JPH08323138A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JPH08323138A
JPH08323138A JP7131591A JP13159195A JPH08323138A JP H08323138 A JPH08323138 A JP H08323138A JP 7131591 A JP7131591 A JP 7131591A JP 13159195 A JP13159195 A JP 13159195A JP H08323138 A JPH08323138 A JP H08323138A
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JP
Japan
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exhaust gas
exhaust
cleaning
filtering
semiconductor manufacturing
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JP7131591A
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English (en)
Inventor
Satoshi Sakuma
敏 佐久間
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロセス処理後の排気ガスに含まれる異物の
除去効果の向上を図る半導体製造装置を提供する。 【構成】 モノシランガスなどの処理ガスを用いて半導
体ウェハ上に単結晶層を成長させるエピタキシャル成長
装置と、エピタキシャル成長装置に接続されかつ排気ガ
ス5の排気通路である第1ダクト6または第2ダクト8
に排気ガス5を濾過する前処理塔7が設置された排気部
3と、排気部3に接続されかつ前処理塔7を通過した排
気ガス5を洗浄する排気洗浄装置とからなり、排気ガス
5を排気する際、前処理塔7によって排気ガス5を濾過
した後に前記排気洗浄装置で洗浄して排気を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウェハのプロセ
ス処理部からの排気ガスを洗浄する半導体製造技術に関
し、特に排気ガスの排気部に前処理塔を設置することに
より洗浄効果を向上する半導体製造装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体製造工程においては、排気ガス中に
多くの粉塵を含むものがあるため、排気ガスを洗浄する
排気洗浄部、すなわち排気洗浄装置(排ガス処理装置と
も呼ぶ)内にミストキャッチャーなどを設けることがあ
る。
【0004】また、エピタキシャル反応工程用の排気洗
浄装置では、薬剤との化学反応によって粉塵などの異物
を除去する充填塔方式が使用されている場合が多い。
【0005】なお、半導体製造装置における種々の排気
ガス処理技術については、株式会社プレスジャーナル発
行「月刊Semiconductor World 」1991年1月号、1
990年12月20日発行、133〜137頁に記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術における半導体製造装置では、排気洗浄装置内に設け
られた吸入ファンが汚れやすく、また、フィルタが目詰
まりしやすい。
【0007】その結果、粉塵などの異物の除去効果が低
下し、半導体の製造工程に悪影響を及ぼすことが問題と
される。
【0008】そこで、本発明の目的は、プロセス処理後
の排気ガスに含まれる異物の除去効果の向上を図る半導
体製造装置を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明による半導体製造装置
は、シランガスなどの処理ガスを用いて被処理物に処理
を行うプロセス処理部と、前記プロセス処理部に接続さ
れかつプロセス処理後の排気ガスの排気通路に前記排気
ガスを濾過する濾過材が設けられた排気部と、前記排気
部に接続されかつ前記濾過材を通過した排気ガスを洗浄
する排気洗浄部とを有し、前記排気ガスを排気する際、
前記濾過材を通過させた後に前記排気洗浄部で洗浄して
排気を行うものである。
【0012】また、本発明による半導体製造装置は、シ
ランガスなどの処理ガスを用いて被処理物に処理を行う
プロセス処理部と、前記プロセス処理部に接続されかつ
