JP4775150B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
レーザプリンタなどの画像形成装置は、たとえば、感光ドラムと、これに対向配置される転写ローラとを備えている。感光ドラムの表面には、用紙に形成すべき画像に対応する静電潜像が形成される。そして、その静電潜像にトナーが供給されることにより、感光ドラムの表面にトナー像が担持される。感光ドラムの回転によって、トナー像が転写ローラと対向する位置で感光ドラムと転写ローラとの間を搬送される用紙に対向すると、転写ローラに供給されている転写バイアスの作用により、そのトナー像が感光ドラムの表面から用紙に転写される。その後、用紙が加熱および加圧されることにより、トナー像が用紙に定着し、用紙に対する画像の形成が達成される。
このような画像形成装置において、用紙の第1面に画像を形成した後、その用紙を反転して搬送し、用紙の第1面と反対側の第2面に画像を形成する、いわゆるオート両面モードを有するものが提供されている。
このオート両面モードでは、用紙の第1面への画像形成後すぐに、用紙の第2面への画像の形成が行われるので、第1面への画像形成時と第2面への画像形成時とで用紙の電気的な抵抗値が異なる。すなわち、第1面に画像が形成された後の用紙は、トナー像の用紙への定着のための加熱により乾燥しているので、画像が形成されていない用紙に比べて電気的抵抗値が高い状態となっている。そのため、用紙の第2面へのトナー像の良好な転写を達成するには、用紙の第2面への画像形成時における転写バイアスを、用紙の第1面への画像形成時における転写バイアスよりも高くしなければならない。従来から、このようなオート両面モードにおける転写バイアス制御についての提案がいくつかなされている(たとえば、特許文献1,2参照)。
特開平9−244434号公報 特開平2−273771号公報
ところで、画像形成装置の中には、用紙の第1面に画像が形成されて、その用紙が排紙トレイ上に排紙された後、ユーザが排紙トレイ上に排紙された用紙を給紙トレイにセットして、その用紙の第2面への画像形成動作を開始させる、いわゆるマニュアル両面モードを有するものがある。
しかしながら、このマニュアル両面モードでは、前述のオート両面モードにおける転写バイアス制御のように、用紙の第2面への良好な画像の形成を達成するための制御は行われていない。また、現在のところ、そのような制御についての提案もなされていない。
そこで、本発明の目的は、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の両面(第1および第2の画像形成面)に良好な画像を形成することができる、画像形成装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、記録媒体の画像形成面に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に供給すべき記録媒体がセットされる記録媒体供給部と、前記画像形成部で画像が形成された記録媒体が排出される記録媒体排出部とを備え、第1の画像形成面に画像が形成されて、前記記録媒体排出部に排出された記録媒体を、手動により、前記記録媒体供給部にセットして、当該記録媒体の前記第1の画像形成面と反対側の第2の画像形成面に画像を形成させるマニュアル両面モードを有する画像形成装置であって、前記マニュアル両面モードにおいて、前記第1の画像形成面に画像が形成されるときの前記画像形成部の動作条件、および前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの前記画像形成部の動作条件を個別に設定する条件設定手段と、前記条件設定手段によって設定される各動作条件に基づいて、前記画像形成部を制御する制御手段と、湿度を検出する湿度検出手段とを備え、前記画像形成部は、記録媒体に形成されるべき画像に対応した現像剤像を担持する像担持体と、現像バイアスが供給され、この現像バイアスにより、現像剤を前記像担持体に供給する現像剤供給体とを備え、前記条件設定手段は、前記湿度検出手段によって検出される湿度が予め定める湿度以下の場合には、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの現像バイアスを、前記第1の画像形成面に画像が形成されるときの現像バイアスよりも低く設定することを特徴としている。
このような構成によると、マニュアル両面モードにおいて、湿度検出手段により検出される湿度に基づいて、記録媒体の第1の画像形成面に画像が形成されるとき(以下、この項において「第1面画像形成時」という。)の画像形成部の動作条件と、記録媒体の第2の画像形成面に画像が形成されるとき(以下、この項において「第2面画像形成時」という。)の画像形成部の動作条件とが個別に設定される。そのため、第1面画像形成時および第2面画像形成時における画像形成部の動作条件をそれぞれ最適に設定することができ、第1面画像形成時および第2面画像形成時に、湿度に応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。その結果、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の両面(第1および第2の画像形成面)に良好な画像を形成することができる。
また、湿度検出手段により検出される湿度が予め定める湿度以下である低湿環境下では、第2面画像形成時の現像バイアスが第1面画像形成時の現像バイアスよりも低く設定される。これにより、第2面画像形成時に、現像剤供給体から像担持体への現像剤の過剰な供給を抑制することができ、像担持体に良好な現像剤像を担持させることができる。そのため、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の両面に一層良好な画像を形成することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記条件設定手段は、記録媒体の厚さに基づいて、各動作条件を個別に設定することを特徴としている。
このような構成によると、記録媒体の厚さに基づいて、第1面画像形成時および第2面画像形成時における画像形成部の動作条件が個別に設定される。そのため、マニュアル両面モードにおいて、第1面画像形成時および第2面画像形成時に、記録媒体の厚さに応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記条件設定手段は、記録媒体の幅に基づいて、各動作条件を個別に設定することを特徴としている。
このような構成によると、記録媒体の幅に基づいて、第1面画像形成時および第2面画像形成時における画像形成部の動作条件が個別に設定される。そのため、マニュアル両面モードにおいて、第1面画像形成時および第2面画像形成時に、記録媒体の幅に応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置において、所定数の記録媒体の前記第1の画像形成面への画像の形成が完了してから、前記第2の画像形成面への画像の形成のための動作が開始されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段を備え、前記条件設定手段は、前記経過時間計測手段によって計測された経過時間に基づいて、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの前記画像形成部の動作条件を設定することを特徴としている。
このような構成によると、第1の画像形成面への画像の形成が完了してから第2の画像形成面への画像の形成のための動作が開始されるまでの経過時間(以下、この項において、単に「経過時間」という。)が計測される。そして、その計測された経過時間に基づいて、第2面画像形成時における画像形成部の動作条件が設定される。そのため、第2面画像形成時に、経過時間に応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記画像形成部は、記録媒体に形成されるべき画像に対応した現像剤像を担持する像担持体と、転写バイアスが供給され、この転写バイアスにより、前記像担持体に担持された現像剤像を記録媒体の画像形成面に転写させる転写手段とを備え、前記条件設定手段は、前記経過時間計測手段によって計測された経過時間が予め定める時間未満の場合に、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの転写バイアスを設定するために参照すべきテーブルを記憶する第1記憶手段と、前記第1の画像形成面に画像が形成されるときの転写バイアス、および、前記経過時間計測手段によって計測された経過時間が前記予め定める時間以上の場合に、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの転写バイアスを設定するために参照すべきテーブルを記憶する第2記憶手段とを備えていることを特徴としている。
このような構成によると、経過時間が予め定める時間未満である場合には、第1記憶手段に記憶されているテーブルが参照されて、第2面画像形成時の転写バイアスが設定され、経過時間が予め定める時間以上である場合には、第2記憶手段に記憶されているテーブルが参照されて、第2面画像形成時の転写バイアスが第1面画像形成時の転写バイアスと同じ値に設定される。
記録媒体に転写された現像剤像は、通常、加熱により記録媒体に定着される。そのため、記録媒体の第1の画像形成面への画像の形成が行われた直後は、記録媒体が乾燥している。しかし、記録媒体の第1の画像形成面への画像の形成が行われてから時間が経つと、記録媒体は、周囲の湿気を吸収し、第1の画像形成面への画像が形成される前の状態に戻る。
したがって、経過時間が予め定める時間以上である場合には、第2面画像形成時の転写バイアスが第1面画像形成時の転写バイアスと同じ値に設定されることにより、像担持体から記録媒体の第2の画像形成面への現像剤像の良好な転写を達成することができる。一方、経過時間が予め定める時間未満である場合に、第2面画像形成時の転写バイアスを第1面画像形成時の転写バイアスよりも高い値に設定されるように、第1記憶手段に記憶されるテーブルが作成されていれば、像担持体から記録媒体の第1の画像形成面への現像剤像の良好な転写を達成することができる。その結果、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の両面に一層良好な画像を形成することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置において、前記条件設定手段は、複数の記録媒体の前記第2の画像形成面への画像の形成が連続して行われる場合に、画像形成動作の回数に基づいて、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの前記画像形成部の動作条件を設定することを特徴としている。
