JP4772450B2 - 内視鏡 - Google Patents
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Description
医療用分野においては、挿入部を体腔内に挿入して、挿入部の先端部に設けた照明光学系及び観察光学系により、患部等の検査対象部位を光学的に観察する内視鏡検査に利用される。
また、内視鏡検査においては、必要に応じてチャンネル(管路)内に処置具を挿通して、検査対象部位の組織を切除し、切除した組織を体外に回収して病理検査を行う場合もある。
このため、例えば特開平6ー54853号公報の従来例には、内視鏡の手元側の吸引コネクタとこの吸引コネクタが接続される吸引ポンプとの間に組織回収用のフィルタを配置して、吸引ポンプによる吸引により管路内を通した組織をフィルタで回収する構成が開示されている。
また、操作部における吸引管路の途中には、吸引の切替操作を行う吸引切替弁(或いは吸引ボタン)が設けてあり、この吸引切替弁の周辺部には屈曲部や狭窄部があり、組織の円滑な移動が妨げられて回収までに時間がかかったり、組織を変形や損傷させてしまう可能性がある。
なお、実開昭62−74804号公報には、処置具挿入口を囲むように組織回収用のフィルタを設けた内視鏡が開示されているが、この公報では吸引切替弁が設けられた位置よりも後方側にフィルタが配置された構成となっているため、上述したように吸引切替弁の周辺部の屈曲部や狭窄部の影響を受ける可能性がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、長い管路による欠点を解消し、かつ吸引切替弁の周辺部の影響を受けることなく、組織回収ができる内視鏡を提供することを目的とする。
図1に示すように、内視鏡装置1は、撮像手段を内蔵した実施例1の電子内視鏡(以下、単に内視鏡と略記)2と、この内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2から出力される撮像信号を信号処理する信号処理装置4と、この信号処理装置4から出力される映像信号を画面上に表示するカラーモニタ5と、吸引の動作を行う吸引ポンプ6aを内蔵した吸引装置6とから構成されている。
内視鏡2は、細長の挿入部7と、この挿入部7の後端側に連設された太幅の操作部8と、この操作部8の側部から延設されたユニバーサルケーブル9とを備え、ユニバーサルケーブル9の端部にはコネクタ10が設けられており、このコネクタ10は光源装置3に着脱自在で接続される。
挿入部7は、先端側から硬質の先端部11と、この先端部11の後端に形成され、湾曲自在の湾曲部12と、この湾曲部12の後端に形成され、長尺で可撓性を有する軟性部(可撓部)13とからなり、この軟性部13の後端は、操作部8の前端に連結されている。この軟性部13の後端外周にはテーパ形状にした折れ止め部14が設けてある。
挿入部7、操作部8、ユニバーサルケーブル9内には、可撓生を有し、照明光を伝送する機能を有するファイバ束からなるライトガイド15が挿通され、コネクタ10から突出するライトガイドコネクタを光源装置3に接続することにより、光源装置3内の図示しないランプからの照明光がライトガイドコネクタの端面に供給される。
このCCD17は、信号ケーブル18の一端と接続され、この信号ケーブル18は、挿入部7内等を挿通されてその後端は、コネクタ10の電気コネクタ19に接続される。この電気コネクタ19は、外部ケーブル20を介して信号処理装置4に接続される。
先端部11に隣接して設けられた湾曲部12は、リング形状の多数の湾曲駒24が、隣接する湾曲駒24と上下、左右に対応する位置でリベット等で互いに回動自在に連結して構成され、最先端の湾曲駒24或いは先端部11に固着された湾曲ワイヤ25の後端は、操作部8内のスプロケット26に連結され、このスプロケット26の軸には湾曲操作を行う湾曲操作ノブ27が取り付けられている(図1では簡単化のため、上下、或いは左右方向のみの湾曲機構の概略を示す)。
操作部8には、湾曲操作ノブ27が設けられた位置より前方側に把持部28が設けられ、術者は把持部28を把持した片方の手(の把持に使用していない親指等の指)で湾曲操作ノブ27の操作等を行うことができるようにしている。
また、挿入部7内に設けられた処置具側管路30の後端側は、把持部28の前端付近に設けた処置具挿入部31において、ユニバーサルケーブル9側から操作部8を経て前方側に延出された吸引側管路32の先端側と略平行に配置され、両開口端が分離(分断)された管路分離部33が形成されている。
