JP4778028B2 - 紹介システム、サーバ装置、紹介方法、サービス方法、ならびに、プログラム - Google Patents

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本発明は、街中に配置された無線LAN等のコンピュータ通信網へアクセスポイント装置のSSID(Service Set IDentifier)等の識別名を用いて、活動範囲が近接するユーザ同士の紹介をするのに好適な紹介システム、サーバ装置、紹介方法、サービス方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムに関する。
従来から、街中で公衆が利用できる無線LAN等のコンピュータ通信網へのアクセスポイント装置を介してインターネットに接続するサービスが提供されている。無線LANのアクセスポイントには、SSID(ESSID(Extended SSID)と呼ばれることもある。)と呼ばれる識別子が1つまたは複数割り当てられ、当該SSIDを参照することで、端末装置は通信可能な複数のアクセスポイントからいずれかを選択して、アクセスポイントとの間で必要な認証や情報を交換し、アクセスポイントに端末装置を登録するアソシエート処理を行うことにより、端末装置は、アクセスポイントを介してインターネットにアクセスすることが可能となる。
このような無線LANのアクセスポイントを利用する技術については、後に掲げる特許文献1、2に開示されている。
ここで、特許文献1に開示される技術は、無線LANの端末装置の場所をリアルタイムで管理しようとするもので、各アクセスポイントが各端末装置とのアソシエート成立を位置管理サーバへ通知することにより、端末装置近傍のアクセスポイントの設置場所を知らせ、位置管理サーバは、通知された端末装置のMACアドレスに基づいて、アクセスポイントの場所をユーザの現在位置として記録するものである。
このようなサービスを利用すれば、現在近くにいる他のユーザの所在を知ることができ、当該ユーザ同士を紹介することができるようになる。
一方、特許文献2に開示される技術は、アクセスポイントからの電波ビーコンにテキスト情報による配信情報を付加して送信することにより、アクセスポイントとの接続が確立していない端末装置に対しても、無線の帯域使用を抑制しつつ情報配信を可能とするものである。
特開2004−088440号公報 特開2006−245906号公報
しかしながら、提供されるサービスの種類によっては、端末装置の位置をリアルタイムで把握することは、プライバシーの観点から望ましくないこともある。
一方で、公共の掲示板に同じ地域で活動をする人を誘う告知をする場合等のように、リアルタイムで近くにいることを要しない場合であっても、ユーザ同士を紹介できるようにしたい、という要望もある。
さらに、ボトルメールのように予期しない出会いをユーザに提供する一方で、活動する場所が比較的近くのユーザを紹介することで、ユーザの交流を深めたい、との要望もある。
本発明は、上記のような課題を解決するもので、街中に配置された無線LAN等コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置のSSID等の識別名を用いて、活動範囲が近接するユーザ同士を紹介するのに好適な紹介システム、サーバ装置、紹介方法、サービス方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
本発明の第1の観点に係る紹介システムは、複数の端末装置と、サーバ装置と、を有し、複数の端末装置のそれぞれは、検知部、履歴記憶部、履歴送信部、情報受信部、情報表示部を備え、サーバ装置は、経路記憶部、履歴受信部、抽出部、情報送信部、更新部を備える。
ここで、端末装置としては、屋内や屋外に設置されたコンピュータ通信網へのアクセスポイント装置が出力するビーコンを検知することが可能な、無線LAN通信機能を有するゲーム装置や各種コンピュータを適用するのが典型的である。
一方、サーバ装置は、インターネットに接続され、端末装置が利用可能なアクセスポイント装置を介してインターネットに接続された場合に、相互に通信可能とするのが典型的である。
複数の端末装置のそれぞれにおいて、検知部は、コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名を検知する。
無線LAN等のコンピュータ通信網へのアクセスポイント装置は、ビーコンを定期的に発しているため、当該ビーコンに含まれるアクセスポイント装置のSSIDやMAC(Media Access Control)アドレス等を識別名として利用するのが典型的である。なお、当該無線LANのサービスプロバイダとの契約を結んでいない第三者であっても、ビーコンを受信してパケットの中身を調べることは、技術的に可能である。
一方、端末装置の履歴記憶部は、検知された識別名の履歴を記憶する。
当該履歴の最も単純な形態は、検知された識別名を時刻順に並べたものであるが、検知された時刻と検知された識別名との対のリストや、検知された時間帯と検知された識別名との対のリストなど、各種の態様を採用することができる。
さらに、端末装置の履歴送信部は、検知された識別名のアクセスポイント装置を介してサーバ装置と通信可能となった場合、記憶された識別名の履歴を指定する履歴情報を、サーバ装置へ送信する。
一般に、コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置は、自宅の中で利用しているものか、サービスプロバイダとの契約を結んでいなければ、インターネットへの接続には利用できない。履歴送信部は、このような条件が満たされ、端末装置がサーバ装置と通信可能となった場合に、それまでに記憶されている識別名の履歴をサーバ装置へ送信する。
この際、送信に成功したら、当該識別名の履歴は、直ちに削除することとしても良いし、一定期間が経過してから消去することとしても良いし、履歴用の記憶領域の空容量が一定量を下回ることとなったら消去することとしても良い。
一方、サーバ装置の経路記憶部には、コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名の履歴が、端末装置が移動した経路として記憶される。
すなわち、端末装置やそのユーザを識別する情報と、アクセスポイント装置の識別名の履歴、典型的には、識別名の列により表現される当該端末装置が移動した経路と、が、対応付けられて記憶される。
端末装置を識別する情報としては、当該端末装置のコンピュータ通信網への通信機能を司るネットワークインターフェースカードのMACアドレスや、当該端末装置の製造番号、本サービスを利用するにあたってのユーザ名等を利用することができる。
さらに、サーバ装置の履歴受信部は、複数の端末装置のいずれかから送信された履歴情報を受信する。
典型的には、端末装置からコンピュータ通信網へのアクセスポイント装置を経由し、インターネットを介して、履歴情報がサーバ装置に伝達される。履歴情報には、上記のように、当該端末装置が検知した識別名の履歴が含まれるが、後述するように、それ以外の情報を含めることとしても良い。
さらに、サーバ装置の抽出部は、記憶された経路のいずれかが、受信された履歴情報に指定される識別名の履歴に類似する場合、当該類似する経路を移動した端末装置を抽出する。
上記のように、「記憶された経路」は、典型的には、他の端末装置が移動した際に検知した識別名の履歴である。したがって、「記憶された経路」と、「受信された履歴情報に指定される識別名の履歴」と、が、互いに類似する典型的な場合、とは、両者に共通する識別名が含まれる場合である。この場合、現実世界では、両端末装置の移動経路が交差していることになる。なお、「類似」の概念には、後述するように、種々の態様を想定することが可能である。
そして、サーバ装置の情報送信部は、抽出された端末装置に係る関連情報を、当該識別名の履歴を送信した端末装置に送信する。
履歴情報を送信してきた端末装置の移動経路と類似する経路を過去に移動した端末装置が抽出されたら、抽出された端末装置に係る関連情報を、履歴情報を送信してきた端末装置に伝達することで、端末装置の「紹介」を行うのである。
ここで、関連情報としては、後述するように、当該抽出された端末装置のユーザが「同じ地域を移動している不特定の他のユーザに宛てて書いたメッセージ」とすることができる。
