JP4767111B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を弾発して発射する打球発射杵を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機において、遊技球を発射する発射装置は、打球発射杵によって遊技球を弾発して発射するように構成されている。この打球発射杵は、遊技球に衝接して当該遊技球の弾発を行う位置である球発射位置と、この球発射位置から離隔した待機位置との間をモータやソレノイド等の回動駆動源の駆動力によって回動可能に構成されており、遊技球の連続発射が可能となっている。そして、この種の発射装置では、一般的には、遊技者による操作ハンドルの回動量に応じて可変抵抗器の抵抗値が変化して回動駆動源への供給電力量が増減し、この供給電力量に応じて回動駆動源による打球発射杵の回動力が変化する。これにより、弾発した遊技球の飛距離を調整することができる。
打球発射杵により遊技球を弾発するタイプの発射装置では、球発射位置及び待機位置のそれぞれにおいて、ゴム等の弾性材を用いたストッパー(回動規制部)に打球発射杵を当接させることによって、この打球発射杵の回動範囲を規制している。具体的な構成としては、球発射位置と待機位置とで別々のストッパーを配設することが考えられる。しかしながら、この構成では、部品点数が多くなり、省スペース化に寄与することが困難であるという問題がある。
これに対し、例えば、特許文献1に開示されているパチンコ発射機のハンマー用ストッパ構造では、1つのストッパーで球発射位置と待機位置におけるハンマーの回動範囲を規制する構成となっている。即ち、ハンマー軸支部(回動軸)を中心軸として回動可能な直線的形状の打球発射杵(ハンマー)と、ストッパホルダに保持されたストッパゴムを設け、上記待機位置に対応する位置では、打球発射杵における軸支部よりも先端側の部分がストッパゴムに当接する一方、上記球発射位置に対応する位置では、打球発射杵における軸支部よりも基端側の基部がストッパゴムに当接するように、ストッパゴムの形状と配置位置が定められている。この構成を採用することで、球発射位置と待機位置とで別々のストッパーを配設する構成と比較して部品点数を削減でき、省スペース化に寄与することができる。
特開2001−58035号公報(図3)
しかしながら、1つのストッパーで球発射位置と待機位置における打球発射杵の回動範囲を規制する構成では、以下のような問題がある。即ち、ストッパー(ストッパゴム)の弾性力を弱くした場合、球発射位置においては打球発射杵の衝撃をよく吸収するため好適である反面、弾性を弱くした分、待機位置において打球発射杵がストッパーに当接したときにストッパーが変形し易くなるため、打球発射杵の位置が不安定となり、その結果、遊技球の発射勢が安定し難いという問題があった。
これとは逆に、ストッパーの弾性力を強くすると、待機位置においては打球発射杵が当接してもストッパーが変形し難くなるので待機位置における打球発射杵の姿勢が安定し、上記問題を低減することができるが、球発射位置においては発射杵の衝撃を吸収し難くなるため、打球発射杵との衝突によって振動が発生し易い。そして、遊技者の中には、この振動に基づいて遊技球発射動作を一時中断する所謂止め打ち行為を行おうとする者がおり、該止め打ち行為により特別な遊技状態(例えば、時間短縮時、確率変動時)においてのみ遊技球を入賞させて高い遊技価値を獲得しようとする。このような遊技者の行為が行われると、全ての遊技者に対して遊技価値を獲得するチャンスの公平性を保つことができない。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、1つの回動規制部によって打球発射杵の回動範囲を規制する構成において、弾発時の振動の抑制、及び、待機位置における打球発射杵の姿勢の安定化を両立させることが可能な遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、
球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、
該回動規制部を、前記打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、前記球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、前記待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、
前記弾発衝突領域の表面及び前記待機衝突領域の表面を露出する状態で前記回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、
前記保持部材又は前記蓋部材のうちの少なくとも一方に、保持状態における回動規制部の待機衝突領域側に向けて圧縮突起を突設し、
前記保持部材と前記蓋部材による前記回動規制部の保持状態において、前記圧縮突起によって待機衝突領域が圧縮されることにより、該待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、
球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、
該回動規制部を、前記打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、前記球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、前記待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、
