JP4794973B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、体腔内に挿入して内視鏡検査と共に、組織を回収する機能を備えた内視鏡に関する。
近年、挿入部を挿入することにより検査対象部位を光学的に観察することができる内視鏡は、医療用分野などにおいて広く用いられるようになった。
医療用分野においては、挿入部を体腔内に挿入して、挿入部の先端部に設けた照明光学系及び観察光学系により、患部等の検査対象部位を光学的に観察する内視鏡検査に利用される。
また、内視鏡検査においては、必要に応じてチャンネル(管路)内に処置具を挿通して、検査対象部位の組織を切除し、切除した組織を体外に回収して病理検査を行う場合もある。
切除した組織を体外に回収する場合、処置具とともに(内視鏡)挿入部を体外に抜去する方法もあるが、挿入部を抜去及び再挿入する操作は手間及び時間がかかる場合がある。 このため、例えば実開昭62ー74804号公報の従来例には、内視鏡の処置具挿入口と吸引管路との連結部に組織回収用のフィルタ(網籠)を配置して、吸引ポンプによる吸引により、このフィルタ部分に管路内を通したポリープ等の組織をフィルタで捕捉する構成が開示されている。
また、このフィルタの外側は、連結部の開口を覆うキャップで覆われており、このキャップを取り外すことによりフィルタを着脱することができる。
実開昭62ー74804号公報
しかしながら、上記従来例は、内視鏡検査中において、上記フィルタを内視鏡から取り外す際には、体液等の逆流を防止するために、吸引操作により体腔内圧を一旦下げた後にフィルタを取り外す必要がある。
つまり、この従来例では、フィルタを取り外すのに手間がかかり、内視鏡検査時間が長くなってしまう欠点がある。
(発明の目的)
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、内視鏡検査中において、組織回収用のフィルタ部材を着脱するに際して、体液等が逆流することを防止できる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の第1の内視鏡は、吸引管路の途中に吸引切替弁を設けた内視鏡において、
吸引切替弁よりも先端側の吸引管路の途中に装着される組織回収用のフィルタ部材と、
前記フィルタ部材を内視鏡から取り外す際に、少なくとも前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側開口が前記内視鏡外部に開口することを規制して着脱自在となる着脱機構と、
を具備し、
前記着脱機構は、前記フィルタ部材が、該フィルタ部材より先端側の吸引管路と連通する状態においては、前記フィルタ部材の取り外しを規制する規制手段を具備することを特徴とする。
本発明の第2の内視鏡は、吸引管路の途中に吸引切替弁を設けた内視鏡において、
吸引切替弁よりも先端側の吸引管路の途中に装着される組織回収用のフィルタ部材と、
前記フィルタ部材を内視鏡から取り外す際に、少なくとも前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側開口が前記内視鏡外部に開口することを規制して着脱自在となる着脱機構と、
を具備し、
前記着脱機構は、前記フィルタ部材が取り外される際に、前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側を閉塞する管路閉塞手段と、
前記管路閉塞手段による閉塞の動作に連動して前記フィルタ部材の取り外しの規制を解除する規制解除手段と、
を具備することを特徴とする。
本発明の第3の内視鏡は、体内に挿入される挿入部と、吸引装置に接続される接続部と、を有する内視鏡において、
前記内視鏡に設けられ、前記挿入部の先端部で開口する先端開口部と、前記吸引装置と接続される基端部と、を有する吸引管路と、
前記吸引管路上に設けられたフィルタケースと、
前記フィルタケース内に着脱自在に装着され、前記先端開口部から吸引された組織を回収するためのフィルタ部材と、
前記フィルタケースに設けられ、前記吸引管路の先端部側と連通した先端部側開口部と、
前記フィルタケースに設けられ、前記吸引管路の基端部側と連通した基端部側開口部と、
前記フィルタ部材が前記フィルタケースから取り外された時に前記先端部側開口部を大気に対して閉鎖して、前記先端部側開口部において前記吸引管路内の圧力を大気圧から遮断する閉鎖手段と、
を有することを特徴とする。
本発明の第4の内視鏡は、体内に挿入される挿入部と、吸引装置に接続される接続部と、を有する内視鏡において、
前記内視鏡に設けられ、前記挿入部の先端部で開口する先端開口部と、前記吸引装置と接続される基端部と、を有する吸引管路と、
前記吸引管路上に設けられたフィルタケースと、
前記フィルタケース内に着脱自在に装着され、前記先端開口部から吸引された組織を回収するためのフィルタ部材と、
前記フィルタケースに設けられ、前記吸引管路の先端部側と連通した先端部側開口部と、
前記フィルタケースに設けられ、前記吸引管路の基端部側と連通した基端部側開口部と、
前記フィルタ部材が前記フィルタケースから取り外された時に前記基端部側開口部を大気に対して閉鎖して、前記基端部側開口部において前記吸引管路内の圧力を大気圧から遮断する閉鎖手段と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、内視鏡検査中において、組織回収用のフィルタ部材を着脱するに際して、体液等が逆流することを防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図8を参照して本発明の実施例1を説明する。
図1に示すように、内視鏡装置1は、撮像手段を内蔵した実施例1の電子内視鏡(以下、単に内視鏡と略記)2と、この内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2から出力される撮像信号を信号処理する信号処理装置4と、この信号処理装置4から出力される映像信号を画面上に表示するカラーモニタ5と、吸引の動作を行う吸引ポンプ6aを内蔵した吸引装置6とから構成されている。
内視鏡2は、細長の挿入部7と、この挿入部7の後端側に連設された太幅の操作部8と、この操作部8の側部から延設されたユニバーサルケーブル9とを備え、ユニバーサルケーブル9の端部にはコネクタ10が設けられており、このコネクタ10は光源装置3に着脱自在で接続される。
また、このコネクタ10には、ユニバーサルケーブル9内に挿通された後述する吸引側管路32の手元側後端となる吸引コネクタ(吸引口金)10aが設けてあり、この吸引コネクタ10aは吸引チューブ6bを介して吸引装置6に接続される。
挿入部7は、先端側から硬質の先端部11と、この先端部11の後端に形成され、湾曲自在の湾曲部12と、この湾曲部12の後端に形成され、長尺で可撓性を有する軟性部(可撓部)13とからなり、この軟性部13の後端は、操作部8の前端に連結されている。この軟性部13の後端外周にはテーパ形状にした折れ止め部14が設けてある。
挿入部7、操作部8、ユニバーサルケーブル9内には、可撓生を有し、照明光を伝送する機能を有するファイバ束からなるライトガイド15が挿通され、コネクタ10から突出するライトガイドコネクタを光源装置3に接続することにより、光源装置3内の図示しないランプからの照明光がライトガイドコネクタの端面に供給される。
このライトガイド15によって伝送された照明光は、先端部11の照明窓に固定された先端面から前方に出射され、患部等の被写体を照明する。照明された被写体は照明窓に隣接して先端部11に設けられた観察窓に取り付けた対物レンズ16によりその結像位置に光学像を結ぶ。この結像位置には光電変換する機能を備えた撮像素子として電荷結合素子(CCDと略記)17が配置され、光学像を電気信号に変換する。
このCCD17は、信号ケーブル18の一端と接続され、この信号ケーブル18は、挿入部7内等を挿通されてその後端は、コネクタ10の電気コネクタ19に接続される。この電気コネクタ19は、外部ケーブル20を介して信号処理装置4に接続される。
この信号処理装置4内にはドライブ回路21が設けてあり、このドライブ回路21から出力されるCCDドライブ信号は、CCD17に印加される。CCD17は、CCDドライブ信号が印加されることにより、光電変換された撮像信号を出力し、この撮像信号は、信号処理装置4内の信号処理回路22に入力される。そして、この撮像信号は、信号処理回路22により信号処理されて、標準的な映像信号に変換される。この標準的な映像信号は、カラーモニタ5に入力され、内視鏡画像表示領域5aにCCD17により撮像された内視鏡画像がカラー表示される。
先端部11に隣接して設けられた湾曲部12は、リング形状の多数の湾曲駒24が、隣接する湾曲駒24と上下、左右に対応する位置でリベット等で互いに回動自在に連結して構成され、最先端の湾曲駒24或いは先端部11に固着された湾曲ワイヤ25の後端は、操作部8内のスプロケット26に連結され、このスプロケット26の軸には湾曲操作を行う湾曲操作ノブ27が取り付けられている(図1では簡単化のため、上下、或いは左右方向のみの湾曲機構の概略を示す)。
そして、この湾曲操作ノブ27を回動する操作を行うことにより、上下方向或いは左右方向に沿って配置した1対の湾曲ワイヤ25の一方を牽引、他方を弛緩させて牽引した湾曲ワイヤ25側に湾曲部12を湾曲させることができるようにしている。
操作部8には、湾曲操作ノブ27が設けられた位置より前方側に把持部28が設けられ、術者は把持部28を把持した片方の手(の把持に使用していない親指等の指)で湾曲操作ノブ27の操作等を行うことができるようになっている。
また、挿入部7内に設けられた処置具側管路30の後端側は、把持部28の前端付近に設けた処置具挿入部31において、ユニバーサルケーブル9側から操作部8を経て前方側に延出された吸引側管路32の先端側と略平行に配置され、両開口端が分離(分断)された管路分離部33が形成されている。