そして、サーバ装置の更新部は、受信された履歴情報に指定される識別名の履歴を、当該履歴情報を送信した端末装置が移動した経路として、経路記憶部に記憶させることにより、経路記憶部を更新する。
この処理によって、当該識別名の履歴を送信した端末装置の経路が登録され、以降は、他の端末装置の移動経路の類否判断の対象になる。
なお、経路記憶部に記憶される識別名の履歴は、一定期間が経過したら消去することとしても良いし、当該履歴に対して関連情報が送信された場合に消去することとしても良いし、経路記憶部の記憶領域の空容量が一定量を下回ることとなったら消去することとしても良い。
一方、複数の端末装置のそれぞれの情報受信部は、検知された識別名のアクセスポイント装置を介してサーバ装置と通信可能となった場合、サーバ装置から送信される関連情報を受信する。
なお、常に関連情報が受信できるわけではなく、類似する経路を移動した他の端末装置が存在しない場合には、関連情報がサーバ装置から送信されないこともありうる。
さらに、端末装置の情報表示部は、受信された関連情報を表示する。
上記のように、関連情報が表示されることで、他の端末装置が紹介されることとなる。なお、関連情報が「同じ地域を移動している不特定の他のユーザに宛てて書いたメッセージ」である場合には、当該メッセージが画面に表示されることになり、共通する話題を有するユーザの紹介を受けたこととなるので、ユーザの交流がより一層深まるものと考えられる。
本発明によれば、同じ地域を移動するユーザ同士を紹介することができる一方で、現実世界で両ユーザが近傍にいる時に直ちに紹介するのではなく、両ユーザが自宅に帰った場合など、時間差をもって紹介することができ、ユーザ同士の不測のトラブルを抑制し、プライバシーにも配慮した紹介システムを提供することができる。
また、本発明の紹介システムにおいて、複数の端末装置のそれぞれは、入力受付部をさらに備え、以下のように構成することができる。
すなわち、端末装置の入力受付部は、ユーザからのメッセージの入力を受け付ける。
典型的には、当該メッセージは、上述のように、「同じ地域を移動している不特定の他のユーザに宛てて書いたメッセージ」である。
一方、端末装置の履歴送信部は、入力を受け付けられたメッセージを、当該履歴情報にさらに指定する。
したがって、サーバ装置に送信される履歴情報には、アクセスポイント装置の識別名の履歴のほか、当該メッセージも含まれることになる。
さらに、サーバ装置の更新部は、当該履歴情報を送信した端末装置が移動した経路に、当該履歴情報に指定されるメッセージを対応付けて、経路記憶部にさらに記憶させ、情報送信部は、抽出された端末装置に係る関連情報として、当該類似する経路に対応付けられるメッセージを指定する。
このような処理を行うことで、「同じ地域を移動している不特定の他のユーザに宛てて書いたメッセージ」が、「当該地域を移動したユーザ」に到着するのである。
本発明によれば、あるユーザから不特定のユーザへのメッセージを、両ユーザが同じ地域を移動したことを基準に伝達することが可能となり、掲示板やボトルメールに類似したメッセージのやりとりが可能となる。
また、本発明の紹介システムにおいて、端末装置の履歴送信部は、当該履歴情報に、当該識別名のそれぞれが検知された時刻、および、当該メッセージが入力を受け付けられた時刻をさらに指定する。
したがって、サーバ装置には、これらの時刻の情報も伝達される。
サーバ装置の更新部は、受信された履歴情報に指定される識別名の履歴を、当該識別名が検知された時刻の間隔が所定の分割閾値を超えるごとに分割して、分割された識別名の履歴のそれぞれを端末装置が移動した経路として記憶する。
たとえば、分割閾値として「10分」を採用した場合、アクセスポイント装置の間の移動に要した時間が10分を超える場合には、別の経路である、と考えることになる。分割閾値は、固定値としても良いが、端末装置から送信される履歴情報を参照して、適応的に変化させることとしても良い。
一方、サーバ装置の更新部は、当該メッセージが入力を受け付けられた時刻が当該分割された識別名の履歴のそれぞれの先頭および末尾の時刻に含まれる場合、当該メッセージを当該分割された識別名の履歴のいずれかに対応付けて記憶する。
分割された複数の経路のうち、どの経路において、メッセージが入力されたか、を、時刻に基づいて決定するのである。
本発明によれば、たとえば電車やバスなどの交通機関を利用したり、地下街やビルに入るなどして、無線通信が不可能となった場合に、そこで移動経路が分割された、と考えることによって、ユーザの活動範囲を適切なまとまりに分けることができるようになる。
また、本発明の紹介システムにおいて、端末装置の入力受付部は、当該アクセスポイント装置の識別名が検知されている間、当該メッセージの入力を受け付けるように構成することができる。
本発明においては、アクセスポイント装置を基準として、同じ地域で活動するか否かを判定するので、アクセスポイント装置の近傍にいる場合に限って、メッセージを入力できるようにするものである。
本発明によれば、メッセージを入力できる条件を制限することで、ユーザに対してアクセスポイント装置が近傍に存在すること、ならびに、その場所を基準として他のユーザとの交流が生じうることを通知することができる。
また、本発明の紹介システムにおいて、サーバ装置は、時間記憶部をさらに備え、以下のように構成することができる。
すなわち、サーバ装置の時間記憶部には、当該識別名同士の間の移動に要する推定時間が記憶され、サーバ装置の更新部は、当該分割された識別名の履歴のそれぞれにおいて、当該履歴に含まれる隣り合う識別名が検知された時刻の間隔に基づいて、時間記憶部に記憶される当該隣り合う識別名同士の間の移動に要する推定時間を、さらに更新する。
ユーザがあるアクセスポイント装置を検知した後に他のアクセスポイント装置を検知したら、両アクセスポイント装置の間の移動に要する時間は、検知時刻の間隔によって定められる。
なお、移動手段が種々考えられること、ユーザによって移動速度が異なることから、すでに両アクセスポイント装置間の移動に要する時間の推定値が時間記憶部に記憶されている場合には、今回の移動時間で上書きしたり、今回の移動時間との重み付き平均をとったりする等して、移動に要する推定時間とするのが典型的である。
また、「同じアクセスポイント装置の間の移動に要する時間」は、「0」である。
一方、抽出部は、記憶された経路のそれぞれについて、当該経路に含まれる識別名のそれぞれと、受信された履歴情報に指定される識別名の履歴に含まれる識別名のそれぞれと、の間の移動に要する推定時間を、時間記憶部から取得し、当該取得された推定時間が、所定の類似閾値以下である場合、当該経路と、受信された履歴情報に指定される識別名の履歴と、が類似するものとする。
すなわち、当該両移動経路に含まれるアクセスポイント装置同士の間の移動に要する推定時間が類似閾値以下である場合には、両ユーザの移動経路に同じアクセスポイント装置が含まれていなくとも、同じ地域を移動した、と考えるのである。
本発明は、経路の類似に関する好適実施形態の一つであり、本発明によれば、ユーザの移動経路に同じアクセスポイント装置が含まれていなくとも、互いに近い地域を移動したユーザ同士を紹介することができるようになる。
本発明のその他の観点に係るサーバ装置は、上記紹介システムにおけるサーバ装置である。
本発明のその他の観点に係る紹介方法は、複数の端末装置と、サーバ装置と、が、実行し、複数の端末装置のそれぞれは、検知部、履歴記憶部、履歴送信部、情報受信部、情報表示部を備え、複数の端末装置のそれぞれにおいて、検知工程、履歴記憶工程、履歴送信工程、情報受信工程、情報表示工程が実行され、サーバ装置は、コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名の履歴が、端末装置が移動した経路として記憶される経路記憶部、履歴受信部、抽出部、情報送信部、更新部を備え、サーバ装置において、履歴受信工程、抽出工程、情報送信工程、更新工程が実行され、以下のように構成する。
