JP4777751B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機やパロット機などの遊技機に係り、特に、遊技盤に設けられた液晶ディスプレイなどに所定の演出図柄を所定の変動パターンで変動表示するようにした遊技機に関するものである。
一般に、デジパチなどと称される従来のパチンコ機にあっては、始動口への遊技球の入賞を契機としていわゆる大当たりと称される特賞状態の抽選が行われ、その抽選結果を遊技盤に設けられた液晶ディスプレイなどの大型の表示画面上に数字などの演出図柄の組み合わせとして表示するようになっている。
そして、この演出図柄の組み合わせ結果は、一般に所定の変動パターン(変動時間)を経てから確定表示されるようになっていることから、遊技者はその変動表示中は抽選結果を知ることができないが、この変動パターンのうちいわゆるリーチアクションなどと称される大当たりに繋がる可能性が高い変動パターンの場合では、変動時間も長く演出も多彩なため、遊技者はそのような変動パターンの変動表示中には大当たりへの期待感をおおいに抱くことになる。
しかしながら、このような変動パターンやその演出図柄などは、乱数値に基づいて遊技機側で一方的に決定されてしまうため、遊技者はゲームに関与している意識が乏しくなり、遊技に対する興味を損なってしまう場合がある。
そのため、最近ではパチンコ機本体に演出ボタンなどと称される外部入力手段を備え、遊技者が遊技中にその演出ボタンを押すことによって演出の内容などを変化させるようにしたパチンコ機が増えてきている。
例えば、以下の特許文献1に示すような遊技機では、リーチアクションが始まると同時に演出ボタンによる入力を可能とし、その演出ボタンの入力回数によって大当たりの期待値を表示することで遊技者に遊技への関与意識を高めるようにしている。
特開2004−65378号公報
ところで、このように演出ボタンの入力回数によって大当たりの期待値を表示する方法では、その演出ボタンをある程度の回数押すと大当たりの当否判断が容易に推測できるため、却って遊技への関与意識を損ねてしまう場合がある。
すなわち、例えば、リーチアクションのような変動パターンには、変動開始から変動終了(確定表示)まで1分以上かかるものがあるが、このような長い変動パターンでは、素早く演出ボタンを押すことによって変動開始直後にはその結果がわかってしまうため、特にその結果が「はずれ」だった場合は、それ以降の演出が無駄になるだけでなく、それ以降もその変動表示を延々と表示することによって却ってしらけさせてしまうことがある。
その結果、ある程度の遊技回数をこなしてくると、遊技者は演出ボタンを全く利用しなくなってしまい、演出ボタンなどを備えたにも拘わらず、遊技への関与意識を高めるといった効果が全く得られなくなってしまう。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、外部入力手段による遊技者の遊技に対する関与意識を損なうことのない新規な遊技機を提供するものである。
上述のような課題を解決するために、ここに、次のような技術を提案する。(1)複数種類の演出図柄のなかから選択された所定の演出図柄を、複数種類の変動パターンのなかから選択された所定の変動パターンで変動表示してから確定表示する演出図柄表示手段と、
当該演出図柄表示手段で変動表示される演出図柄の変動表示中に、当該演出図柄の特定の組み合わせ結果に対する期待値の大きさを定量的に表示する期待値表示手段と、
遊技者の入力操作に応じて前記期待値表示手段で表示される期待値を増加する外部入力手段と
前記期待値の上限値を前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類に応じて予め設定した上限値設定テーブルと、
前記外部入力手段で増加される期待値の増加数を前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類に応じて予め設定した期待値増加数設定テーブルとを備え、
前記期待値表示手段は、前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類を判別すると共に、判別した当該変動パターンに対する前記期待値の上限値を前記上限値設定テーブルに基づいて判断し、前記期待値が当該変動パターンに対する前記上限値を超えるときは、その超えた分の期待値を表示しないように構成され、
前記上限値設定テーブルは、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態に対応する組み合わせであるときはその期待値の上限値の平均値が、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態以外の状態に対応する組み合わせに対応するその期待値の上限値の平均値よりも高くなるように設定されていることを特徴とする遊技機。
上記(1)の遊技機では、期待値の大きさが各変動パターンごとに上限値設定テーブルで予め設定された上限値を超えることがなくなるため、遊技者が外部入力手段の演出ボタンをその入力可能時間内で素早くかつ数多く押した場合であっても、変動表示中に簡単に大当たりか否かが判別されるといった不都合を回避することができる。
この結果、外部入力手段による大当たりの判断の信頼性を高くすることが可能となるため、外部入力手段による遊技者の遊技に対する関与意識を損なうことない。
そして、上記における上限値設定テーブルは、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態に対応する組み合わせであるときはその期待値の上限値の平均値が、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態以外の状態に対応する組み合わせに対応するその期待値の上限値の平均値よりも高くなるように設定されている
このため、遊技者の遊戯に対する関与意識を高めるだけでなく、期待値表示手段によって表示される期待値に対する信頼性を向上させることができる。
なお、後述する最良の実施の形態では、この「遊技機」として一般的なパチンコ機を例にして説明するが、ここに「遊技機」とは、このようなパチンコ機のみならず、パロット機やいわゆる雀球機なども含むものである。
