JP4772149B2 - フローセル、放射性フッ素アニオン濃縮装置及び放射性フッ素アニオン濃縮方法 - Google Patents

フローセル、放射性フッ素アニオン濃縮装置及び放射性フッ素アニオン濃縮方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4772149B2
JP4772149B2 JP2009529942A JP2009529942A JP4772149B2 JP 4772149 B2 JP4772149 B2 JP 4772149B2 JP 2009529942 A JP2009529942 A JP 2009529942A JP 2009529942 A JP2009529942 A JP 2009529942A JP 4772149 B2 JP4772149 B2 JP 4772149B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
flow cell
ions
substrate
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009529942A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009028093A1 (ja
Inventor
博昭 中西
聡 小西
圭介 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Ritsumeikan Trust
Original Assignee
Shimadzu Corp
Ritsumeikan Trust
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp, Ritsumeikan Trust filed Critical Shimadzu Corp
Publication of JPWO2009028093A1 publication Critical patent/JPWO2009028093A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4772149B2 publication Critical patent/JP4772149B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21GCONVERSION OF CHEMICAL ELEMENTS; RADIOACTIVE SOURCES
    • G21G4/00Radioactive sources
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D59/00Separation of different isotopes of the same chemical element
    • B01D59/38Separation by electrochemical methods
    • B01D59/42Separation by electrochemical methods by electromigration; by electrophoresis
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21GCONVERSION OF CHEMICAL ELEMENTS; RADIOACTIVE SOURCES
    • G21G1/00Arrangements for converting chemical elements by electromagnetic radiation, corpuscular radiation or particle bombardment, e.g. producing radioactive isotopes
    • G21G1/001Recovery of specific isotopes from irradiated targets
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21GCONVERSION OF CHEMICAL ELEMENTS; RADIOACTIVE SOURCES
    • G21G1/00Arrangements for converting chemical elements by electromagnetic radiation, corpuscular radiation or particle bombardment, e.g. producing radioactive isotopes
    • G21G1/001Recovery of specific isotopes from irradiated targets
    • G21G2001/0015Fluorine
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/10Methods of surface bonding and/or assembly therefor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)

Description

本発明は、サイクロトロンで加速した陽子を[18O]−H2O水に照射することで得られる18-イオンを[18O]−H2O水から分離し、18-イオンの有機溶媒溶液を製造する技術分野に関し、特にそのために用いるフローセル、そのフローセルを備えた放射性フッ素アニオン濃縮装置及びその装置を用いた放射性フッ素アニオン濃縮方法に関するものである。
放射性トレーサー化合物を使用する医療診断法の中で、PET(ポジトロン放出断層撮影法)診断に使用される放射性核種は半減期が短いものが多く、例えば18-イオンの半減期は約110分である。これらの放射性核種を効率よくトレーサー化合物に導入して放射化するためには、時間を節約した作業が必要である。
また、18-イオンの原料となる[18O]−H2O水は高価であるため、PET診断のコストダウンのために[18O]−H2O水の再利用を行なうことが望まれている。
使用する放射性核種の短寿命のためにPET等で利用できる時間は限られており、18Fで標識された化合物の合成は、分単位での時間短縮と高い合成率が同時に要求されている。
18O]−H2O水から18-イオンを分離して18-イオンの有機溶媒溶液を製造する方法として2つの方法が挙げられる。
その1つは、陰イオン交換樹脂を充填したカラムに18-イオンを含む[18O]−H2O水を通し、樹脂上に18-イオンを捕捉させて[18O]−H2O水を分離する方法である(従来方法1)。捕捉された18-イオンを、炭酸カリウム水溶液を使用して水溶液中に再溶出させて回収する。回収した水溶液を減圧濃縮し、完全に水を除いた後に有機反応で使用する有機溶媒を用いて18-イオンを溶解し、18-イオンの有機溶媒溶液を得る。このとき加える有機溶媒の量によって18-イオンの濃度を調節することができる。
もう1つは、グラッシーカーボン棒状電極に18-を捕捉し、[18O]−H2O水から有機溶媒へ溶媒交換する方法である(従来方法2)。この方法で18-を分離した[18O]−H2O水は、溶出した有機物を含むことが無いため再利用できることが期待できる。[18O]−H2O水溶液から18-イオンを分離する装置が特許文献1及び非特許文献1,2において報告されている。
この装置の基本構造は非特許文献1に詳細に記述されている。グラッシーカーボン棒状電極とプラチナ電極を有するセルを用い、グラッシーカーボン棒状電極を陽極として電圧を印加することによって18-イオンを電極上に析出させ、[18O]−H2O水から18-イオンを分離する。そして、陽極上へ析出させた18-イオンを、今度はグラッシーカーボン棒状電極を陰極に切り替えることによって有機溶媒(ジメチルスルホキシド(DMSO))に回収して、18-イオンと有機化合物との反応に供している。
なお、非特許文献2は、グラファイト状カーボン電極と白金電極の組み合わせについて、グラファイト状カーボン電極上に18-イオンを析出させる手法を初めて報告したものである。
特表2005−519270号公報 Appl. Radiat. Isot. 2006 (64) 989-994. Appl. Radiat. Isot. 1989 (40) 1-6.
