JP5518923B2 - 紙幣出金装置 - Google Patents

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Description

一実施形態は紙幣出金装置に関する。
紙幣出金装置として金融機関等には現金自動預入支払機が設置されている。紙幣を立位状態にして出金するとき顧客の視点によって接客口に紙幣が隠れて人が取り忘れることを防ぐようにした媒体処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
近年、POS(Point Of Sales)端末やECR(Electronic Cash Register)からの釣り銭の払い出し命令により、紙幣を金種毎に収納した収納部内からお釣りの金額だけの紙幣を払出口に払い出すようにした紙幣入出金装置が普及している(例えば特許文献2参照)。紙幣の押出機構を備え、集積された紙幣を搬送方向に沿って押し出すようにした釣銭機が知られている(例えば特許文献3参照)。
店舗等に設けられる紙幣出金装置は、キャッシャが紙幣を取出し易いように装置前方に出金口を有する。紙幣出金装置は紙幣をこの紙幣が立位した状態で出金口へ搬送する。紙幣出金装置の出金口内の空間にはゴンドラとして上下動するホッパ部が設けられている。ホッパ部は、紙幣の長辺を水平にした状態で紙幣を装置内から装置外へ持ち上げる。長辺とは紙幣の人物像に対して左右方向に延びる辺を言う。
特開2008−165690号公報 特開2007−34482号公報 特開2009−129135号公報
しかし、上述の従来技術では、キャッシャが紙幣出金装置の機外に上部が露出した紙幣を取りにくい。キャッシャが紙幣を掴みにいった後、紙幣を持ち直す必要が生じる。お釣りを客に渡し、紙幣を授受する作業を繰返す際、キャッシャは水平姿勢で上昇してくる紙幣を取りづらい。
このような課題を解決するため、一実施形態によれば、前方側に出金口を設けた筐体と、この筐体内に設けられ、金種毎に収納された紙幣の収納部と、この収納部および前記出金口の間に設けられた搬送路と、この搬送路に前記収納部から紙幣を一枚ずつ繰出して前記紙幣を搬送する搬送機構と、この搬送機構が搬送した前記紙幣を券面が前記前方を向き立位した姿勢で載置する室と、この室を前記出金口内で昇降させ、前記室の上昇に連動して前記室を筐体正面に対して左右何れかに傾ける傾動機構とを備えたことを特徴とする紙幣出金装置が提供される。
実施の形態に係る紙幣出金装置の前方斜視図である。 実施の形態に係る紙幣出金装置の構成要素を示す平面図である。 実施の形態に係る紙幣出金装置に用いられる室及び傾動機構の斜視図である。 実施の形態に係る紙幣出金装置の出金動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態に係る紙幣出金装置に用いられる傾動機構による紙幣の傾動動作を説明するための図である。
以下、実施の形態に係る紙幣出金装置について、図1乃至図5を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
図1は実施の形態に係る紙幣出金装置の前方斜視図である。図2は実施の形態に係る紙幣出金装置の構成要素を示す平面図であり、同図左方が装置前方に対応する。図2では天板を取り除いた状態での例が示されている。図1、図2中、同じ符号を有するものは互いに同じ要素を表す。
