JP4775991B2 - 美容シート用不織布及び美容シート - Google Patents

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Description

本発明は、含浸させた美容薬液の蒸発を抑え、長時間潤い効果を保持させることが可能な美容シート用不織布及びこれを用いた美容シートに関するものである。
顔など身体の美容パックを行う美容シートにおいて、不織布や紙などのシート状基材に溶液、ペーストまたはゼリー状の美容薬液を含浸する美容シートが一般的である。
従来は、親水性繊維のみで構成される不織布からなる基材に美容薬液を含浸させた美容シートが一般的であった。
また、薬液の蒸散を抑えるためにフィルムを貼り合わせる場合、接着剤やヒートシール接着でフィルム層と親水性繊維層を結合する方法が一般的である。例えば、特開2003−135146号公報(特許文献1)では、不織布など基材にフィルムを接合したフェイスマスクが提案されている。
また、ムレなど使用上の問題点について、特開2000−287751号公報(特許文献2)では、通気性を有するネット状または多数の穴の開いたフィルムを不織布に接合したフェイスマスクが提案されている。
特開2003−135146号公報 特開2000−287751号公報
従来のコットンなどの親水性繊維のみで構成される不織布に美容薬液を含浸させた美容シートでは、パックしている最中に有効成分を含む美容薬液の蒸散、または美容薬液中の水分が蒸発し、有効成分が基材中に閉じ込められてしまう。そのため、パック効果が減少するという欠点があった。
不織布など基材にフィルムを接合したフェイスマスクでは、フィルムが薬液蒸散防止層(バリア層)として機能を果たしているが、長時間の使用ではムレを生じ易くなり使い心地が悪くなり易いという欠点があった。
また、フィルムを美容薬液の蒸散防止層として用いた場合、シートの風合いが硬くなり、身体への装着感や使い心地が悪くなる欠点があった。
さらに、接着剤やヒートシール接着でフィルム層と親水性繊維層を結合する方法では、結合時、接着剤や熱融着樹脂などにより親水性繊維層が減少したり、加工時の熱で繊維層の密度が高くなってしまい保水機能が阻害される。さらに、端部を貼り合わせ接着した場合や、好ましい形状に切断した場合、フィルムが硬い場合は、端部がエッジ状となってしまい肌にあたり刺激を与え使い心地が悪くなる欠点があった。
ネット状または多数の穴の開いたフィルムを不織布に接合したフェイスマスクでは、通気性を有するものと組み合わせることによってムレの改善を試みているが、美容薬液の蒸散、または美容薬液中の水分が蒸発し、パック効果が減少するという欠点があった。
本発明の美容シート用不織布は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、柔らかくしなやかな風合いと良好な装着感を維持し、ムレを生じにくく、さらに美容薬液の蒸散、または美容薬液中の水分の蒸発を抑えて、パック効果を長く保つことができる美容シート用不織布及び前記不織布に美容薬液を含浸させた美容シートを提供することを目的とする。
本発明の美容シート用不織布は、繊度が0.01〜1.1デシテックスの疎水性の極細繊維を50%(mass)以上含む極細合成繊維層と、親水性繊維層の少なくとも二層を積層した積層不織布であり、前記極細合成繊維層を構成する極細繊維がメルトブロー繊維であり、前記積層不織布が水流交絡により一体接合されてなり、前記極細合成繊維層の目付が5〜50g/m 2 であり、前記積層不織布のうち親水性繊維層を身体に接触させる身体接触面とし、前記積層不織布が、身体接触面から親水性繊維層、極細合成繊維層の順で配置してなる事を特徴とするものである。
また、本発明の美容シートは、前記美容シート用不織布に美容薬液を含浸させてなることを特徴とする。
