JP2007086646A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録紙1枚あたりの印刷コストを極力減らすとともに、複数枚の原稿の画像データのそれぞれに対して印刷コストを低減させることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】CPU50が、記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部23に記憶されるユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えていることを確認すると、CPU50の指示により、推奨設定計算部31において推奨設定(即ち、上限金額を超えない設定)を行うための計算がなされる。具体的に、推奨設定計算部31は、ユーザが設定したコピー条件における印刷濃度及び出力用紙サイズとスキャナ部20が読み取った原稿の画像データに基づく文字サイズのうち、少なくとも1つを変更することによって、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。そして、CPU50の指示により、推奨設定計算部31により得られた推奨設定の内容が表示画面21aに表示される。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機やプリンタなどの画像形成装置に関し、特に、印刷コストを管理する機能を有するものに関する。
従来より、複写機やプリンタなどの画像形成装置が知られている。そして、この画像形成装置として、コピー機能にて原稿の画像データを印刷する際に、プレスキャンを実行することにより、プレスキャンした画像データをオペレーションパネルの表示画面に表示させることのできる多機能文書作成装置が提案されている(特許文献1参照)。これにより、原稿の画像データをプレスキャンした後、すぐに印刷するのではなく、ユーザの指示を待ってプレスキャンした画像データの印刷を行うことができる。
また、見積金額と積算金額との和が課金金額の上限金額を超える可能性がある場合に、その上限金額を超えないようなジョブ処理方法を複数の機能を総合的かつ効率的に考慮して選択できるようにした複合装置管理装置が提案されている(特許文献2参照)。
具体的に、この複合装置管理装置と端末装置と複合装置とがネットワークに接続されている。複合装置管理装置のジョブ情報管理手段は、端末装置から印刷等の要求(ジョブ入力要求)を受け取り、ジョブ解析内容を割り出す。また、複合装置管理装置の複合装置情報管理手段は、複合装置の各機能や設定、消耗品等に対してそれぞれ定められた単価を課金単価情報として保持する。
そして、複合装置管理装置の課金見積算定手段が、ジョブ情報管理手段からのジョブ解析内容と複合装置情報管理手段から取り出した課金単価情報とに基づきジョブ処理に要する課金金額の見積もりを行った後、複合装置管理装置の課金金額比較手段が、課金見積算定手段からの見積金額と積算金額算定手段からの積算金額(既にジョブ処理が実行されたジョブの課金金額の合計)との和が、予め設定された課金金額の上限金額を超える可能性があるか否かの判断を行う。
これにより、課金金額比較手段からの判断結果が、上限金額を超える可能性がある旨を示す場合には、複合装置管理装置のジョブ処理通知手段が、上限金額を超えないような一又は二以上のジョブ処理方法を選んで、端末装置或いは複合装置へ送る。そして、ユーザは、端末装置或いは複合装置に表示されたジョブ処理方法の中から一つの処理方法を選択し、このジョブの実行要求を複合装置管理装置へ送る。
特開2003−259059号公報 特開2004−164157号公報
上述のように、上記特許文献2の複合装置管理装置では、課金見積算定手段からの見積金額と積算金額算定手段からの積算金額との和が、予め設定された課金金額の上限金額を超える可能性があるか否かの判断を行うようにしている。
よって、予め設定された課金金額の上限金額と積算金額算定手段による積算金額との差が大きいところでは、ユーザが指定したジョブ処理方法で画像データの印刷を行うことができる。しかしながら、予め設定された課金金額の上限金額と積算金額算定手段による積算金額との差が小さくなるにつれ、それまでジョブ処理方法が制限されることなく高い金額で画像データの印刷を行っていたために、その皺寄せが大きくなるという問題がある。そして、ついには、ユーザが指定したジョブ処理方法を変更する必要が生じる。
また、上記複合装置管理装置では、複数枚の記録紙に印刷される画像データに対し、すべての画像データの印刷コストをトータルで見ているため、課金見積算定手段による見積金額と積算金額算定手段による積算金額との和が予め設定された課金金額の上限金額を超える可能性がある場合に、すべての画像データに対して同じジョブ処理方法を適用することができても、個々の画像データに対してジョブ処理方法を変更することができないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録紙1枚あたりの印刷コストを極力減らすとともに、複数枚の原稿の画像データのそれぞれに対して印刷コストを低減させることのできる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、原稿の画像データを読み取るスキャナ部を備え、前記スキャナ部によって読み取られた原稿の画像データを記録紙に印刷する画像形成装置において、原稿の画像データの印刷条件を設定するとともに記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を設定するための操作を行う操作部と、前記操作部の操作により設定された記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額が記憶される記憶部と、前記スキャナ部が読み取った原稿の画像データに基づき、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出するコスト算出部と、前記コスト算出部が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストと前記記憶部に記憶される記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額との比較結果により、前記コスト算出部が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストが前記記憶部に記憶される記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額よりも高くなると予想される場合に、記録紙1枚あたりの印刷コストが記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えないような画像データの印刷に関する推奨設定を行うための計算をする推奨設定計算部と、前記推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
