JPH0969355A - 高圧放電ランプ,点灯装置および照明装置 - Google Patents

高圧放電ランプ,点灯装置および照明装置

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JPH0969355A
JPH0969355A JP22431895A JP22431895A JPH0969355A JP H0969355 A JPH0969355 A JP H0969355A JP 22431895 A JP22431895 A JP 22431895A JP 22431895 A JP22431895 A JP 22431895A JP H0969355 A JPH0969355 A JP H0969355A
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JP
Japan
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discharge lamp
pressure discharge
tube
arc tubes
tubes
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Application number
JP22431895A
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English (en)
Inventor
Takayuki Aoki
貴之 青木
Kazuyoshi Okamura
和好 岡村
Kazuo Uchida
一生 内田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】再始動時の相対輝度と演色性とを共に向上させ
ることができる。 【解決手段】アマルガムを含む放電媒体を封入した気密
容器およびこの気密容器内で放電を発生させる一対の電
極8,8とをそれぞれ有し、交互に点灯される複数の発
光管4,5と;複数の発光管4,5を内蔵する外管3
と;外管3内で複数の発光管4,5を給電自在に支持す
る一対のサポートワイヤ10a,10bと;外管3に装
着されてサポートワイヤ10a,10bに給電する口金
2と;外管3内で複数の発光管4,5の少なくとも端部
を覆う中管17と;を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外管内に複数本の交
互点灯の発光管を収容した高圧ナトリウム等の高圧放電
ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より高圧ナトリウムランプでは、演
色性の向上のために種々のランプが提案されており、例
えば特開昭59−167951号公報には外管と1本の
発光管との間に、赤外線反射膜を形成した中間バルブを
設けた高圧ナトリウムランプが記載されている。
【0003】また、特開昭59−191255号公報に
は、1本の発光管の一端部または両端部を覆う保温体を
設けた高圧ナトリウムランプ(金属蒸気放電灯)が記載
されている。
【0004】さらに、特開昭62−71161号公報に
は1本の発光管を、両端部が拡散ガラスで中央部が透明
ガラスでなる外筒で覆った高圧ナトリウムランプ(高圧
金属蒸気放電灯)が記載されている。
【0005】そして、これら従来の高圧放電ランプによ
れば、外管内の1本の発光管を、中間バルブや保温体、
外筒により覆っているので、発光管の保温性を高めて、
発光管の最冷部の温度を上昇させてナトリウム(Na)
蒸気圧を高め、演色性を向上させることができる。
【0006】しかし、一般に、この種の高圧ナトリウム
ランプ等の高圧放電ランプでは、発光管が1本しかない
ので、点灯中には、当該発光管内の内圧が1気圧以上に
なる。このためにランプ消灯後、再始動(点灯)させる
場合には、この1本の発光管がある程度冷却して発光管
内部の水銀や封入発光金属が凝集し、内圧が下がるのを
待機する必要がある。例えば、外部に始動器をもつ高圧
ナトリウムランプの場合は再始動時間として約1分、メ
タルハライドランプの場合は10分以上も待たなければ
ならず、しかも再始動しても安定点灯状態に達するまで
らにはさらに数分待たなければならない。
【0007】したがって、例えば一瞬の停電などがある
と、白熱電球や蛍光ランプの場合は直ちに復帰点灯する
が、高圧ナトリウムランプの場合はフルパワーを発揮す
るまで10分以上待たなければならず、道路照明、トン
ネル内照明等に用いた場合は不便である。
【0008】これを改善するため、USP4,287,
454号明細書に記載されているように、外管内に2本
の発光管を収容し、これら発光管を電気的に並列に接続
した高圧ナトリウムランプが提案されている。
【0009】このようなランプの場合は、正常時にはい
ずれか一方の発光管が点灯しており、一瞬の停電等によ
り消灯して停電が解消された時には、これまで点灯して
いた発光管は内部圧力が高いので、即時には再点灯せ
ず、内部圧力の低い他方の発光管が点灯する。この場
合、他方の発光管は一方の発光管の点灯時に予熱されて
おり、若干内部圧力が上がっているので、2〜3分で安
定点灯状態に達する。よって、再始動時間がきわめて短
く、前記の道路照明やトンネル内照明に好都合である。
【0010】しかも、このようなランプは、一方の発光
管が点灯困難に陥っても他方の発光管が点灯するので、
ランプ寿命が大幅に延び、理論的には1本の発光管を収
容したタイプのランプに比べ2倍の寿命になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに2本の発光管を備えた従来の高圧ナトリウムランプ
では2本の発光管の最冷部をなす箇所を予熱し、その保
温性を高める手段がないので、最冷部を十分に昇温して
ナトリウム蒸気圧を十分に昇圧することができない。こ
のために、演色性が劣るうえに、停電等のように、比較
的短時間による消灯後の再始動時の光束の立上りが低
く、安定点灯時の光束に対する相対光束が低いという課
題がある。
【0012】そこで本発明の目的は、再始動時の相対光
束と演色性とを共に向上させることができる高圧放電ラ