従来方法1の場合、イオン交換樹脂による[18O]−H2O水と18-イオンの分離は速やかに行うことができるが、イオン交換樹脂から回収した18-イオンを有機溶媒に溶解させるまでに作業が多く、要する時間が長くなる。また、作業が多くなることで、使用する装置と試薬の種類及び量が多くなる。また、このとき分離した[18O]−H2O水は、イオン交換樹脂から微量の有機物が溶出するため、再利用することができない。
従来方法2の場合、上述の文献で使用されているセルはバッチ処理用のセルであるため、[18O]−H2O水をフローさせながらグラッシーカーボン棒状電極へ18-イオンを捕捉することはできず、一度に処理できる[18O]−H2O水の量はセル内に充填できる量と同じ程度しかない。また、セルに18-イオンを捕捉する際に、グラッシーカーボン棒状電極に印加する電圧を20V程度にした場合、捕捉に要する時間は約8分間となる。また、グラッシーカーボン棒状電極から18-イオンを含んだ溶液を回収する際の時間は約5分間かかる。
さらに、得られる18-イオンの有機溶媒溶液の体積は、18-イオンを含有した[18O]−H2O水の体積に対して数分の1程度にしか濃縮できず、濃縮率はあまり高くない。
そこで本発明は、18-イオンを含有する[18O]−H2O水溶液を流しながら18-イオンを捕捉でき、微少量の18-イオン回収剤で18-イオンを回収してその濃縮率を高めることができるフローセル、そのフローセルを用いた放射性フッ素アニオン濃縮装置及びそれを用いた方法を提供することを目的としている。
本発明のフローセルは、一対の絶縁性基板が直接接合されて内側に流路を形成しているセル本体と、その流路内で互いに平行に対向して配置され、それぞれの前記基板に固着され、少なくとも一方がパイロポリマーからなる炭素電極である一対の電極と、を備えたものである。
「パイロポリマー」はポリマーに由来する炭素材料であり、ペースト状の炭素材料が焼結されてなるものである。「ペースト状の炭素材料」とは炭素を主成分とする材料であって基材の表面に塗布して任意にパターン化できる材料である。このような炭素材料としてフォトレジスト、ポリイミド、パリレンなどのポリマー材料を挙げることができる。
一対の電極の間の間隔は500μm以下であることが好ましい。フローセルに組み込んだ電極間の距離を500μm以下にすれば、低い電圧印加でも電極間の電位勾配は大きくなるため、18-イオンに作用する影響力が大きくなる。また、フローセルに組み込んだ流路の体積を数百μL以下の空間にすることで、流路体積に対する炭素電極の比表面積が大きくなる。これにより、従来方法よりも短時間で多くの18-イオン含有の[18O]−H2O水を低い電圧で処理できるようになる。また、捕捉した18-イオンを回収するための有機溶媒溶液(18-イオン回収剤ともいう)の体積を小さくすることができるので、濃縮率が向上する。
本発明のフローセルのより具体的な構成として、流路は前記一対の絶縁性基板の一方の基板の平坦面と他方の基板に形成された溝により形成されており、炭素電極は平坦面上に形成され、炭素電極に対向する電極は溝内に形成されているものを挙げることができる。
また、炭素電極に対向する電極としては、平滑な表面をもつ金属電極を挙げることができる。その場合、金属電極は、白金、金、アルミニウム、タングステン、銅、銀、導体シリコン、チタン、クロムなどにより形成することができる。
炭素電極が形成されている基板は透明基板とすることができ、その場合、炭素電極は流路内を目視できる開口率をもっていることが好ましい。その具体的な例として、炭素電極が格子状に形成されているものを挙げることができる。
炭素電極が格子状に形成されるなどして透明基板の裏面側から流路内を目視できる程度の開口率をもっていれば、18-イオンの捕捉及び回収作業中にフローセルの外側からフローセル内部の様子を目視で観察しながら気泡の発生等を迅速に発見して対応することができるようになる。