本発明の美容シート用不織布及び美容シートは、柔らかくしなやかな風合いと良好な装着感を維持したまま、美容薬液並びに美容薬液中の水分の蒸散、蒸発を抑え有効成分の効果を持続するだけでなく、長時間の使用によるムレを抑えることができる。
本発明において、親水性繊維層は主として美容薬液の含浸と保持する機能を有し、極細合成繊維層は主として美容薬液並びに美容薬液中の水分の蒸散、蒸発を抑えつつ、通気性のあるバリア層の機能を有している。
前記親水性繊維層は、親水性繊維のみで構成されていてもよく、他の繊維、例えば疎水性繊維を一部含んでいてもよい。親水性繊維層に疎水性繊維を含む場合、親水性繊維の割合は50%(mass)以上である事が好ましく、60%(mass)以上である事がより好ましく、70%(mass)以上である事がさらに好ましい。
前記親水性繊維層を構成する親水性繊維とは、コットン、パルプ、麻などの天然セルロース繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨンであるキュプラなどの再生セルロース繊維、溶剤紡糸されたレンチング社製リヨセルやアコーディス社製テンセルなどの精製セルロース繊維、キチン、キトサン成分を含む繊維、絹繊維などを挙げる事が出来る。
また、前記疎水性繊維とは、水に対する接触角が90゜以上の繊維の事で、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系樹脂からなる合成繊維やシリコン成分やフッ素成分を含有する仕上げ油剤で撥水処理を施した繊維などが該当する。
前記極細合成繊維層は、0.01〜1.1デシテックスの極細繊維を50%(mass)以上含む必要がある。より好ましくは60%(mass)以上含み、70%(mass)以上含む事がさらに好ましい。前記極細合成繊維層は、合成繊維のみで構成されている事が好ましいが、親水性繊維を一部含んでいてもよい。極細繊維の割合が50%(mass)未満であると、美容薬液並びに美容薬液中の水分の蒸散、蒸発を抑えることが出来ず、パック効果が減少してしまうからである。
例えば、極細合成繊維層がスパンボンド繊維とメルトブロー繊維の混合紡糸法による不織布の場合では、スパンボンド繊維もしくはメルトブロー繊維の繊度が0.01〜1.1デシテックスの範囲を満たし、さらに50%(mass)以上含んでいれば、極細合成繊維層となる。
極細合成繊維層を構成する極細繊維の繊度は、1.1デシテックス以下であり、繊度が0.8デシテックス以下である事がより好ましく、繊度が0.6デシテックス以下である事がさらに好ましい。前記極細繊維の繊度が1.1デシテックス以下であれば、空隙孔径が均一で微細となり、蒸発、蒸散を抑え易くなるためである。また、前記極細繊維の繊度は、0.01デシテックス以上である。繊度0.01デシテックス以下の繊維は、製造上困難であり、経済的ではないためである。
また、極細合成繊維層は、平均繊度が1.7デシテックス以下である事が好ましく、平均繊度が1.1デシテックス以下である事がより好ましく、平均繊度が0.6デシテックス以下である事がさらに好ましい。極細合成繊維層を構成する繊維の平均繊度が1.7デシテックス以下であれば、空隙孔径が均一で微細となり、蒸発、蒸散を抑え易くなるためである。また、極細合成繊維層を構成する繊維の平均繊度は、0.01デシテックス以上である事が好ましい。繊度0.01デシテックス以下の繊維は、製造上困難であり、経済的ではないためである。
前記極細合成繊維層を構成する繊維としては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、6−ナイロン、12−ナイロンなどのポリアミド系繊維、アクリル系繊維などを挙げる事が出来、極細合成繊維層を構成する繊維は美容薬液を遮断しやすい前記疎水性繊維であることが好ましい。
