JP4776999B2 - 画像消去装置および印刷機 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体を加熱することで媒体に形成された画像を消去する画像消去装置および画像消去装置を搭載した印刷機に関する。
画像消去装置とは媒体に印刷等された画像を消去する装置である。この画像消去装置には紙を溶媒中に浸漬することに基いて画像を溶媒に接触させ、画像を溶媒に対して化学的に反応させることに基いて消去する構成のものがある。
特開平11−316527号公報 特開2002−38039号公報
上記画像消去装置の場合には溶媒の取扱いに注意を要するので、オフィス等の室内で使用することが困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オフィス等の室内で使用することに適した画像消去装置を提供することにある。
本発明の画像消去装置は、媒体を加熱することに基いて媒体に形成された画像を消去するものにおいて、空間状の加熱室を有する本体ケースと、前記本体ケースの加熱室内に設けられ前記媒体が収納される媒体収納器と、前記媒体収納器内の媒体を一方側から加熱する第1の加熱器および第1の加熱器とは反対側から加熱する第2の加熱器に分割された加熱源と、前記第1の加熱器および前記第2の加熱器が相互に接近したり相互に遠ざかるように前記第1の加熱器を前記第2の加熱器に対して相対的に移動操作する操作機構を備えたところに特徴を有している。
加熱源が発熱したときには加熱室内で媒体収納器内の媒体が加熱され、媒体に形成された画像が熱で消去される。このため、画像消去装置を使用するときに溶媒の取扱いに配慮する必要がなくなるので、画像消去装置をオフィス等の室内で安全に使用することができる。加熱源を第1の加熱器および第2の加熱器に分割したので、媒体収納器内の媒体を一方側および反対側から挟み込んで加熱することができる。このため、媒体の加熱効率が高まるので、画像を効率的に消去できる。第1の加熱器および第2の加熱器が相互に接近したり相互に遠ざかるように移動操作する操作機構を設けたので、媒体収納器内の媒体の量に拘らず媒体を第1の加熱器と第2の加熱器との間で挟み込むことができる。このため、第1の加熱器からの熱および第2の加熱器からの熱が媒体に効率的に伝わるようになるので、画像の消去性能が安定する。
<実施例1>
画像消去装置1は紙等の印刷物2から画像を消去するものであり、図2に示すように、用紙トレイ3と本体ケース4と加熱源5と蓋ケース6を有している。用紙トレイ3は媒体収納器に相当するものであり、用紙トレイ3内には印刷物2が束上に投入される。この印刷物2は媒体に相当するものであり、画像形成材料を用いて画像が形成されている。この画像形成材料は加熱することで消去することが可能な材料を称するものであり、呈色性化合物と顕色剤の作用で発色している。この画像形成材料が加熱されたときには画像形成材料中のバインダー樹脂と呈色性化合物とが優先的に相溶性を示し、消色剤を使用しているときには顕色剤と消色剤とが反応し、消色する。
本体ケース4は空間状の加熱室7を有するものである。この加熱室7の前面には出入口8が設けられており、用紙トレイ3は加熱室7の外部から出入口8を通して加熱室7の内部に挿入され、加熱室7の内部から出入口8を通して加熱室7の外部に引出される。加熱源5は加熱室7内を加熱するものであり、加熱源5が発熱したときには加熱室7の内部で印刷物2が加熱され、印刷物2から画像が熱で消去される。蓋ケース6は出入口8を開閉する蓋に相当するものであり、垂直な閉鎖状態に回動操作されることに基いて出入口8を閉鎖し、前方へ倒れた開放状態に回動操作されることに基いて出入口8を開放する。以下、画像消去装置1の詳細構成を説明する。
本体ケース4は、図1に示すように、複数の金属板を矩形箱状に接合することから構成されたものである。この本体ケース4の底板には四隅部に位置してゴム製の脚10が着脱可能に装着されており、本体ケース4は4個の脚10を設置面に載置することに基いて設置面に対して離間状態で設置される。この本体ケース4の内部には、図2に示すように、複数のケース支え11が収納されている。これら各ケース支え11はセラミックを材料に形成されたものであり、本体ケース4の底板に固定されている。
本体ケース4の内部には金属製の断熱ケース12が固定されている。この断熱ケース12は複数のケース支え11によって支持されたものであり、上面が開口する矩形箱状をなしている。この断熱ケース12には金属板製の断熱カバー13が固定されている。この断熱カバー13は断熱ケース12の上面を閉鎖するものであり、断熱ケース12および断熱カバー13間に形成された空間部を加熱室7と称する。この断熱カバー13と本体ケース4の天井面との間には断熱材14が介在されており、断熱材14は加熱室7内の熱が本体ケース14の天井面に伝わることを抑える。
断熱ケース12の底板には複数のスペーサ15が固定されており、複数のスペーサ15には金属製の下加熱板16が支持されている。この下加熱板16は、図4に示すように、前面と後面と上面が開口するコ枠状をなすものであり、下加熱板16の下面には下ヒータ17が固定されている。この下ヒータ17は下加熱板16の下面に面接触する矩形板状をなすものであり、下加熱板16は下ヒータ17が発熱することに基いて加熱される。これら下加熱板16および下ヒータ17は第1の加熱器に相当する下加熱器18を構成するものであり、断熱ケース12内に収納されている。この下ヒータ17にはサーミスタからなる下温度センサ100(図8参照)が固定されており、下温度センサ100は下ヒータ17の表面温度に応じたレベルの電気信号を出力する。
