JP4765414B2 - 光照射装置 - Google Patents

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本発明は、光照射装置に関し、詳しくは、半導体素子や液晶表示基板の製造用の紫外光を照射するための光照射装置に関する。
これまで、通常、半導体素子や液晶表示基板を露光するための紫外光を照射する光照射装置には、光源として主に定格電力が数kW〜数十kWの大型の超高圧水銀ランプが用いられてきた。
近年、液晶表示基板の大面積化が要求されており、それに伴って上記の光照射装置においても紫外光を照射する面積の拡大のために光源の大型化が要求されている。しかしながら、光源としては主に例えば単一の25kWの超高圧水銀ランプより構成されたものが用いられており、さらに大型の超高圧水銀ランプを作製することは技術面およびコスト面において困難である、という問題がある。
このような問題を解決するために、単一の超高圧水銀ランプにより光源を構成するのではなく、例えば図8に示されるように、複数の超高圧水銀ランプが配設された光照射装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような光照射装置においては、超高圧水銀ランプ50Aおよび点灯装置(図示せず)を具えた光源ユニット50が、連続する光源ユニット配置用面に並んで配設されて光源が構成されている。図8において、51は、超高圧水銀ランプ50Aから反射ミラー50Bを介して放射される紫外光をインテグレーターレンズ53に反射させる折り返しミラーである。
しかしながら、特許文献1に提案されているような光照射装置においては、複数の超高圧水銀ランプについて一斉にその点灯用動作を開始させると大きな突入電流が流れるために、この大きな突入電流に対応するよう点灯装置として電気容量の大きなものを用いなければならない、という問題があり、また、個々の超高圧水銀ランプについて点灯用動作中に点灯装置において必然的に生じるノイズが大きいものであるために、このノイズの影響が大きく、個々の超高圧水銀ランプそれ自体の点灯装置や、他の超高圧水銀ランプの点灯装置に対して作用してその点灯動作を停止させるおそれがあり、従って、超高圧水銀ランプのそれぞれの点灯確率が低いものとなってしまい、結局、複数の超高圧水銀ランプのうちのいくつかが点灯されないおそれがある。
また、特許文献2に提案されているようなプロジェクタ装置用の光照射装置においては、複数の超高圧水銀ランプの点灯用動作を順次に開始することによって突入電流が大きいものとなることを回避しているが、この光照射装置においても、依然として個々の超高圧水銀ランプの点灯用動作中に生じるノイズが大きいものであるため、超高圧水銀ランプのそれぞれの点灯確率が低いものとなるおそれがある。
特開2004−361746号公報 特開2001−337392号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、光源として複数の超高圧水銀ランプが配設された光照射装置であって、複数の超高圧水銀ランプを速やかにかつ高い点灯確率で点灯することのできる光照射装置を提供することを目的とする。
本発明の光照射装置は、超高圧水銀ランプと、当該超高圧水銀ランプからの光を反射する反射ミラーと、反射ミラーの光出射方向に配置された前面ガラスとを具える光源ユニットの複数が、互いに同一方向に向かって光を放射する状態に並んで配設されると共に、少なくとも第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプおよび当該第1の光源ユニットに隣接して配設された第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプの点灯用動作がこの順に開始されるよう、前記第1の光源ユニットおよび前記第2の光源ユニットに係る点灯装置を制御する制御手段が具えられた光照射装置であって、
光源ユニットの超高圧水銀ランプは、0.08mg/mm3 以上の水銀が封入されたものであり、
前記第1の光源ユニットと前記第2の光源ユニットとの間に、先行して点灯される当該第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプから放射される紫外光が、追従して点灯される当該第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプに到達可能な紫外光通過部が形成されており、
前記第1の光源ユニットの反射ミラーに形成された紫外光通過用切欠きと、前記第2の光源ユニットの反射ミラーに形成された紫外光通過用切欠きとが互いに対向する状態とされることにより、前記紫外光通過部が形成されていることを特徴とする。
本発明の光照射装置は、超高圧水銀ランプと、当該超高圧水銀ランプからの光を反射する反射ミラーと、反射ミラーの光出射方向に配置された前面ガラスとを具える光源ユニットの複数が、互いに同一方向に向かって光を放射する状態に並んで配設されると共に、少なくとも第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプおよび当該第1の光源ユニットに隣接して配設された第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプの点灯用動作がこの順に開始されるよう、前記第1の光源ユニットおよび前記第2の光源ユニットに係る点灯装置を制御する制御手段が具えられた光照射装置であって、
光源ユニットの超高圧水銀ランプは、0.08mg/mm 3 以上の水銀が封入されたものであり、