そしてこの管路分離部33を形成した処置具挿入部31には、処置具の挿入を可能とすると共に、挿入されない場合には閉塞状態に保持する鉗子栓の機能と、組織回収のフィルタ機能とを備えたフィルタユニット34が着脱自在に装着される。
このように本実施例の内視鏡2においては、挿入部7内には、処置具を挿通するための処置具側管路30が形成されており、この処置具側管路30は、挿入部7の後端付近に設けられた処置具挿入部31内部において、斜め後方側に延出され、その後端は、処置具側口金35の(処置具側口金)開口部35aとして開口する。
この処置具側口金35の開口部35a(図2、図5等参照)には、フィルタユニット34における処置具用栓部(鉗子栓部と略記)41(図4、図5等参照)が装着され、この鉗子栓部41の後端側から処置具が挿入される。
また、管路分離部33には、操作部8側から延びる吸引側管路32の先端側部分が処置具側管路30の後端側と略平行に配置され、処置具側口金35に隣接してその先端の吸引側口金36の(吸引側口金)開口部36a(図3、図5等参照)が開口している。
この吸引側口金36の開口部36aには、フィルタユニット34における組織回収用のフィルタ部42(図3,図5等参照)が装着される。
なお、図1は、管路分離部33及びフィルタユニット34の概略を示すものであり、図1においては、紙面内に処置具側口金35と吸引側口金36とを隣接して示しているが、実際には、図1の紙面に垂直な方向に隣接して形成されている(図5、図6参照)。
また、操作部8における側面には、この操作部8内に挿通された吸引側管路32の途中部分に配置され、吸引しない状態(吸引OFF状態と略記)と吸引状態(吸引ON状態と略記)とを切り替える吸引切替弁37が設けてある。
この吸引切替弁37は、操作部8の側面に設けた筒体内に内筒38をスライド自在に配置して形成されている。この筒体における底面の開口には、吸引装置6に接続されるユニバーサルケーブル9側から延出された吸引側管路32の先端が連結され、またこの筒体の側面の開口には処置具挿入部31側から後方に延びる吸引側管路32の後端が連結されている。
また、内筒38は、その内側部分がユニバーサルケーブル9側から延出された吸引側管路32と連通して、吸引切替弁37が操作されない吸引OFF状態の場合には、内筒38の上端側の側部に設けた開口部38aにより外部に連通している。
従って、吸引動作状態に設定されている吸引ポンプ6aは、吸引切替弁37が吸引OFF状態の場合には、開口部38aから空気を取り込むのみで、この吸引切替弁37より先端側の吸引側管路32を通しての吸引動作は行わない。
ユーザが、この吸引切替弁37を、図示しないバネの弾性力に抗して押圧して筒体の底部側に押し込む操作を行うことにより、上記開口部38aは、外部に連通する状態から処置具挿入部31側から延びる吸引側管路32の後端と連通する状態に切り替えられる。 この状態では、吸引状態に設定されている吸引ポンプ6aにより、吸引切替弁37より先端側の吸引側管路32を通して吸引動作を行う状態になる。このように吸引切替弁37を操作することにより、吸引ON/OFF状態を切り替えられるようにしている。
次に図2ないし図7を参照して、本実施例における処置具挿入部31の周辺部の構成及びこの開口端に着脱自在に装着されるフィルタユニット34の構成を詳細に説明する。
図2は、処置具挿入部31における処置具側口金35に沿った縦断面による内部構造を示し、図3は処置具挿入部31における吸引側口金36に沿った縦断面による内部構造を示し、図4は図2のA矢視方向から見たフィルタユニット34周辺部を一部を断面として示し、図5は、図2のB−B断面により処置具側口金35及び吸引側口金36周辺部の断面構造を示し、図6は組み付けた状態のフィルタユニット34を示し、図7は分解した状態のフィルタユニット34を示す。
なお、図4は組織の回収を行わない状態に設定した状態で示し、図5は組織を回収する状態に設定した状態での断面を示す。
図2に示すように挿入部7側から把持部28内に延出され、処置具が挿通される管路(チャンネル)の機能と、吸引により流体や組織等が通る吸引管路の機能を持つ処置具側管路30を形成する処置具挿通チューブ44の後端は、接続口金45を介して屈曲された処置具側パイプ46の先端と水密及び気密的に接続されている。
この処置具側パイプ46の後端側は、操作部8の外装部材47内に設けられたフレーム48の上面に設けた開口部付近において、固定部材49により固定されている。この固定部材49は、その先端部分がねじ50によりフレーム48に固定され、この固定部材49の後端側に形成された筒部49a内に処置具側パイプ46の後端が嵌入して固定されている。
また、この処置具側パイプ46の後端が固定されたこの筒部49aには、処置具挿入部31の外装部材31a内に直管状に配置された処置具側口金35の先端がゴム製のパッキン51を介装して水密及び気密的に連結されている。
この処置具側口金35は、挿入部7の軸方向から斜め後方側に向けて配置され、この処置具側口金35の後端外周は、外装部材31aとの間に配置した固定用の樹脂部材52を介して外装部材31aに固定される。
この樹脂部材52は、外装部材31aの内面に嵌合し、この樹脂部材52の外周及び内周の凹部には水密及び気密用のOリング53,54が配置される。そして、処置具側口金35の後端外周面の雄ねじ部に螺合するナット55により、水密及び気密的に固定される。なお、ナット55の上端面はゴムカバー56で覆われている。
処置具側口金35の後端部は、処置具挿入部31の外装部材31aの斜め後方側に突出する端面から若干突出し、その後端の処置具側口金開口部35aで開口している。
図2に示すこの処置具側口金35における紙面に垂直な上方向には、この処置具側口金35に隣接して図3及び図5に示すように吸引側管路32の先端側が処置具挿入部31内に設けられている。
操作部8側の吸引側管路32を構成する吸引側管路用チューブは、屈曲された吸引側パイプ61の後端に接続口金62を介して水密及び気密的に連結される。
この屈曲された吸引側パイプ61も、固定部材59の後端側に形成された筒部59b内に吸引側パイプ61の先端を嵌入して固定されている。
また、この吸引側パイプ61の先端が固定されたこの筒部49bには、処置具挿入部31の外装部材31a内に配置された吸引側口金36の後端がゴム製のパッキン64を介装して水密及び気密的に連結されている。
この吸引側口金36の先端側は、上述した樹脂部材52を介して外装部材31aに固定される。この吸引側口金36の先端側部分の外周面に設けた凹部には、水密及び気密用のOリング65が配置されている。なお、樹脂部材52の外周面は、前述したOリング53により水密及び気密が保持される。
この吸引側口金36の先端側の外周面には雄ねじ部が設けてあり、ナット66による螺合により、樹脂部材52の段差部を押圧して外装部材31aに固定している。このナット66の上端面は、ゴムカバー67で覆われている。
この吸引側口金36における先端側の内周面は、段差状に拡径にされた拡径部が形成されており、この拡径部には、フィルタユニット34におけるフィルタケース68の基端の小径円筒部68aが挿入されて着脱自在に装着される。
この小径円筒部68aの外周面には周溝が設けてあり、この周溝にはパッキン69が収納されている。
次にこのフィルタユニット34の構造及びこのフィルタユニット34が装着された場合の処置具挿入部31付近の構成を説明する。
図5に示すように処置具挿入部31の後端面から突出する処置具側口金35の開口部35aにはフィルタユニット34の鉗子栓部41を構成する略筒体形状の鉗子栓部本体71の基端の装着部が着脱自在に装着される。
この鉗子栓部本体71は、後端付近には小さく開口する小径開口部71aが設けられており、その後端には鉗子栓72が着脱自在に装着される。
この鉗子栓72は、半球形状の凹部を設けて処置具を挿入する処置具挿入口72aが形成され、この半球形状の凹部を覆う薄肉部の中央には切り込み72bが設けてあり、通常は閉塞状態を保持し、外部から処置具が押圧するように挿入することにより、切り込み72bが開口する逆止弁のような機能を持つ。
また、この筒体形状の鉗子栓部本体71における軸方向の中央付近には、この軸方向と直交する方向に貫通する貫通孔が設けてあり、一方の側方からフィルタケース68における側方に延出した筒体部68bが挿入されて、この筒体部68b部分が、貫通孔内に装着されている。
なお、この筒体部68bの外周には、鉗子栓72に接続されたリング74が遊嵌され、鉗子栓72が、鉗子栓部本体71から取り外された場合にもリング74によりこの筒体部68b周辺に保持できるようにしている。
また、この貫通孔には、他方の側方から管路切替ノブ75の基端側の筒体部75aが上記筒体部68bの内側に嵌入された状態で回転自在に装着される。なお、この管路切替ノブ75における鉗子栓部本体71に嵌入される入り口付近の位置においてパッキン76によりシールされている。
この管路切替ノブ75には、筒体部75aの後端付近の位置において、その軸方向に直交する方向に貫通孔が設けてあり、図5に示す装着状態においては、この貫通孔は、処置具挿入口72aと処置具側口金開口部35aとの間を連通する処置具挿入管路75bの機能を持つ。
なお、この管路切替ノブ75を図5の状態から90度回転した場合には、この管路切替ノブ75の貫通孔による処置具挿入管路75bは、鉗子栓部本体71の内壁面により閉塞され、処置具側口金開口部35aは、この回転された管路切替ノブ75により処置具挿入口72a及び以下に説明するフィルタ側管路75eとを遮断する状態となる。
図5に示したように連通した状態においては、処置具挿入口72aから図示しない処置具を挿入することにより、この貫通孔による処置具挿入管路75b、処置具側口金35、処置具側パイプ46を経て処置具挿通チューブ44側に処置具の先端側を挿通することができる。