プロセス処理後の排気ガスの排気通路に前記排気ガスを
濾過する濾過手段が設置された排気部と、前記排気部に
接続されかつ前記濾過手段を通過した排気ガスを洗浄す
る排気洗浄部とを有し、前記濾過手段は、アルカリ溶液
などの洗浄液を噴流するノズルと前記洗浄液が噴流され
た排気ガスを濾過する第1濾過部材と濾過後の洗浄液を
収容しかつ前記洗浄液の液面を露出させた液槽とを有
し、前記排気ガスを排気する際、前記濾過手段によって
前記排気ガスを濾過した後に前記排気洗浄部で洗浄して
排気を行うものである。
【0013】さらに、本発明による半導体製造装置に設
けられた前記濾過材または前記第1濾過部材は多数の細
い繊維状部材によって形成されている。
【0014】また、本発明による半導体製造装置に設け
られた前記液槽は、給水ポンプが接続され、前記給水ポ
ンプによって給水された洗浄液が前記ノズルから噴流さ
れる循環槽である。
【0015】なお、本発明による半導体製造装置は、前
記液槽に接続された排水管および給水管にそれぞれ排水
弁または給水弁が設けられかつ前記液槽内の洗浄液の濃
度を計測するペーハー計が設置され、前記ペーハー計に
よる濃度の情報に基づいて前記排水弁が開閉動作を行
い、前記洗浄液の水量の増減によって前記給水弁が開閉
動作を行うものである。
【0016】また、本発明による半導体製造装置は、前
記濾過手段に、第1濾過部材の通過前の箇所と通過後の
箇所との圧力差を計測する差圧計が設置されているもの
である。
【0017】
【作用】上記した手段によれば、プロセス処理後の排気
ガスを排気する際、濾過材もしくは濾過手段を通過させ
た後に排気洗浄部で洗浄して排気することにより、排気
洗浄部での洗浄前に排気ガスを濾過するため、排気ガス
に含まれる粉塵などの異物を予め除去することができ
る。
【0018】その結果、排気洗浄部内の吸入ファンへの
異物付着を低減することができ、異物の除去効果の向上
を図ることができる。
【0019】また、第1濾過部材から滴下する洗浄液を
収容する液槽において、洗浄液の液面を露出させること
により、第1濾過部材を通過した排気ガスが前記液面に
接触し、液面に異物を付着させることができる。
【0020】さらに、濾過材または第1濾過部材が多数
の細い繊維状部材によって形成されていることにより、
排気ガスを含んだ洗浄液が濾過材または第1濾過部材を
通過する際に、洗浄液と濾過材または第1濾過部材との
接触面積を増加させることができる。
【0021】なお、液槽に給水ポンプが接続され、前記
液槽が給水ポンプによって給水された洗浄液をノズルか
ら噴流させて、再び液槽に収容する循環槽であることに
より、洗浄液を効率良く使用することができる。
【0022】また、液槽に接続された排水管および給水
管にそれぞれ排水弁または給水弁が設けられかつ液槽内
の洗浄液の濃度を計測するペーハー計が設置され、前記
ペーハー計による濃度の情報に基づいて排水弁が開閉動
作を行い、前記洗浄液の水量の増減によって給水弁が開
閉動作を行うことにより、液槽のブローを自動的に行う
ことができる。
【0023】さらに、濾過手段に、第1濾過部材の通過
前の箇所と通過後の箇所との圧力差を計測する差圧計が
設置されていることにより、粉塵などによって第1濾過
部材が目詰まりした場合に、排気部の内部の異常を直ち
に検知することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0025】図1は本発明による半導体製造装置の構造
の一実施例を示す構成概念図、図2は本発明による半導
体製造装置の前処理塔の構造の一実施例を示す部分拡大
構成図、図3は本発明による半導体製造装置の前処理塔
に設置される第1または第2濾過部材の構造の一実施例
を示す断面図である。
【0026】本実施例による半導体製造装置は、プロセ
ス処理後の排気ガス5を洗浄して排気するものであり、
その具体的な一例として、プロセス処理部が被処理物で
ある半導体ウェハ1上に単結晶層を成長させるエピタキ
シャル成長装置2の場合について説明する。
【0027】まず、前記半導体製造装置の構成について
説明すると、モノシランガスなどの処理ガス28を用い
て半導体ウェハ1上に単結晶層を成長させるプロセス処
理部であるエピタキシャル成長装置2と、エピタキシャ
ル成長装置2に接続されかつ排気ガス5の排気通路であ
る第1ダクト6または第2ダクト8に排気ガス5を濾過
する濾過手段である前処理塔7が設置された排気部3
と、排気部3に接続されかつ前処理塔7を通過した排気
ガス5を洗浄する排気洗浄部である排気洗浄装置4とか
