JP4772223B2 - 排ガス除害装置及び方法 - Google Patents

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    • F23J2217/50Intercepting solids by cleaning fluids (washers or scrubbers)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排ガスの除害装置に関し、詳しくは、半導体や液晶ディスプレイのモジュールの製造工程ないしは成膜工程で使用される排ガスを除害化するのに有効な装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体や液晶ディスプレイのモジュールの成膜工程で使用されるガスとしては、例えば、成膜用のシラン(SiH4)及びアンモニア(NH3)、クリーニング用のフッ素系ガスがある。シランやアンモニア等の成膜用ガス(可燃系ガスともいう。)は、例えば、チャンバー内においてプラズマ放電されることによって、基板上にSi膜やSiN膜を形成し、クリーニング用のNF3等のフッ素系ガス(支燃系ガスともいう。)は、チャンバー内に残留するSiをSiF4として系外へ放出することができる。
【0003】
このような成膜ガスやクリーニング用ガスを含む排ガスは、従来、図5に示すように、成膜装置の真空チャンバー後段に備えられる、燃焼式除害手段、洗浄式集塵手段によって順に処理されている。
燃焼式除害手段の前段であって真空チャンバーの直後には、クリーニング排ガスからSiF4を除去する手段が備えられることも多い。SiF4除去手段は、成膜用のチャンバーからのガス排出口付近に備えられ、排ガスに水分を補給して、SiF4をSiO2(シリカ)として捕集しろ過することにより、SiF4を排ガス系から排除するものである。
排ガスの燃焼式除害手段では、可燃系ガスや支燃系ガスを燃焼により酸化してそれぞれ式(1)〜(3)に示すような化学反応を生じさせるようにする。
SiH4+2O2→SiO2+2H2O・・・・・・・・・(1)
4NH3+7O2→4NO2+6H2O・・・・・・・・・(2)
2NF3+2O2→2NO2+3F2・・・・・・・・・・(3)
さらに、洗浄式集塵手段では、この燃焼ガスをアルカリを添加した水により中和洗浄しつつ集塵することにより、SiO2を捕集するとともに、酸性成分(NO2やF2)を廃液として分離するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、前記SiO2捕集手段やそれ以降の配管の他、洗浄式集塵手段やその後段の配管において析出物が生成し、配管の閉塞や洗浄装置内での目詰まりを起こしていた。このため、頻繁に洗浄式集塵手段の洗浄や配管洗浄などを要していた。また、これらの析出物は、フッ酸でないと洗浄できないため安全に留意する必要があった。さらに、かかる洗浄などのメインテナンス作業のために工程の稼働率が低下するという問題も生じていた。
本発明は、このような成膜装置等の半導体あるいは液晶モジュールの製造装置において発生する排ガスの除害工程において、メインテナンス作業を抑制し、あるいはその作業の安全性を向上させることを目的してなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らが、上記した排ガス処理工程における析出物を分析したところ、それは、洗浄式集塵手段以降では、主としてケイフッ化カルシウム(CaSiF6)であり、成膜装置〜燃焼式除害手段の経路では、主としてケイフッ化アンモニウム((NH42SiF6)であることがわかった。
さらにかかる析出物の析出原因を探索したところ、ケイフッ化カルシウムは、排ガスや燃焼ガス中に含まれるSiO2と、燃焼時等に発生するフッ酸と、洗浄水や工程水に利用する水に含まれるカルシウムに起因することがわかった。また、ケイフッ化アンモニウムは、排ガス中のSiO2とフッ酸(HF)とアンモニアガスに起因することがわかった。
【0006】
これらの析出物は、いずれも、排ガス中に含まれるSiO2であることから、洗浄式集塵手段では、SiO2が効率よく捕集されずに内部に残留していること、燃焼式除害手段の前段においては、SiF4除去手段が有効に機能しておらず、水との化学反応により生成したSiO2が捕集されきれずに排ガス中にもれていることがわかった。特に、洗浄式集塵手段では、粒径が0.1〜1μm程度の微粒子のSiO2が残留しやすく、集塵率が50%程度しかないこともわかった。
【0007】
排ガス処理工程において、成膜装置直後のSi除去手段と燃焼式除害手段直後の洗浄式集塵手段を備えながら、Si成分(SiH4、SiF4、および/またはSiO2)の捕集が有効に機能していないことは当業者においては予想外のことであった。また、本発明者らは、工程水中のCa濃度が高く析出物の生成が促進されたことによって、Si成分の残留をはじめて検知することができた。