また、この連通した状態においては、処置具側口金35は、この処置具挿入管路75bを経て筒体部75aの内側により形成されるフィルタ側管路75eと連通すると共に、このフィルタ側管路75eに連通するフィルタ部42内を通って吸引側口金36側とも連通する。
フィルタ部42のフィルタケース68には、その後端側開口からフィルタ77aを取り付けたフィルタ本体77が回動自在かつ着脱自在に装着される。このフィルタ本体77には、例えば正方格子状(網目状)に小さな開口を形成してポリープ片等の組織回収を行うフィルタ77aが一体的に設られている。
このフィルタ77aのフィルタ面は、円筒状のフィルタケース68の軸方向と平行に配置され、フィルタ側管路75eの端部のフィルタ側開口部75cに対向するように配置される。
また、このフィルタ面は、その底部に設けた略円板形状の底面77bを設けて、このフィルタケース68内に回収した組織を収納する組織収納室(組織回収室)68cを形成している。なお、フィルタ面は、円筒状のフィルタケース68の中心軸から偏心した位置に設けてあり、図5に示す回動位置において、大きなスペースの組織収納室68cが形成される。
つまり、図5に示した連通した状態では、フィルタユニット34におけるフィルタ部42を組織回収を行う回動位置に設定した状態で示している。
この状態では、フィルタ側管路75eに対向する組織収納室68cの容積が大きくなるようにしている。
なお、フィルタ部42のフィルタケース68は、外から内部のフィルタ77aや回収(収納)された組織を視認し易いように透明な部材で形成され、かつフィルタ77aも体内組織の通常の色と区別し易い、例えば青系統の色に着色してある。
また、フィルタケース68を洗浄液中等で洗浄する場合、洗浄液中にあることが視認し易いようにその一部に無色以外の着色部を形成したり、着色されている部材が設けてある(例えば小径円筒部68aの外周面に設けたパッキン69を黒色等にしたものでも良い)。
上記フィルタ本体77には、フィルタ77aを設けた位置より後端側の外周面には、周溝を設けてシール用のOリング78が収納されている。また、このフィルタ本体77の後端に設けたフィルタ位置切替ノブ77cは、フィルタケース68の開口端より突出し、着脱操作や回動操作を行い易くしている。
なお、図5に示すように、連通する状態においては、フィルタ側管路75eの端部のフィルタ側開口部75cの周縁部の一部(図5においては下端)がフィルタケース68の内部に突出するようにして、フィルタケース68からフィルタ本体77が取り外されるのを規制する(取り外し規制手段となる)抜け止め端部75dが形成されている。
この状態から管路切替ノブ75を90度回転することにより、抜け止め端部75dは、フィルタケース68内に突出する状態から筒体部68b内に退避した状態となり、フィルタケース68からフィルタ本体77を取り外すことができるようになる。つまり、管路切替ノブ75の回動操作により、取り外し規制を行ったり、取り外し規制を解除できるようにしている。
また、実施例においては、図5に示す連通状態のフィルタ位置からフィルタ位置切替ノブ77cを略90度程度回転して、図4に示すように、組織を回収しない位置に設定することにより、フィルタ77aを通さないで吸引することができるようにしている。
つまり、図4に示すように、フィルタケース68に設けた三角のマーク68dの位置に、フィルタ本体77に設けた三角のマーク77fの位置を合わせて組織を回収しないOFFの位置に設定すると、図7において、略円板形状の底面77bに示した(L字形状の)切り欠き77dが、フィルタ側管路75eに近い位置に形成できるようにしている。
なお、図8(A)及び図8(B)により、組織を回収しない状態でのフィルタ77aの位置と、組織を回収する状態でのフィルタ77aの位置との概略図を示している。
そして、吸引状態にした場合には、この切り欠き77dを経て吸引された体液等をフィルタ77aを通すことなく吸引側口金36側に導くことができるようにしている。
なお、フィルタ本体77には、図6及び図7に示すようにフィルタ77aを回収位置に設定するガイド用のON及びその回転方向を示すラベルが設けてあり、術者は、このフィルタ本体77のフィルタ位置切替ノブ77cを、ONのラベルに沿った方向に回動して回動が規制される位置まで回動することにより、図5に示した組織回収を行うフィルタ位置に設定できるようにしている。
また、フィルタユニット34は、図7に示す分解状態において、鉗子栓部本体71の右側からフィルタケース68における(鉗子栓72のリング74が遊嵌された)筒体部68bが挿入して装着された後、左側から管路切替ノブ75の筒体部75aが挿入されてこの筒体部68bの内側に装着される。
また、この鉗子栓部本体71の後端から鉗子栓72が装着される。また、フィルタケース68の後端の開口部には、フィルタ本体77が装着されて図6に示すフィルタユニット34のように一体的に組み立てることができる。
そして、この組み立てられたフィルタユニット34におけるフィルタ部42の基端の小径円筒部68aを吸引側口金36の開口部36aに嵌挿し、また鉗子栓部41を基端をその弾性を利用して処置具側口金35の先端の開口部35aに被せるように作業を行うことにより、フィルタユニット34を図4に示すように着脱自在に装着することができる。 このような構成による本実施例においては、内視鏡2の操作部8の吸引切替弁37よりも先端側の吸引に使用される吸引管路(この吸引管路は、処置具側管路30と吸引側管路32を総称するものである)の途中に、組織回収用のフィルタユニット34を着脱自在に設けていることが特徴となっている。
また、本実施例では、組織回収用のフィルタユニット34を装着して吸引動作により組織を吸引することができる状態に設定した場合には、管路切替ノブ75の先端の抜け止め端部75dにより、フィルタ本体77が取り外されるのを規制する取り外し規制機構を形成している。
そして、この状態から管路切替ノブ75を90度回転することにより、組織収納室68cよりも先端側の管路、具体的には処置具側口金35の後端の開口部35aを閉塞すると共に、上記取り外し規制を解除して、フィルタ本体77の取り外しができる着脱機構を形成していることも特徴となっている。
つまり、吸引動作により組織を回収できる状態から、管路切替ノブ75を90度回転することにより、組織収納室68cよりも先端側の管路、具体的にはフィルタ側管路75eが閉塞される。この閉塞によりフィルタ本体77を取り外しする際に処置具側管路30が外部に開口(大気開放)する状態になるのを防止できるようにしている。そして、この閉塞により、内視鏡検査中においても、フィルタ本体77を取り外す前に吸引を行って体腔内圧を低下させる作業を不要にして、フィルタ本体77の着脱を簡単に行えるようにしている。
このような構成による本実施例の作用を説明する。
図1に示すように内視鏡2の処置具挿入部31にフィルタユニット34を装着して、術者は、この内視鏡2を患者の体腔内に挿入する。
そして、術者は、挿入部7の先端部11に設けた撮像手段により、患部等の検査対象部位を観察視野内に入れ、撮像された画像をカラーモニタ5により観察できる状態に設定する。
そして、術者は、患部のポリープ等の組織を採取して病理検査しようと思う場合には、フィルタユニット34における処置具挿入口72aから切除用の処置具の先端側を挿入する。そして、ポリープ等の組織を切除する。
切除した組織を回収して検査を終了する場合には、そのまま内視鏡2の先端から突出した処置具を組織を把持したまま、内視鏡2を体内から抜去すれば良いが、切除した組織を回収後も、検査を継続して行う場合には、処置具を処置具側管路30から抜去する。
そして、吸引切替弁37を操作して吸引状態にする場合には、フィルタ本体77のフィルタ77aが図5に示すように組織回収を行う位置に設定しておく。
すると、挿入部7の長手方向に設けられた処置具側管路30における先端開口から切除された組織を処置具側管路30内に吸引することができる。
吸引された組織は、フィルタ部42の組織収納室68cに収納することができる。この場合、体液等は、フィルタ77aの小さな孔を通して吸引ポンプ6a側に導かれ、図示しない吸引トラップ容器等に収納することができる。
吸引切替弁37を操作して、組織収納室68c内に組織を回収できた場合には、図5に示す状態から管路切替ノブ75を90度回動して、処置具側口金35の開口部35aを閉塞した状態にする。
処置具側口金35の開口部35aを閉塞した状態にすることにより、この部分よりも後方側となるフィルタ側管路75eが閉塞されるので、フィルタケース68からフィルタ77aを一体的に取り付けたフィルタ本体77を(体腔内圧を下げる作業を不要として)簡単に取り外すことができる状態になる。
従って、フィルタ本体77をフィルタケース68から取り外すことにより、フィルタ77a付近に付着した組織を、病理検査に使用することができる。また、新しいフィルタ本体77をフィルタケース68に装着して、さらに組織の採取(回収)を行うことも簡単にできる。
なお、組織収納室68c内に組織を回収できる状態においては、管路切替ノブ75の先端の抜け止め端部75dにより、フィルタケース68からフィルタ本体77が取り外されるのを規制(する規制手段を形成)しているので、この状態において誤ってフィルタケース68からフィルタ本体77が取り外されるのを有効に防止できる。
また、本実施例では、フィルタ本体77のフィルタ位置切替ノブ77cに設けた三角のマーク77fの位置を、組織を回収しないOFFの位置に設定することにより、フィルタ77aを通さないで、吸引した体液等の吸引物を吸引側管路32を経て吸引ポンプ6a側に排出できるようにしている。
この場合、本実施例におけるフィルタ部42におけるOFF状態での内部形状は、おおよそ図8(A)に示すようになっている。