ンプ,点灯装置および照明装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
アマルガムを含む放電媒体を封入した気密容器およびこ
の気密容器内で放電を発生させる一対の電極とをそれぞ
れ有し、交互に点灯される複数の発光管と;複数の発光
管を内蔵する外管と;外管内で複数の発光管を給電自在
に支持する支持構体と;外管に装着されて支持構体に給
電する受電部と;一方の発光管の端部を、他方の発光管
の点灯時の発熱により予熱させる構成と;を具備してい
る。
【0014】請求項2記載の発明は、アマルガムを含む
放電媒体を封入した気密容器およびこの気密容器内で放
電を発生させる一対の電極とをそれぞれ有し、交互に点
灯される複数の発光管と;複数の発光管を内蔵する外管
と;外管内で複数の発光管を給電自在に支持する支持構
体と;外管に装着されて支持構体に給電する受電部と;
一方の発光管の端部を、他方の発光管の点灯時の発熱に
より予熱させる構成と;を具備している。
【0015】したがって、これらの発明によれば、一方
の発光管が点灯中に例えば停電等が発生すると、この点
灯中の発光管が消灯する。しかも、これまで点灯中であ
った一方の発光管の内圧は1気圧以上に昇圧しているの
で、再始動時には再点灯せず、これまで待機のために消
灯中の発光管は内圧が低いために直ちに点灯する。しか
も、この待機中であった他方の発光管の最冷部となる端
部は一方の点灯中の発光管の発熱により予熱されてお
り、ナトリウム蒸気圧を予め高めているので、この待機
中の発光管の再始動時には、定格点灯等の安定時の光束
に対する再始動時の光束の比である相対光束を向上させ
ることができると共に、演色性を向上させることができ
る。なお、この予熱によれば、点灯中の発光管のように
内圧が1気圧以上に昇圧して再始動(再点灯)が困難な
状態に陥る温度までは加熱されないので、待機中の発光
管を直ちに点灯させることができる。
【0016】請求項3記載の発明は、アマルガムを含む
放電媒体を封入した気密容器およびこの気密容器内で放
電を発生させる一対の電極とをそれぞれ有し、交互に点
灯される複数の発光管と;複数の発光管を内蔵する外管
と;外管内で複数の発光管を給電自在に支持する支持構
体と;外管に装着されて支持構体に給電する受電部と;
外管内で複数の発光管の少なくとも端部を覆う中管と;
を具備している。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載の高
圧放電ランプにおいて、中管が支持構体により支持され
る石英ガラス製の円筒体である。
【0018】したがってこれらの発明によれば、点灯中
の一方の発光管の発熱が、外管内で四散するのを中管に
より有効に防止ないし低減できるので、この点灯中の発
光管の発熱により他方の消灯中の発光管の少なくとも最
冷部を予熱する効率を高めると共に、その保温性を高め
ることができる。
【0019】このために、消灯中の他方の発光管のナト
リウム蒸気圧を高効率で予め高めておくことができるの
で、その再始動時の相対光束と演色性とを共に向上させ
ることができる。しかも、保温性が高いので、再始動ま
での時間が長い場合でも、かかる効果を持続させること
ができる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の高圧放電ランプにおいて、中管の内面または外面
に、可視光線を透過させる一方、赤外線を反射させる赤
外線反射膜を形成している。
【0021】したがってこの発明によれば、点灯中の一
方の発光管からの光のうち、可視光を透過させて、赤外
線のみを中管の赤外線反射膜により選択的に、他方の消
灯中の発光管の少なくとも最冷部に反射させて予熱させ
ることができるので、この最冷部を予熱する際の効率を
向上させることができると共に、その保温性を高めるこ
とができる。
【0022】請求項6記載の発明は、アマルガムを含む
放電媒体を封入した気密容器およびこの気密容器内で放
電を発生させる一対の電極とをそれぞれ有し、アマルガ
ム溜近傍の最冷部をなす箇所同士が互いに隣り合うよう
に近接した状態で並設されて、交互に点灯される複数の
発光管と;複数の発光管を内蔵する外管と;外管内で複
数の発光管を給電自在に支持する支持構体と;外管に装
着されて支持構体に給電する受電部と;を具備する。
【0023】したがってこの発明によれば、一方の点灯
中の発光管の最冷部と他方の消灯中の発光管の最冷部と
が近接しているので、その点灯中の発光管の最冷部によ
り他方の消灯中の発光管の最冷部を予熱する際の効率を
上げることができる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項6記載の高
圧放電ランプにおいて、複数の発光管の最冷部をなす箇
所を共に覆う被覆体;を具備している。
【0025】したがってこの発明によれば、複数の発光
管の最冷部同士を被覆体により共に被覆するので、一方
の点灯中の発光管の最冷部の発熱が四散するのを被覆体
により防止ないし低減できるので、一方の消灯中の発光
管の最冷部による他方の消灯中の発光管の最冷部を予熱
する際の効率と保温性とをさらに一段と高めることがで
きる。
【0026】請求項8記載の発明は、アマルガムを含む
放電媒体を封入した気密容器およびこの気密容器内で放
電を発生させる一対の電極とをそれぞれ有し、アマルガ
ム溜近傍の最冷部をなす箇所同士が軸方向で互いに反対
側に位置するように近接した状態で並設されて、交互に
点灯される複数の発光管と;複数の発光管を内蔵する外
管と;外管内で複数の発光管を給電自在に支持する支持
構体と;外管に装着されて支持構体に給電する受電部
と;を具備する。
【0027】したがってこの発明によれば、点灯中の一
方の発光管の端部の発熱により、他方の消灯中の発光管
の最冷部を予熱することができるので、他方の消灯中の
発光管の再始動時の相対光束と演色性とを共に向上させ
ることができる。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項6ないし8
のいずれか一記載の高圧放電ランプにおいて、複数の発
光管の気密容器同士を接触させた状態で並設したことを
