JP4775727B1 - 印刷物の微小マークによる一般人が容易にできる真贋判定方法 - Google Patents

印刷物の微小マークによる一般人が容易にできる真贋判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複製不可能な観測マークによる真贋を判定するシステムがなかった。
【解決手段】微小な観測マークを印刷媒体上に印刷し、その観測マークを顕微鏡で拡大した画像を記憶装置に記憶させ、物品の製造番号と共にその画像をマスター画像として真贋判定管理センターに保管し、物品に当該観測マークを含む印刷物を保証書として付して市場に送り出し、真贋判定をしたい一般人は、カメラ付き携帯電話で真贋判定管理センターのホームページを呼び出し、その指示する方法に従って、対象物品の製造番号を携帯電話に入力し、安価な超小型顕微鏡で保証書の観測マークを拡大し、それをカメラ付き携帯電話で撮影し、その画像を真贋判定管理センターに送信し、管理センターはその画像と保管しているマスター画像を照合して形状の一致或いは不一致を判定し、その判定結果は送信元に返信されて当該一般人は真贋の判定結果を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷物の微小マークによる一般人が容易にできる真贋判定方法に関する。
紙幣や株券などの有価証券、身分証明書や免許証或いはブランド品に付いている保証カードなどの証明書類、などの印刷物には様々な偽造防止技術が用いられている。しかし近年のデジタル技術の発達は目覚しく、高性能なスキャナー或いはデジタルカメラとプリンターを使用して手軽に高品質なコピーを行うことが可能になっており、目視では本物と贋物の違いを判定する事が困難になっている。これらの偽造技術に対抗するため益々高度な偽造防止技術が開発されている。例えば超微細の文字や模様の使用、高度のホログラムフィルムでのカバー、特殊印刷インキの使用、複雑なすかし模様の印刷紙の使用、等である。しかしこれらはいずれも偽造防止対策であって真贋判定技術ではない。偽造防止対策が施されている印刷物は専門家による真贋判定はし易いが、一般人にとっては一旦偽造された印刷物の真贋判定は極めて困難である。なぜなら一般人は本物の物品の仕様についても、本物の印刷物の保証書の仕様についても、その知識を持っておらず本物との照合が出来ないのが普通だからである。
一般人によっても容易に印刷物の真贋判定ができる技術は多くは存在していない。その1つとして以下のようなシステムがある。例えば、バッグ、財布、服、時計、眼鏡、家電製品、等々のブランド品の保証書、パスポート、身分証明書、キャッシュカード、クレジットカード、免許証、車検証、卒業証書、有価証券、宝石の鑑定書、家畜の血統書、ペットの血統書、等々の印刷物に本物である保証の証として何らかの特徴ある目印、例えば印鑑、顔写真、サインが付してあり、その目印を一般人がカメラ付き携帯電話で読取って当該保証書の製造者が管理する真贋判定管理センターへ送信しそこに保管されている情報と照合して真贋を判定するシステムである。
下記の特許文献は特許庁の中小企業等特許先行技術調査支援事業に基づく先行技術調査の報告による先行技術文献である。
特開2007−257491 上記の特許は、紙幣を携帯電話で撮像しその画像をインターネットで管理センターに送信しそこに予め記憶させてある当該紙幣の真券の画像と照合し真贋を判定する方法であるが、本発明の中心的アイデアである二つの概念即ち、印刷された微小マークの輪郭の形状を絶対複製不可能な真贋判定の観測マークとするという概念と、安価な超小型簡易顕微鏡でその観測マークを拡大してその輪郭の形状を観察するという概念がない。
特開2009−159474 上記の特許は、対象商品に付帯している識別情報の印刷物を携帯電話で撮像しインターネットで管理センターに送信しそこに予め記憶させてある本物の識別情報と照合し真贋を判定する方法であるが、本発明の中心的アイデアである二つの概念即ち、印刷された微小マークの輪郭の形状を絶対複製不可能な真贋判定の観測マークとするという概念と、安価な超小型簡易顕微鏡でその観測マークを拡大してその輪郭の形状を観察するという概念がない。
特開2007−293405 上記の特許は、紙幣を携帯電話で撮像しその画像をインターネットで管理センターに送信しそこに予め記憶させてある当該紙幣の真券の画像と照合し真贋を判定する方法であるが、本発明の中心的アイデアである二つの概念即ち、印刷された微小マークの輪郭の形状を絶対複製不可能な真贋判定の観測マークとするという概念と、安価な超小型簡易顕微鏡でその観測マークを拡大してその輪郭の形状を観察するという概念がない。
特開2008−129564 上記の特許は、デジタルカメラ本体のレンズ部に簡易着脱し超高倍率撮影が可能であるレンズ設計と性能に関する方法であるが、本発明の中心的アイデアである二つの概念即ち、印刷された微小マークの輪郭の形状を絶対複製不可能な真贋判定の観測マークとするという概念と、安価な超小型簡易顕微鏡でその観測マークを拡大してその輪郭の形状を観察するという概念と、更に携帯電話、インターネット、製造業者側の保管するマスター画像との照合の3要素を使う真贋判定の概念がない。
特開2006−260507 上記の特許は、特殊インクで印刷されたマークを特殊な波長の光を照射して真贋を判定する方法であるが、本発明の中心的アイデアである二つの概念即ち、印刷された微小マークの輪郭の形状を絶対複製不可能な真贋判定の観測マークとするという概念と、安価な超小型簡易顕微鏡でその観測マークを拡大してその輪郭の形状を観察するという概念と、更に携帯電話、インターネット、製造業者側の保管するマスター画像との照合の3要素を使う真贋判定の概念がない。