処置具側管路30における先端開口の内径をΦとした場合、それよりも後方側の処置具側管路30及び吸引側管路32の内径は、この内径Φと同等以上に設定してあり、処置具側管路30内に吸引により収納された組織が管路途中で詰まったりするのを防止するようにしている。
また、フィルタ部42内においても、図8(A)に示すように吸引された組織の通路部分における最小の断面積がこの内径Φによる断面積以上に設定してある。
つまり、図8(A)に示すようにフィルタ側管路75eの内径は、Φ以上に設定してあり、このフィルタ側管路75e内に例えばΦの球Bを通した場合、吸引動作によりこの球Bは2点鎖線で示すようにこの球Bの断面線よりも大きく設定してある切り欠き77d等を通って、小径円筒部68aを経て吸引側口金36側にスムーズに移動させることができる。
なお、図8(A)では、組織を回収しないOFFの位置であることを模式的に示している。また、図8(B)は、組織を回収するONの位置であることを示すマークを符号77eで模式的に示している。このように、組織を回収するONの位置であることを示すマーク77eその他の標識等を設けるようにしても良い。
なお、本実施例においては、図8(A)に示すようにフィルタ部42内では段差状の通路が形成されるようにしているが、図8(C)に示す変形例のようにL字形状の通路を形成した場合にも、その通路内における最小の断面線は、内径Φによる断面積以上に設定すれば良い。
なお、図8(C)に示すように底面側でも組織を回収するフィルタ77a′を形成したものにしても良い。
このように本実施例によれば、処置具を挿入する処置具挿入部31付近、つまり、吸引切替弁37よりも先端側の位置に組織回収手段となるフィルタ部42を着脱に設けている。
この場合、管路切替ノブ75を操作することにより、フィルタ本体77をよりも先端側の吸引に使用される管路を閉塞する(外部に開口するのを防止する)ことができると共に、フィルタ本体77が取り外し可能な状態に設定できる(つまり、フィルタ本体77の取り外し規制を解除できる)ようにしているので、簡単な作業で、フィルタ本体77を内視鏡2(に着脱自在のフィルタユニット34のフィルタケース68)から取り外してフィルタ本体77内に収納された組織を病理検査に使用することができる。
また、吸引切替弁37よりも先端側にフィルタ部42を配置しているので、吸引切替弁37付近における狭窄部や屈曲部の影響を受けることも解消できる。
つまり、吸引切替弁37付近で組織の通過性が低下したりして回収に時間がかかることを解消できると共に、組織が変形したり損傷する可能性も解消できる。
また、本実施例によれば、フィルタ本体77をフィルタケース68に装着した状態において、フィルタ本体77のフィルタ位置切替ノブ77cを回転することにより、組織を回収する状態の位置と組織を回収しない状態の位置とに簡単に切り替えられる。
従って、組織を回収しない状態に設定できるので、フィルタ77aにより意図しない組織を不用意に回収することを防止できる。
また、本実施例によれば、フィルタ本体77を装着した状態においても、処置具を挿通して処置具による処置を行うこともできる。
次に本発明の実施例2を図9から図11を参照して説明する。図9は実施例2の内視鏡におけるフィルタ部が設けられた操作部周辺部を示し、図10はフィルタ部の構成を分解して示し、図11(A)はフィルタを取り付けない未装着状態でのフィルタ部の内部構成を示し、図11(B)は図11(A)のC−C断面を示し、図11(C)は図11(A)におけるフィルタを装着した状態でのC−C断面を示す。
図9に示すように、本実施例の内視鏡2Bは、実施例1の内視鏡2における処置具挿入部31において、管路分離部33を形成しないで、処置具側パイプ46部分に分岐部を設け、分岐させた一方を処置具側口金35に連結し、他方を略直管形状にした吸引側パイプ61に連結した構造にしている。
従って、本実施例では、処置具挿入部31の処置具側口金35の後端の開口部35aは、通常の鉗子栓が着脱自在に装着される構造の処置具挿入口としての機能を持つ。
また、この吸引側パイプ61の途中に、組織回収を行うフィルタ部80を設けている。 このフィルタ部80は、操作部8の側部に設けた凹部内に吸引側パイプ61に連結されたフィルタケース81を設け、このフィルタケース81内に、図10に示すようにフィルタ本体82を着脱自在で装着できるようにしている。
なお、フィルタケース81の両側に接続された吸引側パイプ61におけるその先端側部分を先端側吸引側管路61a、後端側部分を後端側吸引側管路を61bとして説明する。 図示のように有底の円筒状のフィルタケース81には、この図10の右側に示すように内筒83が回動自在に収納され、この内筒83に対して、図10の下方に示すフィルタ本体82が取り外し(交換)自在に装着される。
フィルタケース81の内周面の上端付近には、略L字形状のガイド溝(切り欠き)81aが設けてあり、この内側に収納される内筒83の上方からフィルタ本体82を装着する場合、このフィルタ本体82の上面の円板状の蓋82aの周縁部分の1箇所に設けた突起82bをガイド溝81aに、はめこむことができるようにしている。
以下に説明するように略L字形状のガイド溝81における周方向の溝部分により、装着されて吸引により組織の回収を行う状態からフィルタ本体82が取り外されるのを規制できるようにしている。そして、この周方向の溝に沿ってフィルタ本体82を回動することにより、内筒83を回動させて、両吸引側管路を61a、61bを連通する状態に設定したり、閉塞して取り外しの際に外部に開口(大気開放)しない構造にしている。
また、内筒83には、その軸方向と直交する方向の側面部分の2箇所に開口部83aが対向するように設けてあり、さらにこの内筒3の内周面における対向する2箇所には軸方向に沿って形成されたキー溝(縦溝)83bが設けてある。
これらのキー溝83bには、フィルタ本体82に設けた網目状に形成された平板形状のフィルタ82cの両端がはまりこむ構造にしている。また、このフィルタ本体82の蓋82aの上面には、着脱などの操作を行う操作用の摘み82dが突設されている。
なお、フィルタケース81には、図11(A)に示すようにその内周面における上端付近に内筒83の抜け止めとしての機能を持つ突起81pが設けてある。
また、この図11(A)におけるC−C断面は、図11(B)のようになっている。このような構成による本実施例の動作を説明する。
フィルタ本体82を装着する場合には、図10或いは図11(A)に示すようにフィルタケース81内の内筒83のキー溝83bにフィルタ本体82のフィルタ82cを(上方から)填め込むようにすると共に、このフィルタ本体82の上端付近の突起82bをフィルタケース81のガイド溝81aに填め込む。そして、フィルタ本体82をそのガイド溝81aの縦溝部分に沿ってその下端まで挿入してから、さらに周方向の溝部分に沿って略90度回転する。
フィルタ本体82のフィルタ82cは、内筒83のキー溝83bに収納されているので、フィルタ本体82の回転と共に、内筒83も回転する。この回転前の状態では、内筒83は先端側吸引側管路61aの後端の開口部及び後端側吸引側管路61bの先端の開口部とを閉塞しているが、90度回転されることにより、図11(C)に示すように内筒83の開口部83aにより、両開口部が連通する状態となる。
また、その中央にフィルタ82cが配置され、この状態において、吸引切替弁37を操作して吸引状態に設定することにより、このフィルタ82cにより組織の通過を防止して組織回収ができる。
また、組織を回収(採集)できた場合には、フィルタ本体82を90度回転することにより、先端側吸引側管路61aの後端の開口部及び後端側吸引側管路61bの先端の開口部とを閉塞した状態に設定できる。そして、フィルタ本体82を上方に引っ張る操作を行うことにより、簡単にフィルタ本体82をフィルタケース81から取り外して、フィルタ本体82を病理検査に使用することができる。
本実施例においても、組織を回収できる状態(図11(C)の状態)においては、フィルタ本体82が誤って取り外されるのを規制できるようにしていると共に、このフィルタ本体82を90度回転することにより、少なくとも先端側吸引側管路61aの後端の開口部を閉塞する状態に設定すると共に、この回転する操作でフィルタ本体82を取り外し可能な状態(つまり取り外し規制を解除する状態)にできるようにしているので、実施例1の場合と同様に簡単な作業で、組織回収用のフィルタ本体82の着脱ができる。
図12は第1変形例におけるフィルタ部86の概略の構造を示す。このフィルタ部86は、実施例2の場合と同様に、フィルタケース81Aにおける対向する2箇所に開口部が設けられ、一方の開口部には先端側吸引側管路61aの後端開口部が連結され、他方の開口部には後端側吸引側管路61bの先端開口部が連結されている。
フィルタケース81A内における先端側吸引側管路61aの後端の開口部に当接するように板形状の閉塞部材(シール部材)87が配置され、この閉塞部材87は一端がフィルタケース81Aの底面に固定された弾性部材としてのバネ88により、上方に付勢されている。
また、このフィルタケース81Aには上方から、例えば断面がL字形状のフィルタ89aを設けたフィルタ本体89がスライド自在に装着される。このフィルタ本体89を装着する場合、L字形状のフィルタ89aの端部は、閉塞部材87の上端をバネ88の弾性力に抗して下方に移動し、図12(A)に示すように閉塞部材87による開口部の閉塞を解除し、組織回収を行える状態にする。
この状態では、先端側吸引側管路61aの後端の開口部に対向するフィルタケース81A内は、網目状のフィルタ89aにより覆われ、吸引により、このフィルタ89aで組織の回収ができる状態となる。
なお、このフィルタ本体89におけるフィルタケース81Aに嵌合する嵌合部の長さLbは、先端側吸引側管路61aの後端の開口部の内径Laより大きく設定してある。そして、図12(A)のフィルタ本体89を装着して組織を回収できる状態で組織回収を行った後、フィルタ本体89を上方に移動させてフィルタケース81Aからフィルタ本体89が嵌合が解除されて取り外される前に、閉塞部材87により先端側吸引側管路61aの後端の開口部を閉塞できるようにしている。