特徴とする。
【0029】したがってこの発明によれば、複数の発光
管の気密容器であるバルブ同士を接触させているので、
一方の点灯中の発光管のバルブの発熱を他方の消灯中の
発光管のバルブに効率よく熱伝導させることができる。
このために、一方の点灯中の発光管の発熱により、他方
の発光管を高効率で予熱することができる。
【0030】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
高圧放電ランプにおいて、複数の発光管の気密容器同士
を耐熱性接着剤により固着した。
【0031】したがってこの発明によれば、複数の発光
管が点灯時の発熱等により高温に昇温した場合でも、こ
れら発光管の気密容器同士の剥離を耐熱性接着剤により
有効に防止することができる。
【0032】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
高圧放電ランプにおいて、複数の発光管の気密容器同士
を焼結により一体に形成した。
【0033】したがってこの発明によれば、複数の発光
管が点灯時の発熱等により高温に昇温した場合でも、こ
れら発光管の気密容器同士が一体に焼結されているの
で、これらの剥離を有効に防止することができる。
【0034】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
11のいずれか一記載の高圧放電ランプにおいて、各発
光管の軸方向両端部を保持する一方、支持構体の一対の
サポートワイヤ間に架設されて支持される電気的かつ熱
的絶縁材よりなるホルダー;を具備する。
【0035】したがってこの発明によれば、一方の点灯
中の発光管の発熱が支持構体の一対のサポートワイヤに
放熱(熱逃げ)されるのを、セラミックス等の電気的か
つ熱的絶縁材よりなるホルダーにより低減することがで
きるので、一方の点灯中の発光管の発熱により、他方の
発光管を高効率で予熱することができる。
【0036】請求項13記載の発明は、請求項1ないし
11のいずれか一記載の高圧放電ランプにおいて、支持
構体の一対のサポートワイヤ間に電気・熱的絶縁体を介
してそれぞれ架設されて、各発光管の一対の電極に電気
的にそれぞれ接続される各電気導入体にさらに電気的か
つ機械的に接続されて、各発光管を一対のサポートワイ
ヤにより給電自在に支持させる細径の一対の電気導入
線;を具備している。
【0037】したがってこの発明によれば、複数の発光
管を一対のサポートワイヤにより給電自在に支持させる
一対の電気導入線を細くしているので、これら電気導入
線を介して点灯中の発光管の発熱が一対のサポートワイ
ヤに逃げる(放熱)熱量を低減することができる。この
ために、一方の点灯中の発光管の発熱により、他方の発
光管を高効率で予熱することができる。
【0038】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の高圧放電ランプにおいて、各電気導入線は、その両外
端部を電気・熱絶縁体をそれぞれ介してサポートワイヤ
に固着されており、これら両電気・熱絶縁体の中間部に
て電気的に接続せしめた導電性細線を一対のサポートワ
イヤに電気的に接続させている。
【0039】したがってこの発明によっても、点灯中の
発光管の発熱がサポートワイヤへ逃げるのを、ワイヤー
両端の電気・熱絶縁体により低減することができる。
【0040】請求項15記載の発明は、請求項1ないし
14のいずれか一記載の高圧放電ランプにおいて、放電
媒体がナトリウム,水銀および希ガスである。
【0041】したがって、この発明は高圧ナトリウムラ
ンプである。
【0042】請求項16記載の点灯装置と、請求項17
記載の照明装置は、共に、請求項1ないし15のいずれ
か一記載の高圧放電ランプを具備しているので、これら
とほぼ同様の作用効果を奏する。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図13に基づいて説明する。なお、図1〜図13中、
同一または相当部分には同一符号を付している。
【0044】図1は本発明の第1の実施形態に係る高圧
ナトリウムランプの正面図、図2はその点灯回路の回路
図であり、これらの図において、高圧ナトリウムランプ
1は硬質ガラス製で一端に口金2を設けた例えばBT形
の外管3内に、2本の発光管4,5を収容している。外
管3内は例えば1/10000Torr程度の高真空に保た
れる。口金2は、シェル2aとアイレット端子2bを有
するねじ込み形口金である。
【0045】発光管4,5は、それぞれ多結晶アルミナ
または単結晶アルミナなどの透光性セラミックチューブ
からなる気密容器であるバルブの軸方向両端部の図示し
ない貫通孔に、ニオビウム(Nb)またはこれとジルコ
ニウム(Zr)との合金等からなる各電気導入体6,7
の端部を気密に接合し、これら各電気導入体6,7の内
端部に主電極8…(図2にも示す)をそれぞれ固着して
電気的に接続している。各発光管4,5には、適量のナ
トリウムと水銀(Hg)とキセノンガス(Xe)等の希
ガスとを封入して、バルブの軸方向一端部にはHgアマ
ルガムが溜められて最冷部となるアマルガム溜を形成す
るようになっている。
【0046】そして、2本の発光管4,5同士は相互に
接触されて並設され、これらの各発光管4,5の各電気
導入体6,6,7,7の外面に、ニオビウムやタンタル
などの耐熱性金属からなるコネクタ9a,9bをスポッ
ト溶接等により電気的かつ機械的に接続している。各コ
ネクタ9a,9bは図1中左右一対のサポートワイヤ1
0a,10bに、スポット溶接等により電気的かつ機械
的に接続され、各コネクタ9a,9bを介して各サポー
トワイヤ10a,10bに、各発光管4,5の各電気導
入体6,7を電気的に接続すると共に、各発光管4,5
を各サポートワイヤ10a,10bにより機械的に支持
させている。
【0047】サポートワイヤ10a,10bは導電ワイ
ヤからなり、上端部が絶縁ブリッジ11で相互に連結さ
れており、これら上端部は弾性板12a,12bを介し
て外管3のトップ部内面に弾性的に係止されている。
【0048】サポートワイヤ10a,10bの下端部
は、封着支持線13a,13bに溶接されており、これ