釣銭機1(実施の形態に係る紙幣出金装置)は、POS端末やECR等の電子機器に接続された紙幣釣銭機である。釣銭機1は、筐体10と、この筐体10の前方側に入金口11を設けた入金部12と、筐体10の前方側に入金部12よりも後方に出金口13を設けた出金部14と、筐体10内に設けられ金種毎に収納された紙幣の収納部15と、この収納部15及び出金口13の間に設けられ入出金動作で共用される搬送路16と、この搬送路16に収納部15から紙幣を一枚ずつ繰出して紙幣を搬送する搬送機構17と、この搬送機構17が搬送した紙幣を立位状態で載置する底面を有するホッパ部18(室)と、このホッパ部18を出金口13内で昇降させ、ホッパ部18の上昇に連動してホッパ部18を筐体10の正面に対して左右何れかに傾ける傾動機構19と、動作制御用のコントローラ20とを備えている。
筐体10は例えば店舗のレジカウンタ台上に置かれている。筐体10は、金融機関等に設けられる現金自動預入支払機の装置高さに比べて低い装置高さを有する。筐体10は、現金自動預入支払機の奥行き寸法よりも長い奥行き寸法を有する。入金口11は入金された紙幣を受け入れる。入金部12は入金口11から入金された紙幣を一枚ずつ分離して立位した状態で紙幣を搬送路16へ繰出す。
出金口13は矩形状の開口形状を有する。出金口13よりも前方且つ入金口11よりも後方の筐体10には凹部21が形成されている。凹部21は出金口13の搬送路16側に位置する。凹部21は部分円筒面である。凹部21の両縁は筐体10の上壁に連続し、この上壁の表の面から下方に向かって凹形状に形成されている。この凹部21は出金口13の幅方向の端部において前方から見てホッパ部18内部を露出させており、指先及びホッパ部18間を遮るものをなくして紙幣の掴みやすさを高めるようにしている。この出金口13の下方に紙幣を集積するための空間が設けられている。この空間内に出金部14、ホッパ部18及び傾動機構19が配置され、これらの出金部14等が複数枚の紙幣を集積し束状の紙幣を出金口13に向かって放出するようになっている。出金口13の装置幅方向の寸法は、全ての金種の紙幣のうち最もサイズが大きい紙幣の長辺の長さよりも大きい。装置幅方向とは筐体10の正面に向かって左右方向を言う。出金口13は図示しないシャッタにより覆われる。
出金部14は、搬送路16から一枚ずつ立位した姿勢で送られる紙幣を、この紙幣の長辺の左端を上方に上げつつ筐体10の内部から外部へ放出する。出金部14は、一例として、下死点において停止中のホッパ部18の底板上に立位した紙幣を案内するためのガイドと、このガイドへ搬送路16から縦長搬送される紙幣を一枚ずつ送込むローラ対や羽根車とを有する。縦長搬送とは、紙幣の搬送される方向にこの紙幣の長辺方向が平行になるようにして紙幣が搬送されることを言う。
収納部15は、図2のように、千円券収納部22と、五千円券収納部23と、一万円券収納部24とを備えている。千円券収納部22は直方体形状を有する。千円券収納部22は千円券を立位させ、長辺が装置幅方向に平行にされた状態で千円券を保管している。千円券収納部22はこの千円券収納部22の一側面に上下に細い開口25を有する。一側面とは筐体10の正面に向かって左側の側面を言う。千円券収納部22は開口25の近傍にローラ対や羽根車を有する。ローラ対は入金用の紙幣をこの千円券収納部22内へ引込む。千円券収納部22はローラ対等により出金用の紙幣を千円券収納部22外へ取出す。千円券収納部22は各開口25にシャッタを設けてもよい。五千円券収納部23及び一万円券収納部24の構造は千円券収納部22の構造と実質同じである。千円券収納部22の収納容量は、一万円券収納部24の収納容量及び五千円券収納部23の収納容量の何れよりも大きくされてもよい。
搬送路16は、それぞれ垂直方向の回転軸を有する複数対の搬送ローラ26の各ニップと、それぞれ立位状態で移動中の紙幣を案内し紙幣の搬送方向を曲げるための複数のガイド27とを有する。ニップとは、一対の対向する搬送ローラ26の外周面間の隙間を言う。これらのガイド27のガイド面及び複数のニップは、立位状態の紙幣が移動する搬送空間を画成しており、この搬送空間が搬送路16を成す。出金口13、搬送路16及び収納部15間の位置関係については、出金口13は収納部15の手前側に設けられており、搬送路16は収納部15の開口25を配した一側面側に設けられている。