前記第1の光源ユニットと前記第2の光源ユニットとの間に、先行して点灯される当該第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプから放射される紫外光が、追従して点灯される当該第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプに到達可能な紫外光通過部が形成されており、
連続する光源ユニット形成体配置用面に沿って隣接して配置された、第1の光源ユニットの超高圧水銀ランプおよび反射ミラーよりなる第1の光源ユニット形成体、および第2の光源ユニットの超高圧水銀ランプおよび反射ミラーよりなる第2の光源ユニット形成体よりなる光源ユニット形成体群と、前記光源ユニット形成体配置用面と一定の離間距離で離間した前面ガラス配置用面に沿って配置された、第1の光源ユニットの前面ガラスおよび第2の光源ユニットの前面ガラスよりなる前面ガラス群との間の空間により、前記紫外光通過部が形成されていることを特徴とする。
本発明の光照射装置においては、前記制御手段は、第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプが点灯された後に、他の複数の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプの点灯用動作が順次に開始されるよう、前記第1の光源ユニットおよび前記他の複数の光源ユニットに係る点灯装置のそれぞれを制御するものであることが好ましい。
また、本発明の光照射装置においては、前記制御手段は、第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプが点灯された後に、1〜10秒間の間隔で他の複数の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプの点灯用動作が順次に開始されるよう、前記第1の光源ユニットおよび前記他の複数の光源ユニットに係る点灯装置のそれぞれを制御するものであることが好ましい。
本発明の光照射装置によれば、第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプから放射される紫外光が強制的に、紫外光通過部を介して第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプ内の電極や水銀に照射され、これにより二次電子が放出されて当該第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプ内部における初期電子の数が増大する、いわゆる紫外光のアシスト効果が発揮されて当該第2の超高圧水銀ランプの点灯が速やかに遂行され、さらに、この第2の超高圧水銀ランプの点灯が速やかに遂行されることにより点灯動作中に生じるノイズが小さいものとなるので、このノイズの影響によって発生する光源ユニットの点灯装置の停止などの不具合が実質的に発生せず、この結果、超高圧水銀ランプにおいて実用上十分な点灯確率を得ることができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明について、超高圧水銀ランプを有する光源ユニットが複数配設されて構成された光照射装置を説明する。
図1は、本発明の光照射装置の一例における構成を部分的に示す説明用斜視図であって、第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプから放射された紫外光が前面ガラスの内表面で反射して隣接する第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプに照射されるルートを一点鎖線により示している。図2は、図1の光照射装置における第1の光源ユニットおよび第2の光源ユニットを、光軸を含む平面で切断して示す説明用断面図であり、図3は、本発明の光照射装置における電気回路の構成の一例を示す回路図である。
この例の光照射装置においては、複数、例えば140の光源ユニットが連続する光源ユニット配置用面に並んで互いに同一方向に向かって光を放射する状態に配設されている。図1および図2においては、複数の光源ユニットのうちの互いに隣接する2つの光源ユニット10A,10Bが示されており、図3においては、複数の光源ユニットのうちの連続して並ぶ3つの光源ユニット10A,10B,10Cが示されている。
以下において、光源ユニット10Aの構成について説明するが、他の光源ユニットも当該光源ユニット10Aと同様の構成を有するものであり、異なる光源ユニットの同じ構成部材について、便宜上、光源ユニット10Bに係る構成部材の場合は末尾のアルファベットをB、光源ユニット10Cに係る構成部材の場合は末尾のアルファベットをCとして示した。
この例の光照射装置における光源ユニット10Aは、各々、超高圧水銀ランプ(以下、単に「水銀ランプ」ともいう。)12Aと、この水銀ランプ12Aを点灯するための点灯装置20Aと、前記水銀ランプ12Aからの光を反射する反射ミラー14Aと、当該反射ミラー14Aの光出射方向に配置され、当該水銀ランプ12Aから放射される光を投射するための光投射口を塞ぐ前面ガラス16Aとを具えるものである。
光源ユニット10Aを構成する水銀ランプ12Aは、陽極121Aおよび陰極122Aが対向配置された発光空間を囲繞する発光管部125Aと、当該発光管部125Aの両端に連結して伸びる封止管部123A,124Aとを有するバルブ126Aを備え、封止管部123A,124Aの外端部から外部リード棒127A,128Aが、陽極121Aおよび陰極122Aのそれぞれと電気的に接続された状態に設けられ、気密に封止されたバルブ126Aの内部には、発光物質として水銀が封入されており、さらに、ハロゲン化物および必要に応じて希ガスが適宜に封入されて構成されている。
