JP4771659B2 - 新規な方法 - Google Patents

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Description

本発明は2−(S)−(6−メトキシ−2−ナフチル)−プロパン酸(本明細書では今後(S)−ナプロキセンと命名する)の4−ニトロキシブチルエステルの製造のための新規方法及びそこで製造される(S)−ナプロキセンの大規模製造に適当な新規中間体に関する。本発明は更に(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルのような薬学的に活性な化合物の製造のため新規中間体の使用に関する。
(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルは抗炎症剤及び/又は鎮痛剤としてその薬学的活性に関して既知である。(S)−ナプロキセンと比較して(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの利点は取り分け良好な耐容性及び胃腸副作用が少ない点である。
(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの製造のための種々の方法が先行技術に記述されている。
WO 01/10814 は97%の光学純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの製造方法を開示している。前記方法においては(S)−ナプロキセンの酸ハロゲン化物をジクロロメタン、クロロベンゼン、キシレン又はトルエンのような不活性有機溶媒中でニトロキシアルカノールと反応させて(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシアルキルエステルを生成させる。本発明の方法においては WO 01/10814 に記述されたニトロキシアルカノールのような爆発の可能性のある中間体の使用を避けている。
US 5,703,073 においては(S)−ナプロキセンの(O)−ニトロシル化エステルの製造を(S)−ナプロキセンの酸塩化物を1,4−ブタンジオールと反応させて(S)−ナプロキセンの4−ヒドロキシブチルエステルを形成させ、次にこれを無水溶媒(ジクロロメタン)中で四フッ化ホウ酸ニトロソニウムと反応させて(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルを形成させることにより遂行している。
WO 95/09831 は(S)−ナプロキセンのナトリウム塩を4−ブロモブタン−1−オール又は4−クロロブタン−1−オールのようなハロ−ブタノールと反応させる方法を記述している。次いでエステルをPBr3などの存在下でハロゲン化する。別法として、ナトリウム塩誘導体を1,4−ジハロブタンと反応させることによりモノマーエステルを形成させる。末端にハロゲンを持つこのモノマーエステルを次に硝酸銀のような硝酸源と反応させる。この方法はクロロホルム、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのような溶媒中で実行し得る。生成物の良好な収率を実現するために硝酸銀の使用は(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの大規模製造にとって経済的な欠点となる。
本発明の方法はスルホン化中間体を使用する。この中間体は容易に製造することができそして硝酸イオンと反応して(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルを形成させる点で高度の反応性を有する。スルホン化中間体の硝酸置換は文献に記述されている。
Cainelli, et al(Tetrahedron Lett., 1985, 28, 3369-3372)及び Cainelli, et al(Tetrahedron Lett., 1985, 41, 1385-1392)には、スルホン酸エステルのペンタン、トルエン又はベンゼンのような溶媒中で硝酸テトラブチルアンモニウム又は硝酸イオンを担持するイオン交換体による置換が記述されている。この方法の間高温が使用され、このこ
とは本方法を大規模製造に使用するには安全でないものにする。
Cainelli, et al(J. Chem. Soc. Perkin Trans. I, 1987, 2637-2642)はアルキルメタンスルホナートをトルエン中で硝酸テトラブチルアンモニウムと反応させることによるスルホン酸エステルの硝酸置換を記述している。
Kawamura, et al.(Chem. Parm. Bull., 1990, 38, 2092-2096)ではアルキルフェニルスルホナートをトルエン中で硝酸テトラブチルアンモニウムと反応させている。
これらの先行技術文書に記述された化学量論的量で使用する硝酸テトラブチルアンモニウム源の費用は(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの大規模製造にとって経済的に望ましくない。より安価でありそして低分子量のアルカリ金属硝酸塩を使用することができる方法が経済的理由から好ましい。しかしながら、硝酸テトラブチルアンモニウムは相間移動触媒として不足当量的量で使用し得る。
Hwu, et al.(Synthesis, 1994, 471-474)にはスルホン酸から硝酸エステルの製造が記述されている。得られる最終製造物の低い安定性と共に比較的高い温度及び長い反応時間を使用することがこの方法を大規模製造により適さないものにしている。これに加えて、硝酸ナトリウムのモル過剰が本発明の場合の少なくとも2倍と多量であり、これが費用を増しそしてより一層廃棄物の問題を起こし得る。その上、Hwu, et al. の方法により得られる粗生成物は薬学的に許容できる純度を得るためにクロマトグラフィー又は蒸留のいずれかの方法により精製することが必要である。これらの二つの精製法の選択はいずれも(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの大規模製造にとって高く評価されない。
ES 2,073,995 はジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル又はジメチルスルホキシドのような溶媒を使用するアルキルスルホナート又は4−トルエンスルホナート及び金属硝酸塩からの硝酸アルキルエステルの合成を開示している。例えば(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステルから出発する(S)−ナプロキセン 4−(ニトロキシ)ブチルエステルの合成において溶媒としてジメチルアセトアミド又はジメチルスルホキシドを使用すると、薬学的に許容できる品質を達成するためにクロマトグラフィー又は蒸留のいずれかにより精製することが必要な粗生成物が得られる。
要約すると、(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルのような医薬的品質の液体状バルク製造物及び(S)−ナプロキセン 4−(スルホニルオキシ)ブチルエステルのような中間体の製造のための、特に費用、製造時間、より環境に優しい溶媒の使用のような要因が工業的適用にとって重要である大規模製造に関してより便利なそしてより経済的に有効な方法が求められている。本発明はそのような方法を提供するものである。
本発明は(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルを製造するための新規方法を提供する。更に、それは(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルのような薬学的に活性な化合物の製造における中間体として有用である化合物を製造するための新規方法、特に前記エステルの大規模製造に関するそれを提供するものである。
(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの製造のための新規合成経路は
以下に2つの別々の経路、段階1a及び2並びに段階1b、1c及び2として記述する。
製造方法の段階1において式Iの化合物
Figure 0004771659
は反応段階1aにより又は別法として段階1b及び1cの二段階方法により製造される。
段階1aにおいて(S)−ナプロキセン
Figure 0004771659
(S)−ナプロキセンの酸ハロゲン化物又は塩誘導体を式IIの化合物
Figure 0004771659
(式中、R1はH又はRSO2であり、R2はRSO2であり、RはC1−C4アルキル、C1−C4アルキルフェニル、フェニル、フェニルメチル、ハロフェニル、ニトロフェニル、ハロゲン、CF3又はn−C49であり、そしてハロゲンはフルオロ、クロロ又はブロモである)と反応させて式Iの化合物とする。