本発明のフローセルの製造方法は、耐熱性のある平坦な絶縁性基板表面に炭素を含むペースト状材料層を形成し、電極形状にパターン化した後、非酸化性雰囲気中で焼結処理してパイロポリマーからなる炭素電極を形成する工程と、他の絶縁性基板表面に溝を形成し、その溝の底面に平滑な表面をもつ金属電極を形成する工程と、前記溝により流路を構成するように、かつその流路内で前記炭素電極と金属電極が対向するように前記2枚の基板を対向させて直接接合させる工程と、を含んでいる。
この製造方法では、炭素電極を任意の形状にパターン化することができるので、流路を複雑にしても炭素電極の形状を流路形状に対応させることができ、それによってフローセルの多機能化を図ることも可能になる。また、この方法では、フローセルを2枚の基板を直接接合させて構成するので、フローセルの内部に液密性の高い流路を形成することができる。流路の液密性が高くなれば微量の液体を扱うことも可能になる。その結果、この方法で形成したフローセルを18-イオンの捕捉・回収用のフローセルとした場合に、炭素電極で18-イオンを捕捉した後で微量の18-イオンの回収液で回収することが可能になり、18-イオンの濃縮率を高めることができる。
本発明の放射性フッ素アニオン濃縮装置は、本発明のフローセルと、そのフローセルの一対の電極間に直流電圧を印加するとともにその極性を反転できる電源と、フローセルの流路に18-イオンを含有する[18O]−H2O水溶液を送液する送液手段と、を備えたものである。
本発明の放射性フッ素アニオン濃縮方法は、上述の放射性フッ素アニオン濃縮装置を用い、炭素電極である一方の電極を陽極として電圧を印加し、流路内に18-イオンを含有する[18O]−H2O水溶液を流して18-イオンを炭素電極へ捕捉する捕捉工程と、電源の極性を反転させて一方の電極を陰極として電圧を印加し、流路内に18-イオン回収剤を流して18-イオンを18-イオン回収剤中に回収する回収工程と、をその順に含むものである。18-イオン回収剤は、水、有機溶媒又は有機反応基質とKryptofix 222(登録商標、メルク株式会社の製品)を含む溶液などである。
本発明のフローセルは、セル本体内に形成された流路内に、少なくとも一方がパイロポリマーからなる炭素電極である一対の電極を備えているので、18-イオンを含む溶液を流しながら18-イオンを捕捉・回収するフローセルとして用いることができる。
このフローセルは一対の電極が流路内でそれぞれの基板に固着されているので、このフローセルを構成する一対の基板を直接接合することができることから、流路の液密性が高く、微量の液体を扱えるので、炭素電極で18-イオンを捕捉した後、微量の18-イオンの回収液で18-イオンを回収することができ、高い18-イオンの濃縮率を得ることができる。
炭素電極はパイロポリマーで構成されていることによって形状が任意にパターン化されることから、流路形状を複雑にしてフローセルの多機能化を図ることもできる。
放射性フッ素アニオン濃縮装置の一実施例を示す概略構成図である。 フローセルの一実施例を示す平面図である。 図2AのX−X位置における断面図である。 同実施例のフローセルを構成する一方の基板の底面図である。 同実施例のフローセルを構成する他方の基板の平面図である。 フローセルの他の実施例を説明するための一方の基板の底面図である。 フローセルのさらに他の実施例を示す平面図である。 図4AのY−Y位置における断面図である。 同実施例のフローセルを構成する一方の基板の底面図である。 同実施例のフローセルを構成する他方の基板の平面図である。
符号の説明
2,22 フローセル
2a,12a,22a 基板(炭素電極側)
2b,22b 基板(金属電極側)
4a,17a,24a 炭素電極
4b,24b 金属電極
6 流路
6a,26a 溝
7a,27a 液体導入口
7b,27b 液体排出口
8 送液部
11 温度調節部
14 電源装置
15a,15b,28a,28b 電極引出し用貫通孔
16a,16b,30a,30b 引出し線
図1は放射性フッ素アニオン濃縮装置の一実施例を示す概略構成図である。