以上のことから、本発明者らは、上記した本発明の課題は、洗浄式集塵手段の前段に除塵手段を設けることにより解決されることを見出した。また、本発明の課題は、成膜装置から燃焼式除害手段に至る配管内部を当該部位で析出しうる析出物が析出しない温度に維持することによって解決されることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
よって、本発明によれば、以下の手段が提供される。
(1)成膜後にフッ素系ガスのクリーニングガスが供給されSi成分を含有する成膜排ガスの除害方法であって、排ガスの燃焼処理工程と、燃焼処理によって生成した燃焼排ガスからSi含有粉塵を除塵する工程と、除塵した燃焼排ガスを水性洗浄する工程、とを備え、前記除塵工程では、除塵手段としてバグフィルターを用い、成膜装置から燃焼処理工程に至る配管内をケイフッ化化合物が析出しない温度に維持、前記成膜装置から前記燃焼処理工程に至るまでをケイフッ化化合物が析出しない温度に維持する方法。
(2)バグフィルターは、0.1〜1μmの微粒子を除塵する(1)記載の方法。
(3)前記バグフィルターの粉塵払い落とし工程において、フィルターに対して圧縮ガスを供給すると同時に、フィルターの外部に対して、フィルター表面近傍から粉塵排出側を指向するガス流を付与することを特徴とする、(1)または(2)記載の方法。
(4)前記除塵工程には、少なくともm台(mは3以上の整数である。)の除塵手段を備えるようにし、それぞれの除塵手段は、少なくとも1台の除塵手段で粉塵払い落とし工程を実施し、最大で(m−1)台の除塵手段で集塵工程を実施するように切替使用することを特徴とする、(1)乃至(3)のいずれかに記載の方法。
(5)前記除塵工程で除塵されたガスを、当該ガスの排出圧力に応じた風量で排出することを特徴とする、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6)前記洗浄工程で洗浄用に導入される水は、純水〜硬度0の水を用いることを特徴とする、(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7)成膜後にフッ素系ガスのクリーニングガスが供給されSi成分を含有する成膜排ガスの除害装置であって、排ガスの燃焼処理手段と、燃焼処理によって生成した燃焼排ガスからSi含有粉塵を除塵する手段と、除塵した燃焼排ガスを水性洗浄する手段、とを備え、前記除塵する手段としてバグフィルターを用い、成膜装置から燃焼処理手段に至る配管内をケイフッ化化合物が析出しない温度に維持、前記成膜装置から前記燃焼処理工程に至るまでをケイフッ化化合物が析出しない温度に維持する手段を備える装置。
(8)バグフィルターは、0.1〜1μmの微粒子を除塵する(7)記載の装置。
(9)前記バグフィルターの粉塵払い落とし手段として、フィルターに対して圧縮ガスを供給すると同時に、フィルターの外部に対して、フィルター表面近傍から粉塵排出側を指向するガス流を付与するガス導入手段を備えることを特徴とする、(7)または(8)記載の装置。
(10)前記除塵手段は、少なくともm台(mは3以上の整数である。)の除塵手段を備えられており、それぞれの除塵手段は、少なくとも1台の除塵手段で粉塵払い落とし工程を実施し、最大で(m−1)台の除塵手段で集塵工程を実施するように切替可能に設けられていることを特徴とする、(7)乃至(9)のいずれかに記載の装置。
(11)前記洗浄手段で洗浄用に導入される水は、純水〜硬度0の水を用いることを特徴とする、(7)〜(10)のいずれかに記載の装置。
(12)前記除塵手段から排出されるガスの圧力に応じて風量を変量可能な排気手段を備えることを特徴とする、(7)〜(11)のいずれかに記載の装置。
【0010】
発明によれば、除塵工程ないし手段によりSi含有粉塵が除去されるため、洗浄工程ないし手段で析出物の析出が抑制される。このため、安定的に工程ないし装置が稼動され、メインテナンス作業は軽減される。また、大量の洗浄水を要することなく洗浄工程を実施できる。特に、除塵工程ないし手段でバグフィルターを用いることにより0.1〜1μm程度の微細なSiO粒子を効率的に捕捉できる。除塵工程ないし手段で0.1〜1μmの微粒子を除塵するバグフィルターを用いることにより0.1〜1μm程度の微細なSiO 粒子を効率的に捕捉できる。さらに、フィルターの粉塵払い落とし工程を、圧縮ガスの供給に加えて、前記ガス流を付与することにより、圧縮ガスにより粉塵手段内部の雰囲気に浮遊する微細な粉塵を効果的に集塵・排出することができる。また、当該ガス流の付与により、除塵手段内を雰囲気ガスを置換してSi含有粉塵が捕捉されやすい環境が形成される。さらに、当除塵後のガスの排出圧力に応じた風量で排出することにより、常に除塵工程ないし手段での圧力損失に応じた適切な排出量が確保される。洗浄工程ないし手段では、洗浄用として純水〜硬度0の水を用いることにより、洗浄工程ないし手段あるいはそれ以後の工程ないし手段においてSi含有析出物の生成を抑制し、安定的に稼動可能となり、メインテナンス作業が簡略化される。
【0011】
