JP3893183B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2つ以上のチャンネルを有した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から複数の鉗子チャンネルを設け、それぞれの鉗子チャンネルを吸引チャンネルとして使用する内視鏡が知られている。この種の内視鏡は各鉗子チャンネルの挿入口部が操作部付近で開口するとともに、鉗子チャンネルの中途部位に吸引チューブを接続して鉗子チャンネルを吸引チャンネルとして使用するようになっている。この場合、複数の鉗子チャンネルにそれぞれに分岐した吸引チューブを接続するようにすると、複数の吸引チューブとこれらに接続する吸引装置をそれぞれ設けなければならず、管路構成が複雑になると共に、内視鏡本体が大きくなってしまい、内視鏡の操作性を阻害することになってしまう。
【0003】
そこで、内視鏡の小型化、及び管路構成の単純化の観点から、特公平1−42206号公報の内視鏡では一つの鉗子チャンネルだけ、その中途部から分岐した一本の吸引チューブと吸引装置を持たせてこれを吸引源に接続していた。その結果、各鉗子チャンネルの挿入口部には口部間を連通する接続体とその連通を開閉する弁体を組み込む切換え装置を設け、操作体によって使い方に応じた鉗子チャンネルの切り換えを行うようしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の如く、吸引装置に接続される吸引チューブが一つの鉗子チャンネルのみに分岐して設けるようにすると、他方の鉗子チャンネルを通じての吸引を行うためにはその他方の鉗子チャンネルに吸引装置を選択的に接続する必要がある。このため、特公平1−42206号公報のものでは複数の鉗子チャンネルを相互に連結するための選択的な接続装置とその切換え機構を内視鏡本体内に設けるようにしていた。
【0005】
しかし、これらの接続装置と切換え機構はその構造がかなり複雑になり、コスト高であり、また、その接続口部付近の汚れの洗浄に多大な手間がかかるという欠点を有していた。
【0006】
本発明は、前記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、内視鏡本体内に設ける複数のチャンネルの管路構造をシンプルにすると共に、複数のチャンネルを連結する接続手段を着脱自在な鉗子栓に設けることによりそれが汚れたときには鉗子栓を交換し、それらを容易に洗滌や消毒することができ、さらに内視鏡本体自体を安価なものとすることができる内視鏡を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、挿入部先端に形成された開口部を有した少なくとも2つ以上のチャンネルと、手元操作部に設けられ、前記チャンネルにそれぞれ連結された少なくとも2つ以上の挿入口と、前記2つ以上の挿入口に対してそれぞれ着脱自在に装着される2つ以上の鉗子栓部と、前記2つ以上の鉗子栓部を連結し、前記鉗子栓部を装着した前記2つ以上の挿入口を連通する連通路を形成した連結部とを有し、前記鉗子栓部と前記連結部とが一体の部材として構成されこの一体の部材が前記手元操作部に対して着脱自在な鉗子栓とを具備したことを特徴とする内視鏡である。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る内視鏡を説明する。
(構成)