搬送機構17は、紙幣を正逆双方向に搬送する。搬送機構17はこれらの搬送ローラ26及びガイド27と、各対を成す搬送ローラ26の一方を個別に回転させる対応する複数のモータとを備えている。また、搬送機構17は、入金口11から投入された紙幣のうち収納部15の何れにも収納しない紙幣については収納部15を通過させた後、この紙幣を筐体10の奥行き突き当たりまで搬送し紙幣を折返して同じ搬送路16を入金口11へ向かって戻り搬送させるようにしている。
また、釣銭機1は、搬送路16上に、出金紙幣の金種を識別する識別部28、29を設けてもよい。識別部28は、遮光センサ、反射型光センサ、透過型光センサ、磁気センサあるいは材質センサなどの各種センサのうちの一種又は複数種を組合わせて構成されている。遮光センサは立位した紙幣の長辺方向の寸法及び短辺方向の寸法を計測する。反射型光センサは光を紙幣に照射して反射光量を検知する。透過型光センサは光を紙幣に照射して透過光量を検知する。磁気センサは紙幣上に付着した磁気を検知する。材質センサは券面の電気的な抵抗値を計測する。
識別部29も識別部28と同様である。識別部28、29は予め決められた物理量の閾値を格納しており、計測したサイズ、光、磁気、抵抗値といった物理量と、対応の閾値とを比較する。入金された紙幣を入庫するために金種情報を取得し、あるいは出金される紙幣の金種が支払い指令に含まれる金種と等しいかどうかを識別部28、29は判別する。
これらの識別部28、29による金種の識別処理は入金動作時及び出金動作時において行われる。識別結果が肯定的ならば搬送機構17は紙幣を収納部15内に金種毎に収納する。識別結果が否定的ならば搬送機構17は紙幣を収納せずに、搬送路16を折返して戻し、入金口11又は出金口13からリジェクトする。識別結果が否定的とは、偽貨や、旧式の日本の紙幣あるいは外国紙幣、又は判定不能な紙片などを言う。
また、釣銭機1は搬送路16上に、可動搬送軌道部30を設けている。各可動搬送軌道部30は、千円券収納部22、五千円券収納部23、一万円券収納部24出金側の各開口25及び出金部14等に設けられている。千円券収納部22の出金側の可動搬送軌道部30は動作をオンにされると、この千円券収納部22及び搬送路16間の分岐用の経路を生成する。千円券収納部22から可動搬送軌道部30はこの経路により紙幣を流す。五千円券収納部23、一万円券収納部24及び出金部14についての可動搬送軌道部30も同様である。動作をオフにされると、各可動搬送軌道部30は生成した経路を解除する。識別部28、29が紙幣の異常を検知し、あるいは識別部28、29が搬送中の紙幣の金種が支払い指令の金種と異なることを検知すると、搬送機構17は逆回転方向にモータ駆動し、紙幣を収納部15へ戻す。搬送機構17は搬送路16上に紙幣を一枚のみ通過させるようにしている。釣銭機1は出金部14の入口付近に紙幣の到着を検知し、金種と枚数計数とを行うための通過センサ32を備えている。通過センサ32には例えば遮光センサが用いられる。金種及び枚数計数をこの通過センサ32及びコントローラ20が実行する。
また、図1のホッパ部18は室であり、数百枚の紙幣を立位させたまま集積可能な程度の室内容量を有する。ホッパ部18は紙幣の短辺を室内の底面に直交させ、又は傾斜角をもって交差させ、券面が正面を向いた姿勢で紙幣を載置する。