このように構成された画像形成装置において、前記推奨設定計算部は、設定された原稿の画像データの印刷条件における出力用紙サイズと印刷濃度、及び前記スキャナ部が読み取った原稿の画像データに基づく文字サイズのうち、少なくとも1つの条件を変更することによって、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。
そして、設定された原稿の画像データの印刷条件に対し、出力用紙サイズを小さくする、印刷濃度を薄くする、或いは、スキャナ部が読み取った原稿の画像データより判断される文字サイズよりも文字サイズを小さくすることによって、トナーの使用量が減少し、記録紙1枚あたりの印刷コストが低下する。尚、画像を間引くことで記録紙に印刷される画像を荒くすることによっても、トナーの使用量を減少させることができる。
また、上述のそれぞれの画像形成装置において、前記表示部に前記推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてからの経過時間を計時するタイマを備え、前記タイマにより計時される前記表示部に前記推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてからの経過時間が、前記操作部の操作が継続して行われない状態で、所定時間を越えたときに、前記操作部の操作により予め設定された印刷モードにて自動的に印刷を開始するものとしても構わない。
これにより、表示部に推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてから、推奨設定にて原稿の画像データの印刷を開始するための操作や他の操作が継続してなされない状態で、タイマによる計時値が所定時間を経過すると、ユーザの意志を問うことなく、予め設定された印刷モードにて自動的に印刷が開始される。よって、予め設定された印刷モードにて原稿の画像データの印刷を確実に行うことができる。また、表示部に推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示された状態のまま、次の人が画像形成装置を使用するまで放置されることを防止できる。
このとき、前記表示部に前記推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてから前記操作部の操作により予め設定された印刷モードにて自動的に印刷を開始するまでの時間が、可変に構成される。
そして、表示部に推奨設定の内容が表示されてから予め設定された印刷モードにて自動的に印刷を開始するまでの時間がゼロに設定されたときは、記録紙1枚あたりの印刷コストが上限金額を超えている場合でも、表示部に推奨設定の内容が表示されることなく、予め設定された印刷モードですぐに印刷が行われる。よって、コピー機能を有する一般的な画像形成装置と同様に、短時間で原稿の画像データを印刷することができる。また、表示部に推奨設定の内容が表示されてから予め設定された印刷モードにて自動的に印刷を開始するまでの時間が無限大∞に設定されたときは、操作部の操作が行われない限り、印刷が開始されない。
また、上述のそれぞれの画像形成装置において、前記印刷モードは、前記推奨設定計算部より得られる推奨設定による印刷モード、或いは、前記スキャナ部が原稿の画像データを読み取る前に前記操作部の操作により設定された印刷条件に基づく印刷モードの何れかであるものとしても構わない。
これにより、推奨設定による印刷モードが予め設定されている場合には、表示部に推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてから、操作部の操作が継続して行われない状態で、タイマによる計時値が所定時間を経過すると、推奨設定にて画像データの印刷が行われる。また、スキャナ部が原稿の画像データを読み取る前に設定された印刷条件に基づく印刷モードが予め設定されている場合には、表示部に推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてから、操作部の操作が継続して行われない状態で、タイマによる計時値が所定時間を経過すると、スキャナ部が原稿の画像データを読み取る前に設定された印刷条件に基づき画像データの印刷が行われる。
本発明によれば、コスト算出部が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部に記憶される記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額よりも高くなると予想される場合に、記録紙1枚あたりの印刷コストが記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えないような画像データの印刷に関する推奨設定を表示部に表示するようにしているため、ユーザは、推奨設定にて記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えない範囲で画像データの印刷を行うことができる。従って、本発明によれば、記録紙1枚あたりの印刷コストを極力減らすことができ、複数枚の原稿の画像データのそれぞれに対して印刷コストを低減させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本実施形態の画像形成装置10には、原稿の複写を行うコピー機能が搭載されている。また、図1に示すように、この画像形成装置10は、原稿の画像データを読み取るために原稿を搬送する自動原稿送り装置(ADF)11と、読み取った原稿の画像データを印刷するための記録紙がサイズ毎(A4,A3など)に収容される複数の給紙カセット12と、これらの給紙カセット12それぞれから給紙されると共に画像データの印刷後に装置内部から排出された記録紙を貯めておくための排紙トレイ13と、印刷動作を開始するためのスタートボタン14aやコピー枚数などを設定するためのテンキー14bが配置される操作パネル14と、を備えている。
そして、図1に示す操作パネル14には、後述するトナーボックスの金額や記録紙1枚あたりの金額などの各項目を設定するための初期設定ボタン14cが配置されている。この初期設定ボタン14cは、操作パネル14の他の部分と比べて凹んでおり、ボールペンの先などで押下することによって初期設定を行うことができる。即ち、この初期設定ボタン14cは、ユーザが指で押下することにより容易に初期設定を変更することができないようになっている。