内視鏡1は手元側操作部2に挿入部3とユニバーサルコード4を連結して内視鏡本体を構成して成る。挿入部3は基端側から順に可撓管、湾曲部及び先端部を連結して成る長尺なものであり、この挿入部3は生体内に挿入する部分となっている。湾曲部は操作部2においてのアングルノブを操作することにより湾曲させられ、先端部の向きを変えるものである。ユニバーサルコード4は可撓性チューブから形成され、この延出先端には内視鏡用光源装置に接続するコネクタ5が設けられている。コネクタ5にはライトガイド管6が設けられ、このライトガイド管6にはライトガイドの一端部分が内装されている。ライトガイドの他端側は内視鏡本体内を通じて挿入部3の先端に設けられた照明レンズまで導かれている。挿入部3の先端には観察用対物レンズ系が組み込まれている。観察用対物レンズ系は内視鏡本体内に配設されたイメージガイドを介して操作部2に設けられた接眼部7に接続されている。内視鏡本体内には送気チャンネルと送水チャンネルが組み込まれ、送気チャンネルと送水チャンネルの先端は挿入部3の先端に設けられたノズルにまとめて接続されている。さらに送気チャンネルと送水チャンネルはユニバーサルコード4のコネクタ5まで導かれ、それぞれ対応する送気源と送水源に個別的に接続されている。送気チャンネルと送水チャンネルの途中には送気送水切換え用制御弁が介挿され、送気送水釦8によりその送気送水切換え用制御弁を操作し、送気、送水、休止の各動作状態を切り換えるようになっている。
【0009】
さらに、内視鏡1の内視鏡本体内には複数の吸引用チャンネルを兼ねた鉗子チャンネルが配設されている。ここでは2本の鉗子チャンネル11,12が手元側操作部2の途中部分から挿入部3の先端にわたって平行に並んで上下に配置されている。各鉗子チャンネル11,12の先端は挿入部3の先端において開口し、その開口部13,14はそれぞれの鉗子口を形成している。
【0010】
鉗子チャンネル11,12の基端はそれぞれ手元側操作部2のグリップ部15よりも先端側に位置して互いに隣接して設けられた2つの挿入口(鉗子挿入口)16,17に対して個別的に接続されている。ここで一方の鉗子チャンネル11を第1の鉗子チャンネル11と称し、他方の鉗子チャンネル12を第2の鉗子チャンネル12とも称することにする。
【0011】
第2の鉗子チャンネル12は第1の鉗子チャンネル11の下側に位置するが、この第2の鉗子チャンネル12の途中には吸引用チューブ18が分岐するように接続されている。この分岐部は手元側操作部2内に位置する。吸引用チューブ18の他端側は操作部2からユニバーサルコード4内を通じてコネクタ5に導かれ、そのコネクタ5に設けられた接続口19に接続されている。接続口19には吸引源21に接続される吸引用接続チューブ22の先端が接続されている。そして、これらによって、吸引源21により接続チューブ22及び吸引用チューブ18を通じて第2の鉗子チャンネル12内を吸引する吸引手段を構成している。
【0012】
さらに、手元側操作部2内において、吸引用チューブ18の途中には吸引制御弁23が設けられ、吸引釦24によりその吸引制御弁23を操作し、吸引用チューブ18の開通、遮断して吸引の動作と休止を選択するようになっている。
【0013】
第1の鉗子チャンネル11の挿入口16と第2の鉗子チャンネル12の挿入口17は比較的近接して並べて配置されており、この第1の挿入口16と第2の挿入口17の両部分にはゴム等の弾性材料で成形されて一体に作られた鉗子栓25が着脱自在に装着されている。
【0014】
各挿入口16,17の開口端縁外周にはそれぞれ周回溝26,27が形成され、この各周回溝26,27を利用して、鉗子栓25の後述する2つの鉗子栓部28,29がそれぞれ係止される。そして、鉗子栓部28,29はそれに対応する挿入口16,17の外端の取付け端縁部16a,17aに対して着脱自在に装着されるようになっている。
【0015】
つまり、鉗子栓25には第1の鉗子チャンネル11の挿入口16に被嵌する第1の鉗子栓部28と、第2の鉗子チャンネル12の第2の挿入口17に被嵌する第2の鉗子栓部29を有し、これら第1の鉗子栓部28と第2の鉗子栓部29は連結部30を介して連結することにより一体に作られている。
【0016】