i)R1=R2=RSO2の場合、反応は先行技術に記述された既知の方法により、例えば(S)−ナプロキセンから最初に製造される(S)−ナプロキセン ナトリウム塩を出発物質として使用して実施することができる。この塩は次にR1=R2=RSO2である式IIの化合物と、先行技術(WO95/09831)に記述されたのと同様の条件を使用して反応させ得る。
iia)R1=H及びR2=RSO2の場合、式Iの化合物はR1=H及びR2=RSO2である式IIの化合物を(S)−ナプロキセンと式IIIの化合物につき下記に記述したのと同じ方法による酸触媒作用下で反応させることにより製造することができる。
iiib)別法として、WO 01/10814 に記述されたように(S)−ナプロキセンを最初にその対応する酸ハロゲン化物に転化し得る。この(S)−ナプロキセンの酸塩化物を次にR1=H及びR2=RSO2である式IIの化合物とピリジン又は炭酸カリウムのような塩基を使用して反応させて式Iの化合物とすることができる。
もう一つの別の方法として、式Iのような化合物を二段階方法で製造することができ、この場合
段階1bにおいて、(S)−ナプロキセンをR1及びR2が共にHである式IIの化合物と反応させて式IIIの化合物
Figure 0004771659
とし、次いで
段階1cにおいて、式IIIの化合物をRがC1−C4アルキル、C1−C4アルキルフェニル、フェニル、フェニルメチル、ハロフェニル、ニトロフェニル、ハロゲン、CF3又はn−C49でありそしてハロゲンはフルオロ、クロロ又はブロモであるRSO2Clと反応させて式Iの化合物を収得し得る。
エステル化段階1bはこの技術分野の当業者に知られた方法により、例えば(S)−ナプロキセン及び1,4−ブタンジオール(化合物II)を過塩素酸又は塩化水素ガスのような親水性の強酸及びモンモリロナイトと組み合わせた硫酸又はその塩、過塩素酸(例えば70%)又はポリスチレンスルホン酸のような適当な酸、ゼオライト、酸性白土、砂からなる群より選ばれる酸性又は脱水剤で処理することにより実施することができる。
酸は気体、液体又は固体形体で使用し得る。固体の不均一な酸は比較的容易に反応溶液から濾別しそして大規模製造工程において再使用することができる。
エステル化段階1bに有用な他の結合試薬の例はN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)のようなカルボジイミド、塩化オキサリルのような酸塩化物、クロロギ酸イソブチルのようなクロロギ酸エステル又は塩化シアヌル、N,N’−カルボニルジイミダゾール、クロロホスホン酸ジエチル、2−クロロ−1−メチル−ピリジニウム ヨージド及び2,2’−ジピリジル ジスルフィドのようなその他の試薬である。
反応段階1bはベンゼン又はトルエンのような芳香族炭化水素、n−ヘプタンのような脂肪族炭化水素、メチルイソブチルケトンのようなケトン、テトラヒドロフラン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、ジクロロメタン又はクロロベンゼンのような塩素化炭化水素、又はそれらの混合物からなる群より選ばれる溶媒中で実施し得る。
好ましい溶媒は非極性及び/又は非酸性溶媒である。
別法として過剰の1,4−ブタンジオールを場合により上述のその他の有機溶媒のいずれかと混合して溶媒として使用し得る。
エステル化方法段階1bにおいて使用する溶媒の総量は出発物質の重量当たり0ないし
100量の割合の間で変動し得る。
エステル化段階1bの温度は−100℃ないし+130℃の間、好ましくは0℃及び+120℃の間とし得る。
段階1bで得られる式IIIの化合物は少なくとも95%そして好ましくは97%より高いクロマトグラフィー純度(抽出段階i)及び約0.2%(w/w)より低い1,4−ブタンジオール含量(抽出段階ii)を有する式IIIの化合物を含む溶液を得るため二方向抽出の手段により精製することができる。抽出精製はバッチ式又は連続的に実行し得る。
抽出段階i)
この反応段階においてはクロマトグラフィー純度が改善される。この抽出段階に使用する溶液はi)1,4−ブタンジオール、ii)水及び/又は低分子量脂肪族アルコール及びiii)炭化水素溶媒又は有機溶媒の炭化水素溶媒との混合物の混合物を含み得る。
低分子量脂肪族アルコールはメタノール、エタノール、プロパノール又はそれらの混合物からなる群より選び得る。
炭化水素溶媒はトルエン、クメン、キシレン、リグロイン、石油エーテル、ハロベンゼン、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンなどからなる群より選び得る。
適当な有機溶媒はメチルイソブチルケトンのようなケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテルのようなエーテルならびに酢酸エチル及び酢酸n−ブチルのような脂肪族エステル、ジクロロメタンのようなハロアルカン又はそれらの混合物からなる群より選び得る。
式IIIの精製した化合物は1,4−ブタンジオール、水及び/又は低分子量脂肪族アルコールの混合物中の溶液として得られる。
抽出段階ii)
この抽出は1,4−ブタンジオール含量を下げるために実施しそしてクロマトグラフィー純度が上述のように改良される抽出段階i)の後に実施する。溶液はi)水及び/又は低分子量脂肪族アルコールの混合物及びii)有機溶媒又は有機溶媒の混合物を含み得る。
低分子量脂肪族アルコールはメタノール、エタノール、プロパノール又はそれらの混合物からなる群より選び得る。
適当な有機溶媒はトルエン、クメン、キシレンのような芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトンのようなケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテルのようなエーテル及び酢酸エチル及び酢酸n−ブチルのような脂肪族エステル、ジクロロメタンのようなハロアルカン又はそれらの混合物からなる群より選び得る。
少なくとも95%そして好ましくは97%より高いクロマトグラフィー純度及び約0.2%(w/w)より低い1,4−ブタンジオール含量を有する式IIIの精製化合物は有機溶媒系中の溶液として得られそして次に場合により真空蒸留による揮発性溶媒の除去により単離し得る。
段階1cにおける反応条件は有機溶媒又は有機溶媒の混合物中の過剰のRSO2Clを含むのが適当であろう。
段階1cにおける適当な溶媒はトルエン、クメン、キシレンのような芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトンのようなケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル及びテトラヒドロフランのようなエーテル、アセトニトリルのような脂肪族ニトリル及び酢酸エチル及び酢酸n−ブチルのような脂肪族エステル、ジクロロメタンのようなハロアルカン又はそれらの混合物からなる群より選び得る。
段階1cにおける好ましい溶媒はトルエン、キシレン、酢酸エチル、アセトニトリル、酢酸ブチル及び酢酸イソプロピルである。
塩基を段階1cにおいて添加してもよい。この塩基はトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン及びN−メチル−ピペリジンからなる群より選び得る。好ましい塩基はトリエチルアミン及びN−メチルモルホリンである。
場合により4−(ジメチルアミノ)ピリジンのような触媒を段階1cにおいて使用し得る。
段階1cにおいて得られる式Iの化合物は場合により反溶媒(antisolvent)として炭化水素を使用する有機溶媒からの結晶化により精製して約95%及び好ましくは約97%の純度及び段階1bの出発物質として使用する(S)−ナプロキセンと同等又はより良い光学純度を有する結晶固体を得ることができる。
結晶化に使用する適当な溶媒はトルエン、クメン、キシレンのような芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトンのようなケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル及びテトラヒドロフランのようなエーテル、アセトニトリルのような脂肪族ニトリルならびに酢酸エチル及び酢酸n−ブチルのような脂肪族エステル、又はそれらの混合物からなる群より選び得る。
段階1cに好ましい溶媒はトルエン、キシレン、酢酸エチル、アセトニトリル、酢酸ブチル及び酢酸イソプロピルである。
結晶化に適当な反溶媒としてトルエン、クメン、キシレン、リグロイン、石油エーテル、ハロベンゼン、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンなどを使用し得る。
製造方法の段階2において、(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル(式IV)
Figure 0004771659