なお、フィルタ本体89におけるフィルタケース81Aに嵌合する嵌合部の下端付近にシール用のOリング92が設けてある。また、図13の第2変形例のフィルタ部86′のように、閉塞部材87を板ばねによってバネ部87aと一体に形成しても良い。なお、図13(A)及び図13(B)は、それぞれ図12(A)及び図12(B)の状態に対応する。
このような構成による第1の変形例によれば、図12(B)の状態において、フィルタ本体89を上方から挿入することにより、図12(A)に示す組織回収ができる状態に簡単に設定できると共に、図12(A)の状態からフィルタ本体89を上方に引き抜く操作を行うことにより、図12(B)に示す状態に設定できる。
つまり、本変形例によれば、フィルタ本体89を装着する操作で、閉塞部材87による先端側吸引側管路61aの後端の開口部の閉塞を解除してフィルタ89aによる組織を回収できる状態に設定できる。
また、フィルタ本体89の取り外しの操作により閉塞部材87による先端側吸引側管路61aの後端の開口部の閉塞を行った後にフィルタ本体89をフィルタケース81Aから取り外し(離脱)ができる。
図13は、図12の場合とは形状が異なるが、図12の場合と同様の作用効果を有する。
図14(A)は第3変形例におけるフィルタ部86Bを示す。このフィルタ部86Bにおいても、先端側吸引側管路61aの後端の開口部と、後端側吸引側管路61bの先端の開口部とがフィルタケース81Bにおける対向する側面に設けた開口部に一体的に連結されている。
先端側吸引側管路61aの後端の開口部に隣接するフィルタケース81B内面の開口部よりも下側となる位置にゴム等の弾性部材により形成した板形状の閉塞部材93の下端が固定されており、この閉塞部材93の上端側は、通常は図14(B)に示すように先端側吸引側管路61aの後端の開口部を気密的にシールし、さらにその上端は略L字形状に屈曲して内側に延びるように、加工されている。
そして、図14(A)に示すように、フィルタ89aを取り付けたフィルタ本体89がフィルタケース81Bの開口する上端から嵌合してするように挿入されると、そのフィルタ89aの下端で閉塞部材93における屈曲した端部を引っかけるようにして下方側に変形させ、閉塞していた先端側吸引側管路61aの後端の開口部を開口させる。
つまり、フィルタケース81Bにフィルタ89aを設けたフィルタ本体89を装着することにより、図14(A)に示すように組織を回収可能な状態に設定できる。
また、この状態からフィルタ本体89の上端を掴んでフィルタケース81Bから取り外す操作を行う際に、フィルタ89aに引っかかっていた閉塞部材93は係合が解除されて図14(B)に示すように閉塞部材93は先端側吸引側管路61aの後端の開口部を閉塞する状態となり、この閉塞後にフィルタ本体89はフィルタケース81Bから取り外される。
このように本変形例によれば、フィルタ本体89をフィルタケース81Bに嵌入させる操作により装着状態にして、吸引操作により、組織を回収できるようにできると共に、装着時と逆の操作を行うことにより、その途中で先端側吸引側管路61aの後端の開口部を気密的にシールし、そのシールした後にフィルタ本体89がフィルタケース81Bから外れるようにできる。つまり、第1の変形例とほぼ同様の作用効果を有する。
図15は第4変形例におけるフィルタ部86Iを示す。このフィルタ部86Iにおいても、先端側吸引側管路61aの後端の開口部と、後端側吸引側管路61bの先端の開口部とがフィルタケース81Bにおける対向する側面に設けた開口部に一体的に連結されている。
フィルタケース81B内には、ゴム等の弾性部材からなる管状部材131が収納されている。この管状部材131は、下端がフィルタケース81Bに固定され、上端が先端側吸引側管路61aの後端の開口部に隣接するフィルタケース81B内面の開口部よりも上側となる長さを有しており、この管状部材131の上端側は、通常は図15(B)に示すように先端側吸引側管路61aの後端の開口部及び後端側吸引側管路61bの先端の開口部を閉塞している。
そして、図15(A)に示すように、フィルタ89aを取り付けたフィルタ本体89がフィルタケース81Bの開口する上端から嵌合するように挿入されると、そのフィルタ89の下端で管状部材131を変形させ、閉塞していた両管路61a、61bの開口部を開口させる。
つまり、フィルタケース81Bにフィルタ89aを設けたフィルタ本体89を装着することにより、図15(A)に示すように組織を回収可能な状態に設定できる。
また、この状態からフィルタ本体89の上端を掴んでフィルタケース81Bから取り外す操作を行う際に、管状部材131が元の形状に復元して、図15(B)に示すように管状部材131は先端側吸引側管路61aの後端の開口部及び後端側吸引側管路61bの先端の開口部を同時に閉塞する状態となり、この閉塞後にフィルタ本体89はフィルタケース81Bから取り外される。
管状部材131は、図16のフィルタ部86Jのようにスポンジ等の発泡体131Bで形成しても良い。なお、図16(A)及び図16(B)は、図15(A)及び図15(B)において管状部材131部分が発泡体131Bにされた構成以外は同様である。
このように本変形例によれば、フィルタ本体89をフィルタケース81Bに嵌入させる操作により装着状態にして、吸引操作により、組織を回収可能な状態にできると共に、装着時と逆の操作を行うことにより、その途中で先端側吸引側管路61aの後端の開口部を閉塞し、その閉塞した後にフィルタ本体89がフィルタケース81Bから外れるようにできる。つまり、第1変形例と同様の作用効果を有する。また、本変形例は、第1変形例と以下のように若干異なる作用を行う。
図12の第1変形例等では、フィルタ本体89が取り外された場合、先端側吸引側管路61aの後端の開口部を閉塞(閉鎖)することにより、先端側吸引側管路61aを外部(大気)と遮断する構成にしている。これに対し、図15、図16の第4及び第5変形例では、両吸引側管路61a、61bの開口部を同時に閉塞(閉鎖)する構成にしている。 このため、第4及び第5変形例では、後端側吸引側管路61bの先端の開口部を閉塞することにより、外部と遮断するともいえる。なお、後述の実施例のように、スライドして両吸引側管路61a、61bの開口部を同時に閉塞(閉鎖)する構成にしても良い。
図17は第6変形例におけるフィルタ部86Cを示す。図17(A)は、フィルタケース81Cの軸に平行な断面によるその内部構成を示し、図17(B)は図17(A)におけるD−D断面を示し、図17(C)は図17(B)において、管路切替ノブ96を90度回転した組織回収状態を示す。
このフィルタ部86Cは、図14に示したフィルタケース81Bとは先端側吸引側管路61aの後端の接続位置が若干異なるフィルタケース81Cが採用されている。
また、図17(A)等に示すように、このフィルタケース81Cに接続された先端側吸引側管路61aは、直管状部分が途中でL字形状に屈曲され、この直管状部分には実施例1と基本的には同様の機能を持つ管路切替ノブ96の筒体部96aが嵌合して回動自在に収納される。
この管路切替ノブ96は、その軸方向に筒体部96aが形成され、その基端側は閉塞され、かつ軸と直交する方向に開口部96bが設けてある。
そして、図17(A)及び図17(B)に示す管路切替ノブ96の回動位置の状態では、先端側吸引側管路61aを閉塞した状態であり、この状態では図17(B)に示すように管路切替ノブ96の先端の斜めの端部は、フィルタ本体89のフィルタ89cが収納されたフィルタケース81C内よりも退避した位置にある。従って、この状態ではフィルタ本体89をフィルタケース81Cから取り外すことができる。
この状態から管路切替ノブ96を90度回転することにより、図17(C)に示すように開口部96bにより筒体部96aを経て先端側吸引側管路61aをフィルタケース81C内部とを連通する状態に設定できる。
つまり、フィルタ89cにより組織回収を行う状態に設定できると共に、この状態では管路切替ノブ96の筒体部96aの先端がフィルタケース81C内に突出して、フィルタ本体89が取り外されるのを規制する状態となる。
従って、本変形例によれば、実施例1とは若干異なる構造であるが、基本的には実施例1と殆ど同様の作用効果を有する。
図18は、第7変形例におけるフィルタ部86Dを示す。このフィルタ部86Dは、例えば図14に示したフィルタ部86Bにおいて、閉塞部材93を設ける代わりに、先端側吸引側管路61a内に電磁弁97を設けている。
また、フィルタケース81Bにおける例えば上端寄りの内周面には、例えば押圧されるとOFFからONになるスイッチ98が設けてある。
電磁弁97及びスイッチ98は、信号線99を介して内視鏡外部の図示しない制御装置に接続され、制御装置は、スイッチ98がONにされると、電磁弁97を開にし、スイッチ98がOFFにされると、電磁弁97を閉にする。
従って、図15に示すようにフィルタケース81Bにフィルタ本体89を装着して組織を回収できる装着状態に設定すると、スイッチ98がフィルタ本体89の内側端面によって押圧されてONとなり、電磁弁97が開となり、組織を回収することができる状態となる。
そして、組織を回収した後、フィルタ本体89をフィルタケース81Bから外すために上方に移動すると、フィルタケース81Bが外部と連通する前に、スイッチ98は押圧されない状態となってOFFとなる。すると、電磁弁97が閉にされ、先端側吸引側管路61aを電磁弁97部分で閉塞する。つまり、フィルタ本体89を取り外す操作を行うと、その途中で先端側吸引側管路61aが閉塞状態に設定されるので、フィルタ本体89を支障なく取り外すことができる。
本変形例においても、フィルタケース81Bからフィルタ本体89を取り外す途中で先端側吸引側管路61aを閉塞できるので、ユーザは先端側吸引側管路61aを閉塞する作業を行うことなくフィルタ本体89の着脱ができ、使い勝手を向上することができる。
図19(A)は、第8変形例におけるフィルタ部86Eを示し、図19(B)はフィルタ本体89を外した状態を示す。
本変形例におけるフィルタ部86Eは、例えば図14に示したフィルタ部86Bにおいて、フィルタケース81B内の底面に一端を固定した弾性部材としてのバネ101により上方に付勢した閉塞板102を設けている。
図19に示すバネ101の代わりに、図20に示す第9変形例のフィルタ部86Kのような円錐ばね101Bでも良く、又、図21のフィルタ部86K′のように円錐ばね101Bを図20と上下反対に設置しても良い。
つまり、第8変形例おけるバネ101は、通常は、その弾性力により図19(B)に示すように閉塞板102を、両吸引側管路61a、61bの開口部よりも上方側の位置に設定し、この状態では両吸引側管路61a、61bは外部と気密状態に保持される。
また、図21に示すフィルタ部86K′では、閉塞板102の上面にパッキン133が設けられ、フィルタケース81Bの上部の突起134にパッキン133が押し付けられて気密状態を保持する。
また、図22のフィルタ部86K″ように上面をテーバ状にしたパッキン133Bにして、このテーパ状のパッキン133Bと下面をテーパ状にした突起134Bを当接させても良い。更に、例えば、図20等に示す閉塞板102をパッキン133等と同じ材料で形成しても良い。
図19(B)に示す気密状態において、フィルタケース81Bに対して、フィルタ本体89を上方から嵌入させて装着することにより、フィルタ89aの下端が閉塞板102を両吸引側管路61a、61bの開口部の位置よりも下方位置に押し下げる。そして、図19(A)の装着状態にする。
従って、この装着状態においては、吸引操作を行うことにより、吸引された組織をフィルタ89aにより回収することができる。
組織を回収した後、このフィルタケース81Bからフィルタ本体89を取り外すために上方に移動させると、その途中で図19(B)に示す状態になる。つまり、図19(A)に示すようにフィルタ本体89における嵌合長の長さLdは、閉塞板102による閉塞状態に達するまでの移動量Lcより長く設定されているので、フィルタ本体89がフィルタケース81Bから外れる前に、両吸引側管路61a、61bを外部に開口(大気開放)することなく気密状態を保持する。
従って、本変形例は、第1或いは第3変形例とほぼ同様の作用効果を有する。また、図20の第9変形例、図21及び図22の第10、第11変形例もほぼ同様の作用効果を有する。
図23は、第12変形例におけるフィルタ部86Lを示す。
本変形例におけるフィルタ部86Lは、フィルタケース81B内にゴム等の弾性部材からなる閉塞塊141を設けている。そして、閉塞塊141の上端には、フィルタ89aの下端に設けられた係合部142が係合する係合孔143が設けられている。
フィルタケース81Bに対して、フィルタ本体89を上方から嵌入させて装着することにより、フィルタ89aの下端の係合部142が閉塞塊141の係合孔143に係合し、閉塞塊141を両吸引側管路61a、61bの開口部の位置より下方に押し下げる。そして、図23(A)の装着状態にする。
この状態においては、吸引操作を行うことにより、吸引された組織をフィルタ89aにより回収することができる。
組織を回収した後、フィルタケース81Bからフィルタ本体89を取り外すために上方に移動させると、その途中で図23(B)に示す状態になる。つまり、閉塞塊141は、フィルタケース81Bの上部にある突起144に当接してとまり、側部全周に形成された凹部145が両吸引管路61a、61bの開口部に位置することにより、両吸引側管路61a、61bを外部に開口することなく連通させる。
その後、さらにフィルタ本体89を引いて係合部142を係合孔143から外す。すると図23(C)の状態となる。
図24は図23のフィルタ部86Lを変形した第13変形例のフィルタ部86Mを示す。このフィルタ部86Mは、図23のフィルタ部86Lにおける閉塞塊141を円錐台形状の閉塞塊141Bにしている。そして、図23(A)の場合と同様に図24(A)に示すようにフィルタ89aの下端の係合部142が閉塞塊141の係合孔143に係合し、閉塞塊141Bを両吸引側管路61a、61bの開口部の位置より下方に押し下げる。そして、閉塞塊141Bの底面がフィルタケース81Bの内側底面に接触させる。
この装着状態においては、吸引操作を行うことにより、吸引された組織をフィルタ89aにより回収することができる。
組織を回収した後、フィルタケース81Bからフィルタ本体89を取り外すために上方に移動させると、その途中で図24(B)に示す状態になる。つまり、閉塞塊141Bの円錐面部分に、フィルタケース81Bの上部にある突起144が食い込む状態になり、密閉状態を維持した状態で閉塞塊141Bが突起144に固定されてとまる。
この状態では、閉塞塊141Bの底面が例えば両吸引側管路61a、61bの開口部の上端付近に位置することになり、両吸引側管路61a、61bを外部に開口することなく連通させる。
その後、さらにフィルタ本体89を引いて係合部142を係合孔143から外す。すると図24(C)の状態となる。この変形例は図23の場合とほぼ同様の作用効果を有する。
また、図25に示す第14変形例のフィルタ部86Nのようにしても良い。このフィルタ部86Nは、外周にOリング151を設けた閉塞板152の上面の凸部に係合孔153を有し、フィルタ89aの下端に設けたフック154を係合させる構造にしたものである。その他の構成は図23の場合と同様である。
ここで、閉塞板152のOリング151は、図25(B)及び図25(C)に示すように両吸引側管路61a、61bの開口部の上方(突起144の手前)でのみ気密状態を保つ。
本変形例でも、第8変形例とほぼ同様の作用効果を有する。つまり、フィルタケース81Bに対して、フィルタ本体89のフック154を係合孔153に係合させて、上方から押し下げると図25(A)の装着状態となる。この装着状態でフィルタ89aにより組織を回収することができる。その後、フィルタケース81Bからフィルタ本体89を取り外すために上方に移動させると、その途中で図25(B)に示す状態になる。
この状態では、閉塞板152の底面が例えば両吸引側管路61a、61bの開口部の上端付近に位置することになり、両吸引側管路61a、61bが外部に開口することなく連通する。
その後、さらにフィルタ本体89を引いて係合を解除すると図25(C)の状態となる。
図26は第15変形例のフィルタ部86Pを示し、このフィルタ部86Pは、図25のフィルタ部86Nを変形した構成である。このフィルタ部86Pは、図25のフィルタ部86Nにおいて、閉塞板152がゴム等の弾性板152Bで形成され、その外周にクリック溝161が設けてある。
また、この弾性板152Bの下面は、硬質のフレーム162で補強され、このフレーム162の中央の軸体は、例えば弾性板152Bの中央の孔を通して上方に突出し、この軸体の上端付近に図25の場合と同様に係合孔153が設けられている。また、図25の場合と同様に、この係合孔153に、フィルタ本体89におけるフィルタ89aの下端に設けたフック154を係入できるようにしている。
また、本変形例では、フィルタケース81Bにおける両吸引側管路61a、61bの開口部より上部の位置にクリック突起163が設けられ、図26(B)或いは図26(C)に示すようにクリック溝161を係入することにより、弾性板152Bの下側を気密状態に保持する。その他の構成は、図25と同様である。また、図26(A)、図26(B)、図26(C)は図25(A)、図25(B)、図25(C)に対応し、その作用効果も図25の場合と同様である。
図27(A)は、第16変形例におけるフィルタ部86Fを示し、図27(B)は、フィルタ114aが取り付けられたフィルタ本体114を示す。
このフィルタ部86Fは、例えば筒体形状のフィルタケース81Fが用いられ、このフィルタケース81Fには、第1の貫通孔111と第2の貫通孔112とが設けられたスライド部材113がスライド自在に取り付けられる。
第1の貫通孔111には、図27(B)に示すようにフィルタ114aを取り付けたフィルタ本体114が挿脱自在に取り付けられている。
図27(A)の状態では、吸引操作により、吸引された組織をフィルタ114aで回収することができる。
組織の回収後には、図27(A)の状態からスライド部材113を下方側にスライド移動することにより、第1の貫通孔111と第2の貫通孔112との間の閉塞部113aにより、両吸引側管路61a、61bが閉塞された後、フィルタ本体114が取り外し可能な位置に設定される。
なお、フィルタ本体114を取り外し可能な位置に設定した位置から、さらに(図27における)下方側に移動することにより、第2の貫通孔112により両吸引側管路61a、61bを連通する状態に設定することができる。
組織を回収しない場合には、第2の貫通孔112により両吸引側管路61a、61bを連通する状態に設定して使用することもできるようにしている。また、フィルタケース81Fには、気密用のOリングが設けてあり、スライド部材113を移動した場合にそれらの間で、気密を保つようにしている。
本変形例も簡単な構成で、スライド部材113を移動する操作でフィルタ114aによる組織を回収する状態に設定できると共に、吸引によりフィルタ114aで回収した組織をフィルタケース81Fから取り外す位置に設定することもでき、その移動の際に必要となる少なくとも先端側吸引側管路61aを閉塞をすることができる。
次に本発明の実施例3を図28を参照して説明する。図28(A)は、実施例3におけるフィルタ部86Gを示す。このフィルタ部86Gでは、フィルタケース81Gに装着されるフィルタ本体121に、フィルタ121aが偏心して取り付けられている。なお、図18(A)では、透明なフィルタケース81Gにより、その内側のフィルタ121aが視認できる状態で示している。
