JPH0589846A - 高圧金属蒸気放電灯 - Google Patents

高圧金属蒸気放電灯

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JPH0589846A
JPH0589846A JP24819891A JP24819891A JPH0589846A JP H0589846 A JPH0589846 A JP H0589846A JP 24819891 A JP24819891 A JP 24819891A JP 24819891 A JP24819891 A JP 24819891A JP H0589846 A JPH0589846 A JP H0589846A
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JP
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tube
proximity
arc tube
electrode
conductor
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JP24819891A
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English (en)
Inventor
Hiromoto Sasaki
博基 佐々木
Akihiro Yonezawa
昭弘 米沢
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、且つ少ない部品点数で外管内
に封装でき、発光管の黒化や損傷等の発生が防止できる
高圧金属蒸気放電灯を提供する。 【構成】 外管1の内部に、両端部に電極7,8が封装
された発光管4を収納し、この発光管4に近接して軸方
向に近接碍管15を配置し、この近接碍管15に一端を
電極7と同極性となるように接続し、他端を電極8の近
傍の管内に位置するようにした近接導体16を挿通させ
て構成している。点灯開始時は近接導体16と電極8と
の間で放電が開始し、続いて電極7,8間の放電に移行
する。そして点灯中、近接導体16は、近接碍管15に
挿入されているために高温となって蒸発しても発光管4
の管壁に付着し難くなり、簡単な構成で放電開始電圧を
下げて始動を容易なものとしながら、発光管14の黒化
防止等ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高圧ナトリウムランプな
どの高圧金属蒸気放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、高発光効率での点灯が行な
える高圧ナトリウムランプなどの高圧金属蒸気放電灯
は、外管の内部に発光管を収納して構成され、発光管に
は両端部に夫々電極が封装されるとともに内部に発光金
属及び始動用の希ガスが封入されている。そして、発光
管の放電開始電圧を下げて容易に放電が開始できるよう
にするために、発光管の外部に近接導体を設けることが
提案されている。
【0003】一方、発光管の光効率を向上させるため
に、発光管の内部に封入した始動用の希ガスの封入圧力
を高めることが行われている。しかし、この場合には放
電開始電圧が高くなるので、放電開始電圧を下げ放電開
始を容易にするために、最近では近接導体の存在がます
ます重要なものとなっている。
【0004】また、発光管の放電開始電圧を下げて放電
開始を容易にするために近接導体は、発光管の放電開始
時には発光管の外表目に接触、もしくは近接した位置に
設けられていることが必要とされる。そして、放電が開
始され発光管が点灯している時、そのまま近接導体が発
光管の外表目に接触、もしくは近接した位置にあると、
発光管の熱によって近接導体が熱せられて蒸発し、長時
間経過するうちに発光管の外表面を黒化させたり、ま
た、近接導体が発光管の発光部の外表目に接触している
と、接触部分にクラックを発生させる虞がある。さらに
消灯時にはヒートショックにより発光管にクラックを発
生させる虞がある。
【0005】そこで、上記のような不具合が発生する虞
がないようにするため、従来は近接導体を、放電開始時
は発光管に接触あるいは近接させておき、点灯時には発
光管の熱によってバイメタルが変形するのを利用して発
光管から離すようにする手段が採用されていた。
【0006】しかしながら、このようなバイメタルを用
いた手段では、バイメタルを特別に用意し、円滑に動作
させることができる機構を外管内に封装しなければなら
ず、このため部品点数が多くなると同時に構成が複雑と
なる問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような近接導体
を設けるに際し、発光管に黒化やクラック等が発生する
のを防止するために、部品点数が増大し、構成が複雑な
ものとなってしまう状況に鑑みて本発明はなされたもの
で、その目的とするところは簡単な構成で、且つ少ない
部品点数で外管内に封装でき、発光管の黒化や損傷等の
発生が防止できる高圧金属蒸気放電灯を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の高圧金属蒸気放