すなわち、複数の端末装置のそれぞれにおいて、検知工程では、検知部が、コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名を検知し、履歴記憶工程では、履歴記憶部が、検知された識別名の履歴を記憶し、履歴送信工程では、履歴送信部が、検知された識別名のアクセスポイント装置を介してサーバ装置と通信可能となった場合、記憶された識別名の履歴を指定する履歴情報を、サーバ装置へ送信する。
一方、サーバ装置において、履歴受信工程では、履歴受信部が、複数の端末装置のいずれかから送信された履歴情報を受信し、抽出工程では、抽出部が、記憶された経路のいずれかが、受信された履歴情報に指定される識別名の履歴に類似する場合、当該類似する経路を移動した端末装置を抽出し、情報送信工程では、情報送信部が、抽出された端末装置に係る関連情報を、当該識別名の履歴を送信した端末装置に送信し、更新工程では、更新部が、受信された履歴情報に指定される識別名の履歴を、当該履歴情報を送信した端末装置が移動した経路として、経路記憶部に記憶させることにより、経路記憶部を更新する。
複数の端末装置のそれぞれにおいて、情報受信工程では、情報受信部が、検知された識別名のアクセスポイント装置を介してサーバ装置と通信可能となった場合、サーバ装置から送信される関連情報を受信し、情報表示工程では、情報表示部が、受信された関連情報を表示する。
本発明のその他の観点に係るプログラムは、複数のコンピュータを上記の紹介システムの複数の端末装置の各部およびサーバ装置の各部として機能させるように構成する。
本発明のその他の観点に係るサービス方法は、上記紹介システムにおいて上記サーバ装置が実行する方法である。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記憶媒体に記録することができる。
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記憶媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
本発明によれば、街中に配置されたコンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名を用いて、活動範囲が近接するユーザ同士を紹介するのに好適な紹介システム、サーバ装置、紹介方法、サービス方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム用の情報処理装置を利用して本発明が実現される実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
本実施形態に係る紹介システムは、インターネット等のコンピュータ通信網に接続されたサーバ用コンピュータにおいて所定のプログラムを動作させてサーバ装置として機能させ、携帯電話や携帯ゲーム装置などの端末装置と通信可能に設定することによって、実現される。
ここで、端末装置とサーバ装置とは、処理能力等に相違はあるものの、その根本的や動作原理や構成は共通する。そこで、以下では、情報処理装置の概要を説明した上で、端末装置とサーバ装置に適用した場合の違いについては、それに応じて適宜説明することとする。
図1は、プログラムを実行することにより、本実施形態のサーバ装置や端末装置として機能しうる典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM 102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェイス104と、コントローラ105と、外部メモリ106と、画像処理部107と、DVD−ROM(Digital Versatile Disc ROM)ドライブ108と、NIC(Network Interface Card)109と、音声処理部110と、マイク111と、を備えるように構成することができる。各種の入出力装置は、適宜省略することができる。
ゲーム用のプログラムおよびデータを記憶したDVD−ROMをDVD−ROMドライブ108に装着して、情報処理装置100の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、本実施形態のサーバ装置が実現される。
また、携帯ゲーム装置においては、携帯可能とするために、DVD−ROMドライブ108を利用するのではなく、ROMカセット用スロットを利用することも可能である。この場合、プログラムが記録されたROMカセットを挿入して、当該プログラムを実行することで、本実施形態の端末装置が実現される。
また、NIC 109は、携帯端末においては、無線LANカードとするのが典型的である。一方、サーバ装置においては、有線LANカードとしてインターネットに接続するのが典型的である。アクセスポイント装置のうち、当該サーバ装置に管理されるアクセスポイント装置とは通信可能である必要があるが、当該サーバ装置が管理していないアクセスポイント装置とは通信できなくとも本発明を適用することが可能である。
CPU 101は、情報処理装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。また、CPU 101は、レジスタ(図示せず)という高速アクセスが可能な記憶域に対してALU(Arithmetic Logic Unit)(図示せず)を用いて加減乗除等の算術演算や、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算などを行うことができる。さらに、マルチメディア処理対応のための加減乗除等の飽和演算や、三角関数等、ベクトル演算などを高速に行えるように、CPU 101自身が構成されているものや、コプロセッサを備えて実現するものがある。
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、DVD−ROMに記録されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。また、ROM 102には、情報処理装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行やチャット通信に必要なデータが保持される。また、CPU 101は、RAM 103に変数領域を設け、当該変数に格納された値に対して直接ALUを作用させて演算を行ったり、RAM 103に格納された値を一旦レジスタに格納してからレジスタに対して演算を行い、演算結果をメモリに書き戻す、などの処理を行う。
インターフェイス104を介して接続されたコントローラ105は、ユーザがゲーム実行の際に行う操作入力を受け付ける。
なお、コントローラ105は、必ずしも情報処理装置100に対して外付けにされている必要はなく、一体に形成されていても良い。
携帯可能な端末装置のコントローラ105は、各種のボタンやスイッチから構成され、これらの押圧操作を操作入力として扱う。このほか、タッチスクリーンを利用した情報処理装置100では、ユーザがペンや指を利用してタッチスクリーンをなぞった軌跡を操作入力として扱う。
インターフェイス104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、ゲーム等のプレイ状況(過去の成績等)を示すデータ、ゲームの進行状態を示すデータ、ネットワーク対戦の場合のチャット通信のログ(記録)のデータなどが書き換え可能に記憶される。ユーザは、コントローラ105を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記録することができる。
DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROMには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記録される。CPU 101の制御によって、DVD−ROMドライブ108は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 103等に一時的に記憶される。
画像処理部107は、DVD−ROMから読み出されたデータをCPU 101や画像処理部107が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部107が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され画像処理部107に接続されるモニタ(図示せず)へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