図3はホッパ部18及び傾動機構19の斜視図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。ホッパ部18は、一例として、筐体奥行き側の一辺部及び筐体前方側の他の一辺部を有する矩形の底板33と、この底板33の筐体奥行き側の一辺部より起立する固定壁34と、それぞれ底板33より起立しこの固定壁34に連続する一対の側壁35、36と、これらの側壁35、36のうち、正面から見て左方の側壁35に設けられた取込口37と、底板33の筐体前方側の一辺部より起立し固定壁34に向かって平行移動する図示しない可動壁と、可動壁を変位駆動する可動機構と、これらの壁や板によって画成されるポケット内に搬送路16からの紙幣を導き入れて集積するための複数の羽根車やローラ対とを備えている。可動壁が紙幣を筐体奥行き方向へ押し動かし、この紙幣を固定壁34の壁面側に寄せることにより券面がキャッシャの目線に合うように起立するようになっている。ホッパ部18の上下方向の寸法は出金部14の装置高さ方向の寸法と同じか小さい。
傾動機構19は、紙幣を載せるホッパ部18の底板33をゴンドラの床板として上下動させ、及びこの底板33を上昇させるときに左右何れかに傾けるものである。傾動機構19は、紙幣の持ち上げに連動して紙幣の長辺の左端を筐体10外へ突出させるようにしている。傾動機構19は、立位状態の紙幣の上辺部が筐体前方から見て出金口13に埋没する位置と、立位状態のまま左肩上がりに傾いた姿勢で紙幣が転倒しない位置との間で、底板33を昇降させる。この傾動機構19は、一端が左方の側壁35の外壁に固定され他端がモータ38によって巻取り及び巻戻されるベルト39と、このベルト39が折返されて巻掛けられたプーリ40とを備えている。更に傾動機構19は、一端が右方の側壁36の外壁に固定され他端がモータ41によって巻取り及び巻戻されるベルト42と、このベルト42が折返されて巻掛けられたプーリ43とを備えている。これらのモータ38、41は例えばステッピングモータが用いられる。コントローラ20はモータドライバを介してモータ38、41の回転量を制御する。プーリ40、43は筐体10内部の枠材等に取付具を介して軸支されている。
このような構成の釣銭機1は、上位装置に電気的に接続され、店舗等のレジカウンタに設けられた状況で使用される。キャッシャ操作によって釣銭機1に例えば千円券が入金されたとする。釣銭機1は、識別部28、29により入金部12から繰出された紙片を識別判定する。釣銭機1は、例えば真券の千円券であると判定すると、この千円券を千円券収納部22の手前まで搬送する。釣銭機1は、千円券をこの千円券の一短辺を起立させて縦長搬送する。千円券収納部22の入金側の開口25に近づいたところで、釣銭機1は可動搬送軌道部30によって搬送路16から経路を分岐させ、紙幣を千円券収納部22に送込む。開口25に設けられた図示しない遮光センサが紙幣の通過を検知すると、コントローラ20は枚数カウンタを1つ増やし、カウンタ値を保持する。
図4は釣銭機1の出金動作を説明するためのフローチャートである。出金動作について述べる。アクトA1において、釣銭機1は例えばPOS端末などの上位装置より、出金指令を受ける。この出金指令は、金種を識別する紙幣情報と、各金種の枚数情報とを含む。例えば9千円分の支払い指令として、五千円券が1枚と、千円券が4枚という情報をコントローラ20は受信する。
アクトA2において、釣銭機1は紙幣の出金を実行する。全ての紙幣の搬送を終えるまで、NOルートを通り、釣銭機1は、千円券収納部22及び五千円券収納部23から、紙幣を繰出して搬送する。コントローラ20は金種毎に、出金側の開口25近傍の遮光センサによって紙幣が出る度に収納枚数を順次減数していく。千円券収納部22から、複数枚の千円券のうち、付勢された筐体奥行き側の内壁に最も近い千円券が取出される。搬送機構17は紙幣の一短辺が立位した状態で紙幣を搬送路16上で下流へ縦長搬送する。一箇所における一対の搬送ローラ26はニップにより紙幣を挟持し、これらの搬送ローラ26が複数回に亘って回ることにより、ローラ周回長及び回転数により決まる距離だけ紙幣が送られる。搬送路16に沿って各対の搬送ローラ26が回り始めるタイミングをコントローラ20が順番に制御し、一枚ずつ紙幣が搬送される。