陰極122Aおよび陽極121Aは、例えばタングステン製のものであり、陰極122Aおよび陽極121Aの電極間距離は、例えば0.8〜2.5mmである。
また、水銀の封入量は、例えば0.08mg/mm3 以上であり、好ましくは0.08〜0.30mg/mm3 である。これにより、紫外光から可視光の例えば波長300〜700nmにラインスペクトルとブロードで連続的な発光スペクトルを有する光が得られる。
また、発光管部125A内に封入されるハロゲン化物としては、例えばヨウ素ガス、臭素ガス、塩素ガス等を例示することができる。ハロゲン化物の封入量は、例えば1×10-7〜1×10-2μmol/mm3 である。
さらに、発光管部125A内に封入される希ガスとしては、例えばアルゴン、クリプトン、キセノンおよびこれらの混合物のガスを例示することができ、例えばアルゴンガスが10〜50kPaの封入圧で封入される。
光源ユニット10Aにおいては、水銀ランプ12Aが、陰極122Aが陽極121Aより前方(図2において右方)に位置する姿勢で、例えば後述する紫外光通過用切欠き181A〜184Aが形成された、楕円球面状の反射面を有する反射ミラー14A内に組み込まれて配設されている。
具体的には、水銀ランプ12Aは、その一方の封止管部123Aが、反射ミラー14Aの後端の中央位置に形成された中央開口141Aに挿通されて外方へ突出しており、その外端部分が反射ミラー14Aの背面に装着されたホルダー142Aにより保持された状態で前方に伸びるよう配置されており、当該水銀ランプ12Aにおける管軸が、反射ミラー14Aの光軸と一致すると共に、陰極122Aおよび陽極121Aにおいて形成されるアークのアーク輝点が反射ミラー14Aの第1焦点に一致する状態とされている。
また、水銀ランプ12Aの陰極122Aに係る外部リード棒128Aには給電用ケーブル129Aが接続され、反射ミラー14Aに形成されたケーブル導出口(図示省略)を介して、点灯装置20Aに接続されている。
この反射ミラー14Aの反射面を構成する反射体は、例えば酸化ハフニウムと酸化珪素の多層膜からなり、300〜450nmの紫外光を反射するものとされる。
光源ユニット10Aを構成する反射ミラー14Aは、光出射方向の前方に向かうに従ってその断面が矩形となる周壁を有しており、当該周壁の前方端部においては、矩形における一辺のそれぞれの中央位置に、例えば半円形状の紫外光通過用切欠き181A,182A,183A,184Aが形成されている。
また、反射ミラー14Aからの光を投射する光投射口を形成する当該反射ミラー14Aの前方外縁部分の、紫外光通過用切欠き181A,182A,183A,184Aにより形成された部分を除く部分に接すると共に、その面が反射ミラー14Aの光軸と垂直に位置するよう、板状の矩形の前面ガラス16Aが設けられている。
前面ガラス16Aは、例えば石英ガラスなどよりなるものであり、前面ガラス16Aによって光投射口が実質的に塞がれた構成とされていることにより、水銀ランプ12Aが破裂した場合においても、破片の飛散が防止され、安全である。
そして、例えば隣接して配設される光源ユニット10Aおよび光源ユニット10Bにおいて、互いに対向する、光源ユニット10Aに係る反射ミラー14Aの紫外光通過用切欠き182A、および光源ユニット10Bに係る反射ミラー14Bの紫外光通過用切欠き184Bと、前面ガラス16A,16Bとより形成される空間により、例えば光源ユニット10Aの水銀ランプ12Aから放射される紫外光が光源ユニット10Bの水銀ランプ12Bまで到達可能な紫外光通過部R1が形成されている。
光源ユニット10Aを構成する点灯装置20Aは、給電回路21Aと起動回路22Aとを有するものである。この給電回路21Aは、光源ユニット10Aに係る水銀ランプ12Aに供給する点灯用の電力を制御するものであり、また、起動回路22Aは、水銀ランプ12Aの点灯用動作の開始時に、始動用電圧を印加することによって電極間に絶縁破壊を生じさせる高圧パルスを発生するものである。
そして、この光照射装置においては、当該光照射装置に具えられた複数の光源ユニットに係る点灯装置の各々に、共通に制御手段26が接続されている。
制御手段26としては、例えばリレー、シーケンサなどを使用することができる。
図3において、25は、交流の商用電源であり、24は、商用電源25からの交流電圧を直流電圧に変換して、点灯装置の各々に点灯用の電力を供給する直流電源である。
この例の光照射装置において、制御手段26は、複数の光源ユニットに係る水銀ランプの各々の点灯用動作が順次に開始されるよう、各々の水銀ランプに係る点灯装置のそれぞれを制御するものであって、例えば第1の光源ユニットの水銀ランプが先行して点灯された状態で、他の複数の光源ユニットの水銀ランプの点灯用動作が順次に開始されるよう、これらに係る点灯装置を制御することにより、すべての光源ユニットに係る水銀ランプが点灯される。
具体的には、例えば3つの光源ユニット10A,10B,10Cを例に挙げると、先ず、例えば光源ユニット10Aに係る水銀ランプ12Aを先行して点灯させ、続いて、当該光源ユニット10Aに隣接して配設される光源ユニット10Bに係る水銀ランプ12Bの点灯用動作を開始させて点灯させ、さらに続いて、当該光源ユニット10Bに隣接して配設される光源ユニット10Cに係る水銀ランプ12Cの点灯用動作を開始させて点灯させ、これにより、3つすべての水銀ランプ12A,12B,12Cが点灯される。
制御手段26においては、第1の光源ユニットの水銀ランプが先行して点灯された後に、1〜10秒間の間隔で他の複数の光源ユニットの水銀ランプの点灯用動作が順次に開始されることが好ましい。