第1の鉗子栓部28と第2の鉗子栓部29はいずれも筒状に形成されており、第1の鉗子栓部28の外端部位には第1の弁体31が形成され、第2の鉗子栓部29の外端部位には第2の弁体32が形成されている。第1の弁体31と第2の鉗子栓部29はこれらを通じて挿入する処置具のシースの外周を密に通せる大きさの孔に形成されている。
【0017】
さらに、鉗子栓25には第1の鉗子栓部28の外端に密に被嵌する第1の鉗子栓キャップ部36と、第2の鉗子栓部29の外端に密に被嵌する第2の鉗子栓キャップ部37が設けられている。第1の鉗子栓キャップ部36には処置具のシースを密に挿通できる第1のスリット38が形成され、第2の鉗子栓キャップ部37には同じく処置具のシースを密に挿通できる第2のスリット39が形成されている。そして、第1のスリット38と第2のスリット39は細い処置具を用いるときに使い、第1の弁体31と第2の弁体32は比較的太い処置具を用いるときに用いる。また、第1の弁体31と第2の弁体32を使用する場合には比較的太い処置具を通すため、第1の鉗子栓キャップ部35や第2の鉗子栓キャップ部36を外して使用しても逆止機能を持たせることができる。
【0018】
このように第1の鉗子栓部28は内視鏡使用時において第1の鉗子チャンネル11からの空気や体液や汚物等の逆流を防止する逆止弁を兼ねるものであり、同じく第2の鉗子栓部29は第2の鉗子チャンネル12からの汚物等の逆流を防止する逆止弁を兼ねるものである。
【0019】
また、各鉗子栓キャップ部36,37はそれぞれ接続片41,42を介して対応する鉗子栓部28,29の部分に接続され、鉗子栓25として一体に作られている。
【0020】
さらに、鉗子栓25において、第1の鉗子栓部28と第2の鉗子栓部29の内部はその両鉗子栓部28,29を連結する連結部30内に形成した孔より成る連通路45によって連通されている。そうすることにより第1の鉗子チャンネル11と第2の鉗子チャンネル12が連通するようになっている。
【0021】
(作用)
第1の鉗子チャンネル11と第2の鉗子チャンネル12には鉗子栓25の鉗子栓部28,29を通じて必要とする処置具を挿入して使用することができる。また、第1の鉗子チャンネル11と第2の鉗子チャンネル12が連通路45を通じて連通しているために、第2の鉗子チャンネル12の上流側に設けられた吸引源21により吸引作用を加えれば、第2の鉗子チャンネル12のみならず、第1の鉗子チャンネル11にも吸引作用を加えることができ、両方の鉗子チャンネル11,12を用いて大量の吸引を行うことができる。吸引釦24によりその吸引制御弁23を操作し、吸引用チューブ18の開通、遮断して吸引の動作と休止を選択する。
【0022】
使用により鉗子栓25の部分も汚れるが、鉗子栓25を取り外して、この鉗子栓25や鉗子チャンネル11,12の洗滌を行う。鉗子チャンネル11,12側の部分には連通路等を設けていないので、それの洗滌が容易であり、もちろん、鉗子栓25についても取り外せるので、その鉗子栓25の洗滌も容易である。また、鉗子栓25については洗滌をすることなく廃棄し、新しい鉗子栓25と交換するようにしてもよい。
【0023】
(効果)
第1の鉗子チャンネル11と第2の鉗子チャンネル12を連通する連通路45を内視鏡本体とは別体の鉗子栓25の中に設けることができるので、その内視鏡本体がシンプルに構成することができる。また、鉗子栓25そのものが一般的にはゴム部材で作ることがきるので、安価に作れ、経済的である。内視鏡本体側の洗滌性が向上し、さらに鉗子栓25が汚れたときはこれを簡単に取り替えることができるため、清潔で感染等による不慮の事故も未然に防ぐことができる。
【0024】
[第2の実施形態]
図2を参照して、本発明の第2の実施形態に係る内視鏡を説明する。
(構成)
この第2の実施形態は前述した第1の実施形態に係る内視鏡1を使用してポリープを回収する際、ポリープ回収具50を用いる例である。このポリープ回収具50は鉗子栓25における少なくとも一方の鉗子栓部28,29に接続して使用されるものであり、次のような構成になっている。