前記弾発衝突領域の表面及び前記待機衝突領域の表面を露出する状態で前記回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、
前記回動規制部の待機衝突領域に対応する部分の厚さを、弾発衝突領域の厚さよりも厚く設定し、
前記保持部材と前記蓋部材による前記回動規制部の保持状態において、該回動規制部の待機衝突領域が前記保持部材と前記蓋部材によって圧縮されることにより、該待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたことを特徴とする遊技機である。
請求項に記載のものは、遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、
球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、
該回動規制部を、前記打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、前記球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、前記待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、
前記弾発衝突領域の表面及び前記待機衝突領域の表面を露出する状態で前記回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、
前記保持部材は、回動規制部の厚さ方向を貫通して形成された開口部に嵌合する軸部を、前記取り付け状態における蓋部材側に向けて突設し、
前記軸部から前記待機衝突領域表面までの回動規制部の肉厚が、前記軸部から前記弾発衝突領域表面までの回動規制部の肉厚よりも薄くなるようにすることで、待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、該回動規制部を、打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、待機衝突領域の弾性力を弾発衝突領域の弾性力よりも強くしたので、1つの回動規制部によって弾発時の振動の抑制と打球発射杵の待機位置における姿勢の安定化を両立させることが可能となる。即ち、球発射位置においては、待機衝突領域と比較して弾性力を弱く設定した弾発衝突領域によって、打球発射杵が当接する際の衝撃を十分に緩和することができるので、打球発射杵の弾発動作に伴って発生する振動を抑えることができる。これにより、この振動に基づいて行われる止め打ちを防止することができる。その一方で、待機衝突領域の弾性力を弾発衝突領域の弾性力よりも強くしたので、待機位置において打球発射杵が待機衝突領域に当接した際の当該待機衝突領域の変形を低減することができ、これにより、待機位置における打球発射杵の姿勢を安定化させることが可能となる。その結果、安定して遊技球を発射させることができ、発射勢のムラを抑えることができる。
そして、前記弾発衝突領域の表面及び前記待機衝突領域の表面を露出する状態で前記回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、前記保持部材又は前記蓋部材のうちの少なくとも一方に、保持状態における回動規制部の待機衝突領域側に向けて圧縮突起を突設し、前記保持部材と前記蓋部材による前記回動規制部の保持状態において、前記圧縮突起によって待機衝突領域が圧縮されることにより、該待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたので、弾性力の異なる複数の弾性体を用いたり、或いは、成型が難しい弾性体に特別な加工を施したりすることなく待機衝突領域の弾性力を調整することができる。
請求項に記載の発明によれば、遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、該回動規制部を、前記打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、前記球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、前記待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、前記弾発衝突領域の表面及び待機衝突領域の表面を露出する状態で回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、回動規制部の待機衝突領域に対応する部分の厚さを、弾発衝突領域の厚さよりも厚く設定し、保持部材と蓋部材による回動規制部の保持状態において、該回動規制部の待機衝突領域が保持部材と蓋部材によって圧縮されることにより、該待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたので、弾性体の厚みを変えるという比較的簡単な構成で待機衝突領域の弾性力を調整することができる。
