JP3089681B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
重画像形成機能を有する、転写式画像形成装置に関す
る。
像プロセスにより第1の像担持体としての感光体・誘電
体等に目的の画像情報に対応した可転写像(トナー像)
を形成担持させ、その第1の像担持体面の可転写像を該
像担持体面に第2の像担持体としての転写材(転写用
紙)をバイアスを印加した転写部材(転写ローラ・転写
ベルトなど)で当接させることで該転写材面側へ転写さ
せる転写方式の画像形成装置に関する。
像形成装置の一例の概略構成を示した。本例の画像形成
装置は電子写真プロセス利用のレーザープリンタであ
る。
の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)である。
該感光ドラム1は矢印の時計方向に所定の周速度(プロ
セススピード)をもって回転駆動され、その回転過程で
一次帯電器2によりマイナスの所定の暗電位VD に一様
に帯電処理される。
示の画像読取装置・ワードプロセッサ・コンピュータ等
のホスト装置から入力される目的画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力し、前記のように一次帯電器2でマイナスに一様
帯電された感光ドラム1面が該レーザービームで走査露
光されることで露光部分は電位絶対値が小さくなって明
電位VL となり回転感光ドラム1面に目的の画像情報に
対応した静電潜像が形成されていく。
のトナーで反転現像(レーザー露光部VL にトナーが付
着)されて顕像化される。
aを有し、そのスリーブ外周面にマイナスの電荷をもっ
たトナーの薄層がコートされてドラム1面と対向し、ス
リーブ4aにはその絶対値がドラム1の暗電位VD より
も小さく、明電位VL よりも大きな現像バイアス電圧V
DCが印加されていることで、スリーブ4a上のトナーが
感光ドラム1の明電位VL の部分にのみ転移して潜像が
顕像化(反転現像)される。
ている第2の像担持体としての転写材15が給紙ローラ
13の駆動により1枚宛繰り出し給送され、搬送ガイド
12a、レジストローラ対10・11、転写ガイド8・
9を経由して、感光ドラム1とこれに当接させて電源1
8で転写バイアスを印加した転写部材としての転写ロー
ラ5とのニップ部(転写部)nへ感光ドラム1の回転と
同期どりされた適切なタイミングをもって給送されて該
給送転写材15の面に感光ドラム1面側のトナー像が順
次に転写されていく。転写部材としての転写ローラ5の
抵抗値は108〜109 Ωcm程度のものが適当であ
る。
面から分離され、搬送ガイド12bで定着器7へ導入さ
れて転写トナー像の定着を受け、画像形成物(プリン
ト)として排紙トレイ16へ出力される。転写材分離後
の感光ドラム1面はクリーニング装置6で転写残りトナ
ー等の感光ドラム面残留物の除去を受けて清浄面化され
て繰り返して作像に供される。
mm、ローラ長22cm、ローラ硬度30°とし、直径
30mmの感光ドラム1への加圧を1.4Kgとすると
転写ローラ5と感光ドラム1で形成するニップ部nの幅
は3mm程度となる。このとき転写ローラ芯金と、転写
ローラ5と感光ドラム1で形成するニップ部nとの間の
抵抗は、転写ローラとして2.5×108 Ωcm(2K
V印加)のゴム材を使用した場合には2×108 Ωとな
る。
金属酸化物を添加分散することにより調整している。そ
のようなゴム材は、製造時に若干抵抗値が振れたり、環
境により抵抗値が変動する。そのような抵抗値変動が生
じても安定して転写を実行させるために、非転写時(非
通紙時)に像担持体1面の暗電位部に当接している転写
部材5に定電流のバイアスを印加し、その時発生する電
圧をもとに転写時(通紙時)に転写部材5に印加する電
圧を決定する転写電圧制御方法が提案されている。
正抵抗値である場合における、転写ローラ5への印加電
圧(KV)と、非転写時A及び転写時Bにおける転写ロ
ーラ電流値(μA)との関係グラフの一例を示す。
Aが適正転写電流値範囲である。印加電圧軸においてV
P とVK はその最適転写電流値範囲に対応する最適転写
