JP5414759B2 - 流体管路切換装置および内視鏡 - Google Patents
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Description
内視鏡は、基本的に、人体に挿入される挿入部、挿入部の操作や送気/送水などの内視鏡の操作を行なう操作部、送気手段、吸水手段、吸引ポンプ等と接続されるコネクタ(LG(Light Guide)コネクタ)、および、コネクタと操作部および挿入部を接続するユニバーサルコード(LG軟性部)等から構成される。
また、挿入部は、CCDセンサを有する撮像ユニットや照明レンズ等が組み込まれた先端部と、基端側の長尺な軟性部と、先端部と軟性部との間に設けられる、内視鏡の操作部での操作に応じて屈曲されるアングル部とを有する。
さらに、挿入部の先端部には、生検鉗子等の処置具を被処置部に挿入するための鉗子孔(鉗子チャンネル)や、照明レンズや被処置部の洗浄、体腔を膨らませて観察視野を広げるための送気等を行うための、送気/送水ノズル(送気チャンネル)も設けられる。
また、操作部には、このチューブと連通する(流体)管路切換装置が設けられており、この管路切換装置を操作することによって、送気および送水のon/offを行えるようになっている。
内視鏡の管路切換装置では、ボタンの押圧(押下)や開放、ボタンおよびボタン頭に形成された空気排出孔の閉塞や開放等の、ボタン頭を用いたボタンの操作によって、送気のon/off、送水のon/off、送気と送水との切換等が行えるようになっている。
管路切換装置では、このパッキンによって、シリンダとピストンとの間の空間で形成される水および空気の流路を分離し、かつ、ボタンの操作に応じて、シリンダに接続されるチューブに対する管路切換装置内での流路の切換を行う。
内視鏡装置においては、ピストンの着脱を行う頻度が多いため、内視鏡の洗浄を行うためにピストンの着脱を行う際に、パッキンが、シリンダの内径に形成された接続孔に接触すると、やはり、パッキンに傷がついてしまい、シール性能が低下したり、パッキンが切れてしまい、適切な管路の切り替えができないおそれがある。
しかしながら、ピストンの着脱の際に、パッキンがシリンダに形成された接続孔に接触することについては考慮されていなかった。
また、前記複数の流体管路が、4つの流体管路であって、それぞれ、前記底部、前記第2の領域、前記第3の領域、前記第4の領域に接続されるのが好ましい。
また、前記ピストンが、前記先端側に底部を有し、前記第1の領域と前記底部との間の領域は、前記第1の領域よりも大径に形成されていることが好ましい。
また、前記ストッパは、前記第2の領域と前記第3の領域との境界となる段差に当接して、前記ピストンの前記下端位置を規定するものであり、かつ、前記下端位置において、前記第2の領域と前記第3の領域との境界となる段差に当接して、前記第2の領域と前記第3の領域との間を気密に分離するシール部材であることが好ましい。
また、前記ピストンが、前記シリンダの内面に常時接触して、前記ピストンを前記シリンダの軸線方向にのみ移動するようにガイドするスライダを有することが好ましい。
また、前記複数の流体管路が、4つの流体管路であって、それぞれ、前記底部、前記第2の領域、前記第3の領域、前記第4の領域に接続されることが好ましい。
また、前記ピストンが、前記先端側に底部を有し、前記第1の領域と前記底部との間の領域は、前記第1の領域よりも大径に形成されていることが好ましい。
また、前記ストッパは、前記第2の領域と前記第3の領域との境界となる段差に当接して、前記ピストンの前記下端位置を規定するものであり、かつ、前記下端位置において、前記第2の領域と前記第3の領域との境界となる段差に当接して、前記第2の領域と前記第3の領域との間を気密に分離するシール部材であることが好ましい。
また、前記ピストンが、前記シリンダの内面に常時接触して、前記ピストンを前記シリンダの軸線方向にのみ移動するようにガイドするスライダを有することが好ましい。