加熱室7内には、図2に示すように、金属製の用紙トレイ3が収納されており、用紙トレイ3は下加熱板16の上面に面接触状態で載置されている。この用紙トレイ3は、図3に示すように、上面が開口する矩形皿状をなすものであり、用紙トレイ3内には、図2に示すように、印刷物2が束状に収納されている。この印刷物2の上面には押え部材に相当する伝熱性の押え板19が載置されている。この押え板19は金属からなるものであり、印刷物2は押え板19によって上方から押えられている。この用紙トレイ3の底板には、図3に示すように、複数の開口部20が形成されている。これら各開口部20は用紙トレイ3の内部に手指を挿入するためのものであり、用紙トレイ3内から印刷物2を取出すときには開口部20内に手指を挿入して印刷物2を押上げる。
本体ケース4の前板には、図2に示すように、開口部21が形成され、断熱ケース12の前板には開口部22が形成されており、開口部21および開口部22間には四角筒状の出入口8が介在されている。この出入口8は断熱ケース12の前板に固定されたものであり、用紙トレイ3は前方から出入口8を通して加熱室7の内部に挿入され、出入口8を通して加熱室7の内部から引出される。この用紙トレイ3の前端部にはL字状の手掛部23が形成されており、用紙トレイ3の出入れは手掛部23に手指を掛けて行われる。
用紙トレイ3の後端部には、図3に示すように、左側部および右側部に位置してブラケット24が固定されている。これら各ブラケット24にはローラ25が水平な軸26を中心に回転可能に装着されており、各ローラ25は、図4に示すように、コ字状のレール部27内に挿入されている。左方のレール部27は下断熱板16の左側板に形成されたものであり、右方のレール部27は下断熱板16の右側板に形成されたものであり、用紙トレイ3を加熱室7内に対して出入れするときには各ローラ25がレール部27の底面に沿って転動し、用紙トレイ3の下面が下加熱板16の上面から離間した状態に保持される。
各レール部27には、図5に示すように、後端部に位置して傾斜部28が形成されている。これら各傾斜部28は後方へ向って下降傾斜するものであり、用紙トレイ3を加熱室7内に挿入するときには各ローラ25が傾斜部28に沿って転動することに基いて用紙トレイ3が下降し、用紙トレイ3の下面が下加熱板16の上面に接触することに基いて用紙トレイ3の挿入操作が終了する。この用紙トレイ3を加熱室7内から取出すときには各ローラ25が傾斜部28に沿って転動することに基いて用紙トレイ3が上昇し、用紙トレイ3の下面が下加熱板16の上面から離間する。
本体ケース4には蓋ケース6が装着されている。この蓋ケース6は垂直に起立した閉鎖状態(図6参照)および前方へ倒れた開放状態(図5参照)間で軸29を中心に回動可能にされたものであり、加熱室7の出入口8は、図6に示すように、蓋ケース6が閉鎖状態に回動操作されることに基いて閉鎖され、図5に示すように、蓋ケース6が開放状態に回動操作されることに基いて開閉される。この蓋ケース6には後方へ突出する操作部30が形成されており、操作部30は、図6に示すように、蓋ケース6の閉鎖状態で出入口8内に侵入し、図5に示すように、蓋ケース6の開放状態で出入口8内から脱出する。この蓋ケース6には凹状の手掛部6aが形成されており、蓋ケース6の開閉操作は手掛部6aに手指を掛けて行われる。
本体ケース4の内部にはロック機構が収納されている。このロック機構はロックピンおよびロックモータ101(図8参照)を有するものであり、ロックピンは前進状態および後退状態間で相互に移動可能に設けられ、ロックモータ101はロックピンを前進状態および後退状態間で相互に移動操作する。このロックピンは蓋ケース6の閉鎖状態で前進することに基いてロックリング内に係合し、蓋ケース6の閉鎖状態で後退することに基いてロックリング内から脱出するものである。このロックリングは蓋ケース6に固定されたものであり、蓋ケース6はロックリングおよびロックピン間の係合力で閉鎖状態にロックされる。
下断熱板16の左側板には、図4に示すように、2個の軸受部31が形成され、下断熱板16の右側板には2個の軸受部31が形成されている。これら各軸受部31は下断熱板16のレール部27から上方に突出するものであり、各軸受部31には、図5に示すように、リンク32が軸33を中心に回動可能に装着されている。これら各リンク32は2本の腕部を「く」字状に組合せた形状をなすものであり、下断熱板16の左側板には加熱室7の内部に位置して2個のリンク32が回動可能に装着され、下断熱板16の右側板には加熱室7の内部に位置して2個のリンク32が回動可能に装着されている。
下断熱板16の右方の両リンク32は、図5に示すように、共通の連結プレート34に軸35を介して回動可能に装着され、下断熱板16の左方の両リンク32は共通の連結プレート34に軸35を介して回動可能に装着されており、右方の両リンク32は右方の連結プレート34を介して連結され、左方の両リンク32は左方の連結プレート34を介して連結されている。これら各連結プレート34には突状のばね受け部36が形成されており、各ばね受け部36には引張りコイルスプリングからなるリンクスプリング37の後端部が引掛けられている。これら各リンクスプリング37の前端部は本体ケース4のばね受け部38に引掛けられており、右方の両リンク32は右方の連結プレート34を介して図5の時計回り方向へ付勢され、左方の両リンク32は左方の連結プレート34を介して図5の時計回り方向へ付勢されている。