携帯可能な端末装置のモニタとしては、小型の液晶ディスプレイを利用するのが典型的であり、コントローラ105としてタッチスクリーンを利用する場合には、当該タッチスクリーンの表示パネルがモニタとして機能する。サーバ装置のモニタとしては、CRT(Cathode Ray Tube)やプラズマディスプレイなどの表示装置を利用することも可能である。
画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
また、仮想3次元空間に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想3次元空間に配置されたポリゴンを所定の視線の方向へ俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
さらに、CPU 101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報にしたがって、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画することが可能である。
NIC 109は、情報処理装置100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LANを構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
音声処理部110は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ(図示せず)から出力させる。また、CPU 101の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカや、ヘッドホン(図示せず)、イヤフォン(図示せず)から出力させる。
音声処理部110では、DVD−ROMに記録された音声データがMIDIデータである場合には、これが有する音源データを参照して、MIDIデータをPCMデータに変換する。また、ADPCM形式やOgg Vorbis形式等の圧縮済音声データである場合には、これを展開してPCMデータに変換する。PCMデータは、そのサンプリング周波数に応じたタイミングでD/A(Digital/Analog)変換を行って、スピーカに出力することにより、音声出力が可能となる。
さらに、情報処理装置100には、インターフェイス104を介してマイク111を接続することができる。この場合、マイク111からのアナログ信号に対しては、適当なサンプリング周波数でA/D変換を行い、PCM形式のディジタル信号として、音声処理部110でのミキシング等の処理ができるようにする。
このほか、情報処理装置100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 102、RAM 103、外部メモリ106、DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
また、ユーザからの文字列の編集入力を受け付けるためのキーボードや、各種の位置の指定および選択入力を受け付けるためのマウスなどを接続する形態も採用することができる。また、本実施形態の情報処理装置100にかえて、汎用のパーソナルコンピュータを利用することもできる。
上記のように、サーバ装置は、情報処理装置100でプログラムを実行することで実現されるが、一般的なコンピュータ上に実現することとしても良い。情報処理装置100と一般的なコンピュータとは、その構成や機能に大きな相違はないからである。上記のように、本願では、一般的なコンピュータと情報処理装置100とを同じように扱って説明する。
以上で説明した情報処理装置100は、いわゆるコンシューマ向けゲーム装置に相当するものであるが、コンピュータ通信網への通信機能を持つ機器であれば、本発明の端末装置やサーバ装置を実現することができる。したがって、携帯電話、携帯ゲーム機器、カラオケ装置、一般的なビジネス用コンピュータなど、種々の計算機上で本発明を実現することが可能である。
たとえば、一般的なコンピュータは、上記情報処理装置100と同様に、CPU、RAM、ROM、DVD−ROMドライブ、および、NICを備え、情報処理装置100よりも簡易な機能を備えた画像処理部を備え、外部記憶装置としてハードディスクを有する他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、コントローラ105ではなく、キーボードやマウスなどを入力装置として利用する。
(紹介システム)
図2は、本実施形態に係る紹介システムの概要構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
本実施形態に係る紹介システム201において、サーバ装置202およびアクセスポイント装置203はインターネット204に接続されている。
アクセスポイント装置203はビーコンを送信しており、端末装置205は、ビーコンを検知して、アクセスポイント装置203の識別名、典型的には、当該アクセスポイント装置203のSSIDやMACアドレス等を知得することができる。
端末装置205が検知したビーコンを発しているアクセスポイント装置203が、端末装置205を使用しているユーザが契約するインターネット接続プロバイダが提供するものである場合には、当該端末装置205は、当該アクセスポイント装置203を経由して、インターネット204にアクセスすることが可能となる。
一方、端末装置205のユーザが契約していないインターネット接続プロバイダが管理するアクセスポイント装置203では、端末装置205はインターネット204に接続することはできない。
上記のように、コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置203は、電波ビーコンによって、自身の識別名を送信している。そこで、端末装置205は、当該電波ビーコンを検知して得られる近傍のアクセスポイント装置203の識別名を時間順に並べた列は、当該端末装置205の移動経路に沿って配置されているアクセスポイント装置203を表すものとなる。
本実施形態では、アクセスポイント装置203が、現実世界でどの場所に設置されているかは、サーバ装置202では管理しない。サーバ装置202では、端末装置205のユーザが現実世界でどの場所にいるか、を監視することなく、どのユーザが、どのアクセスポイント装置203の近傍を通過したか、という情報を管理して、活動範囲が近所であるようなユーザ同士を紹介することとしており、プライバシー保護を考慮したものとなっている。以下、詳細に説明する。
(端末装置の構成)
図3は、本実施形態に係る端末装置205の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
端末装置205は、検知部301、履歴記憶部302、履歴送信部303、情報受信部304、情報表示部305、を備える。
さらに、本実施形態では、端末装置205は入力受付部306も構成要素として付加しているが、当該要素は省略可能である。
ここで、端末装置205としては、屋内や屋外に設置された無線LANのアクセスポイント装置が出力するビーコンを検知することが可能な、無線LAN機能を有するゲーム装置や各種コンピュータを適用するのが典型的であり、上記の情報処理装置100にて実現される。
ここで、検知部301は、無線LANのアクセスポイント装置203から発せられるビーコンを検知して、ビーコンが検知できれば、アクセスポイント装置203のSSIDを取得する。また、履歴記憶部302は、検知したSSIDの履歴を記憶するものである。さらに、履歴送信部303は、履歴をサーバ装置202へ送信する。
情報受信部304は、サーバ装置202から各種の情報を受信し、情報表示部305は、受信した情報をユーザに表示する。
情報処理装置100のCPU 101の管理下で、無線LANを介した通信を行うNIC 109が検知部301として機能し、RAM 103や不揮発性メモリなどの記憶媒体が履歴記憶部302として機能し、CPU 101がNIC 109と共働して、履歴送信部303、情報受信部304として機能し、CPU 101の管理下で画像処理部107と、これに接続された液晶ディスプレイ等のモニタと、が、情報表示部305として機能する。