(2)複数種類の演出図柄のなかから選択された所定の演出図柄を、複数種類の変動パターンのなかから選択された所定の変動パターンで変動表示してから確定表示する演出図柄表示手段と、
当該演出図柄表示手段で変動表示される演出図柄の変動表示中に、当該演出図柄の特定の組み合わせ結果に対する期待値の大きさを定量的に表示する期待値表示手段と、
遊技者の入力操作に応じて前記期待値表示手段で表示される期待値を増加する外部入力手段と
前記期待値の上限値を前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類に応じて予め設定した上限値設定テーブルと、
前記外部入力手段で増加される期待値の増加数を前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類に応じて予め設定した期待値増加数設定テーブルとを備え、
前記期待値表示手段は、前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類を判別すると共に、判別した当該変動パターンに対する前記期待値の上限値を前記上限値設定テーブルに基づいて判断し、前記期待値が当該変動パターンに対する前記上限値を超えるときは、その超えた分の期待値を表示しないように構成され、
前記期待値増加数設定テーブルは、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態に対応する組み合わせであるときはその期待値の増加数の平均値が、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態以外の状態に対応する組み合わせに対応するその期待値の増加数の平均値よりも高くなるように設定されていることを特徴とする遊技機。
上記(2)の遊技機では、期待値の大きさが各変動パターンごとに上限値設定テーブルで予め設定された上限値を超えることがなくなるため、遊技者が外部入力手段の演出ボタンをその入力可能時間内で素早くかつ数多く押した場合であっても、変動表示中に簡単に大当たりか否かが判別されるといった不都合を回避することができる。
この結果、外部入力手段による大当たりの判断の信頼性を高くすることが可能となるため、外部入力手段による遊技者の遊技に対する関与意識を損なうことがない
そして、上記における期待値増加数設定テーブルは、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態に対応する組み合わせであるときはその期待値の増加数の平均値が、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態以外の状態に対応する組み合わせに対応するその期待値の増加数の平均値よりも高くなるように設定されている
このため、例えば、抽選結果がいわゆる大当たりの変動パターンのときの期待値が増加しやすくなる傾向になると共に、抽選結果がいわゆるはずれの変動パターンのときの期待値が増加し難くなる傾向となるため、期待値表示手段によって表示される期待値の表示に対する信頼性を向上させることができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、上記期待値表示手段は、期待値メーターを用いて上記期待値の大きさを定量的に表示することを特徴とする。
上記(3)の遊技機では、上記(1)または(2)の遊技機において特に、期待値の大きさを、だれでも定量的に分かりやすく表示することができる。(4)上記(3)の遊技機において、
前記期待値メーターは、複数の表示コマを帯状に配列してなることを特徴とする遊技機。
上記(4)の遊技機では、上記(3)の遊技機において特に、期待値の大きさを、だれでも定量的に分かりやすく表示することができる。
(5)上記(3)または(4)に記載の遊技機において、
前記期待値表示手段は、前記期待値メーターを前記演出図柄表示手段を用いて表示するようにしたことを特徴とする遊技機。
上記(4)の遊技機では、上記(3)または(4)の遊技機において特に、この期待値メーターは、例えば専用のLEDや表示ランプなどを用いて遊技盤のいずれかの場所に設けることも可能であるが、液晶ディスプレイなどからなる演出図柄表示手段の演出図柄表示器を用い、その表示画面の一部の領域を利用して表示するようにすれば、新たに専用の表示機器を設ける必要がなくなるため、経済的かつ容易に実現することができる。
以上要するに本発明によれば、外部入力手段による大当たりの判断の信頼性を高くすることが可能となるため、外部入力手段による遊技者の遊技に対する関与意識を損なうことがなくなる。
また、抽選結果に応じた期待値を表示するようになるため、期待値表示手段によって表示される期待値の表示に対する信頼性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1および図2は、本発明に係る遊技機100の実施の一形態を示した正面図である。
図示するようにこの遊技機100は、いわゆるデジパチなどと称されるパチンコ機であり、縦長矩形状をした外枠10とヒンジ機構12により蝶着された内枠14の正面上部には、開閉自在なガラス枠ユニット16で覆われた遊技盤18が設けられている。
そして、この遊技盤18とガラス枠ユニット16の間には案内レール24により区画された円形状の空間である遊技領域20が形成されており、発射装置(発射ハンドル)22から案内レール24を介して遊技領域20内上部に打ち込まれた遊技球がその自重によって遊技領域20内を落下し、その一部が遊技盤18底部に設けられたアウト口26から遊技領域20外(遊技盤18後方)へ排出されると共に、他の一部がその遊技盤18に形成された各種入賞口に入賞することでその入賞球数に応じた数の賞球(1個〜15個)が遊技領域20の下部に設けられた受皿ユニット28側へ次々と払い出されるようになっている。
また、図2に示すようにこの遊技盤18の中央部には液晶ディスプレイなどからなる大型の演出図柄表示器30が設けられており、その下部に設けられた始動用入賞口34へ遊技球が入賞したときに行われる特賞の抽選結果(いわゆる「大当たり」や「はずれ」など)などに対応する演出図柄の組み合わせや後述する期待値メーターなどを所定の変動パターンなどと共に変動表示するようになっている。
また、この始動用入賞口34は電動チューリップから形成されており、前記案内レール近傍の普通図柄始動ゲート32を遊技球が通過する際に行われる普通図柄の抽選結果に応じて開閉動作して遊技球の入賞確率をコントロールできるようになっている。
