JP4779453B2 - 紙幣集積装置及び取引処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば自動預金支払機(ATM)、自動両替機、自動券売機等に内部構成されるような紙幣集積装置に関し、さらに詳しくは折れ癖や破れなどを有する流通紙幣を安定して集積する紙幣集積装置及び取引処理装置に関する。
一般に、紙葉類集積部に送り込まれてきた紙幣等の紙葉類を集積ガイドする装置は、特許文献1にも開示されているように、該紙葉類集積部の入口部に位置して、集積された紙葉類の後端を羽根車の羽根で回転接触しながら押えつけている。これにより、次に送り込まれてくる紙葉類との間に集積空間を形成し、この集積空間を確保することにより紙葉類を1枚ずつ連続的に集積させている。
特に、流通紙幣は長く使い込まれることで傷みが生じ、紙幣の中央部は折れ癖や様々な形状に破れていることが多い。しかし、上述の集積構造では、集積されている紙葉類の後端と、送り込まれてきた紙葉類の先端とが衝突あるいは不安定に接触するという干渉は防止できるが、集積されている流通紙幣中央部の破れ部分と次に集積するために送り込まれてきた紙幣の先端とが引っ掛って詰りや集積不良を発生させるという問題は解決できなかった。
特開平1−299159号公報。
ここで、流通紙幣の損傷度合いについて、どのように変化しているかを考察した結果、紙幣の全金種に共通して、これらの紙幣は中央に二つ折りにされた折れ癖のあるものが多く、この折れ癖部分で必然的に損傷が顕著になり、ここから亀裂が発生したものが多い。それゆえ、紙幣同士を摺動接触させながら集積する方式の集積装置では、この紙幣中央位置の亀裂に、他の紙幣あるいは集積部材が引っ掛かることに起因して紙幣詰りを発生させることがあった。また、この亀裂はほとんどが紙幣の長手方向中央位置より±5mm以内の中央付近に発生していることが判明した。このようなことから、紙幣集積装置を構成する場合は紙幣の長手方向中央位置での該紙幣との接触を避ける紙幣集積構造にすればよい。
そこでこの発明は、紙幣の集積に際して、詰りの発生原因が折れ癖や破れが生じやすい紙幣の中央部に集中していることに着目し、この紙幣中央部との接触を回避した集積動作を実施することにより紙幣を安定確実に集積することができる紙幣集積装置及び取引処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、紙幣を上下方向に重ねて集積する集積部を設け、該集積部の下部に向けて紙幣を長手方向に送り込み、該送り込まれた紙幣を集積方向の下から集積させる集積手段と、前記集積部に集積され紙幣の長手方向中央近傍より奥側で、前記送り込まれた紙幣の幅方向両端位置と接触して、前記送り込まれた紙幣を長手方向に送り込みながら持ち上げる持ち上げ手段とを備えたことを特徴とする紙幣集積装置である。
この発明では、持ち上げ手段によって集積部に既に集積されている紙幣の中央位置を持ち上げ、この集積部での集積方向の下部に集積空間を確保しておいて、ここに次の紙幣を送り込むことにより紙幣を集積させることができる。この場合、紙幣の持ち上げ位置は集積され紙幣の長手方向中央位置より奥側であるため、既に集積されている紙幣に対して紙幣の中央位置が持ち上げ手段と接触せず、また送り込まれる紙幣の先端も集積されている紙幣の中央位置に接触せず、該紙幣長手方向中央位置の亀裂部分や折れ癖部分との接触を回避しながら紙幣を持ち上げて集積できる。このため、紙幣長手方向中央位置の損傷度合いの影響を受けることなく常に安定して集積することができる。また、紙幣の幅方向両端位置を持ち上げるため紙幣を両側より安定して持ち上げることができる。
さらに、この発明の態様として、持ち上げ手段は紙幣の送り込み方向に回転し、該紙幣の幅方向両端位置に対応して紙幣を回転軸上の羽根ではたき上げる一対の羽根車を用いて構成することができる。