電灯は、外管と、この外管の内部に設けられ両端部に電
極を封装すると共に内部に発光金属および希ガスを封入
した発光管と、この発光管の一端部の外表面に近接して
配置され該端部に封装された前記電極の一方の電極の極
性と逆の極性を有する近接導体とを備えてなり、近接導
体には碍管が挿着されていることを特徴とするものであ
り、また、外管と、この外管の内部に設けられ両端部に
電極を封装すると共に内部に発光金属および希ガスを封
入した発光管と、この発光管の一端部の非発光部外表面
に巻装され該端部に封装された電極の一方の電極の極性
と逆の極性を有する近接導体とを具備したことを特徴と
するものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された高圧金属蒸気放電灯
は、発光管の片端部に近接して碍管に挿入された近接導
体を配置、あるいは片端部の非発光部管外表面に近接導
体を巻装し、且つ近接導体に該端部に封装された電極の
極性と異なる極性が加わる構成としており、点灯にあた
っては先ず近接導体とこの近接導体が設けられた端部の
電極との間で放電が開始し、続いて電極間の放電に移行
する。そして点灯中、近接導体は、碍管に挿入されてい
るために高温となっても蒸発して発光管の管壁に付着し
難く、あるいは発光管の低温の非発光部に巻装されてい
るために蒸発やクラック発生等の虞がない。それ故、放
電開始電圧を下げて始動を容易なものとしながら、簡単
な構成で且つ少ない部品点数で外管内に封装でき、発光
管の黒化が防止でき、これによる光束の低下が防げ、ま
た管の損傷等の発生が防止できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】先ず、第1の実施例を図1及び図2により
説明する。図1は高圧ナトリウムランプの全体構成を示
す断面図であり、図2は図1の要部の斜視図である。
【0012】図において、硬質ガラスでなる外管1は一
端が閉塞されおり、他端が給電ピン2,3を突設させな
がら封止されている。外管1の減圧された内部には、透
光性のアルミナセラミックスなどで形成された発光管4
が管軸方向に沿って収納されている。そして、発光管4
は両端がリード5,6を突設させながら封止されてお
り、その両端内部には夫々電極7,8が封装され、これ
らの電極7,8は対応するリード5,6に接続されてい
る。なお、発光管4の内部にはナトリウムと水銀のアマ
ルガム及び始動用の希ガス、例えばキセノンが封入され
ている。
【0013】また、外管1の内部には、発光管4の管径
よりも大きな離間間隔をもって一対の導電性金属でなる
サポートワイヤ9,10が外管1の管内壁に沿って延在
していて、これらサポートワイヤ9,10は折れ曲がっ
た両端部が互いに接続され、リード2aを介して給電ピ
ン2に接続されている。そして、サポートワイヤ9,1
0の管内壁に沿った中間部には、外管1の一端側で発光
管4のリード5に取着された導電性金属でなるランプホ
ルダ11が溶接により固定され、また外管1の他端側で
リード6に取着された導電性金属でなるランプホルダ1
2が、サポートワイヤ9,10に遊嵌されたスライド碍
子13,14を介在させて、サポートワイヤ9,10の
延在方向にスライド自在に支持されている。なお、ラン
プホルダ12はリード3aを介して給電ピン3に接続さ
れている。
【0014】また、発光管4の外表面に近接した位置に
は、管軸方向に、例えばアルミナなどの絶縁材料で形成
された近接碍管15が配設されていて、近接碍管15の
一端部はランプホルダ11に押え金具11aによって固
定され、他端部はランプホルダ12と、これに取着され
た押え金具12aとの間に遊挿されるようにして支持さ
れている。
【0015】そして、近接碍管15の管内には、一端部
側からNb,W,Moなどの導電性金属の線材でなる近
接導体16が挿入されていて、近接碍管15の管外に露
出した近接導体16の一端はランプホルダ11に溶接に
よって接続され、発光管4の一端側に封装された電極7
と同電位となるように接続されている。またこの近接導
体16の他端は近接碍管15の管内にあって、一端が接
続された電極7の極性と異なる極性の発光管4の他端側
に封装された電極8の近傍に位置するように設けられて
いる。このようにして近接導体16は、近接碍管15の
管壁を間に介在させて発光管4の外表面に近接した位置
に延在するように設けられ、且つ発光管4の他端側の異
なる極性の電極8の近傍にまで配置される。
【0016】このように構成された高圧ナトリウムラン
プでは、点灯するに際しては給電ピン2,3の間に図示
しない電源が接続され、発光管4の電極7,8間に電源
電圧が印加される。このときランプホルダ11に接続さ
れた近接導体16にも電極7と同極性で、電極8とは異
なる極性の電位が与えられる。そして電極8に近接した
位置に近接導体16が配置されているために、低い放電
開始電圧で先ず電極8と近接導体16の間でグロー放電
が行われる。次いで電極7と電極8の間の放電に移行
し、この放電の熱で発光管4内部の温度が上昇して水銀
とナトリウムが蒸発し、ランプ特性が安定した点灯が継
続される。
【0017】そして、点灯している間も、また消灯して
いる間も近接導体16は、近接碍管15の管内に収納さ