ら封着支持線13a,13bは外管3のステム14に封
着されている。これら封着支持線13a,13bは外部
導線15a,15bにより口金2のシェル2aおよびア
イレット端子2bに接続されている。
【0049】そして、各発光管4,5の外面には、軸方
向に沿って始動補助のための近接導体16a,16bを
設けている。これら近接導体16a,16bは例えばク
ランク状に折曲されてその一部を発光管4,5の外面に
添設し、それぞれ上下両端部をサポートワイヤ10a,
10bに溶接している。
【0050】そして、互いに接触させて並設された2本
の発光管4,5のほぼ全長を、例えば透光性石英ガラス
により円筒状に形成された中管17により覆っており、
一方の発光管、例えば4の点灯時に、その発熱により、
待機中の発光管5のアマルガム溜近傍の最冷部となる箇
所を効率的に予熱させると共に、その保温性を高めるよ
うになっている。したがって、これら発光管4,5の最
冷部となる端部を少なくとも覆うように中管17を構成
してもよい。中管17は図1中、上下一対の固定バンド
18a,18bにより一対のサポートワイヤ10a,1
0bに固定される。なお、図1中、19はゲッターであ
る。
【0051】このような構成のランプは、図2に示す点
灯回路20に接続されて使用される。点灯回路20は交
流電源21に接続されたチョークコイル形安定器22と
公知であるから詳しい構成を省略したが前記安定器22
に関連して設けられた始動パルス発生装置23を備えて
いる。すなわち、始動パルス発生装置23の作動によ
り、安定器22の両端に始動用のパルス電圧を発生する
ものである。なお、始動パルス発生装置23としては、
別個にパルストランスを有し、このトランスの出力をラ
ンプに印加するようなものであっても良い。このような
ものも当該技術分野では周知である。
【0052】このような点灯回路20は、ランプ1の始
動時には電源電圧にパルスPを重畳してランプに印加す
る。この場合、交流電圧の正および負にそれぞれ高圧パ
ルスが加えられ、つまり始動パルスは半サイクル毎に交
互に発生する。そして、ランプ1においては、近接導体
16aまたは16bに負のパルスが加えられた時に、こ
の近接導体16a,16b側にある発光管4または5が
始動し易い性質があるので、例えば口金2のアイレット
端子2bに正のパルスが印加された場合は、一方の近接
導体16aがマイナスとなり、したがってこれに接近し
ている発光管4が始動する。
【0053】逆に、口金2のシェル2aに正のパルスが
印加された場合は、他方の近接導体16bがマイナスと
なり、したがってこれに接近している発光管5が始動す
る。
【0054】このように、近接導体16aと16bに正
のパルスが印加される確率は50%ずつであり、したが
って始動時に各発光管4,5が始動する確率は50%ず
つになる。この比率は、点灯回数が増えるに応じて均等
化されることになり、したがって、一方の発光管4また
は5が偏って集中的に始動されることがなくなる。
【0055】このため、一方の発光管の使用頻度が高く
なるのが防止され、一方の発光管4または5でナトリウ
ムの消失が進んでランプ電圧の上昇が発生したり、早期
に劣化する等の不具合がなくなり、実質的に1本の発光
管を収容したランプに比べて寿命が2倍に延びることに
なる。
【0056】また、一方の発光管、例えば4の点灯時に
一瞬の停電によりこれが消灯し、この停電が解消された
時には、それまで点灯していなかった圧力の低い方の発
光管5が点灯する。この場合、この他方の発光管5は上
記一方の発光管4の点灯時に予熱されており、若干内部
圧力が上がっているので短時間で安定点灯状態に達す
る。
【0057】しかも、2本の発光管4,5のバルブ同士
を接触させると共に、これら発光管4,5のほぼ全体を
中管17により共に覆っているので、点灯中の一方の発
光管4または5の発生熱が外管3内で四散するのを中管
17により低減すると共に、その発熱を、待機のために
消灯中の他方の発光管4または5のアマルガム溜の最冷
部に高効率で輻射させるように案内するので、その予熱
の効率を向上させることができるうえに、その熱逃げを
防止できるので、その保温性を高めることができる。
【0058】しかも、かかる予熱は点灯中の発光管4ま
たは5のように内圧が1気圧以下に昇圧して再始動(再
点灯)が困難な状態に陥る温度までは昇温させないの
で、再始動時間がきわめて短かい。したがって、このラ
ンプ1を道路照明やトンネル内の照明に使用すれば明る
さが短時間に回復するので、安全性を高めることができ
る。
【0059】図3は上記中管17の有無による高圧ナト
リウムランプ1の再始動時の光束の立上り特性を示すグ
ラフであり、図中実線Aが中管17を具備した本実施形
態に係る高圧ナトリウムランプ1の光束の立上り特性を
示し、図中破線Bが中管17のみを設けずに、他の条件
を等しくした場合の光束の立上り特性を示している。
【0060】つまり、図3に示すように中管17を有す
る本実施形態に係る高圧ナトリウムランプ1と中管17
を有しない高圧ナトリウムランプの電源をOFFした
後、瞬時にONすると、これまで点灯していた一方の発
光管4または5が共に消灯して、待機中の他方の発光管
4または5が共に点灯する。この発光管4または5の再
始動時の相対光束(再始動時の立上り光束/安定点灯時
の光束)が中管17を備えた本実施形態の場合は16%
であり、中管17を備えない場合の10%よりも明らか
に向上している。
【0061】また、点灯中の一方の発光管4または5に
より、待機中(消灯中)の他方の発光管4または5の最
冷部を予熱して、その保温性を中管17により高めるこ
とができるので、再始動時のナトリウム(Na)蒸気圧
を高めて演色性も向上させることができる。
【0062】なお、本実施形態では、中管17の内,外
表面のいずれかに、可視光線を透過させる一方、赤外線
を反射させる赤外線反射膜を形成してもよく、これによ
れば、熱線である赤外線の熱逃げを中管17により低減
できるので、予熱効率と保温性とをさらに一層向上させ
ることができる。
【0063】図4〜図11は本発明の第2〜第9の実施
形態の要部または全体の正面図であり、これらの各実施
形態は上記第1の実施形態において、中管17を省略し