この時間の差が1秒間よりも短い場合は、先行して点灯される水銀ランプからの紫外光によるアシスト効果を、追従して点灯用動作が開始される水銀ランプにおいて十分に得られずに高い点灯確率が得られないおそれがあるため、好ましくなく、また、この時間の差が10秒間よりも長い場合は、すべての水銀ランプが点灯されるまでに必要な準備時間が長くなるため、好ましくない。
このような光照射装置においては、メインスイッチ(図示せず)が投入されると、先ず、例えば光源ユニット10Aの点灯装置20Aに直流電源24から点灯用の電力が供給され、制御手段26から、当該点灯装置20Aに対して、光源ユニット10Aに係る水銀ランプ12Aの点灯用動作を開始するための起動信号が入力され、この起動信号を受けることによって、点灯装置20Aの起動回路22Aに始動用電圧が印加されて高圧パルスが発生され、これにより水銀ランプ12Aが点灯される。
このとき、当該水銀ランプ12Aから反射ミラー14Aを介して放射された紫外光のうち、前面ガラス16Aを透過せずに当該前面ガラス16Aの内表面で表面反射された光が、当該光源ユニット10Aに隣接する光源ユニット10Bの水銀ランプ12Bに照射される。具体的には、紫外光が、光源ユニット10Aの水銀ランプ12Aの陽極121Aおよび陰極122Aの間に生じたアークの当該陰極122Aの近傍に形成されるアーク輝点から、陽極121Aの先端、反射ミラー14Aの端部、前面ガラス16A、紫外光通過部R1、光源ユニット10Bの反射ミラー14Bをこの順に介して光源ユニット10Bに係る水銀ランプ12Bに照射される。
そして、水銀ランプ12Bにおいては、紫外光が照射されることによりいわゆる紫外光のアシスト効果が発揮された状態において、制御手段26から水銀ランプ12Bの点灯用動作が開始されるよう、水銀ランプ12Bに係る点灯装置20Bに対して起動信号が入力されて点灯装置20Bの起動回路22Bに始動用電圧が印加されて高圧パルスが発生され、これにより水銀ランプ12Bが点灯され、さらに、この水銀ランプ12Bと同様にして、先行して点灯された水銀ランプ12Bよりの紫外光が照射されて紫外光のアシスト効果が発揮された状態において水銀ランプ12Cの点灯用動作が行われて点灯され、これにより、すべての水銀ランプ12A,12B,12Cの点灯が完了する。
以上説明したような光照射装置においては、例えば光源ユニット10Bにおいては、先行して点灯された水銀ランプ12Aから放射される紫外光が強制的に、紫外光通過部R1を介して追従して点灯されるべき水銀ランプ12Bに照射され、これにより二次電子が放出されて当該水銀ランプ12Bにおける初期電子の数が増大する、いわゆる紫外光のアシスト効果が発揮されて当該水銀ランプ12Bの点灯が速やかに遂行され、さらに、この水銀ランプ12Bの点灯が速やかに遂行されることにより点灯動作中に生じるノイズが小さいものとなるので、このノイズの影響によって発生する光源ユニット10Bに係る点灯装置20Bの停止などの不具合が実質的に発生せず、従って、水銀ランプ12Bにおいて実用上十分な点灯確率を得ることができる。同様にして、他の複数の光源ユニットにおいても、水銀ランプの点灯が速やかに遂行されると共に、実用上十分な点灯確率を得ることができ、この結果、すべての光源ユニットに係る水銀ランプが速やかにかつ高い点灯確率で点灯される。
また、複数の水銀ランプが順次に点灯されることにより点灯用動作の開始時に必要な高い始動用電圧が順次に印加されることとなり、直流電源24および複数の水銀ランプに係る点灯装置を、電気容量の小さいものとして構成することができる。
以上、本発明の第1の実施の形態について具体的に説明したが、本実施の形態は上記の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、すべての水銀ランプの点灯用動作を順次に1つずつ開始させることに限定されず、1つの水銀ランプが点灯された後に、他の複数の水銀ランプの点灯用動作を一斉に開始してもよく、また、1つの水銀ランプを先行して点灯させ、当該先行して点灯された水銀ランプに隣接する水銀ランプの1つまたは2つ以上の点灯用動作を追従して開始させて点灯させ、さらに、その時点で点灯用動作が開始された水銀ランプに隣接すると共に未だ点灯用動作が開始されていない水銀ランプの1つまたは2つ以上の点灯用動作を開始させる操作を、すべての水銀ランプが点灯されるまで繰り返して行い、これによりすべての水銀ランプを点灯させてもよい。
また例えば、先行して点灯されるべき水銀ランプは、特定の位置に配設されたものに限定されず、複数の水銀ランプからランダムに選択することができる。
<第2の実施の形態>
図4は、本発明の光照射装置の他の例における構成を示す説明用正面図、図5は、図4の光照射装置のX−X線断面を示す説明用断面図である。
この例の光照射装置においては、複数、例えば30の光源ユニット30A〜30Z,30α〜30δが、連続する光源ユニット配置用面において縦に5つ並んだ光源ユニット群40a〜40fが横に6つ並んで互いに同一方向に向かって光を放射する状態に配設され、光源ユニット30A〜30Z,30α〜30δに係る後述する点灯装置の各々に、共通に制御手段(図示せず)および直流電源(図示せず)が接続されている。
以下において、光源ユニット30Aの構成、および光源ユニット30A〜30Eからなる光源ユニット群40aの構成について説明するが、他の光源ユニット群40b〜40fも当該光源ユニット群40aと同様の構成を有するものであり、また、異なる光源ユニットの同じ構成部材については、便宜上、光源ユニット30B〜30Eに係る構成部材の場合に、末尾のアルファベットをそれぞれB〜Eとして示した。