電圧値範囲の下限値と上限値である。転写電流値4μA
以下(電圧値VP 以下)では転写不良が生じ、7μA以
上(電圧値VK 以上)では転写電流が転写用紙を突きぬ
けて画像不良を生じたり、感光ドラム1の電位を下げて
しまったりする弊害を生じる。
電流制御(I0 )を行ない、このときに生じた電圧VT
をもとに転写時Bに転写ローラ5に印加する電圧を決定
してやれば良い。図8の例ではVT をそのまま印加すれ
ばVP 〜VK の範囲のほぼ中央の最適電圧が得られるこ
とになる(特願昭63−276106号等参照)。
5の抵抗値が比較的高い場合と、低い場合とにおける、
上記と同様の関係グラフの一例を示した。これ等の場合
も同様にして非転写時Aに10μAの定電流制御を行な
い、このときの電圧VT をもとに転写時Bにおける転写
ローラ5に対する印加電圧を制御すればよい。
及び図10では必ずしもVP 〜VKの範囲の中央にはな
らず、許容限度に対しほとんどマージンがない。
先に提案している(特願平2−130599号)。この
方法によれば、定数aやbを例えば、 a=0.6、 b=1.2 などとすることで、図9の例においては VT′=0.6×4.3+1.2≒3.78(KV) 図10の例においては VT′=0.6×2.0+1.2≒2.40(KV) という具合に、各々の図中に示すごとくVT をVP 〜V
K の範囲のほぼ中央のほぼ最適な値VT′へ補正出来
る。
来例では以下に述べる不都合のある事が判った。
しての転写用紙15を放置した場合には転写用紙の抵抗
値が大幅に低下し、非転写時・転写時における転写ロー
ラ電流値の差が減少する。このため、特に、抵抗の低い
転写ローラでは図11のように転写時の転写ローラ電流
の特性曲線が(B)からB′ のようにシフト状態とな
ることで、VT′>VK″ となり、転写電流の転写用紙
突き抜け現象が生じ易くなる。
写用紙15の抵抗が下がると、感光ドラム1上でトナー
の存在する明部には転写電流が流れにくく、トナーの存
在しない暗部に転写電流が集中してしまう様になり、こ
の結果、画像パターンに応じたゴーストが生じる事もあ
る。
成機能や多重画像形成機能を備えたものである場合にお
いては、転写用紙15の第1面(又は第1回目)の画像
転写が実行されてその転写画像の定着処理がなされるこ
とで、転写用紙は水分が蒸発して高抵抗化した状態にな
る。従ってこの転写用紙を第2面(又は第2回目)の画
像転写のために再び転写部へ通紙すると、このときの転
写用紙は上記のように高抵抗化しているので、転写時・
非転写時における転写ローラ電流値の差が今度は増大し
て図12のように転写時の転写ローラ電流の特性曲線が
(B)からB″のようにシフト状態となることで、
VT′<VP″ となり、転写不良を生じ易くなる。
態はいずれも転写ローラ5の抵抗が比較的高い場合に
は、転写ローラ5・転写用紙15・感光ドラム1を含め
た系全体の抵抗値が転写用紙の抵抗に左右されにくいの
で生じないが、転写ローラ5の抵抗が低い場合には転写
用紙15の抵抗変動に系全体の抵抗が大きく影響される
様になるので生じ易くなるものである。特に高湿環境下
においては長期の放置により転写ローラ5自体の抵抗が
1/2〜1/3と大幅に低下する傾向にあり、この事が
上記現象を生じ易くさせるための主たる原因ともなって
いる。
機能を有し、可転写像を形成担持させた像担持体面に対
して転写材をバイアスを印加した転写部材で当接させて
像担持体面側の可転写像を転写材面側へ転写させる画像
形成装置において、両面又は多重画像形成実行時の第1
面(又は第1回目)と第2面(又は第2回目)の転写プ
ロセスにおいて何れの転写プロセスのときも常に安定し
た転写性が得られるようにすることを目的とする。
徴とする画像形成装置である。
し、可転写像を形成担持させた像担持体面に対して転写
材をバイアスを印加した転写部材で当接させて像担持体
面側の可転写像を転写材面側へ転写させる画像形成装置
であり、転写時に転写部材に印加される電圧が下記の転
写電圧算定式(1)で算出される電圧VT′に制御され
ること、及び該式(1)において電圧VT の値を所定の
基準電圧値と比較させ、その結果により定数a及びbが
変更制御されること、両面画像形成または多重画像形成