そして、ユーザは、フィルタ本体121の上面に設けられた摘み121bを操作して、90度回転することにより、図28(A)及び図28(B)に示す組織を回収する状態と、図28(C)に示す組織を回収しない状態とを切り替えられるようにしている。
なお、図28では示していないが、フィルタケース81Gの底面側には、例えば図19に示したバネ101により閉塞板102が上方に付勢されている。そして、フィルタケース81Gからフィルタ本体121を取り外す場合には、両吸引側管路61a、61bの開口部を閉塞をすることができるようにしている。
このような構成による本実施例によれば、フィルタ本体121をフィルタケース81Gに装着した状態において、フィルタ本体121を回転することにより、組織を回収する状態と組織を回収しない状態とに簡単に切り替えられる。
従って、フィルタ121aにより意図しない組織を回収してしまうことを防止することができる。
また、フィルタ本体121をフィルタケース81Gから着脱する作業も簡単に行うことができる。
図29(A)及び図29(B)は、変形例におけるフィルタ部86Hを示す。このフィルタ部86Hは、図29のような筒体形状のフィルタケース81Hの筒体内にスライド部材123をスライド自在にはめ込むようにしている。なお、図29(A)では、スライド部材123を透明な部材で形成し、その内部のフィルタ114aが視認できるようにしている。
図29(B)に示すように、このスライド部材123には、第1の貫通孔111と第2の貫通孔112とが設けられ、第1の貫通孔111には、フィルタ114aが取り付けられている。
なお、フィルタケース81Hの内面は、シール機能を有するゴム等の部材で形成されている。その代わりに、フィルタケース81Hの内面にシール用のOリングを設けるようにしても良い。
そして、このスライド部材123を矢印で示すようにスライド移動することにより、組織を回収する状態と組織を回収しない状態とに簡単に切り替えられるようにしている。 つまり、図29(B)に示す状態では、第2の貫通孔112により両吸引側管路61a、61bを連通する状態であり、この状態では組織を回収しない設定状態となる。この状態からスライド部材123を上方(図29(A)では左側)に移動することにより、フィルタ114aが取り付けられた第1の貫通孔111により、両吸引側管路61a、61bを連通する状態に設定できる。この設定状態では、吸引させる操作を行うことにより、フィルタ114aで組織の回収を行うことができる。
このように簡単な操作で組織の回収を行う状態と、組織の回収を行わない状態との切替設定が簡単にできる。
なお、この図29では、スライド部材123の第1の貫通孔111にフィルタ114aを固定した構造にしているが、図27に示すように第1の貫通孔111にフィルタ114aを固定したフィルタ本体114を挿脱自在に取り付けるようにしても良い。
なお、上述した各実施例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施例等も本発明に属する。
[付記]
1.請求項1において、前記フィルタ部材は、前記吸引切替弁より先端側となる操作部に設けられる。
2.請求項1において、前記着脱機構は、前記フィルタ部材により組織回収を行う位置から、前記フィルタ部材が内視鏡から取り外しが可能となる位置に至るまで、前記フィルタ部材に連通する先端側の吸引管路が外部に開口しない閉塞状態を維持する。
3.請求項4において、前記フィルタ部材は、前記吸引管路の途中に設けられたケース内に着脱自在に装着される。
4.付記3において、前記閉塞手段は、ケース内に装着された前記フィルタ部材を、前記ケースから取り外すために必要となる回転操作に連動して、前記ケース内に回動自在に配置され、前記フィルタ部材に係合する内筒により、少なくとも前記フィルタ部材の先端側吸引管路を閉塞する。
5.付記4において、前記内筒による先端側吸引管路を閉塞する回転操作後に、前記フィルタ部材の前記ケースからの取り外しの規制が解除される。
6.付記3において、前記閉塞手段は、前記ケースの底部側に配置された弾性部材により前記フィルタ部材の先端側吸引管路を閉塞する閉塞部材により構成される。
7.付記3において、前記閉塞手段は、前記ケース内における前記フィルタ部材の先端側吸引管路を閉塞する弾性部材により構成される。
8.付記3において、前記閉塞手段は、前記ケースの底部側に配置された弾性部材により前記フィルタ部材の両側の吸引管路を閉塞する閉塞部材により構成される。
9.付記3において、前記閉塞手段は、前記ケースに嵌合してスライド自在に取り付けられ、前記フィルタ部材が着脱自在に取り付けられたスライド部材により構成される。
10.付記9において、前記フィルタ部材は、前記スライド部材に設けた貫通孔に着脱自在に取り付けられ、前記貫通孔が前記ケースの側面で開口する両側の吸引管路に連通して組織の回収を行う装着位置から前記フィルタ部材を取り外し位置に移動するまでの間、前記スライド部材における前記貫通孔に隣接する部分で前記両側の吸引管路を閉塞する。 11.付記3において、前記フィルタ部材は、前記ケース内に回動自在に配置され、前記フィルタ部材を回動した2つの回動位置により、前記フィルタ部材を構成する網目形状のフィルタにより組織を回収する第1の位置と、フィルタを通すことなく組織を通過させる第2の位置とに切替設定可能である。
12.付記3において、前記フィルタ部材は、前記ケースに嵌合してスライド移動可能であり、前記スライド移動により設定される2つの設定位置により、前記フィルタ部材を構成する網目形状のフィルタにより組織を回収する第1の位置と、フィルタが設けてない貫通孔により組織を通過させる第2の位置とに切替設定可能である。
13.内視鏡における吸引管路の途中に設けられた吸引切替弁よりも先端側の前記吸引管路の途中に配置可能で、吸引により組織を回収する組織回収用のフィルタ部材と、
前記フィルタ部材を前記内視鏡から取り外す際に、少なくとも前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側が外部に開口するのを規制して着脱自在とする着脱機構と、
を具備したことを特徴とする組織回収用フィルタ装置。
14.付記13において、前記着脱機構は、前記フィルタ部材が、該フィルタ部材より先端側の吸引管路と連通する状態においては、前記フィルタ部材の取り外しを規制する規制手段を具備する。
15.付記13において、前記着脱機構は、前記フィルタ部材を取り外す際に、前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側を閉塞する管路閉塞手段と、
前記管路閉塞手段による閉塞の動作に連動して前記フィルタ部材の取り外しの規制を解除する規制解除手段と、
を具備する。
16.付記13において、前記着脱機構は、前記フィルタ部材を装着された装着位置から取り外し位置付近にまで移動するまでの間に、少なくとも前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側が外部に開口しないように閉塞する閉塞手段を具備する。
17.付記13において、前記フィルタ部材は、組織回収用の網目形状のフィルタを有し、前記フィルタを前記吸引管路に対向する組織回収用の位置と、組織回収を行わない位置とに切替設定可能にした。
18.吸引管路の途中に組織回収用のフィルタ部材を設けた内視鏡において、
前記フィルタ部材は、組織回収用の網目形状のフィルタを有し、前記フィルタを前記吸吸引管路の途中に配置して、吸引により前記吸引管路の長手方向に略直交して組織回収を行う第1の位置と、組織回収を行わないで、組織の通過を阻止しない第2の位置とに切替設定を可能にしたことを特徴とする内視鏡。
19.付記18において、前記第2の位置における前記フィルタ部材による組織を通過させる部分の最小の実効断面積は、前記吸引管路における最小となる内径の断面積よりも大きく設定されている。
20.付記18において、前記フィルタ部材は、前記吸引管路の途中に設けたケース内に着脱自在に装着される。
21.付記20において、前記フィルタ部材は、前記ケース内に回動自在に配置され、前記フィルタ部材を回動した2つの位置により、前記第1の位置と第2の位置とに切替設定可能である。
22.付記20において、前記フィルタ部材は、前記ケース内にスライド移動可能であり、前記スライド移動により、前記第1の位置と第2の位置とに切替設定可能である。
(付記18〜22の背景)
内視鏡検査においては、必要に応じてチャンネル(管路)内に処置具を挿通して、検査対象部位の組織を切除し、切除した組織を体外に回収して病理検査を行う場合がある。 切除した組織を体外に回収する場合、処置具とともに(内視鏡)挿入部を体外に抜去する方法もあるが、挿入部を抜去及び再挿入する操作は手間及び時間がかかる場合がある。 このため、例えば実開昭62ー74804号公報の従来例には、内視鏡の処置具挿入口と吸引管路との連結部に組織回収用のフィルタ(網籠)を配置して、吸引ポンプによる吸引により、このフィルタ部分に管路内を通したポリープ等の組織をフィルタで捕捉する構成が開示されている。
また、このフィルタの外側は、連結部の開口を覆うキャップで覆われており、このキャップを取り外すことによりフィルタを着脱することができる。
しかしながら、上記従来例は、内視鏡検査中のようにフィルタを装着した状態においては、組織を回収しようと思わない場合にも、上記フィルタにより(網より大きい)組織の通過を阻止してしまうため、フィルタが目づまりしたり、吸引排出しようとする際の管路の通過機構が低下して吸引排出するのに時間がかかる欠点がある。
このため、吸引管路の途中に、組織回収用に網目形状のフィルタを備えたフィルタ部材を組織を回収できる状態と、組織を回収しないでフィルタを通さないで通過させることができる内視鏡を提供することを目的として付記18〜22の構成にした。