また、この始動用入賞口34の下部には、開閉蓋36で塞がれた大入賞口38が形成されており、この始動用入賞口34への遊技球の入賞を契機に行われた特賞の抽選で当選したときに、その開閉蓋36を所定時間、所定回数、開閉動作を繰り返すことで遊技領域20内を落下する遊技球を大量に捕捉して入賞させるようになっている。
また、図1に示すようにこのガラス枠ユニット16の周囲には、電球やLEDなどからなる様々な色彩の表示ランプ(表示灯)40が設けられており、遊技中の演出や機器の状態(例えば、機器のエラーやガラス枠ユニット16などの開閉状態)などとリンクして点灯または点滅するようになっている。
さらに、このガラス枠ユニット16の左上角部および右上角部や受皿ユニット28の下部左右には、それぞれスピーカ42、42、42、42が設けられており、遊技中の効果音やエラー音などを高音質で発するようになっている。
また、この遊技盤18の下方に設けられた受皿ユニット28は、遊技者側に突出しており、図示しない貸玉装置から供給された遊技球や払い出された賞球を一時的に保留すると共に、保留した遊技球を発射装置22に順次供給するようになっている。
また、さらにこの受皿ユニット28の前面部には、図示しない貸玉装置から遊技球を供給するための操作ボタン44(玉貸ボタンおよびカード返却ボタン)の他に、外部入力手段の演出ボタン46が設けられており、遊技中の所定の時期に遊技者がその演出ボタン46を押すことで可変表示器30に表示される演出内容や後述する期待値メーターの表示などに関して任意に関与できるようになっている。
また、図2中48は一般入賞口、50は始動用入賞口34の開閉動作の抽選結果を示す普通図柄表示部、52は特賞抽選結果に応じた数値などを表示すべく7セグメントLEDなどからなる特別図柄表示部、54は始動用入賞口26への始動入賞球数を示す保留ランプ、56はこの遊技盤18を内枠14側に対して脱着するための取付部である。
次に、図3はこのような構成をした本発明の遊技機100の制御系の構成を示すブロック図である。
図示するように、本発明の遊技機100の制御系の構成は、遊技球の入賞の検出や特賞の抽選などといったメインの制御を行う主制御基板200と、この主制御基板200からの指令(制御コマンド)を受けて各種演出などに関する制御を実施する複合サブ制御基板300と、同じく主制御基板200からの指令(制御コマンド)を受けて主に賞球の払い出しに関する制御を実施する賞球払出制御基板400と、特別図柄を表示する特別図柄表示器52を制御する特別図柄表示基板500と、普通図柄を表示する普通図柄表示器50や電動チューリップなどを制御する普通図柄表示基板600と、特賞状態などに大入賞口38を開閉動する大入賞口ソレノイド700と、これら各基板などに電源を供給する電源部800とから主に構成されている。
先ず、この主制御基板200は、CPU(中央演算処理装置)210、RAM(主記憶装置)220、ROM(読出用記憶装置)230、タイマ240、入力ポート250、出力ポート260などをバス270で接続してなるマイクロコンピュータから構成されており、CPU210がROM220に書き込まれた主制御用プログラムと入力ポート250から入力される各種情報に基づいて所定の処理を実施し、その処理結果に応じた制御信号を司令用の制御コマンドを介して出力ポート260から複合サブ基板300や賞球払出制御基板400などへ出力するようになっている。
そして、この入力ポート250には、前述した始動用入賞口34への遊技球の入賞を検出する始動口入賞検出器(スイッチ)251や前述した大入賞口38への遊技球の入賞を検出する大入賞口入賞検出器(スイッチ)252、一般入賞口48や普通図柄始動入賞口35などへの入賞を検出する各種入賞口検出器(スイッチ)253、発射装置22の操作や賞球の不足状態などを検出するための各種検出器254が接続されており、これら各検出器251、252、253、254で検出された信号がこの入力ポート250を介して主制御基板200側に適宜入力されるようになっている。
次に、複合サブ制御基板300は、図4に示すように制御コマンド受信部301と、制御コマンド解析部302と、制御コマンド送信部303と、期待値制御部304と、ボタン操作信号受信部305と、上限値設定テーブル306と、期待値増加数(メーター増加コマ数)設定テーブル307とから主に構成されており、後に詳述するように、主制御基板200側から送信される制御コマンドに基づいて電飾制御基板310や演出図柄制御基板320、外部入力手段330、スピーカ42などに対してそれぞれの制御コマンドや音声信号などを送信して主に演出に関する制御を複合的に制御するようになっている。
すなわち、制御コマンド受信部301は、主制御基板200側から送信される制御コマンドの有無を監視すると共に制御コマンドが送信されてきたときはこれを受信する機能を主に提供するようになっており、また、制御コマンド解析部302は、この制御コマンド受信部301で受信した制御コマンドの内容や種類を解析して制御コマンド送信部303へ中継する機能を主に提供するようになっている。
そして、制御コマンド送信部303は、制御コマンド解析部302から送られてきた制御コマンドをそのままあるいは音声信号などに変換して各制御コマンドごとに設定されている所定の基板側へ送信する機能を主に提供するようになっている。
図6および図7は、この主制御基板200と複合サブ制御基板300と演出図柄表示基板320間で送受信される制御コマンドのうち、複合サブ制御基板300から演出図柄表示基板320へ送信される制御コマンドの一例を示したものである。
この制御コマンドは、図6に示すように、通常コマンドの分類(機能)を識別するための識別子である1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されており、例えば、コマンドが図5に示すような「演出ボタン4指定」に関するコマンドである「9FH03H」であれば、全段の「9FH」が制御コマンドの分類(演出ボタン)を識別するための識別子であり、後段の「03H」が実行される制御コマンドの内容(期待値メーターの表示コマ数変動)であることを示している。