らなり、排気ガス5を排気する際、前処理塔7によって
排気ガス5を濾過した後に排気洗浄装置4で洗浄して排
気を行うものである。
【0028】さらに、排気部3は、エピタキシャル成長
装置2と前処理塔7とを接続する第1ダクト6と、前処
理塔7と、前処理塔7と排気洗浄装置4とを接続する第
2ダクト8とから構成されている。
【0029】なお、本実施例のエピタキシャル成長装置
2はクリーンルームなどに設置されるものであり、さら
に、排気ガス5に含まれる異物はSiO2 などの粉塵が
主である。
【0030】また、前処理塔7はアルカリ溶液や水道水
または純水などの洗浄液10を噴流するノズル11と、
洗浄液10が噴流された排気ガス5を濾過する第1濾過
部材12と、第1濾過部材12から滴下する洗浄液10
を収容しかつ収容された洗浄液10の液面10aを露出
させた液槽13とを有している。
【0031】さらに、ノズル11は、例えばスプレー式
のものであり、ノズル11からは霧状の洗浄液10をシ
ャワーのように噴流させる。
【0032】また、本実施例による排気洗浄装置4は、
エピタキシャル反応工程用のものであり、薬剤25との
化学反応によって排気ガス5に含まれる粉塵などの異物
を除去するものである。
【0033】なお、本実施例による前処理塔7の内部7
aにおける中央付近の上方(液槽13を下方とした場合
のその反対方向)には、仕切り板9が設置され、前処理
塔7の内部7aの前記上方が仕切り板9によって2つに
区切られている。そこに、それぞれノズル11が設けら
れ、また、それぞれのノズル11の直下に第1濾過部材
12と第2濾過部材14とがそれぞれ設置されている。
【0034】つまり、前処理塔7のガス導入口7bから
導入された排気ガス5は、第1濾過部材12と第2濾過
部材14とを通過し、ガス排出口7cから排出されて、
第2ダクト8へ向かう。
【0035】また、前処理塔7の液槽13には給水ポン
プ15が接続され、給水ポンプ15によって給水された
洗浄液10がノズル11から再び噴流される。
【0036】すなわち、本実施例による液槽13は繰り
返して洗浄液10を使用する循環槽である。ただし、ノ
ズル11から噴流させる洗浄液10は、液槽13内の洗
浄液10を給水して使用するのではなく、他のタンクな
どに収容された洗浄液10を給水してノズル11から噴
流させるものであってもよい。
【0037】また、本実施例による液槽13には、排水
管16および給水管17が接続され、排水管16には排
水弁16aが、また、給水管17には給水弁17aがそ
れぞれ設置されている。
【0038】さらに、液槽13内の洗浄液10の水素イ
オン濃度を計測するペーハー計18が設置され、ペーハ
ー計18による水素イオン濃度の情報に基づいて排水弁
16aが開閉動作を行い、洗浄液10の水量の増減によ
って給水弁17aが開閉動作を行う。
【0039】なお、液槽13内の洗浄液10の水量は、
液槽13内に球状のフロート19を浮かべフロート19
の移動に基づいて給水弁17aの開閉を行う。
【0040】したがって、液槽13内の洗浄液10のペ
ーハー値が所定値より大きくなる(液槽13内の洗浄液
10が汚れる)と、自動的に排水弁16aが開き、所定
量の洗浄液10を排水するとともに、フロート19の降
下に連動して給水弁17aが開き、液槽13内に所定量
の洗浄液10を給水する。
【0041】さらに、液槽13内のブローされた洗浄液
10を給水ポンプ15によって給水し、ノズル11から
洗浄液10を噴流させる。
【0042】また、本実施例の濾過手段である前処理塔
7の内部7aには、第1濾過部材12の通過前の箇所す
なわち濾過前段部20と、第2濾過部材14の通過後の
箇所すなわち濾過終了部21との圧力差を計測する警報
接点付きの差圧計22が設置されている。
【0043】なお、前処理塔7の内部7aに1つのノズ
ル11と1つの第1濾過部材12だけが設置されている
場合、第1濾過部材12の通過後の箇所が濾過終了部2
1に相当する。
【0044】また、本実施例による第1濾過部材12お
よび第2濾過部材14は、図3に示すように、ポリプロ
ピレン系の樹脂などから成る多数の細い繊維状部材23
を絡ませて形成させたものである。
【0045】次に、図1、図2および図3を用いて、本
実施例の半導体製造装置による排気ガス5の洗浄方法に
ついて説明する。
【0046】まず、エピタキシャル成長装置2におい
て、処理が終了したモノシランガスなどの排気ガス5を
排気通路である第1ダクト6を通し、ガス導入口7bを