また、本発明によれば、燃焼処理工程ないし手段に導入される排ガスが、燃焼処理工程ないし手段よりも前の段階で析出する可能性のある析出物が析出しない温度に維持されることにより、燃焼処理工程ないし手段までの排ガス配管におけるケイフッ化化合物の析出物の生成が回避され、安定した排ガス除害工程を実施できる。成膜装置から燃焼処理工程に至るまでをケイフッ化化合物が析出しない温度に維持され、燃焼処理手段に至るまでに析出が有効に防止される。
【0012】
また、本発明のバグフィルターによれば、バグフィルターのハウジング内に浮遊する微細な粒径(特に、0.1〜1μm程度)のSi含有粉塵を効果的に除塵できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の除害方法及び装置、ないしはバグフィルターは、いずれもSi成分含有排ガスに適用することができる。通常、このような排ガスは、半導体あるいは液晶モジュールの製造工程ないし装置、特に、成膜工程ないし装置において発生するものであり、本発明の方法及び装置並びにバグフィルターはこのような工程ないし装置に適用されることが好ましい。特に、成膜工程においても、CVD、プラズマCVD等の気相蒸着工程ないし装置で発生する排ガスに適用することが好ましい。
【0014】
〔第1の実施形態〕
本発明の一実施形態の排ガス除害装置のないし排ガス除害工程の全体構成を図1に示す。
本形態の除害装置2は、燃焼処理(除害)手段4と、除塵手段14と、洗浄手段44とを備えている。なお、図1には、本除害装置が装着あるいは配設される薄膜等の製造装置が付随して記載されているが、本形態においては特にプラズマCVDの成膜装置である。
【0015】
燃焼式除害手段4は、従来公知の酸化燃焼装置を利用できる。燃焼用ガスとして酸素を外部から供給し、かつバーナー等で火焔を供給して高熱で排ガス成分を燃焼し酸化するようにする。当該除害手段4においては、前述のように、各種可燃系ガス(シラン、アンモニア、ホスフィン等)や支燃系ガス(三フッ化窒素等)の排ガスは、それぞれ、SiO2(シリカ)や、NO2等の対応する元素の酸化物、や、水あるいはフッ素等を生じる。したがって、燃焼排ガスは、SiO2粒子の他、これらの各種燃焼排ガスを含んでいる。
【0016】
燃焼式除害手段4から排出される燃焼排ガスは、除塵手段14に導入されるようになっている。
除塵手段14は、従来公知の各種の除塵装置を使用することができる。例えば、遠心分離、スクラバー、バグフィルター等を用いることができるが、好ましくは、バグフィルターである。バグフィルターは、特に、0.1〜1μm程度の微粒子の除塵効果が高いからである。
【0017】
バグフィルターには、従来各種方式のものがある。通常は、フィルターからの粉塵の払い落とし機構により、機械的振動方式、逆流洗浄方式、超音波洗浄方式、リバースジェット方式、パルスエアー方式などの各種形態があり、これらのうちから必要に応じて所要のものを採用することができる。好ましくは、パルスエアー方式のバグフィルターである。
【0018】
図2に、本発明において使用するのに好ましいバグフィルターの一形態を示す。
通常、パルスエアー方式のバグフィルターは、フィルター18を保持するハウジング16と、ハウジング上部において区画されて備えられるトッププレナム20と、ハウジング下部に備えられる集塵部30とを備えている。さらに、本発明の除塵装置14は、ガス導入手段40を備えている。
【0019】
ハウジング16内には、フィルター18が適数本保持されており、フィルター18は、通常、円筒形等の筒状に形成されている。フィルター16内部は、チューブシート21を介してトッププレナム20内部に連通されている。
ハウジング16のフィルター18の保持部位には、外部から処理すべき燃焼排ガスが導入される導入部を供えている。導入部19は、排ガス導入時には開口されているが、粉塵払い落とし時には、閉口されるようになっている。
【0020】
トッププレナム20は、ハウジング16とチューブシート21を介して備えられており、フィルター16内部と連通されることにより、フィルター18を介して清浄化ガスが導入されるようになっているとともに、フィルター18内部に圧縮ガスを導入できるようになっている。すなわち、フィルター18で除塵された清浄化ガスを排出する排出部22と、フィルター18への圧縮ガスの噴射装置24とを備えている。
【0021】
排出部22は、排ガスが導入されて除塵が実施されている間は開口されているが、粉塵払い落とし時には閉口されるようになっている。また、圧縮ガスの噴射装置24には、外部から圧縮ガス(圧縮空気)が供給されるようになっている。
圧縮ガスの供給経路にはパルス弁が備えられており、パルス弁の開閉により瞬間的に圧縮ガスをフィルター18内部に対して供給できるようになっている。さらに、図示はしないが、フィルター18内部には、圧縮ガス供給と同じにフィルター18を膨張させる誘引ガスを導入できるようになっている。
【0022】