このような構成によると、第2面画像形成時における画像形成動作の回数に基づいて、第2面画像形成時における画像形成部の動作条件が設定される。そのため、第2面画像形成時に、画像形成動作の回数に応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置において、前記画像形成部は、記録媒体に形成されるべき画像に対応した現像剤像を担持する像担持体と、転写バイアスが供給され、この転写バイアスにより、前記像担持体に担持された現像剤像を記録媒体の画像形成面に転写させる転写手段とを備え、前記記録媒体排出部は、画像が形成された画像形成面を上方に向けて記録媒体が排出され、その排出される記録媒体が順に上方に積み重ねて載置されるフェースアップ排出部と、画像が形成された画像形成面を下方に向けて記録媒体が排出され、その排出される記録媒体が順に上方に積み重ねて載置されるフェースダウン排出部とを備え、前記記録媒体供給部は、複数の記録媒体を積み重ねた状態で載置することができ、その載置された記録媒体を最上位のものから順に、前記画像形成部に向けて送り出すものであり、前記条件設定手段は、前記フェースアップ排出部に排出された複数の記録媒体が前記記録媒体供給部にセットされて、その複数の記録媒体の前記第2の画像形成面への画像の形成が連続して行われるか、前記フェースダウン排出部に排出された複数の記録媒体が前記記録媒体供給部にセットされて、その複数の記録媒体の前記第2の画像形成面への画像の形成が連続して行われるかに応じて、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの転写バイアスを設定することを特徴としている。
このような構成によると、フェースアップ排出部に排出された複数の記録媒体が記録媒体供給部にセットされて、その複数の記録媒体の第2の画像形成面への画像の形成が連続して行われるか、フェースダウン排出部に排出された複数の記録媒体が記録媒体供給部にセットされて、その複数の記録媒体の第2の画像形成面への画像の形成が連続して行われるかに応じて、第2面画像形成時の転写バイアスが設定される。
たとえば、記録媒体の第1の画像形成面への画像の形成後、フェースアップ排出部に排出された複数の記録媒体は、フェースアップ排出部で放置されると、最上位の記録媒体から順に空気中の湿気を吸収する。最下位の記録媒体は、空気との接触面積が小さいため、空気中の湿気をほとんど吸収せず、乾燥した状態が保たれる。したがって、フェースアップ排出部に排出された複数の記録媒体が第2の画像形成面を上方に向けて記録媒体供給部にセットされる場合、記録媒体供給部における最上位の記録媒体が最も乾燥し、最下位の記録媒体が最も吸湿している。
一方、記録媒体の第1の画像形成面への画像の形成後、フェースダウン排出部に排出された複数の記録媒体は、フェースダウン排出部で放置されると、最上位の記録媒体から順に空気中の湿気を吸収する。最下位の記録媒体は、空気との接触面積が小さいため、空気中の湿気をほとんど吸収せず、乾燥した状態が保たれる。したがって、フェースダウン排出部に排出された複数の記録媒体が第2の画像形成面を上方に向けて記録媒体供給部にセットされる場合、記録媒体供給部における最上位の記録媒体が最も吸湿し、最下位の記録媒体が最も乾燥している。
このように、第1の画像形成面に画像が記録された記録媒体がフェースアップ排出部に排出されるかフェースダウン排出部に排出されるかによって、記録媒体供給部から最初に供給される記録媒体の状態が異なる。したがって、第1の画像形成面に画像が記録された記録媒体がフェースアップ排出部に排出されるかフェースダウン排出部に排出されるかに応じて、第2面画像形成時の転写バイアスが設定されることにより、像担持体から記録媒体の第2の画像形成面への現像剤像の一層良好な転写を達成することができる。その結果、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の第2の画像形成面に一層良好な画像を形成することができる。
請求項1に記載の発明によれば、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の両面に良好な画像を形成することができる。
また、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の第1および第2の画像形成面に対する画像の形成時に、湿度に応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
また、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の両面に一層良好な画像を形成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の第1および第2の画像形成面に対する画像の形成時に、記録媒体の厚さに応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の第1および第2の画像形成面に対する画像の形成時に、記録媒体の幅に応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
求項に記載の発明によれば、記録媒体の第2の画像形成面に対する画像の形成時に、第1の画像形成面への画像の形成が完了してから第2の画像形成面への画像の形成のための動作が開始されるまでの経過時間に応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
請求項に記載の発明によれば、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の両面に一層良好な画像を形成することができる。
請求項に記載の発明によれば、記録媒体の第2の画像形成面に対する画像の形成時に、画像形成動作の回数に応じた動作条件で画像形成部を動作させることができる。
請求項に記載の発明によれば、マニュアル両面モードにおいて、記録媒体の第2の画像形成面に一層良好な画像を形成することができる。
1.カラーレーザプリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
このカラーレーザプリンタ1は、後述する複数のプロセス部14が水平方向において並列的に配置される、横並びタイプのタンデム型のカラーレーザプリンタであって、ボックス形状の本体ケーシング2内に、記録媒体の一例としての用紙3を給紙するための給紙部4、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5、画像が形成された用紙3を排紙するための排紙部6を備えている。
なお、カラーレーザプリンタ1において、後述するマルチパーパストレイ11が設けられている側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。
(1)給紙部
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に設けられる記録媒体供給部の一例としての給紙カセット7と、その給紙カセット7の前側端部の上方に設けられた給紙ローラ8と、給紙ローラ8の前方に設けられ、一端が給紙ローラ8の近傍に配置された給紙パス9と、給紙パス9の他端近傍に設けられる1対のレジストローラ10とを備えている。
給紙カセット7内には、用紙3が積層状態で収容されている。給紙ローラ8が回転されると、その最上位にある用紙3が給紙パス9に送り出される。給紙パス9は、後方に向かって開放される略C字状をなし、この給紙パス9に送り出された用紙3は、給紙パス9を搬送される過程で、その搬送方向が前後反転され、給紙カセット7内で下方に向いていた面が上方に向けられる。そして、用紙3は、レジストローラ10によるレジスト後に、レジストローラ10によって、後方に向かって給紙される。
また、この給紙部4は、手差し給紙などに用いられる記録媒体供給部の一例としてのマルチパーパストレイ11と、マルチパーパストレイ11上に積層された用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ12を備えている。
マルチパーパス側給紙ローラ12が回転されると、マルチパーパストレイ(MPトレイ)11上の最上位の用紙3が後方に向けて送り出される。そして、その送り出された用紙3は、マルチパーパストレイ11上で上方に向いていた面がそのまま上方に向いた状態で搬送され、レジストローラ10によるレジスト後に、レジストローラ10によって、後方に向かって給紙される。
(2)画像形成部
画像形成部5は、スキャナユニット13、プロセス部14、転写部15および定着部16を備えている。
(2−1)スキャナユニット
スキャナユニット13は、本体ケーシング2内の上部において、後述する複数のプロセス部14の上方にわたって配置されている。このスキャナユニット13内には、4つの光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射鏡、面倒れ補正レンズなどの光学部材が配置されており、各光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向および走査されて、fθレンズおよび面倒れ補正レンズを通過し、また、反射鏡で反射された後、プロセス部14の後述する各色の感光ドラム20の表面上に高速走査にて照射される。
(2−2)プロセス部
プロセス部14は、複数色のトナーに対応して複数設けられている。すなわち、プロセス部14は、ブラックプロセス部14K、イエロープロセス部14Y、マゼンタプロセス部14Mおよびシアンプロセス部14Cの4つからなる。これらの4つのプロセス部14は、前方から後方に向かって互いに間隔を隔てて、ブラックプロセス部14K、イエロープロセス部14Y、マゼンタプロセス部14Mおよびシアンプロセス部14Cの順に並列配置されている。