このように本実施例の内視鏡2においては、挿入部7内には、処置具を挿通するための処置具側管路30が形成されており、この処置具側管路30は、挿入部7の後端付近に設けられた処置具挿入部31内部において、斜め後方側に延出され、その後端は、処置具側口金35の(処置具側口金)開口部35aとして開口する。
この処置具側口金35の開口部35a(図2、図5等参照)には、フィルタユニット34における処置具用栓部(鉗子栓部と略記)41(図4、図5等参照)が装着され、この鉗子栓部41の後端側から処置具が挿入される。
この吸引側口金36の開口部36aには、フィルタユニット34における組織回収用のフィルタ部42(図3,図5等参照)が装着される。
なお、図1は、管路分離部33及びフィルタユニット34の概略を示すものであり、図1においては、紙面内に処置具側口金35と吸引側口金36とを隣接して示しているが、実際には、図1の紙面に垂直な方向に隣接して形成されている(図5、図6参照)。
また、操作部8における側面には、この操作部8内に挿通された吸引側管路32の途中部分に配置され、吸引しない状態(吸引OFFと略記)と吸引状態(吸引ONと略記)とを切り替える吸引切替弁37が設けてある。
また、内筒38は、その内側部分がユニバーサルケーブル9側から延出された吸引側管路32と連通して、吸引切替弁37が操作されない吸引OFF状態の場合には、内筒38の上端側の側部に設けた開口部38aにより外部に連通している。
従って、吸引動作状態に設定されている吸引ポンプ6aは、吸引切替弁37が吸引OFF状態の場合には、開口部38aから空気を取り込むのみで、この吸引切替弁37より先端側の吸引側管路32を通しての吸引動作は行わない。
次に図2ないし図7を参照して、本実施例における処置具挿入部31の周辺部の構成及びこの開口端に着脱自在に装着されるフィルタユニット34の構成を詳細に説明する。
なお、図4は組織の回収を行わない状態に設定した状態で示し、図5は組織を回収する状態に設定した状態での断面を示す。
この処置具側パイプ46の後端側は、操作部8の外装部材47内に設けられたフレーム48の上面に設けた開口部付近において、固定部材49により固定されている。この固定部材49は、その先端部分がねじ50によりフレーム48に固定され、この固定部材49の後端側に形成された筒部49a内に処置具側パイプ46の後端が嵌入して固定されている。
この処置具側口金35は、挿入部7の軸方向から斜め後方側に向けて配置され、この処置具側口金35の後端外周の凹部には、水密及び気密用のOリング54が配置され、外装部材31aとの間に配置した固定用の樹脂部材52を介して外装部材31aに固定される。
この樹脂部材52は、外装部材31aの内面に嵌合し、この樹脂部材52の外周及び内周の凹部には水密及び気密用のOリング53が配置される。そして、処置具側口金35の後端外周面の雄ねじ部に螺合するナット55により、水密及び気密的に固定される。なお、ナット55の上端面はゴムカバー56で覆われている。
図2に示すこの処置具側口金35における紙面に垂直な上方向には、この処置具側口金35に隣接して図3及び図5に示すように吸引側管路32の先端側が処置具挿入部31内に設けられている。
操作部8側の吸引側管路32を構成する吸引側管路用チューブは、屈曲された吸引側パイプ61の後端に接続口金62を介して水密及び気密的に連結される。
この屈曲された吸引側パイプ61も、固定部材59の後端側に形成された筒部59a内に吸引側パイプ61の先端を嵌入して固定されている。
この吸引側口金36の先端側は、上述した樹脂部材52を介して外装部材31aに固定される。この吸引側口金36の先端側部分の外周面に設けた凹部には、水密及び気密用のOリング65が配置されている。なお、樹脂部材52の外周面は、前述したOリング54により水密及び気密が保持される。
この吸引側口金36の先端側の外周面には雄ねじ部が設けてあり、ナット66による螺合により、樹脂部材52の段差部を押圧して外装部材31aに固定している。このナット66の上端面は、ゴムカバー67で覆われている。
この小径円筒部68aの外周面には周溝が設けてあり、この周溝にはパッキン69が収納されている。
次にこのフィルタユニット34の構造及びこのフィルタユニット34が装着された場合の処置具挿入部31付近の構成を説明する。
図5に示すように処置具挿入部31の後端面から突出する処置具側口金35の開口部35aにはフィルタユニット34の鉗子栓部41を構成する略筒体形状の鉗子栓部本体71の基端の装着部が着脱自在に装着される。