本発明は、このような内視鏡用の流体管路切換装置において、ピストンと、複数のシール部材を有するボタンと、ピストンの挿入方向に段階的に縮径し、側面に流体管路が接続される接続孔が形成されるシリンダと、ピストンの下端位置を規定するためのストッパとを有し、複数のシール部材が、先端側に向かって段階的に細くなり、シリンダ内を軸線方向に分離するものであり、かつ、シール部材の径は、ピストンの、シール部材が摺接する段の上の段の内径よりも小さく、かつ、各流体管路とシリンダとを接続するための接続孔の位置はそれぞれ、対応する段に摺接するシール部材の下端位置よりも先端側にある構成とする。
図1に示す内視鏡10は、体腔(消化管、耳鼻咽喉など)等の治療や検査を行なう処置部に挿入されて、体内の観察、静止画や動画の撮影、生体組織の採取などの処置等を行なうものである。
また、挿入部12は、体腔内等の検査部位に挿入される、長尺な部位で、公知の内視鏡と同様に、先端(挿入側の先端=操作部14と逆端)の先端部24と、アングル部26と、軟性部28とを有する。
操作部14には、通常の内視鏡と同様に、鉗子口32、先端部24からの吸引を行なうための吸引ボタン34、先端部24から送気および送水を行なうための送気/送水ボタン36等が配置される。
この送気/送水ボタンは、本発明の内視鏡用の流体管路切換装置である。内視鏡10は、操作部14に設けられる送気/送水ボタン36として、本発明の流体管路切換装置を利用する以外、基本的に、公知の内視鏡である。
さらに、電子スコープである内視鏡10には、これらの操作手段以外にも、ズームスイッチ、静止画の撮影スイッチ、動画の撮影スイッチ、フリーズスイッチ等、撮像ユニット(CCDセンサ)を用いて画像を観察/撮影する内視鏡が有する、各種のスイッチが設けられている。
また、LGコネクタ18には、照明光源を接続するためのLG棒54や、電子メスを使用する際にSコードを接続するS端子等が設けられる。
このユニバーサルコード16には、送水コネクタ50に接続する送水チャンネル50L、送気コネクタ52に接続する送気チャンネル52L、吸引コネクタ48に接続する吸引チャンネル48L、ライトガイド、データケーブル等が収容/挿通される。
アングル部(湾曲部)26は、先端部24を目的位置に挿入したり目的位置に位置させるために、操作部14におけるLRツマミ38等の操作によって上下および左右(直交する4方向)に湾曲する領域である。
軟性部26は、先端部24およびアングル部26と、操作部14とを繋ぐ部位で、検査部位への挿入に対して十分な可撓性を有する長尺なものである。
図示例の内視鏡10において、先端部24には、撮像ユニットが有する撮影レンズ58および照明レンズ60が組み込まれている。
CCDセンサや撮影レンズ58等の撮影に必要な素子や光学部品等を組み込んでユニット化したものである。撮像ユニットが撮影した画像を送るための信号線は、挿入部12(アングル部26および軟性部28)、操作部14、ユニバーサルコード16、LGコネクタ18を介して、ビデオコネクタ20まで挿通される。
照明レンズ60は、ライトガイド(例えば細い光ファイバの束)が伝播した光を、被検査部に照射するためのレンズである。ライトガイドは、挿入部12(同前)、操作部14、ユニバーサルコード16を挿通して、LGコネクタ18のLG棒54まで挿通される。
前述の鉗子口32は、鉗子チャンネル32Lによって鉗子孔72に連通する。
LGコネクタ18の吸引コネクタ48は、吸引チャンネル48Lに接続される。吸引チャンネル48Lは、LGコネクタ18から、ユニバーサルコード16を挿通して操作部14に至り、操作部14において、吸引ボタン34に接続される。さらに、吸引チャンネル48Lは、吸引ボタン34から、鉗子チャンネル32Lに接続される。
他方、LGコネクタ18の送気コネクタ52は、送気チャンネル52Lに接続される。送気チャンネル52Lも、ユニバーサルコード16を挿通して操作部14に至り、操作部14において送気/送水ボタン36に接続される。さらに、送気チャンネル52Lも、送気/送水ボタン36から、送気/送水チャンネル64Lに接続される。