さらに、ハウジング16の下部には、下方に行くにつれて徐々に口径が小さくなるテーパー状の集塵部30が形成されている。集塵部30の一部、好ましくは底部には、粉塵排出部32を備え、粉塵排出経路36に連絡されている。
粉塵排出部32は、その開閉を手動あるいは自動に制御できるようになっている。通常は、開閉式バルブ34が備えられている。
粉塵排出部32は、燃焼排ガスが導入されている間は閉口されており、粉塵払い落とし時には、開口されるようになっている。また、粉塵払い落とし時には、粉塵排出経路36には、搬送用のガス(空気)が排出方向に向けて導入されるようになっている。
このため、粉塵払い落とし時に粉塵排出部32が開口されると、ハウジング16内の雰囲気ガスが一気に当該排出部32から排出経路36側に抜けるようになっている。すなわち、ハウジング16内から粉塵排出方向を指向するガス流がフィルター18の表面近傍に付与されやすくなっている。
【0023】
さらに、本除塵装置14は、ガス導入手段40を備えている。ガス流付与手段40は、ハウジング16内部に外部からガスを導入できるガス導入装置である。構成は特に限定しない。ガス導入量及びガス導入時間等を調整できることが好ましい。
ガス導入手段40は、ハウジング16内の、好ましくは、フィルター18設置部位に対応して設けられており、当該部位にガスを供給できるようになっている。すなわち、フィルター18の外側からガスを供給できるようになっている。なお、フィルター18に対しては、その側方からでも上方からでも、フィルター18の外方からガスを導入できるようになっていればよい。装置の構成上からは、フィルター18の側方からガスを導入できるようになっていることが好ましい。
ガス導入手段40は、粉塵払い落とし時に作動するようになっており、粉塵排出部32が開口状態であって、圧縮ガス噴射装置24による圧縮ガスの噴射とほぼ同時期にガスを導入するようになっている。ガスの導入は、特に限定しないが、開閉制御可能な開閉式バルブの作動によってコントロールされるようになっている。導入するガスは、特に限定しないが、好ましくは空気である。
【0024】
洗浄手段44は、従来公知の排ガスの液洗浄装置を使用できる。通常は、排ガス中の有害成分を溶解可能な洗浄媒体(水性)を利用して有害成分を洗浄媒体に溶解させて除害し、清浄化したガスを排出できるようになっている。
かかる排ガス処理手段としては各種利用できる。排ガスと洗浄媒体との接触形態は各種採用することができる。洗浄媒体の入った洗浄槽に排ガスを導入する方式、排ガスに対してシャワー形式で洗浄媒体を供給する方式を採用することもできる。
【0025】
本発明においては、好ましくは、排ガス中の粉塵も除去できる手段を用いることが好ましい。これにより、より一層後段の手段あるいは工程において安定的な稼動が確保されるからである。かかる洗浄集塵手段としては、具体的には、洗浄集塵装置(スクラバー)がある。排ガスと洗浄媒体との接触形態から各種採用することができる。好ましくは、排ガスに対してシャワー形式で洗浄媒体を供給する方式(ジェットスクラバー、スプレー塔、ロートクロン、ベンチュリスクラバー)、所定の担体が充てんされたカラムにガスと洗浄媒体とを導入する形式(典型的には充てん塔)等を採用できるが、好ましくは、充てん塔である。
【0026】
洗浄手段44には、洗浄媒体として水が使用されることが好ましい。より好ましくは硬度10以下の軟水であり、特に好ましくは、純水〜硬度0の水である。かかる水であれば、洗浄手段44内においてSi成分を含有していても、Si含有析出物の生成が回避される。当該析出物は、Si成分(典型的にはシリカ)と、燃焼排ガスで生成するフッ酸の他、カルシウムを始めとする周期表1族〜2族の金属元素イオンが存在しないと生成しないからである。かかる金属元素イオンは、カルシウム、ナトリウム、カリウム等であり、典型的にはカルシウムである。なお、硬度は、水100cm2中に酸化カルシウムとして1mgを含むとき1度とする。
また、通常、フッ酸等が燃焼排ガスに生成しているために、洗浄媒体は、水酸化ナトリウム等のアルカリの水溶液とともに供給されるようになっていることが好ましい。
【0027】
次に、このような除害装置44により実施する排ガスの除害工程について説明する。
まず、成膜装置で発生した可燃系ガスおよび/または支燃系ガスは、そのまま、あるいは、水分が供給されてSiO2を生成させ、SiO2を捕集するフィルターを介した後、排ガス用配管を通じて燃焼式処理手段4に導入されて、燃焼処理工程が実施される。
燃焼式処理手段4では、燃焼性ガスや火焔等による高温が供給されて、排ガス中の可燃性ガスおよび/または支燃系ガスは燃焼される。
【0028】
次に、燃焼排ガスは、除塵手段14に導入されて除塵工程が実施される。除塵手段14によって除塵が実施されたガスは、従来に比して粉塵量の低い状態で洗浄手段44に導入され、洗浄工程が実施される。
除塵工程で効果的に除塵されていれば、洗浄手段44では、除塵を実施しなくてよい場合もありうる。洗浄手段において同じに除塵も実施すればより効果的である。