また、図2に示すように、この画像形成装置10には、図1に示す自動原稿送り装置11より搬送される原稿の画像データを読み取るスキャナ部20と、コピー条件の設定や画像形成装置10の動作状態の表示を行うためのタッチパネル式の表示画面21aを備える表示部21と、操作パネル14を通じてコピー条件を設定するための操作や画像形成装置10を動作させるための操作を行う操作部22と、記録紙に印刷するための画像データが記憶される記憶部23と、記憶部23より取り出された画像データを記録紙に印刷する画像形成部24と、スキャナ部20が読み取った原稿の画像データに基づき記録紙1枚あたりの印刷コストを計算する計算部25と、タイマ(不図示)を備えるとともに所定のタイミングに達したときからの経過時間を計時する計時部26と、スキャナ部20、表示部21、操作部22、画像形成部24、計算部25、及び計時部26の動作を制御する制御部27と、が設けられている。
そして、この画像形成装置10では、画像形成部24において、装置内部に設置される感光ドラム(不図示)の表面を帯電させる帯電工程、帯電した感光ドラムにレーザ光を照射してこの感光ドラムの表面に静電潜像を形成する露光工程、感光ドラムの表面に形成された静電潜像にトナーボックスに収容されるトナーを付着させて現像を行う現像工程、感光ドラムの表面に付着したトナーを記録紙へ転写する転写工程、及び記録紙に転写されたトナーを記録紙に定着させる定着工程の各工程が順に行われることによって、複数の給紙カセット12それぞれから給紙された記録紙に画像データが印刷される。
このように構成された画像形成装置10において、ユーザは、図1に示す表示画面21aを通じて、トナーボックスの金額や記録紙1枚あたりの金額を入力し、これらの金額を記憶部23に記憶させておく。また、ユーザは、図1に示す表示画面21aを通じて、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を入力し、この金額を記憶部23に記憶させておく。尚、トナーボックスの金額、記録紙1枚あたりの金額、及び記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額は、図1に示す操作パネル14の初期設定ボタン14cを押下することで表示画面21aに現れる図3に示すような初期設定画面を通じて入力することができる。
また、図2に示す計算部25は、コスト計算部30と推奨設定計算部31とを備える。コスト計算部30は、スキャナ部20が読み取った原稿の画像データに基づき、記録紙1枚あたりのトナー使用コストを算出する。そして、コスト計算部30は、記憶部23に記憶された記録紙1枚あたりの金額に記録紙1枚あたりのトナー使用コストを加えることで、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。例えば、階調数を0と1の2値、解像度を600×600dpi、1ドットあたりのトナー量をAとする。また、記録紙1枚あたりの金額を1円とするとともに、トナーボックスの金額を1000円、このトナーボックスに収容されるトナーの量をBとする。
このとき、スキャナ部20が読み取った画像データの中に階調が1であるドットがC個存在すれば、コスト計算部30は、1ドットのトナー使用コストに階調が1であるドット数を乗じることにより記録紙1枚あたりのトナー使用コストを算出し、記録紙1枚あたりのトナー使用コストを記録紙1枚あたりの金額に加えることで、記録紙1枚あたりの印刷コストを1円+(1000円×A/B)×Cとして算出する。また、ユーザが設定したコピー条件における出力用紙サイズが原稿の用紙サイズと異なる場合に、即ち、コピー条件として拡大印刷または縮小印刷が設定されている場合に、コスト計算部30は、出力用紙サイズと原稿の用紙サイズとの違いを考慮して、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。更に、ユーザが設定したコピー条件における印刷濃度が原稿の画像濃度と異なる場合に、コスト計算部30は、印刷濃度と原稿の画像濃度との違いを考慮して、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。
また、推奨設定計算部31は、コスト計算部30が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストがユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えているときに、上限金額を超えない設定(以下、「推奨設定」と呼ぶ)を行うために、複数のパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータの値を変更することによって記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。尚、複数のパラメータとは、印刷濃度、出力用紙サイズ、及び文字サイズなどであり、印刷濃度を薄くする、出力用紙サイズを小さくする、或いは、文字サイズを小さくすることによって、トナーの使用量が減少し、記録紙1枚あたりの印刷コストが低下する。
このように推奨設定計算部31が動作するとき、ユーザは、図1に示す表示画面21aを通じて、複数のパラメータの優先順位を決め、この優先順位を記憶部23に記憶させておくことができる。例えば、この推奨設定において、出力用紙サイズを優先させる場合には、印刷濃度が薄く、或いは、文字サイズが小さくなっても、ユーザが設定したサイズの記録紙に原稿の画像データを印刷することが可能となる。また、この推奨設定において、印刷濃度を優先させる場合には、出力用紙サイズが小さく、或いは、文字サイズが小さくなっても、ユーザが設定した印刷濃度で記録紙に原稿の画像データを印刷することが可能となる。
そして、推奨設定計算部31により得られた推奨設定の内容は、表示画面21aに表示される(図4参照)。具体的に、図4に示す表示画面21aには、コスト計算部30が計算した記録紙1枚あたりの印刷コスト(例えば、12円)、推奨設定の内容(推奨される印刷濃度、推奨される出力用紙サイズ、推奨される文字サイズ)、及び次のステップに進むために押下する複数のボタンとして、推奨設定ボタン40、設定変更ボタン41、上限変更ボタン42、及びユーザ設定ボタン43が表示される。
そして、図4に示す表示画面21aに表示された複数のボタン40〜43のうち、ユーザが推奨設定ボタン40を押下し、その後に操作パネル14のスタートボタン14aを押下すると、推奨設定計算部31により得られた推奨設定にて原稿の画像データの印刷が行われる。