特開2006−195934 上記の特許は、紙幣のすかしの有無を確認して真贋を判定する方法であるが、本発明の中心的アイデアである二つの概念即ち、印刷された微小マークの輪郭の形状を絶対複製不可能な真贋判定の観測マークとするという概念と、安価な超小型簡易顕微鏡でその観測マークを拡大してその輪郭の形状を観察するという概念と、更に携帯電話、インターネット、製造業者側の保管するマスター画像との照合の3要素を使う真贋判定の概念がない。
特表2002−517841A 上記の特許は、数字コードを人間の顔の画像で表して真贋を判定する方法であるが、本発明の中心的アイデアである所の印刷された微小マークの輪郭の形状を絶対複製不可能な真贋判定の観測マークとするという概念と、安価な超小型簡易顕微鏡でその観測マークを拡大してその輪郭の形状を観察するという概念と、更に携帯電話、インターネット、製造業者側の保管するマスター画像との照合の3要素を使う真贋判定の概念がない。
真贋判定についてはいずれのシステムにおいても、若し目印そのものがコピーする事が出来たり別の手段で複製する事が出来るのであれば、保証書や保証カードを幾つも作ることが出来るので、それら贋物の保証書や保証カードを付けた偽造品を多数作ることが出来る。従ってそのような目印は真贋判定の手段とはならない。目印が情報コードでありその内容は特別な専用読取装置でしか読取れないという状況であれば、専用読取装置が偽造者の手に渡らないように厳重に管理できればその装置を持つ正規の真贋判定者は情報コードを目印として真贋判定は出来るが、専用読取装置を持っていない一般人にとってはそれが所在している所まで対象物を持ち込まなければならないので大変面倒である。一般人が手軽に何時でも何処でも直ちに真贋判定が出来れば贋物は存在し得なくなるが、そのような手段は未だ存在しない。
真贋判定の目印としては、如何なる手段を用いてもその目印を複製することができない、言い換えれば複製すれば如何なる複製手段をもってしても別の目印になってしまうと言う性質があればそれは究極の真贋判定のための目印である。しかもその目印の真贋判定が専門家でなく一般人が容易に行えるならば、それは正に究極の真贋判定手段であり、それを一般人が手に入れたことになる。現在そのような手段は世界に全く存在しない。
もし真贋判定のために印刷する目印が印刷物一枚一枚毎に異なり、かつ人がそれを再現し或いは複製しようとしても決して同じものが出来ない目印であれば、その印刷された目印は世界に唯一無二であることが保証されている。そしてその印刷された目印の真贋を一般人が誰でもデジタルカメラつき携帯電話で簡単に判定できれば、一般人による偽造品の真贋判定に極めて大きな効果がある。そうなれば真贋判定したい対象物品に正規の目印が直接印刷されているか或いはそれが印刷してある保証書を付けておけば、その目印の印刷物が世界で唯一無二の存在であり誠の真と簡単に判定できるので、その対象物品は絶対的に真の保証書を持っていることになる。逆に目印印刷物が偽造品である時は直ちに目印印刷物が贋と判定できるのでその保証書は贋と判定できる。このような技術は従来は存在しなかった。本発明はカメラ付き携帯電話で微小な印刷物を固有の観測マークとしてそれを超小型簡易顕微鏡で拡大して撮像し、それをインターネットで製造者の管理する真贋判定管理センターに送信し、そこで印刷物の真贋判定が簡単に行える方法であり、本発明によって物品の偽造防止という難しい課題を根源的に解決する。
一般的に印刷物については、人が意図を持って印刷した形状や色彩は再現することは出来る。即ちコピーや複製によって偽造できるのである。したがって人が意図をもって印刷した形状や色彩は真贋判定の測定基準としては適切ではない。また印刷された色については真の色を測定する事は極めて困難である。そもそも印刷物の色とは基本的には反射光であるから投射光の特性によっても印刷物の色が変わるし、受光装置の特性によっても色が変わるので、色は真贋判定の測定基準としては適切ではない。
若し、印刷した時に人の意図では制御できない即ち人の意図とは無関係に生成してしまう印刷物があり、又それらは人が制御出来ない故に印刷物一つ一つが互いに異なり夫々に特徴がある印刷物があれば、それを真贋判定の測定要素にすることによって、その印刷物は世界に1つしか存在しない印刷物であることが保証できる。
印刷はオフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、等各種あるが、全て印刷媒体に印刷する型(以降、型と呼ぶ)や微小な大小の点(ドット)として印刷インクを塗ったり或いは接着や吹き付けによって載せたものである。カラー印刷の場合は多数の微小な複数色の型や大小のドットの集積によって目視での意図する形状や色が形成されていく。それらの型やドットは、印刷物を目視した時、印刷物の形状や色が人が意図したように見えるように媒体物の上に点在・混在・重複して乗せられて行くが、ミクロ的に観察すれば、これらの型やドットを載せて印刷された後の形状は同じ印刷物でも一枚一枚互いに少しずつ異なり人はそれらを一定に制御できない。
印刷インクは液体であり印刷媒体に載せられた直後に一部は印刷媒体に浸透しつつ全体として乾燥して固まるが、固まるまでの間にインクは印刷媒体の中に滲んで行く。その滲み方はインク成分の印刷媒体に対する親和性、当該印刷する型やドット位置の繊維の状態、空気や媒体の温度や湿度、等に左右されるので滲み方は人が意図して制御できるものではない。したがって印刷物個々の型やドットの滲み方は、同じ印刷物でも一枚一枚互いに異なり特徴がある。また印刷は、目視で目的の色を出すために、各単色の型やドットを数回に分けて印刷媒体上に混在させて載せることによって目視による目的の色を印刷媒体上に実現するが、夫々の型やドットの混在の有様は各型やドットの間の相互の位置関係の乱れなど、印刷物一枚ごとに微妙にずれて異なり人はそれらを正確に一定に制御する事は不可能である。さらにまた印刷インクが型やドットで印刷媒体に載せられた時のインクのミクロ的なはみ出しや欠落の形も人が正確に制御出来ない。さらにまたインクジェットプリンターのようにインク粒子を噴射する印刷方式の場合、インク粒子一粒毎の到達位置を精密に制御する事は出来ない。