フローセル2は2枚の絶縁性基板2a,2bが接合されて構成されており、その内側に流路6が形成されている。流路6内に平行に対向して配置された一対の電極4a,4bを備えている。電極4a,4bはそれぞれ基板2a,2bに固着されている。フローセル2は温度調節部12上に載置されている。流路6の一端が例えばシリンジポンプにより構成される送液部8に接続された液体導入口となっており、他端が流路6を流れた液体をフローセル2外へ排出するためのドレインとなっている。
送液部8は18-イオンを捕捉する工程では18-イオンを含有する[18O]−H2O水溶液を送液し、捕捉した18-イオンを回収する工程では18-イオンを回収するための液体を送液するように、送液する液体を適宜切り替えるか、又はそれぞれの液体用の送液部に変換することができるようになっている。
電源装置14は電極4a,4bに電気的に接続されており、電極4a,4b間に電圧を印加するとともに、両電極4a,4b間に印加する電圧の極性を反転させることができるようになっている。
図2A〜図2Dは同実施例のフローセル2を説明するための図であり、図2Aはその平面図、図2Bは図2AのX−X位置における断面図、図2Cは基板2aの底面図、図2Dは基板2bの平面図である。
フローセル2は絶縁性基板2a,2bが直接接合されたものである。両基板2a,2bの接合方法は、例えば陽極接合やフッ酸接合など堅牢な接合方法である。両基板2a,2bの接合面に流路6が形成されている。
基板2aの基板2bと向き合う平坦面に流路6内に位置する形状にパターン化されたペースト状の炭素材料が形成され、それが焼結されて炭素電極4aが形成されている。炭素電極4aは基板2aに設けられた貫通穴15aに埋め込まれた引出し線16aによって外部に引き出されて電源装置14に接続されている。貫通孔15aは例えばエッチングやサンドブラストなどで形成することができる。
基板2aには、流路6の上流端に液体を導入するための液体導入口となる貫通穴7aと、流路6の下流端から液体を排出するための液体排出口となる貫通穴7bが形成されている。
基板2bの基板2aと向き合う面に基板2aの対向面とで流路6をなす溝6aが形成されている。溝6aの底面に金属電極4bが形成されている。溝6aの深さは100〜500μm程度である。対向電極4bは、例えば白金、金、アルミニウム、タングステン、銅、銀、導体シリコン、チタン、クロムからなる金属膜がマスクを介して蒸着又はスパッタリングにより形成されたものである。対向電極4bは基板2bに設けられた貫通穴15bに埋め込まれた引出し線16bによって外部に引き出されて電源装置14に接続されている。貫通孔15bもエッチングやサンドブラストなどで形成することができる。
基板2aはパイロポリマーからなる炭素電極を焼結により形成することから耐熱性のある基板である必要がある。そのような基板として、石英ガラス、パイレックスその他のガラス基板、シリコン基板などを用いることができる。基板2bは流路となる溝を形成することができ、金属薄膜を形成することのできる基板であり、基板2aと同様の石英ガラス基板、パイレックスなどのガラス基板、シリコン基板のほか、樹脂基板も用いることができる。
基板2bへの溝の形成方法としては、基板がガラス基板又はシリコン基板の場合にはドライエッチング又はウェットエッチング、基板が樹脂基板の場合には成型又は型押しなどを用いることができる。
基板2aと2bの接合方法は堅牢な直接接合であり、基板2aと2bの材質に応じた方法を用いることができる。例えば、石英ガラス基板どおしの場合はフッ酸接合、シリコン基板どおしの場合はシリコン基板表面にシリコン酸化膜を形成した後のフッ酸接合、ガラス基板とシリコン基板の場合は陽極接合、基板2bが樹脂基板の場合は融着又は溶着である。
フォトリソグラフィー技術を用いた炭素電極4aの形成方法の一例を工程順に説明する。
1.基板2aの表面を洗浄した後、炭素材料として感光性のレジスト材料を基板2aの表面にスピンコートにより塗布する。レジスト材料として、SU−8 2010、SU−8 3050(ともに化学マイクロケム株式会社の製品)やAZ4620(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社の製品)を挙げることができる。