送水チャンネル50Lおよび送気チャンネル52Lが接続された送気/送水チャンネル64Lは、挿入部12(軟性部28およびアングル部24)を挿通して、挿入部12の先端部24において、送気/送水ノズル64に接続される。
この送気/送水ボタン36は、基本的に、ボタン68と、ボタン受け70と、シリンダ72とから構成される。なお、図4において、(A)は、ボタン68およびボタン受け70を示し、(B)は、シリンダ72も含んで、送気/送水ボタン36が内視鏡10の操作部14に組み込まれた状態を示す。
内視鏡10は、操作部14の所定位置に円形の貫通孔を形成し、この貫通孔を囲んで円筒状の壁部14aが立設される。この壁部14aの内面には、ネジ山が形成されている。他方、シリンダ72の上端部外面にも、ネジ山が形成されている。内視鏡10においては、この壁部14aの内面に、シリンダ72の上端部の外面を螺合することにより、シリンダ72を操作部14に固定する。
なお、シリンダ72と、後述するボタン68のピストン76の軸線方向(中心線方向)は、一致しているので、以下の説明では、この方向を単に『軸線方向』とも言う。
さらに、シリンダ72において、中径領域72bの下端部には、空気の流入口52iが形成されて、此処に送気チャンネル52Lの入り側が接続される。また、大径領域72aには、空気の排出口52jが形成されて、此処に送気チャンネル52Lの出側が接続される。
ピストン76は、金属製の略円柱の物で、下端部近傍が小径部76aとなっている。ピストン76は、上端の一部を除いて、軸線方向に移動可能にシリンダ72に収容される。
また、ピストン76の中心には、軸線方向に延在して長穴76bが形成(穿孔)されている。この長穴76bは、図4(B)に示す、ボタン68が押圧されていない状態では、下端がシリンダ72の中径領域72bの下端部近傍に位置するように、形成される。
また、長穴76bの下端は、ボタン68が最も下まで押圧された際には、シリンダ72の小径領域72cに位置するように形成される(図5(B)参照)。
上方の貫通孔76cは、定常位置では、シリンダ72の大径部72aに位置し、押圧位置では、シリンダ72の中径領域72bに位置するように、形成される。
下側の貫通孔76dは、長穴76bの下端部に形成される。前述のように、定常状態では、長穴76bの下端部は中径領域72bの下端部に位置する。従って、この下側の貫通孔76dは、押圧位置では、シリンダ72の小径領域72cに位置する。
また、パッキン82aは、少なくともシリンダ内面との当接部が、定常位置および押圧位置において、以下に示す所定位置に位置するように形成されればよい。
この点に関しては、他のパッキン(シール部材)82b〜82dも同様である。
また、パッキン82aの外径(最大径)は、最小径領域72dの内径よりも大きく、かつ、水導入部72eの内径よりも小さい。すなわち、パッキン82aは、最小径領域72dをシリンダ72内面とピストン76外面との間の空間を、軸線方向に液密および気密に分離する。
凹部82bおよびパッキン82bは、パッキン82bが、常に(定常位置および押圧位置の何れでも)、シリンダ72の小径領域72cに位置するように、形成される。また、パッキン82bの外径は、小径領域72cの内径よりも大きい。すなわち、パッキン82bは、シリンダ72内の小径領域72cを軸線方向に分離する。
凹部80cおよびパッキン82cは、パッキン82cが常に中径領域72bに位置するように形成される。パッキン82cの外径は、中径領域72bの内径よりも大きい。すなわち、パッキン82cは、シリンダ72内の中径領域72bを軸線方向に分離する。
また、凹部80cおよびパッキン82cは、押圧位置では、パッキン82cの下端部が、シリンダ72の中径領域72bと小径領域72cとの境目となる段差に当接して、この位置で、シリンダ72内を軸線方向に分離するように形成される。
すなわち、パッキン82cは、ボタン86(ピストン76)の押圧位置(下端位置)を規定するためのストッパの役割も有する。
