有し、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦5μMである。
Figure 0004780549
前記誘導体は、興味深いことに、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦1μMである。
本発明はまた、化学式(V)のアルキルピラジン類を反応させる工程を含む前記アロイシン類を合成する方法に関する。
Figure 0004780549
ここで、
R1およびR3は、上記定義の通りであり、Alkylは、芳香族ニトリル類R6CNを有するC1〜C6アルキルであり、ここで、R6は、上記定義の通りである。
有利には、化学式(V)のアルキルピラジン誘導体は、ブチルリチウムまたはその類似物を含む有機溶媒に、0℃を超えない温度、好ましくは、約−40℃の温度で加えられる。結果として生じる溶液は、30分〜約1時間攪拌される。次いで、ニトリル誘導体が加えられ、その溶液は、30分〜約1時間、さらに、周囲温度(20℃前後)で約1〜20時間攪拌される。
加水分解後、生じる誘導体が回収され、所望であれば、精製および結晶化される。
アルキルピラジン類は、ピラジニルメチルリチウムをブロモアルカン類、およびベンゾニトリルと反応させることによって得られてもよい。メトキシ化合物の脱メチル化は、酸性条件で環流させることによって達成され得る。脱メチル化に要求される時間は、3〜20時間で変動された。
上記に言及したように、そして、後述の複数の実施例に例示されるように、前記化合物は、CDK1および/またはCDK5および/またはGSK−3を強力に阻害する。
前記キナーゼ(これは、神経変性病(neurodegeneration disease)における基質の過リン酸化に必要な主要なキナーゼを代表する)に対して作用させることによって、前記誘導体は、対応する状態を予防および治療するための薬物の有効成分として大きな興味対象になる。それらはまた、抗増殖作用を有する。
したがって、本発明は、有効成分として少なくとも一つの上記定義の誘導体の有効量を、医薬的に許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物に関する。
前記担体は、投薬形式に応じて固体または液体であってもよい。
前記医薬組成物は、アルツハイマー病またはパーキンソン病等の神経変性病の治療または予防に有用である。本発明はまた、癌等の増殖疾患または単細胞または多細胞寄生生物の増殖を治療するための前記医薬組成物の使用に関する。他の用途は、増殖に関連する心臓血管病に対する前記医薬組成物の使用を含む。それらはまた、ウイルス感染(HIV、サイトメガロウイルスおよびヘルペスウイルス)を治療するためのそれらの使用を含む。本発明はまた、除草剤としての前記誘導体の使用に関する。
前記医薬組成物は、種々の方式で、例えば、経口的に、局所的に、注射(静脈内、皮下、腹腔内、または、直腸)により投薬され得る。それらは、より特定的には、経口ルートによって投薬される。
経口ルートによる投薬のために、口内錠(lozenges)、圧縮錠剤、丸剤、錠剤、カプセル剤、滴剤、シロップ剤、懸濁剤または乳剤が用いられてもよい。これらの組成物は、有利には、投与量単位あたり100〜1000mg、好ましくは、300〜600mgの有効成分を含む。
投薬の他の方式は、静脈内、皮下または筋肉内のルートに注射可能であり、消毒されたまたは消毒可能な溶液から処方された溶液を含む。それらはまた、懸濁剤または乳剤であってもよい。
これらの注射可能な方式は、投与量単位あたり100〜1000mg、好ましくは、300〜600mgの有効成分を含む。
目安として、必要な患者に用いられ得る投与量は、以下の投与量に対応する。:例えば、神経変性疾患の治療のために100〜1000mg/日が、こうして、1日あたり1〜4回患者に投薬される。
本発明はまた、有効成分が上記定義の式(I)の化合物からなる生物学的試薬に関する。
これらの試薬は、細胞分割およびリン酸化機構の研究において参照または基準として用いられ得る。
本発明の他の特徴および利点が、図1〜7を参照しながら、以下に開示された複数の実施例において与えられる。
(A.化学)
融点は、Electrothermal 9200装置によりオープンキャピラリーチューブにおいて測定され、無修正とした。IRスペクトルは、ATI Mattson genesis series FTIRによりKBrにおいて得られた。H NMRは、Varian EM 360 A分光計(60 MHz)により記録され、ケミカルシフト(ppm)は、TMSに関して記録された。シグナルは、以下のように表される。:bs(ブロード・シングレット:broad singlet)、s(シングレット:singlet)、d(ダブレット:doublet)、dd(ダブレット・オフ・ダブレット:doublet of doublets)、t(トリプレット:triplet)、m(マルチプレット:multiplet)。マススペクトルは、LKB 209(70eVでのEI)により決定された。元素微量分析は、元素記号によって示され、その結果は、他の記載がなければ理論値の±0.4%の範囲内であった。それらは、Perkin Elmer 240装置により行われた。
ブチルリチウムまたは水素化ナトリウムを必要とする全ての実験は、無水無酸素−窒素の雰囲気の下、無水装置中で実施された。テトラヒドロフラン(THF)は、ベンゾフェノン−ナトリウムから蒸留された。ジイソプロピルアミンおよびメチルヘテロ環類は、蒸留され、酸化バリウムで保存された。ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液)は、Acrosによって供給され、ジフェニル酢酸に対する滴定によって分析された。アルキルおよびアラルキルピラジン類は、通常の手順にしたがって合成された。Grace silicagel 60A 20〜45μmがカラムクロマトグラフィーのために採用された。2−フェニルインドールは、Aldrichから購入され、受け取った状態で使用された。
(a−アロイシン類合成の一般法)
ジイソプロピルアミン(2.23g;0.022モル)(THF(50mL)中)を0℃に冷却し、ブチルリチウム(0.022モル)を滴下して加えた。0℃で30分攪拌した後、溶液を−40℃に冷却してからアルキルピラジン誘導体(0.02モル)(THF(20mL)中)を加えた。30分後、ニトリル誘導体R6−CN(0.01モル)(THF(20mL)中)を加え、溶液を−40℃で30分、さらに、20℃で1時間〜20時間攪拌し、その後、10%のNHCl水溶液で加水分解した。有機層をNaSOで乾燥し、減圧下に濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー精製に付し、塩化メチレン、次いで、酢酸エチルで溶離した。必要な場合には、生成物を、エタノールまたは塩化メチレン−エタノール混合物から結晶化した。
(b−実験結果)
6−(2−フリル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(1、RP19):融点 232.6℃;IR 3157、3143、3102cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 6.50−6.70(m,1H)、6.80(s,1H)、7.05(d,1H,J=3Hz)、7.80(bs,1H)、8.20および8.35(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.45(bs,1H)。元素分析(C10O)C,H,N。
6−(2−チエニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(2、RP6):融点 260.3℃;IR 3208、3150、3068cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 6.95(bs,1H)、7.15−7.45(m,1H)、7.75(s,1H)、7.85(bd,1H)、8.25および8.45(2d,それぞれ1H,J=2.8Hz)、12.85(bs,1H)。元素分析(C10S)C,H,N。
6−(3−チエニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(3、RP128):融点 230℃(分解);IR 3095、3050、3000cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 6.95(s,1H)、7.60−7.75(m,2H)、8.10−8.20(m,2H)、8.30(d,1H,J=2.6Hz)、12.30(bs,1H)。元素分析(C10S)C,H,N。
6−(2−ピリジル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(4、RP13):融点 233.1℃;IR 3100、3059cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 7.30−7.60(m,2H)、7.95−8.20(m,2H)、8.30および8.45(2d,それぞれ1H,J=2.8Hz)、8.75(d,1H,J=5Hz)、12.65(bs,1H)。元素分析(C11)C,H,N。
6−フェニル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(5、RP7):融点 216℃(文献融点215〜216℃);IR 3135、3050cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 7.00(s,1H)、7.55(m,3H)、7.90(m,2H)、8.25および8.50(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、11.90(bs,1H);MS m/e 209(M)(100)。元素分析(C12)C,H,N。
6−(1−ナフチル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(6、RP17):融点 216.4℃;IR 3214、3110、3048cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d)6.95(s,1H)、7.50−7.85(m,4H)、7.95−8.40(m,4H)、8.50(d,1H,J=2.5Hz)、12.05(bs,1H)。元素分析(C1611)C,H,N。