【0025】
ポリープ回収具50はポリープ回収室51を有したポリープ回収具本体52を備えて成る。ポリープ回収具本体52の先端側には比較的細い筒状の鉗子栓取付け部53が接続され、この鉗子栓取付け部53は前述した内視鏡1の鉗子栓25における鉗子栓部28または29に差し込まれるようになっている。ポリープ回収具本体52の基端側には仕切り壁54を介して吸引チューブ取付け部55が接続されている。仕切り壁54はポリープ回収室51を吸引チューブ取付け部55側から仕切る。また、仕切り壁54にはポリープ回収室51を吸引チューブ取付け部55に連通する複数の通気用孔56が形成されている。吸引チューブ取付け部55には吸引チューブ57が接続され、この吸引チューブ57には吸引源58に接続されている。そして、吸引チューブ57を通じて吸引源58によりポリープ回収具50のポリープ回収室51を吸引するようになっている。また、ポリープ回収具本体52の後端外周には切込み59が形成されており、その切込み59に沿ってポリープ回収具本体52を切り、仕切り壁54を含む吸引チューブ取付け部55側部分を切り離せるようになっている。
【0026】
(作用)
内視鏡1を使用して生体組織、例えばポリープ60を回収する際にはそのポリープ回収具50の鉗子栓取付け部53を、鉗子栓25の一方の鉗子栓部28または29に差し込み、スリット38,39及び弁体31,32にわたり貫通させることにより、対応した鉗子チャンネル11,12に連通させる。そして、吸引源58により吸引を加えることによりその鉗子チャンネル11,12を通じて採取したポリープ60を吸引し、ポリープ回収室51内にポリープ60を取り込む。ポリープ回収室51内に取り込まれたポリープ60は仕切り壁54により止められ、ポリープ回収室51内に留保される。
【0027】
この後、ポリープ回収具50を引き抜く。採取したポリープ60を取り出す場合には切込み59に沿ってポリープ回収具本体52を切断し、ポリープ回収室51内を開き、ポリープ60を取り出せる。ポリープ回収具本体52をそのまま容器として使用できる。
【0028】
(効果)
このポリープ回収具50を用いれば、内視鏡1の挿入口16,17のところで、ポリープ60を回収ができる。つまり、ユニバーサルコード4を除く、内視鏡1の挿入部3の長さの管路のみを通じてポリープ60を回収するため、ポリープ60の回収が確実に行える。
また、ポリープ60の回収が確実なため、採取箇所と、回収したポリープ60との対応が確実にできる。
さらに、ポリープ60が通過する経路の長さが減る(ユニバーサルコード4内を通らない)ので、回収するポリープ60の座滅が減る。
【0029】
[第3の実施形態]
図3及び図4を参照して、本発明の第3の実施形態に係る内視鏡を説明する。
(構成)
この第3の実施形態は鉗子栓25の他の変形例である。ここでの鉗子栓25は第1の鉗子チャンネル11の挿入口16に被嵌する第1の鉗子栓部28と、第2の鉗子チャンネル12の第2の挿入口17に被嵌する第2の鉗子栓部29とが連結部30を介して連結されるが、この連結部30がその途中で分離可能であり、接続部65を介して着脱自在に接続されるようになっている。接続部65は円周状の凹凸段部が噛み合って気密的に係合する構造になっている。
【0030】
一方、内視鏡1において第1の鉗子チャンネル11の挿入口16と第2の鉗子チャンネル12の挿入口17に近接して手元側操作部2には台部66が設けられ、この台部66には第1の挿入口16の中心に直角に対面する第1の当接面67と、第2の挿入口17の中心に直角に対面する第2の当接面68が形成されている。さらに、各当接面67,68の中央には連結部30を接続部65で切り離した際、その開口部65a,65bに嵌まり込ませる突部67a,68aが設けられている。