さらに、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどコントローラ105として機能するような入力用機器が、入力受付部306として機能して、ユーザからの各種のメッセージの入力を受け付ける。ここで入力されたメッセージは、履歴の一部としてサーバ装置202へ送信され、さらに、サーバ装置202から他の端末装置205へ送信される。
このメッセージを情報受信部304で受信される情報に含めるようにしておくと、情報表示部305がメッセージを表示するようになる。
図4は、本実施形態に係る端末装置205にて実行される端末処理の制御の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
端末処理が開始されると、CPU 101は、RAM 103や不揮発性メモリ等の記憶領域を初期化する(ステップS401)。この初期化の際に、具体的には以下の処理が行われる。
(1)履歴記憶部302の初期化。RAM 103により履歴記憶部302が構成される場合には、履歴記憶部302の記憶領域をクリアする。不揮発性メモリにより履歴記憶部302が構成される場合には、履歴記憶部302の記憶内容に不整合がないか、チェックサム等を利用してチェックし、不整合があれば、記憶内容をクリアする。
(2)ユーザが入力したメッセージを記憶するメッセージ記憶域の初期化。RAM 103によりメッセージ記憶域が構成される場合には、これをクリアする。不揮発性メモリによりメッセージ記憶域が構成される場合には、その記憶内容に不整合がないか、チェックサム等を利用してチェックし、不整合があれば、記憶内容をクリアする。
(3)その他、端末装置205が動作するための、各種の初期化処理。
ついで、CPU 101は、NIC 109を制御して、無線LANのアクセスポイント装置203から送信される無線ビーコンが検知できるか否かを判定する(ステップS402)。
無線ビーコンが検知できない場合(ステップS402;No)、その他の各種の処理を適宜実行し(ステップS403)、ステップS402に戻る。ここで、各種の処理は、コルーチン的に実行されるような任意の処理とするのが典型的であり、たとえば、画面に、無線ビーコンが検知できない旨を表示する処理や、一定時間待機する処理等を採用することができる。
無線ビーコンが検知できた場合(ステップS402;Yes)、ついで、CPU 101は、検知された無線ビーコンを吟味して、当該無線ビーコンを放出した無線LANのアクセスポイントの識別名を得る(ステップS404)。したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、検知部301として機能する。
上記のように、無線LANのアクセスポイント装置203は、ビーコンを定期的に発しているため、当該ビーコンに含まれるアクセスポイント装置のSSIDやMACアドレス等を識別名として利用するのが典型的である。なお、当該無線LANのサービスプロバイダとの契約を結んでいない第三者であっても、ビーコンを受信してパケットの中身を調べることは、技術的に可能である。
そして、CPU 101は、ユーザに対して、メッセージを登録するか否かを問い合わせる(ステップS405)。このメッセージは、「現在そのユーザがいる場所の近所を活動範囲としている他の任意のユーザ」を宛先とするメッセージである。メッセージを登録しない場合(ステップS405;No)、ステップS408に進む。
当該問い合わせは、画像処理部107によって制御される液晶ディスプレイなどのモニタに表示され、これに対するユーザの入力は、コントローラ105の各種のボタンやスイッチ、タッチパネルへの操作などで行われる。
ユーザから登録する旨の入力があった場合(ステップS405;Yes)、CPU 101は、画像処理部107およびコントローラ105やタッチパネル、キーボード、マウスなどを制御して、ユーザにメッセージの入力をさせ、当該入力を受け付ける(ステップS406)。したがって、これらの機器は、入力受付部306として機能する。
当該メッセージは、「現在そのユーザがいる場所の近所を活動範囲としている他の任意のユーザ」に宛てたメッセージであり、文字列によるメッセージのほか、タッチパネルを利用して描かれた画像などを利用することも可能である。
ついで、CPU 101は、RAM 103や不揮発性メモリにより構成されるメッセージ記憶域に、ステップS406において入力されたメッセージを、現在の時刻に対応付けて記憶する(ステップS407)。この記憶は、配列やキューなどの形態で実装される。なお、メッセージ記憶域の空容量がない場合には、ステップS405における問合せはスキップしてステップS408に進むこととしても良いし、古いメッセージから消去することとしても良い。
そして、CPU 101は、ステップS404において得られた識別名と、現在の時刻と、を対応付けて、RAM 103や不揮発性メモリにより構成される履歴記憶部302に格納する(ステップS408)。履歴記憶部302は、配列やキューなどの形態で実装され、検知されるごとに記録されるのが典型的であるが、同じアクセスポイント装置203の識別名が検知されている間は、その旨の情報を圧縮し、検知された時間帯を表現する情報を記憶することとしても良いし、検知された識別名が変化した場合にのみ、履歴記憶部302に記憶することとしても良い。
ついで、CPU 101は、検知された電波ビーコンに指定された情報に基づいてNIC 109を制御して、端末装置205の当該アクセスポイント装置203に対するアソシエートを試み、インターネット204に接続可能となるか否かを調べる(ステップS409)。アソシエートに失敗した場合(ステップS409;No)、ステップS415に進む。
上記のように、無線LANにおけるアソシエート処理とは、端末装置205とアクセスポイント装置203との間で無線通信に必要な各種の情報のやりとりや認証を行って、端末装置205の管理をアクセスポイント装置203にて行うための各種の登録を行う処理である。
アソシエートに成功し、端末装置205がインターネット204に接続可能となった場合(ステップS409;Yes)、端末装置205は、サーバ装置202と通信可能となるので、CPU 101は、履歴記憶部302に記憶された履歴情報に、メッセージ記憶域に記憶されたメッセージを付加して、NIC 109を介してサーバ装置202に送信する(ステップS410)。したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、履歴送信部303として機能する。
この際に、履歴情報の送信元として、端末装置205の製造番号、NIC 109のMACアドレス、端末装置205を使用しているユーザ名等も、サーバ装置202に伝達される。
そして、本実施形態では、CPU 101は、履歴記憶部302およびメッセージ記憶域をクリアする(ステップS411)。なお、クリアのタイミングは、一定期間が経過してから消去することしても良いし、履歴用の記憶領域の空容量が一定量を下回ることとなったら消去することとしても良い。
ついで、CPU 101は、サーバ装置202から、他の端末装置205の関連情報が自分宛に送信されているか調べ(ステップS412)、送信されていなければ、ステップS415に進み、送信されていれば(ステップS412;Yes)、これを受信する(ステップS413)。したがって、CPU 101の制御下で、NIC 109は情報受信部304として機能する。
ここでサーバ装置202から受信する関連情報は、他の端末装置205における端末処理で、他のユーザがステップS406において入力したメッセージとするのが典型的である。
そして、当該他の端末装置205は、サーバ装置202によって、当該端末装置205に類似する経路を移動した、と判定されたものである。したがって、そのような他の端末装置205が存在しない場合には、関連情報がサーバ装置202から受信できないこともありうる。
ついで、CPU 101は、画像処理部107を制御して、受信された関連情報を液晶ディスプレイ等のモニタに表示する(ステップS414)。したがって、CPU 101と、画像処理部107と、は、共働して、情報表示部305として機能する。