3−メチル−6−フェニル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(8、RP18):融点 261.8℃;IR 3104、3030、2985、2915、2878、2801cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 2.55(s,1H)、7.15(s,1H)、7.35−7.60(m,3H)、7.75−8.10(m,2H)、8.40(s,1H)、12.30(bs,1H);MS m/e 209(M)(100)。元素分析(C131113)C,H,N。
6−[1−(4−クロロフェニル)−1−シクロプロピル][5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(9、RP124):融点 189.7℃;IR 3210、3125、3049、3000、2940、2850cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 1.50(d,4H)、6.15(s,1H)、7.30(s,4H)、8.10および8.25(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.00(bs,1H)。元素分析(C1512Cl)C,H,N。
6−(2−メトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(10、RP9):融点 156.9℃;IR 3080、3051、2925、2887、2830cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 3.90(s,3H)、6.95−7.35(m,4H)、7.80−8.10(m,1H)、8.20および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.5Hz)、11.90(bs,1H)。元素分析(C1311O)C,H,N。
6−(3−メトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(12、RP10):融点 195.7℃;IR 3123、2968、2921、2836cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 3.95(s,3H)、6.90−7.80(m,5H)、8.25および8.40(2d,それそれ1H,J=2.5Hz)、12.55(bs,1H)。元素分析(C1311O)C,H,N。
6−(4−メトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(14、RP11):融点 256.1℃(文献 238〜240℃分解);IR 3143、3035、2959、2857cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 3.80(s,3H)、6.95−7.10(m,3H)、8.00(d,2H,J=8Hz)、8.15および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.6Hz)、12.35(bs,1H)。元素分析(C1311O)C,H,N。
6−(3,5−ジメトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(16、RP21):融点 216.7℃;IR 3150、2950、2880cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 3.90(s,6H)、6.55(s,1H)、7.20(m,3H)、8.15および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.5Hz)、12.40(bs,1H)。元素分析(C1413)C,H,N。
6−(3,4,5−トリメトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(17、RP16):融点 231.7℃;IR 3098、2964、2939、2834cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 3.75(s,3H)、3.95(s,6H)、7.25(s,1H)、7.40(bs,2H)、8.25および8.40(2d,それぞれ1H,J=2Hz)、12.45(bs,1H)。元素分析(C1515)C,H,N。
6−(4−フルオロフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(18、RP76):融点 244℃分解;IR 3149cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 7.05−7.50(m,3H)、7.65−8.10(m,2H)、8.20および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.4Hz)、12.45(bs,1H)。元素分析(C12F)C,H,N。
6−(4−クロロフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(19、RP14):融点 250℃分解(文献 250℃分解);IR 3300cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 7.20(s,1H)、7.55および8.05(2d,それぞれ2H,J=8Hz)、8.20および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.4Hz)、12.45(bs,1H)。元素分析(C12Cl)C,H,N。
6−(3,5−ジクロロフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(20、RP15):融点 252℃分解;IR 3216、3164、3114cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 7.35(s,1H)、7.75(m,1H)、8.15(d,2H)、8.25および8.40(2d,それぞれ1H,J=2.2Hz)、12.40(bs,1H)。元素分析(C12Cl)C,H,N。
6−(4−ブロモフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(21、RP77):融点 256℃分解;IR 3211、3109cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 7.20(s,1H)、7.70および8.00(2d,それぞれ2H,J=8.2Hz)、8.20および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.5Hz)、12.45(bs,1H)。元素分析(C12Br)C,H,N。
6−(4−トリフルオロメチルフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(22、RP8):融点 238℃分解;IR 3164cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 7.35(s,1H)、7.85(d,2H,J=8.2Hz)、8.10−8.50(m,4H)、12.70(bs,1H)。元素分析(C13)C,H,N。
6−(4−シアノフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(23、RP20):融点 340℃分解;IR 3464、3056、2205cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 7.45(s,1H)、7.90−8.65(m,6H)、12.85(bs,1H)。元素分析(C13)C,H,N。
6−(4−メチルフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(24、RP78):融点 265.4℃;IR 3150、3120、2940、2920cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 2.40(s,3H)、7.05(s,1H)、7.30および7.90(2d,それぞれ2H,J=8Hz)、8.15および8.30(2d,それぞれ1H,J=2.4Hz)、12.45(bs,1H)。元素分析(C1311)C,H,N。
6−[4−(2−ジオキソリル)−フェニル][5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(25、RP122):融点 265.6℃;IR 3120、2980、2889cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 3.95(s,4H)、5.75(s,1H)、7.15(s,1H)、7.50および8.05(2d,それぞれ2H,J=7Hz)、8.20および8.35(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.45(bs,1H)。元素分析(C1513)C,H,N。
6−(4−ジメチルアミノフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(26、RP129):融点 271℃分解;IR 3211、3157、2900、2818cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 3.15(s,6H)、6.80−6.90(m,3H)、7.85(d,2H,J=8Hz)、8.05および8.20(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.15(bs,1H)。元素分析(C1414)C,H,N。