【0031】
鉗子栓25は第1の鉗子栓28と第2の鉗子栓29が接続された状態で装着される図3(a)の状態と、連結部30の接続部65で第1の鉗子栓28と第2の鉗子栓29が切り離して装着される図3(b)の状態とを選択できる。図3(a)の接続状態では前述した第1の実施形態や第2の実施形態の場合と同様な関係になり、前述したと同様な使用が可能である。図4はその連通状態で鉗子挿入口16,17に鉗子栓25を取り付けた場合を示し、接続部65の嵌合部は段付になっているため、確実に接続できる。
【0032】
両鉗子栓28,29が連通しない図3(b)の状態ではそれらの開口端がそれぞれ対応する当接面67,68に当ると共に、それらの開口部65a,65bにそれぞれ対応する突部67a,68aが嵌合する。この結果、それらの開口部65a,65bは閉塞され、同時に位置決めされる。そして、図3(b)の接続状態では第1の鉗子栓28と第2の鉗子栓29の連通が遮断され、吸引は第2の鉗子チャンネル12を通じてのみ、行うことができる。
【0033】
(効果)
前述した第1実施形態と同じような効果が得られ、これに加えて連結部30を介しての、第1の鉗子栓部28と第2の鉗子栓部29との連通、非連通が選択的に行える、複数の鉗子チャンネル11,12による吸引と1つの鉗子チャンネル12による吸引を選択的に行えるようになる。鉗子栓部28,29の連通、非連通の切り替えは複雑な構造を必要とせず、また、鉗子栓25は一般的にはゴム部品で構成できるので安価である。さらに複数の鉗子栓部28,29が別体なので故障した場合、別々に交換できるため、安価である。
【0034】
[第4の実施形態]
図5を参照して、本発明の第4の実施形態に係る内視鏡を説明する。
(構成)
この第4の実施形態は鉗子栓の他の変形例である。この実施形態に係る鉗子栓70は第1の鉗子栓部71と第2の鉗子栓部72から成る。第1の鉗子栓部71には第1の鉗子口部73が設けられ、第2の鉗子栓部72には第2の鉗子口部74が設けられている。第1の鉗子口部73と第2の鉗子口部74とはチューブ状の連通部材75により連通させられている。連通部材75は第2の鉗子栓部72に一体に接続されており、連通部材75の延出先端には連結管路取付け部76が形成されている。第1の鉗子栓部71には連結管路取付け部76に接続する一対の突部77a,77bが設けられている。第1の鉗子口部73はその一方の突部77aにのみ、その第1の鉗子口部73に連通した連通孔78を形成してある。連通部材75には第2の鉗子口部74と連通する連通孔79が形成されている。
【0035】
そして、図5(a)で示す如く、連通部材75の連結管路取付け部76を第1の鉗子栓部71に接続したとき、第1の鉗子口部73と第2の鉗子口部74とを連通する。また、図5(b)で示す如く、向きを逆にして連通部材75の連結管路取付け部76を第1の鉗子栓部71に接続したとき、第1の鉗子口部73と第2の鉗子口部74との連通を遮断する。
尚、これらの鉗子栓部71,72はそれぞれの部材が弾性のある材料によって一体に成形して作られている。
【0036】
(効果)
これによれば、前述した第3の実施形態と同じような効果が得られる。
[第5の実施形態]
図6を参照して、本発明の第5の実施形態に係る内視鏡を説明する。
(構成)
この実施形態の内視鏡1は前述した第1の実施形態の場合の第1の鉗子チャンネル11の挿入口16と第2の鉗子チャンネル12の第2の挿入口17における手元操作部側端部に鉗子挿入口ユニット80を着脱自在に装着した。この鉗子挿入口ユニット80は第1の鉗子挿入口体81と第2の鉗子挿入口体82が設けられており、第1の鉗子挿入口体81には第1の鉗子栓キャップ部36が密に被嵌するようになっており、同じく第2の鉗子挿入口体82には第2の鉗子栓キャップ部37が密に被嵌するようになっている。そして、鉗子挿入口ユニット80は鉗子栓本体を構成するものであり、鉗子挿入口体81,82から着脱自在に設けられる鉗子栓の一部を構成している。