介して濾過手段である前処理塔7に導入する。
【0047】この時、ガス導入口7bから導入された排
気ガス5は、仕切り板9に衝突し、その流速が落ちる。
ここで、スプレー式のノズル11から霧状の洗浄液10
を噴流することにより、洗浄液10と排気ガス5とが混
ざり合って、下方、すなわち液槽13の方向へ向かう。
【0048】その後、排気ガス5と洗浄液10とが一緒
に第1濾過部材12を通過し、そこで、排気ガス5に含
まれるSiO2 などの粉塵を濾過して除去する。
【0049】ここで、第1濾過部材12を通過した洗浄
液10は液槽13内に滴下する。
【0050】また、第1濾過部材12を通過した排気ガ
ス5は下降し、液槽13内に収容された洗浄液10の液
面10aに接触するため、そこで、排気ガス5に含まれ
る残りのSiO2 などの粉塵または異物を除去する。
【0051】なお、排気洗浄装置4内に設置された吸入
ファン24によって、排気ガス5がガス排出口7cの方
向に案内されるため、液面10aに接触した排気ガス5
は、第2濾過部材14が設置された方向に上昇し、第2
濾過部材14を通過する。
【0052】その後、第2濾過部材14を通過した排気
ガス5は、そこで、再び、ノズル11から噴流される霧
状の洗浄液10と混ざり合い、洗浄液10は第2濾過部
材14を通過して液槽13内に滴下する。
【0053】これにより、前記粉塵などの異物がほぼ除
去された排気ガス5が、ガス排出口7cを介して、排気
通路である第2ダクト8を通った後、排気洗浄装置4内
に導入される。
【0054】なお、排気洗浄装置4内に導入された排気
ガス5に含まれる粉塵などの異物を、排気洗浄装置4内
に設けられた薬剤25と化学反応させることにより除去
し、その後、洗浄を終えた排気ガス5を外部に排気す
る。
【0055】次に、本実施例の半導体製造装置によって
得られる作用効果について説明する。
【0056】すなわち、エピタキシャル成長装置2にお
ける処理後の排気ガス5を排気する際、濾過手段である
前処理塔7を通過させた後に排気洗浄装置4で洗浄して
排気することにより、排気洗浄装置4での洗浄前に排気
ガス5を濾過するため、排気ガス5に含まれるSiO2
の粉塵などの異物を予め除去することができる(例え
ば、前処理塔7において、排気ガス5に含まれる異物の
うちの約80%を除去できる)。
【0057】その結果、排気洗浄装置4内に設置されか
つ排気ガス5を排気洗浄装置4内に吸入する吸入ファン
24への異物付着を低減することができ、前記異物の除
去効果の向上を図ることができる。
【0058】また、吸入ファン24への異物付着を低減
することができるため、吸入ファン24のメンテナンス
の回数を低減することができる(例えば、吸入ファン2
4のメンテナンス頻度を1回/6か月から1回/1年に
低減することができる)。
【0059】これにより、メンテナンス費用を削減する
ことができ、さらに、エピタキシャル成長装置2や排気
洗浄装置4の稼働率を向上させることが可能になる。
【0060】また、粉塵などの異物の除去効果の向上を
図ることができるため、大気の汚染を防止することがで
きる。
【0061】さらに、洗浄液10を収容する液槽13に
おいて、洗浄液10の液面10aを露出させることによ
り、第1濾過部材12を通過した排気ガス5が液面10
aに接触し、液面10aに前記異物を付着させることが
できる。
【0062】その結果、排気ガス5の洗浄効果の向上を
さらに図ることができる。
【0063】なお、第1濾過部材12および第2濾過部
材14が多数の細い繊維状部材23によって形成されて
いることにより、排気ガス5を含んだ洗浄液10が第1
濾過部材12または第2濾過部材14を通過する際に、
洗浄液10と第1濾過部材12または第2濾過部材14
との接触面積を増加させることができる。
【0064】これにより、第1濾過部材12または第2
濾過部材14を通過させる際の異物の除去効果をさらに
向上させることができる。
【0065】また、液槽13が循環槽であることによ
り、洗浄液10を効率良く使用することができる。
【0066】さらに、ペーハー計18による水素イオン
濃度の情報に基づいて排水弁16aが開閉動作を行い、
洗浄液10の水量の増減によって給水弁17aが開閉動
作を行うことにより、液槽13のブローを自動的に行う
ことができる。
【0067】したがって、液槽13内の洗浄液10の濃
度過上昇を防止できる。
【0068】また、濾過手段である前処理塔7の内部7
aに、第1濾過部材12の通過前の箇所である濾過前段
部20と、第2濾過部材14の通過後の箇所である濾過
終了部21との圧力差を計測する警報接点付きの差圧計
22が設置されていることにより、粉塵などによって第
1濾過部材12または第2濾過部材14が目詰まりした
場合に、前処理塔7内の異常を直ちに検知することがで
き、警報によって異常を伝達することができる。
【0069】その結果、前処理塔7を含めた排気部3に
おけるトラブルを低減することができ、半導体製造装置
の長寿命化を図ることができる。
【0070】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0071】例えば、前記実施例においては、濾過手段
である前処理塔に、2つのノズルと第1および第2濾過
部材が設置されていたが、前処理塔に設置されるノズル
は1つであってもよく、また3つ以上であってもよい。
さらに、ノズルが1つの場合には、第1濾過部材だけが
設置されていてもよく、第1および第2濾過部材の両者
が設置されていてもよい。
【0072】また、前記実施例においては、濾過手段が
前処理塔の場合であったが、前処理塔ではなく、図4に
示す他の実施例の半導体製造装置のように、排気ガス5
の排気通路である第3ダクト26にフィルタなどの濾過
材27が設置されていてもよい。
【0073】ここで、濾過材27は、前記実施例で説明
した第1または第2濾過部材と同様のものである。
【0074】なお、この場合においても前記実施例とほ
ぼ同様の作用効果が得られる。
【0075】また、前記実施例で説明した第1または第
2濾過部材12,14、さらに、図4に示す濾過材27
は、細い繊維状部材によって形成されるものだけでな
く、濾過機能を有する多孔質部材などであってもよい。
【0076】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0077】(1).プロセス処理後の排気ガスを排気
する際、濾過材もしくは濾過手段を通過させた後に排気
洗浄部で洗浄して排気することにより、排気洗浄部での
洗浄前に排気ガスを濾過するため、排気ガスに含まれる
粉塵などの異物を予め除去することができる。その結
果、排気洗浄部内の吸入ファンへの異物付着を低減する
ことができ、異物の除去効果の向上を図ることができ
る。
【0078】(2).排気洗浄部内の吸入ファンへの異
物付着を低減することができるため、前記吸入ファンの
メンテナンスの回数を低減することができる。
【0079】これにより、メンテナンス費用を削減する
ことができ、さらに、プロセス処理部や排気洗浄部の稼
働率を向上させることが可能になる。
【0080】(3).粉塵などの異物の除去効果の向上
を図ることができるため、大気の汚染を防止することが
できる。
【0081】(4).第1濾過部材から滴下する洗浄液
を収容する液槽において、洗浄液の液面を露出させるこ
とにより、第1濾過部材を通過した排気ガスが前記液面
に接触し、液面に異物を付着させることができる。
【0082】その結果、排気ガスの洗浄効果の向上をさ
らに図ることができる。
【0083】(5).濾過材または第1濾過部材が多数
の細い繊維状部材によって形成されていることにより、
洗浄液と濾過材または第1濾過部材との接触面積を増加
させることができる。これにより、濾過材または第1濾
過部材を通過させる際の異物の除去効果をさらに向上さ
せることができる。
【0084】(6).液槽に給水ポンプが接続され、液
槽が給水ポンプによって給水された洗浄液をノズルから
噴流させて、再び液槽に収容する循環槽であることによ
り、洗浄液を効率良く使用することができる。
【0085】(7).液槽に接続された排水管および給
水管にそれぞれ排水弁または給水弁が設けられかつ液槽
内の洗浄液の濃度を計測するペーハー計が設置され、前
記ペーハー計による濃度の情報に基づいて排水弁が開閉
動作を行い、前記洗浄液の水量の増減によって給水弁が
開閉動作を行うことにより、液槽のブローを自動的に行
うことができる。これにより、液槽内の洗浄液の濃度過
上昇を防止できる。
【0086】(8).前記濾過手段に、第1濾過部材の
通過前の箇所と通過後の箇所との圧力差を計測する差圧
計が設置されていることにより、粉塵などによって第1
濾過部材が目詰まりした場合に、濾過手段の内部の異常
を直ちに検知することができる。その結果、濾過手段を
含めた排気部におけるトラブルを低減することができ、
半導体製造装置の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体製造装置の構造の一実施例
を示す構成概念図である。