この例の光照射装置は、光源ユニットの前面ガラスと反射ミラーとが離間した状態に構成された前面ガラス離間型のものであって、この光照射装置を構成する光源ユニット群40aを構成する光源ユニット30Aは、水銀ランプ32A、この水銀ランプ32Aを点灯するための点灯装置31A、および前記水銀ランプ32Aからの光を反射する反射ミラー34Aよりなる光源ユニット形成体301Aと、前記反射ミラー34Aの光出射方向に、この反射ミラー34Aと離間した状態に配置された前面ガラス36Aとを具える。
光源ユニット30Aの水銀ランプ32Aおよび点灯装置31Aは、基本的に、第1の実施の形態の光照射装置に係る光源ユニット10Aの水銀ランプ12Aおよび点灯装置20Aと同様の構成を有するものであり、光源ユニット30Aの反射ミラー34Aおよび前面ガラス36Aは、第1の実施の形態における反射ミラー14Aおよび前面ガラス16Aと同様の材料より形成されるものである。
また、光源ユニット30Aの光源ユニット形成体301Aにおいては、第1の実施の形態における水銀ランプ12Aおよび反射ミラー14Aと同様の構成によって、水銀ランプ32Aが例えば楕円球面状の反射面を有する反射ミラー34A内に組み込まれて配設されている。
さらに、図5において、343Aは、超高圧水銀ランプ32Aの陽極に係る封止管部と反射ミラー34Aのホルダー342Aとを固定する接着剤である。
この光源ユニット群40aにおいては、縦方向(図5において上下方向)に一列に並んで光源ユニット30A〜30Eが配設されており、具体的には、光源ユニット形成体301A〜301Eが、連続する光源ユニット形成体配置用面に沿って並んで配置されると共に反射ミラー34A〜34Eの周壁における光出射方向の前方部分の外周面に接するよう、前記光源ユニット形成体配置用面に沿って伸びる光源ユニット形成体保持部材37によって、共通に保持されている。
また、矩形状の前面ガラス36A〜36Eが、水銀ランプ32A〜32Eから放射される光を投射するための当該水銀ランプ32A〜32Eに対応して形成された矩形状の開口35A〜35Eを有する、連続する前面ガラス配置用面に沿って伸びる前面ガラス保持部材38によって、当該前面ガラス配置用面に沿って並んで配置されると共に当該開口35A〜35Eを塞ぐ状態に、共通に保持されている。
そして、前面ガラス配置用面と光源ユニット形成体配置用面とが一定の離間距離で離間すると共に、前面ガラス36A〜36Eがそれぞれ光源ユニット形成体301A〜301Eに対応するよう、前面ガラス保持部材38が光源ユニット形成体保持部材37に対して配置されており、これにより、光源ユニット群40aにおいて、光源ユニット形成体保持部材37により保持された光源ユニット形成体301A〜301Eよりなる光源ユニット形成体群と、前面ガラス保持部材38により保持された前面ガラス36A〜36Eよりなる前面ガラス群との間の層状の空間により、例えば少なくとも光源ユニット30Aの水銀ランプ32Aから放射される紫外光が隣接する光源ユニット30Bの水銀ランプ32Bまで到達可能な紫外光通過部R2が形成されている。
この例の光照射装置においては、30の光源ユニット30A〜30Z,30α〜30δにおける光源ユニット形成体の各々が共通の光源ユニット形成体保持部材37に保持されると共に、光源ユニット30A〜30Z,30α〜30δにおける前面ガラスの各々が共通の前面ガラス保持部材38に保持されている。図5において、37aは光源ユニット形成体保持部材37の外縁部分に形成された外縁突出部であって、38aは前面ガラス保持部材38の外縁部分に形成された外縁突出部であって、外縁突出部37a,38aが互いに接する状態とされている。
光源ユニット群40aの前面ガラス保持部材38に保持された前面ガラスの間、つまり前面ガラス36A,36Bの間、前面ガラス36B,36Cの間、前面ガラス36C,36Dの間、前面ガラス36D,36Eの間には、各々冷却風用開口39が設けられており、この冷却風用開口39は、例えば金網などの通風性を有する材料により塞がれている。このような構成とされていることにより、冷却風を反射ミラー34A〜34Eの後端の中央位置に形成された中央開口341A〜341Eを介してホルダー342A〜342Eに流通させることによって、水銀ランプ32A〜32Eの過熱を抑止することができる。
この例の光照射装置の制御手段は、第1の実施の形態における制御手段26による制御と同様の構成の制御を行うものである。すなわち、例えば第1の光源ユニットの水銀ランプが先行して点灯された状態で、他の複数の光源ユニットの水銀ランプの点灯用動作が順次に開始されるよう、これらに係る点灯装置が制御されて、すべての光源ユニット30A〜30Z,30α〜30δに係る水銀ランプ32A〜32Z,32α〜32δが点灯される。
このような光照射装置においては、メインスイッチ(図示せず)が投入されると、先ず、例えば光源ユニット30Aの点灯装置31Aに直流電源から点灯用の電力が供給され、制御手段から、当該点灯装置31Aに対して、光源ユニット30Aに係る水銀ランプ32Aの点灯用動作を開始するための起動信号が入力され、この起動信号を受けることによって、点灯装置31Aの起動回路に始動用電圧が印加されて高圧パルスが発生され、これの作用により水銀ランプ32Aが点灯される。
このとき、当該水銀ランプ32Aから反射ミラー34Aを介して放射された紫外光のうち、前面ガラス36Aを透過せずに当該前面ガラス36Aの内表面で表面反射された光が、当該光源ユニット30Aに隣接する光源ユニット30Bの水銀ランプ32Bに照射される。具体的には、紫外光が、光源ユニット30Aの水銀ランプ32Aの陽極および陰極の間に生じたアークの陰極の近傍に形成されるアーク輝点から、陽極の先端、反射ミラー34Aの端部、前面ガラス36A、紫外光通過部R2、光源ユニット30Bの反射ミラー34Bをこの順に介して光源ユニット30Bに係る水銀ランプ32Bに照射される。
そして、水銀ランプ32Bにおいては、紫外光が照射されることによりいわゆる紫外光のアシスト効果が発揮された状態において、制御手段から水銀ランプ32Bの点灯用動作が開始されるよう、水銀ランプ32Bに係る点灯装置31Bに対して起動信号が入力されて点灯装置31Bの起動回路に始動用電圧が印加されて高圧パルスが発生され、これにより水銀ランプ32Bが点灯され、さらに、この水銀ランプ32Bと同様にして、先行して点灯された水銀ランプ32B〜32Z,32α〜32γよりの紫外光が照射されて紫外光のアシスト効果が発揮された状態において水銀ランプ32C〜32Z,32α〜32δの点灯用動作が行われて点灯され、これにより、すべての水銀ランプ32A〜32Z,32α〜32δの点灯が完了する。
以上説明したような光照射装置においては、第1の実施の形態の光照射装置と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の第2の実施の形態について具体的に説明したが、本実施の形態は上記の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、すべての水銀ランプの点灯用動作を1つずつ順次に開始させることに限定されず、1つの水銀ランプが点灯された後に、他の複数の水銀ランプの点灯用動作を一斉に開始してもよく、また、1つの水銀ランプを先行して点灯させ、当該先行して点灯された水銀ランプに隣接する水銀ランプの1つまたは2つ以上の点灯用動作を追従して開始させて点灯させ、さらに、その時点で点灯された水銀ランプに隣接すると共に未だ点灯用動作が開始されていない水銀ランプの1つまたは2つ以上の点灯用動作を開始させる操作を、すべての水銀ランプが点灯されるまで繰り返して行い、これによりすべての水銀ランプを点灯させてもよい。
また例えば、先行して点灯されるべき水銀ランプは、特定の位置に配設されたものに限定されず、複数の水銀ランプからランダムに選択することができる。
<実施例1>
図1〜図3に示す構成と同様の構成を有する、2つの光源ユニットが配設された光照射装置を作製した。すなわち、各々起動回路および給電回路を有する点灯装置を具えた光源ユニットが横に2つ並ぶ状態に配設されると共に、直流電源、商用電源および制御手段が共通に1つ設けられたものである。光源ユニットに具えられた超高圧水銀ランプは、定格電力が200W、水銀が0.13mg/mm3 、臭素ガスが1×10-3μmol/mm3 の封入量で封入されていると共に、アルゴンガスが20kPaの封入圧で封入されており、電極間距離が1.4mmのものである。
水銀ランプの点灯用動作においては、制御手段からの起動信号の入力により光源ユニットの各々の点灯装置には370Vの始動用電圧が印加され、起動回路において点灯用動作の開始から10ms後に1回目、100ms後に2回目、以降100ms毎に15kV、500kHzの高圧パルスを発生させた。ただし、起動回路は、点灯用動作の開始から2秒後に停止させ、その時点で点灯装置において水銀ランプの安定な点灯時に感知されるランプ電圧およびランプ電流の検知を行い、当該水銀ランプが点灯していない場合には、不点灯のシグナルを出した。また、起動回路は、ランプ電圧およびランプ電流が感知された時点で停止させた。
この光照射装置を用いて、一方の光源ユニットの水銀ランプが安定に点灯している状態において、他方の光源ユニットの水銀ランプの点灯用動作を行う点灯実験を100回行い、各々の点灯するまでの時間を測定した。結果を図6のグラフに示す。
図6において、横軸は時間(ms)を示し、縦軸は点灯確率(%)を示す。ここに「点灯確率」とは、「ある時間における、すべての超高圧水銀ランプのうちの安定に点灯している超高圧水銀ランプの割合」を意味し、点灯確率が100%となる時間が短いほど、光照射装置として点灯性がよいと判断される。
<比較例1>
実施例1に使用した光照射装置と同様の構成の光照射装置を用いて、一方の光源ユニットの水銀ランプを消灯させた状態としたことの他は実施例1と同様にして点灯実験を100回行い、各々の点灯するまでの時間を測定した。結果を図6のグラフに示す。
図6の結果から明らかなように、実施例1に係る光照射装置においては、点灯用動作の開始(図6において時間0ms)から10msの時点において90%の点灯確率が得られ、100msの時点において100%の点灯確率が得られ、従って、点灯用動作の開始から100msですべての水銀ランプが点灯することが確認された。これは、すべての水銀ランプが1回目あるいは2回目に発生される高圧パルスを受けて点灯したことを示している。
一方、比較例1の隣接する水銀ランプの紫外光によるアシスト効果が得られない水銀ランプによる光照射装置においては、点灯用動作の開始から100msの時点において約30%の点灯確率しか得られず、1000msの時点においても約80%の点灯確率しか得られなかった。
<実施例2>
図4および図5に示す構成の光照射装置を作製した。すなわち、各々起動回路および給電回路を有する点灯装置を具えた光源ユニット(30A〜30Z,30α〜30δ)を、横に6つ、縦に5つ並ぶ状態に配設すると共に、直流電源、商用電源および制御回路を共通に1つ設けた。光源ユニット(30A〜30Z,30α〜30δ)に具えられた超高圧水銀ランプ(32A〜32Z,32α〜32δ)は、定格電力が200W、水銀が0.13mg/mm3 、臭素ガスが1×10-3μmol/mm3 の封入量で封入されていると共に、アルゴンガスが20kPaの封入圧で封入された、電極間距離が1.4mmのものである。
水銀ランプを点灯する際には、制御手段からの起動信号の入力により光源ユニットの各々の点灯装置には370Vの始動用電圧を印加し、起動回路において点灯用動作の開始から10ms後に1回目、以降100ms毎に15kV、500kHzの高圧パルスを発生させた。ただし、起動回路は、点灯用動作の開始から3秒後に一度停止させ、その時点で点灯装置においてランプ電圧およびランプ電流の検知を行い、当該水銀ランプが点灯していない場合には、再度点灯用動作を行い、この2度目の点灯用動作においても水銀ランプが点灯しなかった場合は、不点灯のシグナルを出した。また、起動回路は、ランプ電圧およびランプ電流が感知された時点で停止させた。
この光照射装置を用いて、図7のフローチャートに示されるように、先ず、上から3段目、左から3列目の光源ユニット(30M)の水銀ランプ(32M)を点灯させ、この水銀ランプ(32M)の安定な点灯が確認された5秒後に、一斉に残りの29の水銀ランプ(32A〜32L、32N〜32Z、32α〜32δ)の点灯用動作を開始させるよう制御手段によって各々の光源ユニット(30A〜30Z,30α〜30δ)に係る点灯装置を制御し、安定に点灯した水銀ランプの数を求める点灯数試験(1)を5回行った。結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例2に使用した光照射装置と同様の構成のものを用い、先ず、左上端の水銀ランプ(32A)を点灯させ、安定な点灯が確認された5秒後に、最上列の水銀ランプ(32F,32K,32P,32U,32Z)を左から右へ1秒ごとに順に点灯用動作を開始させ、次いで上から2段目の水銀ランプ(32B,32G,32L,32Q,32V,32α)を左から右へ1秒ごとに順に点灯用動作を開始させ、次いで3段目の水銀ランプ(32C,32H,32M,32R,32W, 32β)を左から右へ1秒ごとに順に点灯用動作を開始させ、次いで4段目の水銀ランプ(32D,32I,32N,32S,32X,32γ)を左から右へ1秒ごとに順に点灯用動作を開始させ、次いで5段目の水銀ランプ(32E,32J,32O,32T,32Y,32δ)を左から右へ1秒ごとに順に点灯用動作を開始させるよう制御手段によって各々の光源ユニット(30A〜30Z,30α〜30δ)に係る点灯装置を制御し、安定に点灯した水銀ランプの数を求める点灯数試験(2)を5回行った。結果を表1に示す。
<比較例2>
各々の光源ユニット(30A〜30Z、30α〜30δ)の水銀ランプ(32A〜32Z、32α〜32δ)が個別に箱内にて遮光され、放射する紫外光が互いの水銀ランプに入射することがない状態とされたことの他は実施例2に使用した光照射装置と同様の構成のものを用い、一斉にすべての水銀ランプ(32A〜32Z、32α〜32δ)の点灯用動作を開始させるよう制御手段によって制御し、安定に点灯した水銀ランプの数を求める点灯数試験(3)を5回行った。結果を表1に示す。
以上の表1の結果から明らかなように、実施例2に係る光照射装置においては、30の水銀ランプのうち、光照射装置の外縁部に配置された水銀ランプで点灯されないものが1つ、あるいは2つ発生した他は、殆どの水銀ランプが点灯することが確認された。これは、殆どの水銀ランプは各々の点灯用動作の開始から1回目の高圧パルスによって点灯したが、先行して点灯された水銀ランプ(32M)からの紫外光によるアシスト効果が、外縁部に配置された水銀ランプでは十分に得られなかったためこのような水銀ランプが点灯しにくく、何回かの高圧パルスを発生させる過程で始動用電圧に起因して発生するノイズにより点灯用動作が強制的に中断されたものと推察される。
実施例3に係る光照射装置においては、5回の点灯試験のいずれにおいても、すべての水銀ランプが点灯することが確認された。これは、点灯されるべき29の水銀ランプのすべてが、各々に隣接する水銀ランプの少なくとも1つが先行して点灯された状態において点灯用動作が開始されたために、紫外光によるアシスト効果が確実に得られたためと推察される。
一方、比較例2に係る光照射装置においては、点灯した水銀ランプは15〜20であった。点灯されなかった水銀ランプについて、その要因は水銀ランプ自体の不具合によるものではなく、当該水銀ランプまたは他の水銀ランプの起動回路から発せられた高圧パルスによって生じたノイズが、強制的に起動回路を停止させて点灯用動作を中断させたものと推察される。
このノイズの影響については、定かではないが、同じ商用電源から電力を供給された例えば2つの点灯装置の一方が安定に動作している状態、すなわち水銀ランプが安定に点灯している状態において、他方において点灯用動作が行われて起動回路に高圧パルスを発生させても、そのノイズが前記一方の点灯装置に与える影響は少ないが、両方においてそれぞれ点灯用動作が進行させて高圧パルスを発生させている状態では、片方もしくは両方の起動回路が強制的に停止される確率が高くなると考えられる。
本発明の光照射装置の一例における構成を部分的に示す説明用斜視図である。 図1の光照射装置における第1の光源ユニットおよび第2の光源ユニットを、光軸を含む平面で切断して示す説明用断面図である。 本発明の光照射装置における電気回路の構成の一例を示す回路図である。 本発明の光照射装置の他の例における構成を示す説明用正面図である。 図4の光照射装置のX−X線断面を示す説明用断面図である。 実施例1および比較例1の結果を示すグラフである。 図4の光照射装置を点灯する際の手順を示すフローチャートである。 従来の光照射装置を組み込んで構成された露光装置の一例を示す説明用概略図である。
符号の説明
10A,10B,10C 光源ユニット
12A,12B,12C 超高圧水銀ランプ
121A,121B 陽極
122A,122B 陰極
123A,123B,124A,124B 封止管部
125A,125B 発光管部
126A,126B バルブ
127A,127B,128A,128B 外部リード棒
129A,129B 給電用ケーブル
14A,14B 反射ミラー
141A,141B 中央開口
142A,142B ホルダー