各プロセス部14は、像担持体の一例としての感光ドラム20、スコロトロン型帯電器21および現像カートリッジ22を備えている。
感光ドラム20は、円筒形状をなし、最表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成される。この感光ドラム20は、画像形成時において、後述する搬送ベルト29との接触位置における搬送ベルト29の移動方向と同方向(図中時計回り)に回転駆動される。
スコロトロン型帯電器21は、ワイヤおよびグリッドを備え、帯電バイアスの印加により、コロナ放電を発生させる正帯電型のスコロトロン型帯電器である。このスコロトロン型帯電器21は、感光ドラム20の後方において、感光ドラム20と接触しないように間隔を隔てて対向配置されている。
現像カートリッジ22は、感光ドラム20の前方に配置されている。この現像カートリッジ22は、その筐体23内に、現像剤供給体の一例としての現像ローラ24と、現像ローラ24にトナーを供給するための供給ローラ25を備えている。
筐体23は、後側下端部が開放されたボックス状に形成されている。筐体23内の上部は、トナー収容室26とされており、このトナー収容室26には、各色のトナーが収容されている。すなわち、イエロープロセス部14Yの現像カートリッジ22のトナー収容室26内には、イエローのトナーが収容され、マゼンタプロセス部14Mの現像カートリッジ22のトナー収容室26内には、マゼンタのトナーが収容され、シアンプロセス部14Cの現像カートリッジ22のトナー収容室26内には、シアンのトナーが収容され、ブラックプロセス部14Kの現像カートリッジ22のトナー収容室26内には、ブラックの色を有する正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが収容されている。各色のトナーとしては、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各着色剤が各色に対応して配合される、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが用いられる。
現像ローラ24は、感光ドラム20に対して前側から対向し、感光ドラム20と圧接されている。この現像ローラ24は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料などの弾性部材からなるローラ部分が被覆された構成を有している。
供給ローラ25は、現像ローラ24に対して前側から対向し、現像ローラ24と圧接されている。この供給ローラ25は、金属製のローラ軸に、導電性のスポンジ部材からなるローラ部分が被覆された構成を有している。画像形成時において、供給ローラ25は、現像ローラ24と同方向(図中反時計回り)に回転駆動される。
画像形成時(現像時)には、現像ローラ24および供給ローラ25は、互いにローラ部分が擦り合うように、感光ドラム20と逆方向(図中反時計回り)に回転駆動される。また、現像ローラ24には、現像バイアスが供給される。これにより、現像ローラ24の表面に正帯電されたトナーが担持される。
その一方で、感光ドラム20が回転駆動され、この回転に伴って、感光ドラム20の表面がスコロトロン型帯電器21からのコロナ放電により一様に正帯電されていく。そして、その正帯電した部分が、スキャナユニット13からのレーザビームの高速走査により露光されることにより、感光ドラム20の表面には、用紙3に形成すべき画像に対応した各色の静電潜像が形成されていく。感光ドラム20の回転により、その静電潜像が現像ローラ24の表面に対向すると、現像ローラ24に担持されているトナーが、感光ドラム20の表面のレーザビームの露光により電位が下がっている部分に転移する。これにより、感光ドラム20の静電潜像が可視像化され、感光ドラム20の表面に、各色に対応するトナー像が担持される。
(2−3)転写部
転写部15は、本体ケーシング2内において、用紙カセット7の上方であって、プロセス部14の下方において、前後方向に沿って配置されている。この転写部15は、駆動ローラ27、従動ローラ28、搬送ベルト29および転写手段の一例としての転写ローラ30を備えている。
駆動ローラ27は、シアンプロセス部14Cの感光ドラム20よりも後方下側に配置されている。この駆動ローラ27は、画像形成時において、感光ドラム20の回転方向と逆方向(図中反時計回り)に回転駆動される。
従動ローラ28は、ブラックプロセス部14Kの感光ドラム20よりも前方下側であって、駆動ローラ27と前後方向において対向するように配置されている。この従動ローラ28は、駆動ローラ27の回転駆動時に、駆動ローラ27の回転方向と同方向(図中反時計回り)に従動回転する。
搬送ベルト29は、エンドレスベルトからなり、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂によって形成されている。この搬送ベルト29は、駆動ローラ27と従動ローラ28との間に巻回されており、その巻回されている外側の接触面が、各プロセス部14の感光ドラム20のすべてと対向接触するように、配置されている。
そして、駆動ローラ27の駆動により、従動ローラ28が従動され、搬送ベルト29が、これら駆動ローラ27および従動ローラ28の間を、各プロセス部14の感光ドラム20と対向接触する接触面において、感光ドラム20と同方向に移動するように、図中時計回りに周回走行する。
転写ローラ30は、駆動ローラ27および従動ローラ28の間に巻回されている搬送ベルト29内において、各プロセス部14の感光ドラム20と搬送ベルト29を挟んで対向配置されている。各転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料などの弾性部材からなるローラ部分が被覆された構成を有している。そして、転写ローラ30のローラ軸は、幅方向に沿って延び、回転自在に支持されており、転写時には転写バイアスが印加される。各転写ローラ30は、搬送ベルト29と対向接触する接触面において、搬送ベルト29の周回移動方向と同方向(図中時計回り)に回転する。
そして、給紙部4から給紙された用紙3は、駆動ローラ27の駆動および従動ローラ28の従動により周回移動される搬送ベルト29によって、前方から後方に向かって、搬送ベルト29と各プロセス部14の感光ドラム20との間の画像形成位置を、順次通過するように搬送される。そして、その搬送中に、各プロセス部14の感光ドラム20に担持されている各色に対応したトナー像が順次転写され、これによって、用紙3にカラー画像が形成される。
すなわち、たとえば、ブラックプロセス部14Kの感光ドラム20の表面に担持されたブラックのトナー像が、用紙3に転写されると、次いで、イエロープロセス部14Yの感光ドラム20の表面に担持されたイエローのトナー像が、ブラックのトナー像上に重ねて転写され、以降同様に、マゼンタプロセス部14Mの感光ドラム20の表面に担持されたマゼンタのトナー像、シアンプロセス部14Cの感光ドラム20の表面に担持されたシアンのトナー像が重ねて転写され、これによって、用紙3にカラー画像が形成される。
このようなカラー画像の形成において、このカラーレーザプリンタ1は、各プロセス部14において、プロセス部14が各色に対応して複数設けられているタンデム型の装置構成であるため、モノクロ画像を形成する速度とほぼ同じ速度で、各色に対応したトナー像を形成して、迅速なカラー画像の形成を達成することができる。そのため、小型化を図りつつ、カラー画像を形成することができる。
(2−4)定着部
定着部16は、転写部15およびシアンプロセス部14Cの後方であって、用紙3の搬送方向下流側に配置されている。この定着部16は、加熱ローラ31、加圧ローラ32および定着搬送ローラ33を備えている。
加熱ローラ31は、金属製のローラと、そのローラ内に設けられるハロゲンランプとを備えている。加熱ローラ31では、ハロゲンランプによってローラが定着温度に加熱される。
加圧ローラ32は、加熱ローラ31の下方において、加熱ローラ31に圧接するように対向配置されている。
定着搬送ローラ33は、加熱ローラ31および加圧ローラ32に対して、後方であって、用紙3の搬送方向下流側に設けられている。
用紙3に色重ねして転写されたトナー像は、用紙3が加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する間に加熱および加圧を受けて、用紙3に定着する。トナー像が定着した用紙3は、定着搬送ローラ33によって、排紙部6に搬送される。
(3)排紙部
排紙部6は、定着部16の後方に設けられ、一端が定着搬送ローラ33の近傍に配置された排紙パス34と、この排紙パス34の他端近傍に設けられる排紙ローラ35と、排紙ローラ35から排紙される用紙3を受ける記録媒体排出部であるフェースダウン排出部の一例としての排紙トレイ36とを備えている。
排紙パス34は、前方に向かって開放される略C字状をなし、この排紙パス34を搬送される用紙3は、排紙パス34を搬送される過程で、その搬送方向が前後反転され、定着部16でトナー像が定着された面が下方に向けられる。
排紙トレイ36は、用紙3を積層可能に受けることができるように、本体ケーシング2の上面が、前側上方から後側下方に向かって窪むようにして設けられている。排紙パス34を搬送される用紙3は、排紙ローラ35により排紙トレイ36上に排紙され、定着部16でトナー像が定着された面を下方に向けた、いわゆるフェースダウンの状態で、排紙トレイ36上に積み重ねて載置される。
また、この排紙部6は、本体ケーシング2の後面(背面)に開閉自在に取り付けられた記録媒体排出部であるフェースアップ排出部の一例としてのリヤカバートレイ37と、このリヤカバートレイ37の下端部に設けられる後面排紙ローラ38とを備えている。
リヤカバートレイ37は、本体ケーシング2の後側に傾倒して、本体ケーシング2の後面を一部開放する状態と、本体ケーシング2の後面に沿って延び、本体ケーシング2の後面を閉鎖する状態とに開閉自在に設けられている。リヤカバートレイ37の内面は、排紙パス34の一部をなし、リヤカバートレイ37が閉じられた状態で、定着搬送ローラ33により搬送される用紙3は、排紙パス34を搬送されて排紙ローラ35に達する。一方、リヤカバートレイ37が開かれた状態では、排紙パス34が形成されず、定着搬送ローラ33により搬送される用紙3は、後面排紙ローラ38に達し、この後面排紙ローラ38によりリヤカバートレイ37上に排紙される。リヤカバートレイ37上に排紙される用紙3は、定着部16でトナー像が定着された面を上方に向けた、いわゆるフェースアップの状態で、リヤカバートレイ37上に積み重ねて載置される。