前記極細繊維には、メルトブロー繊維、スパンボンド繊維、海島型繊維を溶出することや分割型繊維を剥離分割することにより得られる繊維などが挙げられる。本発明における極細合成繊維層では、前記極細繊維のうち、メルトブロー繊維、スパンボンド繊維、分割型繊維を剥離分割することにより得られる繊維が製造工程上、また経済的に好ましい。
また、本発明に用いられる積層不織布は、前記親水性繊維層、前記極細合成繊維層以外に他の繊維層を積層してもよい。他の繊維層とは、極細合成繊維層と親水性繊維層以外の繊維層の事であり、合成繊維のみで構成されていてもよいし、合成繊維以外に親水性繊維を含んでいてもよい。
本発明の美容シート用不織布では、種類の異なる極細繊維からなる極細合成繊維層同士の積層であってもよい。例えば、スパンボンド繊維層/メルトブロー繊維層からなる二層の積層不織布の場合、メルトブロー繊維の繊度が0.01〜1.1デシテックスの範囲であれば、極細合成繊維層はメルトブロー繊維層であり、スパンボンド繊維層の繊度は問題ではない。
さらに、図面でもって詳しく説明する。図1、図2は、本発明の美容シートに用いられる積層不織布の断面略図を示している。本発明の美容シート用不織布は、極細合成繊維層と親水性繊維層を含む積層不織布であり、図1は極細合成繊維層(1)と親水性繊維層(2)のみで構成されている例である。図2は、美容シート用不織布が4層の積層不織布で構成されている断面略図を示す。例えば繊度1.1デシテックスより太いスパンボンド繊維層、繊度0.01〜1.1デシテックスのメルトブロー繊維層、繊度1.1デシテックスより太いスパンボンド繊維層と親水性繊維層が積層された不織布で、他の繊維層(3b)、極細合成繊維層(1)、他の繊維層(3a)、親水性繊維層(2)の4層の積層不織布からなっている例を示している。
本発明の美容シート用不織布は、美容薬液を含浸させ親水性繊維層を身体に接触させて使用することが出来る。親水性繊維層を身体に接触させる面(以下、身体接触面という)とした場合、身体接触面から親水性繊維層、極細合成繊維層の順で配置することが出来る。その時必要に応じて、極細合成繊維層の内または外に親水性繊維層または他の繊維層を配置出来る。特に、美容薬液の蒸発、蒸散を抑えるには、極細合成繊維層を最外層、すなわち身体非接触面に配置することが好ましい。
また、極細合成繊維層を身体非接触面(最外層)とした場合は、美容薬液の含浸時や美容シートとしての使用時に極細繊維が破損してしまう可能性があるため、破損しやすい極細合成繊維層を保護する目的で、極細合成繊維層の外側に保護繊維層を設けてもよい。保護繊維層は、他の繊維層からなり、合成繊維からなる他の繊維層がより好ましい。例えば、図2の図面では、身体接触面から順に親水性繊維層(2)、他の繊維層(3a)、極細合成繊維層(1)、保護繊維層(3b)の順で配置していることを示している。保護繊維層に用いられる繊維層としては、摩耗性に優れたスパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布などが好ましい。
前記親水性繊維層、前記極細合成繊維層と必要に応じて積層される他の繊維層には、それぞれカードウェブ状やエアレイドでの繊維層や湿式抄紙またはエアスルー、ポイントボンド、ニードルパンチ、水流交絡、スパンボンド、メルトブローなどの乾式不織布を使用することが出来る。
前記親水性繊維層、前記極細合成繊維層並びに他の繊維層の接合方法では、少なくとも美容薬液を含浸させたり、身体に接触させる処理中に層間の剥離を起こさず、形状を維持出来ればよい。接合法として例えば、溶剤系接着法、溶融樹脂接着法、ヒートエンボス法、超音波法、エアスルー法、ニードルパンチ法、水流交絡法などの技術が利用出来る。
前記接合方法のうち、水流交絡法やニードルパンチ法は、薬液含浸層の保水性能を十分に発揮出来る点で好ましい。水流交絡法やニードルパンチ法は接合時、親水性繊維層の厚みをコントロールし易いからである。また、水流交絡法やニードルパンチ法では、親水性繊維層と極細合成繊維層をそれぞれ三次元交絡させるだけでなく、一体接合させることが出来る。特に水流交絡法は、シート自体が硬くならず、柔らかくしなやかな風合いを維持する事が出来る点で好ましい。