フランジ部80およびパッキン82dは、パッキン82dが常にシリンダ72の大径領域72aに位置するように形成される。また、パッキン82dの外径は、大径領域72aの内径よりも大きい。すなわち、パッキン82dは、シリンダ72内の大径領域72aを軸線方向に分離する。
また、上述のように、ピストン76に装着されるパッキンは、最上部のパッキン82dが大径領域72aを、その下のパッキン82cが中径領域72bを、その下のパッキン82bが小径領域72cを、その下のパッキン82aが最小径領域72dを、ぞれぞれ、軸線方向に分離する。
このように、内視鏡装置においては、ピストンの着脱を行う頻度が多いため、内視鏡の洗浄を行うためにピストンの着脱を行う際に、パッキンが、シリンダの内径に形成された接続孔に接触すると、パッキンに傷がついてしまい、シール性能が低下したり、パッキンが切れてしまい、適切な管路の切り替えができないおそれがある。
すなわち、この構成によれば、内視鏡10の洗浄等のためにボタン68を取り外して、洗浄終了後などに、再度、ボタン68を取り付ける際に、シリンダ72内の接続孔(孔の角部等)でパッキンを損傷することを防止して、シール性能が低下することやパッキンが切れてしまうことを防止することができ、適切に管路の切り替えを行うことができる。また、パッキンの損傷を防止することができるので、パッキンの長寿命化を図ることができる。
スライダ86は、硬質の樹脂製の部材である。また、凹部84およびスライダ86は、スライダ86が、常にシリンダ72の小径領域72cに位置するように、形成される。
すなわち、スライダ86は、ボタン86(ピストン76)の移動をガイドするガイド部材であり、ボタン86が軸線方向のみに移動するように、ボタン86をガイドする。
フラップ92は、下端部が肉厚で、上端部近傍が漸次縮径する、略円筒状のゴム製の部材である。フラップ92は、下端部の肉厚部を凹部90に嵌入することで、ピストン76に保持される。また、凹部90およびフラップ92は、フラップ92がピストン76の上側の貫通孔76cを覆い、かつ、フラップ92の上端部が、貫通孔76cの上でピストンの外周全周に当接するように、形成される。
すなわち、フラップ92は、上端がピストン76の外周面に当接することで、貫通孔76cを気密に覆ってはいるが、この上端は、自由端となっている。そのため、フラップ92は、貫通孔76cから空気が排出されると、内部からの圧力によって上端部が広がり、空気がフラップ92の外部に排出される。逆に、フラップ92に、外部から圧力が掛かった場合には、貫通孔76cを覆った状態を保ち、逆止弁として作用する。
すなわち、シリンダ72やピストン76の形状や構成によっては、フラップ92と、その下のパッキン82cとを、一体で成形してもよい。
図示例において、ボタン頭78は、外径が、下方に向けて2段階で、漸次、減少する中心に貫通孔を有する略円筒状のものであり、例えば、螺合によって、ピストン76の上端部に装着される。ボタン頭78は、通常、樹脂等で形成される。
一方、ボタン頭78の貫通孔の上方の小径部78aは、ボタン頭78がピストン76に装着された際に、ピストン76に形成された長穴76bに一致する(連通する)。
図示例において、ボタン受け70は、ボタン68を挿通するボタン受け本体98と、このボタン受け本体98を被嵌する取付けカバー100とから構成される。
ボタン68は、この貫通孔98aに挿通されて、軸線方向に移動可能にボタン受け70に保持される。
従って、ボタン68は、不要に本体98(ボタン受け70)から抜けることは無い。
このスプリング102は、ボタン頭78を上方に付勢する。ボタン68は、このスプリング102によって上方に付勢されて、フランジ80dが本体98の下面(貫通孔98aを形成する筒の下端)に当接した位置で停止して、定常位置に保持される。
この取付けカバー100は、筒内の上方において、前記二重管形状のボタン受け本体98を収容/被嵌して、自身の弾性でボタン受け本体98を保持する。
また、取付けカバー100の内径は、前述の操作部14に形成される円筒状の壁部14aの外径と略同一である。さらに。取付けカバー100の内側下端部には、全周に渡って、凸状の取付け部100aが形成される。
