JP4773289B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
ところが、記憶容量の小さい画像記憶手段しか備えていないデジタル複写機においては、原稿の画像データの記憶枚数が限られてしまうため、原稿画像の読み取りの途中で容量オーバになってしまう。つまり、読み取っておきながら、結局ユーザの要求を満たせない場合(全ての原稿の画像データをソート対応できないなど)が発生するという問題があった。
デジタル複写機等のコピー機能を有する画像形成装置では、入力(記憶)と共に、出力を行なうため、原稿の画像データ全体ではなく、いくつかに区切った一部でも記憶可能なのかを利用者は知りたい。
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置やそれに搭載又は接続可能なスキャナ装置などの画像処理装置において、画像記憶手段に記憶可能な原稿の画像データのページ数を短時間で予測(算出)して、そのページ数を画像データの出力(印刷出力など)開始前に利用者に通知可能にすることを目的とする。
すなわち、上記画像読取手段に、上記原稿の画像の一部分の範囲を読み取る手段を備え、上記原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段と、上記画像記憶手段の空き容量を取得する空き容量取得手段と、上記画像読取手段によって読み取った上記範囲の画像データのサイズおよび上記原稿サイズ検出手段によって検出した上記原稿のサイズに基づいて上記原稿1面の画像データサイズを算出する第1の算出手段と、その第1の算出手段による算出結果および上記空き容量取得手段によって取得した上記画像記憶手段の空き容量に基づいて上記画像記憶手段に記憶可能な上記原稿の画像データのページ数を算出する第2の算出手段と、その第2の算出手段によって算出された上記画像記憶手段に記憶可能な上記原稿の画像データのページ数を上記操作部上に表示する表示手段と、上記原稿の画像の一部分の範囲を、上記操作部上の操作によって入力された上記原稿の読み取り方向の先端からの読み取り幅あるいは上記原稿の読み取り方向の先端からの読み取り開始位置と読み取り終了位置で規定される範囲として設定可能な範囲設定手段とを設け、上記範囲設定手段を、上記原稿の画像の一部分の範囲を、上記原稿の読み取り方向の先端からの読み取り開始位置と読み取り終了位置で規定される範囲として設定する場合、その範囲を複数設定可能な手段とし、上記画像読取手段を、上記範囲設定手段によって上記原稿の画像の一部分の範囲が複数設定された場合に、その複数の範囲を読み取る手段とし、上記第1の算出手段が、上記画像読取手段によって上記複数の範囲の画像データを読み取った場合に、その複数の範囲の画像データのサイズおよび上記原稿サイズ検出手段によって検出した前記原稿のサイズに基づいて上記原稿1面の画像データサイズを算出するものである。
まず、この発明による画像形成装置であるデジタル複合機(以下「MFP」ともいう)の制御系について、図1を参照して説明する。
図1は、この発明によるMFPの制御系の構成例を示すブロック図である。
このMFPは、基本機能であるコピー機能、プリント機能、およびスキャナ機能を有している。
画像処理部14は、画像読取部13に取り込まれた画像データに対して、最適なデジタル信号処理化を行なう。
その他、CPUバス19を介して各ブロックへの指示や制御等を行うCPU20があり、そのCPU20が実行するプログラムがROM21に格納されている。なお、CPU20を複数個搭載することにより、処理性能を向上させるようにしたMFPもある。
RAM22は、RAM制御部23を介して、CPU20をはじめ、各ブロックの処理のデータの一時保存に活用される。ここでは、このRAM22が、画像記憶手段に相当するものとなる。なお、RAM22以外のメモリを別に備えることも可能である。
操作部25は、機器操作のためのボタンや機器状態表示のためのインジケータ(LEDやLCD等の表示器、スピーカー等)など、機器操作者とのマンマシンI/F部である。操作部25との情報入出力は、操作部I/F制御部26によって行われる。
図2は、図1の操作部25の構成例を示すレイアウト図である。
この操作部25は、表示部31と、テンキー32、リセットキー33、スタートキー34、アプリケーション切替キー35、クリアストップキー36の各操作キー(ボタン)とを備えている。
表示部31は、文字列やビットマップを表示する。
テンキー32は、コピーの印刷部数、各種設定値の入力等の操作に用いられる。
リセットキー33は、コピーモードのリセット時に使用する。
アプリケーション切替キー35は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能の各機能を切り替える操作に用いられる。