この発明によると、羽根車は紙幣との接触抵抗が少なく、軽い紙幣をはたき上げるのに適した回転接触を行わせるだけで済み、羽根車の回転中は紙幣を常に上方に持ち上げておくことができる。
この場合も紙幣の長手方向中央位置を避けた奥側で羽根が紙幣に回転接触するため、羽根が紙幣の亀裂部分や折れ癖部分に引っ掛ることがない。また、回転軸を中心とする羽根車の回転領域の上部側の高さ空間を集積空間に設ければよいため、小さな集積空間にて構築することができる。従って、紙幣集積装置を小型化できる。
さらに、羽根車の働きは、集積部において紙幣の持ち上げ作用と取り込み作用との両作用を有している。このような作用に加えて羽根車に他の補助部材を併用して集積部への紙幣の取り込み性能を高めることもできる。例えば、集積部の集積方向に前記した羽根車と紙幣送り込み方向に回転する搬送ベルトを併設して構成すれば、紙幣をベルト面に沿わせて羽根車の回転接触位置へと確実に送り込むことができ、腰の弱い不安定な紙幣であっても搬送不良のない安定した送り込みができる。
前記羽根車は、紙幣を上方に持ち上げて下方に集積空間を確保する羽根長さと、集積される紙幣に弾性対応して柔軟に回転接触する可撓性を有する羽根で形成すればよく、この羽根車の代わりに紙幣を持ち上げる搬送ベルトや搬送ローラなどの回転体で構成してもよい。
このほかに自動預金支払機、自動両替機、自動券売機などの取引処理装置は、上述の紙幣集積装置を内部構成すれば、これらの取引に利用される流通紙幣の中央部に亀裂や折れ癖を有していても、その部分には羽根車の先端あるいは送り込まれてくる紙幣の先端が触れないため紙詰りを回避した集積ができる。このため、紙幣の集積性能が安定して信頼性の高い紙幣処理及び取引処理ができる。また、集積構造の小型化を可能にして取引処理装置にコンパクトに内蔵することができる。
この発明によれば、集積部に紙幣を集積する場合に、折れ癖や破れなどが生じやすい傾向のある紙幣中央位置との接触を避けた集積を可能にすることによって、紙詰りや集積不良を完全に解消した集積を行うことができる。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて説明する。
図1は自動券売機などの自動取引機に内蔵されて紙幣を1枚ずつ出入れ許容する収納箱11を示し、この収納箱11は紙幣の多数枚を積層して収納待機させる紙幣収納部12を該収納箱11の内方上部に有し、その内方下部に外方より送り込まれた紙幣Aを下から集積動作する紙幣集積装置13を有している。
前記紙幣集積装置13は、図2〜図5にも示すように、紙幣Aを上下方向に重ねて集積する集積部14と、該集積部14に向けて横方向から紙幣Aを1枚ずつ長手方向に送り込む送り込み通路15と、該送り込み通路15より送り込まれた紙幣Aを持ち上げて該集積部14の下から上へと紙幣Aを集積方向に重ね合せて集積させる下羽根車16とを備えて構成するものである。
前記集積部14は入口に上下に対向する搬送ベルト17と搬送ローラ18、及びフラッパ19を備えた送り込み通路15を接続し、ここに導かれた紙幣Aを該集積部14の内方へと送り込み許容し、この集積部14の内部空間の入口側上方には上羽根車20を左右に並列配設し、また集積部14の内部空間の上方には位置決めストッパ片21を配設し、下方には集積ベルト22と前記下羽根車16を配設している。
上述の送り込み通路15の入口にフラッパ19を備えることにより、前段から導かれた紙幣Aを集積部14側へと送り込む送り込み通路15と他へ搬送する通路とに振分け操作し、この集積部14側に略水平状態に送り込まれた紙幣Aは集積部14の入口上方に配設された可撓性を有する上羽根車20の回転接触作用により該紙幣Aの上面を下方の集積ベルト22面上に押付ける如く回転接触して搬送力を付与する。これにより、送り込まれた紙幣Aは集積ベルト22と接触して同ベルト面からの搬送力を受けながら確実に内方に送り込まれ、腰の弱い紙幣であっても搬送不良のない安定した送り込みができる。