は式Iの化合物を場合により溶媒の存在下で硝酸源と反応させることにより得られる。
この反応は硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸鉄、硝酸亜鉛又は硝酸テトラアルキルアンモニウム(この場合アルキルは直鎖又は分枝鎖であり得るC1−C18アルキルである)からなる群より選ばれる硝酸源を使用して実施することができる。
好ましい硝酸源は硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、、硝酸マグネシウム及び硝酸カルシウムからなる群より選び得る。
段階2における適当な有機溶媒は好ましくはN−メチルピロリジノン、N,N−ジメチルアセトアミド、スルホラン、テトラメチル尿素又は1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン又はアセトニトリルのようなニトリル、又はそれらの混合物からなる群より選び得る極性非プロトン性溶媒である。
その他の溶媒はトルエンのような芳香族炭化水素、n−ヘプタンのような脂肪族炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン、テトラヒドロフラン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、クロロベンゼンのような塩素化炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル又は酢酸イソプロピルのような脂肪族エステル、、ニトロメタンのような硝酸化炭化水素、ポリエチレングリコールのようなエチレングリコール及びこれらの混合物であり得るが、場合によりメタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール又はt−ブタノールのような脂肪族アルコールが添加される。
硝酸化段階2はまた場合により上記の有機溶媒のいずれかと組み合わせた水中でも実施し得る。
硝酸化段階2は場合により相間移動触媒を使用して実施し得る。
相間移動触媒としてはテトラアルキルアンモニウム塩、アリールアルキルアンモニウム塩、テトラアルキルホスホニウム塩、アリールアルキルホスホニウム塩、クラウンエーテル又はペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコール又はポリエチレングリコールのようなエチレングリコール、又はそれらの混合物を使用し得る。
更に、洗浄剤を硝酸化段階2において出発物質の溶解度を高めるために使用し得る。
洗浄剤として任意の市販の非イオン性又はイオン性界面活性剤を単独で又は組み合わせ
て使用し得る。非イオン性界面活性剤はソルビタンモノラウラート、ソルビタンモノオレアートのような糖エステル及びポリオキシエチレンソルビタンモノステアラートのようなポリマー性界面活性剤からなる群より選び得る。
イオン性界面活性剤はグリコール酸エトキシラートアルキルエーテル、アルカリ金属アルキル 3−スルホプロピルエーテル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム及びハロゲン化セチルトリメチルアンモニウムからなる群より選び得る。
かくして、硝酸化段階2は、場合により上に挙げた有機溶媒及び/又は相間移動触媒及び/又は洗浄剤のいずれかと組み合わせた水中で実施し得る。
段階2で得られる最終製造物の純度は好ましくは少なくとも約97%、特に好ましくは少なくとも約98%でありそして光学純度は(S)−ナプロキセン出発物質の光学純度と同等又はより優れているのが好ましい。
用語「C1−C4アルキル」は1ないし4個のアルキル基を意味しそしてメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル及びt−ブチルのような直鎖及び分枝鎖の両方を含む。
用語「C1−C4アルキルフェニル」はメチルフェニル、エチルフェニル、n−プロピルフェニル、i−プロピルフェニル、n−ブチルフェニル、i−ブチルフェニル及びt−ブチルフェニルを意味する。
用語「フェニルメチル」はベンジルを意味する。
用語「ハロ」及び「ハロゲン」はフルオロ、クロロ及びブロモを指す。
用語「ハロフェニル」及び「ニトロフェニル」は1つ又はより多くのハロゲン又はニトロ基で置換されたフェニル基を指す。
用語「大規模」は「キログラムないし複数トン」の範囲の製造規模を意味する。
方法段階1及び2で使用する温度は−100℃ないし+130℃の間とし得る。温度は130℃より低く保つのが好ましく、何故なら最終製造物の安定性は高温による影響を受けるかも知れないからである。特に好ましいのは室温及び120℃の間の温度である。
室温は18℃及び25℃の間の温度を意味するものとする。
反応段階2は好ましくは90℃より低い温度で実行する。
溶媒の総量は出発物質の重量当たり0ないし100量の割合の間で変動し得る。
熟練者は異なる反応段階は異なる反応時間を必要とすることを正しく認識するであろう。
本発明の方法においてはニトロキシアルカノールのような爆発性中間体の使用を避ける。その上、新規方法は既知の方法より工業的及び環境的により一層有利である。
本発明の方法のもう一つの利点は出発物質の鏡像異性体純度が少なくとも最終製造物において維持されることである。
本発明の更に別の目的は式Iの化合物
Figure 0004771659
(式中、Rはフェニルメチル、ハロフェニル、ニトロフェニル、ハロゲン、CF3又はn−C49でありそしてハロはフルオロ、クロロ及びブロモである)である。
本発明の別の目的はRはC1−C4アルキル、フェニル、フェニルメチル、C1−C4アルキルフェニル、ハロフェニル、ニトロフェニル、ハロゲン、CF3又はn−C49でありそしてハロゲンはフルオロ、クロロ又はブロモである式Iの化合物の薬学的に活性な化合物の製造のための中間体としての使用に関する。
本発明の更に別の目的はRはC1−C4アルキル、フェニル、フェニルメチル、C1−C4アルキルフェニル、ハロフェニル、ニトロフェニル、ハロゲン、CF3又はn−C49でありそしてハロゲンはフルオロ、クロロ又はブロモである式Iの化合物の(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの製造のための中間体としての使用に関する。
本発明の更に別の目的は段階1及び2において上に記述した方法により製造した(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの痛みの治療のための医薬の製造のための使用である。
本発明は以下の非制限的実施例においてより一層詳細に説明される。
中間体の製造
(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステルの合成
〔実施例1〕
(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル
(S)−ナプロキセン(15.57g,67.6mmol)、1,4−ブタンジオール(76.5g,850mmol)、硫酸水素ナトリウム一水和物(0.97g,7.0mmol)及びトルエン(35ml)を80℃で17時間加熱した。室温に冷却後混合物を5%塩化ナトリウム水溶液(75ml)及び10%重炭酸ナトリウム水溶液(60ml)で抽出した。次いで有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過しそして蒸発させて乾燥に至らせ15.0gの赤色油状物を得た。酢酸エチル及びヘプタン(グラジエント1:8,3×1:4,1:2)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーと引き続く真空乾燥によりHPLCにより少なくとも98%の純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル14.2g(69%)を得た。
1H NMR (CDCl3, TMS) δ7.68 (app d, J=8Hz, 2H), 7.64 (app br s, 1H), 7.38 (app br
d, J=8Hz, 1H), 7.06-7.16 (m, 2H), 4.07 (app t, J=6Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.83 (q, J=7Hz, 1H), 3.50 (app t, J=6Hz, 2H), 2.15 (app br s, 1H), 1.52-1.68 (m, 2H), 1.54 (d, J=7Hz, 3H), 1.40-1.52 (m, 2H); 13C NMR(CDCl3) δ174.7, 157.5, 135.6, 133.5, 129.1, 128.8, 127.0, 126.1, 125.8, 118.8, 105.4, 64.5, 61.9, 55.1, 45.3, 28.8, 24.8, 18.3. MS [M+NH4]+320.