2.アライナーを用いて所定のパターンが形成されたフォトマスクをマスクにして露光を行なう。
3.現像処理により、所定のパターンにパターン化されたレジスト材料からなるレジストパターンを基板2a上に形成する。
4.基板2a上に形成されたレジストパターンを酸素を含まない雰囲気下、例えば窒素中で700〜1100℃の温度で焼結処理を行なう。具体的には、例えば最高温度を1000℃、昇温レート2.0℃/min、降温レート2.0℃/minに設定して1000℃で2時間保持して焼結処理を行なう。焼結前のレジスト層の厚さは8.0〜12.0μm、焼結後にパイロポリマーとなったときの厚さは1.4〜2.2μmであった。
この実施例では炭素材料として感光性のレジスト材料を用いているが、感光性でない炭素材料を用いてもよい。感光性でない炭素材料を用いる場合には、フォトリソグラフィー技術を用いたパターン化方法に代えて例えばスタンピングによるパターン化方法を用いることができる。
フォトリソグラフィー技術を用いたパターン化方法はレジスト材料を微細な形状にパターン化することが可能であり、微細構造の炭素電極を形成することができる。例えば図3の例では、炭素電極4aに代えて開口率が50%程度の格子形状の炭素電極17aが基板12a上に形成されている。このような形状にすることにより、基板12aの炭素電極17aが形成されている面とは反対側の面からフローセル2内の様子を目視により観察することができ、フローセル2内の流路6における気泡の発生などの問題に対して迅速に対応できるようになる。なお、炭素電極17aの形状は図3に示した格子形状以外の形状であってもよく、流路6内を目視できる形状であればよい。
また、例えば図4A〜図4Dに示されているように、フローセル22を18-イオンを回収した液体を複数に分配できるものとすることもできる。図4Aはその例のフローセル22の平面図、図4Bは図4AのY−Y位置における断面図、図4Cは基板22aの底面図、図4Dは基板22bの平面図である。この例では、基板22bに形成された溝26aが上流から下流に向かって3方向に分岐しており、金属電極24bが溝26aの底部に形成されている。基板22a表面の炭素電極24aは基板22bの溝26aの形状に対応して形成されている。基板22aには、流路26の下流端となる3箇所に3つの貫通穴27bが形成されている。このような構成にすれば、18-イオンを回収した液体を異なる種類の試薬を備えた複数のリアクター又はマイクロリアクターに振り分けて分析することもできる。
この例において、炭素電極24aは基板22aに設けられた貫通孔28aに埋め込まれた引出し線30aによって外部に引き出されて電源装置14に接続されている。対向電極24bは基板22bに設けられた貫通孔28bに埋め込まれた引出し線30bによって外部に引き出されて電源装置14に接続されている。貫通孔28a,28bはエッチングやサンドブラストなどの方法によって形成することができる。
18-イオンの濃縮の操作手順を図1と図2A〜図2Dを参照しながら説明する。
(1)温度調節部11によりフローセル2の温度を所定温度に調節し、炭素電極4aが正極となるように電源装置14により電極4a,4b間に電圧を印加する。フローセル2の液体導入口7aから流路6内に18-イオンを含む溶液を導入する。導入された液体中の18-イオンは負の極性をもっているため、正極である炭素電極4aに引き寄せられて捕捉される。
なお、この工程では、18-イオンを含む溶液を流しながら18-イオンを捕捉するようにしてもよいし、流路6内を8-イオンを含む溶液で一定時間満たした状態にして18-イオンを捕捉するようにしてもよい。
(2)流路6内を18-イオン回収剤で満たし、電極4a,4b間の電圧を反転させて炭素電極4aを負極とする。これによって、炭素電極4aに捕捉されていた18-イオンが炭素電極4aから離脱し、18-イオン回収剤中に回収される。
18-イオンの回収剤として、例えば有機反応基質とKryptofix 222(登録商標、メルク株式会社の製品)のアセトニトリル溶液を用いることができる。