洗浄工程において、洗浄媒体として、純水〜硬度0の水を用いることにより、洗浄工程においてSi成分が存在していても、析出物の生成が有効に回避され、メインテナンス作業は回避され安定的運転が確保される。
【0029】
以下、図2に示す除塵手段を用いた除塵工程について特に説明する。
まず、除塵工程は、集塵工程と粉塵払い落とし工程とからなる。
燃焼排ガス導入時には、排ガス導入部19が開口されるとともに、排出部22も開口状態とされる。一方、粉塵排出部32においては、バルブ34が閉じられて、閉口状態となっている。
このような状態で導入された燃焼排ガスは、フィルター18の外面から内方へと通過し、フィルター18内部、及びトッププレナム20内部を介して、排出部22から清浄化されて排出される。
ハウジング16内においては、集塵部30の粉塵排出部32が閉口状態なので、微細な粒子状の粉塵(典型的には、0.1〜1μm程度のシリカ粒子)の多くはハウジング内で浮遊した状態が形成されている。
【0030】
排出部22からの排出ガスの排出圧力が一定以下、あるいは圧力損失が一定以上となった場合、集塵工程を停止し、除塵工程を開始する。除塵工程に先立って、燃焼排ガスの導入を停止し、導入部19及び排出部22を閉口する。
除塵工程は、まず、排出バルブ34を開いて、集塵部30の粉塵排出部32を開口させる。このとき、粉塵排出経路36では、粉塵の排出方向へとガスが供給されている。したがって、ハウジング16内を下方へ向かうガス流が形成され、あるいはされやすくなっている。すなわち、フィルター18の表面近傍から粉塵排出方向へ向かうガス流が付与されやすい状態が形成されている。
【0031】
次いで、圧縮ガス噴射装置のバルブ調整により、フィルター18に圧縮ガスをパルス状に供給する。圧縮ガスのフィルター18への供給と同時に、あるいはこれより少しタイムラグをおいて、ガス導入手段40を作動させて、フィルター18の表面に対して、その外方から外部ガスを供給する。
このガスの供給により、もとからハウジング16内を粉塵排出方向へ向かうガス流が形成されやすくなっているところ、より強力にそのようなガス流が形成されることになる。特に、フィルター18の表面近傍においてはそのような方向性を有する安定したガス流が形成されることになる。
このようなガス流により、ハウジング内に浮遊する微粒粉塵が集塵部30の排出部32から排出されるようになる。かかるガス流により、ハウジング内の雰囲気ガスがに置換され、かつ雰囲気ガスから微粒粉塵が排出される。
【0032】
本除塵手段14では、燃焼排ガス導入時には、排出部32が閉口状態であり、ハウジング内に浮遊する微粒粉塵を排出する能力はなく、浮遊粉塵は集塵工程中蓄積するが、粉塵払い落とし工程において、フィルター18に付着した粉塵もろともハウジング16内から排出される。このような排出形態としたことにより、相乗的にフィルター18及び雰囲気から良好に粉塵が排出されるようになる。
【0033】
このような除塵手段14によれば、効果的に燃焼排ガスから除塵することができ。本除塵手段14や工程のみならず、後段の処理手段や工程におけるメインテナンス作業を軽減し、安定稼動を確保できるようになる。特に、微細シリカ粒子を排除できるため、除塵手段14におけるフィルターの長寿命化も達成されるとともに、後段の洗浄手段や工程における析出物生成を効果的に回避させることができる。
【0034】
なお、本形態の除塵手段ないしは工程において分離排出された粉塵は、別途、集塵手段ないし工程により、集塵される。集塵は、従来公知の方法によって実施することができる。
また、除塵手段ないしは工程からの清浄化ガスの圧力を検知して、この検知した圧力に基づいて、排出手段、典型的には排出用ブロアの風量を調整することが好ましい。フィルターの圧力損失に応じた風量を供給して清浄化ガスを排出するようにすることにより、適切な集塵工程を省コスト(運転コストおよび/または設置コスト)で実施できる。また、清浄化ガスの組成も安定化する。
【0035】
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の別の実施形態について説明する。
本形態の除害装置ないし工程は、特に、成膜装置から燃焼処理手段に導入する排ガスに関連するものである。
成膜装置内の残留ケイ素(Si)は、成膜後に、NF3等のクリーニングガスが供給されてSiF4等とされる場合がある。かかるガスは、そのまま排ガスとして、あるいは排ガス系から除去されるように構成される場合もある。
本形態では、かかるガスが排ガスとともに排出されるか、あるいは系外に排出されるか否かにかかわらず、クリーニング手段ないしは工程を備える成膜装置ないしは工程に適用できるものである。
【0036】