また、このような制御コマンド「9FH03H」を演出図柄表示基板320に対して送信するにあたり、この複合サブ制御基板300では、図7に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として最初にモードデータが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として次のイベントデータが出力されることになる。
そして、このような制御コマンドを受信した演出図柄表示基板320など(のCPU)では、そのストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割り込みを発生させ、その割込み処理によってその制御コマンドが実行されるようになっている。
次に、期待値制御部304は、主制御基板200から送られてきた変動パターンコマンドの種類に応じて所定のタイミングで演出図柄表示基板320側に期待値メーター表示コマンドを送信し、この演出図柄表示基板320で制御される演出図柄表示器30内に設けられた期待値メーター表示部31によってその表示画面上に、例えば図8に示すような形態をした期待値メーターMを図9に示すような態様で表示するようになっている。
この期待値メーターMは、図8に示すようにそれぞれ矩形状をした表示コマPを横方向に5つ、帯状に配列すると共に、その上方に各コマの数に対応する数字を表示した図形であり、各表示コマPの色や明るさなどがその左側の表示コマPから右側に向かって順に変化することでその変動パターン表示中の「大当たり」に対する期待値の大きさをその表示コマPの表示数(増加コマ数)によってインジケータ状に表示するようになっている。
例えば、図8の例では、表示初期(図8(1))には、すべての表示コマPが消灯または無着色状態であることから、「大当たり」に対する期待値は最も低いが、同図(2)〜(5)に示すように、その表示コマPの変色数が増加するに従って期待値が高まって「大当たり」の可能性が高いことを示し、同図(6)に示すようにすべての表示コマPが変色した場合には、すでに「大当たり」が確定していることを示している。
次に、ボタン操作信号受信部305は、外部入力手段330の演出ボタン46が操作されたとき(押されたとき)に外部入力手段330から入力されるボタン操作信号を受信して前記期待値制御部304に通知する機能を提供するようになっている。
すなわち、この外部入力手段330は、図4に示すように、ボタン発光部331と、ボタン操作入力部332と、ボタン操作出力部333とから構成されており、遊技者がボタン操作可能な時期に演出ボタン46を操作した場合に、その操作をボタン操作入力部332が認識し、ボタン操作出力部333がその入力があった旨を電気信号などによって複合サブ制御基板300に送信し、前記ボタン操作信号受信部305がその信号を受信するようになっている。
そして、このボタン発光部331は、演出ボタン46内に設けられたLEDなどの発光体から構成されており、電飾制御基板310などから供給される電流によって発光して遊技者がボタン操作が可能になったことを視覚的に知らせるようになっている。
従って、この複合サブ制御基板300の制御コマンド解析部302は、主制御基板200から送信されてきた制御コマンドを解析した結果、演出図柄表示器30において演出ボタン46の操作可能である演出が表示されるときは、それとリンクして所定時間ボタン操作が可能である旨の制御コマンドを電飾制御基板310に送信して演出ボタン46を所定時間発光させるよう制御するようになっている。
次に、上限値設定テーブル306と期待値増加数(期待値メーター増加コマ数)設定テーブル307は、それぞれ図10および図11に示すようなデータ構造となっている。
先ず、上限値設定テーブル306は、図10に示すように、主制御基板200側から送信されてくる変動パターンコマンドが変動パターン番号「1」〜「88」の88種類であり、変動パターン番号「1」〜「32」の変動パターンコマンドが、特賞の抽選結果の「はずれ」に対応し、変動パターン番号「1」〜「32」の変動パターンコマンドが特賞の抽選結果の「あたり(大当たり)」に対応している。
そして、各変動パターンごとに前述した期待値メーターMの上限値が「101」個の乱数値によって割り振られており、その上限値の平均値が「はずれ」に対応する変動パターンよりも「あたり(大当たり)」に対応する変動パターンの方が高くなっている。
例えば、「はずれ」に対応する変動パターン番号(1)や(2)の変動パターンでは、その期待値メーターMの上限値が「0」または「2」以下であり、その番号が上昇するごとに各変動パターンの上限値が高くなっているが、上限値が最大「5」となる変動パターンは存在していない。これに対し、「あたり(大当たり)」に対応する変動パターンでは、上限値が最大「5」となる変動パターンがいくつか存在し、反対に上限値が「0」または「1」という変動パターンは、番号「33」の変動パターンを除いて殆ど存在しないように設定されている。
一方、期待値増加数設定テーブル307も図11に示すように主制御基板200側から送信されてくる変動パターンコマンドが変動パターン番号「1」〜「88」の88種類であり、変動パターン番号「1」〜「32」の変動パターンコマンドが、特賞の抽選結果の「はずれ」に対応し、変動パターン番号「1」〜「32」の変動パターンコマンドが特賞の抽選結果の「あたり(大当たり)」に対応している。
そして、各変動パターンごとに前述した期待値メーターMの増加コマ数が「191」個の乱数値によって割り振られており、その増加コマ数の平均値が「はずれ」に対応する変動パターンよりも「あたり(大当たり)」に対応する変動パターンの方が高くなっている。
例えば、「はずれ」に対応する変動パターン番号「1」や「2」の変動パターンでは、期待値メーターMの増加コマ数が「0」または「2」以下であり、その番号が上昇するごとにその増加コマ数の最大値が高くなっているが、増加コマ数が最大「5」となる変動パターンは存在していない。これに対し、「あたり(大当たり)」に対応する変動パターンのなかには、増加コマ数が最大「5」となる変動パターンがいくつか存在するように設定されている。
そして、電飾制御基板310は、電飾用のランプ40の点灯または点滅、消灯などの表示灯に関する制御を実施すると共に、演出図柄制御基板320は、前述した演出図柄表示器30による演出図柄に関する制御をそれぞれ実施するようになっている。