〔実施例2〕
(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル、抽出による精製を使用する大規模操作
(S)−ナプロキセン(5.0kg,21.7mol)を1,4−ブタンジオール(19.6kg,217mol)と混合しそして撹拌した混合物を80℃に加熱した。硫酸(42.5g,433mmol)を添加しそして得られた反応混合物を80℃で6.5時間撹拌した。50℃に冷却後、トルエン(3.3kg)、水(3.5kg)及びヘキサン(6.7kg)を添加しそして得られた二相系を27分間撹拌した。水層を有機層から分離した。トルエン(2.5kg)及びヘキサン(2.5kg)を水層に50℃で添加しそして得られた二相系を15分間撹拌しその後相分離した。この水層の後者の抽出を同量のトルエン(2.5kg)及びヘキサン(2.5kg)を使用して2回繰り返した。トルエン(13.0kg)及び0.2M炭酸カルシウム(水溶液)(14.9kg)を水層に50℃で添加しそして得られた二相系を25分間撹拌しその後相分離した。水(14.9kg)を有機層に50℃で添加しそして得られた二相系を15分間撹拌しその後相分離した。この有機層の後者の抽出を水(14.8kg)を使用して繰り返しそして相分離後有機層の量を真空蒸留によりトルエン中の生成物の濃度が54.7%(w/w)になるまで減らした。この溶液から計算した単離収量は未消費出発物質(クエンチの時点において(S)−ナプロキセンの面積で2.7%が消費されなかった)についての補正をしないで5.6kg(83%)の純粋(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステルであり、このものは0.2%(w/w)の1,4−ブタンジオール含量及び0.1%(w/w)より少ない水含量を有した。クロマトグラフィー純度は面積で99.5%であった。この溶液を更に処理することなく(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステルの合成(下記の実施例6)に使用した。
〔実施例3〕
(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル、抽出による精製を使用する操作
(S)−ナプロキセン(200g,0.869mol)を1,4−ブタンジオール(783g,8.69mol)と混合しそして撹拌した混合物を80℃に加熱した。硫酸(4.0g,40mmol)を添加しそして得られた反応混合物を80℃で3時間50分撹拌しその後LCによると>96%の転化率に達していた。トルエン(218ml)に次いで水(130ml)及びヘキサン(312ml)を添加すると内部温度は50℃に低下しそして得られた二相系を10分間撹拌しその後相分離した。1,4−ブタンジオール(100ml)を50℃で有機層に添加しそして得られた二相系を5分間撹拌しその後相分離した。1,4−ブタンジオール層を水層に添加しそしてトルエン層を1,4−ブタンジオール(100ml)で再抽出した。第二の1,4−ブタンジオール層を水層に添加しそして合わせた水層ををトルエン(110ml)及びヘキサン(156ml)の混合物で50℃で抽出した。相分離後有機層を1,4−ブタンジオール(2×50ml)で2回50℃で抽出しそして1,4−ブタンジオール層を水層に添加した。合わせた水層をトルエン(700ml)及び0.2M炭酸カリウム(水溶液)(800ml)の間で50℃で10分間撹拌しながら抽出しその後相分離した。有機層を水(600ml)で2回50℃で抽出しそして次に有機層を真空下で蒸留して乾燥に至らせた。これにより99.2%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステルの225g(95%)を得た。収率をLC応答因子及び未消費出発物質((S)−ナプロキセンの面積で3.26%がクエンチの時点で消費されなかった)について補正する。(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステルは更に処理することなく(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステルの合成(下記の実施例4)に使用した。
(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル(IV)の製造のための中間体とし
て適当なスルホン酸エステルの合成
〔実施例4〕
(S)−ナプロキセン 4−(4−トルエンスルホニルオキシ)ブチルエステル、クロマトグラフィーによる精製を使用
(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル(7.33g,24.2mmol)をトルエン(40ml)と室温で撹拌しながら混合した。この混合物に又4−トルエンスルホニルクロリド(6.01g,31.5mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.30g,2.4mmol)及びトリエチルアミン(6.7ml,31.5mmol)も室温で混合した。得られた混合物を40℃の浴温で7時間温め、その後更に4−トルエンスルホニルクロリド(0.92g,4.8mmol)を添加した。反応をその後更に18時間40℃の浴温で継続した。混合物を室温まで放冷した後、10%塩酸水溶液(30ml)を撹拌しながら添加した。撹拌を約15分間継続するとその時二相が分離しそしてトルエン層を10%重炭酸ナトリウム水溶液で抽出した。トルエン層を次に無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過しそして蒸発させて乾燥に至らせ黄色油状物を得た。酢酸エチル/イソヘキサンで溶離(段階的グラジエント2×1:8,2×1:6,3×1:4及び3×1:2)するシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ30℃で一晩真空乾燥後9.80g(収率89%)の純粋な表題化合物を透明な油状物として得た。
1H NMR (CDCl3) δ 7.74 (app d, J=8Hz, 2H), 7.69 (app d, J=8Hz, 2H), 7.63 (app br
s, 1H), 7.36 (app br d, J=8Hz, 1H), 7.30 (app d, J=8Hz, 2H), 7.08-7.18 (m, 2H),
3.98-4.60 (m, 2H), 3.87-3.97 (m, 3H), 3.92 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 1.50-1.66 (m,
4H), 1,55 (d, J=7Hz, 3H); 13C NMR (CDCl3) δ 174.9, 158.1, 145.2, 136.0, 134.1,
133.4, 130.3, 129.6, 129.3, 128.2, 127.6, 126.6, 126.3, 119.4, 106.0, 70.2, 64.1, 55.7, 45.8, 25.8, 25.1, 22.0, 18.8. MS [M+NH4]+ 474.