の場合において該式(1)の定数a,bが少なく とも電
圧V T の値及び第1面或いは第1回目の画像形成実行モ
ードと第2面或いは第2回目の画像形成実行モードとの
モードの違いに基いて各モードで変更制御されることを
特徴とする画像形成装置。 記 VT′=a・VT +b …… (1) ただし、VT :非転写時に像担持体面の暗電位部に当接
している転写部材に定電流バイアスを印加し、その時発
生する電圧。 a,b:定数(ゼロを含む)
れる電圧値VT′をもって転写部材を転写時に定電圧制
御することを基本とし、更に該式中の電圧VT の値を所
定の基準電圧値と比較させて定数a及びbを変更制御さ
せてVT′を補正し、その補正電圧値VT′にて転写部材
を転写時に定電圧制御することで、その算定電圧値
VT′は転写部材や転写用紙の抵抗値が環境変動に伴な
い大幅に変動していても常に高精度に転写可能電圧範囲
のほぼ中央の値となり、常に最適な転写性が得られるよ
うになり、また転写性に対するマージンが広くとれるよ
うになる。
する画像形成装置では前記算定式(1)の定数変更条件
に、第1面(又は第1回目)の画像形成実行モードと、
第2面(又は第2回目)の画像形成実行モードとのモー
ドの違いを考慮させて定数a,bを変更制御させること
で上記の両モード間での転写性に差を生じさせることな
く、両モード時とも常に安定した転写性を得ることがで
きる。
大電圧を抑えることができるので、高圧電源の負荷を小
さくすることができる。
境によって変化した場合でも、その転写部材の使用可能
電圧範囲内で常に適正に転写を実行させることができ
る。
を転写可能電圧範囲の中央付近に設定することができる
ことで普通紙の転写のラチュードを広げることができ
る。
圧が高い場合には転写バイアスを適宜任意に高くして転
写性を向上することができる。
の低い転写材の場合には転写バイアスを転写可能電圧範
囲の下限側に設定させて高圧電源の負荷を小さくするこ
ともできる。
は複数設定し、そのうちの適当な選択電圧値を電圧VT
と比較させる電圧値とすることもできる。
略構成を示した。プロセス機器・作像プロセス自体は前
述図7例のものと同様であるから再度の説明を省略す
る。
ec、感光ドラム1の直径30mm、転写ローラ5の直
径20mm、感光ドラム1の暗電位VD =ー700V、
明電位VL =ー150V、反転現像、現像バイアスVDC
=ー500V、転写ローラ5の加圧力1.4Kg、転写
材は70g/m2 の普通紙、という条件である場合につ
いて述べる。
定電流電源としても、定電圧電源としても使えるように
構成されている。19は転写ローラバイアスの電圧検出
手段、21はCPU、22はI/Oポート、23はメモ
リ、20はアースである。
のフローチャートである。
なって、非転写時(非通紙時;感光ドラム前回転期間、
紙間など)に転写ローラ5に対して本実施例ではI0 =
10μAの電流を流して転写ローラ5を定電流制御する
(ステップS1) .このときの転写電圧VT (KV)を測定する(ステ
ップS2) .その測定電圧VT を基準電圧(判定電圧)V1 と比
較させる(ステップS3) .この比較でVT ≧V1 の場合は、通常の制御、即ち
定数aとbを予め設定の所定値a1 とb1 とした転写電
圧算定式(1)に従って測定電圧VT に対応した適正転
写電圧値VT′を算出させる(ステップS4→S5)そ
して転写時(通紙時)にその算出転写電圧値VT′にて
転写ローラ5を定電圧制御して転写を実行させる .ステップS3でVT <V1 の場合は、高湿度環境に
おいて転写ローラ5の抵抗が低下し同時に転写用紙15
の抵抗も低下して前述したように転写時に転写電流の転
写用紙突きぬけ現象や転写過多によるゴースト発生現象
が出易い状態になっているものと判断し、転写は電圧算
定式(1)で算出される電圧VT′が小さめになるよう
に定数aとbを適正なa2 とb2 に変更制御させ、定数
を変更した転写電圧算定式(1)に従って測定電圧VT
に対応した適正転写電圧値VT′を算出させる(ステッ
プS6→S5)そして転写時にその算出転写電圧値
VT′にて転写ローラ5を定電圧制御して転写を実行さ
せる。
定式(1)の定数aとbを、a1 =0.6、b1 =1.