なお、この複合サブ制御基板300や電飾制御基板310、演出図柄表示基板320も前述した主制御基板200と同様に、図示しないCPUやRAM、ROM、タイマ、入出力用ポートなどからなるマイクロコンピュータから構成されており、ROMに書き込まれた各専用の制御プログラムと主制御基板200から送信される各種制御コマンドに応じてそれぞれの演出制御を行うようになっている。
また、図3に示すように賞球払出制御基板400は、遊技球の発射や貸出し、賞球の払出しなどに関する制御を行うようになっており、前述した発射装置22や、入賞口の種類に応じた賞球(例えば、始動入賞口26であれば1個or5個、一般入賞口44であれば10個、大入賞口30であれば15個など)を払い出すための払出装置410を制御するようになっている。
そして、これら主制御基板200や複合サブ制御基板300、電飾制御基板310、演出図柄表示基板320、賞球払出制御基板400、特別図柄表示基板500、普通図柄表示基板600、大入賞口ソレノイド700およびこれらによって制御される各種デバイス、すなわち電飾用ランプ40、スピーカ42、演出図柄表示器30、発射装置22、払出装置410、特別図柄表示装置52、普通図柄表示装置50などは、電源基板800から供給される直流電源によって動作するようになっている。
次に、このような構成した本発明の遊技機100の作用・効果を、演出図柄表示器30で表示される演出図柄の変動表示および期待値メーターMの制御に関する処理をメインに説明する。
先ず、図2に示すように遊技領域20に弾かれた遊技球の一部が始動入賞口34に入賞し、その入賞が始動口入賞検出器251によって検出されて主制御基板200に入賞信号が入力されると、主制御基板200では、その入賞に対して所定の乱数値に基づき例えば1/300の確率で発生する特賞状態(大当たり)の抽選を行う。
そして、この主制御基板200は、その抽選の結果に応じて所定の変動パターンと演出図柄とを選択してそれぞれの変動パターンと演出図柄に対応する変動パターンコマンドと演出図柄コマンドとして複合サブ制御基板300側へ送信する。
例えば、この抽選結果が「はずれ」である場合は、図10および図11に示すような、変動パターン「1」〜「32」のうちのいずれか1つの変動パターンに対応する変動パターンコマンドと、3つの演出図柄のうち、少なくとも1つの演出図柄が異なる3つの演出図柄の組み合わせに対応する図柄指定コマンドを複合サブ制御基板300側へ送信する。
次に、このようにして主制御基板200側から所定の変動パターンコマンドと図柄指定コマンドを受信した複合サブ制御基板300は、これら各コマンドを解析して演出図柄表示基板320に送信すると共に、その複合サブ制御基板300は、その演出図柄表示基板320で制御される可変表示器30における演出図柄の変動表示中における期待値メーターMの表示に関する制御を実施する。
図12は、この期待値メーター表示部304で行われる期待値メーターMの表示に関する制御処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
図示するように、先ず、期待値制御部304は、最初のステップS100において演出図柄表示器30の期待値メーター表示部31に対してその表示画面上に期待値メーターMを表示する処理を行った後、次のステップS102に移行してその期待値メーターMの表示コマPの表示上限値を設定する処理を実施してから次のステップS102に移行し、演出ボタン46の操作に対するその期待値メーターMのメーター値増加数である増加コマ数を決定する処理を行い、最後のステップS106でその期待値メーターMを演出図柄表示器30から消去する処理を終了するようになっている。
そして、図13〜図15に示す各フローチャートは、それぞれこのメインルーチンの各ステップS100〜S106に対応する処理を具体的に示したものであり、図13のフローチャートはステップS100およびステップS106の期待値メーターMの表示・消去処理に対応し、図14のフローチャートはステップS102の表示コマ数上限値設定処理に対応し、図15のフローチャートはステップS104の増加コマ数決定処理に対応するものである。
先ず、図13に示すように、この期待値制御部304による期待値メーターMの表示・消去処理は、最初のステップS200において、主制御基板200から、その抽選結果に対応する変動パターンコマンドと演出図柄指定コマンドを受信したか否かを判断し、両方とも受信していないと判断したとき(No)は、そのまま両方のコマンドを受信するまでそのまま待機することになるが、両方のコマンドを受信したと判断したとき(Yes)は、次の判断ステップS202に移行してその変動パターンコマンドを解析してその変動パターンコマンドに対応する変動パターンにリーチアクションが含まれているか否かを判断する。
図16は、これらの変動パターンのうち、リーチアクションを含まない「はずれ」を示す変動パターンの一例を、また、図17はリーチアクションを含む変動パターンの一例をそれぞれ示したものである。
先ず、図16に示すように、「はずれ」を示す通常の変動パターンでは、同図(1)に示すように前回の抽選結果に対応する演出図柄「456」が停止した状態から同図(2)に示すように次の抽選結果に対応する演出図柄を変動表示すべく各演出図柄が上下方向に回転動作して変動を開始し、変動開始後しばらく経ってから先ず最初に左側の第1演出図柄「6」が停止(同図(3))した後、引き続き右側の第2演出図柄「8」が停止(同図(4))し、最後に中央の第3演出図柄「2」が停止するようになっている。
これによってその抽選結果が「はずれ」であることが確定表示されるため、遊技者は、その始動に対応する抽選結果が「はずれ」であることを知ることになる。
その後、次の抽選結果に対応する変動パターンで所定の演出図柄の組み合わせが変動表示され、以降、このような変動表示が各抽選結果ごとに繰り返される。
一方、図17に示すように、リーチアクションを含む変動パターンでは、同図(1)〜(3)に示すように、第1演出図柄停止までは、通常の変動パターンであるが、同図(4)に示すように第1演出図柄と第2演出図柄として同じ数字「7」が揃ったときは、同図(5)〜(9)に示すような所定のリーチアクションを経て最後の第3演出図柄を確定表示するようになっている。
図の例では、第1演出図柄と第2演出図柄が「7」で揃ったときは、この第1演出図柄と第2演出図柄が小さく変形表示された後、未確定の第3演出図柄が大きく変形表示されて強調され、引き続きこの第3演出図柄が上下に分割するような態様で第1演出図柄および第2演出図柄と同じ演出図柄である「7」に至るまで時間をかけてゆっくりと変化するように変動表示される。