各連結プレート34の前端部にはキー部39が形成されている。これら各キー部39は、図5に示すように、蓋ケース6の開放状態で出入口8の内部に侵入する細長なものであり、蓋ケース6が開放状態から閉鎖状態に操作されたときには蓋ケース6の操作部30がキー部39を後方へ押圧操作する。すると、各連結プレート34がリンクスプリング37のばね力に抗して後退し、各リンク32がリンクスプリング37のばね力に抗して図5の反時計回り方向へ回動する。これら各リンク32の上方の腕部には長孔40が形成されており、各長孔40は、図5に示すように、蓋ケース6の開放状態で鉛直線に対して多量に傾斜し、図6に示すように、蓋ケース6の閉鎖状態で鉛直線に対する傾斜量が少量になる。
加熱室7内には、図4に示すように、上加熱板41が収納されている。この上加熱板41は矩形状の金属板から構成されたものであり、下加熱板16の底板の上方に対向配置されている。この上加熱板41の上面には板状の上ヒータ42が面接触状態で固定されている。これら上加熱板41および上ヒータ42は第2の加熱器に相当する上加熱器43を構成するものであり、上加熱板41は上ヒータ42が発熱することに基いて昇温する。この上ヒータ42にはサーミスタからなる上温度センサ102(図8参照)が固定されており、上温度センサ102は上ヒータ42の表面温度に応じたレベルの電気信号を出力する。尚、加熱源5は下加熱器18および上加熱器43を総称するものである。
上加熱板41の右側部には、図4に示すように、2個の軸支持部44が形成され、上加熱板41の左側部には2個の軸支持部44が形成されており、各軸支持部44には軸45が固定されている。これら各軸45は、図5に示すように、リンク32の長孔40内に回動可能およびスライド可能に挿入されており、蓋ケース6の開放状態では両連結プレート34がリンクスプリング37のばね力で前進することに連動して4個のリンク37が時計回り方向へ回動し、上加熱板41および上ヒータ42が両リンクスプリング37のばね力で上昇状態に保持されている。
蓋ケース6が開放状態から閉鎖状態に操作されたときには、図6に示すように、両連結プレート34がリンクスプリング37のばね力に抗して後退することに連動して4個のリンク37が反時計回り方向へ回動し、上加熱板41および上ヒータ42が下降することに基いて用紙トレイ2内の押え板19に上方から接触する。即ち、4個のリンク32と2個の連結プレート34と2個のリンクスプリング37は上加熱器43を移動操作する操作機構46を構成するものであり、操作機構46は蓋ケース6が出入口8を閉鎖することに機械的に連動して上加熱器43を下加熱器18に近付け、蓋ケース6が出入口8を開放することに機械的に連動して上加熱器43を下加熱器18から遠ざける。
各リンク32と上ヒータ42との間には、図4に示すように、ばね部材に相当する押えスプリング47が介在されている。これら各押えスプリング47は上ヒータ42をリンク32に対して下方へ付勢する圧縮コイルスプリングからなるものであり、蓋ケース6の閉鎖状態では上加熱板41が押えスプリング47のばね力で押え板19に押付けられ、押え板19が上加熱板41の押え力で用紙トレイ3内の印刷物2に押付けられる。
用紙トレイ3の左側部および右側部には、図3に示すように、水平なガイド部48が形成されており、用紙トレイ3を加熱室7内に対して出入れするときには各ガイド部48が下断熱板16のレール部27の天井面に接触することに基いて用紙トレイ3が高さ方向に位置決めされる。これら各レール部27の天井面の高さ位置は、図4に示すように、蓋ケース6が開放された上加熱板41の上昇状態で上加熱板41の下面に比べて低く設定されており、扉ケース6の開放状態で用紙トレイ3を加熱室7内に対して出入れするときには各ガイド部48がレール部27の天井面に接触することに基いて用紙トレイ3が上加熱板41に接触することが防止される。
断熱ケース12には、図2に示すように、ダクト49が固定されており、ダクト49には円筒状のファンケーシング50が固定されている。このファンケーシング50には冷却ファンモータ51が固定されており、冷却ファンモータ51の回転軸には軸流形の冷却ファン52が固定されている。この冷却ファン52はファンケーシング50内に収納されたものであり、本体ケース4の底板には冷却ファン52の下方に位置して吸気口53が形成されている。この吸気口53は複数の貫通孔からなるものであり、冷却ファン52は冷却ファンモータ51が駆動することに基いて外気を吸気口53からファンケーシング50内に吸引し、ダクト49から本体ケース4の開口部4aを通して加熱室7内に送風する。即ち、冷却ファンモータ51および冷却ファン52は加熱室7内に印刷物2の冷却風を送風する送風器54を構成するものである。
断熱ケース12の後端部には筒状の排気通路55が形成されている。この排気通路55は加熱室7の内部空間を機外に接続するものであり、排気通路55の出口には排気口56が対向配置されている。この排気口56は本体ケース4の後板に形成された複数の貫通孔の集合体を称するものであり、排気通路55の内部には脱臭器57が固定されている。この脱臭器57はプレフィルター58と光触媒フィルター59とオゾンフィルター60とファン装置61から構成されたものである。このファン装置61は脱臭ファンモータ103(図8参照)の回転軸に脱臭ファンを固定することから構成されたものであり、送風器54から加熱室7内に送風された冷却風を排気通路55を通して機外に排気する。