本実施形態では、関連情報は、「同じ地域を移動している不特定の他のユーザに宛てて書いたメッセージ」であるから、当該端末装置205のユーザは、共通する話題を有する他の端末装置205のユーザの紹介を受けたこととなるので、ユーザの交流がより一層深まるものと考えられる。
この後、適宜他の処理を実行して(ステップS415)、ステップS402に戻る。ステップS415で実行される処理としては、ステップS414で表示された関連情報や過去に受信した関連情報に基づいて、他のユーザへ、アクセスポイント装置203の所在と紐付けされないメッセージを送信するための処理などが考えられる。
なお、上記実施形態では、関連情報は、「同じ地域を移動している不特定の他のユーザに宛てて書いたメッセージ」としていたが、アクセスポイント装置203の近傍にいる際に入力受付部306を介してユーザがメッセージを入力するのにかえて、あらかじめユーザが自分の個人情報、たとえば、ニックネーム、性別、趣味、年齢などの情報を登録しておき、関連情報としては、これらの情報とともに、当該ユーザが当該地域を移動した時間帯を知らせる、という単純な形態も考えられる。
類似する地域を生活の範囲とする他のユーザの存在が確認できるだけでも、ユーザにとって興味深い情報が得られると考えられるからである。
この場合には、いずれかのユーザを指定して、個別に電子メールに類似したメッセージを送付することとするのが、ユーザの交流を図る上で効果的である。この場合、入力受付部306によってメッセージが入力されるような形態とするのが典型的であるが、特定の個人宛のメッセージの入力が受け付けられるのは、アクセスポイント装置203の近傍に限られず、ユーザが希望する時点でできるようにすることが望ましい。
(サーバ装置の構成)
図5は、本実施形態に係るサーバ装置202の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
本図に示すように、サーバ装置202は、経路記憶部501、履歴受信部502、抽出部503、情報送信部504、更新部505を備える。
ここで、履歴受信部502は、端末装置205が送信するSSIDの履歴やこれに付随するメッセージ等を受信し、必要に応じて、更新部505が経路記憶部501にこれらの履歴やメッセージを記憶し、抽出部503は、受信されたSSIDの履歴と類似する経路を移動した他の端末装置205の履歴に付随するメッセージ等を経路記憶部501から抽出し、情報送信部504は、抽出されたメッセージ等をその端末装置205に送信する。
典型的には、経路記憶部501は、情報処理装置100のハードディスク等により実現され、CPU 101とNIC 109が共働して履歴受信部502および情報送信部504として機能し、CPU 101がハードディスク等と共働して、抽出部503、更新部505として機能する。以下、詳細に説明する。
ここで、経路記憶部501には、以下のサービス処理によって、以下の情報が対応付けて記憶される。
(1)履歴情報を送信してきた端末装置205の製造番号、MACアドレス、ユーザ名等、送信元を識別する情報。
(2)移動経路の情報。すなわち、当該端末装置205が検知したアクセスポイント装置203の識別名と、当該識別名を検知した時刻と、の、対の列。
(3)当該端末装置205にて入力されたメッセージと、当該メッセージが入力された時刻。上記(2)の移動経路の情報のいずれかに対応付けられる。
(4)アクセスポイント装置203の識別名同士の間を移動するのに要する推定時間。論理的には、行列(2次元の配列)で表現されるが、当該行列は対称行列であり、かつ、殆どの識別名同士の間については、移動時間が「不明」となり、行列内で移動時間の推定値ができる要素は一部に限られる疎な行列となると考えられる。
(5)アクセスポイント装置203同士が十分に離間していると判断するための移動時間の分割閾値。
(6)アクセスポイント装置203同士が十分に近接していると判断するための移動時間の類似閾値。
上記(1)〜(3)の情報は、一定期間が経過したら消去することとしても良いし、当該履歴に対して関連情報が送信された場合に消去することとしても良いし、経路記憶部501の記憶領域の空容量が一定量を下回ることとなったら古いものから消去することとしても良い。
また、上記(4)の情報は、ある識別名同士の間の移動についての端末装置205からの履歴情報の送信が、一定期間なかった場合に消去することとしても良いし、経路記憶部501の記憶領域の空容量が一定量を下回ることとなったら消去することとしても良い。
さらに、上記(5)(6)の情報は、適当な定数を定めることとしても良いし、後述するように、端末装置205から送信された履歴情報に応じて、適応的に更新することとしても良い。
図6は、本実施形態に係るサーバ装置202にて実行されるサービス方法の制御の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
まず、サーバ装置202を実現する情報処理装置100のCPU 101は、NIC 109を制御して、インターネット204から通信パケットが到着しているか否かを調べる(ステップS601)。通信パケットが到着していない場合(ステップS601;No)、他の適当な処理を典型的にはコルーチン的に実行して待機し(ステップS603)、ステップS601に戻る。
通信パケットが到着している場合(ステップS601;Yes)、到着した通信パケットを受信し(ステップS604)、当該通信パケットが、端末装置205のいずれかから送信された履歴情報であるか否か調べる(ステップS605)。履歴情報である場合(ステップS605;Yes)、ステップS607に進む。履歴情報でない場合(ステップS605;No)、当該通信パケットの種類に応じた処理を実行し(ステップS606)、ステップS601に戻る。
したがって、CPU 101とNIC 109は、共働して、履歴受信部502として機能する。
さて、ステップS605において受信された通信パケットが履歴情報であると判断された場合、CPU 101は、受信された履歴情報における
(1)アクセスポイント装置203の識別名と検知された時刻
(2)メッセージと入力された時刻
の情報を吟味して、分割閾値と検知時刻とを対比することにより、ユーザが常識的な速度で移動したと考えられる移動経路に分割し、メッセージを分割された移動経路のいずれかに割り当てられる(ステップS607)。
図7は、履歴情報に含まれる識別名、メッセージとその時刻の情報を、移動経路の情報に分割する様子を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
本図では、履歴情報701に含まれる情報を時系列で表現しており、時間軸702上に、検知された識別名703(本図では丸印で表現している)、入力されたメッセージ704(本図では四角印で表現している)を配置している。
時間軸702上で隣り合う識別名703の間隔が、分割閾値706より大きい場合は、その時点で、電車やバスなどの交通機関を利用したり、地下街やビルに入るなどして、無線通信が不可能となったと考えられる。したがって、そこで移動経路を分割する。
このような分割を行うと、移動経路は、ユーザが、典型的には徒歩や自転車等の低速な移動手段により、移動する活動範囲を表すものとなる。分割された移動経路705もまた、識別名703の検知時刻順の列である。
上記の端末装置205においては、あるアクセスポイント装置203の識別名703が検知された後にメッセージ704が入力され、メッセージ704の入力が完了すると、その時点の時刻に対応付け、その後に、検知された識別名703に、その時点の時刻を対応付ける。したがって、各メッセージ704は、時間軸上でその直後に配置される識別名703が含まれる移動経路705に含めることとするのが典型的である。
このようにして、1つ以上の移動経路705が得られたら、そのそれぞれについて、すでに経路記憶部501に記憶されている移動経路のうち、当該得られた移動経路705に類似する移動経路を抽出する(ステップS608)。
移動経路同士が類似するか否かを判断する条件としては、以下のようなものを適宜選択することができる。
(1)両移動経路が、同じ識別名703を含む場合。現実世界では、両端末装置205の移動経路が交差していることになる。
