JP2007229132A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】「小当たり」を経た「大当たり」有する遊技機において、所定の演出図柄の変動表示中または変動表示直後の一定時間内に遊技者の任意操作による外部入力を受け付け、その外部入力があったときに前記「小当たり」に関する所定の予告画像を表示する。
これによって仮に「大当たり」にはずれたとしても遊技者が外部入力手段を用いて外部入力を行えば、その「小当たり」に関する所定の予告画像が表示されるようになるため、遊技者の遊技への参加意識が高まって遊技性を大幅に向上させることができる。
【選択図】 図7
Description
羽根物タイプのパチンコ機は、一般に、遊技盤の中央部にソレノイドなどによって作動する特別電動役物を備えたものであり、始動口への遊技球の入賞を契機としてその特別電動役物の羽根部材が1〜2回程度開閉動作し、その開閉動作によって遊技球がその特別電動役物内のVゾーンなどと称される所定の領域へ入賞すると、その特別電動役物の羽根部材がさらに所定時間・所定回数開放することで大量の遊技球を入賞させ、それに応じた賞球を短時間で一気に払い出すようになっている。
例えば、以下の特許文献1に開示されているようなパチンコ機では、1つの遊技盤にハネ物と称される特別電動役物と、液晶ディスプレイなどからなる図柄表示器と、その図柄表示器の表示内容に応じて開閉動作する大入賞口を備え、始動口への遊技球の入賞を契機として「大当たり」または「小当たり」の抽選し、その抽選結果を所定の演出図柄を用いて図柄表示器に変動表示するものである。
また、その図柄表示器での演出図柄の表示が「小当たり」であれば、特別電動役物の羽根部材が1回(0.9秒間)開放し、その開閉動作によって遊技球が特別電動役物内の所定の領域(Vゾーン)へ入賞すると、同じく前記大入賞口を所定時間・所定回数(14回(ラウンド))開閉動作することで同じく大量の賞球(2000個弱)を一気に払い出すようにしている。
さらに、この「小当たり」当選時に発生する演出やその発生の有無などはパチンコ機側で一方的に決定されてしまうため、遊技者の遊技への参加意識が乏しくなり、面白味に欠ける傾向にある。
また、他の目的は、遊技者の遊技への参加意識を高めて遊技性を向上させたり、ハマリ時間を短縮したりすることができる新規な遊技機を提供するものである。
始動用入賞口への遊技球の入賞を契機として行われる小当たりまたは第1の大当たりの抽選を行う第1抽選手段と、当該第1抽選手段の抽選結果を所定の演出図柄を用いて変動表示する演出図柄表示手段と、前記第1抽選手段で小当たりに当選したときに上大入賞口を開閉動作する上大入賞口開閉手段と、前記上大入賞口に入賞した遊技球を用いて第2の大当たりの抽選を行う第2抽選手段と、当該第2抽選手段および前記第1抽選手段で大当たりに当選したときに下大入賞口を開閉動作する下大入賞口開閉手段とを備えた遊技機において、
前記演出図柄表示手段による所定の演出図柄の変動表示中または変動表示直後の一定時間内に遊技者の任意操作による外部入力を受け付ける外部入力手段を設け、前記演出図柄表示手段は、当該外部入力手段による外部入力があったときに前記小当たりに関する所定の予告画像を表示するようになっていることを特徴とするものである。
また、そのような「小当たり」に関する所定の予告画像が煩わしいと感じる場合は、外部入力手段を用いなければ良いため、余計な演出画像を表示することがない。
請求項1に記載の遊技機において、前記第2抽選手段による第2の大当たりは、複数種類存在することを特徴とするものである。
これによって、第2の大当たりのパターンを多様化したり、総出玉数を大幅に増やすことなく、その当選頻度(確率)を高くすることが可能となるため、長時間のハマリによる退屈感を解消することができる。
請求項2に記載の遊技機において、前記演出図柄表示手段は、前記上大入賞口に遊技球が入賞してから前記第2抽選手段による抽選が終了するまでの間に前記外部入力手段による外部入力があったときは、当該第2抽選手段による第2の大当たりの種類に関する所定の予告画像を表示するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、単に「小当たり」の当選確率などのみならず、その「小当たり」の種類(開放回数(ラウンド数など))に関して遊技者はより具体的な期待感を得ることができる。
請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、前記上大入賞口と第2抽選手段との間を滞留通過構造を有する通路で接続したことを特徴とするものである。