2、a2 =1.2、b2 =0とした。
KV(=V1 )以上の場合には上記のようにステップ
S4→S5による適正転写電圧値VT′の算定、その算
定電圧値による転写時の定電圧制御が実行される。
は上記のようにステップS6→S5により転写電圧を
弱く出力する適正転写電圧値算定、その算定電圧値によ
る転写時の定電圧制御が実行される。
+b1 =a2 VT +b2 となるために、制御電圧の連続
が保たれる。
写用紙の抵抗が低下している場合にはVT =1.48K
Vとなり、この場合に算定式(1)の定数aとbを変更
させずに所定の設定値a1 =0.6、b1 =1.2にし
たままで適正転写電圧値VT′を算出させると、 VT′=0.6×1.48+1.2≒2.09(KV) となってVK″ <VT′となり、転写時に転写電流の突
きぬけや転写過多によるゴースト像の発生等の転写画像
不良が生じたが、図2のステップS6→S5のように算
定式(1)の定数aとbをa2 とb2 に変更させた上で
適正転写電流値VT′を算出させることでVT <V1
(=2.0KV)であるため、 VT′=1.2×1.48≒1.78(KV) となり、転写電圧の適正範囲内に収めることが出来た。
と次の様になるものと思われる。まず、図3の(A)の
様な等価回路において、感光ドラム1の容量Cは単位面
積あたりの容量を120〜150PF/cm2 と考える
と、転写ローラ5との間で幅3mm程度のニップn(図
1)を形成するものと考え、これと転写ローラ長(A4
横幅210mm)から容量C〜0.9nF程度と考えら
れる。これから時定数τを求めると、τ=R2・C〜
0.6secとなる。すなわち、緩和時間は十分に長い
ことになる為、以後、ドラム容量Cは無視して図3の
(B)の様な等価回路で考えることにする。
まず、感光ドラム1上の電位が明部でVL =−150
V、暗部ではVD =−700Vであるが、これに影響さ
れずに転写電流ITrをなるべく一定に保つのが望まし
く、このために転写ローラ抵抗R2 はある程度大きくな
ければならない事になる。そして、この転写ローラは抵
抗R2 に応じて適正転写電圧VTrを設定するために、非
転写時に定電流制御を行ない、このときの測定電圧VT
から適正転写電圧VTr=VT′=aVT +bなる演算を
行なうわけである。
(通紙時)における転写用紙抵抗R1による電圧降下分
を想定して設定された項である。従って、高温高湿環境
下で転写用紙15が吸湿してR1 が低下した場合、この
定数項bを小さくする事により転写電流ITrが最適化さ
れるものと思われる。前記の実行例においてはb2 =0
とした。このとき、制御電圧の連続性を考えてa2 を
1.2と大きめに取ったが、これは必ずしもVT =V1
=2KVにおいて連続である必要はないので、a2はも
う少し小さ目の値であっても良い。
更に給紙部上に湿度センサ25を配設して、この湿度セ
ンサ25の検出値に応じて、前述転写電圧算定式(1)
の定数(係数)a,bを切換える様にしている。具体的
には前述図2のフローチャートにおいて、VT の値をも
とに定数a,bを切換える代りに湿度の値を用いる様に
する。
a=a1 、b=b1 とし、H>65%ではa=a2 、b
=b2 (a1 =0.6、b1 =1.2、a2 =1.2、
b2=0)としたところ、良好な結果が得られた。
抵抗ダウンと紙の抵抗ダウンが分離可能なため、より正
確に転写電圧VT′を設定する事も可能である。
値、更に温度などの要因も加えた複数条件により決定し
ても良い。また、複数の比較レベルを設定して定数a,
bを小きざみに調節しても良いのはもちろんである。
である。図5はその画像形成装置の概略構成図であり、
前述図1の装置と共通する構成機器・部分には同一の符
号を付して再度の説明を省略する。
ローラ5との圧接ニップ部n(転写部)へ給送されて第
1面に対する画像転写を受けた転写用紙15は定着器7
で該第1面転写画像の定着を受けて不図示のフラッパで
再給送用シートパス12cへ導入され、搬送用ローラ1
2d→シートパス12e→フラッパ12fの下側→搬送
ローラ12gの経路でスイッチバックシートパス12h
へ搬送される。スイッチバックシートパス12hへ搬送
された転写用紙15は第1面が下向きとなっており、該
転写用紙15の後端がフラッパ12fの下を抜けると、
搬送ローラ12gが逆転に切換えられて転写用紙15が
スイッチバック搬送され、下降回動に切換えられたフラ
ッパ12fの上面に案内されてシートパス12iを通っ
てレジストローラ対10・11へ搬送され、再び画像転