〔実施例5〕
(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル、結晶化による精製を使用
(S)−ナプロキセン (4−ヒドロキシブチル)エステル(8.37g,27.7mmol)、塩化メタンスルホニル(3.68g,32.1mmol)及びトルエン(40ml)を三つ頚丸底フラスコに加えた。混合物を撹拌しそして得られた透明溶液にトリエチルアミン(3.07g,30.3mmol)を滴下漏斗から滴下し、添加の間温度が60℃に上昇した。白色固体の沈殿が生成しそのため撹拌が困難になり、撹拌し易くするためトルエン(40ml)を添加した。添加を完了し、反応混合物を室温で3日間撹拌した。1M HCl(30ml)を添加しそして存在する固体を溶解するため反応混合物を60℃に加熱した。固体の溶解後、混合物を分離漏斗に傾瀉しそして二相を熱いうちに分離した。n−ヘプタン(50ml)を有機相にゆっくり添加し温度を50℃に維持すると、いくらかの沈殿形成が起こった。これらの混合物を室温まで放冷しそして室温で3時間放置した。沈殿した製造物を濾過して集めそして固体をn−ヘプタン(50ml)で洗浄しそして次に真空下で30℃で乾燥させた。収量は8.52g(81%)の白色固体、HPLC純度は>95%であった。
1H NMR (CDCl3) δ 7.68 (app d, J=8Hz, 2H), 7.65 (app br s, 1H), 7.39 (app br d, J=8Hz, 1H), 7.08-7.18 (m, 2H), 4.06-4.16 (m, 4H), 3.90 (s, 3H), 3.84 (q, J=7Hz, 1H), 2.88 (s, 3H), 1.62-1.74 (m, 4H), 1.57 (d, J=7Hz, 3H); 13C NMR(CDCl3) δ 174.5, 157.6, 135.6, 133.6, 129.2, 128.8, 127.1, 126.1, 125.8, 119.0, 105.5, 69.2, 63.7, 55.2, 45.4, 37.2, 25.7, 24.7, 18.3. MS [M+NH4]+ 398.
〔実施例6〕
(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル、結晶化による精製を使用する大規模操作
実施例2で得られた(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル(4.6k
gのトルエンを混合した5.6kg,18.5mol)溶液にトルエン(24.6kg)を添加しそして得られた溶液を撹拌しそして35℃に加熱した。塩化メタンスルホニル(2.6kg,22.7mol)を1分間かけて添加しそして添加容器をトルエン(2部分に分割した6.1kg)で洗浄し洗浄相を反応混合物中に送るようにした。N−メチルモルホリン(2.1kg,20.8mol)を効率的な撹拌をしながら54分間に亙って添加し、その間に内部温度は38.5℃から45.8℃に上昇した。添加容器をトルエン(2部分に分割した3.1kg)で洗浄し洗浄相を反応混合物中に送るようにした。反応混合物は次に43℃で4時間撹拌そその後温度を58℃に上げた。この温度に達した時0.1M硫酸(22.4kg)を添加しそして得られた二相系を58℃で22分間撹拌しその後相分離した。有機層を水(22.4kg)と混合しそして得られた二相系を58℃で16分間撹拌した後相分離しそして次に有機層の温度を61℃に上げた。有機層を5時間15分かけて3℃に冷却するとスラリーが生成しこれを濾過した。得られた固体をトルエン(9.8kg)で20℃で洗浄しそして濾過ケーキに窒素ガスを約60分間吹き付けて乾燥させた。得られた結晶をトルエン(31kg)を使用して同じ操作により再結晶させそして濾過した結晶をトルエン(9.7kg)で20℃で洗浄しそして真空下で36℃で20時間乾燥させた後99.5%のクロマトグラフィー純度、97.6%(w/w)の分析値及び99.8%エナンチオマー余剰の光学純度を有する純粋な(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル5.0kg(71%)を得た。
〔実施例7〕
(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル、結晶化による精製を使用
(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル(200g,0.661mol)及びトルエン(1.40L)を混合しそして得られた溶液を撹拌しそして40℃に加熱した。塩化メタンスルホニル(85.0g,22.7mol)を添加しそして混合物を40℃で20分間撹拌した。N−メチルモルホリン(71.7g,0.709mol)を10分間かけて効率的に撹拌しながら添加した。反応混合物を次に40℃で3時間15分撹拌しその後N−メチルモルホリンの別のもう一つの部分(6.8g,0.067mol)を添加した。更に60分間40℃で撹拌後N−メチルモルホリンの別のもう一つの部分(3.3g,0.033mol)を添加しそして反応を更に80分間継続させた(合計反応時間は4時間35分)。その後反応はLCによると完了しそして0.1M硫酸(700ml)を添加した。得られた二相系を40℃で15分間撹拌しその後相分離した。有機層を水(700ml)と混合しそして得られた二相系を60℃に加熱しながら40分間撹拌した後トルエンの別のもう一つの部分(100ml)及び水(200ml)を添加した。撹拌を60℃で更に15分間継続しその後相分離した。次いで有機層の量をトルエンの約半量(約600ml)が残存するように60℃のジャケット温度で真空蒸留により減らした。n−ヘプタン(800ml)を添加しそして内部温度を53℃から4℃に2時間かけて冷却後スラリーが得られこれを濾過した。反応器中に残った固体を含む単離固体をn−ヘプタン(1.0L)で洗浄しそして真空下40℃で7時間乾燥させて98.6%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル232g(92%)を得た。
〔実施例8〕
(S)−ナプロキセン 4−(ベンジルスルホニルオキシ)ブチルエステル
(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル(10.0g,33.1mmol)及びトルエンスルホニルクロリド(7.6g,40mmol)を酢酸エチル(50ml)と混合しそして得られた溶液を室温で撹拌した。N−メチルモルホリン(3.7g,36.6mmol)を撹拌しながら10分間かけて添加した。次いで反応混合物を室温で30分間撹拌しその後N−メチルモルホリンの別のもう一つの部分(0.33ml,3.0mmol)を添加した。室温で更に25分間撹拌後0.10Mの硫酸50mlを添加した。抽出及び相分離後有機層を水(50ml)で洗浄した。有機層の量を真空蒸留により約15mlに減らしそして次に温度を60℃に上げた。n−ヘプタン(20ml)を添加しそして温度を1時間かけて0℃に下げその後固体を濾過した。結晶をn−ヘプタン(10ml)で洗浄しそして真空下で40℃で乾燥させて99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−(ベンジルスルホニルオキシ)ブチルエステル14.1g(97%)を得た。
1H NMR (CDCl3) δ 7.72 (app d, J=8.6Hz, 2H), 7.68 (app d, J=1.3Hz, 1H), 7.31-7.42 (m, 6H), 7.16 (app dd, J1=8.6Hz, J2=2.5Hz, 1H), 7.13 (app, d, J=2.5Hz, 1H), 4.28 (s, 2H), 4.03-4.09 (m, 2H), 3.89-4.01 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.86 (q, J=7.1Hz, 1H), 1.56-1.62 (m, 7H).