れ管壁で隔てられているため、発光管4の管壁に直接対
向したり、接触することがない。
【0018】本実施例は上記のように、近接導体16を
近接碍管15に収納して発光管4に近接して配置し、且
つ異なる極性が与えられた電極8の近傍に配設している
ため、放電開始電圧を下げて始動を容易なものとしなが
ら、さらに発光管4が点灯している時の高熱を受け、近
接導体16が蒸発して長時間経過するうちに発光管4の
管壁を黒化させてしまうということがなく、光束の低下
やクラックの発生が防止できる。また発光管4の管壁に
直接接触するものがないため消灯時におけるヒートショ
ックによるクラックの発生も防止できる。また本実施例
では近接碍管15に収納して近接導体16を設けるのみ
の可動部分がない簡単な構成で、少ない部品数によって
容易に実現することができる。
【0019】次に、第2の実施例を図3及び図4により
説明する。図3は第1の実施例の図1に対応する高圧ナ
トリウムランプの全体構成を示す断面図であり、図4は
図3の要部の斜視図である。
【0020】図において、外管1の内部には第1の実施
例と同様に発光管4が収納されており、発光管4の外表
面に近接した位置には、管軸方向に、例えばアルミナに
よって形成された近接碍管17が配設されていて、近接
碍管17の一端部はランプホルダ11に押え金具11a
によって固定され、他端部はランプホルダ12と、これ
に取着された押え金具12aとの間に遊挿されるように
して支持され、さらに他端部には管壁を貫通する孔18
が穿設されている。
【0021】そして、近接碍管17の管内には、一端部
側からNb,W,Moなどの導電性金属の線材でなる第
1の近接導体19が挿入されていて、近接碍管17の管
外に露出した第1の近接導体19の一端はランプホルダ
11に溶接によって接続され、一端側の電極7と同電位
となるように接続されており、またこの第1の近接導体
19の他端は近接碍管17の管壁に穿設された孔18か
ら導出されている。
【0022】一方、発光管4の他端側の端部と、この他
端側に封装された電極8の内装されている位置との間の
管外壁、すなわち点灯時に発光部分とならない非発光部
の管外壁に、Ta,Nbなどの導電性金属の板材でなる
第2の近接導体20が密着するように巻装されている。
そして第2の近接導体20には、近接碍管17の孔18
から導出された第1の近接導体19の他端が溶接によっ
て接続されている。このようにして発光管4の一端側の
電極7と同極性の第1及び第2の近接導体19,20が
他端側の異なる極性の電極8の近傍に配置される。
【0023】このように構成された高圧ナトリウムラン
プでは、第1の実施例と同様に、点灯するに際しては給
電ピン2,3の間に図示しない電源が接続され、発光管
4の電極7,8間に電源電圧が印加される。このときラ
ンプホルダ11に接続された第1の近接導体19及びこ
れを介して第2の近接導体20にも電極7と同極性で、
電極8とは異なる極性の電位が与えられる。そして電極
8に近接した位置の発光管4の管壁に第2の近接導体2
0が密着巻装されているために、低い放電開始電圧で先
ず電極8と第2の近接導体20の間でグロー放電が行わ
れる。次いで電極7と電極8の間の放電に移行し、この
放電の熱で発光管4内部の温度が上昇して水銀とナトリ
ウムが蒸発し、ランプ特性が安定した点灯が継続され
る。
【0024】そして、点灯している間も、また消灯して
いる間も第1の近接導体19は、近接碍管17の管内に
収納され管壁で隔てられているため、発光管4の管壁に
直接対向したり、接触することがなく、また第2の近接
導体20は発光管4の点灯時でも低温度状態が維持され
る非発光部に巻装されているため、高温度となったり、
高温部に接触することがない。
【0025】本実施例は上記のように構成されるため、
第2の近接導体20は発光管4の低温部分に巻装されて
いて蒸発し難く、また板状に形成されているため発光管
4の管壁への密着巻装が容易に行え、より簡単に実現で
きると共に、第1の実施例と同様の作用、効果が得られ
る。
【0026】次に、第3の実施例を図5及び図6により
説明する。図5は大電力用の高圧ナトリウムランプの全
体構成を示す断面図であり、図6は図5の要部の斜視図
である。
【0027】図において、硬質ガラスでなる外管21は
一端が閉塞されおり、他端が給電ピン22,23を突設
させながら封止されている。外管21の減圧された内部
には、同じく硬質ガラスでなる中管24が管軸方向に沿
って両端部を中管ホルダ25,26で保持されて収納さ
れている。中管24は両端がリード27,28を突設さ
せながら封止されており、減圧された内部には、透光性
のアルミナセラミックスなどで形成された発光管29が
管軸方向に沿って収納されている。そして、発光管29
は両端がリード30,31を突設させながら封止されて
おり、その両端内部には夫々電極32,33が封装さ
れ、これらの電極32,33は対応するリード30,3
1に接続されている。なお、発光管29の内部にはナト
リウムと水銀のアマルガム及び始動用の希ガス、例えば
キセノンが封入されている。そして両端のリード27,
28は夫々発光管29の対応するリード30,31に接
続されている。
【0028】また、中管24の内部には、発光管29か