2.カラーレーザプリンタの制御系
図2は、このカラーレーザプリンタ1の制御系を示すブロック図である。
このカラーレーザプリンタ1は、CPU、RAMおよびROMなどを含む第1記憶手段および第2記憶手段としてのマイクロコンピュータ40と、カラーレーザプリンタ1の使用環境温度を検出するための温度センサ41と、カラーレーザプリンタ1の使用環境湿度(相対湿度)を検出するための湿度検出手段としての湿度センサ42と、リヤカバートレイ37が開かれた状態でオンとなり、閉じられた状態でオフとなるリヤカバースイッチ43とを備えている。温度センサ41、湿度センサ42およびリヤカバースイッチ43の検出信号は、マイクロコンピュータ40に入力されるようになっている。
マイクロコンピュータ40は、たとえば、RAMカウンタにより構成される経過時間計測手段の一例としての放置時間タイマ44を備えている。また、マイクロコンピュータ40は、温度センサ41、湿度センサ42およびリヤカバースイッチ43からの検出信号、放置時間タイマ44のカウント値ならびに図示しないパーソナルコンピュータ(以下「PC」という。)から入力される情報に基づいて、画像形成部5の各種の動作条件を設定する条件設定手段としての条件設定部45と、この条件設定部45によって設定される転写バイアスに基づいて、転写部15(具体的には、転写ローラ30に供給すべき転写バイアスを発生する電源)を制御する制御手段の一例としての転写バイアス制御部46と、条件設定部45によって設定される現像バイアスに基づいて、プロセス部14(具体的には、現像ローラ24に供給すべき現像バイアスを発生する電源)を制御する制御手段の一例としての現像バイアス制御部47とを実質的に備えている。これらの条件設定部45、転写バイアス制御部46および現像バイアス制御部47は、いずれも、CPUによるプログラム処理によってソフトウエア的に実現される機能処理部である。
3.画像形成動作制御
図3および図4は、マイクロコンピュータ40により実行される画像形成動作制御(とくに、条件設定部45および転写バイアス制御部46により実行される処理)を説明するためのフローチャートである。
このカラーレーザプリンタ1は、用紙3の表面のみに画像を形成し、その用紙3を排紙トレイ36またはリヤカバートレイ37上に排紙して、画像形成動作を終了する、シンプレックスモードと、用紙3の第1の画像形成面としての表面に画像を形成し、その用紙3を排紙トレイ36またはリヤカバートレイ37上に排紙した後、ユーザにより、その排紙された用紙3がマルチパーパストレイ11にセットされて、PCから画像形成動作の開始が指示されると、用紙3の第2の画像形成面としての裏面(表面と反対側の面)に画像を形成し、その用紙3を排紙トレイ36またはリヤカバートレイ37上に排紙して、画像形成動作を終了する、マニュアル両面モードとしてのマニュアルデュープレックスモードとの2つの動作モードを有している。これらの動作モードは、ユーザが、たとえば、このカラーレーザプリンタ1に接続されたPC上で選択的に設定することができる。
また、画像形成動作の開始に際して、ユーザは、PC上で、使用する用紙3の種類(薄紙、普通紙、厚紙)や幅(用紙搬送方向と直交する方向の幅)、画像が形成される用紙3の枚数(印刷枚数)などを設定する。これらの設定に関する情報は、画像形成動作の開始を指示するコマンド、用紙3の表面に形成する画像のデータ(表面印刷データ)などとともに、PCからカラーレーザプリンタ1のマイクロコンピュータ40に送られる。
図3を参照して、PCからマイクロコンピュータ40に画像形成動作の開始を指示するコマンドが送信されてくると、マイクロコンピュータ40では、まず、ユーザにより設定された動作モードがマニュアルデュープレックスモードであるか否かが判断される(S1)。
マニュアルデュープレックスモードである場合には(S1:YES)、PCから送られてきた用紙3の種類の情報がRAMにセットされる(S2)。また、PCから送られてきた印刷枚数の情報がRAMにセットされる(S4)。さらに、PCから送られてきた表面印刷データが、マイクロコンピュータ40に備えられているビットマップメモリ(図示せず)上に展開される(S3)。
次に、リヤカバースイッチ43の検出信号がオン状態であるか否かが調べられる(S5)。すなわち、リヤカバースイッチ43の検出信号に基づいて、リヤカバートレイ37が開かれているか否かが判断される。そして、リヤカバートレイ37が開かれている場合には(S5:YES)、用紙3をリヤカバートレイ37上に排紙する設定がRAMにセットされる(S6:フェースアップ設定セット)。リヤカバートレイ37が閉じられている場合には(S5:NO)、用紙3を排紙トレイ36上に排紙する設定がRAMにセットされる(S7:フェースダウン設定セット)。
つづいて、後述する転写バイアス設定処理により、表面用転写バイアス(転写電流)が設定される(S8)。
その後、用紙3の表面に画像を形成するための処理(表面印刷処理)が行われる(S9)。具体的には、給紙カセット7またはマルチパーパストレイ11上から用紙3が給紙され、その用紙3の種類に応じた速度(用紙3が厚紙のときには、薄紙および普通紙のときの約半分の速度)で用紙3が搬送されて、画像形成部5において、用紙3の表面にビットマップメモリ上に展開されている表面印刷データに基づく画像が形成される。このとき、転写バイアス設定処理で設定された表面用転写バイアスが転写ローラ30に供給される。表面に画像が形成された用紙3は、RAMにセットされている設定に基づいて、排紙トレイ36またはリヤカバートレイ37上に排紙される。
1枚の用紙3への画像の形成が達成されると、RAMに設定されている印刷枚数カウンタ(図示せず)の値がカウントアップ(+1)される(S10)。そして、そのカウントアップ後の印刷枚数カウンタの値がRAMにセットされている印刷枚数に到達したか否かが調べられる(S11)。印刷枚数に到達していなければ(S11:NO)、2枚目の用紙3の表面に画像を形成するための表面印刷処理が再び行われ(S9)、その表面印刷処理が終了すると、印刷枚数カウンタの値がカウントアップされる(S10)。こうして、RAMにセットされている印刷枚数分の表面印刷処理が行われると、印刷枚数カウンタの値の零へのリセットなどの後処理が行われて(S12)、用紙3の表面に画像を形成するための動作(表面画像形成動作)が終了する。
図4を参照して、表面画像形成動作が終了すると、放置時間タイマ44がスタートされて(S13)、その動作終了からの経過時間(分)の計測が開始される。その後は、PCから用紙3の裏面に画像を形成するための動作の開始を指示するコマンドとともに、用紙3の裏面に形成する画像のデータ(裏面印刷データ)が送られてきたかが繰り返し判断される(S14)。また、表面に画像が形成された用紙3がマルチパーパストレイ11上にセットされたか否かが繰り返し調べられる(S15)。用紙3がマルチパーパストレイ11上にセットされたか否かは、たとえば、マルチパーパストレイ11に関連して設けられる用紙検出スイッチ(図示せず)の検出信号に基づいて判断することができる。
そして、裏面印刷データが送られてきたか否かの判断、および用紙3がマルチパーパストレイ11上にセットされたか否かの判断がともに肯定されると(S14,S15:YES)、放置時間タイマ44がストップされて(S16)、そのときの放置時間タイマ44の値が保持される。
その後、PCから送られてきた裏面印刷データが、マイクロコンピュータ40に備えられているビットマップメモリ(図示せず)上に展開される(S17)。また、後述する転写バイアス設定処理により、裏面用転写バイアス(転写電流)が設定される(S18)。
つづいて、表面画像形成動作時の用紙3の排紙先が排紙トレイ36であったかリヤカバートレイ37であったかが判断される。言い換えれば、表面画像形成動作時に、用紙3がリヤカバートレイ37上にフェースアップ状態で排紙されたか否かが判断される(S19)。
そして、表面画像形成動作時の排紙先がリヤカバートレイ37上であった場合には(S19:YES)、下記式(1)中の「Z」に、RAMにセットされている印刷枚数から印刷枚数カウンタの値(この時点では、用紙3の裏面への画像の形成がまだ行われていないので、零)を減算し、これに1を加えた値を入力して、表面画像形成動作時の用紙3の排紙先に応じた補正後の裏面用転写バイアスが求められる。一方、表面画像形成動作時の排紙先が排紙トレイ36上であった場合には(S19:NO)、下記式(1)中の「Z」に、印刷枚数カウンタの値(この時点では、用紙3の裏面への画像の形成がまだ行われていないので、零)に1を加えた値を入力して、表面画像形成動作時の用紙3の排紙先に応じた補正後の裏面用転写バイアスが求められる。
補正後裏面用転写バイアス
=裏面用転写バイアス×exp[−B×(C×D)/(Z×F)]
+表面用転写バイアス×[1−exp{−B×(C×D)/(Z×F)}]
・・・(1)
B:定数
C:放置時間タイマ44により計測された経過時間
D:湿度センサ42により検出される湿
:用紙3の種類に応じた定数(薄紙:0.8、普通紙:1、厚紙:1.5)
これにより、表面画像形成動作時の排紙先がリヤカバートレイ37上であった場合には、後述する裏面印刷処理の実行回数(印刷枚数カウンタの値)が増えるほど、補正後裏面用転写バイアスが低く設定される。また、表面画像形成動作時の排紙先が排紙トレイ36上であった場合には、印刷枚数カウンタの値が大きくなるほど、補正後裏面用転写用バイアスが高く設定される。
排紙トレイ36およびリヤカバートレイ37上に排紙された用紙3は、最上位のものから順に周囲の湿気を吸収するので、上方に位置するものほど湿気を多く含んでおり、電気的抵抗値が小さいと考えられる。
リヤカバートレイ37上には、用紙3がフェースアップ状態で排紙されるので、その用紙3は、リヤカバートレイ37上での最上位の用紙3がマルチパーパストレイ11上で最下位に位置するように、マルチパーパストレイ11上にセットされる。したがって、マルチパーパストレイ11上の用紙3は、下方に位置するものほど湿気を多く含んでおり、電気的抵抗値が小さいと考えられる。そのため、印刷枚数カウンタの値が増えるほど、補正後裏面用転写バイアスが低く設定されることにより、次に述べる裏面転写処理において、各色トナー像を用紙3の表面または裏面に良好に転写させることできる。