また、ユーザが図4に示す表示画面21aに表示される設定変更ボタン41を押下すると、表示画面21aがコピー条件を設定するための画面に切り換わる。そして、ユーザが表示画面21aを通じてコピー条件を再び設定すると、コスト計算部30において、記録紙1枚あたりの印刷コストが再計算されるとともに、制御部27のCPU50において、ユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額との比較が行われる。この比較結果により、コスト計算部30により算出された記録紙1枚あたりの印刷コストが、ユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えている場合には、推奨設定計算部31において推奨設定を行うための計算が行われ、推奨設定計算部31により得られた推奨設定の内容が表示画面21aに表示される。
或いは、ユーザが図4に示す表示画面21aに表示される設定変更ボタン41を押下した後、表示画面21aを通じてコピー条件を設定し、その後に操作パネル14のスタートボタン14aを押下すると、推奨設定ではなく、ユーザが設定したコピー条件で原稿の画像データが印刷される。尚、ユーザが設定変更ボタン41を押下するのは、推奨設定計算部31により得られた推奨設定の内容を変更したいときである。
或いは、ユーザが図4に示す表示画面21aに表示される上限変更ボタン42を押下すると、表示画面21aが記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を入力するための画面に切り換わる。そして、ユーザは、表示画面21aを通じて、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を入力する。このとき、ユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額がコスト計算部30が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストよりも高ければ、推奨設定計算部31が起動せず、ユーザが設定したコピー条件で原稿の画像データの印刷が行われる。
一方、このとき、ユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額がコスト計算部30が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストよりも低ければ、ユーザが入力した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額に基づき推奨設定計算部31において推奨設定のための計算が行われ、推奨設定計算部31により得られた推奨設定の内容が表示画面21aに表示される。
尚、上限変更ボタン42は、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を一時的に変更するために表示画面21aに表示されるものである。よって、ユーザがこの上限金額を入力するための画面を通じて記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を入力しても、ユーザが初期設定画面を通じて入力した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額が変更されることはない。
或いは、ユーザが図4に示す表示画面21aに表示されるユーザ設定ボタン43を押下し、その後に操作パネル14のスタートボタン14aを押下すると、ユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えたまま、ユーザが設定したコピー条件で原稿の画像データの印刷が行われる。
また、図2に示す計時部26は、推奨設定計算部31により得られた推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてからの経過時間を、タイマを用いて計時する。そして、タイマによる計時値に基づき、推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから所定時間が経過するまでユーザが何も操作しなかったときに、即ち、ユーザが図4に示す次のステップに進むための複数のボタン40〜43を押下しなかったときに、決められた印刷モードで自動的に印刷が開始される。尚、推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間は、ユーザが図3に示す初期設定画面における「待ち時間」と表示された部分を押下して適当な時間を入力することで、この時間を記憶部23に記憶させておく。
ここで、決められた印刷モードとは、推奨設定計算部31により得られた推奨設定で印刷を行うモード(以下、「推奨設定モード」と呼ぶ)とユーザが設定したコピー条件で印刷を行うモード(以下、「ユーザ設定モード」と呼ぶ)の何れかである。そして、ユーザは、図3に示す初期設定画面に「推奨設定」と表示された部分と「ユーザ設定」と表示された部分の何れか一方を押下し、推奨設定モードとユーザ設定モードの何れかを選択する。例えば、ユーザが図3に示す初期設定画面における「ユーザ設定」と表示された部分を押下し、印刷モードをユーザ設定モードに設定したときは、推奨設定が表示画面21aに表示されてから所定時間が経過すると、ユーザが設定したコピー条件で原稿の画像データの印刷が行われる。
また、推奨設定が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間をゼロに設定したときは、記録紙1枚あたりの印刷コストが上限金額を超えている場合でも、表示画面21aに推奨設定の内容が表示されることなく、決められた印刷モードですぐに印刷が行われる。更に、推奨設定が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間を無限大∞に設定したときは、ユーザが図4に示す次のステップに進むための複数のボタン40〜43の何れかを押下しない限り、印刷が開始されない。
更に、図2に示す制御部27は、画像形成装置10内の各部を制御するCPU50と、CPU50が各処理を実行する際に必要な作業領域を提供するRAM51と、CPU50が各処理を実行するための各種制御プログラムが格納されるROM52と、を備える。
このように構成された画像形成装置10の動作について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する、尚、上述した画像形成装置10の動作と重複する部分については、その詳細な説明を省略する。