一方、ホッパ部18の室内に複数枚の紙幣が集積されたときに、可動壁が最端の紙幣を押すことにより全紙幣が付勢され、この室内で複数枚の紙幣は立位状態を保ちつつ集積される。
通過センサ32等は、2枚の紙幣が重なった状態で搬送される二重送りの発生も監視している。通過センサ32からの信号を常時受取っているコントローラ20は、二重送りを検出すると、金種に対応する収納枚数のカウンタ値をノーカウントにするなど適宜修正し、紙幣を逆方向へ搬送して収納部15の何れかへ戻す。
アクトA2において、釣銭機1は、金種毎の枚数を通過センサ32等により計測して、支払い額分の金種の紙幣が全て搬送され終わるまで(アクトA2のNOルート)、この通過センサ32の出力により、金種毎の紙幣の収納枚数を監視する。アクトA2において最終的に千円券収納部22及び五千円券収納部23の何れか最後に払い出しが完了する収納庫側の遮光センサからの通過が完了した旨の信号をコントローラ20は受けると、支払い分の全ての紙幣が搬送されたと判定する。コントローラ20は出金部14へ指令を送る。出金部14は複数枚の紙幣を束ねる。釣銭機1は、YESルートを通り、アクトA3において、最後に払い出された紙幣がホッパ部18に送込まれるタイミングで搬送機構17の駆動を停止する。釣銭機1はホッパ部18を駆動し始める。アクトA4において、釣銭機1は傾動機構19を動かし始める。
図5(a)から図5(c)は傾動機構19による紙幣の傾動動作を説明するための図である。図5(a)の状態は釣銭機1がシャッタを開いた直後の状態の傾動機構19の正面図である。図5(b)のように傾動機構19は紙幣を持ち上げ始めたタイミングでは、紙幣の上辺を水平のままである。図5(c)のように、傾動機構19は底板33を傾けて紙幣の左端が機外へ突出するように紙幣は放出される。即ち傾動機構19は正面向かって左右のうち、紙幣の搬送路16側に位置する左辺側が右辺側よりも高くなるようにしてホッパ部18を傾ける。紙幣の搬送路16側を高くするようにすると、紙幣の搬送路16側と反対側で紙幣が整い易くなるので、紙幣をより掴み易くすることができる。
例えば現金支払い機能を有するATM(automatic teller machine)では、紙幣の投入、取出しを行うための入出金口の下方に容器が設けられており、人が入出金口から容器内に手を入れることを要する。これに対して釣銭機1ではキャッシャが直接紙幣を掴み易くなる。あるいは機体から人に向かって水平に紙幣を出金する構造を有する出金装置では、人が腕を一旦引くようにして紙幣を受取ることを要する。手を人が引かないといけない点でこの構造を持つ出金装置では操作性がよいとは言えない。腕を引くことが不要な釣銭機1では紙幣を掴む動作を何回も繰返しても、良好な操作性を維持することができる。
また、凹部21(図1)により、出金口13の左端が凹形状になっており、指先や掌によりキャッシャは紙幣の左端を容易に掴めることができる。キャッシャは例えば視線をディスプレイに向けつつ、接客しつつ紙幣を容易に掴むことができる。キャッシャは、紙幣を持ち直すことなく、そのまま数えることができる為、お釣り授受に要する時間を短縮できる。凹部21が出金口13の搬送路16側に設けられており、キャッシャの指先及びホッパ部18間には遮るものが存在しない。キャッシャの直視による操作性が向上する。キャッシャは左手の掌の湾曲を凹部21の側端面の形状に併せて紙幣の左端を掴む。掌を凹部21の側端面部に載せたときに、指先が紙幣左端の部分に位置するため、キャッシャには自然な動作によってレジ操作を行えるようになる。
このように、本実施形態に係る紙幣出金装置では、出金部14において、キャッシャが釣り札を取り易くすることができる。キャッシャがお釣りの授受に要する時間が短縮される。精算作業が続く場合、キャッシャにとって受取った紙幣を持ち替えることなく、相手に返却できるため、操作性が大幅に改善される。