プレフィルター58は排気通路55内の最上流部に配置されたものであり、排気通路55内を流れる冷却風からゴミおよび粉塵等の異物を捕捉する。光触媒フィルター59はプレフィルター58の下流側に配置されたものであり、排気通路55内を流れる冷却風から臭気成分を除去する。オゾンフィルター60は光触媒フィルター59の下流側に配置されたものであり、光触媒フィルター59で臭気成分を除去することに基いて生じるオゾンを除去する。即ち、脱臭器57は冷却風から異物と臭気とオゾンを除去し、加熱室7の外部に冷却風を清浄化して排出するものである。
本体ケース4の内部には断熱ケース12の下方に位置して制御基板62が収納されており、制御基板62にはマイクロコンピュータを主体に構成された制御回路63が搭載されている。この制御回路63には、図8に示すように、下温度センサ100および上温度センサ102が接続されており、制御回路63は下温度センサ100からの出力信号に基いて下ヒータ17の表面温度を検出し、上温度センサ102からの出力信号に基いて上ヒータ42の表面温度を検出する。
制御回路63には蓋スイッチ104が接続されている。この蓋スイッチ104は蓋ケース6の開閉に機械的に連動して電気的な状態が切換わるものであり、制御回路63は蓋スイッチ104の電気的な状態に基いて蓋ケース6の開閉を検出する。この制御回路63には下ヒータ17と上ヒータ42と冷却ファンモータ51とロックモータ101と脱臭ファンモータ103が接続されており、制御回路63は下ヒータ17〜脱臭ファンモータ103を駆動制御することに基いて消去運転を実行する。この消去運転は印刷物2を加熱することに基いて画像を消去する消去工程および印刷物2を冷却する冷却工程を有するものである。
本体ケース4の上端部には、図2に示すように、前枠64が固定されており、前枠64には操作パネル65が形成されている。この操作パネル65には操作シート66が貼付されており、操作シート66には、図7に示すように、入マーク67と切マーク68とスタートマーク69が形成されている。この操作パネル65と本体ケース4の前板との間には、図2に示すように、操作基板70が収納されている。この操作基板70には、図7に示すように、入スイッチ71と切スイッチ72とスタートスイッチ73が搭載されており、入スイッチ71は前方から入マーク67を介して操作され、切スイッチ72は前方から切マーク68を介して操作され、スタートスイッチ73は前方からスタートマーク69を介して操作される。入スイッチ71および切スイッチ72は主電源の給電路に介在されたものであり、主電源は入スイッチ71が操作されることに基いて投入され、切スイッチ72が操作されることに基いて遮断される。スタートスイッチ73は、図8に示すように、制御回路63に接続されており、制御回路63はスタートスイッチ73の操作を検出することに基いて消去運転を開始する。
操作基板70には電源LED74と消去LED75と冷却LED76とロックLED77が搭載されている。これら電源LED74〜ロックLED77は前方から操作シート66および操作パネル65を介して視覚的に認識可能にされたものであり、図8に示すように、制御回路63に接続されている。これら電源LED74〜ロックLED77は消去運転の進行状態を報知する運転表示器を構成するものであり、制御回路63は電源LED74〜ロックLED77を点灯制御することに基いて使用者に消去運転の進行状態を報知する。
次に上記構成の作用について説明する。
制御回路63は主電源が投入されると、電源LED74を点灯することに基いて主電源の投入を使用者に報知する。この状態でスタートスイッチ73が操作されたことを検出したときには消去LED75および冷却LED76を点灯し、蓋スイッチ104からの出力信号に基いて蓋ケース6の開閉を判断する。ここで蓋ケース6が閉鎖されていることを検出したときにはロックモータ101を駆動することに基いてロックピンを前進状態に移動操作し、蓋ケース6を閉鎖状態にロックする。そして、ロックLED77を点滅させ、蓋ケース6が閉鎖状態にロックされたことを使用者に報知する。
制御回路63はロックLED77を点滅させると、下ヒータ17の駆動制御および上ヒータ42の駆動制御を開始することに基いて消去工程をスタートさせ、消去LED75を点灯状態から点滅状態に切換えることに基いて消去工程が始まったことを使用者に報知する。図9は下ヒータ17の制御内容および上ヒータ41の制御内容を示すものであり、制御回路63は消去工程の初期にはコントロールモードをオフする。このコントロールモードのオフ状態では下ヒータ17および上ヒータ41を継続的にオンすることに基いて加熱室7内を継続的に昇温させる。
制御回路63は下ヒータ17の検出温度および上ヒータ41の検出温度の双方が予め決められ同一の消去温度(例えば120°C)に上昇したことを検出すると、コントロールモードをオンする。このコントロールモードのオン状態では下ヒータ17および上ヒータ41を夫々にオンオフ制御し、下ヒータ17の検出温度および上ヒータ41の検出温度を夫々に同一の消去温度に収束させる。