写部nへ給送されることで転写用紙15の第2面に対す
る画像転写が実行される。第2面に対する画像転写を受
けた転写用紙15は定着器7を通って排紙トレイ16へ
両面画像形成物として出力される。
に、第2面に対する画像転写のために転写部nへ再給送
される第1面画像転写済みの転写用紙15は第1面の画
像定着のときの熱により脱湿されて抵抗値が第1面の画
像転写時よりも抵抗値が高くなった状態で転写を受ける
ことになるから、高湿環境等で転写ローラ5の抵抗が低
くなっていると転写電圧不足による転写不良を生じ易
い。
転写時の転写用紙15は低抵抗化しており、この転写用
紙の第1面に対する画像転写時においては、参考例1等
で説明した様に転写電圧を下げてやらないと転写過多に
よる画像不良が生じる。すなわち、転写用紙15の第1
面の画像転写時と第2面の画像転写時とでは共に満足す
る条件がない。
ートに示す用に、転写用紙の第1面転写と第2面転写と
いう条件も考慮して各場合において転写電圧算定式
(1)の定数a,bを決めてやれば良い。
電圧算定式(1)の定数a,bをa1 =0.6、b1 =
1.2 (c)VT <V1 の場合であって、片面画像形成又は両
面画像形成における第1面画像形成モード時の(ステッ
プS1〜S3、S6・S7、S5)の転写電圧算定式
(1)の定数a,bを、a2 =1.2、b2 =0 (d)両面画像形成における第2面画像形成モード時の
場合(ステップS1〜S3、S6、S8、S5)の転写
電圧算定式1の定数a,bを、a3 =0.2、b3 =
2.0として制御を行なった。
転写用紙の抵抗値が低い場合でも該転写用紙の第1面に
対する画像転写時は、定数a=a2 、b=b2 となり、
前述参考例1の実行例に示したと同様に適正転写電圧
は、VT′=1.78KVとなり、転写過多による転写
電流の転写用紙突き抜け限界〜1.9KVを下回わせる
ことができた。
れて高抵抗化した転写用紙の第2面に対する画像転写時
は、前述図12のように転写用紙の高抵抗化による転写
不良限界の上昇(〜2.1KV)に対し、定数a=a
3 、b=b3 となって VT′=0.2×1.48+2.0≒2.30(KV) となり、転写不良の生じない転写電圧とすることが出来
た。
写時は第1面のときよりも定数bを大きくしてやること
で前述図3に示す等価回路におけるR1 の上昇、すなわ
ち定着器7を通過する事による用紙15の抵抗の上昇に
より失われる電圧降下分を補う事が出来る。
考例1と同様にV1 =2.0KVにおける連続性を考慮
して求めたが、必ずしも連続になっている必要はない。
場合も定数a,bを決定する為の判断基準となる電圧は
V1 1つだけでなく、複数個用いて良いのはもちろんで
ある。
転写性能の改良に限定されるものではなく、常湿や低湿
の環境下における転写性能の最適化を図ることにも応用
出来ることは言う迄もない。
形成機能や多重画像形成機能を有し、可転写像を形成担
持させた像担持体面に転写材をバイアスを印加した転写
部材で当接させて像担持面側の可転写像を転写材面側へ
転写させる画像形成装置について、両面又は多重画像形
成実行時の転写材の第1面(又は第1回目)と第2面
(又は第2回目)の転写プロセスにおいても両者間に差
なく常に安定した転写性が得られるもので、所期の目的
がよく達成される。
装置の概略図
電圧−電流特性グラフ
Claims (1)
- 【請求項1】 両面画像形成機能や多重画像形成機能を
有し、可転写像を形成担持させた像担持体面に対して転
写材をバイアスを印加した転写部材で当接させて像担持
体面側の可転写像を転写材面側へ転写させる画像形成装
置であり、転写時に転写部材に印加される電圧が下記の
転写電圧算定式(1)で算出される電圧VT′に制御さ
れること、及び該式(1)において電圧VT の値を所定
の基準電圧値と比較させ、その結果により定数a及びb
が変更制御されること、両面画像形成または多重画像形
成の場合において該式(1)の定数a,bが少なくとも
電圧V T の値及び第1面或いは第1回目の画像形成実行
モードと第2面或いは第2回目の画像形成実行モードと
のモードの違いに基いて各モードで変更制御されること
を特徴とする画像形成装置。 記 VT′=a・VT +b …… (1) ただし、VT :非転写時に像担持体面の暗電位部に当接
している転写部材に定電流バイアスを印加し、その時発
生する電圧。 a,b:定数(ゼロを含む)
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