吸引切替弁よりも先端側の吸引管路の途中に吸引により組織を回収する組織回収用フィルタ部材を設け、かつ簡単な作業で取り外しができる構成にしているので、内視鏡検査の際に、ポリープなどの部位から組織を採取して病理検査を行いたい場合、組織の採取等を円滑に行うことができる。
本発明の実施例1の内視鏡を備えた内視鏡システムの全体構成図。 実施例1の内視鏡における処置具挿入部における処置具側口金に沿った内部構造を示す縦断面図。 処置具挿入部における吸引側口金に沿った内部構造を示す縦断面図。 図2のA矢視方向から見たフィルタユニットの周辺部を一部を断面で示す図。 図2のB−B断面により処置具側口金及び吸引側口金周辺部の構造を示す断面図。 組み付けた状態のフィルタユニットを示す斜視図。 分解した状態のフィルタユニットを示す斜視図。 組織を回収しない状態と組織を回収する状態に設定した場合のフィルタ部42の内部構成の概略図。 本発明の実施例2の内視鏡におけるフィルタ部が設けられた操作部周辺部の概略の構成図。 フィルタ部の構成部材を分解して示す斜視図。 フィルタ本体が未装着状態及びフィルタ本体が装着状態のフィルタ部の構造を示す断面図。 第1変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第2変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第3変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第4変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第5変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第6変形例における組織回収をしない状態及び組織回収をする状態に設定した場合のフィルタ部の構造を示す断面図。 第7変形例における電磁弁を設けたフィルタ部を示す断面図。 第8変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第9変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 図20を変形した第10変形例におけるフィルタ部を示す断面図。 図20を変形した第11変形例におけるフィルタ部を示す断面図。 第12変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第13変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第14変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第15変形例におけるフィルタ本体が装着状態のフィルタ部等を示す断面図。 第16変形例におけるフィルタケースにスライド自在な部材に、フィルタ本体が装着されたフィルタ部及びフィルタ本体を示す図。 本発明の実施例3におけるフィルタ本体の回動位置により組織回収を行う状態と組織回収を行わない状態とを切り替えられるようにしたフィルタ部を示す図。 変形例におけるスライド移動により回動位置により組織回収を行う状態と組織回収を行わない状態とを切り替えられるようにしたフィルタ部を示す図。
符号の説明
1…内視鏡装置
2…内視鏡
6…吸引装置
6a…吸引ポンプ
7…挿入部
8…操作部
10…コネクタ
11…先端部
12…湾曲部
13…軟性部
28…把持部
30…処置具側管路
31…処置具挿入部
31a…外装部材
32…吸引側管路
33…管路分離部
34…フィルタユニット
35…処置具側口金
35a…(処置具側口金)開口部
36…吸引側口金
36a…(吸引側口金)開口部
37…吸引切替弁
38…内筒
41…鉗子栓部
42…フィルタ部
44…処置具挿通チューブ
45…接続口金
46…処置具側パイプ
47…外装部材
48…フレーム
49…固定部材
51…パッキン
52…樹脂部材
55…ナット
61…吸引側パイプ
62…接続口金
68…フィルタケース
68b…筒体部
68c…組織収納室(組織回収室)
71…鉗子栓部本体
72…鉗子栓
72a…処置具挿入口
75…管路切替ノブ
75a…筒体部
75b…処置具挿入管路
75c…フィルタ側開口部
75d…抜け止め端部
75e…フィルタ側管路
77…フィルタ本体
77a…フィルタ
77c…フィルタ位置切替ノブ
77d…切り欠き

Claims (9)

  1. 吸引管路の途中に吸引切替弁を設けた内視鏡において、
    吸引切替弁よりも先端側の吸引管路の途中に装着される組織回収用のフィルタ部材と、
    前記フィルタ部材を内視鏡から取り外す際に、少なくとも前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側開口が前記内視鏡外部に開口することを規制して着脱自在となる着脱機構と、
    を具備し、
    前記着脱機構は、前記フィルタ部材が、該フィルタ部材より先端側の吸引管路と連通する状態においては、前記フィルタ部材の取り外しを規制する規制手段を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 吸引管路の途中に吸引切替弁を設けた内視鏡において、
    吸引切替弁よりも先端側の吸引管路の途中に装着される組織回収用のフィルタ部材と、
    前記フィルタ部材を内視鏡から取り外す際に、少なくとも前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側開口が前記内視鏡外部に開口することを規制して着脱自在となる着脱機構と、
    を具備し、
    前記着脱機構は、前記フィルタ部材が取り外される際に、前記フィルタ部材よりも先端側の前記吸引管路側を閉塞する管路閉塞手段と、
    前記管路閉塞手段による閉塞の動作に連動して前記フィルタ部材の取り外しの規制を解除する規制解除手段と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  3. 体内に挿入される挿入部と、吸引装置に接続される接続部と、を有する内視鏡において、
    前記内視鏡に設けられ、前記挿入部の先端部で開口する先端開口部と、前記吸引装置と接続される基端部と、を有する吸引管路と、
    前記吸引管路上に設けられたフィルタケースと、
    前記フィルタケース内に着脱自在に装着され、前記先端開口部から吸引された組織を回収するためのフィルタ部材と、
    前記フィルタケースに設けられ、前記吸引管路の先端部側と連通した先端部側開口部と、
    前記フィルタケースに設けられ、前記吸引管路の基端部側と連通した基端部側開口部と、
    前記フィルタ部材が前記フィルタケースから取り外された時に前記先端部側開口部を大気に対して閉鎖して、前記先端部側開口部において前記吸引管路内の圧力を大気圧から遮断する閉鎖手段と、
    を有することを特徴とする内視鏡。
  4. 体内に挿入される挿入部と、吸引装置に接続される接続部と、を有する内視鏡において、
    前記内視鏡に設けられ、前記挿入部の先端部で開口する先端開口部と、前記吸引装置と接続される基端部と、を有する吸引管路と、
    前記吸引管路上に設けられたフィルタケースと、
    前記フィルタケース内に着脱自在に装着され、前記先端開口部から吸引された組織を回収するためのフィルタ部材と、
    前記フィルタケースに設けられ、前記吸引管路の先端部側と連通した先端部側開口部と、
    前記フィルタケースに設けられ、前記吸引管路の基端部側と連通した基端部側開口部と、
    前記フィルタ部材が前記フィルタケースから取り外された時に前記基端部側開口部を大気に対して閉鎖して、前記基端部側開口部において前記吸引管路内の圧力を大気圧から遮断する閉鎖手段と、
    を有することを特徴とする内視鏡。
  5. 前記閉鎖手段は、
    前記先端部側開口部と前記基端部側開口部とを大気に対して閉鎖し、前記先端部側開口部と基端部側開口部とを連通することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
  6. 前記閉鎖手段は、
    前記フィルタケース内にスライド自在に設けられ、
    前記フィルタ部材を着脱自在に取り付けるフィルタ部材取付部を有することを特徴とする請求項3または4に記載の内視鏡。
  7. 前記フィルタケースは、
    前記フィルタ部材を前記フィルタケースの外部に取り外すためのフィルタ部材着脱用開口部を有し、
    前記フィルタ部材着脱用開口部は、前記フィルタケース内に開口し、吸引管と連通する開口部を大気に対して閉鎖する位置に前記閉鎖手段を係止する係止部を有し、
    前記フィルタ部材から前記閉鎖手段を分離させる第1の力量は、前記フィルタ着脱用開口部の前記係止部に前記閉鎖手段を係止する第2の力量よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡。
  8. 前記フィルタケースは、
    前記吸引管と連通する開口部を閉鎖する位置に前記閉鎖手段を付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項3または4に記載の内視鏡。
  9. 前記フィルタケースは、
    前記吸引管路の開口部が大気に対して閉鎖される位置に前記閉鎖手段を係止する係止手段を有し、
    前記フィルタケース若しくは前記フィルタ部材の少なくとも一方は、
    前記閉鎖手段が前記吸引管路の開口部を大気に対して閉鎖する位置にある時、前記吸引管路と大気との気密を保つシール部を有することを特徴とする請求項3または4に記載の内視鏡。
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