6−(4−メトキシフェニル)−7−メチル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(27、RP95):融点 221.6℃;IR 3142、3043、2955、2844cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 2.40(s,3H)、3.80(s,3H)、7.10および7.70(2d,それぞれ2H,J=7Hz)、8.15および8.30(2d,それぞれ1H,J=2.6Hz)、12.00(bs,1H)。元素分析(C1413O)C,H,N。
6−(3,4−メトキシフェニル)−7−メチル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(29、RP123):融点 230.2℃;IR 3102、2963、2920、2850cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 2.55(s,3H)、3.80(s,3H)、3.85(s,3H)、7.00−7.40(m,3H)、8.15および8.30(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12(bs,1H)。元素分析(C1515)C,H,N。
6−(4−クロロフェニル)−7−メチル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(30、RP80):融点 260℃分解;IR 3148、2920、2853cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 2.40(s,3H)、7.40−7.85(m,4H)、8.15および8.30(2d,それぞれ1H,J=2.5Hz)、12.00(bs,1H)。元素分析(C1310Cl)C,H,N。
6−(4−ジメチルアミノスルファモイルオキシフェニル)−7−メチル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(31、RP125):融点 235.1℃;IR 3140、3045、2970、2925、2880cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 2.45(s,3H)、2.95(s,6H)、7.45および7.90(2d,それぞれ2H,J=8Hz)、8.30−8.50(m,2H)、12.25(bs,1H)。元素分析(C1516SO)C,H,N。
6−(4−メトキシフェニル)−7−プロピル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(32、RP127):融点 188.5℃;IR 3215、3158、3055、2958、2934、2866、2836cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 0.9(t,3H,J=7Hz)、1.70(m,2H)、2.80(t,2H,J=7Hz)、3.80(s,3H)、7.05および7.65(2d,それぞれ2H,J=8Hz)、8.15および8.30(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.00(bs,1H)。元素分析(C1617O)C,H,N。
7−アリル−6−(4−メトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(34、RP110):融点 193.8℃;IR 3135、3063、2962、2934、2878、2838cm−1H NMR δ(60MHz,CDCl) 3.65−3.85(m,2H)、3.90(s,3H)、4.80−5.20(m,2H)、5.76−6.45(m,1H)、7.10および7.75(2d,それぞれ2H,J=8.2Hz)、8.05および8.40(2d,それぞれ1H,J=2.4Hz)、11.85(bs,1H)。元素分析(C1615O)C,H,N。
7−(3−クロロプロピル)−6−(4−メトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(35、RP126):融点 178℃分解;IR 3220、3159、3050、3000、2835cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 2.00−2.60(m,2H)、3.00(m,2H)、3.60(t,2H,J=6Hz)、3.80(s,3H)、7.10および7.70(2d,それぞれ2H,J=8Hz)、8.15および8.35(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.00(bs,1H)。元素分析(C1616OCl)C,H,N。
7−イソプロピル−6−(4−メトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(36、RP102):融点 204.8℃;IR 3135、3050、2957、2924、2859cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 1.30(d,6H)、3.50(m,1H)、3.80(s,3H)、7.10および7.55(2d,それぞれ2H、J=8Hz)、8.15および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.4Hz)、11.75(bs,1H)。元素分析(C1617O)C,H,N。
6−(4−クロロフェニル)−7−イソプロピル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(37、RP90):融点 208.6℃;IR 3130、3051、2977、2925、2869cm−1H NMR δ(60MHz,CDCl) 1.50(d,6H,J=6Hz)、3.25(m,1H)、7.60(s,4H)、8.20および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.5Hz)、12.00(bs,1H)。元素分析(C1514Cl)C,H,N。
7−n−ブチル−6−(4−メトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(38、RP106):融点 183.8℃;IR 3143、3050、2956、2934、2870cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 1.00(t,3H,J=7.2Hz)、1.60(m,4H)、3.00(t,2H,J=7.6Hz)、3.90(s,3H)、7.10および7.70(2d,それぞれ2H,J=8Hz)、8.00および8.30(2d,それぞれ1H,J=2.6Hz)、11.75(bs,1H)。元素分析(C1719O)C,H,N。
7−n−ブチル−6−(4−クロロフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(40、RP108):融点 200℃;IR 3161、3048、2954、2924、2856cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 0.90(t,3H,J=6Hz)、1.20−2.00(m,4H)、2.95(t,2H,J=7.2Hz)、7.65(s,4H)、8.25および8.40(2d,それぞれ1H,J=2.5Hz)、12.05(bs,1H)。元素分析(C1616Cl)C,H,N。
7−n−ヘプチル−6−(4−メトキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(41、RP111):融点 132.5℃;IR 3142、3064、2955、2925、2850cm−1H NMR δ(60MHz,CDCl) 0.90−2.00(m,13H)、3.05(t,2H,J=7.2Hz)、3.90(s,3H)、7.05および7.70(2d,それぞれ2H,J=8.2Hz)、8.00および8.40(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.05(bs,1H)。元素分析(C2025O)C,H,N。
6−(4−メトキシフェニル)−7−メチルシクロプロピル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(42、RP104):融点 193.9℃;IR 3142、3080、3046、3000、2931、2820cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 0.20−0.50(m,4H)、1.00−1.40(m,1H)、2.90(d,2H,J=6Hz)、3.85(s,3H)、7.15および7.75(2d,それぞれ2H,J=8.2Hz)、8.20および8.40(2d,それぞれ1H,J=2.6Hz)、12.20(bs,1H)。元素分析(C1717O)C,H,N。
7−ベンジル−6−フェニル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(44、RP92):融点 209.8℃;IR 3144、3056、3024、2929、2871cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 4.30(s,2H)、7.20(s,6H)、7.75−8.25(m,4H)、8.30および8.40(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.25(bs,1H)。元素分析(C1915)C,H,N。
7−ベンジル−6−(4−クロロフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(45、RP91):融点 266.3℃;IR 3138、3050、3025、2928、2858cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 4.25(s,2H)、7.15(s,5H)、7.55(s,4H)、8.20および8.35(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、12.25(bs,1H)。元素分析(C1914Cl)C,H,N。