本形態の典型例を図3に基づいて説明する。クリーニング手段を備える成膜装置では、クリーニング工程によって生じたSiF等のクリーニング排ガスが、そのままあるいは系外排出手段を介して燃焼処理手段に導入されるようになっている。図3に示す成膜装置52においては、系外排出手段54を備える形態が示されているが、本形態は必ずしも当該排出手段54を備えていることを要しない。系外排出手段54は、成膜装置52のチャンバーから吸引したクリーニング排ガスに冷却水を供給して、SiF等と水とを反応させてSiOさらにはケイフッ化水素化合物を析出させて、これらをフィルターで捕捉しようとするものである。しかしながら、このような手段54を備えていても、完全にはこれらの析出物は捕捉しえず、また、同時に生成するフッ酸やSiF自体がそのままフィルターを通過することもある。なお、かかる排出手段54を備えていなくても、成膜装置52から排出されて燃焼処理手段64に至る間に、排ガスが冷却されて水蒸気が液化することにより、同様の析出物がフッ酸が生成することもある。
【0037】
本形態では、図3に示すように、成膜装置52から燃焼処理手段64に至る配管55内を、析出する可能性のある析出物が析出しない温度に維持する手段56を備えている。ここで析出する可能性のある析出物とは、排ガスの種類等から当該成膜系において予測される析出物を意味する。
当該手段56は、配管を積極的に加温する手段であってもよいし、また排ガスの温度を保温することにより一定温度を維持する手段であってもよい。あるいはこれらの双方であってもよい。
加温手段としては、配管55内に加温したガスを供給する手段や、配管55の外部あるいは内部に設けられる加温手段を例示できる。図3に示す形態においては、配管55内に加温したガスを供給する手段56と配管55の周囲に備えられた加温手段57とを示す。
【0038】
配管55内に加温ガスを供給する手段56には、ガスは不活性ガスである必要があり、典型的には窒素ガスを用いる。また、外部加温手段57としては、加熱源のみでもよく、また、加熱源と保温部材との双方を兼ね備えていてもよい。加熱源や保温部材は特に限定しないで使用できる。
また、排出されたガスの温度の保温手段を採用する場合における保温部材も特に限定しないで各種使用できる。
【0039】
これらの加温手段ないしは保温手段によって配管55内を維持する温度は、予測される析出物の析出を回避するのに有効な温度である。
予測される析出物は、排ガス成分や、クリーニングガスによっても異なるが、Si膜生成において発生するSi成分含有排ガスの場合には、典型的にはケイフッ化化合物である。特に、可燃系ガスとしてシラン、アンモニアが使用され、支燃系ガスとしてNF3のフッ素系ガスが使用されるばあいには、ケイフッ化アンモニウム((NH42SiF6)が予測される。
ケイフッ化アンモニウムの析出(昇華)温度は、137℃であるため、これを超える温度に配管55内を維持することにより、本化合物の析出を回避できる。好ましくは、150℃以上とする。
【0040】
なお、成膜装置54から燃焼処理手段64に至る配管55は、好ましくは、その全体が温度維持手段により温度維持されていることが好ましい。特に、成膜装置から排出される部位及びその近傍の配管部位は、急激に排ガス温度が低下する部位であるので、当該部位を含めて温度維持することが好ましい。
【0041】
本形態の除害装置ないし工程によれば、成膜装置54から燃焼処理手段64に至る配管に温度維持手段を備えているために、当該配管部位で析出物の析出が抑制されており、メインテナンス作業が軽減され、また、危険が洗浄剤の使用も回避され安全性が向上されている。
さらに、燃焼処理手段ないし工程の後段に備えられる除塵手段ないしは工程における、除塵除去の負担を軽減できる。
【0042】
なお、本形態では、特に、成膜手段54から燃焼処理手段64との間の配管、ないしは燃焼処理工程に供給される排ガスについて説明し、たが、本形態は、第1の実施形態で包含される各種形態の装置2や工程にも当然に適用することができるものである。特に、バグフィルターの除塵手段、なかでも、ガス導入手段40による粉塵払い落とし工程を実施できるバグフィルターを除塵手段として用いる場合には、成膜装置54に系外排出手段を備えていなくても、燃焼処理手段に至るまでに析出が有効に防止され、さらに除塵手段により効果的に除塵されるようになる。
【0043】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本形態では、特に、除塵手段ないしは工程において、少なくともm台(mは3以上の整数である。)の除塵手段を備えるようにし、それぞれの除塵手段は、少なくとも1台の除塵手段で粉塵払い落とし工程を実施し、最大で(m−1)台の除塵手段で集塵工程を実施するように切替使用するように構成されている。なお、mは、好ましくは6台以下でありより好ましくは3台である。
【0044】
本形態の典型例について、図4を参照して説明する。
図4には、除塵手段72として3台の除塵手段74、76、78を備える形態が示されている。
本形態においては、除塵手段74、76、78の種類は問わずに、公知の除塵装置をそれぞれ使用することができるが、好ましくは、全ての除塵手段は、バグフィルター形式であり、より好ましくは、粉塵払い落とし手段がパルスエアー方式のバグフィルターである、さらに好ましくは、フィルターに対して圧縮ガスを供給すると同時に、フィルターの外部に対して、フィルター表面近傍から粉塵排出側を指向するガス流を形成可能なバグフィルターである。本形態において適用する最も好ましい形態は、第1の実施形態において明示される形態である。
