JP4566945B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤が装着された前面枠と、該前面枠に対して開閉可能に配置され、遊技球を貯留可能な貯留皿ユニットと、該貯留皿ユニットに貯留された遊技球を遊技盤の遊技領域へ発射する発射装置と備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、前面枠のベースとなる前面枠本体に開閉パネルを配置し、該開閉パネルの前面に遊技球を貯留可能な球受皿(貯留皿)を設けて貯留皿ユニットを構成し、前面枠本体のうち貯留皿ユニット(開閉パネル)の後方に位置する箇所には、貯留皿に供給された遊技球を発射する発射装置を配置している。そして、発射装置を小型化して生産性やメンテナンス性(例えば球詰まり状態からの復旧作業の行い易さ)を向上したパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。具体的には、発射装置において、遊技球を誘導する誘導路を縦向きに設定して発射装置の横幅を抑え、遊技球を誘導路に沿って上方へ打ち上げるように構成したものが提案されている。また、開閉パネルの裏側に球送出装置を設け、該球送出装置を介して貯留皿内の遊技球を後方の発射装置へ送るように構成されている
特開2003−038736号公報 特開2003−180970号公報 特開2004−223287号公報
ところが、発射装置を前面枠本体に備える一方、球送出装置を貯留皿ユニットに備えているため、発射装置と球送出装置とを一体化したユニットとすることができず、各装置をそれぞれ別個に組み付けることを余儀なくされている。そこで、球送出装置と球発射装置とをユニット化し、このユニット化した装置を貯留皿ユニットの裏側(すなわち前面枠本体に対向する部分)へ装着して、パチンコ遊技機の製造効率の向上を図ることが考えられる。しかしながら、貯留皿ユニットは、前面枠本体に軸着する等して開閉可能に取り付けられるために、閉状態時にロック機構等で前面枠へロックしたとしても、僅かにガタつきを生じてしまう。さらに、発射装置は、打球発射杵の近傍に回動規制部を備え、該回動規制部に打球発射杵を衝突させて打球発射杵の回動動作を規制するため、打球発射杵と回動規制部との衝突によって貯留皿ユニットが規則的に振動する虞がある。このとき、例えば、遊技者が貯留皿ユニットに手を置いて楽な姿勢で遊技を行っていた場合には、遊技者は、打球発射杵から生じた振動を手で感じ取ってしまい、振動による不快感で遊技の興趣が低減する虞がある。また、不正を行おうとする者が体感器の代わりに、貯留皿に伝わる振動を感じ取って悪用する虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球を発射位置へ送るための構成要素と遊技球を発射する構成要素とをユニット化して貯留皿ユニットへ容易に組み付けることができ、且つ、遊技者が発射装置からの振動を感じることを抑えて遊技の興趣の低減を抑制することができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技盤が装着された前面枠と、該前面枠に対して開閉可能に配置され、遊技球を貯留可能な貯留皿ユニットと、該貯留皿ユニットに貯留された遊技球を遊技盤の遊技領域へ発射する発射装置と、備えた遊技機であって、
前記発射装置は、
回動可能な状態で軸着され、遊技球を弾発する打球発射杵と、
該打球発射杵を回動する回動駆動源と、
前記打球発射杵に弾発される遊技球を球発射位置に1個保持可能な弾発球保持部と、
前記打球発射杵と衝突して打球発射杵の回動範囲を規制する回動規制部と、
該回動規制部を挟んで打球発射杵とは反対側に配置され、回動規制部へ衝突して撃力を発生可能なノック部材と、
前記貯留皿ユニットに貯留された遊技球を整列した状態で流下可能な球送り流路と、
該球送り流路を流下する遊技球を1個ずつ弾発球保持部の球発射位置へ供給可能な球送り部材と、
前記打球発射杵とノック部材とを連動させるノックリンク部と、
前記打球発射杵と球送り部材とを連動させる球送りリンク部と、
を発射ベースに備えたユニット構成とし、
この発射装置を前記貯留皿ユニットに前面枠へ対向する状態で装着したことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、発射装置は、回動可能な状態で軸着され、遊技球を弾発する打球発射杵と、該打球発射杵を回動する回動駆動源と、打球発射杵に弾発される遊技球を球発射位置に1個保持可能な弾発球保持部と、打球発射杵と衝突して打球発射杵の回動範囲を規制する回動規制部と、該回動規制部を挟んで打球発射杵とは反対側に配置され、回動規制部へ衝突して撃力を発生可能なノック部材と、貯留皿ユニットに貯留された遊技球を整列した状態で流下可能な球送り流路と、該球送り流路を流下する遊技球を1個ずつ弾発球保持部の球発射位置へ供給可能な球送り部材と、打球発射杵とノック部材とを連動させるノックリンク部と、打球発射杵と球送り部材とを連動させる球送りリンク部と、を発射ベースに備えたユニット構成とし、この発射装置を貯留皿ユニットに前面枠へ対向する状態で装着したので、遊技球を球発射位置へ供給するための構成要素と遊技球を発射する構成要素とを一体化した状態で貯留皿ユニットへ簡単に装着することができる。したがって、貯留皿ユニットへ各構成要素を組み付ける作業を容易に行うことができ、パチンコ遊技機の製造効率の向上を図ることができる。
また、打球発射杵を回動して回動規制部へ衝突すると、ノックリンク部によりノック部材を打球発射杵とは反対側から回動規制部へ衝突して、ノック部材の撃力により打球発射杵と回動規制部との衝突で生じた振動を減衰するように構成したので、打球発射杵の発射動作に基づいて貯留皿ユニットが規則的に振動する不具合を抑えることができる。したがって、遊技者が貯留皿ユニットに手を置いて楽な姿勢で遊技を行っていたとしても、遊技者が打球発射杵から生じた振動を感じることを抑えることができ、振動による不快感で遊技の興趣が低減する不都合を抑制することができる。さらに、不正を行おうとする者が体感器の代わりに貯留皿ユニットから振動を感じ取って悪用する不都合をなくそうとすることができ、不正行為を未然に防ぎ易い。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の斜視図、図2は透明部材保持枠および貯留皿ユニットを開放した状態のパチンコ遊技機の斜視図である。
パチンコ遊技機1は、外枠(機枠あるいは本体枠)2に前面枠(内枠)3を開閉可能に軸着し、この前面枠3のベースとなる略額縁状の前面枠本体4に矩形状の遊技盤5を収納可能とし、遊技盤5の表面には、区画部材(サイドケース)7を配置して略円形状の遊技領域8を区画形成し、該遊技領域8内に表示装置や入賞口等の役物(いずれも図示せず)を配設している。また、前面枠3の前面側には、一側(図1中、左側)が軸着された透明部材保持枠9を開閉(回動)可能に設け、該透明部材保持枠9に透視可能な透明部材10を収納し、透明部材保持枠9の裏面側には、遊技球を遊技領域8内へ案内するための縦長な発射案内路12を形成し、透明部材保持枠9を閉じると、遊技盤5が透明部材保持枠9により覆われるとともに、透明部材10が遊技領域8の前方に配置され、透明部材10を通して遊技領域8を前方から視認できるように構成している。さらに、透明部材保持枠9の下方には、一側(図1中、左側)が軸着された横長な貯留皿ユニット14を開閉(回動)可能に備え、該貯留皿ユニット14の側方(図1中、右側方)には、後述する発射装置17を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)18を備えている。
前面枠本体4は、矩形状の開口部を上寄りに開設した合成樹脂製枠体であり、図2に示すように、開口部の周縁に額縁状の遊技盤収納部23を備え、遊技盤収納部23内に遊技盤5を着脱可能な状態で収納するように構成されている。また、遊技盤収納部23の下方にボード部24を備え、該ボード部24の上端に遊技盤載置部(図示せず)を設け、該遊技盤載置部に遊技盤5の下端を載置することで、遊技盤5の上下方向の位置を規制できるように構成されている。さらに、ボード部24の前面側の一側寄り(図2中、左寄り)には、発射装置17に係合する係合受部27を備え、該係合受部27の上方、すなわちボード部24の左上側部には、前面枠本体4の裏側の球排出装置(図示せず)から供給される賞球あるいは貸球としての遊技球を貯留皿ユニット14へ排出する球排出口29を開設している。そして、ボード部24の他側寄り(図2中、右寄り)、すなわち発射操作ユニット18寄りの位置には、貯留皿ユニット14の自由端部を係止可能なロック係止受部30を設け、該ロック係止受部30に貯留皿ユニット14の自由端部を係止して貯留皿ユニット14を前面枠本体4に対して閉状態に維持できるように構成されている。
貯留皿ユニット14は、遊技球を貯留し、この貯留した遊技球を弾発して遊技盤5の遊技領域8へ発射するためのユニットである。貯留皿ユニット14は、横長なベースパネル(開閉部材)31を備え、該ベースパネル31の一端部(図2中、右端部)には、ベースパネル31を前面枠本体4に対して開閉可能な状態で軸着する軸着部(ヒンジ部)31aを配置し、他側部(図2中、左側部)には、ロック係止受部30に係止可能なロック係止部31bを配置している。また、ベースパネル31の前面側には、遊技球を貯留可能な皿部材33と、該皿部材33の前側部およびベースパネル31の前面側全体を覆うカバー部材34とを配置している(図1参照)。さらに、ベースパネル31の後面側には、球排出口29から排出された遊技球(賞球または貸球)、あるいは発射装置17から発射されたが遊技領域8まで到達せずに発射案内路12を逆流してきた遊技球(ファール球)を流下させる横長な球流下樋35と、該球流下樋35の下流端(図2中、左端)に接続され、球流下樋35を流下する遊技球を貯留皿ユニット14の下方へ抜き出す球抜機構36と、皿部材33に貯留された遊技球を遊技領域8へ向けて発射する発射装置17とを配置している。そして、発射装置17を前面枠本体4、詳しくはボード部24の係合受部27に対向する状態で装着している。
なお、貯留皿ユニット14は、前面枠本体4(すなわち前面枠3)に対して開閉可能に配置されていれば、前面枠本体4に軸着されることに限定されない。例えば、伸縮可能な複数のリンク腕部を介して前面枠本体4に接続し、リンク腕部を伸縮することにより貯留皿ユニット14を前面枠本体4に対して開閉できるように構成してもよい。
なお、球流下樋35は、その上流部(図2中、右側部)を発射装置17の上方に配置し、この上流部の前後幅を下流部の前後幅よりも広く設定して略箱状の球受部37を形成し、該球受部37の後部に球受開口37aを開設して、球受開口37aと球排出口29とが連通、すなわち球流下樋35と球排出口29とが連通するように構成されている。また、球受部37の上部を開放して発射案内路12の下端に連通し、発射案内路12を逆流してきたファール球を球受部37に受け入れるように構成されている。さらに、球受部37の底部には、発射装置17と発射案内路12とを連通(接続)する発射接続路38を上下に貫通する状態で配置している。
また、球抜機構36は、カバー部材34の中央部分に設けられた球抜操作部(球抜ボタン)39を押し込み操作することで、球流下樋35内の遊技球を貯留皿ユニット14から抜き出すことを許容する抜き出し状態と、貯留皿ユニット14からの抜き出しを規制する抜き出し規制状態とに変換できるように構成されている。
そして、図1に示すように、ベースパネル31の上側のうち自由端寄り、すなわち軸着部31aとは反対寄り(図1中、右寄り)の部分には、前後に貫通する流下開口31cを開設し、球流下樋35をベースパネル31の自由端側へ下り傾斜した状態、言い換えると球排出口29の前方から流下開口31cへ向けて下り傾斜した状態で設定し、流下開口31cを介して皿部材33の内側(詳しくは皿部材33の内側の上部)と球流下樋35の下流端とを連通している。また、ベースパネル31のうち流下開口31cよりも下方であって軸着部31a寄り(図1中、左寄り)の部分には、前後に貫通する球送り開口(図示せず)を開設し、皿部材33の底面が流下開口31cから球送り開口へ向けて下り傾斜する状態に設定し、球送り開口を介して皿部材33の内側(詳しくは皿部材33の内側の下部)と発射装置17とを連通している。したがって、貯留皿ユニット14は、球排出口29から排出された遊技球(賞球あるいは貸球)を球流下樋35、流下開口31c、皿部材33、球送り開口を経て発射装置17へ供給するように構成されている。
次に、発射装置17について説明する。
発射装置17は、図3および図4に示すように、当該発射装置17の基部となる発射ベース40に、当該発射装置17に供給された遊技球を回動動作(揺動動作)により弾発する打球発射杵(発射部材)41と、該打球発射杵41を駆動するロータリーソレノイド42等の回動駆動源(揺動駆動源)と、打球発射杵41の回動範囲を規制する回動規制部43と、該回動規制部43へ衝突して撃力を発生可能なノック部材44と、打球発射杵41やノック部材44等を連動させるリンク機構45とを備えて、1つのコンパクトなユニットとして構成された装置である。
発射ベース40は、発射装置17をベースパネル31へ取り付けるための部材であり、後方および上方が開放された略箱形状に形成され、その内部に打球発射杵41、回動規制部43、ノック部材44およびリンク機構45を収容している。また、発射ベース40の四隅から係合突部46を後方の前面枠本体4へ向けて突設し、係合突部46を係合受部27に係合して発射装置17を前面枠本体4の前方に位置決めできるように構成されている。さらに、発射ベース40の前側には矩形状のベース基部48を備え、ベース基部48の前面側にロータリーソレノイド42を配置し、該ロータリーソレノイド42の出力軸(発射回動軸)49をベース基部48の中央部分よりも上寄りの位置を貫通して後方へ向けて突出し、発射回動軸49の先端(後端)に後述の打球発射杵41を軸着している。また、ベース基部48の後面側のうち発射回動軸49の突出部分よりも上方には、遊技球を1列に整列した状態で流下可能な球送り流路(整列路)50を一側(図3中、右側)へ下り傾斜した姿勢で配置している。そして、該球送り流路50の上流端(図3中、左端部)には、ベース基部48を前後に貫通する貫通流路51を球送り流路50へ連通した状態で備え、該貫通流路51の前端部をベースパネル31の球送り開口に接続し、皿部材33(すなわち貯留皿ユニット14)に貯留された遊技球を球送り開口から球送り流路50へ導入できるように構成されている。さらに、球送り流路50の下流部(図3中、右側部)を下方へ屈曲し、この屈曲部に球送り部材53(図5参照)を回動自在な状態で配置している。また、球送り流路50の下流端の側方(図3中、右側方)には、球送り流路50から供給された遊技球を1個保持可能な弾発球保持部54を備え、該弾発球保持部54に保持される遊技球(すなわち打球発射杵41に弾発される遊技球)の配置空間部を球発射位置55としている。そして、該弾発球保持部54の下部を開放して後述する打球発射杵41の一部を球発射位置55へ下方から進入可能とし、弾発球保持部54および球発射位置55の上方には、発射接続路38の下端と球発射位置55とを上下に連通可能な発射連通路56を備え、遊技球が球発射位置55から発射連通路56および発射接続路38を介して透明部材保持枠9の発射案内路12へ飛翔できるように構成されている。
なお、球送り流路50は、図4および図5に示すように、ベース基部48に設けられ、後方へ向けて開放された樋状の流路基部50aと、該流路基部50aの開放部分を後方から閉塞する流路蓋部50bとを前後に重ねて構成されている。また、流路基部50aのベース基部48側(すなわち前側)のうち、球送り部材53よりも上流側に位置する部分から突条の第1球支持部50cを球送り流路50の内側(すなわち後方)へ向けて突設し(図5(a)参照)、流路蓋部50bの前面側のうち球送り部材53よりも上流側に位置する部分から突条の第2球支持部50dを球送り流路50の内側(すなわち前方)へ向けて突設している(図5(b)参照)。そして、第1球支持部50cおよび第2球支持部50dを球送り流路50と同じ傾斜角度でベース基部48の一側(図5(a)中、右側)へ下り傾斜した姿勢に設定するとともに、且つ第1球支持部50cと第2球支持部50dとの間隔を遊技球(詳しくは不正部材ではない正規の遊技球)の直径よりも僅かに狭く設定している。したがって、球送り流路50は、遊技球の前側部を第1球支持部50cに支持するとともに、後側部を第2支持部に支持し、この支持状態で遊技球を球送り部材53側へ流下させる(図4参照)。
また、球送り部材53は、球送り流路50を流下する遊技球を球発射位置55へ1個ずつ供給するための部材であり、図5(a)に示すように、球送り軸58を介して前方のベース基部48および後方の流路蓋部50bに回動自在な状態で軸着され、球送り軸58の上方に遊技球を1個保持可能な球保持部(切欠部)59を形成している。そして、球送り軸58を中心にして後方から見て反時計方向へ回動して球保持部59を屈曲部よりも上流側へ向けて開放すると(図6(a)参照)、球保持部59に遊技球を1個保持した状態で球送り流路50を遮断し、遊技球を球発射位置55へ供給することを停止する状態(球供給停止状態)に変換する。一方、後方から見て時計方向へ回動して球保持部59を屈曲部よりも下流側へ向けて開放すると(図6(b)参照)、球保持部59に保持した遊技球のみを球送り流路50の下流端へ流下して球発射位置55に供給するが、屈曲部よりも上流側に配置された遊技球の流下を球送り部材53の先端部分で阻止する状態(球供給状態)に変換する。
打球発射杵41は、図3、図6および図7に示すように、ロータリーソレノイド42の発射回動軸49に止着される軸着部分から縦長な杵部62を球発射位置55側(図3中、右側)へ僅かに屈曲した状態で延設し、該杵部62の先端部には、遊技球を弾発する弾発部63を球発射位置55側(右側)へ突設している。そして、発射回動軸49を揺動中心にして、弾発部63を球発射位置55へ向けて移動(回動)する第1動作と、球発射位置55から離れる第2動作とを行って揺動するように構成されている。具体的に説明すると、ロータリーソレノイド42を駆動(励磁)して発射回動軸49を図3に示す回転方向Aへ回転すると第1動作を行い、杵部62を横向き姿勢にして弾発部63を弾発球保持部54の内部へ下方から進入させ、弾発球保持部54上に保持された遊技球を上方へ弾発する弾発状態に変換する(図6(a)参照)。一方、ロータリーソレノイド42の駆動を停止(すなわち消磁)して打球発射杵41の自重により発射回動軸49を図3に示す回転方向Bへ回転すると第2動作を行い、弾発部63を球発射位置55および弾発球保持部54の下方へ移動して杵部62を縦向き姿勢に変えて、次の遊技球を弾発するための弾発準備状態に変換する(図6(b)参照)。さらに、打球発射杵41のうち軸着部分(発射回動軸49)を挟んで杵部62と反対側には、後述する回動規制部43に衝突可能な発射ストッパー64を杵部62の延設方向とは異なる方向(杵部62の延設方向から「へ」字状に屈曲した方向)へ向けて突設し、発射ストッパー64および杵部62を回動規制部43に係合(当接)することで、打球発射杵41の回動範囲を規制するように構成されている。なお、打球発射杵41の回動範囲の規制状態については、後で詳細に説明する。
回動規制部43は、該打球発射杵41と衝突して打球発射杵41の回動範囲(言い換えると回動動作)を規制するための厚肉な円筒状の部材であり、打球発射杵41(杵部62、発射ストッパー64)の前後幅(厚さ)および後述のノック部材44の前後幅(厚さ)よりも十分に広い前後幅に設定され、衝撃を吸収し易い材料、例えばゴム材等の弾性体で形成されている。また、ベース基部48の後面側のうち杵部62の回動範囲と発射ストッパー64の回動範囲との間に位置する部分、具体的には、打球発射杵41の軸着部(発射回動軸49)の下方であって杵部62を挟んで球発射位置55とは反対側(図6(a)中、左側)に、ホルダ部67に保持された状態で配置されている。そして、回動規制部43の中心軸と発射回動軸49との距離を杵部62の延出長さおよび発射ストッパー64の延出長さよりも短く設定し、杵部62および発射ストッパー64が回動規制部43の外周部に係合できるように構成されている。なお、ホルダ部67は、図7に示すように、回動規制部43をその中心軸が前後方向へ延出した状態(言い換えると中心軸を打球発射杵41の回動軸に平行な状態)で保持するものであり、回動規制部43の中央の開口部に嵌合される嵌合ボス68と、回動規制部43の上方および下方に配置された支持部69とをベース基部48から後方へ向けて突出して構成されている。そして、回動規制部43を保持したホルダ部67の後端には規制カバー70(図3および図5参照)を止着し、回動規制部43がホルダ部67から後方へ脱落する不具合を阻止するように構成されている。
また、回動規制部43の外周部には、図7に示すように、打球発射杵41が衝突可能な発射衝突領域72と、ノック部材44が衝突可能なノック衝突領域73とを備えている。発射衝突領域72は、回動規制部43の外周部のうち打球発射杵41に対向する部分、具体的には外周部の上部から球発射位置55側(図7中、右側)に亘って、言い換えると打球発射杵41の発射ストッパー64が当接可能な箇所から杵部62が当接可能な箇所に亘って設定されている。そして、発射ストッパー64に対向する部分、すなわち発射衝突領域72の上側部分を第1杵規制部74とし、該第1杵規制部74に発射ストッパー64を衝突できるように構成されている。また、杵部62に対向する部分、すなわち発射衝突領域72の球発射位置55側(右側)の部分を第2杵規制部75とし、該第2杵規制部75に杵部62を衝突できるように構成されている。
一方、ノック衝突領域73は、回動規制部43の外周部のうちノック部材44に対向する部分、具体的には外周部の下部から球発射位置55とは反対側(図7中、左側)に亘って、言い換えるとノック部材44の一部である第1ノック部78が当接可能な箇所からノック部材44の一部である第2ノック部80が当接可能な箇所に亘って設定されている。そして、ノック部材44の第1ノック部78に対向する部分、すなわちノック衝突領域73の下側部分を第1ノック規制部79とし、該第1ノック規制部79に第1ノック部78を衝突できるように構成されている。また、ノック部材44の第2ノック部80に対向する部分、すなわちノック衝突領域73の球発射位置55とは反対側(左側)の部分を第2ノック規制部81とし、該第2ノック規制部81に第2ノック部80を衝突できるように構成されている。
さらに、回動規制部43は、ノック衝突領域73を回動規制部43の中央部(言い換えるとホルダ部67の嵌合ボス68)を挟んで発射衝突領域72とは反対側に設定している。詳しくは、第1ノック規制部79を回動規制部43の中央部を挟んで第1杵規制部74とは反対側に設定し、第2ノック規制部81を回動規制部43の中央部を挟んで第2杵規制部75とは反対側に設定している。
ノック部材44は、回動規制部43へ衝突して撃力を発生可能な部材であり、回動規制部43を挟んで打球発射杵41とは反対側に配置されている。具体的に説明すると、ノック部材44の回動中心となるノック回動軸84を、ベース基部48の後面側のうち回動規制部43を挟んで発射回動軸49とは反対側から後方へ向けて延設し、該ノック回動軸84に回動自在な状態で軸着されている。また、ノック部材44の回動中心(すなわちノック回動軸84)を発射回動軸49と回動規制部43の中心部(嵌合ボス68が位置する箇所)とを結ぶ直線の延長線上に配置し、且つノック回動軸84と回動規制部43との距離を発射回動軸49と回動規制部43との距離に略等しくなる状態に設定している。
さらに、ノック回動軸84に軸着される軸着部分から球発射位置55側(図6(b)中、右側)へ向けて第1ノック部78を延設し、該第1ノック部78を打球発射杵41の発射ストッパー64と略等しい延出長さおよび略等しい重量に設定している。また、軸着部分(ノック回動軸84)を挟んで第1ノック部78とは反対側には、杵部62よりも短い第2ノック部80を上方へ向けて延設し、該第2ノック部80の先端に錘部85を備えて第2ノック部80の全体の重量を杵部62の重量に略等しく設定している。そして、第1ノック部78の延出長さおよび第2ノック部80の延出長さをノック回動軸84と回動規制部43の中心軸との距離よりも短く設定し、第1ノック部78および第2ノック部80が回動規制部43の外周部に係合できるように略L字状に構成されている。なお、ノック部材44を軸着したノック回動軸84の後端には規制カバー70の下部を止着し、規制カバー70によりノック部材44がノック回動軸84から脱落する不具合を阻止している。
リンク機構45は、打球発射杵41、ノック部材44および球送り部材53を連動させるための機構であり、図6および図8に示すように、打球発射杵41とノック部材44とを連動させるノックリンク部88と、打球発射杵41と球送り部材53とを連動させる球送りリンク部89とから構成されている。ノックリンク部88は、打球発射杵41に設けられた第1リンク部材90と、ノック部材44に設けられた第2リンク部材91と、第1リンク部材90と第2リンク部材91とを連結するリンクアーム92とを備えている。具体的に説明すると、第1リンク部材90のうち発射回動軸49から回動規制部43とは反対側(図6(a)中、右側)へ外れた位置に第1リンク回動軸95を後方へ向けて突設し、第2リンク部材91のうちノック回動軸84から回動規制部43側(図6(a)中、右側)へ外れた位置に第2リンク回動軸96を後方へ向けて突設している。そして、第1リンク回動軸95にリンクアーム92の一端(上端)を回動自在に軸着するとともに第2リンク回動軸96にリンクアーム92の他端(下端)を回動自在に軸着し、リンクアーム92を介して第1リンク部材90と第2リンク部材91とを連結し、打球発射杵41の回動(揺動)に連動してノック部材44がノック回動軸84を中心にして回動(揺動)するように構成されている。さらに、第1リンク回動軸95から発射回動軸49までの距離と第2リンク回動軸96からノック回動軸84までの距離とを等しく設定して、打球発射杵41とノック部材44とが同じ角速度で回動するように構成されている。なお、打球発射杵41とノック部材44との連動状態については、後で詳細に説明する。
また、球送りリンク部89は、第1リンク部材90のうち第1リンク回動軸95よりも球送り部材53側(図6(a)中、右側)に設けられた縦長なカム溝部98と、球送り部材53の球送り軸58を挟んで球保持部59とは反対側に設けられたカムフォロワ99とから構成されている。そして、カムフォロワ99を後方へ向けて延設された円筒状の回動ころで形成し、カム溝部98内にカムフォロワ99を嵌合した状態で転動することで打球発射杵41と球送り部材53とを連動するように構成されている。
なお、カム溝部98は、発射回動軸49寄り(図6(b)中、上寄り)に形成された直線状の第1溝部98aと、弾発部63寄り(図6(b)中、下寄り)に形成された円弧状の第2溝部98bとを連通して構成されている。また、第1溝部98aを杵部62の延設方向に沿う状態に設定し、カムフォロワ99を第1溝部98aのうち発射回動軸49側の端部(図6(b)中、上端部)に配置(嵌合)すると、カムフォロワ99が発射回動軸49に最も引き寄せられた状態となり、球送り部材53が球供給状態に維持される(図6(b)参照)。そして、カムフォロワ99を第1溝部98aのうち弾発部63側の端部、言い換えると第2溝部98bとの連通部(図6(b)中、下端部)に配置(嵌合)すると、カムフォロワ99が発射回動軸49から最も離れた状態、且つ球送り軸58の下方に位置する状態となり、球送り部材53が球供給停止状態に維持される(図3参照)。また、第2溝部98bを発射回動軸49を曲率中心とした円弧状溝に設定し、カムフォロワ99を第2溝部98bに配置(嵌合)すると、カムフォロワ99がその配置場所に拘らず発射回動軸49から最も離れた状態、且つ球送り軸58の略直下に位置する状態に維持され、球送り部材53が球供給停止状態に維持される(図6(a)参照)。したがって、カムフォロワ99が第1溝部98a内を移動すると、球送り部材53が球供給状態への変換、あるいは球供給停止状態への変換を行い、第2溝部98b内を移動すると、球送り部材53が球供給停止状態に維持されて球供給状態への変換を規制される。このことから、球送りリンク部89は、打球発射杵41と球送り部材53とを間欠的に連動させる。
次に、発射装置17の作用について図9および図10に基づいて説明する。なお、球発射位置55および球送り流路50には、図9(a)に示すように、予め遊技球が配置されているものとする。
まず、ロータリーソレノイド42の駆動を停止した常態では、発射装置17は、図9(a)および図10(a)に示すように、打球発射杵41をその自重により弾発準備状態に設定し、杵部62を回動規制部43の第2杵規制部75に当接する。また、ノックリンク部88を介して打球発射杵41に接続されたノック部材44を、第2ノック部80が縦向き姿勢に設定されて回動規制部43の第2ノック規制部81に当接した状態(第2ノック状態)に設定する。さらに、カム溝部98の第1溝部98aの上端部にカムフォロワ99を嵌合して球送り部材53を球供給状態(球保持部59を球発射位置55側へ向けた状態)に維持するとともに、球送り部材53の回動を阻止する。
この状態からロータリーソレノイド42を駆動して打球発射杵41が第1動作(すなわち弾発部63を球発射位置55へ向けて移動する動作)を行うと、ノックリンク部88のリンクアーム92が打球発射杵41の第1動作により発生した回動力をノック部材44へ伝達する。すると、ノック部材44は、この伝達力により第1ノック部78が回動規制部43の第1ノック規制部79に近づくとともに第2ノック部80が第2ノック規制部81から遠ざかる方向、すなわち図9(b)に示す矢印Cの方向への回動動作(第1ノック回動動作)を行う。さらに、球送りリンク部89のカム溝部98が上昇してカムフォロワ99を第1溝部98aの上端部から下端部へ案内し、この案内により球送り部材53を回動して球供給状態から球供給停止状態(球保持部59を球送り流路50の上流側へ向けた状態)へ変換する。すると、球送り部材53は、球保持部59に球送り流路50から流下した遊技球を1個保持し、この保持状態で球送り流路50および球保持部59内の遊技球が球発射位置55へ流下することを阻止する。そして、この保持状態になった後、球送りリンク部89は、カムフォロワ99を第1溝部98aの下端部から第2溝部98bへ案内する(図3参照)。このため、球送り部材53は、球供給停止状態に維持され、打球発射杵41が更に回動しても動かない。したがって、打球発射杵41に対する球送り部材53の負荷が軽減され、この負荷の軽減によりその後における打球発射杵41の角速度が増速する。
引き続き打球発射杵41が第1動作を行って弾発部63を球発射位置55へ進入させると、弾発部63は球発射位置55に配置された遊技球に衝突する。弾発部63により衝突(弾発)された遊技球は、発射連通路56を上昇し、透明部材保持枠9の発射案内路12へ向けて勢いよく飛翔する。このようにして発射装置17は遊技球を発射する。さらに打球発射杵41が第1動作を続けると、図9(b)および図10(b)に示すように、発射ストッパー64が回動規制部43の発射衝突領域72、詳しくは発射衝突領域72の第1杵規制部74に衝突し、打球発射杵41の第1動作が規制される。また、この衝突と同時あるいは略同時に、第1ノック回動動作を行っていたノック部材44が第1ノック部78を回動規制部43のノック衝突領域73、詳しくはノック衝突領域73の第1ノック規制部79へ衝突して撃力を発生する。この結果、発射装置17は、ノック部材44の第1ノック部78を打球発射杵41の発射ストッパー64とは反対側から回動規制部43へ衝突して、ノック部材44の撃力により打球発射杵41と回動規制部43との衝突で生じた振動を減衰する。したがって、打球発射杵41の発射動作に基づいて貯留皿ユニット14が規則的に振動する不具合を抑えることができる。このことから、遊技者が貯留皿ユニット14に手を置いて楽な姿勢で遊技を行っていたとしても、遊技者が打球発射杵41から生じた振動を感じることを抑えることができ、振動による不快感で遊技の興趣が低減する不都合を抑制することができる。さらに、不正を行おうとする者が体感器の代わりに貯留皿ユニット14から振動を感じ取って悪用する不都合をなくそうとすることができ、不正行為を未然に防ぎ易い。
また、図7に示すように、ノック衝突領域73(第1ノック規制部79)を回動規制部43の中央部を挟んで発射衝突領域72(第1杵規制部74)とは反対側に設定しているので、打球発射杵41と回動規制部43との衝突で生じた振動を、ノック部材44による反対側の振動により打ち消すこと、すなわち相殺することで十分に減衰し易い。さらに、発射ストッパー64と第1ノック部78とを略同じ重量および形状に設定し、回動規制部43から発射回動軸49までの距離と回動規制部43からノック回動軸84までの距離とを等しく設定し、打球発射杵41とノック部材44とが同じ角速度で回動するように設定したので、発射ストッパー64が回動規制部43へ与える撃力と、第1ノック部78が回動規制部43へ与える撃力とを略同じ大きさに設定することができ、この結果、打球発射杵41の衝突による回動規制部43の振動を一層抑えることができる。
打球発射杵41の第1動作を規制したならば、ロータリーソレノイド42を消磁して、自重により打球発射杵41に球発射位置55から離れる第2動作を行わせる(図9(c)および図10(c)参照)。打球発射杵41が第2動作を行うと、リンクアーム92が打球発射杵41の第2動作により発生した回動力をノック部材44へ伝達する。すると、ノック部材44は、この伝達力により第1ノック部78が回動規制部43から遠ざかるとともに第2ノック部80が回動規制部43に近づく回動動作(第2ノック回動動作)を行う。さらに、球送りリンク部89のカム溝部98が下降してカムフォロワ99を第2溝部98bに沿って案内し、この案内により球送り部材53が球供給停止状態に維持される。すなわち、球送り部材53は、カムフォロワ99が第2溝部98bから第1溝部98aへ移動するまで動かない。
引き続き打球発射杵41が第2動作を続けると、カム溝部98がさらに下降してカムフォロワ99を第1溝部98aに沿って案内し、この案内により球送り部材53が回動して球供給停止状態から球供給状態へ戻る(図9(a)および図10(a)参照)。すると、球送り部材53は、球供給停止状態時に保持した遊技球1個を球送り流路50の下流側へ流下して球発射位置55へ供給する。これにより、次回発射する遊技球を球発射位置55へ配置して発射準備を行う。また、球送り部材53の一部(球保持部59の側部)により球送り流路50の屈曲部を遮断し、球送り流路50の上流側の遊技球が球発射位置55へ流下することを阻止する。
さらに、杵部62が回動規制部43の発射衝突領域72、詳しくは発射衝突領域72の第2杵規制部75に衝突し、打球発射杵41の第2動作が規制される。また、この衝突と同時あるいは略同時に、第2ノック回動動作を行っていたノック部材44が第2ノック部80を回動規制部43のノック衝突領域73、詳しくはノック衝突領域73の第2ノック規制部81へ衝突して撃力を発生する。この結果、発射装置17は、ノック部材44の第2ノック部80を打球発射杵41の杵部62とは反対側から回動規制部43へ衝突して、ノック部材44の撃力により打球発射杵41と回動規制部43との衝突で生じた振動を減衰する。したがって、打球発射杵41を弾発準備状態へ戻す動作、すなわち遊技球を発射する準備段階においても、打球発射杵41の動作および回動範囲を規制することができるとともに、この動作規制により発生する振動を減衰することができる。この結果、打球発射杵41の発射準備動作においても、貯留皿ユニット14が規則的に振動する不具合を抑えることができる。このことから、遊技者が打球発射杵41から生じた振動を、貯留皿ユニット14を通じて感じることを抑えることができ、振動による不快感で遊技の興趣が低減する不都合を抑制することができる。さらに、不正を行おうとする者が体感器の代わりに貯留皿ユニット14から振動を感じ取って悪用する不都合をなくそうとすることができ、不正行為を未然に防ぎ易い。
そして、パチンコ遊技機1は、球送り流路50、球送り部材53、弾発球保持部54、打球発射杵41、回動規制部43、ノック部材44等を発射ベース40に備えて発射装置17をユニット構造とし、このユニット化された発射装置17を貯留皿ユニット14の裏側に装着したので、遊技球を球発射位置55へ供給するための構成要素と遊技球を発射する構成要素とを一体化した状態で貯留皿ユニット14へ簡単に装着することができる。したがって、貯留皿ユニット14へ各構成要素を組み付ける作業を容易に行うことができ、パチンコ遊技機1の製造効率の向上を図ることができる。
ところで、上記実施形態では、ノックリンク部88を備えて打球発射杵41とノック部材44とを連動させていたが、本発明はこれに限定されず、発射ストッパー64を規制部材43に衝突するタイミングで第1ノック部78を規制部材43に衝突させ、杵部62を規制部材43に衝突するタイミングで第2ノック部80を規制部材43に衝突する機能を備えていれば、どのような構成であってもよい。例えば、発射回動軸49とノック回動軸とを複数の回動伝達ギアで接続して打球発射杵41とノック部材44と連動するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技盤が装着された前面枠と、該前面枠に対して開閉可能に配置され、遊技球を貯留可能な貯留皿ユニットと、該貯留皿ユニットに貯留された遊技球を遊技盤の遊技領域へ発射する発射装置とを備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機の斜視図である。 前面枠の前側を開放したパチンコ遊技機の斜視図である。 発射装置の背面図である。 図3におけるX−X断面図である。 (a)は発射装置の後方から見た分解斜視図、(b)は流路蓋部の前方から見た斜視図である。 (a)は打球発射杵を弾発状態に変換した発射装置の背面図、(b)は打球発射杵を弾発準備状態に変換した発射装置の背面図である。 回動規制部の拡大図である。 (a)は、打球発射杵、ノック部材、球送り部材およびリンク機構の分解斜視図、(b)は打球発射杵、ノック部材、第1リンク部材および第2リンク部材の分解斜視図である。 発射装置が遊技球を発射する動作を示す背面図であり、(a)は遊技球を発射する前の状態図、(b)は遊技球を発射した状態図、(c)は次回の発射準備を行う状態図である。 打球発射杵、ノック部材および球送り部材の連動状態を示す正面図であり、(a)は遊技球を発射する前の状態図、(b)は遊技球を発射した状態図、(c)は次回の発射準備を行う状態図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
4 前面枠本体
14 貯留皿ユニット
17 発射装置
31 ベースパネル
35 球流下樋
40 発射ベース
41 打球発射杵
42 ロータリーソレノイド
43 回動規制部
44 ノック部材
45 リンク機構
49 発射回動軸
50 球送り流路
53 球送り部材
54 弾発球保持部
55 球発射位置
59 球保持部
62 杵部
63 弾発部
64 発射ストッパー
74 第1杵規制部
75 第2杵規制部
78 第1ノック部
79 第1ノック規制部
80 第2ノック部
81 第2ノック規制部
84 ノック回動軸
88 ノックリンク部
89 球送りリンク部
90 第1リンク部材
91 第2リンク部材
92 リンクアーム
98 カム溝部
98a 第1溝部
98b 第2溝部
99 カムフォロワ

Claims (1)

  1. 遊技盤が装着された前面枠と、該前面枠に対して開閉可能に配置され、遊技球を貯留可能な貯留皿ユニットと、該貯留皿ユニットに貯留された遊技球を遊技盤の遊技領域へ発射する発射装置と、備えた遊技機であって、
    前記発射装置は、
    回動可能な状態で軸着され、遊技球を弾発する打球発射杵と、
    該打球発射杵を回動する回動駆動源と、
    前記打球発射杵に弾発される遊技球を球発射位置に1個保持可能な弾発球保持部と、
    前記打球発射杵と衝突して打球発射杵の回動範囲を規制する回動規制部と、
    該回動規制部を挟んで打球発射杵とは反対側に配置され、回動規制部へ衝突して撃力を発生可能なノック部材と、
    前記貯留皿ユニットに貯留された遊技球を整列した状態で流下可能な球送り流路と、
    該球送り流路を流下する遊技球を1個ずつ弾発球保持部の球発射位置へ供給可能な球送り部材と、
    前記打球発射杵とノック部材とを連動させるノックリンク部と、
    前記打球発射杵と球送り部材とを連動させる球送りリンク部と、
    を発射ベースに備えたユニット構成とし、
    この発射装置を前記貯留皿ユニットに前面枠へ対向する状態で装着したことを特徴とする遊技機。
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