請求項に記載の発明によれば、遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、該回動規制部を、前記打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、前記球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、前記待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、前記弾発衝突領域の表面及び待機衝突領域の表面を露出する状態で回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、保持部材は、回動規制部の厚さ方向を貫通して形成された開口部に嵌合する軸部を、取り付け状態における蓋部材側に向けて突設し、軸部から待機衝突領域表面までの回動規制部の肉厚が、軸部から弾発衝突領域表面までの回動規制部の肉厚よりも薄くなるようにすることで、待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたので、弾性力の異なる複数の弾性体を用いたり、或いは、成型が難しい弾性体に特別な加工を施したりすることなく待機衝突領域の弾性力を調整することができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の斜視図、図2は透明部材保持枠および貯留皿ユニットを開放した状態のパチンコ遊技機の斜視図である。
パチンコ遊技機1は、外枠(機枠あるいは本体枠)2に前面枠(内枠)3を開閉可能に軸着し、この前面枠3のベースとなる略額縁状の前面枠本体4に矩形状の遊技盤5を収納可能とし、遊技盤5の表面には、区画部材(サイドケース)7を配置して略円形状の遊技領域8を区画形成し、該遊技領域8内に表示装置や入賞口等の役物(いずれも図示せず)を配設している。また、前面枠3の前面側には、一側(図1中、左側)が軸着された透明部材保持枠9を開閉(回動)可能に設け、該透明部材保持枠9に透視可能な透明部材10を収納し、透明部材保持枠9の裏面側には、遊技球を遊技領域8内へ案内するための縦長な発射案内路12を形成し、透明部材保持枠9を閉じると、遊技盤5が透明部材保持枠9により覆われるとともに、透明部材10が遊技領域8の前方に配置され、透明部材10を通して遊技領域8を前方から視認できるように構成している。さらに、透明部材保持枠9の下方には、一側(図1中、左側)が軸着された横長な貯留皿ユニット14を開閉(回動)可能に備え、該貯留皿ユニット14の側方(図1中、右側方)には、後述する発射装置17を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)18を備えている。
前面枠本体4は、矩形状の開口部を上寄りに開設した合成樹脂製枠体であり、図2に示すように、開口部の周縁に額縁状の遊技盤収納部23を備え、遊技盤収納部23内に遊技盤5を着脱可能な状態で収納するように構成されている。また、遊技盤収納部23の下方にボード部24を備え、該ボード部24の上端に遊技盤載置部(図示せず)を設け、該遊技盤載置部に遊技盤5の下端を載置することで、遊技盤5の上下方向の位置を規制できるように構成されている。さらに、ボード部24の前面側の一側寄り(図2中、左寄り)には、発射装置17に係合する係合受部27を備え、該係合受部27の上方、すなわちボード部24の左上側部には、前面枠本体4の裏側の球排出装置(図示せず)から供給される賞球あるいは貸球としての遊技球を貯留皿ユニット14へ排出する球排出口29を開設している。そして、ボード部24の他側寄り(図2中、右寄り)、すなわち発射操作ユニット18寄りの位置には、貯留皿ユニット14の自由端部を係止可能なロック係止受部30を設け、該ロック係止受部30に貯留皿ユニット14の自由端部を係止して貯留皿ユニット14を前面枠本体4に対して閉状態に維持できるように構成されている。
貯留皿ユニット14は、遊技球を貯留し、この貯留した遊技球を弾発して遊技盤5の遊技領域8へ発射するためのユニットである。貯留皿ユニット14は、横長なベースパネル(開閉部材)31を備え、該ベースパネル31の一端部(図2中、右端部)には、ベースパネル31を前面枠本体4に対して開閉可能な状態で軸着する軸着部(ヒンジ部)31aを配置し、他側部(図2中、左側部)には、ロック係止受部30に係止可能なロック係止部31bを配置している。また、ベースパネル31の前面側には、遊技球を貯留可能な皿部材33と、該皿部材33の前側部およびベースパネル31の前面側全体を覆うカバー部材34とを配置している(図1参照)。さらに、ベースパネル31の後面側には、球排出口29から排出された遊技球(賞球または貸球)、あるいは発射装置17から発射されたが遊技領域8まで到達せずに発射案内路12を逆流してきた遊技球(ファール球)を流下させる横長な球流下樋35と、該球流下樋35の下流端(図2中、左端)に接続され、球流下樋35を流下する遊技球を貯留皿ユニット14の下方へ抜き出す球抜機構36と、皿部材33に貯留された遊技球を遊技領域8へ向けて発射する発射装置17とを配置している。そして、発射装置17を前面枠本体4、詳しくはボード部24の係合受部27に対向する状態で装着している。
なお、球流下樋35は、その上流部(図2中、右側部)を発射装置17の上方に配置し、この上流部の前後幅を下流部の前後幅よりも広く設定して略箱状の球受部37を形成し、該球受部37の後部に球受開口37aを開設して、球受開口37aと球排出口29とが連通、すなわち球流下樋35と球排出口29とが連通するように構成されている。また、球受部37の上部を開放して発射案内路12の下端に連通し、発射案内路12を逆流してきたファール球を球受部37に受け入れるように構成されている。さらに、球受部37の底部には、発射装置17と発射案内路12とを連通(接続)する発射接続路38を上下に貫通する状態で配置している。
また、球抜機構36は、カバー部材34の中央部分に設けられた球抜操作部(球抜ボタン)39を押し込み操作することで、球流下樋35内の遊技球を貯留皿ユニット14から抜き出すことを許容する抜き出し状態と、貯留皿ユニット14からの抜き出しを規制する抜き出し規制状態とに変換できるように構成されている。