以上の結果、同じ印刷をしてもそれらの印刷物一枚一枚について特定な同一位置の微小な形状(以降マークと呼ぶ)を構成しているインクの型やドット群を拡大して観察すると、印刷された当該マークを表す型やドット群の輪郭の形状は制御出来ない乱れを持っており、一枚一枚全部異なっている。ミクロ的には同一の型やドット群について印刷された形状を同一になるように意図してもそのように印刷出来ないのである。
複数の印刷物のマークの形状の同一性或いは相違性を論ずるのでそれらを定義しなければならない。まずマークのサイズについては、ここでは相似形であればサイズが異なっても同じ形状とする。後に述べるように多種類の画面サイズの携帯電話から多種類の拡大倍率の画像が送られてくるのでマークのサイズが異なっても形状が相似形なら同じ形状とする。
次に形状の差異を観測するマーク大きさについては、上記のようにマークを表す型やドット群の形状の差異を観測するのであるから、印刷物一枚一枚についてそれらの形状の差異が十分あることが必要であり、そのためにはマークの大きさは印刷された型やドットの夫々において重なりの相互の位置関係の乱れや滲みやはみ出し・欠落の結果としてのマーク全体の形状の乱れの差異がはっきり分るミクロのサイズまで十分小さくなければならない。それを拡大鏡又は顕微鏡(以降、顕微鏡と呼ぶ)で差異が目視できるまで十分に拡大する。このような条件下では、同じ観測するマークでも異なる印刷物ならマークの形状、特にマークの周りの輪郭とマークの内側にある模様の輪郭(以後両者を合わせて輪郭と呼ぶ)の形状の特徴も十分異なるので、異なる印刷物であることが判断し易くなるし、逆に、同一の印刷物なら異なる撮影環境で又異なるカメラで撮影しても、観測マークの輪郭の形状の特徴が際立っており、画像自体はゆがんだり色変化があっても観測マークの輪郭の特徴が際立っておりその特徴は中々失われるものではないので、それらの画像を別に初めに夫々に撮影し保存されているマスター画像と照合することで同一の印刷物であることが判断出来る。以上の事実から結論として、対象印刷物が同一印刷物か別の印刷物かを判断するためには、観測する印刷マークのサイズは印刷された型やドット群の輪郭の形状の特徴が十分際立って分るように十分小さくなければならず、その特徴の差異が容易に目視できるまで顕微鏡で十分大きく拡大して観測する事が必要である。
一方、観測マークのサイズが小さすぎると、観測マークの存在を目視で探し難くなる。目視で存在がすぐ判る最小サイズは個人個人の視力にもよるが0.2〜0.3mm程度である。
顕微鏡で拡大された観測マークの画像は、その画像を送信するためにカメラ付き携帯電話で撮像するが、カメラ付き携帯電話の画面は小さければ25mm程度である。顕微鏡で拡大された観測するマークの画像は、携帯電話の画面内の1/2以上は占めるように拡大してその形状を観測することが望ましい。なぜならば、携帯電話の画面の小さな一部しか占めないような小さな拡大画像で形状の差異の判断をすることは折角ある携帯の全画面を効率的に使っていないことになるからである。
以上に基づいて、一般人が何時でも何処でも容易に真贋判定をするために印刷した観測マークを用いるとした場合、その条件として次のような諸要件が必要である。
(1)観測するマークのサイズは、印刷物の一枚一枚について観測マークの印刷された型やドット群の輪郭の形状の差異が顕微鏡で拡大観察した時に際立った特徴を持つように十分小さいこと。
(2)観測するマークのサイズは、その存在位置が一般の視力がある人には容易に判るような大きさがあること。0.2mm以上が望ましい。
(3)観測するマークを拡大する顕微鏡は一般の人が容易に買える安価な価格のものでもよいこと。又は物品の製造者が付ける保証書に付属品として付帯させてもそのコストは物品に比較して無視できるコストであること。従って2,000〜3,000円以下であることが望ましく、そうすると必要な分解能を持った拡大倍率は高々50倍程度までである。
(4)観測マークの顕微鏡による拡大画像は携帯電話の画面で見るが、その拡大画像全体を携帯電話の画面の範囲内に拡大すれば、携帯電話の画面のサイズが小さいもの(幅25mm程度)でも印刷された観測マークの型やドット群の輪郭の形状について際立った特徴が見られること。
(5)印刷物が異なれば、印刷された同じ観測マークでも、上記(3)の顕微鏡で拡大しそれをカメラ付き携帯電話で撮像した印刷された型やドット群の輪郭の形状が異なることが、少なくとも人によって容易に判定できること。
(6)印刷物が同じであれば、多種類の異なる光環境下で、多種類の異なる上記(3)の顕微鏡で、多種類の異なるカメラ付き携帯電話で、観測マークを拡大しそれを撮像しても、撮像した印刷された型やドット群の輪郭の形状が同一の特徴的形状を保っており、少なくとも人によって同一形状であることが容易に判定できること。
以上の6つの条件を満たす観測マークが実際に印刷できるかが課題である。従来でも、印刷の専門家であれば顕微鏡でミクロ的に印刷インキの輪郭の形状を観測すれば、輪郭の形状は個々の特徴を持っていることは認識していたであろうが、一般人が身近の簡単な道具で極めて精度高く真贋判定が出来るとは専門家でも想像していなかった。本発明によるこの真贋判定システムが実現していないことが何よりの証拠である。未だ誰もそれができることを実証していない。本発明ではそれが出来ることを実証した。
参考図1及び参考図2は、印刷物として最も精度が高いとされる日本の紙幣の同一位置の微小マークを超小型顕微鏡で拡大してカメラ付き携帯電話で撮影した携帯電話の画面の像である。円形内が携帯電話画面に写っている顕微鏡画面である。拡大倍率は30〜40倍である。最も精度の高い日本の紙幣で本発明が実証できればもっと印刷精度が低くて微小マークの輪郭の形状の乱れが大きい他の全ての印刷物でも実証できる筈である。全て異なる千円紙幣30枚の野口英世の野の字の里偏の上部の田を顕微鏡で拡大しそれらをカメラ付き携帯電話で撮影したものであるが、紙幣の直接目視では同じ形状に見えても、かつ紙幣と言う非常に高い精度の印刷でも、印刷物が違えばそれら田の形状は明らかに大きくお互いに異なるのである。1つとして同じ形状の田の印刷物がないことがそれらの拡大画像によって明らかにされた。