これによって、上大入賞口に入賞してから第2抽選手段でその「小当たり」に対する抽選結果が出るまでの間にある程度の時間(例えば、3〜5秒間)が得られるため、その間に遊技者が十分にその内容を認識できる程度の予告画像を表示することができる。
請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、前記第2抽選手段は、前記上大入賞口へ遊技球の入賞があった後、所定時間経過後に第2の大当たりの抽選を行うようになっていることを特徴とするものである。
これによって、請求項5と同様に、上大入賞口に入賞してから第2抽選手段でその「小当たり」に対する抽選結果が出るまで間にある程度の時間が得られるため、その間に遊技者が十分にその内容を認識できる程度の予告画像を表示することができる。
図1および図2は、本発明に係る遊技機100の実施の一形態を示した正面図である。
図示するようにこの遊技機100は、機種混合機などと称されるパチンコ機であり、縦長矩形状をした外枠10とヒンジ機構12により蝶着された内枠14の正面上部には、開閉自在なガラス枠ユニット16で覆われた遊技盤18が設けられている。
また、この始動用入賞口32は、いわゆる電動チューリップと称される普通電動役物から構成されており、前記案内レール24近傍に設けられた普通図柄始動ゲート34を遊技球が通過する際に行われる普通図柄の抽選結果に応じて開閉動作して遊技球の入賞確率をコントロールできるようになっている。
そして、この振分機構56には、2つの通過穴56a、56bが形成されており、1つの通過穴56aが当選を意味するいわゆるVゾーン(特定領域)となっており、他の通過穴56bがハズレ穴(ハズレ領域)となっている。
また、図1に示すようにこのガラス枠ユニット16の周囲には、電球やLEDなどからなる様々な色彩の表示ランプ(表示灯)40が設けられており、遊技中の演出や機器の状態(例えば、機器のエラーやガラス枠ユニット16などの開閉状態)などとリンクして点灯または点滅するようになっている。
また、この遊技盤18の下方に設けられた受皿ユニット28は、遊技者側に突出しており、図示しない貸玉装置から供給された遊技球や払い出された賞球を一時的に保留すると共に、保留した遊技球を発射装置22に順次供給するようになっている。
また、図1中44は、図示しない貸玉装置から遊技球を供給するための操作ボタン44(玉貸ボタンおよびカード返却ボタン)、図2中48は一般入賞口、58は前記演出図柄表示器30と連動すべく7セグメントLEDなどからなる特別図柄表示器、60は前記普通図柄始動ゲート34を遊技球が通過する際に行われる普通図柄の抽選結果を示す普通図柄表示器、62はこの遊技盤18を内枠14側に対して脱着するための取付部である。
図示するように本発明の遊技機100の制御系の構成は、遊技球の入賞の検出や「大当たり」の抽選などといったメインの制御を行う主制御基板200と、この主制御基板200からの指令(制御コマンド)を受けて各種演出などに関する制御を実施する複合サブ制御基板300と、同じく主制御基板200からの指令(制御コマンド)を受けて主に賞球の払い出しに関する制御を実施する賞球払出制御基板400と、特別図柄を表示する特別図柄表示器58を制御する特別図柄表示基板500と、普通図柄を表示する普通図柄表示器60を制御する普通図柄表示基板600と、「小当たり」の際に上大入賞口52(の羽根部材50)を開閉動作する大入賞口ソレノイド700と、「大当たり」の際に下大入賞口38(の開閉蓋36)を開閉動する下大入賞口ソレノイド800とから主に構成されている。
そして、電飾制御基板310は、電飾用ランプ40の点灯または点滅、消灯などの電飾に関する制御を実施すると共に、音声制御基板320はスピーカ42によるBGMや効果音などの音声演出などに関する制御を実施し、演出図柄制御基板330は、この複合サブ制御基板300からの制御コマンドに基づいて前述した演出図柄表示器30による演出図柄などに関する制御をそれぞれ実施するようになっている。
この制御コマンドは、図4に示すように、通常コマンドの分類(機能)を識別するための識別子である1バイト長のデジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容を示す1バイト長のデジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されており、例えば、主制御基板200から複合サブ制御基板300に送信されるコマンドが「演出図柄」に関するコマンドである「9FH03H」であれば、前段の「9FH」が制御コマンドの分類(演出)を識別するための識別子であり、後段の「03H」が実行される制御コマンドの内容(演出図柄の内容)であることを示している。