また、排紙トレイ36上には、用紙3がフェースダウン状態で排紙されるので、その用紙3は、排紙トレイ36上での最上位の用紙3がマルチパーパストレイ11上で最上位に位置するように、マルチパーパストレイ11上にセットされる。したがって、マルチパーパストレイ11上の用紙3は、下方に位置するものほど乾燥しており、電気的抵抗値が大きいと考えられる。そのため、印刷枚数カウンタの値が増えるほど、補正後裏面用転写バイアスが高く設定されることにより、次に述べる裏面転写処理において、各色トナー像を用紙3の表面または裏面に良好に転写させることできる。
こうして、補正後裏面転写バイアスが設定されると、用紙3の裏面に画像を形成するための処理(裏面印刷処理)が行われる(S22)。具体的には、マルチパーパストレイ11上から用紙3が給紙され、その用紙3の種類に応じた速度(用紙3が厚紙のときには、薄紙および普通紙のときの約半分の速度)で用紙3が搬送されて、画像形成部5において、用紙3の裏面にビットマップメモリ上に展開されている裏面印刷データに基づく画像が形成される。このとき、補正後裏面用転写バイアスが転写ローラ30に供給される。裏面に画像が形成された用紙3は、RAMにセットされている設定に基づいて、排紙トレイ36またはリヤカバートレイ37上に排紙される。
1枚の用紙3への画像の形成が達成されると、RAMに設定されている印刷枚数カウンタの値がカウントアップ(+1)される(S23)。そして、そのカウントアップ後の印刷枚数カウンタの値がRAMにセットされている印刷枚数に到達したか否かが調べられる(S24)。印刷枚数に到達していなければ(S24:NO)、前述のS19〜S23の処理が再び行われる。そして、RAMにセットされている印刷枚数分の裏面印刷処理が行われると、印刷枚数カウンタの値の零へのリセットなどの後処理が行われる(S25)。そして、用紙3の表面および裏面に画像を形成するための一連の画像形成動作制御が終了する。
また、図3を参照して、ユーザにより設定された動作モードがマニュアルデュープレックスモードでない場合(S1:NO)、つまりシンプレックスモードである場合には、予め定めるシンプレックス印刷処理が行われる。そして、図4に示すS25の後処理が行われて、用紙3の表面に画像を形成するための一連の画像形成動作制御が終了する。なお、シンプレックス印刷処理は、前述の表面印刷処理と同様な処理であるので、その詳細な説明は省略する。
4.条件設定処理(転写バイアス設定処理)
図5は、転写バイアス設定処理を説明するためのフローチャートである。図6は、転写バイアス設定処理で参照される選択テーブルの内容の一例を示す図である。また、図7A、図8A、図9Aおよび図10Aは、転写バイアス設定処理で使用される環境テーブルの一例を示す図であり、図7B、図8B、図9Bおよび図10Bは、転写バイアス設定処理で使用される転写バイアステーブルの一例を示す図である。
転写バイアス設定処理は、マイクロコンピュータ40の条件設定部45によって実行される。
図5を参照して、転写バイアス設定処理では、まず、温度センサ41および湿度センサ42の検出信号が参照されて、カラーレーザプリンタ1の使用環境温度および使用環境湿度を含む環境情報が取得される(S31)。そして、マイクロコンピュータ40のROMに格納されている選択テーブルが参照されて、使用環境温度および使用環境湿度に応じて、図7A、図8A、図9Aおよび図10Aに示す環境テーブルのうちの1つが選択される(S32)。
選択テーブルは、図6に示すグラフをテーブル化したものである。図6に示すグラフでは、相対湿度および温度がそれぞれ縦軸および横軸にとられて、この縦軸および横軸を2辺とする矩形状の領域が4つの領域Aa,Ab,Ac,Adに分けられている。領域Aaと領域Abとの境界線は、温度10℃かつ相対湿度30%の点から温度20℃かつ相対湿度27%の点までほぼ直線的に傾き、温度20℃かつ相対湿度27%の点から温度40℃かつ相対湿度27%の点までほぼ直線的に延びている。領域Abと領域Acとの境界線は、温度10℃かつ相対湿度45%の点から温度20℃かつ相対湿度40%の点までほぼ直線的に傾き、温度20℃かつ相対湿度40%の点から温度40℃かつ相対湿度40%の点までほぼ直線的に延びている。また、領域Acと領域Adとの境界線は、温度10℃かつ相対湿度70%の点から温度40℃かつ相対湿度70%の点までほぼ直線的に延びている。
温度センサ41の検出信号から取得される使用環境温度および湿度センサ42の検出信号から取得される使用環境湿度が、図6に示す領域Aa,Ab,Ac,Adのうちのどの領域に含まれるかが調べられる。そして、領域Aaに含まれる場合には、図7Aに示す環境テーブルが選択され、領域Abに含まれる場合には、図8Aに示す環境テーブルが選択され、領域Acに含まれる場合には、図9Aに示す環境テーブルが選択され、領域Adに含まれる場合には、図10Aに示す環境テーブルが選択される。
各環境テーブルは、図7A、図8A、図9Aおよび図10Aに示すように、SXテーブル、MDX1テーブルおよびMDX2テーブルの3つのテーブルを含む。SXテーブル、MDX1テーブルおよびMDX2テーブルは、図7B、図8B、図9Bおよび図10Bに示す転写バイアステーブルのアドレスを、用紙3の種類(厚さ)および幅の各組合せに対応づけて、ROMに記憶させることにより作成されている。
図7Aに示すSXテーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶されている。
図7Aに示すMDX1テーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「4」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「4」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「13」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「12」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶されている。
図7Aに示すMDX2テーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「12」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶されている。
図8Aに示すSXテーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶されている。
図8Aに示すMDX1テーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「12」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「12」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶されている。
図8Aに示すMDX2テーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「12」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶されている。
図9Aに示すSXテーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「12」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「13」が記憶されている。
図9Aに示すMDX1テーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「4」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「13」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「13」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「13」が記憶されている。
図9Aに示すMDX2テーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「12」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「13」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「13」が記憶されている。
図10Aに示すSXテーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「1」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「2」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「3」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「11」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「12」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「13」が記憶されている。
図10Aに示すMDX1テーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「7」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「7」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「7」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「7」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「7」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「7」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「16」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「16」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「16」が記憶されている。