また、上羽根車20は集積部14への紙幣送り込み完了位置まで送り込んだときの紙幣Aの後端部を跳ね上げ、この紙幣後端部を持ち上げて紙幣Aの後端部を上方の退避位置P1に退避させ、この退避位置P1に退避させることで集積部14に搬入空間P2を確保して後続の紙幣を集積するように設定している。また、搬入空間P2を確保するために、集積部14の底面には搬入方向に沿って集積ベルト22の入口側を前下がりに傾斜配設している。さらに、後述する下羽根車16によって、紙幣長手方向中央位置が非接触となる非接触集積空間P3を確保している。
上述の下羽根車16は、前記集積部14に集積され紙幣Aの長手方向中央位置P0より奥側(例えば10mm程度)で、該紙幣Aの幅方向両端位置に接触する位置に左右一対に配設している。これらの下羽根車16は図示しないモータからの駆動伝達力を受けて紙幣の送り込み方向に回転し、この回転時に回転軸23上の羽根16aで紙幣Aをはたき上げるものである。このため、羽根16aは紙幣Aを上方に持ち上げて、該紙幣Aの長手方向中央位置の下方に非接触集積空間P3を確保する羽根長さに形成する。また、集積される紙幣Aを傷つけないように弾性対応して柔軟に回転接触する可撓性を有するポリミドフィルムやゴム等の羽根で形成する。
この場合、下羽根車16を紙幣の長手方向中央位置を避けた奥側に配設することにより、該下羽根車16の羽根16aは紙幣Aの長手方向中央位置を避けて紙幣に回転接触する。このため、紙幣の長手方向中央位置に発生していることが多い亀裂部分や折れ癖部分に羽根16aが引っ掛ることがない。
また、紙幣の集積時に、集積部14の入口側では上羽根車20によって紙幣Aの後端側を上方に跳ね上げ、集積部14の奥方では下羽根車16によって紙幣Aの長手方向中央位置を持ち上げることにより、集積部14の内方空間全体に渡って一定高さの安定した集積空間を確保できる。しかも、僅かな高さの集積空間にて構築することができるため紙幣集積装置を小型化できる。
さらに、この集積部14では集積動作以外に、上羽根車20と、下羽根車16と集積ベルト22とを併用することによって、羽根車による回転接触作用とベルト面による面接触作用とにより、紙幣Aをベルト面に沿わせて下羽根車16の回転接触位置へと確実に送り込むことができ、腰の弱い不安定な紙幣であっても搬送不良のない安定した送り込みができる。
また、これらの上下の羽根車20,16及び集積ベルト22は、集積部14に対する紙幣の1枚送り込み動作時であっても、集積部14からの一括返却動作時であっても、紙幣の安定した送り動作を図るために同回転方向に同期回転させ、さらに同速度で回転させる。
さらに、集積部14の上方に配設される位置決めストッパ片21は、紙幣長手方向の長さに対応する前後位置に前端ストッパ垂片21aと後端ストッパ垂片21bとを垂設した逆凹形状を有し、奥方の前端ストッパ垂片21aでは送り込まれた紙幣Aの先端を受止めて送り込み停止させ、入口側の後端ストッパ垂片21bでは持ち上げられた紙幣Aの後端側を受止める役目を有している。そして、この送り込み停止された紙幣Aは両垂片21a,21b間で位置決めされ、この間に送り込まれた紙幣A…を順に介在させて集積する。
このように、集積部14に送り込まれた紙幣Aを両垂片21a,21b間の定位置に送り込み停止させて集積することで紙幣集積装置13は複数枚の紙幣Aを自然に整列集積できる。また、この整列集積が自然に得られるため紙幣を繰出す場合も、紙幣集積装置13は繰出し不良のない安定した繰出しを行える。
またこの場合、上羽根車20及び下羽根車16の羽根の表裏の摩擦係数を異ならせて形成し、摩擦係数の低い方を送り込み方向の接触面側に設定し、高い方を返却方向の接触面側に設定している。これにより、紙幣の取込み時に各羽根車20,16が紙幣Aに回転接触したときの羽根の摩擦力による紙幣の巻込みを抑制し、返却時に摩擦係数の高い羽根が紙幣Aとの接触抵抗を高めて紙幣の一括逆送を確実にする。