尚、上記実施形態では、凹部21は右端側に形成されてもよい。釣銭機1と硬貨入出金装置とをレジカウンタ上に並置する場合など、筐体10の左右両側面のうち、硬貨入出金装置と接しないほうの側面の側に凹部21を設けることが望ましい。図1で向かって左に硬貨入出金装置を配置し、硬貨入出金装置の右隣に、釣銭機1を配置する場合、凹部21が右端に形成することは、これらの装置から遠いキャッシャの右手が紙幣を掴む操作をしやすくさせるためである。他方、釣銭機1を左に配置し、硬貨入出金装置を右に配置した場合、凹部21を左端に形成することは、キャッシャの左手が掴み操作をしやすくさせるためである
上記実施形態では、五千円券収納部23と千円券収納部22との間に二千円券収納部を設けてもよい。傾動機構19の構成は種々変更可能である。例えば傾動機構19は、底板33の下面に左右一対のアクチュエータを取付けし、これらのアクチュエータの伸縮量を調節して底板33を傾けてもよい。あるいは、複数本のアーム及びアーム間を連結する関節機構を有する支持機構を底板33の下面に左右一対の設けてもよい。傾動機構19が図3以外の構成を用いたに過ぎない実施品に対して本実施形態に係る紙幣出金装置の優位性は何ら損なわれるものではない。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…釣銭機(紙幣出金装置)、10…筐体、11…入金口、12…入金部、13…出金口、14…出金部、15…収納部、16…搬送路、17…搬送機構、18…ホッパ部(室)、19…傾動機構、20…コントローラ、21…凹部、22…千円券収納部、23…五千円券収納部、24…一万円券収納部、25…開口、26…搬送ローラ、27…ガイド、28,29…識別部、30…可動搬送軌道部、32…通過センサ、33…底板、34…固定壁、35,36…側壁、37…取込口、38,41…モータ、39,42…ベルト、40,43…プーリ。

Claims (6)

  1. 前方側に出金口を設けた筐体と、
    この筐体内に設けられ、金種毎に収納された紙幣の収納部と、
    この収納部および前記出金口の間に設けられた搬送路と、
    この搬送路に前記収納部から紙幣を一枚ずつ繰出して前記紙幣を搬送する搬送機構と、
    この搬送機構が搬送した前記紙幣を券面が前記前方を向き立位した姿勢で載置する室と、
    この室を前記出金口内で昇降させ、前記室の上昇に連動して前記室を筐体正面に対して左右何れかに傾ける傾動機構とを備えたことを特徴とする紙幣出金装置。
  2. 前記筐体は、前記出金口の前記前方側に、前記紙幣の長辺方向で左方あるいは右方に凹部を有する請求項1記載の紙幣出金装置。
  3. 前記筐体の前記出金口の前記前方側に前記紙幣の長辺方向で左方あるいは右方に凹部が設けられ、
    前記紙幣出金装置は、硬貨入出金装置と並置され、前記紙幣出金装置の前記筐体の左右両側面のうち、この硬貨入出金装置の筐体と接する側面の反対側の側面寄りに前記凹部を設ける請求項1記載の紙幣出金装置。
  4. 前記出金口は前記収納部の手前側に設けられ、前記搬送路は前記収納部の前記左右の方向における片側に設けられた請求項1記載の紙幣出金装置。
  5. 前記傾動機構は、前記左右のうち前記搬送路側に位置する方が他方よりも高くなるようにして前記室を傾け請求項4記載の紙幣出金装置。
  6. 前記筐体前記出金口の前記前方側に前記紙幣の長辺方向で左方あるいは右方に凹部が設けられ
    前記凹部は、この出金口の前記搬送路側に位置す請求項4記載の紙幣出金装置。
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