【図2】本発明による半導体製造装置の前処理塔の構造
の一実施例を示す部分拡大構成図である。
【図3】本発明による半導体製造装置の前処理塔に設置
される第1または第2濾過部材の構造の一実施例を示す
断面図である。
【図4】本発明の他の実施例である半導体製造装置の構
造の一例を示す構成概念図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ(被処理物) 2 エピタキシャル成長装置(プロセス処理部) 3 排気部 4 排気洗浄装置(排気洗浄部) 5 排気ガス 6 第1ダクト(排気通路) 7 前処理塔(濾過手段) 7a 内部 7b ガス導入口 7c ガス排出口 8 第2ダクト(排気通路) 9 仕切り板 10 洗浄液 10a 液面 11 ノズル 12 第1濾過部材 13 液槽 14 第2濾過部材 15 給水ポンプ 16 排水管 16a 排水弁 17 給水管 17a 給水弁 18 ペーハー計 19 フロート 20 濾過前段部 21 濾過終了部 22 差圧計 23 繊維状部材 24 吸入ファン 25 薬剤 26 第3ダクト(排気通路) 27 濾過材 28 処理ガス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセス処理後の排気ガスを洗浄して排
    気する半導体製造装置であって、 シランガスなどの処理ガスを用いて被処理物に処理を行
    うプロセス処理部と、 前記プロセス処理部に接続され、かつ前記排気ガスの排
    気通路に前記排気ガスを濾過する濾過材が設けられた排
    気部と、 前記排気部に接続され、かつ前記濾過材を通過した排気
    ガスを洗浄する排気洗浄部とを有し、 前記排気ガスを排気する際、前記濾過材を通過させた後
    に前記排気洗浄部で洗浄して排気を行うことを特徴とす
    る半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 プロセス処理後の排気ガスを洗浄して排
    気する半導体製造装置であって、 シランガスなどの処理ガスを用いて被処理物に処理を行
    うプロセス処理部と、 前記プロセス処理部に接続され、かつ前記排気ガスの排
    気通路に前記排気ガスを濾過する濾過手段が設置された
    排気部と、 前記排気部に接続され、かつ前記濾過手段を通過した排
    気ガスを洗浄する排気洗浄部とを有し、 前記濾過手段は、アルカリ溶液などの洗浄液を噴流する
    ノズルと前記洗浄液が噴流された排気ガスを濾過する第
    1濾過部材と濾過後の洗浄液を収容しかつ前記洗浄液の
    液面を露出させた液槽とを有し、前記排気ガスを排気す
    る際、前記濾過手段によって前記排気ガスを濾過した後
    に前記排気洗浄部で洗浄して排気を行うことを特徴とす
    る半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体製造装置
    であって、前記濾過材または前記第1濾過部材は、多数
    の細い繊維状部材によって形成されていることを特徴と
    する半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の半導体製造装置
    であって、前記液槽は給水ポンプが接続され、前記給水
    ポンプによって給水された洗浄液が前記ノズルから噴流
    される循環槽であることを特徴とする半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項2,3または4記載の半導体製造
    装置であって、前記液槽に接続された排水管および給水
    管にそれぞれ排水弁または給水弁が設けられ、かつ前記
    液槽内の洗浄液の濃度を計測するペーハー計が設置さ
    れ、前記ペーハー計による濃度の情報に基づいて前記排
    水弁が開閉動作を行い、前記洗浄液の水量の増減によっ
    て前記給水弁が開閉動作を行うことを特徴とする半導体
    製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項2,3,4または5記載の半導体
    製造装置であって、前記濾過手段には、前記第1濾過部
    材の通過前の箇所と通過後の箇所との圧力差を計測する
    差圧計が設置されていることを特徴とする半導体製造装
    置。
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