制御回路63はコントロールモードをオンしてから設定時間が経過したことを検出すると、下ヒータ17および上ヒータ41をオフし、消去LED75を点滅状態から消灯状態に切換えることに基いて消去工程の終了を使用者に報知する。そして、冷却ファンモータ51および脱臭ファンモータ103をオンすることに基いて印刷物2の冷却工程を開始し、冷却LED76を点灯状態から点滅状態に切換えることに基いて使用者に冷却工程中であることを報知する。この状態で下ヒータ17の検出温度および上ヒータ41の検出温度の双方が同一の冷却温度(例えば40°C)に低下したことを検出したときには冷却ファンモータ51および脱臭ファンモータ103をオフし、冷却LED76を点滅状態から消灯する。次にロックモータ101を駆動することに基いてロックピンを前進状態から後退状態に移動操作することに基いて蓋ケース6をロック解除し、ロックLED77を点滅状態から消灯状態に切換えることに基いて蓋ケース6のロック解除を使用者に報知する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
加熱室7内を加熱する加熱源5を設けたので、加熱源5が発熱したときには加熱室7内で用紙トレイ3内の印刷物2が加熱され、印刷物2に形成された画像が熱で消去される。このため、画像消去装置1を使用するときに溶媒の取扱いに配慮する必要がなくなるので、画像消去装置1をオフィス等の室内で安全に使用することができる。しかも、加熱室7の前面に出入口8を設けた。このため、用紙トレイ3を加熱室7内に対して前方から出入れすることができるので、用紙トレイ3を加熱室7内に対して上方から出入れする場合に比べて本体ケース4の上方にスペース的な余裕が生成される。従って、画像消去装置1を高さ寸法が小さな棚に設置して使用したり、画像消去装置1の上に別の機器を載置して画像消去装置1を使用したり、画像消去装置1を複数段に重ねて使用することが可能になるので、画像消去装置1をオフィス等の室内で使用するときのスペース的な制約が緩和される。
用紙トレイ3内の印刷物2を用紙トレイ3の底板とは反対側の上方から押える押え板19を設けたので、加熱室7内に用紙トレイ3を挿入するときに印刷物2が浮いたりずれることが防止される。しかも、加熱室7内に用紙トレイ3を押込むときに上加熱板41が印刷物2を擦りながら印刷物2に押付けられることがなくなるので、この点からも印刷物2がずれたり浮いたりすることが防止される。
押え板19を用紙トレイ3内の印刷物2に押付ける押えスプリング47を設けたので、印刷物2をその量の違いに拘らず押え板19によって押えることができる。
加熱室7内に冷却風を送る送風器54および加熱室7内から冷却風を排出する排気通路55を設けたので、加熱室7内に冷却風を強制的に循環させることができる。このため、印刷物2を消去温度から冷却温度に降温するのに要する所要時間が短くなるので、運転時間が短縮される。しかも、送風器54から制御基板62上の制御回路63等に冷却風が送風されるようになるので、制御回路63等の冷却性能も向上する。
排気通路55内に脱臭器57を設けたので、加熱室7内で印刷物2を加熱したときに生じる臭気を本体ケース4の内部で除去することができる。このため、臭気が加熱室7の内部から本体ケース4の外部に排出されることがなくなるので、オフィス等の室内環境が臭気の影響で汚染されることを防止できる。
加熱源5を下加熱器18および上加熱器43に分割したので、用紙トレイ3内の印刷物2を下側および上側から挟み込んで加熱することができる。このため、印刷物2の加熱効率が高まるので、画像を効率的に消去することができる。
下加熱器18および上加熱器43が相互に接近したり相互に遠ざかるように上加熱器43を移動操作する操作機構46を設けたので、用紙トレイ3内の印刷物2の量に拘らず印刷物2を下加熱器18と上加熱器43との間で挟み込むことができる。このため、下加熱器18からの熱および上加熱器43からの熱が印刷物2に効率的に伝わるようになるので、画像の消去性能が安定する。
蓋ケース6が出入口8を閉鎖することに連動して操作機構46が上加熱器43を下加熱器18に近づけるように構成したので、用紙トレイ3を加熱室7内に挿入して蓋ケース6を閉じるだけで用紙トレイ3内の印刷物2を下加熱器18と上加熱器43との間で挟み込むことができる。このため、印刷物2を下加熱器18と上加熱器43との間で挟み込むための専用操作が不要になるので、操作性が高まる。しかも、蓋ケース6が出入口8を開放することに連動して操作機構46が上加熱器43を下加熱器18から遠ざけるように構成したので、蓋ケース6を開放するだけで下加熱器18および上加熱器43による印刷物2の挟持を解除することができる。このため、下加熱器18および上加熱器43による印刷物2の挟持を解除する専用操作が不要になるので、この点からも操作性が高まる。
蓋ケース6を本体ケース4の前面に回動可能に装着したので、蓋ケース6を操作するだけで加熱室7の内部空間と外部空間とを簡単確実に遮断することができる。このため、加熱室7の内部から外部に熱が漏れ難くなるので、上ヒータ17および下ヒータ42を常温から消去温度に加熱するのに要する所要時間が短縮される。しかも、本体ケース4の周囲の温度を低く抑えることができるので、安全性が向上する。
用紙トレイ3にローラ25を設け、用紙トレイ3を加熱室7内に対して出入れするときにローラ25をレール部27に沿って転動させた。このため、用紙トレイ3を出入れするときの抵抗が低減されるので、用紙トレイ3を小さな操作力で円滑に加熱室7内に対して出入れすることができる。
上加熱器43を用紙トレイ3内の押え板19に押付ける押えスプリング47を設けたので、押え板19を印刷物2にその量に拘らず上加熱器43の押え力で押付けることができる。このため、上加熱器43から印刷物2への熱の伝達効率が高まるので、画像の消去性能が向上する。