6−(4−メトキシフェニル)−7−メチルシクロヘキシル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(46、RP98):融点 220.3℃;IR 3434、3135、2921、2850cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 0.85−1.80(m,11H)、2.80(d,2H、J=6.5Hz)、3.80(s,3H)、7.15および7.70(2d,それぞれ2H、J=8.2Hz)、8.15および8.35(2d,それぞれ1H,J=2.5Hz)、11.90(bs,1H)。元素分析(C2023O)C,H,N。
6−(4−クロロフェニル)−7−メチルシクロヘキシル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(47、RP99):融点 203.5℃;IR 3142、3048、2928、2847cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 0.80−1.75(m,11H)、2.80(d,2H,J=6.5Hz)、7.65(s,4H)、8.20および8.40(2d,それぞれ1H,J=2.4Hz)、12.10(bs,1H)。元素分析(C1920Cl)C,H,N。
(c.メトキシ置換6−フェニル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン類の脱メチル化の一般法)
まず、痕跡量の50%の次リン酸により臭化水素酸を再蒸留した。:48%臭化水素酸の各100gに対して1g。メトキシ化合物(0.003モル)を臭化水素酸(20ml)とともに加熱した。前留水(aqueous forerun)を除去した後、温度は126℃に達する。脱メチル化に要する時間は、3〜10時間で変動する。過剰の臭化水素酸を減圧下に除去し、粗生成物をエタノールから結晶化した。
6−(2−ヒドロキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン臭化水素酸塩(11、RP109):融点 250℃分解;IR 3419、3354、3090、2710、2641cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 5.80(s,3H)、6.80−7.30(m,4H)、7.70−8.00(m,1H)、8.40(bs,3H)、12.85(bs,1H)。元素分析(C12O,HBr,HO)C,H,N。
6−(3−ヒドロキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン臭化水素酸塩(13、RP134):融点 258℃分解;IR 3448、3137、3085、2700、2630cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 6.70−7.50(m,7H)、8.65(bs,2H)、13.45(bs,1H)。元素分析(C12O,HBr)C,H,N。
6−(4−ヒドロキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン臭化水素酸塩(15、RP26):融点 255℃分解;IR 3448、3176、3060cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 6.65−6.85(m,4H)、7.70および7.85(2d,それぞれ2H,J=8.2Hz)、8.15および8.25(2d,それぞれ1H,J=3Hz)、9.65(s,1H)、12.10(bs,1H)。元素分析(C12O,HBr,HO)C,H,N。
6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−メチル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン臭化水素酸塩(28、RP96):融点 262℃分解;IR 3465、3143、3090、2796、2759cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 2.45(s,3H)、7.00および7.70(2d,それぞれ2H,J=8.2Hz)、8.50(bs,2H)、9.80(s,2H)、13.00(bs,1H)。元素分析(C1311O,HBr)C,H,N。
6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−ピロピル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン臭化水素酸塩(33、RP132):融点 244℃分解;IR 3187、3100、2965、2873、2798cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 0.85(t,3H,J=7Hz)、1.35−1.90(m,2H)、3.10−2.75(m,2H)、7.20および7.65(2d,それぞれ2H,J=8.2Hz)、8.50(s,2H)、9.8(s,2H)、13.1(s,1H)。元素分析(C1515O,HBr)C,H,N。
7−n−ブチル−6−(4−ヒドロキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン(39、RP107):融点 281.4℃;IR 3134、3100、2946、2924、2867cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 0.90(t,3H,J=7Hz)、1.20−1.90(m,4H)、2.90(t,2H,J=7.5Hz)、6.95および7.60(2d,それぞれ2H,J=7Hz)、8.15および8.30(2d,それぞれ1H,J=2.6Hz)、9.80(bs,1H)、11.80(bs,1H)。元素分析(C1617O)C,H,N。
6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−メチルシクロプロピル[5H]ピロロ[2,3−b]ピラジン臭化水素酸塩(43、RP112):融点 260℃分解;IR 3482、3335、3064、2983cm−1H NMR δ(60MHz,DMSO−d) 1.60(d,4H,J=6Hz)、2.00−2.60(m,3H)、2.90−3.60(m,4H)、7.05および7.90(2d,それぞれ2H,J=8.2Hz)、8.55−8.80(m,2H)、13.45(bs,1H)。元素分析(C1615O,HBr,HO)C,H,N。
(B.生化学)
(生化学試薬)
オルトバナジン酸ナトリウム、EGTA(ethylene glycol bis(2-aminoethylether)tetraacetic acid)、EDTA(ethylendiaminetetraacetic acid)、Mops(3-(N-morpholino)propanesulfonic acid)、β−グリセロリン酸塩、フェニルリン酸塩、フッ化ナトリウム、ジチオトレイトール(dithiothreitol:DTT)、グルタチオン−アガロース、グルタチオン、ウシ血清アルブミン(bovine serum albumin:BSA)、ニトロフェニルリン酸塩、ロイペプチン、アプロチニン、ペプスタチン、ダイズトリプシンインヒビター、ベンズアミジン、ヒストンH1(タイプIII−S)が、Sigma Chemicalsから得られた。[γ−32P]−ATP(PB 168)がAmershamから得られた。GS−1ペプチドは、配列番号1 YRRAAVPPSPSLSRHSSPHQSPEDEEEを有する。
(緩衝液)
均質化緩衝液:60mMのβ−グリセロリン酸塩、15mMのp−ニトロフェニルリン酸塩、25mMのMops(pH7.2)、15mMのEGTA、15mMのMgCl、1mMのDTT、1mMのバナジン酸ナトリウム、1mMのNaF、1mMのフェニルリン酸塩、10μgのロイペプチン/ml、10μgのアプロチニン/ml、10μgのダイズトリプシンインヒビター/mlおよび100μMのベンズアミジン。
緩衝液A:10mMのMgCl、1mMのEGTA、1mMのDTT、25mMのトリス(tris(hydroxymethyl)aminomethane:Tris)−HCl pH7.5、50μgのヘパリン/ml。
緩衝液C:EGTAが5mMであり、NaFを含まず、プロテアーゼ阻害剤を含まない以外は均質化緩衝液。
Tris−Buffered Saline−Tween−20(TBST):50mlのトリス(pH7.4)、150mMのNaCl、0.1%のトゥイーン(Tween)−20。
Hypotonic Lysis Buffer(HLB):50mMのトリス−HCl(pH7.4)、120mMのNaCl、10%のグリセロール、1%のノニデット−P40、5mMのDTT、1mMのEGTA、20mMのNaF、1mMのオルトバナジン酸塩、5μMのミクロシスチン、ロイペプシン、アプロチニンおよびペプスタチンをそれぞれ100μg/ml。
(キナーゼ調製およびアッセイ)
キナーゼ活性は、30℃で、最終的なATP濃度が15μMとなるように、(別の記載がなければ)緩衝液AまたはCにおいてアッセイされた。ブランク値が差し引かれ、10分のインキュベートの間に取り込まれたリン酸塩のpモルとして活性が計算された。活性は、通常、最大活性、すなわち、阻害剤がないときの%で表現される。コントロールは、ジメチルスルホキシドの適切な希釈液で行われた。2,3の場合には、基質のリン酸化は、SDS−PAGE(sodium dodecyl sulfate-polyacrylamide gel electrophoresis)後のオートラジオグラフィーによって評価された。
