JP2007257491A - 偽札検出システム及び携帯通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】専用の機器を用いることなく簡単に偽札の検出ができるようにする。
【解決手段】携帯通信端末100とサーバ300とが通信を行って紙幣の真贋を判定するシステム構成とし、あらかじめサーバに真券の特徴情報と紙幣の特徴箇所を特定するカメラフレーム画像を記憶させ、携帯通信端末100から紙幣の真贋判定要求を受けたときに、真贋判定要求内で指定された紙幣に対応するカメラフレーム画像を携帯通信端末100に送信させるとともに、携帯通信端末100に、受信したカメラフレーム画像に合わせて撮像した紙幣のデータをサーバ300に送信させ、サーバ300に、受信した紙幣のデータとあらかじめ記憶されてある真券の特徴情報とを照合して偽札の検出を行わせるようにしたものである。
【選択図】図2
【解決手段】携帯通信端末100とサーバ300とが通信を行って紙幣の真贋を判定するシステム構成とし、あらかじめサーバに真券の特徴情報と紙幣の特徴箇所を特定するカメラフレーム画像を記憶させ、携帯通信端末100から紙幣の真贋判定要求を受けたときに、真贋判定要求内で指定された紙幣に対応するカメラフレーム画像を携帯通信端末100に送信させるとともに、携帯通信端末100に、受信したカメラフレーム画像に合わせて撮像した紙幣のデータをサーバ300に送信させ、サーバ300に、受信した紙幣のデータとあらかじめ記憶されてある真券の特徴情報とを照合して偽札の検出を行わせるようにしたものである。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、携帯電話端末などの端末装置を使用したシステムに適用して好適な偽札検出システムに関する。
近年、特に日本国外での偽札の横行が問題となっており、旅行者が被害に遭うケースが増えている。各国紙幣においても、日本と同様、透かしやホログラムなど偽札偽造防止策が施されており実際に紙幣を使用する現地の人間でも見分けが難しい偽札が存在する一方、紙幣自体の大きさが真券とは異なっていたり、絵や文字の大きさやレイアウトが異なっていたりするような粗悪な偽札も存在することが確認されている。旅行者は、現地の紙幣の特徴をきちんと把握していることは少なく、実際に紙幣を使用しようとしたときに使用できずに、初めて手元の紙幣が偽札であることに気づかされることが多かった。このような問題を解決するため、紙幣の真贋を判別する手法が様々用いられており、複数の光や磁気センサーなどを使って、紙幣印刷に使われる磁気インクの成分などをもとに真贋を判別する手法などが知られている。
特許文献1には、紙幣に印刷された紫外線発光パターンに基づいて紙幣の真贋を判定することについての開示がある。
特開2000−99787号公報
ところが、ユーザは偽札判別のために専用の機器を用意する必要があり、手間がかかるという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、専用の機器を用いることなく簡単に偽札の検出ができるようにすることを目的とする。
本発明は、携帯通信端末とサーバとが通信を行って紙幣の真贋を判定するシステム構成として、あらかじめサーバに真券の特徴情報と紙幣の特徴箇所を特定するカメラフレーム画像を記憶させ、携帯通信端末から紙幣の真贋判定要求を受けたときに、真贋判定要求内で指定された紙幣に対応するカメラフレーム画像を携帯通信端末に送信させるとともに、携帯通信端末に、受信したカメラフレーム画像に合わせて撮像した紙幣のデータをサーバに送信させ、サーバに、受信した紙幣のデータとあらかじめ記憶されてある真券の特徴情報とを照合して偽札の検出を行わせるようにしたものである。
このようにしたことで、判定対象の紙幣の特徴を抽出するのに最適なカメラフレームが選択され、選択されたカメラフレームに合わせて撮影された画像をもとに、紙幣の真贋判定が行われるようになる。
本発明によると、選択されたカメラフレームに合わせて撮影された画像をもとに、紙幣の真贋判定が行われるため、撮影された紙幣の画像の大きさなどにバラつきがなくなり、より正確な判定を行うことができる。
この場合、偽札検出の装置として携帯通信端末を使用しているため、ユーザは携帯通信端末さえあれば偽札検出を行うことが可能となり、改めて専用の機器を購入する必要がなくなる。
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
本例においては、携帯電話端末として構成された携帯通信端末装置を、サーバ装置にアクセスして使用するシステムとしたものである。