そして、図1に示すように、ベースパネル31の上側のうち自由端寄り、すなわち軸着部31aとは反対寄り(図1中、右寄り)の部分には、前後に貫通する流下開口31cを開設し、球流下樋35をベースパネル31の自由端側へ下り傾斜した状態、言い換えると球排出口29の前方から流下開口31cへ向けて下り傾斜した状態で設定し、流下開口31cを介して皿部材33の内側(詳しくは皿部材33の内側の上部)と球流下樋35の下流端とを連通している。また、ベースパネル31のうち流下開口31cよりも下方であって軸着部31a寄り(図1中、左寄り)の部分には、前後に貫通する球送り開口(図示せず)を開設し、皿部材33の底面が流下開口31cから球送り開口へ向けて下り傾斜する状態に設定し、球送り開口を介して皿部材33の内側(詳しくは皿部材33の内側の下部)と発射装置17とを連通している。したがって、貯留皿ユニット14は、球排出口29から排出された遊技球(賞球あるいは貸球)を球流下樋35、流下開口31c、皿部材33、球送り開口を経て発射装置17へ供給するように構成されている。
次に、発射装置17について説明する。
発射装置17は、図3、図4、及び図5に示すように、当該発射装置17の基部となる発射ベース40に、当該発射装置17に供給された遊技球を回動動作(揺動動作)により弾発する打球発射杵41と、該打球発射杵41を駆動するロータリーソレノイド42等の回動駆動源(揺動駆動源)と、打球発射杵41の回動範囲を規制する回動規制部43とを備えて、1つのコンパクトなユニットとして構成された装置である。
発射ベース40は、発射装置17をベースパネル31へ取り付けるための部材であり、後方および上方が開放された略箱形状に形成され、その内部に打球発射杵41、回動規制部43等を収容している。また、発射ベース40の四隅から係合突部46を後方の前面枠本体4へ向けて突設し、係合突部46を係合受部27に係合して発射装置17を前面枠本体4の前方に位置決めできるように構成されている。さらに、発射ベース40の前側には矩形状のベース基部48を備え、ベース基部48の前面側にロータリーソレノイド42を配置し、該ロータリーソレノイド42の出力軸(発射回動軸あるいは揺動軸)49をベース基部48の中央部分よりも上寄りの位置を貫通して後方へ向けて突出し、発射回動軸49の先端(後端)に打球発射杵41を軸着している。また、ベース基部48の後面側のうち発射回動軸49の突出部分よりも上方には、遊技球を1列に整列した状態で流下可能な球送り流路(整列路)50を一側(図5中、右側)へ下り傾斜した姿勢で配置している。そして、該球送り流路50の上流端(図5中、左上側)には、ベース基部48を前後に貫通する貫通流路51を球送り流路50へ連通した状態で備え、該貫通流路51の前端部をベースパネル31の球送り開口に接続し、皿部材33(すなわち貯留皿ユニット14)に貯留された遊技球を球送り開口から球送り流路50へ導入できるように構成されている。さらに、球送り流路50の下流部(図5中、右下部)を下方へ屈曲し、この屈曲部に球送り部材53を回動自在な状態で配置している。また、球送り流路50の下流端の側方(図5中、右側方)には、球送り流路50から供給された遊技球を1個保持可能な弾発球保持部54を備え、該弾発球保持部54に保持される遊技球(すなわち打球発射杵41に弾発される遊技球)の配置空間部を球発射位置55としている。そして、弾発球保持部54の下部を開放して後述する打球発射杵41の一部(弾発部63)を球発射位置55へ下方から進入可能とし、弾発球保持部54および球発射位置55の上方には、発射接続路38の下端と球発射位置55とを上下に連通可能な発射連通路56を備え、遊技球が球発射位置55から発射連通路56および発射接続路38を介して透明部材保持枠9の発射案内路12へ飛翔できるように構成されている。
球送り部材53は、球送り流路50を流下する遊技球を球発射位置55へ1個ずつ供給するための部材であり、球送り軸58を介して前方のベース基部48に回動自在な状態で軸着され、球送り軸58の上方に遊技球を1個保持可能な球保持部(切欠部)59を形成している。そして、球送り軸58を中心にして後方から見て反時計方向へ回動して球保持部59を屈曲部よりも上流側へ向けて開放すると(図5(a)参照)、球保持部59に遊技球を1個保持した状態で球送り流路50を遮断し、遊技球を球発射位置55へ供給することを停止する状態(球供給停止状態)に変換する。一方、後方から見て時計方向へ回動して球保持部59を屈曲部よりも下流側へ向けて開放すると(図5(b)参照)、球保持部59に保持した遊技球のみを球送り流路50の下流端へ流下して球発射位置55に供給する一方、屈曲部よりも上流側に配置された遊技球の流下を球送り部材53の先端部分で阻止する状態(球供給状態)に変換する。
打球発射杵41は、ロータリーソレノイド42の発射回動軸49に止着される軸着部分から縦長な杵部62(第1腕部に相当)を球発射位置55側(図5中、右側)へ僅かに屈曲した状態で延設し、該杵部62の先端部には、遊技球を弾発する弾発部63を球発射位置55側(右側)へ突設している。そして、発射回動軸49を揺動中心にして、弾発部63を球発射位置55へ向けて移動(回動)する第1動作と、球発射位置55から離隔した待機位置61へ向けて回動する第2動作とを行って揺動するように構成されている。より具体的に説明すると、ロータリーソレノイド42を駆動(励磁)して発射回動軸49を図5において反時計回りに回転すると第1動作を行い、これにより杵部62を横向き姿勢にして弾発部63を弾発球保持部54の内部へ下方から進入させ、弾発球保持部54上に保持された遊技球を上方へ弾発する弾発状態に変換する(図5(a)に示す状態)。一方、ロータリーソレノイド42の駆動を停止(すなわち消磁)すると、打球発射杵41の自重により発射回動軸49を図5における時計回りへ回転する第2動作を行い、弾発部63を球発射位置55および弾発球保持部54の下方へ移動して杵部62を縦向き姿勢に変えて、次の遊技球を弾発するための弾発準備状態に変換する(図5(b)に示す状態)。