GSK−3α/βは、ブタの脳から精製するか、または、昆虫のSf9細胞を圧搾し、これを精製するかのいずれかによって得られた。1mgBSA/mlの10mM DTTで1/1000に希釈した後、これは、基質としての5μlの40μM GS−1ペプチドで、緩衝液Aにおいて、15μMの[γ−32P]ATP(3,000Ci/mmol;1mCi/ml)の存在下に、30μlの最終容量でアッセイされた。30℃で30分インキュベートした後、25μlの一定分量の上澄みを、一片が2.5×3cmのWhatman P81ホスホセルロースペーパー上に点在させ、20秒後、フィルタを5回(各回、少なくとも5分)、(10mlのリン酸/1リットルの水)の溶液で洗浄した。湿ったフィルタを、1mlのACS(Amersham)シンチレーション流体の存在下に計数した。
CDK/サイクリンBは、均質化緩衝液において、M期のヒトデ(Marthasterias glacialis)の卵母細胞から抽出し、そして、p9CKShs1−セファロースビーズを用いたアフィニティ・クロマトグラフィによって精製する(遊離のp9CKShs1によって溶離された)ことにより得られた。キナーゼ活性は、緩衝液Cにおいて、1mgのヒストンH1/mlで、15μMの[γ−32P]ATP(3,000Ci/mmol;1mCi/ml)の存在下に、30μlの最終容量でアッセイされた。30℃で10分インキュベートした後、25μlの一定分量の上澄みを、P81ホスホセルロースペーパー上に点在させ、上記のように処理した。
CDK5/p25は、等量の組み換え哺乳動物のCDK5およびp25(大腸菌(E.coli)において発現された)をGST(Glutathion-S-transferase)融合タンパク質と混合することによって再構成し、そして、グルタチオン−アガロースを用いたアフィニティ・クロマトグラフィーによって精製することにより得られた(p25は、p35(35kDaのCDK5活性化因子)の不完全な異形である)。その活性は、緩衝液Cにおいて、CDK1/サイクリンBについて記載されたようにしてアッセイされた。
他のキナーゼは、参照(9)、(10)に記載されたように、圧搾、精製することにより得られ、アッセイされた。
(結果)
(CDK1、CDK5およびGSK−3についてのアロイシン類の阻害効果)
複数のキナーゼは、増加する濃度のアロイシン類の存在下に、上記のようにアッセイされた。IC50は、投与量−応答曲線から計算され、表1に与えられ、以降、μMで示す。
Figure 0004780549
Figure 0004780549
Figure 0004780549
Figure 0004780549
図1は、増加する濃度のアロイシンAおよびBの存在下に得られた結果を与える。活性は、最大活性(すなわち、阻害剤が存在しないときに測定される活性)の%として表されている。
前記結果は、本発明のアロイシン類がCDKおよびGSK−3の強い阻害剤であり、それらの大部分については、100万分の1モルよりも小さい範囲にあることを示す。
(アロイシンは、ATPバインディングの競争阻害剤である)
アロイシン作用の機構を調べるために、反応速度論実験を、ATPレベルおよびアロイシンA濃度の双方を変更することによって行った。アロイシンAの異なる濃度におけるCDK1/サイクリンB(A)、CDK5/p25(B)およびGSK−3β(C)のキナーゼ活性のアッセイからの速度論データの両逆数プロット(double reciprocal plot)が図2に与えられる。酵素活性は、実験項に記載されるようにアッセイされた。反応混合物におけるATP濃度は、0.1から0.25mMに(CDK1およびCDK5)、または、0.015から0.15mMに(GSK−3β)に変動した。ヒストンH1(A、B)およびGS−1(C)の濃度は、0.7mg/mlおよび6.7μMの一定にそれぞれ維持された。
データは、アロイシンAがATPに対する競争阻害剤として作用することを立証している。これらの結果は、CDK2のATPバインディングポケット内へのアロイシンBの局在化と完全に一致する(以下を参照)。
(結晶学)
(ヒトCDK2の圧搾、精製および結晶化)
ヒトCDK2は、Sf9昆虫細胞における組み換えバキュロウイルスから圧搾し、そして、精製することにより得られる。モノマーのリン酸化されていないCDK2結晶は、参照(11)にすでに記載されるように成長される。
(X線結晶学データ収集および処理)
CDK2−アロイシンBのデータセットを、(1×母液溶液(50mM酢酸アンモニウム、10%のPEG3350、15mMのNaCl、100mMのHEPES(pH7.4)+5%DMSO)中の1mMのアロイシンBに60時間浸漬されたモノマーのCDK2結晶から収集した。結晶が一時的に低温予備保護剤(20%グリセロールを含むように調整された母液)に移された後、100KでElettra Light SourcrによるX−RAY DIFFRACTIONの光線によりデータを収集した。画像を、MOSFLMパッケージを用いて積算し(参照(12))、続いて、SCALAを用いて反射光をスケール調整および併合した(参照(13))。続いて、データ整復および構造細分を、CCP4スート(suite)のプログラムを通じて実行した。
アロイシンBは、CDK2 ATPバインディング部位を占め、キナーゼの2つのローブ(lobe)を連結するヒンジ配列内のCDK2骨格に対して2つの水素結合を形成する。CDK2は、リボン状表示で描写され、N末端で始まる青から赤にカラー勾配が付けられる。N末端のローブは、5−ストランド・アンチパラレルβ−シート(5-Stranded anti-parallel β-sheet)によって占められ、C末端のローブは、α−へリックスによって占められている。アロイシンBは、2つのドメイン間の裂け目にあるATP−バインディング部位に結合されたボールおよび棒の形式で描写されている。アロイシンBの炭素原子は、シアンに色付けされ、窒素原子は青に、塩素原子は黄色に描写されている。
天然のリガンドであるATPとは違って、アロイシンBは、Glu81の骨格酸素と相互作用しないが、代わりに、Leu83の骨格窒素および酸素原子からそれぞれ水素結合を受け入れ、そしてこれを占める(図3)。:結合したアロイシンB分子の4Å内にある残基は、ボールおよび棒の様式で描写される。アロイシンBの炭素原子は、シアンで描写され、CDK2の炭素原子は緑で描写される。酸素原子は、赤に色付けされ、窒素原子は青に、塩素原子は、黄色で描写される。点線は、アロイシンBとLeu83の骨格窒素および酸素原子と間の水素結合(dO−>NまたはdN−O<3.4Å)を示す。図はまた、20〜1.9Åの分解能でREFMACからのマップ計数出力を用いて細分の終了時に計算されたアロイシンBに対する(2Fo−Fc)α−計算電子密度を含む。マップは、平均値からのマップの自乗平均ルート(root-mean-square:r.m.s.)偏差の1.0倍に対応して0.19e・Å−3のレベルで等高線表示される。
この水素結合パターンは、以前に、オロモーシン、ロスコビスチン、パーバラノールB、OL567およびH717と複合体を形成したモノマーのCDK2の構造において観察された。CDK2 ATP−バインディング部位は、今日確認されたCDK阻害剤の特徴である平面のヘテロ環系に対して複数の位置を許容する。最も近接するCDK2 ATPバインディング部位内のアロイシンBの縮合環系の位置は、インジルビン−5−スルホネートおよびオキシンドール−3の位置に似ている。しかしながら、インジルビン−5−スルホネートより小さく、オキシンドール−3に対して異なる配向にあるので、アロイシンBは、ATP−バインディングの裂け目の後部を満たさず、Phe80の側鎖との等価な端部から環へのスタッキング相互作用を形成することはない。
(アロイシン類、キナーゼの選択性)
ここまでで最も活性が強いアロイシンであるアロイシンAが、26の高度に精製されたキナーゼに関する選択性について試験された。キナーゼの活性は、適切な基質(例えば、ヒストンH1、カゼイン、ミエリン塩基性タンパク質およびペプチド)を用いて、15μMのATPとともに、アロイシンAの増加する濃度の存在中でアッセイされた。IC50値は、投与量−応答曲線から評価され、表3に表されている。
Figure 0004780549
試験された大部分のキナーゼは、不十分に阻害されたかまたは阻害されなかった(IC50>10μM)。しかしながら、2つのキナーゼファミリーとして、GSK−3α/βおよびCDKsは、アロイシンAに対する感受性が強かった(それぞれ0.65および0.15μMのIC50)(図1;表3)。複数のCDKの中で、CDK4ではなくCDK1、CDK2およびCDK5は、アロイシンAによって阻害される。これは、CDK1/2/5を阻害するが、CDK4/6に対して効果が著しく劣るか、または効果がない、プリン類、ヒメニアルディシン、パウロン類、およびインジルビン類等の他のCDK阻害剤を思い出させる。アロイシン類は、CDKおよびGSK−3に対して顕著に特異的でるようであるが、それらの細胞内標的の実際のスペクトルは、識別されたように維持される。この目的のために、我々は、現在、プリン類およびパウロン類について記載されたアフィニティ・クロマトグラフィ法によりアロイシン−バインディングタンパク質を精製するための固定されたアロイシンマトリクスを設計している。
(C.細胞生物学)
(試薬)
ペニシリン、ストレプトマイシン、ノコダゾール、インシュリン、トランスフェリン、プロゲステロン、プトレシン、セレン酸ナトリウム、臭化3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム(MTT)、RNAse A、ヨウ化プロピジウムがSigmaから購入された
(細胞培養)
クローンヒトNT2テラテロカルシノーマ(teraterocarcinoma)細胞を、Stratagen(La Jolla,CA)から取得し、ダルベッコ改変イーグル液体培地(Dulbecco’s Modified Eagle Medium):5%FCS(fetal calf serum:牛胎児血清)が補足され、37℃でペニシリン(20UI/ml)およびストレプトマイシン(20μg/ml)を含む2mMのL−グルタミン(BIO WHITTAKER)含有F−12培地(Nutrient Mixture F-12)において、空気中に5%のCOを含む湿気のある雰囲気で成長させた。
(NT2分化)