〔実施例9〕
(S)−ナプロキセン 4−(4−クロロベンゼンスルホニルオキシ)ブチルエステル
(S)−ナプロキセン 4−ヒドロキシブチルエステル(10.0g,33.1mmol)をアセトニトリル(40ml)と混合しそして得られた溶液を撹拌しながら5℃に冷却した。4−クロロベンゼンスルホニルクロリド(10.4g,49.1mmol)を添加しそして得られた溶液に5℃でN−メチルモルホリン(4.3ml,39.1mmol)を効率的に撹拌しながら添加した。白色沈殿が徐々に形成されそして反応混合物を5℃で一晩撹拌しその後LCは91%の転化を示した。希硫酸(0.1M,20ml)を添加しそして得られたスラリーを15分間撹拌した。酢酸エチル(40ml)を添加しそして混合物を40℃に加熱して二相性混合物を形成させた。有機層を水(40ml)で洗浄しそして次に真空蒸留を使用して当初液量の半量に濃縮した。0℃に冷却しそしてこの温度で2時間撹拌してスラリーを形成させ、これから固体を濾過により分離した。この固体をヘキサン(53ml)を反溶媒として使用して酢酸エチル(23ml)から再結晶させた。結晶を濾過しそしてヘキサンで洗浄しそして真空下で40℃で乾燥させて>99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−(4−クロロベンゼンスルホニルオキシ)ブチルエステル10.1g(64%)を得た。融点74−75℃。
1H NMR (CDCl3) δ 7.75-7.82 (m, 2H), 7.71 (app d, J=8.6Hz, 2H), 7.65 (app d, J=1Hz, 1H), 7.46-7.53 (m, 2H), 7.38 (app dd, J1=8.5Hz, J2=1.8Hz, 1H), 7.16 (app dd, J1=8.5Hz, J2=2.6Hz, 1H), 7.12 (app d, J=2.5Hz, 1H), 3.98-4.08 (m, 2H), 3.88-3.98 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.83 (q, J=7.2Hz, 1H), 1.51-1.66 (m, 7H); 13C NMR (CDCl3) δ 174.9, 158.0, 140.8, 135.9, 134.8, 134.0, 129.9, 129.5, 129.2, 127.5, 126.4, 126.2, 119.4, 105.9, 70.6, 63.9, 55.6, 45.7, 25.7, 25.0, 18.7. MS [M+NH4]+494.
(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルの製造
〔実施例10〕
クロマトグラフィーによる精製を使用
(S)−ナプロキセン 4−(トルエンスルホニルオキシ)ブチルエステル(4.05g,8.87mmol)を硝酸ナトリウム(1.51g,17.7mmol)及びN−メチルピロリジン(NMP,8ml)と混合しそして混合物を撹拌しながら70℃の油浴で21時間加熱した。水(30ml)を撹拌しながら添加しそして油性生成物を完全に分離しそして第一の水層から分離後更に2×20mlの水で洗浄した。得られた油状物を次にトルエン(20+10ml)及び水(20ml)の間で分配しそして相分離後有機層を硫酸ナトリウムを使用して乾燥させ、濾過しそして蒸発させて乾燥に至らせ2.64gのオレンジ色油状物を得た。第一の水層をトルエン(30+10ml)で再抽出しそしてこの第二のトルエン層も又硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過しそして蒸発させて乾燥に至らせより粘性でないオレンジ色油状物0.47gを得た。2つの油状残留物を合わせそして酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離(段階的グラジエント1:8,3×1:4及び1:2)するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、そして真空下30℃で一晩乾燥後純粋な(S
)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル(透明粘稠の油状物)2.61g(収率85%)を得た。
1H NMR δ 7.70 (app d, J=8Hz, 2H), 7.65 (app br s, 1H), 7.38 (app br d, J=8Hz, 1H), 7.07-7.18 (m, 2H), 4.26-4.36 (m, 2H), 4.02-4.17 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.84 (q, J=8Hz, 1H), 1.52-1.74 (m, 4H), 1.58 (d, J=7Hz, 3H) ; 13C NMR δ 175.0, 158.1, 136.0, 134.1, 129.6, 129.3, 127.6, 126.5, 126.3, 119.5, 106.0, 72.9, 64.1, 55.7, 45.9, 25.3, 23.9, 18.7. MS [M+NH4]+ 365.
キラルHPLCで測定した結果存在する(R)−鏡像異性体の量は3.46%であった。このバッチの製造及び下記の実施例11及び12のそれも含めて使用した(S)−ナプロキセンのバッチはキラルHPLCで測定した場合3.35%の(R)−鏡像異性体を含む。
〔実施例11〕
クロマトグラフィーによる精製を使用
(S)−ナプロキセン 4−(トルエンスルホニルオキシ)ブチルエステル(3.40g,7.45mmol)及び硫酸水素テトラブチルアンモニウム(20mg,0.060mmol)を硝酸ナトリウム(7.0M水溶液の10.6ml,74.5mmol)及びトルエン(17ml)と混合しそして得られた二相系を100℃で6日間撹拌した。室温に冷却後トルエン層を分離しそして水層をさらにトルエン(10ml)で抽出した。2つのトルエン部分を合わせそして蒸発させて乾燥に至らせた。酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離(段階的グラジエント2×1:8,1:6及び3×1:4)するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製しそして真空下30℃で一晩乾燥後純粋な(S)−ナプロキセン
4−ニトロキシブチルエステル2.20g(収率85%)を得た。スペクトルのデータは上の実施例10のそれと同じであった。キラルHPLCで測定した結果存在した(R)−鏡像異性体の量は3.47%であった。このバッチの製造及び又上記実施例10及び下記の12のそれにも使用した(S)−ナプロキセンのバッチはキラルHPLCで測定した場合3.35%の(R)−鏡像異性体を含んでいた。
〔実施例12〕
クロマトグラフィーによる精製を使用
(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステルを基本的に上記実施例4により但し(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル(8.33g,21.9mmol)、硝酸ナトリウム(3.72g,43.8mmol)及びN−メチルピロリジノン(NMR,23ml)から出発して製造した。使用した反応温度は80℃及び反応時間は21時間であった。トルエン及び水の間の抽出を使用する処理後の粗製造物7.30gを得た。これをヘプタン/酢酸エチル(4:1)で溶離するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製した。減圧下で溶媒を蒸発させて上記実施例4のそれと同じ分光データを有する純粋な製造物5.62g(74%)を得た。存在する(R)−鏡像異性体の量はキラルHPLCにより測定して1.98%であった。この実施例並びに上記実施例10及び11において中間体を製造するために使用した(S)−ナプロキセンのバッチは3.35%を超える(R)−鏡像異性体を含んでいることから、実施例5に記述した(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステルの結晶化の間に光学純度に関しても改良が成された。
〔実施例13〕
大規模実施例
(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル(1.6kg,4.2mol)を硝酸リチウム(0.90kg,13mol)及びN−メチルピロリジノン(NMP)(6.8kg)と混合しそして混合物を窒素ガス下で75〜78℃で12時間40分撹拌しこの時LCは99.9%の転化を示した。温度が20〜22℃に下がった後混合物を窒素ガス下でそのまま20時間撹拌した。tert−ブチルメチルエーテル(4.9kg)及び0.5M重炭酸ナトリウム(6.9kg)を添加しそして生ずる二相系を16時間撹拌その後相分離した。有機相を水(6.6kg)で17分間洗浄後相分離しそしてこの抽出を水(6.6kg)を使用して繰り返して相分離後0.1%(w/w)より少ないNMPを含む有機層を得た。有機層を濾過してすべての固体を除きそして40℃から46℃の間のジャケット温度で真空蒸留後乾燥に至らせ、(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル1.04kg(73%)を黄色油状物として得た。クロマトグラフィー純度は98.6%、分析値98.6%(w/w)、水含量<0.1%(w/w)、tert−ブチルメチルエーテル含量0.3%(w/w)、NMP含量0.1%(w/w)及びブタンジオール含量0.1%(w/w)であった。LCを使用して測定した光学純度は99.8%エナンチオマー余剰であった。
〔実施例14〕
大規模実施例