同時に、同じ印刷物ならば観測マークは撮影するカメラ付き携帯電話が異なり、撮影の光環境が異なり、更に拡大倍率が異なる場合でも、同じ輪郭の形状を現さなければならない。そうでなければ真贋の真を判定する事はできない。参考図3、参考図4、参考図5は、夫々同じ千円紙幣の野の里偏の田を異なるカメラ付き携帯電話で、異なる撮影の光環境で、更に異なる拡大倍率で、撮影した画像である。同じ紙幣であれば全て田は同じ特徴を持つ輪郭の形状を現していることが分る。参考図1及び参考図2に示す個々の印刷物のミクロ的差異は、顕微鏡やカメラの機種や光環境等の撮影の差異によって出来たものではなく、印刷物そのものの差異であることは明白である。だから本発明によって極めて高精度の印刷技術による紙幣でも真贋判定が簡単に一般人でも出来るのである。
使用した顕微鏡は倍率約30倍のおもちゃのような安価な市販のものであるし、カメラ付き携帯電話は全く普通の市販のものである。そのような一般人が普通身近に持っており或いは簡単に入手できる道具でも、同じ観測マークでも印刷物が異なれば観測マークの輪郭の形状が異なることが簡単に分り、同じ印刷物なら観測マークの輪郭の形状は同じであることが簡単に分る方法があることが分った。これほどの鮮明な差異があること、そしてそれが一般人でもこれほど簡単に分るということは誰も想像していなかった。
更に任意の形状をした微小な観測マークをインクジェットプリンターで印刷して上述した千円紙幣と同じような実証をする。
参考図6及び参考図7は、Tの横幅約0.6mmのT字形を観測する印刷物のマークとし、同一マークを30個印刷しそれらを顕微鏡で拡大しカメラ付き携帯電話で撮影したものである。直接目視では同じ形状に見えても、印刷物が違えばそれらの拡大された輪郭の形状は明らかに大きくお互いに異なっていることが分る。1つとして同じ輪郭の形状の印刷物がないことはそれらの拡大画像によって明らかであり、それは千円紙幣の実験と同じ結果である。
同時に、同じ印刷物ならば観測するマークは、撮影するカメラ付き携帯電話が異なり、撮影の光環境が異なり、更に拡大倍率が異なる場合でも、真贋判定に用いるためには同じ輪郭の形状を現さなければならないが、参考図8、参考図9、参考図10は、それが出来ることをはっきりと実証している。
以上の拡大画像の輪郭の形状の個々の印刷物の特徴は十分大きく、画像同士を照合することによって、人の目視による判断でも、各種の数学的手法を駆使しコンピュターを用いた画像処理による形状一致度指数を計算して判断しても、同一或いは別の印刷物であると明確に判断することは容易であり精度も高い。
以上によって前述した6つの条件を満たす観測するマークが印刷できることを実証した。
なお、ここで1つ確認しておきたい。観測マークが同じでも印刷物が異なればミクロ的にマークの輪郭の形状が異なるのであるが、偶然に同じ形状が出来てしまう確率はどの位であろうか。参考図6のT字形について考察すると、夫々の輪郭の形状の差異は、その拡大された輪郭線の形状の差異を認知して検知するのであるが、差異を感知する輪郭線の刻み幅は人の場合、凡そ2mmである。周りの輪郭線の合計長さは約100mmであるから刻みは50できる。個々の50の刻みの凹凸だけ考慮した差異の順列数は、2の50乗である。それは16桁1千兆と言う天文学的に大きい数字である。更に凹凸の大きさの程度まで考慮すれば更にほとんど無限大になる。したがって偶然に同じ形状が出来てしまう確率はゼロと考えてよいことが分る。
上述の段落番号0012のように6つの条件を満たす観測マークが印刷できることを実証したが、その事象を利用して精度の極めて高い、そして一般人にも簡単に真贋判定が出来るシステムを発明した。発明の骨子を下記に述べる。
まず対象物品の製造業者サイドにおいて、真贋判定のための観測する微小マークを含む印刷物を印刷する際に、印刷方式、観測マークの形やサイズ、印刷に使用する型やドットのサイズや間隔、色、印刷媒体の質、インクの質等を、前記段落番号0011の6つの条件が満たされるように選定する。それらの組合せによって印刷した場合、観測マークの輪郭の形状が印刷物の一枚一枚毎に違って決まるが、その輪郭の形状は元々人が制御できないことが本発明の真髄であるから、試行錯誤の実験によって組合せを選定するしか方法はない。選定の方法は試行錯誤しかないが極めて容易に選定できる。つまり観測マークのサイズが0.7〜0.8mm程度からそれ以下に向かってテストすれば容易に条件に合う組合せが直ちに幾らでも発見できる。
なお一般的に印刷は精度の高さを求めるが、高い印刷精度を得るには、印刷の型やドット群の形状がなるべく人が制御できるように、型やドットの乱れがなるべく小さくなるようにするとか、型やドットの滲みの少ないインクや紙質を用いる。しかし、本発明では、型やドット群の輪郭の形状は人が制御できないことを利用するものであるから、この方向とは逆の方向である。
更に具体的に本発明を説明する。
予め任意に決める一定の位置に観測マークを印刷する。同時にその観測マークを中心としてその周辺にその点の位置を示すための目印となる印刷インクの空白地帯を設け、その外枠として太目の線で囲んで印刷する。例えば図2(保証カード)の上部右端の枠とその中の点を参照されたい。その観測マークは非常に微小なのでその存在を目視で探すためにはその周辺に目印が必要であるし、その観測マークをデジタル撮影する時にその微小点の位置を探して顕微鏡で拡大するためにもインクの空白地帯と外枠などの目印が必要である。以降、目印としての外枠と印刷インク空白地帯がある場合を説明するが、一般的に観測マークの周辺の領域は当該マークと色差が大きい色とすること(印刷空白を含む)、或いは人が容易に精密に観測マークの位置を識別できる方法(矢印等の模様を印刷しその先端で示したり、或いは特定の文字や形状を印刷しその一部を指定する方法)によって観測マークの存在の位置が容易に認識できるようにすればよい。
次にその外枠と空白地帯の中心を目標として観測マークと周辺のインクの空白地帯の一部を顕微鏡で拡大して観測する。
次に顕微鏡で拡大された観測マークの型やドット群の輪郭の形状の画像をデジタルカメラ付き携帯電話又はそれに相当するWEBカメラで撮像し、
次に撮像した画像をデジタル情報として製造業者の真贋判定管理センターのコンピュータを経由してデジタル記憶装置に記録させ、それを正規の真の印刷物の観測するマークの情報とする。これをマスター画像情報と呼ぶ。この時対象物品の製造番号も同時に記憶装置に入力してマスター画像情報と関連付けて保存する。
次に当該印刷物を商品に付して市場に送り出す。この真贋判定用印刷物は若し対象商品に直接印刷する事が出来ればそれでもよい。例えば紙の包装箱への印刷も考えられる。
一方市場に流通している或いは一般人が保持している当該物品について一般人自身が自ら真贋判定をしたい時には、対象物品に付されている真贋判定用印刷物、例えば保証カードに印刷されている目印の領域の中心付近に存在する観測マークを簡単な顕微鏡で携帯電話の画面の1/2程度以上まで拡大し、
次に拡大された観測マークを携帯電話のデジタルカメラで撮像し、その画像データ及び対象物品の製造番号をインターネットの通信回線を使って当該印刷物の真贋を管理・判定するセンターのURLに送信し、
次に真贋判定管理センターは、送信された製造番号を基に記憶装置に保存されているマスター情報画像を呼び出し、送信された観測マークの拡大画像と照合し、輪郭の形状の特徴がほぼ一致するならば当該保証カードは本物と判断し、合致するとは言い難いならば贋物の可能性が高いと判断する。
判定の方法は、管理センターにおいてコールセンターのように人が問い合わせを待ち受けており、管理センターに保証書の観測マークの拡大画像が送信される度にマスター画像と目視で照合して一致の程度を観測によって判定する方法もある。この方法の精度は人の画像判定能力が高いので相当高いと考えられる。或いは各種の数学的手法を駆使しコンピュターを用いた画像処理による形状一致度指数を算出して真贋を判定してもよい。
次にそれらの判定結果をインターネットの通信回線を通じて前記の送信先に返信する。
以上のシステムを構築することによって印刷物の保証書の真贋を一般人でも簡単な拡大鏡又は顕微鏡とデジタルカメラ付き携帯電話を使って判定する事が出来るようになる。これによって印刷物の保証書が付してある商品そのものの真贋が極めて精度高く判定できる。
なお、この保証書或いは保証カードが世界で唯一無二の本物であることが確認されれば、それが付いている対象物品そのものを直接的に真贋判定しなくても本物であることはほぼ確実である。なぜなら本物の保証カードを手に入れるために本物の物品を購入して贋物にその本物の保証カードを付けて本物として売ろうとしても、本物の保証カードは偽造できないので1枚の本物の保証カードを付けることが出来る贋物は1個しかないので、1個しか贋物が作れず贋物商売は成り立たないからである。これは対象物品と保証書が物理的に結合しいる、結合していないに拘わらず同じ事情であるから、対象物品と保証書が物理的に結合しいる必要は必ずしも無いことは自明である。
本節の最後にこの社会的に重大な発明がなぜもっと早く成されなかったのか、本発明には何か特別な困難があったのかについて考察する。まず、本発明を構成する個々の技術については非常に困難な新しい発明や開発があったわけではない。また社会的必要性については、贋物の製品は世界的規模では100兆円に昇ると言われるほど深刻であり、偽造防止のために企業や政府は莫大なコストを費やしていてその防止のニーズは切実である。さらに真贋判定用の目印となる観測マークが持つべき理想的な特性については、その観測マークは絶対に複製が出来ず複製すれば別物になってしまう、つまり世界に唯一の存在であることであり、その特性を持てばそれが究極の真贋判定のマークとなると言うことは一般的に認識されていたことである。さらにその判定が一般人が手軽に瞬時にコストもほとんど掛けずに行うことが出来ればそれは正に社会的にも究極の贋物防止システムとなることは容易に考えられることである。以上の状況であるにも拘わらず、この切実なニーズに応える技術は世界で未だ実現していないし、特許面でも日本、米国、PCT経由で登録される世界知的財産機構(World Intellectual Property Organization)等のいずれの電子図書館を検索しても存在しない。その理由を以下に考察する。
(1)普通の卓上型顕微鏡は一般人の手元に無いので一般人が簡単に何時でも使うことはできない。だから一般人が真贋判定用として顕微鏡を使うことは思いつかなかった。
(2)観測マークの位置が1/10mm単位の誤差で確実に且つ簡単に捉えられなければならないので一般人が観測することは無理があると思い込み一般人が真贋判定用として使うことを思いつかなかった。
(3)印刷技術では印刷のミクロ的輪郭の形状の乱れは印刷の鮮明さを害するものとして出来るだけ少なくする方向で全ての研究開発努力が払われている。したがって乱れそのものを利用しようと言う発想は正に逆転の発想である。印刷会社は偽造防止技術の研究開発やその成果の販売に大変な努力を積み重ねてきた。それらの印刷会社が真贋判定の技術を研究してこなかったわけはないが、印刷のミクロ的乱れを人が制御出来ない害とする強い発想がかえって人が制御出来ない事を利用するという逆転の発想を阻害していたようである。
(4)印刷会社としては、輪郭の形状の乱れという印刷特性は十二分に理解していても、その特性を利用した保証書は単なる印刷製品としては僅少な事業規模であるので印刷事業に携わるものとしては乱れを利用した真贋判定のシステムまでは関心が及ばなかったようである。
(5)観測マークのサイズが目視でその存在だけは容易に認識できる大きさを持っていても、観測マーク全体の輪郭の形状の個々の乱れの特徴が明瞭に認識できるまで観測マークを顕微鏡で拡大しその顕微鏡画像を携帯電話のカメラで撮影してその画面に現した時、観測マークの全体の輪郭の形状の乱れの特徴が明瞭に認識できるまで顕微鏡で拡大してもなお携帯電話の画面に全部の輪郭が収まることが必要であるが、それを満たす顕微鏡の必要な拡大倍率や分解能は意外に大きくないので、タバコのライターサイズの極めて簡単かつ安価な玩具のような顕微鏡で十分役立つことが気が付かなかった。つまり、(イ)観測マークの特徴の識別は乱れを持ったその輪郭の形状の差異だけを識別すればよく、輪郭の差異の識別だけであれば低倍率で分解能が低い顕微鏡で十分であること、(ロ)だからライターサイズの顕微鏡でよいこと、(ハ)だから安価で保証書の付属品にできること、の3つの条件を同時に考え付くことが出来なかった。
(6)実際には顕微鏡と携帯電話を正しい位置に正確に固定する必要がある。そうでないと顕微鏡と携帯電話の位置がずれて正しく観測マークの拡大画像が撮影できない。顕微鏡に携帯電話を正しく固定するために、顕微鏡に携帯電話をのせるボール紙等の板を準備しその板に穴を開けておき、その穴の周りに顕微鏡筒をはめ込むボール紙等のリングを板に取り付けて板と顕微鏡を固定する。その板の上に携帯電話をのせ携帯電話のカメラレンズを穴にあわせ少しずつレンズの位置をずらせて携帯電話画面の中央付近に丸い顕微鏡画像が位置するようにした後、携帯電話の上からセロテープで携帯電話を板に固定する。このようにして顕微鏡と携帯電話が正しく固定されてはじめて観測マークの拡大画像が容易に携帯電話の画面に現れる。このような工夫がないと実用にはならない。上記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の認識を強く意識し真贋判定という強い目的意識を持たないとこの工夫は思いつかないであろう。
印刷による微小な観測マークは、印刷である限り程度の差こそあれ輪郭の形状の乱れが避けられず、その輪郭の形状は人が制御する事は全く不可能である。したがって印刷された微小印刷である観測マークは如何に精密にコピーしてもまたあらゆる高度の手段で複製しても全く別の輪郭の形状を持つのである。つまり絶対的に複製が不可能である。人が制御できないアウトプットとして例えば人が書くサイン、乱数や電波の揺らぎがあるが一度観測マークや信号として実体化されればそれを複製する事は極めて容易である。これに対して印刷による微小な観測マークは人が形状を制御出来ない不可避的な乱れを持つので、絶対に複製出来ない、世界にそれ一つしか存在できないのである。他にこのような性質を持つ観測マークは未だ世界に存在しないという意味において、印刷の微小マークの輪郭の形状は究極のアイデンティフィケーションの手段である。それを利用した本発明は絶対的唯一性を持つあらゆるものの絶対保証書、絶対個別認識票となる。しかも本発明は一般人が手軽に観測できる技術である。さらに本発明は克服すべき技術的障害は全くないし、また起業コストと運営コストが極めて安いことも特徴である。おそらくこれらの特徴を全て備えた真贋判定の手段は本発明をおいて現在他に存在しないし恐らく今後も存在しないであろう。本発明は究極の真贋判定の手段である。
現在世界的に贋物による産業の損害は深刻である。世界の偽造製品金額は全体で100兆円、内医薬品が30兆円という情報もある程膨大で計り知れない。安いコストで一般人の誰でも簡単に真贋判定が出来る本発明は社会のニーズに直ちに応える事ができる。この発明が普及すれば贋物が存在し得なくなる。膨大な贋物退治のコストが必要なくなる。この発明をもって巨大なセキュリティ産業が急速に生まれ世界的に成長することは間違いない。あらゆる物品についてのみならず紙幣等の大量公共印刷物についても、本発明によって一般人でも容易に真贋判定ができるので紙幣の偽造防止にも決定的に大きな効果が期待できる。
真贋判定システムの概念図 保証カード 保証カードの観測マークの形状の記録(マスター情報の取得と保管)
以下に発明を実施するための一つの形態を記す。実施形態は当然のことながらここに記載した方法に限らない。
(1)対象とする物品の製造業者側で、まず図2に示すように観測マークとその周辺に印刷インキの空白地帯と外枠を目印として設けた印刷物を印刷して真贋判定の保証カードを作製する。観測マークの幅は凡そ0.4〜0.8mmであり微小であるのでその周辺に印刷インキの空白地帯を目印として設け(更に外枠を目印として設けても良い)観測マークを識別し易くする。またこの観測するマークは単色または多色いずれでも良い。いずれの場合でも印刷されたマークを形成する型やドット群の輪郭の形状は人が制御できない。特に多色の場合は、目視で目的の色を出すために、各単色の型やドットを印刷媒体上に数度に分けて載せ混在させることによって目視による目的の色を印刷媒体上に実現するが、夫々の型やドットの混在の有様は各型やドットの位置関係の不可避的なずれによっても、印刷物一枚ごとに微妙に異なり人はそれらを正確に一定に制御する事が困難である。また印刷インクの滲み方やはみ出しと欠落も制御出来ないので微小な観測マークの輪郭の乱れは避けら得ない。
また印刷インキの空白地帯の幅は目印として観測マークを識別できるだけの幅があればよいが、実際によく目立つようにするためには観測マークの5〜10倍程度以上が望ましい。但しあまり空白地帯が大きいと顕微鏡で観測マークを探すのが難しくなるので空白地帯にも任意のガイド線(矢印等)を印刷し顕微鏡で観測マークに到達し易くする工夫があっても良い。
印刷インキは印刷媒体と適度の親和性を持たせ、印刷インキが適度に浸透する事によって印刷の型やドットに適度の滲みが生ずるように印刷インキと印刷媒体を選定する。
印刷機の種類はオフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、等各種あり任意でよい。さらにこの保証カードには対象物品の製造番号を印刷する。
また図2のように保証カードには携帯電話による真贋判定の方法を製造会社の管理する真贋判定管理センターのホームページを通じて取得する方法の説明を印刷する。即ち以下のような説明を印刷する。
『この保証カードは、この保証カードが付いている物品(製造番号○○○○○○○○)は○○○社が正規に製造したものであることを高い確度で証明するためのものです。この保証カードが本物かどうかを確認することは以下の方法で可能です。○○○社の真贋判定管理センターのホームページ ( URL:http://www.abcd.・・・/。もしこのURLが真実のものであるかどうかを確認したいと思われる方は、○○○社の広報部に電話でご確認ください。その電話番号をここに記しますとそれが贋物であるかも知れませんのでご面倒でもご自身でお調べください。 ) を携帯電話で呼び出し、その指示に従って右上に印刷されている枠の中のマーク(点に見えます)を顕微鏡で拡大し、それを携帯電話のカメラで撮影して送信して下さい。このカードの真贋判定結果は直ちに送信者に返信されます。なお、この保証カードは世界で唯一無二の本物であることが確認されれば、それが付帯されている物品も本物であることはほぼ確実です。なぜなら本物の保証カードを手に入れるために本物の物品を購入して贋物に本物の保証カードを付けて売る人はいないからです。』
次に図3に示すように、対象物品の製造業者は、符号33保証カードの上に印刷してある外枠と印刷インキ空白地帯を目標としてその中心に位置する観測マークと周辺の印刷インキ空白地帯の一部を符号32顕微鏡で拡大し、その拡大像を符号31デジタルカメラで撮像する。拡大倍率は観測マークの拡大画像が一般の携帯電話の画面一杯までを占める程度とする。そうすると顕微鏡の拡大倍率は凡そ30〜50倍である。
次にデジタルカメラで撮像した観測マークの拡大画像を符号35サーバーに送信し、符号36記憶装置に記録させ、それを正規の真の印刷物の観測マークの情報(マスター画像情報と呼ぶ)とする。この時対象物品の製造番号も同時に記憶装置に入力して保存する。
この保証カードを対象物品に付ける。
その後、対象物品を市場に出荷する。
(2)対象物品は市場に流通する。一般人であるその購入者或いは所有者はその物品が正規の製造業者によって製造されたのかどうかについて知りたいと思う時、以下のような手順によって当該物品の真贋の判定する事が出来る。
図1によって説明する。
まず符号11デジタルカメラ付き携帯電話で製造会社の真贋判定管理センターのホームページを対象物品に付されている符号13保証カードに記載されたURL、又は当人が自ら電話で製造会社の広報部に確認したURL、又は世間で知られているURLを通じて呼び出す。呼び出されたホームページに記されている真贋判定の手順説明は下記1)2)3)の通りである。
1)保証カードの右上に太枠の中心付近に印刷された小さいマークを適度の倍率まで顕微鏡によって拡大し、それを携帯電話の画面に写し、拡大されたマークが携帯電話の画面の凡そ1/2以上を占めるまで鮮明に拡大してください。その具体的方法や工夫については、下記に詳しく説明しましたので参考にしてください。
「顕微鏡とカメラ付き携帯電話による観測するマークの拡大画像の撮り方」
A.お持ちになっている顕微鏡を使う場合。(保証書に付属する超小型顕微鏡と携帯電話の台を使わない場合)
顕微鏡は反射光を使う実体顕微鏡が望ましい。観測マークは極めて小さいのでそれを顕微鏡画像の中心に保持し、同時にその顕微鏡画像を携帯電話画面の中心に写すことは、実際に0.1mmでもずれれば大きく画面からずれるので手操作として相当の困難を伴います。楽に行うには一定の工夫が必要です。その問題を解決するために、顕微鏡の画像中心軸と携帯電話カメラの画面中心軸を一致させて固定する工夫が必要でそれは種々考えられます。例えば、顕微鏡の覗き筒と穴を開けたボール紙(携帯電話を載せる台)を両面テープで直角に接着させます。この場合顕微鏡の覗き筒の周りにボール紙の筒を顕微鏡の覗き筒のサイズをぴったり合わせて作り、そのボール紙筒を上記ボール紙台と両面テープやガムテープで固着し、それを顕微鏡覗き筒にすっぽりと被せてセロテープで固着します。次に、携帯電話を上記ボール紙台の上に置き、そのカメラレンズをボール紙にあけた穴を通して顕微鏡にかざし、携帯電話画面に顕微鏡の拡大画像範囲が丸く見えるのでその丸が携帯電話の画面の中心に位置するように携帯電話の位置を上記ボール紙台の上で少しずつずらせ、その位置で携帯電話をセロテープでボール紙台に固着します。こうして丸い顕微鏡画面を携帯電話画面で覗けるようになります。顕微鏡の拡大倍率を調整し焦点を合わせ観測マークを携帯電話の画面にその1/2以上に拡大させて映し出し、そこでシャッターを切ります。
B.保証カードに付属している超小型顕微鏡と携帯電話台をお使いになる場合。
顕微鏡と携帯電話台を保証カードにある説明書の通りに固定してください。それ以降の操作はA.と同様です。顕微鏡は電池とLEDランプが備わっていますのでスイッチを入れて観測マークを照明してください。
2)保証カードに印刷されている製造番号を携帯電話画面のホームページの該当枠にカーソルを合わせてインプットしてください。
3)上記1)の通り観測マークの拡大画像を撮影しそれを送信してください。送信の宛先はこのホームページに既に搭載されているので操作しているご本人はインプットする必要はありません。同時に製造番号も送信されます。『暫くお待ちください』または『携帯電話を切ってお待ちください。数分後に結果を送信します』とのメッセージが現れます。
以上によって、カメラ付き携帯電話の画面に表れた保証カードの観測マークの拡大画像は、一般のインターネット通信回線を通じて対象物品の製造会社の真贋判定管理センターのサーバーに送信され、そこで受信される。この画像と、その対象物品が出荷前にその製造番号と保証カードの観測マークの拡大画像情報(マスター画像情報)が記録装置に保存されているのでそれを呼び出して照合する。送信されてきた画像とマスター画像の二つの画像が一致するかどうかの判定は真贋判定管理センターのオペレーターが目視によって行ってもよいし、各種の数学的手法を駆使しコンピュターを用いた画像処理による形状一致度指数を算出して真贋を判定してもよい。
真贋判定保証カードが正規に製造された保証カードであればきわめて高い確率で本物であると判定出来る。少なくとも目視ではほとんど100%正確に判定できる。受信した画像とマスター画像が合致していれば、「この保証カードは本物です」、若し合致しているとは言えなければ「この保証カードは本物でない可能性が非常に高いです」とのメッセージを返信する。送信者はそれを受信して専門的レベルの真贋判定をする事が出来る。
なお判定精度については、ほとんど100%で同一性や相違性が判定できるような差異のはっきりした特徴の大きい観測マークの輪郭の形状が得られるような、観測マークのサイズ、型やドットのサイズと間隔、色、インキの質、印刷媒体の質、印刷機の種類、等を試行錯誤で既に見出して使用しているのであるから、判定精度は極めて高いのは当然である。実験によればそれを見出すことは容易である。
以上のシステムを構築することによって微小印刷物の真贋を一般人でも簡単な超小型顕微鏡とデジタルカメラ付き携帯電話を使って判定する事が出来るようになる。簡単な安価な超小型顕微鏡は、一般人が容易に入手できるものであるが、対象物品の製造業者が保証書を付ける際に顕微鏡と携帯電話の台を有償或いは無料で付属させることも顕微鏡が安価であるので容易にできる。これによって保証カードが付してある商品そのものの真贋が極めて高い精度で判定できる。当該保証カードが世界で唯一無二の本物であることが確認されれば、それが付されている物品も本物であることはほぼ確実である。なぜなら本物の保証カードを手に入れるために本物の物品を購入して贋物に本物の保証カードを付けて売る人はいないからである。
現在、紙幣、薬品を初め、バッグ、財布、服、時計、眼鏡、家電製品、等々のブランド品、パスポート、身分証明書、キャッシュカード、クレジットカード、免許証、車検証、卒業証書、有価証券、宝石の鑑定書、家畜の血統書、ペットの血統書、等々の偽造品による損害額は、世界で1兆ドルに達していると言われている(Sources:UN,World Customs Organization,US Immigration and Customs Enforcement)。その防止対策には莫大なコストが費やされている。本発明によってそれらの偽造が大幅に低減される。本発明の特徴は真贋判定の識別マークが絶対に複製できないところにある。例えば医薬品において、包装は全く本物と同じで、また薬品の形も化学成分分析結果も全く同じなら、製造業者でも本物と贋物の区別はつかない。その場合でも包装材に本発明による微小観測マークを印刷しておけば、真贋はたちどころに判別できる。結果、偽造品が存在できなくなるし、その莫大な退治コストが不要となる。また本発明の特徴は、コストがほとんど掛からず、また一般人が簡単に真贋を判定できる点にある。従来このようなシステムはなかった。但し偽造品を偽造品として製造販売している物品については、もともと偽造品であることが分っているのであるから効果がない。
11:カメラ付き携帯電話
12:顕微鏡
13:保証カード
14:観測するマーク
15:真贋判定センターのサーバー
16:真贋判定センターのサーバーの記憶装置
21:保証カード
22:観測マークの目印となる無印刷地帯と外枠
23:観測マーク
31:カメラ付き携帯電話
32:顕微鏡
33:保証カード
34:保証カードの観測マーク
35:真贋判定センターのサーバー
36:真贋判定センターのサーバーの記憶装置

Claims (1)

  1. 真贋判定を目的として、物品の製造業者またはそれから委託を受けた業者は、微小なサイズの任意の形をした観測マークを印刷媒体に印刷し、その周辺に目印をつけて当該の微小観測マークを識別し易くし、その観測マークを顕微鏡で拡大した画像を撮影してその画像を記憶装置に記憶させ、真贋判定する物品の製造番号と共にその画像をマスター画像として記憶装置に保管し、対象物品に当該観測マークを含む印刷物を保証書として付して対象物品を市場に送り出し、対象物品の購買者或いは所有者で真贋判定をしたい一般人は、デジタルカメラ付き携帯電話で真贋判定管理センターのURLから真贋判定用ホームページを呼び出し、その指示する方法に従って、まず、一般人が普通顕微鏡或いは手軽に入手できる2,000〜3,000円程度以下の価格で倍率30〜50倍程度の安価な超小型顕微鏡で当該微小観測マークを拡大し、カメラ付き携帯電話で顕微鏡画像が携帯電話画面で見られるようにし、または、対象物品の保証書の付属品として付いている超小顕微鏡を用いて顕微鏡画像が携帯電話画面で見られるようにし、それを撮影し、対象物品の製造番号を携帯電話に入力し、その画像と製造番号を真贋判定管理センターに送信し、その管理センターは受信した当該観測マークの画像と保管しているマスター画像を照合し、目視或いはコンピューター画像処理によって観測マークの形状の一致或いは不一致を判定し、その判定結果を送信元の一般人に返信し、当該一般人はそれを携帯電話で受信して当該観測マークを含む保証書と対象物品の真贋の判定結果を得るシステムにおいて、
    上記観測マークを印刷した保証書を作成するステップ、上記観測マークの顕微鏡拡大画像を記憶装置に記憶させマスター画像として保管するステップ、携帯電話で送信されてきた上記観測マークの拡大画像をマスター画像と照合して真贋を判定するステップ、上記観測マークの真贋の判定結果を返信するステップ、のいずれか一つ以上を具備することを特徴とする真贋判定の方法。
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