図10Aに示すMDX2テーブルには、薄紙(薄い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「5」が記憶され、薄紙(薄い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「6」が記憶され、薄紙(薄い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「6」が記憶されている。また、普通紙(ふつう)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「5」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「5」が記憶され、普通紙(ふつう)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「」が記憶されている。さらに、厚紙(厚い)および幅120mm以下の組合せに対応づけて、アドレス「14」が記憶され、厚紙(厚い)および幅120〜170mmの組合せに対応づけて、アドレス「14」が記憶され、厚紙(厚い)および幅170mm以上の組合せに対応づけて、アドレス「15」が記憶されている。
図5を参照して、環境テーブルが選択されると、次に、マイクロコンピュータ40のビットマップメモリに現在展開されている印刷データが裏面印刷データであるか否かが判断される(S33)。そして、印刷データが裏面印刷データでない場合(S33:NO)、つまり印刷データが表面印刷データであって、これ以降に表面画像形成動作が行われる場合には、S32で選択された環境テーブルに含まれるSXテーブルが、表面用転写バイアスの設定のために参照すべきテーブルとして選択される(S34)
一方、ビットマップメモリに現在展開されている印刷データが裏面印刷データであって、これ以降に裏面画像形成動作が行われる場合には(S33:YES)、図4に示すS13〜S16で放置時間タイマ44により計測された経過時間(表面画像形成動作終了からの経過時間)が取得される(S35)。そして、その取得した経過時間をRAMにセットされている印刷枚数で除算して得られる除算値が予め定めるY以上であるか否かが判断される(S36)。
除算値がY以上である場合には(S36:YES)、S32で選択された環境テーブルに含まれるSXテーブルが、裏面用転写バイアスの設定のために参照すべきテーブルとして選択される(S34)。すなわち、除算値がY以上である場合には、表面画像形成動作終了から長時間が経過しており、表面に画像が形成された用紙3は、排紙トレイ36またはリヤカバートレイ37上に長時間放置されることにより、周囲の湿気を吸収して、その表面に画像が形成される前の状態に戻っていると考えられる。そのため、除算値がY以上である場合には、ビットマップメモリに現在展開されている印刷データが表面印刷データである場合と同じく、S32で選択された環境テーブルに含まれるSXテーブルが選択される。
除算値がY未満である場合には(S36:NO)、さらに、その除算値がX(たとえば、X=1)以上であるか否かが判断される(S37)。そして、除算値がX以上Y(たとえば、Y=3)未満である場合(S37:YES)、S32で選択された環境テーブルに含まれるMDX2テーブルが、裏面用転写バイアスの設定のために参照すべきテーブルとして選択される(S38)。一方、除算値がX未満である場合(S37:NO)、S32で選択された環境テーブルに含まれるMDX1テーブルが、裏面用転写バイアスの設定のために参照すべきテーブルとして選択される(S39)。
こうして、参照すべきテーブル(参照テーブル)が選択されると、RAMに記憶されている用紙3の種類および幅に関する情報が読み出される(S40)。そして、参照テーブルが参照されて、その用紙3の種類(厚さ)および幅に対応するアドレスが取得される(S41)。
マイクロコンピュータ40のROMには、図7A、図8A、図9Aおよび図10Aに示す各環境テーブルに対応づけて、図7B、図8B、図9Bおよび図10Bに示す転写バイアステーブルが格納されている。各転写バイアステーブルは、アドレスごとに、ブラックプロセス部14K、イエロープロセス部14Y、マゼンタプロセス部14Mおよびシアンプロセス部14Cの各転写ローラ30に供給すべき転写バイアスを記憶している。
図7Bに示す転写バイアステーブルは、図7Aに示す環境テーブルに対応づけてROMに格納されている。この図7Bに示す転写バイアステーブルには、アドレス「1」に対応づけて、ブラックプロセス部14Kの転写ローラ30に対する転写バイアス(以下「ブラック転写バイアス」という。)として9μAが記憶され、イエロープロセス部14Yの転写ローラ30に対する転写バイアス(以下「イエロー転写バイアス」という。)として10μAが記憶され、マゼンタプロセス部14Mの転写ローラ30に対する転写バイアス(以下「マゼンタ転写バイアス」という。)として11μAが記憶され、シアンプロセス部14Cの転写ローラ30に対する転写バイアス(以下「シアン転写バイアス」という。)として12μAが記憶されている。また、アドレス「2」に対応づけて、ブラック転写バイアスとして10μAが記憶され、イエロー転写バイアスとして11μAが記憶され、マゼンタ転写バイアスとして12μAが記憶され、シアン転写バイアスとして13μAが記憶されている。このように、図7Bに示す転写バイアステーブルには、アドレス「1」「2」「3」「4」「11」「12」「13」にそれぞれ対応づけて、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが記憶されている。
図8Bに示す転写バイアステーブルは、図8Aに示す環境テーブルに対応づけてROMに格納されている。この図8Bに示す転写バイアステーブルには、アドレス「1」に対応づけて、ブラック転写バイアスとして9μAが記憶され、イエロー転写バイアスとして10μAが記憶され、マゼンタ転写バイアスとして11μAが記憶され、シアン転写バイアスとして12μAが記憶されている。また、アドレス「2」に対応づけて、ブラック転写バイアスとして10μAが記憶され、イエロー転写バイアスとして11μAが記憶され、マゼンタ転写バイアスとして12μAが記憶され、シアン転写バイアスとして13μAが記憶されている。このように、図8Bに示す転写バイアステーブルには、アドレス「1」「2」「3」「4」「11」「12」「13」にそれぞれ対応づけて、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが記憶されている。
図9Bに示す転写バイアステーブルは、図9Aに示す環境テーブルに対応づけてROMに格納されている。この図9Bに示す転写バイアステーブルには、アドレス「1」に対応づけて、ブラック転写バイアスとして7μAが記憶され、イエロー転写バイアスとして8μAが記憶され、マゼンタ転写バイアスとして9μAが記憶され、シアン転写バイアスとして10μAが記憶されている。また、アドレス「2」に対応づけて、ブラック転写バイアスとして8μAが記憶され、イエロー転写バイアスとして9μAが記憶され、マゼンタ転写バイアスとして10μAが記憶され、シアン転写バイアスとして11μAが記憶されている。このように、図9Bに示す転写バイアステーブルには、アドレス「1」「2」「3」「4」「11」「12」「13」にそれぞれ対応づけて、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが記憶されている。
図10Bに示す転写バイアステーブルは、図10Aに示す環境テーブルに対応づけてROMに格納されている。この図10Bに示す転写バイアステーブルには、アドレス「1」に対応づけて、ブラック転写バイアスとして9μAが記憶され、イエロー転写バイアスとして8μAが記憶され、マゼンタ転写バイアスとして9μAが記憶され、シアン転写バイアスとして12μAが記憶されている。また、アドレス「2」に対応づけて、ブラック転写バイアスとして10μAが記憶され、イエロー転写バイアスとして9μAが記憶され、マゼンタ転写バイアスとして10μAが記憶され、シアン転写バイアスとして13μAが記憶されている。このように、図10Bに示す転写バイアステーブルには、アドレス「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「11」「12」「13」「14」「15」「16」にそれぞれ対応づけて、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが記憶されている。
図5を参照して、参照テーブルからアドレスが取得されると、そのアドレスが参照テーブルと対応づけられた転写バイアステーブルに与えられて、その転写バイアステーブルからブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが読み出される。そして、その読み出されたブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが、表面用転写バイアスまたは裏面用転写バイアスとして設定されて(S40)、この転写バイアス設定処理が終了する。
5.転写バイアス設定例
<設定例1>
使用環境温度が20℃であり、使用環境湿度が20%である場合、図7Aに示す環境テーブルが選択される。そして、マイクロコンピュータ40のビットマップメモリに展開されている印刷データが表面印刷データであるか、または、表面画像形成動作終了からの経過時間をRAMにセットされている印刷枚数で除算して得られる除算値がY以上であれば、図7Aに示す環境テーブルに含まれるSXテーブルが選択される。さらに、用紙3が薄紙であり、その幅が120mm以下であれば、SXテーブルからアドレス「2」が取得される。このアドレス「2」は、図7Bに示す転写バイアステーブルに与えられる。その結果、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが、それぞれ10μA、11μA、12μAおよび13μAに設定される。