一方、外部入力ボタン46は、ボタン本体内にボタン操作検出スイッチ(図示せず)と、発光部(LED)とが内蔵されており、主制御基板200からの制御コマンドの受信に応じて複合サブ制御基板300がその制御コマンドの内容に応じてLEDを発光させて遊技者によるボタン操作の受付可能状態である旨を遊技者に報知すると共に、その外部入力受付可能状態の間に遊技者によるボタン操作があったときはボタン操作検出スイッチがそれを検出して複合サブ制御基板300に入力するようになっている。
すなわち、この第2抽選部203は、前述したように「小当たり」に伴って上大入賞口52が開放して遊技球が入賞し、それを検出した上大入賞口検出器252からの入賞信号があった後から所定時間内におけるVゾーン入賞検出器254からの入賞信号を監視し、その入賞信号があったとき、つまり前述した振分機構56のVゾーン56aを遊技球が通過(入賞)したときは、図7に示すように「大当たり」と判定(以後、この「大当たり」を適宜「間接大当たり」と称す)し、当該所定時間内にそのVゾーン入賞検出器254からの入賞信号がないときは「ハズレ」と判定するようになっている。なお、この第2抽選部203は、このような「間接大当たり」に当選したと判定したときは、前述したようにその「間接大当たり」の種類(ラウンド数)も同時に決定し、それを上大入賞口開閉部202に通知するようになっている。
また、演出図柄表示部30は、前述した外部入力ボタン46による外部入力があったときに図8に示すようなラウンド振分けテーブル205に基づいて「小当たり」の可能性に関する予告画像およびその「小当たり」に対応する「間接大当たり」の種類(ラウンド数)に関する予告画像を選択して、その予告画像を表示するようになっている。なお、この具体例についても後に詳述する。
先ず、図2に示すように遊技領域20に弾かれた遊技球の一部が始動用入賞口32に入賞し、その入賞が図3に示す始動用入賞口入賞検出器251によって検出されて主制御基板200にその入賞信号が入力されると、主制御基板200の第1抽選部201は、その入賞に対して取得した所定の乱数値に基づき、前述したような所定の確率で発生する「大当たり」および「小当たり」の抽選を実施する。
そして、この主制御基板200の第1抽選部201は、その抽選結果を判定し、その判定結果に応じた演出図柄と所定の変動パターンを選択してそれぞれの演出図柄および変動パターンに対応する制御コマンドを複合サブ制御基板300側へ送信する。
すなわち、この主制御基板200の上大入賞口開閉部202および下大入賞口開閉部204は、最初のステップS100において始動用入賞口32への入賞を監視し、ステップS102における演出図柄の変動開始からステップS104における演出図柄の変動停止を経て次のステップS106の判断処理においてその始動用入賞口32への入賞に伴って行われた抽選結果が「直接大当たり」か否かを判断し、「直接大当たり」であると判断したとき(Yes)は、ステップS116までジャンプして下大入賞口開閉部204が下大入賞口38を規定の「大当たり」動作パターンで開閉動作することになるが、これとは反対に「直接大当たり」でないと判断したとき(No)は、次のステップS108に移行してさらにその始動用入賞口32への入賞に伴って行われた抽選結果が「小当たり」であるか否かを判断する。
先ず、図10のフローに示すように、最初のステップS200において第1抽選部201における抽選結果に対応する演出図柄表示器30での演出図柄の変動が開始されたか否かを判断し、演出図柄の変動が開始されたと判断したとき(Yes)は、次のステップS202に移行してその演出図柄の変動表示中に外部入力ボタン46からの入力があるか否かを判断する。
すなわち、主制御基板200からサブ制御基板300へ送信されるコマンドの種類が「ハズレ」に対応するものであるときは、この演出図柄表示部301は、図8のラウンド振分けテーブル205のうち、識別番号「1」〜「7」のなかの予告Aのなかからいずれか1つの予告内容の組み合わせを選択し、その選択された予告画像の組み合わせに対応する予告画像を演出図柄変動中の演出図柄表示器30上にその予告画像を表示(カットイン)させる。
なお、図17のタイムチャートは、その後上大入賞口52に入賞した遊技球が振分機構56のVゾーン56aに入賞して「間接大当たり」に至った例を、また、図18のタイムチャートは、その後上大入賞口52に入賞した遊技球が振分機構56のハズレ穴56bを通過して「間接大当たり」に当選しなかった例をそれぞれ示したものである。
これによって、遊技者は図19に示すように通常の演出図柄変動中における予告演出を楽しむことができる上に、「小当たり」に当選してその「間接大当たり」の権利を取得した後の数秒間にもその「小当たり」に対応する「間接大当たり」の予告演出を十分に楽しむことが可能となるため、遊技への参加意識が高まってさらなる遊技性の向上を図ることができる。