NT2細胞のhNT細胞への分化は、Soulieらによって改変されたPleasureらの方法(参照(17))にしたがって誘導された。簡単には、2回目の再塗布の後、細胞は、処理前5日間、分裂抑制剤(1μMのサイトシン・アラビノシッド(cytosine arabinoside)、10μMのフルオロデオキシウリジンおよび10μMのウリジン)と、塩とホルモン(25μg インシュリン/ml、100μg トランスフェリン/ml、20nMのプロゲステロン、60μMのプトレッシンおよび30nMのセレン酸ナトリウム)の混合物とを加えた血清除去培地において培養された。
(アロイシンによる処理)
指数関数的な増殖細胞をアロイシンA(ジメチルスルホキシドに溶解された保存液)存在下に24時間インキュベートした。細胞のノコダゾール処理を0.04μgノコダゾール/ml(培養液)の濃度で24時間行った。ノコダゾール処理の後、新しい培養液で細胞を2回洗浄し、アロイシンA存在下または非存在下に24時間培養した。血清廃除を実施するために、血清がない培地中に40時間細胞を維持した。血清廃除の後、細胞を2回洗浄し、アロイシンAの存在下または非存在下に新しい血清含有培地中で40時間培養した。
(細胞生存度アッセイ)
NT2細胞およびhNTヒトニューロンについてのアロイシンAの毒性を定量するために、NTTホルマザンに対するNTTの細胞減少の阻害を、Sailleらにしたがって評価した。アロイシンAの暴露の後、0.5mg・MTT/ml(新しい培地)の存在下に37℃1時間細胞をインキュベートした。ホルマザン生成物をDMSOに溶解し、562nmでの吸収の測定によって定量した。
(流動細胞計測法(flow cytometry)による細胞周期分析)
細胞をトリプシン処理し、遠心分離により収集し、冷却70%エタノールで少なくとも4時間凝集させた。凝集された細胞をPBS(phosphate buffered saline:リン酸緩衝生理食塩水)で洗浄し、10μg RNAse/mlの存在下にインキュベートし、25μg/mlのヨウ化プロピジウムにより37℃で1時間染色した。次いで、FACSort流動細胞計測器(Becton Dickinson)を用いて染色された細胞を細胞周期分布について分析した。multiCYCLEにより細胞周期分析を実施した(参照(18))。
細胞周期分布に関するアロイシンAの効果を流動細胞計測法によってNT2細胞について調べた。非同調(unsynchronised)細胞(図4E)を20μMのアロイシンAに40時間暴露した(図4F)。指数関数的成長細胞におけるアロイシンAによって誘導された増殖停止が、G2/N相での蓄積によって明らかに加えられた。アポトーシスの徴候は検出されず、以前に観察された明らかな毒性の欠落を確認した。
血清廃除によるG0/G1においてまたはノコダゾール処理によるG2/Mにおいて同調されたNT2細胞に関するアロイシンAの効果も調べた。その結果を図4に示す。:ヨウ化プロピジウム染色後の細胞周期相分布を流動細胞計測法によって分析した(A、B、C)。NT2細胞は、24時間の血清廃除によって同調され(A)、次いで、20μMアロイシンAの非存在下で(B)または存在下に(C)新しい培地において40時間培養された(D、E、F)。NT2細胞は、ノコダゾール処理(0.2μg/ml)によって24時間同調され(D)、その後、アロイシンAの非存在下(E)または存在下(F)に新しい培地において40時間培養された。
24時間の血清廃除により、G0/G1における細胞の有意な増加がみられた(図5A)。次いで、細胞を、20μMのアロイシンAの非存在下(図5B)または存在下(図5C)に血清濃厚化培地(serum-enriched media)に40時間再暴露した。アロイシンAで処理した細胞は、本質的にはG0/G1で残るが、わずかにG2/M細胞で蓄積する(最も有望には、最初のS相副次集団(sub-population)から誘導される)(図5C)。コントロール細胞は、古典的な細胞周期パターンに再配分される(図5B)。24時間のノコダゾール処理により、G2/Mの細胞が大規模に蓄積される(図5D)。次いで、細胞を洗浄してノコダゾールを取り除き、20μMのアロイシンAの非存在下(図5E)または存在下(図5F)に40時間インキュベートした。ノコダゾールを除去して40時間後、コントロール細胞を、種々の細胞周期相に再配分した(図8E)。対照的に、ノコダゾール処理後にアロイシンAに暴露された大部分の細胞は、G2/Mで残され(図5F)、コントロール細胞で見られたG1/G0の増加を妨げた。小さい副G2ピーク(sub-G2-peak)が、アポトーシスによる細胞死の少数の始まりを示しているかもしれない。
全ての合わせたこれらのデータが示しているのは、アロイシンAが抗増殖特性を有していること、およびG0/G1からの退出およびG2/Mからの退出の双方を阻害することが可能であることであり、いくつかの細胞内ターゲットの存在を示唆している。G1阻止は、CDK2/サイクリンEに抗するアロイシンAの高い潜在力と対応する。S相に入る能力がないこともまた、GSK−3(サイクリンD1分解に必要であることが知られるキナーゼ)の阻害からの結果であるかもしれない。G2/M阻止は、CDK1/サイクリンBに抗するアロイシンAの潜在力と良く対応する。
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本発明のアロイシン類によるCDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3β阻害結果である。 A〜Cは、ATP存在下でのアロイシンAに対する酵素活性(CD1/サイクリンB:A、CDK5/p25:B、GSK−3β:C)である。 アロイシンBとCDK2 ATP結合部位との間の相互作用のステレオ図である。 A〜Eは、アロイシンAによる指数関数的な細胞成長の可逆阻害である。 G0/G1(A、B、C)およびG2/M(D、E、F)でのアロイシンAの効果の比較である。

Claims (60)

  1. ピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体を含む、神経変性疾患を治療または予防するための医薬組成物であって、該誘導体は、一般式(I):
    Figure 0004780549
    (式中、
    − R2およびR3は、同一または異なって、HまたはC1−C6アルキルを示し、前記アルキルは、直鎖または分枝鎖アルキルであり、置換されてもよく、
    − R6は、置換されてもよい芳香環Arまたはシクロアルキルであり、前記シクロアルキルは、置換されてもよいアリール基によって置換されてもよく、
    − R7は、H、C1−C6アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CH、CH−シクロアルキルまたはCH−Arであり、ここで、「alk.」はC1−C6アルキレン基であり、nは1〜6であり、
    − ZはHまたはCHである)
    により示される、医薬組成物。
  2. Arはフェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジル、シクロプロピルフェニルまたはフェニルジオキソリルである、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. シクロアルキル基はC3−C6シクロアルキルである、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 置換基は、1種以上のハロゲン(F、Cl、Br、I、CF)、OH、NH、N(H,アルキル)、N(アルキル)、O−アルキル、COOH、COO−アルキル、CONH、CON(H,アルキル)、CON(アルキル)、NHCONH、NHCON(H,アルキル)、NHCON(アルキル)、N(アルキル)CONH、N(アルキル)CON(H,アルキル)、N(アルキル)CON(アルキル)、アルコキシ、CN、O−SO−NH、O−SO−N(H,アルキル)、−O−SO−N(アルキル)、SHおよびS−アルキルからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の医薬組成物。
  5. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよび/またはCDK5/p25および/またはGSK−3に対してIC50≦10μMを有し、化学式(II):
    Figure 0004780549
    (式中、
    −6位のフェニル基は、
    −H、−OH、アルキル、−Oアルキル、hal.、−NH、−N(H,アルキル)、−N(アルキル)、−O−SO−NH、−SO−N(H,アルキル)、−O−SO−N(アルキル)、−COOH、−COO−アルキル、CONH、−CON(H,アルキル)および−CON(アルキル)
    からなる群から選択される1、2または3つの置換基Rによって置換され、
    −R7は、H、アルキル、(alk.)hal.、−CH−CH=CH、(alk.)−シクロアルキルまたはalk.−Arであり、
    −ZはHまたはCHである)
    により示される、請求項1〜4のいずれか1つに記載の医薬組成物。
  6. 式(II)の誘導体において、
    R=H、OH、アルコキシ、hal.またはアルキルであり、かつ、R7=Hであるか、または、
    R=アルコキシであり、かつ、R7=アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHであるか、または、
    R=O−SO−N(アルキル)、hal.またはOHであり、R7=アルキルであり、n=1〜3であり、かつ、Z=Hである、
    請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦5μMを有する、請求項5に記載の医薬組成物。
  8. 式(II)の誘導体において、R=H、p−アルコキシ、p−およびm−アルコキシ、p−OH、p−hal.、p−アルキルまたはp−O−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7はアルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CHまたはHであり、ZはHであり、かつ、n=1〜3である、請求項7に記載の医薬組成物。
  9. −フェニル基は、無置換であり、かつ、R7はHであるか、または、