クリアストップキー36は、コピー作業の中断やコピー枚数のリセット時に使用する。
この操作部25では、操作キーをハードキーで構成しているが、その操作キーの代わりに、表示部31に液晶タッチパネルを備え、そのパネル上に表示される操作キーを使用することもできる。
図3は、原稿先端からの読み取り幅指定の場合の原稿とその読み取りの範囲と方向とを示す説明図である。
この図3を見て分かるように、原稿の先端を基準として、読み取り方向に向かって読み取り幅の分が原稿の読み取り範囲になる。
この図4を見て分かるように、原稿先端を基準として、読み取り開始位置と読み取り終了位置とで規定された範囲が原稿の読み取り範囲になる。
読み取った範囲の画像データのサイズから原稿1面の画像データサイズ(画像データ量)を算出する方法の例としては、次式を用いる方法がある。
原稿1面の画像データサイズの算出方法
=原稿面積÷読み取り面積(の総和)×読み取ったデータサイズ(の総和)
まず、第1実施例について、図3〜図8を参照して説明する。
図5は、図1のCPU20によるこの発明に関わる制御の第1例を示すフローチャートである。
CPU20は、ADFの原稿台上に複数枚の原稿がセットされると、まずステップS1でその原稿のサイズを検出する。
次に、ステップS2で出力条件としてソート機能が選択されたかどうかを判断する。
そして、ソート機能が選択された場合には、ステップS3でスタートキー34が押下されたかどうかを判断し、スタートキー34が押下されるとステップS4へ進み、その時点でのメモリ(RAM22)の空き容量を取得し、そのメモリ空き容量を「N」とする。
次に、ステップS6へ進み、蓄積可能ページ数を「L」とする。この「L」は、N/(n×原稿面積/読み取り面積)の小数点を切り捨てた値である。
そして、以降のステップS7で、所定の処理を行う。
また、スタートキー34が押下されなかった場合には、ステップS8へ進んでリセットキー33が押下されたかどうかを判断し、リセットキー33が押下されなければステップS3に戻るが、リセットキー33が押下されるとそのまま処理を終了する。つまり、スタートキー34が押下される前にリセットキー33が押下された場合には、そのまま処理を終了するため、蓄積可能ページ数Lの算出は行わない。
ステップS7の所定の処理とは、蓄積可能ページ数Lの操作部25(実際にはその表示部31)上への表示(図7)、その後のソートコピーを実行するための手順の表示(図8)である。
それによって、CPU20は、原稿台上の複数枚の原稿を1枚目から1枚ずつ順次ADFによってスキャナエンジン11のコンタクトガラス上に自動給送させ、その度にコンタクトガラス上の原稿の画像をスキャナエンジン11によって読み取り、その読み取った原稿の画像データをメモリに蓄積する処理を行なう。
また、コンタクトガラス上の原稿は、その画像読み取りが終了すると、図示しない原稿排出トレイ上に排出させる。
次に、第2実施例について、図4,図7〜図9を参照して説明する。
図9は、図1のCPU20によるこの発明に関わる制御の第2例を示すフローチャートである。
そして、ソート機能が選択された場合に、ステップS13でスタートキー34が押下されたかどうかを判断し、スタートキー34が押下されるとステップS14へ進み、その時点でのメモリの空き容量を取得し、そのメモリ空き容量を「N」とする。
次に、ステップS16へ進み、更に原稿の一部である別の領域の読み取り範囲B(図4参照)をスキャンして、その範囲Bの画像を読み取り、その読み取った画像データの容量を測定し、「n」とする。
次に、ステップS17へ進み、蓄積可能ページ数を「L」とする。この「L」は、N/{(n+m)×原稿面積/読み取り面積(総和)}の小数点を切り捨てた値である。
そして、以降のステップS18で、所定の処理を行う。
また、スタートキー34が押下されなかった場合には、ステップS19へ進んでリセットキー33が押下されたかどうかを判断し、リセットキー33が押下されなければステップS13に戻るが、リセットキー33が押下されるとそのまま処理を終了する。つまり、スタートキー34が押下される前にリセットキー33が押下された場合には、そのまま処理を終了するため、蓄積可能ページ数Lの算出は行わない。
ステップS18の所定の処理とは、蓄積可能ページ数Lの操作部25上への表示(図7)、その後のソートコピーのための手順表示(図8)である。
その後のユーザによる操作およびCPU20による処理は、前述した第1実施例と同様である。
次に、第3実施例について、図4,図7〜図8,図10を参照して説明する。
図10は、図1のCPU20によるこの発明に関わる制御の第3例を示すフローチャートである。
そして、ソート機能が選択された場合に、ステップS23でスタートキー34が押下されたかどうかを判断し、スタートキー34が押下されるとステップS24へ進み、その時点でのメモリの空き容量を取得し、そのメモリ空き容量を「N」とする。
次に、ステップS26でその「k」が基準値「x(単位面積あたりの画像データ数の下限値)」から「y(単位面積あたりの画像データ数の上限値)」の範囲内であるか否かを判断し、基準値「x」から「y」の範囲内であれば、直ちにステップS28へ進む。
ステップS28では、蓄積可能ページ数を「L」とする。この「L」は、N/{m×原稿面積/読み取り面積(総和)}の小数点を切り捨てた値である。
そして、以降のステップS29で、所定の処理を行う。
また、スタートキー34が押下されなかった場合には、ステップS30へ進んでリセットキー33が押下されたかどうかを判断し、リセットキー33が押下されなければステップS23に戻るが、リセットキー33が押下されるとそのまま処理を終了する。つまり、スタートキー34が押下される前にリセットキー33が押下された場合には、そのまま処理を終了するため、蓄積可能ページ数Lの算出は行わない。
ステップS29の所定の処理とは、蓄積可能ページ数Lの操作部25上への表示(図7)、その後のソートコピーのための手順表示(図8)である。
その後のユーザによる操作およびCPU20による処理は、前述した第1実施例と同様である。
図11は、原稿先端からの読み取り幅を設定するための表示画面の一例を示す図である。その原稿先端からの読み取り幅は、テンキー32を含む操作キーの操作によって入力でき、CPU20が設定してNVRAM24に蓄積できる。
図12は、各読み取り範囲(A,B)の読み取り開始位置と読み取り終了位置を設定するための表示画面の一例を示す図である。その各読み取り範囲の読み取り開始位置と読み取り終了位置も、テンキー32を含む操作キーの操作によって入力でき、CPU20が設定してNVRAM24に蓄積できる。
なお、CPU20が第1実施例〜第3実施例の制御を選択的に実行することも可能である。その場合、そのいずれかの制御を操作部25上の操作キーによって選択すればよい。
したがって、予測したメモリに蓄積可能な原稿の画像データのページ数を操作部25上に表示してユーザに通知することにより、そのユーザはそのページ数を所望の出力条件でのコピーを開始する前に知ることができる。
また、上記ページ数の通知を受けたユーザは、原稿の各ページの一部でも所望の条件でのコピーが可能であることが判るため、その一部のコピーを所望の条件で開始させることもできる。
14:画像処理部 15:ホストI/F制御部 16:プリンタエンジン
17:プリンタ制御部 18:画像書込部 19:CPUバス 20:CPU
21:ROM 22:RAM 23:RAM制御部 24:NVRAM
25:操作部 26:操作部I/F制御部 31:表示部 32:テンキー
34:スタートキー
Claims (1)
- 原稿の画像の読み取る画像読取手段と、該画像読取手段によって読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、操作部とを有する画像処理装置において、
前記画像読取手段は、前記原稿の画像の一部分の範囲を読み取る手段を有し、
前記原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段と、
前記画像記憶手段の空き容量を取得する空き容量取得手段と、
前記画像読取手段によって読み取った前記範囲の画像データのサイズおよび前記原稿サイズ検出手段によって検出した前記原稿のサイズに基づいて前記原稿1面の画像データサイズを算出する第1の算出手段と、
該第1の算出手段による算出結果および前記空き容量取得手段によって取得した前記画像記憶手段の空き容量に基づいて前記画像記憶手段に記憶可能な前記原稿の画像データのページ数を算出する第2の算出手段と、
該第2の算出手段によって算出された前記画像記憶手段に記憶可能な前記原稿の画像データのページ数を前記操作部上に表示する表示手段と、
前記原稿の画像の一部分の範囲を、前記操作部上の操作によって入力された前記原稿の読み取り方向の先端からの読み取り幅あるいは前記原稿の読み取り方向の先端からの読み取り開始位置と読み取り終了位置で規定される範囲として設定可能な範囲設定手段とを設け、
前記範囲設定手段は、前記原稿の画像の一部分の範囲を、前記原稿の読み取り方向の先端からの読み取り開始位置と読み取り終了位置で規定される範囲として設定する場合、その範囲を複数設定可能な手段であり、
前記画像読取手段は、前記範囲設定手段によって前記原稿の画像の一部分の範囲が複数設定された場合に、その複数の範囲を読み取る手段であり、
前記第1の算出手段は、前記画像読取手段によって前記複数の範囲の画像データを読み取った場合に、その複数の範囲の画像データのサイズおよび前記原稿サイズ検出手段によって検出した前記原稿のサイズに基づいて前記原稿1面の画像データサイズを算出することを特徴とする画像処理装置。
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