(2)両移動経路に含まれる識別名703同士の間の移動時間(いわゆる1ホップの移動時間)が、所定の類似閾値以下である場合。現実世界では、両端末装置205の移動経路は交わってはいないが、近いことになる。
(3)上記(2)を拡張し、両移動経路に含まれる識別名703同士の間を、他の識別名703を所定個数まで経由して移動したと考えたときの移動時間(いわゆるnホップの移動時間)が、所定の類似閾値以下である場合。
(4)上記(1)〜(3)に加えて、両移動経路が検知された時刻が、一定の時間内であること。たとえば、「1週間以内」や「1箇月以内」に近くを移動した、等の条件を付加することになる。
アクセスポイント装置203の識別名同士の間を移動するのに要する推定時間が経路記憶部501に記憶されない態様では、上記(1)の条件を採用することとなるが、推定時間が経路記憶部501に記憶される態様では、上記(1)〜(3)のいずれを採用するかは、用途やサーバ装置202を実現する情報処理装置100の性能によって、適宜変更が可能である。
ついで、経路記憶部501から抽出された移動経路に対応付けられる端末装置205の製造番号、MACアドレス、ユーザ名等、その移動経路を移動した他の端末装置205を識別する情報を抽出する(ステップS609)。さらに、当該抽出された移動経路に対応付けられているメッセージがあれば、そのメッセージも抽出する(ステップS610)。
したがって、CPU 101は、ハードディスク等と共働して、抽出部503として機能する。
そして、CPU 101は、ステップS609、ステップS610において抽出された情報を、まとめて、類似する経路を移動した他の端末装置205の関連情報として、ステップS607において得られた移動経路705を移動した端末装置205に、NIC 109を介して送信する(ステップS611)。
したがって、CPU 101は、NIC 109と共働して、情報送信部504として機能する。
ついで、CPU 101は、ステップS607において得られた移動経路705、および、当該移動経路705に対応付けられるメッセージ704を、当該端末装置205を識別する情報に対応付けて、ハードディスク等により実現される経路記憶部501に追加記憶して更新し(ステップS612)、ステップS601に戻る。したがって、CPU 101は、ハードディスク等と共働して、更新部505として機能する。
さらにこの際に、分割閾値や類似閾値を更新することとしても良い。
たとえば、分割閾値として、以下のような値を採用することができる。
(1)識別名703の時間間隔の平均の定数倍。定数は、1より大きい値とする。
(2)識別名703の時間間隔の平均に所定の定数を加算したもの。定数は、たとえば「5分」「10分」「30分」等、正の値とする。
これらの値を採用すると、現在経路記憶部501に記憶されている分割閾値の値から、識別名703の「これまでの時間間隔の平均」を逆算することができる。
そこで、ステップS607において得られた移動経路705のそれぞれにおいて、隣り合う識別名703の時間間隔を取得し、当該取得された時間間隔の平均と、これまでの時間間隔の平均と、を、(重み付け)平均すれば、現実世界で隣り合うアクセスポイント装置203同士の間の移動時間の最新の推定値が得られる。
この推定値を識別名703の時間間隔の平均とすれば、上記の計算により、新たな分割閾値を得ることができる。
新たな類似閾値は、上記の「アクセスポイント装置203同士の間の移動時間の最新の推定値」としても良いし、分割閾値と同様に定数と計算方法を定めても良いが、
「推定値」≦「類似閾値」≦「分割閾値」
の関係が成立するように、各定数を定めることが望ましい。
このように、本実施形態によれば、同じ地域を移動するユーザ同士を紹介することができる一方で、現実世界で両ユーザが近傍にいる時に直ちに紹介するのではなく、両ユーザが自宅に帰った場合など、時間差をもって紹介することができ、ユーザ同士の不測のトラブルを抑制し、プライバシーにも配慮した紹介システムを提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、街中に配置された無線LANのアクセスポイント装置の識別名を用いて、活動範囲が近接するユーザ同士を紹介するのに好適な紹介システム、サーバ装置、紹介方法、サービス方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る紹介システムの概要構成を示す説明図である。 本実施形態に係る端末装置の概要構成を示す模式図である。 本実施形態に係る端末装置にて実行される端末処理の制御の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るサーバ装置の概要構成を示す模式図である。 本実施形態に係るサーバ装置にて実行されるサービス処理の制御の流れを示すフローチャートである。 アクセスポイント装置の識別名の検知時刻、メッセージの入力時刻と移動経路の分割との関係を示す説明図である。
符号の説明
100 情報処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェイス
105 コントローラ
106 外部メモリ
107 画像処理部
108 DVD−ROMドライブ
109 NIC
110 音声処理部
111 マイク
201 紹介システム
202 サーバ装置
203 アクセスポイント装置
204 インターネット
205 端末装置
301 検知部
302 履歴記憶部
303 履歴送信部
304 情報受信部
305 情報表示部
306 入力受付部
501 経路記憶部
502 履歴受信部
503 抽出部
504 情報送信部
505 更新部
701 履歴情報
702 時間軸
703 識別名
704 メッセージ
705 移動経路
706 分割閾値

Claims (8)

  1. 複数の端末装置と、サーバ装置と、を有する紹介システムであって、
    (a)前記複数の端末装置のそれぞれは、
    コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名を検知する検知部、
    前記検知された識別名の履歴を記憶する履歴記憶部、
    前記検知された識別名のアクセスポイント装置を介して前記サーバ装置と通信可能となった場合、前記記憶された識別名の履歴を指定する履歴情報と、当該端末装置を使用するユーザのユーザ名と、を、前記サーバ装置へ送信する履歴送信部
    を備え、
    (b)前記サーバ装置は、
    コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名の履歴を指定する経路情報が、ユーザ名に対応付けられて記憶される経路記憶部、
    前記複数の端末装置のいずれかから送信された履歴情報と、ユーザ名と、を受信する履歴受信部、
    前記記憶された経路情報のうち、前記受信された履歴情報に指定される識別名の履歴と共通する識別名を含む履歴を指定する経路情報に対応付けられて記憶されたユーザ名を抽出する抽出部、
    前記抽出されたユーザ名を指定する関連情報を、当該受信された識別名の履歴情報を送信した端末装置に送信する情報送信部、
    前記受信された履歴情報に指定される識別名の履歴を指定する経路情報を、前記受信されたユーザ名に対応付けて、前記経路記憶部に記憶させることにより、前記経路記憶部を更新する更新部
    を備え、
    (c)前記複数の端末装置のそれぞれは、
    前記検知された識別名のアクセスポイント装置を介して前記サーバ装置と通信可能となった場合、前記サーバ装置から送信される関連情報を受信する情報受信部、
    前記受信された関連情報に指定されるユーザ名を表示することにより、当該関連情報に指定されるユーザ名のユーザを、当該端末装置を使用するユーザに紹介する情報表示部
    をさらに備える
    ことを特徴とする紹介システム。
  2. 請求項1に記載の紹介システムであって、
    (d)前記複数の端末装置のそれぞれは、
    当該アクセスポイント装置の識別名が検知されている間、当該端末装置を使用するユーザからメッセージの入力を受け付ける入力受付部
    をさらに備え、
    前記履歴送信部は、前記入力を受け付けられたメッセージを、前記履歴情報にさらに指定し、