て、第1の実施形態と同様の目的効果を得ようとするも
のである。
【0064】図4で示す第2の実施形態は、外管3内で
2本の発光管4A,5A同士を径方向に近接させてほぼ
平行に並設する一方、発光管4A,5Aの最冷部4A
1,5A1同士が同一側(図4では右側)で隣り合うよ
うに近接配置し、これら最冷部4A1,5A1とその周
辺部とをニオブ(Nb)製等の円筒状の被覆体である金
属膜24により覆った点に特徴がある。この金属膜24
は遮熱効果を有するものであればよく、金属膜24には
限定されない。
【0065】最冷部4A1,5A1はバルブ本体より軸
方向外方へ突出するNb製等の電気導体6,7内に封入
されたアマルガムが溜められるアマルガム溜に形成され
る部分であり、この最冷部4A1,5A1の温度により
発光管4A,5A内の水銀蒸気圧が左右される。この電
気導入体6,7は発光管4A,5Aの製造時に、その内
部のガスを排気する排気管としての機能と、電極8の電
気軸を支持すると共に、これをコネクタ9aまたは9b
に電気的に接続せしめる機能とを有する。
【0066】この実施形態によれば、2本の発光管4
A,5Aの両最冷部4A1,5A1を金属膜21により
覆っているので、点灯中の一方の発光管4Aまたは5A
の発熱の輻射熱により、待機中で消灯中の他方の発光管
4Aまたは5Aの最冷部4A1,5A1を互いに加温す
ると共に、その輻射熱が逃げるのを、金属膜24により
抑制するので、その保温性を高めることができる。
【0067】このために上記第1の実施形態と同様に、
点灯中の一方の発光管4Aまたは5Aにより、待機中で
消灯中の他方の発光管4Aまたは5Aの最冷部4A1ま
たは5A1を高効率で互いに予熱することができる。こ
のために、停電等により点灯中の一方の発光管4Aまた
は5Aの消灯後、他方の発光管4Aまたは5Aの再始動
時の相対光束と演色性とを共に向上させることができ
る。
【0068】図5で示す第3の実施形態は上記第2の実
施形態における2本の発光管4A,5Aを、これらの両
最冷部4A1,5A1が軸方向で互いに反対側に位置す
るように配設した点に特徴がある。
【0069】この第3実施形態によれば、2本の発光管
4Aまたは5Aの端部を、他方の発光管4Aまたは5A
の最冷部4A1または5A1に互いに近接させているの
で、上記第2の実施形態と同様に、点灯中の一方の発光
管4Aまたは5Aの端部の発熱の輻射熱により、待機中
の他方の発光管4Aまたは5Aの最冷部4A1または5
A1を高効率で互いに予熱することができる。このため
に、上記第2の実施形態とほぼ同様に始動時の相対光束
と演色性とを共に向上させることができる。
【0070】しかも、この第3の実施形態ては上記第2
の実施形態の金属膜24を省略することができるので、
部品点数の削減を図ることができる。
【0071】図6(A)で示す本発明の第4の実施形態
は、2本の発光管4B,5Bを、そのアマルガム溜を有
する最冷部4B1,5B1が共に同一側(図6(A)で
は右側)に位置すると共に、図6(B)で示すようにバ
ルブ本体がほぼ全長に亘って互いに接触するように配設
した点に特徴がある。
【0072】したがって、この第4の実施形態によれ
ば、2本の発光管4B,5B同士をほぼ全長に亘って接
触させているので、一方の点灯中の発光管4Bまたは5
Bの発熱を、他方の待機中の発光管4Bまたは5Bに高
効率で伝導させて予熱することができるので、上記第1
の実施形態とほぼ同様に、再始動時の相対光束と演色性
の向上とを共に図ることができる。
【0073】なお、これら2本の発光管4B,5Bは、
図7(A),(B)で示す第5の実施形態のように、こ
れらのバルブ同士をほぼ全長に亘って耐熱性接着剤25
により固着してもよく、さらに、図8(A),(B)で
示す第6の実施形態のように2本の発光管4B,5Bの
バルブ同士を焼結により一体に焼結してもよく、これら
によっても、上記第4の実施形態とほぼ同様の作用効果
を奏することができるうえに、バルブ同士の剥離を有効
に防止できる。
【0074】図9で示す第7の実施形態は、従来の線径
の太い一対のコネクタを、これらよりも細い一対のコネ
クタワイヤ26a,26bに置換した点に主な特徴があ
る。
【0075】つまり、従来の線径の太い、あるいは板状
のコネクタにより各発光管4B,5Bを支持すると、電
気導入体6,7との接触面積が大きいため、一方の点灯
している発光管4Bまたは5Bでの発熱の一部が、この
線径の太いまたは板状のコネクタを介して一対のサポー
トワイヤ10a,10bへ熱伝導して、他方の待機中で
消灯中の発光管4Bまたは5Bを予熱する熱量が低減し
てしまう。
【0076】そこで本実施形態では、この従来のコネク
タよりも線径を細くした導電性の一対のコネクタワイヤ
26a,26bの各両端を、一対のサポートワイヤ10
a,10b間に横架してスポット溶接等により固着し、
その軸方中間部を各電気導入体6,7の外面にスポット
溶接等により固着して、機械的かつ電気的に固着してい
る。したがって、上下一対のコネクタワイヤ26a,2
6bにより、2本の発光管4B,5Bを支持することが
できる。
【0077】また、図9中、上部のコネクタワイヤ26
aは図中右側の上部電気導入体7よりも右側のサポート
ワイヤ10bとの間にて、セラミックス製等の電気・熱
絶縁体27aを設ける一方、図中下部のコネクタワイヤ
26bの図中左側の下部電気導入体6よりも左側のサポ
ートワイヤ10aとの間にて、セラミックス製等の電気
・熱絶縁体27bを設けて、電気的かつ熱的に絶縁させ
ている。
【0078】したがって、上部のコネクタワイヤ26a
を介して図中左側のサポートワイヤ10aから発光管4
B,5Bの上部電気導入体6,7に給電する一方、下部
のコネクタワイヤ26bを介して図中右側のサポートワ
イヤ10bから発光管4B,5Bの下部電気導入体6,
7に給電することができる。つまり、従来のコネクタと
同様の給電機能を有する。
【0079】また、一対のコネクタワイヤ26a,26
bは細線よりなるので、一方の点灯中の発光管4Bまた
は5Bの発熱が、この細径のコネクタワイヤ26a,2
6bを介して熱伝導する熱逃げ量を低減することができ
るうえに、その熱がサポートワイヤ10a,10bへ熱