打球発射杵41と球送り部材53との間には、球送りリンク部65を設け、この球送りリンク部65によって打球発射杵41と球送り部材53とを連動させるようにしている。この球送りリンク部65には、カム溝部66と、球送り部材53の球送り軸58を挟んで球保持部59とは反対側に設けられたカムフォロワ67とが形成されている。そして、カムフォロワ67を、後方へ向けて延設された円筒状の回動ころで形成し、カム溝部66内にカムフォロワ67を嵌合した状態で転動することで打球発射杵41と球送り部材53とを連動するように構成されている。
ここで、打球発射杵41の軸着部分(発射回動軸49)を挟んで杵部62と反対側には、後述する回動規制部43に衝突可能な発射ストッパー64(第2腕部に相当)を杵部62の延設方向とは異なる方向(杵部62の延設方向から「へ」字状に屈曲した方向)へ向けて突設し、発射ストッパー64および杵部62を回動規制部43に係合(当接)させることで、打球発射杵41の回動範囲を規制するように構成されている。
このように打球発射杵41を、へ字状に屈曲した形状とすることにより、直線状の打球発射杵と比較して、打球発射杵41の往復回動範囲を小さくすることができ、その結果、省スペース化に寄与することが可能となる。
回動規制部43は、打球発射杵41と衝突して当該打球発射杵41の回動範囲を規制するための厚肉な円筒状の部材であり、打球発射杵41の前後幅(厚さ)よりも十分に広い前後幅に設定され、打球発射杵41との衝突時の衝撃を吸収・緩和し易い材料、例えばゴム材等の弾性体で形成されている。この回動規制部43は、図6に示すように、球発射位置55において打球発射杵41の発射ストッパー64が衝突する弾発衝突領域43aと、待機位置61において打球発射杵41の杵部62が衝突する待機衝突領域43bとの2つの領域を設定し(即ち、2つの領域に区画し)、尚且つ、両領域43a,43bの弾性力が互いに異なるように構成している。この点の詳細については後述する。また、回動規制部43は、ベース基部48の後面側のうち杵部62の回動範囲と発射ストッパー64の回動範囲との間に位置する部分、具体的には、打球発射杵41の軸着部(発射回動軸49)の下方であって杵部62を挟んで球発射位置55とは反対側(図5(a)中、左側)に、打球発射杵41との衝突面(弾発衝突領域43aの表面、及び、待機衝突領域43bの表面)となる外周部の大部分を露出した状態でホルダ部70(保持部材に相当)に保持されている。
そして、回動規制部43の中心軸と発射回動軸49との距離を杵部62の延出長さおよび発射ストッパー64の延出長さよりも少し短く設定し、杵部62および発射ストッパー64が回動規制部43の外周部に当接(係合)できるように構成している。即ち、回動規制部43は、第1動作によって打球発射杵41が球発射位置55に回動した状態において発射ストッパー64が弾発衝突領域43aに当接する一方、第2動作によって打球発射杵41が待機位置61に回動した状態において杵部62が待機衝突領域43bに当接するようになっている。
ここで、打球発射杵41の回動範囲の精度を高めるためには、発射回動軸49からより遠い位置、即ち、杵部62の先端側の部分と、発射ストッパー64の先端側の部分とでそれぞれ回動規制部43と当接するように構成することが望ましい。この点に関し、打球発射杵41を屈曲形状とすることで、杵部62の先端側部分の回動域と発射ストッパー64の先端側部分の回動域とが重なる位置に回動規制部43の配置位置を設定することができる。これにより、比較的サイズの小さい回動規制部43を用いた場合でも、杵部62及び発射ストッパー64において発射回動軸49から可及的に遠い位置で回動規制部43に当接させることができる。このため、打球発射杵41の回動範囲の精度を確保しつつ省スペース化に寄与することが可能となる。なお、本実施形態においては、打球発射杵41に外力が作用しない状態、即ち、ロータリーソレノイド42の駆動を停止した状態で、打球発射杵41が自重により待機位置61で静止した姿勢で杵部62が待機衝突領域43bに当接し、この打球発射杵41の姿勢を維持するように回動規制部43の位置を設定している。
回動規制部43を保持するためのホルダ部70は、回動規制部43を、その中心軸が打球発射杵41の回動軸に平行となる状態で保持するものであり、回動規制部43の中央の開口部に嵌合される嵌合ボス71と、回動規制部43の上方および下方に配置された支持部72a,72bとをベース基部48から後方へ向けて突出して構成されている(図6参照)。そして、回動規制部43を保持したホルダ部70の後端には、該ホルダ部70との間に回動規制部43を挟む状態で規制カバー74(蓋部材に相当)を止着し、回動規制部43がホルダ部70から脱落することを防止するように構成されている(図3及び図4参照)。
上記したように、回動規制部43には、発射ストッパー64が衝突する領域である弾発衝突領域43aと、杵部62が衝突する領域である待機衝突領域43とを設定している。具体的には、図6に示すように、嵌合ボス71の中心軸を通り支持部72a,72b同士を結ぶ仮想線Lを境界として、この仮想線Lよりも図中左側を弾発衝突領域43aとし、仮想線Lよりも図中右側を待機衝突領域43bとしている。そして、本実施形態においては、規制カバー70の形状を工夫することで、回動規制部43を構成する弾性体の素材自体を変更することなく待機衝突領域43bの弾性力と弾発衝突領域43aの弾性力とを異ならせている。以下、この点について説明する。