また、長さの異なる数種類の紙幣を混合集積する場合は、一番長い寸法の紙幣長さに合せて位置決めストッパ片21の長さを設定し、また最小寸法の紙幣長さに合せて羽根車の羽根の長さを設定すればよく、これらの長さ調整によって混合集積にも対処できる。
このように構成された紙幣集積装置13を図6〜図14の集積処理動作を参照して説明する。
今、1枚目の紙幣Aが送り込み通路15から集積部14の入口に送り込まれると、この送り込まれた紙幣Aは、図6(A)に示すように、上羽根車20の回転接触作用を受けて集積ベルト22面上に押付けられながら内方に送り込まれる。
この送り込まれた紙幣Aは、図6(B)に示すように、集積部14の奥部でも下羽根車16の上向きの回転接触作用を受けて紙幣Aは持ち上げられながら確実に送り込み動作される。そして、紙幣Aの先端が前端ストッパ垂片21aに当接して送り込みが停止される。
この送り込みが停止されたとき、紙幣Aの後端部は、図7(A)に示すように、上羽根車20の回転接触作用により上方に跳ね上げられ、集積部14の入口に搬入空間P2を形成する。さらに、下羽根車16の紙幣中央部分の持ち上げ作用によって紙幣の長手方向中央位置P0の下方に非接触集積空間P3を形成する。
これらの上下の羽根車20,16が回転している間、紙幣集積装置13は空間P2,P3を終始継続して形成し、これらの空間P2,P3を形成した状態で、図7(B)に示すように、後続の紙幣Aが送り込まれるまで待機し、後続の紙幣Aが送り込まれると、この送り込まれた後続の紙幣Aを同様に集積ベルト22面上に押付けながら内方に送り込む。
このとき、非接触集積空間P3の形成によって、ここに送り込まれる紙幣Aの先端と、持ち上げられた紙幣Aの損傷している場合が多い長手方向中央位置P0との接触を回避することができる。このため、ここに送り込まれてくる紙幣Aを集積部14の送り込み方向に渡って長く形成された下方の空間P2,P3に円滑に集積させることができる。
また、紙幣集積装置13は紙幣の長手方向中央位置P0を少し避けた奥側で羽根16aが紙幣Aに回転接触するため、羽根16aが紙幣の亀裂部分や折れ癖部分等の損傷部分に引っ掛ることがなく、損傷している紙幣であっても、傷ついていない紙幣の如く安定して受付けて集積できる信頼性の高い集積動作となる。
そして、下から上へと紙幣の集積動作を繰返えせば、図8に示すように、紙幣Aの複数枚を集積動作することができる。また、下羽根車16は、紙幣Aの幅方向両端部を持ち上げるため、腰の弱い紙幣であっても、最も損傷しやすい端部を確実に持ち上げることができる。
次に、集積した紙幣Aを返却する場合は、図9(A)に示すように、上羽根車20と下羽根車16と集積ベルト22を逆転駆動して紙幣Aを返却方向に搬送する。
この逆転駆動に従って集積された紙幣Aは、図9(B)に示すように、上羽根車20、下羽根車16及び集積ベルト22の逆転方向の搬送力により一括して逆送される。さらに、紙幣Aは集積部14の入口側に配設されている送り込み通路15の逆転搬送作用により逆送され、紙幣Aの繰出しが完了するまで、図10(A)に示すように、集積部14の上羽根車20及び送り込み通路15の回転接触作用を確実に受けて繰出される。繰出し完了後は、図10(B)に示すように、紙幣集積装置13は、上羽根車20、下羽根車16及び集積ベルト22の逆転駆動を停止し、その後、正転駆動して次の集積動作に備える。
図11は既述した紙幣集積装置13を内部構成した自動券売機31を示し、この自動券売機31は、前面の接客パネル32に、券売案内等の取引案内事項を表示する案内表示器33と、乗車券を購入指定するために設けられた多数の乗車区間別の選択ボタン34…と、カードを挿入及び返却するカード挿入口35と、紙幣を挿入及び返却する紙幣挿入口36と、硬貨を投入する硬貨投入口37と、券を放出する券放出口38と、紙幣を返却する紙幣返却口39と、釣銭を放出する受皿40とを備えて、購入指定された券を発券する。
図12は自動券売機31に内部構成される紙幣処理装置41を示し、この紙幣処理装置41は、前面の紙幣挿入口36と連通する内方に、識別部42を隔てた奥方の千円金庫43、五千円金庫44、万円金庫45までの間を搬入通路46によって接続している。また、この搬入通路46と紙幣返却口39までの間を返却用集積装置47を備えた搬出通路48によって接続している。
上述の搬入通路46と搬出通路48及び金種別の各金庫43,44,45との接続位置には、分岐搬送用の各フラッパ19を配設している。各金庫43,44,45の紙幣集積装置13は、その入口部に位置する上羽根車20の連続回転による回転押付け力による送り込み作用と、下羽根車16の連続回転による紙幣持ち上げ作用と、逆凹形状に形成された位置決めストッパ片21による搬入停止作用と、集積ベルト22による搬送力伝達作用とを備えた一連の集積動作に基づいて送り込まれた紙幣Aを集積部14の定位置に集積する。
この集積後に自動券売時の取引が成立すると、集積ベルト22の下方に配設したプッシャ装置49を上動操作して、集積した紙幣A…を上方の金種別の紙幣収納部12に収納処理する。一方、集積後に取消し操作されて取引不成立になると、上下の羽根車20,16及び集積ベルト22を逆転させて、集積された紙幣A…を一括して元の搬入通路46側に戻した後、スイッチバックさせて搬出通路48側に導き、これより紙幣返却口39へと返却処理する。
また、紙幣処理装置41には搬入通路46、搬出通路48及び集積ベルト22を正逆転駆動する搬送モータM1、プッシャ装置49を昇降駆動するプッシャモータM2、前記通路46,48の分岐位置に配設されるフラッパ19を振分け駆動するソレノイドSOL、前記通路46,48及び集積ベルト22上などの各位置での紙幣の存在を検知する検知センサS、及び電源50等を内蔵している。
図13は紙幣処理装置41の制御回路ブロック図を示し、CPU71はROM72に格納されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、その制御データをRAM73で読出し可能に記憶する。
タイマTは、紙幣集積装置13あるいは返却用集積装置47に紙幣を導いたとき、その導いた紙幣が集積完了位置に導かれるまでの搬入時間をセットして後続の紙幣が集積完了位置に取込まれたことを確認する。
また、CPU71はモータインタフェース74を介して搬送モータM1及びプッシャモータM2と接続し、紙幣集積時の送り込み/返却動作や集積が完了した紙幣の収納動作/復帰動作に応じて各モータM1,M2を正逆転駆動する。
ここで搬送モータM1は、正転駆動に基づいて搬入通路46を搬入方向に駆動し、これに基づいて紙幣を内方に取込み、またこのとき紙幣集積装置13では搬送モータM1の正転駆動に連動して上羽根車20と下羽根車16と集積ベルト22とを紙幣送り込み方向に回転させて集積動作させる。一方、搬送モータM1を逆転駆動した場合は搬入通路46の逆転に加えて、紙幣集積装置13の上羽根車20と下羽根車16と集積ベルト22とを連動させて逆転し、紙幣集積装置13に集積されている紙幣を逆送して返却するという連動構成をとっている。
また、CPU71はセンサインタフェース75を介して紙幣処理装置41の各処理部に配設した検知センサSと接続しており、これらのセンサSで紙幣の処理動作を検知確認する。さらに、CPU71はソレノイドインタフェース76を介してソレノイドSOLと接続し、これらをON/OFF駆動して紙幣の振分け動作や紙幣の位置規制/解除動作を行う。
このように構成された紙幣処理装置41の処理動作を図14及び図15のフローチャートを参照して説明する。
今、顧客が紙幣を紙幣挿入口36に挿入したことを検知センサSが検知すると(ステップn1)、CPU71は、搬送モータM1を駆動して挿入された紙幣Aを搬入通路46に導いて取込み(ステップn2)、この搬入通路46の入口部に配設された識別部42を通過するときに紙幣の真偽や金種を識別し(ステップn3)、適正な真紙幣と識別した場合は、フラッパ19を振分け操作して、挿入された紙幣Aを金種に対応する何れかの金庫43,44,45側に導くように切換える(ステップn4)。