伝導して熱逃げする熱量を電気・熱絶縁体27a,27
bにより低減することができるので、熱逃げ量をさらに
低減することができる。
【0080】その結果、一方の点灯中の発光管4Bまた
は5Bの発熱により、他方の待機中で消灯中の発光管4
Bまたは5Bを高効率で予熱することができるので、上
記第4の実施形態とほぼ同様に、始動時の相対光束と演
色性の向上とを共に図ることができる。なお、図9中、
16c,16dは一対の近接導体であり、これは例えば
線状または帯板状の導体をコ字形に折曲して、そのコ字
状両端部を一対のサポートワイヤ10a,10bに電気
的に接続する一方、そのコ字形のウェブ(腹部)を各発
光管4B,5Bの外表面に近接させている。
【0081】また、コネクタワイヤ26a,26bは図
10の第8の実施形態に示すように、その両端部に、セ
ラミックス製等の電気・熱絶縁体27a1,27a2,27
b1,27b2を介在させて一対のサポートワイヤ10a,
10bに固着し、これら両者27a1と27a2,27b1と
27b2との間に、細径の電気導入線28a,28bをそ
れぞれ電気的に接続し、これら電気導入線28a,28
bの先端を一対のサポートワイヤ101,a10bにス
ポット溶接等により電気的に接続してもよい。
【0082】さらに、図11で示す第9の実施形態のよ
うに一対の発光管4B,5Bを、電気・熱絶縁体である
一対のセラミックスホルダー29,30により外管3A
内で保持させてもよい。セラミックスホルダー29,3
0は2本の発光管4B,5Bの管端部を、その軸方向で
支持し得るように貫通せしめる貫通孔29a,30a
と、一対のサポートワイヤ10a,10bを密に貫通せ
しめる挿通孔29b,30bをそれぞれ穿設し、一対の
サポートワイヤ10a,10b間に横架されて固定され
るようになっている。
【0083】セラミックスホルダー29,30は、例え
ば図11の図面の表裏方向で2つ割りにされるように半
割状に構成し、これらの合せ面を耐熱性接着剤等により
一体的に固着させるように構成してもよい。
【0084】この実施形態によっても、点灯中の発光管
4B,5Bの発熱がサポートワイヤ10a,10bへ熱
伝導するのを、一対のセラミックスホルダー29,30
により防止ないし低減することができるので、発光管4
B,5Bでの熱逃げ量を低減することができる。
【0085】そのために、一方の点灯中の発光管4Bま
たは5Bの発熱により、他方の待機中で消灯中の発光管
4Bまたは5Bを高効率で予熱することができるので、
始動時の相対光束と演色性とを共に向上させることがで
きる。
【0086】図12は本発明の第10の実施形態の照明
装置41を示しており、これは上記した各実施形態の高
圧ナトリウムランプ、例えば1を光源として照明器具本
体42内に収容している。
【0087】つまり、照明装置41は照明器具本体42
の内面に反射面42aを有すると共に、下面または一側
面が開口されたハウジング構造をなしている。開口下面
には前面ガラス43を設けてもよい。この照明器具本体
42の側壁にはソケット44が取り付けられており、こ
のソケット44内には高圧ナトリウムランプ1の口金2
がねじ込まれて照明器具本体42に取り付けられてい
る。
【0088】ソケット44は、照明器具本体42に取り
付けられた、または器具本体42の外部に設置された図
2で示す点灯回路20を介して商用電源45に接続され
るようになっている。この実施形態によれば、始動時の
相対光束と演色性とを共に向上させることができる高圧
ナトリウムランプ1を具備しているので、照明装置41
としてもこれとほぼ同様の作用効果を奏することができ
る。
【0089】なお、上記各実施形態では本発明を高圧ナ
トリウムランプに適用した場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えばメタルハ
ライドランプにも適用することができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1およ
び2の発明によれば、一方の発光管が点灯中に例えば停
電等が発生すると、この点灯中の発光管が消灯する。し
かも、これまで点灯中であった一方の発光管の内圧は1
気圧以上に昇圧しているので、再始動時には再点灯せ
ず、これまで待機のために消灯中の発光管は内圧が低い
ために直ちに点灯する。しかも、この待機中であった他
方の発光管の最冷部となる端部は一方の点灯中の発光管
の発熱により予熱されており、ナトリウム蒸気圧を予め
高めているので、この待機中の発光管の再始動時には、
定格点灯等の安定時の光束に対する再始動時の光束の比
である相対光束を向上させることができると共に、演色
性を向上させることができる。なお、この予熱によれ
ば、点灯中の発光管のように内圧が1気圧以上に昇圧し
て再始動(再点灯)が困難な状態に陥る温度までは加熱
されないので、待機中の発光管を直ちに点灯させること
ができる。
【0091】請求項3および4の発明によれば、一方の
点灯中の発光管の発熱が、外管内で四散するのを中管に
より有効に防止ないし低減できるので、この点灯中の発
光管の発熱により他方の消灯中の発光管の少なくとも最
冷部を予熱する効率を高めると共に、この保温性を高め
ることができる。このために、他方の消灯中の発光管の
ナトリウム蒸気圧を高効率で予め高めておくことができ
るので、その再始動時の相対光束と演色性とを共に向上
させることができる。しかも、保温性が高いので、再始
動までの時間が長い場合でも、かかる効果を接続させる
ことができる。
【0092】請求項5の発明によれば、一方の点灯中の
発光管からの赤外線を中管の赤外線反射膜により選択的
に、他方の消灯中の発光管の少なくとも最冷部に反射さ
せることができるので、この最冷部を予熱する際の効率
を向上させることができると共に、その保温性を高める
ことができる。
【0093】請求項6の発明によれば、一方の点灯中の
発光管の最冷部と他方の消灯中の発光管の最冷部とが近
接しているので、その点灯中の発光管の最冷部により他
方の消灯中の発光管を予熱する際の効率を上げることが
できる。
【0094】請求項7の発明によれば、複数の発光管の
最冷部同士を被覆体により共に被覆するので、一方の点