図7は、図6におけるA−A断面図であり、(a)はホルダ部70に規制カバー74を取り付ける前の状態、(b)はホルダ部70に規制カバー74を取り付けた状態を示している。図示するように、規制カバー74は、ホルダ部70に保持された回動規制部43の後端面全体を覆うことが可能な大きさの断面視トレイ状の蓋部材である。この規制カバー74には、表面(図中上側の面)の中心部分をホルダ部70との止着面(図中下側の面)側に向けて窪ませて平面視円形状の凹部75を形成し、この凹部75の底部に、ホルダ部70の嵌合ボス71に開設された止着孔73に対応させて貫通孔76を形成している。また、規制カバー74の止着面において、ホルダ部70に保持された回動規制部43の待機衝突領域43bに対応する部分を該待機衝突領域側に向けて突出させることにより、圧縮突起77を設けている。
そして、ホルダ部70に回動規制部43を保持し、待機衝突領域43bと圧縮突起77とが向き合う姿勢で(図7(a)に示す状態)、規制カバー74をホルダ部70に取り付ける(図7(b)に示す状態)。この際、雄ネジ等の止着部材を、規制カバー74の貫通孔76を通して嵌合ボス71の止着孔73(雌ネジ部)に螺合させることにより、規制カバー74をホルダ部70に固定する。このようにして、規制カバー74をホルダ部70に取り付けると、圧縮突起77とホルダ部70のフランジ部70aとの間で回動規制部43の待機衝突領域43bが、回動規制部43の厚さ方向(図7(b)中矢印で示す方向)に圧縮されるので、この待機衝突領域43bの弾性力が弾発衝突領域43aの弾性力よりも高められる。
次に、発射装置17の作用について図5に基づいて説明する。
まず、弾発準備状態では、発射装置17は、ロータリーソレノイド42の駆動を停止して、図5(b)に示すように、打球発射杵41を、その自重により待機位置61で静止した状態、即ち、弾発準備状態に設定する。この状態では、杵部62が回動規制部43の待機衝突領域43bに当接して打球発射杵41の姿勢が維持される。上述したように、待機衝突領域43bの弾性力を、弾発衝突領域43aの弾性力よりも高めてあるので、杵部62が待機衝突領域43bに当接しても該待機衝突領域43bが変形し難くなり、打球発射杵41の姿勢を安定させることができる。また、発射装置17は、この弾発準備状態において、カム溝部66の上端部にカムフォロワ67を嵌合して球送り部材53を球供給状態(球保持部59を球発射位置55側へ向けた状態)に維持するとともに、球送り部材53の回動を阻止する。
この状態からロータリーソレノイド42を駆動して打球発射杵41が第1動作(すなわち弾発部63を球発射位置55へ向けて移動する動作)を行うと、球送りリンク部65のカム溝部66が上昇してカムフォロワ67をカム溝部66の上端部から下端部へ案内し、この案内により球送り部材53を回動して球供給状態から球供給停止状態(球保持部59を球送り流路50の上流側へ向けた状態)へ変換する。すると、球送り部材53は、球保持部59に球送り流路50から流下した遊技球を1個保持し、この保持状態で球送り流路50および球保持部59内の遊技球が球発射位置55へ流下することを阻止する。
打球発射杵41が第1動作を行って弾発部63を球発射位置55へ進入させると、弾発部63は球発射位置55に配置された遊技球に衝突する。弾発部63により衝突(弾発)された遊技球は、発射連通路56を上昇し、透明部材保持枠9の発射案内路12へ向けて勢いよく飛翔する。このようにして発射装置17は遊技球を発射する。さらに打球発射杵41が第1動作を続けると、図5(a)に示すように、発射ストッパー64が回動規制部43の弾発衝突領域43aに衝突し、打球発射杵41の第1動作が規制される。この弾発衝突領域43aの弾性力は、待機衝突領域43bの弾性力よりも弱く設定されているので、打球発射杵41と回動規制部43との衝突時の衝撃を抑制することができる。したがって、打球発射杵41の弾発動作に伴って発生する振動を抑えることができる。これにより、この振動に基づいて行われる不正行為を未然に防止することができる。
打球発射杵41の第1動作を規制したならば、ロータリーソレノイド42を消磁して、自重により打球発射杵41に球発射位置55から離れる第2動作を行わせる。打球発射杵41が第2動作を行うと、球送りリンク部65のカム溝部66が下降してカムフォロワ67を案内し、この案内により球送り部材53が球供給停止状態に維持される。そして、打球発射杵41が第2動作を続けると、カム溝部66がさらに下降してカムフォロワ67を案内し、この案内により球送り部材53が回動して球供給停止状態から球供給状態へ戻る(図5(b)参照)。すると、球送り部材53は、球供給停止状態時に保持した遊技球1個を球送り流路50の下流側へ流下して球発射位置55へ供給する。これにより、次回発射する遊技球を球発射位置55へ配置して発射準備を行う。また、球送り部材53の一部(球保持部59の側部)により球送り流路50の屈曲部を遮断し、球送り流路50の上流側の遊技球が球発射位置55へ流下することを阻止する。
さらに、杵部62が回動規制部43の待機衝突領域43bに衝突し、打球発射杵41の第2動作が規制される。上述したように、打球発射杵41が自重により待機位置61で静止した姿勢で杵部62が待機衝突領域43bに当接し、この打球発射杵41の姿勢を維持するように回動規制部43の位置を設定している。これにより、杵部62が待機衝突領域43bと衝突する際の衝撃を可及的に抑制しつつ、待機位置61における打球発射杵41の姿勢の安定化に寄与することができる。