溶剤系接着法、溶融樹脂接着法、ヒートエンボス法、超音波法での接合では、繊維層全面の接合であっても部分的な接合であってもよい。柔らかくしなやかな風合いを維持するためには接合部分の割合が低い部分接合が好ましい。部分接合の割合としては、繊維層間の剥離強度の問題から、全接合面に対して3%以上である事が好ましく、5%以上である事がより好ましい。逆にシート自体が硬くならず、柔らかくしなやかな風合いと良好な装着感とを維持するためには、部分接合の割合は40%以下である事が好ましく、30%以下である事がより好ましい。
本発明の美容シート用不織布の目付は、50g/m2以上であることが好ましく、70g/m2以上であることがさらに好ましい。50g/m2に満たない場合、極細合成繊維層が少なくなりすぎて美容薬液の含浸量が低くなりすぎ、美容効果が薄くなってしまったり、強度不足により取り扱いが困難になる恐れがある。また、目付は150g/m2以下であることが好ましく、120g/m2以下であることがさらに好ましい。150g/m2を超えると不織布の嵩が出たり、硬くなったりし、身体への接触時に装着しにくくなるだけでなく、コスト的にも有効ではなくなってしまう。
また、極細合成繊維層の目付は5g/m2以上であることが好ましく、7g/m2以上であることがさらに好ましい。5g/m2に満たない場合、通気性を維持出来るが、バリア層としての効果を発揮出来ない。目付は50g/m2以下であることが好ましく、40g/m2以下であることがさらに好ましい。50g/m2を超えるとコスト的に有効でなくなるだけでなく、通気性が著しく阻害され、ムレ易くなってしまう。
本発明の美容シートは、前記美容シート用不織布にクレンジング剤、コンディショニング剤、化粧剤、洗浄剤、磨き・清浄剤、ビタミン化合物、抗ニキビ剤、抗皺剤、日焼け活性剤、日焼け止め剤、抗菌剤などを含む美容薬液を含浸させて得られる。得られた美容シートは、柔らかくしなやかで優れた装着感を持つ、ムレを生じにくく、さらに美容薬液の蒸散、または美容薬液中の水分の蒸発を抑えて、パック効果を長く保つことができる特徴を持ったフェイスマスク、アイマスク、ネックマスク、ハンドマスク、フットマスクなどに利用することが出来る。
(不織布の美容薬液バリア性評価方法)
不織布を176mm×280mmにカットし、美容薬液として日本リーバ社製「ポンズダブルホワイト薬用美白ローション夜用」を含浸させ不織布100質量部に対して700質量部となるよう美容薬液を量り、量り取った美容薬液を不織布に含浸させ、美容シートを得た。前記薬用美白ローション夜用の粘度は(株)マルコム製ハンディ粘度計PM−2Bで測定し、測定条件がズリ速度:36Nsec.、測定温度:25℃の時、0.24Pa・sec.であった。
36℃に温度調節した熱ロール上に、美容薬液として前記薬用美白ローション夜用を700質量部含浸した美容シートを貼り付けて美容薬液を蒸発させ、10分毎に美容薬液を含浸した不織布質量の経時変化を測定し、含浸した美容薬液の含浸量を下記の計算式で蒸発後の含浸率として計算し、含浸率が200%以下になった時点、もしくは40分を経過した時点で測定を終了した。この時、気温は24℃、湿度は60%の条件下で測定を実施した。
美容薬液蒸発後の含浸率=(A−B)/B×100
A:美容薬液含浸した不織布の10分毎の質量
B:美容薬液含浸前の不織布質量
(実施例1)
精練されたコットン繊維(丸三産業(株)製MS)をカード機を使い、目付が60g/m2の親水性繊維層を連続的に作製した。この親水性繊維層をポリプロピレン樹脂からなるスパンボンド繊維層/メルトブロー繊維層/スパンボンド繊維層からなる三層の不織布20g/m2(旭化成(株)製PMA020)上に積層し、積層繊維層を連続的に作製した。