(3)18-イオンを回収した18-イオン回収剤を試料排出口7bからドレインに排出して回収する。
(4)洗浄液としてアセトニトリルを流路6内に導入してフローセル2内の洗浄を行なう。この動作は複数回行なってもよい。
表1は同一条件で焼結させた原材料の異なる炭素電極を用いたときの18-イオンの捕捉率と回収率の測定結果である。この測定では、3種類の原料レジストを4mm×44mmの長方形状にパターン化し、最高温度1000℃、昇温レート2℃/min、降温レート2℃/min、最高温度1000℃での焼結時間2時間の条件で焼結させたものを炭素電極4aとして用いた。炭素電極4aと対向電極4bとの間の距離は100μmである。電極4a,4b間に10Vの電圧を印加し、18-イオンを含有する[18O]−H2O水溶液を500μL/minの流量で送液しながら炭素電極4aに18-イオンを捕捉し、その後、18-イオン回収剤としてKryptofix 222を含むアセトニトリル約20μLをフローセル内に充填し、電極4a,4b間に18-イオンの捕捉時と反転させた3.3Vの電圧を60秒間印加してアセトニトリル中に18-イオンを回収した。
なお、「18-イオン捕捉率」及び「18-イオン回収率」は次式を用いて算出した。
18-イオン捕捉率=(セルで捕捉された18-イオンのアクティビティ)/(セルに供給された18-イオンのアクティビティ)
18-イオン回収率=(セルから回収した18-イオンのアクティビティ)/(セルで捕捉された18-イオンのアクティビティ)
Figure 0004772149
表1に示されているように、いずれの原料レジストを焼結させた炭素電極でも一定の18-イオン捕捉率及び回収率が得られることがわかる。さらに電極4a,4b間の距離を縮めれば、18-イオン捕捉率及び回収率を高めることもできる。
また、実施例では炭素電極と金属電極との組み合わせを用いているが、両方を炭素電極としてもよい。
本発明は、サイクロトロンで加速した陽子を[18O]−H2O水に照射することで得られる18-イオンを[18O]−H2O水から分離し、18-イオンの有機溶媒溶液を製造する方法に利用することができる。

Claims (8)

  1. 一対の絶縁性基板が直接接合されて内側に流路を形成しているセル本体と、
    前記流路内で互いに平行に対向して配置され、それぞれの前記基板に固着され、少なくとも一方がパイロポリマーからなる炭素電極である一対の電極と、を備え、
    前記流路は前記一対の絶縁性基板の一方の基板の平坦面と他方の基板に形成された溝により形成されており、
    前記炭素電極は前記平坦面上に形成され、前記炭素電極に対向する電極は前記溝内に形成されている放射性フッ素アニオン濃縮用フローセル。
  2. 前記一対の電極間の間隔は500μm以下である請求項1に記載のフローセル。
  3. 前記炭素電極に対向する電極は、平滑な表面をもつ金属電極である請求項1又は2に記載のフローセル。
  4. 前記炭素電極が形成されている基板は透明基板であり、前記炭素電極は前記流路内を目視できる開口率をもっている請求項1から3のいずれか一項に記載のフローセル。
  5. 前記炭素電極は格子状に形成されている請求項4に記載のフローセル。
  6. 耐熱性のある平坦な第1の絶縁性基板表面に炭素を含むペースト状材料層を形成し、電極形状にパターン化した後、非酸化性雰囲気中で焼結処理してパイロポリマーからなる炭素電極を形成する工程と、
    第2の絶縁性基板表面に溝を形成し、その溝の底面に平滑な表面をもつ金属電極を形成する工程と、
    前記溝により流路を構成するように、かつその流路内で前記炭素電極と金属電極が対向するように前記第1の絶縁性基板及び第2の絶縁性基板を対向させて直接接合させる工程と、
    を含む放射性フッ素アニオン濃縮用フローセルの製造方法。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載のフローセルと、
    前記フローセルの前記一対の電極間に直流電圧を印加するとともにその極性を反転できる電源と、