原稿の画像データの印刷を行う前に、ユーザが、図2に示す操作パネル14の初期設定ボタン14cを押下し、図3に示す初期設定画面を表示画面21aに表示させる。そして、ユーザは、表示画面21aを通じて、トナーボックスの金額、記録紙1枚あたりの金額、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額、及び推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間のそれぞれを設定する(ステップS11)。
具体的に、トナーボックスの金額を設定する場合、ユーザは、図3に示す初期設定画面における「トナーボックス」と表示された部分を押下し、この部分を反転表示させる。すると、トナーボックスの金額を表示する欄の一部が灰色に変化し、カーソルが点滅する。この状態で、ユーザが操作パネル14のテンキー14bを用いてトナーボックスの金額を入力すると、ユーザの入力したトナーボックスの金額が初期設定画面に表示される。そして、ユーザの設定したトナーボックスの金額の情報が操作部22より入力され、トナーボックスの金額が記憶部23に記憶される。
また、記録紙1枚あたりの金額、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額、及び推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間については、図3に示す初期設定画面における「記録紙の金額」と表示された部分、「上限金額」と表示された部分、「待ち時間」と表示された部分をそれぞれ押下し、トナーボックスの金額を設定する場合と同様の方法で設定を行う。
尚、トナーボックスの金額、記録紙1枚あたりの金額、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額、及び推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間の設定は、原稿の画像データを印刷する毎に行う必要はない。例えば、トナーボックスの金額は、トナーボックスを新しいものに交換したときにだけ設定すればよい。また、記録紙1枚あたりの金額は、購入する記録紙の金額が変更されたときにだけ設定すればよい。
また、図1に示す表示画面21aに図3に示す初期設定画面が表示されるとき、ユーザは、初期設定画面における「推奨設定」と表示された部分と「ユーザ設定」と表示された部分の何れか一方を押下し、推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから所定時間が経過した後に自動で行われる印刷のモードを設定する(ステップS12)。
具体的に、この印刷モードを推奨設定モードに設定する場合、ユーザは、図3に示す初期設定画面における「推奨設定」と表示された部分を押下し、この部分を反転表示させる。すると、ユーザの指示に従った情報が操作部22より入力され、CPU50においてユーザが初期設定画面における「推奨設定」と表示された部分を押下したことが確認されるとともに、ユーザの設定した推奨設定モードが記憶部23に記憶される。
続いて、ステップS12とステップS13による初期設定が終了した後、ユーザが表示画面21aを通じて出力用紙サイズや印刷濃度などのコピー条件を設定すると(ステップS13)、ユーザの指示に従った情報が操作部22より入力され、CPU50において、ユーザが設定したコピー条件の確認が行われる。
そして、CPU50において、ユーザによる印刷開始の指示が行われたか否かの判断が行われる(ステップS14)。このとき、ユーザが自動原稿送り装置11に原稿をセットして操作パネル14のスタートボタン14aを押下すると、ユーザの指示に従った情報が操作部22より入力され、CPU50がユーザによる印刷開始の指示が行われたことを確認する(ステップS14でYes)。そして、CPU50の指示により、自動原稿送り装置11からスキャナ部20に原稿が送り込まれ、このスキャナ部20によって原稿の画像データが読み取られる(ステップS15)。スキャナ部20が読み取った原稿の画像データは、一時的に記憶部23に記憶される。
その後、コスト計算部30において、スキャナ部20が読み取った原稿の画像データに基づき、記録紙1枚あたりのトナー使用コストが算出されるとともに、記憶部23に記憶された記録紙1枚あたりの金額に記録紙1枚あたりのトナー使用コストを加えることで、記録紙1枚あたりの印刷コストが算出される(ステップS16)。このとき、コスト計算部30は、ユーザが設定したコピー条件における出力用紙サイズと原稿の用紙サイズとの違いや、ユーザが設定したコピー条件における印刷濃度と原稿の画像濃度との違いを考慮して、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。コスト計算部30が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストのデータは、コスト計算部30よりCPU50に送られる。
そして、CPU50において、コスト計算部30が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部23に記憶されるユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額の範囲内に収まるか否かの判断が行われる(ステップS17)。
このとき、CPU50が、記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部23に記憶されるユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額の範囲内に収まることを確認すると(ステップS17でYes)、記憶部23より原稿の画像データが取り出されて画像形成部24に送られる。そして、画像形成部24において、ステップS13でユーザが設定したコピー条件に基づき、原稿の画像データの印刷が行われる(ステップS18)。
一方、このとき、CPU50が、記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部23に記憶されるユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えていることを確認すると(ステップS17でNo)、CPU50の指示により、推奨設定計算部31において推奨設定(即ち、上限金額を超えない設定)を行うための計算がなされる。具体的に、推奨設定計算部31は、ユーザが設定したコピー条件における印刷濃度及び出力用紙サイズとスキャナ部20が読み取った原稿の画像データに基づく文字サイズのうち、少なくとも1つの条件を変更することによって、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。