この鉗子栓72は、半球形状の凹部を設けて処置具を挿入する処置具挿入口72aが形成され、この半球形状の凹部を覆う薄肉部の中央には切り込み72bが設けてあり、通常は閉塞状態を保持し、外部から処置具が押圧するように挿入することにより、切り込み72bが開口する逆止弁のような機能を持つ。
また、この筒体形状の鉗子栓部本体71における軸方向の中央付近には、この軸方向と直交する方向に貫通する貫通孔が設けてあり、一方の側方からフィルタケース68における側方に延出した筒体部68bが挿入されて、この筒体部68b部分が、貫通孔内に装着されている。
また、この貫通孔には、他方の側方から管路切替ノブ75の基端側の筒体部75aが上記筒体部68bの内側に嵌入された状態で回転自在に装着される。なお、この管路切替ノブ75には、鉗子栓部本体71に嵌入される入り口付近の位置に、リブ75fが形成されている。これにより、管路切替ノブ75が鉗子栓部本体に嵌入された際に、水密お及び気密的にシールされるようになっている。
この管路切替ノブ75には、筒体部75aの後端付近の位置において、その軸方向に直交する方向に貫通孔が設けてあり、図5に示す装着状態においては、この貫通孔は、処置具挿入口72aと処置具側口金開口部35aとの間を連通する処置具挿入管路75bの機能を持つ。
図5に示したように連通した状態においては、処置具挿入口72aから図示しない処置具を挿入することにより、この貫通孔による処置具挿入管路75b、処置具側口金35、処置具側パイプ46を経て処置具挿通チューブ44側に処置具の先端側を挿通することができる。
また、この連通した状態においては、処置具側口金35は、この処置具挿入管路75bを経て筒体部75aの内側により形成されるフィルタ側管路75eと連通すると共に、このフィルタ側管路75eに連通するフィルタ部42内を通って吸引側口金36側とも連通する。
このフィルタ77aのフィルタ面は、円筒状のフィルタケース68の軸方向と平行に配置され、フィルタ側管路75eの端部のフィルタ側開口部75cに対向するように配置される。
また、このフィルタ77aは、その底部に略円板形状の底面77bを設けて、このフィルタケース68内に回収した組織を収納する組織収納室(組織回収室)68cを形成している。なお、フィルタ面は、円筒状のフィルタケース68の中心軸から偏心した位置に設けてあり、図5に示す回動位置において、大きなスペースの組織収納室68cが形成される。
この状態では、フィルタ側管路75eに対向する組織収納室68cの容積が大きくなるようにしている。
なお、フィルタ部42のフィルタケース68は、外から内部のフィルタ77aや回収(収納)された組織を視認し易いように透明な部材で形成され、かつフィルタ77aも体内組織の通常の色と区別し易い、例えば青系統の色に着色してある。
また、フィルタケース68を洗浄液中等で洗浄する場合、洗浄液中にあることが視認し易いようにその一部に無色以外の着色部を形成したり、着色されている部材が設けてある(例えば小径円筒部68aの外周面に設けたパッキン69を黒色等にしたものでも良い)。
なお、図5に示すように、連通する状態においては、フィルタ側管路75eの端部のフィルタ側開口部75cの周縁部の一部(図5においては下端)がフィルタケース68の内部に突出するようにして、フィルタケース68からフィルタ本体77が取り外されるのを規制する抜け止め端部75dが形成されている。
この状態から管路切替ノブ75を90度回転することにより、抜け止め端部75dは、フィルタケース68内に突出する状態から筒体部68b内に退避した状態となり、フィルタケース68からフィルタ本体77を取り外すことができるようになる。
つまり、図4に示すように、フィルタケース68に設けた三角のマーク68dの位置に、フィルタ本体77に設けた三角のマーク77fの位置を合わせて組織を回収しないOFFの位置に設定すると、図7において略円板形状の底面77bに示した(L字形状の)切り欠き77dが、フィルタ側管路75eに近い位置に形成できるようにしている。
そして、吸引状態にした場合には、この切り欠き77dを経て吸引された体液等をフィルタ77aを通すことなく吸引側口金36側に導くことができるようにしている。
また、フィルタユニット34は、図7に示す分解状態において、鉗子栓部本体71の右側からフィルタケース68における(鉗子栓72のリング74が遊嵌された)筒体部68bが挿入して装着された後、左側から管路切替ノブ75の筒体部75aが挿入されてこの筒体部68bの内側に装着される。