    前記炭素電極が陽極の状態で前記フローセルの前記流路に18-イオンを含有する[18O]−H2O水溶液を送液して[18O]−H2O水溶液中の18-イオンを前記炭素電極に捕捉する手段と、
    前記炭素電極が陰極の状態で前記フローセルの前記流路に18-イオン回収剤を送液して前記炭素電極へ捕捉された18-イオンを回収する手段と、
    を備えた放射性フッ素アニオン濃縮装置。
  8. 請求項7に記載の放射性フッ素アニオン濃縮装置を用い、
    前記電源により前記炭素電極を陽極として電圧を印加し、前記流路内に18-イオンを含有する[18O]−H2O水溶液を流して18-イオンを前記炭素電極へ捕捉する捕捉工程と、
    前記電源の極性を反転させて前記炭素電極を陰極として電圧を印加し、前記流路内に18-イオン回収剤を流して18-イオンを18-イオン回収剤中に回収する回収工程と、をその順に含む放射性フッ素アニオン濃縮方法。
JP2009529942A 2007-08-31 2007-08-31 フローセル、放射性フッ素アニオン濃縮装置及び放射性フッ素アニオン濃縮方法 Expired - Fee Related JP4772149B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/067018 WO2009028093A1 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 フローセル、放射性フッ素アニオン濃縮装置及び放射性フッ素アニオン濃縮方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009028093A1 JPWO2009028093A1 (ja) 2010-11-25
JP4772149B2 true JP4772149B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=40386837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009529942A Expired - Fee Related JP4772149B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 フローセル、放射性フッ素アニオン濃縮装置及び放射性フッ素アニオン濃縮方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8491776B2 (ja)
EP (1) EP2204233B1 (ja)
JP (1) JP4772149B2 (ja)
AT (1) ATE532580T1 (ja)
WO (1) WO2009028093A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101815031B1 (ko) * 2012-09-28 2018-01-08 고쿠리츠켄큐카이하츠호진 카가쿠기쥬츠신코키코 기능성 디바이스 및 기능성 디바이스의 제조 방법

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4734451B2 (ja) * 2007-03-26 2011-07-27 株式会社島津製作所 放射性フッ素アニオン濃縮装置及び方法
BR112012000501A2 (pt) * 2009-07-10 2019-09-24 Gen Electric eletrodo, método para formar um eletrodo para transferência de fase eletroquímica, dispositivo e método para executar transferência de fase eletroquímica, e, dispositivo para transferência de fase eletroquímica.