【0045】
少なくとも3台の除塵手段74、76、78は、燃焼排ガスの供給経路に対して並列に配列されている。そして、燃焼処理手段に連結される燃焼排ガスの供給経路は、各除塵手段74、76、78に対応して分岐され、分岐された配管には、燃焼排ガスの供給量ないしは供給の有無を調節するバルブ84、86、88が備えられている。さらに、除塵手段74、76、78から清浄化されたガスの排出用配管がそれぞれ備えられており、排出を調節するバルブ94、96、98が備えられている。
【0046】
各除塵手段74,76,78は、いずれか1台が粉塵払い落とし工程ないしはメインテナンスを実施していても、残りの2台あるいは1台で必要除塵能力が確保できるようになっている。
備えられるm台の各除塵手段は、それぞれが同じ除塵能力、すなわち、同じろ過面積を有していることが好ましい。本形態においては、各除塵手段74、76、78は、それぞれが同じ除塵能力、すなわち、同じろ過面積を有するように設計されている。
同時に、最大で(m−1)台で(好ましくは(m−1)台で)必要な除塵能力、すなわち、必要な全ろ過面積を確保できるように設計されていることが好ましい。したがって、本形態においては、各除塵手段は、必要な除塵能力(ろ過面積)を1とすると、それぞれ0.5の除塵能力(ろ過面積)を備え、全体として1.5の除塵能力(ろ過面積)を備えるようになっている。すなわち、2台(m=3のときの(m−1)である)で必要な除塵能力を備えている。
【0047】
次に、このように構成した除塵手段32を使用して実施する燃焼排ガスの除塵工程について説明する。
図3では、燃焼処理手段から導入される燃焼排ガスは、除塵手段76、78に導入されて除塵工程が実施される。このためバルブ84、94は閉状態であり、バルブ86,88、96,98が開状態となっている。
この場合、除塵手段76,78は、それぞれあるいは合計で必要な除塵能力を備えているため、適切な除塵工程が実施される。いずれか一方の除塵手段で必要な除塵能力を備えている場合には、1台の稼動でもよい。
一方、除塵手段74の使用は、必要な除塵能力を超えているため、必要に応じて、当該除塵手段74においては粉塵払い落とし工程やメインテナンスを実施できる。
【0048】
さらに、除塵手段76,78のいずれかが所定の圧力損失を超えるなどの稼動の停止を要する事態が発生したら、その除塵手段への燃焼排ガスの導入を停止し、粉塵払い落とし工程ないしはメインテナンスを実施し、除塵手段74への燃焼排ガスの導入を開始して、除塵工程を実施するようにする。
このように、除塵手段を複数備え、その一部において必要な除塵能力を備えるようにすると、残部の除塵手段を、粉塵払い落とし工程等に使用することにより、従来、除塵手段の圧力損失の許容範囲まで運転を継続し、粉塵払い落とし工程やメインテナンスにかかる時間をできるだけ少なくするようにしなくても、必要に応じて容易に粉塵払い落とし工程やメインテナンスを実施できる。このため、常に圧力損失が低い状態で安定運転が可能となり、さらには、安定した除塵が達成され、安定した組成の清浄化ガスを排出できるようになっている。
【0049】
特に、本形態においては、全除塵手段m台を全て同じ除塵能力とし、(m−1)台で必要除塵能力を備えるようにしたために、全体として最小限の全除塵能力で効率的な除塵工程の実施が可能となっている。すなわち、少なくとも1台の除塵手段で粉塵払い落とし工程を実施し、最大で(m−1)台の除塵手段で集塵工程を実施するように切り替え使用することにより、圧力損失を低く維持しつつ、効率的かつ良好な除塵工程を実施することができる。
【0050】
なお、当然に、必要に応じて、除塵能力を超えて存在する除塵手段を用いて他の除塵手段と同時に除塵工程を実施することもできる。
【0051】
本形態では、特に、除塵手段ないしは工程について説明したが、本形態の除塵手段ないしは工程は、第1の実施形態ないしは第2の実施形態に包含される各種態様に適用することができる。
特に、第2の実施形態で説明した、除塵手段から排出される清浄化ガスの圧力に対応して風量を変化可能な排出用ブロアを備えることにより、最適な圧力状態での除塵工程、特に、集塵工程を省コストで実施することができる。
【0052】
以上、各種実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した範囲内の態様を包含するものである。
また、特許請求の範囲内において包含される態様における各手段や工程は、上記実施形態において具体的に説明される態様を包含するものである。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、半導体あるいは液晶モジュール等の製造装置において発生する排ガスの除害工程において、メインテナンス作業を軽減し、あるいはその作業の安全性を向上させることができる。成膜装置から燃焼処理工程または燃焼処理手段に至る配管内をケイフッ化化合物が析出しない温度に維持、前記成膜装置から前記燃焼処理工程に至るまでをケイフッ化化合物が析出しない温度に維持することで、成膜装置から燃焼処理工程または燃焼処理手段に至る配管内のケイフッ化化合物の析出を回避、成膜装置から燃焼処理手段に至るまでの析出を回避できる。また、微細シリカ粒子を排除できるため、後段の洗浄手段や工程における析出物生成を効果的に回避させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の概略を示す図である。
【図2】本発明のバグフィルターの一実施形態を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態の概略を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の概略を示す図である。
【図5】従来の排ガス除害工程を示す図である。
【符号の説明】
2 除害装置
4 燃焼処理手段
14、74、76、78 除塵手段
16 ハウジング
18 フィルター
19 燃焼排ガス導入部
20 トッププレナム
21 チューブシート
22 排出部
24 圧縮ガス噴出装置
30 集塵部
32 粉塵排出部
34 バルブ
36 粉塵排出経路
40 ガス導入手段
52 成膜装置
55 配管
64 燃焼処理手段
44 洗浄手段

Claims (12)

  1. 成膜後にフッ素系ガスのクリーニングガスが供給されSi成分を含有する成膜排ガスの除害方法であって、排ガスの燃焼処理工程と、燃焼処理によって生成した燃焼排ガスからSi含有粉塵を除塵する工程と、除塵した燃焼排ガスを水性洗浄する工程、とを備え、前記除塵工程では、除塵手段としてバグフィルターを用い、成膜装置から燃焼処理工程に至る配管内をケイフッ化化合物が析出しない温度に維持、前記成膜装置から前記燃焼処理工程に至るまでをケイフッ化化合物が析出しない温度に維持する方法。
  2. バグフィルターは、0.1〜1μmの微粒子を除塵する請求項1記載の方法。
  3. 前記バグフィルターの粉塵払い落とし工程において、フィルターに対して圧縮ガスを供給すると同時に、フィルターの外部に対して、フィルター表面近傍から粉塵排出側を指向するガス流を付与することを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 前記除塵工程には、少なくともm台(mは3以上の整数である。)の除塵手段を備えるようにし、それぞれの除塵手段は、少なくとも1台の除塵手段で粉塵払い落とし工程を実施し、最大で(m−1)台の除塵手段で集塵工程を実施するように切替使用することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記除塵工程で除塵されたガスを、当該ガスの排出圧力に応じた風量で排出することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記洗浄工程で洗浄用に導入される水は、純水〜硬度0の水を用いることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 成膜後にフッ素系ガスのクリーニングガスが供給されSi成分を含有する成膜排ガスの除害装置であって、排ガスの燃焼処理手段と、燃焼処理によって生成した燃焼排ガスからSi含有粉塵を除塵する手段と、除塵した燃焼排ガスを水性洗浄する手段、とを備え、前記除塵する手段としてバグフィルターを用い、成膜装置から燃焼処理手段に至る配管内をケイフッ化化合物が析出しない温度に維持、前記成膜装置から前記燃焼処理工程に至るまでをケイフッ化化合物が析出しない温度に維持する手段を備える装置。
  8. バグフィルターは、0.1〜1μmの微粒子を除塵する請求項7記載の装置。
  9. 前記バグフィルターの粉塵払い落とし手段として、フィルターに対して圧縮ガスを供給すると同時に、フィルターの外部に対して、フィルター表面近傍から粉塵排出側を指向するガス流を付与するガス導入手段を備えることを特徴とする、請求項7または8記載の装置。
  10. 前記除塵手段は、少なくともm台(mは3以上の整数である)の除塵手段を備えられており、それぞれの除塵手段は、少なくとも1台の除塵手段で粉塵払い落とし工程を実施し、最大で(m−1)台の除塵手段で集塵工程を実施するように切替可能に設けられていることを特徴とする、請求項7乃至9のいずれかに記載の装置。
  11. 前記洗浄手段で洗浄用に導入される水は、純水〜硬度0の水を用いることを特徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載の装置。
  12. 前記除塵手段から排出されるガスの圧力に応じて風量を変量可能な排気手段を備えることを特徴とする、請求項7〜11のいずれかに記載の装置。
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