そして、同図(10)に示すように未確定の第3演出図柄が最終的に「7」の演出図柄で停止すれば、「大当たり」が確定し、反対に未確定の第3演出図柄が最終的に他の演出図柄、例えば「8」の演出図柄で停止すれば、「はずれ」が確定する結果となる。
このようにして2番目の判断ステップS202において、その変動パターンコマンドに対応する変動パターンはリーチアクションを含むものではないと判断したとき(No)は、そのままその変動パターンコマンドに対する期待値メーターMの表示・消去処理は終了することになるが、これとは逆に、その変動パターンコマンドに対応する変動パターンは前述したようなリーチアクションを含むものであると判断したとき(Yes)は、引き続き次のステップS204に移行する。
ステップS204では、演出図柄表示基板320への変動パターンコマンド送信時に計測開始されたタイマ値に基づいてその変動パターンにおけるリーチアクションが始まったか否か判断し、リーチアクションが始まったと判断したとき(Yes)は、次のステップS206に移行して図8に示したようなバー状の期待値メーターMをその変動パターンの表示に重ねて表示すべく所定の期待値メーター表示コマンドを演出図柄表示基板320を介して演出図柄表示器30の期待値メーター表示部31に対して送信する。
これによって、図9に示すように、演出図柄表示器30におけるリーチアクション表示開始と同時にその表示画面の下部に帯状の期待値メーターMが表示されることになるため、遊技者は、そのリーチアクションに対する「大当たり」の期待値(信頼度)を知るべく演出ボタン46の操作が可能となったことを知ることができる。
そして、このようにして期待値メーターMを表示するためのコマンド送信処理が行われたならば、次のステップS208に移行して、同じくそのコマンド送信時に計測されたタイマ値に基づいてその変動パターンのリーチアクションが終了したか否かを判断し、そのリーチアクションが終了したと判断したとき(Yes)は、その期待値メーターMを消去すべく所定の期待値メーター消去コマンドを演出図柄表示基板320を介して演出図柄表示器30の期待値メーター表示部31に送信して期待値メーター消去処理を終了する。
次に、図14に示すように、この期待値制御部304による表示コマ数上限値設定処理は、図13の最初のステップS200と同様に、最初のステップS300において、主制御基板200から変動パターンコマンドと演出図柄指定コマンドとのいずれも受信したか否かを判断し、両方とも受信していないと判断したとき(No)は、そのまま両方のコマンドを受信するまでそのまま待機することになるが、両方のコマンドを受信したと判断したとき(Yes)は、次のステップS302に移行して期待値メーターMの表示コマ数の上限値の抽選処理を図10の上限値設定テーブル306に基づいて行う。
例えば、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターンが、図10に示す変動パターン番号「1」であるときは、図示するように、その抽選結果はすべて上限値「0」に割り振られる。また、ある変動パターンが、図10に示す変動パターン番号「32」のときは、その上限値は「50/101」の割合で「2」に割り振られ、「51/101」の割合で「3」に割り振られる。さらに、他の変動パターンが、図10に示す変動パターン番号「88」のときは、その上限値は「10/101」の割合で「2」に、「30/101」の割合で「3」に、「10/101」の割合で「4」に、「51/101」の割合で「3」にそれぞれ割り振られることになる。
そして、このようにして各変動パターンごとの表示コマP数の上限値の抽選が行われたならば、最後のステップS304に移行し、その抽選結果をその変動パターンの期待値メーターMの上限としてセーブ(設定)する。なお、図14の例では、すべての変動パターンごとに表示コマ数の上限値の抽選処理を行うようにしているが、図13に示すように、予め先のステップでリーチアクションを含む変動パターンであるか否かを判断し、リーチアクションを含む変動パターンであるときにのみ表示コマ数の上限値の抽選処理を行うようにしても良い。
次に、図15に示すように、この期待値制御部304による表示コマ数の増加コマ数の決定処理は、先ず、最初のステップS400において、期待値メーター表示Mの表示開始後、所定時間内に遊技者による演出ボタン46の入力があるか否かを判断し、演出ボタン46の入力がないと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、演出ボタン46の入力があったと判断したとき(No)は、次のステップS402に移行して図11に示す増加コマ数設定テーブル307に基づいて表示コマPの増加コマ数を抽選する。
例えば、主制御基板200から送信されてきた変動パターンコマンドに対応する変動パターンが番号「1」の変動パターンであるときは、「199」個存在する振り分け乱数値の設定がすべて「0」となっていることから、その増加コマ数は、常に「0」(0/199)であるが、その変動パターンコマンドに対応する番号「2」の変動パターンであるときは、「199」個存在する振り分け乱数値のうち、その一部が「18/199」と「1/199」の割合でそれぞれ「+1」および「+2」に設定されるようになっていることから、その増加コマ数は、「0」〜「+2」のいずれかとなる。
次に、このようにして表示コマPの増加コマ数の抽選が行われたならば、次のステップS404に移行して抽選結果の増加コマP数が先に抽選された表示コマP数の上限値を超えるか否かを判断し、超えないと判断したとき(No)は、ステップS408までジャンプするが、超えると判断したとき(Yes)は、次のステップS406に移行してその上限値を超えるコマ数を破棄して次のステップS408に移行する。
ステップS408では、ステップS402で抽選された増加コマ数、あるいは、ステップS406で破棄されたコマ数を除く増加コマ数に対応する表示コマ数コマンドを演出図柄表示基板320に送信することになる。