<設定例2>
使用環境温度が20℃であり、使用環境湿度が20%である場合、図7Aに示す環境テーブルが選択される。そして、マイクロコンピュータ40のビットマップメモリに展開されている印刷データが表面印刷データであるか、または、表面画像形成動作終了からの経過時間をRAMにセットされている印刷枚数で除算して得られる除算値がY以上であれば、図7Aに示す環境テーブルに含まれるSXテーブルが選択される。さらに、用紙3が薄紙であり、その幅が170mm以上であれば、SXテーブルからアドレス「1」が取得される。このアドレス「1」は、図7Bに示す転写バイアステーブルに与えられる。その結果、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが、それぞれ9μA、10μA、11μAおよび12μAに設定される。
<設定例3>
使用環境温度が20℃であり、使用環境湿度が20%である場合、図7Aに示す環境テーブルが選択される。そして、表面画像形成動作終了からの経過時間をRAMにセットされている印刷枚数で除算して得られる除算値がX未満であれば、図7Aに示す環境テーブルに含まれるMDX1テーブルが選択される。さらに、用紙3が薄紙であり、その幅が120mm以下であれば、MDX1テーブルからアドレス「4」が取得される。このアドレス「4」は、図7Bに示す転写バイアステーブルに与えられる。その結果、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが、それぞれ12μA、13μA、15μAおよび17μAに設定される。
<設定例4>
使用環境温度が25℃であり、使用環境湿度が35%である場合、図8Aに示す環境テーブルが選択される。そして、表面画像形成動作終了からの経過時間をRAMにセットされている印刷枚数で除算して得られる除算値がX未満であれば、図8Aに示す環境テーブルに含まれるMDX1テーブルが選択される。さらに、用紙3が薄紙であり、その幅が120mm以下であれば、MDX1テーブルからアドレス「2」が取得される。このアドレス「2」は、図Bに示す転写バイアステーブルに与えられる。その結果、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが、それぞれ10μA、11μA、12μAおよび13μAに設定される。
<設定例5>
使用環境温度が25℃であり、使用環境湿度が50%である場合、図9Aに示す環境テーブルが選択される。そして、マイクロコンピュータ40のビットマップメモリに展開されている印刷データが表面印刷データであるか、または、表面画像形成動作終了からの経過時間をRAMにセットされている印刷枚数で除算して得られる除算値がY以上であれば、図9Aに示す環境テーブルに含まれるSXテーブルが選択される。さらに、用紙3が薄紙であり、その幅が120mm以下であれば、SXテーブルからアドレス「3」が取得される。このアドレス「3」は、図9Bに示す転写バイアステーブルに与えられる。その結果、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが、それぞれ9μA、10μA、11μAおよび12μAに設定される。
<設定例6>
使用環境温度が25℃であり、使用環境湿度が50%である場合、図9Aに示す環境テーブルが選択される。そして、マイクロコンピュータ40のビットマップメモリに展開されている印刷データが表面印刷データであるか、または、表面画像形成動作終了からの経過時間をRAMにセットされている印刷枚数で除算して得られる除算値がY以上であれば、図9Aに示す環境テーブルに含まれるSXテーブルが選択される。さらに、用紙3が普通紙であり、その幅が120mm以下であれば、SXテーブルからアドレス「2」が取得される。このアドレス「2」は、図9Bに示す転写バイアステーブルに与えられる。その結果、ブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが、それぞれ8μA、9μA、10μAおよび11μAに設定される。
<設定例1と設定例2との比較>
設定例1と設定例2とを比較して判るように、使用環境温度20℃、使用環境湿度20%の環境下で、用紙3の幅以外の条件が同じであれば、幅が相対的に小さい用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合のブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスは、それぞれ幅が相対的に大きい用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合のブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアス以上の値に設定される。
幅の小さな用紙3は、用紙の存在しない部分の割合が大きいため、低電流制御においては、その用紙3の電気的抵抗値は、用紙3へのトナー像の転写に大きな影響を与える。したがって、幅の相対的に小さな用紙3に画像が形成される場合に、幅の相対的に大きな用紙3に画像が形成される場合と比較して、高いブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが転写ローラ30に供給されることにより、各色トナー像を用紙3の表面または裏面に良好に転写させることできる。その結果、用紙3の幅にかかわらず、用紙3の表面または裏面に良好(高品質)な画像を形成することができる。
<設定例1と設定例3との比較>
設定例1と設定例3とを比較して判るように、使用環境温度20℃、使用環境湿度20%の環境下で、表面画像形成動作終了からの経過時間以外の条件が同じであれば、相対的に短い経過時間の経過後に用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合のブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスは、それぞれ相対的に長い経過時間の経過後に用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合のブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアス以上の値に設定される。
表面画像形成動作終了直後の用紙3は、トナー像を用紙3に定着させるための加熱により乾燥し、電気的抵抗値が高い状態となっているが、表面画像形成動作終了から長時間放置されると、用紙3は、周囲の湿気を吸収して、その表面に画像が形成される前の電気的抵抗値の低い状態に戻る。したがって、相対的に短い経過時間の経過後に用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合に、相対的に長い経過時間の経過後に用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合と比較して、高いブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが転写ローラ30に供給されることにより、各色トナー像を用紙3の表面または裏面に良好に転写させることできる。その結果、表面画像形成動作終了からの経過時間にかかわらず、用紙3の表面または裏面に良好(高品質)な画像を形成することができる。
<設定例3と設定例4との比較>
設定例3と設定例4とを比較して判るように、使用環境温度および使用環境湿度以外の条件が同じであれば、使用環境温度20℃、使用環境湿度20%の環境下で用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合のブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスは、それぞれ使用環境温度25℃、使用環境湿度35%の環境下で用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合のブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアス以上の値に設定される。
使用環境温度20℃、使用環境湿度20%の環境下に置かれた用紙3は、使用環境温度25℃、使用環境湿度35%の環境下に置かれた用紙3よりも乾燥し、その電気的抵抗値が高い。したがって、湿度が相対的に低い環境下で用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合に、湿度が相対的に高い環境下で用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合と比較して、高いブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが転写ローラ30に供給されることにより、各色トナー像を用紙3の表面または裏面に良好に転写させることできる。その結果、使用環境湿度にかかわらず、用紙3の表面または裏面に良好(高品質)な画像を形成することができる。
<設定例5と設定例6との比較>
設定例5と設定例6とを比較して判るように、使用環境温度25℃、使用環境湿度50%の環境下で、用紙3の厚さ以外の条件が同じであれば、厚さが相対的に薄い用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合のブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスは、それぞれふつうの厚さ(普通紙)の用紙3の表面または裏面に画像が形成される場合のブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアス以上の値に設定される。
厚さの厚い用紙3は、厚さの薄い用紙3よりも一般的に電気的抵抗値が高い。したがって、厚さの相対的に薄い用紙3に画像が形成される場合に、厚さの相対的に厚い用紙3に画像が形成される場合と比較して、高いブラック転写バイアス、イエロー転写バイアス、マゼンタ転写バイアスおよびシアン転写バイアスが転写ローラ30に供給されることにより、各色トナー像を用紙3の表面または裏面に良好に転写させることできる。その結果、用紙3の厚さにかかわらず、用紙3の表面または裏面に良好(高品質)な画像を形成することができる。
以上のように、マニュアルデュープレックスモードにおいて、用紙3の表面に画像が形成されるときの表面用転写バイアスと、用紙3の裏面に画像が画像が形成されるときの裏面用転写バイアスとが個別に設定される。そのため、用紙3の表面に対する画像の形成時と裏面に対する画像の形成時とで、転写バイアスをそれぞれ最適に設定することができ、それぞれ最適な転写バイアスで画像形成部5を動作させることができる。その結果、マニュアルデュープレックスモードにおいて、用紙3の両面に良好な画像を形成することができる。
6.他の条件設定処理
図11は、条件設定部45により実行される他の条件設定処理を説明するためのフローチャートである。
この条件設定処理は、用紙3の表面および裏面に画像が形成されるときの現像バイアスを設定するための処理であり、用紙3の表面に画像を形成するための表面印刷処理(図3に示すS9)および用紙3の裏面に画像を形成するための裏面印刷処理(図4に示すS22)の前に行われる。
まず、マイクロコンピュータ40により、裏面印刷処理前であるか否かが判断される(S51)。
裏面印刷処理前でない場合(S51:NO)、つまり表面印刷処理前である場合には、現像バイアスが予め定める通常現像バイアスに設定されて(S52)、この条件設定処理が終了する。
裏面印刷処理前である場合には(S51:YES)、湿度センサ42の検出信号から取得される使用環境湿度が20%以下であるか否かが調べられる(S53)。使用環境湿度が20%よりも高い場合には、現像バイアスが予め定める通常現像バイアスに設定されて(S52)、この条件設定処理が終了する。
一方、使用環境湿度が20%以下である場合には、現像バイアスが通常現像バイアスよりも低い低湿用現像バイアスに設定される(S53)。また、低湿用現像画像制御(γ補正)が設定されて、この条件設定処理が終了する。低湿用現像画像制御が設定された場合には、用紙3に形成すべき画像のデータに対して、現像バイアスが低下したことによって狂ったγを補正するための処理が施される。
このように、湿度センサ42により検出される湿度が20%以下である低湿環境下では、用紙3の裏面に画像が形成されるときの現像バイアスが表面に画像が形成されるときの現像バイアスよりも低く設定される。これにより、裏面に対する画像形成時に、現像ローラ24から感光ドラム20へのトナーの過剰な供給を抑制することができ、感光ドラム20に良好なトナー像を担持させることができる。そのため、マニュアルデュープレックスモードにおいて、用紙3の両面に良好な画像を形成することができる。
本発明の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。 図1に示すカラーレーザプリンタの制御系のブロック図である。 図2に示すマイクロコンピュータにより実行される画像形成動作制御を説明するためのフローチャート(その1)である。 図2に示すマイクロコンピュータにより実行される画像形成動作制御を説明するためのフローチャート(その2)である。 図2に示す条件設定部により実行される転写バイアス設定処理を説明するためのフローチャートである。 図5の転写バイアス設定処理で参照される選択テーブルの内容の一例を示す図である。 図5の転写バイアス設定処理で使用される環境テーブルの一例を示す図である。 図7Aの環境テーブルに対応づけられた転写バイアステーブルの一例を示す図である。 図5の転写バイアス設定処理で使用される環境テーブルの一例を示す図である。 図8Aの環境テーブルに対応づけられた転写バイアステーブルの一例を示す図である。 図5の転写バイアス設定処理で使用される環境テーブルの一例を示す図である。 図9Aの環境テーブルに対応づけられた転写バイアステーブルの一例を示す図である。 図5の転写バイアス設定処理で使用される環境テーブルの一例を示す図である。 図10Aの環境テーブルに対応づけられた転写バイアステーブルの一例を示す図である。 図2に示す条件設定部により実行される他の条件設定処理(現像バイアスを設定する処理)を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 カラーレーザプリンタ
3 用紙
5 画像形成部
7 給紙カセット
11 マルチパーパストレイ
20 感光ドラム
24 現像ローラ
30 転写ローラ
36 排紙トレイ
37 リヤカバートレイ
40 マイクロコンピュータ
42 湿度センサ
44 放置時間タイマ
45 条件設定部
46 転写バイアス制御部
47 現像バイアス制御部

Claims (7)

  1. 記録媒体の画像形成面に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に供給すべき記録媒体がセットされる記録媒体供給部と、前記画像形成部で画像が形成された記録媒体が排出される記録媒体排出部とを備え、第1の画像形成面に画像が形成されて、前記記録媒体排出部に排出された記録媒体を、手動により、前記記録媒体供給部にセットして、当該記録媒体の前記第1の画像形成面と反対側の第2の画像形成面に画像を形成させるマニュアル両面モードを有する画像形成装置であって、
    前記マニュアル両面モードにおいて、前記第1の画像形成面に画像が形成されるときの前記画像形成部の動作条件、および前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの前記画像形成部の動作条件を個別に設定する条件設定手段と、
    前記条件設定手段によって設定される各動作条件に基づいて、前記画像形成部を制御する制御手段と
    湿度を検出する湿度検出手段とを備え、
    前記画像形成部は、
    記録媒体に形成されるべき画像に対応した現像剤像を担持する像担持体と、
    現像バイアスが供給され、この現像バイアスにより、現像剤を前記像担持体に供給する現像剤供給体とを備え、
    前記条件設定手段は、前記湿度検出手段によって検出される湿度が予め定める湿度以下の場合には、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの現像バイアスを、前記第1の画像形成面に画像が形成されるときの現像バイアスよりも低く設定することを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記条件設定手段は、記録媒体の厚さに基づいて、各動作条件を個別に設定することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記条件設定手段は、記録媒体の幅に基づいて、各動作条件を個別に設定することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 所定数の記録媒体の前記第1の画像形成面への画像の形成が完了してから、前記第2の画像形成面への画像の形成のための動作が開始されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段を備え、
    前記条件設定手段は、前記経過時間計測手段によって計測された経過時間に基づいて、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの前記画像形成部の動作条件を設定することを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、
    記録媒体に形成されるべき画像に対応した現像剤像を担持する像担持体と、
    転写バイアスが供給され、この転写バイアスにより、前記像担持体に担持された現像剤像を記録媒体の画像形成面に転写させる転写手段とを備え、
    前記条件設定手段は、
    前記経過時間計測手段によって計測された経過時間が予め定める時間未満の場合に、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの転写バイアスを設定するために参照すべきテーブルを記憶する第1記憶手段と、
    前記第1の画像形成面に画像が形成されるときの転写バイアス、および、前記経過時間計測手段によって計測された経過時間が前記予め定める時間以上の場合に、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの転写バイアスを設定するために参照すべきテーブルを記憶する第2記憶手段とを備えていることを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記条件設定手段は、複数の記録媒体の前記第2の画像形成面への画像の形成が連続して行われる場合に、画像形成動作の回数に基づいて、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの前記画像形成部の動作条件を設定することを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成部は、
    記録媒体に形成されるべき画像に対応した現像剤像を担持する像担持体と、
    転写バイアスが供給され、この転写バイアスにより、前記像担持体に担持された現像剤像を記録媒体の画像形成面に転写させる転写手段とを備え、
    前記記録媒体排出部は、
    画像が形成された画像形成面を上方に向けて記録媒体が排出され、その排出される記録媒体が順に上方に積み重ねて載置されるフェースアップ排出部と、
    画像が形成された画像形成面を下方に向けて記録媒体が排出され、その排出される記録媒体が順に上方に積み重ねて載置されるフェースダウン排出部とを備え、
    前記記録媒体供給部は、複数の記録媒体を積み重ねた状態で載置することができ、その載置された記録媒体を最上位のものから順に、前記画像形成部に向けて送り出すものであり、
    前記条件設定手段は、前記フェースアップ排出部に排出された複数の記録媒体が前記記録媒体供給部にセットされて、その複数の記録媒体の前記第2の画像形成面への画像の形成が連続して行われるか、前記フェースダウン排出部に排出された複数の記録媒体が前記記録媒体供給部にセットされて、その複数の記録媒体の前記第2の画像形成面への画像の形成が連続して行われるかに応じて、前記第2の画像形成面に画像が形成されるときの転写バイアスを設定することを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
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