    (e)前記サーバ装置において、
    前記更新部は、当該受信された履歴情報に指定される履歴を指定する経路情報に、当該履歴情報に指定されるメッセージを対応付けて、前記経路記憶部にさらに記憶させ、
    前記情報送信部は、前記抽出されたユーザ名を指定する関連情報に、当該ユーザ名に対応付けられて記憶された経路情報に対応付けて記憶されるメッセージをさらに指定し、
    (f)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
    前記情報表示部は、前記受信された関連情報に指定されるユーザ名を有するユーザから当該端末装置を使用するユーザへのメッセージとして、当該関連情報に指定されるメッセージを表示する
    ことを特徴とする紹介システム。
  3. 請求項2に記載の紹介システムであって、
    (g)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
    前記履歴送信部は、当該履歴情報に、当該識別名のそれぞれが検知された時刻、および、当該メッセージが入力を受け付けられた時刻をさらに指定し、
    (h)前記サーバ装置において、
    前記更新部は、前記受信された履歴情報に指定される識別名の履歴を、当該識別名が検知された時刻の間隔が所定の分割閾値を超えるごとに分割して、分割された識別名の履歴のそれぞれを指定する経路情報を、前記受信されたユーザ名に対応付けて記憶し、
    当該メッセージを、当該分割された識別名の履歴のそれぞれを指定する経路情報のうち、当該経路情報に指定される履歴の先頭の識別名が検知された時刻から末尾の識別名が検知された時刻までの間に、当該メッセージが入力を受け付けられた時刻を指定する経路情報に対応付けて記憶する
    ことを特徴とする紹介システム。
  4. 請求項3に記載の紹介システムにおいて、
    (i)前記サーバ装置は、
    当該識別名同士の間の移動に要する推定時間を記憶する時間記憶部
    をさらに備え、
    前記更新部は、当該分割された識別名の履歴のそれぞれを指定する経路情報において、当該履歴に含まれる隣り合う識別名が検知された時刻の間隔に基づいて、前記時間記憶部に記憶される当該隣り合う識別名同士の間の移動に要する推定時間を、さらに更新し、
    前記分割閾値は、前記時間記憶部に記憶される推定時間の平均値に1より大きい値を乗じ、もしくは、当該平均値に所定の定数値を加算することにより、定められる
    ことを特徴とする紹介システム。
  5. 請求項4に記載の紹介システムであって、
    前記抽出部は、前記記憶された経路情報のそれぞれについて、当該経路情報に指定される履歴に含まれる識別名のそれぞれと、前記受信された履歴情報に指定される識別名の履歴に含まれる識別名のそれぞれと、の間の移動に要する推定時間を、前記時間記憶部から取得し、前記記憶された経路情報のうち当該取得された推定時間が、所定の類似閾値以下である場合、当該経路情報に対応付けて記憶されるユーザ名を抽出する
    ことを特徴とする紹介システム。
  6. 請求項1から5に記載の紹介システムにおけるサーバ装置。
  7. 複数の端末装置と、サーバ装置と、が、実行する紹介方法であって、
    前記複数の端末装置のそれぞれは、検知部、履歴記憶部、履歴送信部、情報受信部、情報表示部を備え、
    前記サーバ装置は、コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名の履歴を指定する経路情報が、ユーザ名に対応付けられて記憶される経路記憶部、履歴受信部、抽出部、情報送信部、更新部を備え、
    当該紹介方法は、
    (a)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
    前記検知部が、コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名を検知する検知工程、
    前記履歴記憶部が、前記検知された識別名の履歴を記憶する履歴記憶工程、
    前記履歴送信部が、前記検知された識別名のアクセスポイント装置を介して前記サーバ装置と通信可能となった場合、前記記憶された識別名の履歴を指定する履歴情報と、当該端末装置を使用するユーザのユーザ名と、を、前記サーバ装置へ送信する履歴送信工程
    を備え、
    (b)前記サーバ装置において、
    前記履歴受信部が、前記複数の端末装置のいずれかから送信された履歴情報と、ユーザ名と、を受信する履歴受信工程、
    前記抽出部が、前記記憶された経路情報のうち、前記受信された履歴情報に指定される識別名の履歴と共通する識別名を含む履歴を指定する経路情報に対応付けられて記憶されたユーザ名を抽出する抽出工程、
    前記情報送信部が、前記抽出されたユーザ名を指定する関連情報を、当該受信された識別名の履歴情報を送信した端末装置に送信する情報送信工程、
    前記更新部が、前記受信された履歴情報に指定される識別名の履歴を指定する経路情報を、前記受信されたユーザ名に対応付けて、前記経路記憶部に記憶させることにより、前記経路記憶部を更新する更新工程
    を備え、
    (c)前記複数の端末装置のそれぞれにおいて、
    前記情報受信部が、前記検知された識別名のアクセスポイント装置を介して前記サーバ装置と通信可能となった場合、前記サーバ装置から送信される関連情報を受信する情報受信工程、
    前記情報表示部が、前記受信された関連情報に指定されるユーザ名を表示することにより、当該関連情報に指定されるユーザ名のユーザを、当該端末装置を使用するユーザに紹介する情報表示工程
    をさらに備えることを特徴とする紹介方法。
  8. 複数の端末用コンピュータのそれぞれを端末装置として機能させる端末用プログラムと、サーバ用コンピュータをサーバ装置として機能させるサーバ用プログラムと、を有するプログラムであって、
    (a)前記端末用プログラムは、前記複数の端末用コンピュータのそれぞれを、
    コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名を検知する検知部、
    前記検知された識別名の履歴を記憶する履歴記憶部、
    前記検知された識別名のアクセスポイント装置を介して前記サーバ用コンピュータと通信可能となった場合、前記記憶された識別名の履歴を指定する履歴情報と、当該端末用コンピュータを使用するユーザのユーザ名と、を、前記サーバ用コンピュータへ送信する履歴送信部
    として機能させ、
    (b)前記サーバ用プログラムは、前記サーバ用コンピュータを、
    コンピュータ通信網へのアクセスポイント装置の識別名の履歴を指定する経路情報が、ユーザ名に対応付けられて記憶される経路記憶部、
    前記複数の端末用コンピュータのいずれかから送信された履歴情報と、ユーザ名と、を受信する履歴受信部、
    前記記憶された経路情報のうち、前記受信された履歴情報に指定される識別名の履歴と共通する識別名を含む履歴を指定する経路情報に対応付けられて記憶されたユーザ名を抽出する抽出部、
    前記抽出されたユーザ名を指定する関連情報を、当該識別名の履歴情報を送信した端末用コンピュータに送信する情報送信部、
    前記受信された履歴情報に指定される識別名の履歴を指定する経路情報を、前記受信されたユーザ名に対応付けて、前記経路記憶部に記憶させることにより、前記経路記憶部を更新する更新部
    として機能させ、
    (c)前記端末用プログラムは、前記複数の端末用コンピュータのそれぞれを、
    前記検知された識別名のアクセスポイント装置を介して前記サーバ用コンピュータと通信可能となった場合、前記サーバ用コンピュータから送信される関連情報を受信する情報受信部、
    前記受信された関連情報に指定されるユーザ名を表示することにより、当該関連情報に指定されるユーザ名のユーザを、当該端末用コンピュータを使用するユーザに紹介する情報表示部
    としてさらに機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
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