例えば、図10および図11に示すように、その変動パターンが図1の変動パターン番号(2)の変動パターンであってその期待値メーターMの表示コマP数の上限値の抽選結果が「1」であった場合、ステップS402における増加コマP数の抽選の結果、その増加コマ数が「+1」のときは、その数がそのまま抽選結果としてして採用されるが、その増加コマ数が「+2」のときは、その数はその変動パターン番号(2)の表示コマP数の上限値を「1」超えることになる。そのため、かかる場合のときはその超えたコマ数分「1」だけ破棄され、コマ数「1」に対応する表示コマ数コマンド(図5の演出ボタン2指定のコマンド「9FH01H」)を演出図柄表示基板320を介して演出図柄表示器30の期待値メーター表示部31に送信することになる。
これによって、図9(3)に示すように、演出図柄表示器30の画面上にその増加コマP数に対応する数の表示コマPが表示されてその変動パターンの期待値を定量的かつ視覚的に表示することになる。
次に、このようにして最初の演出ボタン46の入力に対する増加コマ数の抽選が行われたならば、次のステップS410に移行し、その演出ボタン46から再度の入力があったか否かを判断し、所定時間内に演出ボタン46からの再入力がなかった(No)と判断したときは、そのまま処理を終了するが、再入力があったと判断したとき(Yes)は、次のステップS412に移行して現在の期待値メーターMの表示コマP数が「5」以上、すなわち最大数か否かを判断する。
この判断処理の結果、現在の期待値メーターMの表示コマP数が最大数であると判断したとき(Yes)は、そのまま処理を終了することになるが、現在の期待値メーターMの表示コマP数が最大でないと判断したとき(No)は、次のステップS414に移行して再度図11に示す増加コマ数設定テーブル307に基づいてその演出ボタン46の再入力に対する期待値メーターMの増加コマ数の抽選を行ってから次の判断ステップS416に移行する。
そして、このステップS416では、この抽選結果の増加コマP数を現在の期待値メーターMの期待値を示す表示コマP数に加算した結果が、その変動パターンの期待値メーターMの表示コマP数の上限値を超えないか否か((現在の期待値メーター値+増加コマ数)<期待値メーター上限値?)を判断し、超えないと判断したとき(Yes)は、ステップS420までジャンプすることになるが、超えると判断したとき(No)は、次のステップS418に移行してその期待値メーターMの表示コマP数上限値から現在の表示コマP数を減算したコマ数を増加コマ数として決定する。
例えば、表示コマ数増加処理対象となる変動パターンが図10および図11に示す変動パターン(31)であって、その変動パターン(31)中に表示される期待値メーターMの表示コマ数の上限値が「3」で、現在の表示コマ数が「2」である場合に、ステップS414で行われた抽選結果の増加コマ数が「1」以下であれば、その期待値メーターMの表示コマ数の上限値「3」を超えることがないため、そのまま次のステップS418に移行してその増加コマ数が現在の表示コマP数に加算されることになるが、ステップS414で行われた抽選結果の増加コマ数が「2」以上であれば、その期待値メーターMの表示コマ数の上限値「3」を超えてしまうため、その超えた分のコマ数が破棄されて、結果的に増加コマ数は「1」ということになる。
そして、このようにして増加するコマ数が決定されたならば、次のステップS418に移行し、現在の期待値メーターMの表示コマP数にその増加コマ数を加算して最後のステップS420に移行し、その増加コマ数に体操する増加コマ数コマンドを演出図柄表示基板320に送信した後、先のステップS410に移行し、演出ボタン46操作可能時間内であれば同様の処理を繰り返すことになる。
これによって、図9(4)などに示すように期待値メーターMの表示コマP数が増加して最大数に近づくようになるため、遊技者は、その変動パターンの「大当たり」に関する期待値を定量的かつ視覚的に把握することが可能となる。
以上に説明した遊技機100では、リーチアクションなどが発生した際に表示される期待値メーターMの表示コマP数にその変動パターンの種類に応じて上限値を設け、演出ボタン46を押すごとに増加する表示コマP数がこの上限値を超えないように制御するようにしたため、遊技者が外部入力手段330の演出ボタン46をその入力可能時間内で素早くかつ数多く押した場合であっても、その変動表示中に簡単に大当たりか否かが判別されてしまうといった不都合を回避することができる。
この結果、外部入力手段330による大当たりの判断の信頼性を高くすることが可能となるため、外部入力手段330による遊技者の遊技に対する関与意識を著しく損なってしまうようなことがない。
なお、図11において、増加コマ数の「0」の乱数値振り分け率が他の数よりも極端に多いのは、通常、演出ボタン46の入力が可能になったとき、遊技者は立て続けに多数回に亘って演出ボタン46を押すことが考えられることから、このようなボタン操作が行われたケースであっても、簡単にその表示コマP数が上限値を超えないようにすることが必要だからである。すなわち、演出ボタン46の入力可能時間内における演出ボタン46の平均可能入力回数が10回である場合、「0」以外の数の乱数値振り分け率を増やしてしまうとその表示コマP数が直ぐに上限値に達してしまい、それ以降の入力が無駄になってしまうからである。
従って、この期待値メーターMの表示コマP数の最大数をさらに増加させたり、演出ボタン46の入力可能時間を短くして演出ボタン46の平均可能入力回数を少なくするなどすればそれに応じて「0」以外の数の乱数値振り分け率を適宜増加することになる。
また、本実施の形態では「期待値メーターM」として、水平方向に延びる帯状のものを例として説明したが、その形態は、本実施の形態に限定されるものでなく、例えば、棒グラフ状のものや円グラフ状、折れ線グラフ状のもの、あるいは数値や色を組み合わせたものであっても良いことは勿論である。
なお、以上に説明した遊技機100における複合サブ制御基板300を介して制御される演出図柄表示基板320および演出図柄表示器30は「演出図柄表示手段」に対応する。
また、同じく、本実施の形態における期待値制御部304および期待値メーター表示部31は「期待値表示手段」に対応し、同じく本実施の形態における外部入力手段330は「外部入力手段」に対応する。
さらに、本実施の形態における上限値設定テーブル306および期待値増加数(期待値メーター増加コマ数)設定テーブルは、それぞれ「上限値設定テーブル」および「期待値増加数設定テーブル」に対応する。