そして、この組み立てられたフィルタユニット34におけるフィルタ部42の基端の小径円筒部68aを吸引側口金36の開口部36aに嵌挿し、また鉗子栓部41を基端をその弾性を利用して処置具側口金35の先端の開口部35aに被せるように作業を行うことにより、フィルタユニット34を図4に示すように着脱自在に装着することができる。 このような構成による本実施例においては、内視鏡2の操作部8の吸引切替弁37よりも先端側の吸引に使用される吸引管路(この吸引管路は、処置具側管路30と吸引側管路32を総称するものである)の途中に、組織回収用のフィルタユニット34を着脱自在に設けていることが特徴となっている。
また、本実施例では、組織回収用のフィルタユニット34を装着して吸引動作により組織を吸引することができる状態に設定した場合には、管路切替ノブ75の先端の抜け止め端部75dにより、フィルタ本体77が取り外されるのを規制する取り外し規制機構を形成している。
つまり、吸引動作により組織を回収できる状態から、管路切替ノブ75を90度回転することにより、組織収納室68cよりも先端側の管路、具体的にはフィルタ側管路75eが閉塞される。この閉塞によりフィルタ本体77を取り外しする際にフィルタケース68部分が外部に開口(大気開放)する状態になるのを防止できるようにしている。そして、この閉塞により、内視鏡検査中においても、フィルタ本体77を取り外す前に吸引を行って体腔内圧を低下させる作業を不要にして、フィルタ本体77の着脱を簡単に行えるようにしている。
このような構成による本実施例の作用を説明する。
図1に示すように内視鏡2の処置具挿入部31にフィルタユニット34を装着して、術者は、この内視鏡2を患者の体腔内に挿入する。
そして、術者は、挿入部7の先端部11に設けた撮像手段により、患部等の検査対象部位を観察視野内に入れ、撮像された画像をカラーモニタ5により観察できる状態に設定する。
切除した組織を回収して検査を終了する場合には、そのまま内視鏡2の先端から突出した処置具を組織を把持したまま、内視鏡2を体内から抜去すれば良いが、切除した組織を回収後も、検査を継続して行う場合には、処置具を処置具側管路30から抜去する。
そして、吸引切替弁37を操作して吸引状態にする場合には、フィルタ本体77のフィルタ77aが図5に示すように組織回収を行う位置に設定しておく。
すると、挿入部7の長手方向に設けられた処置具側管路30における先端開口から切除された組織を処置具側管路30内に吸引することができる。
吸引切替弁37を操作して、組織収納室68c内に組織を回収(収納)できた場合には、図5に示す状態から管路切替ノブを90度回動して、処置具側口金35の開口部35aを閉塞した状態にした後、フィルタ本体77をフィルタケース68から引き離す操作を行うことにより、フィルタユニット34からフィルタ本体77を取り外すことができる。そして、フィルタ本体77のフィルタ77aに付着して回収された組織を、病理検査に使用することができる。
また、吸引切替弁37よりも先端側にフィルタ77aを配置しているので、吸引切替弁37付近における狭窄部や屈曲部の影響を受けることも解消できる。つまり、吸引切替弁37付近で組織の通過性が低下したりして回収に時間がかかることを解消できると共に、組織が変形したり損傷する可能性も解消できる。
また、本実施例においては、内視鏡2に対してフィルタ77a部分をフィルタ本体77から着脱自在に設けているので、組織を回収して病理検査するまでの作業を簡単かつ円滑に行うことができる。
また、本実施例によれば、処置具を挿入する処置具側口金35の基端側に隣接する吸引側口金36に、フィルタ77aを設けたフィルタ本体77を着脱自在にしているので、フィルタ本体77を装着した状態においても、処置具を挿通して処置具による処置を行うこともできる。
また、吸引切替弁37よりも先端側におけるこの吸引側パイプ61の途中には操作部8の側部から組織回収用フィルタケース81を着脱自在に装着できるようにしている。
操作部8には、この操作部8の軸と直交する方向で、吸引側パイプ61を横断する例えば直方体形状の貫通孔が設けてあり、この貫通孔には直方体形状のフィルタケース81が深さ方向にスライド自在に収納される。なお、この貫通孔より先端側の吸引側パイプ61を61aで、貫通孔よりも後方側の吸引側パイプ61を61bで示す。
そして、図8に示すように第1の貫通孔82aを吸引側パイプ61aと61bとを連通する状態に設定して、吸引切替弁37を操作して吸引状態にすることにより、フィルタ83aにより組織の通過を阻止して組織を収納できるようにしている。
このような構成による本実施例による作用を説明する。
組織の回収を行う場合には、図8に示す状態に設定し、吸引切替弁37を操作して吸引動作状態に設定することにより、吸引された組織はフィルタ83aによる網目により通過が阻まれてこのフィルタ83a付近に収納される。