そして、CPU50の指示により、推奨設定計算部31により得られた推奨設定の内容が表示画面21aに表示されるとともに(ステップS19)、このとき、計時部26のタイマが起動される。続いて、CPU50において、推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてからの経過時間が所定時間に達したか否かの判断が行われる(ステップS20)。
このとき、CPU50が、タイマによる計時値が記憶部23に記憶されるユーザが設定した推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間に達していないことを確認すると(ステップS20でNo)、次に、CPU50において、図4に示す表示画面21aに表示された複数のボタン40〜43のうちの何れかが押下されたか否かの判断が行われる(ステップS21)。
このとき、CPU50が、図4に示す表示画面21aに表示された複数のボタン40〜43のうちの何れかが押下されたことを確認すると(ステップS21でYes)、次に、CPU50において、コピー条件の設定変更の指示がなされているか否かの判断が行われる(ステップS22)。
そして、ユーザが表示画面21aに表示された図4に示す複数のボタン40〜43のうち推奨設定ボタン40を押下して推奨設定を選択するか、或いは、設定変更ボタン41または上限変更ボタン42を押下してコピー条件を変更すると、CPU50が、ユーザによるコピー条件の設定変更の指示がなされていることを確認し(ステップS22でYes)、コピー条件を推奨設定またはユーザが新たに設定したものに変更する(ステップS23)。そして、画像形成部24において、推奨設定またはユーザが新たに設定したコピー条件に基づき、原稿の画像データの印刷が行われる(ステップS18参照)。
一方、ステップS13で設定されたコピー条件のままで印刷を行うために、ユーザが表示画面21aに表示された図4に示す複数のボタン40〜43のうちユーザ設定ボタン43を押下すると、CPU50が、ユーザによるコピー条件の設定変更の指示がなされていないことを確認する(ステップS22でNo)。そして、画像形成部24において、ユーザがステップS13で設定したコピー条件に基づき、原稿の画像データの印刷が行われる(ステップS18参照)。
また、ステップS20において、CPU50が、タイマによる計時値が記憶部23に記憶されるユーザが設定した推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間に達したことを確認すると(ステップS20でYes)、次に、CPU50において、記憶部23に記憶される印刷モードが推奨設定モードとユーザ設定モードの何れであるかの判断が行われる(ステップS24)。
このとき、CPU50が、記憶部23に記憶される印刷モードが推奨設定モードであることを確認すると(ステップS24でNo)、CPU50によって、コピー条件がステップS13でユーザが設定したものから推奨設定に変更される(ステップS25)。そして、画像形成部24において、推奨設定にて原稿の画像データの印刷が行われる(ステップS18参照)。
一方、このとき、CPU50が、記憶部23に記憶される印刷モードがユーザ設定モードであることを確認すると(ステップS24でYes)、画像形成部24において、ステップS13でユーザが設定したコピー条件に基づき、原稿の画像データの印刷が行われる(ステップS18参照)。
本実施形態によれば、コスト算出部30が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部23に記憶される記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額よりも高くなると予想される場合に、記録紙1枚あたりの印刷コストが記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えないような画像データの印刷に関する推奨設定を表示画面21aに表示するようにしているため、ユーザは、推奨設定にて記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えない範囲で画像データの印刷を行うことができる。従って、本実施形態によれば、記録紙1枚あたりの印刷コストを極力減らすことができ、複数枚の原稿の画像データのそれぞれに対して印刷コストを低減させることができる。
尚、上記画像形成装置10では、原稿の画像データを印刷するために図4に示すフローチャートのステップS15からステップS25までの処理を行うこととしたが、これは1枚ずつ原稿の画像データを印刷する場合に適用されるものであり、複数枚の原稿の画像データを印刷する際には、以下のようにして処理が行われる。
具体的に、複数枚の原稿の画像データを印刷する際には、スキャナ部20によって、複数枚のすべての原稿の画像データが読み取られる。そして、コスト計算部30が複数枚の原稿の画像データのそれぞれに対し、記録紙1枚あたりのトナー使用コストを算出するとともに、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する。続いて、CPU50は、複数枚の原稿のそれぞれについて記録紙1枚あたりの印刷コストと記憶部23に記憶されるユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額とを比較する。この比較結果により、CPU50が、記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部23に記憶されるユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額の範囲を超える画像データが存在することを確認すると、これらの画像データのそれぞれについて推奨設定計算部31にて推奨設定を行うための計算がなされる。
そして、図4に示す表示画面21aに、スキャナ部20が読み取った順に対象となる原稿の画像データが表示されるとともに、この画像データに対する推奨設定の内容が表示される。続いて、ユーザは、対象となるすべての原稿の画像データについて、表示画面21aに表示された画像データを確認し、図4に示す複数のボタンの何れかを押下することによりコピー条件を設定する。その後、ユーザがスタートボタン14aを押下することによって、画像形成部24において、スキャナ部20が読み取ったすべての原稿の画像データの印刷が行われる。
このように、複数枚の原稿の画像データを印刷する際には、スキャナ部20がすべての原稿の画像データを読み取った後、これらの画像データのうちの記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部23に記憶されるユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額の範囲内に収まる画像データを先に印刷するのではなく、すべての画像データのコピー条件が設定された後、スキャナ部20が読み取ったすべての原稿の画像データの印刷が行われる。