灯中の発光管の最冷部の発熱が四散するのを被覆体によ
り防止ないし低減できるので、一方の消灯中の発光管の
最冷部による他方の消灯中の発光管の最冷部の予熱の効
率と保温性とをさらに一段と高めることができる。
【0095】請求項8の発明によれば、一方の点灯中の
発光管の端部の発熱により、他方の消灯中の発光管の最
冷部を予熱することができるので、他方の消灯中の発光
管の再始動時の相対光束と演色性とを共に向上させるこ
とができる。
【0096】請求項9の発明によれば、複数の発光管の
気密容器であるバルブ同士を接触させているので、一方
の点灯中の発光管のバルブの発熱が他方の消灯中の発光
管のバルブに効率よく熱伝導する。このために一方の点
灯中の発光管の発熱により、他方の発光管を高効率で予
熱することができる。
【0097】請求項10の発明によれば、複数の発光管
が点灯時の発熱等により高温に昇温した場合でも、これ
ら発光管のバルブ同士の剥離を耐熱性接着剤により有効
に防止することができる。
【0098】請求項11の発明によれば、複数の発光管
が点灯時の発熱等により高温に昇温した場合でも、これ
ら発光管のバルブ同士が一体に焼結されているので、こ
れら剥離を有効に防止することができる。
【0099】請求項12の発明によれば、一方の点灯中
の発光管の発熱が支持構体の一対のサポートワイヤに放
熱されるのを、セラミックス等の電気的かつ熱的絶縁材
よりなるホルダーにより低減することができるので、一
方の点灯中の発光管の発熱により、他方の発光管を高効
率で予熱することができる。
【0100】請求項13の発明によれば、複数の発光管
を一対のサポートワイヤにより給電自在に支持させる一
対の電気導入線を細くしているので、これら電気導入線
を介して点灯中の発光管の発熱が一対のサポートワイヤ
に逃げる(放熱)熱量を低減することができる。このた
めに、一方の点灯中の発光管の発熱により、他方の発光
管を高効率で予熱することができる。
【0101】請求項14の発明によっても、点灯中の発
光管の発熱がサポートワイヤへ逃げるのを電気・熱絶縁
体により低減することができる。
【0102】請求項15によれば、この発明は高圧ナト
リウムランプである。
【0103】請求項16および17の発明によれば、共
に、請求項1ないし15のいずれか一記載の高圧放電ラ
ンプを具備しているので、これらとほぼ同様の作用効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る高圧ナトリウム
ランプの正面図。
【図2】図1で示す高圧ナトリウム等と点灯装置の配線
状態の回路図。
【図3】図1で示す実施形態の再始動時の光束の立上り
特性図。
【図4】本発明の第2の実施形態の要部正面図。
【図5】本発明の第3の実施形態の要部正面図。
【図6】(A)は本発明の第4の実施形態の要部正面
図、(B)は同図(A)のVIB−VIB 線断面図。
【図7】(A)は本発明の第5の実施形態の要部正面図
(B)は同図(A)のVIIB−VIIB線断面図。
【図8】(A)は本発明の第6の実施形態の要部正面図
(B)は同図(A)のVIIIB−VIIIB線断面図。
【図9】本発明の第7の実施形態の要部正面図。
【図10】本発明の第8の実施形態の要部正面図。
【図11】本発明の第9の実施形態の要部正面図。
【図12】本発明の第10の実施形態に係る照明装置の
構成図。
【符号の説明】
1 高圧ナトリウムランプ 2 口金 3,3A 外管 4,4A,4B,5,5A,5B 発光管 6,7 電気導入体 8 電極 9a,9b コネクタ 10a,10b サポートワイヤ 16a,16b,16c,16d 近接導体 17 中管 18a,18b 固定バンド 22 点灯装置 23 始動パルス発生装置 24 金属膜(被覆体) 25 耐熱性接着剤 26a,26b コネクタワイヤ 27a,27a1,27a2,27b,27b1,27b2 電
気・熱絶縁体 28a,28b 電気導入線 29,30 セラミックホルダー 41 照明装置 42 照明器具本体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 61/54 H01J 61/54 E 61/92 61/92 A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アマルガムを含む放電媒体を封入した気
    密容器およびこの気密容器内で放電を発生させる一対の
    電極とをそれぞれ有し、交互に点灯される複数の発光管
    と;複数の発光管を内蔵する外管と;外管内で複数の発
    光管を給電自在に支持する支持構体と;外管に装着され
    て支持構体に給電する受電部と;一方の発光管の端部
    を、他方の発光管の点灯時の発熱により予熱させる構成
    と;を具備していることを特徴とする高圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】 アマルガムを含む放電媒体を封入した気
    密容器およびこの気密容器内で放電を発生させる一対の
    電極とをそれぞれ有し、交互に点灯される複数の発光管
    と;複数の発光管を内蔵する外管と;外管内で複数の発
    光管を給電自在に支持する支持構体と;外管に装着され
    て支持構体に給電する受電部と;一方の発光管のアマル
    ガム溜近傍の最冷部をなす箇所を、他方の発光管の点灯
    時の発熱により予熱させる構成と;を具備していること
    を特徴とする高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】 アマルガムを含む放電媒体を封入した気
    密容器およびこの気密容器内で放電を発生させる一対の
    電極とをそれぞれ有し、交互に点灯される複数の発光管
    と;複数の発光管を内蔵する外管と;外管内で複数の発
    光管を給電自在に支持する支持構体と;外管に装着され
    て支持構体に給電する受電部と;外管内で複数の発光管
    の少なくとも端部を覆う中管と;を具備していることを
    特徴とする高圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の高圧放電ランプにおい