本発明に係る遊技機の表面部の実施の一形態を示す正面図である。 本発明に係る遊技機の遊技盤の実施の一形態を示す正面図である。 本発明に係る遊技機の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 本発明に係る遊技機の制御系のうち、複合サブ制御基板の構成の一例を示すブロック図である。 複合サブ制御基板から演出図柄表示基板へ送信されるコマンドのうち、期待値メーターの表示コマの表示数に関するコマンドの一例を示した図である。 制御コマンドの構成例を示す図である。 制御コマンドの送信タイムチャートの一例を示す図である。 期待値メーターおよびその期待値の一例を示す説明図である。 可変表示部に表示される期待値メーターの一態様を示す図である。 上限値設定テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 期待値増加数(期待値メーター増加コマ数)設定テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 期待値メーターの表示に関する制御処理のメインルーチンを示すフローチャート図である。 期待値メーターの表示・消去処理の流れを示すフローチャート図である。 表示コマ数上限値設定処理の流れを示すフローチャート図である。 増加コマ数決定処理の流れを示すフローチャート図である。 通常(はずれ)の変動パターンの一例を示す説明図である。 リーチアクションを含む変動パターンの一例を示す説明図である。
符号の説明
100…遊技機
200…主制御基板
300…複合サブ制御基板
301…制御コマンド受信部
302…制御コマンド解析部
303…制御コマンド送信部
304…期待値制御部
305…ボタン信号受信部
306…上限値設定テーブル
307…期待値増加数(期待値メーター増加コマ数)設定テーブル
320…演出図柄表示基板
330…外部入力手段
30…演出図柄表示器
31…期待値メーター表示部
46…演出ボタン
M…期待値メーター
P…表示コマ

Claims (5)

  1. 複数種類の演出図柄のなかから選択された所定の演出図柄を、複数種類の変動パターンのなかから選択された所定の変動パターンで変動表示してから確定表示する演出図柄表示手段と、
    当該演出図柄表示手段で変動表示される演出図柄の変動表示中に、当該演出図柄の特定の組み合わせ結果に対する期待値の大きさを定量的に表示する期待値表示手段と、
    遊技者の入力操作に応じて前記期待値表示手段で表示される期待値を増加する外部入力手段と
    前記期待値の上限値を前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類に応じて予め設定した上限値設定テーブルと、
    前記外部入力手段で増加される期待値の増加数を前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類に応じて予め設定した期待値増加数設定テーブルとを備え、
    前記期待値表示手段は、前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類を判別すると共に、判別した当該変動パターンに対する前記期待値の上限値を前記上限値設定テーブルに基づいて判断し、前記期待値が当該変動パターンに対する前記上限値を超えるときは、その超えた分の期待値を表示しないように構成され、
    前記上限値設定テーブルは、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態に対応する組み合わせであるときはその期待値の上限値の平均値が、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態以外の状態に対応する組み合わせに対応するその期待値の上限値の平均値よりも高くなるように設定されていることを特徴とする遊技機。
  2. 複数種類の演出図柄のなかから選択された所定の演出図柄を、複数種類の変動パターンのなかから選択された所定の変動パターンで変動表示してから確定表示する演出図柄表示手段と、
    当該演出図柄表示手段で変動表示される演出図柄の変動表示中に、当該演出図柄の特定の組み合わせ結果に対する期待値の大きさを定量的に表示する期待値表示手段と、
    遊技者の入力操作に応じて前記期待値表示手段で表示される期待値を増加する外部入力手段と
    前記期待値の上限値を前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類に応じて予め設定した上限値設定テーブルと、
    前記外部入力手段で増加される期待値の増加数を前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類に応じて予め設定した期待値増加数設定テーブルとを備え、
    前記期待値表示手段は、前記演出図柄表示手段で表示される変動パターンの種類を判別すると共に、判別した当該変動パターンに対する前記期待値の上限値を前記上限値設定テーブルに基づいて判断し、前記期待値が当該変動パターンに対する前記上限値を超えるときは、その超えた分の期待値を表示しないように構成され、
    前記期待値増加数設定テーブルは、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態に対応する組み合わせであるときはその期待値の増加数の平均値が、前記演出図柄表示手段で変動表示後に確定表示される演出図柄の組み合わせが特賞状態以外の状態に対応する組み合わせに対応するその期待値の増加数の平均値よりも高くなるように設定されていることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または2に記載の遊技機において、
    前記期待値表示手段は、期待値メーターを用いて前記期待値の大きさを定量的に表示することを特徴とする遊技機。
  4. 請求項に記載の遊技機において、
    前記期待値メーターは、複数の表示コマを帯状に配列してなることを特徴とする遊技機。
  5. 請求項またはに記載の遊技機において、
    前記期待値表示手段は、前記期待値メーターを前記演出図柄表示手段を用いて表示するようにしたことを特徴とする遊技機。
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