16A,16B 前面ガラス
181A〜184A,181B〜184B 紫外光通過用切欠き
20A〜20C 点灯装置
21A〜21C 給電回路
22A〜22C 起動回路
24 直流電源
25 商用電源
26 制御手段
30A〜30Z、30α〜30δ 光源ユニット
301A〜301E 光源ユニット形成体
31A〜31E 点灯装置
32A〜32Z、32α〜32δ 超高圧水銀ランプ
34A〜34E 反射ミラー
341A〜341E 中央開口
342A〜342E ホルダー
343A〜343E 接着剤
35A〜35E 開口
36A〜36E 前面ガラス
37 光源ユニット形成体保持部材
37a 外縁突出部
38 前面ガラス保持部材
38a 外縁突出部
39 冷却風用開口
40a〜40f 光源ユニット群
50 光源ユニット
50A 超高圧水銀ランプ
50B 反射ミラー
51 折り返しミラー
53 インテグレーターレンズ
R1,R2 紫外光通過部

Claims (4)

  1. 超高圧水銀ランプと、当該超高圧水銀ランプからの光を反射する反射ミラーと、反射ミラーの光出射方向に配置された前面ガラスとを具える光源ユニットの複数が、互いに同一方向に向かって光を放射する状態に並んで配設されると共に、少なくとも第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプおよび当該第1の光源ユニットに隣接して配設された第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプの点灯用動作がこの順に開始されるよう、前記第1の光源ユニットおよび前記第2の光源ユニットに係る点灯装置を制御する制御手段が具えられた光照射装置であって、
    光源ユニットの超高圧水銀ランプは、0.08mg/mm3 以上の水銀が封入されたものであり、
    前記第1の光源ユニットと前記第2の光源ユニットとの間に、先行して点灯される当該第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプから放射される紫外光が、追従して点灯される当該第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプに到達可能な紫外光通過部が形成されており、
    前記第1の光源ユニットの反射ミラーに形成された紫外光通過用切欠きと、前記第2の光源ユニットの反射ミラーに形成された紫外光通過用切欠きとが互いに対向する状態とされることにより、前記紫外光通過部が形成されていることを特徴とする光照射装置。
  2. 超高圧水銀ランプと、当該超高圧水銀ランプからの光を反射する反射ミラーと、反射ミラーの光出射方向に配置された前面ガラスとを具える光源ユニットの複数が、互いに同一方向に向かって光を放射する状態に並んで配設されると共に、少なくとも第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプおよび当該第1の光源ユニットに隣接して配設された第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプの点灯用動作がこの順に開始されるよう、前記第1の光源ユニットおよび前記第2の光源ユニットに係る点灯装置を制御する制御手段が具えられた光照射装置であって、
    光源ユニットの超高圧水銀ランプは、0.08mg/mm 3 以上の水銀が封入されたものであり、
    前記第1の光源ユニットと前記第2の光源ユニットとの間に、先行して点灯される当該第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプから放射される紫外光が、追従して点灯される当該第2の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプに到達可能な紫外光通過部が形成されており、
    連続する光源ユニット形成体配置用面に沿って隣接して配置された、第1の光源ユニットの超高圧水銀ランプおよび反射ミラーよりなる第1の光源ユニット形成体、および第2の光源ユニットの超高圧水銀ランプおよび反射ミラーよりなる第2の光源ユニット形成体よりなる光源ユニット形成体群と、前記光源ユニット形成体配置用面と一定の離間距離で離間した前面ガラス配置用面に沿って配置された、第1の光源ユニットの前面ガラスおよび第2の光源ユニットの前面ガラスよりなる前面ガラス群との間の空間により、前記紫外光通過部が形成されていることを特徴とする光照射装置。
  3. 前記制御手段は、第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプが点灯された後に、他の複数の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプの点灯用動作が順次に開始されるよう、前記第1の光源ユニットおよび前記他の複数の光源ユニットに係る点灯装置のそれぞれを制御するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射装置。
  4. 前記制御手段は、第1の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプが点灯された後に、1〜10秒間の間隔で他の複数の光源ユニットに係る超高圧水銀ランプの点灯用動作が順次に開始されるよう、前記第1の光源ユニットおよび前記他の複数の光源ユニットに係る点灯装置のそれぞれを制御するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射装置。
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