該当する金種の金庫43,44,45の直前に到達すると(ステップn5)、CPU71は紙幣が集積部14に送り込まれて集積完了するまでの1枚送り込み搬送時間をセットし(ステップn6)、タイムアップして集積完了したことを検知すると、CPU71は集積部14に紙幣が1枚集積されたことを確認し、またフラッパ19を元の位置に戻して後続の紙幣の集積に備える(ステップn7)。
続いて後続の紙幣があれば、同様にフラッパ19の振分け操作に基づいて該当する金種の金庫43,44,45に導く(ステップn8)。このとき、集積部14では上羽根車20と下羽根車16と集積ベルト22とによる紙幣送り込み作用と、両羽根車20,16による紙幣持ち上げ作用とが働いて、集積部14に送り込まれた紙幣Aを下から順に集積させる。
また、挿入された紙幣Aが識別部42で識別不良と判定された場合は、CPU71はその識別不良紙幣を搬入通路46から搬出通路48へと導き、搬出通路48の直前に導かれると(ステップn9)、CPU71はこの導かれた紙幣が搬出通路48に送り込まれて集積完了するまでの紙幣1枚の送り込み搬送時間をセットし、タイムアップすると、CPU71は搬出通路48上に形成された返却用集積装置47で紙幣が1枚集積されたことを確認し、このとき最後に繰出された紙幣であれば、CPU71は一時集積が完了したとして搬送を停止するが、未だ繰出す紙幣が残っていれば、次の紙幣1枚の送り込み搬送時間をセットして次の紙幣の集積に備える(ステップn10)。
ところで、各金庫43,44,45の集積部14に紙幣が集積されたとき、紙幣Aが取引可能な真紙幣であり(ステップn11)、さらに取消し操作もなく取引成立すると(ステップn12)、CPU71はプッシャモータM2を正転駆動してプッシャ装置49を上動させ、集積部14に集積した紙幣A…を上方の金種別に対応する紙幣収納部12に一括移送して収納処理する(ステップn13)。
この紙幣収納部12への収納処理が完了すると(ステップn14)、CPU71はプッシャモータM2を逆転駆動してプッシャ装置49を元の位置に戻す(ステップn15)。このプッシャ装置49の復帰動作を確認すると(ステップn16)、CPU71はプッシャモータM2の逆転駆動を停止して集積部14での1集積処理を終了し、次の集積動作に備える(ステップn17)。
また、集積時に識別不良と判定された紙幣が返却用集積装置47に一時集積されている場合は、CPU71は該返却用集積装置47のソレノイドSOLを駆動して一時集積紙幣の繰出し規制を解除し、また搬送モータM1を駆動して一時集積されている紙幣を紙幣返却口39へと返却する(ステップn18)。
この識別不良紙幣が返却されたことを確認すると(ステップn19)、CPU71は搬送モータM1の駆動を停止し、またソレノイドSOLを元の位置に復帰動作させて次の紙幣に備える(ステップn20)。
一方、挿入された紙幣を金庫43,44,45側に集積した後に、取消し操作等で取引不成立になると、CPU71は集積部14の入口のソレノイドSOLを駆動して、紙幣を返却可能にフラッパ19を開操作すると共に、直ちに搬送モータM1を逆転駆動し、これに連動して両羽根車20,16及び集積ベルト22が逆転し、集積された紙幣A…は集積部14から逆送されて一括して戻される(ステップn21)。
この返却すべき紙幣が集積部14から逆送されて再び搬入通路46に戻されたことを確認すると(ステップn22)、CPU71は搬送モータM1の駆動を停止し、また集積部14の入口のソレノイドSOLを元の位置に復帰動作させる(ステップn23)。
CPU71は戻された返却紙幣を搬入通路46から搬出通路48へと導き、返却用集積装置47側のソレノイドSOLを駆動して、この搬出通路48の搬出規制を解除すると共に、搬送モータM1を正転して返却紙幣をそのまま直進させて紙幣返却口39より返却させる(ステップn24)。