    −Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OHまたはhal.であり、かつ、R7=Hであるか、または、
    −Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、
    −RaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、
    −Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、
    −Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OHまたはhal.であり、かつ、R7=アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHであるか、または、
    −Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=OHであり、かつ、R7=アルキルである(a−eはフェニル基上のRの位置に対応する)、請求項8に記載の医薬組成物。
  10. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦1μMを有する、請求項5に記載の医薬組成物。
  11. 式(II)の誘導体において、Rがp−アルコキシ、p−O−SO−N−(アルキル)またはp−OHであり、かつ、R7がアルキルである、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、O−SO−N(アルキル)またはOHであり、かつ、R7=アルキルである化合物を含む、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦0.5μMを有し、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項5に記載の医薬組成物。
  14. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびCDK5/p25またはGSK−3に対して、または、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦10μMを有する、請求項1〜4のいずれか1つに記載の医薬組成物。
  15. 前記誘導体は、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦10μMを有する、請求項14に記載の医薬組成物。
  16. R=H、OH、アルコキシ、hal.、アルキルまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=H、アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHである、請求項15に記載の医薬組成物。
  17. 前記誘導体は、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦5μMを有し、RはH、p−アルコキシ、OH、hal.またはO−SO−N−(アルキル)であり、かつ、R7はH、アルキル、(alk.)hal.またはCH−CH=CHである、請求項15に記載の医薬組成物。
  18. 前記誘導体において、Ra、Rb、Rc、RdおよびR7=Hであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、hal.、(alk.)−hal.またはOHであり、かつ、R7=Hであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OSO−N(アルキル)、hal.またはOHであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、RaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルである、請求項17に記載の医薬組成物。
  19. 前記誘導体は、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦1μMを有し、R=p−アルコキシ、p−およびm−ジアルコキシ、hal.、p−O−SO−N(アルキル)またはp−OHであり、かつ、R7=Hまたはアルキルである、請求項15に記載の医薬組成物。
  20. 前記誘導体において、Ra、Rb、Rd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、RaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=アルキルであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=O−SO−N(アルキル)またはOHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項19に記載の医薬組成物。
  21. 前記誘導体は、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦0.5μMを有し、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項15に記載の医薬組成物。
  22. 前記誘導体は、CDK1およびGSK3に対してIC50≦10μMを有し、R=H、OH、アルコキシ、hal.、アルキル、CNまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=H、アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CH、alk.−シクロアルキルまたはalk.−アリールである、請求項14に記載の医薬組成物。
  23. 前記誘導体は、CDK1およびGSK−3に対してIC50≦5μMを有し、R=H、p−アルコキシ、p−およびm−アルコキシ、p−OH、p−hal.、p−O−SO−N(アルキル)またはp−CNであり、かつ、R7=H、アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CH、(alk.)−シクロアルキルまたは(alk.)−アリールである、請求項22に記載の医薬組成物。
  24. 前記誘導体は、Ra、RbおよびRd=H、Rc=アルコキシ、OH、hal.、アルキル、CN、およびR7=H、または、Ra、Rb、Rd=H、Rc=アルコキシおよびR7=アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CH、または、RaおよびRd=H、RbおよびRc=アルコキシ、およびR7=アルキル、または、Ra、RbおよびRc=H、Rd=O−SO−N−(アルキル)、およびR7=アルキル、または、Ra、RbおよびRd=H、Rc=hal.および、R7=(alk.)−アリールを有する、請求項23に記載の医薬組成物。
  25. 前記誘導体は、CDK1およびGSK−3に対してIC50値≦1μMを有し、R=p−アルコキシ、p−O−SO−N(アルキル)、p−hal.、Hまたはp−OHであり、かつ、R7=アルキル、(alk.)−hal.、CH−CH=CH、(alk.)−シクロアルキルまたは(alk.)−アリールである、請求項22に記載の医薬組成物。
  26. Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OH、O−SO−N(アルキル)またはhal.であり、かつ、R7=アルキル、CH−CH=CHまたはCH−シクロアルキルである、請求項25に記載の医薬組成物。
  27. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50値≦0.5μMを有し、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項22に記載の医薬組成物。
  28. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびCDK5/p25に対してIC50≦10μMを有し、R=H、OH、アルコキシ、hal.、アルキルまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=H、アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHである、請求項14に記載の医薬組成物。
  29. CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50≦5μMを有し、RはH、o−アルコキシ、p−アルコキシ、m−およびp−アルコキシ、p−OH、p−hal.、p−O−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7はH、アルキル、(alk.)−hal.またはCH−CH=CHである、請求項28に記載の医薬組成物。
  30. Ra、Rb、Rc、RdおよびR7=Hであるか、または、Ra=OHであり、かつ、Rb、Rc、RdおよびR7=Hであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OHまたはhal.であり、かつ、R7=H、(alk.)−hal.、CH−CH=CHまたはアルキルであるか、または、RaおよびRd=Hであり、かつ、RbおよびRc=アルコキシであり、かつ、R7=Hであるか、または、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=O−SO−N−(アルキル)またはhal.であり、かつ、R7=アルキルである、請求項29に記載の医薬組成物。
  31. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50≦1μMを有し、R=p−アルコキシ、p−O−SO−N(アルキル)、p−hal.またはp−OHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項28に記載の医薬組成物。