また、前述したように、上大入賞口52と振分機構56間を上下に蛇行する通路54で連通することにより、上大入賞口52に入賞してから「間接大当たり」の結果を知るまでにある程度の時間を要することから、その「間接大当たり」に対応する予告演出を十分に楽しむことができる。
なお、この「間接大当たり」の抽選の結果、ハズレてしまったときは、例えば図19(10)に示すように引き続きその演出画像表示器30上に「はずれ」などの画像を表示してハズレた旨を告知したり、図19(10)に示すように、この「間接大当たり」の抽選の結果当選したときは、例えば図19(11)に示すように引き続きその演出画像表示器30上に「大当たり」などの画像とその「間接大当たり」の種類などを表示して「間接大当たり」に当選した旨を告知したりすればなお良い。
また、前記課題を解決するための手段の欄に記載した請求項1などの発明における「第1抽選手段」は、本実施の形態に係る主制御基板200の「第1抽選部201」および「ラウンド振分けテーブル205」に対応し、同じく請求項1などの発明における「上大入賞口開閉手段」および「下大入賞口開閉手段」は、本実施の形態に係る主制御基板200の「大入賞口開閉部202」および「下大入賞口開閉手段204」ならびに上下各入賞口ソレノイド700,800に対応し、同じく同じく請求項1などの発明における「第2抽選手段」は、本実施の形態に係る「第2抽選203」および「振分機構56」に対応し、さらに同じく請求項1などの発明における「演出画像表示手段」は、本実施の形態に係る「演出図柄表示部301」および「演出図柄表示基板330」ならびに「演出図柄表示器30」に対応し、同じく請求項1などの発明における「外部入力手段」は、本実施の形態に係る「外部入力ボタン46」にそれぞれ対応するものである。
また、請求項4などにおける「滞留通過構造」は、本実施の形態に係る蛇行状の「通路54」および振分機構56などに対応するものである。
200…主制御基板
201…第1抽選部(第1抽選手段)
202…上大入賞口開閉部(上大入賞口開閉手段)
203…第2抽選部(第2抽選手段)
204…下大入賞口開閉部(下大入賞口開閉手段)
205…ラウンド振分けテーブル(第1抽選手段)
300…複合サブ制御基板
301…演出図柄表示部(演出図柄表示手段)
700…上大入賞口ソレノイド
800…下大入賞口ソレノイド
30…演出図柄表示器(演出図柄表示手段)
34…始動用入賞口
38…下大入賞口
46…外部入力ボタン(外部入力手段)
50…羽根部材
52…上大入賞口
54…通路(滞留通過構造、第2抽選手段)
56…振分機構(滞留通過構造、第2抽選手段)
Claims (5)
- 始動用入賞口への遊技球の入賞を契機として行われる小当たりまたは第1の大当たりの抽選を行う第1抽選手段と、当該第1抽選手段の抽選結果を所定の演出図柄を用いて変動表示する演出図柄表示手段と、前記第1抽選手段で小当たりに当選したときに上大入賞口を開閉動作する上大入賞口開閉手段と、前記上大入賞口に入賞した遊技球を用いて第2の大当たりの抽選を行う第2抽選手段と、当該第2抽選手段および前記第1抽選手段で大当たりに当選したときに下大入賞口を開閉動作する下大入賞口開閉手段とを備えた遊技機おいて、
前記演出図柄表示手段による所定の演出図柄の変動表示中または変動表示直後の一定時間内に遊技者の任意操作による外部入力を受け付ける外部入力手段を設け、
前記演出図柄表示手段は、当該外部入力手段による外部入力があったときに前記小当たりに関する所定の予告画像を表示するようになっていることを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記第2抽選手段による第2の大当たりは、複数種類存在することを特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機において、
前記演出図柄表示手段は、前記上大入賞口に遊技球が入賞してから前記第2抽選手段による抽選が終了するまでの間に前記外部入力手段による外部入力があったときは、当該第2抽選手段による第2の大当たりの種類に関する所定の予告画像を表示するようになっていることを特徴とする遊技機。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、
前記上大入賞口と第2抽選手段との間を滞留通過構造を有する通路で接続したことを特徴とする遊技機。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、
前記第2抽選手段は、前記上大入賞口へ遊技球の入賞があった後、所定時間経過後に第2の大当たりの抽選を行うようになっていることを特徴とする遊技機。
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