図示例の送気/送水ボタン36は、ボタン68のピストン76をシリンダ72に挿入して、操作部14に形成される壁部14aの外部を被嵌して、取付けカバー100の取付け部100aと、壁部14aとを係合する。
送気/送水ボタン36においては、これにより、ボタン68およびボタン受け70を、着脱自在に内視鏡10の操作部14に取付け、送気/送水ボタン36を構成する。
すなわち、本発明において、ボタン68を挿通するボタン受けは、例えば、樹脂を用いた成形等によって、一体で形成されるものであってもよい。この際において、ボタン受けの内視鏡への着脱自在な取付けは、ボタン受け70と同様の弾性を利用する方法、螺合や凹凸を利用する嵌合、固定部材を用いた取付け等、公知の方法によればよい。
定常状態では、水導入部42eの上の最小径領域72dには、ピストン76の下端部に配置されているパッキン82aが位置している。前述のように、このパッキン82aは、最小径領域72dの所定位置で、シリンダ72内を軸線方向に分離している。
従って、定常状態では、水導入部72eに送水された水は、この水導入部72eで停止され、此処以外の所には送水されない。
定常状態では、この導入口50iが形成される位置は、導入口50iの下方で、小径領域72cに位置するパッキン82bが、導入口50iの上方では、中径領域72bに位置するパッキン82cが、それぞれシリンダ72内を軸線方向に分離している。
従って、導入口50iからシリンダ72内に送気された空気は、中径領域72bの下端部に位置する貫通穴76dからピストン76の長穴76bに送気され、長穴76bおよびボタン頭78の貫通孔78aを経て、送気/送水ボタン36(ボタン68)の外部に排出される。
これにより、ピストン76の長穴76bに送気された空気は行き場を失い、ピストン76の上側の貫通孔76cからフラップ92を押し広げて、シリンダ72内に送気され、シリンダ72に形成された排出口52jから、出側の送気チャンネル52Lに送気される。
送気チャンネル52Lに送気された空気は、次いで、送気/送水チャンネル64Lに送気されて、送気/送水ノズル64から射出される。
この状態では、最小径領域72dでシリンダ72内を軸線方向に分離していたパッキン82aが、その下の水導入部42eに移動する。前述のように、パッキン82aの径は、水導入部42eの内径よりも小さい。従って、水導入部42eに送水された水は、最小径領域72dおよび小径領域72cのパッキン82bで分離された領域まで送水される。
ここで、シリンダ72の小径領域72cの下端部には、流出口50jが形成され、此処に、送水チャンネル50Lの出側が接続される。従って、小径領域72cに送水された水は、送水チャンネル50Lに送水される。
送水チャンネル50Lに送水された水は、次いで、送気/送水チャンネル64Lに送水されて、送気/送水ノズル64から射出される。
また、押圧状態では、下側の貫通孔76dは、小径領域72cに位置する。加えて、水は、貫通孔76cの下方に位置するパッキン82bによって、止められている。
従って、押圧状態では、送気チャンネル52Lに接続された流入口52iから送気された空気が、貫通孔76cからピストン76内の長穴76bに送気されることはない。すなわち、送気/送水ボタン36によれば、押圧状態では、送気を遮蔽して、水のみを適正に送水することができる。
図4(B)に示すように、先端側のパッキン82aが摺接する最小径領域72dには、流体管路と接続される接続孔が形成されておらず、また、最小径領域72dよりも上の領域のシリンダ72の内径はパッキン82aよりも大きい。したがって、ピストン76を着脱する際にパッキン82aは、接続孔(流出口50j等)と接触することがない。