【0037】
第1の鉗子挿入口体81と第2の鉗子挿入口体82は第1の連通孔83aにより連通させられている。第2の鉗子挿入口体82には切換機構を構成する切換え部材84が嵌め込まれて回動自在に設けられている。切換え部材84には第2の連通孔83bが形成されている。そして、切換え部材84をレバー85により回転させることにより各連通孔83a,83bの位置合わせを行うと、第1の鉗子挿入口体81と第2の鉗子挿入口体82とを連通し、各連通孔83a,83bの位置をずらせば非連通になり、連通と非連通を切り替えることができるようになっている。第1の鉗子挿入口体81には第1の鉗子栓キャップ部36が密に被嵌するようになっており、同じく第2の鉗子挿入口体82には第2の鉗子栓キャップ部37が密に被嵌するようになっている。その他は前述した第1の実施形態のものと同様である。
【0038】
(効果)
この実施形態によれば、洗浄性に手間のかかる連通孔83a,83bを含む部材を鉗子挿入口ユニット80ごとはずして交換できるので清潔である。また、鉗子挿入口ユニット80をはずした後の内視鏡本体はシンプルな管路となるので、洗浄性が向上し、患者間の感染のない清潔な内視鏡検査ができる。
【0039】
[第6の実施形態]
図7及び図8を参照して、本発明の第6の実施形態に係る内視鏡を説明する。
(構成)
この実施形態は第1の実施形態での鉗子栓25における第1の鉗子栓部28の開口部に別の連通用栓90を装着するようにしたものである。連通用栓90は略筒状部材から成り、その外周には第1の鉗子栓部28の開口部内周に形成した周回溝91に嵌合する突部92が形成されている。そして、連通用栓90は第1の鉗子栓部28の開口部に着脱自在に嵌合して装着されるようになっている。連通用栓90の内孔部分には第1の実施形態での弁体に相当する第1の弁体93が形成されている。さらに連通用栓90の開口外端部内には第1の実施形態でのものと同じく第1の鉗子栓キャップ部36が着脱自在に嵌め込める構造になっている。また、図8で示す如く、第1の鉗子栓部28、第2の鉗子栓部29、第1の鉗子栓キャップ部36、第2の鉗子栓キャップ部37、及び連通用栓90は連結部材96によって連結されている。その他は第1の実施形態でのものと同様に構成されている。
【0040】
(作用)
そこで、図7で示す如く、鉗子栓25における第1の鉗子栓部28に連通用栓90を装着した場合にはその連通用栓90が連通路45を塞ぎ、第1の鉗子栓部28と第2の鉗子栓部29の連通を遮断する。連通用栓90を装着しない場合には連通路45を塞がないので、第1の鉗子栓部28と第2の鉗子栓部29は連通する。第1の鉗子栓部28に連通用栓90の代わりに第1鉗子栓キャップ部36を装着することができる。また、第1鉗子栓キャップ部36は第1の鉗子栓部28にも連通用栓90にも直接に取り付けることができる。
【0041】
<効果>
この実施形態によれば連通用栓90を選択的に着脱することで、複数の鉗子チャンネル11,12を連通、非連通させることができるため、構造が簡単であり、操作性がよい。また、鉗子栓すべての部分の構造を一体のゴム部材でできるため、取り扱いやすく、かつ安価である。
【0042】
<付記>
1.挿入部先端に形成された開口部を有した少なくとも2つ以上のチャンネルと、手元側操作部に設けられ、前記チャンネルにそれぞれ連結された少なくとも2つ以上の挿入口と、前記挿入口に着脱自在に設けられた鉗子栓と、前記鉗子栓に形成され、前記チャンネルを連通する連通路とを具備したことを特徴とする内視鏡。
【0043】
2.挿入部先端に開口部を有したチャンネルと、手元側操作部に設けられ、前記チャンネルに連結された挿入口と、前記挿入口に着脱自在に設けた鉗子栓を有した内視鏡において、前記鉗子栓に着脱自在で、他端が吸引源に接続できるポリープ回収具を設けたことを特徴とする内視鏡。