以上のように、本発明に係る遊技機1では、回動規制部43を弾発衝突領域43aと待機衝突領域43bとに区画し、待機衝突領域43bの弾性力を弾発衝突領域43aの弾性力よりも強くしたので、打球発射杵41による遊技球の弾発時における振動の抑制と打球発射杵41の待機位置における姿勢の安定化を1つの回動規制部43で両立させることが可能となる。
また、本実施形態においては、規制カバー70に設けた圧縮突起77によって待機衝突領域43bを圧縮する構成を採用しているので、弾性の異なる弾性体を用意する必要が無く、また、成形の難しい弾性体の形状を複雑化すること無く、待機衝突領域43bの弾性力を弾発衝突領域43aの弾性力よりも高めることができる。
ところで、上記実施形態では、規制カバー74に圧縮突起77を設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、図8に示す第2実施形態のように、ホルダ部70側に圧縮突起77′を設ける構成としても良い。即ち、図8の例では、ホルダ部70のフランジ部70aにおける待機衝突領域43bに対応する部分を該待機衝突領域側に向けて突出させることにより圧縮突起77′を設けている。これにより、ホルダ部70に回動規制部43を保持した状態(図8(a)参照)で規制カバー74をホルダ部70に止着すると、規制カバー74と圧縮突起77′との間で回動規制部43の待機衝突領域43bが圧縮されるので(図8(b)参照)、この待機衝突領域43bの弾性力を、弾発衝突領域43aの弾性力よりも高めることができる。
また、圧縮突起は、規制カバー74とホルダ部70の両方に設けることもできる。要は、規制カバー74又はホルダ部70のうちの少なくとも一方に、保持状態における回動規制部43の待機衝突領域43a側に向けて圧縮突起を突設すれば、上記実施形態と同様な作用効果が得られる。
また、必ずしも規制カバー74又はホルダ部70に圧縮突起77,77′を設ける必要は無く、例えば、図9に例示する第3実施形態のように、回動規制部43の形状を工夫することで、待機衝突領域43bと弾発衝突領域43aの弾性力を異ならせることができる。即ち、図9の例では、回動規制部43のうち待機衝突領域43bに対応する部分の厚さTbを弾発衝突領域43aの厚さTaよりも厚く設定し、ホルダ部70に回動規制部43を保持した状態(図9(a)参照)で規制カバー74をホルダ部70に止着すると、規制カバー74とホルダ部70のフランジ部70aとの間で回動規制部43の待機衝突領域43bが圧縮されるので、この待機衝突領域43bの弾性力を、弾発衝突領域43aの弾性力よりも高めることができる。即ち、この第3実施形態では、回動規制部43を構成する弾性体の厚みを変えるという比較的簡単な構成で待機衝突領域43bの弾性力を調整することができる。
上記各実施形態では、待機衝突領域43bを圧縮することでこの待機衝突領域43bの弾性力を弾発衝突領域43aの弾性力よりも高める構成を例示したが、これには限られず、図10に示す第4実施形態のように、回動規制部43を弾性力の異なる複数の弾性材を組み合わせて構成しても良い。即ち、図10の例では、回動規制部43を、待機衝突領域43bに対応する弾性体と弾発衝突領域43aに対応する弾性体とを貼り合わせて構成し、待機衝突領域43bに対応する弾性体の弾性力を、弾発衝突領域43aに対応する弾性体の弾性力よりも強く設定している。この第4実施形態では、弾性体を圧縮する構成と比較して、より適切な弾性力を領域毎に設定することができる。なお、この例では、ホルダ部70の嵌合ボス71の外周の一部を側方に突出させて位置決め用突起部79を形成している。また、回動規制部43の開口部の内周面おいて位置決め用突起部79に対応する部分に切り欠き部80を設けてある。そして、回動規制部43をホルダ部70に保持する際には、位置決め用突起部79と切り欠き部80を嵌合させることにより、嵌合ボス71を中心とした回動規制部43の回転方向の位置が規制される。これにより、打球発射杵41との衝突時の衝撃などによる弾発衝突領域43a及び待機衝突領域43bの位置ずれを防止することができる。
さらに、嵌合ボス71から待機衝突領域43bの表面までの回動規制部43の肉厚が、嵌合ボス71から弾発衝突領域43aの表面までの肉厚よりも薄くなるようにすることで、待機衝突領域43bの弾性力を弾発衝突領域43aの弾性力よりも強める構成を採用することもできる。例えば、図11に例示する第5実施形態では、ホルダ部70における嵌合ボス71の形成位置を、ホルダ部70の中心部分より回動規制部43の待機衝突領域43bに対応する側(図中右下側)にオフセットさせ、これに対応させて回動規制部43の開口部82の形成位置についても回動規制部43の中心軸に対して偏心させることにより、嵌合ボス71から待機衝突領域43bの表面までの肉厚Xbを、嵌合ボス71から弾発衝突領域43aの表面までの肉厚Xaよりも薄くしている。この第5実施形態では、弾性力の異なる複数の弾性体を用いたり、或いは、成型が難しい弾性体に特別な加工を施したりすることなく待機衝突領域43bの弾性力を調整することができる。