次に、先端側から2番目のパッキン82bが摺接する小径領域72cには、送水チャンネル50Lが接続される排出口50jが形成されている。図5(B)に示すように、この排出口50jは、ピストン76が押圧位置にあるときのパッキン82bの位置よりも下側(先端側)に形成されている。したがって、小径領域72cのパッキン82bよりも上側には、流体管路と接続される接続孔が形成されておらず、また、小径領域72cよりも上の領域のシリンダ72の内径はパッキン82bよりも大きい。したがって、ピストン76を着脱する際にパッキン82bは、接続孔(流入口52i等)と接触することがない。
また、先端側から4番目(一番上)のパッキン82dが摺接する大径領域72aには、送気チャンネル52Lが接続される排出口52jが形成されている。図5(B)に示すように、この排出口52jは、ピストン76が押圧位置にあるときのパッキン82dの位置よりも下側(先端側)に形成されている。したがって、大径領域72aのパッキン82dよりも上側には、流体管路と接続される接続孔が形成されていない。したがって、ピストン76を着脱する際にパッキン82dは、接続孔(排出口52j等)と接触することがない。
12 挿入部
14 操作部
14a 壁部
16 ユニバーサルコード
18 LGコネクタ
20 ビデオコネクタ
24 先端部
26 アングル部
28 軟性部
32 鉗子口
34 吸引ボタン
36 送気/送水ボタン
38 LRツマミ
40 UDツマミ
42 LRブレーキ
46 UDブレーキ
48 吸引コネクタ
48L 吸引チャンネル
50 送水コネクタ
50i、52i 流入口
50j 流出口
50L 送水チャンネル
52 送気コネクタ
52j 排出口
52L 送気チャンネル
54 LG棒
60 照明レンズ
62 鉗子孔
62L 鉗子チャンネル
64 送気/送水ノズル
64L 送気/送水チャンネル
68 ボタン
70 ボタン受け
72 シリンダ
72a 大径領域
72b 中径領域
72c 小径領域
72d 最小径領域
72e 水導入部
76 ピストン
76a 小径部
76b 長穴
76c,76d,78a,98a 貫通孔
78 ボタン頭
80a リブ
80b,80c,84,90 凹部
80d フランジ
82a,82b,82c,82d パッキン
86 スライダ
92 フラップ
98 (ボタン受け)本体
100 取付けカバー
Claims (10)
- 内視鏡の流体管路に接続されて複数の流体管路の連通状態を切り替える流体管路切替装置であって、
ピストン、および、前記ピストンの軸方向に離間して前記ピストンに取り付けられる複数のシール部材を有するボタンと、
前記ピストンが挿入され、前記ピストンの挿入方向に、前記シール部材の数に応じて段階的に縮径し、側面に前記複数の流体管路をそれぞれ接続される接続孔が形成されるシリンダと、
前記ピストンを前記シリンダ内に押し込んだ際の下端位置を規定するためのストッパとを有し、
前記複数のシール部材の径は、前記ピストンの挿入方向の先端側に配置されるものほど小さく、
前記シリンダが、前記複数のシール部材のそれぞれが摺接する、内径の異なる複数の領域を有し、かつ、最小径の領域よりも先端側に底部を有し、前記最小径の領域と前記底部との間の領域は、前記第1の領域よりも大径に形成されており、
前記シール部材が、前記シリンダ内面とピストン外面との間で前記シリンダ内を軸線方向に分離するものであり、かつ、前記シール部材の径は、前記ピストンの、前記シール部材が摺接する段の上の段の内径よりも小さく、
前記接続孔は、前記最小径の領域以外の各段、および、前記最小径の領域と前記底部との間の領域にそれぞれ形成され、
各流体管路と前記シリンダとを接続するための前記接続孔の位置はそれぞれ、当該段の基端側からこの段に摺接する前記シール部材の下端位置までの領域よりも先端側にあることを特徴とする流体管路切替装置。 - 前記ピストンが、前記ピストンの軸方向に離間して配置され、前記先端側に向かって小さくなる4つの前記シール部材を有し、
前記シリンダが、前記ピストンの4つの前記シール部材がそれぞれ摺接する、前記先端側の第1の領域、前記第1の領域に隣接し前記第1の領域よりも大径の第2の領域、前記第2の領域に隣接し前記第2の領域よりも大径の第3の領域、および、前記第3の領域に隣接し前記第3の領域よりも大径の第4の領域を有する請求項1に記載の流体管路切換装置。 - 前記複数の流体管路が、4つの流体管路であって、それぞれ、前記第1の領域と前記底部との間の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、前記第4の領域に接続される請求項2に記載の流体管路切替装置。