また、フィルタケース81を図8の状態から図9の状態に移動する最中においては、フィルタケース81における第1の貫通孔82aと第1の貫通孔82bとの間の部分で少なくとも先端側の吸引側パイプ61aの開口端が外部に開口(大気開放)されないようにしている。
本実施例によれば、処置具を挿入する処置具挿入口となる位置よりも組織回収用のフィルタケース81を装着した状態においても処置具による挿通を既存の内視鏡のように使用できる。
さらに本実施例によれば、既存の内視鏡の場合にも、操作部8内の構造を変更することにより実現できる。
次に図10を参照して変形例を説明する。図10は、変形例の内視鏡2Cの一部を示す。この内視鏡2Cにおいては、例えば挿入部7の後端付近のテーパ状に太くされている折れ止め部14付近に、フィルタケース81Bを着脱自在に設けている。
つまり、折れ止め部14には、その長手方向と直交する方向で、処置具挿通パイプ44′を横断するように貫通孔が設けられ、フィルタケース81Bがスライド自在に装着される。
このフィルタケース81Bは、実施例2におけるフィルタケース81において、第2の貫通孔82bを設けてない構造と同様な構造にしている。
組織を回収しない場合には、フィルタ部材83を取り外したフィルタケース81Bを図10に示す状態に設定すれば処置具を挿通する等して使用することができる。また、吸引により流体の吸引排出等を行うこともできる。
この他の変形例として、例えば挿入部7の先端部11にフィルタを取り付けたフィルタ部材を設けるようにしても良い。
1.請求項1において、前記組織回収用フィルタ部は、前記吸引切替弁より先端側となる操作部に設けられる。
2.請求項1において、前記組織回収用フィルタ部は、挿入部における後端付近に着脱自在に設けられる。
3.請求項1において、前記組織回収用フィルタ部は、組織回収用の網目形状のフィルタを具備する。
4.請求項1において、前記組織回収用フィルタ部は、組織回収用の網目形状のフィルタを設けたフィルタ本体と、該フィルタ本体を着脱自在に収納するフィルタケースとからなる。
2…内視鏡
6…吸引装置
6a…吸引ポンプ
7…挿入部
8…操作部
10…コネクタ
11…先端部
12…湾曲部
13…軟性部
28…把持部
30…処置具側管路
31…処置具挿入部
31a…外装部材
32…吸引側管路
33…管路分離部
34…フィルタユニット
35…処置具側口金
35a…(処置具側口金)開口部
36…吸引側口金
36a…(吸引側口金)開口部
37…吸引切替弁
38…内筒
41…鉗子栓部
42…フィルタ部
44…処置具挿通チューブ
45…接続口金
46…処置具側パイプ
47…外装部材
48…フレーム
49…固定部材
49a…筒部
51…パッキン
52…樹脂部材
55…ナット
59…固定部材
59a…筒部
61…吸引側パイプ
62…接続口金
68…フィルタケース
68b…筒体部
68c…組織収納室(組織回収室)
71…鉗子栓部本体
72…鉗子栓
72a…処置具挿入口
75…管路切替ノブ
75a…筒体部
75b…処置具挿入管路
75c…フィルタ側開口部
75d…抜け止め端部
75e…フィルタ側管路
75f…リブ
77…フィルタ本体
77a…フィルタ
77c…フィルタ位置切替ノブ
77d…切り欠き
Claims (4)
- 少なくとも吸引管路の途中に吸引切替弁が設けられた内視鏡において、
組織回収用の編目状のフィルタを設けたフィルタ本体と、このフィルタ本体を着脱自在に収納するフィルタケースとを有する組織回収用フィルタ部を備え、前記組織回収用フィルタ部を、前記吸引管路弁よりも先端側の吸引管路の途中に設けられたフィルタ部装着部に着脱自在に設けて構成したものであって、
前記組織回収用フィルタ部を前記吸引管路の前記フィルタ部装着部に装着したときに、前記フィルタ本体が前記吸引管路内の組織を回収する位置に配置されることを特徴とする内視鏡。 - 前記組織回収用フィルタ部は、前記吸引切替弁よりも先端側で、かつ処置具が挿通される部分よりも後方側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記組織回収用フィルタ部は、前記内視鏡に着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記組織回収用フィルタ部は、処置具が挿入される処置具挿入口より先端側となる吸引管路の途中に着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
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