(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル(2.0kg,5.3mol)を硝酸ナトリウム(2.2kg,26mol)及びN−メチルピロリジノン(NMP,12.2kg)と混合しそして混合物を窒素ガス下で76℃で21.5時間撹拌しその後ジャケット温度を65℃に下げた。この温度で更に10時間撹拌後LCは99.9%の転化を示した。温度が21−22℃に下がった後混合物を窒素ガス下でそのまま11.5時間撹拌した。tert−ブチルメチルエーテル(5.9kg)及び0.5M重炭酸ナトリウム(8.0kg)を添加しそして得られた二相系を15分間撹拌しその後相分離した。有機相を水(8.0kg)で15分間洗浄後相分離しそしてこの抽出を水(8.0kg)を使用して繰り返して相分離後0.1%(w/w)より少ないNMPを含む有機層を得た。有機層を濾過してすべての固体を除きそして43℃の間のジャケット温度で真空蒸留後乾燥に至らせそして(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル1.43kg(77%)を黄色油状物として得た。クロマトグラフィー純度は98.4%、分析値97.8%(w/w)、水含量0.1%(w/w)、tert−ブチルメチルエーテル含量0.3%(w/w)、NMP含量0.2%(w/w)及びブタンジオール含量0.1%(w/w)であった。LCを使用して測定した光学純度は99.8%エナンチオマー余剰であった。
〔実施例15〕
スルホラン(12ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル(3.03g,7.96mmol)、硝酸リチウム(1.70g,24.7mmol)の混合物を撹拌しながら83℃で31時間加熱しこの時LCは>99.5%の転化を示した。反応混合物を室温まで冷却しその後水(24ml)及びtert−ブチルメチルエーテル(24ml)の間で分配した。有機相を水(24ml)で洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。これにより約14%のスルホランを含む油状物が得られそして油状生成物は次いでtert−ブチルメチルエーテル(25ml)に再溶解した。この溶液を水(25ml)で2回洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムを使用して乾燥させそして真空下で揮発性物質を除いて黄色油状物を得、これを更に真空下で40℃で乾燥させてLCにより98%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル2.06g(74%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例16〕
テトラメチル尿素(12ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル(2.98g,7.83mmol)、硝酸リチウム(1.64g,23.8mmol)の混合物を撹拌しながら83℃で7時間30分加熱しこの時LCは9
9.8%の転化を示した。反応混合物を水(25ml)及びtert−ブチルメチルエーテル(25ml)の間で分配した。有機相を水(25ml)で3回洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。これにより油状物を得、これを更に真空下で50℃で乾燥させてLCにより99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル2.43g(89%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例17〕
1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(4.0ml)中の(S)−ナプロキセン
4−(ベンジルスルホニルオキシ)ブチルエステル(1.0g,2.2mmol)及び硝酸リチウム(0.72g,10mmol)の混合物を撹拌しながら80℃で8時間加熱しこの時LCは完全な転化を示した。反応混合物を水(12ml)及びtert−ブチルメチルエーテル(12ml)の間で分配した。有機相を水(12ml)で洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。油状物を真空下で40℃で乾燥させてLCにより>97%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル0.75g(99%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例18〕
酢酸エチル(4.0ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(ベンジルスルホニルオキシ)ブチルエステル(1.0g,2.2mmol)、硝酸リチウム(0.45g,6.5mmol)及び硝酸テトラブチルアンモニウム(0.20g,0.66mmol)の混合物を撹拌しながら80℃で23時間加熱しこの時LCは完全な転化を示した。反応混合物を水(12ml)及びtert−ブチルメチルエーテル(12ml)の間で分配した。有機相を水(12ml)で洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。油状物を真空下で40℃で乾燥させてLCにより99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル0.75g(99%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例19〕
テトラメチル尿素(4.0ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(ベンジルスルホニルオキシ)ブチルエステル(1.0g,2.2mmol)及び硝酸リチウム(0.45g,6.5mmol)の混合物を撹拌しながら80℃で21時間加熱しこの時LCは完全な転化を示した。反応混合物を水(12ml)及びtert−ブチルメチルエーテル(12ml)の間で分配した。有機相を水(12ml)で洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。油状物を真空下で40℃で乾燥させてLCにより99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル0.75g(99%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例20〕
テトラメチル尿素(5.0ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(4−クロロベンゼンスルホニルオキシ)ブチルエステル(2.0g,4.2mmol)、硝酸ナトリウム(1.07g,12.6mmol)の混合物を撹拌しながら70℃で2時間及び80℃で5時間40分加熱した。反応混合物を室温まで冷却しそして次に水(10ml)及びtert−ブチルメチルエーテル(10ml)の間で分配した。有機相を水(10ml)で2回洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。油状物を真空下で40℃で乾燥させてLCにより>99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル1.40g(96%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例21〕
1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(5.0ml)中の(S)−ナプロキセン
4−(4−クロロベンゼンスルホニルオキシ)ブチルエステル(2.0g,4.2mmol)及び硝酸リチウム(0.58g,8.4mmol)の混合物を撹拌しながら70℃で3時間加熱した。反応混合物を水(5ml)及びtert−ブチルメチルエーテル(5ml)の間で分配した。有機相を水(5ml)で2回洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。油状物を真空下で40℃で乾燥させてLCにより98%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル1.35g(93%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例22〕
スルホラン(5.0ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(4−クロロベンゼンスルホニルオキシ)ブチルエステル(2.0g,4.2mmol)、硝酸リチウム(0.87g,13mmol)の混合物を撹拌しながら70℃で2時間50分そして80℃で6時間20分そして次に60℃で15時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却しそして次に水(10ml)及びtert−ブチルメチルエーテル(10ml)の間で分配した。有機相を水(10ml)で2回洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。油状物を真空下で40℃で乾燥させてLCにより>99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル1.38g(95%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例23〕