また、上記画像形成装置10では、図4に示すステップS17において、記録紙1枚あたりの印刷コストが記憶部23に記憶されるユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額の範囲を超えていることをCPU50が確認したときに、表示画面21aに推奨設定の内容を表示することとしたが、このとき、警告音を鳴らすなどして、記録紙1枚あたりの印刷コストがユーザが設定した記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額の範囲を超えていることをユーザに通知するようにしてもよい。
また、上記画像形成装置10では、コスト計算部30が記録紙1枚あたりのトナー使用コストを算出するとともに、記憶部23に記憶された記録紙1枚あたりの金額に記録紙1枚あたりのトナー使用コストを加えることで、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出することとしたが、これに限るものではない。即ち、コスト計算部30は、記録紙1枚あたりのトナー使用コストのみを算出し、このデータをCPU50に送信する。そして、CPU50が、記憶部23に記憶された記録紙1枚あたりの金額に記録紙1枚あたりのトナー使用コストを加えることで、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出するようにしてもよい。
また、上記画像形成装置10にはコピー機能が搭載されることとしたが、コピー機能に加え、読み取った原稿の画像データを通信ネットワークを介して端末装置に送信するスキャナ機能、端末装置より通信ネットワークを介して送られてくる画像データを記録紙に印刷するプリンタ機能、或いは、画像データを電話回線などを通じて送信先のファクシミリ装置に送信するファクシミリ機能などがこの画像形成装置10に搭載されるようにしてもよい。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2は、上記実施形態1の画像形成装置10の構成を変更したものである。ここでは、本実施形態について、上記実施形態1と異なる点を説明する。
上記実施形態1の画像形成装置10では、記録紙1枚あたりの金額が出力用紙サイズに関係なく一定に設定されるとともに、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額も出力用紙サイズに関係なく一定に設定されていた。しかしながら、実際には、出力用紙サイズが大きくなるにつれて、記録紙1枚あたりの金額が高くなることが多い。
また、大きいサイズの記録紙に原稿の画像データを印刷しようとする場合には、小さいサイズの記録紙に原稿の画像データを印刷しようとする場合に比べて、トナーの使用量が多くなることから記録紙1枚あたりの印刷コストが高くなる。よって、大きいサイズの記録紙に原稿の画像データを印刷する場合には、トナーの使用量が少なくなるように、印刷濃度を薄くする、出力用紙サイズを小さくする、或いは、文字サイズを小さくする、などして、ユーザの設定したコピー条件が推奨設定に変更される場合が多くなる。
このように、上記実施形態1の画像形成装置10では、出力用紙サイズが大きくなるにつれ、ユーザが設定したコピー条件に対して制限を受ける確率が増加する。よって、この実施形態では、出力する記録紙のサイズに応じて記録紙1枚あたりの金額を設定するとともに、出力する記録紙のサイズに応じて記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を設定する。
具体的には、原稿の画像データの印刷を行う前に、ユーザが、図2に示す操作パネル14の初期設定ボタン14cを押下し、図6に示す初期設定画面を表示画面21aに表示させる。そして、ユーザは、表示画面21aを通じて、トナーボックスの金額、記録紙1枚あたりの金額、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額、及び推奨設定の内容が表示画面21aに表示されてから決められた印刷モードで自動的に印刷を開始するまでの待ち時間のそれぞれを設定する。
このとき、ユーザが、記録紙1枚あたりの金額を設定するために、図6に示す初期設定画面における「記録紙の金額」と表示された部分を押下し、この部分を反転表示させる。すると、表示画面21aの表示が、図7に示すような記録紙1枚あたりの金額をサイズごとに設定するための画面に切り換わる。
そして、ユーザが、A4サイズの記録紙1枚あたりの金額を設定するために、図7に示す表示画面21aにおける「A4」と表示された部分を押下し、この部分を反転表示させる。すると、A4サイズの記録紙1枚あたりの金額を表示する欄の一部が灰色に変化し、カーソルが点滅する。この状態で、ユーザが操作パネル14のテンキー14bを用いてA4サイズの記録紙1枚あたりの金額を入力すると、ユーザの入力したA4サイズの記録紙1枚あたりの金額が表示画面21aに表示される。そして、ユーザの設定したA4サイズの記録紙1枚あたりの金額の情報が操作部22より入力され、A4サイズの記録紙1枚あたりの金額が記憶部23に記憶される。
同様に、ユーザが、記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を設定するために、図6に示す初期設定画面における「上限金額」と表示された部分を押下し、この部分を反転表示させる。すると、表示画面21aの表示が、図8に示すような記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額をサイズごとに設定するための画面に切り換わる。
そして、ユーザが、A4サイズの記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を設定するために、図8に示す表示画面21aにおける「A4」と表示された部分を押下し、この部分を反転表示させる。すると、A4サイズの記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を表示する欄の一部が灰色に変化し、カーソルが点滅する。この状態で、ユーザが操作パネル14のテンキー14bを用いて記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を入力すると、ユーザの入力したA4サイズの記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額が表示画面21aに表示される。そして、ユーザの設定したA4サイズの記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額の情報が操作部22より入力され、A4サイズの記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額が記憶部23に記憶される。