従来は、内視鏡のユニバーサルコードにおけるコネクタ部に接続する吸引チューブと、そのチューブ取付け部との間にポリープ回収具を介在させ、ポリープの回収を行っていたので、回収されるポリープは内視鏡の挿入部・操作部・ユニバーサルコード・コネクタの全長にわたる長い吸引管路を通る必要があり、回収するポリープの座滅が大きい。また、複数の接続部を通るため、ポリープの回収が確実でなく、また、複数のポリープを回収した場合、その識別ができにくくなるという使いにくさがあった。前記ポリープ回収具を用いれば、それらの課題を解決できる。
【0044】
3.挿入部先端に形成された開口部を有した少なくとも2つ以上のチャンネルと、手元側操作部に設けられ、前記チャンネルにそれぞれ連結された少なくとも2つ以上の挿入口と、前記挿入口に着脱自在に設けられた鉗子栓とを具備し、前記鉗子栓がそれぞれの鉗子挿入口用部分に分割されており、前記鉗子挿入口が連通・非連通に選択できるように着脱できるようにしたことを特徴とする内視鏡。
【0045】
従来は連通口を切り替える機構が内視鏡本体に設けられているため、構造が複雑で、洗浄・消毒に手間がかかり、また高価であったが、これによればその課題を解決できる。
【0046】
4.挿入部先端に形成された開口部を有した少なくとも2つ以上のチャンネルと、手元側操作部に設けられ、前記チャンネルにそれぞれ連結された少なくとも2つ以上の挿入口と、この挿入口に着脱自在に設けられた鉗子挿入口ユニットを有した内視鏡において、前記挿入口ユニットに前記チャンネルの管路を連通させる連通孔を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、内視鏡本体内に設ける複数のチャンネルの管路構造をシンプルにすると共に、複数のチャンネルを連結する接続手段を着脱自在な鉗子栓に設けることによりそれが汚れたときには鉗子栓を交換し、それらを容易に洗滌や消毒することができ、さらに内視鏡本体自体を安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る内視鏡の構成説明図。
【図2】第2の実施形態に係る内視鏡に用いるポリープ回収具の説明図。
【図3】第3の実施形態に係る内視鏡の鉗子栓の説明図。
【図4】同じく第3の実施形態に係る内視鏡の鉗子栓部分の断面図。
【図5】第4の実施形態に係る内視鏡の鉗子栓の説明図。
【図6】第5の実施形態に係る内視鏡の説明図。
【図7】第6の実施形態に係る内視鏡の鉗子栓部分の断面図。
【図8】同じく第6の実施形態に係る内視鏡の鉗子栓の展開図。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…手元側操作部、3…挿入部、4…ユニバーサルコード、
11,12…鉗子チャンネル、13,14…開口部、16,17…挿入口、
18…吸引用チューブ、25…鉗子栓、28,29…鉗子栓部、30…連結部、45…連通路。

Claims (1)

  1. 挿入部先端に形成された開口部を有した少なくとも2つ以上のチャンネルと、
    手元操作部に設けられ、前記チャンネルにそれぞれ連結された少なくとも2つ以上の挿入口と、
    前記2つ以上の挿入口に対してそれぞれ着脱自在に装着される2つ以上の鉗子栓部と、前記2つ以上の鉗子栓部を連結し、前記鉗子栓部を装着した前記2つ以上の挿入口を連通する連通路を形成した連結部とを有し、前記鉗子栓部と前記連結部とが一体の部材として構成されこの一体の部材が前記手元操作部に対して着脱自在な鉗子栓と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡。
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