  32. Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシ、OHまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=アルキルである、請求項31に記載の医薬組成物。
  33. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50≦0.5μMを有し、Ra、RbおよびRd=Hであり、かつ、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項28に記載の医薬組成物。
  34. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンB、CDK5およびGSK−3に対してIC50≦10μMを有し、式(III):
    Figure 0004780549
    により示され、CDK5/p25およびGSK−3に対して≦5μMでさえある、請求項1〜4のいずれか1つに記載の医薬組成物。
  35. 前記誘導体は、式(IV):
    Figure 0004780549
    により示され、CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦5μMであり、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦1μMである、請求項1〜4のいずれか1つに記載の医薬組成物。
  36. R2およびR3および/またはZおよび/またはR7はHではない、請求項1〜35のいずれか1つに記載の医薬組成物。
  37. アルツハイマー病またはパーキンソン病を治療または予防するための、請求項1〜36のいずれか1つに記載の医薬組成物。
  38. ピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体であって、CDK1/サイクリンBおよび/またはCDK5/p25および/またはGSK−3に対してIC50≦1μMを有し、式(I):
    Figure 0004780549
    (式中、
    R6は、置換フェニル基または置換されてもよいナフチル、フリル、チエニル、ピリジル、シクロプロピル、フェニルジオキソリルであり、
    ここで、式(II):
    Figure 0004780549
    の6位フェニル基は、
    −H、アルキル、−O−アルキル、−NH、−N(H,アルキル)、―N(アルキル)、−O−SO−NH、−O−SO−N(H,アルキル)、−O−SO−N(アルキル)、−COOH、−COO−アルキル、CONH、−CON(H,アルキル)、−CON(アルキル)
    からなる群において選択される1、2または3つの置換基Rによって置換され、
    − R7は、H、アルキル、(alk.)hal.、−CH−CH=CH、(alk.)−シクロアルキル、alk.−Arであり、
    −ZはHまたはCHである)
    により示され、ただし、
    −R6がフェニル基である場合、R2、R3、R7およびZはHではなく、
    −R3、R7およびZがHであり、R6がフェニル基である場合、R2はメチルではなく、
    −R3およびZがHであり、R7がメチルであり、R6がフェニル基である場合、R2はHではなく、
    −R6がフリル基である場合、R2、R3、R7およびZはHではなく、および
    −R6が、アルキル、−O−アルキル、−N(H,アルキル)、−N(アルキル) および−NH からなる群において選択される1、2または3つの置換基Rによって置換されたフェニル基である場合、R2、R3、R7およびZはHではない、
    ピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  39. CDK1/サイクリンB、CFK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦1μMを有する、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  40. 式(II)の誘導体に対応し、Rは、p−アルコキシ、p−O−SO−N−(アルキル)、p−OHであり、R7はアルキルである、請求項39に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  41. Ra、RbおよびRd=H、Rc=アルコキシ、O−SO−N(アルキル)またはOHであり、かつ、R7=アルキルである化合物に対応する、請求項40に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  42. CDK1/サイクリンB、CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦0.5μMを有し、Ra、RbおよびRd=Hであり、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  43. CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50値≦1μMを有し、R=p−アルコキシ、p−およびm−ジアルコキシ、hal.、p−O−SO−N(アルキル)、p−OHであり、かつ、R7=Hまたはアルキルである、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  44. Ra、Rb、Rd=H、Rc=アルコキシおよびR7=アルキル、またはRaおよびRd=H、RbおよびRc=アルコキシおよびR7=アルキル、または、Ra、RbおよびRd=H、Rc=O−SO−N(アルキル)またはOHおよびR7=アルキルである、請求項43に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  45. CDK5/p25およびGSK−3に対してIC50≦0.5μMを有し、Ra、RbおよびRd=Hであり、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつR7=アルキルである、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  46. CDK1およびGSK−3に対してIC50値≦1μMを有し、R=p−アルコキシ、p−O−SO−N(アルキル)、p−hal.、H、p−OHであり、R7=アルキルまたは(alk.)−hal、CH−CH=CH、(alk.)−シクロアルキル、(alk.)−アリールである、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  47. Ra、RbおよびRd=Hであり、Rc=アルコキシ、OH、O−SO−N(アルキル)、hal.であり、R7=アルキル、CH−CH=CH、CH−シクロアルキルである、請求項46に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  48. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50値≦0.5μMを有し、Ra、RbおよびRd=Hであり、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  49. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50≦1μMを有し、R=p−アルコキシ、p−O−SO−N(アルキル)、p−hal.、p−OHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  50. Ra、RbおよびRd=Hであり、Rc=アルコキシ、OHまたはO−SO−N(アルキル)であり、かつ、R7=アルキルである、請求項49に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  51. 前記誘導体は、CDK1/サイクリンBおよびGSK−3に対してIC50≦0.5μMを有し、Ra、RbおよびRd=Hであり、Rc=アルコキシまたはOHであり、かつ、R7=アルキルである、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  52. 式(III):
    Figure 0004780549
    の、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  53. 式(IV):
    Figure 0004780549
    の、請求項38に記載のピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体。
  54. 化学式(V):
    Figure 0004780549
    (式中、
    R2およびR3は、同一または異なって、HまたはC1−C6アルキルを示し、前記アルキルは、直鎖または分枝鎖アルキルであり、置換されてもよく、Alkylは、芳香族ニトリル類であるR6CNを有するC1−C6アルキルであり、ここで、R6は請求項38のように定義される)
    のアルキルピラジン類を反応させる工程を包含する、請求項38〜53のいずれか1つに記載された化学式Iのピロロ[2,3b]−ピラジン誘導体を合成する方法。
  55. 有効成分として請求項38〜53のいずれかの少なくとも一つの誘導体の有効量を、医薬的に許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物。
  56. 神経変性疾患を治療または予防するための請求項55の医薬組成物。
  57. 抗増殖疾患を治療または予防するための請求項55に記載の医薬組成物。
  58. 口により、局所に、または、注射(静脈内、皮下、腹腔、または直腸)によって投与される、請求項56または57に記載の医薬組成物。
  59. 投与量単位当たり100〜1000mgの有効成分を含む経口ルートによる投与のための請求項58の医薬組成物。
  60. 注射可能な形式の下、投与量単位当たり100〜1000mgの有効成分を含む、請求項58の医薬組成物。
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