このようにして記録紙1枚あたりの金額と記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額がサイズごとに記憶部23に記憶されるとき、コスト計算部30は、ユーザが表示画面21aを通じて設定したコピー条件における出力用紙サイズに基づき、記憶部23にサイズごとに記憶された記録紙1枚あたりの金額に記録紙1枚あたりのトナー使用コストを加えることで、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出する(図4のステップS16参照)。続いて、CPU50は、ユーザが表示画面21aを通じて設定したコピー条件における出力用紙サイズに基づき、コスト計算部30が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストが、記憶部23にサイズごとに記憶される記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額の範囲内に収まるか否かの判断を行う(図4のステップS17参照)。
以上説明したように、本発明は、複写機やプリンタなどの画像形成装置に関し、特に、印刷コストを管理する機能を有するものについて有用である。
実施形態1に係る画像形成装置の構造を示す斜視図である。 実施形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る画像形成装置において、表示画面に表示される初期設定の内容を示す図である。 実施形態1に係る画像形成装置において、表示画面に表示される推奨設定の内容を示す図である。 実施形態1に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態2に係る画像形成装置において、表示画面に表示される初期設定の内容を示す図である。 実施形態2に係る画像形成装置において、表示画面に表示される記録紙の金額の設定内容を示す図である。 実施形態2に係る画像形成装置において、表示画面に表示される上限金額の設定内容を示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 自動原稿送り装置
12 給紙カセット
13 排紙トレイ
14 操作パネル
14a スタートボタン
14b テンキー
14c 初期設定ボタン
20 スキャナ部
21 表示部
21a 表示画面
22 操作部
23 記憶部
24 画像形成部
25 計算部
26 計時部
27 制御部
30 コスト計算部
31 推奨設定計算部
40 推奨設定ボタン
41 設定変更ボタン
42 上限変更ボタン
43 ユーザ設定ボタン
50 CPU
51 RAM
52 ROM

Claims (5)

  1. 原稿の画像データを読み取るスキャナ部を備え、前記スキャナ部によって読み取られた原稿の画像データを記録紙に印刷する画像形成装置において、
    原稿の画像データの印刷条件を設定するとともに記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を設定するための操作を行う操作部と、
    前記操作部の操作により設定された記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額が記憶される記憶部と、
    前記スキャナ部が読み取った原稿の画像データに基づき、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出するコスト算出部と、
    前記コスト算出部が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストと前記記憶部に記憶される記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額との比較結果により、前記コスト算出部が算出した記録紙1枚あたりの印刷コストが前記記憶部に記憶される記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額よりも高くなると予想される場合に、
    記録紙1枚あたりの印刷コストが記録紙1枚あたりの印刷コストの上限金額を超えないような画像データの印刷に関する推奨設定を行うための計算をする推奨設定計算部と、
    前記推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記推奨設定計算部は、設定された原稿の画像データの印刷条件における出力用紙サイズと印刷濃度、及び前記スキャナ部が読み取った原稿の画像データに基づく文字サイズのうち、少なくとも1つの条件を変更することによって、記録紙1枚あたりの印刷コストを算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表示部に前記推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてからの経過時間を計時するタイマを備え、
    前記タイマにより計時される前記表示部に前記推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてからの経過時間が、前記操作部の操作が継続して行われない状態で、所定時間を越えたときに、前記操作部の操作により予め設定された印刷モードにて自動的に印刷を開始することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示部に前記推奨設定計算部より得られる推奨設定の内容が表示されてから前記操作部の操作により予め設定された印刷モードにて自動的に印刷を開始するまでの時間が、可変に構成されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷モードは、前記推奨設定計算部より得られる推奨設定による印刷モード、或いは、前記スキャナ部が原稿の画像データを読み取る前に前記操作部の操作により設定された印刷条件に基づく印刷モードの何れかであることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
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