- 前記ストッパは、前記第2の領域と前記第3の領域との境界となる段差に当接して、前記ピストンの前記下端位置を規定するものであり、かつ、前記下端位置において、前記第2の領域と前記第3の領域との境界となる段差に当接して、前記第2の領域と前記第3の領域との間を気密に分離するシール部材である請求項2または3に記載の流体管路切替装置。
- 前記ピストンが、前記シリンダの内面に常時接触して、前記ピストンを前記シリンダの軸線方向にのみ移動するようにガイドするスライダを有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体管路切換装置。
- 体腔内に挿入される挿入部、この挿入部の先端部から流体を射出するための複数の管路、および、前記先端部から射出する流体を変更するための流体管路切換装置を有し、前記挿入部を体腔内に挿入することにより被観察部を観察する内視鏡であって、
前記流体管路切換装置が、ピストンおよび前記ピストンに取り付けられる複数のシール部材を有するボタンと、前記ピストンが挿入され、前記ピストンの挿入方向に、前記シール部材の数に応じて段階的に縮径し、側面に前記複数の流体管路をそれぞれ接続される接続孔が形成されるシリンダと、前記ピストンを前記シリンダ内に押し込んだ際の下端位置を規定するためのストッパとを有し、
前記複数のシール部材の径は、前記ピストンの挿入方向の先端側に配置されるものほど小さく、前記シリンダが、前記複数のシール部材のそれぞれが摺接する、内径の異なる複数の領域を有し、かつ、最小径の領域よりも先端側に底部を有し、前記最小径の領域と前記底部との間の領域は、前記第1の領域よりも大径に形成されており、前記シール部材が、前記シリンダ内面とピストン外面との間で前記シリンダ内を軸線方向に分離するものであり、かつ、前記シール部材の径は、前記ピストンの、前記シール部材が摺接する段の上の段の内径よりも小さく、前記接続孔は、前記最小径の領域以外の各段、および、前記最小径の領域と前記底部との間の領域にそれぞれ形成され、各流体管路と前記シリンダとを接続するための前記接続孔の位置はそれぞれ、当該段の基端側からこの段に摺接する前記シール部材の下端位置までの領域よりも先端側にあることを特徴とする内視鏡。 - 前記流体管路切換装置の前記ピストンが、前記ピストンの軸方向に離間して配置され、前記先端側に配置されるものほど小さくなる4つの前記シール部材を有し、
前記シリンダが、前記ピストンの4つの前記シール部材がそれぞれ摺接する、前記先端側の第1の領域、前記第1の領域に隣接し前記第1の領域よりも大径の第2の領域、前記第2の領域に隣接し前記第2の領域よりも大径の第3の領域、および、前記第3の領域に隣接し前記第3の領域よりも大径の第4の領域を有する請求項6に記載の内視鏡。 - 前記複数の流体管路が、4つの流体管路であって、それぞれ、前記第1の領域と前記底部との間の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、前記第4の領域に接続される請求項7に記載の内視鏡。
- 前記ストッパは、前記第2の領域と前記第3の領域との境界となる段差に当接して、前記ピストンの前記下端位置を規定するものであり、かつ、前記下端位置において、前記第2の領域と前記第3の領域との境界となる段差に当接して、前記第2の領域と前記第3の領域との間を気密に分離するシール部材である請求項7または8に記載の内視鏡。
- 前記ピストンが、前記シリンダの内面に常時接触して、前記ピストンを前記シリンダの軸線方向にのみ移動するようにガイドするスライダを有する請求項7〜9のいずれか1項に記載の内視鏡。
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