紙幣が返却されたことを検知センサSによって確認すると(ステップn25)、CPU71は搬送モータM1の駆動を停止すると共に、返却用集積装置47のソレノイドSOLの駆動を解除して元の位置に復帰させ、再び返却用集積装置47で紙幣を集積可能に搬出規制した元の状態に戻す(ステップn26)。
上述のように、各金庫の集積部で紙幣を集積するときは、紙幣を上方に持ち上げた状態で後続の紙幣を下から集積するが、この場合に集積部の送り込み方向中間部分(紙幣長手方向中央位置)に非接触集積空間を形成し続けておくことができるため、集積されている紙幣に、送り込まれてきた紙幣の先端が接触せずに集積される。ことに、紙幣長手方向中央位置に生じやすい亀裂部分や折れ癖部分との接触を回避することができるので紙幣の損傷度合いにかかわらず確実に集積することができる。また、両側の紙幣の幅方向両端位置を持ち上げるため紙幣を両側より安定して持ち上げることができる。さらに、このような紙幣集積装置を自動券売機に組込むことができるほか、ATMや紙幣入出金機等に組込んで利用でき、集積性能が安定した信頼性の高い紙幣の取引処理ができる。
例えば、下羽根車16の代わりに、送り込み方向へかけ上がり傾斜させた傾斜ベルトを配設し、この傾斜ベルトの配設によって紙幣の長手方向中央位置の奥方を持ち上げる構成にしてもよい。
この発明の構成と、上述の一実施例の構成との対応において、
この発明の集積手段は、実施例の上羽根車20と位置決めストッパ片21及び集積ベルト22に対応し、
以下同様に、
持ち上げ手段は、下羽根車16に対応し、
取引処理装置は、自動券売機31に対応するも、この発明は上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
この発明の紙幣集積装置の概略側面図。 この発明の紙幣集積装置を示す平面図。 この発明の集積部下側の配置状態を示す平面図。 この発明の紙幣集積装置の上羽根車の配置状態を示す要部正面図。 この発明の紙幣集積装置の位置決めストッパ片を示す要部背面図。 この発明の紙幣集積装置の送り込み動作を示す概略側面図。 この発明の紙幣集積装置の紙幣退避動作を示す概略側面図。 この発明の複数枚の紙幣集積動作を示す概略側面図。 この発明の集積紙幣の一括返却初期動作を示す概略側面図。 この発明の集積紙幣の一括返却繰出し終期動作を示す概略側面図。 この発明の紙幣集積装置を備えた自動券売機を示す外観斜視図。 この発明の自動券売機に内蔵される紙幣処理装置を示す内部構成図。 この発明の紙幣処理装置の制御回路ブロック図。 この発明の紙幣処理装置の集積処理動作を示すフローチャート。 この発明の図14に続くフローチャート。
13…紙幣集積装置
14…集積部
16…下羽根車
21…位置決めストッパ片
22…集積ベルト
31…自動券売機
A…紙幣
P0…紙幣長手方向中央位置
P3…非接触集積空間

Claims (3)

  1. 紙幣を上下方向に重ねて集積する集積部を設け、該集積部の下部に向けて紙幣を長手方向に送り込み、該送り込まれた紙幣を集積方向の下から集積させる集積手段と、
    前記集積部に集積され紙幣の長手方向中央近傍より奥側で、前記送り込まれた紙幣の幅方向両端位置と接触して、前記送り込まれた紙幣を長手方向に送り込みながら持ち上げる持ち上げ手段と、
    を備えた紙幣集積装置。
  2. 前記持ち上げ手段は、紙幣の送り込み方向に回転し、該紙幣の幅方向両端位置に対応して紙幣を回転軸上の羽根ではたき上げる一対の羽根車で構成した
    請求項1に記載の紙幣集積装置。
  3. 請求項1または2に記載の紙幣集積装置を内蔵し、挿入された紙幣を受付けて該紙幣集積装置に集積処理する取引処理装置。
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