    て、 中管が支持構体により支持される石英ガラス製の円筒体
    であることを特徴とする高圧放電ランプ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の高圧放電ランプ
    において、 中管の内面または外面に、可視光線を透過させる一方、
    赤外線を反射させる赤外線反射膜を形成していることを
    特徴とする高圧放電ランプ。
  6. 【請求項6】 アマルガムを含む放電媒体を封入した気
    密容器およびこの気密容器内で放電を発生させる一対の
    電極とをそれぞれ有し、アマルガム溜近傍の最冷部をな
    す箇所同士が互いに隣り合うように近接した状態で並設
    されて、交互に点灯される複数の発光管と;複数の発光
    管を内蔵する外管と;外管内で複数の発光管を給電自在
    に支持する支持構体と;外管に装着されて支持構体に給
    電する受電部と;を具備することを特徴とする高圧放電
    ランプ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の高圧放電ランプにおい
    て、 複数の発光管の最冷部をなす箇所を共に覆う被覆体;を
    具備していることを特徴とする高圧放電ランプ。
  8. 【請求項8】 アマルガムを含む放電媒体を封入した気
    密容器およびこの気密容器内で放電を発生させる一対の
    電極とをそれぞれ有し、アマルガム溜近傍の最冷部をな
    す箇所同士が軸方向で互いに反対側に位置するように近
    接した状態で並設されて、交互に点灯される複数の発光
    管と;複数の発光管を内蔵する外管と;外管内で複数の
    発光管を給電自在に支持する支持構体と;外管に装着さ
    れて支持構体に給電する受電部と;を具備することを特
    徴とする高圧放電ランプ。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれか一記載の高
    圧放電ランプにおいて、 複数の発光管の気密容器同士を接触させた状態で並設し
    たことを特徴とする高圧放電ランプ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の高圧放電ランプにおい
    て、 複数の発光管の気密容器同士を耐熱性接着剤により固着
    したことを特徴とする高圧放電ランプ。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の高圧放電ランプにおい
    て、 複数の発光管の気密容器同士を焼結により一体に形成し
    たことを特徴とする高圧放電ランプ。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか一記載
    の高圧放電ランプにおいて、 各発光管の軸方向両端部を保持する一方、支持構体の一
    対のサポートワイヤ間に架設されて支持される電気的か
    つ熱的絶縁材よりなるホルダー;を具備することを特徴
    とする高圧放電ランプ。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれか一記載
    の高圧放電ランプにおいて、 支持構体の一対のサポートワイヤ間に電気・熱的絶縁体
    を介してそれぞれ架設されて、各発光管の一対の電極に
    電気的にそれぞれ接続される各電気導入体にさらに電気
    的かつ機械的に接続されて、各発光管を一対のサポート
    ワイヤにより給電自在に支持させる細径の一対の電気導
    入線;を具備していることを特徴とする高圧放電ラン
    プ。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の高圧放電ランプにお
    いて、 各電気導入線は、その両外端部を電気・熱絶縁体をそれ
    ぞれ介してサポートワイヤに固着されており、これら両
    電気・熱絶縁体の中間部にて電気的に接続せしめた導電
    性細線を一対のサポートワイヤに電気的に接続させてい
    ることを特徴とする高圧放電ランプ。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれか一記載
    の高圧放電ランプにおいて、 放電媒体がナトリウム,水銀および希ガスであることを
    特徴とする高圧放電ランプ。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれか一記載
    の高圧放電ランプと;高圧放電ランプの複数の発光管に
    電力を交互に給電して安定的に交互に点灯せしめる点灯
    回路と;を具備していることを特徴とする点灯装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし15のいずれか一記載
    の高圧放電ランプと;高圧放電ランプを収容する器具本
    体と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020010389A (ko) * 2000-07-29 2002-02-04 김영도 예열 구조를 지니는 수은램프
JP2006339332A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Ushio Inc 光照射装置
JP2011070869A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Iwasaki Electric Co Ltd セラミックメタルハライドランプ

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JP2011070869A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Iwasaki Electric Co Ltd セラミックメタルハライドランプ

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