前記積層繊維層のうち、親水性繊維層であるコットン繊維側から、0.6mm間隔に配列された孔径0.12mmのオリフィスヘッドを使用し、4.0MPaの高圧水流で水流交絡処理を2回行い、親水性繊維層とスパンボンド繊維層/メルトブロー繊維層/スパンボンド繊維層(親水性繊維層/他の繊維層/極細合成繊維層/他の繊維層)の水流交絡した四層からなる80g/m2、厚み1.3mmの美容シート用不織布を得た。得られた不織布に前記美容薬液を所定量含浸し、親水性繊維層を身体側とする美容シートを得た。
参考例1
ポリエステル/ポリエチレンからなる8分割繊維(大和紡績(株)製DFS−SH)2.2デシテックス×51mmをカード機を使い、目付が30g/m2の繊維層を連続的に作製し、0.6mm間隔に配列された孔径0.12mmのオリフィスヘッドを使用し4.0MPaの高圧水流を用い、片面から1回水流交絡処理を行い、極細合成繊維層を作製した。
レーヨン繊維(ダイワボウレーヨン(株)製)1.4デシテックス×44mmをカード機を使い、目付が60g/m2の親水性繊維層を連続的に作製、先に水流交絡させた極細合成繊維層の未水流交絡処理面上に積層し、積層繊維層を連続的に作製した。
前記積層繊維層の親水性繊維層であるレーヨン繊維側から、0.6mm間隔に配列された孔径0.12mmのオリフィスヘッドを使用し、4.0MPaの高圧水流で水流交絡処理を2回行い、親水性繊維層と極細合成繊維層の水流交絡した二層からなる90g/m2、厚み1.1mmの美容シート用不織布を得た。得られた不織布に前記美容薬液を所定量含浸し、親水性繊維層を身体側とする美容シートを得た。
(実施例3)
精練されたコットン繊維(丸三産業(株)製MS)をカード機を使い、目付が30g/m2の親水性繊維層を連続的に作製した。
芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレンの芯鞘複合繊維(大和紡績(株)製NBF(H))2.2デシテックス×51mmとレーヨン繊維(ダイワボウレーヨン(株)製)1.4デシテックス×44mmを70質量部:30質量部でブレンドし、カード機を使い、目付が30g/m2の他の繊維層を連続的に作製した。
ポリプロピレン樹脂からなるメルトブロー繊維不織布20g/m2((株)クラレ製ミクロフレックスPC0020FH)上にパルプティッシュペーパー17g/m2(ハビックス(株)製)、他の繊維層、親水性維層の順序で積層し、四層からなる積層繊維層を連続的に作製した。
前記積層繊維層の親水性繊維層であるコットン繊維側から、0.6mm間隔に配列された孔径0.12mmのオリフィスヘッドを使用し、4.0MPaの高圧水流で水流交絡処理を2回行い、親水性繊維層/他の繊維層/親水性繊維層/極細合成繊維層の四層からなる95g/m2、厚み1.2mmの美容シート用不織布を得た。得られた不織布に前記美容薬液を所定量含浸し、親水性繊維層を身体側とする美容シートを得た。
(比較例1)
精練されたコットン繊維(丸三産業(株)製MS)をカード機を使い、目付が60g/m2の親水性繊維層を連続的に作製、0.6mm間隔に配列された孔径0.12mmのオリフィスヘッドで4.0MPaの高圧水流を用い水流交絡処理を2回行い、親水性繊維層のみからなる60g/m2、厚み0.7mmの美容シート用不織布を得た。得られた不織布に前記美容薬液を所定量含浸し、美容シートを得た。
(比較例2)
精練されたコットン繊維(丸三産業(株)製MS)をカード機を使い、目付が90g/m2の親水性繊維層を連続的に作製、0.6mm間隔に配列された孔径0.12mmのオリフィスヘッドで4.0MPaの高圧水流を用い、比較例1と同様に水流交絡処理を2回行い、親水性繊維層のみからなる90g/m2、厚み1.1mm美容シート用不織布を得た。得られた不織布に前記美容薬液を所定量含浸し、美容シートを得た。
(比較例3)