また、図12に例示する第6実施形態では、ホルダ部70における嵌合ボス71を、弾発衝突領域43aに対応する第1軸部71aと待機衝突領域43bに対応する第2軸部71bとにより構成し、第2軸部71bの直径Dbを、第1軸部71aの直径Daよりも大きく設定し、第2軸部71bから待機衝突領域表面までの肉厚が、第1軸部71aから弾発衝突領域表面までの肉厚よりも薄くなるようにすることで、待機衝突領域43bの弾性力が弾発衝突領域43aの弾性力よりも強まるようにしている。この第6実施形態の構成によれば、弾性力の異なる複数の弾性体を用いることなく待機衝突領域43bの弾性力を調整することができる。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技盤が装着された前面枠と、該前面枠に対して開閉可能に配置され、遊技球を貯留可能な貯留皿ユニットと、該貯留皿ユニットに貯留された遊技球を遊技盤の遊技領域へ発射する発射装置とを備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機の斜視図である。 前面枠の前側を開放したパチンコ遊技機の斜視図である。 発射装置の背面側斜視図である。 発射装置の分解斜視図である。 発射装置の背面図であり、(a)は遊技球を発射する状態を示す図、(b)は発射準備を行う状態を示す図である。 回動規制部の拡大図である。 図6におけるA−A断面図であり、(a)はホルダ部に規制カバーを取り付ける前の状態を示す図、(b)はホルダ部に規制カバーを取り付けた状態を示す図である。 第2実施形態の構成を説明する断面図であり、(a)はホルダ部に規制カバーを取り付ける前の状態を示す図、(b)はホルダ部に規制カバーを取り付けた状態を示す図である。 第3実施形態の構成を説明する断面図であり、(a)はホルダ部に規制カバーを取り付ける前の状態を示す図、(b)はホルダ部に規制カバーを取り付けた状態を示す図である。 第4実施形態の構成を説明する平面図である。 第5実施形態の構成を説明する平面図である。 第6実施形態の構成を説明する平面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
4 前面枠本体
14 貯留皿ユニット
17 発射装置
41 打球発射杵
42 ロータリーソレノイド
43 回動規制部
49 発射回動軸
55 球発射位置
61 待機位置
62 杵部
63 弾発部
64 発射ストッパー
70 ホルダ部
71 嵌合ボス
72 支持部
73 止着孔
74 規制カバー
75 凹部
77 圧縮突起

Claims (3)

  1. 遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、
    球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、
    該回動規制部を、前記打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、前記球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、前記待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、
    前記弾発衝突領域の表面及び前記待機衝突領域の表面を露出する状態で前記回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、
    前記保持部材又は前記蓋部材のうちの少なくとも一方に、保持状態における回動規制部の待機衝突領域側に向けて圧縮突起を突設し、
    前記保持部材と前記蓋部材による前記回動規制部の保持状態において、前記圧縮突起によって待機衝突領域が圧縮されることにより、該待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、
    球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、
    該回動規制部を、前記打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、前記球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、前記待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、
    前記弾発衝突領域の表面及び前記待機衝突領域の表面を露出する状態で前記回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、
    前記回動規制部の待機衝突領域に対応する部分の厚さを、弾発衝突領域の厚さよりも厚く設定し、
    前記保持部材と前記蓋部材による前記回動規制部の保持状態において、該回動規制部の待機衝突領域が前記保持部材と前記蓋部材によって圧縮されることにより、該待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技球を弾発する球発射位置と該球発射位置から離隔した待機位置との間を、回動駆動源による駆動力によって回動する打球発射杵と、
    球発射位置と待機位置において打球発射杵と衝突して該打球発射杵の回動動作を規制する回動規制部と、を備え、
    該回動規制部を、前記打球発射杵との衝突時の衝撃を緩和可能な弾性体から構成し、前記球発射位置において打球発射杵が衝突する弾発衝突領域と、前記待機位置において打球発射杵が衝突する待機衝突領域とを回動規制部に設定し、
    前記弾発衝突領域の表面及び前記待機衝突領域の表面を露出する状態で前記回動規制部を保持する保持部材と、該保持部材との間に回動規制部を挟む状態で該保持部材に取り付けられる蓋部材とを設け、
    前記保持部材は、回動規制部の厚さ方向を貫通して形成された開口部に嵌合する軸部を、前記取り付け状態における蓋部材側に向けて突設し、
    前記軸部から前記待機衝突領域表面までの回動規制部の肉厚が、前記軸部から前記弾発衝突領域表面までの回動規制部の肉厚よりも薄くなるようにすることで、待機衝突領域の弾性力が弾発衝突領域の弾性力よりも強まるようにしたことを特徴とする遊技機。
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