ら離間した位置にサポートワイヤ34が中管24の管内
壁に沿って延在していて、サポートワイヤ34の延在方
向の中間部には、中管24の一端側で発光管29のリー
ド30に取着された導電性金属でなるランプホルダ35
が溶接により固定され、また中管24の他端側でリード
31に取着された導電性金属でなるランプホルダ36
が、サポートワイヤ34に遊嵌されたスライド碍子37
を介在させて、サポートワイヤ34の延在方向にスライ
ド自在に支持されている。
【0029】そして、発光管29の外表面に近接して管
軸方向に、一端部がランプホルダ35に固定され、他端
部がランプホルダ36に遊挿されるようにして支持され
た近接碍管15が配設されている。そして、近接碍管1
5の管内には、一端がランプホルダ35に溶接によって
接続され、発光管29の電極32と同電位となるように
接続されていて、他端が管内にあって、電極33の近傍
に位置するように設けられた近接導体16が挿入されて
いる。
【0030】また、外管21と中管24の間には、管軸
方向に、例えば石英ガラスでなる絶縁管38,39が配
設されていて、絶縁管38,39の一端部は中管ホルダ
25に固定金具40,41によって固定され、他端部は
中管ホルダ26に遊嵌されており、中間部は中管24に
ねじ止めによって固定されたバンド42,42に固着さ
れた支持体43,43に遊挿されるようにして支持され
ている。なおバンド42はステンレス鋼でなり、中管2
4の外径と等径の内径を有する略半円の部分円筒のバン
ド部44と、その両端を外方に折り曲げた折曲部45,
45とを有し、略Ω形状をなしている。また支持体43
はステンレス鋼でなり、絶縁管38,39の外半径より
略0.5mm大きい内半径を有する部分円筒の支持部4
6と、その両端を外方に折り曲げ間隔を設けて形成され
た固定部47,47とを有し、同様に略Ω形状をなして
いる。そして支持体43はバンド部44の中間部外面に
軸方向を同じくし突出するようにして溶接により固着さ
れている。
【0031】さらに、絶縁管38,39の管内にはリー
ド線48,49が挿通しており、リード線48,49の
夫々の一端はリ−ド27に接続され、他端は給電ピン2
2に接続されている。なお給電ピン23とリード28と
はリード線50,51によって接続されている。
【0032】このように構成された大電力用の高圧ナト
リウムランプでは、点灯するに際しては給電ピン22,
23の間に図示しない電源が接続され、発光管29の電
極32,33間に電源電圧が印加される。このときラン
プホルダ35に接続された近接導体16にも電極32と
同極性で、電極33とは異なる極性の電位が与えられ
る。そして電極33に近接した位置に近接導体16が配
置されているために、第1の実施例と同様に低い放電開
始電圧で先ず電極33と近接導体16の間でグロー放電
が行われる。次いで電極32と電極33の間の放電に移
行し、この放電の熱で発光管29内部の温度が上昇して
水銀とナトリウムが蒸発し、ランプ特性が安定した点灯
が継続される。
【0033】そして、点灯している間も、また消灯して
いる間も近接導体16は、近接碍管15の管内に収納さ
れ管壁で隔てられているため、発光管29の管壁に直接
対向したり、接触することがない。
【0034】一方、点灯や消灯の際の熱変化による膨張
や収縮によって、主として管軸方向に各部分の相対位置
が変化し、管内にリード線48,49が挿通している絶
縁管38,39でも一端部が中管ホルダ25に固定金具
40,41によって固定されているため、他端部及び中
間部で中管24との間に位置ずれが生じる。しかし、絶
縁管38,39は他端部が中管ホルダ26に遊嵌され、
中間部が中管24に取着された支持体43,43に遊挿
されるようにして支持されているため、位置ずれは吸収
され、これにともなう応力集中は生じない。
【0035】本実施例は上記のように構成されるため、
第1の実施例と同様の作用、効果が得られると共に、比
較的細径で長寸法の絶縁管38,39が中間部で間隙を
持って支持されているので、組み立てる際の管径のばら
つきの吸収、バラ保管時や点灯及び消灯時に生じる応力
集中が軽減され、傷やクラック破損を防止できる。
【0036】次に、第4の実施例を図7により説明す
る。図7は第3の実施例の図5に対応する大電力用の高
圧ナトリウムランプの全体構成を示す断面図である。
【0037】図において、中管24の内部には第3の実
施例と同様に発光管29が収納されており、発光管29
の外表面に近接して管軸方向に、一端部がランプホルダ
35に固定され、他端部がランプホルダ36に遊挿され
るようにして支持された近接碍管17が配設されてい
て、さらに他端部の管壁には孔18が貫通するように穿
設されている。そして、近接碍管17の管内には、一端
がランプホルダ35に溶接によって接続され、発光管2
9の電極32と同電位となるように接続された第1の近
接導体19が挿入されていて、この第1の近接導体19
の他端は近接碍管17の管壁に穿設された孔18から導
出されている。
【0038】一方、発光管29の他端側の端部と、この
他端側に封装された電極33の内装されている位置との
間の非発光部の管外壁に、Ta,Nbなどの導電性金属
の板材でなる第2の近接導体52が密着するように巻装