レーヨン繊維(ダイワボウレーヨン(株)製)1.4デシテックス×44mmをカード機を使い、目付が60g/m2の親水性繊維層を連続的に作製、0.6mm間隔に配列された孔径0.12mmのオリフィスヘッドで4.0MPaの高圧水流を用い、比較例1と同様に水流交絡処理を2回行い、親水性繊維層のみからなる60g/m2、厚み0.8mmの美容シート用不織布を得た。得られた不織布に前記美容薬液を所定量含浸し、美容シートを得た。
(比較例4)
精練されたコットン繊維(丸三産業(株)製MS)をカード機を使い、目付が60g/m2の親水性繊維層を連続的に作製した。
芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレンの芯鞘複合繊維(大和紡績(株)製NBF(H))2.2デシテックス×51mmとレーヨン繊維(ダイワボウレーヨン(株)製)1.4デシテックス×44mmを70質量部:30質量部でブレンドし、カード機を使い、目付が30g/m2の他の繊維層を作製、目付が60g/m2のコットンからなる前記親水性繊維層と積層し、積層繊維層を連続的に作製した。
前記積層繊維層の親水性繊維層であるコットン繊維側から、0.6mm間隔に配列された孔径0.12mmのオリフィスヘッドを使用し、4.0MPaの高圧水流で水流交絡処理を2回行い、親水性繊維層と他の繊維層の二層からなる90g/m2、厚み1.2mmの美容シート用不織布を得た。得られた不織布に前記美容薬液を所定量含浸し、親水性繊維層を身体側とする美容シートを得た。
実施例13の極細合成繊維層を含む美容シートでは、40分経過後であっても、十分な美容薬液が含浸されていた。特に実施例1のメルトブロー繊維を極細合成繊維層に利用した美容シートが、蒸発後の含浸率が最も高かった。また、比較例の従来から使用されてきた美容シートでは、目付が高ければ40分後もある程度美容薬液を保持していたが、同程度の目付であっても、実施例記載の美容シートの方が、美容薬液の長時間の保持という点で明らかに優れていた。また、実施例1では、極細合成繊維層であるメルトブロー繊維層の保護繊維層としてスパンボンド繊維層を積層しているので、実際の取り扱い時には指に引っかかっても破損しにくく、極細繊維層を保護する機能を十分に発揮しており、通気性、バリア性の阻害もなく良好であった。
本発明の美容シートは、クレンジング剤、コンディショニング剤、化粧剤、洗浄剤、磨き・清浄剤、ビタミン化合物、抗ニキビ剤、抗皺剤、日焼け活性剤、日焼け止め剤、抗菌剤などの美容薬液を含浸させ、フェイスマスク、アイマスク、ネックマスク、ハンドマスク、フットマスクなどに利用することが出来る。
本発明の美容シート用不織布の断面略図の一例である。 本発明の美容シート用不織布の断面略図の一例である。
符号の説明
1 極細合成繊維層
2 親水性繊維層
3a 他の繊維層
3b 他の繊維層(保護繊維層)

Claims (4)

  1. 繊度が0.01〜1.1デシテックスの疎水性の極細繊維を50%(mass)以上含む極細合成繊維層と、親水性繊維層の少なくとも二層を積層した積層不織布であり、前記極細合成繊維層を構成する極細繊維がメルトブロー繊維であり、前記積層不織布が水流交絡により一体接合されてなり、前記極細合成繊維層の目付が5〜50g/m 2 であり、前記積層不織布のうち親水性繊維層を身体に接触させる身体接触面とし、前記積層不織布が、身体接触面から親水性繊維層、極細合成繊維層の順で配置してなる美容シート用不織布。
  2. 前記積層不織布に加えて、前記極細合成繊維層の内または外に親水性繊維層または他の繊維層を配置してなる請求項1に記載の美容シート用不織布。
  3. 前記積層不織布のうち最外層に保護繊維層が積層されてなる請求項1または2に記載の美容シート用不織布。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の美容シート用不織布に美容薬液が含浸されてなる美容シート。
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