操作パネル65および扉ケース6を上下段に配置し、扉ケース6を下端部の水平な軸29を中心に回動操作する構成とした。このため、操作パネル65が扉ケース6によって隠されることがなくなるので、入スイッチ71〜スタートスイッチ73の操作性が扉ケース6の影響で低下することがなくなり、電源LED74〜ロックLED77の視覚的な認識性が扉ケース6の影響で低下することもなくなる。
<実施例2>
机等の設置面には、図10に示すように、2個のスタンド110が載置されており、各スタンド110には、図11に示すように、凹状の嵌合部111が形成されている。これら各スタンド110の嵌合部111内には本体ケース4が嵌合されており、本体ケース4は用紙トレイ3および操作パネル65が縦向きとなる状態で設置面に設置可能にされている。この本体ケース4の姿勢を縦向きの姿勢と称する。即ち、本体ケース4は脚部10を設置面に設置することに基いて用紙トレイ3および操作パネル65が横向きとなる横向きの姿勢で設置され、4個の脚部10を取外して本体ケース4を両スタンド110の嵌合部111内に嵌合することに基いて縦向きの姿勢で設置される。この横向きの姿勢は第1の姿勢に相当し、縦向きの姿勢は第2の姿勢に相当する。
用紙トレイ3の後端部には、図12に示すように、2個のフラットヒンジ112を介して押え枠113が連結されている。この押え枠113は両フラットヒンジ112の軸114を中心に回動可能にされたものであり、用紙トレイ3の両ガイド部48に接触する閉鎖状態(図12参照)および両ガイド部48から離間する開放状態(図13参照)間で相互に操作される。
押え枠113には、図13に示すように、L字状の手掛部115が形成されている。この手掛部115は使用者が押え枠113を回動操作するときに手指を掛けるものであり、押え枠113の閉鎖状態では、図12に示すように、押え枠113の手掛部115が用紙トレイ3の手掛部23に前方から接触状態で重なる。この押え枠113の手掛部115には、図13に示すように、係合部に相当する突状の爪部116が形成され、用紙トレイ3の手掛部23には被係合部に相当する切欠部117が形成されており、押え枠113の閉鎖状態では爪部116が切欠部117に係合することに基いて押え枠113が両者の係合力で閉鎖状態に保持される。
押え枠113の四隅部には、図13に示すように、ばね部材に相当する押えスプリング118の一端部が固定されている。これら各押えスプリング118は圧縮コイルスプリングからなるものであり、各押えスプリング118の他端部には共通の押え板119が固定されている。この押え板119は金属を材料に形成された伝熱性の押え部材に相当するものであり、押え枠113の閉鎖状態では、図14に示すように、押え板119が押えスプリング118のばね力で用紙トレイ3内の印刷物2に押付けられる。この図14は加熱室7の内部構成を蓋ケース6の開放状態で示すものであり、蓋ケース6の閉鎖状態では上加熱器43が押えスプリング47のばね力で押え枠113の開口部120を通して押え板119に押付けられ、押え板119が上加熱器43の押え力および押えスプリング118のばね力の双方で印刷物2に押付けられる。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
本体ケース4を横向きの姿勢および縦向きの姿勢で選択的に設置面に設置可能に構成したので、画像消去装置1を上部に隙間が少ない書類棚に横向きに設置して使用したり、左右に隙間が少ない机間に縦向きに設置して使用することができる。このため、画像消去装置1の設置スペースの自由度が高まるので、画像消去装置1をオフィス等の室内で使用し易くなる。
本体ケース4を縦向きに使用するためのスタンド110を設けた。このため、本体ケース4の姿勢が安定するので、画像消去装置1を縦向きに使用するときに画像消去装置1が倒れ難くなる。用紙トレイ3に押えスプリング118を介して押え板119を連結し、押え板119を押えスプリング118のばね力で用紙トレイ3内の印刷物2に押付けたので、画像消去装置1を縦向きの姿勢で使用したときに印刷物2が倒れることが防止される。
上記実施例2においては、本体ケース4に脚部10を設け、本体ケース4を横向きの姿勢で使用するときに脚部10を設置面に載置する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば脚部10を廃止しても良い。この場合、本体ケース4を横向きの姿勢で使用するときには本体ケース4を設置面に直接的に載置して使用すれば良い。
<実施例3>
本体ケース4の上面には、図15に示すように、保管トレイ130が固定されている。この保管トレイ130は上面が開口する矩形皿状をなすものであり、保管トレイ130の内部には用紙トレイ3内に収納する前の画像を消去する予定の印刷物2が束状に収納される。この保管トレイ130は用紙トレイ3と同一サイズの印刷物が収納されるものであり、保管部に相当する。
保管トレイ130の左側板および右側板には切欠部131が夫々に形成されており、両切欠部131内に手指を挿入して印刷物2を持上げることで保管トレイ130内から印刷物2を取出すことが可能にされている。これら切欠部131は、図16に示すように、保管トレイ130の左側板および右側板を高さ方向に全て切欠いたものであり、両切欠部131内に手指を挿入して保管トレイ130内から印刷物2を取出すときには最下段の印刷物2を持上げることが可能にされている。これら各切欠部131内には2個の段差部132が形成されている。これら各段差部132は保管トレイ130内から印刷物2を取出すときに印刷物2の取出量Pを目測するマークとして機能するものでり、各段差部132が指示する印刷物2の取出量Pは用紙トレイ3内に収納することが可能な量であって1回の消去運転で確実に画像を消去することが可能な量に設定されている。
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
本体ケース4に保管トレイ130を設けた。このため、印刷物2を用紙トレイ3内に収納する前に一時的に保管しておく箱等を別途用意する必要がなくなるので、利便性が高まる。しかも、保管トレイ130内から印刷物2を用紙トレイ3に移して加熱室7内に投入する一連の作業を画像消去装置1の直前で行うことができるので、使い勝手が向上する。
保管トレイ130の両側板に保管トレイ130の底面まで延びる切欠部131を形成したので、両切欠部131内に手指を挿入することで保管トレイ130内から印刷物2を余すことなく取出すことができる。保管トレイ130に各切欠部131内に位置して段差部132を設けた。このため、1回の消去運転で使用することが可能な分量の印刷物2を数えることなく取出すことができるので、使い勝手が向上する。
<実施例4>
両連結プレート34の後端部には、図17に示すように、操作バー140が固定されている。この操作バー140は下加熱板17の内部に収納されたものであり、用紙トレイ3が出入口8を通して加熱室7内に挿入されたときには用紙トレイ3の後板が操作バー140を後方へ押圧する。この用紙トレイ3の挿入状態では、図18に示すように、各連結プレート34がリンクスプリング37のばね力に抗して後退し、各リンク32が反時計回り方向へ回動することに基いて上加熱器43が下降し、用紙トレイ3内の印刷物2に押えスプリング47のばね力で押付けられる。
用紙トレイ3が出入口8を通して加熱室7内から引出されたときには用紙トレイ3の後板から操作バー140に作用していた操作力が消滅し、各連結プレート34がリンクスプリング37のばね力で前進する。すると、各リンク32が時計回り方向へ回動し、上加熱器43が上昇する。即ち、2個の連結プレート34と4個のリンク32と2個のリンクスプリング37と操作バー140は上加熱器43を下加熱器18に対して移動操作する操作機構141を構成するものであり、操作機構141は用紙トレイ3が加熱室7内に挿入されることに連動して上加熱器43を下加熱器18に接近させ、用紙トレイ3が加熱室7内から取出されることに連動して上加熱器43を下加熱器18から遠ざける。
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
用紙トレイ3を加熱室7内に対して出入れすることに連動して操作機構141が上加熱器43を移動操作するように構成した。このため、上加熱器43を移動操作する専用操作が不要になるので、操作性が高まる。
上記実施例1〜上記実施例4においては、下加熱器18の静止状態で上加熱器43を移動させる構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば上加熱器43の静止状態で下加熱器18を移動させる構成としたり、下加熱器18および上加熱器43の双方を移動させる構成としても良い。要は蓋ケース6が出入口8を閉鎖することに連動して上加熱器43および下加熱器18間を接近させ、蓋ケース6が出入口8を開放することに連動して上加熱器43および下加熱器18間を離間させれば良い。
<実施例5>
下加熱板17には、図19に示すように、下ヒータ18が固定されておらず、加熱室7内は上加熱器43のみで加熱される。この上加熱器43は加熱源に相当するものであり、操作機構46は蓋ケース6が閉鎖されることに連動して上加熱器43を用紙トレイ3に接近させ、蓋ケース6が開放されることに連動して上加熱器43を用紙トレイ3から遠ざける。
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
上加熱器43および用紙トレイ3が相互に接近したり相互に遠ざかるように上加熱器43を移動操作する操作機構46を設けたので、上加熱器43を用紙トレイ3内の押え板19に印刷物2の量に拘らず接触させることができる。このため、上加熱器43から印刷物2に熱を効率的に伝えることができるので、画像の消去性能が安定する。しかも、蓋ケース6が出入口8を開閉することに連動して操作機構46が上加熱器43を移動操作する構成とした。このため、上加熱器43を移動操作する専用操作が不要になるので、操作性が高まる。
上記実施例5においては、上加熱器43を蓋ケース6の開閉に連動して移動操作する操作構成46を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば実施例4のように用紙トレイ3の出入れに連動して操作する操作機構141を設けても良い。
上記実施例5においては、用紙トレイ3の静止状態で上加熱器43を移動させる構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば上加熱器43の静止状態で用紙トレイ3を移動させる構成としたり、上加熱器43および用紙トレイ3の双方を移動させる構成としても良い。要は蓋ケース6が出入口8を閉鎖することに連動して上加熱器43および用紙トレイ3を相互に接近させ、蓋ケース6が出入口8を開放することに連動して上加熱器43および用紙トレイ3を相互に遠ざければ良い。
上記実施例1〜実施例5においては、上加熱器43を押えスプリング47のばね力で押え板19に押付けたが、これに限定されるものではなく、例えば上加熱器43を自重で押え板19に押付けても良い。
<実施例6>
図20のコピー機150は熱で消去することが可能な画像形成材料を使用して紙に印刷を施すものである。このコピー機150は引出し式の複数の用紙供給トレイ151を有するものであり、コピー機150には最下段の用紙供給トレイ151の下方に位置して実施例1〜実施例5のいずれかの画像消去装置1が組み込まれている。このコピー機150は印刷機に相当するものである。
上記実施例6によれば次の効果を奏する。
コピー機150に画像消去装置1を組込んだので、1台の装置で印刷および消去を行って紙を再使用することができる。しかも、画像消去装置1とコピー機150を別々に設置する必要がなくなるので、設置スペースが少なくて済む。画像消去装置1を最下段の用紙供給トレー151の下方に配置した。このため、コピー機150と画像消去装置1とがデザイン的に一体化されるので、見栄えが向上する。しかも、コピー機150の用紙供給トレイ151および画像消去装置1の用紙トレイ3の双方を引出し式に構成した。このため、両者を同一の感覚で使用することができるので、使い易さが高まる。
上記実施例6においては、画像消去装置1を最下段の用紙供給トレイ151の直下に配置したが、これに限定されるものではなく、例えば最上段の用紙トレイ151の直上に配置したり、用紙供給トレイ151相互間に介在しても良い。
上記実施例6においては、画像消去装置1をコピー機150に組込んだが、これに限定されるものではなく、例えばプリンターに組込んでも良い。要は紙等の媒体に印刷で画像を形成する印刷機に組込めば良い。
実施例1を示す図(画像消去装置の外観を示す斜視図) 画像消去装置の内部構成を示す側面図(図1のX2線に沿う断面図) 用紙トレイの外観を示す斜視図 画像消去装置の内部構成を示す前面図(図1のX4線に沿う断面図) 画像消去装置の内部構成を蓋ケースの開放状態で示す側面図(図1のX5線に沿う断面図) 画像消去装置の内部構成を蓋ケースの閉鎖状態で示す図5相当図 画像消去装置の外観を示す蓋ケースの開放状態で示す前面図 電気的構成を示すブロック図 消去運転の運転内容を示す図 実施例2を示す図(図11のX10線に沿う断面図) 画像消去装置の外観を縦向きの姿勢で示す前面図 用紙トレイの外観を押え枠の閉鎖状態で示す斜視図 用紙トレイの外観を押え枠の開放状態で示す斜視図 画像消去装置の内部構成を示す図(図10のX14線に沿う断面図) 実施例3を示す図(画像消去装置の外観を保管トレイの装着状態で示す斜視図) 画像消去装置の内部構成を示す図(図15のX16線に沿う断面図) 実施例4を示す図(操作機構を示す斜視図) 操作機構を用紙トレイの挿入状態で示す側面図 実施例5を示す図5相当図 実施例6を示す図(コピー機の外観を示す前面図)
符号の説明
1は画像消去装置、2は印刷物(媒体)、3は用紙トレイ(媒体収納器)、4は本体ケース、5は加熱源、6は蓋ケース(蓋)、7は加熱室、8は出入口、18は下加熱器(第1の加熱器)、19は押え板(押え部材)、43は上加熱器(第2の加熱器)、46は操作機構、47は押えスプリング(ばね部材)、54は送風器、55は排気通路、57は脱臭器、118は押えスプリング(ばね部材)、119は押え板(押え部材)、130は保管トレイ(保管部)、141は操作機構、150はコピー機(印刷機)を示している。

Claims (3)

  1. 媒体を加熱することに基いて媒体に形成された画像を消去するものにおいて、
    空間状の加熱室を有する本体ケースと、
    前記本体ケースの加熱室内に設けられ、前記媒体が収納される媒体収納器と、
    前記媒体収納器内の媒体を一方側から加熱する第1の加熱器および第1の加熱器とは反対側から加熱する第2の加熱器に分割された加熱源と、
    前記第1の加熱器および前記第2の加熱器が相互に接近したり相互に遠ざかるように前記第1の加熱器を前記第2の加熱器に対して相対的に移動操作する操作機構を備えたことを特徴とする画像消去装置。
  2. 前記加熱室の前面に設けられ、前記媒体収納器を前記加熱室の外部から前記加熱室の内部に挿入したり前記加熱室の内部から前記加熱室の外部に取出すための出入口と、
    前記出入口を開閉する蓋を備え、
    前記操作機構は、前記媒体収納器が前記加熱室内に挿入されることに機械的に連動して前記第1の加熱器および前記第2の加熱器を相互に接近させ前記媒体収納器が前記加熱室内から取出されることに機械的に連動して前記第1の加熱器および前記第2の加熱器を相互に遠ざけるものであることを特徴とする請求項1記載の画像消去装置。
  3. 前記加熱室の前面に設けられ、前記媒体収納器を前記加熱室の外部から前記加熱室の内部に挿入したり前記加熱室の内部から前記加熱室の外部に取出すための出入口と、
    前記出入口を開閉する蓋を備え、
    前記操作機構は、前記蓋が前記出入口を閉鎖することに機械的に連動して前記第1の加熱器および前記第2の加熱器を相互に接近させ前記蓋が前記出入口を開放することに機械的に連動して前記第1の加熱器および前記第2の加熱器を相互に遠ざけるものであることを特徴とする請求項1記載の画像消去装置。
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