されている。そして第2の近接導体52には、近接碍管
17の孔18から導出された第1の近接導体19の他端
が溶接によって接続されている。このようにして発光管
29の一端側の電極32と同極性の第1及び第2の近接
導体19,52が他端側の異なる極性の電極33の近傍
に配置される。
【0039】このように構成された大電力用の高圧ナト
リウムランプでは、第3の実施例と同様に、点灯するに
際しては給電ピン22,23の間に図示しない電源が接
続され、発光管29の電極32,33間に電源電圧が印
加される。このときランプホルダ35に接続された第1
の近接導体19及びこれを介して第2の近接導体52に
も電極32と同極性で、電極33とは異なる極性の電位
が与えられる。そして電極33に近接した位置の発光管
29の管壁に第2の近接導体52が密着巻装されている
ために、低い放電開始電圧で先ず電極33と第2の近接
導体52の間でグロー放電が行われる。次いで電極32
と電極33の間の放電に移行し、この放電の熱で発光管
29内部の温度が上昇して水銀とナトリウムが蒸発し、
ランプ特性が安定した点灯が継続される。
【0040】本実施例は上記のように構成されるため、
第2の実施例と同様に第2の近接導体52は発光管4の
低温部分に巻装されていて蒸発し難く、また板状に形成
されているため発光管29の管壁への密着巻装が容易に
行え、より簡単に実現できると共に、第3の実施例と同
様の作用、効果が得られる。
【0041】尚、本発明は上記の各実施例のみに限定さ
れるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更
して実施し得るものである。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、発光管の端部に近接して碍管に挿入された近接導体
を配置、あるいは端部の非発光部管外表面に近接導体を
巻装し、且つ近接導体に該端部に封装された電極の極性
と異なる極性が加わる構成としたことにより、放電開始
電圧を下げて始動を容易なものとしながら、簡単な構成
で且つ少ない部品点数で外管内に封装でき、発光管の黒
化が防止でき、これによる光束の低下が防げ、また管の
損傷等の発生が防止できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である高圧ナトリウムラ
ンプを示す断面図である。
【図2】図1における要部斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例である高圧ナトリウムラ
ンプを示す断面図である。
【図4】図3における要部斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例である大電力用の高圧ナ
トリウムランプを示す断面図である。
【図6】図5における要部斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施例である大電力用の高圧ナ
トリウムランプを示す断面図である。
【符号の説明】 1…外管 4…発光管 7,8…電極 15…近接碍管 16…近接導体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管と、この外管の内部に設けられ両端
    部に電極を封装すると共に内部に発光金属および希ガス
    を封入した発光管と、この発光管の一端部の外表面に近
    接して配置され該端部に封装された前記電極の一方の電
    極の極性と逆の極性を有する近接導体とを備えてなり、
    前記近接導体には碍管が挿着されていることを特徴とす
    る高圧金属蒸気放電灯。
  2. 【請求項2】 外管と、この外管の内部に設けられ両端
    部に電極を封装すると共に内部に発光金属および希ガス
    を封入した発光管と、この発光管の一端部の非発光部外
    表面に巻装され該端部に封装された前記電極の一方の電
    極の極性と逆の極性を有する近接導体とを具備したこと
    を特徴とする高圧金属蒸気放電灯。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6960883B2 (en) 2001-12-28 2005-11-01 Ushio Denki Kabushiki Kaisya Flash lamp device and flash emitting device
US7463559B2 (en) * 2004-01-30 2008-12-09 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical disk apparatus

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US6960883B2 (en) 2001-12-28 2005-11-01 Ushio Denki Kabushiki Kaisya Flash lamp device and flash emitting device
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