メチルイソブチルケトン(2ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(ベンジルスルホニルオキシ)ブチルエステル(1.0g,2.2mmol)、硝酸ナトリウム(0.37g,4.4mmol)及び硝酸テトラブチルアンモニウム(0.07g,0.2mmol)の混合物を撹拌しながら80℃で18時間30分加熱しこの時LCは完全な転化を示した。反応混合物をメチルイソブチルケトン(2ml)で希釈しそして有機層を水(4ml)で3回洗浄しそして真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。これによりLCにより98%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル0.73g(96%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例24〕
酢酸エチル(4ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル(1.0g,2.6mmol)、硝酸ナトリウム(0.65g,7.6mmol)及び硝酸テトラブチルアンモニウム(0.13g,0.43mmol)の混合物を撹拌しながら80℃で26時間加熱しこの時LCは完全な転化を示した。反応混合物をtert−ブチルメチルエーテル(5ml)及び水(5ml)の間で分配しそして有機層を水(5ml)で3回洗浄しその後真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。これによりLCにより99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル0.77g(84%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。
〔実施例25〕
メチルイソブチルケトン(4ml)中の(S)−ナプロキセン 4−(メタンスルホニルオキシ)ブチルエステル(1.0g,2.6mmol)、硝酸ナトリウム(0.68g,8.0mmol)及び硝酸テトラブチルアンモニウム(0.13g,0.43mmol)の混合物を撹拌しながら80℃で17時間40分加熱しこの時LCは完全な転化を示した。反応混合物をtert−ブチルメチルエーテル(5ml)及び水(5ml)の間で分配しそして有機層を水(5ml)で3回洗浄しその後真空下で蒸発させて乾燥に至らせた。これによりLCにより99%のクロマトグラフィー純度を有する(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル0.75g(82%)を得た。1H−NMRデータは上記実施例10で得られたデータと一致した。

Claims (8)

  1. 段階1b:(S)−ナプロキセンを式IIの化合物
    Figure 0004771659
    (式中、R1及びR2は共にHである)と反応させて式IIIの化合物
    Figure 0004771659
    とし(当該反応において、硫酸又はその塩、過塩素酸、ポリスチレンスルホン酸、ゼオライト、酸性白土からなる群より選ばれる酸性の化合物又は脱水剤が使用され;(S)−ナプロキセンに対しモル比で10〜12.57倍の1,4−ブタンジオールが溶媒として使用されるか、又は(S)−ナプロキセンに対しモル比で10〜12.57倍の1,4−ブタンジオールが芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメチルエーテル及び塩素化炭化水素、又はそれらの混合物からなる群より選ばれる溶媒と混合して使用される)、そしてその後、
    段階1c:式IIIの化合物をRSO2Clと反応させて式Iの化合物
    Figure 0004771659
    (式中、RはC1−C4アルキル、フェニル、フェニルメチル、C1−C4アルキルフェニル、ハロフェニル、ニトロフェニル、ハロゲン、CF3又はn−C49でありそしてハロゲンはフルオロ、クロロ又はブロモである)
    とし(当該段階1cにおいて、触媒として4−(ジメチルアミノ)−ピリジンの存在下又は不存在下で塩基が使用され;当該塩基はN−メチルモルホリン、トリエチルアミン、ピリジン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン及びN−メチル−ピペリジンからなる群より選ばれ;溶媒は芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、脂肪族ニトリル及び脂肪族エステル、又はそれらの混合物からなる群より選ばれる)、そして
    段階2:式Iの化合物を溶媒の存在下又は不存在下で硝酸源と反応させて(S)−ナプロキセン4−ニトロキシブチルエステルを得る(当該段階2において、硝酸源は硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム及び硝酸テトラアルキルアンモニウムからなる群より選ばれる;溶媒は以下の(a)(b)又は(c)から選ばれる:(a)脂肪族アルコールが添加された又は添加されない、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、塩素化炭化水素、アセトニトリル、脂肪族エステル、極性非プロトン性溶媒(N−メチルピロリジノン、スルホラン、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びアセトニトリル、又はそれらの混合物からなる群より選ばれる)、硝酸化炭化水素及びエチレングリコール、又はこれらの混合物からなる群より選ばれる有機溶媒;(b)水;(c)脂肪族アルコールが添加されていない、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、メチルイソブチルケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、塩素化炭化水素、アセトニトリル、脂肪族エステル、極性非プロトン性溶媒(N−メチルピロリジノン、スルホラン、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びアセトニトリル、又はそれらの混合物からなる群より選ばれる)、硝酸化炭化水素及びエチレングリコール、又はこれらの混合物からなる群より選ばれる有機溶媒と組み合わせた水)
    ことによる(S)−ナプロキセン 4−ニトロキシブチルエステル(IV)
    Figure 0004771659
    の製造方法。
  2. Rは、CH3−、4−CH3−フェニル又は4−ハロフェニル(ハロはクロロである)である請求項1記載の方法。
  3. 段階1bで得た式IIIの化合物を段階i及び段階iiの2つの抽出段階により、バッチ式又は連続的に抽出して、抽出段階iで少なくとも95%のHPLCクロマトグラフィー純度、及び抽出段階iiで0.2%(w/w)より低い1,4−ブタンジオール濃度を有する式IIIの化合物を含む溶液を得る(当該抽出段階iの抽出溶液はi)1,4−ブタンジオール、ii)水、メタノール、エタノール、プロパノール又はそれらの混合物及びiii)トルエン、クメン、キシレン、リグロイン、石油エーテル、ハロベンゼン、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンからなる群より選ばれる炭化水素溶媒、又は当該炭化水素溶媒と、芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、脂肪族エステル及びハロアルカン又はそれらの混合物からなる群より選ばれる有機溶媒との混合物、からなる混合物を含む;
    また、抽出段階iiの抽出溶液はi)水、メタノール、エタノール、プロパノール又はそれらの混合物及びii)芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、脂肪族エステル及びハロアルカン又はそれらの混合物からなる群より選ばれる有機溶媒、を含む)請求項1又は2に記載の方法。
  4. 式Iの化合物を、芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、脂肪族ニトリル、脂肪族エステル若しくはそれらの混合物から選ばれる有機溶媒からの、又は、脂肪族炭化水素を反溶媒として使用する、芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトン、ジ−n−ブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、脂肪族ニトリル、脂肪族エステル若しくはそれらの混合物から選ばれる有機溶媒からの結晶化により精製して結晶固体を得る請求項1又は2に記載の方法。
  5. 段階2の反応を、テトラアルキルアンモニウム塩、アリールアルキルアンモニウム塩、テトラアルキルホスホニウム塩、アリールアルキルホスホニウム塩、クラウンエーテル、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコール又はポリエチレングリコール、又はそれらの混合物から選ばれる相間移動触媒の存在下で実施する請求項1〜4のいずれかの一項に記載の方法。
  6. 段階2の反応を、ソルビタンモノラウラート、ソルビタンモノオレアート及びポリオキシエチレンソルビタンモノステアラートからなる群より選ばれる非イオン性界面活性剤、又はグリコール酸エトキシラートアルキルエーテル、アルカリ金属アルキル 3−スルホプロピルエーテル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム及びハロゲン化セチルトリメチルアンモニウムから選ばれるイオン性界面活性剤、又はそれらの混合物から選ばれる洗浄剤の存在下で実施する請求項1〜4のいずれかの一項に記載の方法。
  7. 段階1bの反応の温度は0℃と120℃の間であり、段階1cの反応の温度は、18℃及び25℃の間の温度である室温と120℃の間であり、そして段階2の反応の温度は90℃より低い温度である請求項1〜6のいずれかの一項に記載の方法。
  8. 段階2の硝酸化炭化水素が、ニトロメタンである請求項1記載の方法。
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