図1は、本例のシステム構成例を示している。図1の構成例では、携帯電話端末100とサーバ300とが通信ネットワーク400を介してデータのやり取りを行う構成としてある。まず携帯電話端末100の構成例から説明すると、携帯電話端末100は、無線電話用の基地局と無線通信を行うための無線電話通信用アンテナ101を備え、そのアンテナ101が無線電話通信用の通信部102に接続してあり、制御部120の制御で、基地局との間で無線通信を行うようにしてある。通信部102で通話用の通信を行う際には、受信した音声データを図示しない音声データ処理部に供給して音声データの受信処理を行ってからスピーカ104に供給して出力させ、また、マイクロフォン103が拾った音声データは音声データ処理部で処理されたあと、送信用の音声データとして通信部102に供給して送信される。
この携帯電話端末100は、操作キーなどで構成された操作部106と、液晶ディスプレイなどで構成された表示部107とを備える。操作部106は、電話番号やメール文などの入力操作や、各種モード設定などが行える。表示部107には、メール文、ウェブにアクセスさせた画面などを表示させることができるほか、後述する、サーバから受信したカメラフレームが表示される。
これらの携帯電話端末100内の各ブロックは、制御ライン150を介して制御部120などと接続してあり、またデータライン160を介してデータ転送を行える構成としてあり、メモリ105に必要なデータを記憶させるようにしてある。このメモリ105には、携帯電話端末として必要なデータが記憶させてある他、サーバから送信されたカメラフレーム画像を記憶させるようにしてある。また、メモリ105とは別に、大容量のデータ記憶手段であるハードディスクドライブ装置を備えさせ、記憶手段の一部として使用されるようにしてもよい。
また、本例の携帯電話端末100は、カメラ部201とそのカメラ部201での撮影を制御する撮像制御部202とを備え、静止画及び動画の撮影が行える構成としてある。撮影された画像データは、メモリ105に記憶させることができ、また通信部102に送って、サーバ300等の、この携帯電話端末100が通信を行う相手に送信することができる。
次に、サーバ300の構成例について説明すると、本例のサーバ300は、例えばインターネットにアクセス可能なコンピュータ装置を使用して構成され、受信部301、送信部302、画像処理部303、フレーム選択部304、データベース305を備えて、通信ネットワーク400を経由したアクセスに基づいて、フレーム選択部304が、データベース305から適切なカメラフレーム画像を選択して読み出すとともに、携帯電話端末100から紙幣の画像データが送られてきた場合は、画像処理部303が、受信した画像データとデータベース305に記憶された紙幣の特徴情報とを比較し、紙幣の真贋の判定を行う構成としてある。
データベース305には、各国のさまざまな種類の紙幣の特徴情報を記憶させてあるとともに、紙幣の種類別のカメラフレーム画像を記憶させるようにしてある。紙幣の特徴情報とは、紙幣の大きさや文字と人物像などの配置情報、偽札偽造防止のために紙幣に施された様々な技術の情報などをさす。偽札偽造防止のために紙幣に施された技術とは、例えば日本のお札であれば、ホログラムやすき入れバーパターン、マイクロ文字などがあり、これらの情報をデータベースに記憶させておくことにより、ユーザにより撮影された紙幣のデータとの照合を図ることが可能となる。
次に、本例の偽札検出処理の例について図2のシーケンス図を参照して説明する。まず、偽札か否かを判断したい紙幣がある場合に、ユーザは携帯電話端末100よりサーバ300に対し、偽札検出サービスの開始要求を行う(ステップS1)。このとき、携帯電話端末100の通信部102から、紙幣の真贋判定を要求する情報がサーバ300に送信される。この要求情報をサーバ300が受信部301で受信すると、サーバ300は携帯電話端末100へサービス提供開始の通知を行う(ステップS2)。このとき、サーバ300の送信部302から携帯電話端末100の通信部102へサービス提供開始を示す通知情報が送信される。次にユーザは、操作部106へ所定の操作を行い、カメラ部201で判定対象の紙幣の全体像を撮影して(ステップS3)、撮影した紙幣の画像を、通信部102を介してサーバに送信する(ステップS4)。サーバ300は、受信部301で受信した紙幣の画像を画像処理部303で画像処理することにより紙幣の種類を判別し(ステップS5)、判別された紙幣に対応するカメラフレーム画像を、フレーム選択部304がデータベース305より抽出し、抽出したカメラフレームを、送信部302を介して携帯電話端末100へ送信する(ステップS6)。
このとき送信されるカメラフレーム画像とは、例えば図2のステップS6の下に表示例を示すようなものであり、紙幣の特徴的な箇所を特定するためのものである。本例では、日本円の千円のホログラム部分を特定するカメラフレームを例として挙げてある。また、偽札検出を行うにあたって1枚の紙幣から複数個所のデータを採取する必要がある場合は、1枚の紙幣に対して複数のカメラフレームを用意してもよい。
また、本例ではステップS3、S4にてユーザに紙幣の全体像を撮影させ、サーバ300に送信させるようにしているが、この場合の紙幣の全体像は、サーバ300にて紙幣の種類を判別するための情報として使用されるものであり、サーバ300にて紙幣の種類を判別できる情報であれば必ずしも紙幣の全体像でなくてもよい。例えば、サーバ300にて紙幣の一覧を表示させ、ユーザに携帯電話端末100より対象の紙幣を選択させるようにしてもよい。
また、例えばVGA(Video Graphics Array)サイズなどの高解像度での撮影や、近距離での撮影が可能なマクロモードでの撮影を行えば、撮像される画像の画質が良くなり、より精度の高い真贋判定を行うことが可能となる。このため、ユーザが撮像する際に、VGAモードやマクロモードでの撮影を促すメッセージや音声を出力させるようにしてもよい。もしくは、VGAモードやマクロモードでの撮影を、偽札検出サービスを受ける上での必須条件として設定する場合には、これらのモードに非対応である携帯電話端末からのサービス提供要求を受信したときに、偽札検出サービス適応外のメッセージや音声を出力させるようにしてもよい。
次にユーザは、ステップS6でサーバ300の送信部302から送信されたカメラフレーム画像を受信すると、受信したカメラフレームを用いてカメラ部201で紙幣の特徴部分を撮影し(ステップS7)、撮影した紙幣の特徴部分を紙幣の画像データとして、通信部201を介してサーバ300に送信する(ステップS8)。ここでいう紙幣の特徴部分とは、紙幣に施された偽札偽造防止策など、紙幣の真贋判定の基準となる部分を指し、日本のお札であればホログラムやすき入れバーパターン、マイクロ文字が施された部分などが該当する。サーバ300では、受信部301で紙幣の特徴部分の画像データが受信され、判定対象の紙幣が偽札であるか否かの判定が、画像処理部303にて行われる。(ステップS9)。判定対象の紙幣の真贋判定結果は、送信部302を介して携帯電話端末100に送信される(ステップS10)。
このように構成することにより、紙幣の真贋の判定基準として用いられる紙幣の特徴情報がカメラフレームにより特定されるため、撮像される画像の大きさにバラつきがなくなり、より精度の高い偽札検出を行うことが可能となる。
また、身近なツールである携帯電話端末を使用して偽札検出を行うことができるため、新たに偽札検出専用の装置を購入する必要がなくなる。
なお、ここまで説明した実施の形態では、偽札検出に必要なデータベースや偽札検出のアルゴリズムをすべてサーバ側に実装させる構成としたが、ユーザからの偽札検出サービス提供要求を受け付けたタイミングで、対応する紙幣のカメラフレーム画像と偽札検出のアルゴリズムをサーバ300から携帯電話端末100に送信させるようにしてもよい。この場合の処理例を図3のシーケンス図を参照して説明する。ユーザは、偽札検出を行いたいときに携帯電話端末100よりサーバ300にアクセスし、偽札検出サービスの開始要求を行う(ステップS11)。この要求をサーバ300が受け付けると、サーバ300は携帯電話端末100へサービス提供開始の通知を行う(ステップS12)。次にユーザは、対象の紙幣の全体像を撮影しサーバに送信する等の手法で紙幣の種類を指定し(ステップS13)、サーバ300は、受信した紙幣の種類情報をもとに、対応するカメラフレーム画像及び画像処理アルゴリズムを抽出し(ステップS14)、携帯電話端末100に送信する(ステップS15)。ユーザは受信したカメラフレームを使用して対象の紙幣の撮影を行い(ステップS16)、画像処理アルゴリズムにて判定された偽札検出の結果を確認する(ステップS17)。
このように構成すれば、携帯電話端末100とサーバ300との通信の回数が少なくなり、ユーザは通信費用をあまりかけずに手軽に偽札検出のサービスを受けることが可能となる。ただし、携帯電話端末100が保持するメモリ105の容量が小さい場合などは、サーバ300に偽札検出機能をすべて記憶させる形態を採るほうが好ましい。
また、上述した実施の形態では、偽札検出に必要なデータベースや偽札検出のアルゴリズムのすべて、もしくは一部をサーバ側に実装させる構成としたが、サーバが実装する偽札検出の機能をアプリケーション化し、ユーザが携帯通信端末にダウンロードして使えるようにしてもよい。このときの処理の例について、図4のシーケンス図を参照して説明する。まず、ユーザは携帯電話端末100の操作部106へ所定の操作を行う。この操作により、希望の紙幣に対応したアプリケーションのダウンロードを要求する情報が、通信部102からサーバ300へ送信される(ステップS21)。このときの「希望の紙幣」とは、例えば「日本円」や「人民元」など、1つの国で使用されている紙幣を単位として指定してもよく、日本円であれば五千円や一万円など、偽札検出を行いたい対象の紙幣を数種類指定してもよい。
サーバ300は、ステップS21で携帯電話端末100の通信部102から送信された要求情報を受信部301で受信すると、受信した要求情報の内で特定された紙幣に対応するアプリケーションを、データベース305より抽出し、送信部302から携帯電話端末100に送信する(ステップS22)。ユーザは、サーバ300の送信部302から送信されたアプリケーションを受信すると、操作部106へ所定の操作を行い、受信したアプリケーションをメモリ105に保存する。ユーザは、実際に偽札検出を行いたいタイミングで、操作部106へ所定の操作を行うなどして、メモリ105に保存された偽札検出用のアプリケーションを起動すればよい。偽札検出を行う際には、携帯電話端末100のメモリ105に保存されたアプリケーションを実行し、携帯電話端末100にて、制御部120による制御に基づき、偽札検出を行いたい紙幣用のカメラフレームの選択、紙幣の特徴部分の撮影、画像処理による紙幣の真贋判定、偽札検出結果の表示及び確認を行うことができる(ステップS23)。
このように構成することで、ネットワークインフラの整備されていない環境で偽札の検出を行いたい場合などでも、携帯通信端末単独で偽札検出が行えるようになる。
なお、上述した実施の形態では、携帯電話端末に適用した例としたが、撮像機能を備える携帯通信端末であれば、他の機器にも適用可能である。
100…携帯電話端末、101…アンテナ、102…通信部、103…マイクロフォン、104…スピーカ、105…メモリ、106…操作部、107…表示部、120…制御部、150…制御ライン、160…データライン、201…カメラ部、202…撮像制御部、300…サーバ、301…受信部、302…送信部、303…画像処理部、304…フレーム選択部、305…データベース
Claims (5)
- 携帯通信端末とサーバとが通信を行って紙幣の真贋を判定する偽札検出システムにおいて、
前記携帯通信端末は、
紙幣の撮像を行う撮像部と、
前記撮像部で撮像した紙幣の画像データをサーバに送信する通信部とを備え、
前記サーバは、
真券の特徴情報及びカメラフレーム画像を記憶するデータベースと、
前記携帯通信端末からの紙幣の真贋判定要求に応じて、前記紙幣の真贋判定要求内で特定された紙幣に対応するカメラフレーム画像を、前記データベースより選択するフレーム選択部と、
前記フレーム選択部で選択されたカメラフレーム画像を前記携帯通信端末に送信する送信部と、
前記送信部より送信されたカメラフレーム画像に合わせて前記携帯通信端末で撮像され、送信された紙幣の画像データを受信する受信部と、
前記受信部が受信した紙幣の画像データと前記データベースに記憶された真券の特徴情報とを照合して紙幣の真贋を判定する画像処理部とを備え、
前記画像処理部による紙幣の真贋判定結果は、前記送信部より前記携帯通信端末に送信されることを特徴とする
偽札検出システム。 - 請求項1記載の偽札検出システムにおいて、
前記カメラフレーム画像は、紙幣を構成する様々な要素の中から、真贋判定に有効な箇所を特定するために用いられることを特徴とする
偽札検出システム。 - 紙幣の撮像を行う撮像部と、
前記撮像部で撮影した紙幣の画像データを予め決められた特定のサーバに送信する通信部と、
前記通信部での送信に基づいて受信した紙幣の真贋の判定結果の情報により、紙幣の真贋判定結果を表示する表示部とを備える
携帯通信端末。 - 紙幣の撮像を行う撮像部と、
前記撮像部で撮像された紙幣の画像データを画像処理して撮像した紙幣の真贋判定を行う偽札検出アプリケーションを記憶する偽札検出アプリケーション記憶部と、
前記偽札検出アプリケーション記憶部に記憶された前記偽札検出アプリケーションを実行し、前記撮像部で撮像された紙幣の真贋の判定を行う制御部と、
前記制御部による紙幣の真贋判定結果を表示する表示部とを備えることを特徴とする
携帯通信端末。 - 請求項4記載の携帯通信端末において、
前記偽札検出アプリケーションは、予め決められた特定のサーバからダウンロードされることを特徴とする
携帯通信端末。
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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