JP5846524B2 (ja) * 2010-04-13 2016-01-20 学校法人立命館 導電性パターンの形成方法および基板装置
WO2016039064A1 (ja) * 2014-09-12 2016-03-17 アルプス電気株式会社 放射性フッ素アニオンの濃縮装置
GB201418895D0 (en) * 2014-10-23 2014-12-10 Univ Hull Radioisotope recovery
GB201418897D0 (en) 2014-10-23 2014-12-10 Univ Hull Methods and apparatus for the analysis of compounds
GB201418893D0 (en) 2014-10-23 2014-12-10 Univ Hull Monolithic body
GB201418899D0 (en) 2014-10-23 2014-12-10 Univ Hull System for radiopharmaceutical production

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005519270A (ja) * 2002-02-28 2005-06-30 フォルシュングスツェントルム・ユーリッヒ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 無担体放射性核種の分離およびその放射化学的反応用のフローセルと方法
JP2007516332A (ja) * 2003-12-23 2007-06-21 ハマースミス・イメイネット・リミテッド 反応容器内表面のコーティング方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3732856B2 (ja) 1994-01-11 2006-01-11 フォルシュングスツェントルム・ユーリッヒ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ターゲット材からキャリヤのない放射性核種を分離する方法
EP1283280A4 (en) * 2000-04-07 2004-09-15 Toyo Tanso Co APPARATUS FOR THE PRODUCTION OF GAS FLUORINE
US6462935B1 (en) * 2001-09-07 2002-10-08 Lih-Ren Shiue Replaceable flow-through capacitors for removing charged species from liquids
US6783647B2 (en) * 2001-10-19 2004-08-31 Ut-Battelle, Llc Microfluidic systems and methods of transport and lysis of cells and analysis of cell lysate
CN101218174B (zh) * 2005-09-29 2012-02-29 昭和电工株式会社 活性炭及其制造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005519270A (ja) * 2002-02-28 2005-06-30 フォルシュングスツェントルム・ユーリッヒ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 無担体放射性核種の分離およびその放射化学的反応用のフローセルと方法
JP2007516332A (ja) * 2003-12-23 2007-06-21 ハマースミス・イメイネット・リミテッド 反応容器内表面のコーティング方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101815031B1 (ko) * 2012-09-28 2018-01-08 고쿠리츠켄큐카이하츠호진 카가쿠기쥬츠신코키코 기능성 디바이스 및 기능성 디바이스의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
US8491776B2 (en) 2013-07-23
US20110100840A1 (en) 2011-05-05
EP2204233A1 (en) 2010-07-07
WO2009028093A1 (ja) 2009-03-05
EP2204233A4 (en) 2011-01-12
EP2204233B1 (en) 2011-11-09
JPWO2009028093A1 (ja) 2010-11-25
ATE532580T1 (de) 2011-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4772149B2 (ja) フローセル、放射性フッ素アニオン濃縮装置及び放射性フッ素アニオン濃縮方法
EP2059931B1 (en) Electrochemical 18f extraction, concentration and reformulation method for radiolabelling
JP4734451B2 (ja) 放射性フッ素アニオン濃縮装置及び方法
KR100723424B1 (ko) 세포 또는 바이러스의 농축 및 용해용 미세유동장치 및방법 및 상기 미세유동장치의 제조 방법
KR101702410B1 (ko) 전해 용리액 재순환 장치, 기구 및 사용 방법
JP6366605B2 (ja) 膜を用いない海水淡水化
JP5856954B2 (ja) 電気化学的相間移動デバイス及び方法
KR101749600B1 (ko) 샘플 농축 장치 및 이를 이용하여 농축된 샘플 추출 방법
JP2007326181A (ja) マイクロ流路の洗浄方法
WO2001058572A1 (fr) Separation et collecte de 18f dans de l'eau 18o
CN113234588B (zh) 一种基于不对称孔的直流介电泳细胞外泌体分离装置及方法
WO2016039064A1 (ja) 放射性フッ素アニオンの濃縮装置
KR101442143B1 (ko) 금속 전해 회수 장치
JP7288261B2 (ja) 分離装置、分離方法、ri分離精製システムおよびri分離精製方法
JP2009092483A (ja) 18f−イオン捕捉回収用フローセル及びその製造方法
EP2438598A1 (de) Elektrochemische zelle und verfahren zur abtrennung von trägerfreiem 18f- aus einer lösung an einer elektrode
Pai et al. Lab-on-a-chip systems with three dimensional microelectrodes
JPH03202484A (ja) 金回収用電解装置
Sadeghi et al. Reusable electrochemical cell for rapid separation of [¹⁸F] fluoride from [¹⁸O] water for flow-through synthesis of ¹⁸F-labeled tracers.

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4772149

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees